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( ^ω^)ブーンで学ぶ世界史 「近世西洋史のようです」
219
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 22:58:48 ID:lhQWfnk.0
∧_∧
(; ・∀・) 「というか教会が税金取る訳の分からん制度をやめろ」
∧∧
(,,^Д^) 「HA!! HAHAHA!!!(悪魔的笑い)」
⊂ヽ∧∧⊂
`(^Д^,,)ノ HAHAHAHA!!!(悪魔的動作)
/ /
( ⌒l
ヽ) ∪
∧∧
(,,゚Д゚) 「税金の取り立てだけでは手ぬるいと見える」
220
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 22:59:12 ID:lhQWfnk.0
∧∧
(#゚Д゚) 「まどろっこしいことはやめだ! 被告を火あぶりの刑に処す」
∧_∧
(; ・Д・) 「……えっ」
スペインのフェリペ2世にはカトリックの盟主であるとの自負があり、
自身の領土でプロテスタントが広まることは、とうてい許容できるものではなかった。
また、経済的な先進地域であったネーデルラントは、スペインにとって「金づる」でもあったので、
カルヴァン派への締め付けは強くなるばかりであった。
221
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 22:59:32 ID:lhQWfnk.0
いやいや待て待て!!
そこはクッションの刑じゃねーのかよ!
|∧_∧| (( ) ) (( ) ) ((⌒ )
__(:・∀・)___ (( ) ) (( ⌒ ) (( ) )
| ⊂l.=====.l⊃ | ノ火.,、 ノ人., 、 ノ人.,、
 ̄ ̄|.|=====| ̄ ̄ γノ)::) γノ)::) γノ)::)
|(_)_) ゝ人ノ ゝ火ノ ゝ人ノ
| | ||∧∧ ||∧∧ || ボォオ
| | ∧ (,,゚Д゚) (゚Д゚,,) ∧∧
| | ( ,,゚Д) U) ( ∽ ノ (Д゚,,)
~~~~~~~~ | U ( ,,゚) (゚,, ) と ノ
.u-u | | | | u-u
u-u u-u'
222
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:00:03 ID:lhQWfnk.0
16世紀半ば、スペインから派遣された総督がカルヴァン派を厳しく弾圧したことから、
ネーデルラント内の貴族層が反発して、『ゴイセン』(乞食党)という集団を結成。
∧_∧
(# ・∀・) 「もう我慢ならん! いい加減勝手に税金を取るのをやめろ! カルヴァン派も認めろ!」
∧∧ ディアボリック・デスバースト
(#゚Д゚) 「うるさい黙れ! 異端は滅ぼすのみ! 死魔殺炎烈光ッ! 」
彼らが中心となって、激しい反スペイン運動が勃発することになる。
これが、長く続くことになる『八十年戦争』(=オランダ独立戦争)の始まりであった。
223
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:00:39 ID:lhQWfnk.0
さて、こうして始まった”日の沈まない帝国”スペインと、”ヨーロッパ最先端の商業地域”ネーデルラントの戦争は、
双方に大きな影響を与えることになる。
_
/ ‘)⊃
( ( ̄
∧_∧ \\
_ (#・∀・) ヽヽ
\\( 0┬0 _ノ |
〜 |└──彡┘ ノ
〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜 〜〜〜〜
最初は海賊のような形で抵抗を始めたネーデルラントは、
『オラニエ公ウィレム1世』が中心となり反スペイン戦争を継続していた。
224
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:01:29 ID:lhQWfnk.0
| | |
| | |_____
| | | ̄ ̄ ̄ /|
| | | / /|
| /\ | /|/|/| ヤヴァイ、アントウェルペンがやられた!
| / / |// / /|
| / / |_|/|/|/|/| 逃げるぞ!急げ!
