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( ^Д^)だが、死、可視のようです
1
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:04:48 ID:xVPLAMi20
1
2
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:05:19 ID:xVPLAMi20
あれは、いつだっただろう。
……そう、確かあれは、オレが高校に入学してから最初のゴールデンウィークが過ぎた頃だ。クラスメイトとの関係も築けてきて、友人と呼べる特別な存在も出来、高校生活が楽しくなり始めた頃―――。
( ・∀・)「おい、見ろよ」
( ^Д^)「あん?」
( ・∀・)「あのお供え物って……」
(´・ω・`)「昨日の事故のじゃないかい? 小学生がバイクと……」
( ^Д^)「あぁ、あれか〜……こんなに近かったのか」
( ・∀・)「そう言えば、近くに小学校あるもんな」
(´・ω・`)「通学路で事故があると怖いね……道変えようかな」
( ^Д^)「あぁん? 怖がりだな〜、ショボン」
( ・∀・)「そうだよ〜、たまたま起きただけで、そんなしょっちゅう起こんねぇよ」
(´・ω・`)「そうかなぁ……」
( ・∀・)「そーそー」
(*^Д^)「そうだ! 今度みんなでお化け屋敷行こうぜwww」
(*・∀・)「賛成ぇwww」
(;´・ω・`)「えぇっ!!?」
ふざけながら笑い合って帰った、その夜。
3
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:06:04 ID:xVPLAMi20
( ^Д^)「あぁ〜〜〜」
小腹が減って、コンビニで買い物をして帰る途中。
行きは意識して避けたのに、買い物しててすっかり忘れていたのか、帰りは来てしまった。
事故のあった場所。学校帰りより増えてる電柱の供え物。そのほとんどがジュースや菓子だ。
ガサリ、買い物袋を覗く。何となく買った菓子をそっと供えた。
( ^Д^)(かわいそうになぁ……)
入学したばっかなら、友達出来たばっかりだっただろうに。学年が上がったんなら、仲良い友達ともっと遊びたかっただろうなぁ。
やりたいこといっぱいあっただろうに、あっという間に生涯が終わったんだもんなぁ。
( −Д−)人 (手くらい合わせていくか……)
……しくしく……
( −Д−)人
……しくしく……しくしく……
( −Д^)人 (ん?)
4
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:06:36 ID:xVPLAMi20
向けば、黄色い帽子をかぶって、緑色のランドセルを背負ったガキが泣いている。
( ^Д^)「おいおい、ガキがこんな時間に出歩いてんじゃねーよ」
「……ぼく?」
( ^Д^)「他に誰がいんだよ……怖ぇこと言ってねぇでさっさと帰れ」
「ぼく、かえるとこ、わかんない……」
( ^Д^)「あ? 迷子か? ママはどうしたんだよ、ママは?」
「……っ、う"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
(((;^Д^)))「お、お……」
妹弟が居ないオレには、大声で泣くガキの慰め方が分からない。
悲しんでる奴に"近所迷惑だから静かに"とも言えねぇし……。情けなくオロオロすることしか出来なかった。
5
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:07:11 ID:xVPLAMi20
「失礼」
(;^Д^)そ
( ‘_L’ )「こんな夜中に、子供が何をしているんです?」
(;^Д^)「いやぁ……この子を家に送ってあげようとしたんですけど、泣いてしまって……」
スーツにポニテの男は、オレの言葉を聞いて顔をしかめた。オレを誘拐犯だとでも思ったのかもしれない。
失礼なおっさんだ。
( ‘_L’ )「大丈夫ですか、ボク」
しゃがみ、優しい口調で聞きながら、おっさんはガキの頭を撫でた。
6
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:07:45 ID:xVPLAMi20
「……おじちゃんも、ぼく、わかるの……?」
( ^_L^ )「えぇ」
「ままは、わかんないのに……」
(;^Д^)「は?」
「ままは、ぼくのこと、きらいになっちゃったのかな……? だから、だから……ぼくが、おはなししても、どっかいっちゃうのかな……」
ぼろぼろと涙をこぼしながら、ガキは奇妙なことを言う。おっさんはそれを、真剣に聞いていた。
( ‘_L’ )「ママはあなたのことを嫌いになってなどいませんよ。……ほら、」
( ^_L^ )「ママがあなたのために置いていった、あなたの大好きなお菓子ですよ」
供え物の菓子袋を、ガキに手渡す。
それを受け取り、大事に大事に抱きしめたガキは「ありがとう、おじちゃん」と手を振り、光の粉となって消えていった。
7
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:08:11 ID:xVPLAMi20
( ^Д^)
( ^Д^)
( ^Д^)
(; ゚ Д ゚ )「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!!!!!!!!!!!?????」
.
