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( ^ω^)は絶品チキンを辿るようです
1
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 00:55:36 ID:dlGOzwp20
閲覧注意
60
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:27:18 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「ウサギのお兄さんのお好みは分からないけど、一応うちの本来のメニューだよ。よかったら召し上がれ」
(,,゚Д゚)つ♨︎……
(,,゚Д゚)「この生温かいものは……」
(,,゚Д゚)「生肉と骨?」
( ´_ゝ`)「うん」
(,,゚Д゚)←すべてを理解した
61
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:27:43 ID:dlGOzwp20
(´<_` )「今日のはまあ……それなりーだ、それなりー。口に合わなかったらそっちの二人にくれてやんな」
(*^ω^)「ハムッ、ハムハフッ!」ムチャムチャ
(*'A`)「うめえwww」ボリゴリ
( ´_ゝ`)「さっきあんなに食べたのにまだ食べられるんだね」
( ^ω^)「お肉は別腹だお」
('A`)「ほねっこは……ほら、デザート。ゆえに別腹、オーケー?」
(,,;,゚Д゚)♨︎ゴゴゴ……
( ´_ゝ`)「……冗談だよ。ウサギくんには口直しにこれをあげよう」
〜桜酒〜
62
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:28:28 ID:dlGOzwp20
(,,゚Д゚)つ廿「おっ……酒か? いい香りがするな」ゴクリ
( ´_ゝ`)「たまたま向こうの森に生えてた桜の枝を一本頂戴してきたんだ」
(´<_` )「不思議なことにその桜は年中咲き誇り……」
('A`)「綺麗な桜の下には死体が埋まってなんとかかんとか」
(´<_` )「まあ、俺が『ゴミ捨て場』にしてたところに急にバカでかい木が生えてたからびっくりしたんで記念にな」
(,,゚Д゚)「……うん、おれむつかしいことは考えない。かんがえないよー」
( ^ω^)「しっかしきれいな花だおね。都市でもこんなに立派な桜、見たことないお」
(,,゚Д゚)「甘みがあってすっと消える風味に……後口に残る深み……」
(,*,゚Д゚)廿「……いいな。しみるな」クーッ
63
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:28:50 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「ちなみに器からも不思議な匂いがするよ。ピンクの陶器も相まってピッタリでしょ」
(´<_` )「アルリウネの首をへし折って作った特製おちょこだ」
( ^ω^)「なんて?」
('A`)「多分知らないほうが幸せかもしれない! 多分だけど!」
(,,*,゚Д゚)「ああ……いい香りだ……」グイ
64
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:29:38 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「どれ、俺も一口」チピ
(´<_` )「……やめとけ」
( ´_ゝ`)「やめませーんあはは」
( ^ω^)「おー、ずるいお。ブーンたちにもお酌してくれお!」
( ´_ゝ`)「はいどんどん」
('A`)「あ……俺下戸なんで……」
( ´_ゝ`)「はいじゃんじゃん」
( ^ω^)「全然聞いてねえお」
(´<_` )「兄者は呑むと元々話を聞かないのが余計にひどくなるんだ」
('A`)「俺のめないのに……」
(,,*,゚Д゚)「んじゃ俺が貰うぞ! 飲みやすいのに軽すぎなくてたまらんぞゴルァ」
(´<_` )「俺ぁ絶対介抱しないぞ」
65
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:30:05 ID:dlGOzwp20
——数時間後
( -ω-)スピーゴー
( -_ゝ-)クググググ……
(,,-Д-)ゴロゴロ……
(´<_` )「言わんこっちゃない」
('A`)「あらまあ……」チミチミ
(´<_` )「……ドクオって食い方綺麗だよな」
('A`)「えっ……そうかな……」チミッ
('A`)「……骨だからじゃない? 食べてるのが」
(´<_` )「そうか。……そうかもな」
('A`)(……なんか気まずい!)
