[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
(゚、゚トソン ホシヲウチオトス ヨウデス
53
:
名無しさん
:2022/05/05(木) 22:56:18 ID:OuSiPKTg0
彼女は床に跪き、穴に顔を近づける。
(゚、゚トソン
(゚、- トソン キュッ
(゚、\ ジーー
.
54
:
名無しさん
:2022/05/05(木) 22:56:54 ID:OuSiPKTg0
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
.
55
:
名無しさん
:2022/05/05(木) 22:57:26 ID:OuSiPKTg0
(´・ω /
.
56
:
名無しさん
:2022/05/05(木) 22:57:59 ID:OuSiPKTg0
(´^ω \ トソン、大好きだよ! お風呂一緒に入らなくなって久しいけど、こうして見ていられるだけでパパは幸せだぁ!
(゚、゚*トソン (パパ大好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛し)
.
57
:
名無しさん
:2022/05/05(木) 22:58:53 ID:OuSiPKTg0
(゚、/
(゚、゚トソン あは、
58
:
名無しさん
:2022/05/05(木) 22:59:35 ID:OuSiPKTg0
2017.7.16
やった! やった! やった!
私はついにやったのだ!
今すごく自由を感じる!
明日がこんなに輝いて見えるのは初めてかも 涙
.
59
:
名無しさん
:2022/05/05(木) 23:01:04 ID:OuSiPKTg0
とりあえずここまでで前半終了です 後半はまた後で投下
書き忘れましたが閲覧注意かもしれません
60
:
名無しさん
:2022/05/05(木) 23:12:14 ID:FfkSHzbE0
すごく好き
61
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:38:36 ID:gyjRiklQ0
後半を投下します!
62
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:39:15 ID:gyjRiklQ0
「おはよー、え、どうしたのw」
「3階の女子トイレに覗き穴開けたやつがいるんだって!ヤバくない?」
「変態じゃん」
「今男子だけ集めて集会してるらしいよ、ウチらは教室待機」
「友達が第一発見者なんだけど、穴の周りが真っ黒に焦げてるって言ってた」
「なにそれ、めっちゃサイコパスっぽいんですけどw」
「ねw」
「うまく言えないけどゾッとする」
「そんなやつ学校にいるんだ」
「犯人は先生なんじゃないの?ほら、数学科の鈴木とか」
「あー」 「あいつ変態そう笑」
「でも生徒だったら?」
「ドン引き。一緒の空気吸いたくない」
.
63
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:40:20 ID:gyjRiklQ0
ザワザワ…
ヒソヒソ…
(゚、゚トソン (机の中に何か入ってる)
(゚、゚トソン (…紙?)
_________________________________________
♡
ギ | ト ←キモい <●><●>知らないと思った?
コ | ソ ←ビョーキ
| ン ←ヘンタイ
_________________________________________
64
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:41:04 ID:gyjRiklQ0
ガラガラ…
o川*゚ー゚)o 先生から伝言!今から全校集会だって〜
从 ゚∀从 一限なくなるじゃん!ラッキー
(゚A゚* ) 犯人見つかったの?
o川*゚ー゚)o え〜知らな〜い、集会で色々話すって!
ザワザワ…
ザワザワ….
o川*゚ー゚)o あ、
(゚、゚トソン
o川*゚ー゚)o おはようビッチ
65
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:42:13 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚トソン 紙書いたの、素直さん?
o川*゚ー゚)o うん。偶然通りかかってさ
o川*゚ー゚)o よりによってギコとか、趣味悪過ぎて引くんですけど
o川*゚ー゚)o 何?その目。生意気〜
o川*゚ー゚)o ま、いいよ。私がチクったってどーせ揉み消されるから
(゚、゚トソン え?
o川*゚ー゚)o 私のお父さん教育委員会で偉〜いヒトなの。それでこの学校の運営にベッタリ。私がいるのに、ここを危険に晒すと思う?
66
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:42:52 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚トソン …何が言いたいの?
o川*゚ー゚)o ギコとのことは私の中に閉まっとくから、私の言うこと聞いて?♡
(゚、゚トソン わかった
o川*゚ー゚)o 即答かよ。じゃあ…
o川*゚ー゚)o 今日の放課後3階の廊下で放尿しろ。見ててやるから
o川*゚ー゚)o ヘンタイならできるよね
67
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:43:33 ID:gyjRiklQ0
……
(,,゚Д゚) 生徒指導の宜戸です。えー今朝、三階の女子トイレの個室に穴が開けられているのが発見されました
(,,゚Д゚) で、穴は壁の向こうの、男子トイレの個室に繋がってました
ザワザワ….
