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川 ゚ -゚)オーライオーライのようです
7
:
名無しさん
:2025/08/24(日) 18:14:29 ID:FTVLCsf20
まるで職業作家という選択肢を考えていなかった私にとって、ビコーズの言葉は天啓のそれだった、と同時に、楔や枷のようなものでもあった。
ビコーズは一作目のヒットを見届けた後、栄転なのか何なのか、呆気無く営業部へ異動となった。
その後の二作目、三作目、担当編集も何度か変わる中で、ベストセラーとは行かないが、彼の言う通り作家として食べていける状態を今日まで続けて来られた。
怨の探究者、スナオクール。どこかの書店のポップでそう書かれていたものが、いつの間にか私のキャッチコピーと化した。
ミセ*゚ー゚)リ「スナオさんの書く小説、本当に重苦しくて、でもどこかスカッとする要素もあって」
ミセ*゚ー゚)リ「私も殺したいくらい嫌な人間が周りに沢山いるんで、代わりに吐き出してくれてる、って気持ちになれるんです」
いつかのサイン会で、私と歳も変わらないくらいの女性から言われる。
从 ゚∀从「上司が殺したいくらいどうしようもない奴で」
J( 'ー`)し「早く姑がぶっ倒れてくれれば」
('、`*川「私の陰口を言いふらしていた彼女が」
ファンの言葉を聞く度に、楔が一回、また一回と打ち込まれる音が聞こえる。
ミルナを許すつもりは毛頭無い。だが、デビュー作で青い革張りを得たこと、その後の拙作が専業作家として生活できる程度に売れ続けていること
それは、あの頃の私がミルナに辱められたから、それを以て私がミルナを「恨み続けられた」所以ではないか。
たまに考えて、その度に首を振る。関係無い。私は私が書きたいように書いているだけで、そこに過去の介在は無い。無いと信じたい。
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