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【女神転生】ノーライフノットキングのようです(・血・)
238
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/29(日) 23:55:18 ID:J55sSvzM0
(・亜・)「デビルウィング!」
ドクオを抱え、敵のもとへ飛び立つ。
('A`)「うおらあああ!」
っ-l--゙
魔剣ムラマサが一瞬のうちに目玉や触手を8回斬りつける。
(・亜・)「ドクオ!狙われているぞ!」
('A`)「そりゃそうだろうよ。戦ってるのが俺達しかいないんだから」
(〜W)「ウググ…」
オオツキロボで戦った時より、再生速度が鈍い。
触手でドクオたちを絡めとる。
と(・亜・)つ「バトルウィング!」
羽根を一気に広げ、触手を切り裂き吹き飛ばす。
(・パ・)「食らえ!」
っy=
マシンガンで脚を狙う。
('A`)「焼け石に水だ。やめておけ!」
('A`)「だる。リンゴの効力が効いてるうちにやるぜ」
(・亜・)「応!」
('A`)(・亜・)「「インフェルノ!」」
巨大悪魔の頭上から巨大な火球が降り注ぐ。
頭、胴体、脚。
地面まで貫きめり込み、内部から焼き尽くす。
>外道 オールドワンにトドメを刺した
('A`)「アナライズ…っと。外道か、つまらんな」
239
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/29(日) 23:59:36 ID:J55sSvzM0
本日はここまで。
来週もお楽しみに。
>>229
ご愛読ありがとうございます。
メガテンですからねぇ、しかも癖が強いカオスヒーロー。
結末もどうぞお楽しみに!
240
:
名無しさん
:2022/05/30(月) 09:13:40 ID:SqnxXA9k0
乙です
241
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/30(月) 20:24:18 ID:3hRAyt0k0
(;・E・)「すげえ!ドクオさんすげえっす!」
('A`)「俺が強いのは当たり前だ。昔あった外国の超ムズ宝くじを、命をチップにして大当たりしたようなもんだからな。
それでいて努力も怠らん。
強くなる方法、教えてやろうか?」
(;・E・)「是非お願いします!」
ドクオは両腕に力を込める。
('A`)「見せつけろ!サイドチェスト!手に入れろ!チャンピオンベルト!」
つと
(・E・)「えー、見せつけろ、チャンピオンベルト…」
つ と
('A`)「マジメにやれよ。焼くぞ」
(;・E・)「ひぃー!すいませんっした!」
('A`)「ははっ、冗談だよ。
しかし近接戦闘で戦うタイプなら、力と体力を重点的に伸ばすのを忘れるな。
敵に先手を取られないよう、脚も鍛えておけ。
戦場では凍らされたり感電したり最悪麻痺なんて食らったら、終わりだからな」
く(・E・)「肝に命じまっす!」
('A`)「お前、名前はなんだっけ」
(・E・)「イーっす!こっちの乱暴モンはサツキで銃使いっす!」
ノ皐゚⊿゚)「てめー!あとで蜂の巣だ!」
('A`)「イーにサツキか。銃使いなら、
…特にアドバイスはないな。」
ノ皐゚⊿゚)「お前のアドバイスなんていらねーよ!」
('A`)「昔の親父に似て喧嘩っ早いな。
あえて言うなら瞬発力、動体視力を鍛えろ。
敵に合わせて銃や弾を臨機応変に使い分ける事を忘れるな。
神経弾で全て片付けようとするな。神経が鈍くて効きにくい悪魔もいるからな」
ノ皐゚⊿゚)「親父を知ってるのか!?
てか知り合い!?
ドクオさんって呼んでいいすか!」
('A`)「いずれわかるさ、いずれな。
勝手にしな」
242
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/30(月) 20:56:44 ID:3hRAyt0k0
(・パ・)「協力、感謝する」
親父が深々と頭を下げる。
(・血・)「ありがとうございます。俺に気を遣ってくれて」
('A`)つ◇
(・血・)「え?」
('A`)「派手に戦うのに邪魔だっただけだ。やるよ。
奴の体からぶっこ抜いてきた。
アメジスト…謙虚って意味がある」
(;・血・)「親父、どうしましょう。もらっちゃっても…」
(・パ・)「戴いておけ。一度言ったら聞かない男だ」
(・血・)「ドクオさん。ありがとうございます」
('A`)「お守りにするなり金に代えるなり好きにしろ。
ただ、ラグのショップで道具と交換はするなよ。ぶっちゃけぼったくりだ。
どうしてもっていうんなら、精霊と交換して戦力を高めろ」
(・血・)「わかりました。大事にします」
('A`)「悪魔のくせにお行儀がいいな。ちょっとつまらん
もっと欲望を解放しな」
(・血・)「…」
('A`)「乗れ」
ボロバイクを指さす。
(・パ・)「どこへ?」
('A`)「回復道場。奢ってやる」
「ううむ。この状態は私でも難しいな。申し訳ない」
('A`)「そうか。ディー、帰りに好きなもん選びな」
「我が道場に寄付をしていただきたい」
243
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/30(月) 21:23:19 ID:3hRAyt0k0
翌日。
親父の私室。
ノ皐#゚⊿゚)つ「ふざけんなッ!」
(#)パ・)「…」
親父が吹き飛ぶ。
ノ皐゚⊿゚)「俺を騙してたんだなッ!クロエ姐…が母さんだったのも!
テメーが薄汚い種だったのもな!
俺は今まで、あんたがシェルターを『終わらせて』くれた救世主だと思ってたんだ!」
(#)パ・)「…言い訳はしない。
お前がクロエの中にいると知っていれば、アカサカを離れたりはしなかった。
クロエを愛していたのは本当だった」
ノ皐⊿)「テメーが離れなきゃクロエ母さんは死ななかった!俺がテメーを殺してやるッ!!」
っy=
親父は厳格さを抜いた優しげな声で、
と(・パ・)つ「…やれよ。抵抗はしねえ」
ノ皐゚⊿゚)「最期の最期で潔いなッ!だが母さんと同じ天国には行かせねえッ!」
(・パ・)「俺が撒いた種だ…報いは受けるさ。
だが、一つだけ…忠告がある。」
ノ皐゚⊿゚)「今更。なんだよ。殺してエンブリオン除隊されても覚悟はしてる!」
(・パ・)「こんな俺の命でも、奪えばお前は、俺と同じ重みを背負う事になる。
そいつだけは覚悟してくれ」
ノ皐゚⊿゚)「命乞いかよ!二転三転してんじゃねー!」
(・パ・)「それと…できればでいい。殺すのを少し待っていてくれないか。」
ノ皐゚⊿゚)「なんだと?」
(・パ・)「アカサカシェルターを壊滅させたニャルラトホテプ、あいつは俺がケリをつける。
憎しみをお前達が背負う必要はない」
ノ皐゚⊿゚)「い、命乞いってことか…」
銃を持つ手が震える。
(#・パ・)「奴がいる限り、エンブリオン、いやトウキョウに平和は訪れない。
俺は…もう二度と背中を見せない。
犯した罪にも、自分にもだ!」
244
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/30(月) 21:49:05 ID:3hRAyt0k0
(-パ-)「お前達は立派になった。俺がいたら足手まといだろう。
俺が事を務めて帰ってきたら、遠慮なくこの老兵を銃殺刑にしてくれ」
ノ皐#;⊿;)「ふざけんじゃねー!勝手ばかり抜かしやがって!
絶対生きて帰ってこい!この手で殺してやるッ!」
大粒の涙を走らせながら走り去っていく。
数分後。
(・血・)「親父。何かありましたか。顔が…」
(・パ・)「気にするな。それよりまず、検査の結果を聞かせてくれ」
(・血・)「…」
(・パ・)「そうか。長らくここを離れていてすまなかったな。
その真実を話そう」
(・パ・)「…お前に重傷を負わせた奴は、ゴッドサマナーと言ったんだな?」
(・血・)「ええ。マンティコアが存在を知っていました」
溜息をつく。
(・パ・)「すまん。多分俺の同僚だ」
(・血・)「どういうことですか?」
(・パ・)「俺は色々と仇を探すために、ゴッドサマナーに入隊していたんだよ。
その間も、できる限りエンブリオンにも支援物資は送っていたが…」
(・血・)「…そうだったんですね」
(・パ・)「責めないのか」
(・血・)「親父だって人間です。事情だってあるでしょう。
それに、親父抜きでもなんとかやってこれましたよ」
(・パ・)「…そうか、嬉しいが寂しい気持ちだな」
(・血・)「まぁこれからはできればまたいてほしいですけどね」
(・パ・)「そうだな。…それと、お前の症状なんだが」
245
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/30(月) 22:35:54 ID:3hRAyt0k0
中庭。
イズンが子供達と遊んでいるのをドクオが眺めている。
('A`)
('A`)「…後ろに回っても無駄だぜ。なんだ」
m(・血・)m「ドクオさん!単刀直入に言います!
その妖刀ムラサマ、俺に譲っていただけませんか!」
('A`)「…は?」
─
(・パ・)「お前の症状はおそらく、施設でも治せないような重度のCURSEなのだろう」
(・血・)「カースというのは?」
(・パ・)「呪われた状態ということだ。
もどきに血を吸われた事で中途半端にヴァンパイア化してそうなったと見るのが妥当だろう
歩いていて痛みは感じないか?」
(・血・)「時たま感じますが、すぐに消えてしまいます」
(・パ・)「ヴァンパイアの不死性が呪いのダメージを相殺しているのだろうな。
だがポジティブに考えるのなら、悪い事ばかりではない」
(・血・)「例えば?」
(・パ・)「まず、呪いが邪魔して感電など他の軽い状態異常にはかからなくなる。
ある意味、呪いに守られているといってもいいな」
(・パ・)「あとは、悪魔が落とす武器なんぞには装備すると呪われるものがある。
最初から呪われていれば、デメリットはないというわけだ」
─
('A`)「で、俺のこの刀を欲しいと。あとムラマサな」
(・血・)「はい!どうしても…タダなんてもちろん言いません」
期待の眼差しで見つめる。
246
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/30(月) 23:04:32 ID:3hRAyt0k0
('A`)「やだね」
(;・血・)「…どうしても?」
('A`)「考えてやらなくもないが…俺を強さで納得させる奴じゃないとイヤだ」
(・血・)「わかりました!」
つ つ
飛び掛かる。
一瞬で組み敷かれて椅子にされる。
('A`)y-「一応の恩人だからって手加減してないか?殺らなきゃ殺られるぜ。
それに、このムラマサの逸話をお前は知っているのか?」
(;・血・)「ね、ネットで…呪いの刀だと知りました」
('A`)「浅いな。元々はそんな刀じゃなかったはずだ。
最初はトクガワって幕府…まぁ組織にムラマサに関する不幸が相次いで忌み嫌われるようになった。
そこから伝説で尾ひれがついて…本当の呪いの妖刀になっちまったわけだ。さて」
('A`)凸「全力でこいよ。殺すつもりでな」
(・血・)(呪いの体を駆使すればみんなを守れる…それを最大限生かす為には…)
(・血・)「手に入れるしかないんだっ!」
っy= ドドド
('A`)
っy= ガガガ
ディーのやぶれかぶれで放った銃弾を、黄金獣で軽く押し返す。
(血)「が…まだまだぁ!」
っ-l--゙
無銘の刀を咄嗟に取り、斬りかかる。
半身で避けられ、刀を掴まれる。
('A`)「これが力だ」
アッサリと刀は折られ、胸元に切っ先を突き刺される。
イズ;゚ー゚)ン「ドク」('A`)「気にすんな。どうせ不死身だ」
みるみるうちに、肉が盛り上がり刀だったものが摘出される。
('A`)「まぁいきなり業物使おうなんざ無謀だぜ。
自分で集めて慣らしてみれば?」
247
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/30(月) 23:25:00 ID:3hRAyt0k0
(;・E・)「アヤメ姉」
(綾; -;)「ごめんなさい」
医療室で泣いている。
(綾; -;)「わたし、何もできなかった。
みんなが助けに来てくれるのはわかってたけど、足がすくんで身動きが取れなかった。
ジャックなんてあんなになってまで必死に戦ってくれたのに」
(-J-)「そんなことは、ない」
ラン ゚ -゚)「兄さん!」
(;-J-)「不測の事態に備えていなかった私の落ち度…うおおおおっ!」
(・E・)「そうだよ!あの状況じゃ仕方なかったんだ!敵が強かったんだ!」
ラン ;゚ -゚)「待ってね!今麻酔を…」
「幻肢痛、というやつか」
ドクオが腕を組んで立っていた。アヤメの足元に重い何かを落とす。
ラン;゚ -゚)「医療室にこんなものを持ち込まないで!」
('A`)「何もできない、と言ったな。
自分で何もしないまま、何もできないなどとほざく奴は愚の骨頂だ。取れ」
アヤメはおそるおそる拳銃を取る。
('A`)「オザワが命乞いによこしやがったベレッタだ。やるよ」
(綾゚ -゚)「…あ」
('A`)「敵を撃てるようになれ、とは言わない。一応石化効果のメデューサの弾が入ってるがな。
だが性格と魔寄りの筋力的にお前には難しい。
だが敵に取り囲まれたとき、そいつを自分の頭か口にくわえて、危害を加えるなら撃つ、と脅すことはできる」
(綾゚ -゚)「ありがとうございます」
('A`)「…」
('A`)「俺は拳銃は弱くて大嫌いだ。狙撃隊の誰かに使い方を教わるんだな」
それだけ言って、ドクオはアルコールを一瓶持って去っていった。
248
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/30(月) 23:34:14 ID:3hRAyt0k0
中庭。
(・血・)「くっ」
イズ*゚ー゚)ン「気にしないで。あの人多分昔からああいう性格なのよ。友達もきっとそんないないわ」
(・血・)「俺は無力だ」
スマホが発光し、見慣れた妖獣が現れる。
(・<_,・。)「若いの、呪いの武器が欲しいのかい。
変わっとるのぉ。
まぁディーのじじいが入れ知恵したんじゃろうが」
(・血・)「何の用だ。ちょっと放っておいてほしいんだがな」
(・<_,・。)「何も言わずワシの腹を捌け」
(・血・)「え?」
(#・<_,・。)「いいから!やらなきゃ噛み殺すぞ!」
マチェットを持ってくる。
妖獣の皮膚は硬かった。
何度も何度も叩き切る。
(;・<_,・。)「うご…!」
少々の臓物と一緒に、カルシウムの鞘に包まれた何かが出てきた。
イズ;゚ー゚)ン「大変!妖獣さん元気になーれっ!」
黄金のリンゴを握り潰して腹に押し込む。
(<_,。)「ワシの秘蔵のお宝、妖刀ニヒルじゃ。お前にやるぞ」
249
:
◆MxHvQqijkA
:2022/05/30(月) 23:36:51 ID:3hRAyt0k0
>>240
ご愛読ありがとうございます。
本日はここまでです。
魔剣ムラマサ女性専用装備なの忘れてた…
ここまで来たらもはやノリで行くしかねぇ!
こんごともゴアイドクよろしく…
250
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/03(金) 21:00:55 ID:p4BT6ey20
ジャックの欠損
右腕→左腕
に読み替えお願いいたします。
251
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/03(金) 21:13:48 ID:p4BT6ey20
(・南・)「こんにちは。見舞いに来たのだが…」
手提げ袋を持って南一佐がやってきた。
(;・血・)「フンッ!フンッ!…南一佐。ご無沙汰しております」
っ-l--゙
庭で妖刀ニヒルの素振りをしていたディーが応対する。
(・南・)「ディーくん、吸血鬼になったと聞いたが…大丈夫なのかね?」
(・血・)つ「はい。体に異常はありません。むしろあの時より漲っています。
今は親父もいますので、どうぞ」
(・南・)「お邪魔します」
(・パ・)「南一佐。お久しぶり」
(・南・)「どうも、何年振りかな」
(・E・)「あ、どうもっす。その手にあるのは?」
(・南・)「悪魔用のメロン、まんだらメロンを人間でも食べられるように改良したものだ。
今は昼過ぎだろう。皆で食べよう」
(・パ・)「おお!メロンなど久しく食ってないな…
ありがたくいただこう」
イズ*゚ー゚)ン「みんなー、おやつよー!」
切り分け、どうにか人数分に足りるようにした。
(・南・)「かわいいお嬢さんだ。悪魔用のまんだらメロンも裏においてきた。今持ってくる」
(・J・)「…」
ジャックは医療室で、ランにスプーンで食べさせてもらっている。
ラン ゚ -゚)「にぃに、早く元気になってね」
252
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/03(金) 21:39:08 ID:p4BT6ey20
(・パ・)「うまいな」
(・血・)「うまい」
(・E・)「うまいっ!」
(・南・)「喜んでもらえてよかった。大破壊前は自由に食べられたものだ、楽しんで味わってくれ。
ところでジャック君は…」
皆、一様に口をつぐむ。
(;・南・)「すまない、変な事を聞いてしまった。
意識は戻ったのかと心配していたのだが」
ノ皐゚⊿゚)「ラン姉ちゃんがこのメロンってやつ持っていったから、医務室で食うんじゃない?
