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( ´_ゝ`)/こちら流石探偵事務所\(´<_` )

438 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:24:04 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)「戻ったぞー」

('A`)「あっ、所長。お帰りなさい」

( ´_ゝ`)「特に何もなかった?」

('A`)「はい、宮崎さんからお礼のお電話があったくらいです」

( ´_ゝ`)「お、離婚調停うまくいった感じかな?」

('A`)「らしいです。よろしくお伝えくださいって言ってました」

( ´_ゝ`)「よかった。結構気になってたんだよな」

('A`)「ちなみにどんな案件だったんですか?」

( ´_ゝ`)「托卵」

(;'A`)「うわぁ……」

( ´_ゝ`)「元々は浮気調査の依頼だったんだけど、浮気相手が息子さんとそっくりでな……」

(;'A`)「ほんとにあるんですね、そんなこと」

( ´_ゝ`)「今でも何かの間違いだったと思いたい」

('A`)「そもそも浮気自体理解できないけど、輪をかけて理解不能だなぁ……」

439 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:24:56 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)「天丼さんの依頼は何とかなりそう?」

('A`)「はい、どうにか。副所長ほど上手くはやれてないと思いますけど」

( ´_ゝ`)「十分十分。太客手放さなくて済んで助かってるよ」

('A`)「凄いですよね、天丼さん。お金持ちなんですかね?」

( ´_ゝ`)「お金持ちなんだろうな」

('A`)「世の中には色んな人がいるなあと実感します」

( ´_ゝ`)「それはほんとにそう。この仕事してるとよくわかる」

('A`)「世界が広がった感じがして面白いです」

( ´_ゝ`)「……しかし本当によかったのか? ヌケドも就活もやめちまって」

('A`)「就活はやめたんじゃなくて終わったんですよ。今更内定取り消しとか言わないでくださいよ?」

( ´_ゝ`)「いや、それはないが……本当にこんなヤクザな仕事でいいのか?」

('A`)「正直迷いましたけどね。実際にバイトして、結構楽しいなって」

( ´_ゝ`)「まあ、こっちは助かるしドッくんが良いなら止めないが……」

('A`)「正直、SE目指してたのも惰性でしたから……むしろ良かったのかも」

440 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:25:42 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)「いきなり潰れるかもよ?」

('A`)「まあ、その時はその時じゃないですかね。
    御前さんの話だと、今やってるような経験あれば引く手数多らしいですし」

( ´_ゝ`)「フリーランスBPとしてならいつでも捻じ込めるとも言ってたな……」

('A`)「どんだけ人手不足なんでしょうね……」

( ´_ゝ`)「半人前で上等、いない方がマシな人材ですら割と案件決まってくとか地獄みある」

('A`)「ですよねぇ」

( ´_ゝ`)「ドッくんはいたら確実に役に立つから御前さんも手ぐすね引いてそう」

('A`)「ですかねぇ」

( ´_ゝ`)「仕事の飲み込み早すぎるんよ。弱点は口下手とチキンハートと声が小さいことくらい?」

('A`)「そうですか?」

( ´_ゝ`)「そうだ」

('A`)「うーん、自分ではよくわかんないですけどね」

( ´_ゝ`)「まあ、長所ってそんなもんだよな」

441 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:26:15 ID:FBY8KdD20

('A`)「……強いて後悔してると言えば、ヌケドやめたことくらいですか」

( ´_ゝ`)「なかなか会えなくなったもんな」

('A`)「ヌケドにはちょくちょく顔出してるし、たまに食事にも行ってますけどね」

( ´_ゝ`)「そろそろちゃんとしたデートに誘ってもいいんじゃないか?」

('A`)「どうなんでしょう? 迷惑じゃないですか?」

( ´_ゝ`)「興味ないことなら面倒がるだろうが、興味あることなら大丈夫だと思うぞ」

('A`)「うーん……剣道の大会とか?」

( ´_ゝ`)「悪くはなさそう。ドッくんが興味あるなら」

('A`)「……正直あんまないですね」

( ´_ゝ`)「それは悪手。死んでも相手に合わせ続ける覚悟があるならいいけど」

('A`)「あ、居合。居合はちょっと見てみたいです」

( ´_ゝ`)「ほう。なら講習会的なのとか、道場の見学が良いかもな」

('A`)「なるほど」

( ´_ゝ`)「ちょっと調べてみたら良いかもね」

442 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:26:49 ID:FBY8KdD20

「邪魔するよ」

( ´_ゝ`)「むっ?」

(;'A`)「えっ? ……あっ」



             @@@
            @#_、_@
             (  ノ`)       (´<_`∬
           (⌒`::::  ⌒ヽ   ,r'⌒  ::::`⌒)
           ..ヽ:::: ~~⌒γ⌒)(⌒γ⌒~~ ::::,r'
             ヽー―'^ー-'  '-ー^'―ー,r'
              〉    │   │    〈
   / ̄/ココ    / ̄/ココ    / ̄/ココ   ./ ̄/ココ    / ̄/ココ    / ̄/ココ
   /  ゙ー-;   /  ゙ー-;   /  ゙ー-;   /  ゙ー-;   /  ゙ー-;   /  ゙ー-;
  /  /ー--'゙  /  /ー--'゙  /  /ー--'゙  /  /ー--'゙  /  /ー--'゙  /  /ー--'゙
  /_/     /_/     /_/     /_/     /_/     /_/




∬´_ゝ`)「ふぅん、久しいな愚弟よ」

( ´_ゝ`)「母者、姉者」

443 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:27:22 ID:FBY8KdD20

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「随分と腑抜けたツラしてんじゃないか」

( ´_ゝ`)「そうか?」

∬´_ゝ`)「そうだ。実に情けないツラをしている」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「む、あんたがドクオくんかい。愚息が世話になってるね」

(;'A`)「え? ど、どうも」

∬´_ゝ`)「愚弟、茶くらい出さんか」

( ´_ゝ`)「あーはいはい、ちょっと待ってろよ」

(;'A`)「えっ?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「あんた、あの子からパワハラとか受けてないかい?」

(;'A`)「いえ、いつも良くして頂いてます」

∬´_ゝ`)「奴が適当なことを言っていたらきちんと躾けるのだぞ」

(;'A`)「は、はぁ……?」

444 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:27:56 ID:FBY8KdD20



                         jI斗一    ̄ ̄  `
                     ア゚    ,.,           `'≪
                     ア゜     ~"寸     〝〟
                     ,'    ,イ   ア ヽ
                   i    {{    ゝ '   ノリ      _jI斗‐━ァマ
                     ¦   ゞー__  。o 彡''  f^''"~     j!  ',
                  ‘, _,, ...__ ・ ̄         ',      {   j}
                    ¦ ,ィ   ~"''≪       ゛、_rf(  ̄~"''ゝ。'
                  _У       `寸          ァ(
                   / ';     ,, r‐  ',       _,xく
         _j幺ェェォ__イ__,:ノ. r㎡_       ア_幺孑ヤ升
       ,,。*''“゚      j´。厂゛>、  うぅ==七"
    ,ィ'”    ..: : '⊂⊃ ノo゚イ .   寸
   〃  . : '       χ イ{  ゛ :.   マ
   {{ .0o 。  ゜  ζ δ  ゚  :. リ
   “t。  ゚    c。 λ .。廴   s  ;,ィ(、
  /∧(h。      ゙^ 〜  ‘’ ,+`,らヘ
  た//,   う≧=ー-- 一=≦   八/ム
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  Ⅵ///_ゝ、,          . イ////Ⅳ
   ゞ//////≧ぃzッzzャぉI〔///////
    `'≪////_///////////__j彡''’
         ̄ ―--=‐━   ̄

445 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:29:17 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)「見舞い帰りか?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「ああ」

∬´_ゝ`)「相変わらずだったがな」

( ´_ゝ`)「だよな……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「あんたがそんなツラしてちゃ治るもんも治んないさ」

( ´_ゝ`)「そうか?」

∬´_ゝ`)「そうだ。貴様が塞ぎ込んでどうする、いつも通り愚かしいツラを晒していろ」

( ´_ゝ`)「えぇ……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「デイジーの言う通りだよ。病は気から!」

( ´_ゝ`)「いや病んでるの俺じゃないんだけど……」

(;'A`)(すごい圧だなあ……)

446 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:29:50 ID:FBY8KdD20

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「ちょいと鍛えなおしてやるとするかい」

( ´_ゝ`)「えぇ……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「あんたがもっと強かったら、違う結果もあったんじゃないのかい?」

( ´_ゝ`)「そうかな……そうかも?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「もっと強くなんな。そんな結果はなかったって言い切れるくらいに」

( ´_ゝ`)「いやそれ結局解決してないんじゃ……」

∬´_ゝ`)「少なくともそんな煮え切らん顔にはなるまい。違うか?」

( ´_ゝ`)「……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「午後は九折の知り合いのとこ手伝ってるから、仕事終わったら連絡しな」

