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('A`)副音声つきホラースポットのようです
1
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:09:57 ID:ixEOH8I.0
.,、
(i,)
|_|
(;,゚Д゚)人「頼むって!! この通り!!!」
(;'A`)「嫌だよ……」
(;,゚Д゚)人「頼む!!!! この通り!!!!! この通りだ!!!!!!」
(;'A`)「どの通りだよ……だから嫌だってば……」
(;,゚Д゚)人「今度テストのヤマとか教えるから!!!! お願いだ!!!!!!」
(;'A`)「埴谷のテスト順位、下から数えた方が早いじゃん……」
(;,゚Д゚)人「じゃあ何か奢るから!!!!!! ……うまい棒とか」
(;'A`)「その条件で頷く奴いると思うの?」
(;,゚Д゚)人「金なくて……。じゃあ、じゃあ、えーっと……あ〜〜〜〜とにかく!!」
(;,゚Д゚)人「お願いだから一緒に心霊スポットに行ってくれ!!!!!!」
(;'A`)「行かないってば!!!!!!!」
.
24
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:36:11 ID:ixEOH8I.0
(;*゚-゚)「……もし本当に呪いの眼鏡だったら、ギコくんが危ないんじゃない?」
(;,゚Д゚)「えっ? なんで」
(;*゚-゚)「だって、眼鏡蹴ったし……粉々になっちゃってるし……」
・;'.、←アサピーの眼鏡だったもの
(;*゚-゚)「ギコくんが呪われちゃうんじゃない?」
(;,゚Д゚)「そ、そんな……」
(;・∀・)『その手があったか……! よし、呪ってやる!』
(;'A`)(椎名さんがヒントを与えてしまった……)
(;・∀・)ノシ『えい、えい、呪ってやる!』ペシペシ
(;'A`)(呪い方それでいいのか……)
(;・∀・)ノシ('A`) ペシペシ
('A`)
('A`)(どうして……)
25
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:36:56 ID:ixEOH8I.0
ペシペシ(;・∀・)ノシ('A`)(なんで……どうして俺がこんな目に……)
o川*゚ー゚)o『アサピー、その子違うよー?』
(・∀・;)ノシ『えっ!? でも僕、眼鏡ないと何にも見えないから分かんないよ』ベシベシ
('A`)「あ、痛い……ちょっとだけ痛い……」
(;,゚Д゚)「痛い!? どうしたんだ鬱田!?」
('A`)「いや……ちょっと……頭が……」
(;,゚Д゚)「頭が痛いのか!? 霊障!? 霊障だな!!?」
('A`)(霊障だけれども……)
(;,゚Д゚)「まさか……眼鏡の呪い!?」
('A`)(そうだけども……)
(;,゚Д゚)「クソッ……幽霊め! 鬱田を狙うなんて卑劣な……! せめて俺を狙えよ……!」
('A`)(本当にそう……)
26
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:37:49 ID:ixEOH8I.0
川#д川『こらアサピー! その子は蹴った子じゃないでしょ!
蹴った子だとしても暴力はダメよ!』
(;'A`)(暴力と言うには貧弱すぎるけど……)
(;・∀・)"『う……ごめんなさい……』ペコリ
o川*゚ー゚)o『キューちゃんに頭下げられても……』
(;・∀・)『眼鏡ないと本当に何も見えなくて……』
o川*゚ー゚)b『えー、じゃあこの指何本に見える?』
(;・∀・)『うーん、12本くらい……?』
川д川『手の構造をご存知でない?』
(;'A`)「……もう頭痛くないし、先行こうか……。
またわちゃわちゃしてるから今のうちかも……」
(;,゚Д゚)「だからそのわちゃわちゃしてるって何!? 何が!?」
27
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:39:00 ID:ixEOH8I.0
砕け散った眼鏡を尻目に、手近な部屋へと入る。
どうやら子供部屋のようで、埃っぽい人形が散乱していた。
ベッドの上にはくしゃくしゃの布団と、頭の形にへこんだ枕が佇んでいる。
埃っぽさとは裏腹に、つい最近まで人が住んでいたかのように見えた。
(;*゚-゚)「……なんか、妙に生活感があるね?」
(;,゚Д゚)「あ……! なあ、写真があるぞ! なんか気味悪いけど……」
埴谷が写真立てを掴み、こちらへ向けた。
写っていたのは、髪の長い女性と眼鏡を掛けた男性、そして中学生くらいの女の子だ。
写真の中の女性と男性は楽しそうに笑っている。
ただ、奇妙なのは女の子の顔だけが真っ黒に塗りつぶされていることだ。
(;'A`)「この人たち……」
見覚えがあった。
写真の中の人物は、間違いなくここの幽霊たちだ。
生前の姿なのだろうか。明るい室内に表情といい、生気が感じられる。
(;'A`)(なんで、あの女の子だけ塗り潰してあるんだ……?)
