[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
( ^ω^)は平民のようです
1
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:44:01 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「さ〜て、今日も今日とてお仕事おしごと。平民の子供に暇はないお〜」
( ^ω^)「僕の仕事は薬草摘みだお。森の中の、深いところに生えてるやつを、えっちらおっちら集めに行くお」
( ^ω^)「よいしょ、よいしょ」
( ^ω^)「まったく親父のやつ、今日は本来採取日じゃないのに素材が足りなくなりそうだなんて、僕を何だと思ってるんだお」
( ^ω^)「しかも僕のような子供ひとりでこの森に入るのは正直危険じゃないとは言いづらいお。この街に労働者の権利を守るような法があったら、こんなのただじゃすまないお〜」
( ^ω^)「よいしょ、よいしょ」
( ^ω^)「着いたお!」
( ^ω^)「・・着いたけど、先客がいるお。まいったお」
( ^ω^)「イレギュラー採取なんてさせるからこんなことになるんだお」
2
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:45:16 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「う〜ん、しかし、これはどうしたものかお」
(・(ェ)・ ) ウボァー
_
( ;゚∀)つ╂──
ヒィー
( ^ω^)「知らない男の子がポケモンの戦闘画面みたいな感じでクマァーと対峙しているお。手に持つ剣はクマァーと戦うには心もとない装備、襲われてるようにも見えるけど、関わるのもなんだか面倒臭いお〜」
( ^ω^)「だってこんなところにひとりでいるなんてどう考えても訳ありだお。僕の目指す植物の心のように平穏な生活にはご遠慮願いたいものだお」
( ^ω^)「とはいえ遭遇しちゃったのも何かの縁、見殺しにするってのもなんだかな〜、ってところだお」
_
( ;゚∀゚)「いやのほほんと見てんじゃねぇよ! 助けろ!」
( ^ω^)「わあ、気づかなかったとは言えなくなってしまったお」
3
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:46:15 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「いやでもこの状態から僕が助けるのって正直結構難しいんだお。僕は今クマァーの討伐許可を持っていないし、ウボァーとなってるクマァーはちょっと驚かしたくらいじゃ引かないお」
( ^ω^)「こんなことになる前に回避するなり、軽く威嚇して行かせるなりしないと、クマァーは面倒臭いんだお。そんなことも知らずにこの森に入ってるなんてド素人もいいとこだお。しかも子供」
( ^ω^)+「総合すると、ここはスルーするのが正解だと思われるんだお!」
_
( ;゚∀゚)「なんでだよ!? 人命!」
( ^ω^)「金は命より重いものだお」
_
( ;゚∀゚)「わかった払う! 金払う! だから助けろ! 討伐許可? それも取ってやる!」
( ^ω^)「・・許可が取れる?」 ジロ
_
( ;゚∀゚)「取れる取れる! 取ってやる!」
( ^ω^)「・・・・・・それなら話は別ですお〜」 キラリン
4
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:47:17 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「よ〜し、それじゃあ、これからは僕が相手だお! そこのクマァー、ほら、こっちを見るお!」 パンパン
_
( ;゚∀゚)「そんな手を打ったくらいで・・ん!?」
( ^ω^)「ほれほれ、お前らの大好きな魔術具だお!」 ズオオ
_
( ゚∀゚)「まじかよ!」
(・(ェ)・ ) !