ザワザワ…
(,,゚Д゚) オイ
シーーーン…
(いちいち喧嘩腰なのほんとダルいよねw)
(それな) コソコソ
68
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:43:55 ID:gyjRiklQ0
(,,゚Д゚) ——ハイ。続けますけど、
(,,゚Д゚) 我々は色々な線でこの出来事を考えています。つまり——
(,,゚Д゚) 一つは、男子生徒が…もしかしたら女子生徒かもしれませんが、悪ふざけで開けた
(,,゚Д゚) 二つ。背景に何かのいじめがあった。強要されていた
(,,゚Д゚) 三つ目、これは最も許しがたいことですが——教員の誰かがやった
(,,゚Д゚) …もし、君達でこの件について少しでも知っていることがあったら、先生に教えて下さい。どんな情報でも構いません。勿論他の生徒には口言しません
(,,゚Д゚) えーーー、これで私からの話は終わりです。以上!
69
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:44:47 ID:gyjRiklQ0
ザワザワ….
ザワザワ….
(ねーねー、男子、さっき集められた時さ、何話してたの?)
(ギコセンにめっちゃ怒鳴られた。クズ野郎がこの中にいるって)
(そうそう、俺ら無実なのにさ、変態だかなんだか知らねえけどよ。どーせこーゆーのって教師の仕業だよなw)
o川*゚ー゚)o (クズ野郎はどっちだって話だよねw じゃ、約束ね。逃げんなよ)
(゚、゚トソン
70
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:45:34 ID:gyjRiklQ0
.
71
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:45:57 ID:gyjRiklQ0
ゴーン… ゴーン…
o川*゚ー゚)o あ。早いね
(゚、゚トソン
o川*゚ー゚)o こっち
o川*゚ー゚)o ね、誰もいないでしょ?ここ行き止まりなの
(゚、゚トソン …ここでするの?
o川*゚ー゚)o うん。やって
o川*゚ー゚)o そこしゃがんで、ほら、全部床に出してね
72
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:46:35 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚トソン
o川*゚ー゚)o はい、ビデオ回ったよ
シャアアアアアアアアアア….
o川*゚ー゚)o
ポタッ…ポタッ…
.
73
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:47:57 ID:gyjRiklQ0
( 、 トソン ブルルッ
ポタッ… ポタッ..
ピコン
o川*゚ー゚)o ッ…アッハッハッハッハッハ!
o川*゚ー゚)o トソちゃん、最高www
o川*゚ー゚)o サイテーな動画撮れちゃったねww
(゚、゚トソン
o川*゚ー゚)o …何その顔
74
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:49:35 ID:gyjRiklQ0
ポタッ… ポタッ…
(゚、゚トソン スクッ
o川;*゚ー゚)o な、なんか言えよ
(゚、゚トソン キュート
o川;*゚ー゚)o なに
(゚、゚トソン これでおしまい?
75
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:50:10 ID:gyjRiklQ0
o川;*゚ー゚)o な、何言ってんの…??
o川;*゚ー゚)o もう動画だって撮ったんだよ?私に逆らう気?
(゚、゚トソン だから
(゚、゚トソン …逆よ。もうこれでおしまい?って聞いてるの
カツ…
カツ…
(゚、゚トソン 他にないの? やってあげるよ
パチャッ ポチャッ
o川;*゚ー゚)o や、やだ…こっち来ないで
(゚、゚トソン
76
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:50:52 ID:gyjRiklQ0
o川;*゚ー゚)o おまえ、マジでキモいよ
ドンッ o川;*゚ー゚)o !
o川;*゚ー゚)o あ、う…
77
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:51:31 ID:gyjRiklQ0
o川*;ー;)o う…
o川*;ー;)o う…えっぐ…
(゚、゚トソン なんで、泣くの
(゚、゚トソン …泣かないで。よしよし
o川*;ー;)o おまえ、怖いんだよ! えっぐ…
o川*;ー;)o やだ、触らないで…
o川*;ー;)o いやぁ….!
(゚、゚トソン 大丈夫。大丈夫。安心して
ギュッ
o川*;ー;)o うっ、、うぁぁぁぁぁぁ、、、うぅぅぅぅぅ、、、!
(゚、゚トソン …ずっと、寂しかったんだね
(゚、゚トソン 私がついてるから。そこの教室で休もうね
78
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:52:13 ID:gyjRiklQ0
……
o川* ー )o
(゚、゚トソン 大丈夫?もう帰る?
o川* ー )o コクッ
(゚、゚トソン 校門まで送ってあげる
< うわ!?なんだこれ!? 床びしょ濡れなんだけど!