( ´_ゝ`)「わかった」



 ―――。

447 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:30:23 ID:FBY8KdD20

('A`)「いやー、おっかないですね」

( ´_ゝ`)「だろ?」

('A`)「でも……何て言うんだろう、暖かい思いやりのようなものを感じました」

( ´_ゝ`)「……まあな」

('A`)「素敵なお母さんじゃないですか」

( ´_ゝ`)「ドッくんのそういうとこ、素直に凄いと思うよ」

('A`)「そうですか?」

( ´_ゝ`)「そうだ。……ま、俺もいい加減切り替えなきゃかな」

('A`)「副所長が復帰する前に事務所潰れちゃ目も当てられませんしね」

( ´_ゝ`)「普通にありえるから困る」

('A`)「俺も頑張るんで、なんとか維持しましょ」

( ´_ゝ`)「ありがてぇ……ドッくんが来てくれてよかったよ、ほんとに」

('A`)「はは、なんか照れますね」



 ―――。

448 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:32:47 ID:FBY8KdD20
【中華そば 小池】
. :|:..  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...:|: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:|__|  |
__小___________.十___________| ̄|  |_____
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 |  |:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.,,:.:.:.:.:.:.:.;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',   |___|
 |  |:::',:.:.:.:.:〝:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.#:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',   | ;,::,:,|
 |  |:::::',,,,,,,,,,,,,,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',  !.  |
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 |  ||〈大_\_____________________\.!__|___
 |  |.-.-.-.-.|::::::::::::::::::|::::::::::::::::: |::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::|::::::::::::::::: |.!   !三三三三三
 |  ||「 ̄ ̄.|::::::中::::::||::::::華::::::||::::::そ::::::||::::::ば::::::||:::::小池:::|| ;.  |三三三三三
 |  ||| //  .!:::::::::::::::::|| :::::::::::::: ||:::::::::::::::::|| :::::::::::::: ||::::::::::::::::: ||   |三三三三三
 |  ||| /    ̄/|| ̄ ̄ ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/ / ̄ ̄/ || ̄ ̄!   !三三三三三
 |  |||′    / .||         ||//     // || /    / . ||:::┐::| ,,  |三三三三三
 |  ||「 ̄ ̄ ̄ ̄|         |「 ̄ ̄ ̄ ̄.[!|「 ̄ ̄ ̄ ̄.!三[:::| # .|三三三三三
 |  |├ ――‐,┤      .||----------||--------.||:::]三|   |三三三三三
 |  |||        ||         ||  ,;,     ||        .||三;/:|   |三三三三三
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 |  |||        ||         ||          ||    ##" ||ニニニ|   |三三三三三
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\:::::::::::::\:::::::::::::\:::::::::::::\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄人_人 ̄ ̄ ̄ ̄

449 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:33:20 ID:FBY8KdD20

( "'Д')「らっしゃーせー!」


( ´_ゝ`)ノ「ちっす」

('A`)「こんにちは」


( "'Д')「おっ、あんたらか。いつもので?」

( ´_ゝ`)「うっす」

('A`)「お願いします!」

( "'Д')「あいよ!」

450 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:34:17 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)「おやっさん、奥さんの具合はどう?」

( "'Д')「あー、よくはねーな。今んとこ杖がありゃ何とかなるが」

( ´_ゝ`)「……しつこいようだけど閉店延期してよかったのか?」

( "'Д')「俺もそう思ったんだけどよ、当のかかあに続けとけって言われちまっちゃあな」

( ´_ゝ`)「なんか俺らのせいで予定狂ったのかなって恐縮だけど……その分通わせて貰うよ」

( "'Д')「はは、だからそんなんじゃねーって。弟の方にもっかい喰わせるまで畳みたくねえってのも本音だけどな!」

('A`)「早く良くなるといいんですけどね」

( ´_ゝ`)「ああ……」

( "'Д')「シケたツラすんなよ! どうせラーメン食いたくて帰ってくるぜ!」

( ´_ゝ`)「ああ、そうだな……うん。ここのラーメンはうまいからな!」

( "'Д')「へへ、あたぼーよ! それだけが取り得だからな!」

('A`)「ほんと、飽きないんですよねぇ……何で前まで通ってなかったんだろと思うくらい」

( ´_ゝ`)「おやっさんには悪いけど初見は微妙だからな。何度か食うとハマる、俺らもそうだった」

( "'Д')「よく言われるぜ! ヤベー薬とかは入ってないから安心しろよ?」

451 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:37:31 ID:FBY8KdD20

( "'Д')「らっしゃーせー!」

タ ・ケ・)ダ「あっ」

( ´_ゝ`)「あっ」

タ ・ケ・)ダ「どうも」

( ´_ゝ`)「ああ」

( "'Д')「あんちゃん、ご注文は?」

タ ・ケ・)ダ「ええと……中華そば大盛りで」

( "'Д')「あいよ!」

( ´_ゝ`)「……」

タ ・ケ・)ダ「……」

(;'A`)(き、気まずい……)

タ ・ケ・)ダ「あの……」

( ´_ゝ`)「む」

452 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:38:04 ID:FBY8KdD20

タ ・ケ・)ダ「……すみませんでした。弟さんがあんなことになるほど手を尽くしてくれたのに、八つ当たりしてしまって」

( ´_ゝ`)「……いや、渾身の依頼を失敗しちまったからな。何の言い訳もできねぇ」

タ ・ケ・)ダ「元々、可能性の低い話だというのは理解してましたから。それでも受け入れられなかったわけですが……」

( ´_ゝ`)「ここに来たのは……もしかして」

タ ・ケ・)ダ「事務所に伺う前に、もう一度気を落ち着かせようと思いまして」

( ´_ゝ`)「なるほど……」

タ ・ケ・)ダ「今更ですが、ありがとうございました」

( ´_ゝ`)「……ああ。プロとして受け取り難くはあるが、ありがたく受け取らせて貰う」

タ ・ケ・)ダ「よかったです。酷いことを言ってしまったのでずっと気になっていて……」

( ´_ゝ`)「オーケー、ここはお互いラーメンスープに流すってことで」

タ ・ケ・)ダ「ははっ、それはいいですね!」

( "'Д')「ガハハ、うめーこと言うじゃねぇか。ほれ、うめーこと繋がりでうめーラーメンだぜ」

( ´_ゝ`)「おっ、来た来た」

453 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:38:37 ID:FBY8KdD20

( "'Д')つ「チャーシュー大盛、ネギ塩、中華そば大盛りお待ち!」



            ζζζ
            ____
     ( "'Д')つ\∽∽/
              └─┘




  ( ´_ゝ`)ズー タ ・ケ・)ダ ズー ('A`)ズー
  (っ. 川 .o   (っ川.o    o 川⊂)
 ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄ `ー―′ ̄\




( ´_ゝ`)b「「うめぇ……!」」d('A`)



タ ・ケ・)ダ「あれ……? うまい……!?」

( ´_ゝ`)b「ここのラーメンは二回目からが本番」

d('A`)「めっちゃうまいですよね!」

454 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:40:25 ID:FBY8KdD20

タ ・ケ・)ダ「こんなにうまかったっけ……!?」

( ´_ゝ`)「はぁ〜……やっぱこれだね」

('A`)「わかります。それだけに後継者問題……何とかしたいですね」

タ ・ケ・)ダ「あー……そういえばそんな話でしたね」

( ´_ゝ`)「うーん……風狸ちゃんには断られちまったしな」

('A`)「鳥華族の店員さんでしたっけ? まあラーメン屋ってイメージではないですよね」

( ´_ゝ`)「あ。そういえば内藤君とか就活どうなってるん?」

('A`)「絶賛就活中ですね、食品メーカー中心で。何故かエロゲメーカーも受けてましたけど」

( ´_ゝ`)「引っ張れたりしないか……?」

('A`)「いやー、どうでしょう。あいつにゃ一人で切り盛りするのは厳しいんじゃないですかね」

( ´_ゝ`)「しかも小豚の大将に怒られそうだな」

('A`)「確かに。相変わらず孫みたいに可愛がってるし、飲食やるなら自分のとこ継がせたがりそう」

( ´_ゝ`)「膝出くんの状況も気になるな……ちょっと連絡してみるか」

('A`)「あー、あのデカい人。一緒に回ってるって言ってたので無い内定かもですね」

455 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:40:58 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)「改めてツテを洗ってみるか。この店なくなると仕事やる気なくなりそうだし」