(;*゚-゚)「ねえ、本棚にアルバムがあったんだけど……」
椎名が差し出すアルバムを見て、思わず絶句した。
写っているのはあの幽霊たち三人。やはり女の子の顔だけは全て執拗に塗りつぶされていた。
28
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:40:24 ID:ixEOH8I.0
(;,゚Д゚)「なんで、この子だけ……」
(;*゚-゚)「自分で塗った……とは思えないよね。誰かにやられたのかな……」
三人でアルバムを囲んでいると、突如周囲が青白く照らされた。
スマホのライトではない。その光源は宙に浮いている。
まるで、その写真を見るなと警告するように。怒気を振り撒く二つの火の玉が漂っていた。
(;,゚Д゚)「ひ、ひ、人魂!!」
埴谷が飛び退き後ずさる。弾みでアルバムが投げられ、壁にぶつかった。
どさりと音を立て、アルバムはページを開いたまま力なく床に横たわる。
人魂はアルバムにゆっくりと近づき、守るようにふわふわと浮いていた。
(;*゚-゚)「人魂……初めて見た……。こんなにはっきり見えるなんて……」
(;,゚Д゚)「ア、アルバム、見ちゃダメだったんだよ! 呪いのアルバムだ!」
(;*゚ー゚)「なんでもかんでも呪いのアイテムにするじゃん……」
(;,゚Д゚)σ「だって、人魂が守ってる! 絶対見ちゃダメなやつだったんだよ!
祟られる! 祟られるよ!!」
(;*゚ー゚)っ「……とりあえず、本棚に戻しておいた方が……」
椎名が手を伸ばした瞬間、アルバムはばたりとひとりでに閉じた。
触るな、と。明確な怒りが込められた動作だった。
(;,゚Д゚)「今、勝手に……!? しぃ、ヤバいって! やめた方がいい!」
(;*゚-゚)「で、でも……」
('A`)「……」
29
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:42:18 ID:ixEOH8I.0
o川#゚Д゚)o『もー! 見ちゃダメだってば!!』
(;・∀・)『キュート、怒りすぎだって……』
o川#゚-゚)o『だってだって、キューちゃんの盛れてない写真をまじまじと見るんだもん!
キューちゃんはかわいく盛れてる写真しか見られたくないの!』
川д川『別に顔見えないしいいでしょ……。
自分で自分の顔ぜーんぶ塗りつぶしたんだから……』
o川#゚д゚)o『それでも嫌なの!
大体、誰!? 写真立てに盛れてないキューちゃんの写真を飾ったの!』
(;・∀・)『僕だけど……』
o川#゚д゚)o『なんでそんなことするの!?
そもそもここキューちゃんが使ってる部屋だし!
盛れてないキューちゃんの写真をこの部屋に飾るだなんて嫌がらせのつもり!?』
(;・∀・)『そんなつもりはないよ! その写真、僕の写りが良かったから飾ったんだ!
