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( ^ω^)は女装するようです
1
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 20:33:46 ID:jpYdMYBQ0
(# ^ω^)「うおおおおお!! 納得いかないお!!!!!」
ブーンは安アパートの部屋で吠えていた。
畳で転げまわりながら文句を言っている。
それは、自分の期待が裏切り続けられているからだった。
( ;ω;)「なんで……なんで……みんなスルー……するんだお……」
プーンは承認欲求を満たしたかった。
とにかく色んな人に注目され、羨望を集め、慕われてみたかった。
それは、まるで三大欲求のように抑え難いものだった。
(# ^ω^)「僕はこんなに頑張っているのにひどいんだお!!!!!!」
ブーンは巷間の話題になりたかったので、様々な内容をSNSに投稿していたが、耳目を集めなかった。
それが悲しくて仕方ない。
どれだけ持て囃されそうな内容を提供しても、世間は無関心の一択だった。
20
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:08:43 ID:jpYdMYBQ0
(;><)「……す……すごい……美人なんです……」
(;´∀`)「……お姫様……みたい……モナー……」
(;ФωФ)「……我輩……たまげた……である……」
(;=゚ω゚)ノ「ぃょぅ」
\(;^o^)/「オワタ」
(; ゚д゚ )「コッチミテ」
群衆は女が通りすがってから辛うじて声を絞り出す。
自分の網膜が捉えた映像があまりの美しさゆえだったたのでにわかには信じらずに再確認するように呟いた。
('A`)「酒は呑め呑めぇ、呑むならばぁ、日本一のこの槍を〜♪」
(;´・ω・`)「なんでペニス握ったまま黒田節歌ってんだ!!!!!!!!!!!!!」
21
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:10:23 ID:jpYdMYBQ0
ξ゚⊿゚)ξ
唐突に、女神は歩みを止めた。
群衆も動かない。
瞬きすらしなかった。
女性は瞳をショボンとドクオに向けた。
(;´・ω・`)「っ!」
ショボンは緊張を強いられた。
全身が冷たい汗で濡れている。
百万の群衆に見つめられるような重圧を感じたからだ。
神域の女性は立ち止まったままショボン達を見つめ、
やがてゆっくり、薄桃色の唇を開いて言葉を紡ぐ。
ξ゚⊿゚)ξ「おはようだお! ショボン! ドクオ!」
(;´゚ω゚`)(;><)(;´∀`)(;ФωФ)(;=゚ω゚)ノ\(;^o^)/(; ゚д゚ )「!!!!!!!!!???????」
ドクオは射精した。
22
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:11:48 ID:jpYdMYBQ0
(´゚ω゚`)「よっしゃああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
なんか知らんけど僕の名前知ってたああああああああ!!!!!
ラッキーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
ショボンはスマホを取り出して美女を撮影しながら聞いた。
(´゚ω゚`)「写真撮っていいすかあああああああああああああああ!!!!!!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「いいんだお!」
(´゚ω゚`)「やったああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
事後承諾である。
(*;><)「お、お名前教えて欲しいんです!」
ξ゚⊿゚)ξ「ブー……」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「ンーブだお」
23
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:12:27 ID:jpYdMYBQ0
(*;><)「ありがとうなんです! 僕はビロー……」
(´゚ω゚`)「赤の他人はすっこんでろおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
この不審者が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
僕はこの方の知り合いだぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
(;><)「えっ……あ、あの……」
(´゚ω゚`)「ンーブ様!!!!!!!!!!!!! なんて素敵な御名!!!!!!
まるでウーブみたいでございます!!!!!!!!!!!!!!!!!
動画撮っていいすか!!!!!!!!!!!????????????」
ξ゚⊿゚)ξ「いいお」
(´゚ω゚`)「有り難き幸せ!!!!!!!!!!!!!」
ドクオは射精した。
24
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:13:32 ID:jpYdMYBQ0
(;´∀`)「と、ところで、なんでショボンやドクオを知っているモナー?」
ξ゚⊿゚)ξ「えーっと……それは……うーん」
(´゚ω゚`)「黙れカス!!!!!!!!!!!
