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( ・∀・)救出の魔法使いたちのようです
1
:
名無しさん
:2021/11/07(日) 17:58:55 ID:TYdx1/KM0
( ・∀・)テキパキ…
( ・∀・)あーそこ、呪文コードはシタラバ語じゃなく旧ニチャン語に直してね。魔力の収束時間の短縮に繋がるから
('、`*川はい…あの…
(´・_ゝ・`)粉末状にしたマンドラゴラでも15秒以上放置すると再生しますから凍結解除したらすぐ魔法陣の中へ吸わせてくださいね
( ・∀・)納期は気にしなくても大丈夫だから、僕の時魔法でどうにかなるしさ
| ^o^ |こころづよいじょうしたちだ
(´・_ゝ・`)みんなで力を合わせる、そうでもしないとこの世界では生きていけないんですから
('、`*;川あのっ!
( ・∀・)みんな今日が終わるまで、元気に働こうねっ☆
(´^_ゝ^`)元気に働きましょうね!
('、`*;川いい加減休みをください!!!!
(´・_ゝ・`)なにそれ
( ・∀・)しらなあい
925
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:16:14 ID:SwNBB9uo0
「しかし本当に派手にやられたなフサ、先にシャワーは浴びないのか?」
同じ1番隊のボラーフが俺の背中を叩いた。
たっぷり蓄えた顎髭と髪の毛の境目がわからない、そういう毛玉の生き物みたいな大男だ。「お前もじきにこうなる」とよく言っているが、勘弁して欲しい。
ミ,,゚Д゚彡4番隊に素材持ってってからだ。無駄口叩いてないで運べ
「その態度に身長が釣り合うのはいつの日かねえ」
ミ,,゚Д゚彡…うるせぇ
奴はそこそこ気さくで、魔法使いとしてもまあそこらの凡人よりはマシって感じの人間だが、大きな欠点があった。
スキンシップが激しく、見た目通りに力加減を知らないこと。撫でられたり叩かれたりする側を知らない蛮族だ。当然モテるタイプの人種ではない。シベリアなら上手く生きれたんじゃないかと最近思う。
ボラーフのことは心底どうでもいいとして、俺は今とても困っていた。
細身の身体や荒々しく伸びた茶髪にべっとりとまとわりつく毒々しい色彩の粘液。
四方八方からペンキでもぶっかけられたような今の俺の姿は傍から見ればどっかのマヌケよりよっぽどマヌケなのだろう。
いろいろと、本当にいろいろと鬱陶しい。ちらりとボラーフの野郎を見る。少し口角を上げた姿がマジで鬱陶しい。
926
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:16:48 ID:SwNBB9uo0
('A`)やっと第一段階終了ってとこか…
ドクオは床に敷いた魔法陣の書かれた布へ目を向けた。水色の光を放つそれは、異空間へ繋がる魔力の泉となっている。
('、`*川ん〜っ…と。5日で仕上げたにしては上出来じゃない?
大きく伸びをした後笑いかけたペニサスを見て、デミタスも軽く首を鳴らしひとまずの達成感を感受した。
(´・_ゝ・`)…さて、混ざり具合も安定してます。後はこの中でまた素材や魔力を注ぎ込んで調整して属性の再現ですね
('、`*川光、闇の配分は私たちだけでもできる程度には確立されてんだけど、時や鉄はね……
| ^o^ |なかば オンリーワン
(´・_ゝ・`)モララー様もあくまで研究途中でしたから。このメモに従ったところで完璧に出来上がるとは限りませんが…
('A`)モララーが数百年かけても成し得なかった時属性の再現…逆に言えば、すでに数百年分の試行錯誤があるってわけだ。そのメモだって一番上手く行った時のやつだろ?
('、`*川柄にもなく文章が興奮気味よね、これ…
('∀`)b やってみる価値はあるよな
(´・_ゝ・`)はぁ……あまりそう簡単なものでもないのですけれど……
('、`*川デミタスさん
(´・_ゝ・`)はい、自重しますよ
927
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:17:39 ID:SwNBB9uo0
ミ,,゚Д゚彡よう。頼まれたヤツこれで全部だ
('A`)おー、フサ。お疲れさん
極彩色の辛うじて人間と判断できる何かを特に気にせずにドクオは応えた。
他の4番隊の人間も、特に笑うような素振りはない。
('、`*川いやー派手にぶちまけられたみたいね、レインボースライムの体液。核25個も集めるの大変だったでしょ?
(´・_ゝ・`)あまりその有様でいろいろ触らないでくださいね。なんならここのシャワー使います?
ミ,,゚Д゚彡正直途中からはいかに消し炭にしないよう加減するかの戦いだったな
| ^o^ |あまりこらえしょうのなさそうなタイプですからね フサギコくんは さぞストレスがたまったことでしょう
ミ,,゚Д゚彡あァ!?
('A`)そういうとこだ、そういうとこ…ブームも弄りすぎんなって
| ^o^ |おやおや
そう言うとドクオは窘めるように横からブーム・ソヤナルカのとんがり帽子を掠め取り、左手の指先でくるくると回転させた。
2歳ほどしか違わないのに、その大人びた余裕はどうも癇に障った。
ミ,,゚Д゚彡…俺なら笑うぞ、こんな姿してるヤツ
('A`)笑うかよ。力になってもらってんのは俺たちなのにそんな失礼なマネできるか
('、`*川そういうこと。褒めこそすれ笑う趣味はないかな〜
ミ,,゚Д゚彡…面白い面白くないで言えば?
('A`)こういう状況じゃなかったら一生ネタにする程度には面白い
| ^o^ |みぎにおなじ
ミ,,゚Д゚彡ボケナス
928
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:18:45 ID:SwNBB9uo0
そういえば着替えを持ってきていないな、と気がついたので浴室からドクオを呼びつけた。
「召使いじゃねえんだぞ」と不満そうだったので、貸し借りゼロにするだけだろうと返すとどうやら納得したようだ。
わざわざ1番隊まで足を運んで持ってきたらしい。
川,,゚Д゚川サンキュー。助かった
(´・_ゝ・`)・・・・・・
| ^o^ |だいそうげんふかひ
('A`)流す前より面白くなってんな
川,,゚Д゚川ホントてめえらのそういうダルいノリ嫌いだ
川,,゚Д゚川…一人足りなくねえか?
('A`)ペニサスさんには帰って二日ほどゆっくり休んでもらうことにした。しばらくは回復でなんとかなる俺とデミタスで回す
| ^o^ |わたしはこれからいちおうおやすみですけど なんとなくここにいたいので
川,,゚Д゚川ふーん…お前らさ、ホントに出来ると思ってんの?
('A`)そう簡単に諦められるもんなら最初からこんな大勢巻き込んじゃいないわな
| ^o^ |なー
川,,゚Д゚川…だって出来るわけねえだろバカ。短くて10年だぞ?それを1ヶ月で…頭ぶっ飛んでるとしか言えねえ
(´・_ゝ・`)後半に関しては私もそう思います
| ^o^ |∩わたしも
( 'A`)∩実を言うと俺もだ
川,,゚Д゚川マジでイカれてんのか?
