（　´_ゝ`）／こちら流石探偵事務所＼（´<_｀　）

578： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:51:26 ID:FCRaFOYE0: *(；‘‘)*「さ、流石さん！　目が覚めたんですね！」

（　´_ゝ`）「あ、え？？」

三*(‘‘)*「今先生呼んできますね！！」

（　´_ゝ`）つ「あ、ちょっ」

　タタタタ......

（　´_ゝ`）「沢近……だったよな？　今の」

　―――。
579： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:52:02 ID:FCRaFOYE0: （　　ﾟ￥ﾟ）「流石さん、ご気分は如何ですか？」

（　´_ゝ`）「……」

（　　ﾟ￥ﾟ）「……流石さん？」

（　´_ゝ`）「あ、うん。……特に具合が悪い感じは、ないかな……？」

（　　ﾟ￥ﾟ）「それはよかった。あなた、昨日急に意識を失って担ぎ込まれたんですよ。覚えてますか？」

（　´_ゝ`）「いや、全く」

（　　ﾟ￥ﾟ）「これといって原因がわからなかったので心配していましたが、大丈夫そうですね。
　　　　　　念のため、後で検査だけさせてください」

（　´_ゝ`）「えーと……わかった」

*(‘‘)*「ご家族にも連絡しておきますね！」

（　´_ゝ`）「あ、はい」

　―――。
580： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:52:37 ID:FCRaFOYE0: （´<_｀；）「兄者！」

（　´_ゝ`）ノ「よっ」

（´<_｀　）「よっ、じゃねぇ！　……はぁ、普通に元気そうだな」

（　´_ゝ`）「うむ。……ときに弟者、妙なことが多々あってな。少し擦り合わせさせてくれないか？」

（´<_｀　）「む……？　ああ、構わんが」

（　´_ゝ`）「まず、先生に会ったか？」

（´<_｀　）「ああ、昨日会ったが」

（　´_ゝ`）「俺には先生がどう見ても瀬茂さんに見えるんだが」

（´<_｀　）「……は？　いや似ても似つかんだろ」

（　´_ゝ`）「名札にも瀬茂って書いてたし」

（´<_｀　）「昨日は島田先生だったはずだが……担当変わったにしてもそれは」

（　´_ゝ`）「どう見ても沢近な看護師もいたぞ」

（´<_｀　）「……兄者、流石にそれはない。幻覚か妄想かわからんが、やっぱり何か病気なんじゃ」

（　´_ゝ`）「正直その可能性は否定できないな。俺も信じられんし」
581： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:53:13 ID:FCRaFOYE0: （　´_ゝ`）「話は全く変わるが、新婚生活はどうだったんだっけ？？」

（´<_｀　）「は？　喧嘩売ってんのか？」

（　´_ゝ`）「おっと、なるほど」

（´<_｀　）「……本当に大丈夫か？　俺には駄目そうに思えるんだが」

（　´_ゝ`）「この後検査するってさ」

（´<_｀　）「ふむ……」

（　´_ゝ`）「でだ。寝てる間おかしな夢を見たんだ」

（´<_｀　）「おかしな夢？」

（　´_ゝ`）「おう、ちょっと聞いてくれ、>>1よ」

（´<_｀　）「誰が>>1だ」

　―――。
582： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:53:48 ID:FCRaFOYE0: （　´_ゝ`）「――とまあそんなわけ」

（´<_｀　）「……え何、一切の躊躇なくぶち殺されたのか俺」

（　´_ゝ`）「絶対偽物だってわかってたし」

（´<_｀　）「それにしたってだな……」

（　´_ゝ`）「今もどうも妙な状況だし、まだ続いてんじゃないかなって」

（´<_｀　）「それこそ変な夢見てまだ混濁してんじゃないか？」

（　´_ゝ`）「その可能性もある」

（´<_｀　）「……はぁ。妙な状況なのかどうかは看護師か先生見て判断する」

（　´_ゝ`）「ああ、それでいい」

「流石さーん」

（　´_ゝ`）「噂をすれば、だな」
583： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:54:23 ID:FCRaFOYE0: *(‘‘)*「流石さーん……あ、こんにちは！」

（´<_｀；）「っ……ど、どうも」

（　　ﾟ￥ﾟ）「これから検査になります」

（　´_ゝ`）「よろしく」

（´<_｀；）「あの……島田先生は？」

（　　ﾟ￥ﾟ）「島田？　すみません、ちょっと島田という医師には心当たりが……」

*(‘‘)*「清掃の島田さんならいますけど……」

（´<_｀；）「昨日お話させて頂いた先生が島田先生だったと記憶しているんですが……」

（　　ﾟ￥ﾟ）「えっ？　昨日は私からお話させて頂いたはずですが……」

（´<_｀；）「えっ……？　うーん……そういうことなら、記憶違いかもしれません」

*(‘‘)*「一応島田さんにも確認しておきますね」

（　　ﾟ￥ﾟ）「そうだな。まさかないとは思うが、なりすましで変な説明とかされちゃ敵わん」

*(‘‘)*「ですねー」
584： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:54:59 ID:FCRaFOYE0: （　　ﾟ￥ﾟ）「さ、行きましょう」

（　´_ゝ`）「あい」

（´<_｀；）「……よろしくお願いします」

（　　ﾟ￥ﾟ）「ええ、念のための検査なのでご安心ください」

（´<_｀；）「……」

（　´_ゝ`）「んじゃ案内よろしく」

*(‘‘)*「はーい！」

（´<_｀；）「あ、ここで待たせて頂いても？」

（　　ﾟ￥ﾟ）「あ、お待ちになるならラウンジの方が良いかと」

*(‘‘)*「ですねー。場所はわかります？」

（´<_｀　）「あ、大丈夫です」

（　　ﾟ￥ﾟ）「では、検査終わり次第ご連絡しますね」

（´<_｀　）「ありがとうございます」
585： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:55:34 ID:FCRaFOYE0: 【ラウンジ】
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586： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:56:10 ID:FCRaFOYE0: 　　　　　　　　　（´<_｀　）
　　　　　　　　　／　　　＼
　　　　ヽ￣￣￣￣ヽ　　ヽ
　＿＿＿ヽ　FMV 　ヽとﾆ__)
　　　　　　 .ヽ＿＿＿＿_ヽ／

（´<_｀　）（さて……待ち時間で少し考えておくか）

（´<_｀　）（……あれ、明らかに沢近と瀬茂さんだった、よな……？）

（´<_｀　）（まさか死人が蘇ったとも思えんが、さりとて明晰夢でもこんなにリアルではないよな）

（´<_｀　）（……そうだ、村上さんとかミノリちゃんに連絡してみるか）

（´<_｀　）（ええと……あれ？）

（´<_｀；）（嘘だろ、兄者しか連絡先ないぞ……）

（´<_｀；）（兄者の言う通り何かが起こっているということか……）

（´<_｀　）（……とりあえず、webで探してみるとしよう）

　―――。
587： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:56:46 ID:FCRaFOYE0: （´<_｀；）（……ありえん。あの村上さんのことが検索で引っかからない……）

（´<_｀；）（冨竹のサイトもないし……どうなってる）

「あの……」

（´<_｀；）（フィレンクトさんのクリニックは……これもなし！　バーボンハウスはどうだ？）

「すみません」

（´<_｀；）「ん……？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「少し、お時間よろしいでしょうか？」

（´<_｀；）「え、あ、はい？」

（´<_｀；）（あれ……？　どこかで見たような……）
588： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:57:21 ID:FCRaFOYE0: ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……先ほど、瀬茂先生のことをお話されてましたよね？」

（´<_｀　）「ん……ああ、はい。……え、あの病室男女混合なんですか……？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「どうもそうみたいですね。珍しい気がしますが」

（´<_｀　）「ええと……それで、瀬茂先生の話ですか？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「はい。……変な質問だと思われるかもしれませんが。
　　　　　　　……あなたの知る瀬茂先生はどんな方ですか？」

（´<_｀　）「ん……それは……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……銭ゲバで、脳味噌が下半身に着いてるクソ野郎、なのでは？」

（´<_｀　）「……寸分違わず一致ですね」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「やはりそうでしたか……！」

（´<_｀　）「あなたは一体……？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「竹切仙狐と申します」

（´<_｀　）「竹切……仙狐……？　え、まさか風狸さんの……？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「風狸のこともご存じなんですね。ああよかった、これで……！」

ｲ从；ｰ；ﾉi､ｳｯ
589： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 20:59:30 ID:FCRaFOYE0: （´<_｀；）「ちょ、落ち着いてください」

ｲ从；ｰ；ﾉi､「す、すみません、つい……」

ｲ从；ｰ⊂i､ｸﾞｼ

（´<_｀；）「ええと……とりあえず、お話聞かせて頂けますかね？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……はい。といっても、大してお話できることはないんですけど……」

（´<_｀　）「構いません」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……私、出産のために入院していたんです」

（´<_｀　）「ふむ」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「今朝気が付いたら病棟も違うしお腹も小さくなってるし……」

（´<_｀　）「……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「なによりあの男がお医者様！　ありえないです」

（´<_｀　）「……何か詰問などされたりは」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「当然しました。でも、全然話が噛み合わないし、
　　　　　　　看護婦さん達に聞いても本当にここで長く働いてるみたいで……気が狂ったのかと思いました」

（´<_｀　）「なるほど……」
590： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:00:05 ID:FCRaFOYE0: ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「それに、周りの様子も何だか違って……」