嫉妬乙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
理由なんかいるかボケ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
(;´∀`)「くっ……!」
('A`)「…………」
('∀`)「700年ぶりだねえ」
(´゚ω゚`)「前世からの知り合いぶるな!!!!!!!!!!!!」
25
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:14:24 ID:jpYdMYBQ0
そこにギコとジョルジュが駆け込んできた。
(;,,゚Д゚)「マ、マジやばい美女がいるって噂聞いたんだゴルァ!!!!!」
_
(;゚∀゚)「いたあああああああああああああ!!! すっげええええええええええええ!!!!!」
(´゚ω゚`)「近寄るなゴミ共が!!!!!!!!!!!!!!」
ギコ達と女性の間にショボンが立ちはだかった。
(´゚ω゚`)「この方は僕の友人だ!!!!!! 汚らわしい!!!!!!!!!」
_
(;゚∀゚)「こ、こんなきれいな人と友達なのか……」
ジョルジュは生唾を飲み込んだ。
(;,,゚Д゚)「そ、そんなわけないぞゴルァ!!!! 嘘だ嘘!!!!!」
(´^ω^`)「僕ら友人ですよねー」
ξ゚⊿゚)ξ「そうだお!」
_
(;゚∀゚)(;,,゚Д゚)「!!!!!!!!!!!!!??????????」
(´^ω^`)「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
26
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:17:15 ID:jpYdMYBQ0
(;,,゚Д゚)「そ……そんな……」
_
( ;∀;)「ありえねえ……ありえねえ……」
(´^ω^`)「すみません、ちょっとあのクズ人間二人とお話してもらってもよろしいでしょうか?」
ξ゚⊿゚)ξ「別にいいお!」
_
(,,;゚Д゚)(;゚∀゚)「「!!!!??」」
(´^ω^`)「よかったねえ、お話できるよ? んー? 僕に感謝するんだよお?」
(;,,゚Д゚)「ん、んおお?? んあ?」
_
((((((;゚∀゚))))))「あああああああああああああ」
ギコは狼狽し、ジョルジュは震えだした。
(´^ω^`)「どうしたんだい? 普段から女の子と遊んでいるリア充なんだろ? 早く喋りなよ」
(;,,゚Д゚)「お、お、お、お、お、おおおおおおおう」
_;
((((((; ∀ ))))))「ああああああああああああああああああああああ」
ショボンは女神とギコ達を撮影。
ギコは取り乱し、ジョルジュは失禁した。
27
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:18:19 ID:jpYdMYBQ0
ξ゚⊿゚)ξ「お喋りするお!」
(;,,゚Д゚)「おおおおおおおんおんおんおあんんん?? おあん??」
_;
((((((; ∀ ))))))「ああああああああああああああああああああああ」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
(;,,゚Д゚)「んんんん???????????????」
_
((((((; ∀ ))))))「ああああああああああああああああああああああああああ」
ξ゚⊿゚)ξ「なに言ってんだお」
(,,;Д;)「ゴルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
_
( ∀ )
(´;ω;`)「wwwwwビビッてんwwwwwwすかwwwwwwwwwwwwwwwww」
ギコは泣いた。
ジョルジュは気絶した。
ショボンは笑いながら撮影した。
28
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:19:33 ID:jpYdMYBQ0
>>27
コピペミスりました
29
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:22:59 ID:jpYdMYBQ0
ξ゚⊿゚)ξ「お喋りするお!」
(;,,゚Д゚)「おおおおおおおんおんおんおあんんん?? おあん??」
_
((((((; ∀ ))))))「ああああああああああああああああああああああ」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
(;,,゚Д゚)「んんんん???????????????」
_
((((((; ∀ ))))))「ああああああああああああああああああああああああああ」
ξ゚⊿゚)ξ「なに言ってんだお」
(,,;Д;)「ゴルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
_
( ∀ )
(´;ω;`)「wwwwwビビッてんwwwwwwすかwwwwwwwwwwwwwwwww」
ギコは泣いた。
ジョルジュは気絶した。
ショボンは笑いながら撮影した。
30
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:24:03 ID:jpYdMYBQ0
