[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【女神転生】ノーライフノットキングのようです(・血・)
291
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/04(木) 00:50:37 ID:0uT/NCsQ0
─
(・G・)「なるほど、キョウさんは留学生であんた…ディーさんはデビルハンターって奴なんだな。
それで…聞きにくいんだが…
悪魔と勇敢に戦っていたという中学生は?」
(・d・)「キチジョウジで死んだよ。解放戦線の途中でな。
クソ野郎にハメられて毒受けて…」
(・G・)「…すまない」
(・d・)「気にしなくていい。包囲網さえ張られてなきゃ、あいつも普通の生活ができてたのかもしれないけどよ。
あれは警察と自衛隊両方の仕業だったし、悪魔も結界を張って脱出できないように絡んでた…らしい。
悪いのは組織全体の事だ。あんたやゴトウだけが悪いわけじゃない…」
(・G・)「ありがとう。俺達のやったことは決して正義とは言えないとは思うが
ゴトウ司令官の、ニホンを守りたい気持ちは本当だったと信じているよ。
だから俺はあの人が守ろうとしたニホン国民を助け…」
(・d・)「そういや、あのクソ野郎の居場所を知らないか?
エーっていう人を馬鹿にしたような青びょうたんで、核が降る直前までイチガヤで交戦していたんだが」
(・G・)「すまんが、大使館にそういう奴がいたということしか聞いていないんだよ。
それが君の仇なんだな」
(・d・)「ああ。奴がこれくらいでくたばるとは思えねえ。
片腕をぶった切ってやったはずだ。目立つはずだぜ、見つけたら教えてくれ。
野郎は俺の手で…!」
(・G・)「ところで、自衛隊屈指の大男、南をのゆくえを知らないか?
若くして一佐にまでなって、武術の腕なら正直ゴトウ司令官より上だった男だ」
( ■∀■)ニア「質問に質問で返すなァー!」
(・d・)「それは俺も知らないな。
悪いが、エーの野郎を追うのにあちこち走り回ってたから」
(・G・)「そうか…なら仕方ないな。
息災でいればいいのだが。そうそうくたばるような男ではない」
( ■∀■)「ヒョウ?ずいぶん、信頼を置いてるんだな?」
(・G・)「…旧友だよ。さて」
ジーは立ち上がる。
(・d・)「どこに行くんだ?」
(・G・)「解毒してもらった食糧を分けに行く」
292
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/04(木) 01:00:13 ID:0uT/NCsQ0
>>279
>>285
>>286
キュ*゚ー゚)「ニヤリがとうございます。エナジードレイン♪」
293
:
名無しさん
:2023/05/04(木) 01:04:34 ID:0JpvnrqY0
乙う
294
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/04(木) 21:24:26 ID:0uT/NCsQ0
(・d・)つ「おい、待て」
肩に手をかける。
(・d・)「流石にあんなに言われてまた行くなんてどうかしてるぜ!
あんた、人が良すぎる」
( ■∀■)「いえてるぜ。今回は青二才の方が正しい…
それに、かわいそうだと思ったからってポンポンくれてやってたら奴ら調子に乗り出す。
くれてやれる食糧が無くなったら、あんたの肉まで食いかねん」
(^G^)「はは。餓鬼じゃあるまいし。
俺は大丈夫なんだ。
じゃあな…あろがとう」
ジーは歩き始める。
と(・d・)つ
(・G・)「お、おい」
(・d・)「行かせんぞ。やつらが棒切れでも握るなり
石投げて援護なり、僅かなりとも戦う意思があるなら話は納得できる。
だが、俺が見たのはただブルブル震えて不平不満をこくだけの姿だった。
挙句にはタダでもらう食糧に不満があればあんたに石を投げてきた。
なんかムカつくんだよ、そういうの」
(;・G・)「あんたには関係ないだろう…ムキになるなよ」
(・d・)「あんたはよくても俺がムカつくの!!」
(;・G・)「ううむ…困ったな…
でもせめて子供や御老人には優先的にあげたいんだ」
( ■∀■)「タダか…そうだ!」パチン
b
(・G・)「な、なんだいきなり」
>シンジュク地下街
( ,'3 ) 「やっと来たか!遅いぞ!」
295
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 09:15:46 ID:eoBqRwbs0
「何をしていたんだ!腐れた野郎め!」
「俺達は待っていてやったんだぞ!」
「自分だけで食べてきたんでしょう!女性最優先とは思えないの!?」
「怪我人だっているんだ!!もっと奉仕しろ!!」
「「「よこせ!よこせ!よこせ!よこせ!よこせ!」」」
( ■∀■)「愚 か ァ 」
https://pbs.twimg.com/media/FvTUfmGagAAj2Yq.png
キョウの声からは、あらゆるものを凍り付かせるような厳かさが含まれていた。
( ■∀■)「ヒョウ!せっかくタダでいただけるチャンスをフイにしてどうすんだ?
こいつの堪忍袋の緒がブチ切れる前にやめとけよ
…そうだよな、タダだからありがたみがなくつけあがるのさ。
ここからはビジネスだ」
「ビ…ビジネス?」
( ■∀■)つ ドサッ
頭陀袋と募金箱を乱暴に降ろす。
「うお!前よりグレード上がってやがる!」
( ,'3 ) 「ワシのものだ!ワシのな!!」
( ■∀■)「よーし、お前ら、好きなだけ取っていい。
ただ、
金 を 入 れ ろ 」
296
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 09:39:32 ID:eoBqRwbs0
「か、金だって!?金を取るのか!」
「困ってる私達に対して失礼だと思わないの!」
( ,'3 ) 「…」
( ■∀■)「へっ。どうせ食い物売ってるような店やメシ屋なんて、もうねえんだ。
けちけちすんじゃねえぞ」
(・d・)つ「俺に勝てたらタダで好きなだけ持っていっていいぜ」
つ y=
拳銃を愚衆の前に放り投げる。
( ■∀■)「うんうん。力こそ全てだ!ヒャッハー!!
こいつだって人間だ。撃てば殺せる」
(・d・)「ただし、俺が死んでしまえば除染手段がほぼなくなるぞ」
ざわ…
「え…?除染!?」
「こいつら、俺達に毒入りを食わせる気だったのか!!」
( ,'3 ) 「金まで取ってか!?強盗と変わらん!!」
大柄は鼻の男が前に出る。
(・G・)「みんな、すまない聞いてくれ。
この食糧は俺達三人で危険なところから持ち帰ってきたものなんだ。
俺達はボロボロだ…
回復施設を使うにも金がかかる。
だから、俺の事はいい。
この二人と食糧への感謝の意味でお金を入れて欲しい…
気持ち次第でいい。1円でも。
子供や本当にお金のない者からは取らない。
ただ、お礼を言ってくれ」
「こういう時は女子供はタダじゃないの!?レディファーストって言葉を…」
( ■∀■)「ヒョウ!そのlナリと態度でレディー名乗るんじゃねえ。けけけ。
チヤホヤしてほしいならヨーロッパに行け。
レディファーストの語源教えてやろか?毒見役だよ。
タダでいい。特別に毒入りのブツを食えや」
297
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 09:54:36 ID:eoBqRwbs0
キョウは一個毒レーションを取り、どうぞどうぞと女性の口元に差し出す。
「うう…なんで私がこんな目に…払います!
千円払います!」
(;・G・)「い、いや、本当に1円でもいいんだよ。
財布と相談して無理せずくれればいい」
「いいわ!これ以上耐えられない!
はやくこれを除染してちょうだい!できるものなら!
ウソだったらSNS拡散してやるから!!」
女性は募金箱に千円札をぶっきらぼうに捻じ込む。
(・d・)「契約成立だ。ヤクシニー」
ヤク*゚ー゚)シニー『はいよ。ポズムディ』
「ぎゃあ!肌が紫だ!バ、化け物!?」
闘いの鬼が双剣を振りかざす。
(・d・)「食ってみろ」
「…うっ!」
一口噛み砕いて飲み込んだ女性が呻く。
「大丈夫ですか!?
やっぱり詐欺だったんだな、コノヤロー!!」
「違うわ!!おいしい!!毒もなさそう!
お金を払ってちゃんと食べるものはおいしいわ!」
( ,'3 ) 「遅効性の毒じゃなかろうな…」
( ■∀■)「じじいは疑り深くて困る。
お前らみてえなカス乞食、毒殺して誰が得すんだ。
せいぜい死肉を貪る系の悪魔だろうが」
(・G・)「安心してほしい。前に配ったものは検査して除染されてないものを選んだ。
だから数が少なかったんだ…」
「そういうことだったのか…」
( ■∀■)「初回限定サービスってやつだ!
ここからは有料だぜ!さあ腹減ったなら腹え払え!」
( ,'3 ) バッ
298
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 10:12:15 ID:eoBqRwbs0
老人が素早く動き、袋に抱きつく。
( ,'3 ) 「一円玉入れたぞ!!これで全部ワシのものだ!!
さあその美女に毒抜きをさせろ!!契約だぞ!!」
(;・G・)「すまないがご老人。モラルの意味も含めて、一回につき一人一つにしてほしい。
皆に行き渡らせたいのだ」
( ,'3 ) 「そんな要求を後出しするな!!契約違反だ!!」
(;■∀■)つ「じじいー。何年生き恥晒してんだ…?
流石におれでも暗黙の常識くらいわかる、ぜっ!」
老人を蹴り飛ばす。
「ひでえ奴だな!」
( ■∀■)「ひでえのはどっちかな。
他の全員餓死してもいいって考えだぜ。こりゃ」
「違う!この爺だ!
1円しか入れてないのに独り占め!?
転売するつもりだったんだろ!!」
「死ね!」
比較的若い男達が、老人を囲って殴る蹴るの暴行を始める。
( ■∀■)「醜いなー」
( 。゚3 )「ぐふえああああああhがsfだああ!!!!」
「待て!!」
群衆が声の元を見つめる。
(#・G・)「不和を起こすのなら、この食糧を焼き尽くして食べられなくする。
キョウさんもキョウさんだ。この状況を楽しまないでくださいよ!」
く( ■∀■)「へいへい。自衛隊四天王はこわいなー」
(・G・)「立てますか」
老人に肩を貸す。
( 。゚3 )「お…おのれ…この仇は必ず…」
299
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 10:39:08 ID:eoBqRwbs0
( ■∀■)ニア「わはははは、じじいーオレに負けた罰だ!!
最後尾で並んでもらおうかぁぁー!!」
( 。゚3 )「ワ…ワシの食糧…」
(・G・)「今ここにいる人達の分の食糧は十分にあるはずだ。
そして一つ、約束してほしい」
「なんだ??」
(・G・)「ここでの食糧配布を、SNSはじめとしたネットでまだ拡散はしないでほしい。
一気に殺到されてしまうと、配りたくても足りなくなる」
「わかった…」
「そうよ!他から呼び寄せて私達が飢えることはないのよ!!」
配給が始まる。
子供達から優先だ。
ヤク*゚ー゚)シニー『はい募金どーも!ポズムディ!』
「お姉ちゃん。お兄ちゃん。あ、ありがとう、ございます…」
(^G^)つ「はい、どうぞ。いい子だね。
どうか、その気持ちを忘れないでくれ」
(・d・)「…子供か…」
( ■∀■)「ん?なんか言ったか?」
(・d・)「…なんでもねえよ…」
>配給は無事に終わった
( ,'3 ) 「ぐぐ…口がひゃれてくへない」
(・G・)「このご老人に手を出すのは禁止だ。
破れば、心苦しいが食糧配給をやめざるを得ない。
確かに彼のした事は許しがたいが、極限の空腹という状況だ。
君達もやっていたかもしれないという事を忘れないでくれ」
「わかりました」
「おじーちゃん、いたくない?」
300
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 22:52:45 ID:eoBqRwbs0
>外に出ますか?
( ■∀■)「ヒョウッ、小儲け小儲け」
つ□ と
募金箱に貯まった金を眺めて笑う。
( ■∀■)「しかぁしあんた、そんなイカつい顔lして結構奥手だな。
歯向かう奴はぶっ飛ばすくらいできるだろうよ」
(・G・)「国を護る者として、国民にそんな事は絶対できない!
自衛隊は壊滅したが、ゴトウ司令官の志は俺が継ぐ。
彼ができなかった事を、俺がやる」
(・d・)「…なんでガキにはただでやったんだ?
あいつらだってこの破壊前には普通に買い物くらいしてただろうに」
(・G・)「うーむ…子供は未来の宝だ。
悪魔に将来対抗できる可能性の伸びしろがあるのも、体力のある若い子達だろうな。
今はそれでいいか?」
(・d・)「まぁいいぜ。ガキの方がいい戦士にはなりそうだ…」
( ■∀■)「で、どうすんの。
お前が悪魔をいちいち一掃して遺物探して施してやんの?
人間なら体がもたねーぞ。人間ならな」
(・d・)「俺も手伝いたいがな、あいにく優先すべき事はいっぱいあるんだ。
あまり長く留まってはいられない…」
(・G・)「いいんだ。俺が好きでやってるだけだから。
ここまで色々手助けしてくれただけでも、ありがたいんだ」
(・d・)「誰だッ!」
背後を振り返る。
泪 ゚ -゚)「こんばんは。いい月ね。
傷だらけなんてウソじゃない。
駐屯地跡の悪魔なら、そこの男がみんな無傷で倒してしまった。
無双、というのかしら」
( ■∀■)「ヒョ!?俺に興味があるのかーい、お嬢ちゃん」
ボディスーツに身を包んだ少女がいた。
301
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 23:14:44 ID:eoBqRwbs0
泪 ゚ -゚)「どうかしら」
(・d・)っy= 「ずっとつけていたのか」
泪 ゚ -゚)「女の子に銃を向けるの?野蛮ね」
(・d・)「黙れ。俺達のあとをつけていたのか」
ディーはきつい目で睨み据える。
泪 ゚ -゚)「人聞きの悪い事を言わないで。
私は観察させてもらっていただけよ。
こんな世の中で、命を張ってでも人を助けるようなお人好しがどんな顔してるのかを」
泪 ゚ -゚)「ねえ、あなた。
世界はもっと強く美しい者が生きる混沌であるべきだと思うの。
弱者に施すなんて馬鹿らしくない?」
(;・G・)「…俺はそうは思わない…助け合いこそが楽しいのだ」
つと
泪 ゚ -゚)「そう。
そこの貴方は、どう?
