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レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
( ´_ゝ`)/こちら流石探偵事務所\(´<_` )
574
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/04(土) 23:23:45 ID:gB4AWypY0
ちょっと間に合わんので明日投下
575
:
名無しさん
:2023/03/04(土) 23:28:04 ID:gKRZgHkE0
待っとるで!
576
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:24:00 ID:lCQnv0HM0
>>575
リ゚▽゚ リ<l「ありがとさんやで。ちょっと難航したけどできたで」
577
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:24:57 ID:lCQnv0HM0
前回のあらすじ
・最低でもこの町の危機、というのは間違いないでしょうね。
・料金は後払い10,000円です。占いが役にたった場合のみ、払ってください
・あっ……これ、超級にヤバいですわね?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 流石だよな、俺ら |
\_ _____ __/
V V
d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
\ /. \ /
l l l l
//l | | l\\
 ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | |
| ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
|(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
578
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:25:30 ID:lCQnv0HM0
Case10-Day2D
Ⅲ A Ⅱ ∨ 日
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
目 W ][ ∩ Ⅲ
_________
 ̄ ̄ ̄ ̄
. ――――――――――――
━┳━ ━┳━
 ̄ ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ┻  ̄
579
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:26:04 ID:lCQnv0HM0
( -_ゝ`)「ウッ……?」
(´<_`;)「兄者!!」
(´・ω・`)「大丈夫ですか?」
( ´_ゝ`)「……ああ、最悪の気分だが」
从'ー'从「ふぅ、大丈夫そうですね」
( ´_ゝ`)「回復してくれたのか? ありがとう」
从'ー'从「いえいえ」
( ´ー`)「無事でなによりだが……どうだった?」
( ´_ゝ`)「ああ、それが――」
580
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:26:38 ID:lCQnv0HM0
,。 \ ・:* :・゚ '☆,。・: *:
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ヽ ヽ
☆ * ・
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☆
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_|田|_|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_
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581
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:27:12 ID:lCQnv0HM0
(;・∀・)「なん……だと……」
从;'ー'从「えぇぇー!? 伊藤さんって、あの伊藤さんですかぁ!?」
(´・ω・`)「……」
(;´ー`)「……とんでもねーことになってきやがった」
(;=゚ω゚)ノ「ですね……」
(´<_` )「マスター。現れたという九つ首の竜に心当たりは?」
(´・ω・`)「いえ、生憎。ですが、奴らの信仰対象には多数の竜神がいる。
その中でもとびきりの存在と言ったところでしょうね」
( ´_ゝ`)「そういや大名神社の周囲には「竜」の字の石が結界よろしく配置されてたな」
(´<_` )「九頭竜、か……各地に伝承がありますが」
(´・ω・`)「であるからこそ逆に、特定はできかねます。
連中の信仰するいくらかの竜神の名や姿は知っていますが……いずれも九頭竜ではない」
582
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:28:45 ID:lCQnv0HM0
( ・∀・)「なるほど、ね……。奴らにとっても秘蔵の竜神サマ、ってところか」
(´・ω・`)「そうなるでしょう。生半可な竜神なら縊り殺す自信もありますから」
( ´_ゝ`)「なのに見ただけで諦めるとか、そりゃ相当だな……」
(´<_` )「伊藤さんというのは?」
(´・ω・`)「……最大の恩人であり、師匠です。堕ち切ったため、処分しました」
从'ー'从「……」
( ´ー`)「そう思っていたが、生きていた、と」
(´・ω・`)「はい。真っ二つになって内臓ブチマケながら崖から落ちた、んですがね……」
( ´_ゝ`)「……あちら側の連中が手ぐすね引いて待ち構えていた可能性があるな」
(´・ω・`)「はい、真っ先にそれを思いました。……正直、甘かったです。
伊藤さんほどの存在が堕ちたなら、連中にとっては好都合でしょうから」
583
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:29:20 ID:lCQnv0HM0
(´<_` )「例の爆弾魔も戦力に加わっているようですしね……」
( ´_ゝ`)「それも大問題なんだよな。こっちのチート戦力が完全に足止めされてる」
( ´ー`)「教授の話が断片的に出てきたが、そっちはどういうことなんだ?」
( ´_ゝ`)「タイミング合わせて別府が足止めに行った、と解釈してるが」
(#・∀・)「ちっ、普段は偉ぶって動かないくせに肝心な時にすら使えない男だ。もういっそ切るか?」
(´<_` )「気持ちはわかりますが、それは早計かと。
逆に言えば、一番ヤバいのを結果的に足止めしてくれてるわけですし」
( ´_ゝ`)「にしたってこっちの応援に出すのがチーム雨霧だけってどうよ?
元締めの名折れとしか言いようがないぞ」
(´・ω・`)「あちらとしては、だからこその本拠カチコミでしょう。
元々の遊撃戦力である魔女以外は、招集後、打って出る前の段階で決戦となった……恐らくは」
584
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:29:53 ID:lCQnv0HM0
(´<_` )「……それは。教授と手勢を合わせても別府とその手勢の足止めがやっと、そういうことですか?」
(´・ω・`)「信じがたいことに、そういうことになります。
教授とその側近なら長岡程度の使い手が束になったところで蹴散らすことは容易いはず。
別府という男がそれだけ強大だということです」
( ・∀・)「うーむ……」
( ´ー`)「しっかし……こりゃどうしたもんか。
少なくとも何かしら手を打たねーと、とんでもないことになる」
(=゚ω゚)ノ「ですね……僕死んでるみたいですし」
( ´_ゝ`)「つかたぶんほぼ全滅してると思う」
从'ー'从「マスターが一目で絶望するほどの竜神……まあ、誰も止められないと思います」
(´<_` )「竜神が現れた時点でこちらの負け、ですね。
何とか作戦を立てて、召喚だか解呪だかを阻止する必要があります」
585
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:30:35 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「阻止するにあたって、二つほど問題があるな」
( ´ー`)「一つはすぐわかる。正面戦力不足だな」
( ´_ゝ`)「ああ。総戦力は拮抗してる可能性もあるが、多国籍軍で連携を密にできないからな。
敵の目標達成を阻むにはちと足りない感じ」
(´・ω・`)「……確かに、互いに陣形を組んでヨーイドンで当たるなら十分に勝機はありそうです。
それが不可能であることに目を瞑れば、ですが」
( ・∀・)「相手の目的からしてすり抜けられれば勝ち、だしなあ」
从'ー'从「かといって特課はそれ以上動けないんでしょうし、他にアテも……」
( ´_ゝ`)「……実は、戦力のアテはないこともない」
(´<_` )「美和ちゃんか? だが、大名神社繋がりであっちが安泰とも――」
( ´_ゝ`)「いや、母者だ」
(´<_` )「……なるほど」
586
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:31:09 ID:lCQnv0HM0
(´・ω・`)「……確かに只者ではなさそうでしたがね」
( ´_ゝ`)「俺を子ども扱いするレベルだからな」
( ・∀・)「とはいえ相手は我々を足止めできればいいだけだから、戦力増強ではどのみち厳しいだろう」
( ´ー`)「……うん? おい」
( ´_ゝ`)「ん?」
( ´ー`)「お前が言っていたもう一つの問題、わかったぞ」
从'ー'从「えっ?」
( ´ー`)「……情報漏洩、違うか?」
(=゚ω゚)ノ「!!」
( ・∀・)「……まあ、そういうことになるか」
(´・ω・`)「ええ……」
从'ー'从「ちょ、どういうことですか?」
587
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:31:43 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「ご名答だ白根さん。敵の戦力配分があまりにも的確すぎる」
(´<_` )「確かにな。それは俺も思った」
(´・ω・`)「……裏切者、か」
( ・∀・)「少なくとも、仁田のとこの誰かはそうだったんだろう」
( ´ー`)「いや、間違いなくそれだけじゃねーな。連中に正確な人員配置まで教えるわけがない」
(´・ω・`)「……この場にいる誰か。もしくは荒巻さん、フサさん、長岡……」
( ´_ゝ`)「特課の二人って線も十分にありえる」
( ・∀・)「ああ……流石に彼らには共有するだろうからね」
(´<_` )「手口は……例の催眠術みたいな魔術である可能性が高いか」
( ´_ゝ`)「そう決めつけるのは早計だ。擬態して紛れ込んでる可能性もある」
(´・ω・`)「いえ、その可能性は低いでしょう。
擬態であれば我々は臭いや魔力の雰囲気で概ね見抜ける」
588
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:32:28 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「ふむ、じゃあその線は薄いか」
( ´ー`)「安易な決めつけは危険だな。胡麻化す方法がないとも限らん」
( ´_ゝ`)「……実際記憶を辿ると思い当たるエピソードがある。
弟者、覚えてるか? 清浦vs雨霧の冒頭」
(´<_` )「ん……雨霧さん、魔力探知をすり抜けてきたんだったか」
(´・ω・`)「ふむ……確かに魔力を隠蔽することは可能ですが、
抑えることはできても波長を変えるのは……」
( ´_ゝ`)「ない、と言い切れるならそれも良い」
(´・ω・`)「……言い切れはしないですね。我々は魔術については所詮アマチュア、知らない魔術はごまんとある」
从'ー'从「ですねー……戦闘力はともかく、専門家としての魔術師じゃないですから」
(´<_` )「……雨霧さんに聞いてみるか? 気は進まんが」
( ´_ゝ`)「まともに聞き出せるかどうか運ゲーすぎる。下手すりゃ無駄にドンパチだぞ」
589