66
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:30:27 ID:dlGOzwp20
(´<_` )「……ここは比較的森から離れてるから心配いらないが、夜は掃除屋が追い立てたやつらがたまに出てくるから俺が見張ってるんだよ」
('A`)「そうなんだね」ポリポリ
(´<_` )「……時々兄貴に稽古つけてやってるけど、未だにその辺のチンピラ相手でもまともに戦えないからな」
('A`)「そっか……(弟者も兄者のこと兄貴って呼ぶんだ)」
(´<_` )「それで……日が昇ったら多分起きてくるから、そこで交代。俺は夕方ぐらいまで寝て、夕方ぐらいから店を始めようかなって思ってる」
('A`)「まあ、俺達もここに来るのは仕事終わりになりそうだし、いいんじゃないかな」
67
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:31:07 ID:dlGOzwp20
(´<_` )「あー……別にあんたは客だから寝てていいんだぞ」
('A`)「えっ、いや……俺、結構夜更かしだし……有給取ってるし……」
(´<_` )「そっか」
('A`)(確実に俺に話しかけてるのに、絶妙に目線が合わない感じ……)
('A`)「気まずい!」
(´<_` )「ん? 何が?」
('A`)(出ちゃった!)
(;'A`)「あ、んと、なんか……」
('A`)「……弟者ってやっぱ、なんか俺達と距離ある感じするな、って」
(´<_` )「あくまで店主は兄貴だからな。俺は仕入れ係兼用心棒みたいなもんだ」
('A`)「そっか……」
68
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:32:10 ID:dlGOzwp20
('A`)「……でも、俺はいつもありがとうって、兄者にも弟者にも思ってるから!」
(´<_` )「そう」
('A`)「……うん。ブーンも、思ってると思う。俺たち以外の人も、ずっと肉屋に来る人は」
(´<_` )「…………」
(´<_` )「ハガキに引っかかったのが、あんたらでよかったよ」
(*'A`)「えっ……!」
( ´_ゝ`)「おっ、珍しく弟者がデレている。海のせいかな?」
(´<_` )「この、狸男め」
( ´_ゝ`)「途中までは寝てたよ、途中まではね」
(´<_` )「……見張り交代。何かあったら起こせ」
( ´_ゝ`)「ほいほい。ついでにそこで転がってる二人、テントに転がしておいてあげて」
('A`)(俺達でよかった……んだな)
('A`)←すこしうれしい
69
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:33:17 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「ドクオもタイミング見て向こうのテントで寝てくれて構わないよ」
('A`)「ん、ありがとう」
( ´_ゝ`)「……弟者はね、強いんだけど、弱いんだよ」
('A`)「アルコールに……?」
( ´_ゝ`)「それは強いかな」
('A`)「じゃあ、兄弟に?」
( ´_ゝ`)「……うん、まあ、そんなところかもね」
( ´_ゝ`)「弟者は昔はすごいフィクサーで、えらい人にお願いされて人ばっかり殺してたから、人は殺すものだとしか思わなくなっちゃったんだ」
('A`)「……兄者のことは殺さなかった?」
( ´_ゝ`)「何故か俺にはそうしなかったね。そもそも家に帰ってこなかったし、俺も他人だと思ってたんだ」
70
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:33:42 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「でも、朝が真っ暗に、夜が明るくなった日、急に帰ってきて……なんとなくここにはいられない気がして、弟者と一緒に家を出たんだ」
('A`)「白夜、黒昼?」
( ´_ゝ`)「うん。あれ以来、なんか嫌になっちゃったんだって。だから俺も一緒に行くことにして、その辺の空き地を店にしたんだよ」
('A`)「そうなんだ……」
( ´_ゝ`)「殺す人と殺さない人の区別がつくのはようやく最近で、それまではもっぱら適当なところで人を殺して帰ってきて、俺も売るものがないから弟者が持ってきたそれを売ってた。だからうちは肉屋になったんだよ」
( ´_ゝ`)「最初は通りすがりのお客さんも殺してたし、やっと常連になった人を珍しく見送ったと思ったら殺して裏口に持ってきたし……」