8
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:08:43 ID:xVPLAMi20
( ‘_L’ )「夜中にうるさいですよ、ガキ」
(; ゚ Д ゚ )「粉っ!!!!! 粉っ!!!!! 粉になって消えたっ!!!!!??? 粉ぁぁぁぁぁぁぁぁ雪ぃぃぃぃぃぃぃぃねぇっ!!!!!!!!!!!!!!!????? なにあれっ!!!!!!!!!!!!!!!?????????? なにッッッッッッッッッッッッあれッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!????????」
( ^_L^ )「うるさいですよ、ガキ」
(; ゚ Д ゚ )「てかなにこのおっさん!!!!!!!!!!????? おやつでショタ釣ろうなんてやべぇヤツだろッッッ!!!!!!!!!!!!!!! 110番!!!!!!!!!!!!!!! 110番ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! もしもしポリスメーン??????????」
( ^_L^ )
.
9
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:09:16 ID:xVPLAMi20
Ω
(; Д )「what happened…?」
( ‘_L’ )「おや失礼、つい手が……」
Ω
(;^Д^)「違う意味でやべぇヤツじゃん」
∩( ^_L^ )「私の右手がまだ貴方と遊び足りないと言っているのですが?」
Ω
( ^Д^)「サーセン」
( ‘_L’ )「ところで、何故あの子と話していたんです?」
( ^Д^)「何でって……こんな時間にガキ居んの変だろって、思って……」
( ‘_L’ )
(;^Д^)「な、なんだよぅ……」
( ‘_L’ )「貴方、視えるんですね」
( ^Д^)+「視力1.5なんでバリバリ」
( ‘_L’ )「違ぇよ」
( ^Д^)「え?」
( -_L- )「……いえ、なんでも」
( -_L’ )「貴方もガキなんですから、さっさと帰りなさい」
そう言って、変なおっさんは帰っていった。
.
10
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:09:45 ID:xVPLAMi20
―――あれから1ヶ月経ち、オレは今……。
三( ;Д;)「いやぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
(((( ※µξ)「マってぇ……マってぇぇぇ……」
( ‘_L’ )「ほらほら、殺られる前に殺らないと」
三( ;Д;)「お前あのおっさんも視えてるだろッッッ!!!!!!!!!!!!!!! 何でオレばっかりッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!?????」
(((( ※µξ)「あのヒトぉ……コワいぃぃぃ……」
( ^Д^)「分かりみ」
( ‘_L’ )「お前らあとで覚えとけよ」
三( ;Д;)「ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
(((((( ※µξ)「ニぃげぇろぉぉぉ……」
何故かおっさんの手伝いをさせられながら、幽霊の対処法を教わることになっていた。
11
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:10:39 ID:xVPLAMi20
( ^Д^) だが、死、可視のようです
.