タ ・ケ・)ダ「俺も知り合い当たってみますよ」

('A`)「もちろん俺もです」

( ´_ゝ`)「たすかる」

( "'Д')「いやー若い人らにそこまで言って貰えると、嬉しいもんだな!」

( ´_ゝ`)「それだけ、おやっさんが人の心を動かすほどのものを積み上げてきたってことだ」

('A`)「そういえば、この店って何年くらいやってるんですか?」

( "'Д')「今年で52年だな。5年は屋台でやってたから、この店って意味じゃ47年か」

タ ・ケ・)ダ「えっ、やば」

( ´_ゝ`)「半世紀。もはや町の歴史だよな」

('A`)「凄いなぁ……」

( "'Д')「ガハハ! 褒めたってラーメンしか出ねーぞ?」

( ´_ゝ`)「それで良い、それが良い」



 ―――。

456名無しさん:2024/06/09(日) 22:42:00 ID:Z8mCDmbg0
おぉ…もう…

457 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:43:28 ID:FBY8KdD20
【九折山中】
:ヾゞ;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ   /;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞ   |ii;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞヾ;ゞヾ:ヾ
ノ;;ヾ ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ ヾゞ;|  <;;/::ヾゞ;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞ;;::iiゞゞ;;ゞゞ;;ゞヾ;;>;ゞヾ;ゞ
ゞヾ ;ゞゞ;ゞiilヾ;ゞゞ゙ゞ;;:::ii|  |;:ヾゞ   "ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾiii| <:;ヾ:ヾ;;>ヾ;ゞ'';ゞヾ;ゞ
|;:ilヾ \ |::;ii|   ヾ;ゞゞ''ノヾ|;:i|    ノヾゞ:ヾヾ::ヾ\ |i;;:iii| /;;ゞ :;ヾ:,    |i;ゞゞ
|;:i|  \`'';:::ii| ヾ:ヾ;;>;ゞヾ|  |;:i|/^    '|i|  |;:i| \`";;::ii| ノ / :ヾ;;>ヾ;ゞ ;ゞヾゞ
|;:i|   ゙ヽ,;:;;;l| /゙;ゞゞ;ゞ:::ii|  |;:i|       |i|  |;:i|   ~|ii;;:ii"´/ |;;::ii|    |i|/
|;:i|     |:::;iii~ ノ  ,,|;;::ii|  |;:i|       |i|  |;:i|   |i::;;iii|~   .|;;::ii|  ''\|i|
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"''~`''"゙ ノノシillゝ"''~`''"゙"''~`''"゙"''~            "'''''''''''''''"  ..,,、vji、iijww、ii..,
     "'''''''''"               '""'''""'"""
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           ''''""'"'''"""
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))ゝ;;;ミ,,、,,;;;ゝ;;)ゝ))ゝ
;;;) ;;;)ヾミゞ((;;;ゝヾ;⌒;;)   iijww、ii.       """~"           ''"""~
ヾミ;ソ(;;;ゝヾ;))ゝ;ミ;;(::;ゝ;;;))                     ,..,.,.,.,、

458 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:44:01 ID:FBY8KdD20
                         `     '
                           、   ノヾ     '
                           )ヽ/  ヽ、ノ|ノ´
                            `r      r'
                            )     (
                          , '´⌒`Y´⌒` 、        ,、    /
                             ,              キ人_,/
            `                                )  て
             \ ,,_人、ノヽ                       /´⌒Y,.
              )ヽ    (               、ハ,          \
           - <       >─           ^ <  て
              )     て              ./'Y''~ヾ
             /^⌒`Y´^\              `

459 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:44:34 ID:FBY8KdD20

(;´_ゝ`)┫「はあっ! はあっ!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「ふうっ……! やるようになったじゃないか」

(;´_ゝ`)「伊達に修羅場潜ってねーからな……」

(;'A`)(相変わらずのヤムチャ目線……)

∬´_ゝ`)「母者にそこまで言わせるとはな、大したものだ」

( ´_ゝ`)「そういや一つ聞きたかったんだが……母者は魔術って知ってるか?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「魔術? ……知ってはいるね」

( ´_ゝ`)「そう、か……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「なにせ父さんは元陰陽師だし」

( ´_ゝ`)「そうそう父者は陰陽――は??」

∬´_ゝ`)「なん……だと……?」

460 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:45:08 ID:FBY8KdD20

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「ま、才能なかったから裏方に回ったらしいけどね」

( ´_ゝ`)「あ……そういうこと、か? 美和ちゃんと接点があったのも」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「文化庁から出向して、県内の神社仏閣の調整役をやってるのさ」

( ´_ゝ`)「なるほどな……」

∬´_ゝ`)「おい、魔術とは何だ?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「あたしゃ説明できるほど知らないよ。帰ったら父さんにでも聞くんだね」

(;´_ゝ`)「ってことは……やっぱ母者の強さは素のフィジカルなのか……やべぇな」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「魔力とやらを使っているらしいことは聞いてるよ。あたしは所謂"気"ってもんだって認識だったけどね」

(;´_ゝ`)「よ、よかった……流石に人類の範疇超えるからな……」

('A`)(……流儀によっては"気"とか"霊力"とか呼ぶこともある、って砂緒さん言ってたな)

461 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:45:42 ID:FBY8KdD20

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「フン。所詮ヒグマと引き分ける程度さ、北海道じゃペーペーだね。……あいつとはいずれ決着を着けるが」

( ´_ゝ`)(そいつ絶対普通のヒグマじゃないだろ……それに北海道の猟師はライフルありきだろうに)

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「技術だってまだまだ本物の達人クラスにゃ及ばないしねぇ、精進あるのみだよ」

( ´_ゝ`)「本物の達人クラス……玄葉師範とかか」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「……祈念流かい。あの時の息子さん、そこまでに成ったか……」

( ´_ゝ`)「道場破り以来会ってない感じか」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「そりゃ、合わせる顔がないからね。
       技術の粋をパワーで捻じ伏せて良い気になってたのが恥ずかしくて恥ずかしくて……」

( ´_ゝ`)「あー……だからこその、あの奥義なんだな。母者らしくない、テクニック極振りの一撃」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「そうさ。ようやく手が届いた、達人の世界の一丁目ってとこだよ」

462 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:46:16 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)「まさしく一丁目だな……師範は全ての戦闘挙動があの水準だし」

 @@@
@#_、_@
 (; ノ`) 「えっ……それ、本当に人間かい……? 流石にそこまでとは思わなかったよ」

( ´_ゝ`)「向こうも同じことを言うと思うぞ、母者の全力のパワーを見たら」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「ふっ……隣の芝は青いってやつかね?」

( ´_ゝ`)「いい加減昔の話だろうし、一度訪ねてみてもいいんじゃないか? お互い良い刺激になるだろうよ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「考えとくよ」

∬´_ゝ`)「ふぅん、話はよくわからんが……少しは発散したようだな、愚弟よ」

( ´_ゝ`)「ん……そうだな。久しぶりに全力で動いたらちょっとスッキリした」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「あんたは鍛錬をサボりすぎさ。もう少し真面目にやるんだね」

('A`)(俺じゃ抗うこともできずに即死だなあ、どっちも)

463 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:52:06 ID:FBY8KdD20
【BAR バーボンハウス】

       Ⅲ A Ⅱ ∨ 日
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
(´・ω・`)  目 W ][ ∩ Ⅲ
|つ凵⊂| _________
 ̄ ̄ ̄ ̄ (    )
   ――⊂   .|――――――
       (,___)
        ━┳━   ━┳━
   ̄ ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ┻  ̄


(´・ω・`)「ん?」

( ´_ゝ`)ノ「ういっす」

('A`)「こんばんは」

(´・ω・`)「らっしゃい――おや?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「邪魔するよ」

∬´_ゝ`)「ふぅん、相変わらずシブい店だ」

(´・ω・`)「ああ、お久しぶりです」

464 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:52:39 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)「いつもの」

('A`)「ジントニックお願いします」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「生、大ジョッキ」

∬´_ゝ`)「ウォッカを、ロックで頼む」

(´・ω・`)「はいよ」

( ´_ゝ`)「マスター、レモナは元気?」

(´・ω・`)「ええ、お陰様で。飼鱈場の方にいるので僕もあまり会いませんが」

( ´_ゝ`)「言ってみるもんだよな、まさか本当に通るとは思わんかったが」

(´・ω・`)「感謝してますよ。あの子が地獄から抜け出せたのも、平穏な暮らしを得られたのもあなた方のお陰です」

( ´_ゝ`)「大号泣だったもんなマスター」

(´・ω・`)「そりゃそうですよ。失ったと思った仲間があんな形で帰って来たんですから」

( ´_ゝ`)(それは……いや、言葉にするべきではない、か)

(´・ω・`)「……お待たせしました、カミカゼ、ジントニック、生大、それとウォッカね」

465 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:53:13 ID:FBY8KdD20
                           ,. -‐==、、
              ,. ===、、 o   ○o.  i       :::ト、
            _,/      `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l       :::ト、\
            //      .::::/  :::::!===l      :::|ス. ',
             /./       .::::/   ::::l    |  __ ..... _::::|} ヽ l-、
.           ,ィク ,'..__    .::::/    ::::l    :l '´    `)'`ヽ ヾ;\
       /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l     `'::┬‐--<_   } ./;:::::\
     /::::::::!   ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、   |l::ヽ /;';';';';::::\
.     /|::::::;';';'\/} (ヽ、  _/|   (´    _,.ィ!::ヽ.  ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、



