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('A`)ほのぼの地縛霊神殿のようです
1
:
名無しさん
:2022/12/31(土) 20:11:15 ID:ATSzi63k0
/ ,' 3「教義、第1章『みんなで仲良くあそぼう』」
ここはブーン教の総本山であるブーン神殿。
ブーン教とは、数十年前に発足し急速に広まった宗教だ。
ブーン神殿の朝は、アラマキ教皇による聖書の朗読から始まる。
/ ,' 3「ブーン様、今日も私たちをお導きください」
そしてブーン様のクソデカ石像に祈りを捧げ、毎朝の礼拝を締めくくる。
( -A-)人
( ^ω^) ※ブーン様のクソデカ石像
( 'A`)人
( 'A`)人(……いやでかくない?)
( 'A`)人(ブーン様の石像マジででかすぎない……?)
( 'A`)人(高さ30mはあるくない? 室内に置く大きさではなくない?)
( 'A`)人(教義もなんか幼稚園みたいじゃない?
教義が『みんなで仲良くあそぼう』なことある??)
( 'A`)人(司教に就任して長いのに今まで疑問に思わなかったの怖ぁ……)
〜〜 <_ ^ω^ プー゚)フ ※ブーン様のクソデカ石像
( 'A`)人(あとなんか幽霊がブーン様のクソデカ石像で遊んでるし……)
( 'A`)人
(;'A`)人「幽霊!?」
/ ,' 3「……ドクオ司教、祈りの最中だぞ」
( 'A`)人「あ、はい……すみません……」
146
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:18:09 ID:WpsGGBm20
川 ゚ -゚)「それにしても……まだ期間はあるのに、今から準備を始めるとはさすがだな」
ξ゚⊿゚)ξ「だって、色々な人が来るでしょう? 一般の教徒とか他の教会から来る神官とか、近所の子どもたちとか……」
|゚ノ*^∀^)「来てくださる皆さまに楽しんでいただきたいですわよね!」
川 ゚ -゚)「そのために早めの準備をしているというわけか」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン教の次期教皇はツン司教以外ありえないって思わせなきゃいけないもの」
|゚ノ;^∀^)「打算でしたわ!」
ξ#゚⊿゚)ξ「外堀から固めていかなきゃ。あの教皇、絶対にドクオを指名する気だもの!」
('A`)「アラマキ教皇、私情で人事を決める気だもんなぁ……」
ξ#゚⊿゚)ξ「なんで教皇の指名制なのよ! 誰よりもブーン様を愛している金髪の女性が教皇になる制度であれば……!!」
('A`)「すごく限定してきた」
147
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:19:14 ID:WpsGGBm20
ξ゚⊿゚)ξ「そうだ、教皇をモチーフにするのはどうかしら」
('A`)「ブーン様を模したお菓子はダメだったのに……」
川 ゚ -゚)「ブーン教らしさはあるし、いいアイデアだと思うが……」
ξ゚⊿゚)ξ「アラマキ教皇を模したパンとか」
|゚ノ;^∀^)「かわいいパンにはなると思いますけど、やはりブーンさま同様に食べづらいですわ」
ξ゚皿゚)ξ「パンにこうやって食らいついて……」
っと
('A`)「我が子を食らうサトゥルヌス」
o川*゚ー゚)o「サトゥルヌスが次期教皇は嫌かなー」
148
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:20:07 ID:WpsGGBm20
o川*゚ー゚)o「ねーねー、キューちゃんをモチーフにしたお菓子はどう?」
('A`)「キュートのことは俺らしか知らないからなぁ……。どうしても身内ネタになってしまうかな」
o川*゚ー゚)o「えー」
ξ゚⊿゚)ξ「ごめんめっちゃ今更なんだけどその子誰? その羽なに?」
('A`)「そういえば初対面だったね。幽霊のキュートだよ」
o川#゚-゚)o「天使のキューちゃんだもん!」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、幽霊なのね。クーが怯えてないからコスプレした一般人だと思ってた」
('A`)「一般人だと思ってたなら黙認しないで。普通に不法侵入だから」
149
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:21:32 ID:WpsGGBm20
川 ゚ -゚)
ξ゚⊿゚)ξ「……クーが全く怯えていないんだけど、本当に幽霊なの?」
川 ゚ -゚)「天使であって幽霊ではないんだろう? 幽霊じゃないなら何も恐れることはない」
('A`)「そういえば、キュートはかわいいから天使って流されてたっけ……。キュートは自称天使の幽霊だよ」
o川#゚-゚)o「自称天使の天使だもん!」
川 ゚ -゚)「あ、え、幽霊……? 幽霊なのか……?」カタカタカタ
|゚ノ;^∀^)「膝が振動し始めましたわ!」
川 ゚ -゚)「いやこれは膝にバイブレーション機能を追加しただけで」ガクガクガク
ξ゚⊿゚)ξ「どういう言い訳?」
('A`)「それ標準装備だと思うよ」
150
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:22:14 ID:WpsGGBm20
('A`)「初めてキュートと会った時に、幽霊だってショボンが言ってたじゃん」
o川#゚-゚)o「キューちゃんはずっと天使って言ってる!」
川;゚ -゚)「初めて会った時はショボちゃんのインパクトで全てがかき消えたからな……」
ξ゚⊿゚)ξ「ショボちゃんのインパクトって何よ」
('A`)「ショッボちゃんインパクト」
ξ゚⊿゚)ξ「ビッグバンインパクトみたいに言うな」
('A`)「思えば、レモナとキュートに対してはエクストの時ほど驚いていないね」
川 ゚ -゚)「おそらく、レモナとキュートは見た目が人と変わらないからだと思う」
ξ゚⊿゚)ξ(羽と尻尾が生えている子を、人と変わらない判定はさすがにガバガバでは?)
