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428名無しさん:2021/10/23(土) 17:31:42 ID:byzemKpw0


脾都を送り届けた後、彼女は幸運にも無事に帰宅することができた。
彼女の家は第一区と第二区を隔てる運河の近くにあった。

「引越した方がいい」、手視の言葉を思い出す。
しかし彼女はそうしなかった。

この部屋で彼女を組み敷いた男。
「美」を知った日から、彼女は彼を許すことにしたのだ。
次会った時には、違う言葉をかけてやろうと思ったのだ。

辺尼は机とベッドを除いて全てを処分してしまった。
そのために、朝の光は円く均等に部屋に染み渡っている。
彼女はゆっくりと起き上がり、枕元に置いてある水のボトルを開く。


心は穏やかだった。


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