 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「ぷはー! うまい!」

∬´_ゝ`)「店主。何か良いツマミはあるか?」

(´・ω・`)「今日のお勧めはモツカレーです」

( ´_ゝ`)「おっ、旨そう」

∬´_ゝ`)「ではそれを……4人前で構わんな?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)b「ああ!」( ´_ゝ`)b「無論」

('A`)b「大丈夫です!」

466 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:53:46 ID:FBY8KdD20

(´・ω・`)「辛さお好みあります? 元が普通の中辛くらいで、辛味足せますが」

('A`)「激辛でお願いします!」

( ´_ゝ`)「辛口くらいで頼みたい」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「何をヌルイこと言ってるんだい、ここは激辛だろ?」

∬´_ゝ`)「店主、構わん。全員に激辛を」

(´・ω・`)「ふっ、あいよ」

( ´_ゝ`)「えぇ……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「今のあんたには更なる発汗が必要だ」

∬´_ゝ`)「違いないな。まだまだしょぼくれたツラをしている」

( ´_ゝ`)「……ドッくんもそう思う?」

('A`)「いや、わかんないですけど……その聞き方はなんか、らしくない気はします」

( ´_ゝ`)「なるほど……」

467 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:54:20 ID:FBY8KdD20

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「よく食べてよく動いてよく寝る! これ以上の薬はないからね」

( ´_ゝ`)「まあな……幸い胃腸は母者譲りで強靭だし」

('A`)「胃腸弱い人がメンタルやられると悪循環になるってよく聞きますしね」

∬´_ゝ`)「うちの客でも精神科に10年通っているという女がいたが、
      消化器内科を勧めたら病気が見つかったということがあったな」

( ´_ゝ`)「ほーう。精神科で気付かんかったんかねそれ」

∬´_ゝ`)「いや、医者は検査を勧めてはいたようだ。本人が頑なに拒否していたらしい」

('A`)「そこをうまいこと占いで促した、と。なんか凄いですね」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「占い師なんてヤクザな商売だと思ってたけどね。意外と真っ当に仕事してるんだよ、この子」

∬´_ゝ`)「意外とは何だ意外とは」

( ´_ゝ`)「まあ、占いのあるべき姿ではあるわな。迷い道を照らすってのは」

('A`)「なるほどなぁ。なんか占いに対する印象変わっちゃいますね」

468 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:56:57 ID:FBY8KdD20
               ,-(`⌒√)r-,
            ,. ,-{;::::.ヽ:::::::(::::ノ────────- 、
         , -'" (;::(:.、_`ヽヾ/......_,..-''' ̄"'''- ._..........  "'-.、
        /    ....\`r-、\:. ) '          `ヽ::::\  \
       /    /r- 、`ヽr /        ,.,,;;;,,-、    \:::....   \
        /   // _  )、:/    , ' ,'/_/⌒ヽ;;\    ',:::::\  ',',
      ||  /:::_,.-'',、 "'- 、{  ./   ,'∧( `ヽ::::::\;;;i    ' ,:::::::ヽ  ',',
      || /:/( ) ヽ_)( )  Y/   /::|||||\_::\:::|;;;|    }:::::::::::| | .|
       ', ::/ (\  ,-、とつ/    /:::|:|||:|::::\_;;;\....::::::::::::::ヘ:::::::::| | |
        ',、::/⌒ヽ::::::::::::(     /:::::|:|:||:|:::::::::\;;;...::::::::::::: へ :::::::::::}/'
        ',ヽ   ..::::::::::::::ヽ....  /:::::::|:| |:|:|:::::::::::::::::::::::::::/ /.:: ヾ:://
        ':, \:::::>::::::(::Y::⌒:ヽ:::|:| | |:|:::::::::::::::::へ::::\_.:::::::::://
         ':,  'ヽ、:::}:)(:::t:r::)|:| | |:|:::::/^ゝ:::::::::::::::_,.-'" /
          \  "'''-.._(::::):::}|:| | | |::( r 、ヽ_,..-'''"  , /
           \     "'''ー─------──'''"~       /
             "'- 、                 _,,-''''"
                "'''- ..__     ___,..-'''"
                       ̄ ̄ ̄

469 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:57:31 ID:FBY8KdD20

(´・ω・`)「モツカレー激辛、お待ち」

( ´_ゝ`)「来た来た。……ほう、スープカレー風とは珍しいな」

('A`)「確かにモツカレーって言ったらカレーライス風のを想像しますね」

(´・ω・`)「あー、清水のモツカレーのイメージですかね? 名前がよくなかったかな」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「こりゃうまそうじゃないか」

∬´_ゝ`)「うむ、スパイスの香りが実にそそる」

( ´_ゝ`)「どれ、早速……うむ、旨――」

(;´_ゝ`)「いや辛ッ!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「パンチの効いた辛味だね。おかげでモツのモッタリした後味が引き締まって、実に後を引く」

∬´_ゝ`)「それに、見た目よりもしっかりした旨味だ。これは魚介系か……?」

(´・ω・`)「ご名答、オイスターソースを使ってます」

('A`)「うんま! ニンニクとショウガの香りがいいですね!」

470 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:58:04 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)「辛いの苦手なつもりはなかったが……俺以外全員激辛党……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「ふぅー……濃い味で酒に合うねぇ。大ジョッキおかわり」

∬´_ゝ`)「ウォッカも頼む」

(´・ω・`)「あいよ」

( ´_ゝ`)「だが、辛いが旨い……いやマジで旨いなこれ?」

('A`)「旨いですよね。濃い味だから酒か米がないときついですけど」

( ´_ゝ`)「米か。いいな米、貰えるかマスター?」

(´・ω・`)「あいよ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「そうだ、どんどん食いな! よく食べてよく動いてよく寝る!」

( ´_ゝ`)「わかったよ、ガキじゃないんだから何度も言うなって」

('A`)(良いお母さんだなぁ……)

(´・ω・`)「ふふふ、おかわりまだまだありますからね」



 ―――。

471 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 22:59:56 ID:FBY8KdD20
      |   γ⌒ヽ
      |    ゝ,,__ノ    γ;)____
      |           || |゚    ゚|
      |       (;´⌒.   || | 〃.  |
      |      (: ) )   リ |。  〃。|
      |       ノ  ノ   ̄ ̄
      |________屯==、
       /と ( ´_ゝ`) つ . /|
     / .,' `Y,,.. .,. .Y´.`i |{ |_
    / .,' ,; ~      ';i |L/_ 占占__
.   / ,' ,;〜  ~ 〜.  i |/
         Λ
 / ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄\
 |   ふぃ〜〜……!   |

472 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 23:00:48 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)(ああ、今日は良い日だったな……おかげで随分と心が軽くなった)

( ´_ゝ`)(周りの人に支えられて生きてるんだなって、改めて実感する)

( ´_ゝ`)(特にドッくんにはもう頭上がらんな……いてくれなきゃ時既に廃業だったろうし)

( ´_ゝ`)「ドッくん様々だ」

( ´_ゝ`)(まあいなかったらいなかったで村上さん頼れば誰か派遣してくれたかもだけど)

( ´_ゝ`)(裏の話できないと相当しんどいしな、ほんとありがたいわ)

( ´_ゝ`)(……弟者は、いつか必ず目覚める)

( ´_ゝ`)(阿部さんだって、未来の可能性までは否定しなかった)

( ´_ゝ`)「そうだ、絶対に帰ってくる」

( ´_ゝ`)(帰って来た時に一緒にラーメン食えるように。俺が今できることをやってくしかないよな)

( ´_ゝ`)(マジでお姫様のキスで目覚めたりは……やっぱないか? ワンチャンあるのか?)

( ´_ゝ`)(駄目だった場合の美和ちゃんのケアは……まあ、地流さんに任せるか……)

473 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 23:01:23 ID:FBY8KdD20

( ´_ゝ`)「……うっし、明日から気合入れなおしてくか!」















  Case12「海色の声」 Complete!


                          To be continued...