( ・(ェ)・) ウボァー
( ^ω^)「よ〜し、よしよし、いいコだお。あっち行くかお、ん?」
( ・(ェ)・) ウボァー
( ^ω^)「う〜ん、やっぱり行かないお。仕方ないから殺し合うお!」
5
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:47:42 ID:uxFjyg0g0
ウラァ _____
( ^ω^)つ=|  ̄ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄ ̄ (・(ェ)・ ) ウボァー
☆以下略☆
( ^ω^)「やれやれ、なかなかの死闘だったお」
_
( ゚∀゚)「一方的な動物虐待にしか見えなかったけどな」
6
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:48:49 ID:uxFjyg0g0
○○○
_
( ゚∀゚)「――さ〜てと。とりあえず、助けてくれてありがとよ」
( ^ω^)「いえいえ滅相もありませんお」
_
( ゚∀゚)「やけに慇懃な態度!」
( ^ω^)「それはもう、こちとら平民中のド平民、お貴族さまにはへ〜こらするしかありませんお」
_
( ゚∀゚)「ほ〜ん。どこでおれが貴族だと?」
( ^ω^)「そりゃもうクマァーの討伐許可が出せるのは一部のお貴族さまだけですし、それに、お腰の剣の鞘ですか、その装飾、領主一族のものだと見ればわかるというものですお。さらにそう思って見てみれば、服装も、質素ながらも上等な仕立てが伺えますお」
_
( ゚∀゚)「――」
( ^ω^)+ ニコヤカ
_
( ゚∀゚)「なんかムカつくが、まァいいや」
7
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:49:32 ID:uxFjyg0g0
_
( ゚∀゚)「まずは金だな、言っちまったからな。う〜ん、手持ちがあんまりないんだよなァ」
( ^ω^)「いえいえ領主一族さまからお金などはいただけませんお。ただクマァーの討伐許可さえいただければ、それはありがたいことですお」
_
( ゚∀゚)「あァそれな、でもおれ、実はやり方わかんねぇんだよな」
( ^ω^)「僕がわかるので大丈夫ですお。準備をするので少々お待ちいただけますかお?」
_
( ゚∀゚)「・・構わねェよ」
( ^ω^)「それでは」 ゴソゴソ カキカキ
( ^ω^)「これで、こちらに、ご署名いただいてもよろしいですかお? もちろん署名後、旦那さまの名前は見えなくなりますお」
_
( ゚∀゚)「ほれ」 サラサラ ジュアン
_
( ゚∀゚)「これでいいか? 討伐許可書って、お前、こんなもんいつも持ち歩いてんのかよ」
( ^ω^)「いえ、これは今僕が急造でこしらえた簡易版ですお。だから、証明のために、これからここに旦那さまの魔力をお注ぎいただきますお」
8
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:50:22 ID:uxFjyg0g0
_
( ゚∀゚)「ここか? ほれ」 ズビシ
( ^ω^)「はい結構ですお。どこか安全なところまでお送りしますかお?」
_
( ゚∀゚)「いいや――それより、お前、何者だ?」
( ^ω^) ?
_
( ゚∀゚)「いや ? じゃねェだろ。やけに色々知ってるし、魔術具持って魔物のはびこる森にいるガキだ? しかも平民だとか言ってたな。どう考えても、胡散が臭すぎるってもんだろう」
( ^ω^)「・・僕のこれは、領主さまから正式に許可を得ているお仕事ですお。正確には、僕の父が許可を得ていて、その代理で僕が森の採集を行っていますお。調べてもらって構いませんお」
_
( ゚∀゚)「・・職は?」
( ^ω^)「医業ですお、旦那さま」
9
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:51:11 ID:uxFjyg0g0
_
( ゚∀゚)「・・ふゥ〜ん。確かに医業者ならば、魔術具の使用も許可されるし、森への立ち入りも許される、か。なるほどなァ」
( ^ω^)「・・・・」
_
( ゚∀゚)「よしわかった、これからしばらくお前に付いとくことにしよう」
( ;^ω^)「!? そりゃまた何故ですお!?」
_
( ゚∀゚)「まず第一にこの森は危険だ。さっきおれを送ろうかと言ってたじゃねェか。そしてなんだか面白そうだ!」
( ^ω^)「先ほどは胡散臭いと・・」
_
( ゚∀゚)「胡散臭ェのと面白そうなのは矛盾しねェ! これは決まりだ、お前名前は?」
( ^ω^)「ブーンと」
_
( ゚∀゚)「よしブーン、お前が今からそのお仕事とやらで何をするのか言ってみろ! 面白そうだったら手伝ってやってもいいぞ!」
( ^ω^)「いや〜、面白くはないと思いますお」
_
( ゚∀゚)「それはこっちが決めンだよ。さっさと言えや」
10
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:52:00 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「う〜ん、それじゃあもうちょっと奥まで歩きますお。そういやお怪我はありませんかお?」 ポウ
