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『すみの家』のようです
1
:
百物語参加作品
:2022/08/12(金) 19:54:49 ID:7UrlNLjw0
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12
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:22:54 ID:lJNmrIhQ0
俺と七草ちゃんは、定期的に会って遊んだ。
遊んだ回数だけなら立ちションよりも多かったと思う。
夜勤してる関係で予定合わせるのは大変だったし、
遊んでもパチスロか麻雀ばかりなので俺は飽き飽きしていた。
七草ちゃんは、本当に安上がりだった。
外飲みと家飲みを繰り返し、時々カラ館やネカフェに行った。
ムラッとしたらお互い抜きあって、スッキリしたら惰眠を貪る仲だった。
だが変な話、異性として意識していなかった。
可愛いとか気持ちいいとかそういうことは言っても、告白したことはない。
その一線を超えたら面倒なことになる、とお互い思っているようだった。
七草ちゃんは、妙に物分かりが良すぎる女だった。
( ^ν^)「よくこんな童貞拾ったよな」
彼女のピアニッシモを分けてもらいながら、俺はそう言ったことがある。
桃を火葬したような煙を吐きながら、七草ちゃんは言う。
ミセ*゚ー゚)リy-「意外とまともだったから」
( ^ν^)「ああ、そう……」
13
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:23:17 ID:lJNmrIhQ0
それ以上の詮索を嫌うように、七草ちゃんはタバコをくわえ続けた。
なんとも言えぬ気持ちになりながら、俺はスマホのロックを外す。
立ちションからのリプをぼうっと眺め、アイコンからbioへ飛んだ。
『n日後に童卒する火星マン』
( ^ν^)(まあ、無理だろうなぁ)
それなりに親しいとはいえ擁護できるほど、立ちションはまともではない。
四六時中ラーメン食ってるせいでニンニク臭いし、俺が女でも嫌だろう。
悪いなとは思いつつ、俺は七草ちゃんを独占し続けた。
だが立ちションには、俺よりも優れていた点があった。
ミセ*^ヮ^)リ「ねー見てよこれwww」
タバコを吸い終わった七草ちゃんが、iPhone8を差し出す。
割れた画面の向こうでは、中年もしくはアラサーの汚ねぇケツが写っていた。
( ^ν^)「なんこれキッショwww」
思わずのけようとするも、七草ちゃんは最後まで見ろと言う。
どうやら動画らしかった。
(´ _ `)『ンンゥッ……』
( ^ν^)「えっ」
立ちションの声だった。
うわずっているが、すぐにわかった。
14
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:23:53 ID:lJNmrIhQ0
(´ _ `)『ンィイィイ……』
中腰でケツを突き出しながら、力をこめている。
嫌な予感しかしなかった。
(;^ν^)「マジで何これ」
ドン引きしながら聞くと、
ミセ*゚ー゚)リ「エクストリームアナニーだって」
答える七草ちゃんの肩は揺れている。
笑いどころが来るらしい。
ということは、立ちションが何かやらかすという意味に他ならなかった。
(;^ν^)「…………」
しかし俺がいくら汚ねぇケツを眺めても、その瞬間が起こることはなかった。
ミセ*^ヮ^)リ「リポDの瓶突っ込んだら抜けなくなったんだって…www」
グレーアウトしたケツを回収しながら、七草ちゃんは言った。
(;^ν^)「お、おぅ……」
その時なぜか、俺は立ちションに負けたような気がした。
なりふり構わず醜聞を曝け出す蛮勇を、俺は持ち合わせていない。
15
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:28:47 ID:7UrlNLjw0
ミセ*゚ー゚)リ「必死すぎてウケるよね」
呟きながら、七草ちゃんは立ちションのDMにいいねした。
( ^ν^)(コイツ、マジでヤベェな)
あえて特定せずぼんやりと思ったが、直感は正しかった。
ミセ*゚ー゚)リ「ねー、ニュウニュウも荒野行動やろうよ」
スマホを睨みながら、七草ちゃんが言った。
秋学期の時間割に必修科目を組み忘れた彼女は、荒れに荒れていた。
昔みたいに気軽な絡みもできないし、返事が来ない時も多かった。
それでも当時はかろうじて、週1で泊まりにくる仲だった。
ミセ*゚ー゚)リ「やろうよ。立ちションもいるし」
なるほど、と納得する。
立ちションの固定ツイが荒野のフレ募になっているのは、俺も見た覚えがある。
どうにかして七草ちゃんに取り入ろうとしているのだろう。
16
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:29:52 ID:7UrlNLjw0
( ^ν^)(でも童卒してなさそうだな)
