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(´・_ゝ・`)白天、氷華を希うようです('、`*川

58名無しさん:2024/01/19(金) 00:28:13 ID:KKTQDt7.0

溢れそうになった雫は垂れず、瞬きと共に奥へ引っ込んでいった。

今、彼はなんと言ったのか。
自慢の記憶力を頼りに、数秒前の発言を再生する。

まさか、この馬鹿社長は、目の前にいるこの唐変木は。
“お前との婚姻”と言ったのか?

“お前”とは誰だ。誰のことだ。
周りをキョロキョロと見る。人こそちらほらと見えるものの、みな我関せずといった風体で駅構内へと入っていく。
社長の視線も、まっすぐにこちらに向いている。
そして、社長と会話をしているとみられるような距離感に現在いる人間は、たった一人しか認識できない。

それは、なんというか、要するに、つまり。
彼の、婚約の相手というのは、それは――。

σ('、`;川「………わた、し?」

書類を下げ、社長を見る。
運転席に座ったままの彼は、まるで出来の悪い子どもを見るような目つきでこちらを睨んでいた。


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