929
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:19:47 ID:SwNBB9uo0
8月29日 晴れ
昨日書き忘れてた。まあいいや、3日以内ならマメな方だろ。
飛びてー、ってなる天気。箒でちょっと回ってみたけどやっぱスッキリしない。
第7にでも行って直談判してやろうか、とか思ってる。
あそこの副官はえらく性格が悪いって噂だけど。名前さえ書いてなければ相手がどんなに大事に取っておいた物でも食うとか。
一度金を借りると「迷惑料」とかなんとか日常のあれこれをネタにくどくどと文句つけて際限なく利子増やしてくとか。
最近だと勝手に隊の全員の給料前借りで予算もぎ取って来たとか。
面と向かって話したことはねーけどある意味ギコやデミタスとかよりタチ悪い大人、って気がする。
─────────────────────────
930
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:20:40 ID:SwNBB9uo0
廊下でばったりディと出会ったのは昼下りの事だった。
俺も大概可愛げのねーツラしてんのは自覚してるけど、あいつはなんか…何考えてるかわからない感じ。
ブームとかデミタスとか、あの辺の類。
まじまじと見ると、やっぱ似てるなーって思う。
特に何か、自分を試しているような目つきとか。
ミ,,゚Д゚彡…少し、話がある
(#゚;;-゚)何だ
ミ,,゚Д゚彡今の第7の状況はどうなんだ
(#゚;;-゚)皆新しい巨神の製作に集中しているが、ニュッケンは…
ミ,,゚Д゚彡副官は?
(#゚;;-゚)……やるべきことはちゃんとやっているが、時々急に出かけたり好き勝手に遊んでたりする
言って良いのか悪いのか、という感じでディは答えた。
やはり相手はよほどの変人らしい。あまりアテにはできなさそうだ。
(#゚;;-゚)何故急に我々について聞く?
ミ,,゚Д゚彡いや、ドラグーンの修理まだかなーって……
(#゚;;-゚)何故魔竜を欲する?飛ぶだけなら魔法靴でも出来るし箒もあるだろう
ミ,,゚Д゚彡いちいち何故ばっかだな。お前あそこに太陽があるのも何故何故どうしてーって悩むのか?あ?
(#゚;;-゚)ふむ……
ミ;゚Д゚彡真面目に「その発想はなかった」みたいな顔すんじゃねえよ!
931
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:21:41 ID:SwNBB9uo0
ミ,,゚Д゚彡…なんつーかな、違えんだよ。魔力の伝わり具合ってのもあるけどさ…………俺の力って感じがしねえんだ、箒や靴って
(#゚;;-゚)聞くに君は魔竜を自分自身の力として見ているようだが
ミ,,゚Д゚彡チッ、悪いかよ
面白くない、と直感的に心が不快を訴えてくる。
次に何と言うかもだいたい予想はつく。
結局優れてるのは機体で俺の実力じゃないとかそういうのだろ、知ってる知ってる。
(#゚;;-゚)私は否定しない
ミ,,゚Д゚彡あァ?
(#゚;;-゚)自らの可能性を広げるための材料は多い方がいい。より知見を得て他者の存在を自分の力にすることや甲斐というものが人には必要なのだと思う
ミ,,゚Д゚彡・・・・・・
(#゚;;-゚)できればもう少し聞かせてくれないか?
ミ,,゚Д゚彡………………いやだ
言い捨てた後、ハッとしてディの顔を見た。表情は変わらなかったけれど、より不思議そうな目をしていた。
彼女は「何故だ」と言わなかった。俺も答える気はなかった。
これ以上奪われてたまるか、と感じた。
何を奪われるというのだろう。
奪われるほどのものが残っているのだろうか。
けど、そんなこと考えたってしょうがない。
それっきり話すことは特になく俺たちは別れた。
932
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:22:27 ID:SwNBB9uo0
8月30日 曇り
隊舎がうるさいなと思ったらドクオとフィレンクトが特訓を再開していた。
お前ら今そんなことしてる暇あんのかよ、って思ったけど「それはそれ」ということらしい。
いつかマジで過労死するだろあいつら。
─────────────────────────
933
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:23:03 ID:SwNBB9uo0
特訓を終えて1番隊を去ろうとするフィレンクトを見つけて俺は声をかけた。
改めて見ると本当にでかい。しかし不思議と威圧感を感じないのはそいつの人徳によるものだろうか。
(‘_L’)おや、君は……フサギコくんと言ったかな。私に何か?
ミ,,゚Д゚彡あんたそんなとこでボサッとしてて良いのかよ
(‘_L’)……ボサッと?ははは、ボサッとかあ……
フィレンクトの仕草はなんだか照れくさそうで、妙にわざとらしかった。
ミ,,゚Д゚彡だってそうだろ。あんた今シィに代わって序列1位の大魔導師なんだぞ?
(‘_L’)地位に見合った行動を心掛けよ、ということかな。なるほど、助言には感謝しよう
(‘_L’)しかし私は自分の立場に対してこれ以上ないほど真摯に向き合っているつもりだよ、フサギコくん
ミ,,゚Д゚彡マヌケに長々時間を割くことがか
(‘_L’)…ん?ふふ、そうかそうか………
ミ,,゚Д゚彡なんだよ
(‘_L’)私は畑を耕しているに過ぎないんだよ、フサギコくん。彼に生き残れるだけの力がつけば、自ずと他の若者達も生き延びる事ができるさ
(‘_L’)それと私は売る気のない喧嘩は買わないようにしている。同じテーブルにつき茶を嗜むことならできるがね
ミ,,゚Д゚彡あいつ一人でソウサク全部の命を背負えるわけねえだろ。それにさ、そこで雨や風に晒されても芽が育っていけるかは結局一人一人の意思によるものじゃねえのか?
ミ,,゚Д゚彡……ドクオ・マンドリューク・テネブリスは畑や器じゃない。あいつだって一個人だ
934
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:24:00 ID:SwNBB9uo0
そう突っかかるとフィレンクトは嬉しそうに腕を組んで頷いた。おそらく自分の返答は予想されていたものだったのだろう。
本人からすれば出来のいい生徒に感心しているのだろうが、こちらとしては掌の上で転がされているようで不愉快この上ない。
(‘_L’)それがわかっているならよろしい。高値で売りつけたつもりだったが、いやはや…流石に連戦は堪えるし、助かったと言わせてもらおうか
(‘_L’)そうだ、フサギコくんは何歳だったかな?
ミ,,゚Д゚彡……13
(*‘_L’)13歳!羨ましいことだ、なんという余白の広さか!
