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幽霊の正体見たりサンドリヨンのようです
1
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:08:43 ID:Sr48Ujc60
第四回ブーン系ドエロ祭り参加作品
※男×男で女装して素股します
.
2
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:10:36 ID:Sr48Ujc60
このところ、放課後に黒髪の幽霊が出るらしい。
県立のごくごく平凡な共学の高等学校にはマンガのような七不思議なんてものはなく、
生徒が怖いものと言えば集会の時の長々とした校長先生の話と高圧的な態度の教師と、次から次に発生するテストやら友達関係やら。
生徒の怖いはおおむね「うざったい」に言い換えられる。
おまけに家でも外でもインターネットで情報を検索、閲覧出来て背筋をゾクゾクさせる手段に事欠かない時代、
やにわに噂立った『黒髪の幽霊』は怖いともうざったいともつかず、薄ぼんやりと生徒達の耳に広まりはしたが、だから何という事も起きなかった。
「オバケ出るんだって」「やば」「黒髪でセーラーとかって」「ウケる」「昭和じゃん」
黒髪の幽霊が出てきて何をするだとか、見たらどうなるだとかなんて話は一切分からない。
実際何も起きてはいないし、尾ひれさえつかないでいる。
「てかユーレイじゃなかったっけ」「それなんか違うの」「同じでしょ」「お化けってなんかすんのかな」「知らね」
何故なら誰も興味がない。
移動教室の授業で廊下を歩いていたフォックスを掠めた噂話を、彼は素通りした。
旧野球部部室にこっそり停めている無許可の可愛い原付スクーターが今日も無事であるようにと祈る方が重要だった。
通学許可ステッカーなんてかっこ悪いものを、中古とはいえ愛車に貼りたくはないのである。
3
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:12:21 ID:Sr48Ujc60
幽霊の正体見たりサンドリヨンのようです
.
4
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:13:50 ID:Sr48Ujc60
***
彼がフォックスと渾名をつけられたのは小学生の時だった。
英会話教室に通うクラスメイトのやんちゃな男子が、覚えたての英単語を披露するために細目の彼を捕まえてフォックス、フォックスと呼んだ。
幼稚な悪意、子供の邪気は思いのほか口触りが気に入ったクラス中にそれが広まった。
道徳の教科書に載っている小説の挿絵にあった狐は目がまんまるだったから、彼は妙な気持ちになったものの不快には思わなかった。
彼も口触りと耳当たりが気に入った子供だった。
学区内に一つしかない中学校は小学校の顔ぶれがそっくり繰り上がり、渾名は他校の小学生だった子供達にも広がり、
フォックスは中学校でもフォックスになった。
高校進学で散り散りになってもほんの一部が重なればそっくり繰り返しで、高校2年生になっても彼はフォックスと呼ばれている。
1日の学校生活が過ぎ、帰りのホームルームが終わるとフォックスは図書室に行く。
写真部の幽霊部員なので放課後の学校に用事なんて何もなく、本当はすぐにでも原付に跨って家に帰りたいがそうはいかない。
なるべく人目がなくなってからでないと、どこで正義感溢れる告げ口魔に見付かるか分からない。そんな気がする。
大体1時間くらいフォックスは宿題をしたり本を読んだりしてだらだらと図書室に居残る。
お蔭様で提出物の出し忘れはなく成績と教員からの評価はそこそこ良い。
きりの良いところまで文庫本を読み進めて壁掛け時計に目を遣ると、ちょうど長針が動き5時半になったところだった。
スマートフォンも確認すると同じく『17:30』の表示。図書館に来てから1時間半も経っていた。
椅子に座ったまま、シャツがスラックスから出てくるのも構わずぐぐっと全身を伸ばす。Tシャツまでずれてへそが一瞬涼しい。
思いのほか気に入った本を借りる事にしてから、フォックスはいざ帰路につく事にした。
外はまだ明るく、空の端に淡いオレンジ色の暮れが広がり始めていた。
***
5
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:15:14 ID:Sr48Ujc60
旧野球部部室は校庭と野球グラウンドの向こう側に、取り壊される事なく放置されたブロック造りの小屋である。
旧部室とは言うが正確にはOBが建てた野球部の備品置き場で、今は使われていない。
かつては白かっただろうブロックは陰鬱とした色をして細かいヒビが入り、土埃塗れの磨りガラス、雨風に晒された錆びだらけの鉄扉。
室内には状態の酷い野球道具と、何冊かのファイルが残された腰の高さほどの棚が一面に並んで鎮座している。
棚だけが唯一、埃を被っても現役のように立派な存在感があった。
第何回卒業生野球部OB一同より贈呈された栄光は遺物になり、見向きもされていないのにそこにある。
それに気付いたフォックスが自分専用の駐輪場としなければ、ギュリギュリと鳴る鉄扉の錆が剝がれる事はなかっただろうし、
鍵が壊れているのに気付く誰かが現れるのはもっと後になっていたかもしれない。あるいは、誰かが壊したのかもしれないけれど。
運動部員各位に見付からないルートを通って隠密に旧野球部部室に向かう。
今日ばかりはいつもよりもハラハラと胸が急く。
今朝は寝坊をして原付を小屋の中にしまう余裕がなく、壁にぴったりと寄せて車体を傷付けないよう慎重にトタンを立てかけただけにしたのだ。
何かに使われていたらしいトタンが周囲にはいくつかまとめたれていた。
所有者不明の原付スクーターを見付けたという話はなかったから大丈夫だとは思っても、急くものは急く。
いたずらされていないとは限らない。
そう思った矢先。
いたずらされていた。
.