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:33:02 ID:lCQnv0HM0
(´・ω・`)「手段はともかく、一番可能性が高そうなのは長岡ですかね」
( ・∀・)「その心は?」
(´・ω・`)「自分が敵なら、うちで一番容易そうな相手を選びますから。
いや、砂緒さんが参加しているならそちらも可能性は高い、か……」
( ´_ゝ`)「その理屈で言うと俺らや警察組は……ちと危ういな」
(´<_` )「いや、兄者にはそいつがある。容易く魔術にかかる可能性は低いだろう」
( ´_ゝ`)「殺られて擬態ならわからんが」
(´<_` )「いや、考えたが擬態の可能性は低い。偽物なら態々決戦で殺される必要がないからな」
从'ー'从「た、確かに……」
(´・ω・`)「となると、限定的な洗脳系の何かか、或いは召喚時に生きていた誰かか」
( ´ー`)「あー……俺らは対魔術って意味じゃ自信はねーな」
(=゚ω゚)ノ「はい、正直……」
( ・∀・)「言うまでもないが、同じく」
590
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:33:37 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「……裏切者は嘘つきだ、か」
(´<_`;)「っ」
( ´_ゝ`)「参ったな……あれと違ってヒントもねーし、絞り切れん」
( ´ー`)「なあ、思ったんだが」
( ´_ゝ`)「ん?」
( ´ー`)「さっきの夢のなんちゃら、あれで確認するってのはどうだ?」
( ´_ゝ`)「多すぎぃ。無理無理」
(´<_` )「そう連発できるほど魔力ないしな」
(´・ω・`)「魔力は譲渡も可能ですが……精神がもたないでしょうね」
( ´_ゝ`)「正直に言ってキツイな。発狂すると思う」
( ´ー`)「むぅ、駄目か」
591
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:34:11 ID:lCQnv0HM0
( ・∀・)「既にかかっているのか、直前でかけられるのか。
そこすらわからないとどうにもならんね」
(´・ω・`)「魔術の影響下にあるか確認する魔道具はあります。
ひとまず、この場のメンバーだけでも確かめましょうか」
( ´ー`)「おお、良いもんあるじゃねーか」
从'ー'从「ただ、魔術限定なので。魔術以外の……例えば、特異能力などの場合」
( ´_ゝ`)「……検知できないわけね」
―――。
592
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:34:44 ID:lCQnv0HM0
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593
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:35:18 ID:lCQnv0HM0
(´・ω・`)「……全員、魔術の影響下にはない、と」
( ・∀・)「誰かヒットしてくれれば話が早かったんだが。さて、どうしたものか」
( ´ー`)「……監禁作戦、行けるんじゃねーか?」
( ・∀・)「……なるほど? 確かに、3人に絞れるならありだな」
(=゚ω゚)ノ「えっ? どうして3人に絞れるんですか?」
( ´_ゝ`)「何故、連中は構えてるとこにわざわざぶつけてきたか、か。
こっちの動きがわかってんなら最初から回避して他の候補を当たることもできたはず」
(´<_` )「わかってないなら戦力配分の完璧さが不自然どころじゃない。
つまり、3人のうちの誰かである必要があったってことだな」
(´・ω・`)「なるほど、確かに」
( ・∀・)「3人だけなら一日監禁するくらいは問題なく可能だろう」
( ´ー`)「問題は……裏切者がいると結局主導権を握られる可能性が高い、ってとこか」
( ´_ゝ`)「そうなんだよなあ……んっ?」
(´<_` )「む?」
594
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:35:52 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「……聖水」
(´<_` )「あっ……! 確認しなきゃわからんが、魔術以外にも効果ありそうな気がする」
(´・ω・`)「それは……もしやバチカンの?」
( ´_ゝ`)「それ」
(´・ω・`)「我々にとっては毒ですが……逆に言えば、魔術以外にも効力を発揮するのは明白。
身中の虫を炙り出せるのであれば、多少の毒を食らうのも吝かではありません」
从;'ー'从「うえぇ……嫌だなぁ……」
( ・∀・)「……エクソシストのローレンツ?」
( ´_ゝ`)「うむ。この状況だし嫌とは言わんでしょ」
从'ー'从「私たちがいるのにあの人が協力してくれるとは思えないけどなぁ」
(´<_` )「確かにそうですね。でも、それなら予言で戦力に加わっていたのは……?」
( ´ー`)「大方その話は伏せてたんだろうよ。追加戦力として来る分にはわざわざ突っかからんだろ」
( ´_ゝ`)「いや突っかかりはすると思うけど……それで三つ巴構えるほどの愚者でもない、か」
595
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:36:25 ID:lCQnv0HM0
( ・∀・)「そうなると……どうする?」
(´・ω・`)「我々が悶え苦しむ様でも鑑賞させてやれば溜飲を下げるでしょう。あれはそういう男です」
从'ー'从「我々というかマスターが、ですね」
( ´_ゝ`)「……何か因縁でもある感じ?」
(´・ω・`)「何度か返り討ちにしたくらいですが」
( ´_ゝ`)「わぉ。プライドの高いフィレンクトさんなら、毒喰らって弱ったマスターを倒そうとはせんだろうしな。
俺らや警察組が頭を下げれば十分可能性はありそうだ」
( ・∀・)「金もいるな。……やれやれ、結局素寒貧か」
( ´ー`)「ちったあ出しますよ。な、伊藤」
(=゚ω゚)ノ「は、はい! 命が掛かってるので!」
(´・ω・`)「我々もカンパしましょう」
( ´_ゝ`)「俺らも多少は」
(´<_` )「あんまり余裕ないから本当に多少ですけどね」
596
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:37:07 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「それで何とかなるとして、あとはタイミングだな」
( ´ー`)「そこが難しいとこだな。洗脳らしきものを解いたとして、掛け直される可能性がある」
(´<_` )「集団行動を取ることである程度防げそうですが」
(=゚ω゚)ノ「でもそれも絶対とは……当然ですけど家は別々ですし」
(´・ω・`)「うちの面子は今の活動キャンセルして合宿にできますが」
( ´_ゝ`)「警察組はそうもいかんわな」
( ´ー`)「俺らはある程度何とかなるが、署長はな……」
( ・∀・)「うーん……そうなると、私は詳しい作戦を知らない方がいいかもしれないな」
( ´_ゝ`)「ああ、監禁のタイミングや手筈は伏せさせて貰おう」
(´<_` )「で、俺らは合宿か」
( ´ー`)「場所のアテはあるのか?」
(´・ω・`)「ええまあ。少しくらい人数が増えても大丈夫だと思います」
597
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:37:40 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「何はともあれまずはフィレンクトさんと交渉だな」
( ・∀・)「私から話そう。必要な分量は?」
(´・ω・`)「不明です。逆に、専門家であるあちらの意見を聞いた方が良いでしょう」
( ・∀・)「む……なら明日直接出向いた方がいいか」
( ´ー`)「ご一緒します」
( ´_ゝ`)「あ、一応俺らも」
( ・∀・)「アポを取ってみるからちょっと待ってくれ」
―――。
598
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:38:14 ID:lCQnv0HM0
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599
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:38:48 ID:lCQnv0HM0
( ・∀・)「オーケー、明日の朝にアポを取れた」
( ´_ゝ`)「よっしゃ」
(´・ω・`)「我々の方も明朝に招集かけました」
(´<_` )「交渉が済み次第合流しましょう」
( ・∀・)「で、そこから先は私は特課との窓口か」
( ´ー`)「あちらに流す情報はちと考える必要があるな」
(=゚ω゚)ノ「ですね」
( ・∀・)「予言の情報だけで危機感持って編成変えてくれると楽なんだけど」
(´<_` )「奥多摩の方も不穏みたいですから、難しいかもしれませんね」
( ´_ゝ`)「未確認異能者の予言ってんじゃ信憑性低いしなあ……」
(´・ω・`)「まあ、まず通らないでしょうね」
600
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:39:22 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「全く、お役所仕事にも困ったもんだ」
( ・∀・)「こうなってくると奥多摩の方は陽動だと思うんだがなあ……」
( <●><●>)「……あの」
(´<_` )「あ」
( <●><●>)「私が聞いていい話、でしたか?」
(;・∀・)「……も、問題ないです」
( ´_ゝ`)「ほんとお??」
(´<_` )「煽るな兄者」
(´・ω・`)「まあ、作戦の詳細以外は問題ないでしょう。ですよね?」
(;・∀・)「あ、ああ……そうだな」
( <●><●>)「聞かなかったことには、しておきます」
601
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:39:55 ID:lCQnv0HM0
(´・ω・`)「……占いは、暫くは避けた方がよろしいかと」
( <●><●>)「そう、ですね。何か恐ろしいものを視た、のは思い出しました」
( ´_ゝ`)「何を見たかはそのまま忘れといた方がいいよ、うん」
( ´ー`)「すまなかったな。用件は済んだから帰って貰って大丈夫だ」
(´・ω・`)「……少しだけ不安ですね。これを」
( <●><●>)「これは……?」
(´・ω・`)「何かあったら千切ってください。こちらに危機が伝わります」
从'ー'从「一応護衛しましょうか?」
(´・ω・`)「……いや、巻き込む可能性が余計に上がるだろう」
( ´_ゝ`)「だな。この店周辺が監視されてる気配はなかったが、
一緒に歩いているところを見つかればあちらに目を着けられかねない」
( ´ー`)「ま、そうなるな」
602
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:40:29 ID:lCQnv0HM0
(´・ω・`)「ああそれから、お土産にこれを」
( <●><●>)「……先ほどのトマトポトフ、ですね」
(´・ω・`)「余らせても勿体ないので」
( <●><●>)「ありがとうございます。では、私はこれで……」
( ´_ゝ`)ノ「ありがとな」
( ´ー`)ノ「よかったらまた今度、仕事抜きで奢らせてくれ」
( ・∀・)「ご協力ありがとうございました」
( <●><●>)「失礼します」
―――。
603
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:41:03 ID:lCQnv0HM0
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604
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:41:36 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「はぁ……一通り話し終えたら腹減ってきたな」
(´・ω・`)「おっ、何か作ります?」
(´<_` )「何か出しちゃいたいものとかありますか?」
(´・ω・`)「そうですね……サワラの炙り刺しなんてどうです?