私の為に、死ねる?」
(;・d・)「…は?」
泪 ゚ -゚)「いえ、あなたは私の運命の人ではなかったようね。
言い方を変えるわ。
大事な人の為に、心臓を捧げる覚悟はある?」
(・d・)「言ってる意味がわからんな…。
だが真に愛するべき者の為なら、命を賭けてもいいと思える。
真に憎むべき者を殺すのも同じだ」
泪 ゚ -゚)「そう。あなたにとっては、愛と憎しみは表裏一体なのね。
とにかく何かをガソリンにすれば高速で走り出す。
そういう車みたいなタイプね。
せいぜい事故を起こさないように気をつけなさい」
少女が去り際に、ディーに少し近寄る。
泪 ゚ -゚)つ
パリィ
( ■∀■)つ (・G・)つ「「フン!!」」
302
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/06(土) 00:20:50 ID:0yqfsOOE0
三本の腕が交錯する。
泪 ゚ -゚)「何をするの」
つ
( ■∀■)「何をするのじゃねーよ。
今、心臓抉り出そうとしてたろ」
((・d・))ゾクッ
(;・d・)「マジで…?」
と(・G・)「ああ。下がっているんだ」
泪 ゚ -゚)「まぁ、いいエンジンがあるなら欲しいと思ってね。
気に入らなかったら返すから。
すぐ道場に行けば生き返るでしょ」
( ■∀■)「今の音を殺す動き、タダもんじゃあねえな?
ガイア教のアサシンですら難しいって聞いてるぜ。
見かけによらんが、ガイアの者か?」
泪 ゚ -゚)「今のチンピラ集団になんか興味ないわ。
これは私の技よ」
( ■∀■)「ヒョウ!すごいもんだな。
だがかわいいお嬢ちゃんの頼みでもこいつは渡せねえな。
おれのかわいい舎弟だから、な!」
泪 ゚ -゚)「ふうん。まぁいいわ。
私の運命の人じゃないから。
そうじゃなきゃ、いくら強い心臓でも一時しのぎにしかならない…」
( ■∀■)「臓器密売キチガイか?
うちのシノギを邪魔するなよな〜」
泪 ゚ -゚)「私は運命の人が生まれてくるまでひたすら待つの…。
あなた達ではないみたいだけど、焦る必要はない。現れればわかるから。
せいぜい頑張ってね、弱気を助ける英雄さん達」
(・d・)つ「待ってくれ!エーという男を知らないか!?」
泪 ゚ -゚)「近付くなんて懲りない人ね。知らない。
でもこれは情報料としてもらっていくわ」
女は一瞬でかき消えた。
(;・G・)「うっ!?」
つ
303
:
名無しさん
:2023/05/06(土) 23:47:53 ID:.AG2veS20
おつ
304
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/07(日) 00:41:33 ID:yyWnxDts0
(・d・)「どうした!?まさか」
(;・G・)「いや…溶けかけのチョコを盗られた。
食べようと思っていたんだが」
(;■∀■)つ「そんなことか!!」 ドテッ
つ
( ■∀■)「クソみたいな情報の提供代ってことか。
だが実力は見た目以上にあるようだな。会ったら注意するこった…」
ザッ
(・G・)「君達になんのお返しもできずに、すまないな。
もうそろそろ、自分の道を行きたまえ」
(・d・)「待て。これからどうするんだ。あんた」
(・G・)「もちろん、シンジュクの人々を護る。
おかげさまで、住人達と衝突しないようにできそうだ
この箱を借りていいか?」
(;・G・)「あっ、どうしよ…」
(;・d・)つ「貸してみろ」
募金箱にかけられたカギを器用に開ける。
く(・G・)「ありがとう。ではこのお金は君達のものだ。
よい旅を」
( ■∀■)「待て。手を組まねえか」
流石にジーも訝しげる。
_,
(;・G・)「…どういう意味かな?」
( ■∀■)「いやいやね、まだ8割がたは解決してねえだろ。
俺達がいなくなって、解毒はどうすんのかって話よ」
(・G・)「カウンターで測定して、汚染が進んでいない物を配るしかないだろうな。
いつまでもつかわからんが、そうしたらまた別の駐屯地にでも行くか」
( ■∀■)「いや、もっと重要なもんがあるぜ。
飲み水だ」
305
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/07(日) 01:24:54 ID:yyWnxDts0
(・G・)(・d・) 「「!!」」
( ■∀■)「お前らバカだろ。
人間の体の50%くらいは水分でできてんだよ。
赤ん坊やガキならもっと含有量は高い。
パサパサのメシで、奴ら喉くらい乾いてるはずだぜ。
そこがチャンス!」
(・G・)「チャンス?」
( ■∀■)「ヒョウ!水を解毒したもんを売りつけるのさ。
最初は1円募金でいいが、水とメシは必須のブツだ。
奴らが欲張れば欲張るほど、金を上げてでも買いたくなってくるはずだ。
いいビジネスじゃねえか?ケケケ!」
(;・d・)「えげつねえな…。
とはいえ、俺達も安全に水分補給しなきゃならないしな…
ヤクシニーにポズムディばっか唱えさせてちゃ、回復代でそのうち赤字だ」
(・G・)「金儲けの為というのは、少々いただけないが…
安全な水があれば、これも活用できるだろう」
ジーは胸元からパウチの袋を取り出した。
(・G・)「干し飯だ。自衛隊だけでなく、緊急時に民間人も食べられるように非常食セットの中に入っているんだ。
付属の水に浸せば食べられる。お湯も沸かせるようになれば温かいご飯を…」
( ■∀■)「ずぅいぶんと、古風な言葉使うじゃねえか。忍者かよ。
アルファ化米ってゆーんだぜ、そういうのは。
ちなみにアルファ化…むしたり炊いた米やパンを食うと消化不良を起こす鳥もいる。
消化された際のねばつきで、そのう…鳥の胃だな!それにひっついて炎症をおこしちまうのさ。
別に今回の件とはまーったく関係ないけどな!」
(;・G・)「…神意、いや真意が読めないな、あんたは。
まるでこっちの予想を超えてのらりくらりとかわしてしまう雰囲気があるよ。
もし手伝ってくれるのなら、無理のない範囲で…」
( ■∀■)「まーまー、みなまで言うな。通りがかった船だ。
沈む泥船からイカダくらいにはグレードアップしてやるぜ。
提示したビジネス放棄とか、ありえねーから!」
>シンジュク地下街 朝
306
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/07(日) 01:27:37 ID:yyWnxDts0
妖怪心臓抜き
>>303
ご愛読ありがとうございます。
即興ですがコンゴトモよろしく…
307
:
名無しさん
:2023/05/07(日) 02:15:12 ID:7bIAyuOw0
乙!です
308
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/09(火) 21:31:23 ID:9ZGvsiOQ0
( 3 )
(;・d・)つ「おいじいさん、じいさん!?」
脈を測る。ライトで瞳孔を見る。
(-G-)「駄目だ。もう…」
(#・d・)「て、てめぇらぁ〜!」
「ち、違う!俺達じゃない!」
「朝にはもう動いてなかったのよ!!」
「そ、そうだ!あのガキどもが何かしたんじゃないか!
妙に優しかったもんな!!」
(;``)「ぼ、僕達、なにもしてないよぉ…」
「もういい!!」
野太い怒号が響いた。
(・G・)「失った命は戻ってこないんだ…
先日のリンチ、そして老衰がが原因だろう…
御歳も相当だっただろう。施設に運んでも蘇生の見込みは…」
[ ,'3 ) 「兄貴いいいいい!!」
大なきで追いすがる老人がいた。
そっくりな顔と言動から、おそらく弟であろう。
[ ,'3 ) 「起きてくれよおおおおお!!!
ワシにはもう兄貴しかいないんじゃあああああ!!」
「…」
「…」
「…」
(・G・)「そ、そうだ。今日は水を持ってきたんだ…」
( 。゚3 ) カッ
309
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/09(火) 21:54:11 ID:9ZGvsiOQ0
( 。゚3 )「水!みずううううううう!!!!!」
老人の目が見開き、血走る。
[ ,'3 )「兄貴ぃぃぃぃぃぃ!」
( 。゚3 )「飯!水!よこせええええええ!!!」
(・d・)っy=「落ちつけ」
( ,'3 ) 「…」
(・d・)「聞き分けがいいじゃねえか。生きてて何よりだぜ。
今日は、これだ」
ポリタンク20Lを、ドンと置く。
「ちょっと!そんな乱暴に…割れたらどうするのよ!」
(・d・)「安心しろ。比較的柔らかめのだ。
ちょっとやそっと乱暴に置いたくらいじゃ、ビクともしねえ。さて」
(・d・)つ゜「水はタダでいい。
なにせこのタブレットを入れなきゃ、水を飲んでも毒で死んじまう。
さてお前ら。これ買うか?」
─
手頃な入れ物を見つけ、水を採取し終えた頃。
( ■∀■)「さて。おれはチョット野暮用があるから出るぜ。
少しの間、お前らだけで頑張りな」
(・d・)「お前の方が年下だろうが。上から目線で!」
( ■∀■)「もう歳だの年功序列って時代じゃなくなったのよ。
やるか?一瞬で内臓ぶち晒してやるぜ!ヒョウ!」
(・θ・)「キョウイチ様。そろそろ会合のお時間が…」
( ■∀■)「おう。そろそろ行くぜ」
( ■∀■)つ゜「さてと、これを使いな」
(・G・)「…?これは一体?」
310
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/09(火) 23:47:27 ID:9ZGvsiOQ0
( ■∀■)「うちの実家…は、色んな方面に手出しててな。悪魔関係で。
そいつは解毒剤のサンプルだ。
どんな汚染された水でも、浸せばたちまち聖水に!
ヒョウッ!」
(・d・)「ケッ、多角経営は破滅するぞ」
つと
( ■∀■)「ご心配なく。ちゅーか、大学中退ごときに心配されるほど落ちぶれちゃねーから!
最初から行くなって話だよ!」
(#・d・)「…」
(・θ・)「キョウイチ様」
( ■∀■)「おう。じゃあ俺、そろそろ行くから。
生きてたらまた会おうぜ!」
と( ■∀■)つ「ヒョウッ!」
(・θ・)
神鳥に乗り、男は飛び去った。
(・G・)「…自由奔放な人だな…。
いつも行動を共に?」
(・d・)「ふん。自分勝手なだけさ」
─
(;・d・)
ドッドッ
( ■∀■)『いいかディー。見極めの練習をしろよ。
悪魔交渉と同じだ』
ディーの胸は早鐘のように高鳴っている。
住民とうまく交渉できなければ、ジーやキョウの築いた面子を潰す。
(・d・)「さあどうする。
食糧と同じで、金はいくらでも構わんが…条件がある。
全員が払うことだ」
311
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/11(木) 20:15:28 ID:8cTP8r0I0
「なんだ、同じじゃないか」
(゚∀゚)「ヒャハは!そういうことか!!」
気の狂った男が可笑しそうに笑う。
( ・d・)「何がおかしい」
(゚∀゚)「金のねえガキや爺どもをここで振るい落すつもりなんだろ?
んで肉料理にすると!
悪魔の肉よかよっぽどええで!鍋売れよ!」
こいつ、悪魔の肉を食っているな。
いや、このイカレ具合は人間の肉すら食って頭がスポンジになっているのかもしれない。
ディーは妙な直感を信じた。
(・d・)「そういう意図じゃないんだがな。
この男、キレると悪魔も八つ裂きにするぜ。
実力は見ているはずだがな」
バン
空砲が鳴る。
(゚∀゚)っy= 「アヒャ!?それは脅しと取っていいのね!?
正当防衛せーとーぼーえー!」
(;・d・)(このイカれ具合…キョウとは別ベクトルでやべー奴だな)
(・G・)「おれや彼を殺せば今後、物資は手に入らない。
住人の人達を殺せば私達は今後一切物資を持ってこない。
明らかに無駄な殺生ではないかと思うが」
(゚∀゚)「アヒャ?それなら他所行って奪えばいいじゃねーかよ!!
トウキョウレイダーをなめるなよヒャハはは!?」
(・G・)「君は悪魔を甘く見すぎている。
対策もなしに軽装で勝てるような相手ではない。
人間同士の喧嘩とは訳が違うのだぞ」
(・d・)っy=゙ 「らちがあかねえ。ジー。こいつはヤバい。殺す、いいな」
つ-l--゙
(;``)「だ…出します!」
(゚∀゚)「アヒャあ?」
312
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/11(木) 20:22:20 ID:8cTP8r0I0
(;``)「おじいさん達の分も、僕たちの分も、お金を出します!!
だから…ケンカしないで!!」
(゚∀゚)「アーつまんねえの、ヒャ。
一文無しどもで焼肉パしようと楽しみにしてたのによぉ。
死ぬか?糞ガキ」
(;``)
子供が狂人に詰められる。
[ ,'3 )「待て」
子供の前に立ちふさがる老人。
(・d・)つ「おいよせ!やめろ!」
[ ,'3 )「貴様が何者か知らんが、小さい子に手を出すなどみっともない。
わしらの分も。子供達の分も、わしが出す。
このおいぼれでいいなら、撃ちたいなら撃つがいい!」
(゚∀゚)「ア…ヒャ。
さめちまったよ。誰が干物ジジイの肉なんざ喰うか。
払えばいいだろ、払えば」
(・d・)「ふん。ファッションキチガイめ。
払うならお前も客だ。飲んでいけ」
ポト、と錠剤を容器に入れる。
( ,’3 ) 「うう…」
[ ,'3 )「兄貴、ゆっくり飲むんじゃぞ…
ありがとうな、子供達」
(;``)「こ、こちらこそ…ありがとうございます!
守って…くれて…」
(・d・)(思い出した。あいつやべーぞ)
(・G・)(ん?)
313
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/11(木) 21:40:55 ID:8cTP8r0I0
(・d・) (殺人、強盗、何件もやらかしてた死刑囚のはずだ。顔を見た事がある。
核ミサイルで刑務所が破壊されて娑婆にでてきたんだろう)
(・G・) (まずいな…お金を払ってもらった以上、出て行けと言うわけにもいかないし…
凶悪犯よりヤバい悪魔が闊歩しているのが今のトウキョウだ。
出て行ってもらって死なせるのも心苦しい)
「ああ、水よ!」
「なんてこった!うますぎる!」
人々は群がり、紙コップに水を入れて汲み、飲む。
砂漠で干物になる寸前にオアシスを見つけたとしたら,、このような歓喜天なのだろう。
(・d・)つ「あー、並んで汲め。
あと給水機残しておくが、一気にガブ飲みするな」
(^^)「おいしいです!お兄さんありがとう!」
(``)つ「おじいさんの弟さんの弟さん、だいじょうぶ?」
( ,’3 ) 「…」
[ ,'3 )「すまんな。兄者はちょっと疲れているんだよ。
」
(・G・)「皆さん、ご協力感謝する。
安心して食糧や水の供給ができそうだ…」
(゚∀゚)「アヒャ。肉喰いてえ…
クソが!邪魔しやがって!」
(・d・)「不満なら出てけ。ほれ」
狂人が入れた分の金を返金しようとする。
(゚∀゚)「俺はここが気に入ったアヒャ。
しばらくいさせてもらうぜ。
外でモンスターに喰われるのはやだしな!」
(;・G・)「と、トラブルを起こしてさえくれなければ、俺はそれでいい…
肉も調達できるように努力しよう」
(゚∀゚)「アヒャ!早くもってこい!」
314
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 01:51:01 ID:Pbb03zNM0
>シナノチョウ某所地下
( ■∀■)「キョウイチさまのおでましだぞ〜。どけよ雑魚が」
構成員達を手でしっしと追い払い、席に座る。
( ´)Д(`) 「なんだ本当に生きていやがった。
お前なんか最高幹部の器じゃねえのによ」
( ■∀■)「お言葉返すぜ。ゲルガー。
糖尿でくたばってたのかと思ったぜ」
( ´)Д(`) つ 「これを見ろ!お前が道草食ってた間に手に入れたのだ!!」
杖を見せてくる。
( ■∀■)「豚に真…女神転生だな。
なんだそりゃ」
( ´)Д(`) 「サタンの錫杖だよ!ここの教団をガサ入れして見つけた!!