<しかもなんか…におうんだけど
<先生呼ばなきゃ、
(゚、゚トソン キュート、行こう
79
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:52:46 ID:gyjRiklQ0
o川* ー )o
(゚、゚トソン じゃあね、また明日
(゚A゚* )
(゚A゚* ) は?キュート、、、何でトソンと一緒に?
o川* ー )o …うるさい
(゚A゚* )
(゚、゚トソン
(゚A゚*; ) ちょ、ちょっとアンタ、、キュートになんかしたら許さないからね!?
o川* ー )o うるさいッ!二度と言わせないでッ!
(゚A゚*; )
80
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:53:44 ID:gyjRiklQ0
ダッダッダッ
(;,,゚Д゚) はぁっ、はぁっ、!
(;,,゚Д゚) おいお前ら何やってる!早く帰れ!
(゚A゚*; ) 先生、何があったんですか?
(;,,゚Д゚) 生徒から連絡があってなっ。三階の廊下がびしょ濡れになってたそうだ
(゚A゚*; ) びしょ濡れ?
(;,,゚Д゚) 俺もよくわからん!とにかくもう帰れ
(^、^トソン はい、先生。わかりました
(,,゚Д゚) …ああ
81
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:54:26 ID:gyjRiklQ0
( 、 トソン …く、くっくっくっくっ
( 、 トソン あははは…
(゚、゚トソン 最っ低。最悪
(゚ー゜トソン (だけど、とても気持ちいい)
82
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:55:05 ID:gyjRiklQ0
素直キュートはこの日から、トソンを虐めなくなった。
彼女はトソンに怯えているように見えた。
彼女に同調するようにして、周囲もトソンに関わることをやめた。
陰口すら聞こえることがなかった。
83
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:55:47 ID:gyjRiklQ0
時は過ぎていく。
「覗き穴事件」から六年後。
彼女が常人を逸脱してから六年後。
.
84
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:58:13 ID:gyjRiklQ0
「从 Д从いいいいいいいッッッ グ」
「( ∀ )はっや、」
「从 Д从 ガクガクガクガクガクガク」
「( Д )やーーべってコレ….うぁっ」
「从 Д从 ハァ…ッ…ハァ…」
「从 ∀从」
「从 ∀从 キス」
「( ∀ )ん?」
「从 ∀从 キスして」
「( ∀ )うん」
「ジュルルルルルルルルル」
「ン……」
「幸せ」 「幸せ」 「幸せ」
「幸せ」
.
85
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:58:44 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚トソン
中学卒業後は、それぞれバラバラの進路を歩んだ。
ハインとジョルジュは同じ公立高校へ進学し、トソンと会うことはなくなった。
高校卒業後は、ギコやその他不特定多数との○活を繰り返しながら稼いだ。
一方では業者に依頼し、ハインとジョルジュのLINEを乗っ取ることに成功。
それぞれの部屋にも監視カメラを設置し、彼らの生活を盗撮する日々である。
86
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:59:22 ID:gyjRiklQ0
トソンは回想する。
「覗き穴事件」から暫くして、トソンはショボンの部屋に呼ばれた。
(´・ω・`) トソン、聞きなさい
(´・ω・`) 学校通信で読んだよ。女子トイレに覗き穴…立て続けに、三階の床で誰かが放尿したって
(´・ω・`) …ぶっちゃけた話、トソンがやったんだろ?
(゚、゚トソン うん
(´・ω・`) やっぱり
(´^ω^`) パパね、それを読んでめちゃくちゃ興奮したの
(´^ω^`) 実にnasty! 流石ママの子だ
(´^ω^`) そして、俺が育てた自慢の娘だ
(゚、゚トソン
87
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 17:59:51 ID:gyjRiklQ0
父親に認められた。
それなのに、心の奥底はズキズキと痛んだ。
なぜ?