今日出なかったら冷凍かなーと思ってたところなので」
( ´_ゝ`)「おっ、いいじゃん。ってか相変わらず仕入れに節操がないな」
从'ー'从「もう、そうなんですよ。フサさんにいつも怒られてるのに聞かなくって」
(´・ω・`)「反省はしていない」
从'ー'从「ちょっとは反省してくださいよぉ」
( ´ー`)「炙り刺しか……こりゃ日本酒だな」
(´・ω・`)「今なら水芭蕉、ありますよ」
( ´ー`)「おっ、春酒だな。それ頼む」
( ´_ゝ`)「「同じく」」(´<_` )
(´・ω・`)「あいよ」
605
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:42:25 ID:lCQnv0HM0
( ・∀・)「……せっかくだし私もちょーっとだけ貰おうかな?」
(=゚ω゚)ノ「あれ? 大丈夫なんですか?」
( ・∀・)「まあお猪口一杯くらいならね。伊藤君もどう?」
(=゚ω゚)ノ「日本酒はものによって得意苦手が……警部、これどんな感じですかね?」
( ´ー`)「甘口華やか系だな。これなら伊藤もいけると思うぞ」
(=゚ω゚)ノ「あ、じゃあお願いします」
(´・ω・`)「あいよ」
从'ー'从「マスター、私もー」
(´・ω・`)「まあそうだろうな。署長さん以外はグラスでいいですかね?」
( ´ー`)「おう」
(´<_` )「問題ないです」
606
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:43:00 ID:lCQnv0HM0
(´・ω・`)「水芭蕉 春酒。順番に注いできますね」
┌‐┐
├‐┤
|.| |.|
i | | i
,'. | |..',
,' . |_| ',
,' ',
,' ',
.,'‐-------‐',
i .i
| ,/ ̄| |
| |―水|/|.... |
| |春芭|純|.... |
| |酒蕉|米|.... |
| ,_/..吟| |
| |生醸| |
| |貯/. |
|‐-=======-‐|
ゞ========='"
607
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:43:33 ID:lCQnv0HM0
,ニニ-一===/ /  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ー
〟'"~´ ./ /ーー ー ー、ーーー… ____
/ / / `ヽ ` ` ヽ
i( / / )| \
| ` .、 i ノ シ´.| ゝ
| ` ー- ニ 二 、_.i_ ノ _ , ニ ニ - ‐ ´ ..| \
| ! ! | \
| i .i | \
| i i |
| ;、, ,_〟" `ヽ i i .〟 、 |
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八 八
` 、 , シ´
` ー-ニ二、_____ , ニニ-一 ' ´
608
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:44:07 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「おー……めっちゃ良い香り」
(´<_` )「瓶が桜色なのが春っぽいな。まだまだ寒いが」
( ´_ゝ`)「まあもう立春だし。あったかくなるまであっちゅう間よ」
(=゚ω゚)ノ「あ、中身は透明なんですね」
( ´ー`)「新酒は熟成してないからな、基本的に無色透明だ。色付けしてるやつもあるが」
(=゚ω゚)ノ「へー」
( ´ー`)「ん……うまい」
( ´_ゝ`)「んく……はぁー……華やか」
(´<_` )「甘いのにスッキリしてていいな」
从'ー'从「おいし。日本酒嫌いな人もこういうの飲めば印象変わると思うんだけど」
(=゚ω゚)ノ「あっ、これは駄目なやつです。スルスルいけちゃいます」
( ・∀・)「私は料理くるまで香りだけ嗅いどこうかな」
609
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:44:41 ID:lCQnv0HM0
! / `'-、. `'-、
│ ./ `'-、 `'-、 , /
| ,! \ `'-、 ., / _..
| ! \、 `-、..‐″ ._ /
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| │ / . _/゛ \
l │ / .,/゛ .\ `'-、
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! .! __,,,,,.........---ーーー'''冖'''''''"゙゙゙゙゙゙゙゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
l_,,ヽ -―'''''''"゙ ̄´ .__,,,,,,,.......... ---――¬¨¨¨ヽ¨¨¨
_,,,.. -ー''''"´ ._,,,,.... -―'''''''゙フ ̄/ ヽ.
._,,.. -‐'''"゛ _,,,.. -―''r'"´ / ,/ ヽ
ー'''"゛ ._,,, -‐'''"´ ..l. ヽ / .,/
._.. -''"゛ ヽ ヽ / /
.,/ ヽ ヽ ./ ./
.il ヽ ヽ/ ./
.\ lヾ . /
`'- ..,、 / ,i'゙'、
`゙'''― ..,,,_ / / ヽ.ヽ
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. ̄"'''―-- ....,,,,__、  ̄ ゙゙゙゙̄"'''''''''''''¬―――――------------
 ̄ ゙̄,゙'''''¬―---............,,,,,,,,___
/ / ヽ  ̄ ̄ ̄¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ¬――
/ . / ヽ
/ / ヽ,
/ / ヽ /
610
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:45:14 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「……気のせいか、マスターの包丁捌きが比喩じゃなく目にも留まらないんだが」
(´<_` )「たぶん気のせいじゃないなそれ」
(´・ω・`)「あまり待たせるのも悪いのでちょっと本気を」
从'ー'从「マスターほんと包丁うまいですよねー」
( ´ー`)「いや、うまいというか……」
(=゚ω゚)ノ「うまいのは間違いないと思いますけど……」
( ・∀・)「速すぎて常人には真似できない動きだなぁ」
( ´_ゝ`)「母者が鹿を捌くところを見ているかのようだ」
(´<_` )「いや全くそうは思わんが」
( ´_ゝ`)「そうか?」
(´<_` )「そうだ。合ってんの斬撃のスピードだけだろそれ」
611
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:45:48 ID:lCQnv0HM0
,
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612
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:46:21 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「炙りの良い匂いが」
( ´ー`)「それにこの音だな。さっき結構食ったのに食欲が湧いてきやがる」
( ・∀・)「炙りの魔力だな」
(=゚ω゚)ノ「ゴクリ」
从'ー'从「ワクワク」
(´・ω・`)「さっき仕入れに文句を言っておいて何だその態度は」
从'ー'从「えー、それとこれとは別問題ですよぉ」
(´・ω・`)「全く……よし、できた」
( ´_ゝ`)「マジで超速調理だったな」
(´<_` )「ああ、正直びびる」
(´・ω・`)「サワラの炙り刺し、お待ち」
613
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:46:55 ID:lCQnv0HM0
................r,zzzx...∧ ̄`ヽ....N.......i.../.............N
_ L____.........//ヘ::::::::.マ. }::::::::::}┬<...ィ......../........ヘ+`
/^ヘ_ r.:::::::::::::\Y⌒ヘ::::::\ / ノ.}:::::::::}ノ!:::::::::i }:::::::マ.../.................ヤ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ .ハ
/ /::::≧s。::::::::::::h、 }シ\:.:.:.ヽ ニ:i:.:.:.:.:i }.:.:.:.: i }.:.:.:.:.Yヽ,....................l/! / / / j
. / .「ゝ:::::::.:.:.:.:.`ヽ:.:. : : :ヽ ヽ : :ヽ j: : : :}.7. : : :,' /. : : : j:::::::マ..................,' _、+゙ ./ / ./
.. 、 ` { i`i''< : : : :ヽ 、 . ..寸ム .i! / ,'./ .ノ:.:.:.:ノ> ............/.ィ 〃 ,心./
「ヘ .八 j i i ヘ マヘ マ ] { / / _,,,,/_: :ノ .:.:::\..../ノ(_ .イ ,心ァ′
. マ心、 ゝ }h, マム マ{ _, .ノ _∠::::::::::::`ヽ.:.:.:. ノx′ 爻 .,心ア
< > }h, ム ゝ:ヘ ,,,,\ >x.::⌒:ヽ´:::::::::`ヽ:.:.:.:.:.:ヽ,゙ 爻 .,心ア
.< > \ ` , \ィ' `ヽ/ ̄`ヽ:::::::`ヽ:.:.:.:.:.:ヽ : : : :.マ 爻 ,心ア
.< > > _ 乂 _x; : ノ{ ヽ:.:.:.:..ヽ: : : : ヽ . . . マ 爻 .,心Y
< > ¨¨^ゝ, ,,ノ / i }ハ: : : : ヽ :, 乂ィ爻. ,心: ノ
< > `¨¨´ヘ ; ノ ゝ ヽ \ ヽ ,心:>´
‐=ニ二=- 〕iト._ iヘ \ \ Y. ,心.ァ゙
‐=ニ二ニ=- .‐ _ `ヽ ) )_ イ..,心ア
. ‐=ニ二二ニ=-. 。 ,..__ ‐‐ ^ー‐‐´ _,心ア