まさかこんなカルト宗教が隠し持ってたとはな。
これで大魔王サタンと契約を結べる!!
悪魔召喚王に俺はなれるんだ!」
( ■∀■)「ふうん…そんだけで先住民皆殺しにしたん?
別にいいけど。もう帰っていい?」
( ´)Д(`) 「お前の自慢してた資産もレートが大暴落確定だ。
これからは悪魔の通貨を流通して、DASHが世界の覇権を握る!!
俺が次の総統だ!」
( ■∀■)「お好きにどうぞ」
( ■∀■)「あ、あとな」
振り返らず背中で語る。
( ■∀■)「うちも大概カルトじゃね?」
>京浜第三シェルター
https://www.youtube.com/watch?v=eYewll8nVqk
( ■∀■)「…」
シェルターのエアロックはICBMの余波で破壊されている。
315
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 02:05:54 ID:Pbb03zNM0
エレベーターで移動し、PCをいじる。
( ■∀■)「起動しねえか…ま、令和の時代だ。
今どきはスマホゲーだわな」
( ■∀■)つ「センダー!ヒロコー!
750マッカのおっさん!いないかー!」
>悪霊グールが出た!
( ■∀■)つ「ま、片っ端から殺ってけば当たるか。成仏してくれよ」
つ
https://pbs.twimg.com/media/Fv8UzOgaQAIwNtl.png
紙のようにゾンビ達をあらかた切り裂いたあと、強盗にでくわす。
「なんだ、だせえグラサン野郎!」
「ここぁ俺たちのナワバリだぜぇ」
( ■∀■)「お前らがシェルターのロック解除したのか?」
「へへ、でっけえ光が落ちたあの日から俺達はここに住んでるのさ。
入口なら既に壊れてたぜ」
「いるのはあーうー言ってるだけのゾンビばっか!
盗り放題だぜ!!
ヒャッハー!!」
( ■∀■)「いいもんはあったか」
「ワルサーだの糞古いゴミ銃ばっかだぜぇ。
何の為に貯蔵してたか知らねえけどよぉ、こんなもんで外のバケモンに対抗できるとでも思ってたんかね?
まぁアンティーク愛好家にでも売りつけるか。
メシならやらねえぞ。
さっさと出てけ!」
「いやまて…こいつ身なりがいいから殺して身ぐるみ…」
「そりゃいいな」
( ■∀■)「誤算だったな…バケモノは目の前にいるぜ?」
>狂人パンクスの集団が出た!
https://pbs.twimg.com/media/Fv8UzOgaQAIwNtl.png
316
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 02:06:25 ID:Pbb03zNM0
https://pbs.twimg.com/media/Fv8U0quaEAE8OwY.png
317
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 12:54:55 ID:Pbb03zNM0
>シンジュク地下街 数日後
( ■∀■)「ヒョウ!なに辛気臭いツラしてんだよ」
(・G・)「キョウさん、実は…」
─
大破壊前にレジスタンスアジトだった、地下の地下を会議室代わりに詳細をはなす。
( ■∀■)「ふうん。変な動きしたらぶっころしゃ、いいんじゃね?
ソイツも外の悪魔が怖いからガタガタこんな豚小屋で蹲ってんだろ。
奴らと同じ同じアナのムジナってやつさ」
(;・G・)「しかし彼を殺してしまえば、他の人にも動揺が広がる。
ただでさえご老人リンチ事件が起きたばかりなのに…」
(;・d・)つ 「つか臭せ!お前血だらけじゃねえか!」
( ■∀■)「すまん脱ぐわね。覗いちゃいやん!」ヌギヌギ
つと
プシュー。
消臭スプレーをぶっかけ、コンバットスーツを脱ぎ捨てる。
あとはいつものマオカラースーツの男がいた。
(;・d・)つ 「無作為にすす捨てんなよ!
というか誰かにやられたのか?
あんたにしては珍しい」
( ■∀■)「あ?返り血よ…
じゃなかった、女の子の日だったのよ」
(・d・)「そうか。聞いて損した」
(;・G・)「そうだったのか!!
女性を先陣に立たせるわけにはいか…」
(;・d・)「真に受けるな!」
( ・d・ ⊂彡☆))G´)
( ■∀■)「で、そのキチガイをどうしようと俺を待ってたわけかい?健気だねぇ」
318
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 13:17:31 ID:Pbb03zNM0
(・d・) (お前もキチだけどな…)
( ■∀■)「野郎に悪魔召喚プログラムっを分けるんだ!
金は免除して用心棒に仕立て上げろ」
(;・d・)「正気かよ!?それこそキチガイに刃物だろうが!!
人肉を喰いたがる奴だぞ!」
( ■∀■)「はぁーん?そういうことは 先に言えや 法蓮草!字余り!」 カタカタ
m m
キョウはビジネスバッグからノートPCを取り出し、プログラミングを始めている。
(・G・)「キョウさんの事だ、何か考えがあるんだろうが…
そうだ!俺にもそのプログラムを分けてくれないだろうか。
ここ数日、ディーさんが悪魔と話をしているのが羨ましくてね…」
( ■∀■)「うん。そのつもりよォ。ちょっと待ってろ。そいつ連れてこい」
m m
(゚∀゚)「アヒャ?新鮮な人肉ってこれか!?」
( ■∀■)「開幕から失礼な野郎ですね!
人を指さしてこれとは何ですか。
つーかお前ら、どんな誘い出しして連れてきたんだよ?
あとで説教部屋逝きな」
(゚∀゚)「アヒャ!人肉人肉!!!!!!!!!!!」
つ=lニニフ
男が肉切り包丁で突貫する。
( ■∀■)「ほあちょ!」
( ■∀■) (;゚∀゚)アヒャ
つ
腹パンチ一発で、男は蹲り黙った。
319
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 13:40:16 ID:Pbb03zNM0
(゚∀゚)「アヒャ…!あhyshshっさあああああ!?」
( ■∀■)「さて、これでお前さまの命はおれが握った。
風前の灯火ってやつだ。死ぬか?
こんな世の中だしなぁ…」
(;゚∀゚)「アあああああ!人肉をまた喰うまで死にたくないう…ヒャ!!」
( ■∀■)「逃がすかよ。首捻るぞ?」
つ(゚∀゚)と
(・d・)「そいつがこの街のドンだ。
仮にも死刑囚だった身だ。カーストは理解できるよな?」
((((゚∀゚))))「あ、アヒャ!」
( ■∀■)「金払いのいいお前にプレゼントがある。
これで無法もんのチンピラの肉くらいは喰えるかもしれねえな?
おら、スマホ貸せ」
USBケーブルでPCとスマホを繋ぎ、プログラムを転送する。
( ■∀■)つ□ 「はい完了。これで入れたアプリを使えば、
お前もバケモノと話ができるし食人のお仲間に引き込めるぜ」
(゚∀゚)「まじ!?アりがとうございますヒャ!!」
(・G・)「ただし約束してほしい。この街の人や一般人は襲わないこと。
悪魔…バケモノに人が襲われている、そうならそれを使って守ってあげてほしい。
代わりに食糧のお金免除すること、じゅうぶんな休息と寝床を約束しよう」
( ■∀■)「ほら話が理解出来たら行っていいぞ。わんわんって鳴いてみろ」
========(゚∀゚)「アヒんャわんわん!!!!!!!」
─
(・d・)「…あれで本当に大丈夫なのか?」
( ■∀■)「安心しろ。奴の召喚アプリにだけはガチガチの縛りを入れてある。
合体不能プログラムが仕込んであるから邪教の館で戦力の安易な補強はできねえし
ゾンビ兵どもは少しでも不審な動きをしたら射殺するように刷り込み済み。
ツチグモには、あいつよりここの哀れな乞食どもを護るように言ってある。
そもそも、街にとって不審な事をしようとしたら察知してスマホごと自壊する。完璧だろ。」
https://pbs.twimg.com/media/Fv-0h0saYAA7ey5.jpg
https://pbs.twimg.com/media/Fv-0jfmaEAAi-21.jpg
https://pbs.twimg.com/media/Fv-0k2DakAAeedv.jpg
https://pbs.twimg.com/media/Fv-0mH-aEAE9xtQ.jpg
320
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 15:39:29 ID:Pbb03zNM0
(;・G・)「スマホ巻き添えとか結構むごくない?」
( ■∀■)「なに言ってやがる。なんで死刑囚なんぞがスマホ持ってんだ?
答えは聞いてない!」
─殺して、奪った。
二人の脳裏には、それしか正解がなかった。
(・d・)「でもどうするんだキョウ。万が一ヤツが暴走したとする。
悪魔召喚プログラムがなくても、奴の力は普通の奴らには十分脅威だぞ。
そうなったら…」
( ■∀■)つ「あんたが首をひねるんだ」ポン
(;・G・)「お、おれが…人間を…」
( ■∀■)「万が一はあるもんだ。
奥が一、兆が一になるように、インストールしてやろう」
キョウイチは充電口にケーブルを投げ挿してスマホを奪い取り、素早くアプリデータを移す。
(;・d・)「なぁ、普通にスマホ借りれねえのか?」
( ■∀■)「あんたのは普通の召喚プログラムだ。
ほれ返すぜ」 ポイ
(;・G・)「あわわ!」
つつ □
(・d・)「普通の返し方できねえの?」
( ■∀■)「あとはお前がレクチャーしてやれ。
おれは寝る。さっさと出てけ」
ファサァ
( ■∀■) ))
/つ( ̄ヽO⌒ヽ ))
`ノ ) \
(_ノ\ヽ ノ )
ノ /
(( (__ノ―-″
( ■∀■) 〜♪
/ _ノ⌒⌒ヽ_
( ̄(_人//⌒ ノ ヽ)
⊂ニニニニニニニニ⊃
321
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/14(日) 10:45:29 ID:Q9Y.x5IQ0
(;・d・)「ちっ…もう勝手に寝てやがる。のび太かよ」
(・G・)「色々と忙しかったのだろう。ほっといてあげよう」
( ■∀■)「zzz…」
チリン、と鈴の音がした。
>シンジュク地下街
(-d・)「さて、野郎の様子を見て…どうせろくな事にならんだろうが」
(;・G・)ニア 「あ、アレを見るんだ!」
(゚∀゚)「アヒャあああああああ!!」
(メд°)「ごげああああああ!!!」
(゚∀゚)
つ=lニニフ(メд) ザックザック グチャ
男が、とっこうたいを解体している。
[ ,'3 )「ひえええ…どっちも怖い…」
(°д;)「ガイア仮神殿まで逃げるぞ!」
(゚∀゚)つ 「逃がすなアヒャ!」
(丶´iii`)っy= ドドドド
https://pbs.twimg.com/media/D5X3tM1U0AU_eOE.jpg
逃げた一人ががゾンビアーミーに蜂の巣にされる。
(°д°)「うわああああ!!」
と(・G・)つ「そこまで!!」
322
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/14(日) 11:03:45 ID:Q9Y.x5IQ0
(#゚∀゚)アヒャ
(;д;)「ひええええええ!!」
残党が西の方向まで逃げていく。
(゚∀゚)「アヒャ!?なんで邪魔する!?
おれあいつら狩っただけ!」
(・G・)「逃げていく相手を追撃する意味はないだろう。
ここにはガイア教徒もいるのだ。怨恨をのこしたくはない」
(・d・)「訳を聞こうじゃないか。一部始終を見た奴はいるか?」
若い男が手を上げる。
「あ、あいつらが急に襲ってきたんだ。
それをあの男がバケモノを呼び出して…」
(・G・)「正当防衛の迎撃というわけか。
アプリも正常起動しているようだし、本当と信じてもよさそうだと俺は思う。
君はどうだ?」
(・d・)「ちびすけ。お前は何か見たか」
(``)「え、えっと…
『弱いやつが食い物持ってるなんて生意気だ!』って…
大人の人たちが殴られてたよ」
(・d・)「そうか」
(゚∀゚)「ア。正当報酬だ。火をよこせヒャ!
あの野郎、火を使えるバケモノを入れてなかった!」
(・d・)つ「ほらよ」
安ライターを放り投げる。
(・d・)「貴様のようなイカレなら生でもいけると思うがな。
外に出ろとは言わん。せめて出入口で焼け」
(゚∀゚)「アりがとうヒャ。
てめえら、その肉を持ってこい」
ゾンビ達が仕留めたとっこうたいの死体を引きずる。
(``)「ねぇお兄ちゃん、あのおじさんは何をしにいくの…?」
323
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/19(金) 22:59:57 ID:udhbOGkc0
(;・G・)「き…きっとお葬式に行ったんだね。
向こうが悪いとはいえ、死んでしまったから…」
(``)「怖そうだったけど、あのおじちゃんいい人なんだね!
僕も死んだおじいちゃんのおそうしきやってもらおうかな」
(;・G・)「え…?
バケモンにやられたのかい?」
(``)「ちがうの。変な光がふってきた時に、かぶってきたの。
お父さんお母さんも動かなくなっちゃった」
(;・G・)「…」
俺たちのせいだ、とは言えなかった。
>夜
(・d・)「遅いな…」
皆が寝静まった頃に出入口に出た。
手元に拳銃を持つ。
非常用シャッターの前に、、スペアリブの残骸が散らばっている。
(゚∀゚)アヒャ
目を開けたまま寝ている。
(・d・)つ「おい起きろ」ユサユサ
(゚∀゚)「アヒャ?」
(・d・)「うまかったか」
(゚∀゚)「アヒャ!!」
口に肉片がこびりついている。
(・d・)「にしてもくさいな.。
異臭が漂うからどうにかしてくれって苦情が出てんだよ。
…にしても、外に放り出したら悪魔どもがたかってきて危ないな」
324
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/19(金) 23:32:13 ID:udhbOGkc0
ディーは座り込む。
(・d・)「アヒャ倉威。何十犯も暴行、殺人、強盗に手を染めて有無をいわず死刑を言い渡された。
つと 合ってるな?」
(゚∀゚)「ア?ヒャ!!!!!