（´<_｀　）「ん……なるほど。……今は2022年ですよ。
　　　　　　先帝陛下は生前退位されて上皇陛下になり、平成から令和に変わりました」

ｲ从；ﾟｰﾟﾉi､「えっ！？　本当ですか？」

（´<_｀　）「ええ。ほら」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「令和……」

（´<_｀　）「しかし……あなたは亡くなったと聞いていましたが」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「えっ？」

（´<_｀　）「その情報が間違いで本当は生きていたのか……？　いや、あの二人の存在を考えると……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……詳しく、教えて頂けますか？」

（´<_｀　）「ええ。……ここで話すのはちょっと憚られるので病室に移動しても？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「はい、構いません」

　―――。
591： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:00:41 ID:FCRaFOYE0: 【病室】
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592： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:01:16 ID:FCRaFOYE0: ｲ从；ﾟｰﾟﾉi､「そん、な……風狸が……それに石矢さんが……」

（´<_｀　）「すみません、我々が関わった時にはもう後の祭りで……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「いえ……ありがとうございます。
　　　　　　　作り話ということもないでしょうし……漸く、今が未来であることを受け入れられそうです」

（´<_｀　）「そうですか……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「でも……それじゃあ、今ここにいる私は何なんでしょうか？」

（´<_｀　）「正直に言ってわかりません。ただ、名を騙る別人というわけでもないでしょうから。
　　　　　　実は生きていたのか、何故か生き返ったのか、二つに一つでしょうね」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「あの男のことを考えると……後者でしょうか？」

（´<_｀　）「どちらかというと、そちらの可能性の方が高そうです」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……何だか複雑です」

（´<_｀　）「でしょうね……」
593： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:01:51 ID:FCRaFOYE0: ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「今はとにかく、風狸と連絡が取りたいです」

（´<_｀　）「電話、かけてみました？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「固定電話は引いてなかったので……携帯の番号は流石に覚えてないですし」

（´<_｀　）「なるほど……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「でも、かけても駄目かもなんですよね？」

（´<_｀　）「そうですね……色々と知り合いに連絡取ろうとしてるんですが、どうも妙で。
　　　　　　連絡先は入ってないわ、記憶してる宛先に送っても届かないわ……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……一体、何が起こってるんでしょうか？」

（´<_｀　）「どうも、調べていく必要がありそうですね……」
594： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:02:27 ID:FCRaFOYE0: ,',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','
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595： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:03:03 ID:FCRaFOYE0: 【待合室】
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596： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:03:39 ID:FCRaFOYE0: （　´_ゝ`）ノ「待たせたな、弟者」

（´<_｀　）「おう、意外と早かったな」

（　´_ゝ`）ｂ「異常なし」

（´<_｀　）「むしろ異常だらけなんだが」

（　´_ゝ`）「それな」

（´<_｀　）「二人はどうだったんだ？」

（　´_ゝ`）「驚くべきことに普通に医者と看護師やってた。あれは伊達ではないな」

（´<_｀　）「ふむ……となると」

（　´_ゝ`）「ガワは一緒でも実質別人……てとこか。と言いつつそうも言い切れないんだが」

（´<_｀　）「む？」

（　´_ゝ`）「細かい癖とかはよく似てんのよ。本人でもあり別人でもあるって感じ」

（´<_｀　）「うーん……」
597： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:04:15 ID:FCRaFOYE0: （　´_ゝ`）「で、そっちは？」

（´<_｀　）「色々とある。まず、これを見てくれ」

（　´_ゝ`）「……え、連絡先俺しかないじゃん」

（´<_｀　）「その通りだ。そして、webで検索しても村上さんですら影も形もない」

（　´_ゝ`）「えぇ……ってことは何か、俺ら孤立無援ってこと？」

（´<_｀　）「そういうことになるな」

（　´_ゝ`）「むぅ……これやっぱ普通の現実世界じゃなくね？」

（´<_｀　）「……そうなのかもしれん、とは思い始めている」

（　´_ゝ`）「となると……」

（´<_｀　）「そこを考え始める前にもう一つ」

（　´_ゝ`）「む？」

（´<_｀　）「竹切仙狐さんに会った」

（　´_ゝ`）「……風狸ちゃんの母親の？」

（´<_｀　）「うむ」
598： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:04:51 ID:FCRaFOYE0: （　´_ゝ`）「それは……看護師とかってことか？」

（´<_｀　）「いや、患者。そして俺らと同じく、ファンドマネージャーの瀬茂さんを知ってる」

（　´_ゝ`）「……ふむ。それは興味深いな」

（´<_｀　）「検査終わったら合流する手はずになってる」

（　´_ゝ`）「ん？　俺より先に目覚めてたのに検査まだなのか？」

（´<_｀　）「……錯乱してたから延期されたんだと」

（　´_ゝ`）「ああ……そういうこと」

（´<_｀　）「うむ」

（　´_ゝ`）「んじゃ、退院手続きだけ終わらせてラウンジで待つか」

（´<_｀　）「そうだな」

　―――。
599： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:05:27 ID:FCRaFOYE0: 【ラウンジ】
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600： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:06:02 ID:FCRaFOYE0: （；´_ゝ`）9m「お、おい！　あれ！」

（´<_｀　）「ん？」

　　( ,'3　)

（´<_｀；）「あっ！？」

（　´_ゝ`）「俺ら以外死人ばっかの中、生きた知り合いのご登場だ。何かこの状況のヒントが掴めるかもしれん」

（´<_｀　）「だな」

（　´_ゝ`）「早速声かけるぞ」

　―――。
601： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:06:38 ID:FCRaFOYE0: （　´_ゝ`）「中嶋さん」

( ,'3　)「あっ……」

（´<_｀　）「……」

（　´_ゝ`）「その反応……俺らのことはわかるって認識で良いか？」

( ,'3　)「……ええ、忘れるわけもございません」

（´<_｀　）「今の状況はどこまでわかっていますか？」

( ,'3　)「そうですね……わけがわからない、ということまでは」

（　´_ゝ`）「ってことは、瀬茂さんに会った？」

( ,'3　)「えぇ。……何なのでしょうか、あれは」

（　´_ゝ`）「謎。全くもって謎」

（´<_｀　）「……遺恨ある関係ではありますが、ここは一つ情報交換といきませんか？」

( ,'3　)「……良いでしょう。あまりにも薄気味の悪い状況ですから」

　―――。
602： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:07:13 ID:FCRaFOYE0: （　´_ゝ`）「――とまあ、こちらはこんな感じ」

( ,'3　)「なるほど……やはりわけがわかりませんな」

（´<_｀　）「そちらはどうでしょうか？」

( ,'3　)「ご存じの通り私は拘置所にいたはずなのですが……気づいたら病室に」

（　´_ゝ`）「……どういう経緯かは聞いたか？」

( ,'3　)「通勤中に倒れた、とのことでしたが……そのようなことがあろうはずもございません」

（´<_｀　）「ですね……」

（　´_ゝ`）「ちなみにスマホ持ってるか？」

( ,'3　)「えぇ。……連絡先は瀬茂様だけですが」

（　´_ゝ`）「え。それ繋がるのか？」

( ,'3　)「まだ試してはいません」

（　´_ゝ`）「うーむ……」
603： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:07:48 ID:FCRaFOYE0: ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「流石さん」

（　´_ゝ`）「おっ、来たか」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……！」

( ,'3　)「……！」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……どういうことですか？」

（´<_｀　）「この人もファンドマネージャーの瀬茂さんのこと知ってるみたいで」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……」

（　´_ゝ`）「あー……お互いに思うところはあるだろうが、ここは抑えて貰えると助かる」

（´<_｀　）「本来は拘置所なんで……事態が解決すれば逆戻りですよ」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……」

（　´_ゝ`）「根野さんは、中嶋さんについては司法に委ねたんだ……。
　　　　　　この場で殺してやりたいくらいだとは思うが、そこを汲んで欲しい」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……それは、事態が解決しなければ野放しということ？　であれば、解決に協力するとは思えません」

（　´_ゝ`）「いや、協力するしかないだろうよ」
604： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:08:24 ID:FCRaFOYE0: ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「何を根拠に……」

（　´_ゝ`）「いや、死者が普通に闊歩してるって滅茶苦茶な異常事態だからね？
　　　　　　この先何が起こるかわかったもんじゃない……先が読める分拘置所の方がマシだろ」

（´<_｀　）「そうは言っても何件もの殺人幇助……仮に従犯扱いだとしても数え役満だしなあ……」

( ,'3　)「……今は、甘んじて刑を受ける心づもりでおります。
　　　　それで許されるわけでもございませんが……せめてもの誠意です」

（´<_｀　）（この人が言うと全く信用できんな……兄者はどう考えてるんだ？）

（　´_ゝ`）「まあ邪魔してきたとしてもトンファーの錆にしてやるだけだし」

（´<_｀　）「おい、自分がかなり矛盾したこと言ってるの自覚あるか？」

（　´_ゝ`）「もちろん」

（´<_｀　）「えぇ……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……わかりました。信用はしませんが、あなた方に免じて鉾は向けません」

（　´_ゝ`）「助かる」
605： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:09:00 ID:FCRaFOYE0: （´<_｀　）「それじゃあ、とりあえず退院手続きして貰うか？」