‐=ニ二二二二二二二二]:{心ア
‐=ニ二二二二_.」|/
614
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:47:28 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「うひょー、最ッ高!」
(´<_` )「めっちゃ脂乗ってんな。春酒の爽やかさとよく合う」
( ´ー`)「焙られた皮目がまたいいんだ」
(=゚ω゚)ノ「いやーこれ……暴力的な組み合わせですね!」
从'ー'从「おいしー。流石マスター、炙り具合も完璧ですー」
( ´_ゝ`)「炙りの香りと春酒の香り、たまらんなあもう」
( ・∀・)「ん、旨い。良いサワラだ……斬り方も見事だし。なんだろう、ここ和食店だっけ?」
(´・ω・`)「バーです」
(´<_` )「そうですか?」
(´・ω・`)「そうです」
615
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:48:02 ID:lCQnv0HM0
( ´_ゝ`)「そういや前もサワラ出してなかったっけ?」
(´<_` )「あー、昆布締め」
(´・ω・`)「好きなんですよ、サワラ」
从'ー'从「おいしいですよねー」
( ´_ゝ`)「丁度沢近事件の後だったか」
(´<_` )「あー……そうかも」
( ´ー`)「あん時か。そういや食ったな」
(´・ω・`)「皆さんが若人の恋愛相談していた時ですね。確か一月だったから、もう一年ですか……」
( ´_ゝ`)「……そうか、まだ一年なんだよな。激動の一年だったわ」
(´<_` )「だな……挙句の果てにまさかこんな大事に関わるとは」
( ´ー`)「そりゃ同感だ。目に映るもんがすっかり変わっちまった」
( ´_ゝ`)「白根さんとも知り合って一年ちょっととは思えないわ」
( ´ー`)「確かにな。もっと前から知り合いだったような気がするぜ」
616
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:48:36 ID:lCQnv0HM0
( ´ー`)「来年もまた、こうやってサワラでも食いたいもんだな」
Case10「連続自殺事件」
Day2D「作戦会議」
To be continued...
617
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/05(日) 21:49:10 ID:lCQnv0HM0
今回はここまで
618
:
名無しさん
:2023/03/05(日) 22:03:49 ID:3Lv6Ep1c0
乙です…!!
619
:
名無しさん
:2023/03/05(日) 22:20:52 ID:IFWLMYCk0
共闘のワクワク感と相手のヤバさが凄い
620
:
名無しさん
:2023/03/06(月) 00:31:51 ID:OO1c6GsE0
乙
621
:
名無しさん
:2023/03/06(月) 02:11:22 ID:TtEVHuEc0
各地の竜を召喚してそれを合成だか生贄にして九頭竜召喚とか?
ワクワクが止まらない
622
:
名無しさん
:2023/03/06(月) 05:59:32 ID:uCxKXgOI0
乙乙
えっ母者も参戦するの!?
623
:
名無しさん
:2023/03/06(月) 11:23:50 ID:rmzU8uAk0
乙
ヌケドの方読み直してたら店長、狼牙風風拳さんやっつけてたから戦力になるんじゃね?
624
:
名無しさん
:2023/03/11(土) 23:51:14 ID:ItazN0I.0
書き上がっているが予定外に帰りつけず
25時くらいには投下見込み
625
:
名無しさん
:2023/03/12(日) 00:33:44 ID:A2BvIwlc0
待機
626
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:06:50 ID:R3EE8D0A0
>>618
,620
リ゚▽゚ リ<l「乙ありやで」
>>619
( ´ー`)「ワクワクだと? ヤバすぎて禁煙席でも吸っちまいそうになる」
>>621
∬´_ゝ`)「エヴォリューション・レザルト・バースト、五連打!」
>>622
( <●><●>)「それもまた彼ら次第であることはワカッテマス」
>>623
( ゚∀゚)「いやあいつ元々糞雑魚だから……以前ならツンに歯が立たないくらい……」
>>625
リ゚▽゚ リ<l「ありがとさんやで」
627
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:07:53 ID:R3EE8D0A0
前回のあらすじ
・マスター。現れたという九つ首の竜に心当たりは?
・我々にとっては毒ですが……逆に言えば、魔術以外にも効力を発揮するのは明白。
・来年もまた、こうやってサワラでも食いたいもんだな
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 流石だよな、俺ら |
\_ _____ __/
V V
d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
\ /. \ /
l l l l
//l | | l\\
 ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | |
| ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
|(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
628
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:08:27 ID:R3EE8D0A0
Case10-Day3
/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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/ , 1.|..,;;;, .,;;;,| | |;;.i| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄||
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|. ,,; |......i| | |;;;| |;;;|| | |;|::| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| Ц γ |~ヽ
| /| .| . ...| | |;;;| |;;;|| | |;|::| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || | | | ヾ;ゞ
ヽミゞ;; | .| . .| | |;;;| |;;;|| | |;|::| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| | | ヾゞ:;ヾ
ミ ゞ;;ミゞ;;.. ;. | ..| | |;;;| |;;;|| | |;|::| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || |_|_| ヾ;/ゞ
ゞソミゝミゞ;;ヾ;:;;: . | | |;;;| |;;;|| | |;|::| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| ;ヾ ゞ;
ヾ;:;;:ヽミゞ;;ソゝミゞ;;. | |;;;| |;;;|| | |;|::| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || ヾ;;;ゞ ;;ゞ
ヾ;:;ミヽミゞ;;ヾ;:; | |;;;| |;;;|| | |;|::| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| Ц ヾ;;; ;;ゞゞ:;ヾ
;ゞゝヽミ;ソミゝミゞ;;,| | | ̄ ̄.| | |~''| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || ヾゞ:;ヾ ::ソゞ
ミゞ;;;:;ソソミヾ;:;;: | | ̄ ̄.| | |~''| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| ゞ:;ヾ ゞゞ:;ゞ:;ヾソ
iソ ヾ;: ;;:ヽ_;:ゞ | |⌒l⌒| | | . | | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || ゞ:;ヾ;ヾ ゞゞ:;:ゞ;;
;i;:ヽ_;:ゞミゞ | | |i.__|___| | |__,| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;; ヾヽ::ヾソ;;;: ;ヾ ゞゞ;.;:ヾ
;ゞil|;;;;;ヾヾヾゞ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ::ヾソ;;;:;ヾ ゞゞ:;:: ;;:ヾゞ ゞ;
629
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:09:49 ID:R3EE8D0A0
(‘_L’)「なるほど、お話はわかりました」
(´<_` )「それで、どうでしょうか? 聖水は特異能力にも効力を?」
(‘_L’)「全ての特異能力に対して、という意味では否ですね。
ですが、悪魔由来の力であれば間違いなく、絶大な効力を発揮します」
( ・∀・)「おお……!」
( ´_ゝ`)「分量はどうだ?」
(‘_L’)「悪魔の力そのものなのでしょう? 小瓶一つで十分でしょうね」
(´<_` )「……それなりの数になりますが、譲っていただくことは可能ですか?」
(‘_L’)「そうですね……本当にそれだけの事態なのであれば、吝かではありません」
( ・∀・)「それは……」
( ´ー`)「信用できない、と?」
630
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:10:23 ID:R3EE8D0A0
(‘_L’)「いくら何でも荒唐無稽に過ぎます。
この地にそのようなものが封印された記録はなかったはず」
( ´_ゝ`)「そうは言ってもな……俺は実際に見たぞ?」
(‘_L’)「あなたを疑っているわけではありませんよ、深刻な嘘を吐くタイプではない。
……そもそも、その占い師というのは本当に未来を予知していたのですか?