12
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:11:15 ID:xVPLAMi20
( #) µ ) チーン
(; Д ) ゼェ…ゼェ…
( ‘_L’ )「ワンパンでKOなんですから、さっさと殺ってしまえばよかったものを……」
(;^Д^)「いやちょっと触る勇気無かったッス」
( ‘_L’ )「自分の命が掛かっているのに気持ち悪いから触りたくないとか言ってる場合ですか」
(;^Д^)そ「そこまで言ってないのに!」
( ‘_L’ )「全く、私が居ない時に出会したらどうするつもりなんです?」
( ^Д^)「なんとかなれー! ってします」
( ‘_L’ )
( ^Д^)
( ‘_L’ )
( ^Д^)
( ‘_L’ )「は?」
(;^Д^)「サーセン」
13
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:11:37 ID:xVPLAMi20
( ^Д^)「つか対処法が御札握りしめてぶん殴るとかおかしくないッスか?」
( ‘_L’ )「そう言われましても……それ以外知らないので」
( ^Д^)「アニメみたいに領域展開!とか結!滅!とかで倒すんじゃ?」
( ‘_L’ )「アニメはアニメ、私は私です」
( ^Д^)「だからって……メリケンサックでぶん殴るのはちょっと……」
( ‘_L’ )「呪術とか結界とか求められても私も困ります。まず家系が違うので」
( ^Д^)
(*^Д^)「も、もしかして……そういう系の人たちが居るには居るって感じッスか!?」
( ‘_L’ )「居るには居ますけど、誰とも交流してません」
( ^Д^)「えー!」
( ‘_L’ )「嫌われていますので」
( ^Д^)「……あー……」
( ‘_L’ )「おい」
14
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:12:02 ID:xVPLAMi20
( ‘_L’ )「では、そろそろ帰りましょうか」
( ^Д^)「わーい」
( ‘_L’ )「1人で帰れますよね?」
(;^Д^)「えー……悪霊とか怖いんスけど……」
( ‘_L’ )「サンドバッグだと思えば躊躇なく殴れますよ」
( ^Д^)「アンタ悪霊をサンドバッグにしてんのか」
( ‘_L’ )「殴れば殴るほど社会に貢献出来る最高のサンドバッグだと思っていますが何か?」
(;^Д^)「怖……オレ死んでも悪霊にはなりたくねぇな」
( ‘_L’ )「それがいいでしょうね」
( ^Д^)「んで、次のバイトはまた木金でいいんスか?」
( ‘_L’ )「えぇ、お願いします」
( ^Д^)「つかホントに週2でいいんスか?」
( ‘_L’ )「バイトは表向きの名目で、内藤に幽霊の見分け方と退治の仕方を教えるのが狙いなので、学業に支障をきたさないためにも週2日で充分です」
( ^Д^)「あ、勉強しないんで毎日でもいいッスよ」
( ‘_L’ )「いいわけねぇだろ」
15
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:12:28 ID:xVPLAMi20
( ‘_L’ )「そもそも霊関係の仕事が入ってくるのが稀なので、ほぼ暇です」
( ^Д^)「サイトが胡散臭いですもんね、霊幻みたいに」
( ‘_L’ )「いや、あそこまでしていません」
( ^Д^)
( ‘_L’ )
( ^Д^)「なんかちいさくてかわいい感じのヤツ見ましょ?」
( ‘_L’ )「なんでその話しになったんだ」
( ^Д^)「なんとかなれー!」
( ‘_L’ )「あぁ、元ネタがあったんですね」
( ^Д^)「つか仕事無いのにどうやって生計立ててるんスか?」
( ‘_L’ )「色々とやりようがあるんですよ」
( ^Д^)「その辺の人捕まえて臓器売ったり?」
( ‘_L’ )「お前は俺を何だと思ってんだ」
16
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:13:09 ID:xVPLAMi20
( ^Д^)「んじゃ、また来週オナシャス!」
( ‘_L’ )「はい、また」
軽くお辞儀をして、歩きながらスマホを取り出す。時刻は19:18。
6月の夏至前なので、日が長い。
([ ]^Д^)「あ、もしもしカーチャン? 終わって今帰るとこ」
今日の夕飯は何だろう。腹が減ったから肉がいいな。
ネーチャンとトーチャンは帰って来てるだろうか。待たせてたら悪いな。
急いで帰らなきゃ。そう思いながらふと、後ろを振り返った。
( ^Д^)「……え?」
おっさんの隣に見える、異様でデカい影。
(;^Д^)「え?」
(;−Д−)「いやいやいやいや……気のせいだ、うん。気のせい……」
(;−Д^) チラッ
(;^Д^)「あ……」
角を曲がったのか、誰も居なかった。
気にはなったが、あのおっさんなら大丈夫だろうと思い直し、家路を急いだ。
17
:
名無しさん
:2025/12/12(金) 22:13:38 ID:xVPLAMi20
1
おわり
18
:
名無しさん
:2025/12/13(土) 03:20:45 ID:vU9oQe4k0
おつ!