_
( ゚∀゚)「遅ぇ〜わ。ま、怪我は大丈夫だ」
( ^ω^)「これからはクマァーと遭遇しても刺激しないことですお」
_
( ゚∀゚)「・・そうだな、これからは気をつけることにするわィ」
( ^ω^)「・・もう少し入ったところに薬草の群生地がありますお。今日はそこで採取をする予定ですお」
_
( ゚∀゚)「ほ〜ん。薬草ねぇ」
( ^ω^)「ま、薬草と言ってもいわゆる草だけではないですお。ある種の木の皮、花、木の実、草の根なんかもやっつけますお」
( ^ω^)「べらぼうに地味な作業ですお。お手伝いされますかお?」
_
( ゚∀゚)「う〜ん、そうだな、見てから決めよう」
( ^ω^)「・・絶対やらないだろうと思いますお」
( ^ω^)「よ〜し、この辺ですお!」
11
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:52:32 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「では失礼して。よいしょ、よいしょ」 メリメリ
( ^ω^)「・・・・」 ブチブチ
( ^ω^)「・・・・」 サッサッ
( ^ω^)「・・・・」 メリメリ
( ^ω^)「・・ね、すこぶる地味ですお?」 ブチブチ
_
( ゚∀゚)「こんだけ歩いて来た上で、おれもやりてェとは思わねェなあ」
( ^ω^)「そうだろうと思いますお」 サッサッ
( ^ω^)「まあでも僕にもお仕事がありますし、ここからひとりで帰るというのも危険でしょうから、しばらくの間、大人しく待っておいて欲しいですお」 ブチブチ
_
( ゚∀゚)「大人しくねェ・・おれのもっとも苦手とすることのひとつだな」
( ^ω^)「・・なんとなく、そんな気はしてましたお」 サッサッ
12
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:53:10 ID:uxFjyg0g0
_
( ゚∀゚)「おうほらブーンとやら、何かおれを退屈させねェ話のひとつでもやってみな。面白かったら褒美をやるぜ」
( ^ω^)「お戯れを。こんなド平民の暮らしに面白い話なんてありませんお〜」 メリメリ
_
( ゚∀゚)「てめェさっきも言ってたが、ド平民に魔術具扱えるわけがねェ〜だろうが! なんつ〜か、医業者は平民とはちょっと違うだろ」
( ^ω^)「・・貴族さまからも、平民からも、仲間とは思ってもらえないような立ち位置ですお」 ブチブチ
_
( ゚∀゚)「お。不満か?」
( ^ω^)+「滅相もありませんお!」 サッサッ
_
( ゚∀゚)「やっぱ胡散臭ェなあ、その笑顔」
( ^ω^)「お貴族さま相手に不満を漏らして、揚げ足を取られるような事態はごめんですお〜」 メリメリ
_
( ゚∀゚)「クソ本音がダダ漏れしてんじゃねェか・・」
( ^ω^)「あらやだ!」 クソダケニネ
13
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:54:05 ID:uxFjyg0g0
○○○
( ^ω^)「さ〜て、採取はこのくらいでおしまいですお」
_
( ゚∀゚)「? まだ残ってるように見えるがな」
( ^ω^)「あまり取りすぎると回復に時間がかかるんですお。僕は何ヶ所かの群生地へローテーションでアテンドして、フレキシブルに採取マネジメントをケアするようにしてますお」
_
( ゚∀゚)「・・お前が専門用語モリモリで話すのが下手くそなのはよくわかった」
( ^ω^)「恐縮ですお」
( ^ω^)「それでは帰ることにしましょうかお。そろそろ良い頃合いでしょうから、さっきのクマァーのところに寄りますお」
_
( ゚∀゚)「さっきの? 何かあンのか?」
( ^ω^)「そろそろSATSUGAIされたクマァーが魔石化している筈ですお。せっかく討伐許可をいただいたわけですから、これは是非とも回収しておきたいですお」
_
( ゚∀゚)「あァね。魔物の魔石化を実際に見るのは初めてだな」
14
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:54:45 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「よいしょ、よいしょ。出来上がった魔石は旦那さまに差し上げますお」
_
( ゚∀゚)「? そらまた何でだ? 自分で使えよ、貴重だろ」
( ^ω^)「僕ら平民に魔石を扱う機会なんてそれこそありませんお」
_
( ゚∀゚)「それじゃあ売るとかよ」
( ^ω^)「いやぁ、僕らに魔石換金のツテなんてありませんお。何とか探して見つけても、ボられまくったり目をつけられたりして、面倒臭いこと山のごとしになりますお」
_
( ゚∀゚)「ほ〜ん。じゃ、いつもは討伐許可取れた時にはどうしてるんだ?」
( ^ω^)「肉皮はいで売りますお。クマァーは食べて良し着て良しですし、内臓の一部は薬の原料にもなりますお」
_
( ゚∀゚)「ふゥ〜ん、なるほどな。・・それじゃ、ありがたくいただくとすっか」
( ^ω^)「そろそろ着く頃合いですお」
15