まずもってそこが眉唾と言わざるを得ません」
( ´_ゝ`)「うーん、そう言われると……」
(´<_` )「彼が知らないはずの人物の情報もぴったりと符合していました、あなたの身なりを含めて。
ただの妄想ではない、そう思います」
(‘_L’)「情報収集系の異能である可能性もありますし、何なら悪魔の一味である可能性も」
( ´_ゝ`)「……実際に見て貰った方が早いか?」
(‘_L’)「そんなことが可能なんですか?」
(´<_` )「兄者の考えたことはわかるが、それはたぶん無理だと思うぞ?」
( ´_ゝ`)「む?」
631
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:10:57 ID:R3EE8D0A0
(´<_` )「夢の臨界でできるのはあくまで指向性を与えることだけだ、ないものは映せん」
( ´_ゝ`)「あー、それは確かに……」
(‘_L’)「ふむ?」
( ・∀・)「……」
( ´ー`)「……頼む、この通りだ」
/´⌒⌒ヽ
l⌒ ⌒l
m( )m
( ・∀・)「っ! 白根さん……!」
(=゚ω゚)ノ「お願いします!」
/´⌒⌒ヽ
l⌒ ⌒l
m( )m
632
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:11:31 ID:R3EE8D0A0
( ・∀・)「お願いします、どうか!」
/´⌒⌒ヽ
l⌒ ⌒l
m( )m
(‘_L’)「……はぁ。あなた方にそこまでされたら、断り辛いじゃないですか。
こんなの脅迫みたいなものですよ」
( ´_ゝ`)┫「白根さん達の心意気を踏み躙ろうってんなら、一手付き合って貰うぞ?」
(´<_` )「おい、兄者」
(‘_L’)「ふっ……それも良いですがね。わかりました、お譲りします」
( ・∀・)( ´ー`)(=゚ω゚)ノ「「ありがとうございます!」」
( ´_ゝ`)「ふっ、流石俺が見込んだ男だ」
(´<_` )「何で上から目線なんだこいつ?」
633
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:12:05 ID:R3EE8D0A0
( ・∀・)「お願いします、どうか!」
/´⌒⌒ヽ
l⌒ ⌒l
m( )m
(‘_L’)「……はぁ。あなた方にそこまでされたら、断り辛いじゃないですか。
こんなの脅迫みたいなものですよ」
( ´_ゝ`)┫「白根さん達の心意気を踏み躙ろうってんなら、一手付き合って貰うぞ?」
(´<_` )「おい、兄者」
(‘_L’)「ふっ……それも良いですがね。わかりました、お譲りします」
( ・∀・)( ´ー`)(=゚ω゚)ノ「「ありがとうございます!」」
( ´_ゝ`)「ふっ、流石俺が見込んだ男だ」
(´<_` )「何で上から目線なんだこいつ?」
634
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:12:38 ID:R3EE8D0A0
(‘_L’)「ですが、それなりの寄進を頂きますよ?」
( ・∀・)「もちろんです、こちらを」
(‘_L’)「ほう……!」
(´<_` )「……こういう聞き方をしていいのかわかりませんが、足りますかね?」
( ´_ゝ`)「足りなければ村上さんに土下座して借りてくるけど」
(‘_L’)「いえ、問題ありませんよ」
(´<_` )「それはよかった」
( ´_ゝ`)「助かる」
(‘_L’)「入信して頂ければもっと融通しやすいんですが」
(´<_` )「それはちょっと」
( ´_ゝ`)「断る」
(‘_L’)「残念です」
( ・∀・)(入信しようかな……?)
635
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:13:11 ID:R3EE8D0A0
(‘_L’)「そのような事態が動いているのであれば、こちらでも少し探ってみます」
(´<_` )「いや、それは」
( ´_ゝ`)「やめといた方がいいと思うよ?」
(‘_L’)「……確かに、先ほど聞いた戦力情報が正しいなら注意した方がよさそうですね。
まあ、私にも切り札くらいあります。最悪でも逃げることは可能でしょう」
( ´_ゝ`)「いや、これだけの事態だ、確実に目ぇ着けられるぞ。
高岡さんや風狸ちゃんはどうすんだよ、もう一人じゃないってこと忘れてやしないか?」
(‘_L’)「これは……耳が痛いですね。
まあ、既に十分に目を着けられ切っているとは思いますが……」
( ´ー`)「ま、捜査は警察と探偵の仕事だ。俺らに任せとけ」
( ´_ゝ`)「そういうこと」
(‘_L’)「ふむ、一理あります。
であれば悪魔祓いも我々専門家に……と言いたいところですが、
どうしても人手が足りないのが実情ですね……」
( ´ー`)「……増援とか頼めないもんなのか?」
636
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:13:44 ID:R3EE8D0A0
(‘_L’)「……バチカンから見れば遥か彼方の島国ですからね。
そうそう即応できるものでもありません」
( ´_ゝ`)「ま、そうだわな」
(´<_` )「……ちなみに伺いたいんですが。
近年の裏の活発化は日本国内だけの事象なんでしょうか?」
(‘_L’)「いえ……世界的にそのような傾向にあるようですね。
地中海沿岸は悪魔どもが目撃されない日がないと言いますし、
韓国ではキリスト教を騙るカルト教団が元大統領を洗脳していたとかで裏に激震が走っています。
ロシアの大統領も悪魔の成り代わりではないかというのがバチカンの見解です。
アメリカは富裕層貧困層それぞれが別の悪魔どもに扇動されていると聞きます。
それらと比べれば日本はまだしも……と思っていましたよ、つい先日までは」
( ・∀・)「ほう……その辺の話は初耳ですね」
(=゚ω゚)ノ「はぁ……各国頑張って食い止めてるような状況なんですね
( ´ー`)「俺らも頑張らにゃあな」
( ´_ゝ`)「だな」
637
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:14:18 ID:R3EE8D0A0
________ __
. /_||_| |_||_||三三≡=─ _∠||_| ̄\_三三≡=─
f目テ=、____|三三≡=─ f―テ=,神奈川県警|三三≡=─
`て((◎)――(◎)三三三≡=─`て((◎)――(◎)-'三三≡=─
( ´_ゝ`)「快く譲ってくれてよかったな」
(´<_` )「ああ。もっと拗れるかと思った」
( ´_ゝ`)「あの人狂信者寄りだけど、大事と小事を弁える程度には理知的だしな。分は悪くなかった」
(´<_` )「ふむ、まあそうか」
( ´_ゝ`)「問題は今ある数をいつ誰に使うかだが」
(´<_` )「そこなんだよなぁ。とりあえず兄者と署長さんは保留で」
( ´_ゝ`)「弟者、伊藤さん、房木さんは必須かな」
(´<_` )「……バレないように先方と連絡取れちまいそうな面子か」
( ´_ゝ`)「そういうこと」
638
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:14:52 ID:R3EE8D0A0
【筆府警察署】
{三三三}
| |
______[筆]_[腐]_[警]_[察]_|_[署]_____
/________________________\
\┌―――――――――――――――――――― ┐ /
|| ̄| ̄| | ̄| ̄| TニニニニT | ̄| ̄| | ̄| ̄||
||_|_| |_|_| .|:{工}: :{工}:| ロ |_|_| |_|_||
| |: : : : : : : :| |
| |: : : : : : : :| |
|| ̄| ̄| | ̄| ̄| .|: : : : : : : :|. | ̄| ̄| | ̄| ̄||
||_|_| |_|_| .|: : : : : : : :| ロ |_|_| |_|_||
| |: : : : : : : :| |
| |: : : ☆.: : .:| |
|| ̄| ̄| | ̄| ̄| {三三三三三} | ̄| ̄| | ̄| ̄| .|――┐
||_|_| |_|_| ||:::∥:::::∥:::|| |_|_| |_|_| .| |
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. /_||_| |_||_||三三≡=─ _∠||_| ̄\_
f目テ=、____|三三≡=─ f―テ=,神奈川県警|
`て((◎)――(◎)三三三≡=─ `て((◎)――(◎)-'
639
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:15:25 ID:R3EE8D0A0
________
. /_||_| |_||_||三三≡=─
f目テ=、____|三三≡=─
`て((◎)――(◎)三三三≡=─
(´<_` )「あっちは精神科医の聴取か……」
( ´_ゝ`)「聴取自体よりお飲み物が重要になりそうだが」
(´<_` )「聖水でお茶淹れるとか聞いたらフィレンクトさん地味にキレそう」
( ´_ゝ`)「そうか? まあ言わなきゃいいだけのこと」
(´<_` )「実際他に手もないしな」
( ´_ゝ`)「いくら市内に精神科がそう多くないって言ったって、ちょっと不自然だからな。
確認しておくに越したことはない」
(´<_` )「ああ、うまくすれば敵の情報が掴めるかもしれん」
( ´_ゝ`)「予知情報という爆アドがあるとはいえ情報戦は後手に回ってるからな。
ここで何か仕入れられれば大きい」
640
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:15:59 ID:R3EE8D0A0
【品川商事 事務所】
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641
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:16:36 ID:R3EE8D0A0
<ヽ`∀´>「よく来たニダ」
( ´_ゝ`)「ども」
(´<_` )「こんにちは」
( ´_ゝ`)「今回も急で悪いね」
<ヽ`∀´>「不思議といつも間が良いニダ」
( ´_ゝ`)「なら良いんだけど」
<ヽ`∀´>「それで、今日はどっちの話ニダ? 爆弾魔? スンヒョン?」
(´<_` )「……本題の前に一つ、お願いがあるんですが」
<ヽ`∀´>「ニダ?」
( ´_ゝ`)っ「金田さん。これ、飲んでみてくれない?」
<ヽ`A´>「ん……?」
<ヽ`∀´>「どういうことニダ?」
642
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:17:10 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「うーん、説明が難しいんだよなぁ……」