( ´_ゝ`)「良くも悪くも、弟者はかわいそうなんだ」
('A`)「……でも、今の弟者は少なくとも俺たちを殺そうとしないよ」
( ´_ゝ`)「うん。だからね、俺も感謝してる。ここに通ってくれる……まあ、お二人ほどまともじゃないにせよ、贔屓にしてくれる人たちにはね」
71
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:34:18 ID:dlGOzwp20
('A`)「……兄者は、変わってるけどやさしいね」
( ´_ゝ`)「俺はやさしいよ。人なんて到底殺せないし」
('A`)「えっ」
( ´_ゝ`)「えっ?」
('A`)「さっきから浜辺を歩いてる蟹を虐殺しまくってるのに……?」
@←蟹の死骸の山
@@
@@@( ´_ゝ`)「えっ?」
72
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:34:40 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「蟹はさ、なんかむいちゃうんだよ。甲羅がさ、ぺりっといけそうで」
('A`)「でも食べない……っていうか食べられないんだよね!? その背中からドライバーが生えてる蟹は!?」
( ´_ゝ`)「食べないよ。カニクリームコロッケになってくれるなら食べるけど……」
('A`)(やっぱこのひとこわい)
( ´_ゝ`)「……コロッケ食べたくなっちゃったな。コンビニ行きたい、一緒に行く?」
('A`)「見張りは??」
( ´_ゝ`)「もー昨日から作ってばっかで何にも食べてないんだもん……コロッケ食べたいよ……」
( ´_ゝ`)つ"(-<_- )「弟者寝ちゃった? ねえねえ弟者、コンビニついてきてよ」
('A`)「……こらっ!」
73
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:35:01 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「?」
('A`)「コンビニなら……朝になったら俺がついてくから、弟者は寝かせてあげようよ」
('A`)「……無理なら、今から俺がコロッケ作るから」
( ´_ゝ`)「ほんと? わーい、ドクオコロッケだ」
(;'A`)(しまった、勢いで言ったら俺がコロッケになる感じになってしまった)
( ´_ゝ`)「お肉はいっぱいあるし、さっき使った材料の残りなら好きに使っていいよ。油もあるし」
(;'A`)「や……やってやらあ!」
〜ドクオコロッケ〜
74
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:35:38 ID:dlGOzwp20
('A`)「えーっとまず、肉……」
('A`)「コロッケにはひき肉を使うので部位は気にせず、適当に切り落とします」グッチャグッチャ
('A`)「これを、ミンチマシーンに入れて……と」ムチャヌチャ
('A`)「ラード、少々……玉ねぎ、がないのでポーなんとかを刻んで、パン粉……もない! ええい! 蜘蛛の糸が乾いたやつをバラバラにして混ぜる!」グッチャグッチャ
('A`)「卵はあるんだ。じゃあ卵をこーして、刻んだ春雨もこーして……」
('A`)「あっ、油温めなきゃ。揚げ物温度……わかんない!ガスコンロわかんない!」チチチチチ
('A`)「とりあえずまとめたものをぺちこね……ぺちこね……」ペチコネ
('A`)「衣的なものを付けて……アイキャンフラーイ!」ジュゥウウウウ
('A`)「あとは……祈る!」
75
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:36:06 ID:dlGOzwp20
('A`)「という事でかんせーです」
( ´_ゝ`)「わーいわーい、夜食といえばコロッケ最高」
('A`)「味の保証は……ない!」
( ´_ゝ`)「んー、おいしー。衣ザクザク、中ジューシー!」
('A`)「ほんとお?」
( ´_ゝ`)「うん、ほんと。ドクオも食べてごらんよ」
('A`)モグリ
(*'A`)「……おいしーい」
( ´_ゝ`)「夜中のコロッケって罪の味だよね。油通しして水分が飛んだ蜘蛛の糸がカリカリの衣になっててナイスチョイスだよ」
('A`)「軟骨ごと肉をねじ込んだものも正解だったね」
( ´_ゝ`)「んむ、ときどきコリコリ……」
76
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:36:29 ID:dlGOzwp20
総評:素朴な味付けながらも触感が楽しい!
