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東方キャラに演じてほしい名(迷)台詞・シーンスレ その11

31ノーゲーム・ノーライフ:2015/05/16(土) 15:39:09 ID:gRPDzfTA0
阿求「……ねえ、教えなさいよ……一体どんなペテンを使ったの」

冷たくそうこぼす阿求は、キッと霊夢を睨んで、続ける。

「ええ、そうよ。私は妖怪の力を借りたわ。人類が生き残る唯一の手段として。それをあなたが台無しにしたのよ。答えなさいよ。何処の間者なの?ただの人間が妖怪の魔法に打ち勝つとでも言うつもりじゃないでしょうねっ」

阿求からしてみれば、人間を売った憎き敵である霊夢に。
憎悪をこめた目で問いただす阿求に、ーだが巫女(ふたり)は。

霊夢「そのつもりだし、事実その通りよ」

早苗「……なにか、もんだい?」

歓声に沸く城内、霊夢が阿求に再び寄ったことで波を打って静まる。

霊夢「別にね、あんたが人間を思って妖怪の力を借りてるって話が真実だと証明できれば、少なくとも悪い戦略じゃなかったと思ったのは本心だし、勝負を降りてもよかったわよ」

阿求「だったらーっ!」

霊夢「でも、あんたの考えが気に入らない」

演技ではない、軽蔑の眼差しが阿求を見下ろして霊夢。

「“妖怪を利用して足がかりにする”ならまだしも“妖怪さまの庇護がなきゃ生きることも出来ない”って認識は、ちょっとばかり卑屈すぎて鼻についたのよ」

阿求「ーそんなの、歴史が、この現状が人間の限界を証明してるじゃないっ!」

事実、あなたもペテンを使ったくせに、と言外に言いたげな顔で阿求に。

霊夢「それは歴史を作った連中の限界であって、私達の限界じゃないしねぇ…」

意地悪そうに言って、笑う。

「人類(じゃくしゃ)には人類(じゃくしゃ)のやり方がある。例えばそうーあんたが私達がイカサマしてると最後まで思いこんでくれたおかげで、私達が勝てたように、ね」

阿求「そんな……はずない……ただの人間がー魔法に対抗できるはず……ない」

霊夢「そう思うなら結構、それがあんたの限界よ」

「相手が妖怪だろうがー神だろうが巫女に敗北の二文字はないわ」

霊夢「あまりー人類をナメないで頂戴」

……その言葉は。
里内の全ての人々を沈黙させ。
その胸に染みこむように響いて広がった。
繋がれた『最下等の種族(じんるい)』というコンプレックスの鎖を千切るように。
長く続いた闇に一筋の光を差すように。
ー静かな希望の灯火を、その胸に灯すように。

ーそして、阿求の口からも、言葉が溢れる。
阿求「うーー」

霊夢「……う?」

阿求「うわわわわわわわわわわわわわわわわわんっ」

霊夢「うゎっ!なにぃっ!?」

突然、床にへたっと座り込み大声で泣き出した阿求に。
対応に困る以前に、驚き一歩下がった霊夢をー誰も責められないだろう。

阿求「うぁあああんばかぁああアホおおお!妖怪のちから……取り付けて、ひっぐ、ほ、反故にするのにぃ、どんなめんどーなけーやくしたと…それお、それをおおお、ナメてないも〜〜〜〜ん、ほんきだったんたもおおおんびえぇぇぇぇん……」

大粒の涙を零して、大口を開けて泣きわめく阿求に、誰もが唖然とする。
それは、抱えていた重荷から解き放たれた反動か、それとも本来の性格かー

早苗「……れいむ……おんなの、こ…泣かせた……」

霊夢「え、待って、私が悪いのっ!?」

阿求「びええええぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜ん……あほぉ……ばかぁ……しんじゃえぇ……」

先ほどまで勝利に沸いていた観衆は。
今や、幼い嗚咽混じりの罵倒をはく阿求を遠目に眺めるだけだったー


(ステフを誰にするか思いつかなかった……)




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