周りが俺をイライラさせるのが悪いんダ!
食わなければ生き残れない。そうだろ?」
(・d・)「それは同意する。人肉嗜好っつーのが意味わからんがな」
(゚∀゚)「アヒャ。話がわかるるる…!
どうせ、俺と同じ、同類の肉を食うんだ。
文句、ねねえだろう?」
(・d・)「」それはいいが、せめて食いカスの処理をしとけ。
あとお前の被害者や遺族がやってきたら有無言わず引き渡すぞ。
ただでさえこの集落は弱い奴が多いんだ。トラブルは避けたい」
(゚∀゚)「アヒャ…決闘裁判んンんんn…!!
燃える…!
返り討ちちいちにして肉を焼く…!?」
(・d・)「つきあってられんな…」
(゚∀゚)「アヒャ!あの肉には礼を言っておけけええ!!!!!
楽しみが増えたたたたたた…」
>外
(゚∀゚)アヒャ
つ●Ⅲ●
(;・d・)「よく素手でつかめるな…」
頭蓋骨などはアヒャにまかせ、腕などの骨を手袋をつけて運ぶ。
「キェェェェ!!」
https://img-wiki.com/upload2/img/2920.jpg
(・d・)っy= 「臭いをかいで待ち伏せしてたか!
やつらはハーピー、かわいい見た目だが油断するなよ!」
(゚∀゚)「アヒャ!鶏肉鳥肉ニクニ国苦肉!!!!!!!!!
召喚!!」
(・d・)つ 「召喚、久々に頼むぜ!ゴブリンッ!」
325
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 09:50:17 ID:esUFDT2M0
>早朝
(・G・)「おはよう。よく眠れ…」
く(-d・)「すまん。奴の狩りに付き合っていたうえに監視で寝不足だ。
悪いがあんたで頼めるか」
(・G・)「あ、ああ…すまないな。
俺に任せてくれ!」
(・d・)「キョウは?」
(・G・)「俺が起きた時には地下部屋にはいなかったよ」
(・d・)つ□ 「気まぐれな野郎だな…召喚」
ヤク*゚ー゚)『やっほ!』
(・く・)『…よろしく』
(・G・)「…?」
(・d・)「奴らが起きたら、ヤクシニーに解毒させて飯を配ってくれ。
ゴブリンはタルカジャっていう筋力アップ魔法を使える。
ただ他個体とちがって気が弱い奴だ。
前線には出さないやってくれ」
く(・G・)「了解した!お借りする!」
ヤク*゚ー゚)『よろしくね、鼻のでかいおにーさん』
(;・く・)『よ…ろしく…』
(・G・)「鼻…」
─
(・G・)「皆さん、おはよう。
並んでお金を入れてから取っていってくれ」
「ねぇ…いつまでお金を取り続けるの?
ずっとこのままじゃ…」
[ ,'3 ) チャリン
326
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 11:20:22 ID:esUFDT2M0
[ ,'3 )「お前さん達は、買い物する時に金を払った事がないのか?
いやなら出ていけばいいじゃろう。
食いぶちが減ればその分多く食える。
お兄ちゃん、悪いが兄貴と子供たちの分ももらっていくよ」
(・G・)「ああ、かまわない」
ポズムディを連発して、食料を浄化していく。
ヤク;゚ー゚)「ちょっと疲れたんだけど」
(・G・)「ご苦労様です。すまないが、配布が終わるまで待っていてくれ」
ヤク*゚ー゚)「はーい」
[ ,'3 )「さあ兄貴、食えるか…」
( ,’3 )「…置いといてくれ…」
[ ,'3 )「子供たち。さあ、ゆっくり食べなさい」
(``)「ありがとうおじいちゃん!
…でもいいの?お金…」
[ ,'3 )「ほほほ。じじいは金があるんじゃよ。
じゃが君らとちがって体が動きにくい…。
だから、兄貴の面倒を見るのを手伝ってほしいんじゃ」
(``)「いいよ!おじいちゃん達に死んでほしくないもん!」
>ガイア仮神殿
( `Д´ )「生きる者はいつか死ぬ。形あるものはいつか壊れる。ガイア…仮神殿にようこそ」
つと
https://pbs.twimg.com/media/FwiYpBvaUAI1INs.png
(・G・)「すいません。仲魔の回復を…」
奥から人が飛び出してきた。
(°д°)「あーダメだダメ!」
327
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 12:57:43 ID:esUFDT2M0
昨日逃がしたとっこうたいの一人だった。
(°д°)「こいつは俺達に襲い掛かって仲間を殺した奴の仲間だ!
司祭、こんなやつを治すことはねえ!!」
(`Д´ ) 「あ、そう。
どっちが先に仕掛けたのだ?」
(・G・)「私は当事者ではないが、そちらが集団で無防備な人々を襲ったと聞いている。
私の仲間はそれを撃退しただけ。正当防衛だ」
(`Д´ ) 「地下街にいる人たちのことか?」
(・G・)「そうです」
(°д°)「でたらめを云うんじゃねえ!!
あいつをけしかけてきたのはてめえらだろうが!?」
(・G・)「私はちゃんと止めたぞ。
君たちに襲われてケガした人も出ているんだ。
痛み分けということで許してはくれないか」
(°д°)「ふざけんな!
ケガ程度とダチが死んだのはでけえ違いだ!!
糞ッ死体を返しやがれ」
(・G・)「すまないが、仲間が丁重に火葬を済ませてしまった。
君たちが逃げていなければ、引き渡せたんだが…」
(°д°)「クソが!ロストじゃ復活もできねえ!!
今すぐぶっ殺しの許可をくれ!!司祭!!」
(`Д´ ) 「…うむ。双方の言い分もわかる。
ここは血闘裁判で決めるのはどうだ?」
(;・G・)「なに?」
(`Д´ ) 「ほんの数日前に、もはや二ホンの秩序は完全に崩れ去った。
うちのガイア教徒が無武装のものを襲ったのは正しい。
だが、そちらが武力で抵抗したのもまた仕方ないこと。
よって我がガイア教団の法にのっとり、強い方の言い分を正しいとする。
なに、死ぬまで戦えとは言わぬ…」
(;・G・)「戦えというのか!」
(°д°)「もらったぁ!」
328
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 13:15:04 ID:esUFDT2M0
とっこうたいが先制攻撃を仕掛ける。
模造刀によって制服が裂ける。
(・G・)「ぐ…」
と
(°д°)「どうしたどうした!?元軍人さんよ!」
つ-l-
https://pbs.twimg.com/media/EZKg9VLUYAETi56.jpg
下手糞な太刀筋だが、不意打ちのうえに空拳のジーにはどうしようもなかった。
(メG)「い…や…だ…」
(°д°)「ああん!?」
(メG)「おれは人を傷つけるのは…
いや…だ…」
(°д°)「じゃあ抵抗せず死ね!!
あの野郎と、街の雑魚ども丸ごと殺してやるからよ!!
俺も出世間違いなしだァ!!」
グッサ
(メG)
-l-と(#°д°)「死ね!!」
模造刀がみぞおちに大きく刺さり、鮮血が噴き出す。
ジーは倒れ伏す。
─殺せ、殺せ。国防のさまたげになる者は殺せ。
それが神でも悪魔でも、 人間でも─
(°д°)「ははは!俺の勝ちだ!
司祭様!俺をエリアリーダーに認定してくださいよォ!
ゴトウにかわって、ここをガイア教のメッカにしてやる!」
(`Д´ ) 「…やれやれ。首を撥ね飛ばしてからそういう事はいいなさい。
もう手遅れのようだが」
( G )
つ と
(°д°)「え?」
329
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 14:25:31 ID:esUFDT2M0
背後にまわり、男の頭蓋骨をわしづかみにする。
シュークリームを握りつぶすより簡単だった。
パーン、と音がして頭蓋骨が爆発し、目と脳漿が血と混じって飛び散る。
( G )「…」
─
(・G・)「…ここは」
(`Д´ ) 「覚えていないか?うちのチンピラが迷惑をかけた。
君は刺されて二度も倒れたのだ。
わしとの交渉ができる体ではなかったのでな。
まずは迷惑料代わりにいやしてつかわしたわけだ」
(・G・)「ありがとうございます。彼は?」
(`Д´ ) 「ほれ」
指さす先に肉塊。
(;・G・)「うげ…」
吐き気がこみあげる。
(`Д´ ) 「何を戸惑っておる。あれは君がやったのだぞ。
深く刺されたときには終わりかと思ったが、まさかの大逆転劇!
わしもああいう手合いにはほとほと困っていたところだ…
ガイア教の名のもとに暴れまわるだけのカスだ。気にするな」
(・G・)「やめてください。人が死んだのに」
(`Д´ ) 「待て。何か用があって来たのではないのか?
勝った方が正しい。君は我が仮神殿を好きに使ってよい」
(・G・)「そうだ!仲魔の魔力補充を…」
>神殿外
(;・G・)「あれをおれがやっただと?俺はいったい、何なんだ…」
つ と
330
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 18:22:45 ID:esUFDT2M0
>翌日昼
∩( ■∀■)「よっ」
(・d・)「キョウか。何をしていた」
ギロッと睨めつける。
( ■∀■)「お前ら俺のお母さんかぁ?
遊びに行ってただけだよぉ」
( ■∀■)「どうしたジー。元気ねぇぞ」
(・G・)「あ、ああ…どうも」
(・d・)「昨日からずっと元気ねぇんだ。
俺が起きた時にはすでに」
( ■∀■)「熱でもあったかぁ?ん?」
『( ■∀■)つ「あんたが首をひねるんだ」ポン』
く(;・G・)「うわああああああああ!!」
(・d・)「ジー!!
どうしt」
(・G・)「な…なんでもない…
キョウイチさん」
( ■∀■)「ん?」
一呼吸おく。
今聞かなければ、またどこかに行ってしまう。
(;・G・)「人を…正当防衛で殺してしまっても…
俺は汚れないもんなんでしょう…か」
( ■∀■)「汚れねえ人間なんていねえよ。
哺乳類はみんな母親の血にまみれて生まれてくる。血で作られた乳を吸う。
鳥類だって母鳥のクソと一緒に卵で出てくるんだ。
気にすんな」
331
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 18:38:05 ID:esUFDT2M0
(・d・)「人と鳥を一緒にする奴があるか。
ただ、同委は同意だ。
俺たちは悪魔を殺して生きてきた。
今更人も悪魔も関係ねえよ…」
(・G・)「そう…か…
そうだな」
( ■∀■)「そいや、あの基地外はどうした?」
(・d・)「アヒャのことか。特に問題なく、つつましく用心棒やってるよ」
嫌味たっぷりに言う。
(・G・)「ああ。まるで自分から隔離されたがっているようだ。
シャッター前で寝ている。
要請が来ればちゃんと駆けつけてくれるが…」
( ■∀■)「クウネルコロスで満足してんのか。ちいせえ奴だなー。
このクソ荒れた世界を征服したいとか、ねえのかね?
喜んで支援してやるぜっ」
(・d・)「ふざけろ。ただでさえ人手がいねえんだぞ。
てめえは頭数に含められねえし
…聞けよ!」
( ■∀■)つ「ヒョー!親愛なる子供達!こっちに来るのだー!」
なになに、といった感じで角に集まってくる。
( ■∀■)つ「チョコに飴だ。ここで食っちまいな。大人どもにはナイショだぞ」
つ
(``)「わー!ありがとう黒メガネのおじちゃん!」
(#■∀■)「お・に・い・さ・ん!」
332
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 19:06:34 ID:esUFDT2M0
ニア( ■∀■)「あとこれサングラスだ!」
(・G・)「キョウさん」
( ■∀■)「んあー?」
(・G・)「差別をするのはどうかと思うが…」
( ■∀■)「こいつらーはな、育ち盛りでこれから芽生える年だ。
大人どもにあまーい飴やったとして、対価を払えるか?
悪魔と戦う用心棒にもなれそうにねえが」
(・d・)「同意だな。どうもここの奴らは気にくわねえ。
鉄パイプ一本でいいから悪魔に立ち向かうような事でもありゃあ、
俺は手を貸してやってもいいがな
しかしお前、ガキどもを悪魔使いに仕立て上げるつもりか」
( ■∀■)「まさか。決めるのは本人の意思だ。
だがこれからの世、一般人で生き抜くのはむつかしいぜえ。
サマナー…悪魔使いになるか、メシア教の奴隷になるか、勉強して偉い人になるか、だ」
確かに、現時点で教育施設もあらかた壊滅しているであろう今勉強に精を出してなりあがるというのは難しい。
官僚などのシステムも破壊されてしまっているだろう。
もはや、安息して眠れるような地位はそうないのだ。
だが…
(・d・)「メシア教の奴隷ってのはどういうことだ」
( ■∀■)「何も知らねえんだな。メシア教のやつらはICBMをぶちこんだ連中と手を組んでた。
お偉いさんは事前にシェルターにこもってたのさ。
お前の仇、エーだったか?
に指示を出してたトガイン・ブレードもそうだって噂だ」
ガタッ
(・d・)
その眼には、怒気がはらんでいた。
333
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 19:24:18 ID:esUFDT2M0
(・G・)「で…ディーくん?」
(・d・)つ ガサガサ
(・d・)つy= チェキッ
( ■∀■)「どした。怖いツラして」
_,
(・d・)「決まってんだろ。ブレードって名前は俺もあの時チラッと聞いた。
そいつがってことは、野郎も避難してるかもしれねえってことだ。
ぶち殺しに行くのよ。
ジー、急にすまねえな」
( ■∀■)「ま、待て待て待てまーて!!
エーの奴がいるとは限らねえし、無策で行ってもハチの巣にされるだけだって!
なんでシンジュクやらのメシア教の警備が手薄か、わかるか?」
(・d・)「…」
(・G・)「…戦力の集中というわけか」
( ■∀■)「そ、そ!
きっと拠点本部には高位の魔導士やらが腐るほどいるんだろうぜ!
一人じゃぶち殺されるだけだって」
(・d・)「…畜生が」
壁を蹴る。
(・G・)「…ちょっと話を聞いていいか?