（　´_ゝ`）「だな。というわけでよろしく」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「はい」

( ,'3　)「かしこまりました」

（　´_ゝ`）「はぁ……何か腹減ったな」

（´<_｀　）「二人が戻ってきたら飯行くか？　……知ってる店があるのかわからんが」

（　´_ゝ`）「んー……知り合いの店はないかも？」

（´<_｀　）「そんな感じするよな」

（　´_ゝ`）「下手に良い店見つけちゃって事態解決したらありませんとか最悪だな」

（´<_｀　）「嫌すぎる……」

（　´_ゝ`）「……まあ何だ、適当に買って帰るか」

（´<_｀　）「だな……」

　―――。
606： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:09:36 ID:FCRaFOYE0: 【流石探偵事務所】
　　　　　　　　　|　　|￣￣￣|:l　 |　　　　　　　|　::|　　　　 ,|　|
　　　　　　　　|￣￣　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　|
　　　　　　　　| 　　　流　石　探　偵　事　務　所　　　|　|
　　　　　　　　l＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,|　|
　　　　　　　　　　　|　 |`''-､_　　　　　　　　　　　　　　　　　｜ |
　　　　　　　　　　　|　 |　　　｢￣￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣｜ |
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　　　　　　　　　　　|　 |　　　|　　　　　　　　　|　　　　　　 |　|
　　　　　　　　　　　| 　|　　　| 　　　　ｒ‐┐| ｒ‐┐ 　　　,|　|
　　　　　　　　　　　|　 |　　　| 　　　　 |　 |｜!　 ! 　　　 .|　|
ノヽ-ﾍｨiヘl＾ヽ-, 　 |　 |　　　l　　　　 └‐'ﾞ l└‐'　　　　　|　|
―――――┐ｽ　 !　 !　　 |　　　　　　　　　|　　　　　　 |　|
　　　　　　 | ,ﾚi　|　 |　　　|＿＿＿＿＿＿,|＿＿＿＿＿,,|　|
　　　　　　 |　Z　|　 |　／　　　　　　　　　　　　　　　 ,｜_|／
　　　　　　 |　ヘ |＿|／
607： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:10:11 ID:FCRaFOYE0: 　（　´_ゝ`）　ｽﾞｰ　　　（´<_｀　）　ｽﾞｰ
　 (っ. 川 .ｏ　　　　 (っ川 .ｏ
￣￣`ー―′￣￣￣￣`ー―′￣＼

（　；_ゝ；）ｂ「「うめぇ……！」」ｄ（´<_｀　）

（　；_ゝ；）「し、沁みる……ッ！」

（´<_｀　）「高いカップ麺侮れんよなマジで……って泣くほどか？」

（　；_ゝ；）「謎夢の分の体感時間がな……」

（´<_｀　）「あぁ……よっぽどだったようだな……」

( ,'3　)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､ﾓｸﾞﾓｸﾞ
608： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:10:47 ID:FCRaFOYE0: ,',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','
,',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','.'.'.'.'.': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : '.'.'.'.'.',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','
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609： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:11:33 ID:FCRaFOYE0: （　´_ゝ`）「さて……腹も膨れたところで今後どうするか、だが」

（´<_｀　）「お二人は行く宛ない感じですよね……？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「はい……」

( ,'3　)「そうですね……」

（　´_ゝ`）「……ひとまずは寝袋とか持ってきて合宿にするっきゃないか」

（´<_｀　）「だな……長引くようならまた考えるが」

（　´_ゝ`）「急場凌ぐ用の生活物資は買ってきたし……問題は風呂くらいか？」

（´<_｀　）「流石に事務所に風呂はないからな……面倒だが一々家まで行くしかないか」

（　´_ゝ`）「部屋がもうちょい広ければよかったんだが……貧乏時代の名残だな。
　　　　　　落ち着いたら引っ越しするか？」

（´<_｀　）「今は割と安定してるとはいえ固定費上がるのは怖いな……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「あの……」

（　´_ゝ`）「ん？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「それで……今後の指針などは」
610： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:12:09 ID:FCRaFOYE0: （　´_ゝ`）「うーむ……この面子から言って、カギはやはり瀬茂さんなんじゃないか？」

（´<_｀　）「その場合沢近がよくわからんが」

（　´_ゝ`）「ノイズと断定したいところだけどちょっと躊躇いもする」

（´<_｀　）「……どのみち瀬茂さんに何かありそうなのは変わらんか」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「あいつが何か知ってるってことですか？」

（　´_ゝ`）「直接的に何か知ってるかはわからんけど。つついてみれば何かしらヒントがありそう」

( ,'3　)「……なかなか、雲を掴むような話ですね」

（´<_｀　）「まったくです」

（　´_ゝ`）「後は、俺らみたいなのが他にいるかも」

（´<_｀　）「……そっちは偶然に頼るしかないな」

（　´_ゝ`）「うむ。……とはいえ他にいる可能性は低いと思ってる」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「それは……？」

（　´_ゝ`）「偶然にしちゃ集結スピードが凄かったから」

( ,'3　)「……確かに、そうかもしれません」
611： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:12:44 ID:FCRaFOYE0: （´<_｀　）「何者かの作為は、まあ感じるな」

（　´_ゝ`）「何の作為もなかったらその方が怖いレベル」

( ,'3　)「……しかし、よろしいのでしょうか」

（´<_｀　）「何がです？」

( ,'3　)「我々は生者です。しかし彼女は……」

（　´_ゝ`）「この事態が解決した時にどうなるか、と」

（´<_｀　）「そう、だな……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……本当に死んでいるなら、大人しく成仏しますよ。
　　　　　　　ただ……その時は風狸とあの人のこと、よろしくお願いしますね？」

（´<_｀　）「もちろんです」

（　´_ゝ`）「……できれば、マジで生きてたってオチになって欲しいもんだ。二人も喜ぶ」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……ふふ、そうですね。ただ、風狸はともかく石矢さんは私のことなんて忘れ――てはいないんでしたね」

（　´_ゝ`）「1mmも忘れてなかったな」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「相変わらず不器用な人……」

（´<_｀　）（あなたも不器用さでは全然負けてないと思うが……）
612： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:13:19 ID:FCRaFOYE0: ,',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','
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,',',Case8「裏切者は誰だ？」',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','
,',',Day3「生者と死者と」',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　To be continued...
613： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/16(日) 21:13:55 ID:FCRaFOYE0: 今回はここまで
614：名無しさん：2022/10/16(日) 21:17:35 ID:BeH0uENA0: 乙です
615：名無しさん：2022/10/16(日) 23:23:18 ID:lbNyK.A20: 乙乙
怖い回が続いてるのに相変わらず流石兄弟がラーメンばかり食べてるの笑ってしまう
616：名無しさん：2022/10/17(月) 03:09:20 ID:vQXs7qSA0: ラーメンが精神安定剤なのだ
617：名無しさん：2022/10/17(月) 07:17:29 ID:fUjpK93k0: まだcase8なのか……
618：名無しさん：2022/10/17(月) 22:17:00 ID:v7PZlyps0: 乙
一話読み飛ばしたかと思ったが……
ここにも階段の仕掛人的存在がいるのかね？
619：名無しさん：2022/10/17(月) 23:52:26 ID:YydbNGg.0: 先がまったく見えない……いったいどうなるんだ
620：名無しさん：2022/10/20(木) 12:47:47 ID:7PvetIKQ0: よく考えたら普通にめっちゃ怖いなこれ
621： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:27:47 ID:eSeTqLVg0: >>614
ﾘﾟ▽ﾟﾘ<l「乙ありやでー」

>>615
（　´_ゝ`）「そうか？」

（´<_｀　）「そうだ」

>>616
(　"'Д')「だよなあ！」

>>617
( ,'3　)「残念ながらそのようですね……」

>>618
( ´W｀)「さて、それはどうでしょうか？」

>>619
l从･∀･ﾉ!ﾘ人「ハラハラするのじゃー！」

>>620
(　´ー｀)「まったくだな……」
622： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:29:02 ID:eSeTqLVg0: 前回のあらすじ
・俺には先生がどう見ても瀬茂さんに見えるんだが
・実は生きていたのか、何故か生き返ったのか、二つに一つでしょうね
・ご存じの通り私は拘置所にいたはずなのですが……気づいたら病室に

　／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　|　流石だよな、俺ら　　|
　＼＿　＿＿＿__　＿_／
　　　　Ｖ　　　　　　Ｖ
　　d（　´_ゝ`）人（´<_｀　）b
　　＼　　　／.　＼　　　／
　　　 l　　 l　　　　 l　　 l
　　／／l　|　　　 |　l＼＼
　　￣　￣.　　　￣　￣

【標準AA環境】

　　　※右のAAのｽﾞﾚない環境が標準です｡　 | 　　 |＼|／　|　　　　　｜　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧＿∧ | ∧∧ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |(,,ﾟДﾟ)||,,ﾟ Θﾟ）|（； ´Д｀）|(=ﾟωﾟ)|
623： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:29:38 ID:eSeTqLVg0: Case8-Day4A
　　　　　　　　　|　　|￣￣￣|:l　 |　　　　　　　|　::|　　　　 ,|　|
　　　　　　　　|￣￣　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　|
　　　　　　　　| 　　　流　石　探　偵　事　務　所　　　|　|
　　　　　　　　l＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,|　|
　　　　　　　　　　　|　 |`''-､_　　　　　　　　　　　　　　　　　｜ |
　　　　　　　　　　　|　 |　　　｢￣￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣｜ |
　　　　　　　　　　　|　 |　　　|　　　　　　　　　|　　　　　　 |　|
　　　　　　　　　　　|　 |　　　|　　　　　　　　　|　　　　　　 |　|
　　　　　　　　　　　| 　|　　　| 　　　　ｒ‐┐| ｒ‐┐ 　　　,|　|
　　　　　　　　　　　|　 |　　　| 　　　　 |　 |｜!　 ! 　　　 .|　|
ノヽ-ﾍｨiヘl＾ヽ-, 　 |　 |　　　l　　　　 └‐'ﾞ l└‐'　　　　　|　|
―――――┐ｽ　 !　 !　　 |　　　　　　　　　|　　　　　　 |　|
　　　　　　 | ,ﾚi　|　 |　　　|＿＿＿＿＿＿,|＿＿＿＿＿,,|　|
　　　　　　 |　Z　|　 |　／　　　　　　　　　　　　　　　 ,｜_|／
　　　　　　 |　ヘ |＿|／
624： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:30:14 ID:eSeTqLVg0: 　　!|　　　　　　　　i|　　　　　　　i|　　　　　　|i　　　　　!|　　　i　　　　　　　!　　i
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625： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:30:50 ID:eSeTqLVg0: （´<_｀　）「ん……おはようございます」

( ,'3　)「おはようございます」

ｲ从　ｰﾉi､zzz...