(‘_L’)ふふ、時代の担い手はたった一人では出来んさ、特にこんな世界ではね。よく覚えておくことだよ
とん、と肩に手を置いてからフィレンクトは去っていった。
ぽつんと残されてみて思う。
あのおっさんの言うことは正しい。
正しい、けど。
ミ,,゚Д゚彡…結局あのマヌケを特別扱いしてるのにはなんら変わらねえじゃん
935
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:24:34 ID:SwNBB9uo0
8月31日 晴れ
「何もなし」と書くほどではないものの、なんてことはない一日だった。
そういうことにして切り替えたい。
ひどく疲れた。以上。
─────────────────────────
936
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:25:30 ID:SwNBB9uo0
カサカサ…………
('A`)……あれ?
('、`*川んー、どうかした?
('A`)いや急になんか妙な音がしたような…気のせいかな
カサカサカサカサカサカサ
(;'A`)ウワーッ!?
(´・_ゝ・`)急に大きな声出さないでください……うわ
(;°A°)ゴキだーーーッ!!!?ちょっとデミタスなんとかしてくれよ!俺これだけは無理なんだよーッ!!
(´・_ゝ・`)はぁ……魔法や魔物や厄災まである世界でGの一つくらいなんですか。ちょっと光魔法でジュッと焼けば済むでしょ
(;'A`)いやなもんはいやだっ!お前がやれって!お前がやれってえええええええ!!
(´・_ゝ・`)……頼み方ってもんがあるんじゃないですか?
(;'A`)たのむううう!お願い!お願いします!!
(´-_ゝ-`)私だってイヤです
(;°A°)やっぱお前そういうやつだよな!やっっっっぱお前そういうやつだよな!!
(´・_ゝ・`)早く処理してくださいよドクオ、うっかり魔法陣の中に入って妙な変化起こされたら今までの苦労が水の泡ですよ?
('、`*川……………いまだっ
グシャ
(´・_ゝ・`)…あ、ありがとうございます
(;'A`)躊躇なく踏み潰した…………
('、`*川片付けといて
(´・_ゝ・`)('A`;)はい…
937
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:26:44 ID:SwNBB9uo0
色々と考え事をしていてよく眠れなかった。
隊舎とは別に大きな塔が立っていて、そこで1番隊の隊員達は過ごしている。基本的には二人部屋だが、ルームメイトはもうずっと前から居ない。根気強く起こしに来る奴も居ないので、9時過ぎまで平気で寝てしまうのも仕方がないこと。
のそりと布団から抜け出しぼーっとしたまま歯を磨いていると、俺は思わず目を剥いた。
窓の外から侵入しようとしている何者かの足を見た時、もはや寝ぼけている暇などなかった。
バニラの香りが妙に鼻につく。
ミ,,゚Д゚彡なんでいるんだよ
(#゚;;-゚)失礼。そしておはよう、フサギコ・ダカラ・ゴウラ。いい朝だな
ミ,,゚Д゚彡何が良いもんかよ
| ^o^ |ぐっもーにん
ミ;゚Д゚彡げっ…
| ^o^ |「げっ」はないでしょう 「げっ」は
ちっこい竜に乗っかって窓の外に現れたのはブーム・ソヤナルカだった。こめかみを押さえて唸る俺を見ながら、ブームはにこにことしたままこちらを見ている。
| ^o^ |そらをとびたがっていると ききました
ミ,,゚Д゚彡お前な………
(#゚;;-゚)君のために一番穏便に済む手段はこれしかないと思ったんだ
| ^o^ |のりな ぼーい
ミ,,゚Д゚彡いらねえ気ィ回しやがって…術式の製作はどうしたんだよ!
| ^o^ |さしたるもんだいにあらず
ミ,,゚Д゚彡大問題だろうがよ!?お前……自分の隊の存続かかってんだぞ?危機感とかそういうの無いのか!?
| ^o^ |?だってできますもん
938
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:27:43 ID:SwNBB9uo0
ブームは俺を乗せて魔法局を一周した後、広い野原を選んで降り立った。
俺はブームの魔竜に乗せてもらうことになったのだが、それからが最悪だった。
まず、乗ることから躓く。
図体は小さいのでひょいと飛び乗ることは出来るのだが、その瞬間ひどく暴れて振り落とされてしまう。
「ふんわりと」とブームから教えられ、ほんの少し浮いてから尻を落とすように騎乗する。
ほっとして手綱に魔力を注いだ瞬間、長い尻尾が顔面に叩きつけられた。
ミ#゚ー゚彡このクソ竜…………
| ^o^ |サルサはのりものではなく おともだちです まごころでつきあいたまえ
ミ,,゚Д゚彡あ?
(#゚;;-゚)落ち着け。魔力を通してコントロールする必要はない
| ^o^ |のびのびといきましょう
「ブァルルッ」
ミ,,゚Д゚彡……のびのびと?
| ^o^ |のびのびと
ぎろりと睨みつける魔竜の唾まみれの俺に対してまるで動じすブームはちっ、ちっと舌を鳴らした。どうやら警戒を解くように合図しているらしい。
最初からやれ、そういうことは。
939
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:28:41 ID:SwNBB9uo0
ミ,,゚Д゚彡しばらく飛んでみてわかったよ
小さく呟いた後、ディが静かにこちらを見た。
ミ,,゚Д゚彡この竜がそう単純な存在じゃないってのも、そこにいる阿呆の力だってのも理解した。お前が気晴らしの場を設けてくれたのもわかってる
ミ,,゚Д゚彡…けど、俺の求めてるものじゃないんだ。俺が欲しい特別じゃない
(#゚;;-゚)特別……
ミ,, Д 彡強くなりたいんだ…もっと、こんなんじゃ駄目なんだよ……俺の、俺の力を引き出すには……アレが必要なんだ
| ^o^ |あなたが最初にその夢を抱いた時、雷の属性を自由に使えるようになった時、そこに魔竜の姿はありましたか?
ブームがサルサの顎を撫でる手を止めて言った。その声色はひどく重々しいようで、何か気もそぞろな俺を面白がっているようでもあった。
苛つきが込み上げて来て、気がつけば胸ぐらを掴んでいた。
奴の瞳は透き通ったままだった。背丈の割に幼さを秘めた瞳の中に、ほんの少し滲んだ確固たる意思の輝き。
マヌケや、ギコや、シィと同じ、俺を映す目。
ミ,,゚Д゚彡………お前、マジでなんなんだよ
震えた声で問いかけると、ブームは笑顔で答えた。
| ^o^ |せかいがこいするてんさいじです
940
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:29:27 ID:SwNBB9uo0
9月1日 雨
今日も寝不足。多分明日も眠れなさそうだ。
スナール姉妹が派手に模擬戦をやるってんで、俺も少し見物に5番隊に行ってた。
なんつーか、みんな考えることは同じって感じ。いろんなとこから野次馬が集まってた。
賭けの対象にする奴まで出る始末だし。
やっぱノーテンキだろ、この国。
─────────────────────────
941
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:30:22 ID:SwNBB9uo0
「キュートだ!」
「シュールだ!」
「ウチの隊長に決まってる!」
<ヽ`∀´>静粛に!