(;ФωФ)「わ、我輩もお喋りしたい!!!!!」
(;=゚ω゚)ノ「僕もだよぅ!!!!!」
\(^o^)/「ハジマタ」
( ゚д゚ )「コッチミテ」
(´゚ω゚`)「ダメだ! ダメだ! ダメだコラァ!!!!!!!」
(´゚ω゚`)「控えおろう! お主らのような下賤の者がお声をおかけしようなど烏滸がましい!」
(´゚ω゚`)「まずは土下座して眼福を感謝せい!」
(;ФωФ)(;=゚ω゚)ノ\(;^o^)/(;゚д゚ )「「「「ははっー!」」」」
(´;ω;`)「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ショボンは地べたに額を擦りつける人達をシネマティックモードで録画した。
31
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:24:40 ID:jpYdMYBQ0
('A`) ペロペロ
(;,,゚Д゚)「お、お前! なんで地面を舐めているんだ! ま、まさか、あのお方が歩いた道を……」
_
( ゚∀゚) ペロペロ
(;,,゚Д゚)「ジョ、ジョルジュ!!!!!!!!! やめろ!!!!!!!!」
('A`) ペロペロ
_
( ゚∀゚) ペロペロ
(;,,゚Д゚)「俺達はリア充だろ!!!!!! 陽キャだろ!!!!!!!!!!!」
('A`) ペロペロ
_
( ゚∀゚) ペロペロ
(;,,゚Д゚)
(,,゚Д゚) ペロペロ
ギコは新しい甘味を知った。
32
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:26:28 ID:jpYdMYBQ0
(´゚ω゚`)「さあさあ、さあさあ!!!! いまなら貴方様の好きにし放題!!
なんなりとお好きな命令を下してください!!!!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「命令? じゃあ、みんなわんわんになってお」
(*'A`)「わんわんわんわんわん!!!!!!」
ドクオは真っ先に人間を辞めた。
_
(;゚∀゚)「ず、ずりーぞ!!!!!!!!」
_
(;゚∀゚)「わ……わ……わ……」
_
(; ∀ )「だ、だめだ……こ、これは、さすがに、プ、プライドが……」
その頃、田舎のジョルジュの実家では。
J( '-`)し「あの子ったら大学行っちゃったら全然便りを寄越さないんだからねえ……。
元気にしていてくれたらいいんだけど……」
一方ジョルジュは、
_
(* ゚∀゚)「わんわんわんわんわんわん!!!!!!!!!!!!」
イヌ科になっていた。
33
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:28:43 ID:jpYdMYBQ0
ドクオ達が羨ましくなった民衆は四つん這いになる。
(* ><)(* ´∀`)(* ФωФ)(*=゚ω゚)ノ\(*^o^)/(*゚д゚ )「「「「「「わん!」」」」」」
(*,,゚Д゚)「わおおおおおおおおおおん!!! おん! おんおん! きゃいーん!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「みんなわんわんになってるお!」
(´;ω;`)「もっとwwwwwwwwwwwww命令しましょうwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、僕のまわりをぐるぐるしてお!」
元人間達は女性を中心に一斉に回り出す。
ξ゚⊿゚)ξ「ジャーンプ!」
全員、恍惚の表情を浮かべて跳躍。
(´;ω;`)「wwwwwwwwwwwwwwwおしっこのwwwwポーズもwwwwwwwwwさせましょうwwwwwwwwwww」
ξ゚⊿゚)ξ「わかったお! みんな! おしっこ!」
片足を上げて犬が小便を排泄する姿勢を取った。
(´;ω;`)「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
34
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:31:48 ID:jpYdMYBQ0
ξ゚⊿゚)ξ「すごいお! すごいお! みんなちやほやしてくれるんだお! うれしいお!」
(´;ω;`)「はあ……はあ……大変……結構な……お点前……でした……」
ショボンは笑い疲れて膝に手をついていた。
(つω;`)「正直……もっと見たいけど……これ以上は限界だよ……笑い死んじゃうよ、ブーン……」
ξ゚⊿゚)ξ「でもでも! せっかくだからもっと楽しいことしたいお! えっとえっとー」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「ん?」
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )「「「「「「「「え?」」」」」」」」
35
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:32:34 ID:jpYdMYBQ0
ξ;゚⊿゚)ξ「い、いま……なんて呼んだお?」
(´・ω・`)「ん? だから言ったじゃん……」
(´゚ω゚`)「 ブ ー ン っ て 」
.