秋葉原のメイド喫茶で耳かきオプションを受けたはいいが中耳炎になった、と立ちションが怨嗟のツイキャスしていた覚えはある。
女にコンプレックスがない奴はそんな店に行くはずもない。
どこかホッとしながら、俺は七草ちゃんに言われるがまま荒野行動をDLした。
最初は海に落ちて蜂の巣にされたり、山に逃げ込んだつもりが毒ガスを受け死にまくった。
あまりにも鈍臭いので、俺は自分に腹が立ちまくっていた。
しかしスマホをぶん投げずに済んだのは、
ミセ*゚ー゚)リ「ほらマップ見て。毒エリア確認して」
ミセ*゚ー゚)リ「自動取得の切り替え、慣れときなよ」
ミセ*^ヮ^)リ「ほら!スポドリ取れたじゃん!」
ミセ*;゚ー゚)リ「ダッシュ下手すぎん?ニュウニュウって原始人なん?」
ミセ#゚Д゚)リ「だから戦闘中は自動取得切れよ」
ミセ*゚ー゚)リ「あー……まぁドンマイ。次行こ?」
七草ちゃんが俺の肩に寄りかかっていたからだ。
17
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:30:24 ID:7UrlNLjw0
共通の話題で長く会話するのは、本当に久々だった。
焼肉できそうな温度になるまで、俺はスマホで荒野し続けた。
バッテリーが10パーを切って、ようやく画面を閉じる。
そして、久々に七草ちゃんを抱いた。
ゴムがなかったので、生ハメをした。
二発出すまで腰を押さえつけたら、七草ちゃんが潮を吹いた。
エロかったけど、俺の部屋だったので最悪だなと思ってしまった。
…しばらくして、俺はようやくエイムが安定するようになった春。
3年生の俺は、留年した。
七草ちゃんと立ちションと荒野し続けたのが原因だった。
( ^ν^)(いやでも、もっとヤバイ奴おるし)
七草ちゃんたちと4人組(スクワッド)を組みながら、惰性で銃を撃ち続ける。
残りの1人は、㌣㌔㍓㌋㌢㌧㌢㌧(@w9gdpj_g6Dmtc3)だ。
つい最近七草ちゃんの紹介でスクワッドに入った、廃人プレイヤーだ。
おそろしいことにTwitter上では、俺を含めた3人よりもフォロワー数は多い。
その数1万人。
ただし、垢売買によって得た数字だと噂されている。
18
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:31:29 ID:7UrlNLjw0
( ^ν^)(そりゃそうだ)
㌣は無職の中卒、それも不登校なので本人は幼卒を自称している。
長らくメイプルストーリーやLoLを放浪し、BANされまくったという。
好戦的で高圧的な態度から、数多くの誹謗中傷炎上事件の中心にいる人物だった。
あげく開示請求を受け、自宅住所を特定されたと本人が豪語していた。
現在は両親からパソコンはおろかネット回線も取り上げられているが、
同居している祖母が秘密裏にスマホを買い与えてしまったらしい。
そんなハートウォーミングなスマホでやっていることといえば、
小中学生のYouTubeチャンネルやTikTokから自宅を特定し、
個人情報をばら撒いて少数精鋭の信者に凸らせている程度だ。
信者がいるってだけでも驚きなのに、そんなのが1万人もいるとかたまったもんじゃない。
( ^ν^)(荒野にいるのも痛いプレイヤー探してるだけなんだよな)
しかし㌣のプレイングだけは完璧だ。
むしろ救助されている回数のほうが多いので、俺も立ちションも逆らうことはできない。
19
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:32:45 ID:7UrlNLjw0
( ^ν^)(…つまんねぇな)
何回も勝って、七草ちゃんも機嫌良く股を開いて、
しょせん俺の家族も電話で怒鳴ることしかできないから、1時間もすれば忘れられる。
だけど、だんだん幸せの感度がおかしくなってる気がする。
このまま遊んでいていいのだろうか。
( ^ν^)(どうせ七草ちゃんとは結婚できないし)
というか、したくない。
満面の笑みで「こいつヤバいんだよ〜」って㌣のツイート見せてくるような女だ。
結婚したいわけがない。
好感度を稼がずとも、セックスが得られる。
酒以外で、あいつに投資したことがない。
ときわ亭とトリキと肉寿司以外に投資したことがない。
( ^ν^)(縁、切りてぇ)
ゲーム内で気絶した俺を救助する七草ちゃんを見ながら、強く思った。
20
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:33:50 ID:7UrlNLjw0
だから俺は、実家に戻ることをみんなに告げた。
Twitterのアカウントも、削除することも。
『またひとつ孤独が増えてしまった』
クサイリプをしてきたのは、立ちションだ。
嫌いじゃないけど、逆に気まずいから惜しむこともできない。
『七ちゃん今度から誰に起こしてもらえばええん?』
エアリプで匂わせてきたのは、七草ちゃんだ。
毎週火曜の二限。
寝過ごしている七草ちゃんを起こすのは、俺の役目だった。
そのかわり俺は一限を寝過ごしていたので、留年してしまったけど。
七草ちゃんならすぐ相手が見つかるだろう。