6
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:18:03 ID:Sr48Ujc60
防球フェンス外周に植えられた木々を抜ける手前でふいに足を止める。
旧野球部部室は目前だった。木が途切れ、スクーターを停めた場所がちょうど見える。
フェンス側からは野球部のかけ声や吹奏楽部の楽器の音が聞こえ、それを背に廃れたブロック小屋があり、陰になった扉側。
立てかけたトタンの代わりに人がスクーターに跨がっていた。
腰まである黒髪、学校指定ではないセーラー服の後ろ姿。
フォックスはふと、耳を掠めた噂話を思い出した。放課後に黒髪の幽霊が出るらしい。
あれは果たして、幽霊がオナニーをしているという話だったのだろうか、と。
幽霊は片足を地面、反対はスクーターに乗せサイドスタンドで僅かに傾いた車体に跨がっていた。
スカートから剥き出しになったふくらはぎが青白く見える。
シートと壁に手をついて体重をかけずりずりと腰を、もっと言えば股ぐらを押し付けているのだろう。
自分のスクーターで幽霊がオナニーをしている。
混乱してそう認識しかけたフォックスだったが、すぐにはっと肩が跳ねた。そんなわけがない。
オカルトに詳しくはないけれど幽霊は自慰なんてしないだろう。、
そんな生命力があるなら未練たらしくオナってないでとっとと死んでしまってほしい。
いやそれではもはや生きているので、幽霊ではなく人間という事になるのだから、
愛車の、店の人に頼んで指導してもらいながら自ずから張り替えたシートには生身の他人の性器がくっつけられているというわけになるから。
もしかしたら直に。
フォックスは充分混乱したままだった。え、と無意識に口をつく。
爪;'-`)(俺の原付でオナってる女がいるのやば)
混乱していてもそれは分かる。
7
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:20:27 ID:Sr48Ujc60
何か怒鳴り声みたいなものが聞こえて大袈裟に肩が跳ねる。自分か、死角にいるはずのオナニー女が見付かったのかと思った。
聞き取りづらい大声を上げて外野に広がっていた野球部員が向こう側に走っていくのを見ると、集合をかけられたらしい。
今だと思い、フォックスも強張っていた足を動かす。
強張っているのにもその時に気付いた。走ったつもりだったのに、いやに体が重くて、膝がすぐにも折れそうだった。怖かった。
あんまり近付き過ぎるのは嫌だったから遠巻きで足を止める。女との距離は2メートルほどだろうか。
フェンスの切れ目なので本当なら立ち止まりたくはない場所だった。
「あの、ちょっと」出した声は全然、外に出ていかなかったし、妙に優しい言葉が出てきたなと他人事じみた事を思う。
女は股ぐらを押し付けるのに夢中でフォックスに気付かない。
スクーターがぐらりと揺れて、おかしな体重をかけられて軋むスタンドが幻聴と一緒に脳裏に浮かぶ。
あと少し力をかけ間違えたらスタンドが外れて地面に倒れ、車体を石混じりの土が擦ってミラーも折れてしまって、
ボロボロに壊れてしまうのではないかと思えるほど、夢中に。
「あっ……あ、フォックスくん……」
熱っぽく聞こえた声がどこまで正確だったのかは分からない。
でもその声を聞いて、フォックスはもう一度口を開いた。今度ははっきりと声が出た。
爪'-`)「ねえ……」
続く言葉は出てこなかった。
たいした距離を走ったわけでもないのに額に汗が浮き心臓がバクバクとする。心臓に関しては女の方が酷くなっているかもしれない。
腰をグッとシートに押し込んだ姿勢で女は体を硬直させた。フォックスも動けない。土と雑草を引き摺ってなんとか数歩、足を進める。
8
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:23:29 ID:Sr48Ujc60
小柄よりは大きく、フォックスよりはいくらか背が低いだろうか。
地面についた女の足首に黒い紐が巻きつけてあるように見えて、ああタイツを穿いていたんだな、と思った。納得したような気持ちになった。
ガタッと音がしてぼうっとしていた頭が現実に戻ってくる。野球部のかけ声がふいにうるさい。遠くにラッパのような抜ける音が響いた。
一瞬グラウンドの方に気を取られると、視線を戻した時には女はもうスクーターに跨ってはいなかった。
恐るべき事にフォックスに向かって走ってきていた。息が止まる。
簾の黒髪で顔がまるっきり隠れていて、輪郭も分からないうちに女はそのまま走り抜けていった。
すれ違う時に髪が流れ、鼻と口元が簾の隙間に僅かに見えた。
川д川
振り返ると、女はフォックスが通ってきた木々の順路を辿っていく。校舎に戻るのだろう。
意外に足が速く、まとわりつくようにぶらぶら揺れる黒いタイツが危なっかしかった。
原付のシートに触れると気味悪い人肌のぬくもりがあって、若干湿っている。
後輪の近くにスニーカーが落ちていた。25センチだった。
.
9
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:24:59 ID:Sr48Ujc60
***
黒髪の幽霊、もといオナニー女遭遇の三日後。
幽霊部員のフォックスが部室に行くのは校内新聞を発行する行事時と部員招集がかかった時だけと知っているクラスメイトが、
放課後に図書室に向かわないフォックスに声をかけた。
「部活あんの?」
爪'ー`)「ないよ。届けもん」
「……もしかしてカノジョ? は? 許さねーけど」
爪'ー`)「許さねぇってなんだよ。カノジョでもねぇし」
「おめー、後輩の女子からちょっと人気あって許せねーんだよ」
爪'ー`)「それは俺もよく分かんない」
「雰囲気勝ちしやがってよー」
そんな事を話しながら階段で別れた。クラスメイトは階下へ向かい、フォックスは階段横の渡り廊下から技術棟の部室を目指す。
薄っぺらなリュックサックが今日は僅かに膨らんでいて、重たいような違和感がある。
10
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:26:44 ID:Sr48Ujc60
校舎は渡り廊下で繋がれた教室棟と技術棟に分かれている。
運動部と違い専用の部室を用意される事の少ない文化部は技術棟の各教室や、空き教室を部室として利用していた。
写真部は比較的古くからあり、過去には優秀な成績を多く残していて2階の一番端に暗室を含めた専用の部室を持っている。
もっとも近年は幽霊部員の増加に比例して部活動実績が揮わない斜陽部活である。
それでも生き残っているのは数少ない活動部員の頑張りと行事や運動部大会での記録係という活躍の場があるからだった。
その活躍も今ではデジタルに移行していて、パソコンやプリンターが部室に鎮座している。暗室は殆ど倉庫と化してる、らしい。
フォックスは1年生で入部してからこれまで一度も足を入れた事がない。
『写真部』の表札を見るたびに一丁前に、と思う。
一応ノックをして、返事があるのを待ってから部室に入った。
入って正面に構えた作業台と呼ばれる長机で、備品ではないノートパソコンを操作した部員と
武器みたいにごついカメラの手入れをしている部員がフォックスを出迎える。
二人もいる、と思った。人の顔を憶えるのは得意なので、それが別クラスの同級生と先輩だと分かる。手をゆるゆる振る。
11
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:28:17 ID:Sr48Ujc60
爪'ー`)「こんにちはーっス」
|゚ノ ^∀^)「えー、フォックス君じゃん」パソコンから顔を上げて物珍しげに笑う同級生。
