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(´・_ゝ・`)白天、氷華を希うようです('、`*川

80名無しさん:2024/01/19(金) 01:05:48 ID:KKTQDt7.0

立ち止まったまま二人を見続ける。
どうしようか。このまま立ち去るべきだろうか。それとも、思い切って声をかけるべきだろうか。
そもそも私に、声をかける資格などあるのだろうか。

動かない両脚とは対照的に、脳は高速で回転する。
彼が綺麗な女性と並んでいるところを見るのなんて別に初めてじゃない。寧ろよくあることだ。
というかそもそも私は別に、盛岡くんの彼女という訳じゃない。
私はあくまで、ただの部下で、元同期で、元クラスメイトで、友人の一人に過ぎなくて――。

――だから、なんだ。

無意識に歩き出していた。
頭の中は未だごちゃごちゃで、整理なんて少しも出来ていない。

あの女性は誰なのか。
彼女なのだとしたら、なぜ私に婚約の誓約書など渡してきたのか。
どうしてこんな時間に、こんな所にいるのか。
私は、彼のことをどう思っているのか。
彼にとって、私は一体何なのか。

声をかける。かけてやる。
この10年で積もりに積もった疑問を、ありったけぶちまけてやる。


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