それは、彼女の「まとも」でいたい部分が抵抗しているからだ。
まともな世界はどう足掻いても彼女を受け入れないのに。
——馬鹿馬鹿しい。心が痛むのは、自分が中途半端で弱い人間だからだ。
このままでは、彼女は両親の異常性に心を病み、壊れていく「可哀想な子供」にしかなれない。
認められたのが何だというのだ。それは両親と、自らの運命に隷属した敗者に過ぎない。
そこに尊厳はない。
88
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:00:13 ID:gyjRiklQ0
——もっと、もっとだ。
もっと深い闇へ堕ちていかなくてはならない。より汚いモノと同化しなくてはならない。
両親を凌駕し、自らの主体性を獲得する。そうでなければ己の宿命を乗り越えることはできない。
ショボンを ペニサスを
彼女を虐げる「まともな世界」を
喰らうことはできない。
もっと、もっと、もっと———。
89
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:02:41 ID:gyjRiklQ0
愛と同じように、
変態性は、パートナーの間で時を経て深化するものだ。
この五年間で、ショボンと母親の行為はより邪悪で、穢らわしいものへと変わっていった。
一日中、家の電気は消されており、色々なクスリや体液の匂いが充満している。
食事や家事の時間でも、部屋にはぐちゃぐちゃと湿った音と嬌声が鳴り響く。
多くの場合、それは一晩中続き、早朝にようやく眠りに就く。
死んだような静けさと煙が家中を包み、カーテンが閉じられた部屋に朝の光は届かない。
(´゜ω゜`) う゛ォっ…受け止めろォォォォ
(゜、゜川 ガクガクガクガクガク
90
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:03:27 ID:gyjRiklQ0
土色でぶよぶよとした肉体を曝け出したショボンと、淫靡な衣服に身を包んだ母親が、薄暗いリビングのソファの上で重なり合っている。
母親の薄汚れた脚が、しきりなく痙攣を繰り返す。
ショボンの身体も、何かの薬のせいか小刻みに震えて止まらない。
彼女は両親の行為を見るのが嫌いだった。
それは、未だ弱者である彼女にとって暴力と等しくあり続けた。
(゚、゚トソン …お母さん大丈夫?失神してるよ
(´゜ω゜`) ゼェゼェ
(´゜ω゜`) …お前、ペニサスにそっくりになってきたな
(゚、゚トソン え?
(´゜ω゜`) ちょっとッ….自分でも何言ってるかわかんないわ! ハハハハハ!
(゚、゚トソン ねえ、母さん、大丈夫?
( 、 *川 …大丈夫よ。ちょっと、気持ち良すぎただけ….
91
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:04:44 ID:gyjRiklQ0
二人のセックスをよそに、彼女は自分の部屋へ戻っていく。
PCのモニターには、ジョルジュとハインの部屋が大きく表示されている。
(゚、゚トソン
92
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:05:08 ID:gyjRiklQ0
从 ゚∀从 もしもし?ジョルジュ? ごめん、なんか寂しくてさ…
「全然いいよ、今暇だったし」
从 ゚∀从 なんか…ね、特に話したいことがあるわけじゃないんだけど
「…あのさ、一緒に暮らさない?」
从 ゚∀从 うん…丁度それ思ってた
93
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:05:32 ID:gyjRiklQ0
( ゚∀゚) OK、OK
( ゚∀゚) 親はなんて?
「前も言ったけど、彼氏と付き合ってるとか…なんか恥ずかしくて教えてないんだよねw」
( ゚∀゚) いや絶対気付いてるってそれ
「…だよねw」
( ゚∀゚) あー…
( ゚∀゚) ハインがよければ俺、家行くよ?挨拶とかするし
94
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:06:01 ID:gyjRiklQ0
从 ゚∀从 それはありがたいけど…
「だってそうしないと、一緒に暮らせないじゃん?」
从 -∀从 う〜〜、、
从 ゚∀从 わかった。今度来てよ。うちの親もいい人だから、分かってくれると思う
「OK、OK」
从 ゚∀从 それでさ
「ん?」
从 ∀从 前にストーカーされてるかも、って言ったじゃん
从 ∀从 私、何か恨み買うことでもあったかな…?
(゚、゚トソン
95
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:06:26 ID:gyjRiklQ0
( ゚∀゚) ねーだろ。中学も高校も平和そのものだったし
「平和…か。そうだよね」
( ゚∀゚) 違うのか?
「いや、私の友人関係なんて薄っぺらだったから。実際は皆何考えてたかなんてわかんないし。基本的に人を信じられないんだよね」
( ゚∀゚) …でもお前に粘着してた男子とか、居なかったと思うけどなー
( ゚∀゚) 居たら俺に嫌がらせとかするんじゃね?俺ら既に付き合ってたし
「…そうだよね」
96
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:07:24 ID:gyjRiklQ0
从 ∀从 でも…正直、怖くて
「…大丈夫。一緒に暮らそう。俺がお前を守る」
从 ∀从 うん…
从 ∀从 一緒に、幸せになろうね
97
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:08:10 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚トソン (恨みなんかじゃない)
(゚、゚トソン (あれ、私…どうして二人のこと監視してるんだっけ)
(゚、゚トソン (そうすると気持ちがよかったから?いや、違う…)
(゚、゚トソン (あっ、)
(゚、゚トソン (あの時、私を受け入れてくれなかったから?)
(゚、゚トソン (会わなきゃ。会って、私の思いをぶつけなきゃ)
98
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:09:25 ID:gyjRiklQ0
———同時に、
トソンにとって、ハインの存在は自らが「まともな世界」に接続する微かな希望だった。
それが彼女を留まらせていた。
一週間後
99
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:10:09 ID:gyjRiklQ0
シュポッ
从 ゚∀从 こんな夜遅くに、ジョルジュから…?