(-_-)「あれぇ、今日って活動日だったっけ?」そしてカメラを弄ったまま先輩がからかう。
爪'ー`)「人探してるんですよ。二人だけです?」
(-_-)「高知君が1年と暗室。あと被写体探しに出てるのが1人」
活動をしている部員が意外にいる。
爪'ー`)「意外にみんな出てんすねえ」
(-_-)「出てんすよぉ」
|゚ノ ^∀^)「フォックス君も図書室いるくらいなら出れば良いのに」
爪'ー`)「え、なんで知ってんの」
(-_-)「2年が3階にしょっちゅういたら、なんか気になるもんだよ」
1、2年生の教室は教室棟4階にあり、図書室と3年生の教室は3階にある。
隠れていたつもりもないが気になるような事だったのか、と多少驚いた。
「そんなもんすかあ」と言いながらリュックを背中から下ろし、部室の隅に積まれた椅子を1つ持ってきて同級生の隣に座る。
パソコン画面をのぞくと画像フォルダが開かれていて、サムネイルには同じような画像が夥しく並んでいた。被写体は人物らしい。
12
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:29:58 ID:Sr48Ujc60
|゚ノ ^∀^)「誰待ち? てか待っててくるの」
爪'ー`)「高知先輩待ち」
(-_-)「じゃあ、結構待つよ。入ったばっかりだし、説明しながらだし」
|゚ノ ^∀^)「何枚かまとめてやるって言ってましたしね」
爪'ー`)「プリントってそんなかかるんすか」
(-_-)「フォックスくーん、2年のセリフとは思えませんねぇー」
はっ、と笑った先輩が暗室での現像作業について説明を始める。いいですか、コホン、とわざとらしい咳払い。
「長くなるから準備のところはちょっと省くよ」「露光処理で……引き伸ばし機が何かは憶えてるかな?」
「で、ゴミを飛ばすブロアが、これ。はい、どうぞ」
まるで幼稚園児に話しかけるようなゆっくりと優しい言い方は、優しいというより小馬鹿にしているのだろう。
確かに入部したての頃にも同じような説明をされた気がしなくもないが、そんな風に丁寧に説明されたところでフォックスにはよく分からなかった。
面倒臭いなと思って、だから憶えていないんだなと頷いた。相槌に勘違いされた。
手渡されたころんと手に収まるブロアをしゅこしゅこと握り、特に面白いとも思わないまま反対の手の平に空気を当てる。
少し強いふわふわとした風で手の平が痒くなる。先輩の説明は露光処理から溶液を使った作業に移っていった。
そのあたりになると、なんとなくではあるが作業のイメージが浮かんできた。
液体の入った長方形のバットにピンセットで摘まんだ紙、正式には印画紙と言うらしいそれを浸して、揺らしていくうちに浮かび上がる画像。
その液体に現像液だの停止液だのと名前がついているのは初耳な気がした。
「初耳なわけないでしょ」いよいよ同級生までもが溜息を吐いて笑い出した。
13
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:31:39 ID:Sr48Ujc60
|゚ノ ^∀^)「暗室の赤ランプは好きですけどね、私。露光と水洗いが圧倒的に億劫です」
(-_-)「わっかるー。だから僕、銀塩写真無理って思っちゃった」
爪'ー`)「俺も、俺も」
(-_-)「フォックス君は来るのが億劫なんでしょ」
爪'ー`)「えへ」
|゚ノ ^∀^)「高知先輩って殆ど銀塩じゃないですか。あの手際に憧れたけど挫折ですよ」
(-_-)「暗室って基本一人で使うでしょ。黙々とやるのが落ち着くんだって」
爪'ー`)「へぇー」
|゚ノ#^∀^)「フォックス君、いい? 赤ランプの中で、見る、高知先輩は、エモなんだよ! 分かるかなぁ!」
爪'ー`)「ヒエ、こわい」
(-_-)「それは僕も怖い」
そんな談笑をしているうちに「ただいま戻りました」と部室の扉が開いた。
なんだか見慣れない顔に1年生かと思い、上履きの色を一瞥すると確かに1年生だった。被写体探しに出ていたという部員のようだ。
先輩と同級生に混ざっておかえりと返すフォックスとばちりと目が合い後輩は目を丸くした。部外者と思ったかもしれない。
動揺したせいだろう、入れば良いものを扉を開けたままの格好で固まっている。
14
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:33:21 ID:Sr48Ujc60
そのまま数秒見つめ合い、フォックスが「幽霊部員の2年生でーす」とピースしてみせると後輩はあわあわと体を揺らし、
首をひょこり動かしてどうにか口を開く。「あっはい。どうもです」名乗って、漸く部室に入る。
なんだか三日前の自分を見ているようでもあった。
後輩は部活の備品である目印の赤いベルトで首に下げたレンズの長い、いかにも重たそうなカメラを首から外す。
やはりどこか気まずそうにしながら椅子を引っ張り出すと、共有のパソコンやプリンターが置かれた壁際の机に向かった。
「何撮ってきたの?」雑談をしている間に手入れを終えた自前のデジタル一眼レフカメラを片付けた先輩が体を向けて尋ねる。
電源を入れた後輩が、フォックスはパスワードなどとうに忘れてしまったパソコンを起動させて返事をする。
同級生も写真のデータ整理を再開させた。
そうなると部活動には強いて興味がないので、邪魔する理由もないフォックスは足元のリュックから図書館で借りた文庫本を出して読む事にした。
ふとスマホを見ると、フォックスが部室に来てから1時間は経っていた。
高知と後輩はまだ暗室から出てこない。他の3人はもう帰ってしまい、文庫本はもうすぐ読み終わってしまう。
今日はもう帰ってしまおうか、どうしようかと残りの厚みを確認してみる。
それからあとがきや解説を省いた本文だけを確認しようとページをパラパラ捲っていると空気が動いた。
暗室がある隣室と作業台がある部屋を繋ぐ横開きの扉が、少しだけ滑りの悪いがたつきを見せて開くと、
漏れ聞こえた声に追いついて興奮した1年生が出てきた。可愛い顔をした女の子だ。
おわ、と声を詰まらせた1年生の後ろに目的の高知が現れる。高知はフォックスを見ると僅かに瞼を上げた。
大きな変化ではないのに、目を剝いたとはこれの事かと思った。
15
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:35:22 ID:Sr48Ujc60
爪'ー`)v「幽霊部員の2年生でーす」
1時間前と同じ挨拶をしてみせると1年生はまた、おお、と声を出す。
o川*゚ー゚)o「よろしくでーす! 1年の素直です。なんで幽霊やってるんですか? 部活楽しいですよ」
爪'ー`)「素直さんが楽しいの教えてよ」
o川*゚ー゚)o「わたしも勉強中なので、教えるのは無理ですね」
爪'ー`)「そっかあ」
o川*^ヮ^)o「ていうか、先輩は先輩なんだからおかしいですよ、それ」
高い声だったけれどキンとした響きはなく、口の中が見えるような大口で笑っているのに嫌な気もしない。
素直のケラケラ笑う声は耳に心地良い。高校生で丸いふわふわの飾りがついた二つ括りの髪型が違和感なく似合うのもすごいなと思った。
フォックスと素直が話しているうちに高知はさっと後ろを通って棚の1つに近付いた。
目で追う。
厚みのある唇がやや開いているのは癖だと以前に聞いた事がある。なかなか治らない悪い癖だ、と。
棚からクリアファイルの束を抜き出して高知が素直を呼びつける。
( ゚д゚ )「素直さん、クリアファイルどれが良い」
o川*゚ー゚)o「ありがとうございます! わー、あはは。なんでこんなにカラフルなんですか」
爪'ー`)「写真部の謎なんだよ、それ」
.