僕の盛れてる写真を見たら癒されるかなって……』
川д川『別種の嫌がらせじゃない』
o川*゚-゚)o『え……そんなに盛れてなくない……?』
(;・∀・)『急に真顔になるのやめて……』
(;*゚ー゚)っ「本棚に……」
(;,゚Д゚)「しぃ、やめとけ! アルバムに触るな!」
川#゚д゚) ≡o ≡o『あっ、見ないでってば! 人魂アタック!』シュバッ
(;*゚-゚)「わ、人魂がこっちに……!」
(;・∀・)『キュートのそれって人魂だったの? さっきは手じゃなかった?』
o川#゚-゚)o『キューちゃんのこれは万能なの!』
30
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:43:12 ID:ixEOH8I.0
('A`)「……」
(;,゚Д゚)「う、鬱田! このアルバム、絶対触らない方がいいよな!?
呪いのアルバムだよな!?」
('A`)「……まあ、うん。やめといた方がいいんじゃない?
人魂アタックが飛んでくるし……」
(;,゚Д゚)「人魂アタック……? なんだそのネーミング? センス無さすぎるだろ……」
川#゚д゚) ≡o ≡o『ちょっと、キューちゃんにケチつける気!? 許さないんだから!』シュバッ
o(;,゚Д゚)o「う、うわーー!! 人魂が!! 助けて!!!」
川д川『それにしても、全部の写真を塗りつぶすことはなかったんじゃない?
撮ってる時はあんなに楽しそうだったのに……』
( ・∀・)『心霊写真イエーイ!!って言って大はしゃぎだったのにね』
川д川『ノリノリで背景を明るく加工したり、生きてる人間みたいな顔色にしてたのに』
o川*゚ぺ)o『だって、よく見たらキューちゃんがかわいくなかったんだもん』
川д川『可愛いわよぉ?』
o川*゚ぺ)o『キューちゃんは右斜め上24度から撮った写真がいちばんかわいーの!』
( ・∀・)『分度器ないと撮れないじゃん……』
31
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:44:06 ID:ixEOH8I.0
(;,゚Д゚)「なあ、この家絶対ヤバイよ!
ずっと怪奇現象ばっかり起こってるじゃんか!」
('A`)「まあ……うん。怪奇現象だね」
(;*゚ー゚)「たしかに、不可解なことがたくさん起こってるもんね」
(;,゚Д゚)「もう帰ろうぜ! ずっとこんなところにいたら呪い殺されるって!」
(*゚ー゚)「えー、でもまだギコくんが幽霊を倒すところ見てないよー」
(;,゚Д゚)「そ、それは……眼鏡を倒したから!」
(;*゚-゚)「それカウントするの?
正直、ギコくんが眼鏡を蹴り砕いたのが今日一番の怪奇現象なんだけど……」
(;,゚Д゚)「え……」
(;'A`)(埴谷が幽霊に勝った……)
(*゚ー゚)「まあ、これ以上ここにいてもギコくん以上の怪奇現象は起きなさそうだし……。
もう帰ってもいいかなぁ。時間も遅くなってきたし」
(;,゚Д゚)「え、そんなに? そんなに怖かったの俺……」
32
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:45:14 ID:ixEOH8I.0
('A`)「……帰るんなら今がチャンスかもね。
まだわちゃわちゃやってるみたいだし」
(;,゚Д゚)「だからそのわちゃわちゃやってるって誰の話なんだよ……」
川#д川『ちょっと待って、私たちよりも眼鏡を蹴った子の方が怖かったって言わなかった!?』
( ・∀・)『生きている人間がいちばん怖いんだよ……』
o川*゚ー゚)o『キューちゃん達とは別ジャンルの怖さだからよくない?』
川#д川『幽霊としてのプライドが許せないのよ……!