川 ゚ -゚)「エクストは見た目が分かりやすく幽霊だから身構えてしまうというか……」
o川*゚ー゚)o「えー? エクストまんまるでかわいいのにー」
('A`)「わかる!!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「声デッカ」
川 ゚ -゚)「エクストは愛らしいと思うが……どうしても幽霊であることに意識が向いてしまうんだ」
|゚ノ ^∀^)「クー司祭さまはなにか幽霊が苦手になるきっかけがあったのですか?」
川 ゚ -゚)「子どもの頃に幽霊を見たことがあるんだ。それがひどく恐ろしくてな……」
ξ゚⊿゚)ξ「トラウマになってるわけね」
151
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:23:02 ID:WpsGGBm20
('A`)「あれ、クーって元々霊感があったの?」
川 ゚ -゚)「いや、ないと思うが……。最近までエクストもキュートも見たことなかったしな」
('A`)「霊感がないのに子どもの頃に幽霊が見えたのか……」
ξ゚⊿゚)ξ「そういうこともあるんじゃない?」
('A`)「うーん、ショボンに訊いてみないとわからないな……」
川 ゚ -゚)「そういえば、急にエクストたちが見えるようになったのはなぜだろうか……。私に霊感はないはずなのに……」
('A`)「ショボンの霊感に影響されたからだって話だよ。ショボンは昔から霊感が強いらしいから」
川;゚ -゚)「あいつは昔から見えていたのか……。だからショボンはやたらと幽霊に詳しいのか」
('A`)「俺が見えるようになったのもつい最近なんだよね。エクストは前からこの神殿にいたのに見たことなかったから……。
もっと早く出会いたかった…………!!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「アンタ、エクストのことになるとテンションがバグるわね。
エクストが前からいたのなら、キュートも前からいたってこと?」
o川*゚ー゚)o「いたけど……たぶんショボンにしか気づかれてなかったと思うよ。キューちゃんはあんまり皆の前に出なかったから」
|゚ノ ^∀^)「ショボン司祭さまには気づかれていたのですね」
o川*゚ー゚)o「一回めっちゃ目合ったから。すぐにお互い何事もなかったかのように逸らしたけど」
('A`)「一度も話したことない同級生みたいな……」
152
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:23:56 ID:WpsGGBm20
ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、レモナも幽霊なんでしょ?」
|゚ノ ^∀^)「はい、幽霊ですわ!」
ξ゚⊿゚)ξ「レモナは結構前から神官見習いやってるわよね。なんでレモナだけは私たちにも普通に見えてたのかしら」
('A`)「あ……たしかに」
|゚ノ;^∀^)そ「本当ですわ……!!! なぜ、わたくしだけ…………!!?!?」
('A`)「本人がいちばん驚くんだ」
|゚ノ;^∀^)「わたくし、もしかして生きていますの……!? 死んでしまったと勘違いしていただけ……!?」
o川*゚-゚)o「いや……レモナが幽霊なのは間違いないけど……」
|゚ノ ^∀^)「幽霊でしたわ〜」
('A`)「やっぱ幽霊同士だと分かるんだね」
o川*゚-゚)o「……分かるっていうか……そもそも……」
('A`)「そもそも?」
o川*゚ー゚)o「……っそもそも! キューちゃんは幽霊じゃなくて天使だし!!」
('A`)「……そうだね、天使だね」
o川*゚ぺ)o「もー! 間違えないでよね!」
('A`)(今なにか……言い淀んだ?)
153
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:24:44 ID:WpsGGBm20
川 ゚ -゚)「なぜレモナだけは特別なのだろうか……」
('A`)「うーん……ショボンに訊いたら分かるかも……」
|゚ノ;^∀^)「わたくし……また何かやってしまいました?」
('A`)「無自覚チート主人公になっちゃった」
ξ゚⊿゚)ξ「今度ショボンに訊いてみましょう」
(´・ω・`)「呼んだ?」
('A`)「都合よく来た」
|゚ノ;^∀^)「ショボン司祭さま……わたくし、また何かやってしまいました?」
(´・ω・`)「ん? レモナまたドジしたの?」
川;゚ -゚)「したにはしたが……」
ξ゚⊿゚)ξ「塩を被って泉が……」
('A`)「不必要にややこしいからそれは言わなくていいよ」
154
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:25:32 ID:WpsGGBm20
('A`)「なんでレモナだけは以前から俺たちにも見えていたの?