16
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:37:27 ID:Sr48Ujc60
部員招集の日の出来事だったのでクリアファイルの謎に関しては憶えている。
去年、備品補填に100均ショップに出かけた顧問が「これしかなかった」と何故か5色入りのカラークリアファイルを買ってきたのだ。
透明なクリアファイルが全くないなどとあり得るのか、だが嘘を吐く意味も分からない、と部員はこっそりざわついた。
じゃあこれ、と素直は水色のクリアファイルを選ぶ。持っていた紙の束をしまうと、ニコニコしてファイルを抱きしめる。
まるで嫌味がない仕草でフォックスは感心する。
その様子を見つめる高知と素直とを見比べながら眺める。
熱烈な視線が注がれているのは彼女の胸にかかる滑らかな髪にか、ワイシャツをやんわり膨らます胸にか、柔い肉付きの手足だろうか。
単純に顔の可能性もある。
素直が抱きしめたのは銀塩写真の現像手順が書かれた写真部資料に高知指導でポイントを書き込んだものだという。
それと「わたしファンなんですよ!」の高知が撮った写真。
クリアファイルを大事にスクールバッグに入れ、それでは、と素直はスカートと髪をひらりと揺らした。
o川*^ー^)o「それでは帰ります。高知先輩、ありがとうございました。さようなら……じゃなくて、お疲れさまでした!
フォックス先輩も、さよーなら! また会ったら、一緒に勉強しましょうねっ」
爪'ー`)「楽しそう。会えたら良いね」
さようならと手を振ってみせると、素直はまるで嬉しそうににっこりの笑顔を浮かべて手を振り返す。可愛く色づいた頬は色っぽくもあった。
元気な挨拶とは裏腹に扉が静かに閉まると、部室内はしん、と重くなった。
17
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:39:16 ID:Sr48Ujc60
素直を見送った顔を高知に向け直す。高知もフォックスを見ていた。
可愛さなどない顔立ちで、真っ直ぐの目付きは圧が強い。表情が分かりにくいものの出ていけと言わんばかりの目力を持っている。面白い。
( ゚д゚ )「にやけてないで、帰ったらどうだ。用事もないだろう」
そうしてフォックスの苗字を呼ぶ。高知はフォックスを渾名で呼ばない。
声はイライラしているような、都合が悪い人間が出す気まずさをごまかすための不機嫌さがあった。
「いや、先輩待ってたんで」そう言って文庫本に栞を挟み、リュックを作業台に乗せて中のビニール袋を掴んだ。ガサリと鳴る。
爪'ー`)「落とし物」
言葉を遮るためとしか思えない俊敏さで、高知がフォックスの足下に膝をつく。予想外だったせいで間抜けな声が漏れた。
両手がべったり床に叩きつけられ、項垂れた頭頂部も項までもが丸見えになる。
「ごめんなさい。ごめんなさい、本当に、気持ち悪くてごめんなさい」
妙なところでイントネーションが上るのは言い知れない感情にでも襲われているのだろう。
後悔と羞恥心と、初めて自分の意思で自慰をした時の複雑な嫌悪感あたりが近いだろうか。謝っているから罪悪感も混ざっていそうだ。
今にも額を擦りつけそうな高知の肩を押さえると驚くほどに微動だにせず、首を落ちそうなほど下げた。
爪'ー`)「先輩、顔上げてもらって良いすか」
「ごめんなさい。謝るしか出来ないです。お金は少しずつなら払えます。ごめんなさい」
爪'ー`)「え? いやいや、先走り過ぎ」
ふっ、と笑ってしまった。
脳裏に、原付に股ぐらを押し付けていたオナニー女が浮かぶ。
湿ったバイクシート。あの人肌は、汗ではなく先走ったカウパーの滲みだったろうから。
そのオナニー女こと、目の前の高知を椅子に座ったまま見下ろして、フォックスは頭のてっぺんをぐりぐり押してみる。
18
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:41:21 ID:Sr48Ujc60
爪'ー`)「高知先輩、女装癖あるんですか」
「……あ、あ、あります……ごめんなさい」声は喉に詰まっている。
爪'ー`)「それで学校うろつくの趣味なんですか」
「それは……しゅ、趣味では、ないです。でも、あ、あれは……つい……」
爪'ー`)「じゃあ、俺の事が好きなんですか」
オナっちゃうくらい?
言い終わるかどうかで高知がフォックスを睨め上げた。涙の膜で目の端がチカリと光る。
「なんで睨むんですか」フォックスが更ににやつくと、一度ぐっと息を飲み込んでから高知が話し出す。やや震えた掠れ声だった。
( ゚д゚ )「言いふらしたいんだろう」
爪'ー`)「俺をそんな酷い奴だと思ってんですか?」
( ゚д゚ #)「い、言いふらして、み、み、みたらいい。ホモでも女装野郎でも、なんとでも。どんなに尾ひれをつけたって良い。
そうだよ、言いふらしてみろよ。お前がわりと、優等生扱いされてるのは知ってるよ。
でも、でも俺だって、俺の方が! それで言えば信頼はされてるはずだからな!
真面目に学生やってるからな、3年間、こんな変態でも!」
膝はついたままだったが上体を起こし、唾を飛ばして荒々しくきられた啖呵にフォックスは細い目を最大限丸くしていた。
顔を真っ赤にする一つ年上の男は犬みたいな浅い呼吸を繰り返す。小刻みに上下する胸は過呼吸にでもなりはしないかと思う。
がしがしと頭を掻き毟り「なんで俺だって分かったんだよ」
開き直って強気になった高知が今度は問い詰める。
見上げるくせに上から目線な物言いが面白くて、生意気な小型犬のようで、フォックスは口元に手をやって笑いそうになるのを隠す。
隠せてなどいないのだろうが。
19
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:44:15 ID:Sr48Ujc60
爪'ー`)「人の顔、憶えるの得意なんで」
( ゚д゚ )「髪の毛で見えなかったはずだろう」
爪'ー`)「唇が見えたんですよ、あと鼻」
( ゚д゚ )「それだけで?」
信じられない、という顔をする。正直なところフォックスも同感だった。あの一瞬、横を走り抜けた一目だけでよくそこに目がいったものだと。
高知だと確信した理由はもう一つあったが、それもまた、よくも気付いたものだと思う。
爪'ー`)「あとはこれ、落とし物。先輩のスニーカー」
リュックを叩くと厚手の生地越しにビニール袋がガサガサ鳴った。あの日拾った25センチのスニーカーが入っている。
爪'ー`)「前に言ってたじゃないですか。ローファーは足が痛くなるからスニーカーが好きだって」
( ゚д゚ )「……なんで、そんなこと」
爪'ー`)「なんとなく? へえって思って」
正しくは、へえ面倒臭い人だなこの先輩、である。
20
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:46:42 ID:Sr48Ujc60
適当なそれらしい理由でお人好しそうな先輩に高知の出席番号を聞き出したフォックスは翌日、3年生の下駄箱で高知のロッカーを覗き見た。
運動靴の確認をするためだった。ロッカーに鍵がかかっていないのは運が良かった。
外で行われる体育の授業のため、学校指定の運動靴が存在する。
要はローファーなどの革靴で授業に出なければ良しという話なので用意さえすれば購入義務はない。
スニーカー登校の生徒はこだわりでもない限り登校靴のまま授業に出るのが普通だった。
高知はこだわりのあるタイプだった。普段履きのスニーカーが土埃で必要以上に汚れたり、靴底が擦り切れるのが嫌だ。
しかし履くもの自体に強いてこだわりはないので学校指定の運動靴を使っている、とこれも以前言っていた。
だから高知のロッカーにスニーカーが二足もある事には驚かなかったし、運動靴が片方しかない事も驚かなかった。
そうだろうと思っていたままだった。
フォックスが拾ったのと同じサイズ、同じ靴紐の結び方、おまけに踵の擦り切れ方もそっくりな薄汚れた運動靴。
フォックスはオナニー女の正体を確信した。
21
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:48:06 ID:Sr48Ujc60
爪'ー`)「あ、そうだ。本当に言いふらそうとか思ってないんで、俺」
( ゚д゚ )「…………」
爪'ー`)「えー、信じてないとかショック。まあいいや。で、面白いとは思ってるんで、明日また来てくださいよ」
( ゚д゚ )「……は?」
爪'ー`)「女装して、旧野球部部室に来てください。なんで、とかなしで」
先手を打って続けると高知は開きかけた口をぎゅっと結んだ。精神的な優位はフォックスのままだと、たとえ開き直ろうと高知は理解している。
爪'ー`)「別に来なくても良いですけど。その時にスニーカー返すんで。それじゃ」
高知先輩さようなら。
そう言って手を振っても、高知は手を振らなかった。フォックスが部室の扉を閉めるまで、口をぽかんと開けて床に座り込んでいた。
渡り廊下を歩いていても高知が追ってくる様子はない。おそらく明日、やって来るのだろう。
歩くたびにリュックの中がガサガサ鳴る気がする。
.