絶対に今日一番の恐怖を与えてからじゃないと帰せないわ!』
('A`)「……やっぱりチャンスじゃなかったかも」
(;,゚Д゚)「ピンチってことか!? 早く逃げなきゃ恐ろしい目に遭うってことだな!!?」
('A`)「まあ……………………うん。そうかもね……」
(;,゚Д゚)っ「しぃ! 逃げるぞ!」
(;*゚ー゚)「うん……。あ、手は繋がなくて大丈夫だよ。一人で歩けるし……」
(;,゚Д゚)っ(やんわり断られた……)
33
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:46:13 ID:ixEOH8I.0
傾斜の大きい階段を降りてゆき、最後の一段から足を離す。重さを失った階段が小さく鳴った。
ひと足先に階段を降り切った椎名と合流する。
(;,゚Д゚)「ま、待ってくれ! 置いていかないで!」
(*゚ー゚)「置いていかないから大丈夫だよー。転ばないよう気をつけてね」
埴谷はこの階段がどうにも慣れないらしく、恐る恐る歩いている。
しきりに後ろを確認し、幽霊が仕掛けてこないか気にしているようだ。
('A`)(あいつら、来ないな……)
恐怖を与えると息巻いていた幽霊たちは未だに来る気配がない。
今のうちだと捉えるべきか、それとも機を窺っているのか。
埴谷が最後の一段を降りた。
安心したように埴谷の顔が緩む。その油断を待っていたかのように。
埴谷の足首を、青白い手が掴んだ。
.
34
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:47:27 ID:ixEOH8I.0
(;,゚Д゚)「う、うわ! 足が!」
(*゚ー゚)「足? 足がどうしたの?」
(;,゚Д゚)「掴まれてる! 足、掴まれてる!」
(;*゚ー゚)「え? 何も見えないけど……」
困惑する椎名をよそに、埴谷は手から逃れようと必死で足を振り回す。
しかし、手は一切離れる様子がない。真っ黒な爪が埴谷のスラックスに皺を作っていた。
(;,゚Д゚)「は、離れない!」
埴谷はしゃがみ込み、足首に手を伸ばす。
手を引き剥がそうと試みるが、青白い手は足をぎゅっと握り締め、離す気はないようだ。
(;,゚Д゚)「離し……え、うわ! 何だこれ!?」
(;*゚-゚)「ギコくん!?」
(;,゚Д゚)「手……俺の手が……!」
埴谷の手、その指先にくっついた爪。10個あるその全てが、黒く染まっている。
足を掴む手に侵食されたかのように、急速に埴谷の手を蝕んだ。
(;*゚-゚)「爪が内出血してる……!? どうしてこんな急に……」
(;,゚Д゚)「とにかく逃げ……うわっ、と!」
突如、埴谷が大きくバランスを崩した。
足首の手が離れたらしく、よろめいたがどうにか立ち直る。
(;,゚Д゚)「に、逃げるぞ!」
すかさず叫び、駆け出した。タックルのような勢いで玄関へと飛びつく。
ドアに縋りついた埴谷は安堵の表情に満ちていた。これで帰れる、と。
しかし、扉は開かなかった。
鍵はかかっていない。ドアノブだって動く。にもかかわらず扉は無常にも沈黙を保っていた。
(;,゚Д゚)「閉じ込められた……!?」
埴谷が悲痛な声を上げる。その声色には絶望が滲んでいた。
35
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:49:18 ID:ixEOH8I.0
(;*゚-゚)「あ、開かないの!?」
(;,゚Д゚)「しぃ、手伝ってくれ! 無理やり開ける!」
(;*゚-゚)「わかった!」
埴谷と椎名が二人並んで扉を押す。
ギシギシ、ギリギリと扉は嫌な悲鳴を上げていた。
(;,゚Д゚)「なんとか……っ、開けられそう……!」
埴谷の目に希望が宿った。
ぴたりと閉じていた扉は、わずかに隙間ができている。
(;,゚Д゚)「早く、外に……」
背後から、声が聞こえた。
低く唸る声。怒っているとも悲しんでいるともとれる呻き声。
帰るな、と。言っているような気がした。
(;,゚Д゚)「……は、早く!!」
埴谷の声が焦燥で震える。
ドアノブを握り締め、滅茶苦茶に上下する。
(;*゚-゚)「ヒッ……!」
扉を押していた椎名が短く悲鳴を上げた。
恐怖に塗れた瞳は、自身の手に釘付けになっている。
(;,゚Д゚)「しぃ、それ……!」
椎名の爪が真っ黒に染まっている。
埴谷の手、そしてあの髪の長い霊と揃いのものだ。
.
