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美
27
:
名無しさん
:2021/03/24(水) 20:44:25 ID:TpDVya8A0
その日、人生で初めて、薬の間隔のルールを破った。
そして初めて、「一緒に」行くということを知った。
それからあたしは....美を知った。
彼女の「宮殿」を見て、全てがひっくり返ったようだった。あたしが何も持ってないこと、未来でも何も持つことはないだろうこと、死を免れ得ないこと。そんなのは物心つく頃から分かってた。あたしは「ふつう」の幸せなんか絶対に手に入れられないし、そんなものに憧れを抱く気持ちすら、小さい頃から消えてしまった。
でも、美の前ではそんなことどうでもいい、関係ないんだって、気付いた。
その時の感想は、とてもじゃないけど言葉にできなかった。
言葉にできないことが、この世にあったんだ。
ミセ*゚ー゚)リ ...これが私の証明。
ノパ⊿゚) ...すごい
ノパ⊿゚) すごいよ、診競
ノパ⊿゚) あなたは、本当に素晴らしい人間だよ
ミセ*゚ー゚)リ そんなことない。誰にでもできることなんだよ。脾都にだって
ノパ⊿゚) そんな....あなたが居なかったら、一生気付けなかったよ
診競から学んだことは沢山ある。
一番は「美は誰でも持っている」ってこと。
これは本当だった。それから、人間を見る目が...いや、あらゆる自然を見る目が変わった。
あたしたちのほとんどは中にある美に気付いていない。
だから彼女は、伝道師だ。このろくでもない世界に生まれた奇跡の子だと、
本気でそう思った。
あの日の出会いから、あたしは彼女とずっと一緒にいる。彼女の呼び名は「みっちゃん」になった。本当に美しいものは心の中に秘めておきたくて、それから一緒に宮殿に行くことはしなかった。彼女も同じように考えてた。
非記がビジネスを新しく始めるようになると、あたしたちはVIP市のボロ屋を離れて、この国の首都である「奏柵」に移り住んだ。
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