( ´_ゝ`)『今気づいたけど初めて店の商品に手を出しました』
('A`)『寝ているミンナには内緒だよ』
(。-ω-)『……クイ……タイ……オ……』
77
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:37:01 ID:dlGOzwp20
——次の日
(,,゚Д゚)「はっ……」
(,,゚Д゚)(そうだ、俺は人殺しにサイフをスられて海に沈められて……)
(,,゚Д゚)「あんたが……助けてくれたのか?」
( ^ω^)「何の話かわかんねえけど腹減ったおね」
('A⊂)「ううーん……もうちょっと寝てていい?」
( ´_ゝ`)しょうがないなー、朝は軽めにしようか」
(,,゚Д゚)「あ!人殺し!」
( ´_ゝ`)「だから人違いだって」
〜まるごと白雪〜
78
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:37:33 ID:dlGOzwp20
( ^ω^)「バカでかい以外は普通のリンゴだおね」
('A`)「この下のぐるぐるしてるの何? 蔦?」
( ´_ゝ`)「うーん、多分。リンゴをむしろうとしたら蔦がくっついてきて離れなかったから一緒に盛り付けちゃった」
('A`)「なんちゅーワイルド」
(,,゚Д゚)「でも結構柔らかそうだな」ツプン
Σ(,,゚Д゚)「うわ!! 中身溶けてる!! ていうか何だこの臭い」プーン
( ´_ゝ`)「遅すぎたんだ、腐ってやがる……」
79
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:38:04 ID:dlGOzwp20
(-<_- )ンググ……
(´<_` )パチーン
( ´_ゝ`)「あまりの臭さに弟者が起きちゃったぞ」
( ^ω^)「ぶっちゃけブーンはこれぐらいでもいけなくはないおね」ムチャムチャ
(´<_` )「……カース・マルツゥみたいなもんだ……食えるよ」
('A`)「下の葉っぱのコーティング、砂糖だと思ったら骨粉でコーティングされてるんだ。おしゃれだね」シャクシャク
(,,゚Д゚)(何で腐ってるのに食えるんだこの人たち……)
80
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:38:28 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「じゃあ、中身はほじってみるかでわかんない?」
(´<_` )「恐らく。運がよかったら雛鳥ぐらいは入ってるんじゃないか」
(;^ω^)「あ! かったい、硬いのなんか噛んだ! なんだこれ!」
('A`)「当たり?」
( ´_ゝ`)「おお、大当たり」
(´<_` )「どうやら中に人が飲み込まれてたみたいだな」
(,;,゚Д゚)「『人』が!? リンゴに!?」
81
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:39:03 ID:dlGOzwp20
( ^ω^)「うーん、リンゴに浸かったホロホロのお肉……たまらんお」ムグムグ
('A`)「あ、じゃあその骨ちょうだい」
( ^ω^)「うんお」カラン
('A`)ボリゴリ……
(,,゚Д゚)「……俺は遠慮しとこうかな……」
( ´_ゝ`)「昨日から何にも食べてないのに?」
(,,゚Д゚)「うぐ……」
(´<_` )△「……まあ、元々俺が用心棒に拾ってきただけだから無理にとは言わない。これでも食ってろ」
(,,;Д;)ムシャムシャムシャ
( ´_ゝ`)「……普通のメニューも考えたほうがいいのかな?」
(´<_` )「そうかもしれないな」
82
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:39:29 ID:dlGOzwp20
総評:最初の臭いでいけるかどうか判断したほうがいいかも
( ^ω^)『大当たり以外も見てみたい気持ちがあるお】
('A`)『リンゴ自体もトロトロでジャムっぽくておいしかった』
(,,゚Д゚)『今まで食った中で一番うまいサンドイッチでした』
83
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:39:52 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「さて、そろそろ最初に集めた食材が尽きてきた頃合いだ」
(´<_` )「お前ら、昨日たらふく食った分今日はちょっとばかし働いてもらうから覚悟しろ」
(;^ω^)「おー……分かっちゃいたけどやっぱりかお」
('A`)「腹、括るか」
('A`)「……ん? 何であんなところに車が」
( ´_ゝ`)「車?」
('A`)「あっち、9時の方角に黒い……」
(´<_` )「……視えた。こっちに来る」
(,;,゚Д゚)「ゲッ、あの車って……!!」