19
:
名無しさん
:2025/12/13(土) 07:10:08 ID:NkpENnhA0
乙やで
20
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 13:59:29 ID:aFDwRJoY0
乙サンクス!
21
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:00:00 ID:aFDwRJoY0
2
22
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:00:38 ID:aFDwRJoY0
( ^Д^)
( ^ω^)「プギャー」
( ^Д^)
ξ ゚⊿゚)ξ「プギャー」
( ^Д^)
ζ(゚ー゚*ζ「プゥギャァーーー」
( ^Д^)
( ^ω^)「反応しないお」
ξ ゚⊿゚)ξ「ご飯冷めちゃうわよ〜」
Σ(^Д^(とζ(゚ー゚*ζ ドゥクシッ!
ζ(゚ー゚*ζ「お前は既に、死んでいる……!」
( ^Д^)「ちょ、殺すなし」
ζ(゚ー゚*ζ「生きてやがった!」
( ^ω^)「プギャー、考えごとは後にするお! せっかくママが作ってくれた愛情たっぷりの世界一美味しいご飯が冷めちゃうお! いや、ママのご飯は冷めても世界一美味しいけど、僕たちに美味しく食べてもらおうとみんなが帰ってきてから仕上げてくれたのに、冷めたら勿体ないお! 早く食べるお!」
ξ;*゚⊿゚)ξ「お、大袈裟よ……冷めたら温め直せばいいだけなんだから」
( ^ω^)「そうだおね、ご飯は温め直せばいいおね。でも僕のこのツンに対する想いは永遠に冷めないお」
ξ*゚⊿゚)ξ「ブーン……」
(*^ω^)「ツン……」
23
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:01:12 ID:aFDwRJoY0
( ^Д^)「楠雄の両親かよ、見てられねぇよオレは」
ζ(゚ー゚*ζ「甘いねプギャー。私はこの光景をアンタより2年も長く見てるのよ! このくらいで音を上げてちゃあ、この先 生きていけねぇぜ!」
( ^Д^)「別に音は上げてねぇよ」
ζ(゚ー゚*ζ「パパ、ママ。次は妹をお願い!」
( ^Д^)「止めろ」
24
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:02:39 ID:aFDwRJoY0
ζ(゚ー゚*ζ「ところでプギャーは何か悩んでるの? 恋の悩み? この百戦連敗のお姉ちゃんが聞いてあげよう!」
( ^Д^)「百戦錬磨じゃなくて?」
ζ(゚ー゚*ζ「ふっふっふっ……まだ1度も勝てていないのだよ!」
( ^Д^)「何に勝ててねぇのか知らんけど、恋愛相談はネーチャンにしないって決めた」
( ^ω^)「学校で何かあるのかお?」
(;^ω^)「も、もしかしてイジメかお!? 僕とツンの愛の結晶になんてことを!!!」
( ^Д^)「違ぇよ」
( ^ω^)「そりゃよかったお。でも、違うならどうしたんだお?」
( ^Д^)「うーん……何て言やあいいのかなぁ……」
( ^Д^)「例えば、知り合いとまた今度〜って挨拶してさ、少し歩いて振り返ったらその知り合いに何かついてるかもしれないってなったら、どうする?」
(;^ω^)「お、おーん……?」
ζ(゚ー゚*ζ「鳥のフン? 帰って服脱げば気付くから大丈夫だよ!」
( ^Д^)「あぁ、うん……気付いたときのショック ヤバくね?」
25
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:03:43 ID:aFDwRJoY0
ξ ゚⊿゚)ξ「何か付いてるって、何が付いてたの?」
(;^Д^)「え、うーん……なんかこう、黒くてデカい何か……?」
ζ(゚ー゚;ζ「もしかして:G」
( ^Д^)「そんなにちっちゃくねぇの!」
( ^ω^)「子猫がよじ登ってたとか!?」
ζ(゚ー゚*ζ「誰かに踏まれた足跡!」
( ^ω^)「投げつけられた泥団子!」
ζ(゚ー゚*ζ「もう出てきちゃったカブトムシ!」
( ^Д^)「ごめん黙って」
ξ ゚⊿゚)ξ「気になるなら、その人に連絡してみたら? じゃないとこの土日、ゆっくり過ごせないわよ」
( ^Д^)「……そうだよな、聞いてみっか……」
(*^Д^)「ありがとカーチャン」
ξ*゚ー゚)ξ「うん」
26
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:04:14 ID:aFDwRJoY0
(*^ω^)+゚*。:゚+ ( ^Д^ ) +゚*。:゚+ζ(゚、゚*ζ
( ^Д^) ?