『モニコならいくらでもしたるゾ〜〜』
すかさずエアリプを返したのは、㌣だ。
21
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:34:22 ID:7UrlNLjw0
( ^ν^)(マジでキモイやつしかおらん)
うんざりして、1人ふて寝しようとした時だった。
荒野用のグループDMに、通知が来ていた。
『最初で最後だしみんなで会わん?』
立ちションの一言に、
『どうせ近所だしな』
㌣が乗って、
『七ちゃんは別にいいけどニュウニュウは?』
そう問われて俺は、
『行ぎたいっ!!!!』
号泣するニコ・ロビンのクソコラを送信していた。
ガビガビした画質のロビンに、ハート1つと炎の絵文字が2つ付いた。
もうこれが見れないかと思うと、俺の自尊心は少しだけ寂しくなった。
22
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:35:23 ID:7UrlNLjw0
そして、現在。
俺たち四人は、すたみな太郎にいる。
( ^ν^)「誰だよこれ作ったのwww」
テーブルすみに置かれた遺影に、思わず草が生える。
もちろん中に入っているのは、俺のアイコンだ。
(´・_・`)ノ スッ……
( ^ν^)「スッ……じゃねぇんだわ」
(´・_・`)「俺の中でのニュウニュウはクソコラーだしさ」
餞別だぞ、と立ちションがおそらくウインクする。
レモン汁をかけられて目を瞑った人にしか見えなかった。
ミセ*^ヮ^)リ「画質ガビガビで草」
濃いめのハイボールをリアルゴールドで割りながら、七草ちゃんが言う。
その隣を埋めるのが、㌣氏だった。
(’e’)「…………」
合流して三十分は経っているが、未だ彼の一声を聞けていない。
ネット弁慶の典型らしかった。
23
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:36:22 ID:7UrlNLjw0
(´・_・`)「いやでも、お前が垢消しするなんてなぁ」
センチメンタルな口調で、立ちションが骨つきカルビをひっくり返す。
開口一番、原価率が高いからこれしか食べたくないと奴は宣言していた。
おかげで俺の焼くスペースにまで、骨つきカルビがぎっしりとひしめいている。
ミセ*゚ー゚)リ「削除しても1ヶ月以内なら復帰できるけどね」
(’e’)「早々辞められるもんじゃないよな」
厚ぼったい㌣の唇は、飛沫まじりまくし立てる。
思ったより臭い喋り方だった。
(’e’)「実家とは仲いいの?」
( ^ν^)「……普通だよ」
学費を溶かしたのは事実なので、それなりに怒られてはいる。
だが実家に戻ったら、しばらく叔父の仕事でも手伝えばいいとも言われている。
ちなみに叔父の仕事は、山菜採りの真似をしているらしい。
24
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:37:19 ID:7UrlNLjw0
ミセ*^ヮ^)リ「コイツが山菜採りしてるの想像できねぇwww」
七草ちゃんは喘息になりそうなほど笑っている。
立ちションも歯を見せないように堪えながら、鼻息荒く骨つきカルビを取り落としている。
㌣だけが冷ややかに、胡散臭そうな目つきをしていた。
( ^ν^)「ま、強く出られる立場じゃないんで」
ミセ*゚ー゚)リ「ど正論すぎて病む〜」
(’e’)「七ちゃんも2留だっけ」
ミセ*゚ー゚)リ「3留になるかも」
(´・,_・`)「おかわりじゃん」
ミセ*゚ー゚)リ「立ちションのクセに笑ってんじゃねーぞ」
(´・_・`)「うっせブース」
ミセ*゚Д゚)リ「オマエだって歯出てんざゃん」
25
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:38:11 ID:7UrlNLjw0
(’e’)「禁止カードだ」
( ^ν^)「www」
(´・_・`)「で、出てねぇし」
ミセ*゚ー゚)リ「マジ歯黄色すぎてブルーレット置きたい。
オマェ、ブルベ夏だし絶対似合うでしょ!」
( ^ν^)「その辺にしといたれwww」
(´・,_・`)「……www」
(’e’)「七ちゃんの毒舌、今日もキレッキレやな〜」
ミセ*゚ー゚)リ「毒舌じゃねーし、思ってることがところてんみたいに出るだけだって」
( ^ν^)「オブラート全損してるのよなぁ」
(’e’)「スケスケのアケスケだよ」
……とまぁ、実のない話を延々しながら俺たちは各々創作焼肉を楽しんだ。
焼いたホルモンをラーメンのつゆに突っ込んでしゃぶしゃぶした後、
クレープに巻いたら面白くもない味がしたのは覚えている。
だがそれからどんな話をしたのか、さっぱりわからない。
誰が口火を切ったのかもわからない。
ただ、語り出しだけは覚えている。
26
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:39:31 ID:7UrlNLjw0
「ありふれた地方都市にも一つくらい怪談があるものなんだよ」
.