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:55:23 ID:uxFjyg0g0
_
( ゚∀゚)「うお〜、確かにここだが、あいつがいねェ。そこに転がってるのが魔石か」
( ^ω^)「魔石の原石ですお。・・しかし、何やら妙ですお」
_
( ゚∀゚)「なにがだ?」
( ^ω^)「・・・・」
_
( ゚∀゚)「おい、なにがだよ?」
( ^ω^)「・・いえ、問題ないようですお。誰かが触った形跡があったので、妙だと思っただけですお」
_
( ゚∀゚)「まァそこらに魔石が転がってたら触りもするだろ。盗られなかっただけよかったな」
( ^ω^)「この魔石、というかクマァーには、旦那さまの印を残しておりましたお。この意味がわからない者なら、このまま残しておいたりはしない筈。わかる者なら、軽率に触れたりはしない筈・・」
( ^ω^)「何か罠でも、と思いましたが、僕が見るところ、仕掛けのようなものはないようですお」
16
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:55:44 ID:uxFjyg0g0
_
( ゚∀゚)「・・おれの印って、いつそんなことしたんだよ?」
( ^ω^)「10レス目あたりの、
〜〜〜
( ^ω^)「う〜ん、それじゃあもうちょっと奥まで歩きますお。そういやお怪我はありませんかお?」 ポウ
〜〜〜
( ^ω^) ここでやらせてもらいましたお」
_
( ゚∀゚)「この ポウ はそういった ポウ だったのか」
( ^ω^)「そういった ポウ ですお」
17
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:56:32 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「さて、それじゃあこの魔石はどうしますかお?」
_
( ゚∀゚)「どう、というと?」
( ^ω^)「僕の見るところ問題はなさそうですけど、怪しくないかと言われたら怪しいですお。そんなものは持って帰れないと言われるなら、この場に破棄しようと思いますお」
_
( ゚∀゚)「あァ、それなら持って帰ろうや」
( ^ω^)「承知しましたお」
_
( ゚∀゚)「その代わり、お前が持て。おれの家まで持って帰るぞ」
( ;^ω^)「!?」
_
( ゚∀゚)「ん〜? 問題、ないんだろォ?」
( ;^ω^)「魔石に問題はありませんが、旦那さまのお宅へ伺うというのは・・」
_
( ゚∀゚)「いい、いい。来いって。お前の家に用事があるなら済ませて行くぞ」
18
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:56:59 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「・・わかりましたお。それでは荷物を家の倉庫に置きまして、ご一緒させていただきますお」
_
( ゚∀゚)「よろしい」
( ^ω^)「父も、旦那さまに挨拶したいと言うかと思われますが」
_
( ゚∀゚)「そ〜ゆ〜のはいいや。長引きそうだしササっと行こうぜ」
( ^ω^)「仰せのままに」
( ^ω^)「・・それでは、このあたりでお待ちください。ササっと済ませてまいりますお」
_
( ゚∀゚)「ン」
19
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:57:29 ID:uxFjyg0g0
(^ω^ ))) スタコラ
_
( ゚∀゚)「・・・・行ったか」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「オ〜イ、出てこいや」
_
( ゚∀゚)「・・いるんだろ?」
川 ゚ -゚)「お気づきでしたか」ヌッ
_
( ゚∀゚)「まァな。オメーしかいねェだろ」
川 ゚ -゚)「いや〜、バレてしまってはしょうがない」
_
( ゚∀゚)「・・姉上の差し金か?」
川 ゚ -゚)「いやァ、ハッハ! 滅相もございません」
20
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:58:10 ID:uxFjyg0g0
_
( ゚∀゚)「胡散が臭ェなァ。・・まったく、おれの周りは胡散臭いやつだらけだよ」
川 ゚ -゚)「皆忠臣でございますよ?」
_
( ゚∀゚)「・・誰のだよ」
川 ゚ -゚)「いやァ、ハッハ!」
_
( ゚∀゚)「下手なんだよ、愛想笑いがよ・・!」
川 ゚ -゚)「これは失礼。プークスクス」
_
( ゚∀゚)「煽ってんじゃねぇか」
_
( ゚∀゚)「ハァ。もういいよ」
_
( ゚∀゚)「・・それで、いつから見てたんだ?」
川 ゚ -゚)「ンコを漏らしただの何だの言ってたところあたりですかね」
_
( ゚∀゚)「ンコ!?」
21
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:59:00 ID:uxFjyg0g0
_
( ゚∀゚)「ああ、薬草摘んでたあたりからか。・・あの森に魔物が出るのは知ってたか?」
川 ゚ -゚)「まさか。撒かれたとはいえ、知ってて若を行かせはしませんよ」
