[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
異界大戦記のようです
1
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:39:57 ID:mfVt/ZZU0
世界の縮図が変わろうとしていた。
魔法を操り、自らを神の僕と信じるエルフ達が支配するこの星。
その中の3大大陸に存在する5つの列強と呼ばれる国が衝突する寸前にまでなっていた。
きっかけは列強最強の国家と名高いルナイファ帝国と、同じく列強のニータ王国との国境で起こった小さな事件であった。
それぞれがその犯行の責任は相手側にあると主張しあっていた。
互いに堂々と国として主張をしていたがその内情は全く異なるものであった。
ルナイファに関しては元から周辺国家を攻め落とし、支配する典型的な侵略国家であった。
列強クラスの国との戦いはなかったものの、同大陸に存在し隣接する小国はほぼすべて支配していると行っても過言ではない。
そして大陸統一のためにも同じ大陸で国境を接しているニータはいつかは落としたいと考えていたことから、この機会に攻め込むのが良いと言う意見で国が固まりつつあった。
2
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:40:37 ID:mfVt/ZZU0
一方、ニータはこの状況に戦々恐々としていた。
一応列強とは呼ばれているもののその序列は最下位争いをする程度であり、国力は比べ物にならない。
極めつけに兵力に至ってはルナイファを仮想国として準備を進めていたものの兵数はダブルスコア以上の差があり、なにより兵器の性能が段違いであった。
局地戦であればまだ、なんとかなるであろう。
それだけの準備はしてきている。
しかし本格的に戦争などに突入すれば一方的にやられることが明らかである。
だがここで折れれば列強としての威厳は保てず、属国は離れていくだろう。
また国民も列強国であるというプライドと情報を統制し反ルナイファ教育を進めてきたせいで、変に弱気な姿勢を見せれば現王政への反感が高まり、国として立ち行かなくなる。
どうすることもできない板挟みのような状態にニータの王達はただ何事もないことを祈ることしか出来なかった。
3
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:41:07 ID:mfVt/ZZU0
そして、事件から二ヶ月後。
王の祈りが通じたのか、ルナイファはニータに攻め込むことはなかった。
そしてそれが、本当の世界の縮図が変わる瞬間の始まりだとは。
まだこの時は誰もが考えていなかった。
4
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:41:50 ID:mfVt/ZZU0
ニータ王国 王城
1463年5月7日
( ´W`)「......では、ルナイファは本当に攻めてこないのか」
(‘_L’)「はい、そのようでございます。陛下」
王の前に跪き、報告をする。
この二ヶ月間、いつ攻めてくるのかとルナイファへ諜報員を送り込み、調査をしていた。
信頼のおける、そして実績のあるもの達からの情報だけに王は安堵のため息をつく。
( ´W`)「それは......よかった。本当によかった。私の祈りが通じたと言うことか」
(‘_L’)「......それが、陛下」
安堵した王の声に、報告者の顔が少し暗いものになる。
その顔に一度は気が弛んだ王も一気に真剣な顔つきに戻った。
( ´W`)「なんだ?」
(‘_L’)「一概によかった、とはいえないかもしれません」
( ´W`)「なに?どういうことだ?」
5
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:42:25 ID:mfVt/ZZU0
(‘_L’)「ルナイファが何故、我が国へ攻め込まないか、に関わるのですが」
( ´W`)「ふむ、確かに気になるところではあるな。国内で事件でもあったのか?」
(‘_L’)「事件、といえば事件です。彼の国の遺跡から、新たな遺物が見つかったとのことです」
(; ´W`)「なんだと!?」
報告に王は思わず、玉座から立ち上がる。
それほどまでにその報告は衝撃的だった。
遺物。
それは太古の昔に繁栄したある国が残したものである。
その国はこの星を支配し、今ある国々が結集しても追い付けないような魔法を持っていた。
そしてその技術の集大成とも呼べる、国の繁栄の基盤ともなったもの、それが遺物である。
6
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:43:26 ID:mfVt/ZZU0
遺物に残された魔法。
それは異世界、あるいは他の星から大地を呼び出すと言うもの。
それも魔法の使えず簡単に支配できる人間たちの土地を、だ。
人間たちがまともに使うことができないためほとんど手付かずな状態の魔法の元である大量の魔宝石を、そしてそこに住む人間、魔法を使えずまともな反撃もできない安全な奴隷を手に入れることができる。
これまでに数度、遺物の力が使われてきたがそのどれもが国に多くの富を与えてきた。
ルナイファがそのいい例である。
4つの異界の地を呼び出し、全てを征服、莫大な利益を得て列強のなかで最も資源が豊かで、強大な国へと成長した歴史がある。
そして、またその歴史が増えるときが来たのだ。
