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263名無しさん:2021/04/20(火) 23:32:59 ID:8lVb0cJU0


そして、とある日の夜、時は唐突に進むことを止めた。
人間は最早いなくなった。月明かりだけが、神殿を照らしていた。


天井は剥がれ落ち、床は海水に満たされていた。
島は、長い歳月を経るうちに、神殿を除いて海の底へ消えてしまった。


( 、 *川


辺尼は、遥か昔、この島にやってきたことを思い出した。
泥は、どこにいるのだろう。
あの小舟は、どこに行ってしまったのだろう。


闇に飲み込まれた彼方から、火の灯りが近付いてくるのが見えた。


それは、小舟だった。
先端に洋燈を灯した小舟が、ひとりでにこちらに進んでくる。


('、`*川


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