（　-_ゝ-）zzz...

（´<_｀　）「……雨ですか」

( ,'3　)「ええ、そのようですね」

（´<_｀　）（時間は……６時か）

( ,'3　)「朝食のご用意をいたしましょうか？」

（´<_｀　）「ん……そうですね。せっかく色々買い込みましたし」
626： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:31:26 ID:eSeTqLVg0: 【給湯室】
　　　　　　　　　　　　　 |　　 :|￣￣￣￣|￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣　|￣￣￣￣￣￣￣~ |:|　　|
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627： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:32:08 ID:eSeTqLVg0: （´<_｀　）「しまったな。パン買ってきたのにトースターがない」

( ,'3　)「コンロがあれば問題ございません。焼き方お教えしましょうか？」

（´<_｀　）「あ、お願いします」

( ,'3　)「ですがその前にスープを作るとしましょう。これと、これと……これも使いましょうか。
　　　　鍋の方用意しますので……こんな感じで、切って頂けますか？」

（´<_｀　）「わかりました。流石ですね」

( ,'3　)「いえ、そのようなことは……」

（´<_｀　）（こうしてると、鬼畜の所業に手を染めたクソジジイとは到底思えんのだけどな……）

( ,'3　)「どうかなさいましたか？」

（´<_｀　）「いえ」

　―――。
628： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:32:43 ID:eSeTqLVg0: 【事務室】
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　 | 　 .| ,,,|,,,,　ｯ彡ii}ミミミミ└==}＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ |=...||　　| 　 .||.／;;;;;;;;;;;;;;｀"'＜
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,ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ,〈ヽ;;;〉──────i: : : : :┌──────､: : ヽ￣￣￣￣;;;;;;;;ゝ.{;;;;;;;;;;;;;;/´｀"'＜;;;;;;;;;;;
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ゝ､;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;}＿＿＿＿＿＿＿＿＿.ﾉ￣￣::::i. ヽヽ＿＿＿＿＿＿＿__ヽ;;;;;;ヽ,。================｀''
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629： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:33:19 ID:eSeTqLVg0: ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「あ、おはようございます」

（´<_｀　）「おはようございます」

( ,'3　)「おはようございます」

（　-_ゝ-）zzz...

（´<_｀　）「……おい」

（　-_ゝ((⊂（´<_｀　）「起きろ」
　　　　ｹﾞｼｯ!

（　´_ゝ+）「ウッ……」

（´<_｀　）「目が覚めたか？」

（　´_ゝ`）「夢見心地」

（´<_｀　）「意図的な誤用をやめろ」
630： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:33:54 ID:eSeTqLVg0: （　´_ゝ`）「んっ、この匂い……朝飯用意してくれたのか」

（´<_｀　）「主に中嶋さんがな」

（　´_ゝ`）ノ「あざっす！」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……ありがとうございます」

( ,'3　)「……いえ」

（´<_｀　）「んじゃ、冷めないうちに頂くか」

（　´_ゝ`）「異議なし」

( ,'3　)「では運んで参ります」

（´<_｀　）「手伝います」

　―――。
631： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:34:30 ID:eSeTqLVg0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　-=＝＝＝=- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　7!､　　, 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　　　ｨ仝イﾑ斥ュ　 }}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { { 　ﾂ爪笊ミ从从气ﾐ, /}
　　　　　　　　　　　　-‐　´￣￣￣￣｀　 - ､　　　　ヾ､笊从圦从从彡ｲ／/
　　　　　　 ,　　´　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､　　　　　ヽ＼,彡'ﾐ三ﾆ彡'／／
.　　　　／　 , -‐=＝＝ァ=-､　　　　__　　　　＼　　　　　＼￣￣￣￣.／
　　　　／　　 i!　: :　: :　,'' '; ,,' 　　,ｨ'´ヾ:ヽ　　　　　ヽ　　　　　｀￣￣￣´
. 　　 /　　　　 i!　: :　: : ,'　　,'ｰ''''´ 　　 i::i!　　　　 ',
　　 /　　　　　i!: :　: :　,'　; ; ;　　 : : : : 　 vﾍ　　　　　',
.　　/　　　　　/　: :　: :,'　　 ,.': : : : : : : : 　ヾﾍ　　　　 i　　　　　　　　／￣￣￣￣￣＼
. 　,'　　　　　/　: :　: :,', ;　 ,'　: :　: :　　: :　　 vﾍ.　　　 }　　　　　　　/　 ,....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...､　ヽ
　 i 　　　 /　: :　: :,'　, , ,'　: :　: :　: : : :　: :　ヾﾍ　　　 i　　　　　　 !　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　',
　 {　　　　/, -==-.<　　 ,'　　: :　 : : 　 : : : : 　 _,}:.i!　　 ,'　　　　　　　{　i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!　}
　 {　　　ヽ､: : : : , ＞t'　 : : : : : : 　　 , -‐: :´: :ノ　　/　　　　　　 .i　i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!　i
.　 i　　　　　｀´￣　　 i　　　　 , -‐: :´: ; -‐　´.　　 /　　　　　　 ', .ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ／￣￣ヽ
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　　 ',　　　　　　　　　　ゝ:_:; -‐　´　　　　　　　／　　　　　　　　　　　 ∨　　　　　 /｀￣￣￣
　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　｀ー―――'´
　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 ´
　　　　　　｀ｰ- 　＿＿＿＿＿__　 -‐　´
632： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:35:08 ID:eSeTqLVg0: ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「お、おいしい……！」

（　´_ゝ`）「えっ、このスープあの顆粒コンソメってマジ？？」

（´<_｀　）「マジ」

( ,'3　)「あの商品は少々酸味が強めですので、少し和らげるようにバランスを取るとおいしく頂けます」

（　´_ゝ`）「へぇー」

（´<_｀　）「ん、ドレッシングもうまい」

（　´_ゝ`）「アンチョビかな？　パワーの出る味」

( ,'3　)「ご明察です。アンチョビのペーストを少々加えております」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「なるほど……」

（　´_ゝ`）「パンの焼き加減もグッド。やっぱ中嶋さん料理上手だな」

( ,'3　)「ありがとうございます」
633： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:35:44 ID:eSeTqLVg0: 　　!|　　　　　　　　i|　　　　　　　i|　　　　　　|i　　　　　!|　　　i　　　　　　　!　　i
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　i　　　　　!　　　　i　　　　|!　　i　　　　　　|i　　　　　　　　　　　i|　　　　　　i!
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　　　　　　i　　　　i !　　　　　　　　　i|!　　　　　　　|　　　　　　　　i!
634： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:36:19 ID:eSeTqLVg0: （　´_ゝ`）「さて、腹も膨れたところで今日の予定を決めるか」

（´<_｀　）「ああ。……とりあえず病院には行くよな？」

（　´_ゝ`）「瀬茂さんに何かないかは探りたいな。ただ、いつ行くかは微妙」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「他に行く宛があるんですか？」

（　´_ゝ`）「頼れそうな知り合いが本当にいないかは確認しておきたい」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……そうですね。私としても、風狸が本当にいないのかは確認したいです」

（´<_｀　）「差し当たりフィレンクトさんのクリニックが優先か」

（　´_ゝ`）「あとはバーボンハウスと筆府署」

（´<_｀　）「特課は所在わからんし……あと行くとしたら一条邸？」

（　´_ゝ`）「沢近邸の方が優先度は高いかな。あと絶対いないだろうけど村上さん」

( ,'3　)「web上に村上様の痕跡がないというお話でしたか」

（´<_｀　）「ええ、綺麗さっぱり」
635： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:36:55 ID:eSeTqLVg0: （　´_ゝ`）「高岡さん探すなら筆府大もあるか。風狸ちゃんのバイト先は……営業夜だから後回し」

ｲ从；ﾟｰﾟﾉi､「えっ、夜？　風狸はどこでバイトを……？」

（´<_｀　）「居酒屋の鳥華族です」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「ああ、あの……」

（　´_ゝ`）「店長も根野さんの親友らしいから安心して」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「あ、はい。何かすみません……」

（´<_｀　）（性被害の話聞いた後で夜の仕事ってんじゃ心配にもなるか）

（　´_ゝ`）「……行き先候補としてはそんなとこか」

（´<_｀　）「それで……どこを優先する？」

（　´_ゝ`）「フィレンクトさんのとこからだな。で、流れで高須のポイントを回る」

（´<_｀　）「……中嶋さん、フィレンクトさんの自宅の場所はご存じですか？」

( ,'3　)「はい。ご自宅の方に訪問したことはございませんが、クリニックの裏手だったかと。
　　　　高岡様のご自宅も把握しております。……当然、瀬茂様のお屋敷も」

（　´_ゝ`）「そりゃ助かる」
636： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:37:31 ID:eSeTqLVg0: （　´_ゝ`）「弟者。移動中に瀬茂さんの勤務状況とか探れる？」

（´<_｀　）「うむ。病院のサイトによると午後は外来のようだが……それ以外の勤務は潜入せんとわからんな」

( ,'3　)「……電話は、どう致しましょうか？」

（　´_ゝ`）「うーん……今かけてみる？」

（´<_｀　）「……まあ、今じゃ駄目な理由もないか」

( ,'3　)「承知しました。では……」

　prrrrrr....

　　　　　　　prrrrrr....