27
:
何も怖いことはないんです
:2022/08/12(金) 20:40:26 ID:7UrlNLjw0
『すみの家』のようです
.
28
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:41:05 ID:7UrlNLjw0
S市郊外にありふれた住宅街がある。
ほんの少し色を変えた紋切り型の戸建が、通りに沿ってズラリと並んでいるようなところだ。
少子高齢化社会といえど、その地区はまだ人が住んでいるらしい。
ただ、一軒の家を除いて。
その家は通称、『すみの家』と呼ばれている。
住宅街の最奥、突き当たりの土地に構えているのが由来らしい。
かつて『すみの家』には、二人の兄妹と、妹の旦那が住んでいた。
が、最初から三人で住んでいたわけではない。
両親から家を継いだ兄だけが最初に一人で暮らしていて、妹は地方に嫁いでいた。
ところが何年かして、妹夫婦に異変が起きた。
どちらが原因かわからないが、夫婦そろって怪しげな宗教にハマってしまったのだ。
29
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:41:54 ID:7UrlNLjw0
その宗教では、月齢に合わせて集会の日時を変えていた。
早い時は朝五時、遅い時は夜中の二時から、信者が寄り集まって日々の感謝を口にしていたという。
そんな暮らしなので自営の店も急に休んだり閉店が早まったりする。
一般的な客足は、遠のいていくばかりだった。
それでも意外なことに、最初は困らなかった。
信者が買い物してくれるので、ある程度の収入は得られるようだった。
そのうち身内を店番に雇い入れるようになって、ますます普通の客足は遠のいていった。
ところがある日、夫婦は店の金が持ち逃げされていることに気付いた。
持ち逃げした人はおそらく、自分の生活がお寄付に消えていることに気付いたのだろう。
この店に来る信者はみな、少ない生活費を捻出している。
その売上が、また宗教団体に寄付されるのだ。
稼いでも稼いでもすべて、狭い世界で消費されてしまう。
だから馬鹿馬鹿しくなって、トンズラしたのだ。
だが妹夫婦には、何の罪もなかった。
彼らも寄付の額が少しずつ増えていたために、生活はじわじわと貧しいものになっていた。
そんな折にまとまった金がなくなったのだから、まともに暮らせるはずがない。
苦肉のすえ、妹は自身の兄にあらましを話した。
当然兄は激怒し、二人は店を畳んで兄のもとで暮らすこととなった。
幸いなことに件の団体は規模が小さかったため、無理に引き留められることもなかった。
30
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:47:25 ID:7UrlNLjw0
消沈した夫婦は心機一転、S市での暮らしを良いものにしようと励んだ。
しかしその意気も空しく、夫婦はコミュニティに馴染めなかった。
交番に落とし物を届けた時。
朝夕の挨拶をかかさずにした時。
必要な人にバスの座席を譲った時。
エコバッグを持参して買い物した時。
ゴミの分別がきれいになされていた時。
車通りがなくとも交通ルールを守った時。
ささいな美徳にも夫婦は感動し、狂ったように褒めちぎってくるのだ。
それに飽きたらず、誉めた相手から住所をしつこく聞き出してくる。
どう見ても勧誘のクセが抜けていない。
周りの人は、敬遠した。
誰からも相手にされなくなり、夫婦は困惑した。
しかし兄だけはまともだったので、そういうところがよくないのだと説教をした。
それでも夫婦は納得できなくて、長いこと二人だけでじっくりと考えた。
そして夫婦が出した結論は「他人への奉仕が足りず、感謝されていないため」というものだった。
翌日より、夫婦は再び街へ繰り出した。
万引き犯を見張るため店の中を一日中徘徊したり、
何でもするというビラを配って警察沙汰になったり、
子供の登下校時に自作の旗を使って往来を見張ったり、
町内会の催しに乱入して手製の料理を振る舞おうとしたり、
手を替え品を替え、毎日毎日毎日トラブルが起き続けていた。
あわれな兄はペコペコ謝ることしかできず、注意する側も情が入って半端な言い方になってしまう。
31