22
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:49:49 ID:Sr48Ujc60
***
果たして翌日、放課後。スマホのホーム画面では『17:31』と滑らかに時刻表示が変わった。
前回、女装をした高知に出くわしたのは多く見積もっても40分頃だろう。
旧野球部部室内に行儀良く停めた原付スクーターに軽く座り、フォックスは来るかどうか分からない高知を待っていた。
来るとして自分が言った通り女装をしてくるのか、男の格好のままなのか。どうなるか、と予想している間が楽しい。
来ないなら、それはそれでスニーカーはロッカーに戻しておくつもりだ。それで苦虫を嚙み潰したような顔でもするなら、それも面白い。
最後まで疑われてはいたものの脅迫するつもりは本当にない。何故なら、面白くなさそうだから。
高校生の年頃にしては情動の淡泊なフォックスだったけれど、年頃らしく面白そうな事には貪欲だった。
子供が無知と無邪気を盾に行うような意地悪を、高校生が意識してやっているのだからたちは悪い。
外からは野球部の声がくぐもって届く。ブロック塀のおかげだろうか、それほど離れた位置ではないのに遠くの声のようだった。
顔を向けた磨りガラスから視線を落とす。窓枠下の一画に並んだ棚は被った埃がキラキラしていて景色から浮いたように綺麗に見えた。
陽がよく当たる部分とそうでない部分で色の褪せ方は随分と違ったが、素人目でも木目がかっこ良かった。
木目の層を目でなぞって時間を潰していると、ギギ、と耳につく音がした。
ギュリ、ギリリと錆びた扉を開けたのは、厚く長い黒髪で顔を開くしセーラー服を着た四日前の女だった。
長ったらしいスカート、肌の色が透けない黒いタイツ。高知のロッカーに収まっていた普段履きのスニーカー。
高知は一人分の隙間に滑り込むと素早く扉を元の形に押し込む。1秒でも早く隠れたいのかもしれない。
密会する人間はこんな感じだろうか。実際、この状況も密会には違いない。
23
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:52:06 ID:Sr48Ujc60
爪'ー`)「どうも。待ってました」
川д川「……返せよ」
爪'ー`)「そのカツラ、前髪厚過ぎません?」
「いいから、返せよ」元から顔を隠している黒髪のカツラを掻き寄せて顔を埋め、高知は嘆くような声で言った。
これからもっと嘆くだろう。
そういう意地悪を、フォックスからすれば面白そうな事をするために、高知を呼び出したのだから。
爪'ー`)「返す前に」
川д#川「まだ何かあるのかっ」
爪'ー`)「オナニーして見せてくださいよ」
高知の肩がビクリと跳ね、ぐっと内側に向く。丸めた背中は女々しい長髪があってなお、寧ろ雄々しさまで感じさせた。
高知は決して女と見紛うような華奢な体つきをしていない。胴の太さで言えばフォックスの方が薄っぺらい。骨格からして違うのだ。
逞しい筋肉はなくとも、骨太な体はどっしりと構えて見える。
スクーターから離れローファーをわざと鳴らして高知に近付く。踵から踏み出し、爪先を勢い良く下ろす。威圧的な靴音にも高知は反応しない。
縮めた手が震えていた。荒い呼吸がどういった類の興奮なのか気になるような、どうでもいいような、本能的な嗜虐心が僅かに疼く。
壁に肘をつけて寄りかかり正面から高知に向き合うと髪で隠れた奥に向けて言う。
笑い声を抑えた口調が、我ながら優しい声音になっているなと思って、フォックスの笑みがつい深まる。
爪'ー`)「女の格好してても、俺でちんぽ勃っちゃうんでしょ?」
年頃らしく面白そうな事には貪欲なフォックスだから、蟻の巣を潰すくらいの気軽さで残酷な事も平気で口にする。性格が悪い自覚はある。
.
24
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:53:37 ID:Sr48Ujc60
扉の前で立ち竦む高知をスクーターにまで引っ張ってやり、部屋の隅に転がっていたバケツをひっくり返して腰かけその前に陣取った。
目線の高さはおおむね股間のあたりにある。
スカートをきつく握るだけでも急かしはしない。覚悟を決めている最中なら待ってやるのが礼儀だ。
高知が肩を大きく動かして呼吸を整え、握っていた布地をゆっくりとたくし上げ始めた。
フォックスは膝に肘をつき、のんびりとその様子を眺めながら早送り出来れば良いのになとちょっとだけ思った。
電気の通っていない室内の光源は窓からの日射しのみ。
幸い日の高い季節なので外はまだまだ明るさを保っており、野暮ったいタイツにもほんの少しの光沢を持たせ
異様な、ずむとした膨らみをはっきりと見せた。
高知がそろそろと勃起前の股間を撫でる。透けて見えるボクサーパンツに下着は男物なのだなと思って指摘すると手を止めた。
下唇を噛み、低く言う。
川д川「だったら、なんだよ」
爪'ー`)「店じゃなくても、通販とかあるじゃないすか」
川-川「……女の子の格好は好きだ」
爪'ー`)「は? でしょうね」
川д川「俺だって分からない。下着までつけたいか……」
爪'ー`)「はぁ、なるほど。難しいんですねえ」
.