(´<_` )「……兄者。偽清浦から習ったっていう魔術でも披露したらどうだ?」
( ´_ゝ`)「あー……そうか、そうするか。
仁田さん、説明のためにちょっと怪しげなことするけど、即射殺とかはしないで貰いたい」
<ヽ`∀´>「よくわからんが……良いニダ、怪しげなこととやらをやってみるニダ」
<ヽ`A´>「話が見えませんね……」
\|/
― ○ ―
( ´_ゝ`)∩
<ヽ`∀´><ヽ`A´>「「は……?」」
<ヽ`∀´>「……何の手品ニダ、それは?」
( ´_ゝ`)「ところがどっこい、種も仕掛けもないんだよなあ。
金田さん、こっちきて確認してくれない?」
<ヽ`∀´>「パク」
<ヽ`A´>「はっ」
643
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:17:44 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「どう?」
<ヽ;`A´>「こ、これは……どうなっているんだ?」
(´<_` )「これは魔術と呼ばれるものです。
ここからは多分にオカルト的な話になるため、そういったものの存在証明としてお見せしています」
<ヽ`∀´>「パク」
<ヽ;`A´>「……確かに、何も仕掛けはありません。この通り光源に触れることも」
<ヽ`∀´>「ふむ……トリックにしては出来過ぎているニダね」
( ´_ゝ`)「こんなのもあるぞ」
( ´_ゝ`)っヽ
`l
((◎))
<ヽ;`A´>「て、手から水が出ています……!」
<ヽ`∀´>「……なるほど、確かに魔術というものが存在するようニダ。それで?」
644
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:18:31 ID:R3EE8D0A0
(´<_` )「まず、件の爆弾魔とスンヒョンさんを狙っている殺人犯は同じ組織に属していることがわかりました」
<ヽ`∀´>「ほう……?」
( ´_ゝ`)「で、どうもその組織に厄介なことができる奴がいるみたいなんだ」
<ヽ`A´>「厄介なこと、と言いますと?」
( ´_ゝ`)「魔術的なものによる洗脳」
<ヽ;`A´>「なっ……」
(´<_` )「その力で色々なところに無自覚なスパイを仕込んでいるようで……。
我々の推測では、その中の一人が金本さんなのではないか、と」
<ヽ`∀´>「……なるほど、やっと話が見えてきたニダ。
つまり、さっきの液体が解毒剤のようなものニダ?」
( ´_ゝ`)「そういうこと」
<ヽ`∀´>「話が全くの逆で、それが洗脳する薬だった……そうではない保障はあるニダ?」
( ´_ゝ`)「それを言われると弱い……せいぜい俺らが先に飲むくらいか」
645
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:19:04 ID:R3EE8D0A0
<ヽ`∀´>「……わかったニダ。それで手を打つニダ」
( ´_ゝ`)「ん、じゃあ先に飲むぞ」
( ´_ゝ`)ゴク...
(´<_` )ゴク...
<ヽ`∀´>「ふむ……少なくとも毒ではないようニダ。パク」
<ヽ`A´>「はい」
<ヽ`A´>ゴク...
( ´_ゝ`)「残り、飲み干してくれ」
<ヽ`A´>ゴク...ゴク...
<ヽ`∀´>「……問題ないニダ?」
<ヽ`A´>「……はい、これといって――」
646
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:19:38 ID:R3EE8D0A0
<ヽ;`A´>「……」
<ヽ`∀´>「どうしたニダ?」
<ヽ;`A´>「……思い出し、ました。いや違う、当たり前のことと認識して……!?」
<ヽ`∀´>「落ち着くニダ。どういうことニダ?」
<ヽ;`A´>「……知らない相手に情報を流していました。それがおかしいと気づかずに」
( ´_ゝ`)「どうやらビンゴ、みたいだな」
(´<_` )「相手の連絡先を教えてください。こちらで追跡調査します」
<ヽ;`A´>「わ、わかりました」
<ヽ`∀´>「何を流したニダ?」
<ヽ;`A´>「そ、それが、その……スンヒョンの居場所などの情報を、定期的に……」
<ヽ`∀´>「……舐めた真似をしてくれる」
647
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:20:12 ID:R3EE8D0A0
(´<_` )「金田さん、お願いがあります」
<ヽ;`A´>「何でしょうか?」
( ´_ゝ`)「定期連絡を続けて欲しい。で、肝心なところで嘘の情報を流すんだ」
<ヽ;`A´>「な、なるほど……」
<ヽ`∀´>「ほう……意趣返しには丁度良いニダね。ただ、直接落とし前着けさせたいとこニダ」
( ´_ゝ`)「抑えて貰えると助かるな……他にも洗脳されてる人いるかもしれないし、
動員すれば後ろから撃たれかねない」
(´<_` )「相手は銃もろくに通じないような化け物です。
警察の方で専門家と渡りを着けてますので、ここは抑えて頂けないでしょうか?」
<ヽ#`∀´>「……クソッ。腹に据えかねるが、仕方ないニダね」
( ´_ゝ`)「で、こっからは仁田さんに相談なんだけど。スンヒョンさん、当日は専門家の護衛で匿いたい」
<ヽ`∀´>「なるほど……状況を考えると、そうなるニダね。
ただ、どこの誰かもわからん専門家とやらを信用できないニダ」
(´<_` )「それは御尤もだと思います」
648
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:20:46 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「なら、当日は仁田さんと金田さんも来て貰うというのは?」
<ヽ`∀´>「む」
(´<_` )「完全武装で大丈夫ですよ、あちらはたぶん気にしないと思うので」
<ヽ`∀´>「……立場上、流石にウリが出向くことはできんニダ。
さっきのやつ、もう一本ないニダ? 信頼できる武闘派に飲ませるニダ」
(´<_` )「一本なら融通可能ですね」
<ヽ`∀´>「であれば、当日はパクとそいつに出向かせるニダ」
<ヽ`A´>「わかりました」
( ´_ゝ`)「当日は車で迎えにくる。場所と時間は追って連絡するからよろしく」
(´<_` )「……正直、かなり不穏な状況です。くれぐれも身辺にはご注意を」
<ヽ`∀´>「誰に向かって言ってるニダ?」
(´<_` )「……失礼しました」
649
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:21:19 ID:R3EE8D0A0
________
. /_||_| |_||_||三三≡=─
f目テ=、____|三三≡=─
`て((◎)――(◎)三三三≡=─
( ´_ゝ`)「ふう、何とか話纏まったな」
(´<_` )「正直ヒヤヒヤしたわ」
( ´_ゝ`)「仁田さんが思いのほか冷静で助かったよ」
(´<_` )「まあ、身中の虫がいるかもとなれば冷静にもなる」
( ´_ゝ`)「偽清浦に感謝だな、披露できる魔術がなければ長引いてた」
(´<_` )「賭けではあったけどな、信じて貰えてよかった」
( ´_ゝ`)「見た目にわかりやすいのがよかった。強化じゃビックリ人間扱いされて終わりだし」
(´<_` )「それは確かに」
650
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:21:53 ID:R3EE8D0A0
【国際クオリティ大学】
├─┤
|| ◎ ||
___┬┬┬┬┬┬┬|| == ||┬┬┬┬┬┬┬_
|二二二二二二二二|| 田 ||二二二二二二二二|
| 田 田 || 田 田||=:|| == ||::=|| 田 田 || 田 田 ||
|――――――――|| 田 ||::―――――――::||
| ̄ ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄|| ;;|| == ||::::|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄||
:(:::)| 田 田 || 田 田||=:|| == ||゙=||..田 田 ||..田 田 ||::(::)::):::::
:::|| |――――――――|| 田 ||::―――――――::||:::||::||::::::::::
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651
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:22:26 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)ノ「よっ」
(∴□u□)「あ、ども」
(´<_` )「こんにちは」
( ^ω^)「あ、探偵さん。こんにちは」
( ´_ゝ`)「その後どうだ? 連絡なかったってことは奴は現れてない?」
(∴□u□)「はい、特に変わったこともなく。捜査は順調ですか?」
(´<_` )「それが、申し訳ないことにあまり進捗がよくなく」
( ´_ゝ`)「考え方を変えて、当日の護衛をガチガチにして守り切る方向で考えてる」
(∴□u□)「な、なるほど……」
652
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:22:59 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「暫く拘束することになると思うけど大丈夫?」
(∴□u□)「暫くバイト休みにしてるんで大丈夫です。
不安なんで何なら今からでも護衛して貰いたいくらいですけど……」
(´<_` )「すみませんがそれはちょっと待ってください。
他の候補も含めて一気に集めないと気取られてしまうので。
同じ理由でタイミングはまだ言えません」
(∴□u□)「ああ……そういうことですか」
(´<_` )「念のため、護身用の武器を渡しておきます」
(∴□u□)「これは……催涙スプレーですかね?」
(´<_` )「はい。自爆すると酷いことになるので扱いには注意してくださいね」
( ´_ゝ`)「一応内藤君にも」
( ^ω^)「あ、どうもですお」
653
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:23:33 ID:R3EE8D0A0
(´<_` )「緊急時は筆府署に逃げ込んでください。署長さんの連絡先を教えておきます」
( ´_ゝ`)「事務所来られても留守だとまずいからな」
(∴□u□)「わかりました」
(´<_` )「あとは、なるべく単独行動は控えて頂けると」
(∴□u□)「それは勿論。怖すぎるんで」
( ^ω^)「おっ。なるべく一緒にいるようにしますお。小豚も一週間休みだし……」
( ´_ゝ`)「あ、大将結構悪いんだ」
( ^ω^)「みたいですお。早くよくなると良いですお」