36
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:50:17 ID:ixEOH8I.0
掠れた唸り声が近づいてきた。
ずるずる、体を引きずる音と共にじわじわと距離を詰めている。
(;,゚Д゚)「クソッ……! 開け! 開いてくれ!!」
焦る埴谷とは裏腹に、扉はわずか数センチほどしか開かない。
まるで期待を持たせ、嗤っているかのようだった。
(,,;Д;)「なんで、なんで開かないんだ!!」
埴谷が力任せに扉を叩く。当然、そんなことをしても扉が開くわけがない。
床を擦る音は、すぐ後ろに迫っていた。
.
37
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:51:44 ID:ixEOH8I.0
('A`)
(( 川っ; д川っ『うう……待って……もうちょい待って……!
まだ今日一番の恐怖を与えられていない……!!』ゼーハーズルズル
o川*゚ー゚)Ф"『貞子、なんでそんなに疲れてるのー?』
川っ; д川っ『足首を掴むのに全ての握力を注ぎ込んだから……』
o川*゚ー゚)Ф"『だからって倒れることはなくない?』
川っ; д川っ『筋力の全てを握力に集約したから……全身に力が入らない……』
扉|ヽ(・∀・ヽ;):『ねえー!! こっち手伝ってー!! もうドア抑えきれないからーー!!!』グググ
o川*゚ー゚)Ф"『え、キューちゃん今ネイルしてるから無理』ヌリヌリ
扉|ヽ(・∀・ヽ;):『今ネイルすることある!? 逃げられちゃうよ!?』ググググ
o川*゚д゚)Ф"『今、女の子に黒いマニキュア塗ってるとこなの!!
アサピーは一人でなんとかして!!』ヌリヌリ
(,,;Д;)o"「開いてくれ! 開いてくれー!!」ドコドコ
扉|ヽ(・∀・ヽ;):『あー叩かないで!!!!!』グググググ
o川*゚ー゚)Ф"『そういや貞子の爪もマニキュアなの?』
川っд川っ『いや、私は普通に爪下血腫』
扉|ヽ(・∀・ヽ;):『会話してないで手伝ってってば!!!!!!』ググググググ
.
38
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:52:46 ID:ixEOH8I.0
('A`)「……」
(,,;Д;)「鬱田はなんでずっと見てるだけなんだよ! 一緒に押してくれ!!」
('A`)「あー……うん」
扉|ヽ(・∀・ヽ;):『あっ、待って流石に三人は無理……』グググググググ
扉| 『う、うわーーーーーー!!!!!?』ゴロゴロゴロゴロ
('A`)(めっちゃ転がっていった……)
三(,,;Д;)「あ……開いた! 開いたぞ!! 逃げよう!!」ダッ
三(;*゚-゚)「う、うん!」ダッ
o川;゚д゚)Ф『あ、待って待って! まだ塗り終わってない!』
川っ; д川っ『まだ今日一番の恐怖を……! あーあ、行っちゃった……』
('A`)「……」
('A`)(俺だけぜーんぶ茶番だったなぁ……)
39
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:53:54 ID:ixEOH8I.0
川っд川っ『……あなたは帰らないの?』
('A`)「いや、帰るけど……」
o川*゚ヮ゚)Ф『あ、キューちゃんのネイル待ち? キューちゃん上手いから任せといて!』
('A`)「いや……うちに除光液ないからマニキュア落とせないし……やめてほしいかな……」
o川*゚ぺ)Ф『えー、つれなーい』
扉|;・∀・)『あー、ひどい目に遭った……。30メートルくらい転がったよ……』ヒョコッ
('A`)"「あ、どうも……」ペコッ
(;・∀・)"『え? あ、どうも……。まだ帰ってなかったんだ……』ペコッ
('A`)「いやまあ、すぐ帰るけど……」
(;・∀・)『あ、そうだ! あの子に眼鏡を弁償するよう言っといて!』
('A`)「ああ、うん……。伝えとく……」
40
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:54:55 ID:ixEOH8I.0
(;,゚Д゚)「おい、鬱田大丈夫か!? 生きてるか!?」
川っд川っ『あ、お友だち呼んでるわよ』
('A`)「ああ……そろそろ行きます。おじゃましました」
o川*゚ー゚)ノシ『また来てねー!』
('A`)「いや、もう来ないかな……」
(;・∀・)『えー、もう来ないのー?』