36
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:33:29 ID:jpYdMYBQ0
ξ゚⊿゚)ξ
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )
(´・ω・`)「…………w」
ξ゚⊿゚)ξ
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )
(´・ω・`)「www」
ξ゚⊿゚)ξ
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )
(´・ω・`)「wwwwwwwwwww」
ξ゚⊿゚)ξ
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )
(´;ω;`)「wwwwwwwwwwwwwwwwww」
ξ゚⊿゚)ξ
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )
(´;ω;`)「ぎゃはははははははははははははははwwwwwwwwwwwwっwwwwwwwwwwwwwww」
37
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:35:03 ID:jpYdMYBQ0
(´;ω;`)「お前らwwwwwwwwwwwwどんだけwwwwwwwwwwwwバwwwwwwwwwカwwwwwwwwwwwwwwww」
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )
ξ;゚⊿゚)ξ「な……なんで僕だって……」
(´;ω;`)「だってwwwwwwwwwwww語尾にwwwwwwwだおwwwwwwwwwwwwwってwwwwwwwwwwwww」
ξ;゚⊿゚)ξ「あッ!」
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )
(´;ω;`)「wwwwwwwwwwwwwだおwwwwwwwwwwwwwwwだwwwwおwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ><)( ´∀`)( ФωФ)(=゚ω゚)ノ\(^o^)/( ゚д゚ )
38
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:37:12 ID:jpYdMYBQ0
_
(;゚∀゚)(;,,゚Д゚)(;><)(;´∀`)(;ФωФ)(;=゚ω゚)ノ\(;^o^)/(;゚д゚ )「「「「「「「「ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!」」」」」」」」
(´;ω;`)「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
39
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:39:32 ID:jpYdMYBQ0
ξ;゚⊿゚)ξ「こ、これは……」
(´;ω;`)「勘弁wwwwwwwwwwwwwしてwwwwwwwwwwwwwwwくださいwwwwwwwwwwwwww」
あまりの現実からの裏切りに、先程まで嬉々として犬の真似をしていた者達は怒号を上げた。
(´;ω;`)「wwwwwwwwwwwwww怒ってもwwwwwwwwwwwwwwダセェwwwwwwwwwwwwwwwww」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ、えっ、あの……その……」
全員激昂していた。
こめかみに血管を浮かべている。
激怒のあまりに体を震わす者もいた。
激しい罵倒がブーンを襲う。
ξ;゚⊿゚)ξ「そ……その……ごめ……」
ξ;⊿;)ξ「ごめ……だお……」
周囲の怒鳴り声と厳しい視線からブーンは涙を浮かべて縮こまる。
思い付きから軽率なことをしてしまい後悔した。
何度も何度も謝罪をしたが誰も許してくれない。
あまりの恐怖に頭を下げたまま泣くことしかできなかったのだ。