( ,'3　)「……出ませんね」

（　´_ゝ`）「夜勤って感じじゃなかったから寝てるってこともなかろうが……勤務中か？」

（´<_｀　）「かもしれないな。まあ勤務医のシフトは凄まじいらしいから、通し勤務で今寝てる可能性もあるが」
637： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:38:06 ID:eSeTqLVg0: （　´_ゝ`）「……よし、それじゃあ高須に向かおう」

（´<_｀　）「ああ。……お二人も異論はないですか？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「はい」

( ,'3　)「問題ございません」

（　´_ゝ`）「それじゃ早速――」

（´<_｀　）「待て待て」

（　´_ゝ`）「んあ？」

（´<_｀　）「お前、その寝癖で行く気か？　身支度くらいしろ」

（　´_ゝ`）「あ、はい」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「ぷっ」

（　´_ゝ`）ｂ「美女に笑われるなら本望」

（´<_｀　）「馬鹿言ってないではよしろ」

（　´_ゝ`）「はい……」
638： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:38:42 ID:eSeTqLVg0: 　　!|　　　　　　　　i|　　　　　　　i|　　　　　　|i　　　　　!|　　　i　　　　　　　!　　i
　i　　　i|　　　!　　　　　i　　　　　　i　　　|!　　　　i　　　　　　　!　　!　　i　　　　　i
　　i|　　　　!　　　i　　　　　i　　　　　!　　　　!　　　　i　　|!　　　　　　i|　　　!
　　!|　　　　　　　　i|　　　　　　|i　　　　　!|　　　i　　　　　　　!　　i
　i　　　i|　　　!　　　　　i　　　　　　i　　　|!　　　　i　　　　　　　!　　!　　i　　　　　i
　　i|　　　　!　　　i　　　　　i　　　　　!　　　　!　　　　i　　|!　　　　　i|　　　!　　　i|
　　!|　　　　　　　　i|　　　　　　|i　　　　　!|　　　i　　　　　　　!　　i
　i　　　i|　　　!　　　　　i　　　　　　i　　|!　　　　i　　　　　　　!　　!　　i　　　　　i
　　i|　　　　!　　　i　　　　　i　　　!　　　　!　　　　i　　|!　　　　　　i|　　　!
　　　　|i　　　　l　　　　!　　l　　　　　　　!　　　　　　　i　　　　i　　　!|　　i
　　!|　　　　　　　　i|　　　　　　　i|　　　　　　|i　　　　　!|　　　i　　　　　　　!　　i
　i　　　i|　　　!　　　　　i　　　　　　i　　　|!　　　　i　　　　　　　!　　!　　i　　　　　i
　　i|　　　　!　　　i　　　　　i　　　　　!　　　　!　　　　i　　|!　　　　　　i|　　　!
　　!|　　　　　　　　i|　　　　　　|i　　　　　!|　　　i　　　　　　　!　　i
　i　　　i|　　　!　　　　　i　　　　　　i　　　|!　　　　i　　　　　　　!　　!　　i　　　　　i
　　i|　　　　!　　　i　　　　　i　　　　　!　　　　!　　　　i　　|!　　　　　　!
　　　　|i　　　　l　　　　!　　l　　　　　　　　!　　　　　　　i　　　　i　　　!|　　i
　i　　　　　!　　　　i　　　　|!　　i　　　　　　|i　　　　　　　　　　　i|　　　　　　i!
　　i!　　　　　i!　　　i 　　　　　　　　　i|　　　　i　　　　　i!　　　　i!　　　　　i!
　　　　　!i　　　　i|　　　　　!|　i!　　　　　　　　　　|i　　　　　　　　　i!
!|　　　i　　　　i　　　　　　　|!　　　　　　　i!　　　　　　　　|i　　　　　　　　i!
　　　　　　i　　　　i !　　　　　　　　　i|!　　　　　　　|　　　　　　　　i!
639： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:39:17 ID:eSeTqLVg0: 【車】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.......----‐‐‐‐''''''-- ､..,,
　　　　　　　　　　　　　_,,......--‐‐''''''´　　　　　 / 　,－‐‐--- 　ｌｌ｀‐‐-......,,__
　　　　　　　　　　／´ 　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　　ｌｌｌ￣｀''''‐--..二ｌ―‐-...,,,_
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　/　 /　　　　　　　ｌｌｌヽ　ｌ￣ｌ　　ｌ｀''''''ー-ｌ
　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /／￣￣ヽ　　.ｌｌヽヽ　ｌ　ｌ　　ｌ　　　　ｌ
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　 /''‐､/ 　　　　　/ 　,,ｌ　ｌヽヽ　ｌ　ｌ　　　ｌ　　　　ｌ
　　　ｨ＿＿,,.........----―‐‐‐'''''''''''''''￣´/　　ｌ/_,......--‐‐''''´￣　　ｌ　ｌ　ヽ－‐　　　ｌ　　　　ｌ
　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　ｌ　　　　　　　　　　　ｌ　ｌ　￣￣￣￣ｌ￣￣￣｀ｌ
. /.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　ｌ　　　　　　　　　　´ ｌ　ｌｌ＿＿___,,,,......ｌ-----―ｌ
.ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　ｌ　　　,,........--‐‐''''''''´ｌ　ｌ　　　　　　　ｌ　　　　　ｌ
ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　__........----‐‐''''ｌ　　　　　　　　　　　ｌｌｌ　　　　　　　ｌ　　　　ｌ
ｌ　ｌ￣￣￣｀-´￣￣￣￣´／　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　ｌｌｌ　　　　　　　ｌ　/￣ヽ　ｌ
ｌ　ｌ―――――――――ｌ　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　/ ｀ｌ　　　　　　　　ｌ　/｀ヽ -' ｌ
ｌ｀'-------------------ｌ------.-------ｌ　　　　　／￣￣〈　ｌ　　　　　_,,.,... ｌｌ /｀ぃン
ｌ　ｌ　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　ｌ　　　　 /￣￣＼ヽ　ｌ　....-‐'''´　　　ｌ/ ｌ　ｌ
.ｌ　ｌ　　　　　　　　　　　　　.ｌ　　　　　　　　　ｌ　　　./　／ヽ　ｌ　ｌ　ｌ　　　　,,..-‐ｌ'´　ヽ/ｌ
..ｌ　｀‐‐‐---..............,,__　　　ｌ　　　＿＿　　　ｌ　　　 /　/　　　ｌｌ /　ｌ_,,..-‐''　　　ヽ＿／
　ｌ　　　　ｌ　　　　ｌ　　￣￣　　　ｌ　　ｌ　　　ｌ..--‐Ｔ　ｌ　　　ｌ〉‐''´
　└---.._ｌ...,,__＿_ｌ　　　　　　　　　｀‐-､ｌ　　　　　　ｌ　ｌ　　ｌｌ
　　　　　　　　　　´｀''''''''‐---..........,,____,,......--‐'''''''〈　　＼__,/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿/
640： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:39:52 ID:eSeTqLVg0: （´<_｀　）「……？」

（　´_ゝ`）「ん？　どした？」

（´<_｀　）「……なあ、何か静かすぎないか？」

（　´_ゝ`）「ん……？　言われてみれば……」

（´<_｀　）「いつもなら車の音とか結構聞こえるはずなんだが……」

（　´_ゝ`）「……何もないな」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「そうですね、雨音しか聞こえないです」

( ,'3　)「少々、不気味ですね……」

（　´_ゝ`）「……警戒だけしとくか」

（´<_｀　）「うむ。既に何か動き出しているような、そんな気がする……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……」

( ,'3　)「……」
641： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:40:28 ID:eSeTqLVg0: 　＿＿_＿＿＿__
. /_||＿|　|＿||＿||三三≡＝─
f目ﾃ=､＿＿＿＿|三三≡＝─
｀て((◎)――(◎)三三三≡＝─

（　´_ゝ`）「……人も車も全然いねーな」

（´<_｀　）「これは……明らかにおかしいな」

(； ,'3　)「流石様」

（　´_ゝ`）「ん？」

(； ,'3　)「SNSを確認していたのですが……全ての更新が深夜で止まっています」

（；´_ゝ`）「えっ。……弟者？」

（´<_｀；）「……本当だ！　病院アタックしてて気付かんかったが……」

（；´_ゝ`）「……いやーな予感がする」

（´<_｀；）「奇遇だな、俺もだ……」

ｲ从；ﾟｰﾟﾉi､「……」
642： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:41:03 ID:eSeTqLVg0: 【ローレンツ邸】
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ﾐゞ;;ﾐゞ;;.. ;.　|　 ..| | |;;;| |;;;||　 |　　　|;|::|　　　　　　|　　　||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; ||　　　　|＿|＿| ヾ;/ゞ
ゞｿミゝﾐゞ;;ヾ;:;;: . | | |;;;| |;;;||　 |　　　|;|::|　　　　　　|　　　||￣￣|￣￣|￣￣||　　　　　　　　;ヾゞ;
ヾ;:;;:ヽﾐゞ;;ｿゝﾐゞ;;. | |;;;| |;;;||　 |　　　|;|::|　　　　　　|　　　||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; ||　　　　　　ヾ;;;ゞ ;;ゞ
ヾ;:;ミヽﾐゞ;;ヾ;:;　　 | |;;;| |;;;||　 |　　　|;|::|　　　　　　|　　　||￣￣|￣￣|￣￣||　Ц 　ヾ;;;　;;ゞゞ:;ヾ
;ゞゝヽﾐ;ｿミゝﾐゞ;;,| | |￣￣.|　 |　　　|~''|　　　　　　|　　　||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; ||　　　　ヾゞ:;ヾ　::ｿゞ
ﾐゞ;;;:;ｿｿミヾ;:;;:　　 | |￣￣.|　 |　　　|~''|　　　　　　|　　　||￣￣|￣￣|￣￣||　ゞ:;ヾ　ゞゞ:;ゞ:;ヾｿ
iｿヾ;: ;;:ヽ_;:ゞ　　　| |⌒l⌒|　 |　　　| . |　　　　　　|　　　||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; ||　　ゞ:;ヾ;ヾゞゞ:;:ゞ;;
　;i;:ヽ_;:ゞﾐゞ |　　 | |i.__|___|　 |　　　|__,|　　　　　　|　　　||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;　ヾヽ::ヾｿ;;;: ;ヾゞゞ;.;:ヾ
;ゞil|;;;;;ヾヾヾゞ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　::ヾｿ;;;:;ヾゞゞ:;:: ;;:ヾゞゞ;
643： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:41:39 ID:eSeTqLVg0: （　´_ゝ`）「予想はしてたが表札からして違ったな。誰だよゴレーヌって」