川っд川ノシ『もう遅いから気をつけて帰りなさいね』
( ・∀・)ノシ『車に気をつけてー!』
('A`)ノシ(あたたかく見送られた……)
41
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:55:34 ID:ixEOH8I.0
(;,゚Д゚)「鬱田! よかった、心配したんだぞ!」
(;*゚-゚)「なかなか出てこないから、何かあったのかと……」
('A`)「心配かけてごめん、なんともないよ」
(;*゚ー゚)「それならよかった……」
('A`)「あ、そうだ。埴谷、眼鏡を弁償してほしいってさ」
(;,゚Д゚)「え!? 俺金ないからうまい棒でもいいかな……」
('A`)「あー……まあ、いいんじゃない?」
(;*゚ー゚)「よくないんじゃない!?」
42
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 21:59:19 ID:ixEOH8I.0
(;*゚ー゚)「それにしても、色々と不思議なことが起きたね……」
(;,゚Д゚)「そうだな……でも、終わってみると案外楽しかったかも」
(*゚ー゚)「怖いこともいっぱいあったけど、いい思い出になったね!」
(,,*゚Д゚)「おう! いい初デートだったな!」
(;*゚ー゚)「……初デート?」
(,,゚Д゚)「え?」
(;*゚ー゚)「デート……? ギコくんはデートのつもりだったの……?」
(;,゚Д゚)「えっ、だって付き合ってから一緒に出かけるのはこれが初めてだろ?」
(;*゚ー゚)「付き合っ……?」
(;,゚Д゚)「え? しぃに付き合ってって言われて、俺が付き合うって返したじゃん……」
(;*゚ー゚)「そんなやりとりをした覚えは……。
あ、もしかして私が『心霊スポットに付き合って』って頼んだ時のこと言ってる?」
(;,゚Д゚)「それは『恋人になって心霊スポットデートしよう』ってことじゃ……」
(;*゚ー゚)「え、何その解釈……。
悪いけど、ギコくんのことは友達としか思えないかな……」
(;,゚Д゚)「えっ……」
(;*゚ー゚)「……」
(;,゚Д゚)「……」
('A`)「これが今日一番の恐怖だな……」
川д川『完敗ね……』
('A`)「あ、いたんだ……」
.
43
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 22:01:12 ID:ixEOH8I.0
('A`)副音声つきホラースポットのようです
おしまい
(
)
i フッ
|_|
.
44
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 22:07:19 ID:xRduOox60
乙乙!
可愛いし面白い
45
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 22:18:55 ID:dZZNhDgM0
ホラーかと思ったら可愛い作品
まあ確かに見えない人からしたらホラーだわ
乙
46
:
名無しさん
:2022/08/14(日) 23:32:28 ID:QmtRETwo0
乙です
47
:
名無しさん
:2022/08/15(月) 02:55:28 ID:XIPvo5W.0
おつおつ
こういうの大好きだ
48
:
名無しさん
:2022/08/15(月) 06:31:57 ID:/cC.tMS60
みんな可愛い、ギコだけが怖い話だった
乙
49
:
名無しさん
:2022/08/15(月) 12:35:00 ID:xB0njvGc0
乙
こういうほのぼのホラーコメディが好物なんだ
50
:
名無しさん
:2022/08/18(木) 13:38:57 ID:0AGU6CwI0
始終わちゃわちゃしてて最高にかわいくて面白かった
ほんと大好き
51
:
名無しさん
:2022/08/18(木) 22:26:16 ID:hNWhPio.0
乙乙
キューちゃんにネイルしてもらいたい
52
:
名無しさん
:2022/08/21(日) 17:58:55 ID:Lwaev1wc0
眼鏡だけ実体でもう死んだ
乙
53
:
名無しさん
:2022/08/27(土) 16:36:45 ID:rbMY661Y0
乙
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