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『すみの家』のようです

1百物語参加作品:2022/08/12(金) 19:54:49 ID:7UrlNLjw0


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(i,)
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32名無しさん:2022/08/12(金) 20:48:22 ID:7UrlNLjw0
 ――四十九日が明ける前に、家の電気がつかない日が続いた。
流石に死んでたらまずいというので、警察官も呼んで自治会長が見に行った。
家の中は意外と綺麗だったらしい。
ただ落ち着かない清潔さというか、迷惑かけたくないから綺麗にしましたというか。
それで、居間に芳名帳と筆ペンが置きっぱなしだった。
まるで家に来た人を知りたいっていう風に。

 けっきょく夫婦はそのまま見つからず、家も取り残されずに残ってる。
多分自治体でもどうすればいいか分からんのだろうね。
でも時々、その家の前を通ると「え?そんな褒め方する?」っていう人が立ってるらしい。
洋服が似合ってて素敵ねぇとか、姿勢がいいからさぞ育ちもいいでしょうとか。

 あと習字セットを持って歩いてると「お習字ならってるの?」って聞かれるらしい。
だからあの辺の学校は習字セットを貸し出してる。
持ち歩きさせて、声をかけられるといけないから。

 また声をかけられた方によると、なぜか気まずくなってろくに顔も見れない。
だから声をかけた人が、男なのか女なのかもわからないそうだ。
ただそういうふうに言われたという記憶ばかりが、強く残っているらしい。

33名無しさん:2022/08/12(金) 20:49:07 ID:7UrlNLjw0
以上が、『すみの家』にまつわる怪談だった。
俺たちは口を挟むことなく、聞き入ってしまった。

…シラフであれば、まともに取り合うこともなかっただろう。
しかし気がつくと、『すみの家』とやらに行こうという流れになっていた。
しこたまに酔っていたし、失うものも特に思いつかない連中ばかりだ。

( ^ν^)(どうせ俺は引っ越すし)

何も怖いことはない。
だから俺たちは、タクシーを捕まえた。
俺は助手席へ、七草ちゃんたちは後部座席に仲良く並んで座った。
ミラーを覗くと七草ちゃんがまんざらでもなさそうな顔をして座っている。
立ちションと㌣に挟まれたからだろう。
いたたまれなくなって、俺は目を閉じた。

( ´∀`)「どこまで行かれるんですか?」

「縺吶∩縺ョ螳カまで」

( ´∀`)「……その手前の道でもいいですか?
       奥まで行くと、転回する場所がないんですよ」

そんな会話を聞きながら、俺の意識が途切れていく。

34名無しさん:2022/08/12(金) 20:49:34 ID:7UrlNLjw0
どれほど車は走ったのだろう。

(´・_・`)「………ぉーい」

立ちションに揺さぶられて、俺は目が覚めた。

( ^ν^)「もう着いたの?」

ミセ*゚ー゚)リ「まだ先だって」

先に降りていた七草ちゃんが、伸びをしながら言った。
その様子から察するに、相当な時間がかかったのだろう。

(’e’)「まっすぐ歩いて4分くらいだって」

㌣は財布をしまいながら、合流してくる。
同じように焼肉屋でも、㌣は羽振りよく金を払ってくれた。
もっとも働いていないので、資金源は祖母の年金だろう。
一応礼を言ったが、㌣の耳には入っていないようだった。

(’e’)「転回、できなくなさそうなのにな」

住宅街にしては広い道を見て、彼はつぶやいた。

35名無しさん:2022/08/12(金) 20:50:08 ID:7UrlNLjw0
ミセ*゚ー゚)リ「いいじゃん別に、早く行こうよ」

七草ちゃんが先陣を切り、男3人は静々と続いた。
深夜の住宅街に現れた団体なんて怪しい以外にない。
おそらく全員そう思っていたのだろう。
足取りは軽快に、『すみの家』を見つけることができた。
話に聞いていた通り、それは突き当たりにあった。
見た目は、よくある2階建ての住宅だ。
わずかに用意された庭は、雑草がぼうぼうに生えている。
2、3置かれた飛石だけが、玄関ポーチまでのセーブ地点だった。