（´<_｀　）「その上留守ときている」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「表のクリニックも開いてないようですし……」

( ,'3　)「どういたしますか？」

（　´_ゝ`）「うーむ……鍵開けて潜入してもいいが、収穫なさそうな気がする」

（´<_｀　）「同感だ」

( ,'3　)「では、次に参りますか？」

（　´_ゝ`）「そうだな……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「風狸……」

　―――。
644： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:42:15 ID:eSeTqLVg0: 　＿＿_＿＿＿__
. /_||＿|　|＿||＿||三三≡＝─
f目ﾃ=､＿＿＿＿|三三≡＝─
｀て((◎)――(◎)三三三≡＝─

（　´_ゝ`）「……結局、高須での収穫はゼロか」

（´<_｀　）「半ば予想通りではあるけどな……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「それより……誰にも出会わないのが不気味すぎますね」

（´<_｀　）「はい……一体どうなっているのか」

( ,'3　)「webも相変わらず動きがありません」

（　´_ゝ`）「……ところで弟者、潜入できた？」

（´<_｀　）「駄目だな。なかなか手強い」

（　´_ゝ`）「であれば外来突撃するか」

（´<_｀　）「……誰が行く？」

（　´_ゝ`）「俺かな？　不測の事態を考えると」

（´<_｀　）「まあそうなるか……」
645： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:42:50 ID:eSeTqLVg0: 【筆府市立病院】
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　　|　筆府市立病院　 |　　　／　　　　　　　　　　　　　　／ _ 　 |　 |　　::|
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646： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:43:25 ID:eSeTqLVg0: （　´_ゝ`）「……ここも、人の気配ないな」

（´<_｀　）「車は結構停まってるが……」

( ,'3　)「人影はありませんね……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「でも、あそこの部屋は電気着いてますね」

（　´_ゝ`）「想像するに……あそこに瀬茂さんと沢近がいるのか……？」

（´<_｀　）「……行ってみよう」

　ガラッ！

（；´_ゝ`）「「！！」」（´<_｀；）
647： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:44:00 ID:eSeTqLVg0: 　　　　　　　　　　 _,,, --──-　､
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*(‘‘)ﾉｼ「おーい！」

（；´_ゝ`）「……」

（´<_｀；）「……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「？」

( ,'3　)「……お返事なさらないので？」
648： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:44:36 ID:eSeTqLVg0: （；´_ゝ`）ﾉｼ「おーい！」

（´<_｀；）「沢近さん！　状況を確認したいです、そちらに伺っても！？」

*(‘‘)*「あ！　じゃあ入口空けますね！」

　ガラッ！

（　´_ゝ`）「うーむ……」

（´<_｀　）「病院にも人がいないとすると……一体ここで何をしていたんだ？」

( ,'3　)「た、確かに……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……誰かいないか探しにきたのでは？」

（´<_｀　）「あー……それはあるかもしれません」

（　´_ゝ`）「……先入観のせいでどうも穿っちまうな」

（´<_｀　）「うむ」
649： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:45:12 ID:eSeTqLVg0: 【ラウンジ】
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650： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:45:48 ID:eSeTqLVg0: *(‘‘)*「よかったぁ……本当に誰もいなくなってしまったのかと」

（´<_｀　）「……瀬茂先生はご一緒じゃないんですか？」

*(‘‘)*「え？　はい、私が来たときには誰もいませんでしたけど……」

（　´_ゝ`）「誰もいないなら、ここで何をしてたんだ？」

*(‘‘)*「本当に誰もいないのか確認してたんです」

( ,'3　)「それで……本当に誰もいなかったと」

*(‘‘)*「はい……医師や看護師だけではなく入院患者さんまで……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「そんな……」

*(‘‘)*「それで途方に暮れてたら、車の音が聞こえて……」

（　´_ゝ`）「なるほど」

（´<_｀　）「うーむ……」

*(‘‘)*「あの……皆さんはどうしてこちらへ？」
651： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:46:23 ID:eSeTqLVg0: （´<_｀　）「瀬茂先生に用があったんですよ」

*(‘‘)*「瀬茂先生に……？」

（　´_ゝ`）「詳しい事情は一旦省くが、俺らは瀬茂先生が今の状況に何か関わってると考えてる」

*(‘‘)*「えっ」

（´<_｀　）「誰もいなくなった町で、あの病室にいた俺たちだけがこうして会話している……どう考えても偶然とは思えません」

*(；‘‘)*「それは……確かに。……やっぱり、町中こんな状態なんですか……？」

（　´_ゝ`）「人っ子一人いない」

（´<_｀　）「午前中に知り合いのところをいくらか回りましたが、誰にも会いませんでした」

*(；‘‘)*「さっき110番が繋がらなかったんですけど……もしかして……」

（　´_ゝ`）「……下手したら国中……いや、世界中そうなのかも」

( ,'3　)「……国内も海外も、SNSやwebサイトの動きが全くありません」

*(；‘‘)*「嘘……確かに誰からも返事来ないなーとは思ってたけど……」

（´<_｀　）「……つかぬことを伺いますが、一条実里さん、またはフィレンクト・ローレンツさんとお知り合いですか？」

*(‘‘)*「……？　いえ、その名前に心当たりはないです」

（　´_ゝ`）「なるほど……」
652： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:46:59 ID:eSeTqLVg0: （´<_｀　）「……もし世界中こうなのだとすると、電気が普通に使えてるのが不可解だな」

（　´_ゝ`）「む……そうか、確かに。需給バランス崩壊どころの話じゃないからな」

（´<_｀　）「となると……やはりこの状況は何者かの作為が働いている」

（　´_ゝ`）「そういうことになるな。……ご都合主義的に作られた箱庭の世界、っていうのが一番しっくりくるか」

（´<_｀　）「……甚だ信じ難いことだがな。こんな精巧な世界作っちまうとか」

（　´_ゝ`）「……なるほど。やはり、まだ続いているということか」

（´<_｀　）「ん……夢の話か？」

（　´_ゝ`）「ああ。清浦さんによれば……仕掛け人は神か魔王か、って話だったからな」

（´<_｀　）「……」

（　´_ゝ`）「……」

（´<_｀　）「勘弁してくれ」

（　´_ゝ`）「本当にな」
653： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:47:34 ID:eSeTqLVg0: 　　!|　　　　　　　　i|　　　　　　　i|　　　　　　|i　　　　　!|　　　i　　　　　　　!　　i
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654： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:48:20 ID:eSeTqLVg0: （　´_ゝ`）「俺たちの入院の経緯について教えて貰いたい」

*(‘‘)*「ええと……流石さんについては弟さんがご存じでは……？」

（´<_｀　）「どうも記憶が曖昧で……すみませんがお願いします」

*(‘‘)*「一応、守秘義務があるんですけど……この状況ですしね。
　　　　そちらのお二人も話しちゃって大丈夫ですか？」

( ,'3　)「はい」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「はい」

*(‘‘)*「じゃあ、話しますけど……まず、流石さん。
　　　　流石さんは一昨日、仕事中に意識を失って弟さんに担ぎ込まれました」

（´<_｀　）「……認識あってます」

*(‘‘)*「中嶋さんは、会社の前で倒れられたとかで同僚の方が救急車を……」

( ,'3　)「……ちなみにそれは、どちらの会社でしょうか？」

*(‘‘)*「えっ？　高木製薬だったかな……？」

( ,'3　)「ふむ……懐の名刺の通りですか。ありがとうございます」

*(‘‘)*「竹切さんは待合室で倒れられて……」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……なぜ待合室にいたのか、とかご存知ですか？」
655： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:49:51 ID:eSeTqLVg0: *(‘‘)*「えっ？　……持病の定期診察、というお話だったと思います」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「なるほど……確かにそれで通っていました」

*(‘‘)*「あれ？　えっ？　……もしかして皆さん、記憶ない感じですか？」

（　´_ゝ`）「記憶自体はあるが……何故倒れたのか、入院することになったのかは全員覚えがない」

*(‘‘)*「そうなんですか……」

（´<_｀　）「それで……その後は」

*(‘‘)*「あっ、はい。……色々検査をしても原因がわからなくて、
　　　　目覚めもしないのでひとまず入院させて様子を見ることになりました。
　　　　これは皆さん一緒です」