川 ゚ -゚)「魔石を見た時は、わたし肝を冷やしましたね。思わず印を確認してしまいました」
_
( ゚∀゚)「・・それでか。姉上には何をさせられた?」
川 ゚ -゚)「若を探している最中に声をかけられ、森の方へ行ったと思われる旨伝えると、しばらく話し相手をさせられました」
_
( ゚∀゚)「ふゥん。時間をかけさせられたのか」
川 ゚ -゚)「そのようです。お嬢様がどこまで何を知っていたのかは存じません」
_
( ゚∀゚)「・・そうだろうな」
川 ゚ -゚)「それより若、よろしいのですか?」
_
( ゚∀゚)「あン? 何がだ?」
川 ゚ -゚)「先ほどの少年がさっきからそこにおりますが」
22
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 21:59:49 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「先ほどの少年ですお」
_
( ゚∀゚)「お〜、そうだったな。こいつはクー、おれの世話係だ」
川 ゚ -゚)「どうも」
_
( ゚∀゚)「こいつはブーン、さっきおれを助けてくれた面白いやつだ。おれはこいつを召し抱えようと思ってる」
( ^ω^)て「!?」
川 ゚ -゚)「なるほど」
( ;^ω^)「いや僕聞いていませんお? 魔石を届けるだけだと・・」
_
( ゚∀゚)「今言った。お前、現状に不満なんだろ?」
( ;^ω^)「いやァ〜 不満だなんて、そんな、いやですお〜」
川 ゚ -゚)「平民が、お貴族さまの依頼を断ることはできないよ」
( ;^ω^)「えェ〜 それはご存じしておりますけどお〜」
23
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:00:38 ID:uxFjyg0g0
_
( ゚∀゚)「決まりだ。なんせおれには信頼できる家来が少ない。このクーだって、おれの世話人なんだが、別におれに仕えてるわけじゃあないから、姉上に声をかけられたらそっちを優先しちまうんだ」
川 ゚ -゚)「若がわたしを撒いてさえいなければ、そんなことにはならなかったんですけどね」
_
( ゚∀゚)「そこは今回議論していない。そしておれは先ほど、正直生命の危機に瀕した。これは由々しき事態だ!」
川 ゚ -゚)「それは確かに。お嬢様の、 ☆かわいい弟への嫌がらせ☆ では済まないことになってましたね」
_
( ゚∀゚)「・・他人事だな。もしそうなってたらお前も責任取らされてたところだぞ」
川 ゚ -゚)「ああこわい。わたしは恐怖に震えます」
_
( ゚∀゚)「ま、こんな感じだ。だからおれには、おれ直属の、信頼できる家来が必要なんだ!」
( ^ω^)「・・僕が、信頼できる、と?」
24
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:01:10 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「いやいや旦那さま、僕なんか信頼してはだめですお。別に特段やる気もないし、実はそれほどお貴族さまを敬ってもいませんお」
_
( ゚∀゚)「それはお前の言動の端々から感じているよ」
( ^ω^)+ ニコヤカ
_
( ゚∀゚)「その胡散臭い笑顔はやめな」
( ^ω^)「それはまたしょんぼりですお」
_
( ゚∀゚)「で、この話は受けてもらう。もう決めたからな」
( ^ω^)「それはまたしょんぼりですお」
25
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:02:12 ID:uxFjyg0g0
_
( ゚∀゚)「なァに、敬意なんて別に持ってなくてもいんだよ。お前はおれを魔物から守り、自分のものにしてもいい利益をおれへとよこした。そういう行動がおれは欲しいんだ」
( ^ω^)「・・・・」
( ^ω^)「・・家のことは、どうすればいいですかお?」
_
( ゚∀゚)「このクーから連絡を入れてもらう。謝礼も弾むぞ。それに、何も毎日1日中おれの世話をしろと言ってるわけじゃない」
( ^ω^)「・・・・ほう」
_
( ゚∀゚)「家からの通いでいいし、登城する必要もない。差し当たってはそうだな、とりあえず、学校に来られるようにするべきか」
川 ゚ -゚)「そうですね。平民にしては魔力も豊富なようですし」
_
( ゚∀゚)「それな。お前よりあるかもしれねェぞ」
川 ゚ -゚)「マジですか? それは今のうちに殺しとかないと」
( ^ω^)「物騒!」
26
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:03:16 ID:uxFjyg0g0
川 ゚ -゚)「冗談だよ、ブーンくん」
( ^ω^)「冗談を言ってる顔には見えませんお」
_
( ゚∀゚)「まァそんなわけだから、召し抱えると言っても、差し当たって大きな仕事はさせねェよ。とりあえずはあれだな、今回みたいな散策のお供と、学校内での諸々だろうな」
( ^ω^)「・・学校、ですかお」
_
( ゚∀゚)「魔導学校だ、知らないか? 貴族は成人前に必ずそこへ行く」
( ^ω^)「噂レベルでは存じていますお。僕なんかが通える施設ではないというように伺っておりますお・・」