ミセ*゚ー゚)リ「虫いそうでやだなー」

(´・_・`)「俺、行くよ」

すかさず立ちションが突入していく。

( ^ν^)「中、入れんのかな」

(’e’)「ヤンキーが肝試しに行って壊したとか言ってなかったっけ」

( ^ν^)「そうだっけ」

きれいな窓ガラスや外壁を見ながら、ぼんやりと返す。

(´・_・`)「開いたぞー」

立ちションは抑揚なく言った。
俺と㌣は玄関に向かいながら、七草ちゃんが通り抜けられるよう雑草を踏みしめた。

36せっかく来て頂いたのにおもてなしもできずすみません:2022/08/12(金) 20:50:49 ID:7UrlNLjw0
ミセ*゚ー゚)リ「うわー、不気味だね」

iPhoneのライトを中に向けながら、七草ちゃんがやってくる。

(´・_・`)「思ったよりも普通だよね」

すかさず立ちションは、七草ちゃんの右隣を死守する。
㌣もその流れにあやかろうとするも、俺が阻止する。

( ^ν^)「二手に分かれようぜ」

(’ë’)「ふぅん…」

渋々といった様子で、㌣が寄ってくる。
半ば呆然としながら、立ちションは七草ちゃんと共に2階へ向かった。

(’e’)「オマエ、嫌な奴だよな」

そうして㌣は、暗い廊下を先行していった。
立ちションを贔屓したつもりではない。
ただ七草ちゃんが㌣を選ぶのは、さすがに複雑だった。

37ええ、ええ そこが居間なんです:2022/08/12(金) 20:53:17 ID:7UrlNLjw0
( ^ν^)(七草ちゃんは誰でもいいんだろうし)

事実を再確認すると悲しくなってくる。
じくじくとしながら、俺は㌣を追った。
廊下を抜けると、台所に出た。
蜘蛛の巣の張った給湯器、青い羽の扇風機。
大ぶりの炊飯釜、褪せた花が描かれている湯沸かしポット。
ひび割れたホーローの調味料入れ、竹模様のガラスが嵌められた食器棚。
その反対には、襖の閉まった部屋がある。
おそらくは、芳名帳の置いてある居間だろうか。

( ^ν^)(ふっるい家だなぁ)

灯りを掲げ、キョロキョロしていると、

キイィッ、

家鳴りのような音がした。
立て付けの悪い家具を動かしたような音だった。

38夫婦ともども寝つきが浅いのでそこに導入剤をしまってたんですよ:2022/08/12(金) 20:54:07 ID:7UrlNLjw0
(; ν )「………」

(’e’)「………」

灯りを向けると、引き出しを開けている㌣が見えた。
引き出しは、めいっぱい開かれている。
㌣は執拗に覗き込んでいるようだった。
ようだ、といったのは、どう見ても引き出しの中は空だったからだ。

(;^ν^)「な、なにしてんの?」

㌣は答えない。
彼の手は、次の段の引き出しにかけられていた。

キイィッ、

また引き出しが開いた。
上の段に邪魔されているのに、㌣は熱心に覗いている。
俺はこのまま、㌣に気付かれたくないと思ってしまった。
彼の手が、3段目にかけられた時だった。

39兄だけは我々を普通に扱ってくれたんです:2022/08/12(金) 20:54:48 ID:7UrlNLjw0
(’e’)「なるほどぉ〜」

(;^ν^)そ

出し抜けに㌣の言葉が響く。
そして彼は、台所に置かれた食卓用のテーブルに手を合わせた。

(; ν )「な――」

言葉が、出てこない。
あんなに飲んだ酒もどこかに行ってしまったようだ。
俺が固まっていると、㌣だけはスタスタと行ってしまう。

(;^ν^)(なっ、なになになに…?)

情報をうまく処理できない。
ただ、1人取り残されるのは嫌だった。
また、暗い廊下に飛び出す。
㌣の足取りはいやにしっかりしている。
まるで家の間取りがわかっているように。

(;^ν^)「せ、セント…」

薄いほこりの上を歩きながら、どうにか声を絞りだす。
でも㌣は、振り返らなかった。

40だけどそれじゃ駄目なんです:2022/08/12(金) 20:56:16 ID:7UrlNLjw0
(’e’) 「ここまで運ぶの大変だったろうなぁ」

郷土史を学ぶ小学生のような、感心する言葉が出た。
怖すぎて、俺は涙が滲みかけていた。
㌣は廊下の角を曲がり、アコーディオン式のカーテンを開けた。
脱衣所だった。
その先にあるのは、きっとお風呂場だ。

(; ν )「なぁ、」

カスカスの声を、

(’e’) 「念のために蓋したけど、心配なかったんだ。
    酔い潰れてたから、静かに溺れ死んだんだぁ」

(; ν )(ウワッ)

もう限界だった。
コケそうになりながら、来た道を引き返す。
背後では、まだ㌣がブツブツ呟いている。
これ以上、一言一句を理解してはいけない気がした。

(; ν )(や、でもまだ2階に、)

ためらいと共に、足は失速する。
振り向くと、狭苦しい階段が見える。

41やっとわかったんです 我々は底辺になるべきだと:2022/08/12(金) 20:56:55 ID:7UrlNLjw0
(; ν )(どうしよう)