その場に居る誰よりもデカい声で制し、バカ騒ぎの中をかきわけて6番隊のニダーが前へ出た。
その後ろにはディがついている。
二人は最前列で見ていた俺の隣に立ち、下の階にある闘技場に視線を移した。
ミ,,゚Д゚彡…よう
(#゚;;-゚)元気がないな。……昨日のこと、出過ぎた真似をしたなら謝る
ミ,,゚Д゚彡別にいい。一応空飛べて気分転換はできたしな
(#゚;;-゚)そうか…
ふわりと微笑むディの姿に俺は「それから金輪際ブーム・ソヤナルカに相談するのはやめろ」「悩みが余計に酷くなる」と続けることは出来なかった。
ミ,,゚Д゚彡あんたらも野次馬?
<ヽ`∀´>その表現は正しくないニダ。我々は副官であり、あそこで戦っているのは敬愛すべき隊長。よって我々には見届ける義務があるニダ
一度咳払いをしてからムッと眉間に皺を寄せてニダーが答えた。言っていることは正しいのだから、そのわざとらしいくらいに陰険な仕草はどうにかした方が良いんじゃないか。
俺が言えた台詞じゃないけど。
942
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:32:44 ID:SwNBB9uo0
<ヽ`∀´>まったく賭け事に興じるなど言語道断ニダ
从;'ー'从そこはごめんなさい…みんな祭り好きですから……
脇で小さくなっているのはキュートの副官のワタナベだった。
やたら血気盛んな連中が多い5番隊や、若者揃いの6番隊を見ているとこの二人は浮いた存在に思えた。
ニダーはどう見たって口やかましい枯れた中年だし、ワタナベは血気盛んな5番隊には似つかわしくない穏やかさを持っている。
あえてそういう存在を配置することで隊の空気を引き締める狙いがあるのだろうか。
それとも、周りには面倒そうなおっさんに見えるニダーにも実は若い情熱が隠されていたり、穏やかそうなワタナベにもキュートのような猛獣の本性があるのだろうか。
ミ,,゚Д゚彡…あんたらはどっちが勝つと思うんだよ?
(#゚;;-゚)ふむ…
<ヽ`∀´>瞬発力、視力、反射スピード、魔力。確かにその点はキュート隊長の方が勝るニダ
<ヽ`∀´>しかし勝つのはシュール隊長以外あり得ないニダ
从'ー'从…どういうことですか?
燃えるような目つきが突き刺してきた。
どうやらニダーは猛獣の尾を踏んだらしい。
943
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:33:56 ID:SwNBB9uo0
o川*゚ー゚)o本気でいいんだよね?
lw´‐ _‐ノvかまわんよ カモンよー
キュートの杖が光を放ち、大剣へと姿を変えた。
湧き上がる歓声に一瞥して応え、キュートが跳躍する。
一度地面に背をつけるか、気絶か、降参。それ以外で決着はつかない。
キュートの方が圧倒的に攻めには優れているため、この時点でほぼ勝ちは見えている。
ミ,,゚Д゚彡(だが守りにはシュールの方に一日の長がある)
空中に出現した岩石が、四方八方からキュートを押し潰さんと襲いかかった。
o川#゚ー゚)oこのっ!
大剣を力いっぱい振り回して、一つ一つ岩を砕いていく。だが、それはキュートの気を逸らすための手段に過ぎなかった。
lw´‐ _‐ノvピッチャー、6番シューちゃん。おおきく振りかぶって……投げたッ!
掌に収まる程度の大きさの小石が、キュートの額に勢いよくぶつかった。
「うわっ……」
「あれは痛いな」
o川*゚ー゚)oえへへー。そうこなくっちゃ…!
o川;゚ー゚)oぎっ!?
lw´‐ _‐ノvあんまし余裕カマしてたらいかんぜデコちゃん
静かに笑ったキュートの額に容赦なく小石の追撃が飛んだ。
川 ゚ 々゚)オーケー…必死にやろうぜ…お互いになベイビー……
lw´‐ _‐ノvかむかむレモン
944
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:35:17 ID:SwNBB9uo0
一度地に背中をつければ負けというルール上、空に逃げることは卑怯な行いとはされない。むしろ鉄則と言える。
見下ろす側に居れば、たとえ後方からの攻撃でも回避行動に移りやすい。
もう一つの利点は、多少バランスを崩しても空なら魔法靴を使って浮けば姿勢は容易に制御できるということ。
しかしキュートはそのまま空に居ることを良しとしないはずだ。直撃はさせず、叩きつけた剣の衝撃波で相手が倒れるのを狙うのがキュートの想定していた戦法だろう。
出鼻を挫く、距離を測る、突破口を開く。
シュールの戦法はあくまで「崩し」。それは前提であって繰り返した所で詰みの一手にはならない。
突っ込んで行く石つぶては牽制。パワーの差がある以上、近寄らせないのが最適解。そしてキュートはその攻撃を一つ一つ叩き潰して接近戦に持ち込む必要がある。
从;'ー'从けど、シューちゃんが後手に回ってるようには見えない、よね
(#゚;;-゚)…真正面からぶつかり合っているように見える
ミ,,゚Д゚彡同感だな………
<ヽ`∀´>気づいたニダか?
ミ,,゚Д゚彡何をだよ
<ヽ`∀´>今のシュール隊長には予備動作が無いニダ。傍から見ればただ突っ立ってるだけニダが…
从;'ー'从直線的な動きで狙いに行くキュートちゃんに比べて行動の選択肢が多い!
<ヽ`∀´>そういう理屈もあるニダ。けど事はもっと単純ニダよ
(#゚;;-゚)意思か
<ヽ`∀´>正解。キュート隊長には理屈を押し切って進む力があり、シュール隊長には能力差を蹴っ飛ばす力がある。戦意で言えば彼女らは対等と言えるニダ、相手を通して見ている物が何かと考えれば当たり前ニダけどな
从;'ー'从で、でもそれって…
<ヽ`∀´>殺す気ではあるニダ
从;'ー'从シューちゃんも!?
<ヽ`∀´>それくらいの気持ちでやってくれないと今は困るニダ。大魔導師も四人きりニダからな
945
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:38:22 ID:SwNBB9uo0
まっすぐに、強引に突き進んで行くだけ。
そそり立つ土の壁を砕いて、少しずつ勢いを増しながらキュートが向かっていく。
シュールは毅然と立ち続け、それに相対する。
ぎらりと光るキュートの目はもう完全に姉しか見えていない。ならば次に打つ手は何か。
ミ,,゚Д゚彡(俺なら…)
o川*゚ー゚)o(シュー姉なら!)
川#゚ 々゚)真横から殴りつけるね!!