84
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:40:28 ID:dlGOzwp20
ザザーーーーーーー
『——ギコくん、聞こえる?」
(´<_` )「……お前、トランシーバーなんて持ってやがったな」
(,,゚Д゚)「えっ、だってあの時仕事終わりで、そのまま連れてこられたから——」
『よーし、いるのは分かってるから。クライアント任務放棄及び無断の連絡途絶は報告書だけじゃ済まないよ?』
(,,゚Д゚)白『——あー、こちらウサギチーム、ギコ。諸事情により持ち場を離れた事を謝罪する……』
(´<_` )「……見習い二人、兄者を連れてなるべく路地へ抜けろ。荷物はいくら捨てても構わんが武器だけは離すな、行け」
(;´_ゝ`)「弟者っ、おれ、どうし——」
(,,゚Д゚)白『これより、26分18秒の遅れをもって任務を開始する総員、行動開始!』
85
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:40:52 ID:dlGOzwp20
(´<_` )「……チッ、戦力外どもが」
('A`) (^ω^) (*゚ー゚)=3
( 三 ) ( 三三 ) く( )ノ
‖ | | ||
('A`) (^ω^)<ごめんお
( 三 ) ( 三三 )
‖ | |
(;´_ゝ`)「ええ〜〜」
(*゚ー゚)「弟君が厄介なのは知ってるけど、店主の兄は何もできないって本当なんだ。後映画いなくちゃ一人で逃げられもしない」
86
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:41:27 ID:dlGOzwp20
(*゚ー゚)「……ま、本来任務妨害は例外なく殺害やむなしですが、クライアントよりここは散らかすなとの命令があるので捕縛し本部へ連行しま——」
(*゚ー゚)「ってありゃ、この服W社の整備要員? 何でこんなところで翼の職員がいるのさ……ますます謎だよ」
( ^ω^)「いろいろあるんだお」
('A`)「うん、いろいろ。いろいろなんだ。だから許してくださいませんか? 業務提携のよしみということで……」
(*゚ー゚)「……どうしよっかな。って言っても私の一存で決められることでもないんだけど」
(;^ω^)「ウサギコくん! 同じ鍋を囲う仲間としてここは一つ……」
(,,゚Д゚)「あー……残念ながら俺の一存で決められる話でもなくてだな……その……クライアント? に聞かなきゃいけなくって」
( ´_ゝ`)「じゃあそのクライアントっていうのと話させてよ。ただでさえ零細営業の店なんだ、店はともかく貴重なお客を殺されちゃたまらない」
87
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:41:59 ID:dlGOzwp20
『——わかったわかった、真正面からやるのは賢くないな』
( ´_ゝ`)「ああ、話のわかる人で助かっ……てない、気がするなあ」
(´<_` )「……こいつぁ、参ったな」
( ^ν^)『よう。言い分があるなら聞いてやろうか、裏路地兄弟』
88
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:42:20 ID:dlGOzwp20
( ^ν^)『で、だ』
( ´_ゝ`)「うん? ああ、うん」
( ^ν^)『いよいよ裏路地じゃ飽き足らず外郭でもやってこうってか?』
( ´_ゝ`)「んん、まあ……海の家とか、やりたいかなあって」
(#^ν^)『あのなあ、ここ私有地なの! 私・有・地! 立て札見えなかった!?』
( ´_ゝ`)「うーん、なんか整地の時に新しい感じの木をポキッと折った気がするなあ」
( ^ν^)『クソ、どいつもこいつもバカバカバカばっか!!』
89
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:42:50 ID:dlGOzwp20
(´<_` )「珍しく荒れてるな、過剰歯野郎」
(#^ν^)『R社のウサギは一匹逃げるし苦労して片付けたアブノーマリティどもは鍋にされるわ土地は妙な店にされるわでエージェントが怒らないって思ったの? ねえ? 社会経験が無いんだなお前ら? 殺すぞ?』
(´<_` )「おう、やるか?」
( ^ν^)『ごめんやっぱなし、死ぬからやだ』
(´<_` )「んなこと言うなよ。何のための義体だ? 死なない為だろ。一発ぐらいいいだろ」グリグリ
( ^ν^)『いててててすいませんでした』
( ´_ゝ`)「ところでこの辺のアブノーマリティ、なんかに使うつもりだったの? ほとんどみんなで食べちゃったんだけど」
90
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:43:18 ID:dlGOzwp20