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:47:52 ID:7UrlNLjw0
そんな膠着状態が何年も続いた後、兄は亡くなった。
もともと健康に問題がある人ではなかったが、お風呂で眠ってそのまま溺れてしまったらしい。
だが近隣住民の関心は、残った妹夫婦がどうなるのかを心配していた。
夫婦の悪評は寺でも有名だったようで、葬儀は隣町の坊さんが仕切ることとなった。
それを知って、ようやく近所の住人も葬儀に出向くことができた。
兄の葬儀は、例の自宅にて執り行われた。
狭い玄関には黒い革靴がひしめき、焼香の列もなかなか途絶えなかったという。
兄の身寄りは他にいなかったので、受付は妹夫婦が行っていた。
必然、香典のやり取りや芳名帳への記入が発生する。
ところが弔問客は、香典を渡すと手だけ合わせて帰ってしまった。
その香典袋にだって、無記名だった。
おしなべて皆々までも、妹夫婦に住所氏名を知らせなかった。
その後、妹夫婦はどうなったのか。
近隣住民がおそるおそる様子を伺って、伺って、伺い続けて。
32
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:48:22 ID:7UrlNLjw0
――四十九日が明ける前に、家の電気がつかない日が続いた。
流石に死んでたらまずいというので、警察官も呼んで自治会長が見に行った。
家の中は意外と綺麗だったらしい。
ただ落ち着かない清潔さというか、迷惑かけたくないから綺麗にしましたというか。
それで、居間に芳名帳と筆ペンが置きっぱなしだった。
まるで家に来た人を知りたいっていう風に。
けっきょく夫婦はそのまま見つからず、家も取り残されずに残ってる。
多分自治体でもどうすればいいか分からんのだろうね。
でも時々、その家の前を通ると「え?そんな褒め方する?」っていう人が立ってるらしい。
洋服が似合ってて素敵ねぇとか、姿勢がいいからさぞ育ちもいいでしょうとか。
あと習字セットを持って歩いてると「お習字ならってるの?」って聞かれるらしい。
だからあの辺の学校は習字セットを貸し出してる。
持ち歩きさせて、声をかけられるといけないから。
また声をかけられた方によると、なぜか気まずくなってろくに顔も見れない。
だから声をかけた人が、男なのか女なのかもわからないそうだ。
ただそういうふうに言われたという記憶ばかりが、強く残っているらしい。
33
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:49:07 ID:7UrlNLjw0
以上が、『すみの家』にまつわる怪談だった。
俺たちは口を挟むことなく、聞き入ってしまった。
…シラフであれば、まともに取り合うこともなかっただろう。
しかし気がつくと、『すみの家』とやらに行こうという流れになっていた。
しこたまに酔っていたし、失うものも特に思いつかない連中ばかりだ。
( ^ν^)(どうせ俺は引っ越すし)
何も怖いことはない。
だから俺たちは、タクシーを捕まえた。
俺は助手席へ、七草ちゃんたちは後部座席に仲良く並んで座った。
ミラーを覗くと七草ちゃんがまんざらでもなさそうな顔をして座っている。
立ちションと㌣に挟まれたからだろう。
いたたまれなくなって、俺は目を閉じた。
( ´∀`)「どこまで行かれるんですか?」
「縺吶∩縺ョ螳カまで」
( ´∀`)「……その手前の道でもいいですか?
奥まで行くと、転回する場所がないんですよ」
そんな会話を聞きながら、俺の意識が途切れていく。
34
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:49:34 ID:7UrlNLjw0
どれほど車は走ったのだろう。
(´・_・`)「………ぉーい」
立ちションに揺さぶられて、俺は目が覚めた。
( ^ν^)「もう着いたの?」
ミセ*゚ー゚)リ「まだ先だって」
先に降りていた七草ちゃんが、伸びをしながら言った。
その様子から察するに、相当な時間がかかったのだろう。
(’e’)「まっすぐ歩いて4分くらいだって」
㌣は財布をしまいながら、合流してくる。
同じように焼肉屋でも、㌣は羽振りよく金を払ってくれた。
もっとも働いていないので、資金源は祖母の年金だろう。