何故そんなにエーという奴にこだわる?」
─
334
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 23:08:30 ID:esUFDT2M0
(・G・)「なるほど…当時疲弊していた状態で聞いたからか、今なら明晰にわかる。
キチジョウジ解放戦線に参加していたエーが裏切者で、君の大事な子を死なせる遠因を作ったのだな」
(・d・)「ああ、おまけにメシア教に取り入って隠れ蓑にしていやがったと。
どこまでもケツのきたねえ野郎だ」
(・G・)「…それほどまでにやられたのなら、復讐は何も生まないなんて言えないな。
仇を討ってからが、君の人生の再開なのかもしれない」
業というものは肉体を絡めとり、鎖を断たずに逃げ出そうとすれば骨から肉を引きはがすだろう。
この大破壊を生き延びた三人の強者はそれを本能でわかっていた。
( ■∀■)「ま、そーゆーわけだからよ。
気が向いたらメシア教の偵察してやるよ。
お前らは集金しつつ悪魔狩りで力をつけろ」
葉巻を吸い捨てると、スーツに両腕を突っ込んで歩く。
(・d・)「ポイ捨てすんな!!」
( ■∀■)「あぁん?
ロハでやってやろうつってんだ。
掃除くらいお前がやってくれよ」
(・G・)「最低」
ヤク*゚ー゚)『サイテー!』
(・く・)『さ、サイテー…』
─
配給が終わって、二人は一息つく。
(・d・)「さて、ガイア神殿に行くか」
(・G・)「え?」
(・d・)「俺の勝手で悪いが、奴が在籍してるかもしれんメシア教の世話になりたくねえ。
理屈じゃあそこが一番安いってわかってるんだがな…
回復道場は高いしな。問題あるのか?」
(;・G・)「い、いや…」
335
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 23:27:26 ID:esUFDT2M0
(^d^)「あ!わかったぜ。この前のとっこうたい襲撃の件だろ?
また襲ってきたら俺がぶっ殺してやる」
(;・G・)「いや…」
>ガイア仮神殿
(・d・)「仮神殿ね…雰囲気は悪くねえな」
(`Д´ ) 「おや…先日の…
体の方はあれから大丈夫かな?」
(・d・)「ん?昨日にでも来たのか?」
(`Д´ ) 「さよう。あの解体ぶりは凄まじく…
まるで人間でないかのような…」
と(;・G・)つ「ストップ!何もなかった!さあ、仲魔の魔力補充を…」
─
と(`Д´ ) 「終わったぞ。これを取っておけ」
>如来像を手に入れた
(・G・)「これは…?」
(`Д´ ) 「先日のそちの戦いぶりには感服した。
それは混沌の精神を持つ者に多大な恩恵を授けるもの。持っていけ」
(・d・)「ふ、懐かしいブツだな」
>仮神殿外
(・G・)「すまん、ディーさん。
俺はしばらく遠出する」
(・d・)「…なに!?
お前が始めたボランティアだろうが!!」
336
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 23:55:42 ID:esUFDT2M0
(・G・)「落ち着いて聞いてくれ。
別にここを離れるわけじゃない。
…そろそろ、イチガヤ駐屯地の食料が尽きそうなんだ」
(・d・)「なに!?
なんで早く言わねえ!!」
胸倉をつかむ。
(・G・)「あの大閃光の日に大盤振る舞いしてしまったのがあるんだろう。
君たちと会う前の話だ…すまない」
(・d・)「で、これからどうするつもりだ」
(・G・)「何も駐屯地はイチガヤだけじゃない。
メグロにでも遠出してたんまり持ち帰ってくるよ。
すまないが留守を頼む」
(・d・)「勝手な事を…いいぜ。
キチガイが出たら撃ち殺す。
迷いなくな!」
(・G・)「…それでいい。
荷造りしたらすぐ行くよ」
─
>イチガヤ駐屯地跡地
(-G-)
つと
嘘だった。
計算して、地下に埋まっている食料にはまだ余裕があった。
意識はあったが、人の頭を果実のように潰した感覚は残っていた。
暴走して巻き込みたくなかった。
ここで尊敬する三島由紀夫のように自死したかった。
だが自分がいなければディーに自分勝手な事を押し付けることになる。
彼にも自由がある。
怒って出て行ってしまえば、住人達は餓死か悪魔に食われる事になる。
(∩G∩)
https://pbs.twimg.com/media/FwlFWp-aYAIVQVx.jpg
2020年 大破壊の序章
完
337
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 23:56:56 ID:esUFDT2M0
>>307
おつありです!
ゴールデンウィークまでに終わらなかったよ…
338
:
名無しさん
:2023/05/21(日) 02:20:35 ID:5ULoUIHg0
オツ
339
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/21(日) 23:33:27 ID:sNpBlU..0
おまけ
2020年時点でのディーとジー
https://pbs.twimg.com/media/FwqK13qaQAE_EIC.png
https://pbs.twimg.com/media/FwqK4RyaAAMPcb_.png
340
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/22(月) 23:15:54 ID:5Ry7aQXY0
コロナ・ショット!2021-2022
<゜)))彡「貴様…まさか吾輩を倒して名声をあげようとでも?」
https://pbs.twimg.com/media/FwvLfhuWYAsE7Hs.png
(・d・)「まぁな。一応ソロモン72柱なんだろ」
<゜#)))彡「俺様の力を思い知れ!!」
エイの姿を取った堕天使はヒレをばたつかせて暴れ始めた。
(・d・)つy= 「だろうな」 ドン
威嚇射撃。
<゜;)))彡「ひー!ルシファーさま、お助けー!」
https://pbs.twimg.com/media/FwvLjAxWIAIYi4P.png
逃げ出そうとする悪魔のヒレに切れ込みを入れる。
そしてかがみこんで顔を近づける。
(・d・)「お前の道は二つだ…わかるよな?」
<゜)))彡「く、くそう。貴様ナニもんだ?
これで見逃してくれよ…」
口の中からねばついた硬貨を吐き出す。
==<゜)))彡「くらえ!フォッグブレス!!」 ブシュ
(-d・)「ちぃ!ジー!そっち行ったぞ!」
霧の嵐をくらい、銃口がおぼつかない。
(・G・)「どっせい!!」
つ<゜)))彡と ジタバタ
しばらくうなだれていたが、やがて力なくうなだれ、こうべを垂れる。
<゜)))彡「わ…わかりました。
このフォルネウス、今日からあなたのしもべ。
なんなりとお申し付けください!」
https://pbs.twimg.com/media/EL9t9GSVUAAikBD.jpg
341
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/23(火) 22:28:03 ID:oabDkGqo0
(・d・)「いいね、あんた。
悪魔相手には甘くするとつけあがる。
ぶちのめしてわからせた方がいい時もあるんだ、奥手すぎるよ」
(;・G・)「あ…悪魔も人間も、命の重さに1グラムの差もなく…」
フーッ
合成タバコをふかす。
(・d・)「あんた、それで誰か守れるつもりか。
味方だと思ったやつが裏切ってきたら?
それでまず犠牲になるのは、屈強なあんたじゃなくてガキどもなんだぞ」
(・G・)「…」
(・d・)「俺は正直、キョウの野郎も信用できないと思ってる。
何考えてんだあの野郎」
(・d・)「だから、さ」
チャキ、と弾丸でお手玉をする。
(・d・)「襲ってくる奴はぶち殺す。
友好的な奴は引き込む。
うだうだ考えずにこれでいいんじゃねえか?
…悪いな。気が滅入るような事言ってよ」
(・G・)「いや、すまない俺こそ。
ろくに仲魔を集められないばかりに…」
シンジュクの集落では、問題が起こっていた。
悪魔の徘徊対策に手が追い付かないだけでなく、奇病が流行っていた。
崩壊前にも流行っていた、インフルエンザにも似たものだ。
幼い子供や老人ほど病魔という名の「悪魔」の毒牙にかかっていた。
342
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/23(火) 22:49:26 ID:oabDkGqo0
─
(``)「ゲホッ!ゲホッ!」
(;・G・)「大丈夫か!!」
(・d・)つ「触るな。近づくな」
(#・G・)「貴様…ッ」
(・d・)「そのガキは隔離だ。
アヒャ、ゾンビ使って小部屋にぶちこんどけ」
(゚∀゚)「アヒャ!りょーかい!」
召喚されたゾンビアーミーが丁寧に子供を運んでいく。
(・d・)つ「黙れ」
壁ドン(誤用)をして威嚇する。
(・G・)「病人を見殺しにする気か!!
しかも子供だぞ!?」
(・d・)「黙れっていってんだ。
ほかのガキどもに感染しない可能性がどこにある。
…対策は考えるさ」
人々を集めて演説ごっこをする。
(^d^)「諸君!今クソガキが一人天に召された!
これから火葬してやるからありがたく思え。
それから、これからは感染確定した奴は即処分する。
くれぐれも濃厚接触…
いやらしい事は控えることだな!
ここは俺の街だ!!」
343
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/23(火) 23:04:36 ID:oabDkGqo0
「少し信じてたのに!独裁者!」
「この前もじいさんが死んじまって…
金取るなら最低限の安全は保障しろ!」
(・d・)「アヒャ」
(゚∀゚)アヒャ
(・d・)「文句言うやつはこの場で殺していいぞ。
逃げようとするやつは入念に心臓を撃て」
「な…んだと」
(゚∀゚)「ア!りょうかいヒャ
撃たれたい奴はいるかーぁ!」
獲物を見定めるそれで、たじろぐ人々を舐めるように見つめる。
人々は黙り、解散する。
(;・G・)「…君は、自分が悪になってまで二次感染をふせごうと…」
(・d・)「俺は自分が感染させられるのが嫌なだけだ。
勘ぐるな
アヒャ、業務に戻れ。
人は撃つなよ」
く(゚∀゚)アヒャ!
(・G・)「しかしどうしたものか…さっきので君の人望はガタ落ちだぞ。
何か解決策を示さなければ…」
(・d・)「あるさ」
手元にはスマホ。
344
:
名無しさん
:2023/05/24(水) 12:47:05 ID:7juu8qls0
乙
過去編のディーはまだエーと決着をつけられてないんだよね〜
現代編は何年間後なのかわからないけど、随分長い戦いだ
345
:
名無しさん
:2023/05/24(水) 15:12:06 ID:tVu1N3Z.0
乙
346
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/24(水) 22:49:00 ID:inbcrRcU0
(・d・)つ□ 「これだ。DDS-NETを開いてみろ」
(;・G・)「D、D、S、NET…こうか?」
つ□と
(・d・)「見る前に串をさしとけ」
(・G・)「…串?
アヒャさんに借りてくる!!」
==(・G・)と
つ
─
(;・G・)「バーベキューの串は持ってないってさ…」
(・d・)「天然かっ!?
Proxy略して串…いやこれも傍受されるからだめだな。
VPNって検索してとりあえず無料のを入れとけ。何もないよりマシだ」
(;・G・)「…それを介さないと見られないほど危険なサイトなのか?」
(・d・)「ネット全体がそうだがな。
おかしいだろ。核でトウキョウが吹っ飛んで電話会社も軒並み壊滅してるはずだ。
なのになんで、ネットが使える」
(・G・)「わからんっ!!」
(・d・)「どっからかwi-fiが飛んでんだよ、トウキョウ全土でな。
どこのお人よしの大富豪がサービスしてんのか知らんが、暗号化がされてねぇ。
ってことは、提供元から俺らの情報ダダ洩れの可能性が高いってことだ」
(・G・)「身元がばれれば、ここも危険に…?」
(・d・)「そうだよ。
とりあえず二人で片っ端から、ウィルスに関しての情報を探すぞ」
>数時間後
(・G・)「ディーさん!あったぞ!」
347
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/24(水) 23:16:44 ID:inbcrRcU0
https://youtu.be/aY6Pn5PYQyk?t=175
(・G・)「えーっと読むぞ…
トウキョウ崩壊前から流行っていた新型ウィルスは、新薬実験用にファイヤー社がばらまいた可能性大。
今や進化した新株も発生し、歯止めが効かない。
事業を引き継いだメシア教も、対応に難航している様子。
…と」
(・d・)「眉唾もんの陰謀論だな。
…なんでそこでメシア教が出てくる!?」
(・G・)「よくわからんが慈善団体みたいだからな。
大恐慌でうまくいかなくなったファイヤー社が委託した可能性がある」
>メシア教会シンジュク支部
「ようこそメシア教会へ…またあなたがたですか。
ウィルス患者を連れてきてこないでもらいたい。
感染したら困るのでね」
(・d・)つ 「お決まりのセリフはいいぜ偽善者。
メシア教総本部はどこにある」
「粗暴な無教徒に教えることはなにもありませんよ!」
胸倉をつかまれてなお、たじろがない。
(・d・)「いいだろう。お前の信仰心どれだけか…試してやるよ」
つy=と
「な…!」
(・d・)つy= 「あんたらは神の為なら喜んで死ねるんだろう?
ここで抵抗して脳漿飛び散らせて殉教といこうや」
銃口を当てられた眉間にしわが寄る。
(;・G・)「待ってくれ!俺たちはただこの街の人たちを助けたいだけなんだ!
メシア教との理念とも一致していなくはないはずだ!
おしえてくれれば…ワクチンやら薬を教会にも寄贈しよう!
だからどうか…頼む」
348
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/24(水) 23:37:34 ID:inbcrRcU0
「…シナガワにありますよ。
さっさと今日は出て行ってください」
(・d・)「待てよペテン野郎、一つ聞かせろ。
ワクチンとあんたらのとこの治療技術をあわせれば、ウィルス発症者は完治するんだったか?
神の奇跡だったか?」
ふん、と鼻で笑う。
「私は支部の者なのでね、保障はできませんが…
新型ワクチンと信心をあわせれば、おそらく」
(^d^)「ぎゃはははは!信心だってよ!
お前らの信心がこの未曽有の大混乱を引き起こしたんじゃないか?
…トガイン・ブレード」
「!」
顔色が変わったのを見逃さなかった。
(・d・)「何か知ってるな?オイ
シナガワにブレードとかいうやつもいるんだな?」
「わ…私は末端なので…
ゴッドサマナーという悪魔退治組織の長で、大使護衛の為に来日してきたというくらいしか…」
ジーが肩に手を置く。
(・G・)「よさないかディーさん。おそらくこの人は本当に何も知らされていないんだろう。
追及してもかわいそうなだけだ」
ほっと司祭は胸をなでおろす。
「理知的な人がいてよかったですね!
このままでは、シブヤからテンプルナイツを呼ぶところでした!」
(・d・)「せいぜい朗報を楽しみにしてな。
いくら神にいのっても、感染せんとは限らんからな」
「この、蛮族がッ!」
349
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/24(水) 23:40:03 ID:inbcrRcU0
>>344-345
おつありです!
こうやって感想いただけるのが一番の励み…
四文字「誰がハゲだ!」
350
:
名無しさん
:2023/05/25(木) 00:29:46 ID:/FHOMJJE0
おつです
351
:
名無しさん
:2023/05/25(木) 01:53:18 ID:bEy/3d/o0
つまんね
面白いと思ってるの糞作者?
お前がコロナで死ねばよかったんじゃね?