目はもう覚めてるよ」
(・南・)「それは…幸いだ。
先の戦いは酷い有様だと聞いていたから。
駆けつけていければよかったのだが」
(-パ-)「気持ちだけで嬉しい。急な事態だったからな。
俺など何もできなかった」
(;・鼠・)「それが!子供達の証言によると、
でっかくてごっつい悪魔が護ってくれたそうでやんす!
オイラたちが着いたらすぐに逃げ去っていったとかで」
(・パ・)「それは初耳だな、ネズミ。まぁ大した情報でもないといえばないが」
(;・鼠・)「ご報告忘れ、すいませんでやんした」
('A`)「監視カメラを見てみればいいじゃねーか」
─
https://pbs.twimg.com/media/E_dNuF9VUAgSntN.jpg
「フハハハ!生きのいい子供達が揃っているな!楽しいサバトの始まりだァ!」
「うわぁー!」
「ディーにいちゃん達助けてー!」
https://pbs.twimg.com/media/FUVA5NbVsAA7SAc.jpg
(増・д・)「罪のない子供達を襲うとは卑劣!私が相手になろう!」
「面白い客人だ!サバトマオン!」
悪魔は次々と下級悪魔を召喚する。
253
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/03(金) 22:03:10 ID:p4BT6ey20
ラルウァイ、コカトライス等を次々と召喚するが鬼神の怒りの一撃によって屠られていく。
「…お前たちはしてはいけない事をしてしまった。
このレオナルド様を侮辱したのだ!」
(増・д・)「いくぞ!」
幻惑の魔法を放つ間もなく、肉体を引き裂かれ絶命する。
「おじちゃんだーれ?」
「ありがとう!」
(増・д・)「元気に育てよ、子供達」
つと
鬼神は砦を一飛びで飛んでいった。
─
('A`)「ふーん、強いじゃん」
(・E・)「目の付け所がまずそこっすか!そこに痺れる憧れるっす!」
(綾゚ -゚)「子供想いの優しい悪魔も結構いるんですね…
あっ、イズンさんごめんなさい」
イズ*゚ー゚)ン「気にしないで。好きでやってることだから」
('A`)「フン」
(・パ・)「レオナルドに禁呪サバトマオン…デーヴァ教か!」
('A`)「あのインチキ宗教か」
(;・E・)「お二人とも盛り上がっちゃってるとこすいませんけど、ディーヴァ教って?」
(・パ・)「ああ。大破壊前の2013年にできたと言われている宗教だよ。
逆さ十字を信者の証として身に着けていたんだ」
('A`)「人間を生贄にして悪魔に媚びてるって噂もあったよな。今も活動してんのか」
(・パ・)「いや、大破壊後にガイア教と対立して潰し合い壊滅した。
教祖のバエルは行方知らず。
襲ってきたのは、ニャルラトホテプに唆された残党だったんだろう」
(・血・)「別動隊がいたとは…やられた!
あの悪魔が来てくれなかったら危ないところだった」
(#・月・)「むむ、私の防衛システムが信用できない科学的根拠はないのだ!」
254
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/03(金) 22:24:31 ID:p4BT6ey20
(・パ・)「…」
─
20年前、シブヤ。
まだメシア教が手を入れていなかったころだ。
ζ(´ー`*ζ「ここより先は、バラム様の神殿となっております。
バラム様のありがたいお言葉を頂くのに、感謝の気持ちとして300マッカほどいただいております」
(・ハ・)つ「二人で600マッカだ」
ζ(´ー`*ζ「ありがとうございます」
(*゚ー゚)「バラム様のお言葉をお聞きになって?ほんと、素晴らしいのよ」
(・黒・)「街中こんな感じだ。みんな洗脳されてるね」
(・ハ・)「さっさと片付けるぞ」
( ´艸`)( ゚д゚ )(^Д^)「我が言葉こそ真実なり。信じて疑うこと無かれ!
さあ!我に従うのだッ!」
祭壇を駆け上る。
( ´艸`)( ゚д゚ )(^Д^)「うおおぉ!?なんだ、きさまらはァ!
神聖なるミサを汚し、あまつさえワシに歯向かう気か!?」
(・ハ・)「クロエ、知恵は足りてるだろうな」
(・黒・)「じゃなきゃここに来れないだろ!
ディーヴァ教幹部・邪神バラム、覚悟!」
(・ハ・)「来い!ホブゴブリンッ!」
(・く・)「アニキ!うまく報酬もらえたらいいメシをおごってよ!」
(・ハ・)「勝てたらな!」
っ-l--゙
( ´艸`)( ゚д゚ )(^Д^)「勝てる気か小僧!我が力の前にひれ伏すがいい!」
─
(・パ・)(我ながら無茶をやってきたな)
255
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/03(金) 23:02:50 ID:p4BT6ey20
翌日。
(・θ・)「朝早くから申し訳ありません。ドクオ様はいらっしゃいますか」
('A`)「俺だが。喋るセキセイのルチノーなんて珍しいな。ああ、インコって喋るんだっけ」
っy=
イズ;゚ー゚)ン「ちょっとドクオ!鳥さんがかわいそうじゃない!」
「とりさんだー!」
「あくまいがいではじめてみたー!」
(・血・)「あの子は確か兄貴の…
おはよう。キョウの兄貴は息災ですか」
(・θ・)「私はルチノーを超越した黄金なのです。
相変わらず絶好調ですよ。
本日は我が主から手紙を預かってきました」
そう言うと、脚に掴んでいた小さな手紙を渡す。
('A`)「ご丁寧にどーも。なになに…
『明日の昼にゾウシガヤで待つ』。随分アバウトだな。
挑戦状か?」
(・θ・)「そう取っていただいても構いません。
ではよろしくお願いします」
小鳥は飛び去って行った。
すぐさま凶鳥が襲い掛かり血しぶきが舞うが、墜落してきたのは凶鳥のほうだった。
(・E・)「すげえっす兄貴!あの兄貴から挑戦状なんて!
もう行っちゃうんすか?」
('A`)「いや、仲魔で飛べるから歩かずギリギリで行く。
どうせあっちも時間設定テキトーだろ。
目には目を、歯には歯をだ」
ノ皐゚⊿゚)「だよな!さっすが兄貴!肝座ってる!」
(・E・)「あ、せっかくだからこのクソ鳥、焼いて食おうぜ。
…あ!」
(;・E・)「そういやコカトライスは無事か!?
ずっと忘れてたけど!鳥じゃないけど!」
(`・?・´ )「ゲンキダゾ!タマゴモ ウムゾ!」
256
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/03(金) 23:47:26 ID:p4BT6ey20
翌日の昼前。
('A`)「じゃあ経つわ。世話したし世話になったな」
(;・E・)「本当にマジでギリギリで行く気だよこの人…デンジャラァス!」
ノ皐゚⊿゚)「そこに痺れる憧れるぅ!」
('A`)「…お前らいつの時代のマンガ発掘したんだよ。まぁ、達者で強くなれよ」
(・パ・)「本当に色々とありがとう」
('A`)「気にするな。ただ、俺の邪魔になりそうな奴。
俺の敵になりそうな奴がいるなら、そこに行って戦う。それだけだ」
横目でディーを見る。
('A`)「そして、その中にはお前らも含まれているのを忘れるな。
俺に危害を加えるなら燃やし尽くす。俺の何かを奪うなら覚悟と鍛錬を忘れるな。
まだお前らは俺と戦えるレベルではない」
(;・血・)「…」
(・パ・)「少し俺も用がある。シナガワに出向かなければ怪しまれるだろうからな。
ネズミ、無理せず情報収集を頼んだぞ」
く(・鼠・)「はいでやんす!」
ノ皐゚⊿゚)「…帰ってこいよ」
(・パ・)「ああ」
親父はシブヤターミナルを目指す。
('A`)「で、お前はどうするんだ。
ガキどもに懐かれてるみたいだしな。残るか?」
イズ;゚ー゚)ン「あー!泣かないで!また時々戻ってくるから!ね?
リンゴの木も植えておいたから、お世話をしてあげてね。
またみんなでおいしいアップルパイを食べましょう?」
泣き始める幼い子達をなだめる。
('A`)「アモン、スフィンクス、召喚。飛べ。イズン」
二人とも空を飛び始める。
イズ;゚ー゚)ン「なに?」
('A`)「そのうちブラギのクソ野郎を召喚して、好きなだけぶっ殺させてやる」
257
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/03(金) 23:50:16 ID:p4BT6ey20
(・J・)「邪魔者は消えたようだな。会議室に集合しろ」
(・E・)「お目覚めか。まだ寝てていいんじゃないのか?」
(・J・)「黙れ」
>会議室
(・J・)「元リーダー、ディーは追放する」
258
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/04(土) 00:04:35 ID:vnA9YFgc0
ラン ;゚ -゚)「にいさん…?」
(・J・)「ディー。君はやはりヴァンパイアになったそうだな。
危険だ。頼むから出て行ってくれ」
(綾゚ -゚)「どういうこと…」
(・J・)「ヴァンパイア、吸血鬼は血を吸う。
それだけで危険な存在なのだ」
(・血・)「…俺はまだ一応、あの戦い以来血を吸ってはいない」
(・J・)「そのうち衝動が暴走し、手あたり次第にやるかもしれない?
否定できるか?」
(・血・)「できないな。俺の体は未知数すぎる。自分の体なのにな」
(・J・)「ロッポンギの結界が解けたらしい。
どこへなりとも好きに行くがいい。追いはしない。食糧は渡さない。
好きに悪魔の血でも好きに啜ればいいさ」
(#・E・)「ジャック!」
サツキが止める暇もなく、イーは飛び掛かっていた。
(;・E・)「うお」
https://pbs.twimg.com/media/FUU2qF3UAAADFsv.png
右腕から素早くナイフを取り出す。
ノ皐#゚⊿゚)「ジャック、てめェー!」
っy=
(#・E・)「起きてきたと思ったらなんだいきなりよぉ!
何年もリーダー張ってきたアニキの気持ちも考えろよ!
アニキが血吸いなら、テメエはクソゴミカタワだろうが!」
(・J・)「黙れと言っている」
っ-l--゙
ナイフの切っ先が頬をかすめる。
(メ・E・)「てめェ…本気かよ」
ノ皐゚⊿゚)「イー!今のうちに離れろ!」
っy=
(・J・)「撃てるのか?」
259
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/04(土) 00:24:07 ID:vnA9YFgc0
(・J・)「やめておいたほうがいい」
( )
っy=
( )
っy=
( )
っy=
( )
っy=
( )
っy=
いつの間にか十数人が、銃を構えて包囲していた。
ジャックの部下、寝返ったイーの部下達が保護色の服で待機していた。
(・南・)「君には戦士としての誇りはないのか…?」
ラン;゚ -゚)「兄さん、ディーが元に戻れるように治療方を見つけ…」
(・J・)「それを待つというのか!?
我が妹よ…世の中を見渡してみろ。
例えばシンジュク、受け身の人間ばかりではないか」
(・J・)「どれだけの人間が自分だけの判断で動いているというのだ?
私のように自ら汚れ役になり、ディーという戦力を失うリスクと
暴走の危険を天秤にかけ、卑怯と言われても組織に身を捧げる。
そんなヤツがどれだけこの世の中にいるというのだ!?」
(・血・)「サツキ、銃をおろすんだ。皆もだ。ジャックもナイフをしまってくれ。
そうだな…俺のような危険を持った爆弾なんか置いておけないよな。
元リーダーとして最後にケジメはつける。一人で出ていくさ」
フッと自嘲する。
(・E・)「ジャック。俺ァ正直ちょっと頭がいいからって鼻にかけるお前がむかついてたけどよ。
嫌いじゃなかったぜ」
(・J・)「ディー以外の除隊は認めない。敵襲が来れば死ぬまで戦え。
私の駒としてな」
(・E・)y-「馬鹿な手下どもの面倒見なきゃいけねえし、サツキや皆をおいてはいけねえよ。
でもテメーがそういう態度なら俺は言う事を聞かねえ。
気に入らないならさっさと撃ち殺しやがれ!」
(・J・)「無駄な事は嫌いな主義でね」
260
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/04(土) 00:44:42 ID:vnA9YFgc0
(綾゚ -゚)「私は出ていきます」
(・J・)「そんな勝手は認められないぞ」
(綾゚ -゚)「ディーに向かってその仕打ち。
どうせ、悪霊の力を借りて戦う私も化け物として見下していたんでしょう?」
(・南・)「私も彼らについていこう。君の独裁ではメシア教と変わりがない。
それに元々私は外部の者だからな」
(;・J・)「くそっ!殺さなければいい!二人を撃って止めろ!」
部下達は軽く昏睡している。
(;・J・)「テンタラフーを使ったな。組織のものに手を上げたな」
ノ皐゚⊿゚)「先に手を出したのはそっちじゃんか。
俺も残ってやるからありがたく思えよ。裏切りモンはぶっ飛ばしてやる!
歯ァ食いしばれクソ虫野郎どもl!」
サツキは倒れているメンバーの一人を壁に立たせ、サンドバッグにする。
(・く・)「…俺はディーについていくよ。マンティコアも一緒でいいでしょ?
頑張って戦ってきたりしたのに、悪魔ってだけで差別される場所なんていたくないよ」
『腹が痛い。勝手にせい』
(;・J・)「だめだだめだだめだ!行く事は認められないぞ!
またあの邪神が気まぐれに襲来してきた時高レベルの悪魔がいなければ…僕達は死ぬんだ!
悪魔は兵器だ!それをわかってない!」
(・血・)「…わかってるとも。少なくとも、今のお前が俺を人間だと思っていないことは」
(・J・)>「なら怪物め!死ね!」
ジャックの左腕からドリル状のものが出てくる。ドクターに作ってもらったのだろう。
(・南・)つ
南一佐が掴む。握り潰す。
(・J・)「…悪魔め」
ジャックの歪んだ目の奥に、憎悪と恐怖が悪魔合体したような色がゆらめいていた。
(・南・)「悪魔に、人間への同情などを期待する方が間違っているとは思わないのか」
ジャックが口汚い罵りを発して壊れた腕を床にたたきつけた。
三人は背を向けて、門を出た。
261
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/04(土) 01:00:29 ID:vnA9YFgc0
深夜。
ランの自室。
優しくて冷静な兄は変わってしまった。
全てではないが悪魔が憎い。
オモチャを壊すように平然と人を傷付け、命を奪う事を楽しむ悪魔が。
ふとベッド横の棚のプランターを見る。
このところ兄の看病につきっきりで面倒を見ていないスズランが枯れていた。
それが兄の心が枯れてしまったようで、涙が出た。
ラン ; -;)
「ラン」
背後からジャックが肩を掴んだ。
(・J・)「今度は普通のサイバネアームにしてみたんだ。
お前に涙は似合わない。白衣の天使よ」
ラン;゚ -゚)「に、にぃや」
兄と二人きりの時しか基本発しない呼び方だ。
ベッドに押し倒される。
ナース服を破ってジャックの手が入ってくる。
ラン*゚ -゚)「に、にぃや。嬉しいけど、こういう強引なのはちょっと」
下着が引き裂かれ脱がされ、大事なところがあらわになった。
やめて、にぃや!