一応礼を言ったが、㌣の耳には入っていないようだった。
(’e’)「転回、できなくなさそうなのにな」
住宅街にしては広い道を見て、彼はつぶやいた。
35
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 20:50:08 ID:7UrlNLjw0
ミセ*゚ー゚)リ「いいじゃん別に、早く行こうよ」
七草ちゃんが先陣を切り、男3人は静々と続いた。
深夜の住宅街に現れた団体なんて怪しい以外にない。
おそらく全員そう思っていたのだろう。
足取りは軽快に、『すみの家』を見つけることができた。
話に聞いていた通り、それは突き当たりにあった。
見た目は、よくある2階建ての住宅だ。
わずかに用意された庭は、雑草がぼうぼうに生えている。
2、3置かれた飛石だけが、玄関ポーチまでのセーブ地点だった。
ミセ*゚ー゚)リ「虫いそうでやだなー」
(´・_・`)「俺、行くよ」
すかさず立ちションが突入していく。
( ^ν^)「中、入れんのかな」
(’e’)「ヤンキーが肝試しに行って壊したとか言ってなかったっけ」
( ^ν^)「そうだっけ」
きれいな窓ガラスや外壁を見ながら、ぼんやりと返す。
(´・_・`)「開いたぞー」
立ちションは抑揚なく言った。
俺と㌣は玄関に向かいながら、七草ちゃんが通り抜けられるよう雑草を踏みしめた。
36
:
せっかく来て頂いたのにおもてなしもできずすみません
:2022/08/12(金) 20:50:49 ID:7UrlNLjw0
ミセ*゚ー゚)リ「うわー、不気味だね」
iPhoneのライトを中に向けながら、七草ちゃんがやってくる。
(´・_・`)「思ったよりも普通だよね」
すかさず立ちションは、七草ちゃんの右隣を死守する。
㌣もその流れにあやかろうとするも、俺が阻止する。
( ^ν^)「二手に分かれようぜ」
(’ë’)「ふぅん…」
渋々といった様子で、㌣が寄ってくる。
半ば呆然としながら、立ちションは七草ちゃんと共に2階へ向かった。
(’e’)「オマエ、嫌な奴だよな」
そうして㌣は、暗い廊下を先行していった。
立ちションを贔屓したつもりではない。
ただ七草ちゃんが㌣を選ぶのは、さすがに複雑だった。
37
:
ええ、ええ そこが居間なんです
:2022/08/12(金) 20:53:17 ID:7UrlNLjw0
( ^ν^)(七草ちゃんは誰でもいいんだろうし)
事実を再確認すると悲しくなってくる。
じくじくとしながら、俺は㌣を追った。
廊下を抜けると、台所に出た。
蜘蛛の巣の張った給湯器、青い羽の扇風機。
大ぶりの炊飯釜、褪せた花が描かれている湯沸かしポット。
ひび割れたホーローの調味料入れ、竹模様のガラスが嵌められた食器棚。
その反対には、襖の閉まった部屋がある。
おそらくは、芳名帳の置いてある居間だろうか。
( ^ν^)(ふっるい家だなぁ)
灯りを掲げ、キョロキョロしていると、
キイィッ、
家鳴りのような音がした。
立て付けの悪い家具を動かしたような音だった。
38
:
夫婦ともども寝つきが浅いのでそこに導入剤をしまってたんですよ
:2022/08/12(金) 20:54:07 ID:7UrlNLjw0
(; ν )「………」
(’e’)「………」
灯りを向けると、引き出しを開けている㌣が見えた。
引き出しは、めいっぱい開かれている。
㌣は執拗に覗き込んでいるようだった。
ようだ、といったのは、どう見ても引き出しの中は空だったからだ。
(;^ν^)「な、なにしてんの?」
㌣は答えない。
彼の手は、次の段の引き出しにかけられていた。
キイィッ、
また引き出しが開いた。
上の段に邪魔されているのに、㌣は熱心に覗いている。
俺はこのまま、㌣に気付かれたくないと思ってしまった。
彼の手が、3段目にかけられた時だった。
39
:
兄だけは我々を普通に扱ってくれたんです
:2022/08/12(金) 20:54:48 ID:7UrlNLjw0
(’e’)「なるほどぉ〜」
(;^ν^)そ
出し抜けに㌣の言葉が響く。
そして彼は、台所に置かれた食卓用のテーブルに手を合わせた。
(; ν )「な――」
言葉が、出てこない。
あんなに飲んだ酒もどこかに行ってしまったようだ。
俺が固まっていると、㌣だけはスタスタと行ってしまう。
(;^ν^)(なっ、なになになに…?)