352
:
名無しさん
:2023/05/25(木) 02:17:37 ID:izZTxASA0
コロナで死ねばよかったのはまさにお前の方だ的なレスがありそうなのでフライングする
このスレが好きだが何でもいいからとんでもなく当たりたい気持ちにも共感してしまうから全員無事でいろ
353
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/27(土) 12:51:36 ID:HSZGlSe20
(・d・)「それを言うなら不心得者だろ」
─
(・d・)「さて、テンプルナイツとやらを呼ばれる前に作戦会議と行こうぜ」
(・G・)「ああ、皆を理不尽に死なせるわけにはいかん!!
ところで」
プルルルルル
(・d・)□ 「なんだよ、うっせーな…」
テレビ通話だった。
(■∀■)『ハロー。元気してるぅ?』
(・d・)「なんだお前か。用がないなら切るぞ」
(■∀■)『いやね、困りごとがあるんじゃないかと思ってな?』
(・d・)「ふん。ほんと気まぐれだな。腹が立つ」
─
(■∀■)『ふうん、そっちにもウィルスが飛んでんのか。
難儀なこったねぇ』
(・G・)「他人事ではない。あなたも感染するかもしれないんだぞ」
(;・d・)「おいこら顔を寄せるな」
(■∀■)『俺の心配はいいの。それよか…』
顔の表示が消え、スマホにカタログのようなものが写し出される。
(・d・)「なんだこりゃ?」
『キョウイチ様の新たなビジネスだ!ヒョウッ!
初回限定だ。好きな悪魔を選びな!』
カタログをスワイプして数分試案したあと、答える。
(・d・)「これがいい。人間に化けられるか?」
http://ifs.nog.cc/hkaityo.hp.infoseek.co.jp/dq/imaged1/073-50.gif
354
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/27(土) 13:06:38 ID:HSZGlSe20
『鬼女ナアス。まさかナースっぽい語感だけで選んだんじゃねーだろーな。
そいつの正体知ってんの?』
(・d・)「アホどもを安心させられるなら一時しのぎでもいい。
それよか、人間には化けられるのか?」
『できるぜぇ。むしろできない悪魔の方が少ないんじゃね?
じゃあDDSデータ送っといてやるから、あとは頑張りなっ!』
>一時間後
__
仁´ ╋./ ハイ、コンニチワ
〃,从 从,)
ハリ,,^ーノリ )
/ "^Y^",7
(__ l : l
/___ヽ
. (( (/.ヽ)
(・G・)「みなさんに紹介したい。
外部から連れてきた、ナースのしぃさんだ。
もし怪我か何かをしたら彼女にも言ってくれ」
[ ,'3 )「おひょ!美人で若い女じゃあ!」
(・d・)「手ぇ出すなよじじい。撃ち殺すぞ。
しっかし兄が死んだっていうのに呑気なもんだな」
[ ,'3 )「それが聞いてくれやディーさんや!
兄貴が息を吹き返したんじゃ!
簡易検査でも陰性!
ほら、兄貴…」
[ ,'3 )「…」
(;・G・)「なにぃ!?確かに死亡確認はしたはず…」
(・d・)「生きてたんならいい事じゃねえか。
せいぜい再感染しねえ程度に仲良くしてくれや…」
(゚∀゚)アヒャ チョットチョット
アヒャが手招きをしている。
355
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/27(土) 13:28:30 ID:HSZGlSe20
「なんで私たちが閉じ込められなきゃいけないのよぉ!」
「差別だわ!差別!」
(・G・)「どういうことか説明してもらえるかな?」
(゚∀゚)「アヒャ!こいつら検査したら陽性だった。
だから閉じ込めた!」
「別に汚らわしい男と致したわけじゃないのよ!
いたって健全!」
(;・d・)「あのなぁ…男女じゃなくても濃厚接触は成立しちまうんだよ。
頼むから少しの間くらい我慢してくれ」
─
(・d・)「そういや、野郎からの電話の前に何か言いかけてなかったか?」
(・G・)「ああ、実は…」
(・d・)「駐屯地地下にマスクがあったのか。
さっそく配ってもいいか?」
(・G・)「もちろんだ。カウンターでも特に染み込んでいる様子はなかった。」
─
住民達にマスクを配り、アヒャには引き続き警護を命じた。
『生きたければ濃厚接触厳禁!!』
(#・d・)つ「さて、でかでかと貼っておきゃ抑止力にはなるだろう」
つ
ぼろ布にマジックで大きく文字を書いて貼り付ける。
(・d・)「そういや疑問だったんだが、駐屯地にワクチンはないのか?」
(・G・)「探せば残っているんじゃないか?
我々自衛隊は護国の要!
その自衛隊員がかかってしまっては、救助活動すらろくにできないからな!
俺も接種済みだ」
356
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/28(日) 10:24:52 ID:aM20Xpfw0
(・d・)「…」
(#・d・)「もっと早く思い出せ!!」
つ(;・G・)と イタイイタイヤメテ!
>イチガヤ駐屯地跡
(・く・)「久々に呼んだ?」
(・d・)「ゴブリン。魔力尽きるまでタルカジャを頼む。
んでお前も発掘に参加するんだ」
(;・く・)「ええ…俺もっすか…」
(・d・)「ひたすら瓦礫を掘り返し、あかない扉があったらこじ開ける。j
時間との勝負だぞ」
(-G-)「この無駄な力を発揮できること、運に感謝する…」
(・d・)「ん?何か言ったか?」
(・G・)「いや、何でもない。
早く発掘をすすめよう。
ゴブリンさん、頼む」
(・く・#)「タルカジャ!タルカジャ!タルカジャ!タルカジャ!タルカジャ!タルカジャ!タルカジャ!タルカジャ!
スクカジャ!スクカジャ!スクカジャ!」
>発掘開始
(・d・)つ「どっせい!」
つ
地下の瓦礫をどかす。
(・d・)つ 「ゴブリン!リキ入れて働かんかい!」
(;く;)「ひぃ〜!召喚料と見合わないよぉ〜!」
(・d・)(こいつの弱腰は変わらんな…)
357
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/28(日) 10:52:00 ID:aM20Xpfw0
─
>威圧的
(#・く・)「俺は今気分が超絶悪いんだー!
今すぐ地獄に送ってやるぜ〜!」
(・d・)つy= ドドドド
威嚇射撃がゴブリンの体をかすめる。
(;・く・)「ひっ!」
(・d・)つy= 「もう一度チャンスをやろう」
(;く;)「わあ!今のはなし!な、なんでも致します!」
https://pbs.twimg.com/media/FwvLkc3X0AQ0GJ_.png
>妖精 ゴブリンは仲魔になった
(・d・)「お前、何の芯もないのかよ。
売った喧嘩だ。せめて戦って死ね」
(・く・;)「お、おいら、ほかのゴブリンとちがって気が弱いんだよ…
合体で強くしてくれないかなァ…」
ディーはスマホでアナライズデータを確認する。
(・d・)「タルカジャ・マカカジャ・スクカジャ…
この魔法ってなんだ?」
(・く・)「タルカジャ味方の筋力を上げる魔法で…マカカジャは…」
(・d・)「よし、決めた。
お前はしばらく合体させん。
タルカジャ役になれ」
(・く・;)「ちょ…おいらなんてちょっと強い悪魔に殴られたら殺されちゃうよ!!」
(・d・)「俺の後ろに隠れてろ。それだけでいい…」
(・く・)「兄貴ぃ!」
─
(・d・)□ 「もしもし。1階はどうだ」
『…ダメだ。もともと隊員の休憩所やら受付を兼ねてたからな。
核が落ちる前にトガイン・ブレ―ド部隊に荒されて何も残っていない』
358
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/28(日) 23:27:28 ID:aM20Xpfw0
『他のフロアも探してみる。
ゴトウ司令官の部屋が残っていれば、何かあるかも…』
(・d・)□ 「了解。気を付けて進んでくれ。
ぼちぼち死肉漁りが出てきてるから、なッ!」
(・d・)つ-l==) ( )「ギャアアアアア」
https://img.atwiki.jp/shinmegamitensei1/attach/561/1397/0226.gif
背後に迫る幽鬼グールを、振り向きざまにチェーンソーで両断する。
血が吹き出て、マグネタイトと灰に変わる。
(・d・)「人にも悪魔にもなりそこなった分際で血は出るのか。胸糞が悪い」
『聞こえてるぞ。あまり無用な戦闘は…うわ』
ガラガガガラ ドシャ
通話越しに轟音が鳴る。
(・d・)□ 「新手の悪魔か!?」
『いてて…いや、3階跡地のゴトウ司令官の部屋に何かないかと踏んだんだが…
心配ない。崩れていて足を踏み外しただけだ』
(・d・)□ 「びっくりさせんなよ。
まぁあんたの強靭さなら大丈夫だと思うがな…」
(・く・)「ラクカジャ持ちの悪魔いた方がよかったんじゃない?」
─
(;・G・)「さて…ここは二階かな…ディーさんと分断されてしまったようだが…
どこもかしこも核のせいで床の地盤が緩んで、地下になってしまっている」
きしんで開かない扉を無理やり開けて脱出路を探していく。
(;・G・)つ「どっせい!…ん!?あの木箱は!」 ギギギギギ
つ
https://pbs.twimg.com/media/FxLbZmuacAEsMxA.png
(・G・)□ 「おーい!ディーさん!合流しよう!マップアプリに俺の位置情報を送るよ!」
359
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/29(月) 23:57:07 ID:ud4h0aNc0
>シンジュク地下街
ハリ,,^ーノリ「さあ、治った…と思うわ!
私はみんなの白衣の天使!
よろしくネ!!」
https://pbs.twimg.com/media/FxLbYBUacAEesb1.png
(``) 「ちゅうしゃ、思ったほど痛くなかったよー」サスサス
つ
(・d・)「よく我慢したな。
さあ、ワクチンを打った奴は金を受け取って回復道場へ!
それでウィルスは抑えられるはずだ」
人々は護衛悪魔に連れられ、列を作り歩いていく。
「キャー!美人さんありがとう!」
「ねぇ…よかったら…乙女の園に…どう?」
ハリ,,^ーノリ「今忙しいから、あとで、ね♪」
(・G・)「…しかしよく考えたな。悪魔を看護婦に仕立て上げて安心感を誘うとは」
つと
(・d・)「あとで調べたが、あれはドゥルジ・ナスという最古の宗教…ゾロアスター教の大悪魔の分身みたいなもんだそうだ。
本来は疫病やらを司るやべーやつだそうだが、災い転じて福となすってやつだ。
ワクチンだって、ウィルスを瀕死にしたもんを薄めてぶち込むだろ。
奴の病魔の力をうすめてワクチンに混ぜる…似た原理だ」
(・G・)「流石だなぁ。
ワクチンのアンプルは割れてなかったが、常温保存されていたからどうなるかと思ったよ。
国民を憂いた、ゴトウ司令官のご加護かもなぁ」
(・d・)「お花畑なこと言ってねぇで行くぞ。飯だ」
ミ ^Д^彡
(・G・)「司令官?」
(・d・)「おい!幽霊でも見えたのか!?」
(・G・)「…いや、なんでもない。腹減った!」
コロナ・ショット!2021 終
360
:
名無しさん
:2023/05/30(火) 01:40:37 ID:oImylMEE0
おつ
361
:
名無しさん
:2023/05/30(火) 08:25:42 ID:GejL718s0
乙です
362
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/30(火) 22:19:32 ID:a71Wq7Nk0
2022年、末期。
『よっ』
(・d・)□ 「よぉ」
(・G・)「お疲れ様です」
キョウイチの声。
ディー達は、かつてのヤクザ事務所に居を構えていた。
備え付けのコンピューターの磁器異常を直し、監視カメラと連動できるようにした。
(・d・)□ 「なんだこんな夜中に。イライラしてくるんだが」
『どっちにしても起きてるじゃねえか。警備員』
まぁ、確かに。
返事をする気力も失せていた。
正論を言われると答えるのが面倒くさい。
この数日、配給時以外はずっと事務所にカンヅメだ。
あくびをしながらディーは答える。
(・d・)□ 「で、なんの用だ。
くだらねえ事だったら殺すぞ」
『ヒョウ!いいねいいね!イライラしてきて目が覚めたんじゃねえの?
正直に答えろ。
そっちに、不自然に死から蘇った奴はいるか?』
363
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/30(火) 22:34:34 ID:a71Wq7Nk0
(・d・)□ 「そりゃ、いるだろ。
体が吹っ飛んだり、内臓ぐちゃっれてなきゃ、殺されたばかりの人間も金さえ出せば蘇る。
そういう世の中になっちまったろ。
メシア教の奴らは、自然死は神の摂理が〜どうこううるせぇけどな」
『一年ですっかりやさぐれちまったなぁ、オイ。
元々か!』
(・G・)「ありがたい事だ。助からない命も助かる」
『じゃなかった!
はーなーしーを、はぐらかすな。
回復施設や組成魔法で蘇った奴の事じゃねえ。
誰も手を施さなかったのが、ゾンビみてえに蘇ったって話だよ。
あったっけ?』
(・G・)「今、録画ビデオのアーカイブを探ってます。
ちょっと待っててください」
『お!?心当たりありか?』
(;・d・)□ 「ちょ、お前ジー!」
(・G・)「隠し通してもしょうがないだろう。
キョウさんも何か警告を遠回しにしてくれてるんだろう。
ですよね?」
『さあな。
神の味噌汁だ。
それらしいデータがあったら折り返せ』
(・d・)□ 「なんで俺たちの集落の問題に首を突っ込む?
ゲスト野郎は引っ込んでろ」
『俺のポケマネから支援してやったのを忘れたか?
それに、俺の信用にかかわる問題なんだよ』
(・G・)「どういうことですか?」
『あー、俺の実家ね…悪魔商売やってんだよ。
それでね…』
364
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/30(火) 23:07:16 ID:a71Wq7Nk0
─
DASU会合。
( ´)Д(`) 「よう。ノロマのキョウイチちゃん。
鳥悪魔のケツでも追っかけまわしてたのか?
コカクチョウのケツとかそそるよな!」 クチャクチャ
( ■∀■)「いつも食ってんなおめー。糖尿で死ねばいいのに」
( ´)Д(`) 「死ねばいいって思ってんのはお互い様だろ。
さて」
( ´)Д(`) 「在庫整理をやらせてた時の話だ。
GUMPが一丁ねえんだよ。
計算ミスったと思って、担当はぶち殺した、だが」
( ■∀■)「本当になくなってた…ってか?
俺に関係ある?
間抜け話をわざわざ聞かせに呼んだのか?
一人死んだせいで、一丁なくなった分の帳尻は合うんじゃねえの?」
( ´)Д(`) 「あれは大事な商売道具だ。顧客に卸す為のものだ」
( ■∀■)「じゃあ大した性能は出せねえはずだ。
お前が食っちまったんじゃねーの、ケケケ」
(# ´)Д(`) つ ドン!