(; ´W`)「なんてことだ......それでは」
(;‘_L’)「はい、ルナイファは我が国を除いてこの大陸のほぼすべてを掌握していると言っても過言ではありません」
(;‘_L’)「しかし他の大陸に進出するとなると西側は我が国が邪魔となり、そして東側の大陸はルナイファと並ぶとされるソーサクがあるため、これ以上彼の国が大きくなることはない......はずでした」
(; ´W`)「それが異界の大地を手に入れることで......まだ大きくなる、ということか」
(;‘_L’)「えぇ。そして問題になるのがこれ以上強大となった場合、技術で上回るソーサクでも圧倒的な物量の前に太刀打ちできない、との報告が戦略室から来ております」
(; ´W`)「......なんということだ」
7
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:44:24 ID:mR7Guckc0
支援
8
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:44:24 ID:mfVt/ZZU0
ニータでは全く相手にならず、同じ列強でも雲の上の存在であるソーサクですら相手にならないかもしれないという事実。
これから先のこの国、そしてこの世界のことを考えると、絶望しかない。
(; ´W`)「......ソーサクとの同盟は?」
(;‘_L’)「厳しいですね。元々あの国は技術流出を防ぐために鎖国に近い体制をとっています。過去に何度か使者を出しておりますがどれも成果は......」
(; ´W`)「では西の二国、アリベシとヴィップは......」
(;‘_L’)「あちらは二国間での争いが続いています。そこに兵器や物資を回しているようで......こちらに兵を回す余裕はないと思われます。さらに」
(; ´W`)「まだ、なにかあるのか?」
(;‘_L’)「これは未確定な情報ですが......アリベシはルナイファと繋がっている恐れがあります」
(; ´W`)「なっ!?アリベシが!?」
(‘_L’)「残念ながら可能性は高いようです。アリベシが使用する兵器にルナイファ製のものが見つかっております」
(; ´W`)「......あの国が理由もなく他の列強に兵器をわざわざ渡すわけがない、か」
(;‘_L’)「はい。ですので我が国は現在、東はルナイファ、西はアリベシ......アリベシは海を隔てているものの敵に囲まれている状態です。まだ時間はありますが......」
(; ´W`)「バカな......そんな、バカな......」
王はただ頭を抱えることしか出来なかった。
9
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:45:05 ID:mfVt/ZZU0
ルナイファ南東沖
1463年6月26日
船団が海を進んでいた。
その数、48隻にも及ぶ大部隊である。
それらの船はルナイファの国旗を意気揚々と掲げ、進んでいく。
その行き先はつい数週間ほど前までこの世界にはなにもなかったはずの場所。
詰まるところ、この艦隊は異界の地を制圧するための先遣隊であった。
( <●><●>)「......ふむ。何度見ても我が艦隊は美しい」
それを眺めながら、艦隊の指揮官である男はうっとりとしたように呟いた。
相手が相手なだけに旧式な船が多いものの、視線の先にあるその艦はこの世界において最新鋭と言っても良いような150m近い巨大な艦が浮かんでいる。
帝国の魔法技術を詰め込んだものであり、他の列強でもこれを相手にできるものは少ないだろう。
10
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:46:11 ID:mfVt/ZZU0
( <●><●>)「本当に、素晴らしい艦隊だ。まさかこんな艦隊を動かせる日がくるとは」
(,,゚Д゚)「......分かりませんな」
( <●><●>)「む?ギコ殿。分からないとは?」
(,,゚Д゚)「これほどの艦隊を動かす意味です。これから戦う相手は人間......魔法を使えない野蛮な種族です。そんな相手にこれほどの艦隊は不要かと。しかもいくら敵が弱いとはいえまともに運用訓練すら出来ていない状態で......」
( <●><●>)「ふむ、確かにその通りではある」
(,,゚Д゚)「いくら異界の地から新たな資源が手に入るとはいえ、消費が多すぎます。旧式のみの艦隊で十分だったのでは?」
( <●><●>)「......ああ。敵が異界人だけならばな」
(,,゚Д゚)「と、いいますと?」
( <●><●>)「これから先、列強との戦いとなる」
(;,,゚Д゚)「っ!」
11
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:47:07 ID:mfVt/ZZU0
( <●><●>)「まずはニータだろうが......我らが勝つことは、分かりきったこと。それでも敵は列強。備えは必要だろう?」
(,,゚Д゚)「備え、ですか?」
( <●><●>)「ああ。備え、つまり経験だ」
(,,゚Д゚)「......なるほど。今回の作戦は艦隊での演習を兼ねていると?」
( <●><●>)「そういうことだ。あとは最新鋭の艦の性能テストも含まれる......というのが建前だ」
(,,゚Д゚)「へ?」
(; <―><―>)「まあギコ殿の言う通り、蛮族相手にやりすぎですね。資源の無駄でしかないし、運用面での問題が多すぎます。大方、あの男の案だとは思いますが」