25
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:55:32 ID:Sr48Ujc60
数秒の沈黙があり、「高知先輩」と呼ぶと短い返事があった。「……うん」
股間を触る、陰嚢を握る。腹が痙攣でもしているようにヒクヒクと呼吸に合わせて動き、上半身全体が大きく上下する。
噛みしめた唇の隙間から呻くみたいな声が漏れ聞こえた。竿の形に揉み込む手つきになっても、まだ勃起はしない。
爪'ー`)「勃ちそうすか」
川д;川「ど、どうだろう……」
緊張すると勃起が難しいと言う。フォックスには経験のない事だったから実感は湧かない。
うーん、と頬杖をついて考える。自分が見ているから緊張しているのだろうけれど、好奇心は消えていない。
息を切らしている高知も本当に勃起させたいのだろうし、どうしたものか。
野外でオナニーしていたくらいだ、夢中にさせてやれれば良いのだ。
フォックスはおもむろに立ち上がるとベルトに手をかけた。スラックスのジッパーを下ろした時には、高知の手は竿を掴んだまま止まっていた。
見えない視線が股間に一途に向いているのを感じる。
「先輩」ボクサーパンツのウエストゴムに指をかけてパチンと一度弾き、続ける。
爪'ー`)「興味あります?」
特にこれと言った思想も嗜好もなく、あるとすればお年頃で一蹴してしまえる程度の軽々しさで、フォックスは物珍しい刺激に興味もあった。
26
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:56:52 ID:Sr48Ujc60
***
パンツ越しに鼻を押し付けられている。
高知は思いの外、潔かった。寧ろ食いつきが良かったかもしれない。
フォックスの股間に頬擦りし、生暖かい息を吐きかけ、唇でさする。太ももに絡んだ手は指を伸ばして尻肉を強く揉みしだく。
慣れない感触は気持ち良さよりくすぐったさが勝る。
棚に尻を預けたフォックスはされるがままに高知を見下ろした。姿だけなら女の子がフェラチオをしているようで満更でもない。
しゃぶってないけど、なんて思った矢先にパンツが湿った。ゾクッと寒気に似た感覚で膝が折れそうになる。快感ではなく、驚きが走った。
爪;'ー`)「先輩、先輩待って」
慌てて高知の頭を押さえた。下着ごとフォックスの陰茎を食んだ高知は、簾の隙間にじっとりした暗い目で上目遣いに見上げる。
開いた口からちろりと見える分厚い舌の凄味に、フォックスの腰が引いた。掴まれた尻に更にむんずと指が埋まり、尻の穴に力が入る。
爪;'ー`)「あー……替えないから、やるんならパンツ下ろしてくれますかねえ」
川д゚川「……分かった」
ウエストゴムに両手がかけられ、唾液の染みが出来たパンツが下ろされた。中途半端に下ろされたせいで太ももに圧迫感が生まれる。
ふにゃけたままの竿と袋がぶら下がった。
今更とはいえ、童貞ではなくとも、こんな間近に人の顔があるのは道徳に反しているのではとフォックスの脳裏に場違いな考えがふと浮かぶ。
そうさせているのはフォックスである。おそらく、と言うよりは限りなく逃避に近い、唐突な理性だった。
27
:
名無しさん
:2022/05/03(火) 23:58:57 ID:Sr48Ujc60
高知の指が陰毛に埋まり手触りを確認するみたいにわさわかき分け、そのまま直に握られる。流石にピクリと反応した。
絶妙な力で陰茎を引っ張るように揉む。
短く息が漏れ、腰が前に少し浮く。
同時に、その仕草が子供の頃にやった牛の乳絞りみたいで急に笑えた。
爪;*'ー`)「あっ、あは……やば、なんか、変な声」
顔が歪んでいるのが分かる。面白いから笑える、とは違う、痺れに近い悦が下腹部に集まりじわじわ広がる感覚に口角が落ち着かない。
さりげないふりをしてシャツの裾を持ち、指先の痺れを誤魔化すためにぎゅうっと握りしめた。
高知は乳絞りの手つきで陰茎をしごき、その手が行ったり来たりをするたび皮が上下に引っ張られる。
腰なのか足なのかはっきりしない痺れの出所に耐えようとしても、皮を剥こうとして亀頭を指の腹で押されると
どうしようなくビクッビクッと体が反応した。
腰が出て、堪らず引ける。
何度も何度もそんな事をされたら、十代男子が鎌首をもたげるには充分過ぎた。
立ち上がった陰茎を更に真上を向かされて陰嚢を吸われ、裏筋にぐりい、と親指があてがわれる。
粘膜のぬるついた熱が皮の剥けた亀頭に響いて気持ち悪いほどで、それが治まらないうちにあの分厚い舌が
ぬるぬるじゅぶじゅぶと舐め回して肉を硬めていく。
気持ち悪いが不快ではない。気持ち良いと言い切るには刺激が強かった。確実に、血は集まっている。
おかしな声が喉元にせり上がる。口を閉じたら鼻から息とも声ともつかない高い音が漏れ、咄嗟に口を押さえた。
顔中に当たった手はびたんっとビンタじみた。
28
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:00:44 ID:hei1I8KE0
川д川
爪; つ )
川д川「……気持ち良いか?」
爪;'つ`)「……多分?」
平行以上に勃起させておいてとんだ言い草である。
爪'-`)「それはそうと、先輩のちんちんが勃つように貸してるんすよ。タダしゃぶりは駄目でしょ」
会話もそこそこに唾液でテカらせたモノに同じくらいテラテラに濡れた唇をくっつけ、
鼻先を陰毛に埋めてにおいを嗅ぐ高知の脳天にチョップをかました。
いやにうまそうに舐め回すものだなと関心してしまう。
理解しがたい感覚だった。頭のてっぺんをぐりぐり押してやる。
陰茎の横っ面を咥えられ、舌を這わせつつ陰嚢をぷにぷに弄られるとフォックスは怒りではない苛立ちを覚える。
高知は片手でスカートを乱暴に掴んだ。ちゅば、なんて音を立てて漸く口を離す。
後ろ手をついて前面を晒した高知の顔は相変わらず髪に隠れて表情なんてろくに見えないのに、
見える口元が汁塗れなせいでだらしなくしか見えない。
捲った長いスカートを胸までたくし上げ、露わになったのはタイツの下ですっかり窮屈にいきり立ったイチモツだった。
***
29
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:02:15 ID:hei1I8KE0
ちゃこちゃこと緩く粘着性のある湿った音が足元で鳴る。
改めて異様な光景だ。
フォックスは勃起したまま立ち尽くし、その足元で女装をした高知がスカートを咥え、タイツもパンツも下ろして陰茎をしごく。
M字に投げ出した足の真ん中にはずる剥けの立派なモノが太く生えている。陰毛は剃られていた。
女装癖は男の自信のなさからきていると思っていたが、どうやらそうではないらしい。
口が塞がった状態でうう、うう、と高知はフォックスの本名を、そうだと分かるくらいはっきりと唸る。
項垂れていた頭をがくんと後ろに仰け反らせ、黒目がひっくり返りそうなドロドロの表情が見える。
真面目な先輩が性欲にかまける顔は若干ホラーだった。
男の自分をオカズに、男がオナニーをしている。
それも呆けるくらい気持ち良さげに、陰茎を屹立させている。
爪'ー`)(すげぇな、俺のちんぽ)
高知はふいにドロドロの目をフォックスに向け、口を開くと身を乗り出してもう一度フォックスの陰茎をべろんとねぶった。尻が跳ねる。
ねぶった陰茎に手を添えてキスみたいに鈴口とぽってりした唇を合わせると、じわじわ、むにゅう、とこすりつけて亀頭を出し入れする。
堪らずフォックスが高知の額に手を当てた。細い声がひゅっと逃げていく。
そのまま頬張り、ぎこちなく頭を揺らして高知が自慰の動きを早める。
手淫はやけにうまいと思ったし、唇は良かったが、フェラチオまでいくとはそうでもない。
ねっとりとして柔らかく温かい肉と粘膜の圧迫はなかなか心地良い。だからこそ、初めての経験としてはもどかしい。
30
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:03:35 ID:hei1I8KE0
フォックスは頭を撫でるように髪に指を通してやんわりと離れるよう促す。
垂れ流していたカウパーでべちゃべちゃになっている高知は射精間近だろう。
フォックスも萎えるどころか、このまま自分勝手に気持ち良さを求めて果てたら気持ち良いだろうなという気分になっている。
勃ったら入れたくなるのは、穴に入れた事がある男なら仕方ないはずだ。
爪;*'ー`)「もうちょっとそれっぽく、女の子ごっこしましょうか」
.