ランは必死に抵抗した。
覆いかぶさるジャックの顔に爪を立て、胸を叩いた。
(・J・)「お前しかいないんだ。助けてくれ、ラン」
ジャックの囁きが、抵抗する力を奪った。
ラン ; -;)「うわ゛ああああああああ!」
大きく足が広げられ、引き裂かれるような初めての痛みが全身を貫いた。
ランは掌で、枯れた花を握りしめた。
262
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/04(土) 01:02:07 ID:vnA9YFgc0
今回ここまで。
やっと本編とリンクできそうです。
263
:
名無しさん
:2022/06/04(土) 10:29:29 ID:ZSMmWsFo0
乙、
264
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/04(土) 23:17:15 ID:vnA9YFgc0
<゜;)))彡「おぼえてろ!」
妖魔イソラを追い返し、ディー達は南へ行く。
(・血・)「南さんの威迫はすごいですね。そこらの悪魔なんかひとっとびだ。」
(・南・)「そうでもないさ」
つつy=
小機銃で掃討したイソラの仲魔の瀕死の肉塊を血抜きする。
(・<_,・。)「人間の肉の方が好みなんじゃがのう」
(綾゚ -゚)「文句を言いながら食べないで」
水筒の水で肉を洗い、簡易のサバイバル用発火装置で肉を焼く。
妖獣は腹に包帯を巻いている。
(・血・)「よく治しておいてくれ。生半可な傷じゃなかったんだ。
女神イズンさんが咄嗟にリンゴを詰めこんでくれなかったらどうなっていたか」
(・<_,・。)「ふん。あんな小娘の力なんぞ借りずとも余裕でイケるわ!」
(・血・)「逝かなくてよかったよ。これ以上死人は御免だ」
(・く・)「しかしさ、ディーは随分とドライだね。
急に追い出されちゃって普通ハイって出ていく!?
何年もアニキの代わりにリーダーやってたじゃん…」
(・血・)「ジャックは冷静で正解だと、俺は思うんだ。
驕るわけじゃないが、確かに俺に流れるヴァンパイアの血がいつ暴れるかわからない。
奴のように魔法が使えるようになったわけではないのが幸いだが」
自分の掌を見る。
(・血・)「ふっ、家の隅に干からびるまで監禁されるよりマシかな」
食事が終わり、仲魔達はスマホに戻る。
(・南・)「今日も私が見張りをしよう」
(綾;゚ -゚)「そんな!悪いですよ…二日連続なんて」
(・南・)つ〇「ふふ、ビットボールにドローン機能をつけたものを失敬してきた。
私が居眠りしても、こいつが教えてくれるさ」
https://pbs.twimg.com/media/Dw4c1JXUwAElbOb.jpg
(・血・)「抜け目がないですね」
265
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/04(土) 23:42:57 ID:vnA9YFgc0
(・E・)「数日もの拷問によく耐えたな。やるじゃねえか」
両腕を切断された邪鬼ウェンディゴが歩かされている。
https://pbs.twimg.com/media/FUai_9mUAAUKcUk.png
「ち、畜生…俺の同胞達が黙っちゃいねえぜ」
ノ皐゚⊿゚)「オラ、黙ってキリキリ歩け!お前のお仲魔に会ったらそこで解放してやるよ」
っy=
サツキが背後から銃を突きつける。
─
('A`)「そいつを念入りに拘束。んでイー、お前は邪教の館でウェンディゴを作り直してこい」
('A`)つ□「レシピは転送してやる。あとの素材調達はお前がやりな」
(;・E・)「はいっ!」
('A`)「手の空いてる奴でグロ耐性ある奴は俺についてこい」
ドクオが向かったのは、使い物にならなくなったオオツキロボ三号機。
('A`)「そこにそいつを横に寝かせろ。ロウソクは…あるな。
うまくくくりつけて、頭上にロウが垂れるようにしろ」
ノ皐;゚⊿゚)「ド、ドクオさん。これに何の意味が?」
('A`)「昔、戦争ってもんがあった時によく使われた拷問の手だ。
人間相手なら拘束して水滴をピチョン、ピチョンと垂らすだけで数日で発狂するんだが。
こいつは氷や水の類を吸収して逆効果だ。反対に滅法弱い弱火でじっくりやるのさ」
─
「おい貴様!俺達の仲魔に何しやがった!ぶっ殺してや…」
数体のウェンディゴが現れた。
(・E・)つ□
イーが、スマホで仲魔のウェンディゴを見せつける。
「あ、ああ…その中の仲魔を頼むぜ。こっちは連れて帰る…」
ノ皐゚⊿゚)「どこに帰るか知らんが、そいつによーく話を聞いておけ!
そして俺達の村を襲おうなんて二度と思うな!」
サツキが威嚇とばかりにダダダダ、と銃を鳴らす。
266
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/04(土) 23:44:20 ID:vnA9YFgc0
本日はここまで。
短くて申し訳ない。
起きたら全力全開で書きます。
>>263
ありがとうございます!
267
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/05(日) 20:00:07 ID:tguBt1jM0
ロッポンギ。
バーの一室。
(丶´iii`)「いらっしゃいませ!ビストロハングリーへようこそ!」
(;・く・)「くっせ!」
https://pbs.twimg.com/media/FUd6NzmaMAM8eSV.jpg
(*゚ー゚)「アンタは下がってなさい!お客様、失礼致しました。
当店では、お客様に満足して頂ける料理を豊富に取り揃えておりまぁす!」
(・血・)「外は酷い有様だったが、ここは安全なのですか?」
(*゚ー゚)「はぁい!ここを仕切っていた大物悪魔が退治されたとかで、
この街を人間の手に取り戻す為に戦う戦士達の憩いの場でぇす!」
(丶´iii`)「さあメニューをどうぞ!
オススメがフォアグラ・ニライタメ定食、キャビア丼、トリュフの土瓶蒸し…」
(*゚ー゚)つ「だからアンタはちょっとまだ黙ってなさい!見習いなんだから!」
(;・南・)「その…失礼だが…そちらの店員はゾンビでは…」
(*゚ー゚)「安心してください!穿いてますし理性もありますよ!
悪魔やゾンビ達との戦いで死んでしまったけど、理性を保ったままゾンビ化したうちの弟でーす!
レベルは1のままだから悪魔に焼かれでもしたらお陀仏!もう成仏確定でーす!」
(綾゚ -゚)「…テンションが高いですね」
(*゚ー゚)つ□「こんな時代だからテンション上げなきゃやってられませーん!
さあさ、改めてメニューをどうぞ!」
(・南・)「…タブレットか。時代は変わったな。
大破壊前で、ウィルスが蔓延する前は非電子のメニュー表がまだ多かったものだ」
(・血・)「…えーと、どうすればいいんですかこれ?」
(・南・)「君達が使っているスマホと同じだよ。
食べたいものをタップして注文を確定すれば、料理を作ってもらえるはずだ。
…えぇと、全部セット物のようだな」
(・血・)「どうしようか…俺の手持ちは大半がエンブリオンに預けていてあまりない」
(・南・)「全部注文してしまえばいいじゃないか。テイクアウト…持ち帰りもできるようだし」
バッグの中からマッカ札束が出てくる。
(;・血・)「南さんのお金じゃないですか。スタミナ定食1500マッカ、ユーカリスト3000マッカ…」
(・南・)「全部君の金だぞ」
268
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/05(日) 20:23:04 ID:tguBt1jM0
(;・血・)「え?」
(・南・)「出てくる時、荷物をまとめたろう。
ボロ金庫から半分ほどくすねてきた。リーダー特権だ。君のお金だ。
私は自分の手持ちを管理しているから心配しなくていい、好きに使ってくれ」
バッグを放る。
(綾゚ -゚)「まぁ正直、いきなり追い出されたんだしこれくらいは…」
(・血・)「…」
ディーは長年のストレスと責任感により、我慢する事に慣れてしまっていた。
(#・血・)「よーしヤケクソだ!マンティコアの回復祈願も兼ねてフルコースッ!」
たまらずスマホから飛び出してくる。
(・<_,・#)「獣をダシに使うでないわッ!…食うがな!」
素早くタブレットで一括選択し確定する。
(*゚ー゚)「珍味ディナー2000マッカ、スタミナ定食1500、UMAディナー3500、ユーカリスト3000、ゴージャスセット2500マッカ!
消費税プラスで13750マッカ頂きまっす!」
(・血・)つ「あいよッ!」
https://pbs.twimg.com/media/FUd6PLmacAExthk.png
(丶´iii`)「まいどー」
(・南・)「消費税は10%のままなのか。事前支払いなのだな」
(*゚ー゚)「まぁ、たまーに無銭飲食や強盗目的でやってくる人がいるんですよ。
そういう人は…」
(綾゚ -゚)「そういう人は?」
(*゚ー゚)「武器屋のお兄さんに売り渡して加工してお・く・す・りにしてもらっちゃいまーす!
さて可愛い弟妹達よ!お客様の為にフルコースを仕上げやがれッ!」
「「「「応ッ!」」」」」」
カウンターの奥から姿は見えないが声が響く。
(*゚ー゚)「お待たせしました!ごゆっくりどうぞ!」
一同「いただきます!」
269
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/05(日) 21:10:26 ID:tguBt1jM0
(・血・)「…あの、店員さん?」
(*゚ー゚)「はい?」
(・血・)「ゴージャスセットが明らかに食えない代物なんですが」
フナムシワームの踊り食い、ウジピラフ、ウマ悪魔のから揚げ、アズミの握り寿司。
(*゚ー゚)「ああ、そちらは悪魔さん用のゴージャスセットでぇーす!
悪魔との交渉に使えるかもしれませんよ?テイクアクトに致しますぅ?」
(・血・)「あー、…お願いします。誰も食わないよな?」
(・血・)(やられたぜ!悪食悪魔にとってはゴージャスといえばゴージャスなんだろうな!)
(・く・)「…」
(・<_,・。)「…同情に同上」
(*・南・)「うん、いけるな。酒はシュテンにも分けてやりたい」
ユーカリストの葡萄酒を嗜む。
(綾゚ -゚)「人魚のお造り…おいしいけど、人魚ってなんですか?」
https://pbs.twimg.com/media/EgB_L1kU8AQ8nwX.jpg
(*゚ー゚)「はぁい!鬼女マーメイドを捕獲して刺身にしましたぁ!
不老不死は怪しいけど、寿命が延びますよぉ!…多分」
タブレットから悪魔の画像を見せる。悪趣味では?
(・血・)「かわいい悪魔だ。この悪魔を売った方がいい値になるのでは?」
(*゚ー゚)ニア
「あー、それがですねぇ。ここの材料に使っている悪魔はDASUから卸されてるものなんです。
大概が瀕死体かつ状態異常で仕入れられるので、売り物にならないですね。
ほら、それの手羽先なんか」
南一佐の提案で飲茶方式で取り分けて食べる中、マンティコアがかじりつくものに店員が指を指す。
(*゚ー゚)「ペガサスの手羽先なんですけど、すごいメジャーで上級悪魔じゃないですか。
なんなら万全状態ならこのロッポンギで無双できますよ。
それをわざわざ瀕死にして卸してくるなんて、安値だから助かりますけど意味が分からないですよねぇ」
(・南・)「ご馳走様でした。宿屋はあるのかな?」
(*゚ー゚)「ないです」
270
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/05(日) 22:37:05 ID:tguBt1jM0
(・十・)『死ね!』
つ→
武装した男が心臓を貫かれる。
別の男が鉄パイプを改造した銃をぶっ放す。
「くっそー、マトモな武器がないのかよ!」
「仕方ねえだろ!チャンコロ野郎はがめついってじいちゃんが言ってた!
割引なんてしてくれねえよ!」
悪魔と会話する為の端末もアプリも持っていないようだ。
(綾゚ -゚)つ「テンタラフー!」
堕天使ベリスが錯乱し馬から転げる。
その隙に男達が精一杯リンチする。
しかし槍の反撃、アギラオの追撃で二人の男が裂かれ、焼かれる。
(・血・)つ「やめろ」
肩に手を置く。
(綾゚ -゚)「でも」
(・血・)「彼らは彼らの都合で戦っているんだ。
俺達が手を出しちゃいけない」
(・<_,・。)「めんどくさいだけじゃろ?」
(・血・)「それは…」
(・<_,・。)「まぁワシも何の縁もない奴らを助ける義理なんかないわな。
ワシがとっても優しいから忘れてるじゃろが、破壊大好きダーク悪魔の妖獣じゃぞ?」
他の場所では、女戦士が魂返りでコープスの集団をチリにする。
しかし背後に控えていた幽鬼マンイーターに噛みつかれ、引き込まれる。
「あ゛!ああああああ!助げ」
目が合う。
(;・血・)「…」
今度は南一佐が肩に手をかける。
(・南・)つ「ディー君。私も、多くの人を護りたいと思っている。
だが、キリがないのだ。今のトウキョウでは悪魔の絶対数の方が多い。
無力感を感じず、自分のできる事をする事だ」
271
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/05(日) 22:57:02 ID:tguBt1jM0
(´・ω・`) ξ゚⊿゚)ξ( ^ω^)
三人の人間がターミナルに歩いていく。
(綾゚ -゚)「あっ!」
(・血・)「アヤメ?」
(綾゚ -゚)「服装は変わってるけど、あの人はメシアよ。
シンジュクで私達を助けてくれた…」
(・血・)「…?
ああ!助かっていたんだな」
二人は駆け出す。
( ^ω^)「誰だお!」
っy=
男がニコニコ顔のまま銃を構える。
ドンドンドン
(血)「う…ぐ」
(´・ω・`) 「ブーン!!」
しょぼくれた顔だが意志の強そうな男が怒鳴る。
(;^ω^)つ「あ、あ…ごめんなさいお。トリガーが…
今サマリカームを」
(・血・)「必要ないです」
銃弾がボコボコと体から排出されていく。
(;^ω^)「お…」
(´・ω・`) 「君たちは何者だ?」
(・血・)「すいません、申し遅れました。
俺達はそこのメシア様に助けられた者です」
(綾゚ -゚)「メシア様!あの時はありがとうございました!」
ξ゚⊿゚)ξ「ごめんなさいね。あまり昔のことは覚えていないの。
それにメシアと呼ぶのはやめてくれる?あまり好きではないの」
272
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/05(日) 23:18:29 ID:tguBt1jM0
(綾;゚ -゚)「…ごめんなさい」
川д川「彼らの感謝の気持ちは本物だよ。そう邪険にするなよ」
フードから長髪が見える男がなだめる。
(・血・)「何かお礼がしたいのですが…何か欲しいものはありますか?