エクストとキュートが見えるようになったのは最近なのに」
(´・ω・`)「うーん、レモナの元々の素質じゃない?」
('A`)「素質?」
ξ゚⊿゚)ξ「えっ本当に無自覚チート主人公?」
|゚ノ;^∀^)「わたくし……また何かやってしまったのですわね……!」
('A`)「無自覚チート主人公のボキャブラリーそれしかないの?」
(´・ω・`)「生前のレモナは霊感が強かったんじゃないかなあ」
|゚ノ;^∀^)「そうなんですの!? わたくし、生きていた頃のことは覚えていなくて……」
ξ゚⊿゚)ξ「霊感強い人が幽霊になると、生きてる人から見えやすい幽霊になるの?」
(´・ω・`)「知らん」
('A`)「知らんのか〜〜い」
155
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:26:27 ID:WpsGGBm20
(´・ω・`)「知らないよ死んだ後のことなんて。僕は幽霊になったことないもん」
川;゚ -゚)「それはそうかもしれないが……」
(´・ω・`)「霊感がない人にもレモナだけは見えていたなら、レモナの方に理由があるとしか考えられないでしょ」
('A`)「たしかに……」
|゚ノ;^∀^)「わたくし、本当に無自覚チート主人公かもしれないのですわね……!」
ξ゚⊿゚)ξ「良かったわね」
川;゚ -゚)「良いのか? 無自覚チート主人公とやらは……」
('A`)「そうだショボン、クーが小さい頃に幽霊を見たことがあるらしくてさ」
(´・ω・`)「ん? ……ふーん」
川;゚ -゚)「ああ、とても恐ろしかったことを覚えている」
('A`)「当時のクーはまだショボンの霊感の影響を受けていないよね?
その幽霊もレモナみたいに無自覚チート主人公だったのかな」
|゚ノ;^∀^)「わたくし以外にも無自覚チート主人公さまが……!?」
(´・ω・`)「その可能性もあると思うけど……。どこで見たとか、誰と見たとか覚えてないの?」
川;゚ -゚)「実はその時のことをあまり覚えていなくてな……。恐ろしい幽霊を見たという記憶しかないんだ」
156
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:27:39 ID:WpsGGBm20
o川*゚ー゚)o「場所とか一緒にいた人が重要なの?」
(´・ω・`)「幽霊の影響を受けやすい場所はあると思うよ。心霊スポットと言われている場所とかね」
ξ゚⊿゚)ξ「心霊スポットね……。この神殿も完全に心霊スポットよね……。ブーン教の総本山なのに……」
o川*゚ー゚)o「天使スポットだよ。キューちゃんは天使だから」
(´・ω・`)「で、一緒にいた人が重要なのはね……」
o川*゚ー゚)o「無視して話を進めようとするな」
(´・ω・`)「例えば僕みたいに霊感の強い人が一緒にいたなら、影響されて見えたのかもしれない」
('A`)「それこそ今の俺たちみたいにってことだね」
o川*゚ー゚)o「そっか、身近に霊感を持った人がいたかもしれないんだね」
ξ゚⊿゚)ξ「子どもにとって身近な人っていうと……家族かしら? クー、何か思い出せない?」
川;゚ -゚)「すまない、何も……」
(´・ω・`)「脳が記憶にブロックかけるくらい怖かったんでしょ。無理に思い出すのはやめたら?」
川 ゚ -゚)「いや……そういうわけにはいかない。私は幽霊を克服すると決めたんだ。
恐怖の根幹となったあの幽霊を克服できねば話にならないからな」
(´・ω・`)「……あっそ」
|゚ノ ^∀^)「でも無理は禁物ですわよ、クー司祭さま」
川 ゚ -゚)「ああ、もちろんだ」
157
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:28:28 ID:WpsGGBm20
(´・ω・`)「まだ他に訊きたいことある?」
('A`)「いや、これでひと通りかな。ありがとうショボン」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、待って。私訊きたいことあるわ」
(´・ω・`)「なに?」
ξ゚⊿゚)ξ「今度『ブーン様とツンの同棲記念日』があるじゃない?
今年も模擬店を出すつもりなんだけど、何を作るか迷ってて。いいアイデアはないかしら」
(´・ω・`)「うーん……そうだなあ……」
o川*゚ー゚)o(『ブーン様とツンの同棲記念日』はナチュラルにスルーした……)
(´・ω・`)「僕をモチーフにしたお菓子とか、かわいいんじゃない?」
ξ゚⊿゚)ξ「えー……うーん……作れたら作る……」
|゚ノ;^∀^)「作らないやつですわ!」
158
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:29:16 ID:WpsGGBm20
o川*゚ヮ゚)o「え、だったらキューちゃんモチーフにしてよ! キューちゃんは世界一かわいいんだから!」
(´・ω・`)「は?? 僕は宇宙一かわいいから僕の勝ちなんですけど??」
o川*゚ー゚)o「は??? キューちゃんのかわいさは宇宙一のその先を行くんですけど??
キューちゃんは宇宙一なんて狭い枠に収まる器じゃないんですけど?? その程度の意識で対抗しないでくれる??」
(´・ω・`)「は??? 『世界一かわいい』って言ったの自分だろ??