| / / |文|/ // /
|/ /. _.| ̄|/|/|/ Λ_Λ
/|\/ / / |/ / (___)
/| / / /ヽ /〔 蘭 〕〕つ
| | ̄| | |ヽ/l `/二二ヽ
| | |/| |__|/ Λ_Λ / /(_)
| |/| |/ (; ・∀・) (_) Λ_Λ
| | |/ // / ^ ̄]゚ (` )
| |/ ゚/ ̄ ̄_ヽ ⊂〔〔 蘭 〕
| / /_ノ(_) ┌|___|
|/ (__) (_ノ ヽ ヽ
/
しかし、戦場となった南部ネーデルラントがスペインに屈し、途中で脱落することになる。
このため残ったネーデルラント北部の地域は『ユトレヒト同盟』を組み、
引き続きスペインに抵抗を続けることになる。
225
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:02:21 ID:lhQWfnk.0
また、『アントウェルペン』を中心とする南部地域は、
カルヴァン派が逃げ出したことで経済的に没落してしまう。
このため、ネーデルラントの中心地は北部の『アムステルダム』に移ることになった。
この支配からの! 卒業!!
┏ ━ゝヽ''人∧━∧从━〆A!゚━━┓。
╋┓“〓┃ < ゝ\',冫。’ 、 ' 〃Ν ; ゛△│´'´,.ゝ'┃. ●┃ ┃┃
┃┃_.━┛ヤ━━━━━━━∧_∧━━━━━━━━━━ ━┛ ・ ・
∇ ┠─Σ┼ ○( ・∀・ )○ 冫 そ',´; ┨'゚,。
.。冫▽ < ゝ、 ,ノ 乙 ≧ ▽
。 ┃ Σ (⌒ゞ ,l, 、'’ │ て く
┠─ム┼ ゝ,,ノ ノゝ. 、,,’.┼ ァ Ζ┨ ミo'’`
。、゚`。、 i/ レ' o。了 、'’ × 个o
○ ┃ `、,~´+√ ▽ ',!ヽ.◇ o┃
┗〆━┷ Z,.' /┷━''o ヾo┷+\━┛,゛;
1581年 『オランダ独立』
そして、これら北部ネーデルラントは、ついにフェリペ2世の支配権を否定し、
事実上の独立を達成することになる。
これが、『ネーデルラント連邦共和国』の登場の瞬間である。
また、この地域は「ホラント州」を中心としていたため、日本ではこれが訛って通称『オランダ』として伝わることになった。
226
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:02:51 ID:lhQWfnk.0
また、オランダが事実上の独立を達成したとはいえ、
スペインとの戦争が終結した訳ではない。
スペインはオランダに打撃を与えるべく、経済的に封鎖するなど締め付けを強めていったのである。
シィィ・・ ギコクン ヒドイヨウ・・・・
::〜γ⌒"`λ∧::
::⊂_,.-U(;;)T;o゙)つ::
そして、ここで問題になるのが『香辛料』である。
当時、東南アジアにおける香辛料貿易は『ポルトガル』が掌握していたが、
>>198
の通り、ポルトガルはスペインに併合されてしまっていた。
227
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:03:14 ID:lhQWfnk.0
つまり、スペイン・ポルトガルの交易網から排除されることになったオランダは、
香辛料を入手することができなくなってしまったのである。
シィチャンノ マターリランド・・・
コショウデ マターリ ハニャニャニャン・・・
λ∧
(;;)T;o゙) _
/| ̄∪ ̄ ̄|\ \
 ̄|____|_| ̄
(( (( (/ U
ニヤニヤ
∧_∧
( ・∀・) 「あーあー、胡椒が手に入らなくなって困ったなー(棒)」
しかし、スペイン本国はともかく、没落しつつあったポルトガルは脆弱であったことから………
228
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:03:39 ID:lhQWfnk.0
♪ コ シ ョ ウ デ マ タ ー リ ハ ニ ャ ニ ャ ニ ャ ー ン ♪
ヌゥッ
|._∧ . ∧ ∧ . ∧ ∧ ∧ ∧
|::∀ ) (ヽ*^ワ)') (ヽ*^ワ)') (ヽ*^ワ)')
|:: ) ヽ ノ ヽ ノ ヽ ノ
|:| | . 〜( ,つ . 〜( ,つ. 〜( ,つ
|:;)_) ⌒Y⌒ し" ⌒Y⌒ し" ⌒Y⌒ し"
オランダは、ポルトガルに支配されていた東南アジアとの香辛料貿易に目をつけることになる。
この試みの顛末については、また別の章にて説明することにしよう。
229
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:04:07 ID:lhQWfnk.0
さて、このように『オランダ』は事実上独立を達成したわけだが、
・国王がおらず、各州の州議会が権力を持っている
・カトリックやルター派でもなく、カルヴァン派が中心である
といったように、非常に中途半端でユニークな”地域”として、ヨーロッパ情勢に登場することになった。
いらない国王顧問官を窓から投げ捨てろ! >
∧_∧
( ・∀・) 「……お、なんかやってるな」
そんな宙ぶらりんな状況の中、ドイツでは大爆発が発生することになり……
こちらの顛末も、次回以降に説明するものとしたい。
230
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:04:43 ID:lhQWfnk.0
ここまでネーデルラントの話が継続してきたが、
『カルヴァン派』の説明の中で、もう一つ重要な地域がある。
∧,,∧
∩#゚Д゚彡 ∧,,∧
ミ,,ミ ミつ \,,,ミil>Д<ミ
ミ ,,,,,,つ ⊂,,,,,,,,,,,⊃⊃
(/
そう、『フランス』だ。
231
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:05:06 ID:lhQWfnk.0
話は遡り、『カール5世』の頃の話である。
フランスでは『ヴァロワ朝』の『フランソワ1世』が国王であった。
∧∧
ヽ('A`*)ノ はぷほー!