マッカとか」
_
ξ゚⊿゚)ξ「やめてちょうだい!かつての私はきっと見返りの為に人を助けていたわけじゃないわ」
それはそうですよね、と思う。
彼らは装備、仲魔の質が桁違いだ。
マッカもマグネタイトも、宝石すら不自由はしていないのだろう。
(綾; -;)「ごめんなさい…」
川д川「ツンさん、辛辣すぎじゃないか?性格変わったな」
ξ゚ー゚)ξ「…ごめんなさい。でも本当にいいの。気にしないで」
彼らの手元を見る。立派なスマホがある。
(・血・)「あなたたちはサマナーですか?」
(´・ω・`) 「僕と彼はね。君もかい?」
(・血・)「はい。
そうだ、じゃあせめていいものを…」
テイクアウト用の袋を渡す。
(;^ω^)「ちょっと臭いですお」
(・血・)「ロッポンギの街で買ったものです。人間は食べられそうにないですが
ゲテモノ好きの悪魔との交渉に使ってください」
ξ;゚ー゚)ξ「あ、ありがとう…」
(´・ω・`) 「ありがとう。こっちも何かお返しを…
いい武器があったかな」
(;・血・)「そんな、畏れ多い。ただのお礼ですから」
川д川「…君は呪われているな?しかもかなり強力な」
ドキッと心臓が鳴る。
273
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/05(日) 23:31:34 ID:tguBt1jM0
(・血・)「隠してもしょうがないですね」
川д川「ショボン君、あれを渡してはどうかな。
持て余していただろう」
(´・ω・`) 「ああ、あれか。どうぞ」
つ←
禍々しい槍を渡す。
槍の柄をこっちにちゃんと向けてくれる。
(・血・)「これは…」
つ→
(´・ω・`) 「呪いの武器、ランスオブカースだ。
なんで呪われているのかわからないが、既に呪われているならデメリットはないだろう。
よかったら使ってくれ」
(-血-)「ありがとうございます」
(´・ω・`) 「じゃあ、頑張ってね」
三人と仲魔達は去っていく。
(・南・)「待ってくれ。少し」
(´・ω・`) 「はい?」
(・南・)「ここから西の、四天王の館に行った事はあるかな?」
(´・ω・`) 「はい。なんとか生きて帰ってこれました」
(・南・)「そうか。引き留めて悪かった。
…うむ、何も言うな。どうやら君たちにも理由があるらしいからな。
だが決して命は無駄にするな。必ず生きてまた会おう」
(´・ω・`) 「会えたら、ですね。今のトウキョウは広いですから」
274
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/06(月) 00:24:22 ID:j/dtWYEc0
ターミナルを経由してシンジュクへ向かう。
「そうかい、ジャックの野郎がねぇ…
馬鹿な事したもんだな。
どんだけお前が苦労してまとめてきたかわかってねぇんだよ」
ジャンク屋に事情を話す。
(・血・)「あいつもきっとメンバーを守るのに必死なんだと信じたいです。
だから、エンブリオンが来てもこれからも御贔屓に頼みます」
「御大将の頼みだし俺も商売だからな。別に差別しようなんて思ってねえよ。
だがジャックの奴、行き過ぎるとオザワみたいになっちまうぞ。
あとここに泊める気はねェ。女の子連れてんだ、配慮しろよ」
親父が帰ってきたとの知らせで、御祝儀にいくつかのアイテムをもらった。
(・血・)「ジャンク屋もだめか…」
(綾゚ -゚)「ターミナル部屋はどうかしら」
(・血・)「他の人に迷惑がかかるかもしれない。
それにまだとっこうたい等のチンピラがうろついてる。
アヤメが襲われるような危険は冒せないよ」
(・南・)「おあつらえ向きの場所がある」
南一佐は、ターミナル近くの壁を素手で破壊し穴を作った。
そして三人とも入った後、瓦礫で内側からバリケードを作る。
階段を下りながら話す。
(・血・)「ここはなんですか?」
(・南・)「大破壊前に、元凶達を止めようとしていたレジスタンス組織の元アジトだよ。
オザワが君臨するようになってからは、気に食わない奴を閉じ込める牢獄になっていたらしいが。
オザワ亡き今はその人らも皆解放されたようだな」
奥の牢をこじ開ける。
(・南・)「ここ地下にはオザワ一派に殺された幽霊が未だ多くいるが
オザワに虐げられてきた、霊能力者?のアヤメちゃんなら交流ができるだろう。
それにアプサラスなどの女性悪魔も多い。種族は違えど同姓として守ってくれるだろう。
私が話をつけてこよう」
南一佐が大柄な体を動かす。
ディー達は安心して眠りについた。
275
:
◆MxHvQqijkA
:2022/06/06(月) 00:24:45 ID:j/dtWYEc0
今回はここまで。
276
:
名無しさん
:2022/06/06(月) 00:46:14 ID:uotwHEyM0
おつおつ
277
:
名無しさん
:2022/06/06(月) 08:42:15 ID:ddz64Iio0
乙です
278
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/02(火) 23:34:05 ID:LVBN52hw0
GW- Gods of the War -
279
:
名無しさん
:2023/05/02(火) 23:37:42 ID:G6zl.3K.0
ニヤリ
280
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/02(火) 23:49:56 ID:LVBN52hw0
2019年未明。
https://www.youtube.com/watch?v=seXNRF8FF5U
神が下した審判か。
はたまた悪魔のいたずらか。
トウキョウに、突如核兵器が降り注いだ。
人も、悪魔も、平等に殺した。
しかし生き延びる者もいた。
と( ■∀■)つ
(・d・)「…どけ。見物野郎」
( ■∀■)「ヒョウ!」
サングラスの男は、覆いかぶさった状態から飛び降りる。
( ■∀■)「せっかく助けてやったのに、つれねぇなぁ。
見ろよこの無残なデカラビアをよぉ!」
☆「うう…テトラカーンでも防げぬとは…」
体が半分データ化している。
( ■∀■)「ケケケ。あきらめな。
ウランとか核物質には、人間以上に悪魔の体は弱いのさ。
何せ体中のデータとうデータを破壊しちまうからな」
男は黄金の銃型COMPに仲魔を戻す。
( ■∀■)「しかしよく生きてたもんだ。
まぁ生きてたとしても、インフラは間違いなくガッタガタだろうよ。
しばらくは放射能入りのお水を飲むしかねーわけだ」
(・d・)「エー!エーの野郎は何処にいる!?
俺と戦ってた奴だ!」
( ■∀■)「知らんねえ。何せあのドでかいフラッシュだ。
死体も残さず消えたんじゃね?」
(・d・)「そんなわけがあるか!奴は卑劣な奴だ!
仲魔の命を捨ててでも逃げているはずだ!
この手で殺してやる!」
281
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/03(水) 00:21:42 ID:Jge/3nHQ0
(;・d・)「あ…ちょっと待て…ブーン…まさか…」
(;-d-)「すまん。俺が復讐ばかりに囚われたばかりにお前まで…
安らかに…いや、生きていてくれ。
生きてたら俺が助けてやる」
( ■∀■)「望み薄と思うがなぁ。
何せ爆心地のトウキョウでどいつもこいつもノーガードでドンパチやってたんだぜ?
どっか別の安全な場所に転移されたとかでもなけりゃ、な」
(・d・)「あいつには天使がついてたはずだ。神様なんて信じるわけじゃないが、
あんな生マジメな奴がこんな理不尽で殺されてたまるか。
俺は行く」
男がマオカラースーツの煤をはらい、立ち上がって両腕をすくめる。
_,
( ■∀■)「どこ行こうってんだ?
あと礼くらい言ったらどうだ?
まぁいいけどよ。気まぐれで助けてやったんだから」
(・d・)「その上から目線が気にいらねえな…!
俺は仇を探し出して殺す。
てめえが邪魔しなきゃ、道連れにくらいはできてたかもしれねえんだ。
まだ近くにいるはず…」
( ■∀■)「…あ、そう。
とりあえず外出ようや」
https://www.youtube.com/watch?v=MZXxbUlIyNU
イチガヤ駐屯地跡。
( ■∀■)「ひょー、地下で戦ってて正解だぜ。
三階構造の建てモンが俺らを守ってくれたんだ。
にしても最悪の年明けだぜ」
スマホをいじる。
(・d・)「正月か」
( ■∀■)「おせち職人も軒並み死んだろ。モチでも探してくるか?
俺の地元じゃ、1月終わりが正月なんだけどな」
(・d・)「中国か香港の生まれか?」
( ■∀■)「いんや。生まれは日本だよ。だからこうやって観光がてら帰ってきたらこれだよ!!」
282
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/03(水) 00:41:47 ID:Jge/3nHQ0
(・d・)「そうか。じゃあな」
そこらのボロ布を纏い、去ろうとする。
と(■∀■)「待て待て待て。何もわからん状況で歩き回るつもりか?
仇だって生きてるか死んでるかわかんねえんだぞ?」
(・d・)「…死体を確認するまで俺の歩みは止まらない。
こうしてる間にも、誰かを食い物にして楽しんでるかもしれないんだ」
( ■∀■)「…なぁ、手を組まないか」
(・d・)「なんだと?」
ディーが思わず振り向く。
( ■∀■)「ヒョウッ!復讐鬼になりきれない、正義漢たあ気に入ったよ。
俺には金がある。力もある。
お前の生き甲斐を手助けしてやろうっていうんだよ」
(・d・)「復讐こそ俺の生き甲斐」
( ■∀■)「それで復讐果たしたら、抜け殻になっちまうだろうよ。
まー、なんかあるだろ。
腕の立つ嫁さん見つけるとかさ」
( ■∀■)つ「ほら、食えよ」
いつの間にか、レーションを差し出してくる。
二人は歩く。
( ■∀■)「名前なんて言うんだ?
俺はキョウ。それ以上でもそれ以下でもない。」
(・d・)「ディー…だ。20歳。
大学をやめた後、力仕事を転々としてきた。
スマホいじってたら、STEVENって奴からの迷惑メールが来てた。
それからだ。悪魔使いになったのは」
( ■∀■)「ふうん。波乱バンジョーだね。
俺は17か18歳だ。双子の兄弟を探しにニホンに来た。」
(・d・)「俺より年下だろ、敬語くらい使えよ」
いきなり、男がディーのアゴをくいっと持ち上げる。
283
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/03(水) 01:26:35 ID:Jge/3nHQ0
( ■∀■)つ「俺ははっきり言ってお前より頭はいいし、腕も立つ。
なんなら悪魔召喚もな。
サマナー…悪魔使い同士じゃ、強い方が上なのさ」
(;・d・)「ぐ…!」
( ■∀■)「ヒョウ!まぁ焦るな兄弟。
この道じゃ俺の方が長い。
といっても上下関係なんかつけねえから安心しな!」
(・d・)「…とりあえずトウキョウに何が起きたのか把握したい。
しばらくは共同戦線ということにするしか、なさそうだな…」
(・d・)「シンジュクは割と原型をとどめているな。
アカサカは焼け野原だというのに…
なぁ、キョウ」
( ■∀■)「ん?」
(;・d・)「あのレーション、思わず食っちまったが…
放射能汚染とか大丈夫なのか?」
( ■∀■)「男がこまい事気にすんな。
濃度はともかく汚染されてたとしても、そんな時間は立ってねえ。
ポズムディで治せばいいだろが」
(;・d・)「テキトーな奴だ…」
( ,'3 ) 「メシを…メシをくれえええええ…」
地下街には、飢えて傷ついた人々が多く倒れていた。
「くるしい」
「さむい」
(・d・)「…よく生き残ったもんだ」
( ■∀■)「ここはメシア教の奴らが在留してたからな。
神のご加護でも効いたんじゃねえ?」
284
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/03(水) 09:24:59 ID:Jge/3nHQ0
(・d・)「そのメシア教の奴らは?どうして目の前の奴らにメシをやったり助けようとしないんだ?」
素朴な疑問がうっかり口から出る。
( ■∀■)「ヒョウ!お前、こいつらを助けたいのか!
俺らの食うものだってないっていうのに」
(;・d・)「揚げ足を取るな!」
( ■∀■)「メシア教も所詮はお組織で成り立ってるカルトよぉ。
教祖様たちはフラッシュ焚かれる前に、どっかに避難してんだろ。
シェルター、とかな。」
( ■∀■)「ほら、メシなんて口に出すからあいつらがこっち見てるぞ」
(・d・)「いや、半分違う」
奥を見ると、男が一人で悪魔達を引き寄せて戦っている。
「ふっ!はっ!」
アタックナイフとサブマシンガンを使いわけ、悪魔達を次々と撃破していく。
(幽W鬼)「グアアアアッ!」
つ つ
https://pbs.twimg.com/media/FA7X8oKVgAgRzxX.jpg
目のない中級幽鬼が、背後から襲い掛かる。
====(・d・)つ「チッ!」
駐屯地跡からちょろまかしてきた手榴弾を、反射的に走って投げる
(幽●鬼)「ごガァ!!!!!!!」
ボン
巨大な口は男の代わりにパイナップルを頬張り、派手に爆発する。
(・G・)「なんだあんたは!?
まぁいい、これも何かの縁だ!
こいつらの一掃を手伝ってくれ!!」
(・d・)「俺達に戦える力があると思うのか」
(・G・)「装備見りゃあ、分かる。
身のこなしもな」
285
:
名無しさん
:2023/05/03(水) 11:19:51 ID:HFaSGNQg0
おつ
286
:
名無しさん
:2023/05/03(水) 11:59:54 ID:Q/EwdU5g0
乙です
287
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/03(水) 22:19:39 ID:Jge/3nHQ0
数十分後。
( ■∀■)「いやいややるやる」 パチパチパチパチ
つと
(・G・)「あんたが一番よくやるよ。素手で悪魔を引きちぎるなんてな…
ちょっと失礼」
鼻のごつい男は、集まっている人々の方に駆け寄る。
(・G・)「みんな!悪魔はとりあえず大丈夫だ!
足りないかもしれんが、これを食べておいてくれ!」
バックパックからレーション等を出し、雑に放り出す。
(# ,'3 ) 「もっと柔らかいもんを出さんかい!」
「ありがとう…」
「もっといいものをよこせ!」
く(;・G・)「ちょ、チョコレート味もあるぞ。
そんな美味くないけど…」
「足りない!全ッ然!」
「お前らなんなんだ.…?化け物を倒せるなんて…
お前らも化け物の仲間なんじゃないか…?」
「近寄るな!」
(;・G・)「あ…う…」
(#・d・)「ふざけるなッ!」
288
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/03(水) 22:30:49 ID:Jge/3nHQ0
柱を叩いて群衆を恫喝する。
(・d・)「お前らはあの化け物…悪魔に対して何か立ち向かおうとしたのかッ!?」
ざわ…
「そんな事言ったって…人間があんなものに勝てるわけないだろ!」
「おまえらが異常なんだ!
軍の支給物まで持ち込むなんて…
お前らが自衛隊を倒してトウキョウを滅茶苦茶にしたんじゃないのか!?」
(・d・)「黙れ!俺の知ってる奴はなぁ…
中学生で、あの悪魔達と渡り合ってたんだよ!!
やってみてもないのに、なんでできないと言える!?」
「死んだら責任取ってくれんのかよ!!あんたが!!」
ディーと群衆は徐々にヒートアップしていく。
と(;・G・)つ「収めてくれみんな。
…ろくなものがないのと数が足りないのは許して欲しい。
また何か持ってこよう。
それと、トウキョウをこんなにしてしまったのは俺達ではない。
自衛隊は、この悪魔達からむしろトウキョウを守ろうと…」
「信じられるか!」
(-G・)「ぐ!」
瓦礫の欠片を投げられ、頭から血を流しうめく。
(#・d・)「お前ら…」
( ■∀■)「調子こいてんじゃねーぞ。
さっきの悪魔みてえに生首を引き抜いてサッカーボールにしてやってもいいんだぜ?
何もしねえ乞食の分際でほざくな」
群衆は怖気づいてしまい、後ずさっていく。
(;-G・)「ありがとう…庇ってくれるのは嬉しいが…
一旦引き上げよう。」
289
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/03(水) 23:25:02 ID:Jge/3nHQ0
シンジュク郊外の瓦礫街。
男の治療を済ませる。
(・G・)「すまん。助けてもらってばかりだ…」
(・d・)「気にするな。何もしてない奴らがむかついただけだ」
( ■∀■)「ヒョウッ!見回ってきたが、邪教の館や回復道場は無事みてえだな。
あいつら本当に人間ん?」
( ■∀■)「それとあんた、軍の人間だな?
クッソボロボロになってるが、今はぶっ壊れちまってるイチガヤで見た覚えがあるぜぇ」
(・G・)「…洞察力が鋭いな。
俺はジー、という。
ゴトウ司令官の部下だった男だ」
男は語り始める。
(・d・)「演説をしていたあの男か。
悪魔との共存を望んで、クーデターを起こしたらしいが?」
(・G・)「まあな。あの人々の前では悪魔退治の為に発起したとウソを混ぜたが、そういうことだ。
俺はゴトウ司令官の熱烈な信者だった。無論、部下の中は司令官を危険視してる奴はいたがな」
https://pbs.twimg.com/media/FvNF5l8aAAAoUZT.jpg
https://pbs.twimg.com/media/FvNF7WxaEAcM8RZ.jpg
(・G・)「俺はあの方が決起した時の熱にやられてしまったのだ。
どうしようもなく、な」
(・d・)「トウキョウ中を封鎖して、逃げ遅れて困った人の事を考えた事がなかったのか?