40
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:40:20 ID:jpYdMYBQ0
するとそこに、毅然とした声がした。
「そこまでだ!!!」
ξ;⊿;)ξ
(´;ω;`)
_
(;゚∀゚)(;,,゚Д゚)(;><)(;´∀`)(;ФωФ)(;=゚ω゚)ノ\(;^o^)/(;゚д゚ )
('A`)「やめろ。皆の衆」
ドクオであった。
41
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:47:11 ID:jpYdMYBQ0
ξ;⊿゚)ξ「ド……ドクオ……」
_
(# ゚∀゚)「はあ? お前なにかっこつけてんの? こいつが俺らを騙したせいで恥かいたんだぞ!?」
('A`)「騙しただと!? この愚か者! お主や皆の衆は騙されてなどおらん!」
_
(# ゚∀゚)「ふざけやがって……」
(#,,゚Д゚)「とりあえずこいつからボコんぞゴルァ。次はブーンだ」
('A`)「どこが騙された!! よく考えろ!! 誰も騙されてなどいない!!!!」
('A`)「その証拠に……」
('A`)「お前らの股間、いまだバッキバキに勃ってんだろ!!!!!!!!!!!!!」
_
(;゚∀゚)(;,,゚Д゚)(;><)(;´∀`)(;ФωФ)(;=゚ω゚)ノ\(;^o^)/(;゚д゚ )「!!!!!!!!!」
男達は己の股間を凝視した。
たしかにはち切れそうになっていた。
42
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:48:51 ID:jpYdMYBQ0
('A`)「男がちょっとオシャレして、それを見た男がちょっと勃起する」
('A`)「いったいそれのなにがおかしいんだ?」
_
(;゚∀゚)「で、でも……」
(;,,゚Д゚)「お、俺達は……だ、騙されて……!」
('A`)「騙す? なら、女の化粧はどうなんだ? それが騙しているといえるのか? 女はよくて男はダメなのか?」
(;゚∀゚)(;,,゚Д゚)(;><)(;´∀`)(;ФωФ)(;=゚ω゚)ノ\(;^o^)/(;゚д゚ )
('A`)「ブーン。いや、ンーブちゃんはかわいい。俺達は興奮した。ただ、それだけだ」
_
(;゚∀゚)(;,,゚Д゚)(;><)(;´∀`)(;ФωФ)(;=゚ω゚)ノ\(;^o^)/(;゚д゚ )
('A`)「手のひら返しなんて恥ずかしい。誰かが着飾ることを責めるより、お前らの二枚舌の方を責めろ」
('A`)「もう一度、自分の股間を見てみろよ」
('A`)「お前らがいくらダブルスタンダードを振りかざそうが、股間はいつだってシングルスタンダードだぜ」
ドクオの迫力に全員押し黙り、一理あると思わせた。
43
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:50:10 ID:jpYdMYBQ0
ξ;゚⊿゚)ξ「ド……ドクオ。その……」
ξ;*゚⊿゚)ξ「こ、こんなこと言うのも……へ、変だけど……」
ξ;* ⊿ )ξ「かばって……くれて……」
ξ;*`⊿゚)ξ「あ、あり……ありが……」
ξ///)ξ
ブーンは恥ずかしそうに下を向く。
('A`)「いいんだよ、ンーブちゃん。だって……」
ドクオは指でブーンの顎をくいっと上げさせた。
('∀`)「君のおかげで、世界が変わったんだから」
エリック・クラプトン - Change The World
https://www.youtube.com/watch?v=x11NA63gLDM
44
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:55:14 ID:jpYdMYBQ0
翌日。
ショボンは午前中のカフェにいた。
(´#####ω#####`)「さて、行くか……」
ショボンはヘッドフォンを外し、ノートパソコンを閉じて席を立つ。
テーブルの上の空のコーヒーカップはそのままだ。
前払い制なのですぐに外へ出た。
大学に向かって歩き出す。
(´#####ω#####`)「うまくいけば今夜中には仕上がるな」
ショボンは腫れあがった自分の顔をすっかり忘れて上機嫌になっていた。