_
( ゚∀゚)「それはまァ、おれの力で何とかな。な?」
川 ゚ -゚)「試験は課させていただきますが、それさえクリアできれば何とかなります」
_
( ゚∀゚)「権利と費用はこっち持ちだ。お前は試験をクリアしろ」
27
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:04:07 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「しけん・・」
川 ゚ -゚)「なぁに、内容はそう難しくない。この街、国における法制度の基本的な理解と、魔力が基準に達しているかどうかくらいだ」
_
( ゚∀゚)「かる〜くチェックをクーがして、試験を受ければ絶対通る。段取りは頼んだぞ」
川 ゚ -゚)「御意」
( ^ω^)「うおお、流れるように決まっていくお。これがお貴族さまのやり方か・・!」
_
( ゚∀゚)「決まりだな。お前、今日はもういいや。おれの魔石はクーが持て」
川 ゚ -゚)「御意。それではブーン、近く連絡するとしよう」
( ^ω^)「・・お願いしますお」
_
( ゚∀゚)「じゃ〜な!」
28
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:05:17 ID:uxFjyg0g0
○○○
( ^ω^)「いやぁ、なんだか凄いことになっちまったお」
( ^ω^)「とーちゃんただいま、なんか知らんけどお城勤めすることになりそうだお」 ガチャ
(,,゚Д゚)「おうお帰りさん。城勤め? なんだそりゃ」
( ^ω^)「あ、違う。僕は城には行かないお」
(,,゚Д゚)「はァ? お前何言ってんだ?」
( ^ω^)「ああもう説明が面倒臭いお! とにかく、領主一族のおぼっちゃまになんか召し抱えられることになったんだお! たぶん僕学校通いすることになるお」
(,,゚Д゚)「学校って、マガクか?」
( ^ω^)「他にないだお!」
(,,゚Д゚)「ないだおってお前。魔導学校、略してマガクね。まぁいいんじゃねぇの、お前、前から入りたがってたじゃねぇか」
29
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:06:20 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「そうなんだお! 渡にシップと言えばいいのか、とにかく、予想外だったけど良かったお!」
(,,゚Д゚)「そりゃあなんつーかおめでとよ。本当の話だったらな」
( ^ω^)「途中でクマァーを討伐したお。その時臨時で許可書を発行してもらったから、これを届け出れば偽物かどうかは判別するお」
(,,゚Д゚)「ふ〜ん、じゃあまあとりあえずは大丈夫か。ウチの手伝いに支障が出るなら早めに言えよ、なんとか調整すっからよ」
( ^ω^)「意外な寛容さ! ありがたいお!」
(,,゚Д゚)「そりゃまあ自分の子供が好きなことやれるようになるかもしれないっていうんだからな、応援するのが親ってもんよ」
( ^ω^)「おやじ・・」
(,,゚Д゚)「ま、できる範囲でこれからも手伝ってくれよ。もしこっちを継ぎたくなったらそれでもいいしよ」
( ^ω^)「僕、頑張るお!」
(,,゚Д゚)「あいよ〜」
30
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:07:03 ID:uxFjyg0g0
(,,゚Д゚)「じゃあちょっと奥で薬仕込むからよ、家にいられるなら番しててくれよ」
( ^ω^)「任せてくれお! 何かあったら声かけるお〜」
(,,゚Д゚)「あいよ。頼んだ」ガチャ
(,,゚Д゚)「・・・・」
(,,゚Д゚)「さ〜てと、お仕事おしごと」 カチャカチャ
(,,゚Д゚)「『どうやら無事取り込まれたようですよ』、っと」
(,,゚Д゚)「しかし、我が子ながら、こうも思い通りに進むもんかね」
(,,゚Д゚)「まぁ俺の計画ではないけどよ」
(,,゚Д゚)「お、返信きた。早ぇ〜」
从 ゚∀从『把握。詳細はわかるか?』
31
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:07:55 ID:uxFjyg0g0
(,,゚Д゚)『どうやら弟様から魔導学校にねじ込んでもらえるようですよ。入学資格は推薦だけでいいんですかね?』
从 ゚∀从『試験もあるだろうがまァ大丈夫だ、試験官のひとりはクーになるだろうしな』
(,,゚Д゚)『それはなんとも心強い』
从 ゚∀从『それでは以後すべきことを伝える。うまくやれ』
(,,゚Д゚)「『りょ』、っと」
(,,゚Д゚)「・・・・」 カチャカチャ
(,,゚Д゚)「ふぃ〜、ひと段落ついたってところかな。しかしお貴族さまも大変だね」
(,,゚Д゚)「おっといけない、素材が足りないってことになってんだった。あいつが採取してきた分を使わないとな」
32
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:09:01 ID:uxFjyg0g0
○○○
川 ゚ -゚)「フ〜やれやれ。とりあえず今日はこんな感じかな」