_______________________________________________________
<話したいことがある。今から会える? 23:30
23:31 いいよ>
既読
<ごめん、今車が遠くにあって迎えに行けない。近くの公園まで行くから、着いたら連絡する。23:31
23:34 わかった>
既読
<今したらば公園の広場にいる。23:50
23:50 今から家出るね>
既読
23:55 着いたよ。どこにいる?>
100
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:11:14 ID:gyjRiklQ0
从 ゚∀从 …ジョルジュ?どこ?
(゚、゚トソン ハイン
从 ゚∀从
(゚、゚トソン 久しぶり。覚えてる?
从 ゚∀从 …ねえ
从 ゚∀从 ストーキングしてたの、あなたなの?
(゚、゚トソン うん
101
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:12:21 ID:gyjRiklQ0
从 ゚∀从 …どうして
从; ゚∀从 私が裏切ったのがそんなに憎いの!?
(゚、゚トソン …それもあるよ。だけど
(゚、゚トソン 私はただ、受け入れてほしかった
(゚、゚トソン 私達、幼馴染でしょ
从; ゚∀从
从; ゚∀从 悪かったよ。反省してる
从; ゚∀从 …これでいい?
(゚、゚トソン 私の話、聞いてくれる?
从; -∀从 わかった…。そこにファミレスあるから、とりあえず入ろう
102
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:12:51 ID:gyjRiklQ0
……………
(゚、゚トソン 私ね、小さい時から性的虐待を受けてたの
(゚、゚トソン でも、誰にも言い出せなかった
(゚、゚トソン ハインだけは、私を受け入れてくれると思ってた
从 ∀从
(゚、゚トソン でも、それは終わったことだよね。私はもう気にしてない
(゚、゚トソン 皆、クラスで生きていくのに必死だったんだよね
103
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:13:35 ID:gyjRiklQ0
从 ∀从 それで、私はどうすればいいの
(゚、゚トソン …私、ハインのことが、好きだった
从; ∀从
104
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:14:02 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚トソン 今からでも遅くないと思う、別に付き合ってほしいって言いたいんじゃない、
(゚、゚トソン ただ、また友達になってくれたらって———
从; ∀从 嫌だ!
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン え?
从; ∀从 …ごめん。本当に悪かったと思ってる。だけど、今更無理なの
从; ∀从「可哀想」に、心底同情するよ
从; ゚∀从 でも——私と彼氏をストーキングするようなやつと、友達になれるわけないでしょ…??
105
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:15:18 ID:gyjRiklQ0
从; ゚∀从 それに、キュートの怯え方、普通じゃなかった…!あなたが何かしたんでしょ?
从; ゚∀从 私はもう、誰も信じない
从; ゚∀从 私はジョルジュと幸せになるの。あなたにも、誰にも邪魔させない
( 、 トソン …そう
106
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:15:51 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚トソン もう、会うこともないね
从; ゚∀从 ええ、そうでしょうね
从; ゚∀从 もしこれ以上私に付き纏うなら、警察に相談するから
(゚、゚トソン わかった
(゚、゚トソン …さよなら
107
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:16:47 ID:gyjRiklQ0
从 ゚∀从 …ごめんね
从 ゚∀从 代金は私が払ってあげるから、もう私の前に姿を見せないで
从 ゚∀从 じゃあね、トソン
( 、 トソン
( 、 トソン (終わった)
108
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:16:52 ID:mobxSoag0
ドキドキする
支援
109
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:18:18 ID:gyjRiklQ0
( 、 トソン (終わった、終わった、終わった。もう戻れない)
( 、 トソン (清々したわ。これで私の弱さは死んだから)
( 、 トソン (世界なんてクソくらえだ、「可哀想」?ふざけないで。可哀想なのはあなたたちの方)
( 、 トソン (私も幸せになってやる。絶対に、私のやり方で)
.
110
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:22:13 ID:gyjRiklQ0
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
111
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:22:54 ID:gyjRiklQ0
ファミレスを出た後、トソンはあてもなく夜の街を徘徊する。
かつてない程の轟音が彼女の耳につんざいていた。
完全に、世界から放逐されてしまった。
彼女の覚悟は業火のように燃え上がっていた。
彼女は、街の中央にある公園に立っていた。
気付けば履いていた靴はどこかへ行き、ただ裸足で立っていた。
彼女の後ろで、不気味な造形をしたモニュメントが噴水の光に鈍く照らされている。
街中だというのに、空には満天の星が輝いていた。
112
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:23:38 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚トソン
彼女は時間を忘れ、ただ呆然とそこに立っていた。
それは異様だった。
通り過ぎる人の中には、小さく悲鳴をあげる者すらいた。
113
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:24:52 ID:gyjRiklQ0
( ∵) ア゛ァ゛ァ!?
(゚、゚トソン
.