あれがなければ、疎開できた都民だっていたかもしれないんだぞ」
(・G・)「…弁解はできないな。申し訳ないとは内心思っていた。
だが司令官は、トールマンの動きを封じればただちに解除せよと言っていた」
(・d・)「アメリカ大使をか?狂ってやがる」
(・G・)「司令官は、トールマンが在中米国軍を使ってニホンを支配しようとしていたのを危惧していたんだ。
事実、大使館周りにはこの俗世に降りてこないような天使がウジャウジャいたよ」
(・d・)「憶測で!」
( ■∀■)「お前なにもしらねーのな。
WW2でニホンが大負けしたのは、天使を初めとするヘブライ神族の加護があったからって噂があるんだぜ。
もっとも、眉唾程度の噂だけどな。ホントに」
290
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/03(水) 23:57:47 ID:Jge/3nHQ0
(・d・)「しかし噂は噂だろう。
そんな事で軍を動かすなんて」
口ごもる。
(・d・)「…でも実際、このザマだからなトウキョウは。
悪魔が暴れてもこんなにはならないだろう。
いったい、なにがあったんだ」
(・G・)「憶測だが、やはり米軍が
悪魔を次々と召喚して国を護ろうとした司令官をおそれて核を撃ってきたのだろうと思う。
ところどころの放射線量、これは核でしかあり得ない」
ジーは懐から機械を取り出した。
(・G・)つ□「ガイガーカウンターだ。311の時に需要があっただろう。
私物だが、駐屯地地下に置いておいて運がよかった。
ちゃんとあの食糧も、これで測ったんだぜ」
( ■∀■)「ヒョウ!まだ在庫はあるのかい!?」
(・G・)「残念ながら、俺保有はこれしかない。
どこかで発掘していくしかないだろうな」
(・d・)つ□「召喚。ポズムディ」
https://img.atwiki.jp/shinmegamitensei1/attach/541/1289/0152.gif
(・G・)「おお!さっきの強そうな悪魔か!」
(・d・)「仲魔、という。今のところの俺の最高戦力だ。
被曝してだめな食糧も、この子の魔法を使えば多少毒は抜けるだろう。
…毒が原因で死ぬ奴なんてもう見たくはないからな」
(・G・)「ありがたい!これで彼らに多くの食料を…」
(・d・)「待て。あんた全く何も口にしてないんじゃないか。
他人に施す前に自分を満たす事だぜ」
ブラウニーを手渡す。
(・G・)「…大義はあれど、こんな事になってしまったのは俺達自衛隊にもあると思う。
だがこの心遣いはありがたくいただこう」
( ■∀■)「素直な奴だぜ!」
(・G・)「ところで、毒で死んだ者が身内でいるのか?
俺はアンタたちのことを良く知らない。
俺の事は喋ったんだ。
よかったら喋れる範囲で聞かせてほしい」
291
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/04(木) 00:50:37 ID:0uT/NCsQ0
─
(・G・)「なるほど、キョウさんは留学生であんた…ディーさんはデビルハンターって奴なんだな。
それで…聞きにくいんだが…
悪魔と勇敢に戦っていたという中学生は?」
(・d・)「キチジョウジで死んだよ。解放戦線の途中でな。
クソ野郎にハメられて毒受けて…」
(・G・)「…すまない」
(・d・)「気にしなくていい。包囲網さえ張られてなきゃ、あいつも普通の生活ができてたのかもしれないけどよ。
あれは警察と自衛隊両方の仕業だったし、悪魔も結界を張って脱出できないように絡んでた…らしい。
悪いのは組織全体の事だ。あんたやゴトウだけが悪いわけじゃない…」
(・G・)「ありがとう。俺達のやったことは決して正義とは言えないとは思うが
ゴトウ司令官の、ニホンを守りたい気持ちは本当だったと信じているよ。
だから俺はあの人が守ろうとしたニホン国民を助け…」
(・d・)「そういや、あのクソ野郎の居場所を知らないか?
エーっていう人を馬鹿にしたような青びょうたんで、核が降る直前までイチガヤで交戦していたんだが」
(・G・)「すまんが、大使館にそういう奴がいたということしか聞いていないんだよ。
それが君の仇なんだな」
(・d・)「ああ。奴がこれくらいでくたばるとは思えねえ。
片腕をぶった切ってやったはずだ。目立つはずだぜ、見つけたら教えてくれ。
野郎は俺の手で…!」
(・G・)「ところで、自衛隊屈指の大男、南をのゆくえを知らないか?
若くして一佐にまでなって、武術の腕なら正直ゴトウ司令官より上だった男だ」
( ■∀■)ニア「質問に質問で返すなァー!」
(・d・)「それは俺も知らないな。
悪いが、エーの野郎を追うのにあちこち走り回ってたから」
(・G・)「そうか…なら仕方ないな。
息災でいればいいのだが。そうそうくたばるような男ではない」
( ■∀■)「ヒョウ?ずいぶん、信頼を置いてるんだな?」
(・G・)「…旧友だよ。さて」
ジーは立ち上がる。
(・d・)「どこに行くんだ?」
(・G・)「解毒してもらった食糧を分けに行く」
292
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/04(木) 01:00:13 ID:0uT/NCsQ0
>>279
>>285
>>286
キュ*゚ー゚)「ニヤリがとうございます。エナジードレイン♪」
293
:
名無しさん
:2023/05/04(木) 01:04:34 ID:0JpvnrqY0
乙う
294
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/04(木) 21:24:26 ID:0uT/NCsQ0
(・d・)つ「おい、待て」
肩に手をかける。
(・d・)「流石にあんなに言われてまた行くなんてどうかしてるぜ!
あんた、人が良すぎる」
( ■∀■)「いえてるぜ。今回は青二才の方が正しい…
それに、かわいそうだと思ったからってポンポンくれてやってたら奴ら調子に乗り出す。
くれてやれる食糧が無くなったら、あんたの肉まで食いかねん」
(^G^)「はは。餓鬼じゃあるまいし。
俺は大丈夫なんだ。
じゃあな…あろがとう」
ジーは歩き始める。
と(・d・)つ
(・G・)「お、おい」
(・d・)「行かせんぞ。やつらが棒切れでも握るなり
石投げて援護なり、僅かなりとも戦う意思があるなら話は納得できる。
だが、俺が見たのはただブルブル震えて不平不満をこくだけの姿だった。
挙句にはタダでもらう食糧に不満があればあんたに石を投げてきた。
なんかムカつくんだよ、そういうの」
(;・G・)「あんたには関係ないだろう…ムキになるなよ」
(・d・)「あんたはよくても俺がムカつくの!!」
(;・G・)「ううむ…困ったな…
でもせめて子供や御老人には優先的にあげたいんだ」
( ■∀■)「タダか…そうだ!」パチン
b
(・G・)「な、なんだいきなり」
>シンジュク地下街
( ,'3 ) 「やっと来たか!遅いぞ!」
295
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 09:15:46 ID:eoBqRwbs0
「何をしていたんだ!腐れた野郎め!」
「俺達は待っていてやったんだぞ!」
「自分だけで食べてきたんでしょう!女性最優先とは思えないの!?」
「怪我人だっているんだ!!もっと奉仕しろ!!」
「「「よこせ!よこせ!よこせ!よこせ!よこせ!」」」
( ■∀■)「愚 か ァ 」
https://pbs.twimg.com/media/FvTUfmGagAAj2Yq.png
キョウの声からは、あらゆるものを凍り付かせるような厳かさが含まれていた。
( ■∀■)「ヒョウ!せっかくタダでいただけるチャンスをフイにしてどうすんだ?
こいつの堪忍袋の緒がブチ切れる前にやめとけよ
…そうだよな、タダだからありがたみがなくつけあがるのさ。
ここからはビジネスだ」
「ビ…ビジネス?」
( ■∀■)つ ドサッ
頭陀袋と募金箱を乱暴に降ろす。
「うお!前よりグレード上がってやがる!」
( ,'3 ) 「ワシのものだ!ワシのな!!」
( ■∀■)「よーし、お前ら、好きなだけ取っていい。
ただ、
金 を 入 れ ろ 」
296
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 09:39:32 ID:eoBqRwbs0
「か、金だって!?金を取るのか!」
「困ってる私達に対して失礼だと思わないの!」
( ,'3 ) 「…」
( ■∀■)「へっ。どうせ食い物売ってるような店やメシ屋なんて、もうねえんだ。
けちけちすんじゃねえぞ」
(・d・)つ「俺に勝てたらタダで好きなだけ持っていっていいぜ」
つ y=
拳銃を愚衆の前に放り投げる。
( ■∀■)「うんうん。力こそ全てだ!ヒャッハー!!
こいつだって人間だ。撃てば殺せる」
(・d・)「ただし、俺が死んでしまえば除染手段がほぼなくなるぞ」
ざわ…
「え…?除染!?」
「こいつら、俺達に毒入りを食わせる気だったのか!!」
( ,'3 ) 「金まで取ってか!?強盗と変わらん!!」
大柄は鼻の男が前に出る。
(・G・)「みんな、すまない聞いてくれ。
この食糧は俺達三人で危険なところから持ち帰ってきたものなんだ。
俺達はボロボロだ…
回復施設を使うにも金がかかる。
だから、俺の事はいい。
この二人と食糧への感謝の意味でお金を入れて欲しい…
気持ち次第でいい。1円でも。
子供や本当にお金のない者からは取らない。
ただ、お礼を言ってくれ」
「こういう時は女子供はタダじゃないの!?レディファーストって言葉を…」
( ■∀■)「ヒョウ!そのlナリと態度でレディー名乗るんじゃねえ。けけけ。
チヤホヤしてほしいならヨーロッパに行け。
レディファーストの語源教えてやろか?毒見役だよ。
タダでいい。特別に毒入りのブツを食えや」
297
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 09:54:36 ID:eoBqRwbs0
キョウは一個毒レーションを取り、どうぞどうぞと女性の口元に差し出す。
「うう…なんで私がこんな目に…払います!
千円払います!」
(;・G・)「い、いや、本当に1円でもいいんだよ。
財布と相談して無理せずくれればいい」
「いいわ!これ以上耐えられない!
はやくこれを除染してちょうだい!できるものなら!
ウソだったらSNS拡散してやるから!!」
女性は募金箱に千円札をぶっきらぼうに捻じ込む。
(・d・)「契約成立だ。ヤクシニー」
ヤク*゚ー゚)シニー『はいよ。ポズムディ』
「ぎゃあ!肌が紫だ!バ、化け物!?」
闘いの鬼が双剣を振りかざす。
(・d・)「食ってみろ」
「…うっ!」
一口噛み砕いて飲み込んだ女性が呻く。
「大丈夫ですか!?
やっぱり詐欺だったんだな、コノヤロー!!」
「違うわ!!おいしい!!毒もなさそう!
お金を払ってちゃんと食べるものはおいしいわ!」
( ,'3 ) 「遅効性の毒じゃなかろうな…」
( ■∀■)「じじいは疑り深くて困る。
お前らみてえなカス乞食、毒殺して誰が得すんだ。
せいぜい死肉を貪る系の悪魔だろうが」
(・G・)「安心してほしい。前に配ったものは検査して除染されてないものを選んだ。
だから数が少なかったんだ…」
「そういうことだったのか…」
( ■∀■)「初回限定サービスってやつだ!
ここからは有料だぜ!さあ腹減ったなら腹え払え!」
( ,'3 ) バッ
298
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 10:12:15 ID:eoBqRwbs0
老人が素早く動き、袋に抱きつく。
( ,'3 ) 「一円玉入れたぞ!!これで全部ワシのものだ!!
さあその美女に毒抜きをさせろ!!契約だぞ!!」
(;・G・)「すまないがご老人。モラルの意味も含めて、一回につき一人一つにしてほしい。
皆に行き渡らせたいのだ」
( ,'3 ) 「そんな要求を後出しするな!!契約違反だ!!」
(;■∀■)つ「じじいー。何年生き恥晒してんだ…?
流石におれでも暗黙の常識くらいわかる、ぜっ!」
老人を蹴り飛ばす。
「ひでえ奴だな!」
( ■∀■)「ひでえのはどっちかな。
他の全員餓死してもいいって考えだぜ。こりゃ」
「違う!この爺だ!
1円しか入れてないのに独り占め!?
転売するつもりだったんだろ!!」
「死ね!」
比較的若い男達が、老人を囲って殴る蹴るの暴行を始める。
( ■∀■)「醜いなー」
( 。゚3 )「ぐふえああああああhがsfだああ!!!!」
「待て!!」
群衆が声の元を見つめる。
(#・G・)「不和を起こすのなら、この食糧を焼き尽くして食べられなくする。
キョウさんもキョウさんだ。この状況を楽しまないでくださいよ!」
く( ■∀■)「へいへい。自衛隊四天王はこわいなー」
(・G・)「立てますか」
老人に肩を貸す。
( 。゚3 )「お…おのれ…この仇は必ず…」
299
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 10:39:08 ID:eoBqRwbs0
( ■∀■)ニア「わはははは、じじいーオレに負けた罰だ!!
最後尾で並んでもらおうかぁぁー!!」
( 。゚3 )「ワ…ワシの食糧…」
(・G・)「今ここにいる人達の分の食糧は十分にあるはずだ。
そして一つ、約束してほしい」
「なんだ??」
(・G・)「ここでの食糧配布を、SNSはじめとしたネットでまだ拡散はしないでほしい。
一気に殺到されてしまうと、配りたくても足りなくなる」
「わかった…」
「そうよ!他から呼び寄せて私達が飢えることはないのよ!!」
配給が始まる。
子供達から優先だ。
ヤク*゚ー゚)シニー『はい募金どーも!ポズムディ!』
「お姉ちゃん。お兄ちゃん。あ、ありがとう、ございます…」
(^G^)つ「はい、どうぞ。いい子だね。
どうか、その気持ちを忘れないでくれ」
(・d・)「…子供か…」
( ■∀■)「ん?なんか言ったか?」
(・d・)「…なんでもねえよ…」
>配給は無事に終わった
( ,'3 ) 「ぐぐ…口がひゃれてくへない」
(・G・)「このご老人に手を出すのは禁止だ。
破れば、心苦しいが食糧配給をやめざるを得ない。
確かに彼のした事は許しがたいが、極限の空腹という状況だ。
君達もやっていたかもしれないという事を忘れないでくれ」
「わかりました」
「おじーちゃん、いたくない?」
300
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 22:52:45 ID:eoBqRwbs0
>外に出ますか?
( ■∀■)「ヒョウッ、小儲け小儲け」
つ□ と
募金箱に貯まった金を眺めて笑う。
( ■∀■)「しかぁしあんた、そんなイカつい顔lして結構奥手だな。
歯向かう奴はぶっ飛ばすくらいできるだろうよ」
(・G・)「国を護る者として、国民にそんな事は絶対できない!
自衛隊は壊滅したが、ゴトウ司令官の志は俺が継ぐ。
彼ができなかった事を、俺がやる」
(・d・)「…なんでガキにはただでやったんだ?
あいつらだってこの破壊前には普通に買い物くらいしてただろうに」
(・G・)「うーむ…子供は未来の宝だ。
悪魔に将来対抗できる可能性の伸びしろがあるのも、体力のある若い子達だろうな。
今はそれでいいか?」
(・d・)「まぁいいぜ。ガキの方がいい戦士にはなりそうだ…」
( ■∀■)「で、どうすんの。
お前が悪魔をいちいち一掃して遺物探して施してやんの?
人間なら体がもたねーぞ。人間ならな」
(・d・)「俺も手伝いたいがな、あいにく優先すべき事はいっぱいあるんだ。
あまり長く留まってはいられない…」
(・G・)「いいんだ。俺が好きでやってるだけだから。
ここまで色々手助けしてくれただけでも、ありがたいんだ」
(・d・)「誰だッ!」
背後を振り返る。
泪 ゚ -゚)「こんばんは。いい月ね。
傷だらけなんてウソじゃない。
駐屯地跡の悪魔なら、そこの男がみんな無傷で倒してしまった。
無双、というのかしら」
( ■∀■)「ヒョ!?俺に興味があるのかーい、お嬢ちゃん」
ボディスーツに身を包んだ少女がいた。
301
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/05(金) 23:14:44 ID:eoBqRwbs0
泪 ゚ -゚)「どうかしら」
(・d・)っy= 「ずっとつけていたのか」
泪 ゚ -゚)「女の子に銃を向けるの?野蛮ね」
(・d・)「黙れ。俺達のあとをつけていたのか」
ディーはきつい目で睨み据える。
泪 ゚ -゚)「人聞きの悪い事を言わないで。
私は観察させてもらっていただけよ。
こんな世の中で、命を張ってでも人を助けるようなお人好しがどんな顔してるのかを」
泪 ゚ -゚)「ねえ、あなた。
世界はもっと強く美しい者が生きる混沌であるべきだと思うの。
弱者に施すなんて馬鹿らしくない?」
(;・G・)「…俺はそうは思わない…助け合いこそが楽しいのだ」
つと
泪 ゚ -゚)「そう。
そこの貴方は、どう?