31
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:04:49 ID:hei1I8KE0
***
棚に手をつかせ、高知に尻を突き出すよう言った。
そのままだと流石に汚いのでワイシャツを脱いで敷いてやると「変なところで優しいんだな」などと減らず口を叩かれた。
汁塗れの口は拭われ、ドロドロの目はいくらか落ち着きを取り戻して見えたが目付きはいまだじっとりとしていたし、
スカートの下りた股間は冗談みたいにテントが張っている。
スカートを捲り上げる。女の子と比べたら丸みのない四角い尻を思いのほか綺麗に思った。触ってみると見た目よりは肉付きが良く柔らかい。
酷いものも覚悟していたが、尻の穴が見えても拍子抜けなほど不愉快を感じない自分にフォックスは驚く。
勃起さえ見えなければこういう女の子だと思えなくもない。
爪'ー`)「先輩、パイパンなんすね」
「……色が白くて、毛が濃いから……嫌なんだよ」顔は見えないがどんな表情をしているかは想像出来る。
爪'ー`)「ああ……じゃあ脛も剃れば良いのに」
「すっ……すねは、へ、変に思われる、から……」
爪'ー`)「大変ですねえ」
尻の谷間に上を向いたままの陰茎を当ててゆっくり動かすと高知の声が一瞬ひっくり返る。かくりと少し膝が折れた。
爪'ー`)「あ、ほら、ちゃんと立って。おマタくっつけて」
尻を撫でてやるとぴくんぴくんと震えるので面白い。高知はフォックスに言われた通り折れた足を伸ばし、しっかりと太ももを閉じる。
「いい子いい子」ふざけてそんな事を言いながら湿り気のまとわりついた太ももの境目に何度か擦ってぬめった竿の先端をあてがい、
抵抗力のある穴もどきに挿入した。
32
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:06:10 ID:hei1I8KE0
穴に入れたくはなっても、フォックスはいきなりアナルセックスが出来るような特殊な男ではない。
コンドームも切らしていた。あったとしても入れたくはないが。
潤滑剤不足で動かしにくさはあった。
それでも何度か動かしていくうちに、高知が太ももを引き締め直す時の締めつけと肌触りの良さで滑りが増していく。
ただの素股だというのに腰を反らせた高知がどこかざらついた小犬のような声で喘ぐ。
時折、思い出したように声がこもるのは我慢しているつもりだろうか。
ぐっと喉を詰まらせたタイミングで腰を引き寄せて尻肉をフォックスの下腹にぐいぐい押し付け、
深く突き上げるイメージでぐんと動かすと高知がすごい声を上げた。
ぎゅっと圧迫感が強くなって前に出た亀頭が絞められる。
:爪;* ー ):「つ、あー……」
「あっ……ご、ごめん」
爪;*'ー`)「いい、大丈夫。そのまま、どうぞ」
絞められた拍子にカウパーが搾られたのか腰はますます振りやすくなる。
フォックスの動きが激しくなるとすすり泣きにも似た声も激しくなった。
高知の体はいつの間にか前に傾いていて、フォックスが突くたびにコツンと額が壁にぶつかる。
気にもならないのかコツン、コツンと額をぶつけながらすすり泣き、小犬が鳴き、喘ぎ声がやむ事はない。
それから、いつからそうしていたのか高知は自分の陰茎を触っていた。
気付いたフォックスは、この期に及んで意地悪をしたくなる。
33
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:07:18 ID:hei1I8KE0
ピストンをやめて上半身を寄せ、高知の腰にやっていた手を前に向かって撫でる。案の定、高知がビクビク震えた。
丁寧に剃毛された肌は少しだけちくちくした。探り当てて手を離すように言うと高知は従い、フォックスはぬるぬるした肉をおそるおそる握る。
他人の竿を触るのは初めてだった。手の平に神経が集中して、どこまでが錯覚なのか熱く脈打っている血管の一筋まで感じる。
「やめて」「ごめん」「無理」そんな風に静止めいた事を言っている高知を無視して呼吸を整え、フォックスは手を動かした。
自分がオナニーする時の手つきを思い起こし、こうすれば気持ち良いだろうと目星をつけて根元から先端まで擦る。
合っているかは分からないけれど、くぅんくぅんと小犬が鳴いているので良しとする事にした。
へそに届きそうに反り返ったカリ高の首に輪にした親指と人差し指が引っかかる。今度は小犬が低く鳴いた。
ピストンを再開し、突くのに合わせてカリ首をやんわりと押す。足がピンと伸び、ゴン、と強い音がした。
「うー、ううー……むり、出る……あ、出るからぁ……」
高知が壁に頭をぶつけたまま腕も腰も真っ直ぐにして、尻だけはぐねぐねと動いて太ももがフォックスの陰茎をねだって刺激する。
情けない声が出そうになって、フォックスは殆ど掴めない高知の尻たぶを無理矢理掴む。
痛いのか喜んでいるのか分からない「あっ」が聞こえた。
爪'ー`)「違うでしょ」
「え……え? なに、だって」
爪'ー`)「先輩は、髪の長い女の子なんだから。女の子は出すんじゃないでしょ」
「え? えっと」
爪'ー`)「分かんないですか?」
.
