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230名無しさん:2021/04/20(火) 23:00:46 ID:8lVb0cJU0


辺尼は闇の中、暖かな雨を浴びていた。
しばし、雨を感じる。
そうしているうちに、この闇が、瞼の裏であることに気付いた。




( 、 *川



静かに瞼を開く。周囲が俄に明るくなっていく。裸足に、砂の感覚がする。



   開闢。



一筋の地平が生まれていく。
それは嫋やかに膨らんでいき、世界として彼女の前に顕現する。





辺りは、一面の砂漠だった。
天からは黒い雨が降りしきっていた。


雨は絶えず彼女を濡らす。
 一方
それは擦り抜ける様にして、砂に染み渡ることを知らない。


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