114
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:25:13 ID:gyjRiklQ0
彼女に話しかけてきたのは、古い家着の上下にサンダルを履いた、中年の男であった。右手に持ったビデオカメラを彼女に向ける。
( ∵)あんた、なにしてんの?
(゚、゚トソン ?
( ∵) ホラね。やっぱり
( ∵)…だから信用できないんだよ。
( ∵) お前らなんかオレに嫌がらせしてるみたいだけど、出てって下さいね!この街から….
115
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:26:00 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚トソン …どういうことですか
( ∵) アァ!?しらばっくれやがって!
( ∵) 組織の手先なんだろ!?お前
(゚、゚トソン …。
( ∵) ...ほらね、図星ですよ。奴らは都合が悪くなると喋らなくなるから、これがその証拠!政治家も皆一緒!
( ∵) ひょっとしたら、人間じゃなくてロボットかもしれないなぁ、、おお、怖い怖い…
( ∵) とにかく、あんたらは俺に嫌がらせして「真実」を世の中に広めないように、懸命に努力されてるみたいですけども!
( ∵) 証拠はたくさんありますから! 俺は騙されない!
( ∵) ペッ!
116
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:27:05 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚トソン ゾクゾク
それは運命の出会いだった。
そうとしか言いようがなかった。
.
117
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:27:28 ID:gyjRiklQ0
トソンはそのまま男を尾けた。
裸足は足音を消すのに都合がよかった。
男は町から離れた一角にある一軒家に住んでいた。
周りは空き地や駐車場になっており、その家だけ孤立しているように見えた。
(゚、゚トソン (ここがあのひとの家…)
辺り一帯が死んだような雰囲気に包み込まれていた。
人が住んでいながら、人気を感じない空間。
都市の深淵のような場所であった。
118
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:28:05 ID:gyjRiklQ0
そして彼女は、男の家の塀にスプレーで文字が書かれているのを発見する。
「誰も知らない真実 宇宙 8月15日 見てるんだろ お前だよ
革命はもうすぐ起きる」
(゚、゚*トソン ゾクゾクゾクゾクゾク
彼女の体内に、雷が落ちたような衝撃が起こった。
全身に暗い痺れが走り、心臓が激しく脈を打つ。
ここだったのだ。彼女が行くべきところは。
おぞましくも、あまりに魅力的な闇がそこに広がっていた。
119
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:28:58 ID:gyjRiklQ0
2022.5.1
はいりたい はいりたい はいりたい のぞきたい!
きっとすごいことになる、あそこで私は生まれ変わる運命なんだ!
.
120
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:29:41 ID:gyjRiklQ0
その夜から、トソンは一秒たりとも、あの男のことを考えないことはなかった。
あの深淵、あの家に吸い寄せられているのが分かった。
彼女が求めている忌々しい行為。
それは蜜に近付く蟲のように抗い難い。
本能がしてはいけないと全力で拒否している一方で、それを抑え込むことはできない。
( 、 *川 あっ、あっ、あっ、あっ
パンパンパンパン
(´^ω^`) フーッ!フーッ!
(゚、゚*トソン (待てない、待てない、早く準備しなくちゃ)
すぐ側で展開される両親の営みなど意にも介さず、
直ぐに彼女は、男の家に侵入する計画を立て始めた。
121
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:30:26 ID:gyjRiklQ0
.
122
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:30:59 ID:gyjRiklQ0
直ぐにその夜はやってきた。
男は毎日22時には帰宅して一日を終えることがわかった。
また、何者かによって窓は破られており、侵入はあまりにも容易であった。
(゚、゚*トソン
トソンは裏庭から、物音を立てないように敷地に侵入する。
心臓の音が痛い程高鳴り、耳の後ろでバクバクと音を立てる。
明らかな、極度の性的興奮を覚えていた。
123
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:31:53 ID:gyjRiklQ0
割れた窓の隙間から鍵を開く。
物音を立てぬようにゆっくりと扉を開く。
一歩、部屋に踏み込んだ瞬間、饐えた匂いが鼻をついた。
(゚、゚*トソン 〜〜〜〜〜ッ!!!
それは男の部屋だった。
壁や天井を、政治家や誰かの写真、ニュース記事の切り抜き、手製のコラージュ画像や図が埋め尽くしていた。
その部屋には机とコンピュータ、夥しい量のクリアファイルが存在し、
その山の中で男は布団を敷いて眠っていた。
(゚、゚*トソン (あ、だめ、かも)
彼女はあまりに濃密なその暗い空気が、じっとりと全身に纏わりつくのを感じた。
足腰から力が抜け、その場にへたり込む。
124
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:32:55 ID:gyjRiklQ0
変わる。変わる。トソンの何かが変わっていく。
それが手に取るようにわかった。
一線を超えたのが分かった。
(゚、゚*トソン (もっと、もっと凄いことが、この先に待ってる)
彼女は男を一旦そのままにして、家を探索することにした。
男のいる部屋から廊下に出ると、そこにも夥しい量の文言や写真が、まるで札のように張り巡らされていた。
はやる気持ちを抑えながら、トソンは一歩ずつ、歩を進めていく。
125
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:33:36 ID:gyjRiklQ0
バキッ
(゚、゚*トソン !!