34
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:09:08 ID:hei1I8KE0
「あっ。ひっ、ひっ……」
爪'ー`)「女の子はね、イクって言うんですよ」
高知の先走りでだらだらに濡れた指で滑らかに陰茎をしごく。口も閉じられていないようなあられもない喘ぎが響く。
ぬちゃぬちゃした音を高めていってから亀頭を軽く握り込んで手首をくるくる回し、しとどに濡れた強い鈴口に指で円を描いた。
高知が一際強く身を捩るので、万が一にも逃げないよう抱くように後ろから被さって棚に手をつく。
高知の白い尻にフォックスの陰毛がざりざり当たる。
真っ直ぐ立てなくなった足が内股気味に崩れ、膝がガクッと折れては持ち直し、またガクッと折れる。
例えば女がこういう時に口走るやめては大抵本心ではないから、男であってもそうだとフォックスは考える。
高知に至っては小型犬がどこかに行ってもう言葉ではない、喉から出ている上擦った叫びみたいな嬌声が出ていてやめた方が可哀想だ。
面白そうとは思うけれど、手に感じる膨れ上がった陰茎は痛そうで同情する。酷い事はしたくない。
あ、あ、あ、と長い嬌声と短い息継ぎの合間に声らしい声が聞こえた。
竿の方を握るとぶるんと肉が震えた気がした。
「……ひっ、イク……あ、イクッ……イクッ、あっ、フォックスくん……」
それは確かに、あの日に聞こえたオナニー女の声だった。
繰り返しフォックスの名前を呼んだりしているうちに高知は吐精した。
35
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:11:23 ID:hei1I8KE0
それでも高知の勃起はまだ治まらず、太ももから解放されたフォックスのも勃ったままだった。
精液がついてしまった手で陰茎に触れると肩で息をしていた高知が濁点を吐く。心なし他人の竿を掴むのに抵抗がなくなっていた。
力を込めずにゆるゆる上下させるだけでもビクンと反応する高知を楽しむ余裕が戻ってきた。
若干ぼうっとした、ひいっ、と悲鳴ともない声で高知が身を縮こませる。
出来るだけ耳元に顔を寄せて、「もうちょっといけますよね」
尋ねるよりは断言的に囁くと、何度か深呼吸をしてから高知は無言で頷いた。
その肯定よりも先に陰茎が反応していたから、見た目によらず下半身が正直な人なんだなと思った。正直、随分前から思っていた。
今度は敷いたシャツの上に高知を座らせ、同じように両足をぴったりとくっつけさせて肩に担いだ。滑りも体勢も、先程より挿入しやすい。
手で押さえて女の股ぐらに入れる角度に軌道修正をすると、バックでは気付かなかったけれど太ももの先で
亀頭が高知の陰嚢にたぷたぷ当たっている。
それが気持ち良いらしく高知は当たるたびに少しだけ大人しくなった息と声を上げた。
突くたびにぷるぷる揺れている血管の浮いた陰茎を見下ろし、これに指を引っかけたのかと思って
同じように輪っかの指でカリ首をきゅっと握った。
36
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:13:41 ID:hei1I8KE0
上に引っ張る動きをしても簡単には外れそうに思えないのがすごい。下げては上げ、トン、トン、とノックしてみる。
川д*;川「フォックス君、だめ、それ、ちょっと、だめ……あっ……」
爪;*'ー`)「きもちぃって意味でしょ」
川д*;川「うっ……うっ、ひいっ」
爪;*'ー`)「ほらぁ、さっきみたいにいっぱい力入れてくださいよ」
川д*;川「だって、だって、ああっ……ま、また、イクからぁっ……」
担いだ足がもじもじ擦り合わさると素股をする陰茎が肉壁に絞られて。
テクニックらしいものがなくても汁を垂らしたフォックスには充分心地好い痺れになって、声が漏れて。
陰茎をしごく手に力が入ると高知もいっそう声を上げて、敷いたシャツを握って。
爪;*'ー`)「そこは、我慢するとこじゃ、ないんで」
顔を真っ赤にしてふぅ、ふぅと熱く息を吐く高知にフォックスが笑ってみせたけれど、白目を向きそうな顔からすると見えてはいないだろう。
耳はかろうじてしっかりしているのか「うん」と返事があった、気がしただけかもしれない。
精液が乾く間もないほど次々濡れるイチモツだけがずっと元気だ。
37
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:15:54 ID:hei1I8KE0
それからフォックスが射精するまでに高知は2回射精した。
フォックスのあとにも芯が残っていたのを無理矢理勃たせて、くったりへばる最後の一滴まで意地悪をやめなかった。
「もぉ、もぉでないっ……あーっ、ああーっ、むり、むりだって」
「はは。先輩、また間違えてるって」
調子に乗って乳首も弄ったせいかもしれないが最後の方はぐすぐす鼻をすすって嫌がるくせに、
それ以上に呂律の回っていない朦朧とした声で「きもちいい」と「ふぉっくすくん」を言い続けた。
「ふぉっくすくんのてぜんぶきもちいい」
かなり聞き取りづらい口調ではあったけれど、女でも言わないような事も言われた。
38
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:19:04 ID:hei1I8KE0
***
帰る頃には日が暮れて外灯が点いていた。
グラウンドのどこにも運動部はいない。校舎から廊下の明かりが眩しいほどに光っている。
途中から外の事を気にしていなかったなとふと思った。
ぺたんこのリュックサックを背負って、フォックスは可愛い原付スクーターに跨る。
汚れたワイシャツは丸めてビニール袋に入れ、台所のゴミ箱に入れた。
体中が気怠くて生臭い気がして、久しぶりに湯舟に浸かった。
ちゃぷちゃぷ波打つ水面を、グッパ、グッパと手を握って開いてして遊ぶ。手は特に臭い気がして念入りに洗った。
爪'ー`)(あんなもんか)
ふわわ、とあくび。
***
39
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:21:04 ID:hei1I8KE0
黒髪の幽霊の噂話は流行る事もなくあっという間に消えた。
そんなものがいようがいまいが、尾ひれもつかないような話が面白半分になるわけもない。
詳細など分からない方が面白い。つまびらかになる前が一番心が弾む。
何故なら誰も、興味がない。
.
40
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:24:52 ID:hei1I8KE0
幽霊の正体見たりサンドリヨンのようです
おしまい
お祭りなのでニーズ度外視で我を出しました。
エロ難しいしよく分からんし悪夢も見ました。でも楽しかったです。
41
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 00:29:47 ID:hei1I8KE0
ちょっと訂正。もっと間違えてるかもしれないけど気付いた範囲で。
>>6
誤:オカルトに詳しくはないけれど幽霊は自慰なんてしないだろう。、
→正:〜だろう。
>>34
誤:ぬちゃぬちゃした(略)しとどに濡れた強い鈴口に指で円を描いた。
→正:〜しとどに濡れた鈴口に指で円を描いた。
強い鈴口ってなんだよ。
42
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 07:01:13 ID:lIbkXhPI0
乙
43
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 10:30:04 ID:E11XXEck0
乙でした
支配者と隷従者の関係性に胸が痛い
そして二回落とすの勘弁……これが好奇心かあ
面白かったです
44
:
名無しさん
:2022/05/04(水) 12:54:26 ID:TQA1esBE0
これは癖になる話
乙でした
45
:
名無しさん
:2022/05/06(金) 19:23:30 ID:cbP7juOs0
乙! めちゃくちゃ良かったです
46
:
名無しさん
:2022/05/14(土) 21:20:02 ID:p.TIO2JM0
乙乙
実体験ですか?と確認したくなるような詳細さが凄い
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