所詮は世界一という狭い枠に収まる程度の器だってさっき自分で申告しましたよね?? 言ってること違うなぁ!? 違うねぇ!!?」
川#゚ -゚)「おい、しょうもない喧嘩をするな!」
('A`)「そうだぞ!」
川#゚ -゚)「言ってやってくれ、ドクオ司教」
('A`)「エクストかわいいからエクストモチーフにしよう!」
ξ゚⊿゚)ξ「自分の意見を通しにきた」
川;゚ -゚)「ドクオ司教はそっちに行かないでくれ!」
159
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:31:16 ID:WpsGGBm20
|゚ノ ^∀^)「結局何にしますの? ツン司教さまが作るお菓子は……」
ξ゚⊿゚)ξ「うーん……もう少し考えるけど第一候補は教皇パンかしら」
('A`)「第一候補それなんだ……」
ξ゚⊿゚)ξ「私が教皇パンをサトゥることで世代交代を示唆できないかなと……」
('A`)「サトゥルヌスを動詞にしないで」
o川*゚ー゚)o「教皇パンをサトゥるのは普通に悪趣味じゃなーい?」
('A`)「流行らないで」
川 ゚ -゚)「そもそも、教皇パンはアラマキ教皇に却下されそうじゃないか?」
ξ;゚⊿゚)ξ「それはたしかに……。あの教皇なら却下しかねな……サトゥりかねないわね……」
('A`)「え、それは誤用じゃない? 『やばい』みたいな使い勝手のいい言葉として定着させようとしてる?」
ξ;゚⊿゚)ξ「教皇パンに食らいつくアイデア良いと思ったんだけど……」
o川*゚ー゚)o「アラマキをモチーフにするのはいいと思うけどなー。食らいつくこと前提なのがちょっと」
('A`)「もうサトゥるブーム去っちゃった」
(´・ω・`)「去トゥる」
('A`)「うるさいよ」
教義 第5章 おわり
160
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:32:13 ID:JhO.Sct20
乙
161
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 21:52:31 ID:frxbDk6s0
乙!
意味深なところがあるなぁ。。気になる!
162
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 22:16:16 ID:rUPATc520
乙 ショッボちゃんインパクトにだいぶ持って行かれた
ドクオのツッコミ冴え冴えで最高なんだ
163
:
名無しさん
:2023/09/14(木) 23:31:33 ID:v.mYax2Y0
乙
相変わらず会話のテンポが良くて面白い!
164
:
名無しさん
:2023/09/15(金) 15:12:59 ID:h7eVf1UY0
おつです
165
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:38:26 ID:7uNnEjwY0
ε= /#,' 3 プンスコ
('A`)「あ、アラマキ教皇がプンスコしてる」
|゚ノ ^∀^)「アラマキ教皇さま、何かあったのですか?」
/#,' 3「厨房の扉にガムテープを貼ったのは誰だ? ガムテープの跡が残って取れないのだが」
('A`)「ツンです」
/#,' 3「懲戒解雇」
('A`)「そんなに重い? ガムテープの罪」
|゚ノ;^∀^)「待ってくださいアラマキ教皇さま! 元はと言えばわたくしが事件を起こしたせいですわ!」
/ ,' 3「事件?」
|゚ノ;^∀^)「塩を被った結果泉ができた事件……」
/ ,' 3「?????」
('A`)「不必要にややこしいやつ言わなくていいよ」
(;´∀`)「ツンさんが解雇されてレモナさんが泉を作ったモナ!?」
('A`)「ややこしい人も来ちゃった……」
166
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:39:16 ID:7uNnEjwY0
('A`)ほのぼの地縛霊神殿のようです
教義 第6章「わからないことは質問しよう」
.
167
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:39:52 ID:7uNnEjwY0
|゚ノ;*^∀^)「モ、モナーさま!!」
(;´∀`)「ツンさんお仕事やめちゃうモナ!?」
('A`)「否定しないとモナーさん本当に信じますよ」
/ ,' 3「解雇はしない」
(;´∀`)=3「ツンさんお仕事やめないモナ? よかったモナ」ホッ
('A`)「ツンならどんな手を使ってでもブーン教にしがみつくだろうしなぁ」
/ ,' 3「泉は知らん。なに? 作ったの?」
(;´∀`)「レモナさんが泉を作ったのは本当のことモナ!?」
|゚ノ;^∀^)「そうなんです……。わたくし、また何かやってしまいまして……」
('A`)「否定しないと信じちゃうんだってば〜」
168
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:40:30 ID:7uNnEjwY0
(;´∀`)「つまりレモナさんは……泉の女神様モナ!?」
|゚ノ;*^∀^)「め、女神さまだなんて、そんな……!」
(*´∀`)「ブーン教には、神様のブーンさんと女神様のレモナさんがいるモナね! すごいモナ!」
('A`)「加速していく……どうしよう……」
ξ゚⊿゚)ξ「神様のブーン様と女神のツンさんなんですけど??」
('A`)「ややこしいのがまた増えた……もうダメだ……」
(;´∀`)「ブーン教の女神様は二人いるモナ!?」
('A`)「止まらないよこの加速……終わりだ……」
169
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:41:22 ID:7uNnEjwY0
/ ,' 3「ブーン教に女神は存在しない。捏造やめてください」
ξ゚⊿゚)ξ「私がなるんだから将来的には存在するわよ」
/ ,' 3「未来捏造地雷です」
ξ゚⊿゚)ξ「将来的には、ブーン様の妻と教皇と女神を兼任するんでよろしく」