( ,'3　)「……入院手続きなどは誰が行ったんでしょうか？」

*(‘‘)*「中嶋さんは奥様が。竹切さんは旦那様が。流石さんは弟さんが」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「えっ？　そうだったんですか……？」

( ,'3　)「昨日伺った通りですか……」

（´<_｀　）「……すみません。そちらのお二人に連絡を取ることは可能ですか？」

*(‘‘)*「えっ？　はい、可能です」

（　´_ゝ`）「んじゃお願い」

*(‘‘)*「わかりました。ちょっと待っててくださいね」
656： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:50:27 ID:eSeTqLVg0: （　´_ゝ`）「……ワンチャンいるかもな、その二人」

（´<_｀　）「俺がいる以上可能性はあるな」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「あの人が……」

( ,'3　)「しかし……それなら何故連絡先がないのでしょう？」

（　´_ゝ`）「その件があるから、可能性は五分五分だと思う」

( ,'3　)「なるほど……」

（´<_｀　）「しかし、いたとして……解決の糸口になるのか？」

（　´_ゝ`）「わからん。いずれにせよ瀬茂さんを見つけたいところだが……」

( ,'3　)「……もう一度、電話をかけてみます」

（´<_｀　）「そうですね……お願いします」
657： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:51:02 ID:eSeTqLVg0: 　　!|　　　　　　　　i|　　　　　　　i|　　　　　　|i　　　　　!|　　　i　　　　　　　!　　i
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658： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:51:38 ID:eSeTqLVg0: *(‘‘)*「お待たせしました」

（´<_｀　）「どうでした？」

*(‘‘)*「どちらも電話に出ませんでした」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「そう、ですか……」

（　´_ゝ`）「ふむ……まあ、いるなら昨日にしろ今日にしろ、病院来てそうだしな」

( ,'3　)「……確かに」

（´<_｀　）「さて、そうなると……どうするか」

（　´_ゝ`）「うーむ……あっ！」

（´<_｀　）「ん？」

（　´_ゝ`）「GPS」

（´<_｀　）「……なるほど？　瀬茂さんの連絡先はわかってる……アタックを試みることは可能だな」

（　´_ゝ`）「弟者の本領発揮来たな。ついでに中嶋さんの奥さんと根野さんも」

（´<_｀　）「そう期待されても困るが……やってみよう」
659： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:52:13 ID:eSeTqLVg0: （　´_ゝ`）「そっちは弟者に任せるとして……他にできることは」

( ,'3　)「……難しいですね」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「風狸のバイト先と……バーボンハウス、でしたっけ？　そちらを確認するというのは？」

（　´_ゝ`）「んー……無駄かもしれないがやらないよりマシ、か？」

( ,'3　)「……正直に申しまして、ただ待つ、というのは難しい心境ですね」

*(‘‘)*「うんうん、じっとしてるとおかしくなりそうです」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「……あっ」

（　´_ゝ`）「ん？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「根野屋……根野屋が、あります……！」

（　´_ゝ`）「何だって……？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉiっlｺ「ほら！」

（　´_ゝ`）っlｺ「……本当だ」

( ,'3　)「それでしたら……まずはそちらを当たるのがよさそうですね」

（　´_ゝ`）「異論ない」
660： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:52:48 ID:eSeTqLVg0: *(‘‘)*「あれっ……？」

( ,'3　)「どうされました？」

*(‘‘)9m「今……あそこに人影が見えたような……？」

（；´_ゝ`）「何っ……！？」

ｲ从；ﾟｰﾟﾉi､「……あっ！　本当です！」

（　´_ゝ`）「……誰だかわからんが、とりあえず迎えに行くか」

( ,'3　)「そうですね」

*(‘‘)*「……何か、フラフラしてません？」

ｲ从ﾟｰﾟﾉi､「確かに……？」

( ,'3　)「傘も……差しておられないようですね」

（　´_ゝ`）「……？」

*(‘‘)*「どこか体調が悪いのかも……急いで迎えに行きましょう！」

（　´_ゝ`）「あっ、電気に照らされて姿が……っ！？」

ｲ从；ﾟｰﾟﾉi､「「っ！？」」*(‘‘；)*
661： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:53:24 ID:eSeTqLVg0: ,',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','
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,',',Case8「裏切者は誰だ？」',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','
,',',Day4A「消えた住人」',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　To be continued...
662： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/22(土) 23:53:59 ID:eSeTqLVg0: 今回はここまで
663：名無しさん：2022/10/23(日) 00:24:55 ID:abeVxixk0: 乙
664：名無しさん：2022/10/23(日) 13:04:56 ID:tz76MQMo0: 最近続きが気になるところで切れるので次回が楽しみすぎる
665：名無しさん：2022/10/23(日) 17:10:50 ID:y2XIHr8.0: 乙乙
一体誰だ？誰なんだー？！！
666：名無しさん：2022/10/24(月) 00:03:55 ID:DPC5GX6M0: 一体何者なんだ……
667：名無しさん：2022/10/24(月) 00:40:38 ID:p8A2jI6U0: 乙
あれ……舞台に集められている人の共通点ってまさか
668： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/29(土) 23:04:54 ID:H.NxRNbY0: >>663
ﾘﾟ▽ﾟﾘ<l「乙ありやで」

>>664
('A`)「確かに山場CMみたいな引きが続いてるなぁ……」

>>665-667
(´・ω・`)「ちくわ大明神」
669： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/29(土) 23:08:32 ID:H.NxRNbY0: Case8-Tips1 ？？？

|::━◎┥「観測を開始しました」

|::━◎┥「閾値を超える攻勢魔術反応を検知……キャンセルしました」

|::━◎┥「探索魔術反応を検知。ジャミングを実施……成功しました」

|::━◎┥「観劇主軸の覚醒を確認」

|::━◎┥「裏切者の盗伐を確認」

|::━◎┥「精神魔術反応を検知。検索中……エラー：未確認魔術です」

|::━◎┥「未確認魔術の解除シークエンスに移行……キャンセルしました」

|::━◎┥「裏切者の盗伐を確認」

|::━◎┥「観測主軸のログアウトを確認」

|::━◎┥「ゲームマスターの反応ロスト。検索中……」

|::━◎┥「ゲームマスターの反応を確認」

|::━◎┥「観測主軸のログインを確認」

|::━◎┥「不正なアクセスを検知しました。対応中……アクセス規制しました」

|::━◎┥「観劇主軸の覚醒を確認」

|::━◎┥「不正なアクセスを検知しました。対応中……エラー：アドレスが存在しません」
670： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/29(土) 23:09:07 ID:H.NxRNbY0: Case8-Tips2 白昼夢

（　‘∀‘）「……あれ？」

（　"∀"）「おん？　どした？」

（　‘∀‘）「いや……あれ？」

（　"∀"）「何だ、疲れたか？」

（　‘∀‘）「……そうかも？　白昼夢？」

（　"∀"）「そりゃよくないな。帰るぞ」

（　‘∀‘）「いや大丈夫だって」

（　"∀"）「駄目だ。猟は引き際が肝心だっていつも言ってる」

（　‘∀‘）「……92歳現役は引き際あってんの？」

（　"∀"）「それはそれ、これはこれ」

（　‘∀‘）「えぇー……」
671： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/29(土) 23:10:22 ID:H.NxRNbY0: 前回のあらすじ
・……なあ、何か静かすぎないか？
・誰もいなくなった町で、あの病室にいた俺たちだけがこうして会話している……どう考えても偶然とは思えません
・今……あそこに人影が見えたような……？

　／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　|　流石だよな、俺ら　　|
　＼＿　＿＿＿__　＿_／
　　　　Ｖ　　　　　　Ｖ
　　d（　´_ゝ`）人（´<_｀　）b
　　＼　　　／.　＼　　　／
　　　 l　　 l　　　　 l　　 l
　　／／l　|　　　 |　l＼＼
　　￣　￣.　　　￣　￣

【標準AA環境】

　　　※右のAAのｽﾞﾚない環境が標準です｡　 | 　　 |＼|／　|　　　　　｜　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧＿∧ | ∧∧ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |(,,ﾟДﾟ)||,,ﾟ Θﾟ）|（； ´Д｀）|(=ﾟωﾟ)|
672： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/29(土) 23:10:58 ID:H.NxRNbY0: Case8-Day4B
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673： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/29(土) 23:11:33 ID:H.NxRNbY0: ｲ从；ﾟｰﾟﾉi､「！？」