舞うように回転して、剣が閃く。挟み込むように出現した岩石弾の破片が飛び散り、勢いのまま剣はキュートの手から離れて飛んでいく。
それは上階で観戦していた俺達の頭上を駆け、大気を震わせるほどの轟音を上げて壁に突き刺さった。
川 ゚ 々゚)いっけねー……!
間髪入れず空に攻撃が撃ち込まれる中、キュートは口をひん曲げてケラケラと笑った。
その掌から長い鎖が生成され、鞭のようにしなる。
遠く離れた剣の柄を絡め取り、力いっぱいに引き抜く。
川#゚ 々゚)どうだぁっ!!
投げ飛ばされた剣が猛烈なスピードで空気を切り裂きシュールへ突っ込んだ。扱いはほぼ鉄球のそれだった。
その攻撃に正確さはなかった。ただ、巨大な鋭い鉄の塊が圧倒的な破壊力で蹂躪する。地を割る凄まじい音と少女の高笑いを伴って、突き刺さっては引き上げられ、また突き刺さっては引き上げられ。
それでもシュールは立っていた。
土煙の中、一つ一つの衝撃を見事に避け続けて立っていた。
川 ゚ 々゚)さっすがお姉ちゃん!最ッ高だよ!それだけやってくれるならこっちも…
lw´‐ _‐ノv…最近思ったんだけどさ、自分にしろ他人にしろ余命ウンヶ月ってなるとパニックになると思うんだよね。片付けるにしたって何から手をつければいいかわかんなくなるし
lw´‐ _‐ノvじわじわ現実だって理解していくのとさ、理解できないフリして苦しむのとさ
lw´‐ _‐ノvそう考えると目糞鼻糞ではあるけどウチら恵まれてんのかなーって。一度一度の戦いすらどうなるかってレベルだし、そうウジウジしてもいらんねーじゃん?
lw´‐ _‐ノvだからさあ…
lw´‐ _‐ノv「切り替えが出来ていいね」川 ゚ 々゚)
946
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:39:44 ID:SwNBB9uo0
再び大剣を握り締め、一直線に飛びかかる。
その瞬間に尖った岩が出現しキュートの胸に吸い込まれるように空を滑る。
川 ゚ 々゚)甘いッ!効果は今ひとつだァーーッ!!
到達する寸前で岩を粉々に砕き、そのまま着地してシュール目掛けて一歩踏み込む。
彼女が地面に立った時点で勝敗は決した。誰もがそう思った。
が、剣を突き出したままキュートの身体は前のめりに転倒した。
lw´‐ _‐ノvうむうむ。猪突猛進、それも善哉。でも力任せじゃ守れないもんもあるのよね
lw´‐ _‐ノvあんたが空で斬った張ったしてる間に地面をね、柔らか〜〜くしておいたんだ。動くだけなら充分だけどさ…その鉄の脚、まだまだ改良すべき点はあるよ。第7に頼んでみな
泥の中へ沈んだキュートがゆらりと亡霊のように起き上がり、にかりと口の端を吊り上げた。
川 ゚ ヮ゚)あんまし余裕カマしてたらいかんぜ、おねえちゃん……
生きているかのように地面から飛び出した鎖がシュールの脚に巻き付いた。
川 ゚ 々゚)勝ちはもらったァーッ!
lw;´‐ _‐ノvうわっと!?
lw´‐ _‐ノvあー…さっき倒したは倒したけど背中じゃないからセーフか……そっかそっか………
倒れている間に地中へ潜り込ませていたのを理解した瞬間、シュールの身体は大きく仰け反りばしゃりと音を立てて地へ沈んだ。
947
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:41:36 ID:SwNBB9uo0
lw´‐ _‐ノvんー、猿も木から落ちる、弘法も筆の誤り。河童の川流れ〜。上手の手から水ザバー…
lw´‐ _‐ノvま、それくらいよくあるってことで。収穫は上々。ありがたいことに活かすための「次」もあるしね
<ヽ`∀´>然らば問うニダ、隊長。何を掴んだ?
lw´‐ _‐ノv何が何でもってハングリー精神かな。おなかすいたね
<ヽ`∀´>善哉。それも貴方を強くするニダ
lw´‐ _‐ノvせっかくだからおフロ借りてる間にご飯作っててくれる?ハングリー精神実践編
从;'ー'从それはまた意味が違うと思うけどなあ……
<ヽ`∀´>ホルホルホル。謹んでお引き受けするニダ
o川*゚ー゚)oシュー姉
lw´‐ _‐ノvなんぞよ
o川*゚ー゚)o……私のこと、殺る気だった?
lw´‐ _‐ノvうん。そりゃね…でもさ。「キュートならそんなもん跳ね除けられる」って思考は常にあったかな
o川*゚ー゚)oふふ、そっか…ちょっと安心したかも
lw´‐ _‐ノvもう感覚狂ってきてんなー…ってなるけどね。まあ強くなんないとってことだよ、私も、キュートもさ
ミ,,゚Д゚彡…やっぱり頭一つ違うんだよな。大魔導師って
遠くから眺めつつ、ほとんど独り言のような声量で呟いた。
(#゚;;-゚)…フサギコ?
ディが見上げた先に、その姿はなかった。
948
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:43:16 ID:SwNBB9uo0
9月12日 雨
だいぶ日が空いてしまった。
明日も訓練に励むので、簡易的に済ませてさっさと寝ることにする。
9月16日 曇り
しばらく空を飛んでいない。カンが鈍るのも困るので、明日は箒でも使うことにしておく。
9月18日 雨
ギコのバカが俺に話す言葉の6割は命令形と禁止系で残りの4割はシィの話だった。
だった、と表現したのは今日はそういう日じゃなかったってこと。
明日はどうか知らないけど。
─────────────────────────
949
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:44:48 ID:SwNBB9uo0
ゆっくりとまぶたを開けた。
周りが薬臭い。
白い布団。
ベッドの傍ら、やけに充血した目でぼんやりとこちらを見ている男。
いつからいたかは覚えていない。目が覚めたら、ただいつの間にかそこにいた。俺も、そいつも。
まだ頭に鈍い痛みが残っていて、それがどうにも不快だった。
ミ,,゚Д゚彡・・・・・・
(,,゚Д゚)起きたか、フサ
目が合って、ギコが短く語りかけてきた。
俺は無意識に視線をギコから窓際の花瓶へ移して、頬杖をついていた。
ミ,,゚Д゚彡…何だよこれ、魔力切れ?
(,,゚Д゚)の状態から無理に力を絞り出そうとした結果だ
(,,゚Д゚)お互い、しばらく休みを取ろう。そうだ、二人でどこかに遊びに行ってもいい
ミ,,゚Д゚彡また随分とお優しいじゃん。それも「シィ様ならそう言うだろう」か?
