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【嫁と過ごす】東方キャラとイチャつくスレ36【この時間】

839名無し妖精:2017/02/14(火) 22:47:41 ID:n8x5n/J60
「ん」
「なんだい、急に。餌付けはされても体を許したりはしないよ?」
「いやはや、流石にそこまで餓えてない」
「精々好みの女を見つけることだね」
「なんだかんだで探し物は見つけるタチだから御心配なく」
「私には劣るだろうがね。それで、なんだいこれは。毒やからかいの類じゃ」
「心配すんな。いいから開けろ」
「……ふむ、これは確かーーチョコレートとかいうやつだったか」
「こっちに入ってきた日は割と浅いはずだが、知ってたか。女だな」
「まあ話だけは聞いてたんだ。
 でも何故君が知って……そうか。そういえば君は外から来たんだったな。外にもあるのかい?」
「まあな。食べてみろ」
「……私に、だけか? まあ取りあえず一つ頂こう」
「……どうだ?」
「ーーこう、なんというか聞いていたほど甘くないものなんだな」
「……そうだな。で?」
「美味しいよ。どちらかと言えば、話のように甘いだけの物よりもこちらの方が好きそうだ」
「そうか。ならよかった。日持ちはしないから早めに食べろよ。それじゃあな」
「なんだかよく分からないが、礼を言うよ。
 こんなもの珍しいんだろうし、そう数は無いんだろう? 大事に食べさせて貰うよ」
「ああ。じゃあな」



「と、言うとでも思ったかい? 逃がさないよ」
「今日が何の日なのか、君は知らないはずないだろう?」
「幾つか聞きたいんだが、いいね? 拒否権はないよ」
「まず、私にこれをくれたということは、そういうことと捉えていいのかい?」
「次に、私には返事すらさせてくれない、ということなのかな?」
「そして、そんなことをされたら私がどう感じるかも想像出来ないと。私の気持ちも考慮していないのかい?」



「……分かった。分かったから首に突きつけたロッドを下げてくれ」
「分かればいい。で、答えは?」
「じ、順番にいこう。まず、今日がどんな日かは知っている。バレンタインデー、だ」
「そうだね。好いている者へこのチョコレートを渡して気持ちを伝える、という日だ」
「……まあ感謝を伝える日でもあるけどな」
「この期に及んで逃げるのは許さないよ。さて、次だ」
「……そういうことだよ。まどろっこしいな、纏めようか。
 ーーナズーリン、俺は貴女が好きだよ。そして、すまなかった。好きな女へとる態度ではなかった」
「……狡いな、君は。主導権を握っているのはこちらなのに」
「そういう性分だ。まあ、なんだ。些か以上にこういうのは苦手なんだ。だから、その、日和った」
「分かった。だから……ああもう、いいよもう。変なところで殊勝なのも性分なんだね」
「……ありがとう」
「ああ。そして、覚悟はいいかい?」
「……ああ。煮るなり焼くなり」
「そうかい。じゃあ……私もだ○○。私も君を好いている。だから、その、受け取ってくれ」
「ん、これはーーチョコか」
「女より先に渡すものではないよ。
 ……もっと乙女心を理解したまえよ」
「そうか。……ナズーリン、いいか?」
「なんだい改まって。普通そういう流れだろう? いや、待てなぜ近付いてーー!?!?」
「そ、そそそっそこはっ! チョコを食べる流れであって! 私にく、口付けるのは、ち、違っ……違う、だろう……」
「す、すまん。でもその、俺も男だ。
 あんな風な目を向けられたら、な。据え膳食わねば、ってやつだった」
「……やはり君は狡いな」
「そっちこそ、あの顔は中々反則だったぞ」
「改めて、こんな私だが、こ、これからよろしく頼む」
「こちらこそ。こんなだ。迷惑をかけるな。よろしく頼む」



「ん、美味しいなコレ」
「その、変な味じゃないか? 一応、作ってみたのは初めてだから……」
「いや、全然美味い。堅くもないしな。
 こっちこそ変な味じゃなかったようでホッとしてる」
「うん? こっち……まさか」
「何年ぶりか知らないくらいだからな。失敗してないならよかった」
「……君はやはり乙女心を分かっていない……」
「うん?」
「自信というものは儚いものなんだよ……覚えておきたまえ……」


長く読みにくいけどギリギリセーフということで
ナズーリンと手先の器用な不器用者でお送りいたしました




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