( ^ν^)『L社の痕跡ってことで標本にでもして飾ろうかと思っ……』
( ^ν^)『ごめん何? 食べた?』
( ´_ゝ`)「うん、食べた。俺たちが料理して、そっちのウサギくんや昔のお客が食べてった」
( ^ν^)『お前……』
(^ν^ )……
( ^ν^)『もしかしてさあ、あそこで煮えてるでかい鍋って』
( ´_ゝ`)「残ったもの全部突っ込んだやつだよ。ニュッ君は食べないと思うけど見ていく?」
( ^ν^)『誰が見るかバカ、バカ兄弟!』
91
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:43:50 ID:dlGOzwp20
(*゚ー゚)「あー、こんなに美味しいもの食べてたのギコ? いいなーお仕事サボって支給食以外のグルメ三昧なんだぁ……」
(,,゚Д゚)「こんな得体の知れないモン食える訳……」
( ^ν^)『……で、そこにひっ捕らえたW社の連中は何だ』
( ´_ゝ`)「お客だよ、前々からの。本当はあのお鍋が最後の食材だから後で兄者と食材探しに行ってもらおうと思ってたんだ」
( ^ν^)『ふふん、はぁ……なるほど。言い訳が閃いてきた』
(´<_` )「もしかしてあれか、ここにギャラリーでも建てるつもりだったか?」
( ^ν^)『バカにしちゃご明察だな。押さえていた土地に勝手に店が開かれていたので〜なんて上に報告できると思うか? あ?』
ギギギ(´<_`)つ< ^ν^;)『スイマセン! スイマセン!』
92
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:44:12 ID:dlGOzwp20
(´<_` )「まあ何だ、どっかの私有地と知らずに店を広げたのは悪かった。兄者がここが良いって聞かなかったからな」
( ´_ゝ`)「だってオーシャンビューだよ? ……ああ、そっちもオーシャンビューがよかったんだ。人工海とかじゃない本物の海なんて、こんなとこまでこなきゃ見られないし」
( ^ν^)『察しが良くて助かるな。つーことで日没までに撤収しやがれ。ゲテモノ喰いパーティーに使ったアブノーマリティの弁償は……まあ、そこのバカウサギとバカ弟が適当にやってくれりゃいいよ』
(´<_` )「……嫌だ、って言ったら?」
( ^ν^)『お前ら兄弟なかよく生きたまま結晶化装置に突っ込んで宝石にする』
( ´_ゝ`)「うーん、弟者は逃げ切れるけど俺が無理だな。しょうがないけど……弟者?」
(´<_` )「チッ……わーったよ、適当に化け物しばいてくればいいんだろ? 一晩で済ませる」
( ^ν^)『聞き分けの良いバカは嫌いじゃねーぞ』
(´<_` )『変態キモ歯野郎が』
93
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:44:50 ID:dlGOzwp20
('A`)「あのーぅ……」
( ^ν^)「あ?』
( ^ω^)「我々の処遇はどうなるのでしょうかお」
( ^ν^)『知るか。自分んとこの特異点でも使うか都市まで走って列車乗って帰れよ』
('A`)( ^ω^)(許された……)
( ^ν^)『その前にあの薄気味悪い鍋を片付けろよ』
('A`)「やったー」
( ^ω^)「食えずに帰るなんて後悔甚だしいお! ギャラリーの皆さんは優しいですおー」
('A`)「今度ご乗車の際は3課のドクオまでよろしくお願いします、特別にお値引きさせていただきますので……」
( ^ν^)(ちょろっ)
94
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:45:41 ID:dlGOzwp20
(,,゚Д゚)「……俺も手伝うよ、どうせクライアントの護衛はしぃさんで十分だと思うし」
( ^ν^)『おう、職務怠慢のクソガキは豚の餌でも食って這いつくばってな』
( ´_ゝ`)「……なあ弟者、ニュッ君ってあんな偉そうな子だっけ?」
(´<_` )「いけ好かない奴ではあったが、なんか偉そうで腹立つな」
(*゚ー゚)「ああ、あの人前にすごい蒐集趣味の人にとんでもない金額のアクセサリーを売りつけてウハウハらしいわよ。だから調子乗ってんじゃないかしら?」
( ´_ゝ`)「あー、うちの店ぶち壊した時に持ってきたやつかあ。なんか腹たってきたなあ」
(´<_` )「同感だ。おいウサギ、吐く時はアイツの靴狙え」
Σ(,,゚Д゚)「えっ!? 俺ぇ!?」
〜かわいい!鍋〜
95
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:46:13 ID:dlGOzwp20
( ^ω^)「これ、要するに昨日の残り物しっちゃかめっちゃか鍋って事かお?」
( ´_ゝ`)「いや。本当は仔犬丸ごと一匹の火鍋にしようと思ったんだが、昨日の残りも入れたら美味そうだったんで実質そうなっただけで本当は違うよ」
(,,゚Д゚)(一体何が違うというんだ……!)
