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155名無しさん:2021/04/11(日) 23:59:08 ID:SSUxwDII0

...暫し、沈黙が流れた。
辺尼の肌を、冷たい汗が流れていく。


信じようか?


とうに一線など越えていた。
辺尼は考えないようにしていた。脾都と話してどうなる?
およそ、行き着く先など分かるはずだった。つまり、彼女と共に薬を打ち、「行く」ということ。

常識的に考えれば、このような馬鹿げた話はあり得なかった。
美など...ただの幻想だ。心身を蝕む毒だ。破滅への案内人だ。

しかし、彼女は脾都の話に強く引き寄せられていた。
脾都なら、この理由の分からない苦しみの手がかりを教えてくれる。そうとしか思えなくなっていた。

今、彼女は選択を強いられていた。

彼女らを警察に引き渡し、良識ある生活に戻るのか。
自身の全てを投げ打ってでも、彼女についていくのか。


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