(´<_` )「……全く関係ありませんが、原稿いつ頃になりそうですか?」
(;^ω^)「おっ……バイト休みになったので、近日中には」
(´<_` )「わかりました、ありがとうございます」
654
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:24:06 ID:R3EE8D0A0
【九折山中】
:ヾゞ;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ /;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞ |ii;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞヾ;ゞヾ:ヾ
ノ;;ヾ ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ ヾゞ;| <;;/::ヾゞ;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞ;;::iiゞゞ;;ゞゞ;;ゞヾ;;>;ゞヾ;ゞ
ゞヾ ;ゞゞ;ゞiilヾ;ゞゞ゙ゞ;;:::ii| |;:ヾゞ "ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾiii| <:;ヾ:ヾ;;>ヾ;ゞ'';ゞヾ;ゞ
|;:ilヾ \ |::;ii| ヾ;ゞゞ''ノヾ|;:i| ノヾゞ:ヾヾ::ヾ\ |i;;:iii| /;;ゞ :;ヾ:, |i;ゞゞ
|;:i| \`'';:::ii| ヾ:ヾ;;>;ゞヾ| |;:i|/^ '|i| |;:i| \`";;::ii| ノ / :ヾ;;>ヾ;ゞ ;ゞヾゞ
|;:i| ゙ヽ,;:;;;l| /゙;ゞゞ;ゞ:::ii| |;:i| |i| |;:i| ~|ii;;:ii"´/ |;;::ii| |i|/
|;:i| |:::;iii~ ノ ,,|;;::ii| |;:i| |i| |;:i| |i::;;iii|~ .|;;::ii| ''\|i|
':;,`:ヽ|/,'|:;:;ii|:,:;*.,:;/.:::;.:":::"''''⌒ヾゞ γ''"""''""''"' |ii;;i;('')''"''''"""''"""'''''"""''
";*'.:.:;”:;゙|:;;iii|`:;,':,*”:;:;.,:;.:;'.:.:;”:;ヾヾ)) ((,:ソミ;.:';';';::;.:". |i;;;::;iii|`:;,':,:;.,:;.:;';',: ':::;.:".:;.:';
.:;”:`:;,' *”|:;:;ii|:,:;*.,:;/.:::;,':,*”:;:;.,:;.:;'.:ソ "''~`''"゙"'''~ノ;;ii;:iilli;ゝ"''~`''"゙"''~`''"゙"''~゙
"''~`''"゙ ノノシillゝ"''~`''"゙"''~`''"゙"''~ "'''''''''''''''" ..,,、vji、iijww、ii..,
"'''''''''" '""'''""'"""
,..,.,.,.,、 ,..,.,.,.,、
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;;;ゝ);;));ヾ;;) ,..,.,.,.,、 ''"""~
))ゝ;;;ミ,,、,,;;;ゝ;;)ゝ))ゝ
;;;) ;;;)ヾミゞ((;;;ゝヾ;⌒;;) iijww、ii. """~" ''"""~
ヾミ;ソ(;;;ゝヾ;))ゝ;ミ;;(::;ゝ;;;)) ,..,.,.,.,、
655
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:24:40 ID:R3EE8D0A0
川 ゚ -゚)「マスターから少し聞いた。裏が不穏だから用心しろと」
( ´_ゝ`)「ああうん、そうなのよ」
(´<_` )「詳しくは話せませんが、なかなか不穏なことになってまして。
単独行動は避けて頂いた方がよろしいかと」
( ´_ゝ`)「ドッくんもね。何があるかわかんないから」
(;'A`)「は、はい」
川 ゚ -゚)「しかしそれ以上の用心と言ってもな……」
( ´_ゝ`)「いつでも逃げ出せる心構えをしておくくらいかなぁ」
川 ゚ -゚)「な、なるほど……確かについ迎え撃ってしまいそうだ」
(´<_` )「ドクオさんは確か、エアガン経験ありますよね?」
('A`)「え? はい、まあ……」
( ´_ゝ`)「そんなドッくんにはこれを授けよう」
('A`)「……何すかこれ? 水鉄砲……?」
656
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:25:13 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「ファイナル激辛ガン」
(´<_` )「強力な催涙成分を充填してあります。急所に当たれば化け物相手でも効果があることは実証済です」
(;'A`)「え、えぇー……何かとんでもないもんですね」
( ´_ゝ`)「基本は何かあったらガン逃げで筆府署に駆け込んで欲しいが、どうしても単純に逃げられないような場合に活用してくれ」
(;'A`)「わ、わかりました」
川 ゚ -゚)「私には何もないのか?」
( ´_ゝ`)「いや、それは普通にマスターにお願いした方がいいと思うよ?」
川 ゚ -゚)「むぅ……まあ道理か」
(´<_` )(正直、リスクとリターンを秤にかけるとこの人には詳細を伝えるべきではないだろうな、やはり)
('A`)「しかしそこまでヤバいことになってるんですか?」
( ´_ゝ`)「今のところは兆候があるだけ、かな。念のためってとこ」
('A`)「はぁ、何もないといいですね……」
657
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:25:47 ID:R3EE8D0A0
________
. /_||_| |_||_||三三≡=─
f目テ=、____|三三≡=─
`て((◎)――(◎)三三三≡=─
(´<_` )「……兄者」
( ´_ゝ`)「ん?」
(´<_` )「メンタルクリニック、黒だったらしいぞ」
( ´_ゝ`)「あー……なるほど。何か辿れそうなのか?」
(´<_` )「あっちも金本さんと同じく電話連絡だったみたいだな。電話番号が違えば材料は増える」
( ´_ゝ`)「……たぶん同じだろうな」
(´<_` )「そんな気はする」
( ´_ゝ`)「で、その番号の追跡はどうなってる?」
(´<_` )「まだ暫くかかるな」
( ´_ゝ`)「わかった」
658
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:26:20 ID:R3EE8D0A0
【流石探偵事務所】
| | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| |
| ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 流 石 探 偵 事 務 所 | |
l__________________,| |
| |`''-、_ | |
| | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | | | | |
| | | | | |
| | | r‐┐| r‐┐ ,| |
| | | | ||! ! .| |
ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |
―――――┐ス ! ! | | | |
| ,レi | | |______,|_____,,| |
| Z | | / ,|_|/
| ヘ |_|/
659
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:26:55 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「さて、あとこちらで動くべきは……母者か」
(´<_` )「どう話を持ってくべきかが非常に悩ましいな」
( ´_ゝ`)「……俺最近思うんだけどさ、母者、普通に化け物の存在知ってる気がする」
(´<_` )「そうか?」
( ´_ゝ`)「そうだ。何十年も山林の暴れん坊将軍やっといて遭遇しないとも思えん」
(´<_` )「あー……そう言われると。返り討ちにしてたりするかもな」
( ´_ゝ`)「だろ? ……認識はしてても認知はしてないってのが一番母者らしいが」
(´<_` )「熊よりは骨のある謎生物って認識してそうだ」
( ´_ゝ`)「我が母ながら改めて化け物じみてる」
(´<_` )「ヒグマと引き分けたっていうのも何かもはや怪しいな。
普通のヒグマだったのか? それ」
( ´_ゝ`)「母者と引き分けるような化け物がウヨウヨいる魔境北海道とか恐ろしすぎる。
いや、俺の腕が上がって母者の本当の強さが見え始めたからこそそう思うんだが」
660
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:27:28 ID:R3EE8D0A0
「こんにちはー」
( ´_ゝ`)「おっ、来たか」
ノリ^-^ノリ「ご無沙汰してます」
(;;・∀・;;)「こんにちは!」
(´<_` )「お久しぶりです」
( ´_ゝ`)「お茶ちょっと待ってね」
ノリ^-^ノリ「あ、はい」
(;;・∀・;;)「お構いなく!」
661
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:28:02 ID:R3EE8D0A0
ノリ^-^ノリ「珍しいですね、そちらから呼び出し頂くなんて」
(´<_` )「メールでも書きましたが、少々確認したいことがありまして」
ノリ^-^ノリ「何でしょうか?」
( ´_ゝ`)「ほいお茶」
ノリ^-^ノリ「ありがとうございます」
( ´_ゝ`)「聞きたいのはあれだよ……今市内で起きていることについて、どこまで知ってる?」
ノリ^-^ノリ「えっ?」
(;;・∀・;;)「……」
(´<_` )「お二人は"教授"の関係者……違いますか?」
ノリ^-^ノリ「……」
(;;・∀・;;)「あっ、はい。一条教授にお世話になっています!」
( ´_ゝ`)(……なるほど、ね。黒磯さんは今起きていることについて何かしら知っている。
ミノリちゃんは教授の関係者であることに何か思うところあり、と)
662
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:28:37 ID:R3EE8D0A0
(´<_` )「教授がどこまで把握していて、どう動くつもりなのか。
渦中の人間としてはある程度知っておきたくてですね」
(;;・∀・;;)「お答えしかねます!」
ノリ^-^ノリ「……何が起こっているんですか?