(,,゚Д゚)…これは俺の言葉だ
怒るような様子はなかった。それはいつもの、1番隊の副官をしていたギコではなかった。
それは暖かかったけどどこか遠慮がちで、よそよそしくも感じられた。
950
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:45:58 ID:SwNBB9uo0
ミ,,゚Д゚彡…怒鳴れよ
(,,゚Д゚)・・・・・・
ミ,,゚Д゚彡もっと年上ぶって怒れよ。隊長代理やってんだろ?1番隊背負ってるんだろ、ならもっとそれらしく振る舞ってろよ
(,,゚Д゚)…なら言わせてもらう。自分を追い込み過ぎだ、それじゃ実力は出し切れない
ミ,,゚Д゚彡次は上手くやる
(,,゚Д゚)これ以上無理をするんじゃない…こうして意識が戻った事だって奇跡的なんだ
ミ,,゚Д゚彡…倒れようが俺の勝手だ、何が悪い
ミ#゚Д゚彡お前だってそうだろ、お前だってずっとそうしてた!弱っちい癖に全部背負い込んで!身の丈に合わないものに囚われて!
怒ってみろと言っておきながら、声を張り上げている自分が余計に惨めで、少し目を伏せて拳を握った。
脱力したようにベッドにもたれかかる。
ミ,,゚Д゚彡…自分を追い込んででも、魔法使いとして…常に上を目指さなきゃ…
それを聞いてギコは噛み締めるように沈黙し、かと思えばゆっくりと笑おうとして、やがて眉間に皺を寄せた。片手で顔を押さえて、泣くのを堪えていた。
951
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:46:42 ID:SwNBB9uo0
ミ,,゚Д゚彡情緒不安定かよ、バカギコ
(,,^Д^)いや、お前の言う事は正しい…でも今は少し正しすぎちゃってるな。ギコハハハ
ミ,,゚Д゚彡笑ってんじゃねえよ…
ミ,,゚Д゚彡…掴んでも、誇っても、自信ってやつが逃げていく時があるんだ。そういう時、どうすればいい?
少し考えてからギコは返した。
(,,゚Д゚)必死こいて追いかけて、捕まえる。二度と逃さない。そうしようとして躓いて来たが…それでも諦めたくない
(,,゚Д゚)ここ数日のお前を見ていると、特にそう思った。こうなる前に止めるべきだったとも後悔はしているが…お前の足掻く姿を見て、嬉しかったんだ
ミ,,゚Д゚彡・・・・・・
(,,゚Д゚)兄としても1番隊の副官としても、隊長代理としても俺は中途半端だ。だからこそ今度は自信を裏切らないし、裏切らせない
ミ,,゚Д゚彡……相変わらず綺麗事しか言わねえバカ兄貴だ
(,,^Д^)相変わらず口の減らない弟だな
なんとなく思ったことがある。
笑うって事に比べたら、どんな強い魔法もちっぽけかもしれない。
952
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:47:33 ID:SwNBB9uo0
(#゚;;-゚)ニュッケン、例の件だが
( ^ν^)何度も言うけど却下。ドラグーンは優先順位だいぶ低いんだよ、こっちは巨神のアイデア出すのに精一杯だ
後方から話しかけてきたディに振り向かずにニュッケンは制した。
ディの顔がいつもの無表情から駄々をこねる子供のような顔になったが、ニュッケンはそれを見ることはなかった。
( ^ν^)…なあディ、弟欲しくね?
ディは理解出来ず固まった。大きくため息をついたニュッケンはまた下を向いてぽつりぽつりと喋りだした。
( ^ν^)…誰かさんに姿は似せてあるがな、血を採りゃわかる。お前の身体を構成するほとんどはあのメガネの物だ
( ^ν^)だからさ。多分…調整次第でな?やろうと思えば出来んだよ。実質的にアレを生き返らせること
(#゚;;-゚)そうなったとして、そこでニュッケンは笑っていられるのか?
( ^ν^)あ?
(#゚;;-゚)…質問が悪かった。その子をニュッケンはどう使う?
( ^ν^)・・・・・・
二人とも鏡合わせのように痛みを伴った表情をしていた。我ながらとてつもなく恐ろしい事を言おうとしている、とニュッケンの瞳はより暗い色に染まった。
(#゚;;-゚)たとえどんなに愛情を注がれて成長しても、その子は結局お前にとっては人の形をしたパズルのピースに過ぎない
(#゚;;-゚)…お前が欲してるのは答えの見つからない現状から楽にゴールへ着ける手段だ。アサピエーラの頭脳だけだ、違うか?
953
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:48:47 ID:SwNBB9uo0
( ^ν^)サンキュー、一言一句ちげえねえ
( ^ν^)…最初から利用されるために生み出された命なんざ呪いしか作らねえわな。冗談ってことにしてくれ
言い終えてニュッケンは珍しく、自分の口から出た言葉を失言と認識した。ディが僅かに青ざめたのもはっきりとわかった。
厄災と戦うため、厄災を殺すため。彼女の生まれてきた理由をしばらく忘れていた。ニュッケンにとって良い傾向だと受け入れていたその認識が、いつの間にか鋭利な刃となっていた。
( ^ν^)あー、悪ィ。違う
(#゚;;-゚)…構わない。私は今が幸福だから
僅かに伸ばした手をディは縋るように握った。
(#゚;;-゚)生産性のある思考をするのは私にはまだ難しい。だが…アサピエーラほどではないが、彼ならどうするかと考えることなら出来る
(#゚;;-゚)駄目か?
( ^ν^)
( ^ν^)いや、不服は無ェ。せいぜいアレに追いつけるように無い脳ミソ絞れし
(#゚;;-゚)………りょ
( ^ν^)俺のボキャブラリーは学習しなくていい
954
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:49:42 ID:SwNBB9uo0
9月21日 晴れ
久しぶりにマヌケに会った。
色々と踏ん切りがついて少しばかり気が楽になった、そんな気がする。
賭けには勝った。
後は奴がやるだけだ。
─────────────────────────
955
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:51:44 ID:SwNBB9uo0
嫌に見慣れた姿に出会った。
街中でよたよたと袋を抱えて歩いてるドクオの姿を見かけて、少し足を止めた。
どうやら買い出しに出ていたらしい。袋の上からリンゴがこぼれて、勝手に転がっていく。
「わ、わ、わっ」なんて慌てながら、ホントにそういうマヌケを演じてるみたいに走っている。それ、余計にバランスを崩すんじゃないだろうか。
ちょうど自分の足元にやってきたリンゴを拾い上げ、軽く水魔法で洗う。
(;'A`)あ…フサ!いや助かったぜ、サンキュ…
ミ,,゚〜゚彡
(;°A°)食ってるーーーーーー?!!!!!!?