(,,゚Д゚)「......あぁ、なるほど」
( <●><●>)「まあ意味を見出だすとしたら......これだけの船団を見たらいくら愚かな人間とはいえ戦うことすらせず、降伏するかもしれません......そうなればわざわざ動かした価値があるというものですが」
フッと小さく笑い、再び船団に目線を戻す。
火炎魔術を限界まで圧縮し、遠距離の敵へ打ち付ける魔炎艦。
複数の召喚陣を構築し、多数の航空戦力であるワイバーンを呼び出す召喚艦。
どんな攻撃も防ぐ魔壁を生み出す魔防艦。
遥か遠くの光景を写し出し、敵を見つけることの出来る念写艦。
帝国の最新技術が集められ作られた最新鋭の、帝国の、最強の力。
その力を見せられるのだ。
( <●><●>)「願わくは、力の差を分からない愚か者でいてほしいものですね......」
(,,゚Д゚)「?」
12
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:48:05 ID:mfVt/ZZU0
ソーサク連邦 情報戦略室
1463年7月2日
ソーサク連邦はルナイファからみて北東に存在している。
他の大陸と比較すると小さめな大陸であり、今では一つの国が支配しているが、過去には複数の国が存在していた。
しかし、そのどれも小国であり、他の大陸と比較すると幾分か劣っていた。
そのため大陸に存在する複数の国家が他の大陸に対抗するために連合を組み、そのまま連邦国家となったことでこの世界で唯一大陸全てを支配する国家となった。
そしていつしか他の大陸にも匹敵する力を手にいれ、またその支配領域の広さから列強と呼ばれるに至った。
だがそんなソーサクにも問題があった。
それは大陸そのものである。
魔法の大元ともいえる魔石の資源がほぼなく、また北寄りの大陸のため一年を通じて寒く、さらに燃える黒い水が様々な場所で湧き出てくることから対策なしでは作物もまともに育たない。
魔法を使うことでなんとか育てているもののコストが高過ぎ、量産ができないため、人口を増やすどころか維持することすら苦労してきた歴史がある。
13
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:48:50 ID:mfVt/ZZU0
このためソーサクでは昔から少ない資源を有効活用するために魔法の改良、効率化が求められてきた。
優秀な人材をかき集め、研究し、新たな技術を産み出し続けてきたのだ。
資源がないソーサクにとってこの魔法技術はもはや生命線と言っても過言ではなく、他の国に技術が流出をしないよう、資源の貿易など最低限を除いて鎖国に近い体制を取っている。
このような国の経緯があるため、ソーサクでは技術や情報を非常に重要視をしており、国の組織として情報戦略室が立ち上げられた。
ここでは最新の魔法技術に関する情報や他国の情報などの収集が行われている。
(;'A`)「......なんてこった」
そんな情報戦略室にて一人の男が頭を抱えていた。
男が見ている水晶には一月ほど前にルナイファから召喚された土地の制圧に向かったとされる複数の船が写し出されていた。
14
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:49:45 ID:mfVt/ZZU0
(;'A`)「これがルナイファの最新鋭の艦......サイズはほぼウチの主力と同レベルじゃないか!」
信じられない、と男は思わず声を出してしまう。
それもそのはずである。
少なくともソーサクでは資源の関係上、物量ではルナイファに負けているものの技術に関しては世界トップであり、正面から戦った場合でも決して負けることはないと考えられてきた。
事実、他の国からもルナイファと並ぶ二大列強として数えられ、互角と言われてきたのだ。
(;'A`)「だがこれは......」
ソーサクの主力と比較すると、単純なスペックだけならば負けはしないだろう。
ところどころの設計に無駄が見られるし若干ではあるが自国の艦の方が大きい。
つまり、より多くの魔法陣や燃料となる魔石を積むことができるため、単純に比較すればこちら側に軍配があがる。
15
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:50:08 ID:mR7Guckc0
支援
16
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:50:53 ID:mfVt/ZZU0
だがそんなものは小さな差であり恐らく戦況を決定付けるようなことにはならない。
そして、物量では圧倒的に負けている。
それが意味することを分からないほど愚かではない。
さらにこれからルナイファは、大きく成長しようとしているのだ。
これほどまで強力な国が近くにあるとなると、下手をすればこの国が滅びる運命を辿るかも知れない。
まず間違いなく正面から戦いになれば滅びるのはこちらなのだ。
決してあり得ない未来ではないその考えに、男は顔を青くする。
(;'A`)「こうなると......やっぱ技術流出を覚悟して他国との同盟、か?」
もうひとつの国だけで抑えられるほどの問題ではないことは明らかであった。
だが、それでもこれまでの国の方針を大きく変えることは容易ではないだろう。
必死に頭を巡らせるが画期的なアイディアは全く浮かばない。
17