('A`)ゴソゴソ……
( ^ω^)「ドクオー、お鍋の中突っつき回すのはお行儀悪いお」
('A`)「いや、骨だけ先にもらっちゃおうかなって……」
(^ω^ )「兄者ー、そういえばこれって『昨日の人たち』も入ってるのかお?」
( ´_ゝ`)b+「もち」
(*^ω^)「俄然お鍋が輝いて見えるお!」ムシャムシャムシャ
96
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:46:38 ID:dlGOzwp20
(,,゚Д゚)「ぐ……」
('A`)「……ウサギコさんは、無理しないで野菜とか蜂とか食べてて大丈夫だよ」
(,,゚Д゚)「分かっちゃいたけどまともな具材がねーな……」ワサワサ
(,,゚Д゚)「おっ、これネギか? これならいけるな」シャクシャク
( ´_ゝ`)「アルリウネの茎だよ。少し鮮度が落ちてるけど煮込んだら味が染み込んだね」
(´<_` )「蜘蛛糸がしらたきみてーになってやがる……」ズルズル
('A`)ノY「大腿骨ゲトー」
('A`)「うましうましうましうましぃ!!」ゴッゴッボリ
( ^ω^)「へへ……まるっと二人入りなんてゼータクだお、たまんねえお!」ムッチャクッチャ
97
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:47:07 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「うーん、ないなあワンちゃん……溶けちゃったかな」ワサワサ
(´<_` )「他の肉と混ざってるんじゃないか? これとか……ああ、人の手か」ポイッ
( ^ω^)「すかさずキャッチ!」チュルッ
('A`)+「骨のかけらも見逃さねえぞ」ポキン
(,,゚Д゚)「何探してるんすか? もう全体的にこう……赤くなってきたんすけど」
( ´_ゝ`)「え? だから子犬だよ、犬ならウサギくんも食べられるでしょ?」
(´<_` )「実際に犬かは知らんが限りなく子犬に近い可愛らしい姿をした化け物だ」
(,,゚Д゚)「こわい!」
98
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:47:30 ID:dlGOzwp20
('A`)「……そういえば、こっちをジリジリ睨んでおられるお偉方さんは、その、お召しにならないのでしょうか?」
( ´_ゝ`)「あーニュッ君? ニュッ君はアンプル摂取型の擬態だから物は食べないよ。あの口は喋りも食べもしない、歯を植え付けるだけの歯肉なんだ」
( ^ω^)「過剰歯ってそういうことかお、最近の蓮コラみてーなやつかお」
(´<_` )「しっかし、客に睨まれながら客と鍋をつつくなんてどういう因果だかね」
( ´_ゝ`)「なんかこういうのも悪くないかも……あっ! ワンちゃんあったよ! ウサギくんにあげようね」デローン
(,;,゚Д゚)「うわあ!!! 毛皮しかない!!!!!」
99
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:48:03 ID:dlGOzwp20
総評:色々入ってたけど美味しいものは美味しい(たぶん)
( ´_ゝ`)『人の肉は初めて食べた。あんまり違いはわかんなかったけど』
(´<_` )『可もなく不可もなし』
('A`)『人鍋はぜひレギュラーメニューにしてほしい』
( ^ω^)『上に同じく』
(,,゚Д゚)『子犬の顔が……こっちを見てた……』
100
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:48:49 ID:dlGOzwp20
( ^ν^)『おい、片付いたんならさっさと店仕舞いして帰れ。明日には工事の車両が入る』
('A`)「ちぇー……」
( ^ω^)「あっというまの夏休みだったおー」
(,,゚Д゚)「うっぷ……っていうか俺ら、本当に化け物狩りしなきゃいけないのか……」
(´<_` )「正直お前一人じゃじゃ無理だな。そこの女も手伝うなら別だが。そこの悪趣味ヤローもハナから俺にやらせる気だろ」
( ^ν^)『つべこべ言ってねえでてめえのやる事やんねえと硝子にしちまうぞ』