*(；‘‘)*「なっ、ななななっ！？」

(； ,'3　)「な、なんと……！」

（；´_ゝ`）「……どう見てもゾンビです、本当にありがとうございました」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　z ≦　 },:；´￣￣¨¨¨¨ミｘ
　　　　　　　　　　　　　　　　´　　　。ﾟ;;' :::. : :　:　:　:　. .⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／込/　　 /:: ::: :;;｡^: : ､: :　:. ．. : ::：'”，
　　　　　　　　　　　　 ,〈　∠ア　　　／.．{::r;/゜;::'　.:} {:: ./´. ::;''oム
　　　　　　　　　　　　.，　⌒ヽ　　　　　ﾟ: {::/　｡’.::ﾉ厶ｨ゜　. :{. :ﾟ｡::;：　｀ﾐ、
　　　　　　　　く-‐ｧミム,._　　　　＼｝｡ﾟ: {::/　｡’.::ﾉ厶ｨ　{. :ﾟ｡::;：　}:}
　　　　　　　　　ヾノYYYYﾕｭ,ヽ　　;;'':゜*。::ﾚ　.:::;;∠⌒｛　丿　{:;{　}}
　　　　　　　　　 {'三二二ﾆﾆ｀ﾊ・”　::;;:’，　 . :てﾝ^｛_}人:;;'　;';:「 ,jﾘ
　　　　　　　　　　　　寸三三三三ﾊいＶ　三｝厂｀…=ミｿ}}　;;' ﾉ...{/
　　　　　　　　　　　　　寸三三二ニ} ｝} }/　三≠ﾆﾆ彡”´￣¨ .:///
　　　　　　　　　　　　　　　〉"´　rf千ﾘノ ,ﾘ　乂__;彡;'´:／゜￣￣　{
　　　　　　　　　　　　　　ノ,イ｢jУ￣　＿ﾉ/ ⌒ｰ===彡｡゜,,;:: 　　八
　　　　　　　　　　 rf_｢ ┘　　／´二アj/ 　;; ;Y´｛o,;'゜　,,：/////≫=＝
　　　　　　　　　厂　　　／二ﾆア´　////v{/{人从ﾉ　j≫　´
　　　　　　　　　　　　 /　　　／ニﾆア´ 　,彡 //　 {/{　　≫ ´
　　　　　　　　　　　｀≧ｉ升￢广厂ヽ　　　ﾉ { 　乂! 〃
674： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/29(土) 23:12:08 ID:H.NxRNbY0: （´<_｀；）「……ワンチャン特殊メイクってことないか？　……ないか」

（；´_ゝ`）「えぇ……一応声かけてみる？」

*(；‘‘)*「はわわ、こっち見ましたよ！」

（　´_ゝ`）「どっちみち対応必要か……全員で出るぞ」

ｲ从；ﾟｰﾟﾉi､「えっ！？」

（´<_｀　）「……正直、兄者の傍が一番安全ですよ。熊と互角に格闘できるレベルなんで」

(； ,'3　)「……確かに、他にいないとも限りませんからね」

（　´_ゝ`）「そういうこと」

ｲ从；ﾟｰﾟﾉi､「な、なるほど……」

（´<_｀　）（車に行けば色々と武器もある。戦えずとも多少の自衛くらいにはなるはず）

（　´_ゝ`）「よし、行くぞ！」

　―――。
675： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/29(土) 23:12:44 ID:H.NxRNbY0: 　　　　　　　　　　　　　＞──＜　ｧ‐<
　　　　　　　　　　　 ,ｲ ;;;;;;;;_､　_ﾐxヽヾ))
　　　　　　　　　　 ,' :Y .::(ツ′ﾒヾ;;　k｀ヽ
　　　　　　　　　 {　､､ﾆ'"イ“''ミ　 ^ﾘＹ＼
.　　　　　　　　　ヽ ;;;;ﾍ_,,,ｧ/vｱﾉ　',,,,;;;}　ﾒヽ　　　　　_,,. -‐ ''"￣￣＼
　　　　　　　　　　＼(_)ゞ!Ⅳ/;　,,,;;;;;;/　ヾ　ヽヽ＜　　　"''─┐ヽ　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　ゝ､;;;;;;;(_;;;;;;;;;;;{__､　ヾ;;　| 　＼　　　　 }　 ',　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　｀ヽイ::｀ヽ　ｌ;;/　-''"ﾍ　　 /⌒''′　ﾍ.　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　-‐| ヾ{: : ﾍ　}´: : ,,;;;: : ',　　＼　　　　ﾍ　　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　＞'"　　／乂. Y: : :.＼ o　;;;: : :.',　　　ヽ　　　 ', 　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　／､,,　ヾ　/ 　　ヽ',: : : : :.＼: :;;: : :.ハ　　　}　　　　|;;,　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 {_ ,,,,,ヾ　　ヽ⌒ヽ　　',.: : : : : :',;ｿ　.,;;;　',　　 ,;;;;.　　　 l;;;;;;,　　　　ヽ
　　　　 _｣｣_　　　　　　/,,,　｀ヽ}＿ヽ￣　　 ',..: : : :. :.',: :,;;;;;.: : ',　　;;;;;;;　　　 l;;;;;;;;,,
　　　（,,,,,__ﾉ¨''ー＜__,ｨ-=＝ミ　　　ヽ. 　　 }!.: : : : : :',;;;;;;;;: : :.',　 ;;;;;;;;;　　　 ',;;;;;;;;;,,,,
　　　_,､,,_ノヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;　￣￣｀''＜　　　ﾍ ,,;;;;;;ﾍ.: : : : : :.;;;;;;;;: : : :', ..;;;;;;;;;　　　　};;;;;;;;;;;;,,
　　 |　､};;ヽ_ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,　ヽ　　ヽ　;,,　ﾏ;;;;;;;;.: : : :. :. :.;;;;;;.: : : :.', ;;;;;;;;;.　　　 };;;;;;;;;;;;;;,,
　　人..,;;;Ｙ;;;;;;;;;;;;;;＜　　 );;;;,ノ⌒ゝイ　 ;;;;;;　ﾏ;;;;;{.: : : :. :. :..;;;{: : : : :.', ;;;;;;;,,,　　　 };;;;;;;;;;;;;;;;;
　　〈　ヽィ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ア''″;;;;;;;;;;;;;;;',;;;　 ;;;;;;;.　ﾏ;;,,.: : : :. :.ヽ.;;;;〉..: : : :.',ヽ;;;;;;;,,,　　 ',;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　＼({｀Y´ ,,,,,,,,;;;ツ　,ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;小;;,,,,,;;;;;;;}　 };;;,,.: : : :. :. :.',;;;;／: : : :', };;;;;;;;;,,,　　',;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,
　　　　｀¨⌒''≦-､,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ア　ヾ;;;;;;;;;;;;,,,ﾉ;;;;/.: : : : : :. :.;;;;{: : :.,ｨ;;;;, l;;;;;;;;;;;}　ﾏ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　< ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ア　　　ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;{: : : :{;;;,,,..　',;;;　,ｲ　 ,l|;;;;;;;;;;;;　 };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　⌒~'寸;;;;;;;ア　　　　　　ヽ(　　　/　,,;;;;;;;;;;,,,,: :},,ｲ;;,,,,　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;　};;;;;;;;;;;;;;;;;;;
676： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/29(土) 23:13:20 ID:H.NxRNbY0: （；´_ゝ`）「いやぁー……やっぱどう見てもゾンビ」

（´<_｀；）「ひでぇ臭いだ……特殊メイクなら大したもんだが……」

（；´_ゝ`）ﾉｼ「……おーい！」

i 弋i　ｨｧ.〉「ぁぁ……ぁ……」

*(；‘‘)*「ひぃっ！？」

（；´_ゝ`）「そこで止まってくれ！」

i 弋i　ｨｧ.〉「ぁ……ぁ……」

（；´_ゝ`）「……」

i 弋i　ｨｧ.〉「nぃ……ｇ……」

（；´_ゝ`）┫「全員下がれっ！」
677： ◆KDJGUfbY2o：2022/10/29(土) 23:13:56 ID:H.NxRNbY0: 　　　　　　　　　　　　　 _斗;;;;;;,,
　　　　　　　　　　　 i、　 __, iミ
　　　　　　　　　　 /寸´ィァiミﾐ　　　　　　　　　ヘ　, ‐,
　　　　　　　　　　　 `iｪｪｪヽ　_ﾉ_　　　　　　　 /ヽ_ｿ ∨ /＿
　　　　　　　　　　　　　iｪｪｪﾉ／i: : ヽ￣￣＼　　　ヽ、　　 ==',
　　　　　　　　　　　　_ _i　　/: :＜: : : : : : :〉斗──‐ﾏー‐ i￣
　　　　　　　　　　／: :/￣ヽ/_/ヽ: : : : : : : : : : : : : : :ヽ三/
　　　　　　　　 i: : /　　　!i、　　＼: : : : : : : :───´
　　　　　　　__　　 i: /_　　　iヽ:＼　 .＼: : : : : : ＼
　　　　　/7_ｿﾔ＿.i/;;;;ヽ　　ヽ＼:＼　　 !＜: : : : : ＼
　　　　　¨ｿ-, 　　 i;;;;;;;;;;i　　ヽ　ヽ::＼　i;;;;;;;｀;,＜: : :.＼
　　　　　ゝ'ヾｿ￣ .i;;;;;;;;;;i　　　丶　i::::::::ﾏi;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀＜:.＼
　　　　　　　　　　 i;;;;;;;;;;i　　　　 i　｀＜|i￣ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼i
　　　　　　　　　　 i;;;;;;;;;;i　　　　 i　　　　 i　　　￣￣￣￣
　　　　　　　　　　￣ /ヽ　　　 i　　　　/、
　　　　　　　　　　/: : :｀＜［(ﾆ)］＞:´: i
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　　　　　　　　　　　　ﾔ: : : : : /: : : : : /
　　　　　　　　　　　　ヽ: : : : :i: : : : :./
　　　　　　　　　　　　　 i: : : : :i: : : : /
　　　　　　　　　　　　　/: : : : :i: : : :.ヽ
　　　　　　　　　　　 /: : : : : :i: : : :./
　　　　　　　　　 /: : : : ,、:i: : :_/
　　　　　　　　　　　　'´i`ヤ .iﾏ￣
　　　　　　　　　　　　　i　　 .i
　　　　　　　　　　　 i　　 i
　　　　　　　　　　 i　　i
　　　　　　　　　　　　 i斗‐-、
　　　　　　　　　　　　　 //三ﾆi
　　　　　　　　　　　　　 i i三ﾆ√
　　　　　　　　　　　　　　`ﾏ三ﾏ
　　　　　　　　　　　　　　　`ー′

（ ´_ゝ`）／こちら流石探偵事務所＼（´<_｀ ）