前世紀の象徴、大理石のテーブルがたたかれる。
( ´)Д(`) 「俺はお前がちょろまかしたんじゃないかと…思ってるんだが!?
お前はDASU最高幹部として、仕事をろくにしていない。
小遣い稼ぎの為に適当に売り払ってるんじゃないかとな!」
( ■∀■)「俺の総資産額って、知ってるぅ?
それに男なら、バーッとバラ撒かなきゃな!
一丁ごときで何の影響が…」
365
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/30(火) 23:22:30 ID:a71Wq7Nk0
( ´)Д(`) 「我々独自の技術が流出されたら困るんだよ!!
万が一…解析でもされてもな!
ゴッドサマナーに現品が渡って、我々のアジトが特定でもされてみろ…
ただでさえあのクソどもがのさばって仲間達を狩っているんだ。
これ以上ヘタはうてんぞ」
( ■∀■)「俺がやったっていう証拠は?」
( ´)Д(`) 「やってない証拠もないだろう。
きさまは一匹狼だ。何も背負わん野のけだもの。証人がいないだろう」
( ´)Д(`) 「それに…GUMPの無駄な流出は…
ジャンユーおじいちゃんにとっても悪い話になるんじゃないか?」
( ■∀■)「…チッ。ここでジャンユー爺の話出すかよ。
食えねえ野郎だな。
で、俺に何をしろと。」
( ´)Д(`) 「いくらお前でも、買い物したりはするだろう。
そういうコミュニティからあたってみろ。
身の潔白は自分で証明してみせろ。 もし盗んだ奴がいるというなら…始末しろ。
じゃなければお前を殺すことになる」
( ■∀■)「へいへい。やってやるさ。
お前ごときに舐められんのも、シャクだからな。
ところで。
二ホン円撤廃の件は進んでんだろうな?
ルキフグス卿との交渉は?」
( ;´)Д(`) 「ぬ…少しづつ進めているわ!!
いきなり今の通貨を撤廃してしまえば、新通貨がインフレを引き起こす!
そんなこともわからんのか!?」
( ■∀■)「まぁいいや。サタンの錫杖でせいぜい頑張って足なめててくれや。
ところで…」
( ´)Д(`) 「あ?」
( ■∀■)「最後に棚卸したのはいつだ」
( ´)Д(`) 「去年だが」
( ■∀■)「アホか!もっかい洗いなおせ!」
─
366
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/06/02(金) 01:21:08 ID:mC3sJz4o0
( ■∀■)「というわけでな、お前らんとこに密輸されたんじゃないかと思ってさ」
(・d・)□ 「ちょっと待て。そのGUMPってやつには自動死者蘇生の効果でもあるのか?」
( ■∀■)「詳しいことは企業秘密。
ただ、何も知らない奴が持っててもロクな事がないってのは確かだ」
(・G・)「まず一つ、見つかった。
一年ちょっと前のだ」
映像が再生される。
─
( 3 )「コヒュ」
小部屋の中で、老人の息の根が止まった。
(゚∀゚)「アヒャ。くたばっちまった。
食っていいか。」
(・d・)「ダメだ。外で火葬するしかない。
アヒャ、お前も離れろ」
(・G・)「すまない…」
[ ,'3 )「兄者あああああああああああああああ”!!
ずっと一緒って…約束…」
数時間後の映像に移る。
( 。゚3 ) カッ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
内側から湧き上がるような雄叫びが響く。
「ちょっと、何!?夜中に!」
[ ,'3 )「あの声は若いころの兄者だ!
生き返ったんだああああああ!!!!!」
─
367
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/06/02(金) 01:57:02 ID:mC3sJz4o0
(・G・)「次の映像、いきますんね」
倒れたアヒャがギギギと声を出して起き上がる。
『蘇生…なのぉ?これ』
(・d・)□ 「今年の夏だな。
熱中症でやられてるところに悪魔に不意打ちを受けたんだ。
ありったけの氷結魔法で凍らせてほっといたら、立ち上がって動き出した」
『本当に人間かあ?あいつ。
ちょっと怖くなってきたんですけど』
(・G・)「今の冬の時期はきびきび動いてくれていますよ。
おかげで悪魔の迎撃はしばらく任せられそうです」
(・d・)□「ただ電撃には何故かすこぶる弱いみてえだ。
関電状態が俺達より長く続く。
そこは通電しにくく、感覚が鈍いゾンビどもがカバーしているようだが」
『他の死亡者は?』
(・d・)□「…体力のないやつは、回復施設でも無理だった。
ロストして灰になったよ」
(・G・)「子供はよく狙われる。か弱くてやわらかいのだろうか…?
内臓まで貪りつくされたら…もう…」
『そっか。まぁ弱い奴が死ぬのはしょうがねえよなあ?
動物も悪魔もそれで生きてんだ。今更人間だから枠から外れる事はできねえ。
だがガキを狙うのは卑怯だな!ヒョウ!』
(・G・)「とりあえずキョウさんの探しているものを持っているのは、アヒャかお爺さんということになるか。
ブツの参考画像をもらいたいのだが」
『オーケー。送っとくぜ』
(・d・)□ 「見当違いだったら、殺すからな」
368
:
名無しさん
:2023/06/02(金) 07:07:48 ID:9VnXIopU0
おつ
369
:
名無しさん
:2023/06/02(金) 12:16:47 ID:taPSj4Y20
オツ
370
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/06/05(月) 17:55:14 ID:KQ4Og6WQ0
>翌朝
[ ,'3 )「やめちょくれ!?兄貴が何したんだ!」
(・d・)つy= 「抵抗すりゃあ、殺す。ちょっと身体検査するだけだ」
( ,’3 )「…」
老人兄はゆっくりと進み出て服を脱ぎ始める。
(;・G・)「いやいや、いや!服の上からのボディーチェックと、部屋の中を見せてもらえればいいから!
じじいのサービスシーンとか誰得…」
ディーが銃を構え、ジーが身体検査をしていく。
(;・G・)「ん?胸に生えているこの突起は?」
[ ,'3 )「TKBじゃねーぞ。兄貴が戦争中に食らった弾の跡だ、多分」
みすぼらしき服から、黒いとんがりが見えていた。
(・G・)「部屋の中からも上着からも、銃型COMPらしきものは発見できなかった。
一時保留で、シロとする」
ディーが静かに銃をおろす。
(・d・)「いいか。俺はお前ら住人を信用しちゃいねえ。
処刑人なら二人はいるからな。俺含めて
それを忘れず粗末に生きろ
次はあのイカレ野郎だ!」
ゲプ
(゚∀゚)「アヒャ。お前らか。食うか?」
371
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/06/05(月) 20:43:36 ID:KQ4Og6WQ0
肉を差し出している。
(・d・)「いらねーよ、そんなもん」
(゚∀゚)「アヒャ!食わんと戦えるもんも戦えねえぞ!」
合成たばこを取り出す。
(・d・)y- 「しかしお前がこの二年間、暴走なしでやってこれるとは思わなかったぞ。正直」
(゚∀゚)「ア!アホどもがやってきてくれるから退屈せずに済むから、ヒャ!」
(・G・)「退屈?」
(゚∀゚)「イライラするんだよ。うまく何かいかない時、退屈を感じるとき。
だからアヒャッてぶち殺してぶち殴る」
(・G・)「…凶悪犯め」
(゚∀゚)「アヒ?お前らに言えた事か?悪魔を殺してる奴らが。
生きるっていうのは、ほかの誰かの命を奪うことだろ。
世界を学校のクラスに例えるなら、席って有限だろ。
そして二ホン組はクラス分けなんてできねえほど狭い。
他の何かを貪って生きてるのは、ここにいる誰もが同じだ。
地下のゴキブリどももなァ」
(゚∀゚)アヒャ
つ=lニニフ□-)
包丁に肉片がくっついている。
(-□〇□-)つ- 「ヒャッハァー!!」
https://img.atwiki.jp/shinmegamitensei1/attach/549/1342/0183.gif
https://www.youtube.com/watch?v=qalFLyKBwT
鉄パイプ攻撃が頬をかすめ、バイクの体当たりがジーを転倒させる。
(・d・)つつy ─(-□〇□-)→ 「カスが!」
ボウガンがレイダーライダーの頭を貫通する。
朝焼けの向こう側から、次々と排気音が聞こえてくる。
(゚∀゚)アヒャ!
(・d・)「今夜のおめえの夕食は決まりだなッ!行くぞ!」
372
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/06/05(月) 22:02:32 ID:KQ4Og6WQ0
(・d・)つ-l==)
つ-l==)
ギりりりりりり。
銃で怯んだレイダーの首をチェーンソーで切っていく。
(゚∀゚)「アヒャ!首捨てるな!食うから!」
つ→(-;〇□-)
近くの海から拾ってきた銛で、頭蓋骨を砕いていく。
怖気て逃げる者には散弾銃。
(;・d・)「喰うのか…」
つ-l==)
─
(・d・)「あーあ、ショットガンで吹っ飛ばすから頭は食い物にならねえんじゃねえのか?
胴体やれよ。寄〇獣でも描いてあったぞ」
(゚∀゚)「アヒャ!内臓も食えるところは喰う!肉に弾入ったら喰いにくい!ペッ」
(・G-)「あんな汚い奴らの内臓なんてやめておけ。
汚染されているものを食べたら、蓄積するぞ」
(・d・)「起きてたなら加勢しろよ」
く(・G・)「すまん。今起きた…不意打ちとは汚い奴らだ」
(・d・)「悪魔も人も、命の重さは1gも変わらないんじゃなかったのか?」
(・G・)「まぁそうなんだが…流石にああいった奴らはな。
現に戦う力もない人々が襲われて殺されている…」
─
「いやー!セクハラー!」
(;・G・)「い、いや…怪しいものを持っていないか検査を…」
「そう言って私たちの純潔を奪うのね!ちかん!ごうとう!ひとごろしー!」
(#・d・)「ええい、もういい!女ならいいんだろ女なら!
黒い銃を持ってないか徹底的におさわりしろ!」
ヤク*゚ー゚)「はぁい」
ハリ,,^ーノリ「はいはい検診のお時間でーす♪」
373
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/05(月) 22:32:13 ID:KQ4Og6WQ0
>数日後
(;``)「ゲホッ!ゲホッ!」
(;・G・)「凄い熱だ!
まさかまたあのウィルスが…ワクチンは定期的に打ってたはず!!」
(・d・)「触るんじゃねえッ!
全員食料持たせて各所に隔離!外に出すんじゃねえゾ!」
カチャカチャと、壊れかけのベルトを締めなおす。
(;・G・)「どこに行くんだ!
こんな非常時に!」
(・d・)「あほんだらが!決まってんだろ…
メシア教本部だ。
アヒャ!アヒャはいるか!?」
(゚∀゚)□ アヒャ
(・d・)□ 「ちょいとシナガワまで遠出する。
留守番してろ」
(゚∀゚)□ アヒャ!
>空中
(・d・)
<゜)))彡と(;・G・)
堕天使フォルネウスに乗って掴まり、瓦礫の街を空中遊泳する。
https://img.atwiki.jp/shinmegamitensei1/attach/165/416/shinjuku2.png
(;・G・)「きっつい…」
(・d・)「我慢しろ。あんたの膂力ならなんとかなるだろ。
手を離したら海や大穴に真っ逆さまで死だ」
(・d・)「キリキリ泳げよフォルネウス。
ところで、お前に聞きたいことがある」
<゜)))彡「な、なんだ…」
(・d・)「エーという奴の仲魔だったりしたか?」
374
:
名無しさん
:2023/06/06(火) 00:47:05 ID:yR1nm0Uw0
おつ
375
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/07(水) 00:36:59 ID:GL79KFKI0
<゜)))彡「し…知らんが…」
(・d・)「そうか。ならいい」
(l・G・)「随分と納得するんだな。あっさりと」
(・d・)「悪魔は約束を破れない。特にこいつみたいなソロモン72柱はな。
こいつは人間じゃない。だから信用していい」
(・d・)つy= 「おっと、悪魔使いが荒いからってふり落とすんじゃねえぜ。
ドタマぶちぬくぞ」
<゜)))彡「わたぁー!や、やめてくれぇ〜!」
(;・G・)「頼むぞさかなクン。ここで墜落死なんてごめんだ」
<゜#)))彡「一応、エイの悪魔だ!」
(;・G・)「すまん」
─
https://img.atwiki.jp/shinmegamitensei1/attach/182/427/ginza.png
(・d・)□ 「お疲れ。戻れ」
『ほっ』
ボロボロに寂れたトウキョウタワーを目印に、降りる。
(・d・)「無様なもんだぜ。スカイツリーに追い越されたとはいえ、二ホンの象徴だったのにな」
(・G・)「争いは何もうまない。全て死に、壊れる…」
(・d・)「いや、生むぜ。憎しみをな」
(・G・)「…」
(・d・)
(□=□)(・G・) (・Д・川 パカラッパカラッ
https://img.atwiki.jp/shinmegamitensei1/attach/182/427/ginza.png
https://img.atwiki.jp/shinmegamitensei1/attach/182/427/ginza.png
妖獣アツユと堕天使べリスの馬に乗り、南に進む。
(・G・)「ふう、やっと楽ができる」
376
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/07(水) 00:37:48 ID:GL79KFKI0
https://img.atwiki.jp/shinmegamitensei1/attach/556/1371/0209.gif
https://img.atwiki.jp/shinmegamitensei1/attach/546/1321/0124.gif
377
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/08(木) 00:14:34 ID:7kvaBy1E0
狂 `皿´)「異教徒め!ここは通さ」
https://pbs.twimg.com/media/Eaamvu_UMAAEbwe.jpg
ドン
(・d・)「三下お決まりのセリフ、ご苦労様です」
つy=
(;・G・)「いいのか?」
(・d・)「あいつらじゃ話にならん。もっと上の奴に用がある。スピード上げろアツユ!」
(・Д・川「おうよ!アギラオ!」
(□=□)「アギラオ!」
火炎多重攻撃が、狂信者たちを焼き払う。
(・G・)「なんでシナガワにまで来たんだ?