/ ,' 3「やっぱ懲〜戒っ」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと可愛く言うのやめて」
(;'A`)「教皇が私情で懲戒しないでくださいよ……」
(;´∀`)「えーと、つまり……ブーン教の神様は、ブーンさんとレモナさんとツンさんの三人モナ?」
|゚ノ;^∀^)ノシ「わたくしにブーン教の神さまは荷が重いですわ!」
/ ,' 3「レモナの謙虚さをツン司教にも見習ってほしいものだな」
ξ゚⊿゚)ξ「ツン司教ではなくツン女神とお呼び」
/ ,' 3「面の皮ぶあつ〜」
170
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:42:13 ID:7uNnEjwY0
|゚ノ;^∀^)「わたくしは神官見習いですし、女神さまなんてとんでもないですわ!」
ξ゚⊿゚)ξ「つまり私がブーン教の女神」
/ ,' 3「全然つまりじゃない」
( ´∀`)「なるほど、ブーンさんとツンさんがブーン教の二大神様ってことモナ?」
/ ,' 3「全然なるほどじゃない」
ξ*゚⊿゚)ξ「さすがモナーさん! 分かってるわね!」
(*´∀`)「完全に理解したモナ!」
/ ,' 3「Objection!」
('A`)「英語版のなるほどくんになっちゃった」
171
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:43:08 ID:7uNnEjwY0
/ ,' 3「こうなったら、ワシがブーン教の女神の座を先に確保するしかない……」
('A`)「しかないってことはないと思います」
( ´∀`)「アラマキさんとツンさん、どっちが女神様になるか勝負モナ?」
ξ゚⊿゚)ξ「なんでアラマキ教皇が女神になることをすんなり受け入れているの?」
('A`)「モナーさんの中でアラマキ教皇は女性だからかな……」
/ ,' 3「それに関してはツン司教の書いた小説のせいだぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「アラマキ教皇を悪役令嬢にしたのは日頃のマウントの腹いせだし。自分の行いを顧みてほしいわね」
/ ,' 3「取らない理由がないし……マウントを……」
('A`)「腹いせもマウントも女神にふさわしくないよ」
172
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:44:09 ID:7uNnEjwY0
('A`)「この中だったらレモナがいちばん女神にふさわしいと思うな……」
|゚ノ;^∀^)ノシ「いえいえ、わたくしでは不足ですわ!」
('A`)「そうかなあ……」
|゚ノ;^∀^)「わたくしは女神さまなんて柄ではないですわ!」
( ´∀`)「そんなことはないと思うモナ。
……あ、でもレモナさんは女神様というよりも、童話のお姫様って感じがするモナ」
|゚ノ;*^∀^)そ「わ、わたくしがお姫さま!?」
('A`)「あー、たしかに。ふわふわした金髪とか、姫みたいな雰囲気あるかも」
( ´∀`)「うんうん。……そっくりモナ、本当に」
('A`)(……そっくり? 誰に?)
ξ゚⊿゚)ξ「私だってふわふわした金髪なんですけど」
/ ,' 3「ツン司教は姫なんて柄じゃないだろう。シンデレラの継母がいいところだ」
ξ#゚⊿゚)ξ「じゃあアンタは白雪姫の魔女ね」
('A`)「アラマキ教皇が頑なに女役なのなんで?」
173
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:45:22 ID:7uNnEjwY0
( ´∀`)「じゃあ、レモナさんはシンデレラモナ!」
('A`)「じゃあ王子はモナーさんかな」
|゚ノ;*^∀^)「わわわ、わたくしがシンデレラでモナーさまが王子さま!?!?」
(;´∀`)「僕が王子様でいいモナ? もっと若くてかっこいい人の方がいいんじゃ……」
ξ゚⊿゚)ξ「え、モナーさんっておいくつ?」
( ´∀`)「45歳モナ」
(;'A`)「えっ!? モナーさん30代だと思ってました……」
ξ;゚⊿゚)ξ「私も……」
( ´∀`)「僕、童顔だからかなぁ。実年齢より若く見られること多いんだモナ」
('A`)(じゃあレモナとは歳が30くらい離れているってこと?
レモナの恋が成就したら犯罪になっちゃうかな……)
('A`)(いや、レモナの12歳は享年か……ならセーフ……?)
('A`)(……レモナって、生きてたら何歳になるんだろう)
174
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:46:24 ID:7uNnEjwY0
ξ゚⊿゚)ξ「レモナがシンデレラ、モナーさんが王子、私がシンデレラの継母、アラマキ教皇が白雪姫の魔女ね」
('A`)「一人だけ作品が違う」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオはー……うーん、何がいいかしら」
('A`)「そもそもこれ何? 何を決めてるの?」
/ ,' 3「ワシだけ出典が白雪姫だから、ドクオ司教も白雪姫から選ぼう」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ毒リンゴね。名前が似てるから」
('A`)「人間どころか動物ですらないんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「実際にこの配役で演劇とかやっちゃう?」
|゚ノ*^∀^)「楽しそうですわ!」
('A`)「俺は毒リンゴ役ってこと……? 成人男性サイズのリンゴ……?」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ小柄だし……」
('A`)「リンゴとしては大柄すぎるんだよ……。白雪姫だって成人男性サイズのリンゴは警戒して口に入れないでしょ……」
ξ゚⊿゚)ξ「食べやすい大きさに切ればいいわよ」
('A`)「毒リンゴ役として俺を起用していること、絶対に忘れないで」
175
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:47:26 ID:7uNnEjwY0
