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401名無しさん:2021/10/23(土) 17:13:06 ID:byzemKpw0

通りを離れ、建物の裏手へと回る。
そこには人一人が通れる程の隙間があり、そこからぞっとするような漆黒が覗いていた。
奥からは、何者かが、あたしたちを見ているように感じられた。


捻余は迷わずその中へ入っていった。
あたしたちも同じ闇の中へ身を投げた。


(:::::::::::) …..。


月明かりでにぶく照らされる彼の後ろ姿。
右手は常に壁を撫でていた。
暫く進んだところで、彼は動きを止めた。


(:::::::::::) …ここだ


見てみると、彼の右手は、壁の表面に唐突に現れた郵便受けのようなものに触れていた。
彼はそれを指で軽く小突く。小さく、しかしはっきりとした音が静寂に鳴り響いた。


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