(*^ω^)+゚*。゜:。*゜:゚+ (;^Д^;) +゚*。゜:。*゜:゚+ζ(゚、゚*ζ
(;^Д^)「えっと、トーチャンもネーチャンもありがとう」
(*^ω^)「大事な息子のためだお!」
ζ(゚ー゚*ζ「お姉ちゃんにドーンと任せない!」
(*^Д^)「サンキューwww」
27
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:04:41 ID:aFDwRJoY0
温め直してもらった飯も食い終わり、時刻は21:30を過ぎていた。
( ^Д^)(この時間に電話したらあれだよなぁ〜……でもなぁ……職業柄 日が昇ってから寝るっつってたしなぁ……うーん……)
( ^Д^)(ショートメッセージでいいか。えーっと、こんばんは内藤プギャーです。聞きたいことがあるので、電話してもいいですか? で、送信っと……)
( ^Д^)「いや何て聞くんだ?」
うーんと考え始めた頃に、ピロリンと通知音。見れば、いつでもどうぞと返信。
( ^Д^)(しゃあねぇ、話しながら考えるか……)
そう思い、電話を掛ければ2コールで出てくれた。
28
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:05:06 ID:aFDwRJoY0
『どうしました?』
([ ];^Д^)「いや、あの、……聞いていいことか分かんないんスけど……」
『とりあえず話してみてください』
([ ];^Д^)「えっと……今日帰るときにカーチャンに電話して、んで、電話終わってから振り返って鴨志田さんを見たんスよ?」
『はい』
([ ];^Д^)「んで、そしたらなんか、鴨志田さんの横? 後ろ? に、なんか、黒くてデカくてにょーんってしたのが見えて……あの……ダイジョーか? って思ったんスけど、でも、すぐ見えなくなっちゃって……」
『今日の帰りに……、……それは私より背が高かったですか?』
([ ];^Д^)「めっちゃ! めっちゃ高かったッス!」
『そうですか。なら心当たりがあるので心配無用です。有難うございます』
([ ];^Д^)「そっスか……よかった……」
『他に用件はありますか?』
([ ]^Д^)「無いッス!」
『そうですか。ではこれで』
([ ]^Д^)「あざーした! また木曜日!」
『はい。では』
( ^Д^) ピッ
( ^Д^)(淡白〜)
29
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:05:37 ID:aFDwRJoY0
―――日曜日
( ・∀・)「よーぅプギャー」
(´・ω・`)「おはよう」
( ^Д^)「よッスよッス! おはようさんさん太陽サンサン」
( ・∀・)「え? アンパンヒーロー?」
( ^Д^)
(*^Д^)「たいよ〜が〜サンッサンッ♪って違ぇよwwwww」
(*´・ω・`)「www」
(*・∀・)「うはwwwww朝からノリ良すぎwwwww」
( ・∀・)「つか今日はどこ行くんだ?」
( ^Д^)「それを決めるために朝9時集合にしたわけだが……眠ぃ〜〜〜」
(´・ω・`)「楽しそうなとこ行ってもジョルに悪いし、近くでいいんじゃない?」
(*・∀・)「あ! それなら行こうぜ! お化け屋敷!」