途中で、床が割れる音がした。
彼女は足元の新聞紙をおそるおそる捲った。
床には、大きな裂け目ができていた。
そしてその奥に、地下室があるのがわかった。
地下室には、僅かなランプとベッドだけがあり、ベッドには男の母親と思しき老婆が横たわっていた。
髪はところどころ抜け落ちて、痩せこけ、死人のようになっている。
その老婆は、恐るべき眼力で、彼女のことを見上げていた。
126
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:35:55 ID:gyjRiklQ0
<●> <●>
その瞳を、その深すぎる闇を覗いた瞬間。
( Д *トソン ア゛ーーーーーーーーーーーーーーー
彼女は、生まれて初めての絶頂を感じた。
とてつもない快楽と共に沈んでいく意識が、老婆の闇の中に堕ちていくのがわかった。
腰から広がる重たい快楽が、真っ黒な闇の中へ彼女を引きずり下ろしていく。
彼女は嬉々として、その沼の中へとドプドプと浸かっていく。
127
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:36:36 ID:gyjRiklQ0
悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。悪。
彼女の脳裏に繰り返し現れ、焼き付いていく文字。
気付けば彼女は、地下室に降る階段を駆け下り、老婆に抱きついていた。
(゚、゚トソン フーッ…! フーッ!
( <●><●>)
老婆は彼女を見たまま、一言も発さない。
彼女は衝動に駆られるがまま、彼女に口づけをする。
老婆は全てを見通すがごとく、それを受け入れる。
世界に対する限りない恨みと、絶望をぶつけながら。
128
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:38:05 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚*トソン はぁ、はぁ、はぁ、
老婆の口内に舌を差し込み、闇をそこからねぶりとるように接吻する。
その後、トソンは老婆の上に馬乗りになり、彼女の首に手をかけた。
ゆっくりと、力を込めていく。
129
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:38:36 ID:gyjRiklQ0
老婆は抵抗しない。
彼女は無限に感じるような時間、老婆の首を絞め続けた。
ゆっくりと、ゆっくりと、その眼から光が失われていくのを眺めていた。
( <●><●> )
命が失われる時、老婆の眼からは憎しみもまた消え失せた。
そこには、つるんとした、ただ、ただ、深い深淵だけが残った。
トソンはその間、絶えることなくイき続けていた。
130
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:39:13 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚*トソン アっは….。
( ∀ *トソン あっははははははははははははははははは!
( ∀ *トソン やったぁぁぁぁぁぁ!私は、こんなことを、やってしまったぁぁぁぁ!
( ∀ *トソン 私、生きてる!生きてるよ!あははははは!
( ∀ *トソン はー….はー…
( ∀ *トソン ごちそうさまでした
( 、 *トソン 次は…
131
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:39:55 ID:gyjRiklQ0
彼女は階段を二段飛ばしで駆け上がり、小躍りするように男の部屋へと舞い戻った。
その姿は悪鬼か、妖精の類にすら見えた。
布団に眠る男を紅潮した表情で見下ろし、息を切らす。
(゚、゚*トソン はぁ、はぁ、
モゾモゾ
彼女は男の布団の中に潜り込んだ。
132
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:41:39 ID:gyjRiklQ0
(゚、゚*トソン こ、ん、ば、ん、は
( ∵) ン….
( ∵) うあああああ!?
(゚、゚*トソン 私です。前に公園でお会いした
( ∵) な、なんの用だッ!
(゚、゚*トソン …あは、
トソンの全身は、闇を飲み込むように、力強く脈を刻む。
その脈動は男に浸透し、更なる闇を彼女の内へ呼び込んでいく。
( ∵) …っ
(゚、゚*トソン もう硬くなってる、
133
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:42:10 ID:gyjRiklQ0
( ∀ *トソン …おめでとうございます。革命、起こりましたね
.
134
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:42:38 ID:gyjRiklQ0
2022.5.9
凄い体験をした。まるで世界で最も暗い場所に辿り着いたみたいだった。
ママとパパも絶対に経験したことのないような、体験。
私は勝った。
あの夜、私が彼にしたことは…ひみつ。笑
.
135
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:43:05 ID:gyjRiklQ0
.
136
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:44:06 ID:gyjRiklQ0
翌朝。
(´・ω・`) ふぃ〜ただいま〜。トソン、いるか?
