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249名無しさん:2021/04/20(火) 23:18:13 ID:8lVb0cJU0




...それから、辺尼は小舟を引いて砂漠を歩いた。
世界を照らし続ける正午の太陽は、どれほど時が経とうとも動くことはなかった。

海を探すのだ。
彼女は一度も立ち止まることなく、幾千の丘を越えた。
途中で人に会っても、殺意が湧くことはなかった。

時の感覚が彼女から消え去っていった。



幾千が、幾万に変わった。
幾万が、幾億に変わった。


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