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:51:47 ID:mfVt/ZZU0
そもそも同盟については過去に何度も考えられてきたが、いくつかの州が大きく反対していることもあり、成立する未来はないだろう。
それどころかそれらの州がルナイファと通じており、離反するのではないかとの情報まで決定的な証拠はないものの上がってきている。
('A`)「はぁ、何でこんなことになったんだ」
いくら考えても明るい未来が見えない現状に、ため息しかでない。
気分を変えるため、なにか飲み物でも飲もうかと立ち上がったそのとき、部屋の扉が慌ただしく開かれた。
川; ゚ -゚)「ど、ドクオ!大変だ!」
('A`)「クー?そんなに慌ててどうした?」
川; ゚ -゚)「ルナイファについて新たな情報が入った!まだ確定情報ではないんだが......」
('A`)「あぁ......」
その言葉にドクオは先ほどまでの解析結果を思い出し、顔をしかめる。
自国とほぼ同等の兵器を持つかもしれないという信じがたい予測。
これほどの慌てよう、恐らくはそれに類する情報なのだろう。
18
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:52:22 ID:mfVt/ZZU0
('A`)「それで?情報ってのは?」
川 ゚ -゚)「......口で言っても信じてもらえないだろう。これを」
そういってクーはドクオに一枚の石板を手渡す。
浮かび上がる魔方陣、そして中心にはまっている赤い宝石からそれが何なのかを瞬時に悟る。
('A`)「念写の石板か。久しぶりにみたぞこれ。生産コスト高いし、正確に座標を決めて、複雑な魔法を使わないとまともに写らんくせに魔石もバカにならないし......よく使用許可がおりたな」
川 ゚ -゚)「今回はことがことだから特例だな。まあ、そんなことはどうでもいいんだ。とにかくこれに記録されたものをみてほしい」
('A`)「ふん?なんだ、一体何が写って......」
そういいつつ、石板に手をかざし魔方陣を起動する。
すると空中に記録されていた光景が写し出される。
(;'A`)「......は?」
そこに写し出されたもの、それはソーサクの頭脳とも呼べる情報戦略室に所属する彼にも到底理解できるものではなかった。
19
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:52:55 ID:mfVt/ZZU0
召喚地沖
1463年6月31日
( <●><●>)「ふむ......」
船内の椅子に座り、送られてきた念写を眺めていた。
海に出て既に一月が立つ頃。
遺物の発動した際の魔力の揺らぎからおおよその方角と距離は判明していたため、恐らくはもう数日の内に到着すると予測されていた。
そのため念写の魔術を使用し、どのような土地が召喚されたのかを偵察させていた。
そして物量に任せ様々な座標にて念写を試した結果、恐らくは召喚地のものであろうものをひとつ、写すことに成功したのである。
(,,゚Д゚)「これは......小屋ですかな?」
( <●><●>)「そのようだな」
(,,゚Д゚)「くくッ、これはこれは。何ともまぁ、ボロいですな。周りも写るものは草木ばかり......これでは文明すらないのでは?」
写し出された光景を見て、ギコは鼻で笑う。
魔法が使えないとこんな小屋しか作れないのかと。
周りにいた兵たちもその通りだとつられて嘲笑う。
20
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:53:42 ID:mfVt/ZZU0
だがもう一人の男、ワカッテマスの顔は険しいものであった。
( <●><●>)(ガラス......か?これは)
小屋の窓にあたる部分。
透明な何かが光り、そして手前の草木を写している。
ガラスは決して作るのが難しいものではない。
だがそれは魔法を使えばの話である。
そもそも使わずに作れるものなのか?
そしてここまで透明度の高いガラスが小さな小屋に使われている。
それがどうしても解せない。
少なくとも過去に制圧してきた人間たちの土地にはなかったはずである。
そもそも言語を持っているかすら怪しい猿たちが支配していたという話すら聞いたことがある。
( <●><●>)「......」
だとすればこれはなんなのだ?
どうやってこれを作った?
そんな疑問が沸き上がる。
21
:
名無しさん
:2023/04/01(土) 23:54:24 ID:mfVt/ZZU0
『ほ、報告!』
( <●><●>)「......ん?」
そのとき船に備え付けられた通信用の魔法石が震えた。
『何かがこちらに飛んできています!』
( <●><●>)「なにか?なにかとはなんだ?」
『わ、わかりません』
(#,,゚Д゚)「はぁ?なんだそれは?ふざけているのか!?」
『違います、ほ、本当にわからないんです!ただ......』
( <●><●>)「ただ、なんだ?」
『生き物には、見えません......鳥、いえワイバーンに近いようにも見えますが......と、とにかくかなり大きいです。恐らくは30mは超えるかと......』
(,,゚Д゚)「はぁ?」
いきなり突拍子もない報告に思わず声が出てしまう。
生き物に見えないということは何らかの魔道具ということだろう。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板