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207名無しさん:2021/04/14(水) 22:36:01 ID:KZ3vL1s60

彼女の頭の中で常に不協和音が鳴っていた。
それが一過性のものではないことを知っていた。
もう、元には戻れまい。これが真実なのだから。

彼女を囲む全てが不穏になった。
部屋の角、暗くなって奥の見えない廊下。空っぽのグラス。床にのたうちまわるコード。
全てが彼女を破壊していく。


手視は休んで現実を見極めろと言った。
しかし彼女の現実は、これまで少しも歪むことはなかった。

( 、 川




人間とは彼女の恐怖そのものだった。


昔からそうだった。ただ考えないように、無害であるように振る舞ってきた。
手視、捻野...誰にも彼女は心を開かなかった。


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