情報をうまく処理できない。
ただ、1人取り残されるのは嫌だった。
また、暗い廊下に飛び出す。
㌣の足取りはいやにしっかりしている。
まるで家の間取りがわかっているように。
(;^ν^)「せ、セント…」
薄いほこりの上を歩きながら、どうにか声を絞りだす。
でも㌣は、振り返らなかった。
40
:
だけどそれじゃ駄目なんです
:2022/08/12(金) 20:56:16 ID:7UrlNLjw0
(’e’) 「ここまで運ぶの大変だったろうなぁ」
郷土史を学ぶ小学生のような、感心する言葉が出た。
怖すぎて、俺は涙が滲みかけていた。
㌣は廊下の角を曲がり、アコーディオン式のカーテンを開けた。
脱衣所だった。
その先にあるのは、きっとお風呂場だ。
(; ν )「なぁ、」
カスカスの声を、
(’e’) 「念のために蓋したけど、心配なかったんだ。
酔い潰れてたから、静かに溺れ死んだんだぁ」
(; ν )(ウワッ)
もう限界だった。
コケそうになりながら、来た道を引き返す。
背後では、まだ㌣がブツブツ呟いている。
これ以上、一言一句を理解してはいけない気がした。
(; ν )(や、でもまだ2階に、)
ためらいと共に、足は失速する。
振り向くと、狭苦しい階段が見える。
41
:
やっとわかったんです 我々は底辺になるべきだと
:2022/08/12(金) 20:56:55 ID:7UrlNLjw0
(; ν )(どうしよう)
㌣はまだいい。
性格悪いし、民度も終わってる。
でも立ちションはただの童貞だし、七草ちゃんは。
(; ν )(マンコ、気持ちよかったし…)
別の意味で吐き気がしてきた。
あまりにも情けなかった。
(;^ν^)(行く、か)
気が重くなりながら、なるべくエロい思い出をまさぐる。
ハメ潮、連続中出し、陥没乳首、生ハメ、飲精、微乳。
ろくな回想じゃない。
だけどここで逃げ出してしまうと、ただの最低な男になってしまう。
(;^ν^)(やっと、2階、)
着いた、と認識した時だった。
42
:
自分よりマシな人間だと思って貰えたら皆安心するじゃないですか
:2022/08/12(金) 20:57:36 ID:7UrlNLjw0
「わたしぃ、こんなふうに認めれることってなくってぇ」
すすり泣く女の声がする。
聞き覚えがありそうで、微妙になさそうで、でも面影がある声。
(; ν )「………」
フラつきながら、俺は襖を開ける。
ほこりを被ったイグサの匂いが、ムッと鼻を突く。
敷居をまたぐと、ミシ、ミシ、床が抜けそうな音がする。
(; ν )「七草ちゃん…」
控えめに呼ぶも、彼女は押し入れの前で座り込んでいる。
片開き式の押し入れの戸には、七草ちゃんの手が添えられている。
歩き疲れた幼女が駄々をこね、両親の腕を拘束するような甘えた手つきだった。
ミセ* ー )リ「そうなんですよ〜」
やおら七草ちゃんの声が張り上がる。
心臓が止まりそうになる。
43
:
兄は優しすぎたから駄目なんです
:2022/08/12(金) 20:58:35 ID:7UrlNLjw0
ミセ* ー )リ「どうせぇ、来ないんですよ」
わかる、わかる、と七草ちゃんは頷く。
俺は、動けなかった。
ミセ* ー )リ「うわべだけの連中なんです」
七草ちゃんは、不適な笑いを漏らす。
そして黒カビの生えた襖に、身を委ねた。
ミセ*^ヮ^)リ「私だって妊娠してるけど、責任は取らないでしょうね。
そういう人って名前どころか葬式にだって来てくれないですよ」
湿気で柔らかくなった黒い和紙に頬擦りをして、
ミセ*゚ー゚)リ「ね、ハニュウキミヒロ」
俺の本名だった。
(; ν )「ヒッ………」
短い悲鳴が、抜けそうな腰に喝を入れる。
もう、ダメだった。
44
:
それだと周りから感謝されないんですよ
:2022/08/12(金) 20:59:12 ID:7UrlNLjw0
七草ちゃんもおかしい。
思わず廊下に飛び出し、階段を降りようとした時だった。
――線香の匂いがした。
(; ν )(ああ、)
あの部屋は仏間だったのか。
とっさに理解して、泣きそうになる。
わかりたくなかったのに、わかったことが怖かった。
どこかへ消えてしまった立ちションのことも気にする余裕はない。
転がり落ちるように、俺は1階へ逃れた。
(; ν )(もういい、もうやだ)
慌ただしく玄関に向かいかけて、
(#’e’)「おい!」
㌣の怒声を、背で受けた。
45
:
あぁもう喧嘩なんて止してください 来てくれるだけ有難いんです
:2022/08/12(金) 21:00:01 ID:7UrlNLjw0
(; ν )「もうやめようよ」
振り向きながら言って、また悲鳴が出かけた。
㌣は身を乗り出して、顔だけが暗い廊下に浮かんでいた。
姿勢から見るに、彼は正座したまま声をかけている。
(#’e’) 「土足で踏み込んで失礼だと思わないのか?」
真っ当な言い回しに、頭がクラクラする。
年配の親戚がガキをたしなめるような口調だった。
(#’e’)「一方的に知ろうとして、失礼だろうが」
小さく言って、
(’e’ )「あ」
㌣の顔が、室内に向く。
(’e’ )「わかるところまででいいなら…」
謙虚がこもった声だった。
46
:
きっと私たち仲良くなれるはずなんです
:2022/08/12(金) 21:00:57 ID:7UrlNLjw0
(; ν )(ヤバイヤバイヤバイ)
代筆される。
あいつ、書こうとしてる。
俺の個人情報。
知らないはずなのに、バレてる気がする。
途切れ途切れに思いながら、ようやく外に出る。
熱帯夜特有の湿っぽい熱が、廃墟の匂いを隔てる。