( ´∀`)「劇をやるならお客さんを呼んで見てもらいたいモナね!」
ξ゚⊿゚)ξ「今度の『ブーン様とツンの同棲記念日』でやるのはどう?」
/#,' 3「捏造やめてください!!!!!!」
('A`)「またツンが歴史を捻じ曲げている」
(*´∀`)「そっか、ツンさんはブーンさんと結婚しているから、一緒に暮らしているモナね! 記念日おめでたいモナ!」
/#,' 3「!!、!!!、!!!!!!!!」
('A`)「怒りのあまり発語できなくなっちゃった」
176
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:48:12 ID:7uNnEjwY0
/ ,' 3「クー司祭かショボン司祭を司教に昇格するとなると……。
ツン司教の後任なら、ツン司教の補佐であるクー司祭の方がいいだろうか……。
補佐である点を抜きにしても真面目なクー司祭の方が適任か……。
しかしクー司祭は少々真面目すぎるきらいがあるからな……」
('A`)「ツンの解雇を真面目に検討し始めちゃったよ。真顔で長文だから多分これガチだよ」
ξ゚⊿゚)ξ「上等。やれるもんならやってみなさいよ」
('A`)「無敵だなぁ」
(;´∀`)「二人とも、喧嘩しないでモナ……」
('A`)(モナーさんの何でも信じるところが喧嘩を助長させてるんだけどな……本人に悪気はないからな……)
(*´∀`)「そうだ、アラマキさんとブーンさんとツンさんの三人で暮らせば解決モナ! 仲良しでハッピーモナ!」
/ ,' 3「却下」
ξ゚⊿゚)ξ「無い」
(;´∀`)「モ、モナ……」
('A`)(悪気がある方がマシな気がしてきた……)
177
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:49:25 ID:7uNnEjwY0
/ ,' 3「司教ともあろう者が、行事の名前を勝手に変えるなどありえない」
|゚ノ;^∀^)「それは……そうかもしれませんわね……」
ξ゚⊿゚)ξ「だって『ブーン様との同居記念日』でしょ? ブーン様と誰とは言っていないわよね?」
('A`)「気づいてしまったか……」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン様と私の可能性は存在するわけで」
('A`)「いや……」
ξ゚⊿゚)ξ「今すぐには無理でも少しずつブーン教全体に『ブーン様とツンの同棲記念日』を定着させればいいのよ。
まずは地方の教会から広めていくとか。少しずつ慎重にバタフライエフェクトを起こせば不可能ではないはずよ」
/ ,' 3「懲戒懲戒懲戒懲戒懲戒懲戒」
('A`)(ツンを次期教皇にさせないアラマキ教皇の判断は正しいのかもしれない……)
/ ,' 3「怪鳥怪鳥怪鳥怪鳥怪鳥怪鳥」
('A`)「懲戒を連呼しすぎて怪鳥になっちゃってる」
178
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:50:23 ID:7uNnEjwY0
( ´∀`)「劇は本当にやるモナ?」
('A`)「毒リンゴ役は別にやりたくないな……」
|゚ノ ^∀^)「本当に劇をやるのでしたら、ブーン教らしい内容にしたいですわ!」
('A`)「じゃあブーン教の成り立ちを劇にするってのはどう?」
|゚ノ*^∀^)「それ、すっごく素敵ですわ!」
ξ゚⊿゚)ξ「その成り立ちを全然知らないんだけど。
聖書には『ブーン様があまりにも聖人すぎたから宗教を立ち上げた』くらいの情報しかねえのよ」
('A`)「それはそう」
(;´∀`)「聖書ってそんなに情報少ないモナ!?」
('A`)「あ、そうか。モナーさんは教徒じゃないから聖書を読んだことはないんですね」
ξ゚⊿゚)ξ「長々と書いてあるだけで成り立ちについてはこの程度の情報しかないわ。
もっとブーン様について書けって話よね。供給をよこしなさいよ」
/ ,' 3「絶対くれてやんね〜〜〜〜〜〜」
179
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:51:15 ID:7uNnEjwY0
|゚ノ*^∀^)「アラマキ教皇さま! わたくし、ブーン教の成り立ちを詳しく知りたいですわ!」
('A`)「俺も知りたいです」
/ ,' 3「……」
/ ,' 3「……駄目だ」
|゚ノ;^∀^)「そ、そんなにツン司教さまにブーンさまの情報を伝えたくないのですか……!?」
ξ#゚⊿゚)ξ「独り占めしてんじゃないわよ!!」
/ ,' 3「絶対教えませ〜〜〜〜〜ん」
('A`)「……」
('A`)(……アラマキ教皇、一瞬だけ哀しそうな顔したな)
180
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:52:44 ID:7uNnEjwY0
ξ#゚⊿゚)ξ「私が教皇になったらブーン様独占禁止法を施行するから」
('A`)「それってツンにも適用されるの?」
ξ゚⊿゚)ξ「私は例外よ。私だけがブーン様を独占できるのよ」
('A`)「独裁者じゃない?」
ξ゚⊿゚)ξ「婚約者よ。ブーン様の」
( ´∀`)「あれっ? ツンさんってブーンさんともう既に結婚してたはずモナね?」
/ ,' 3「結婚も婚約もしてないモナね!!!!」
('A`)「口調うつってる」
ξ゚⊿゚)ξ「色々な世界線が存在するってことよ」
(;´∀`)「な、なるほど……! 深いモナ!!」
('A`)「いや……むしろ浅い……」
181
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:53:37 ID:7uNnEjwY0
ξ゚⊿゚)ξ「私とブーン様が結婚している世界線、私とブーン様が婚約中の世界線、私とブーン様が愛し合っている世界線。
様々な世界線があるのよ」
|゚ノ;^∀^)「その三つは実質同じ世界線なのでは?」
/ ,' 3「ブーン様とツン司教は知り合わなかった世界線しかない」
ξ゚⊿゚)ξ「そんな世界線はないんですけど?」
('A`)「今を全否定しちゃってない?」
ξ゚⊿゚)ξ「今後出会うから大丈夫よ。ブーン様の幽霊もいるって信じてるから」
