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391名無しさん:2021/10/17(日) 23:11:02 ID:qGGwqWoI0


最終的に、危険な空気の漂う、寂れた路上の一角に辿り着いた。
秋の夜は冷え込み、殺気をまとった風が吹いている。
風は塵を巻き上げ、通りを東から西へ駆け抜けていく。

通りは辺一面真っ暗で、ただ一つ、ガラスの割れた公衆電話ボックスだけが黄色い光を放っていた。

そこでは捻余が、見たこともないような気配を発しながらあたしたちを待っていた。
闇を生きる男の殺気だった。
「美」を宿していた普段の彼の姿は、今やどこにもなかった。


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