ミ,,゚Д゚彡リアクションがいちいちうるせぇ
荷物の半分を詰めてなんとなくついて行くと、ドクオはベンチを指差した。
ミ,,゚Д゚彡良いのかよ、こんなチンタラしてて
('A`)まあ、時間なんてもうほとんど無いけどさ。それでも…まだ無理だなんて思いたくないかな。というか全然思ってねえ
ミ,,゚Д゚彡…おめでたい奴
('A`)かもな
ため息をついてちらりとドクオを見た。
少し卑屈気味な笑顔だったので、ほんの少し身構えた。
('A`)そう楽観的ってわけでもねえけどな…
('A`)日替わりでブーンやモナー隊長や、いろんな人が助けてくれた。それでようやく最終段階までこぎつけた、けど…今、何も変化が無くて困ってる
956
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:53:02 ID:SwNBB9uo0
目線をどこかに漂わせて、ドクオは呟いた。
('A`)…聞いたよ、訓練中に倒れたって
ミ,,゚Д゚彡別になんでもねえよ。今はピンピンしてるし
('A`)ちょっと焦る気持ち、分かるぜ。凶鳥とか、巨鯨とか、火山とか…あとシベリアのでっかい人とか。ああいうの見るとさ
('A`)俺も強くならなきゃって、がむしゃらになって、そうなってたと思う
ミ,,゚Д゚彡イヤミか?
見透かされたようで咄嗟に目を背けた。
そう言いながらも、ドクオはあの島で厄災を一体討滅しているのだ。改めて自分の苛立ちの理由を再確認できた気がした。
ついふてくされたような口調になったのを自覚して、また唇を噛む。
('A`)そんなつもりは…
ミ,,゚Д゚彡だったら尚更タチ悪いぜ。自分を抜かしてんだからな
ミ,,゚Д゚彡結局お前も見下ろす側なんだよ。シィやブームとかみたいにさ。自分だけの物を持ってる
ミ,,゚Д゚彡…お前と一緒に厄災ぶっ殺した時はスカッとしたな、やっぱ俺強え!って。でもだんだんみんな遠くへ行っちまって、現実がどんどん惨めになって、なんだか俺の全部を持っていかれてるような気がした
ドクオは向き直り、しばらくしてから微笑んだ。
('A`)…殴ってみろよ、俺を
ミ,,゚Д゚彡急なマゾへの目覚めか?
('A`)ちげえよ。いいからやってみろって
ミ,,゚Д゚彡前時代的だな
957
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:53:53 ID:SwNBB9uo0
そこまで言うなら、と殴った。
ドクオの身体は派手に吹っ飛んで、地面に無様にごろごろ転がった。
ミ,,゚Д゚彡…何がしたいんだてめえ
('A`)あのさ。俺…お前が思ってるほどそんな遠くにいるようなヤツじゃないんだよ。殴られたら痛いし、泣くし、敵わないってなったらとりあえず逃げて、挙げ句コケるし……
('A`)鉄針の厄災だって、俺一人で殺れたんじゃない。ブーンが足になってくれなきゃ死んでたし、なんならペニサスさんだって殺しかけた
('A`)無の厄災だなんて御大層な名前もあるけどさ。結局はただのガキなんだよ
ミ,,゚Д゚彡・・・・・・
('A`)…何度も言うけどさ。お前、一人じゃないんだぞ
ミ,,゚Д゚彡反吐が出るね
たまらなくなって、立ち上がって頭を掻いた。
薄っぺらくて、誰にでも言えるような言葉で、でも妙に説得力があって。
呆けたマヌケ面を見ていると、不意にふっと息が漏れた。
958
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:55:12 ID:SwNBB9uo0
ミ,,゚Д゚彡…同じだって分かり合うのが美徳だと思うならずっとそうやってればいい。けど、それを独り善がりだって思うヤツだって居るんだ
ミ,,゚Д゚彡俺は俺で居たい、誰かと違う存在で居たい。俺だけの何かを見つけたいんだ
('∀`)…良いんじゃねえかな、それも
('∀`)俺は勝手に信じてるし
突き放すように答えても、全く怖気付くことなくドクオは笑っていた。
そのぶれない姿に目を丸くした後、すぐに眉根を寄せた。何か言い返そうとするが、結局何も言えずに黙ってしまう。
ミ,,゚Д゚彡…そのパンちょっと寄越せよ
('A`)急だな。いいよ、どうすんの
ミ,,゚Д゚彡賭けだ。あそこに止まってる鳩が浅ましく寄ってきたら、俺もそういう選択を取れる
('A`)見向きもしなかったら?
ミ,,゚Д゚彡…自分なりに、まだ足掻いてやる。必死こいて追いかけて、いつか俺を掴んでみせる
('∀`)…結果見えてんじゃねえの?
ミ,,゚∀゚彡ハッ、だから賭けるんだよ
('∀`)だよな
爪'ー`)…………鳩風情に負けるか。それも連中に言わせりゃ聖タナシンのお導きってやつかね
爪'ー`)y‐……………だから面白い、今度のヒトは
959
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:56:30 ID:SwNBB9uo0
(*‘_L’)っ旦 む、こいつは演技がいい!茶柱が……!!
(;‘_L’)ああっつい興奮しすぎて茶柱が!茶柱が沈んでいくううううううっ!!!?
/ ゚、。 /………………縁起物頼りか
/ ゚、。 /縋られても困るんだがな
(;‘_L’)誰かおかわりを!おかわりをーーーーッ!!
从'ー'从間に合う、間に合わない、間に合う、間に合わない……間に合う、間に合わない………
川 ゚ 々゚)てめぇらァ!!花ありったけ持ってきなァーーー!!!!!!
「「「「よっしゃあーーーーーッ!!!!!」」」」
960
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:57:51 ID:SwNBB9uo0
(´・_ゝ・`)……魔法陣は安定してるけど、それだけですね
('、`*川もーー何入れりゃ正解なのコレ!?
( ^ω^)迂闊に変なもん入れてもヤバいのが問題なんですお………
('A`)ただいも
| ^o^ |おや フサギコくんもですか
ミ,,゚Д゚彡ちょうど通りかかったんでな
('A`)術式は?
('、`*川憎たらしいほどに変化なしー
( 'A`)・・・・・・
ミ,,゚Д゚彡・・・・・・
「「全部ブチ込もうぜ」」
(´・_ゝ・`)…………は?
('、`*川へ?
d('A`)
ミ,,゚Д゚彡b
961
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/20(日) 23:58:56 ID:SwNBB9uo0
o川*゚ー゚)o間に合う!
lw´‐ _‐ノv間に合わない!
(#゚;;-゚)…間に合う
<ヽ`∀´>間に合わない!
(;´ー`)ま、間に合う……………
从;'ー'从間に合わな……わな………な………間に合わない〜〜〜〜〜〜〜!!
( ´∀`)花占いなんてアテにならんモナ
(;´ー`)空気読んでくださいよ隊長!!!!!!
( ´∀`)いいからみんな揃ってこっち来いモナ
(#‘_L’)っ旦 同士ダイオード!!もう一杯だ!!!
/ ゚、。 /…10杯目だぞ
(#‘_L’)次こそは…次こそは……来い、茶柱……!!