/ ,' 3「……」
|゚ノ ^∀^)「ブーンさまの幽霊さま……いらっしゃるのでしょうか……」
ξ゚⊿゚)ξ「エクストたちがいるんだもの。ブーン様だって地縛霊としてここにいるかもしれないわ」
|゚ノ*^∀^)「たしかにそうかもしれませんわ! わたくしもブーンさまに会ってみたいです!」
('A`)「まあ、ありえない話ではないか」
/ ,' 3「……」
('A`)(アラマキ教皇がめっちゃ無言なの気になる……)
182
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:54:16 ID:7uNnEjwY0
ξ゚⊿゚)ξ「今度ショボンに神殿を隅々まで探してもらおうかしら。しれっとブーン様が見つかるかも」
('A`)「しれっと神様が見つかったら大ごとだよ」
|゚ノ;^∀^)「たしかに、大騒ぎですわ!」
ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫よ。ブーン様への黄色い歓声は私が妻の貫禄で黙らせるから」
('A`)「う、うん……」
|゚ノ;^∀^)「……本当にブーンさまがいらっしゃったら嬉しいのですが、
ブーンさまはわたくしたちとは違って神さまなのですわよね……。
神さまがわたくしたちと軽々しく会ってくださるのでしょうか……?」
('A`)「うーん……ブーン様が本当にいたとして、そんなに仰々しい感じにはならないんじゃないかな」
|゚ノ ^∀^)「そうでしょうか……」
('A`)「ブーン様は生前、普通の人間だったわけだし。なんならブーン様には神様である自覚はないのかもしれない。
本当に幽霊のブーン様がいたとしても、普通の一般人同士みたいな距離感なんじゃない?」
|゚ノ;^∀^)「普通の一般人同士……わたくしはブーンさまとそんなに気安く話せませんわ! 絶対に緊張してしまいます!」
('A`)「そうかぁ……ブーン様も普通の人だと思うけどな……」
ξ゚⊿゚)ξ「そんなに普通普通と連呼するんじゃないわよ。ブーン様の神秘性が薄まる」
ξ゚⊿゚)ξ「は??? そんな程度のことでブーン様の神秘性は薄まらないんだけど??」
('A`)「一人で喋んないで」
183
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:55:07 ID:7uNnEjwY0
/ ,' 3「……」
ξ゚⊿゚)ξ「教皇はなに黙ってんのよ。本当にブーン様の幽霊がいたらアンタも嬉しいでしょ」
/ ,' 3「……それは、嬉しいが……」
ξ゚⊿゚)ξ「なによ、煮え切らない反応ね」
/ ,' 3「……」
_,
ξ;゚⊿゚)ξ「……なんなのよ、調子狂うわね。体調でも悪い?」
(;´∀`)「アラマキさん体調悪いモナ!!? 病院!? 手術!?」
/ ,' 3「いやめっちゃ元気すこぶる元気」
(;´∀`)「元気モナ? 良かったーもう少しで救急車呼んじゃうとこだったモナ」
('A`)「否定が遅れたら救急車呼ばれちゃうのヤバすぎ」
184
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:55:55 ID:7uNnEjwY0
ξ゚⊿゚)ξ「あ、分かったわ。ブーン様と私が出会ったらその瞬間に結婚しちゃうわけで。教皇はそれを危惧してるんでしょ?」
/ ,' 3「(笑)」
ξ゚⊿゚)ξ「なによその反応は」
|゚ノ*^∀^)「出会った瞬間に結婚……ロマンチックですわ!」
('A`)「うーん、出会った瞬間に結婚は早計じゃないかな。
後々の結婚生活で何かしらの不和が生じると思うな」
ξ゚⊿゚)ξ「現実的なことを言うな」
( ´∀`)「なるほど、ブーンさんとツンさんが上手くいかない世界線も存在するってことモナね!」
ξ゚⊿゚)ξ「そんな世界線ないんですけど????? 幸せな世界線に行けるまでタイムリープするんですけど?????」
('A`)「まるでタイムリープできるかのように話さないで」
185
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:56:43 ID:7uNnEjwY0
ξ゚⊿゚)ξ「本当にタイムリープできるなら、ブーン様が生きている時代に行くわ」
('A`)「タイムリープって自分が生きてる時代じゃないとできないんじゃないっけ?
ブーン様が存命の頃ってツンはまだ生まれてないよね?」
ξ゚⊿゚)ξ「クソが」
('A`)「シンプルに口が悪い」
|゚ノ*^∀^)「でも、本当にタイムリープできたら面白そうですわね!」
('A`)「モナーさんがタイムリープしたら生前のブーン様に会えるかな。
ブーン様が亡くなったのが40年前だから」
ξ゚⊿゚)ξ「当時のモナーさんは5歳ということね。ブーン様と同じ時代を生きたことがあるの羨ましっ」
( ´∀`)「タイムリープしたら会える……うーん……」
|゚ノ ^∀^)「モナーさま?」
( ´∀`)「……僕たちは今を生きるしかないモナ。過去には戻れないからね」
ξ゚⊿゚)ξ「ヤダ〜〜〜〜〜!!!!! ブーン様と同じ時代を生きたい〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
('A`)「めちゃくちゃ真顔でこねるじゃん。駄々を」
186
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:58:09 ID:7uNnEjwY0
ξ゚⊿゚)ξ「どうにかして過去を改変してブーン様と同じ時代を生きたい……」
('A`)「モナーさんが諭してくれたのにこの子は……」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン様の死を回避することさえできれば……」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
|゚ノ ^∀^)「ツン司教さま?」
ξ゚⊿゚)ξ「……ブーン様ってどうして亡くなったの?」
('A`)「……たしかに、聖書に死因は書かれていないけど」
(;´∀`)(聖書ってそんなに何も書いていないものモナ?)