(;^Д^)そ
(;´・ω・`)「え? この辺にあったっけ?」
( ・∀・)「なんかねぇ、夏本番に向けてぇ……試しに遊んで感想教えてね〜みたいなのやってる!」
(´・ω・`)「プレオープンみたいな?」
(*・∀・)「多分そんなん!」
(;^Д^)(ヤベェ……こりゃヤベェぞ……)
30
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:06:14 ID:aFDwRJoY0
( ‘_L’ )『いいですか、内藤。生者と幽霊、悪霊か否かの区別がつかない間は、墓地や廃墟、お化け屋敷と言ったところには行かないように。何故かは分かりますよね?』
( ^Д^)『取り憑かれるとか?』
( ‘_L’ )『それもありますね。あと間違えて生者を殴ってしまう場合もあります』
( ^Д^)『いやそれはさすがに』
( ‘_L’ )『示談金がとんでもなかったです』
(;^Д^)そ『やってた!』
(;^Д^)
( ・∀・)「おーい、プギャー?」
(;^Д^)そ「あ、え、いや……」
( ^Д^)「ショボンも怖がってるし、今日は止めておこう。うんうん」
(´・ω・`)「え、僕怖くないよ?」
( ^Д^)「え?」
(´・ω・`)「そりゃ事故現場の近くで言われた時はちょっと……って思ったけど、お化け屋敷は作りもんじゃん? 人間が脅かしに来るって分かってればそんなに怖くないよ」
( ・∀・)「だってさ」
( ^Д^)「なん、だと……!?」
31
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:10:10 ID:aFDwRJoY0
(;^Д^)(くそぅ……何も言い訳が思いつかない! 鴨志田さんに相談……あ! まだ9時過ぎじゃん! 寝てるわあのおっさん!)
( ・∀・)「確かねぇ、墓地近くの空き店舗を借りてやってるって書いてあったよ。雰囲気作りかな?」
(´・ω・`)「凝ってるね」
(;^Д^)(終わった……)
(´・ω・`)「プギャー? 大丈夫?」
(;^Д^)「んぇ!?」
(´・ω・`)「顔色悪いよ?」
(;・∀・)「マジ? 大丈夫かプギャー?」
(;^Д^)「ダイジョーダイジョー」
(*・∀・)「あ、もしかして、ホントはお化け屋敷怖いんじゃない?」
(´・ω・`)「そうなの? 僕が怖くないって言っちゃったばかりに……ごめんね」
(((( ^Д^))))「は??? こここ怖くねぇし???」
(*・∀・)「怖くないんだな! よーしじゃあ、オレが前でプギャーが真ん中でショボンが後ろな! 動画撮ろwwwww」
(´・ω・`)「動画は撮っていいか確認しないとね」
(*・∀・)「分かった! なぁプギャー、撮っていいよな!?」
( ^Д^)「ダメです」
(;・∀・)そ「です!?」
(;´・ω・`)「プギャーじゃなくてスタッフさんにだよ」
( ・∀・)「あちゃー……もしダメならお化け屋敷出てから撮るか……中で撮れなかったらごめんな?」
( ^Д^)「俺の拒否ガン無視!」
32
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:11:04 ID:aFDwRJoY0
―――お化け屋敷
( ^Д^)(墓地真横や〜ん!)