474 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 23:01:56 ID:FBY8KdD20
Case12-Tips14 台風一過

(,,゚Д゚)「いやー……何だったんだろうな、あいつら」

(*゚ー゚)「ほんとに。引っ掻き回すだけ引っ掻き回していなくなっちゃうし」

(,,゚Д゚)「まあ、置き土産のCD-Rは今後の切り札になりそうだが」

(*゚ー゚)「端末に入れてCDブート? とやらをするだけで好き放題できるって本当なのかな?」

(,,゚Д゚)「実際やったんだからそうなんだろ。対策される可能性は低いってのが自信過剰じゃなきゃだけどよ」

(*゚ー゚)「施設に潜り込むの自体はタイミングさえ計れば可能だし……ちょっとずつ仕込みを入れていければいいのかな」

(,,゚Д゚)「問題は、今のメンバーでコンピューター扱える奴がいないってところか」

(*゚ー゚)「そりゃあね。コンピューターに触れるのは基本的に体制側の奴だもん」

(,,゚Д゚)「情報収集の優先度変えるか。じわじわと毒を仕込めれば脱出の可能性も見えてきそうだ」

(*゚ー゚)「それもだけど、重要情報が一気に得られそうだし」

(,,゚Д゚)「ああ、そっちの方がでかいか……それこそ、外との道を開くための魔術だって見つかるかもしれない」

(*゚ー゚)「そうなったら凄いよ! いよいよ外に出られるかも!」

(,,゚Д゚)「ふふふ、面白くなってきたぜ……!」

475名無しさん:2024/06/09(日) 23:02:42 ID:mAbfSL/A0

弟者一時離脱は寂しいが、復帰まで兄者がんばれ!
そしてどっくん就職は意外だった!めでたい!

476 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 23:02:43 ID:FBY8KdD20
Case12-Tips15 黄泉比良坂

<(' _'<人ノ「ようやく、ようやくです……! 退院してからなら文句はないでしょう、椎菜?」

爪゚ー゚)「いやー……そうだね。残念ながら」

<(' _'<人ノ「ああ、累次くん……! 今行きますからね!」

爪゚ー゚)「ねえ、やっぱりやめといた方が――」

<(' _'<人ノ「だまらっしゃい! 行かずにいられますか!」

爪゚ー゚)「うーんこの。自分の後遺症のこと聞いてずっと塞ぎ込んでたのに」

<(' _'<人ノ「あなたが発破かけたんじゃないですか!」

爪゚ー゚)「いやそうだけどさ、まさかここまで吹っ切れるとは……」

<(' _'<人ノ「大丈夫、愛の力で奇跡は起こります!」

爪゚ー゚)「なんという脳筋理論……美和らしいっちゃらしいけど」

<(' _'<人ノ「……伊佐の祭神である二柱のご利益を、神職である私が信じないのは筋が通りませんから」

爪゚ー゚)「あぁ……その結論もまた、実に君らしいよ」

爪゚ー゚)(確かに祭神が祭神だから、そこは意外と何とかなるのかもしれないけどね……問題はそれ以前の段階。
     弟君に会いに黄泉の国まで行って帰ってこない、なんてことにはなってくれるなよ……?)

477 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 23:03:31 ID:FBY8KdD20
Case12-Tips16 "民間"の力

( ・3・)「――以上が、群馬からの報告です」

( `ゝ´)「なるほどねぇ……巫女は奪われるも、少なくとも当面の時間は稼いだ、か」

( ・3・)「そうなりますね。……ただ、時間を稼いだところで……大丈夫なんすかね?」

( `ゝ´)「さてね。現実的に今以上の戦力配置は難しい以上、あちらさん次第ってことになるが」

( ・3・)「うへー……自助努力でどうにかなる範疇とは思えないっすけど」

( `ゝ´)「最悪、先生が出張る羽目になりかねん。こっちとしちゃあそれを計算に入れて動く必要があるな」

( ・3・)「……いい加減、無い袖は振れなくないっすか? 情けない話ですけど、"民間"の力も積極的に頼るしか」

( `ゝ´)「ままならんねぇ……。結局のところ"隊長殿"が正しかった……そういうことになるか?」

( ・3・)「そこは、自分には何とも……ただ、筆府の"民間"戦力が他に類を見ないほど高まってるのは確かっすね」

( □ー□)「小野木隊長」

( `ゝ´)「おや、噂をすれば」

( □ー□)「……折入って相談が。流石探偵からの要請です」

( `ゝ´)「ほう……詳しく頼む」

478 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 23:04:04 ID:FBY8KdD20
今回はここまで

479 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/09(日) 23:06:12 ID:FBY8KdD20
>>456
リ゚▽゚ リ<l「ンモゥ......アトワズカ......!」

>>475
('A`)「まだ内定なので油断はできないんですよね、世間的に」

480名無しさん:2024/06/10(月) 18:25:32 ID:N37ypaDY0
乙です

481 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/10(月) 22:57:04 ID:.waG1mKY0
>>480
リ゚▽゚ リ<l「乙ありさんや」

482 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/10(月) 23:04:17 ID:.waG1mKY0
最終章(Case13)は来月投下開始予定
Case12.5は書くか書かないか今のところ五分五分

来週か再来週のどこかで一周年以来の振り返り配信やるつもりです
聞いときたいこととか言っときたいことあれば下記フォームで
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd5pOnfxKsl8WQRwDmzzJTnK9ziAgU-zllmmwQmNd5yqMKwQA/viewform?usp=sf_link

日程決まったらまた連絡しますわ

483名無しさん:2024/06/11(火) 00:04:18 ID:7gRIDy0E0
なん…だと…?
寂しい気持ちもあるが、感慨深いな。最後まで頑張ってくれ!

484名無しさん:2024/06/14(金) 11:06:51 ID:hFSih9yA0
乙カレー
最終章も楽しみにしてるぜ

485名無しさん:2024/06/15(土) 20:22:40 ID:xiMiyd2E0
乙乙
モツカレー食べたこと無いや。濃い目なの美味しそう。
流石探偵事務所、人雇えるほど稼いでるのも凄い。

486 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/16(日) 23:11:55 ID:xuuhOvHc0
>>483
( ´ー`)「エタっては寂しさすら味わえんからな……」

>>484
リ゚▽゚ リ<l「ありがとさんやで」

>>485
(´<_` )「俺の知る限り人を雇える余裕はないはずなんだが……兄者?」

( ´_ゝ`)「村上さんに融資して貰った」

(´<_` )「えぇ……返せるのかそれ?」

( ´_ゝ`)「だから、帰ってこい(切実)」

(´<_` )「帰りたくねぇ……」

487 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/16(日) 23:13:24 ID:xuuhOvHc0
終わりも近いのでまとめサイト作った
https://sites.google.com/view/akane-chan-no-youyade/%E4%BD%9C%E5%93%81%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81/%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%E6%B5%81%E7%9F%B3%E6%8E%A2%E5%81%B5%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80

488 ◆KDJGUfbY2o:2024/06/19(水) 22:18:22 ID:tF7D0YcA0
話すネタあった方が楽しいので引き続き募集ー
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd5pOnfxKsl8WQRwDmzzJTnK9ziAgU-zllmmwQmNd5yqMKwQA/viewform?usp=sf_link

489 ◆KDJGUfbY2o:2024/07/04(木) 22:13:42 ID:73FZv2B60
引き続き募集ー
配信日程は迷子中
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd5pOnfxKsl8WQRwDmzzJTnK9ziAgU-zllmmwQmNd5yqMKwQA/viewform?usp=sf_link

490名無しさん:2024/08/01(木) 03:21:21 ID:x4GfBESk0
来……月……?

491 ◆KDJGUfbY2o:2024/08/01(木) 21:45:51 ID:MkbQefsc0
>>490
リ゚▽゚ リ<l「お便りこないなーと思ってるうちに一ヶ月経っていた
      もしかしたら時間泥棒か月島さんの仕業かもしれない」

492名無しさん:2024/08/05(月) 04:20:05 ID:gAHXfe4Q0
>>491

しょうがないにゃあ
遅刻したご褒美に、お便りに「兄者が早く椎菜さんと母者を抱きますように。夜這いでも可」と書いておいたぜ

493名無しさん:2024/08/12(月) 21:54:34 ID:8pcvSh8U0
このシリーズ大好きだから完結が楽しみでもあり、寂しくもある

494 ◆KDJGUfbY2o:2024/08/25(日) 22:11:03 ID:KkdK9ZYU0
リ゚▽゚ リ<l「ズルズル延びちゃうので8/31 21:00〜配信に決めたー」

495名無しさん:2024/08/28(水) 05:44:54 ID:w0TOkwB.0
楽しみにしてるぜ!