(゚、゚トソン おかえり、お父さん、お母さん
('、`*川 あら、早起きなのね
(´・ω・`) 昨夜は凄かった…お得意先の男女を7人呼んでね。クスリあり、なんでもありの乱交パーティさ
('、`*川 もう限界…ちょっと座らせて。足腰に力入らなくなっちゃった
137
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:44:30 ID:gyjRiklQ0
(´・ω・`) 一人、めーちゃくちゃな奴がいてね。キマッた弾みでこいつにフィストしたんだよ。…もう戻んないね。ありゃ
('、`*川 ええー。でも、
(´・ω・`) 楽しかったなぁ、ハハハ!
(゚、゚トソン ねぇ
(´・ω・`) ('、`*川 ?
138
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:45:11 ID:gyjRiklQ0
両親の話など、トソンが同じ夜、体験したことに比べれば、大したことではない。
空気のようなモノであった。
思えば、長い道のりだった。
初めに精神を崩壊させた夜。
入院中の長い長い内省。
女子トイレに穴を開けた中2の夏。
ギコを、キュートを喰った夏。
そして、再び訪れた夜。
彼女はついに、自立した一人の人間になることができたのだ。
両親と、世界に、完全なる勝利を収めたのだ。
139
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:46:00 ID:gyjRiklQ0
(^、^トソン いつもありがとう、お父さん、お母さん
(´・ω・`) ('、`*川
(*´・ω・`) な、何だよ〜
(^、^トソン 家族のために精一杯頑張る二人には、私からプレゼント
(^、^トソン 開けてみて?
140
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:46:25 ID:gyjRiklQ0
(*´・ω・`) わ、わかった
ゴソゴソ…
(*´・ω・`) うお、腕時計か!?
('、`*川 どうしたのこんな立派なもの
(゚、゚トソン いろいろね。私も恩返ししないとって思って
(゚、゚トソン 中学生の時、色々迷惑かけてごめん
(゚、゚*トソン…でも、この通り!娘は立派に育ってます!
141
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:47:15 ID:gyjRiklQ0
( 、 *川
(; 、 ; *川 ペニサス…
(゚、゚トソン お母さん….
(; 、 ; *川 あなたには、迷惑ばかりかけて…
(゚、゚トソン 大丈夫だよ。私はお母さん大好きだよ
(; 、 ; *川 ありがとう…、ありがとうね…
142
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:48:04 ID:gyjRiklQ0
(´;ω;`) うぅぅ〜
(´;ω;`) ダメだ、父さんも涙を堪えられねえ
(´;ω;`) ブワッ
(´;ω;`) …うううう、こんな俺でもよ゛ぉ、娘に恩返しされる時が来るなんてぇ….っ!
(´つω;`)
143
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:48:42 ID:gyjRiklQ0
(´^ω^`) ありがとう。これは俺たちの宝物だ
('ー`*川 ありがとう。トソン
(゚、゚*トソン
144
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:49:10 ID:gyjRiklQ0
*(‘‘)*
*(‘‘)* パパ、ママ、大好き!
.
145
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:49:33 ID:gyjRiklQ0
(; 、; トソン う、うわぁぁぁぁぁぁぁん!
(´・ω・`) よしよし。偉かったな、トソン
('、`*川 本当に…立派になったわね。誰よりも賢くて、強くて、優しい子に
146
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:50:00 ID:gyjRiklQ0
ガタンッ
(´・ω・`) ん?
('、`*川 ベランダの方から…何か落ちたのかしらね
(つ、トソン
(゚、゚トソン …私が見に行ってもいい?
147
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:50:43 ID:gyjRiklQ0
.
148
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:51:23 ID:gyjRiklQ0
トソンがベランダの窓を覗くと、
そこには大きなカラスの死骸があった。
苦悶に見開いたまま、永遠に閉じられることのない眼。
ガラス玉のような眼を、虹がかった黒い羽根を、朝焼けの光が赤く照らし上げていた。
それは美しかった。
キラキラと輝いて、彼女の記憶に残り続けた。
.
149
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:52:02 ID:gyjRiklQ0
2016.7.10
ねえ、終わっちゃう前に目を覚まして。
何もかも壊して、新しく作り上げてよ。
星なんかちぎって落としてやる。
真っ黒な空、きっとそれは素晴らしく綺麗だから。
.
150
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 18:52:51 ID:gyjRiklQ0
完
期間に間に合わず、申し訳ございませんでした…。
151
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 20:38:11 ID:ffitzN/s0
救いなんてないのか、救われちゃったからの結末なのかわかんねぇな…乙
152
:
名無しさん
:2022/05/07(土) 20:47:05 ID:b55hdG0w0
乙
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板