㌣はまだいい。
性格悪いし、民度も終わってる。
でも立ちションはただの童貞だし、七草ちゃんは。

(; ν )(マンコ、気持ちよかったし…)

別の意味で吐き気がしてきた。
あまりにも情けなかった。

(;^ν^)(行く、か)

気が重くなりながら、なるべくエロい思い出をまさぐる。
ハメ潮、連続中出し、陥没乳首、生ハメ、飲精、微乳。
ろくな回想じゃない。
だけどここで逃げ出してしまうと、ただの最低な男になってしまう。

(;^ν^)(やっと、2階、)

着いた、と認識した時だった。

42自分よりマシな人間だと思って貰えたら皆安心するじゃないですか:2022/08/12(金) 20:57:36 ID:7UrlNLjw0
「わたしぃ、こんなふうに認めれることってなくってぇ」

すすり泣く女の声がする。
聞き覚えがありそうで、微妙になさそうで、でも面影がある声。

(; ν )「………」

フラつきながら、俺は襖を開ける。
ほこりを被ったイグサの匂いが、ムッと鼻を突く。
敷居をまたぐと、ミシ、ミシ、床が抜けそうな音がする。

(; ν )「七草ちゃん…」

控えめに呼ぶも、彼女は押し入れの前で座り込んでいる。
片開き式の押し入れの戸には、七草ちゃんの手が添えられている。
歩き疲れた幼女が駄々をこね、両親の腕を拘束するような甘えた手つきだった。

ミセ* ー )リ「そうなんですよ〜」

やおら七草ちゃんの声が張り上がる。
心臓が止まりそうになる。

43兄は優しすぎたから駄目なんです:2022/08/12(金) 20:58:35 ID:7UrlNLjw0
ミセ* ー )リ「どうせぇ、来ないんですよ」

わかる、わかる、と七草ちゃんは頷く。
俺は、動けなかった。

ミセ* ー )リ「うわべだけの連中なんです」

七草ちゃんは、不適な笑いを漏らす。
そして黒カビの生えた襖に、身を委ねた。

ミセ*^ヮ^)リ「私だって妊娠してるけど、責任は取らないでしょうね。
      そういう人って名前どころか葬式にだって来てくれないですよ」

湿気で柔らかくなった黒い和紙に頬擦りをして、

ミセ*゚ー゚)リ「ね、ハニュウキミヒロ」

俺の本名だった。

(; ν )「ヒッ………」

短い悲鳴が、抜けそうな腰に喝を入れる。
もう、ダメだった。

44それだと周りから感謝されないんですよ:2022/08/12(金) 20:59:12 ID:7UrlNLjw0
七草ちゃんもおかしい。
思わず廊下に飛び出し、階段を降りようとした時だった。
――線香の匂いがした。

(; ν )(ああ、)

あの部屋は仏間だったのか。
とっさに理解して、泣きそうになる。
わかりたくなかったのに、わかったことが怖かった。
どこかへ消えてしまった立ちションのことも気にする余裕はない。
転がり落ちるように、俺は1階へ逃れた。

(; ν )(もういい、もうやだ)

慌ただしく玄関に向かいかけて、

(#’e’)「おい!」

㌣の怒声を、背で受けた。

45あぁもう喧嘩なんて止してください 来てくれるだけ有難いんです:2022/08/12(金) 21:00:01 ID:7UrlNLjw0
(; ν )「もうやめようよ」

振り向きながら言って、また悲鳴が出かけた。
㌣は身を乗り出して、顔だけが暗い廊下に浮かんでいた。
姿勢から見るに、彼は正座したまま声をかけている。

(#’e’) 「土足で踏み込んで失礼だと思わないのか?」

真っ当な言い回しに、頭がクラクラする。
年配の親戚がガキをたしなめるような口調だった。

(#’e’)「一方的に知ろうとして、失礼だろうが」

小さく言って、

(’e’ )「あ」

㌣の顔が、室内に向く。

(’e’ )「わかるところまででいいなら…」

謙虚がこもった声だった。

46きっと私たち仲良くなれるはずなんです:2022/08/12(金) 21:00:57 ID:7UrlNLjw0
(; ν )(ヤバイヤバイヤバイ)

代筆される。
あいつ、書こうとしてる。
俺の個人情報。
知らないはずなのに、バレてる気がする。
途切れ途切れに思いながら、ようやく外に出る。
熱帯夜特有の湿っぽい熱が、廃墟の匂いを隔てる。
それでも生きた心地がしない。