496 ◆KDJGUfbY2o:2024/08/31(土) 20:54:32 ID:j9AZz4tU0
予定通り21:00開始ー

497 ◆KDJGUfbY2o:2024/08/31(土) 21:01:35 ID:j9AZz4tU0
開始します

会場
https://twitcasting.tv/jihoumegane

498 ◆KDJGUfbY2o:2024/09/01(日) 00:40:26 ID:1qZfzCXw0
アーカイブ
1:https://twitcasting.tv/jihoumegane/movie/800612963
2:https://twitcasting.tv/jihoumegane/movie/800632858

499 ◆KDJGUfbY2o:2024/09/01(日) 00:41:23 ID:1qZfzCXw0
リ゚▽゚ リ<l「結局誰か聴いとったんか……? 真相を解明すべく我々探検隊はamazonに向かった」

500名無しさん:2024/09/17(火) 16:07:43 ID:bzS4kM220
待っとるでな

501名無しさん:2024/09/23(月) 19:56:38 ID:n3.9Uf4Y0
弟者…

502名無しさん:2024/11/03(日) 16:23:06 ID:gvNmnb7A0
amazonから帰ってこないな
誰か捜索してこいよ

503名無しさん:2024/11/04(月) 10:58:59 ID:tAv2nJjY0
お前らが企画参加しないから…

504 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 18:50:21 ID:7rl/Aeic0
( ´_ゝ`)「また失踪してんのか、天丼さんも大変だな」

('A`)「行き先アマゾンとか、普通に死んでるのでは?」

リ゚▽゚ リ<l「いや帰国してんで。今日中に投下するわ」

505 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:06:46 ID:7rl/Aeic0
Case12-Day8C-AdditionalTime
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――――― ̄ ̄  ....i..  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . / .|   ヽ. ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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――――― ̄  .. ̄ ̄ ̄\ |   / /  __  ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      ___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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―――━━―――― ̄     ./ /        ー‐ー‐ー‐ ̄・'''''''''''ー‐‐‐--二=     「 / rー;   .  ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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――――― ̄ ̄___ ̄  ./     _____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______    .゙/.. -''". ____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━   ./  ― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄___  ..../'"...  ― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____
―――━━―――― ̄       ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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506 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:07:20 ID:7rl/Aeic0














 ( <_  )













.

507 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:07:54 ID:7rl/Aeic0
【???】
: : : : : : : : :ニ‐ ._     \
: r- _ : : : : : : : ニ- _     \
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叩口пi|:|┐::::|┌-i|: :.::|:|:: l|: :| |::| |:| ||`i | |:|¨¨¨| |¨¨¨| |¨¨¨| |~二二~|:゚:゚:゚|゚。゚。|:゚:゚:゚|゚。゚。|:゚:゚:゚|゚。゚。
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508 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:08:27 ID:7rl/Aeic0

(´<_`;)「はっ……?」

*(‘‘)*「ようこそ、流石探偵」

(´<_`;)「はっ?」

*(‘‘)*「突然の招待、失礼しました」

(´<_`;)「……まさか、死にましたか? 俺」

*(‘‘)*「ふふっ」

(´<_` )「何がおかしいんです?」

*(‘‘)*「いえ、二人して同じことを言っているので」

(´<_` )「……兄者のことですか?」

*(‘‘)*「はい。先程までこちらに」

(´<_` )「なるほど……そういうことですか」

*(‘‘)*「はい、そういうことです」

(´<_` )「……それで、何故俺をここに?」

509 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:09:02 ID:7rl/Aeic0

*(‘‘)*「あなたはまだ亡くなってはいませんが、それに近い状態にあります」

(´<_`;)「……」

*(‘‘)*「魂はギリギリで耐えましたが、神経が耐えられませんでした」

(´<_`;)「そ、れは……」

*(‘‘)*「……意識して肉体を動かすことは、奇跡でも起こらない限りできないでしょう」

(´<_`;)「そう……ですか」

*(‘‘)*「……まあ、――ないわけでも……」

(´<_` )「えっ?」

*(‘‘)*「ああいえ、何でもありません」

(´<_` )「……それで、質問を繰り返しますが。何故俺をここに?」

*(‘‘)*「こちらも繰り返します。あなたはまだ亡くなってはいません」

(´<_` )「はい」

*(‘‘)*「そこで――」

510 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:09:35 ID:7rl/Aeic0

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511 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:10:44 ID:7rl/Aeic0
                   ↑ここまでロスタイム↑
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                    ↓ ここから最終章 ↓

512 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:11:35 ID:7rl/Aeic0
前回のあらすじ
・頼むから、入院費で破産する前に良くなってくれよ?
・もっと強くなんな。そんな結果はなかったって言い切れるくらいに
・帰って来た時に一緒にラーメン食えるように。俺が今できることをやってくしかないよな


 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 |  流石だよな、俺ら  |
 \_  _____  __/
    V      V
  d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
  \   /.  \   /
    l   l     l   l
  //l |      | l\\
   ̄   ̄.       ̄   ̄

【標準AA環境】

   ※右のAAのズレない環境が標準です。  |     |\|/ |     |   |
                             | ∧ ∧  |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
                             |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|

513 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:12:08 ID:7rl/Aeic0
Case13-Day1A
         |  | ̄ ̄ ̄|:l  |       | ::|       ,| |
        | ̄ ̄      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
        |       流 石 探 偵 事 務 所      | |
        l__________________,| |
           |  |`''-、_                 | |
           |  |   「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
           |  |   |         |          | |
           |  |   |         |          | |
           |  |   |         r‐┐| r‐┐      ,| |
           |  |   |         |  ||!  !       .| |
ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-,   |  |   l        └‐'゙ l└‐'      | |
―――――┐ス  !  !    |         |          | |
          | ,レi |  |   |______,|_____,,| |
          | Z |  |  /                   ,|_|/
          | ヘ |_|/

514 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:12:42 ID:7rl/Aeic0

( ´_ゝ`)「さて、そろそろ来るかな」

('A`)「殺人事件の犯人の人ですよね? 今更だけどちょっと怖いなあ……」

( ´_ゝ`)「なに、今のドッくんなら貧弱一般男性に襲われてもどうとでもなる」

('A`)「いや襲われる前提で言わないでくださいよ」

( ´_ゝ`)「絶対襲われないから安心しろい」

('A`)「わかってても怖いんですって」

( ´_ゝ`)「じゃあ早く逃げないと。実は俺も人殺してるし」

('A`)「えっ?」

( ´_ゝ`)「長岡君なんか何倍も殺してるだろうよ」

('A`)「む……」

( ´_ゝ`)「あんま道徳的な話じゃないが、大事なのは刃がどこ向いてるかじゃないのか?」

('A`)「……そう言われると、そうかもですね」

( ´_ゝ`)「まあ、そう言って全部許容してるといずれ社会が崩壊するんだが」

('A`)「あー……難しいですね、バランス感覚」

515 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:13:16 ID:7rl/Aeic0

( ´_ゝ`)「こう、アウトローに身を置いてると染まってっちまうからな。たまに法と倫理に立ち戻るのは大切」

('A`)「ヤクザとかブラック企業も結構慈善事業してたりしますしね」

( ´_ゝ`)「そういうとこでバランス取らないとどんどん正気失ってくから。行きつく先は破滅」

('A`)「そもそも全てが法と倫理の範疇で解決できればそれが一番なんですけど」

( ´_ゝ`)「どうしたって零れる部分は出る。世の中ままならん」

('A`)「こないだの案件なんてまさに思い知らされました」

( ´_ゝ`)「だなあ。家族におかしなのがいると大変だ」

('A`)「話は通じないし警察は動けない、黙って引っ越しても追いかけてくるってんじゃ」

( ´_ゝ`)「法と倫理の範疇で立ち向かえない、俺らみたいなのが掬い取らなきゃならん部分」

('A`)「なかなか本人が依頼できるような話ではないですけどね、良い友人がいてよかった」

( ´_ゝ`)「なんとか助けたいって想いに打たれたよな」

('A`)「新生活も順調みたいだし、赤字でも請けてよかったです」

( ´_ゝ`)「今まで苦労した分、幸せになってほしいもんだ」

('A`)「まったくですね」



 ―――。

516 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:13:50 ID:7rl/Aeic0

( ´ー`)ノ「よう」

( ´_ゝ`)ノ「うっす」

(=゚ω゚)ノ「こんにちは」

('A`)「ども」

( ´ー`)「何の憂いもなく殺人犯のデリバリーすることになるとは、人生わからんな」

( ´_ゝ`)「嘘つけ、憂いはあるだろ」

( ´ー`)「トータルでプラスなら無いようなもんだ」

(=゚ω゚)ノ「仮にガイシャが生きてても死刑確定ですしね」

( ´ー`)「死刑すら生ぬるいな」

( ´_ゝ`)「完全に同意なんだけど、公僕が言って良い台詞じゃねーぞ」

( ´ー`)「神奈川県警に遵法精神なんざ期待すんなよ。俺は俺の信念に殉ずるだけだ」

( ´_ゝ`)「その理屈だと――いやまあ、白根さんは過たないだろうが」

( ´ー`)「言いたいことはわかるぜ? 人はいくらでも独善を極められる」

(=゚ω゚)ノ「だから法律が大事なんですよねぇ……」

517 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:14:24 ID:7rl/Aeic0

( `ー´)「久しぶりだね、探偵さん」

( ´_ゝ`)「根野さん。……ちょっと痩せたか?」

( `ー´)「やっぱりね、悪いことをすれば報いはあるもんだよ。あんなのでも長年友達やってたから……夢見が悪くてしょうがない」

( ´_ゝ`)「あー……なるほど」

( `ー´)「しかし、どんな刑でも甘んじて受けるつもりだったのに……まさか無罪放免とは」

( ´ー`)「いや、執行猶予ついてるとはいえ無罪放免ではないからな?」

(=゚ω゚)ノ「くれぐれも品行方正にしててくださいよ?」

( ´_ゝ`)「そこは心配ないだろ、根野さんが何かやらかすとしたら風狸ちゃんに何かあった時くらいだろうし」

(=゚ω゚)ノ「いや、何かあってもやらかしちゃ駄目ですからね!?」

( ´ー`)「だな。そんなことになったら絶対相談しろよ、俺らが何とかする。なぁ?」

( ´_ゝ`)「おう」

( `ー´)「……ありがとうございます、心強いです。もっと早く皆さんと出会えていればなぁ……」

( ´_ゝ`)(いやそれでも絶対自分で手を下したと思うが……まあ言うのも野暮か)