( ´_ゝ`)「うーんしょ。テントおっけー、包丁おっけー、まないた諸々もおっけー。鍋は……」
('A`)「あらえたよー」
( ^ω^)「帰る時は来た時よりも綺麗に、だお!」
( ^ν^)(余計なもんまで綺麗にしてくれやがって……)
101
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:49:50 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「ほい、鍋おっけー。……じゃ、弟者を置いて帰ればいいの? 俺は」
('A`)「帰れるの?」
( ^ω^)「おー……ブーン達は『時空裂き』を持ってきてるからW社まで帰れるけど、流石にあの狭いホールに兄者は連れていけないお」
( ´_ゝ`)「歩いて帰るにも帰る場所もないしなあ。……弟者を置いてくのもやだし、残ろっかな。ウサギくんもいるんでしょ」
(,,゚Д゚)「いるっすけど……」
(´<_` )「じゃあお前は、兄者のお守りとそこの義体野郎が妙なことしないか見張ってろ。アブノーマリティは俺が集めてくる」
(*゚ー゚)「ギコが私有地荒らしの味方なら、私が監視するから」
(,,゚Д゚)「勘弁してくださいっすよお……」
102
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:50:18 ID:dlGOzwp20
('A`)ヴゥン
('A`)「それじゃ、兄者と……弟者も! 昨日と今日はごちそうさま!」
( ^ω^)ブゥン
( ^ω^)「またお店ができたら連絡くれお、今度は奮発するおー!」
*チュピン
( ´_ゝ`)「まーたねー」
103
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:50:58 ID:dlGOzwp20
それから夜を徹し、外郭の浜辺は瞬く間にアブノーマリティの死骸で埋まった。
小さなアイスピックを暗闇に光らせる男と、瀕死のそれらが卵に戻らぬ程度にクリフォトを抑制するようにナイフを振るう男。
それから義体のポンプが浮かべるような青い光を見たと、掃除屋達の未開の言葉が夜の噂を囁き合っていた。
104
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:51:27 ID:dlGOzwp20
エピローグ
( ´_ゝ`)「たのもうっ。アルバイトとして雇って欲しいんだが……二人ほど?」
((゚∀゚∩「ええ〜……」
(´<_` )「俺は警備員でこいつが従業員。元料理人だから腕は確かだ」
((゚∀゚∩「うちサンドイッチ屋さんだから料理のスキルなんかなくても平気だけどね」
105
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 01:51:49 ID:dlGOzwp20
( ´_ゝ`)「まあまあ、これからよろしくね」
((゚∀゚∩(勝手にエプロン着替えてる……!)
( ´_ゝ`)「いらっしゃいませー」
((゚∀゚∩(勝手に呼び込みしてる……!)
( ´_ゝ`)「でかでかメカカニサンドイッチでーす」
((゚∀゚;∩「ちょっと待ってね! 新メニューは流石に待ってね!」
( ´_ゝ`)「でもお……」
(´<_` )「……流石だよな、俺たち」
おしまい。
106
:
◆yWgV2dR9qg
:2023/10/09(月) 06:57:41 ID:dlGOzwp20
番外編は酉付けるルールだったの完全に忘れてた
今回だけのですが一応本確で……
107
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 15:46:32 ID:FvsqEB5M0
オツ
108
:
名無しさん
:2023/10/10(火) 10:02:47 ID:IBG4wzBI0
乙乙
ウサギチーム好きだから嬉しい
109
:
名無しさん
:2023/10/13(金) 16:32:31 ID:gK9cOlmg0
本編未読で申し訳ないがすっごい面白かった
ファンタジー食でしか得られない栄養を得た乙
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