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( ^ω^)ブーンは寝違えたようです
1
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:30:21 ID:eP5uHnnc0
( ^ω^)ブーンは寝違えたようです
【標準AA環境】
※右のAAがズレない環境が標準です。 | .|\|/ | | .|
| ∧∧.|/⌒ヽ、| ∧_∧ .| ∧∧ |
|(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
2
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:30:45 ID:eP5uHnnc0
とある日曜日、僕は久しぶりにすっきりと目覚められた。しかし首を曲げた瞬間、とてつもない痛みが襲ってきた。
( ;゜ω゜)「イテッ!?」
そう、この気持ち良い目覚めを邪魔する悪魔は寝違えである。しかもそいつは起きたときに限らず、この後一日中取り付いているのも厄介なところだ。
仕方ないので、僕は首をなるべく動かさないようにしながら日曜日を過ごした。
そして翌日目を覚ますと…
3
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:31:11 ID:eP5uHnnc0
/⌒ヽ
( ^ω^)
U θU
/ ̄ ̄| ̄ ̄\
|二二二二二二二|
| |
パシャ パシャ パシャ パシャ
パシャ パシャ パシャ
∧∧ ∧∧ ∧∧
`【( 【( 【( )
∧∧└ ∧∧
( )】 ( )】
/ /┘ / /┘
ノ ̄ヽ ノ ̄ヽ
4
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:31:52 ID:eP5uHnnc0
なんといつもの自分の部屋ではなく記者会見の場にいた。僕は記者の方ではなく、会見をする方だった。服はパジャマではなくスーツに着替えていた。ちなみに首の痛みはもう治っていた。
「ブーンさん、寝違えた感想を!」
何やら記者が騒いでいる。何故この場にいるのかは分からないが、とりあえず質問に答えることにした。
( ^ω^)「お?首が痛かっただけだお?」
( ^ω^)「それに一日眠ったら治ったから心配いらないお」
「ブーンさん!寝違えが1日で治るとはどういうことですか!?」
( ;^ω^)「どういうことと言われても困るお...普通に寝たら治っただけで自分でもよく分からないお。」
「ブーンさん、何故寝違えることができたのですか?」
( ;^ω^)「変な姿勢で寝てたとかじゃないかお?誰だって一回は寝違えたことあるでしょ」
「いやいや、世紀の大発見なんですよ!顔文字も寝違えるなんて!」
「首がないのにどうやって寝違えるんですか?」
記者が次々ととっぴ押しもない質問をしてきた。ただでさえこの記者会見をしているという状況が理解できないのに、質問の内容は段々とおかしな方向へ向かっていったので頭の整理が追いつかなかった。
5
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:33:40 ID:eP5uHnnc0
( ;^ω^)「首がないって...ブーン系小説では写ってないだけでちゃんと体もあるお!首なかったら体内器官どうなってるお!?」
「じゃあ何故首から下は見えないのですか?」
「透明マントでも着ているのですか?」
( ;^ω^)「見えないというか...単に省略されてるだけじゃないかお?動画やテレビでも上半身だけ写してることあるお、あれと同じだお」
「じゃあどうして...」
「どうして!?」
「なんで?」
「くぁwせdrftgyふじこlp?」
「おっおっおっ?」
( ;^ω^)「あー、えっとすみません、もう時間ないんでさよならだお!」
「待ってください!」
「まだ質問が!」
記者からの質問が終わりそうになかったのでその場から逃げだすことにした。
6
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:34:24 ID:eP5uHnnc0
( ^ω^)「はあ、はあ」
( ^ω^)「ふう、何とか撒いたお?」
会見場の外に出ると廊下が続いており、そこには窓がついていたので外を確認した。ここはどこだろうか。
( ^ω^)「お...」
7
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:34:58 ID:eP5uHnnc0
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| 口:口:口 |. . . . . . . . . . .
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8
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:38:12 ID:eP5uHnnc0
窓から見えたのは一面のビル群。建物の間にある道路の上には車が忙しなく往き来していた。ごく普通の都会の景色である。そして、少し遠くに目をやると僕の住むマンションが見えた。ここから家までは歩いて帰れる距離だということが分かり安堵した。
とりあえずこの建物から脱出しないことには家に帰れないので、脱出経路を探した。するとエレベーターと非常階段を見つけた。この高さであればエレベーターを使った方が早く降りられるだろう。僕はボタンを押し、エレベーターを待った。
しばらくすると、ピンポンと音を立ててエレベーターが到着した。
( ^ω^)「お!来たお!」
( ^ω^)「お...?」
到着したエレベーターのゴンドラ内には、なんと報道陣が乗っていた。
「あ、ブーンさん!見つけましたよ!」
「今度こそ逃がしませんからね!」
( ^ω^)「く、来るな!」
報道陣が追ってきたので僕は非常階段の方に逃げると、後ろから何人もの足音が聞こえた。逃げ切らなくては家に帰れない。全速力でひたすら走り続けた。
そしてなんとか1階に到着したので、ドアを開けて外に飛び出そうとした。
9
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:40:51 ID:eP5uHnnc0
だが…
「ブーンさん、いましたね」
「もう逃げられませんよ」
まずい、待ち伏せされていたか。ならば一つ上の階に逃げよう。
「あら、こっちは行き止まりよ。」
そうだった、後ろからも追いかけられていたのだった。
完全に挟み撃ち状態になってしまっていた。
「捕らえろぉー!」
( ^ω^)「う、うおおおおおおー...」
僕は出口と階段の上の双方から向かってくる報道陣に押し潰され、気を失ってしまった。
10
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:42:58 ID:eP5uHnnc0
「…ン!」
「…ーン!」
「ブーン!」
J( 'ー`)し「ブーン!もう8時だよ!いつまで寝てるの!遅刻するでしょ!」
( ´ω`)「...」
( ;゜ω゜)「はっ!」
辺りを見回すと見慣れたベッド、見慣れた壁、そして見慣れた景色。いつもの僕の部屋であった。
( ;゜ω゜)「ゆ、夢かお?」
J( 'ー`)し「まだ寝ぼけてるの?学校あるんでしょ?」
( ^ω^)「そ、そうだったお…」
さっきのは全て夢だったのか。でも寝違えた首がすっかり治ったのは正夢のようだ。
僕は急いで学校の準備をし、玄関へ向かった。今から行っても遅刻確定だな…
( ^ω^)「じゃあ行ってくるお、カーチャン」
J( 'ー`)し「行ってらっしゃい」
11
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:43:33 ID:eP5uHnnc0
/⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
| / 急ぐお!ブーーーン!
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
12
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:44:01 ID:eP5uHnnc0
(??) 「ブーンさん…ここにいましたか。次は必ず…」
∩∩
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13
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 20:46:56 ID:eP5uHnnc0
短いですが以上になります。
14
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 21:16:49 ID:GuiHrUuw0
乙デス
15
:
名無しさん
:2022/08/28(日) 21:46:40 ID:OHfC2/lE0
乙
寝違えた感想をで笑ってしまった
16
:
名無しさん
:2022/09/05(月) 07:37:22 ID:jjOwyQzE0
顔文字も寝違えるなんて!でワロタ
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