('A`)(良い人っぽいんだけど、やっぱりなんか普通の人とは違う雰囲気があるなあ)

518 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:14:58 ID:7rl/Aeic0

( ´_ゝ`)「そういや取材とかは大丈夫だったのか?」

( `ー´)「いやー、凄かったよ。ようやく落ち着いたからこうして来てるんだし」

(=゚ω゚)ノ「あれだけ話題になった殺人事件で執行猶予付きっていうのも異例ですからね」

( ´ー`)「結局取材OKしたのはあの姉ちゃんだけだよな。……あー、なんだっけ?」

(=゚ω゚)ノ「筆府速報です」

( ´_ゝ`)「あー……トソンか」

( `ー´)「探偵さんと只ならぬ関係と聞いたからね」

( ´_ゝ`)「語弊しかない」

('A`)(あの人かー)

( `ー´)「まあ、それがなくてもOKしたかも。他の人とはちょっと違う感じだったから」

(=゚ω゚)ノ「ですね。マスコミらしくないというか、真摯に真実を追い求めてるように感じました」

( ´ー`)「本当はそれがマスコミの仕事なんだけどな……ま、商売じゃないからこそかもしれん」

( ´_ゝ`)「もしかして白根さん達も同席した感じ?」

( ´ー`)「ああ」

519 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:15:33 ID:7rl/Aeic0

( `ー´)「一人で取材を受けるのも不安だったからね。知り合いって話だったから渡りに船で」

( ´_ゝ`)「ってことは噂のハゲニキも来てたのか?」

( ´ー`)「ん? ああ……あの自称付き添いの」

(=゚ω゚)ノ「どう見てもヒットマンでしたよねぇ」

( ´_ゝ`)「……白根さんから見てどうだった?」

( ´ー`)「恐らく陸自出身だな、振る舞いの端々にそういった色が見えた。ありゃかなりの手練れだぞ」

( ´_ゝ`)「なるほどな。だったら多少は安心できるか……」

('A`)「噂のハゲニキですか。そういえば気にしてましたね」

( `ー´)「凄い美女だったけど……実際只ならぬ関係なのかな?」

( ´_ゝ`)「いや、普通に飲み友達だな。お互いそういうのは多めに見積もっても1割ないだろ」

('A`)(この人の恋愛観いまいちわかんないなー……)

( ´ー`)「妙な拘りあんのがお前らしいぜ。若い頃の俺ならとりあえずコナかけてるな」

(=゚ω゚)ノ「えっ、それはそれで意外なんですけど」

( ´_ゝ`)(今はそんな感じ全然ないけど、昔は結構イケイケだったのか?)

520 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:16:06 ID:7rl/Aeic0

( ´_ゝ`)「おっ、村上さんも来たみたいだぞ」

(´Д`)「ネーノ!」

( `ー´)「むらっち」

(´Д`)「いやーよかった、本当によかったよ!」

( `ー´)「えーと……ありがとう、でいいのかな?」

( ´_ゝ`)b「大丈夫だ、問題ない」

('A`)「何で所長がドヤ顔なんですか?」

(´Д`)「殺人なんて許されないことだけど、事情が事情だし。僕らにも責任の一端があるからね」

( `ー´)「……」

( ´_ゝ`)b「どうせ反省してるわけでもなし、黙って受け取っとけよ」

('A`)「そのドヤ顔やめません??」

( `ー´)「まあ、そうだね。ありがとう、むらっち」

(´Д`)b

521 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:16:41 ID:7rl/Aeic0

(‘_L’)「どうも、来ましたよ」

( `ー´)「フィン」

从 ゚∀从「よっ! 結構元気そうじゃん」

( `ー´)「高ちゃんも」

( ´_ゝ`)(いよいよ本命登場か)

(´Д`)「あれ? 風狸ちゃんは?」

(‘_L’)9m「どんな顔すればいいかわからないって顔でそこにいますよ」

从 ゚∀从「っかー、そんな言い方あるかよ。デリカシーねーな」

┐(‘_L’)┌「はいはい、すみませんね」

从 ゚∀从「おーい風狸。そろそろ入ってこいよ」

(‘_L’)「ちょっと。あなたも人のこと言えないのでは?」

('A`)(なんかお似合いだなあ)



从´ヮ`从ト

522 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:17:15 ID:7rl/Aeic0

( `ー´)「あっ……」

从´ヮ`从ト「……」

( `ー´)「……風狸」

从´ヮ`从ト「お父さん……」

('A`)(おー、マジで鳥華族の店員さんだ。確かにこうして見るとちょっと雰囲気似てるかな?)

( `ー´)「あー……なんだろう。どんな顔すればいいかわからないや」

从´ヮ`从ト「えっと、私も」

( ´_ゝ`)「笑えばいいと思うよ?」

从 ゚∀从「るせー黙れ」(‘_L’)「殴りますよ?」

( ´_ゝ`)「お、おう」

( `ー´)「……はは」

从´ヮ`从ト「ふふ……」

( ´_ゝ`)9m「ほら笑ってんじゃん」

('A`)「黙りましょう」

( ´_ゝ`)「はい……」

523 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:17:49 ID:7rl/Aeic0

( `ー´)「言いたいことも色々あったはずなのに、会っただけで満足しちゃったよ。はは」

从´ヮ`从ト「ふふ、そうだね」

( ´_ゝ`)9m「ほら」

('A`)「で?」

( ´_ゝ`)「ショボーン」

(‘_L’)「ふっ、ネーノらしいですね」

(´Д`)「だね」

从 ゚∀从「ハグしろハグ!」

(‘_L’)「あなたも黙った方がいいですね」

从 ゚∀从「あ? なんだ文句あっか?」

d(´Д`)b「んもー、今は静かに見守ろうよ二人とも!」

( `ー´)「そんな大声で言うことじゃないね、むらっち……」

从´ヮ`从ト「です」

\(´Д`)/「ごめ〜ん!」

524 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:18:23 ID:7rl/Aeic0

( ´ー`)「ふっ、いいんじゃねーか? 肩の力抜けたみたいじゃねーか」

( `ー´)「いやー……それはそうですけど」

( ´_ゝ`)「膝カックン状態?」

( `ー´)「ん? まあ、そんな感じ……?」

('A`)9m「所長、お茶」

( ´_ゝ`)「あっ、はい……」

(‘_L’)「ほう、なかなか見どころのありそうな若者ですね?」

('A`)「えっ?」

( ´ー`)「そうなんだよ。見た目は地味だが、ハートはアツい男だぜ」

(=゚ω゚)ノ「あの流石探偵が助手として認めたわけですしねぇ、大したもんですよ」

( ´_ゝ`)b「ジッサイ凄く逸材」

('A`)「お茶」

( ´_ゝ`)「へぇい」

(´Д`)b「やるねぇ!」

525 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:18:57 ID:7rl/Aeic0



                         jI斗一    ̄ ̄  `
                     ア゚    ,.,           `'≪
                     ア゜     ~"寸     〝〟
                     ,'    ,イ   ア ヽ
                   i    {{    ゝ '   ノリ      _jI斗‐━ァマ
                     ¦   ゞー__  。o 彡''  f^''"~     j!  ',
                  ‘, _,, ...__ ・ ̄         ',      {   j}
                    ¦ ,ィ   ~"''≪       ゛、_rf(  ̄~"''ゝ。'
                  _У       `寸          ァ(
                   / ';     ,, r‐  ',       _,xく
         _j幺ェェォ__イ__,:ノ. r㎡_       ア_幺孑ヤ升
       ,,。*''“゚      j´。厂゛>、  うぅ==七"
    ,ィ'”    ..: : '⊂⊃ ノo゚イ .   寸
   〃  . : '       χ イ{  ゛ :.   マ
   {{ .0o 。  ゜  ζ δ  ゚  :. リ
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526 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:19:31 ID:7rl/Aeic0

(´Д`)「えっ? 一緒に暮らさないの?」

( `ー´)「いやあ、流石にどのツラ下げてって感じだし……」

从´ヮ`从ト「そんなことは……」

( ´_ゝ`)「当人はこう言っているが?」

( `ー´)「僕はどう言い繕ったところで殺人犯だから。フィン達と暮らした方がずっといい」

( ´_ゝ`)(うーん比較対象が異教徒の臓物ブチマケまくってるであろうフィレンクトさんではなぁ……)