昨夜からずっと撮影した動画の編集をやっていて、それが上々の仕上がりだったからである。
45
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:58:17 ID:jpYdMYBQ0
ショボンは思い出し笑いをした。
(´#####ω#####`)「まさかドクオがキスをするとはねえ……」
ブーンの顎に手をかけたドクオはおもむろに接吻。
驚いたブーンは服を握りしめたがやがて受け入れたのかゆっくり体の力を弛緩してドクオを受け入れる。
何故かその場にいたほぼ全員が感動して号泣した。拍手した。
笑っていたのはショボンだけだった。
おかげでショボンは殴られた。
ブーンの女装に騙されていた連中は、いつの間に不問にしているようだった。
幾度となく繰り返された急展開を味わって、すっかり感覚がおかしくなったのかもしれない。
どれだけ殴られても笑いが止まらなかったショボンには、そういった群集心理は理解できなかったが問題ではない。
彼が手にしたのは、新しい価値観ではなく、大量に記録した画像や動画であった。
46
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 21:59:12 ID:jpYdMYBQ0
ブーンの女装。
騙される学友たち。
ネタ晴らし。
崩れ落ちる陽キャもどき。
阿鼻叫喚の地獄絵図。
謎のキス。
その全てを保存した。
ショボンは帰宅してから保存した記録を丁寧に編集。
アップロードした時のことを考えると笑いが止まらない。
夢中になっていたので気付いたら朝だった。
大学に行く寸前まで作業していたかったのでカフェにいた。
本当は講義など休んでもよかったが、右往左往した連中の翌日の反応が見たかったから大学にやってきた。
(´#####ω#####`)「また今日も動画撮らないとね……楽しみだなあ」
ショボンは笑いをこらえながらスマホを取り出した。
辺りを見回すと違和感がある。
(´#####ω#####`)「……?」
人の流れはあるが、知っている顔がいなかったからだ。
47
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 22:00:20 ID:jpYdMYBQ0
(´#####ω#####`)「みんな休んでんのかな。まあ、それはそれでおもしろい、か……」
「おはようだお」
(´#####ω#####`)
挨拶されたので振り返る。
そこには、
ξ゚⊿゚)ξ
昨日に引き続き女装しているブーンがいた。
(´#####ω#####`)「おいおい、ブーン。やっぱりそういう趣味に目覚めちゃったのかい?」
ショボンは呆れながら友人にそう言った。
ξ゚⊿゚)ξ「だって、この格好してたら、みんなチヤホヤしてくれるんだお!」
まだ懲りてないのかと呆れたが、友人のそういう天真爛漫ぶりは好ましい点だったので意見はしなかった。
君がいいならいいけどね、とだけ言う。
48
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 22:03:02 ID:jpYdMYBQ0
(´#####ω#####`)「ところでドクオは来ているか知っているかい? Lineでは特になにも言ってないみたいだけど」
ξ゚⊿゚)ξ「知ってるお! 一緒に大学来たお! トイレ寄っているから僕は先に来たんだお!」
(´#####ω#####`)「ふーん。駅から一緒だったんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「ううん! 昨日僕の家に泊まったんだお! だから一緒に」
(;´#####ω#####`)「いやいやいや、ちょっと待って」
ショボンは思わぬ会話の流れに話しを止めた。
ξ゚⊿゚)ξ「なんだお?」
ショボンは胸に浮かんだ疑問を口にする。
スマホでこっそり動画撮影を起動して。
(´#####ω#####`)「……やったの?」
ξ゚⊿゚)ξ「ん?」
(´#####ω#####`)「 ド ク オ と や っ た の ? 」
49