ノパ⊿゚)「お帰り姉上。うまくいったか?」
川 ゚ -゚)「概ねな。若はブーンを学校へ連れて行くことになりそうだ」
ノパ⊿゚)「それはそれは。これでジョルジュ様の、ハイン様への考え方が調べられるね」
川 ゚ -゚)「貴族は貴族に本音を漏らさないからな。領主一族ともなればなおさらだ。自分で見つけて可愛がってる平民、これ以上の適任はいないだろうよ」
ノパ⊿゚)「ハイン様にその情報を疑うことは難しいだろうね」
川 ゚ -゚)「なんせご自分で考えついて、ご自分で段取りつけた調査法だからな。これ以上の適任はないさ」
ノパ⊿゚)「いやぁ、姉上もよくこんなことを思いつくよな」
川 ゚ -゚)「なに、こんなのはまだまだ序の口さ」
33
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:10:31 ID:uxFjyg0g0
ノパ⊿゚)「ジョルジュ様が魔物にやられちゃったらとか思わなかったのか? あの平民がスルーしちゃうとかさ」
川 ゚ -゚)「ないだろうとは思っていたよ。ブーンは賢く有能だ、基本的に善良でもある。・・ま、そうなったらそうなったで、どうとでもやりようはあったからな。若がどこかで死ぬというのはそれほど大きなリスクではない」
lw´- _-ノv「もっとも大きなリスクは」
ノパ⊿゚)「うおシュー姉、いたのか」
lw´- _-ノv「・・もっとも大きなリスクは、ジョルジュがハインをよく補佐し、ハインがジョルジュを信頼して重用することだ。最低限それさえ回避できるなら、どちらかがどこかで死ぬというのは、別にどうでも構わない」
川 ゚ -゚)「そういうことだ。今ふたりともいなくなるのは困るがな」
ノパ⊿゚)「確かに! 共倒れだと、ジョルジュ様に食い込んでる姉上もハイン様に食い込んでるキュートも、その甲斐なくなるってもんだもんな!」
34
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:12:06 ID:uxFjyg0g0
川 ゚ -゚)「素直家の復興はわたしたちのみならず、少なくないVIP貴族らの悲願でもある」
lw´- _-ノv「・・年寄りどもの希望など正直知ったことではないが、利用できるものはなんでも利用するのが私たちの習わしだ。乗りたいうちは乗ってやろうというものじゃないの」
ノパ⊿゚)「じゃないの〜」
川 ゚ -゚)「途中で飽きたらやめてもいいし、お嬢や若が思いがけず大器だというならそれ相応に振る舞ってもいいんだ。ふふ、ひょっとしたらこの国の貴族の中で、わたしたち4人がもっとも自由に身の振り方を決められているんじゃあないか?」
lw´- _-ノv「そういう幸せもある。私は旨い酒を飲めて楽しく暇を潰せれば、他には何もいらないな」
川 ゚ -゚)「ふん、その無欲さがお前のもっとも恐ろしいところだ」
ノパ⊿゚)「確かに! 欲望丸出しでハイン様にべったりなキュートとはまったく違うぞ!」
川 ゚ -゚)「あのわかりやすさと能力がある上での馬鹿さはあいつの武器だ。ヒートも見習った方がいいかもしれないぞ」
35
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:13:27 ID:uxFjyg0g0
ノパ⊿゚)「いやだい! あたしは、超優秀で在学中に教授資格を取って教える側に回った姉上や、それを凌駕する結果を積み上げながら生徒の立場で好き勝手してるシュー姉のような、カッコかわいいレディを目指すんだ!」
川 ゚ -゚)「目指すって・・お前もうじき3年生だろう、おおよその格付けはついてるんじゃないのか?」
lw´- _-ノv「クーの耳に良い噂は届かんのかね」
川 ゚ -゚)「まったく。平々凡々な生徒のひとりだ」
ノパ⊿゚)「くそォオオオ!」
川 ゚ -゚)「そういうとこだぞ」
lw´- _-ノv「ヒートは大人しく脳筋担当でいくべきだろう。ほら、鉄板やるから曲げときな」
ノパ⊿゚)「いやだい! いやだい!」 メリメリ
川 ゚ -゚)「すごいちからだ」
lw´- _-ノv「適材適所」
36
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:14:29 ID:uxFjyg0g0
○○○
( ^ω^)「さ〜て、今日も今日とてお仕事おしごと。今日は採取日じゃないけど仕事はあるお」
( ^ω^)「というか昨日が緊急採取日だったから、その分日常業務に皺寄せがあるお」
( ^ω^)「協力するっつってたから、親父に相談したらどうにかなるのかもしれんけど、敗北宣言みたいでなんだかやだお」
( ^ω^)「よいしょ、よいしょ。今日のメインは往診だお」
( ^ω^)「親父んとこ来て何かした患者のその後をご機嫌うかがいに行くんだお〜」
( ^ω^)「あいつらちょっと良くなったら平気でバックレるから、チェックしないと知らんところで凄いことになってたりするお」
( ^ω^)「僕らが関わった以上、きっちり良くなってもらわないと、僕らの都合がよくないんだお」
( ^ω^)「よいしょ、よいしょ。これが今日最後のひとりだお」
37