お兄ちゃんが出張だから、私はてっきり……」
( ´_ゝ`)「うん、あっちも不穏らしいよ? たぶんこっちの方がヤバいけど」
(´<_` )「教えても構いま――」
(;;・∀・;;)「余計なことをしないで頂きたい!」
ノリ^-^ノリ「黒磯さん……」
( ´_ゝ`)(ふむ、悪意はなさそう……純粋にミノリちゃんが巻き込まれることを案じている?)
(;;・∀・;;)「お嬢様に余計なことを吹き込むなら、今後依頼は……くっ!? い、依頼は……ッ!!」
( ´_ゝ`)((そこまで続き読みたいのか……))(´<_` )
ノリ^-^ノリ「黒磯さん……」
663
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:29:11 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「まあ、ならこれは黒磯さん向けに言うけど。
たぶん教授が把握している以上に事態はヤバい。神霊級の存在が動いている」
(;;・∀・;;)「なっ……!?」
(´<_` )「奴らは近いうち、邪魔な教授のところに苛烈な攻撃を仕掛けるでしょう。
その時……何も知らないお嬢様を、あなたは守り切れますか?」
(;;・∀・;;)「……もちろんです!」
( ´_ゝ`)「どうかな……俺の目が確かなら、あんたの実力は俺よりナンボか上、ってとこか。
その俺が敵の戦力をある程度知った上で言う……無理だ」
(;;・∀・;;)「……」
(´<_` )「我々としては教授がどうなろうと知ったことではありません。
ですが、依頼人に被害が及ぶのはどうにも具合が悪い」
( ´_ゝ`)「これは忠告だ。少しでも備えをしとけ」
(;;・∀・;;)「……貴重なご意見として、参考にさせて頂きます!」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)(……一応、社交辞令ではなさそう、か。まあ、襲撃自体がなくなれば一番いいんだが……)
664
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:30:08 ID:R3EE8D0A0
ノリ^-^ノリ「……黒磯さん」
(;;・∀・;;)「はっ!」
ノリ^-^ノリ「私は、まだ死ねません」
(;;・∀・;;)「もちろんです!」
ノリ^-^ノリ「ですが、このまま籠の鳥で居続けるくらいなら……そう思うこともあるんですよ?」
(;;・∀・;;)「……」
ノリ^-^ノリ「私は人間です」
(;;・∀・;;)「……」
ノリ^-^ノリ「あなたは、私の騎士ですか? それとも――」
(;;・∀・;;)「私は、ヘリカル様の騎士です!」
ノリ^-^ノリ「!!」
(;;・∀・;;)「ですから、人間としてのあなたも、天成としてのあなたもお守りする……それだけです!」
ノリ^-^ノリ「……はぁ。看守役ではない、そういうことですね」
(;;・∀・;;)「もちろんです!」
665
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:30:42 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「……何だかよくわからないが雨降って地固まった感じ?」
(´<_` )「その言い回しを口語で使う奴初めて見たわ」
ノリ^-^ノリ「はい」
(;;・∀・;;)「お騒がせしました!」
( ´_ゝ`)「で、結局説明は不要ってことでいいのか?」
ノリ^-^ノリ「そうですね。黒磯さんが許してくれそうにないですし……ちょっと過保護すぎる気がしますけど」
(;;・∀・;;)「滅相もございません!」
( ´_ゝ`)(……何やら誤解が解けたって感じだな。
ミノリちゃんは教授と蟠りがあり、黒磯さんは別に教授に忠誠を誓ってない、と。
てっきり教授側だと思ってたら過保護なだけだった……そんなとこか)
(´<_` )「いずれにせよ、気をつけてくださいね。たぶん、襲撃は起こりますので……」
( ´_ゝ`)「ま、なるべく阻止できるように頑張るけどね……」
(;;・∀・;;)「ご忠告感謝します!」
666
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:31:23 ID:R3EE8D0A0
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, 'ニ ̄ニヽ
( 二ニ ニ)
/~\ ヽニ_ニノ ,/⌒ヽ
\ 〜 、 /⌒ヽ,, / \ / ^ヽ、
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田 田 |:::..| ___________ |.::::| 田 田 田 田
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田 田 |:::::| | __ ______ | | |:::::| 田 田 田 田
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667
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:31:58 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)コ「あ、母者? 俺々、俺だけど」
Case10「連続自殺事件」
Day3「準備フェイズ」
To be continued...
668
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/12(日) 01:32:32 ID:R3EE8D0A0
今回はここまで
669
:
名無しさん
:2023/03/12(日) 09:02:56 ID:4lbhDdwU0
乙
670
:
名無しさん
:2023/03/13(月) 00:56:14 ID:ZEzzTTLA0
乙
総力戦って感じていいね
671
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/14(火) 00:46:17 ID:jzGr2/Bo0
>>669
リ゚▽゚ リ<l「乙ありやでー」
>>670
( ´ー`)「正直ご勘弁願いたいんだがな……」
672
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/14(火) 00:48:06 ID:jzGr2/Bo0
Case10-Tips3 事情聴取
( ´ー`)「お忙しい所ご足労頂きありがとうございます、免田先生」
( -@M@)「あ、どうも。患者さんを動揺させるわけにはいきませんからね、そのためなら足も運びましょう」
(=゚ω゚)ノ「素晴らしいお考えだと思います」
( -@M@)「それで……私に聞きたいこととは一体何でしょうか?」
( ´ー`)「ここ数か月の間で、あなたの患者さんが多数自殺なさっているのはご存知でしょうか?」
( -@M@)「……いえ。確かに最近、前触れなく通院を中断する患者さんが多いとは感じていましたが……」
(=゚ω゚)ノ「以前の聴取の際にお聞きになりませんでした?」
( -@M@)「そのようなお話はなかったかと」
( ´ー`)「あー……遠藤の奴もそんなこと言ってたわ」
(=゚ω゚)ノ「あ、そうなんですね」
( -@M@)「仕事柄、患者さんが自殺されることもありますが……そんなに多く?」
( ´ー`)「十人以上は確実に」
(;-@M@)「じゅっ……!? そ、それは流石にショッキングですね……」
673
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/03/14(火) 00:48:43 ID:jzGr2/Bo0
( -@M@)「あ、お茶頂きます」
(=゚ω゚)ノ「どうぞ」
( ´ー`)「結構良い茶葉ですよ、掛川の」
( -@M@)「……確かに、おいしいお茶ですね」
(=゚ω゚)ノ「呼びつけてしまって申し訳ないので、せめて良いお茶を用意しました!」
( -@M@)「ありがとうございます。緑茶は好きなんですけど、忙しいとどうしてもペットボトルになってしまって」
(=゚ω゚)ノ「わかります。僕は珈琲好きなんですが、物足りないと思いつつ缶コーヒーになっちゃいます」
( -@M@)「珈琲ですか。最近はコンビニのも侮れませんね」
(=゚ω゚)ノ「あ、ですよね! 買いに行ける時はよく飲んでます」
( ´ー`)「ズズ...ふむ、緑茶はあまり飲まないが確かにうまい」
(=゚ω゚)ノ「ですね」
( -@M@)「茶葉も良いものだと思いますが、淹れ方も良い感じですね。これは刑事さんが?」
(=゚ω゚)ノ「あっ、2tubeの動画を参考にやってみました!」
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