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【嫁と過ごす】東方キャラとイチャつくスレ36【この時間】
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ナズの短いのおいときますね
冬、とはなんとも虚しさを覚える季節でもある。
一面は白く化粧を施されているが、空がこう曇っていては美しさの欠片もない。
秋を彩った木々はみる影もなく、時折吹き抜ける風に身を震わせている。
この私、ナズーリンもその辺りの木々と同様に、寒空の下で立ち尽くしていた。
『妖刀金釘……これを手にしたその日から、わたしはこうなる運命だったのだ』
「○○…」
『あぁナズーリン、止めるなかれ‼我が身はこの刀と共に里の礎と成り果てるのが使命!』
「…楽しそうで何よりだ。それじゃあ、私はこれで」
『あっあっ待"っ"て"ぐ"だ"ざ"い"!"』
止んでいた筈の雪が今にも降り出しそうな中、私はこの莫迦……○○の失せ物探しを手伝っていた。
なんでも、農具やら薪何やらを仕舞い込んでいる小屋の鍵を無くしたらしい。
大寒も迫るこの時期に火も起こせないとあっては、食事どころか命に関わる。
それなのに、だ。
「私はそれなりに危機感をもって探していたのだけどね。君がその有り様なら、見つかるものも見つからないよ」
『はい……』
「それにね。君 の た め に 、私はわざわざ駆けつけたんだよ?」
『かえすことばも、ごさいません…』
○○は錆びた鉄の杭を見付けると、何やら一人で物語の世界へと入ってしまったのだ。
そのたくましい想像力を活かして冒険譚でも書いたらどうだろうかと思わざるを得ない。
初めのうちは○○を放っていた。しかし私一人が探していると思うと、段々と虚しさが込み上げてきて最終的に今に至った。
「……まぁ、説教をしたところで鍵は出ないか…。それじゃあ、次は屋内を探すよ」
『合点承知!さあさあさがすぞー!』
「まったく……フフッ」
説教中とはうってかわって活気溢れる姿をしている。まるで少年のようで微笑ましくもある。
その調子で探していれば日が暮れる迄には終わるだろう。
……また変なモノを見付けなければの話だが。
実を言うと終わろうと思えば何時でも終わらせられるのだ。ダウザーをなめてもらっては困る。
しかし、だ。この寒さの中、雪を掻き分けてここまで辿り着いたのだから、ソレに見合うだけの"報酬"は必要。あって然るべきなのだ。
だからね、○○。君と並んでの昼食が終わるまで、私は本気をださないよ
なんなら夕食の方も"ご一緒"してやろうか
まあ、そのあたりは全部君の失せ物探しへの態度次第だ。
何処にあるのか大体検討はついている。
しかしそれを口にすることは決してない。
「とりあえず、昼食にしようか。今日は朝食も摂っていないからね」
『なんだと同志ナズーリン!君の力はそれだけなのかね!?』
「誰のせいで?」
『ずみ"ま"せ"ん"』
「まったく君というやつは」
『蕎麦行こう蕎麦!暖かいやつ!』
「…いいだろう。但し今回は君の奢りだよ?」
『マッカセロー!』
この他愛もない一時こそ、私にとっての宝なのだからね。
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