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:15:34 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「ノックしてもしも〜し。『ギコケア』から来たブーンですお。その後の具合はいかがですお?」
lw´- _-ノv「どうも。だいぶ楽になりましたよ。ただやっぱり昔のようにはいかないね、よぼよぼ」
( ^ω^)「よぼよぼって、シューさんそんな歳じゃあありませんお。第一それ実際に出る音ではないですお」
lw´- _-ノv「やだねぇ、女性に歳の話なんて!」
( ^ω^)「これは失礼しましたお。ま、シューさんの肩こりは職業病のようなものでしょうから、これ以上良くしたかったら、医業者よりも神術にかかった方がいいかもしれませんお」
lw´- _-ノv「そうかい。もしそうしたいって言ったら紹介してくれるかい?」
( ^ω^)「シューさんには色々教えてもらってますから、僕からも父にお願いしてあげますお!」
38
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:16:36 ID:uxFjyg0g0
lw´- _-ノv「それじゃあ、そうしたくなったらお願いしようかね。ありがとさん」
( ^ω^)「こちらこそですお! そうそう、シューさんのおかげで、僕、今度いいことあるかもしれないんですお。本当に僕の方がお世話になってるようなもので、なんというか、いつもありがとうございますお」
lw´- _-ノv「立派なこと言うようになっちゃって。ほらこれ、帰りにおたべ」
( ^ω^)「何ですお?」
lw´- _-ノv「生米。しっかり噛むとほのかに甘みが出るよ」 パラパラ
( ^ω^)「絶対炊いた方が美味いお! ああでも家まで持って帰るには指からこぼれる」
lw´- _-ノv「何かに入れることは許さないよ。さあしっかりお食べ」
( ^ω^)「この謎の縛りお土産がなければ来るのがもっと楽しくなるのに」
lw´- _-ノv「ウヒヒ。さあさ、ほらほら帰った帰った」
39
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:17:27 ID:uxFjyg0g0
( ^ω^)「う〜ん、相変わらずよくわからないお姉さんだお」 ポリポリ
( ^ω^)「学者なんだっけかお。しかしうちみたいな平民医業者にかかるってことはお偉いさんでもないんだろうし・・」
( ^ω^)「ま、あの人に関してはなんだか深く考えるだけ損な気がするお」 ポリポリ
( ^ω^)「あ〜かてぇ。炊きたてのやつをパカッフワッしてぇお」
川 ゚ -゚)「やあブーン。何を食べているのかな?」 ヌッ
( ^ω^)て「うおクー様だお!? びっくりしたお!」
( ^ω^)「ええと、これは・・生米、ですお」
川 ゚ -゚)「なまごめ!?」
( ^ω^)「・・よくわからないとは思いますが、もらいものですお。僕もよくわかりませんお」
川 ゚ -゚)「よくわからないものをもらって食べてる君がよくわからないよ、わたしは」
40
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:18:15 ID:uxFjyg0g0
川 ゚ -゚)「まあそんなことはどうでもいいんだ。君は今、時間あるかな?」
( ^ω^)「もちろん! ちょうど今仕事が終わったとこですお」
川 ゚ -゚)「それでは試験と学校についての説明をしようか。その、ええと・・生米も、食べながらでいいから」
( ^ω^)「クーさまもおひとついかがですお?」 ポリポリ
川 ゚ -゚)「結構だ。この場合の“おひとつ”がはたして1粒を表すのかというのは少し気になるがな」
( ^ω^)「慣れれば存外美味しいものですお」 ポリポリ
川 ゚ -゚)「やれやれ。めっちゃ食っとるわ」
( ^ω^)「恐縮ですお」 ポリポリ
41
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:20:05 ID:uxFjyg0g0
○○○
( ^ω^)「ふぅ〜」
( ^ω^)「いやはや、こうして僕は未成年お貴族さまの集う魔導学校に紛れることになったんだお」
( ^ω^)「学校内にはキャッキャウフフなキャンパスライフが待っているのか、それとも平民差別のはびこるこの世の地獄絵図なのか・・」
( ^ω^)「どうでもいいから舟和の芋ようかんが食べたいお!」
( ^ω^)「・・・・え〜と」
( ^ω^)「・・・・」
( ^ω^)「おしまい!!」
おわり
42
:
名無しさん
:2021/02/04(木) 22:57:35 ID:dHEKsNyk0
otsu
43
:
名無しさん
:2021/02/05(金) 01:39:00 ID:yi9lQG0M0
思惑渦巻いてて先が楽しみ
44
:
名無しさん
:2021/02/13(土) 12:47:02 ID:8P.V61pg0
面白い
45
:
名無しさん
:2021/02/20(土) 16:33:01 ID:Y/69XXDM0
のほほんとしてる裏で世界観とか人物がちらっと見えるのがたまらなく好きだ、ヒートが鉄板曲げるくだりとかの勢いもとても好き
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板