私の為に、死ねる?」
(;・d・)「…は?」
泪 ゚ -゚)「いえ、あなたは私の運命の人ではなかったようね。
言い方を変えるわ。
大事な人の為に、心臓を捧げる覚悟はある?」
(・d・)「言ってる意味がわからんな…。
だが真に愛するべき者の為なら、命を賭けてもいいと思える。
真に憎むべき者を殺すのも同じだ」
泪 ゚ -゚)「そう。あなたにとっては、愛と憎しみは表裏一体なのね。
とにかく何かをガソリンにすれば高速で走り出す。
そういう車みたいなタイプね。
せいぜい事故を起こさないように気をつけなさい」
少女が去り際に、ディーに少し近寄る。
泪 ゚ -゚)つ
パリィ
( ■∀■)つ (・G・)つ「「フン!!」」
302
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/06(土) 00:20:50 ID:0yqfsOOE0
三本の腕が交錯する。
泪 ゚ -゚)「何をするの」
つ
( ■∀■)「何をするのじゃねーよ。
今、心臓抉り出そうとしてたろ」
((・d・))ゾクッ
(;・d・)「マジで…?」
と(・G・)「ああ。下がっているんだ」
泪 ゚ -゚)「まぁ、いいエンジンがあるなら欲しいと思ってね。
気に入らなかったら返すから。
すぐ道場に行けば生き返るでしょ」
( ■∀■)「今の音を殺す動き、タダもんじゃあねえな?
ガイア教のアサシンですら難しいって聞いてるぜ。
見かけによらんが、ガイアの者か?」
泪 ゚ -゚)「今のチンピラ集団になんか興味ないわ。
これは私の技よ」
( ■∀■)「ヒョウ!すごいもんだな。
だがかわいいお嬢ちゃんの頼みでもこいつは渡せねえな。
おれのかわいい舎弟だから、な!」
泪 ゚ -゚)「ふうん。まぁいいわ。
私の運命の人じゃないから。
そうじゃなきゃ、いくら強い心臓でも一時しのぎにしかならない…」
( ■∀■)「臓器密売キチガイか?
うちのシノギを邪魔するなよな〜」
泪 ゚ -゚)「私は運命の人が生まれてくるまでひたすら待つの…。
あなた達ではないみたいだけど、焦る必要はない。現れればわかるから。
せいぜい頑張ってね、弱気を助ける英雄さん達」
(・d・)つ「待ってくれ!エーという男を知らないか!?」
泪 ゚ -゚)「近付くなんて懲りない人ね。知らない。
でもこれは情報料としてもらっていくわ」
女は一瞬でかき消えた。
(;・G・)「うっ!?」
つ
303
:
名無しさん
:2023/05/06(土) 23:47:53 ID:.AG2veS20
おつ
304
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/07(日) 00:41:33 ID:yyWnxDts0
(・d・)「どうした!?まさか」
(;・G・)「いや…溶けかけのチョコを盗られた。
食べようと思っていたんだが」
(;■∀■)つ「そんなことか!!」 ドテッ
つ
( ■∀■)「クソみたいな情報の提供代ってことか。
だが実力は見た目以上にあるようだな。会ったら注意するこった…」
ザッ
(・G・)「君達になんのお返しもできずに、すまないな。
もうそろそろ、自分の道を行きたまえ」
(・d・)「待て。これからどうするんだ。あんた」
(・G・)「もちろん、シンジュクの人々を護る。
おかげさまで、住人達と衝突しないようにできそうだ
この箱を借りていいか?」
(;・G・)「あっ、どうしよ…」
(;・d・)つ「貸してみろ」
募金箱にかけられたカギを器用に開ける。
く(・G・)「ありがとう。ではこのお金は君達のものだ。
よい旅を」
( ■∀■)「待て。手を組まねえか」
流石にジーも訝しげる。
_,
(;・G・)「…どういう意味かな?」
( ■∀■)「いやいやね、まだ8割がたは解決してねえだろ。
俺達がいなくなって、解毒はどうすんのかって話よ」
(・G・)「カウンターで測定して、汚染が進んでいない物を配るしかないだろうな。
いつまでもつかわからんが、そうしたらまた別の駐屯地にでも行くか」
( ■∀■)「いや、もっと重要なもんがあるぜ。
飲み水だ」
305
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/07(日) 01:24:54 ID:yyWnxDts0
(・G・)(・d・) 「「!!」」
( ■∀■)「お前らバカだろ。
人間の体の50%くらいは水分でできてんだよ。
赤ん坊やガキならもっと含有量は高い。
パサパサのメシで、奴ら喉くらい乾いてるはずだぜ。
そこがチャンス!」
(・G・)「チャンス?」
( ■∀■)「ヒョウ!水を解毒したもんを売りつけるのさ。
最初は1円募金でいいが、水とメシは必須のブツだ。
奴らが欲張れば欲張るほど、金を上げてでも買いたくなってくるはずだ。
いいビジネスじゃねえか?ケケケ!」
(;・d・)「えげつねえな…。
とはいえ、俺達も安全に水分補給しなきゃならないしな…
ヤクシニーにポズムディばっか唱えさせてちゃ、回復代でそのうち赤字だ」
(・G・)「金儲けの為というのは、少々いただけないが…
安全な水があれば、これも活用できるだろう」
ジーは胸元からパウチの袋を取り出した。
(・G・)「干し飯だ。自衛隊だけでなく、緊急時に民間人も食べられるように非常食セットの中に入っているんだ。
付属の水に浸せば食べられる。お湯も沸かせるようになれば温かいご飯を…」
( ■∀■)「ずぅいぶんと、古風な言葉使うじゃねえか。忍者かよ。
アルファ化米ってゆーんだぜ、そういうのは。
ちなみにアルファ化…むしたり炊いた米やパンを食うと消化不良を起こす鳥もいる。
消化された際のねばつきで、そのう…鳥の胃だな!それにひっついて炎症をおこしちまうのさ。
別に今回の件とはまーったく関係ないけどな!」
(;・G・)「…神意、いや真意が読めないな、あんたは。
まるでこっちの予想を超えてのらりくらりとかわしてしまう雰囲気があるよ。
もし手伝ってくれるのなら、無理のない範囲で…」
( ■∀■)「まーまー、みなまで言うな。通りがかった船だ。
沈む泥船からイカダくらいにはグレードアップしてやるぜ。
提示したビジネス放棄とか、ありえねーから!」
>シンジュク地下街 朝
306
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/07(日) 01:27:37 ID:yyWnxDts0
妖怪心臓抜き
>>303
ご愛読ありがとうございます。
即興ですがコンゴトモよろしく…
307
:
名無しさん
:2023/05/07(日) 02:15:12 ID:7bIAyuOw0
乙!です
308
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/09(火) 21:31:23 ID:9ZGvsiOQ0
( 3 )
(;・d・)つ「おいじいさん、じいさん!?」
脈を測る。ライトで瞳孔を見る。
(-G-)「駄目だ。もう…」
(#・d・)「て、てめぇらぁ〜!」
「ち、違う!俺達じゃない!」
「朝にはもう動いてなかったのよ!!」
「そ、そうだ!あのガキどもが何かしたんじゃないか!
妙に優しかったもんな!!」
(;``)「ぼ、僕達、なにもしてないよぉ…」
「もういい!!」
野太い怒号が響いた。
(・G・)「失った命は戻ってこないんだ…
先日のリンチ、そして老衰がが原因だろう…
御歳も相当だっただろう。施設に運んでも蘇生の見込みは…」
[ ,'3 ) 「兄貴いいいいい!!」
大なきで追いすがる老人がいた。
そっくりな顔と言動から、おそらく弟であろう。
[ ,'3 ) 「起きてくれよおおおおお!!!
ワシにはもう兄貴しかいないんじゃあああああ!!」
「…」
「…」
「…」
(・G・)「そ、そうだ。今日は水を持ってきたんだ…」
( 。゚3 ) カッ
309
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/09(火) 21:54:11 ID:9ZGvsiOQ0
( 。゚3 )「水!みずううううううう!!!!!」
老人の目が見開き、血走る。
[ ,'3 )「兄貴ぃぃぃぃぃぃ!」
( 。゚3 )「飯!水!よこせええええええ!!!」
(・d・)っy=「落ちつけ」
( ,'3 ) 「…」
(・d・)「聞き分けがいいじゃねえか。生きてて何よりだぜ。
今日は、これだ」
ポリタンク20Lを、ドンと置く。
「ちょっと!そんな乱暴に…割れたらどうするのよ!」
(・d・)「安心しろ。比較的柔らかめのだ。
ちょっとやそっと乱暴に置いたくらいじゃ、ビクともしねえ。さて」
(・d・)つ゜「水はタダでいい。
なにせこのタブレットを入れなきゃ、水を飲んでも毒で死んじまう。
さてお前ら。これ買うか?」
─
手頃な入れ物を見つけ、水を採取し終えた頃。
( ■∀■)「さて。おれはチョット野暮用があるから出るぜ。
少しの間、お前らだけで頑張りな」
(・d・)「お前の方が年下だろうが。上から目線で!」
( ■∀■)「もう歳だの年功序列って時代じゃなくなったのよ。
やるか?一瞬で内臓ぶち晒してやるぜ!ヒョウ!」
(・θ・)「キョウイチ様。そろそろ会合のお時間が…」
( ■∀■)「おう。そろそろ行くぜ」
( ■∀■)つ゜「さてと、これを使いな」
(・G・)「…?これは一体?」
310
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/09(火) 23:47:27 ID:9ZGvsiOQ0
( ■∀■)「うちの実家…は、色んな方面に手出しててな。悪魔関係で。
そいつは解毒剤のサンプルだ。
どんな汚染された水でも、浸せばたちまち聖水に!
ヒョウッ!」
(・d・)「ケッ、多角経営は破滅するぞ」
つと
( ■∀■)「ご心配なく。ちゅーか、大学中退ごときに心配されるほど落ちぶれちゃねーから!
最初から行くなって話だよ!」
(#・d・)「…」
(・θ・)「キョウイチ様」
( ■∀■)「おう。じゃあ俺、そろそろ行くから。
生きてたらまた会おうぜ!」
と( ■∀■)つ「ヒョウッ!」
(・θ・)
神鳥に乗り、男は飛び去った。
(・G・)「…自由奔放な人だな…。
いつも行動を共に?」
(・d・)「ふん。自分勝手なだけさ」
─
(;・d・)
ドッドッ
( ■∀■)『いいかディー。見極めの練習をしろよ。
悪魔交渉と同じだ』
ディーの胸は早鐘のように高鳴っている。
住民とうまく交渉できなければ、ジーやキョウの築いた面子を潰す。
(・d・)「さあどうする。
食糧と同じで、金はいくらでも構わんが…条件がある。
全員が払うことだ」
311
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/11(木) 20:15:28 ID:8cTP8r0I0
「なんだ、同じじゃないか」
(゚∀゚)「ヒャハは!そういうことか!!」
気の狂った男が可笑しそうに笑う。
( ・d・)「何がおかしい」
(゚∀゚)「金のねえガキや爺どもをここで振るい落すつもりなんだろ?
んで肉料理にすると!
悪魔の肉よかよっぽどええで!鍋売れよ!」
こいつ、悪魔の肉を食っているな。
いや、このイカレ具合は人間の肉すら食って頭がスポンジになっているのかもしれない。
ディーは妙な直感を信じた。
(・d・)「そういう意図じゃないんだがな。
この男、キレると悪魔も八つ裂きにするぜ。
実力は見ているはずだがな」
バン
空砲が鳴る。
(゚∀゚)っy= 「アヒャ!?それは脅しと取っていいのね!?
正当防衛せーとーぼーえー!」
(;・d・)(このイカれ具合…キョウとは別ベクトルでやべー奴だな)
(・G・)「おれや彼を殺せば今後、物資は手に入らない。
住人の人達を殺せば私達は今後一切物資を持ってこない。
明らかに無駄な殺生ではないかと思うが」
(゚∀゚)「アヒャ?それなら他所行って奪えばいいじゃねーかよ!!
トウキョウレイダーをなめるなよヒャハはは!?」
(・G・)「君は悪魔を甘く見すぎている。
対策もなしに軽装で勝てるような相手ではない。
人間同士の喧嘩とは訳が違うのだぞ」
(・d・)っy=゙ 「らちがあかねえ。ジー。こいつはヤバい。殺す、いいな」
つ-l--゙
(;``)「だ…出します!」
(゚∀゚)「アヒャあ?」
312
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/11(木) 20:22:20 ID:8cTP8r0I0
(;``)「おじいさん達の分も、僕たちの分も、お金を出します!!
だから…ケンカしないで!!」
(゚∀゚)「アーつまんねえの、ヒャ。
一文無しどもで焼肉パしようと楽しみにしてたのによぉ。
死ぬか?糞ガキ」
(;``)
子供が狂人に詰められる。
[ ,'3 )「待て」
子供の前に立ちふさがる老人。
(・d・)つ「おいよせ!やめろ!」
[ ,'3 )「貴様が何者か知らんが、小さい子に手を出すなどみっともない。
わしらの分も。子供達の分も、わしが出す。
このおいぼれでいいなら、撃ちたいなら撃つがいい!」
(゚∀゚)「ア…ヒャ。
さめちまったよ。誰が干物ジジイの肉なんざ喰うか。
払えばいいだろ、払えば」
(・d・)「ふん。ファッションキチガイめ。
払うならお前も客だ。飲んでいけ」
ポト、と錠剤を容器に入れる。
( ,’3 ) 「うう…」
[ ,'3 )「兄貴、ゆっくり飲むんじゃぞ…
ありがとうな、子供達」
(;``)「こ、こちらこそ…ありがとうございます!
守って…くれて…」
(・d・)(思い出した。あいつやべーぞ)
(・G・)(ん?)
313
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/11(木) 21:40:55 ID:8cTP8r0I0
(・d・) (殺人、強盗、何件もやらかしてた死刑囚のはずだ。顔を見た事がある。
核ミサイルで刑務所が破壊されて娑婆にでてきたんだろう)
(・G・) (まずいな…お金を払ってもらった以上、出て行けと言うわけにもいかないし…
凶悪犯よりヤバい悪魔が闊歩しているのが今のトウキョウだ。
出て行ってもらって死なせるのも心苦しい)
「ああ、水よ!」
「なんてこった!うますぎる!」
人々は群がり、紙コップに水を入れて汲み、飲む。
砂漠で干物になる寸前にオアシスを見つけたとしたら,、このような歓喜天なのだろう。
(・d・)つ「あー、並んで汲め。
あと給水機残しておくが、一気にガブ飲みするな」
(^^)「おいしいです!お兄さんありがとう!」
(``)つ「おじいさんの弟さんの弟さん、だいじょうぶ?」
( ,’3 ) 「…」
[ ,'3 )「すまんな。兄者はちょっと疲れているんだよ。
」
(・G・)「皆さん、ご協力感謝する。
安心して食糧や水の供給ができそうだ…」
(゚∀゚)「アヒャ。肉喰いてえ…
クソが!邪魔しやがって!」
(・d・)「不満なら出てけ。ほれ」
狂人が入れた分の金を返金しようとする。
(゚∀゚)「俺はここが気に入ったアヒャ。
しばらくいさせてもらうぜ。
外でモンスターに喰われるのはやだしな!」
(;・G・)「と、トラブルを起こしてさえくれなければ、俺はそれでいい…
肉も調達できるように努力しよう」
(゚∀゚)「アヒャ!早くもってこい!」
314
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 01:51:01 ID:Pbb03zNM0
>シナノチョウ某所地下
( ■∀■)「キョウイチさまのおでましだぞ〜。どけよ雑魚が」
構成員達を手でしっしと追い払い、席に座る。
( ´)Д(`) 「なんだ本当に生きていやがった。
お前なんか最高幹部の器じゃねえのによ」
( ■∀■)「お言葉返すぜ。ゲルガー。
糖尿でくたばってたのかと思ったぜ」
( ´)Д(`) つ 「これを見ろ!お前が道草食ってた間に手に入れたのだ!!」
杖を見せてくる。
( ■∀■)「豚に真…女神転生だな。
なんだそりゃ」
( ´)Д(`) 「サタンの錫杖だよ!ここの教団をガサ入れして見つけた!!