(; ν )「ヒッ…」

玄関の飛石に、塩が盛られていた。
来た時には当然なかった。
雑草を踏み倒し、なんとか避けて通ろうとした時だった。

(´・_・`)「盛り塩ってさぁ、人寄せするためのものなんだって」

立ちションが、飛石の前でしゃがんでいる
道路に近い飛石だった。
凍りつく俺に背を向けて、彼は俯いている。

47あなただってきっと:2022/08/12(金) 21:01:37 ID:7UrlNLjw0
(´・_・`)「牛車って文字通り、牛に牽かせてるじゃん。
     だから塩を置くと立ち止まって牛が塩を舐めてたんだって」

そんなのはどうでもいい。

(; ν )「なんで、そんな…」

どこから持ってきた塩なのか、なぜ盛り塩を作っているのか。
疑問符が浮かんでは冷え固まって、胃に突き刺さる。
怖い、怖い、怖い。

48失うものがないのはとても気が楽ですよ:2022/08/12(金) 21:02:23 ID:7UrlNLjw0
(´・_・`)「最初は怖かったけど、だんだん諦めがつくんだよね」

しょり、しょり、と塩の粒がこすれる。

(´・_・`)「お前も怖いんだろ?」

しょり、しょり、

(; ν )「あの、なんで塩…」

しょり、しょり、

(´・_・`)「しまってある場所がわかったからだよ」

しょり、しょり、

(; ν )「わかるわけないだろ!」

しょり。

(´ _ `)「…………………」

(;^ν^)「帰ろうよ、なぁ」

せめてお前だけでも、と俺は言いかける。
だけど立ちションは立ち上がって、俺を見た。

49……そうですか:2022/08/12(金) 21:04:50 ID:7UrlNLjw0
(´・_・`)「わからないんだ」

(´ _ `)「そっか…」

(;^ν^)「………」

(´・_・`)「悪かったよ。
     お前は、大丈夫なんだな」

塩だらけの手を払いながら、ゆっくり立ちションが向かってくる。

( ^ν^)「立ちション、」

(´・_ `)「俺はもうダメなんだよ」

通りすがりに囁いて、彼は玄関を開ける。

(´ _ `)「名前、書かれないうちに帰れよ」

そう言って、立ちションは玄関を閉めた。

(; ν )(お前もダメなのかよ)

悪い夢だと思いたい。
が、飛石には盛り塩がある。

(; ν )(なんで俺だけ)

腑に落ちないながら外に出て、寂しい住宅街から脱出した。

50名無しさん:2022/08/12(金) 21:05:27 ID:7UrlNLjw0
その後、わかったことが二つある。
Twitterを開いたら、俺のアカウントは消えていた。
Twitterのメールを見るに、飲み会の最中に俺が削除したらしい。
立ちションと七草ちゃん、㌣のアカウントは非公開になっていた。
全員FF数も0になっていて、関係破綻したカップルアカウントのようになっていた。
全員どうしようもない奴だったが、鍵垢に籠るような連中ではない。
だけど事情を知らない人からすれば、よくある失踪の一つにしか見えないだろう。

そして、もう一つは。

ヴーッ ヴーッ

(; ν )(まただ)

ロック画面の通知では、SMSが届いている。

『Twitter認証コード: yfj7hcj』

(; ν )(パスワードの、リセットメール)

消したはずのアカウントのパスワードを、リセットしようとしている。
誰かが、俺を探し続けている。
そんな予感がしてならないが、人に相談できるはずもない。

(; ν )(いつまで続くんだ…)

思いながらも、頭の片隅に追いやる他なかった。

51よかったらまた来てください:2022/08/12(金) 21:07:20 ID:7UrlNLjw0



『すみの家』のようです 了


.

52いつでも歓迎しますから:2022/08/12(金) 21:12:16 ID:7UrlNLjw0


  (
   )
  i  フッ
  |_|



.

53名無しさん:2022/08/12(金) 21:22:46 ID:v8z9InPw0
オツ

54名無しさん:2022/08/12(金) 21:26:36 ID:gnV7jL0A0
読んでておぞおぞするような不気味さを感じた
乙です

55名無しさん:2022/08/12(金) 21:31:24 ID:Ck859nQw0


56名無しさん:2022/08/12(金) 22:08:37 ID:mgQtlKyE0
めっちゃ良かった
四人の繋がりの脆さが悲しい

57名無しさん:2022/08/13(土) 14:21:48 ID:blzHXKns0
乙乙
ちょっとハッピーエンドに見える気もするのが怖い

58名無しさん:2022/08/19(金) 13:28:19 ID:TzBbw0P.0
面白かった

59名無しさん:2022/08/20(土) 14:10:00 ID:e1eRg9LM0
二周して名前欄に気づいてぞっとした
面白かった、乙

60名無しさん:2022/08/20(土) 16:32:06 ID:TQc/OhsQ0

気味悪くて面白かった

61名無しさん:2022/08/27(土) 16:37:29 ID:..yFKPq20



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