/ ゚、。 /なんでそんなものに今世紀最大の真面目な顔をするのか
( ^ν^)あのー、なんか4番隊が呼んでるみたいなんで。とりあえず言っといたスからね。じゃお先〜
(;‘_L’)……なんて?
962
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/21(月) 00:00:29 ID:KCWzqlvE0
('A`)集まったな…
(#゚;;-゚)…眩しい
| ^o^ |あふれんばかり
( ^ω^)これだけ魔力が集まれば!
ミ,,゚Д゚彡下手に安定させたままで停滞するよりも、いっそイカれた量を注いだ方が変化は見込める
('A`)モララーから継いで、俺たちが作る光の形。そう考えれば簡単な事だったのかもな
(´・_ゝ・`)大爆発してないだけマシですけど…出来ると思います?
('、`*川…デミタスさんは?
(´・_ゝ・`)現状はまあ荒唐無稽ですけど、そこはまあ今更なんで
(´・_ゝ・`)ですが案外、ギリギリでやればできるんじゃないかなって思わせる材料も揃ってるんですよ
('A`)材料?
(´・_ゝ・`)ええ。あなた達若者のことですよ
デミタスが黒い瞳でこちらを見つめた。
(´・_ゝ・`)だってそうでしょう?たった一人でごく当たり前のように属性を合わせられる人間が居て
| ^o^ |いえす あいあむ
(´・_ゝ・`)平凡な生まれから努力に努力を重ねて特殊属性のレベルにまで昇華した雷の魔法使いが居て
ミ,,゚Д゚彡・・・・・・
(´・_ゝ・`)厄災の中から生還してきた、光と闇を司る魔法使いが居る。これだけトンデモが溢れてるんですから、賭けてみたくもなります
( ´∀`)モナたちも居るモナ
('、`*川もう一個魔法陣重ねて蓋するよ!いいね!?
(´・_ゝ・`)魔力の収束に入ります。危険ですので少々お下がりください
963
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/21(月) 00:02:44 ID:KCWzqlvE0
('A`)…なあフサ
ミ,,゚Д゚彡なんだよ
('A`)賭けるか?
ミ,,-Д-彡いや?…結果見えてるだろ
('∀`)だから賭けんのさ
ミ,,゚Д゚彡だよな
('∀`)俺、完成する方
ミ,,゚ー゚彡だからそれじゃ賭けが成立しねえってんだよマヌケ
964
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/21(月) 00:04:54 ID:KCWzqlvE0
(-@∀@)…なあ、モララー
( ・∀・)「うん?」
(-@∀@)僕はもうすぐ完全にこの世から消えるんだな
( ・∀・)「…ああ。そうなるね」
(-@∀@)だったら最後に頼みがあるんだ
( ・∀・)「何かな?まだディが心配かい?」
(-@∀@)いや、さほど心配はしていないさ。あっちにはスナールの小娘達も、ニュッケンも、ついでにヤマサキもいるからな
(-@∀@)僕の頼みというのはだな、モララー
( ・∀・)・・・・・・
(-@∀@)僕達の好きだった、モーラ・モラール・マタリウスのままでいてくれ
( ・∀・)「…それ、呪いだなあ」
(-@∀@)ははは、呪いか。ならばおあいこだな、僕とモナーだってキミからの呪いは受けてる
( ・∀・)「………ずっと後悔してるよ」
(-@∀@)そう落ち込むな。僕だってキミのおかげである程度のケリはつけられた。これでも出会えて感謝しているんだよ?
( ・∀・)「…お前、死んでから素直になったよね」
(-@∀@)かもな。それにしてもこの不思議な気持ちにはどうにも慣れんよ、二度死ぬというのにな……
( ・∀・)「……またね、アサピー」
(-@∀@)ああ。モララー、僕は……
(-@∀@)僕は君を、助けなければよかったのかもしれないな
( ・∀・)
( ・∀・)ニコヤカ
続く
965
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/21(月) 00:07:07 ID:KCWzqlvE0
>>1
その1 ( ・∀・)
>>30
その2 (*゚ー゚)
>>79
その3 ( ・∀・)lw´‐ _‐ノv/('A`)(‘_L’)
>>156
その4 ( ´∀`) / ゚、。 /
>>197
その5 ( ´∀`)( ´_ゝ`)(´<_` )
>>263
その6 (-@∀@)/( ^ω^
)
>>314
その7 (`・ω・´)
>>368
その8 | ^o^ |
>>421
その9 ミ,,゚Д゚彡('A`)
>>480
その10 ( ・∀・)lw´‐ _‐ノv
>>517
その11 ( ・∀・)(´・_ゝ・`)
>>556
その12 ('A`)('、`*川( ^ω^)o川*゚ー゚)o
>>613
その13 ( ・∀・)( ´∀`)(-@∀@)
>>652
その14 (-@∀@)
>>704
その15( ´∀`)
>>748
その16 ( ・∀・)( ´∀`)(-@∀@)
>>866
その17 (´・_ゝ・`)('A`)('、`*川| ^o^ |
>>921
その18 ('A`)ミ,,゚Д゚彡(#゚;;-゚)
966
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/02/21(月) 00:10:10 ID:KCWzqlvE0
まだギリギリ残ってますけどひとまずこのスレで投下する分はこれで終わりです
たくさんの支援、乙、感想など、とってもとっても嬉しかったです ペース早めに行けたのも皆様のおかげですありがとうございます
次スレもよろしくお願いします!
967
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 00:14:50 ID:PnTyBqDE0
一スレ完走乙です
968
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 02:13:21 ID:I7ZVPV160
乙!
引き続きさわやか
969
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 22:11:09 ID:yloEty0w0
おつ!
アサピーはまじで退場なのか…悲しい
モララーがどうなるかわからんけど今後もすごい楽しみ
970
:
sage
:2022/02/24(木) 18:50:27 ID:iLLky6vw0
生きてる魔法使いたちの未来は明るい方に向かってると思ったのに、アサピーの台詞…
次スレも楽しみにしてる
971
:
名無しさん
:2022/03/08(火) 00:56:27 ID:o6zzSLT60
作者氏はご存知、支援曲漸く完成でござい
モノクロームの双翼
https://piapro.jp/t/AQsD
972
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/03/08(火) 01:46:08 ID:0Rj6xEpM0
>>971
カッコよすぎる……………最ッ高……………
脳溶けるくらいアツくて凄まじい活力を貰いました
ものすっっっっごく嬉しいです。ありがとうございます!
973
:
名無しさん
:2022/03/10(木) 21:10:46 ID:gAo4XxK.0
めっっっちゃめちゃ面白かった
続きも期待してる
乙!
974
:
◆vkc4xj2v7k
:2022/04/02(土) 00:57:12 ID:nmdJHPA60
嘘ばっかつく男
http://imepic.jp/20220402/021700
第7
http://imepic.jp/20220402/030850
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