まさかこんなカルト宗教が隠し持ってたとはな。
これで大魔王サタンと契約を結べる!!
悪魔召喚王に俺はなれるんだ!」
( ■∀■)「ふうん…そんだけで先住民皆殺しにしたん?
別にいいけど。もう帰っていい?」
( ´)Д(`) 「お前の自慢してた資産もレートが大暴落確定だ。
これからは悪魔の通貨を流通して、DASHが世界の覇権を握る!!
俺が次の総統だ!」
( ■∀■)「お好きにどうぞ」
( ■∀■)「あ、あとな」
振り返らず背中で語る。
( ■∀■)「うちも大概カルトじゃね?」
>京浜第三シェルター
https://www.youtube.com/watch?v=eYewll8nVqk
( ■∀■)「…」
シェルターのエアロックはICBMの余波で破壊されている。
315
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 02:05:54 ID:Pbb03zNM0
エレベーターで移動し、PCをいじる。
( ■∀■)「起動しねえか…ま、令和の時代だ。
今どきはスマホゲーだわな」
( ■∀■)つ「センダー!ヒロコー!
750マッカのおっさん!いないかー!」
>悪霊グールが出た!
( ■∀■)つ「ま、片っ端から殺ってけば当たるか。成仏してくれよ」
つ
https://pbs.twimg.com/media/Fv8UzOgaQAIwNtl.png
紙のようにゾンビ達をあらかた切り裂いたあと、強盗にでくわす。
「なんだ、だせえグラサン野郎!」
「ここぁ俺たちのナワバリだぜぇ」
( ■∀■)「お前らがシェルターのロック解除したのか?」
「へへ、でっけえ光が落ちたあの日から俺達はここに住んでるのさ。
入口なら既に壊れてたぜ」
「いるのはあーうー言ってるだけのゾンビばっか!
盗り放題だぜ!!
ヒャッハー!!」
( ■∀■)「いいもんはあったか」
「ワルサーだの糞古いゴミ銃ばっかだぜぇ。
何の為に貯蔵してたか知らねえけどよぉ、こんなもんで外のバケモンに対抗できるとでも思ってたんかね?
まぁアンティーク愛好家にでも売りつけるか。
メシならやらねえぞ。
さっさと出てけ!」
「いやまて…こいつ身なりがいいから殺して身ぐるみ…」
「そりゃいいな」
( ■∀■)「誤算だったな…バケモノは目の前にいるぜ?」
>狂人パンクスの集団が出た!
https://pbs.twimg.com/media/Fv8UzOgaQAIwNtl.png
316
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 02:06:25 ID:Pbb03zNM0
https://pbs.twimg.com/media/Fv8U0quaEAE8OwY.png
317
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 12:54:55 ID:Pbb03zNM0
>シンジュク地下街 数日後
( ■∀■)「ヒョウ!なに辛気臭いツラしてんだよ」
(・G・)「キョウさん、実は…」
─
大破壊前にレジスタンスアジトだった、地下の地下を会議室代わりに詳細をはなす。
( ■∀■)「ふうん。変な動きしたらぶっころしゃ、いいんじゃね?
ソイツも外の悪魔が怖いからガタガタこんな豚小屋で蹲ってんだろ。
奴らと同じ同じアナのムジナってやつさ」
(;・G・)「しかし彼を殺してしまえば、他の人にも動揺が広がる。
ただでさえご老人リンチ事件が起きたばかりなのに…」
(;・d・)つ 「つか臭せ!お前血だらけじゃねえか!」
( ■∀■)「すまん脱ぐわね。覗いちゃいやん!」ヌギヌギ
つと
プシュー。
消臭スプレーをぶっかけ、コンバットスーツを脱ぎ捨てる。
あとはいつものマオカラースーツの男がいた。
(;・d・)つ 「無作為にすす捨てんなよ!
というか誰かにやられたのか?
あんたにしては珍しい」
( ■∀■)「あ?返り血よ…
じゃなかった、女の子の日だったのよ」
(・d・)「そうか。聞いて損した」
(;・G・)「そうだったのか!!
女性を先陣に立たせるわけにはいか…」
(;・d・)「真に受けるな!」
( ・d・ ⊂彡☆))G´)
( ■∀■)「で、そのキチガイをどうしようと俺を待ってたわけかい?健気だねぇ」
318
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 13:17:31 ID:Pbb03zNM0
(・d・) (お前もキチだけどな…)
( ■∀■)「野郎に悪魔召喚プログラムっを分けるんだ!
金は免除して用心棒に仕立て上げろ」
(;・d・)「正気かよ!?それこそキチガイに刃物だろうが!!
人肉を喰いたがる奴だぞ!」
( ■∀■)「はぁーん?そういうことは 先に言えや 法蓮草!字余り!」 カタカタ
m m
キョウはビジネスバッグからノートPCを取り出し、プログラミングを始めている。
(・G・)「キョウさんの事だ、何か考えがあるんだろうが…
そうだ!俺にもそのプログラムを分けてくれないだろうか。
ここ数日、ディーさんが悪魔と話をしているのが羨ましくてね…」
( ■∀■)「うん。そのつもりよォ。ちょっと待ってろ。そいつ連れてこい」
m m
(゚∀゚)「アヒャ?新鮮な人肉ってこれか!?」
( ■∀■)「開幕から失礼な野郎ですね!
人を指さしてこれとは何ですか。
つーかお前ら、どんな誘い出しして連れてきたんだよ?
あとで説教部屋逝きな」
(゚∀゚)「アヒャ!人肉人肉!!!!!!!!!!!」
つ=lニニフ
男が肉切り包丁で突貫する。
( ■∀■)「ほあちょ!」
( ■∀■) (;゚∀゚)アヒャ
つ
腹パンチ一発で、男は蹲り黙った。
319
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 13:40:16 ID:Pbb03zNM0
(゚∀゚)「アヒャ…!あhyshshっさあああああ!?」
( ■∀■)「さて、これでお前さまの命はおれが握った。
風前の灯火ってやつだ。死ぬか?
こんな世の中だしなぁ…」
(;゚∀゚)「アあああああ!人肉をまた喰うまで死にたくないう…ヒャ!!」
( ■∀■)「逃がすかよ。首捻るぞ?」
つ(゚∀゚)と
(・d・)「そいつがこの街のドンだ。
仮にも死刑囚だった身だ。カーストは理解できるよな?」
((((゚∀゚))))「あ、アヒャ!」
( ■∀■)「金払いのいいお前にプレゼントがある。
これで無法もんのチンピラの肉くらいは喰えるかもしれねえな?
おら、スマホ貸せ」
USBケーブルでPCとスマホを繋ぎ、プログラムを転送する。
( ■∀■)つ□ 「はい完了。これで入れたアプリを使えば、
お前もバケモノと話ができるし食人のお仲間に引き込めるぜ」
(゚∀゚)「まじ!?アりがとうございますヒャ!!」
(・G・)「ただし約束してほしい。この街の人や一般人は襲わないこと。
悪魔…バケモノに人が襲われている、そうならそれを使って守ってあげてほしい。
代わりに食糧のお金免除すること、じゅうぶんな休息と寝床を約束しよう」
( ■∀■)「ほら話が理解出来たら行っていいぞ。わんわんって鳴いてみろ」
========(゚∀゚)「アヒんャわんわん!!!!!!!」
─
(・d・)「…あれで本当に大丈夫なのか?」
( ■∀■)「安心しろ。奴の召喚アプリにだけはガチガチの縛りを入れてある。
合体不能プログラムが仕込んであるから邪教の館で戦力の安易な補強はできねえし
ゾンビ兵どもは少しでも不審な動きをしたら射殺するように刷り込み済み。
ツチグモには、あいつよりここの哀れな乞食どもを護るように言ってある。
そもそも、街にとって不審な事をしようとしたら察知してスマホごと自壊する。完璧だろ。」
https://pbs.twimg.com/media/Fv-0h0saYAA7ey5.jpg
https://pbs.twimg.com/media/Fv-0jfmaEAAi-21.jpg
https://pbs.twimg.com/media/Fv-0k2DakAAeedv.jpg
https://pbs.twimg.com/media/Fv-0mH-aEAE9xtQ.jpg
320
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/13(土) 15:39:29 ID:Pbb03zNM0
(;・G・)「スマホ巻き添えとか結構むごくない?」
( ■∀■)「なに言ってやがる。なんで死刑囚なんぞがスマホ持ってんだ?
答えは聞いてない!」
─殺して、奪った。
二人の脳裏には、それしか正解がなかった。
(・d・)「でもどうするんだキョウ。万が一ヤツが暴走したとする。
悪魔召喚プログラムがなくても、奴の力は普通の奴らには十分脅威だぞ。
そうなったら…」
( ■∀■)つ「あんたが首をひねるんだ」ポン
(;・G・)「お、おれが…人間を…」
( ■∀■)「万が一はあるもんだ。
奥が一、兆が一になるように、インストールしてやろう」
キョウイチは充電口にケーブルを投げ挿してスマホを奪い取り、素早くアプリデータを移す。
(;・d・)「なぁ、普通にスマホ借りれねえのか?」
( ■∀■)「あんたのは普通の召喚プログラムだ。
ほれ返すぜ」 ポイ
(;・G・)「あわわ!」
つつ □
(・d・)「普通の返し方できねえの?」
( ■∀■)「あとはお前がレクチャーしてやれ。
おれは寝る。さっさと出てけ」
ファサァ
( ■∀■) ))
/つ( ̄ヽO⌒ヽ ))
`ノ ) \
(_ノ\ヽ ノ )
ノ /
(( (__ノ―-″
( ■∀■) 〜♪
/ _ノ⌒⌒ヽ_
( ̄(_人//⌒ ノ ヽ)
⊂ニニニニニニニニ⊃
321
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/14(日) 10:45:29 ID:Q9Y.x5IQ0
(;・d・)「ちっ…もう勝手に寝てやがる。のび太かよ」
(・G・)「色々と忙しかったのだろう。ほっといてあげよう」
( ■∀■)「zzz…」
チリン、と鈴の音がした。
>シンジュク地下街
(-d・)「さて、野郎の様子を見て…どうせろくな事にならんだろうが」
(;・G・)ニア 「あ、アレを見るんだ!」
(゚∀゚)「アヒャあああああああ!!」
(メд°)「ごげああああああ!!!」
(゚∀゚)
つ=lニニフ(メд) ザックザック グチャ
男が、とっこうたいを解体している。
[ ,'3 )「ひえええ…どっちも怖い…」
(°д;)「ガイア仮神殿まで逃げるぞ!」
(゚∀゚)つ 「逃がすなアヒャ!」
(丶´iii`)っy= ドドドド
https://pbs.twimg.com/media/D5X3tM1U0AU_eOE.jpg
逃げた一人ががゾンビアーミーに蜂の巣にされる。
(°д°)「うわああああ!!」
と(・G・)つ「そこまで!!」
322
:
◆MxHvQqijkA
:2023/05/14(日) 11:03:45 ID:Q9Y.x5IQ0
(#゚∀゚)アヒャ
(;д;)「ひええええええ!!」
残党が西の方向まで逃げていく。
(゚∀゚)「アヒャ!?なんで邪魔する!?
おれあいつら狩っただけ!」
(・G・)「逃げていく相手を追撃する意味はないだろう。
ここにはガイア教徒もいるのだ。怨恨をのこしたくはない」
(・d・)「訳を聞こうじゃないか。一部始終を見た奴はいるか?」
若い男が手を上げる。
「あ、あいつらが急に襲ってきたんだ。
それをあの男がバケモノを呼び出して…」
(・G・)「正当防衛の迎撃というわけか。
アプリも正常起動しているようだし、本当と信じてもよさそうだと俺は思う。
君はどうだ?」
(・d・)「ちびすけ。お前は何か見たか」
(``)「え、えっと…
『弱いやつが食い物持ってるなんて生意気だ!』って…
大人の人たちが殴られてたよ」
(・d・)「そうか」
(゚∀゚)「ア。正当報酬だ。火をよこせヒャ!
あの野郎、火を使えるバケモノを入れてなかった!」
(・d・)つ「ほらよ」
安ライターを放り投げる。
(・d・)「貴様のようなイカレなら生でもいけると思うがな。
外に出ろとは言わん。せめて出入口で焼け」
(゚∀゚)「アりがとうヒャ。
てめえら、その肉を持ってこい」
ゾンビ達が仕留めたとっこうたいの死体を引きずる。
(``)「ねぇお兄ちゃん、あのおじさんは何をしにいくの…?」
323
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/19(金) 22:59:57 ID:udhbOGkc0
(;・G・)「き…きっとお葬式に行ったんだね。
向こうが悪いとはいえ、死んでしまったから…」
(``)「怖そうだったけど、あのおじちゃんいい人なんだね!
僕も死んだおじいちゃんのおそうしきやってもらおうかな」
(;・G・)「え…?
バケモンにやられたのかい?」
(``)「ちがうの。変な光がふってきた時に、かぶってきたの。
お父さんお母さんも動かなくなっちゃった」
(;・G・)「…」
俺たちのせいだ、とは言えなかった。
>夜
(・d・)「遅いな…」
皆が寝静まった頃に出入口に出た。
手元に拳銃を持つ。
非常用シャッターの前に、、スペアリブの残骸が散らばっている。
(゚∀゚)アヒャ
目を開けたまま寝ている。
(・d・)つ「おい起きろ」ユサユサ
(゚∀゚)「アヒャ?」
(・d・)「うまかったか」
(゚∀゚)「アヒャ!!」
口に肉片がこびりついている。
(・d・)「にしてもくさいな.。
異臭が漂うからどうにかしてくれって苦情が出てんだよ。
…にしても、外に放り出したら悪魔どもがたかってきて危ないな」
324
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/19(金) 23:32:13 ID:udhbOGkc0
ディーは座り込む。
(・d・)「アヒャ倉威。何十犯も暴行、殺人、強盗に手を染めて有無をいわず死刑を言い渡された。
つと 合ってるな?」
(゚∀゚)「ア?ヒャ!!!!!
周りが俺をイライラさせるのが悪いんダ!
食わなければ生き残れない。そうだろ?」
(・d・)「それは同意する。人肉嗜好っつーのが意味わからんがな」
(゚∀゚)「アヒャ。話がわかるるる…!
どうせ、俺と同じ、同類の肉を食うんだ。
文句、ねねえだろう?」
(・d・)「」それはいいが、せめて食いカスの処理をしとけ。
あとお前の被害者や遺族がやってきたら有無言わず引き渡すぞ。
ただでさえこの集落は弱い奴が多いんだ。トラブルは避けたい」
(゚∀゚)「アヒャ…決闘裁判んンんんn…!!
燃える…!
返り討ちちいちにして肉を焼く…!?」
(・d・)「つきあってられんな…」
(゚∀゚)「アヒャ!あの肉には礼を言っておけけええ!!!!!
楽しみが増えたたたたたた…」
>外
(゚∀゚)アヒャ
つ●Ⅲ●
(;・d・)「よく素手でつかめるな…」
頭蓋骨などはアヒャにまかせ、腕などの骨を手袋をつけて運ぶ。
「キェェェェ!!」
https://img-wiki.com/upload2/img/2920.jpg
(・d・)っy= 「臭いをかいで待ち伏せしてたか!
やつらはハーピー、かわいい見た目だが油断するなよ!」
(゚∀゚)「アヒャ!鶏肉鳥肉ニクニ国苦肉!!!!!!!!!
召喚!!」
(・d・)つ 「召喚、久々に頼むぜ!ゴブリンッ!」
325
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 09:50:17 ID:esUFDT2M0
>早朝
(・G・)「おはよう。よく眠れ…」
く(-d・)「すまん。奴の狩りに付き合っていたうえに監視で寝不足だ。
悪いがあんたで頼めるか」
(・G・)「あ、ああ…すまないな。
俺に任せてくれ!」
(・d・)「キョウは?」
(・G・)「俺が起きた時には地下部屋にはいなかったよ」
(・d・)つ□ 「気まぐれな野郎だな…召喚」
ヤク*゚ー゚)『やっほ!』
(・く・)『…よろしく』
(・G・)「…?」
(・d・)「奴らが起きたら、ヤクシニーに解毒させて飯を配ってくれ。
ゴブリンはタルカジャっていう筋力アップ魔法を使える。
ただ他個体とちがって気が弱い奴だ。
前線には出さないやってくれ」
く(・G・)「了解した!お借りする!」
ヤク*゚ー゚)『よろしくね、鼻のでかいおにーさん』
(;・く・)『よ…ろしく…』
(・G・)「鼻…」
─
(・G・)「皆さん、おはよう。
並んでお金を入れてから取っていってくれ」
「ねぇ…いつまでお金を取り続けるの?