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 22:04:48 ID:jpYdMYBQ0
ξ゚⊿゚)ξ「なに言ってんだおwwやるわけないおwww」
(;´#####ω#####`)「でも昨日キスしてたし何の用もないのにドクオが泊まるって……」
ξ゚⊿゚)ξ「用ならちゃんとあったし、ドクオだけじゃないお」
(´#####ω#####`)「用? どんな用だったの?」
ξ゚⊿゚)ξノシ「あ! ドクオが来たお。ドクオー! 早くしないと遅刻しちゃうんだおー!」
ブーンは何かの気配を感じたのか振り返ると呼びかける。
しかし、ドクオの姿は見なかった。
(´#####ω#####`)「ドクオはどこだい?」
ξ゚⊿゚)ξ「こっちに走って来てんだお!」
(´#####ω#####`)「ん? どこにもいないよ」
ξ゚⊿゚)ξ「おっおっおっwもーう、ショボンったらーwww」
50
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 22:05:40 ID:jpYdMYBQ0
(´#####ω#####`)「そう言われてもどこにもいないじゃないか……」
怪訝そうな顔を浮かべるショボンと手を振っているブーンのところに人がやってきた。
('、`*川「お、おはよう! どうだ? 変じゃないか?」
ξ゚⊿゚)ξ「ちゃんとかわいいお!」
(´#####ω#####`)「ん?」
('、`*川「うへへ……ならよかった……」
ξ゚⊿゚)ξ「頑張ったかいあったお!」
(´#####ω#####`)「ねえ? ドクオは?」
ξ゚⊿゚)ξ「なに言ってんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオだお」
ξ゚⊿゚)ξつ ('、`*川
(´#####ω#####`)
51
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 22:08:05 ID:jpYdMYBQ0
('、`*川「やっぱわかんないよね。俺も驚いているよ」
ξ゚⊿゚)ξ「自信持つお! かわいいお! ひゅーひゅー!」
(´#####ω#####`)「……マジか……ブーンだけじゃなく、ドクオもそっちの世界行っちゃったんだね」
ショボンは落胆した。
女装というは隠れてやるから暴露すると面白いのであり、あっぴろげにやられてしまうと晒しようがない。
情報は隠ぺいするから拡散する価値がある。
これではせっかく作っている動画もいくらネットに上げてもただの女装癖の宣伝でしかない。
暴露されても痛みがないなら編集した動画は無価値といえた。
(´#####ω#####`)「まあ、いいか」
ショボンはそう独り言ちて切り替える。
友人たちが女装癖に目覚めたところで暴露の対象者はまだ他にもいる。
それは、ブーンの女装に興奮したり落胆していた連中だ。
あの連中は恥ずかしい動画を公開すればかなりの痛手になるだろう。
ネットは盛り上がるに違いない。
(´#####ω#####`)「ん?」
唐突に、疑問がわいた。
52
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 22:10:11 ID:jpYdMYBQ0
(´#####ω#####`)「……ねえ、ブーン。さっきドクオだけが泊まったわけじゃないみたいなことって言ってたよね?」
('、`*川「あ、来た来た」
ξ゚⊿゚)ξノシ「おーい! みんなー!」
(´#####ω#####`)「!!?」
ブーンとドクオのところに大勢の人が来る。
从 ゚∀从「お、おい……先に行くなよ」
(*゚ー゚)「ぶっ飛ばすぞゴルァ!!」
(*‘ω‘ *)「ちゃんと女の子に見えているか心配なんです!」
|゚ノ ^∀^)「かわいくなっているモナー?」
ノパ⊿゚)「我輩も怖いのである!」
从'ー'从「みんなが見てる気がするよぅ」
*(‘‘)*「オワタ」
川 ゚ -゚)「コッチミンナ」
(´#####ω#####`)
53
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 22:10:58 ID:jpYdMYBQ0
ξ゚⊿゚)ξ「みんなとってもかわいいお!」