(‘_L’)「……」

从 ゚∀从「うるせー黙れ! ネーノの考えなんてどうでもいい!」

(´Д`)「えーっ!?」

从 ゚∀从「大事なのは風狸がどうしたいか、だろ!? 違うか!?」

(‘_L’)「……ふっ、そうですね。どうなんですか、風狸?」

从´ヮ`从ト「私、私は……。私は……お父さんと暮らしたい」

( ´_ゝ`)「当人はこう言っているが?」

( `ー´)「あー……うーん……」

527 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:20:05 ID:7rl/Aeic0

(‘_L’)「はぁー……しっかりしてください。あなたは、"何"ですか? 殺人犯ですか?」

( `ー´)「……」

( ´_ゝ`)「それとも忍者ですか?」

('A`)「はいはい、変な茶々入れない」

( ´_ゝ`)「へぇい」

从 ゚∀从「……なあ、ネーノ」

( `ー´)「何かな?」

从 ゚∀从

从 ゚∀从/スチャッ

(‘_L’)/スチャッ

d(´Д`)/スチャッ

( ´_ゝ`)/スチャッ

(;'A`)「!?」

从 ゚∀从「釣り竿担いで、ちょいと海まで……当然付き合うよなぁ?」



 ―――。

528 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:20:39 ID:7rl/Aeic0
【津久井湖】
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529 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:21:13 ID:7rl/Aeic0

( ´_ゝ`)「いや湖なんだが?」

从 ゚∀从ノシ「こまけーことはいーんだよ! 今から海は、遠いッ!」

(‘_L’)「そうですね。むらっちならヘリでひとっ飛びかもしれませんが」

(´Д`)「いやヘリ移動なんてそんな普段からしてないからね!?」

('A`)「津久井湖はバス釣りで有名ですよね。あとはワカサギも釣れるんでしたっけ?」

从 ゚∀从「おっ、知ってるか? あとはギルとかヘラブナ、コイだな」

( ´_ゝ`)「生態系乱れ過ぎ定期」

( `ー´)「外来種だらけなのはそうだけどね、どれもおいしいよ?」

从´ヮ`从ト「えっ、ブラックバスって食べられるの?」

从 ゚∀从「食えるぞ。久しぶりにあれ食いたいぜ、バスのムニエル」

(‘_L’)「あれは良いですね。バスなんて食用とは考えてませんでしたが」

( `ー´)「素材に合った調理をすればおいしい魚だよ。ブルーギルもね」

('A`)「元々食用で輸入されたって話ですもんね」

(=゚ω゚)ノ「警部、僕らもご一緒しちゃってよかったんですかねぇ……?」

( ´ー`)「署長が良いって言うから良いんじゃねーか? 最近働きづめだったしな」

530 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:21:46 ID:7rl/Aeic0

(‘_L’)「ボート乗ります? 別におかっぱりでも良いですけど」

从´ヮ`从ト「あ、乗ってみたい」

从 ゚∀从「んじゃ、風狸とネーノはボートな」

( `ー´)「うん」

('A`)ノ「あ、俺も乗ってみたいです。ボート乗ったことないんで」

(‘_L’)「では私がご一緒しましょうか」

从 ゚∀从「じゃあ残りはおかっぱりだな。あんまり時間もないしちゃっちゃと準備するか」

( ´_ゝ`)「ご指導ご鞭撻のほどをよろしく頼むゾ」

( ´ー`)「釣りなんかガキの頃以来だな」

(=゚ω゚)ノ「なんかワクワクしますねぇ」

(´Д`)b「いよーし! 竿準備するからみんなこっち来てー!」



 ―――。

531 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:22:20 ID:7rl/Aeic0
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 .ゝ-オ

532 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:22:53 ID:7rl/Aeic0

( ´_ゝ`)「さーて、釣れるかな?」

从 ゚∀从「どうだろな、全員ボウズってことはないだろうが」

( ´ー`)「おっ、これでいいのか?」

(´Д`)b「バッチリ!」

(=゚ω゚)ノ「狙った場所に落とすの、結構難しいですねぇ」

从 ゚∀从「慣れだな。狙った場所が良いとも限らねーけど」

(´Д`)「そこらへんは最終的には運だよね」

( ´_ゝ`)「でもまあ、物陰とかが狙い目なのは間違いないんだろ?」

从 ゚∀从「ああよ。カバーネコだから引っかかり難いし、狙ってくのがいいな」

( ´ー`)「こんな仕掛けもあるんだなと感心したぜ。普通の仕掛けじゃ引っかかり放題だろ?」

(´Д`)「だねぇ。物陰とか狙うなら引っかかりにくい仕掛けじゃないと」

(=゚ω゚)ノ「うーん、良い景色だし気持ちいいですね」

从 ゚∀从「釣りは良い空気と良い景色を楽しみながらじゃないとな。待ち時間長いし」

( ´_ゝ`)「ジッサイ良いリフレッシュになりそうだ」

533 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:23:27 ID:7rl/Aeic0


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     (二二ノソ゚      ノ   ⌒ ̄;:;:;;::;:;:|!|i:;:;;;:;:;:;:;|
      ヽー-ニニーーー'''''´        ;:;:;:;;:;!|i|:;:;:;:;:;:;|
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     。                _____ソ::: ,/   。
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          ;´       ゜ 。   ゞ,;:;:;:;:/     ,.   ゚
              ゜     ; 、゚ヽ |:;;;/′´゜,。°  ゜          ゜
        ,.     ゚、   、从。ヽ`人丶゚;、ヾ从人ノ;。゚,、从,゜〆。  ,。
     ソ゚ゞ〜/゚〜^/ゞー从〜⌒ヾソ从シ⌒〜'ノ(ゞ゚〜从人〜'〜ソ゚〜⌒〜ノゞ〜人〜'〜ヾ〜"〜゚从〜〜丿゚ヾ-〜〜

534 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:24:00 ID:7rl/Aeic0

( ´_ゝ`)「意外なほどの大漁」

(´Д`)「いやー運がよかったねこれは」

(=゚ω゚)ノ「全員釣れましたもんね」

( ´ー`)「一人だけバスじゃなかったが」

( ´_ゝ`)「スン...」

从 ゚∀从「一番の大物だったけどな」

( ´_ゝ`)「スック」

(´Д`)b「いやー見事なコイだよね! あんなにアッサリ揚げてたのに!」

( ´ー`)「馬鹿力にもほどがある」

从 ゚∀从「実はマグロ漁船にでも乗ってたのか?」

( ´_ゝ`)「ほら、鍛えてっから」

(=゚ω゚)ノ「やっぱり鍛え方が違うんですかねぇ?」

( ´ー`)「そういう次元じゃねーよ、間違ってもマネできると思うなよ?」

d(´Д`)b「流石だよアニジャくん!」

535 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:24:35 ID:7rl/Aeic0

( `ー´)ノシ「おーい!」

( ´_ゝ`)「お、ボート組が帰って来た」

从 ゚∀从「おーう、どうだった?」

从´ヮ`从ト「釣れたよ!」

( ´_ゝ`)「ドッくんはどうよ?」

('A`)「あー……一応釣れましたけど」

(‘_L’)「どうも不満みたいですね。私は別に構わないと思うんですが」

('A`)「うーん、でもなんかズルしたみたいで」

( ´_ゝ`)「あっ(察し)。……まあ修行にもなっていいんじゃねーの、うん」

('A`)「ですかねぇ?」

(‘_L’)「なかなか筋がいいですね。よかったらミサに参加しませんか?」

( ´_ゝ`)「おい勧誘やめろ」

('A`)「いやー、うち仏教なんで……」

(‘_L’)「気が変わったら歓迎しますよ」

536 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:25:09 ID:7rl/Aeic0

从 ゚∀从「おっ、なんだまた勧誘してんのか?」

(‘_L’)「またとは何ですかまたとは」

从 ゚∀从「ミサの度に私にも風狸にも断られてるじゃん」

(´Д`)「えっ、そうなの? そこまで熱心なのは珍しいね」

( ´_ゝ`)「無理強いはしないんじゃなかったっけ?」

(‘_L’)「別に無理強いはしていませんよ」

从 ゚∀从「おう、しつこいだけだな」

( ´_ゝ`)(フィレンクトさんも色々と思うとこあるんだろうな……)

从 ゚∀从「……ま、"私は"「どうしても」って言うなら行ってやってもいいけど?」

(‘_L’)「どうしても、とまでは言いませんよ」

( ´_ゝ`)「いやそこは言えよ」

(´Д`)「だよね」

(‘_L’)「ん……? 二人とも、何ですかその目は?」

( ´_ゝ`)「いや別に?」(´Д`)「相変わらずだなあって」



 ―――。

537 ◆KDJGUfbY2o:2024/11/04(月) 22:25:42 ID:7rl/Aeic0

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