ずっとこのままじゃ…」
[ ,'3 ) チャリン
326
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 11:20:22 ID:esUFDT2M0
[ ,'3 )「お前さん達は、買い物する時に金を払った事がないのか?
いやなら出ていけばいいじゃろう。
食いぶちが減ればその分多く食える。
お兄ちゃん、悪いが兄貴と子供たちの分ももらっていくよ」
(・G・)「ああ、かまわない」
ポズムディを連発して、食料を浄化していく。
ヤク;゚ー゚)「ちょっと疲れたんだけど」
(・G・)「ご苦労様です。すまないが、配布が終わるまで待っていてくれ」
ヤク*゚ー゚)「はーい」
[ ,'3 )「さあ兄貴、食えるか…」
( ,’3 )「…置いといてくれ…」
[ ,'3 )「子供たち。さあ、ゆっくり食べなさい」
(``)「ありがとうおじいちゃん!
…でもいいの?お金…」
[ ,'3 )「ほほほ。じじいは金があるんじゃよ。
じゃが君らとちがって体が動きにくい…。
だから、兄貴の面倒を見るのを手伝ってほしいんじゃ」
(``)「いいよ!おじいちゃん達に死んでほしくないもん!」
>ガイア仮神殿
( `Д´ )「生きる者はいつか死ぬ。形あるものはいつか壊れる。ガイア…仮神殿にようこそ」
つと
https://pbs.twimg.com/media/FwiYpBvaUAI1INs.png
(・G・)「すいません。仲魔の回復を…」
奥から人が飛び出してきた。
(°д°)「あーダメだダメ!」
327
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 12:57:43 ID:esUFDT2M0
昨日逃がしたとっこうたいの一人だった。
(°д°)「こいつは俺達に襲い掛かって仲間を殺した奴の仲間だ!
司祭、こんなやつを治すことはねえ!!」
(`Д´ ) 「あ、そう。
どっちが先に仕掛けたのだ?」
(・G・)「私は当事者ではないが、そちらが集団で無防備な人々を襲ったと聞いている。
私の仲間はそれを撃退しただけ。正当防衛だ」
(`Д´ ) 「地下街にいる人たちのことか?」
(・G・)「そうです」
(°д°)「でたらめを云うんじゃねえ!!
あいつをけしかけてきたのはてめえらだろうが!?」
(・G・)「私はちゃんと止めたぞ。
君たちに襲われてケガした人も出ているんだ。
痛み分けということで許してはくれないか」
(°д°)「ふざけんな!
ケガ程度とダチが死んだのはでけえ違いだ!!
糞ッ死体を返しやがれ」
(・G・)「すまないが、仲間が丁重に火葬を済ませてしまった。
君たちが逃げていなければ、引き渡せたんだが…」
(°д°)「クソが!ロストじゃ復活もできねえ!!
今すぐぶっ殺しの許可をくれ!!司祭!!」
(`Д´ ) 「…うむ。双方の言い分もわかる。
ここは血闘裁判で決めるのはどうだ?」
(;・G・)「なに?」
(`Д´ ) 「ほんの数日前に、もはや二ホンの秩序は完全に崩れ去った。
うちのガイア教徒が無武装のものを襲ったのは正しい。
だが、そちらが武力で抵抗したのもまた仕方ないこと。
よって我がガイア教団の法にのっとり、強い方の言い分を正しいとする。
なに、死ぬまで戦えとは言わぬ…」
(;・G・)「戦えというのか!」
(°д°)「もらったぁ!」
328
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 13:15:04 ID:esUFDT2M0
とっこうたいが先制攻撃を仕掛ける。
模造刀によって制服が裂ける。
(・G・)「ぐ…」
と
(°д°)「どうしたどうした!?元軍人さんよ!」
つ-l-
https://pbs.twimg.com/media/EZKg9VLUYAETi56.jpg
下手糞な太刀筋だが、不意打ちのうえに空拳のジーにはどうしようもなかった。
(メG)「い…や…だ…」
(°д°)「ああん!?」
(メG)「おれは人を傷つけるのは…
いや…だ…」
(°д°)「じゃあ抵抗せず死ね!!
あの野郎と、街の雑魚ども丸ごと殺してやるからよ!!
俺も出世間違いなしだァ!!」
グッサ
(メG)
-l-と(#°д°)「死ね!!」
模造刀がみぞおちに大きく刺さり、鮮血が噴き出す。
ジーは倒れ伏す。
─殺せ、殺せ。国防のさまたげになる者は殺せ。
それが神でも悪魔でも、 人間でも─
(°д°)「ははは!俺の勝ちだ!
司祭様!俺をエリアリーダーに認定してくださいよォ!
ゴトウにかわって、ここをガイア教のメッカにしてやる!」
(`Д´ ) 「…やれやれ。首を撥ね飛ばしてからそういう事はいいなさい。
もう手遅れのようだが」
( G )
つ と
(°д°)「え?」
329
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 14:25:31 ID:esUFDT2M0
背後にまわり、男の頭蓋骨をわしづかみにする。
シュークリームを握りつぶすより簡単だった。
パーン、と音がして頭蓋骨が爆発し、目と脳漿が血と混じって飛び散る。
( G )「…」
─
(・G・)「…ここは」
(`Д´ ) 「覚えていないか?うちのチンピラが迷惑をかけた。
君は刺されて二度も倒れたのだ。
わしとの交渉ができる体ではなかったのでな。
まずは迷惑料代わりにいやしてつかわしたわけだ」
(・G・)「ありがとうございます。彼は?」
(`Д´ ) 「ほれ」
指さす先に肉塊。
(;・G・)「うげ…」
吐き気がこみあげる。
(`Д´ ) 「何を戸惑っておる。あれは君がやったのだぞ。
深く刺されたときには終わりかと思ったが、まさかの大逆転劇!
わしもああいう手合いにはほとほと困っていたところだ…
ガイア教の名のもとに暴れまわるだけのカスだ。気にするな」
(・G・)「やめてください。人が死んだのに」
(`Д´ ) 「待て。何か用があって来たのではないのか?
勝った方が正しい。君は我が仮神殿を好きに使ってよい」
(・G・)「そうだ!仲魔の魔力補充を…」
>神殿外
(;・G・)「あれをおれがやっただと?俺はいったい、何なんだ…」
つ と
330
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 18:22:45 ID:esUFDT2M0
>翌日昼
∩( ■∀■)「よっ」
(・d・)「キョウか。何をしていた」
ギロッと睨めつける。
( ■∀■)「お前ら俺のお母さんかぁ?
遊びに行ってただけだよぉ」
( ■∀■)「どうしたジー。元気ねぇぞ」
(・G・)「あ、ああ…どうも」
(・d・)「昨日からずっと元気ねぇんだ。
俺が起きた時にはすでに」
( ■∀■)「熱でもあったかぁ?ん?」
『( ■∀■)つ「あんたが首をひねるんだ」ポン』
く(;・G・)「うわああああああああ!!」
(・d・)「ジー!!
どうしt」
(・G・)「な…なんでもない…
キョウイチさん」
( ■∀■)「ん?」
一呼吸おく。
今聞かなければ、またどこかに行ってしまう。
(;・G・)「人を…正当防衛で殺してしまっても…
俺は汚れないもんなんでしょう…か」
( ■∀■)「汚れねえ人間なんていねえよ。
哺乳類はみんな母親の血にまみれて生まれてくる。血で作られた乳を吸う。
鳥類だって母鳥のクソと一緒に卵で出てくるんだ。
気にすんな」
331
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 18:38:05 ID:esUFDT2M0
(・d・)「人と鳥を一緒にする奴があるか。
ただ、同委は同意だ。
俺たちは悪魔を殺して生きてきた。
今更人も悪魔も関係ねえよ…」
(・G・)「そう…か…
そうだな」
( ■∀■)「そいや、あの基地外はどうした?」
(・d・)「アヒャのことか。特に問題なく、つつましく用心棒やってるよ」
嫌味たっぷりに言う。
(・G・)「ああ。まるで自分から隔離されたがっているようだ。
シャッター前で寝ている。
要請が来ればちゃんと駆けつけてくれるが…」
( ■∀■)「クウネルコロスで満足してんのか。ちいせえ奴だなー。
このクソ荒れた世界を征服したいとか、ねえのかね?
喜んで支援してやるぜっ」
(・d・)「ふざけろ。ただでさえ人手がいねえんだぞ。
てめえは頭数に含められねえし
…聞けよ!」
( ■∀■)つ「ヒョー!親愛なる子供達!こっちに来るのだー!」
なになに、といった感じで角に集まってくる。
( ■∀■)つ「チョコに飴だ。ここで食っちまいな。大人どもにはナイショだぞ」
つ
(``)「わー!ありがとう黒メガネのおじちゃん!」
(#■∀■)「お・に・い・さ・ん!」
332
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 19:06:34 ID:esUFDT2M0
ニア( ■∀■)「あとこれサングラスだ!」
(・G・)「キョウさん」
( ■∀■)「んあー?」
(・G・)「差別をするのはどうかと思うが…」
( ■∀■)「こいつらーはな、育ち盛りでこれから芽生える年だ。
大人どもにあまーい飴やったとして、対価を払えるか?
悪魔と戦う用心棒にもなれそうにねえが」
(・d・)「同意だな。どうもここの奴らは気にくわねえ。
鉄パイプ一本でいいから悪魔に立ち向かうような事でもありゃあ、
俺は手を貸してやってもいいがな
しかしお前、ガキどもを悪魔使いに仕立て上げるつもりか」
( ■∀■)「まさか。決めるのは本人の意思だ。
だがこれからの世、一般人で生き抜くのはむつかしいぜえ。
サマナー…悪魔使いになるか、メシア教の奴隷になるか、勉強して偉い人になるか、だ」
確かに、現時点で教育施設もあらかた壊滅しているであろう今勉強に精を出してなりあがるというのは難しい。
官僚などのシステムも破壊されてしまっているだろう。
もはや、安息して眠れるような地位はそうないのだ。
だが…
(・d・)「メシア教の奴隷ってのはどういうことだ」
( ■∀■)「何も知らねえんだな。メシア教のやつらはICBMをぶちこんだ連中と手を組んでた。
お偉いさんは事前にシェルターにこもってたのさ。
お前の仇、エーだったか?
に指示を出してたトガイン・ブレードもそうだって噂だ」
ガタッ
(・d・)
その眼には、怒気がはらんでいた。
333
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 19:24:18 ID:esUFDT2M0
(・G・)「で…ディーくん?」
(・d・)つ ガサガサ
(・d・)つy= チェキッ
( ■∀■)「どした。怖いツラして」
_,
(・d・)「決まってんだろ。ブレードって名前は俺もあの時チラッと聞いた。
そいつがってことは、野郎も避難してるかもしれねえってことだ。
ぶち殺しに行くのよ。
ジー、急にすまねえな」
( ■∀■)「ま、待て待て待てまーて!!
エーの奴がいるとは限らねえし、無策で行ってもハチの巣にされるだけだって!
なんでシンジュクやらのメシア教の警備が手薄か、わかるか?」
(・d・)「…」
(・G・)「…戦力の集中というわけか」
( ■∀■)「そ、そ!
きっと拠点本部には高位の魔導士やらが腐るほどいるんだろうぜ!
一人じゃぶち殺されるだけだって」
(・d・)「…畜生が」
壁を蹴る。
(・G・)「…ちょっと話を聞いていいか?
何故そんなにエーという奴にこだわる?」
─
334
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 23:08:30 ID:esUFDT2M0
(・G・)「なるほど…当時疲弊していた状態で聞いたからか、今なら明晰にわかる。
キチジョウジ解放戦線に参加していたエーが裏切者で、君の大事な子を死なせる遠因を作ったのだな」
(・d・)「ああ、おまけにメシア教に取り入って隠れ蓑にしていやがったと。
どこまでもケツのきたねえ野郎だ」
(・G・)「…それほどまでにやられたのなら、復讐は何も生まないなんて言えないな。
仇を討ってからが、君の人生の再開なのかもしれない」
業というものは肉体を絡めとり、鎖を断たずに逃げ出そうとすれば骨から肉を引きはがすだろう。
この大破壊を生き延びた三人の強者はそれを本能でわかっていた。
( ■∀■)「ま、そーゆーわけだからよ。
気が向いたらメシア教の偵察してやるよ。
お前らは集金しつつ悪魔狩りで力をつけろ」
葉巻を吸い捨てると、スーツに両腕を突っ込んで歩く。
(・d・)「ポイ捨てすんな!!」
( ■∀■)「あぁん?
ロハでやってやろうつってんだ。
掃除くらいお前がやってくれよ」
(・G・)「最低」
ヤク*゚ー゚)『サイテー!』
(・く・)『さ、サイテー…』
─
配給が終わって、二人は一息つく。
(・d・)「さて、ガイア神殿に行くか」
(・G・)「え?」
(・d・)「俺の勝手で悪いが、奴が在籍してるかもしれんメシア教の世話になりたくねえ。
理屈じゃあそこが一番安いってわかってるんだがな…
回復道場は高いしな。問題あるのか?」
(;・G・)「い、いや…」
335
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 23:27:26 ID:esUFDT2M0
(^d^)「あ!わかったぜ。この前のとっこうたい襲撃の件だろ?
また襲ってきたら俺がぶっ殺してやる」
(;・G・)「いや…」
>ガイア仮神殿
(・d・)「仮神殿ね…雰囲気は悪くねえな」
(`Д´ ) 「おや…先日の…
体の方はあれから大丈夫かな?」
(・d・)「ん?昨日にでも来たのか?」
(`Д´ ) 「さよう。あの解体ぶりは凄まじく…
まるで人間でないかのような…」
と(;・G・)つ「ストップ!何もなかった!さあ、仲魔の魔力補充を…」
─
と(`Д´ ) 「終わったぞ。これを取っておけ」
>如来像を手に入れた
(・G・)「これは…?」
(`Д´ ) 「先日のそちの戦いぶりには感服した。
それは混沌の精神を持つ者に多大な恩恵を授けるもの。持っていけ」
(・d・)「ふ、懐かしいブツだな」
>仮神殿外
(・G・)「すまん、ディーさん。
俺はしばらく遠出する」
(・d・)「…なに!?
お前が始めたボランティアだろうが!!」
336
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 23:55:42 ID:esUFDT2M0
(・G・)「落ち着いて聞いてくれ。
別にここを離れるわけじゃない。
…そろそろ、イチガヤ駐屯地の食料が尽きそうなんだ」
(・d・)「なに!?
なんで早く言わねえ!!」
胸倉をつかむ。
(・G・)「あの大閃光の日に大盤振る舞いしてしまったのがあるんだろう。
君たちと会う前の話だ…すまない」
(・d・)「で、これからどうするつもりだ」
(・G・)「何も駐屯地はイチガヤだけじゃない。
メグロにでも遠出してたんまり持ち帰ってくるよ。
すまないが留守を頼む」
(・d・)「勝手な事を…いいぜ。
キチガイが出たら撃ち殺す。
迷いなくな!」
(・G・)「…それでいい。
荷造りしたらすぐ行くよ」
─
>イチガヤ駐屯地跡地
(-G-)
つと
嘘だった。
計算して、地下に埋まっている食料にはまだ余裕があった。
意識はあったが、人の頭を果実のように潰した感覚は残っていた。
暴走して巻き込みたくなかった。
ここで尊敬する三島由紀夫のように自死したかった。
だが自分がいなければディーに自分勝手な事を押し付けることになる。
彼にも自由がある。
怒って出て行ってしまえば、住人達は餓死か悪魔に食われる事になる。
(∩G∩)
https://pbs.twimg.com/media/FwlFWp-aYAIVQVx.jpg
2020年 大破壊の序章
完
337
:
暫定代替酉
◆03wMVVeZNo
:2023/05/20(土) 23:56:56 ID:esUFDT2M0
>>307
おつありです!
ゴールデンウィークまでに終わらなかったよ…
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