('、`*川「そうよそうよ! みんなきゃわいいわ!」
从 ゚∀从o彡゜「やったー! おっぱい! おっぱい!!」
(*゚ー゚)「なんか恥ずかしいぞゴルァ!!」
(*‘ω‘ *)「うれしいなんです!」
|゚ノ ^∀^)「モナーは世界一モナ!!」
ノパ⊿゚)「我輩ハッピーである!!」
从'ー'从「スカートはすぅすぅするよぅ」
*(‘‘)*「ハジマタ」
川 ゚ -゚)「コッチミロ」
(´#####ω#####`)
54
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 22:12:08 ID:jpYdMYBQ0
ξ゚⊿゚)ξ「さあみんな女子会だおー!!!!!!!!」
('、`*川从 ゚∀从(*゚ー゚)(*‘ω‘ *)|゚ノ ^∀^)ノパ⊿゚)从'ー'从*(‘‘)*川 ゚ -゚)「はーい!!!!!」
(´#####ω#####`)
元男達はきゃっきゃっと騒ぎながら過ぎ去った。
大学とは逆の方向だった。
きっとオシャレなカフェにでも行くのだろう。
紅茶やハーブティーやケーキスタンドも出てくるようなところに違いない。
みんなそこで恋愛トークやファッションやメイクの話をしながら写真を撮り合ってSNSにあげるのだ。
(´#####ω#####`)
55
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 22:12:48 ID:jpYdMYBQ0
ショボンはその姿を見送ると、
(´#####ω#####`)「待ってわよーーー!! あたしにもお化粧のコツ教えてよん!!
ちゃんと動画消すからああああああああああああん!!!!!」
変わりゆく世界に向かって、駆け出した。
完。
56
:
◆9AM82c.NkE
:2021/10/21(木) 22:13:26 ID:jpYdMYBQ0
以上です。
お読み頂いてありがとうございました。
57
:
名無しさん
:2021/10/21(木) 22:15:03 ID:vY1bwpN20
乙
脱いだパンツどうしたらいいの…
58
:
名無しさん
:2021/10/21(木) 22:53:20 ID:MJc7sCD20
城とか国とかがガタつくとこで死ぬほど笑った
乙!!!!!!!!!
59
:
名無しさん
:2021/10/21(木) 22:58:27 ID:XejJspck0
乙〜〜〜
60
:
名無しさん
:2021/10/21(木) 23:03:00 ID:YsgIwxpg0
乙!ショボンが楽しみすぎててくっそっwwwwww
まさかの展開の連続でしたわ
61
:
名無しさん
:2021/10/21(木) 23:45:43 ID:D0Sfg4D.0
>('A`)「今日は……朝から……都民が……都知事のところに殺到して……
> 都知事のお股が……密になっちゃうって妄想で……抜いてたから……」
ツボ
62
:
名無しさん
:2021/10/22(金) 03:29:37 ID:geNFnyNs0
狂気だ……
63
:
名無しさん
:2021/10/22(金) 21:31:19 ID:UbBCtj.g0
乙!
めっちゃ面白かった
64
:
名無しさん
:2021/10/23(土) 00:11:50 ID:HRXhxUZ.0
女装は世界を救う
65
:
名無しさん
:2021/10/27(水) 13:15:26 ID:M9//mEro0
名言が多すぎて草
66
:
名無しさん
:2021/10/28(木) 15:42:00 ID:9jKZehxY0
乙
ドクオがぶっちぎりでキモくて笑いまくった
67
:
名無しさん
:2021/10/28(木) 18:05:56 ID:hPI/GrEA0
股間が心を開いておる……で毎回噴き出す
68
:
名無しさん
:2021/11/06(土) 12:29:12 ID:VAm939Mg0
細身なのに何故かはち切れそうな音がする。の一文が好き
69
:
名無しさん
:2021/11/09(火) 19:20:04 ID:Gh4htIkM0
おつ
5〜8レスの流れ大好き
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