ξ゚⊿゚)ξ「どうなのよ、教皇」
/ ,' 3「……」
(;'A`)(めちゃくちゃ訊いてほしくなさそうな顔してる……)
187
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:59:04 ID:7uNnEjwY0
ξ゚⊿゚)ξ「アンタ、ブーン様の情報を隠蔽しすぎじゃない?」
/ ,' 3「……ワシはブーン教の教祖であり、教皇だ。情報の取捨選択の権利はワシにある」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン様の正しい歴史が語り継がれないのはどうなのよ」
/ ,' 3「……」
ξ゚⊿゚)ξ「……そんなに私が嫌い? だから私には話したくないってこと?」
(;'A`)「ツン、その聞き方は……」
/ ,' 3「いいんだ、ドクオ司教」
(;'A`)「アラマキ教皇……」
/ ,' 3「ツン司教が嫌いなわけではない」
ξ゚⊿゚)ξ「だったら……」
/ ,' 3「すまないが、ブーン様について語るつもりはない」
ξ゚⊿゚)ξ「……どうして?」
/ ,' 3「これはワシの問題だ。……ワシが、臆病なだけだ」
(;'A`)「臆病……?」
ξ゚⊿゚)ξ「……そう。悪かったわ、ずるい聞き方して」
(( / ,' 3「気にしなくていい。さて、ワシは仕事に戻るとする」スタスタ
三|゚ノ;^∀^)「あ、アラマキ教皇さま、待ってください!」タタタ…
188
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 21:59:47 ID:7uNnEjwY0
(;´∀`)「……アラマキさん、様子がおかしかったモナね……」
(;'A`)「何かよっぽどの事情が……?」
_,
ξ゚⊿゚)ξ「……」
(;´∀`)「……」
(;'A`)「……」
(;'A`)(く、空気が重い……)
(´・ω・`)「なんか空気重くて草」
('A`)「ショボンだ〜〜!! 助かる!!!!」
(´・ω・`)「え、何」
ξ゚⊿゚)ξ「……ショボン、ちょっとダウジングショボンになってくれない?」
(´・ω・`)「は? 何? なんて??」
"⊂ξ゚⊿゚)ξ「アンタの霊感でブーン様の幽霊がいないか探してほしいのよ。
教皇が何も話してくれないなら、ブーン様に直接訊くしかないわ。ほら、行くわよ」グイグイ
〜( ´・ω・`)っ「え……あ、はい……引っ張らないで……」ズルズル
189
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 22:00:37 ID:7uNnEjwY0
(;´∀`)「ショボンくん、ダウジングできちゃうモナ……!?
ダウジングってなんかあの、針金みたいなのを両手に持ってやるやつモナね!?」
('A`)「そうですね!」
(;´∀`)「つまりショボンくんは……実質針金ということモナ!?」
〜(´・ω・` )っ「なんか謎の誤解されてない? ちょっと否定しに行きたいんですけど……」ズルズル
"⊂ξ゚⊿゚)ξ「さっさと行くわよ」グイグイ
〜( ´・ω・`)っ「はい……」ズルズル
(*´∀`)「ショボンくん、ダウジングでお宝とか見つけちゃったりするモナ!? すごいモナ!」
('A`)「すごいですね!!」
〜(´・ω・` )っ「ドクオ司教って重い空気に耐えかねると、こんなに雑になるんだ……」ズルズルズル
190
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 22:01:30 ID:7uNnEjwY0
|゚ノ;^∀^)「アラマキ教皇さま! その、えっと……だ、大丈夫ですか?」
/ ,' 3「大丈夫だ」
|゚ノ;^∀^)「本当ですか? アラマキ教皇さま、ずっと哀しそうなお顔をされていますわ……」
/ ,' 3「……」
/ ,' 3「……ブーン様はな」
|゚ノ;^∀^)「えっ?」
/ ,' 3「ブーン様は、とても優しい人だった」
|゚ノ*^∀^)「ですわよね! 聖書を読んだだけでも、ブーンさまの優しさは伝わりますわ!」
/ ,' 3「……ああ」
三川;゚ -゚)「レモナ、アラマキ教皇、いいところに! 雨が降りそうだから、洗濯物を取り込むのを手伝ってくれ!」ドタバタ
三|゚ノ;^∀^)「え!? 分かりましたわ! すぐ行きます!!」タッ
「……すでにちょっと降り始めていないか!?」
「急がないと大惨事になりますわ!」
/ ,' 3「……」
/ ,' 3「……優しい人だった、本当に」
/ ,' 3「……人のために、自分を犠牲にしてしまえるくらいにはな……」
川;゚ -゚)「アラマキ教皇! アラマキ教皇も手伝ってくださいって!」
/ ,' 3「ああ、今行く」
教義 第6章 おわり
191
:
名無しさん
:2024/04/10(水) 22:36:46 ID:KckG5RFs0
乙!
終わりが近づいてる感じがする…!
192
:
名無しさん
:2024/04/11(木) 09:11:23 ID:xNXf0nPQ0
乙です
193
:
名無しさん
:2024/04/13(土) 00:11:11 ID:hI67iYOQ0
乙
194
:
名無しさん
:2024/04/21(日) 03:26:39 ID:oxHYJflU0
wktk
195
:
名無しさん
:2025/03/06(木) 23:50:52 ID:LU8JZh5U0
もうそろそろ続きが来そうな気がしてage
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