( ・∀・)「すみませ〜ん! 友達のビックリした顔撮りたいんで、動画回したいんですけど〜」
(;´・ω・`)「うわ……思ったより怖そう……」
( ・∀・)「撮影禁止だって! 今度撮っていいとこ探して行こうな!」
( ^Д^)「撮ることが前提になってる!」
( スタッフ~)「中は暗くなっておりますので、足元と背後にお気をつけてお進みください」
(´・ω・`)「モララー、僕前がいいな」
( ・∀・)「スタッフさんのひと言で無理になった。オレ絶対前」
(´・ω・`)「え〜〜〜!」
( ^Д^)「オレも前」( ・∀・)「プギャーと代わってもらったら?」
( ^Д^)「絶対ヤダ!」
(´・ω・`)「え〜〜〜!」
33
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:12:42 ID:aFDwRJoY0
恐る恐る、3人で矢印通りに進んで行く。
( ・∀・)「そう言えばさぁ、幽霊いると寒気がしたり耳鳴りしたりって言うじゃん? 2人は感じちゃう系?」
(´・ω・`)「全然」
( ^Д^)「オレも無いわ」
( ^Д^)(今んところは)
( ・∀・)「実際に」
キャーーーーー!!!!!ガラガラガタン
(;・∀・)そ「うを!?」
(;^Д^)そ「ぬあ!?」
(;´・ω・`)そ「なになに!?」
(;・∀・)「なんだ、人形が落ちてきただけか……」
(;^Д^)「ビビったぁ……いやビビってねぇし!」
(´・ω・`)「僕は2人の声にビックリしたよ」
34
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:13:27 ID:aFDwRJoY0
(*^Д^)「またまたぁ! 澄ました顔しちゃってぇ!」
(*・∀・)「ほらほらぁ! 恥ずかしがらなくてもいいんだよぉ!」
(;´・ω・`)「ほ、ホントだ」
壁|<ダンダンダンダンダンダダン!!!!!
(; ゚ ∀ ゚ )そ「んなっ!?」
(; ゚ Д ゚ )そ「ぎょっ!?」
(;´ ゚ ω ゚ `)そ「ほげっ!?」
((((; ゚ ∀ ゚ ))))「びびびびビビってんじゃないし」
((((; ゚ Д ゚ ))))「ちょちょちょちょっとビックリしただけだし」
((((;´ ゚ ω ゚ `))))「ななな生ぬるい仕掛けだなアハハハハ」
35
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:13:47 ID:aFDwRJoY0
それからもオレたちは、
(; ゚ ∀ ゚ )「わー!わー!!!」
(; ゚ Д ゚ )「ヤババパヤパヤ!!!」
(´ ゚ ω ゚ `)「ひげーーー!!!」
仕掛けにビビることも無く、
( ;∀;)「うわんこんにゃく冷たいッ!」
( ^Д^)「何か突然古典的」
(´・ω・`)「ちょっと安心した」
順調に先へと進み、
≡(;・∀・)「うぎゃあああああ走ってくるううううう!!!」
≡(;^Д^)「この仕掛けは足悪い人によくないと思いまーす!!!」
≡(;´・ω・`)「ちょ! 速い速い! 中の人速いって!!!」
ようやく[この先出口]にたどり着いた。
36
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:16:43 ID:aFDwRJoY0
( ;∀;)「あぁ……出口の文字が心に沁みる……」
(´・ω・`)「外に出たら眩しそうだなぁ」
( ^Д^)「つかモララーが1番ビビってんじゃん」
(;*・∀・)「び、ビビってないやい!」
(*^Д^)「ビビってるじゃんwwwww」
(;´・ω・`)「ここが最後の部屋だよね……鏡があって怖いね。割れてるし」
( ・∀・)「鏡には映るって言うもんな〜」
( ^Д^)
:(;^Д^): ゾクッ
(;^Д^)「おい早く出ようぜ!」
(*・∀・)「ちょっと待てよプギャー! 鏡の割れたとこに顔映すと変な顔になるんだぜwww見ろよオレのイケてるフェイスwwwww」
(^Д^;)「あ?」
( ゚"_ゞ゚) (^Д^;)
(^Д^;)(……スタッフか?)