それでも生きた心地がしない。
(; ν )「ヒッ…」
玄関の飛石に、塩が盛られていた。
来た時には当然なかった。
雑草を踏み倒し、なんとか避けて通ろうとした時だった。
(´・_・`)「盛り塩ってさぁ、人寄せするためのものなんだって」
立ちションが、飛石の前でしゃがんでいる
道路に近い飛石だった。
凍りつく俺に背を向けて、彼は俯いている。
47
:
あなただってきっと
:2022/08/12(金) 21:01:37 ID:7UrlNLjw0
(´・_・`)「牛車って文字通り、牛に牽かせてるじゃん。
だから塩を置くと立ち止まって牛が塩を舐めてたんだって」
そんなのはどうでもいい。
(; ν )「なんで、そんな…」
どこから持ってきた塩なのか、なぜ盛り塩を作っているのか。
疑問符が浮かんでは冷え固まって、胃に突き刺さる。
怖い、怖い、怖い。
48
:
失うものがないのはとても気が楽ですよ
:2022/08/12(金) 21:02:23 ID:7UrlNLjw0
(´・_・`)「最初は怖かったけど、だんだん諦めがつくんだよね」
しょり、しょり、と塩の粒がこすれる。
(´・_・`)「お前も怖いんだろ?」
しょり、しょり、
(; ν )「あの、なんで塩…」
しょり、しょり、
(´・_・`)「しまってある場所がわかったからだよ」
しょり、しょり、
(; ν )「わかるわけないだろ!」
しょり。
(´ _ `)「…………………」
(;^ν^)「帰ろうよ、なぁ」
せめてお前だけでも、と俺は言いかける。
だけど立ちションは立ち上がって、俺を見た。
49
:
……そうですか
:2022/08/12(金) 21:04:50 ID:7UrlNLjw0
(´・_・`)「わからないんだ」
(´ _ `)「そっか…」
(;^ν^)「………」
(´・_・`)「悪かったよ。
お前は、大丈夫なんだな」
塩だらけの手を払いながら、ゆっくり立ちションが向かってくる。
( ^ν^)「立ちション、」
(´・_ `)「俺はもうダメなんだよ」
通りすがりに囁いて、彼は玄関を開ける。
(´ _ `)「名前、書かれないうちに帰れよ」
そう言って、立ちションは玄関を閉めた。
(; ν )(お前もダメなのかよ)
悪い夢だと思いたい。
が、飛石には盛り塩がある。
(; ν )(なんで俺だけ)
腑に落ちないながら外に出て、寂しい住宅街から脱出した。
50
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 21:05:27 ID:7UrlNLjw0
その後、わかったことが二つある。
Twitterを開いたら、俺のアカウントは消えていた。
Twitterのメールを見るに、飲み会の最中に俺が削除したらしい。
立ちションと七草ちゃん、㌣のアカウントは非公開になっていた。
全員FF数も0になっていて、関係破綻したカップルアカウントのようになっていた。
全員どうしようもない奴だったが、鍵垢に籠るような連中ではない。
だけど事情を知らない人からすれば、よくある失踪の一つにしか見えないだろう。
そして、もう一つは。
ヴーッ ヴーッ
(; ν )(まただ)
ロック画面の通知では、SMSが届いている。
『Twitter認証コード: yfj7hcj』
(; ν )(パスワードの、リセットメール)
消したはずのアカウントのパスワードを、リセットしようとしている。
誰かが、俺を探し続けている。
そんな予感がしてならないが、人に相談できるはずもない。
(; ν )(いつまで続くんだ…)
思いながらも、頭の片隅に追いやる他なかった。
51
:
よかったらまた来てください
:2022/08/12(金) 21:07:20 ID:7UrlNLjw0
『すみの家』のようです 了
.
52
:
いつでも歓迎しますから
:2022/08/12(金) 21:12:16 ID:7UrlNLjw0
(
)
i フッ
|_|
.
53
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 21:22:46 ID:v8z9InPw0
オツ
54
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 21:26:36 ID:gnV7jL0A0
読んでておぞおぞするような不気味さを感じた
乙です
55
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 21:31:24 ID:Ck859nQw0
乙
56
:
名無しさん
:2022/08/12(金) 22:08:37 ID:mgQtlKyE0
めっちゃ良かった
四人の繋がりの脆さが悲しい
57
:
名無しさん
:2022/08/13(土) 14:21:48 ID:blzHXKns0
乙乙
ちょっとハッピーエンドに見える気もするのが怖い
58
:
名無しさん
:2022/08/19(金) 13:28:19 ID:TzBbw0P.0
面白かった
59
:
名無しさん
:2022/08/20(土) 14:10:00 ID:e1eRg9LM0
二周して名前欄に気づいてぞっとした
面白かった、乙
60
:
名無しさん
:2022/08/20(土) 16:32:06 ID:TQc/OhsQ0
乙
気味悪くて面白かった
61
:
名無しさん
:2022/08/27(土) 16:37:29 ID:..yFKPq20
乙
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