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【嫁と過ごす】東方キャラとイチャつくスレ36【この時間】
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連レス失礼
「あ、あの……○○さん、これ……」
水面が静かに揺れる音だけが耳を擽る。心地よい、静かな湖の畔で、大妖精さんから包み紙に包まれた小箱をそっと渡された。
「あの、これって……」
「バレンタインデーの……チョコです」
そうか、そう言えばそんなイベントもあったっけか。2月14日、気付かなかった。
幻想郷に来てからカレンダーを見ることが少なくなり、曜日、日付の感覚を失いかけていた。
目の前で少し頬を紅潮させながら、でもどこか誇らしげにチョコを手渡す彼女は大妖精さん。僕を助けてくれた恩人。
包み紙の中身が義理か本命かを疑う必要もない。だって目の前の大妖精さん、僕の恩人であり、恋人。
目の前のこれは愛を告げるチョコではなく、愛を確かめるチョコなのだろう。
「ありがとうございます……開けても、いいですか?」
「っ!! はいっ!!」
期待に手が震えている。女の子からチョコを貰うなど――それも本命の――命繋ぐことすら危うい幻想郷で、起こり得ないと思っていた。
心なしか、大妖精さんも目が輝いている。指に視線が絡みついて、少し開けづらい。期待しているのだろう。
箱を開くと可愛らしいハート型のチョコレートが視界に映る。派手さは無いけれど丁寧な作りが、なんというか大妖精さんらしい。
「その……今頂いても?」
「はい、じゃあ私が……その、あーん」
大妖精さんは手作りチョコを手にとって、僕の口へと運ぶ。嬉しそうな表情、いつもニコニコしてる彼女だけど、それでもとびっきり嬉しそう。
改めてみると結構分厚い。ちょっと口を大きく開けないといけない。きっと情けない顔を晒しているのだろう、少し恥かしい。
でも大妖精さんはそんな僕の顔をみて、嬉しそうに微笑みながら食べやすいようにそっとチョコを運んでくれた。
「ん…、むぐ……あ、美味しい」
「えへへ……よかったです」
磨かれたような滑らかな表面とは裏腹に、チョコはとても柔らかくて、くにゃりと口の中で形を崩し、蕩けてしまう。
中身はスポンジケーキになっていて、食べ応えがあるのにさっぱり。きっとお仲間の妖精さんにお菓子を振る舞ってきたその腕を、
男として、人間として……恋人として、堪能できる僕は、幸せ者なのだろう。
「ごちそうさまです。すぐに、食べてしまいました。ちょっとはしたなかったですね、ごめんなさい」
「いいんですよ、○○さんに食べて欲しくて作りましたから」
「その……チョコ、ありがとうございます」
「ふふ、こちらこそ、食べてもらえてうれしいんです。受け取ってくれてありがとうございます」
お礼を言って、大妖精さんと視線が合って、顔が熱くなって慌てて目を背けた。大妖精さんもちょっと背けた。
火照りを解消するために二人、靴を脱ぎ湖に足を浸す。冷たい水が心地よい。素足に膝を露出させた大妖精さんの御脚が艶っぽい。
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