37
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:17:12 ID:aFDwRJoY0
(∩)·3·(∩)「むちゅー」
(;*´;ω;`)「ちょ、やめ、やめブフォッwwwww」
(;Д;*)「おま! おまよく人前でんなこと出来んなwwwww」
( ・∀・)「え、だってオレらしかいないじゃん」
(;Д;*)
(^Д^ )「え?」
38
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:17:37 ID:aFDwRJoY0
(´∩)·3·(∩)「僕も見て見て〜」
(*;∀;)「ちょwwwwwヤバwwwww」
(^Д^ )「え?」
( ゚"_ゞ゚) (^Д^ )
( ゚"_ゞ゚)「もしかしてお前、視えちゃう系?」
(^Д^ )
( ゚ Д ゚ ;)「ぎやあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!シャベッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」
( ゚"_ゞ゚)「え?」
(;´・ω・`)そ「なになに!!?」
≡(; ゚ Д ゚ )「いやあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
(;・∀・)「え!? もしかして何か映った?」
(;´・ω・`)「わ、分かんないけど僕たちも出よう!」
39
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:18:05 ID:aFDwRJoY0
(; Д ) ゼェ…ゼェ…
(;・∀・)「大丈夫かぁ?」
( Д )「オレ……オレもう……」
( ;Д;)「お嫁に行けない!」
(;´・ω・`)「『もう』じゃなくてもお嫁には行けないよ」
( ・∀・)「なぁプギャー、お前もしかして……」
( ;Д;)そ
(;・∀・)「鏡に映った自分のブサイクさに驚いたとか……?」
( ;Д;)
( ^Д^)「誰がブサイクじゃボケェ!」
(*・∀・)「ジョーダンジョーダンwwwww」
(´・ω・`)「プギャーがそんなにお化け屋敷怖いとは知らなかったよ……今度来た時は駅前でお茶しててね」
( ^Д^)「怖かねぇよ!」
( ・∀・)
(´・ω・`)
( ・∀・)「え???」
(´・ω・`)「え???」
( ^Д^)「やっぱちょっと怖いかも」
40
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:18:36 ID:aFDwRJoY0
それから昼メシを食べてゲーセン寄って、休みを満喫してればあっという間に17:30の鐘が鳴る。
( ^Д^)「休みは短ぇなぁ」
(´・ω・`)「また5日学校行けば休みだよ」
( ・∀・)「5日休みで2日学校ならいいのにな」
( ^Д^)「モララーが総理大臣になってそーゆー法律作ればいいんじゃね?」
(*・∀・)「それありwwwww」
(´・ω・`)「でもモララーが総理大臣になった頃には、僕たち学生じゃないよ?」
( ^Д^)
( ・∀・)
(*^Д^)「もwwwww盲点wwwww」
(*・∀・)「じゃあ作る意味ないなwwwww」
(*´・ω・`)「よかったね気付いてwwwww」
笑い合ってると、スマホの着信音が鳴る。誰からだろうと画面を見れば、『鴨志田さん』の文字。
( ・∀・)「だれだれ〜?」
( ^Д^)「バイト先の人〜。ちょっち待ってて!」
(´・ω・`)「ゆっくりでいいからね〜」
( ^Д^)「サンキュー!」
41
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:19:01 ID:aFDwRJoY0
([ ]^Д^)「もしもし、内藤で〜す」
『もしもし。連絡も無しにすみません。今電話出来ますか?』
([ ]^Д^)「ダイジョーッスよ〜」
『そうですか。では早速本題に入りますが、……行きましたね?』
([ ]^Д^)「え?」
『お化け屋敷に』
([ ]^Д^)
([ ];^Д^)「え……?」
予想外の言葉に、冷や汗が噴き出した。
42
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:19:40 ID:aFDwRJoY0
2
おわり
43
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 14:22:03 ID:aFDwRJoY0
今年の残りはピックアップオグリをガチャるためのジュエル集め周回に勤しむんでこれで
メリクリからのよいお年を〜
44
:
名無しさん
:2025/12/20(土) 16:46:04 ID:In0tHywA0
よいお年乙ー
キャラみんな可愛い
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