子供たちが苦しんでいる」
(・d・)「アホか。ワクチンを取りに来たんだろうが。
DDS-NETでの情報を忘れたか?」
(・G・)「あっ…そうか」
ワクチン開発会社、ファイヤー社。
世界大恐慌によって会社の単独での維持が難しくなり、メシア教に開発を委託したという。
そこになら最新のワクチンがあるに違いない。
眉唾情報でも、ディー達は縋るしかなかった。
>大聖堂前
https://www.4gamer.net/games/017/G001723/20150220101/TN/001.jpg
(;・d・)つy= 「けっ、次から次へとわいてきやがる。ゴキブリが」
つ-l==)
狂信者たちは突っ込むことしか知らない。
向かってくる者はみな、肉片にされた。
流石のディーも顔が青く、息も荒くなってきている。
身なりのいい部隊が待ち構えていた。
(▽口▽十)「異教徒め。ここから先は流石に通さんぞ」
https://img.atwiki.jp/shinmegamitensei1/attach/537/1257/0177.gif
378
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/08(木) 00:15:08 ID:7kvaBy1E0
本日休載
379
:
名無しさん
:2023/06/08(木) 21:16:20 ID:IDjOc1wk0
乙
380
:
名無しさん
:2023/06/11(日) 11:49:13 ID:oP4VCxBQ0
テンプルナイト。
メシア教に殉教の誓いを立て、洗礼を受けた上級戦士である。
狂信者とは格が違う。
>TALK
(・G・)「あなたがここのリーダーか。手荒なことは避けたい。
ワクチンを譲ってくれないだろうか?」
(▽口▽十)「馬鹿が!ここまでに我らの同志をどれだけ殺してきた?
この背信者め」
(・d・)「話にならねえな。力づくで通るしかねえよ」
ディーが進み出ると、7人のテンプルナイトが陰から現れた。
(▽口▽十)「行くぞ!タルンダ!」
(▽口▽十)「タルンダ!」
(▽口▽十)「タルンダ!」
(▽口▽十)「タルンダ!」
(▽口▽十)「スクンダ!」
(▽口▽十)「スクンダ!」
(▽口▽十)「スクンダ!」
(▽口▽十)「スクンダ!」
== (・d・)つ -l==) ガクッ
なりふり構わず切り裂きに行くディーの体勢が崩れる。
-l==)狂 ;`皿´)「ぎゃあああああ!」
取り落としかけたチェーンソーが投げつけられ、そこらの狂信者の首筋をえぐる。
(▽口▽十)「打撃力を下げるタルンダ、動きを抑制させ命中を下げるスクンダ。
これがあわさって重加速という現象を引きおこす」
隊長格らしき者の指揮で、テンプルナイトが一斉にディーに襲い掛かる。
381
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/11(日) 12:21:26 ID:oP4VCxBQ0
(□=□)「アギラオ!」
ベリスが、ディーを取り囲んだ騎士の背中を焼く。
(▽口▽;十)「ぎ!」
(□=□)『いくら重加速とやらといえど、止まっていれば当たるだろう』
(・Д・川『お前頭いいな!俺もアギラオ!』
(▽口▽#十)「堕天使…神に許されぬ存在…
そんなものを使役するとは、まさしく邪教!」
激昂した隊長が、叫ぶ。
(;・G・)つ(・d・)
つ
「ディー…君!大丈夫か!」
ジーが怪力で引き戻す。
(・G・)「なる…ほど…な…
魔法…攻撃…なら…威力は…」
重加速の影響で喋りもスローになる。
一番最前線で戦ったディーが、一番そのあおりを受けている。
(・Д・;川『てめえええええ!!
今すぐ地獄に送ってやるぜー!』
取り囲まれて脇腹を刺されるアツユが叫ぶ。
ゼロ距離火炎でテンプルナイトが炎上する。
(□=□)
つ─(口十)→
ベリスの会心攻撃が、焼け悶えるテンプルナイトにとどめを刺す。
打撃攻撃の威力は減衰したが、堕天使の鎧に決定的な攻撃を通せもしないテンプルナイツ。
戦いは膠着していく。
(▽口▽十)「馬だ!馬を狙え!」
(□=□)『!!』
382
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/11(日) 13:12:49 ID:oP4VCxBQ0
(;・G・)つ==〇 「おおおぉぉぉぉらあああああ!!」
ディーの指示を受け、地獄玉を投げつける。
テンプルナイトは燃えるを通り越してドロドロに溶ける。
(・d・)□
スマホをタッチする指も遅くなっている。
(;・G・)「まだかディー君!」
(・く・;)(・d・)「兄貴」 「焦…るな!」
<゜)))彡== □と(・d・)「い…けっぇー!」
勢いよく飛び出したフォルネウスが、包囲網に電撃の雨を降らす。
<゜)))彡『ベリス避けろ!
マハジオ!!』
(▽口▽十)(▽口▽十)(▽口▽十)(▽口▽十)「「「「があああああああ!!」」」」」
小隊が一斉に焼けこげる。
(▽口▽;十)「ぐ…」
つ
(・d・)「ま、だ、生きてた、か。決着を、つけようぜ」
つ-l==)
落ちたチェーンソーを拾い、徐々に肉薄していく。
と(▽口▽;十)「待て、待て!私の負けだ!」
ポロン、と。
焼けこげたロザリオを落として戦意喪失の意を示す。
(・Д・#川『てめぇ新入り!俺まで殺す気か!』
<゜)))彡「はっはっは!許せ許せ!」
383
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/11(日) 13:48:18 ID:oP4VCxBQ0
(▽口▽十)「その悪魔…データベースによるとフォルネウスだったか。
強いな…以前討伐した時は我々を一撃で屠るような雷撃の強さはなかったはず」
(・d・)「鍛え方が違うんだよ」
(・く・;)(俺がマカカジャかけてたんだけどなぁ…)
戦闘終了し、全ての補助効果が消え去っていく。
(・G・)「ディー!降参したならもうやめだ。
騎士殿…安心してほしい」
ゆっくりと立ち上がる隊長。
(▽口▽十)「貴殿らは、わが同胞を退けてまで何をしに来たのだ」
(・d・)「ワクチンだ。ここにあるんだろ?
戦利品としてよこせ」
(▽口▽十)「ははは!異教ながら豪快なやつ!気に入ったぞ!
大司教がいらっしゃる本堂まで案内しよう」
歩いている中で、隊長はひっきりなしに話しかけてくる。
(・G・)「私達の住んでいる集落でウィルスがまた発生した。
だからワクチンを分けてほしいのだ。
特に子供や老人が苦しんでいるのは見るに堪えない」
(▽口▽十)「義賊というやつか。
真に邪悪ではないようだが、堕天使という悪の象徴を使役しているのはいただけんな。
どうだ。私の推薦でテンプルナイトになっては?
堕天使も、悪魔合体とやらを駆使すれば神聖の象徴たる天使に転生できると聞いた」
(・d・)「あいにくメシア教の奴らは好かなくてな。
俺たちの住処でも、蛮族やらずいぶんな差別をされたよ」
─
>メシア教大聖堂本堂
「どなたですか、そちらは」
(▽口▽十)「は、大司教様。こちら、我々テンプルナイツ11隊を破りし剛の者達です。
子供達のためにワクチンを取りに来たと聞きます。どうかご慈悲を…」
「フン」
384
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/11(日) 13:59:15 ID:oP4VCxBQ0
(‘_L’) (▽口▽十)「ガ…ブレード…!?」
つ
鷲鼻の男がナイフで隊長のアバラをこじ開ける。
(‘_L’)「失態だな隊長。情にほだされてけがらわしいサマナーを連れてきたか」
(▽口▽;十)「が…ぼ…」
口から血の泡が溢れ出てくる。
(‘_L’)つ 「ふん」ブチィ
隊長は心臓を切り取られ動かなくなった。
(‘_L’)「ヘブンの材料にまわしておけ」
「はっ」
白衣を着た集団が死体を回収していく。
(#・G・)「何をする!」
目が怒りに燃える。
(‘_L’)「メイガァス!」
(・V・)「リムドーラ」
ブレードと呼ばれた男の背後に潜んでいた魔術師の特大衝撃ダメージが一行を襲う。
意識がなくなった。
─
(-d)「生きてっか、ジー」
(・G・)「なんとかな。だが仲魔はやられてしまったようだ」
二人とも体を縄で縛られ動けない。
(‘_L’)「ふん、いい体だ。こいつらもヘブンに…」
385
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/11(日) 15:23:15 ID:oP4VCxBQ0
『早計です。少し待ちなさい』
スピーカーから声が聞こえる。
青暗い部屋の中に自分たちがいる殊に気づく。
(・d・)「牢屋…か…」
『申し訳ありませんがね。戦闘能力などない私が直接お会いする事はできないのですよ。
お話ならここで聞きましょう』
(・d・)「表の大聖堂はフェイクで、ここが本拠地ってわけか。
そうなんだろう?地下シェルターの教祖さんよ」
『む…?何故断言できるのです?』
(・d・)「反響音でわかる。普通の室内と違って音が吸い込まれるのが弱くエコーが残響してんのさ。
それにこんな湿った部屋の材質は地上でそうそう使えるもんじゃない」
『なかなか頭が回るようだ』
(・d・)「それに戦闘力のないらしいあんたが、あんなスカスカでみすぼらしい表の聖堂にいるとは思えん。
いくら周りを聖堂騎士で固めても、ライフルに熟練したスナイパーに上から狙われたら…ドン!」
『むぅ…やりますね。目的は私の暗殺ですか?』
(・d・)「場合によってはそうなるかもしれんな.。
おとなしくワクチンを渡してくれればおとなしく帰」
ドカッ
(;・d・)「ぐ!」
無防備のまま、腹を蹴られて悶絶する。
更に足で頭を踏まれる。
(‘_L’)「あまり調子に乗るなジャップ。
この状況で間抜け大司教の暗殺などできると思うか?」
暗がりで顔は半分程度しか見えないが、あのテンプルナイトの心臓をえぐったトガイン・ブレードその人の声だろう。
周囲には威圧感のある気配が多く感じられる。
おそらくメシア教の戦士が集まっているのだろう。
386
:
名無しさん
:2023/06/11(日) 19:46:50 ID:hhjmT9o20
おつおつ
投下頻度凄い
387
:
名無しさん
:2023/06/11(日) 20:05:32 ID:g.y30SsI0
オツ
388
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/11(日) 22:39:37 ID:oP4VCxBQ0
(‘_L’)「言っておくが、あの馬鹿のような育て方はしていないぞ。
味方だろうが敵もろとも刺し殺すように教育された者達だ。
いや、調教、か…ククク!」
(・d-)「なぁ…その片足、不自由なのか?かわいそうに…」
(‘_L’) ピク
踏みつけている足がイライラでびくついている気がした。
(・d-)「うちの集落に流れ着いてきた奴が元アレ部隊らしくてな、言ってたんだよなぁ。
イチガヤで暴れてたゴトウを、戦ってた小僧から奪ってトドメ刺して手柄奪って
キレられて膝ぶち抜かれた間抜け将校がいるってな」
(#‘_L’)「黙れ!!」
ディーが簀巻きのまま蹴り飛ばされる。
(-d・)「いてて…なんで怒ってんのかなぁ…
噂話だよ、噂話」
『トガイン、本当ですか?
あなたが悪の枢機卿ゴトウを討伐したのではないのですか?
何の為にメシア教の息のかかったアメリカ軍兵やゾンビ兵を貸し出したと…』
(#‘_L’)「黙れ黙れ黙れ!!馬の骨の言うことなど信じる気か!?
私が優秀な指揮でゴトウを討った英雄なのだ!!
殺してヘブンに変えてしまえ!やれぇ!」
( G)「あんたが…ゴトウ司令官を…」
(▽口▽十)つ-l----
テンプルナイト達が闇から現れ、剣を二人に振るう。
(# G)「ぬぐぐぐぐぐ…」
つと
と(#・G・)つ「どぉりゃあ!!!!!!」
馬鹿力で縄を引きちぎり、手近なテンプルナイト二人をラリアットに巻き込む。
389
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/13(火) 23:31:31 ID:61ngST3Y0
https://www.youtube.com/watch?v=Clkz6GxYHi
(#・G・)と 「ふぅぅぅぅぅ…!」
つ
テンプルナイトの腕を掴み、ぶん回す。
(#・G・)つ ==(▽口▽;十)「ぐわあああああああ!」
ブレードの真横にいる隊が吹っ飛ぶ。
(#・G・)つ「君たちに恨みはないが、その男に盲いて従うなら…」 ボキボキ
つ
掴んだままの騎士の腕から嫌な音がする。
(;口;十)「ぎゃああああああ!!ブレード様」
U
-l---- ポロッ
(;・d・)「ジー!俺の縄を解け!
早く!」
(;・G・)つ「応!」
手でひっつかんだだけでブチッと縄の一部を引きちぎる。
(・d・)つ-磁---- 「いただきだ!マヌケが!!」
テンプルナイトの標準装備、プラズマソードを落ちたそばからかすめ取る。
狼のような身のこなしで、数人の首を切り裂く。
「ぐえ…」
(・d・)□ 「金丹!召喚!」
(;‘_L’)「な!奴らの持ち物は全て没収したはず!?」
サブスマホの改造テザリングによって本体のプログラムにアクセス。金丹はジャケットに一つ忍ばせておいた。
(・Д・川「呼んだか!ディー!」
(・d・)つ「いちかばちか!おみくじだ!」
運が良い。僅かだけ、アツユの魔力が補充された。
(#‘_L’)つy= 「調子に乗るな…」
390
:
◆MxHvQqijkA
:2023/06/13(火) 23:52:07 ID:61ngST3Y0
(・G・)つと(‘_L’;) 「拳銃ごときで俺に勝てると思っているのか?」
https://pbs.twimg.com/media/FyghTHSaQAEr9sW.jpg
怒涛ののままに進軍し、怯むブレードから拳銃をチョップではたきおとす。
そしてそのまま手首をひねり、投げ飛ばす。
(;_L’)「ぎゃあああああ!!
殺せ!肉片にしろおおおおおお!!」
---l--と(▽口▽十)
---l--と(▽口▽十)
---l--と(▽口▽十)
---l--と(▽口▽十)
---l--と(▽口▽十)
一団が迫る。
(・d・)つ-磁---- 「なめるな!カスどもが!」
うまく手持ちの剣一本で受け流し、一人の胸に刺す。
その勢いで回転斬りをし、背後を取った者を袈裟斬り。
死体を盾に他兵の動揺を誘う。
---l--と(▽口▽十)「怯むか!同胞とともに散れ!」
勇敢な一人が、仲間の死体と共にディーを突き刺す。
(口 十) ==と(・d・)「あらよっと」
と
早くも死後硬直が始まった死体に剣が突き刺さったままで一瞬狼狽する兵士。
その隙を見て、首を切り落とす。
首があった個所から鮮血のスプリンクラーが繰り出され、
目潰しされたテンプルナイトは次々と切り伏せられていく。
(;・G・)「ディー君!相手は人間だ!
あまり殺すな!」
(;・d・)「はぁ!?今更そんな事気に…」
つ-磁---- ジジジッ
(;-d・)「ぐわっ」 ガラン
電撃が走り、思わず唯一の武器を取り落とす。
(‘_L’)「ははは!愚民にしてはよく持ったと言っておいてやる。
その剣はな、神に殉教を誓った者が本来使いこなせるものなのだ。
このまま…そうだな。戯曲のサロメを知っているか。
サロメの末路のように、集団で押し潰してフィニッシュだ!」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板