( )
くω\
∧,,∧
ミ;゜Д゜彡 「んほーーー!!」
この頃のフランスは、カール5世との間で『イタリア戦争』を争っていたが、
のちに『カトー=カンブレジ条約』で敗北し、イタリアにおける権益を失うことになる。
232
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:05:36 ID:lhQWfnk.0
だが、カール5世がルター派諸侯の反乱に苦しめられているのを尻目に、
フランソワ1世はうまく国内のプロテスタントを”処理”しており、16世紀前半には目立った宗教戦争は発生していない。
∧∧ ∧,,∧
(#'A`> と(Д・#,,)
∧,,∧
ミ;゚Д゚彡 「な、なんであんなんに負けとるんや
国内の異端すら満足に根絶できない甘ちゃんやぞ……」
∧,,∧
ミ;-Д-彡 「ルター派なんぞ火あぶりにしとけばええんやで
炎上投手よりも燃えやすい可燃性素材なんやからな」
それどころか、『ガリカニスム』と呼ばれるカトリック版の”国教会”と呼べるような思想が広まっており、
フランス国王が教会を支配する程にまでカトリックが優勢な状況であった。
233
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:06:06 ID:lhQWfnk.0
しかし、『イタリア戦争』での敗北以降、フランス国内で『カルヴァン派』が広まり始めると、
徐々に風向きが変わってくる。
∧∧ ∧,,∧
(#'A`> と(Д・#,,)
∧,,∧
ミ*^Д^彡 「おっ!今日もハプカスが宗教対立しとるやんけ!」
234
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:06:38 ID:lhQWfnk.0
∧∧ ∧,,∧
(#'A`> と(Д・#,,)
∧,,∧ ミ ギャハッハッ ズレてる!ズレてる!
o/⌒ミ*^Д^彡つ
と_)__つノ ☆ バンバン
235
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:07:03 ID:lhQWfnk.0
∧∧ ∧,,∧
(;゚Д゚) (#'A`) (∀・#,,)
つ∧,,∧ ミ ズレてる!ズレて………ッ!?
o/⌒ミ*^Д^彡つ
と_)__つノ ☆ バンバン
,,∧
д・ミつ∧,,∧
o/⌒ミ゜Д゜ 彡つ
と_)__つノ
∧,,∧
ミ#・д・ミつ∧,,∧
o/⌒ミ ゚д゚ 彡つ
と_)__つノ
236
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:07:28 ID:lhQWfnk.0
フランスにおいては、商工業者にとどまらず、
国内で有力な貴族層にも『ユグノー』と呼ばれるカルヴァン派が受け入れられていった。
∧,,∧
ミ;^Д^彡 「ファーーwwwwwww国内で異端が広まっとるゥーーーーー!!wwww」
∧,,∧
ミ#・∀・ミ 「ヴァロワ家はイッテヨチ!!」
これは、当時のフランス王家(ヴァロワ朝)が
>>140
のように中央集権化を進めようとしていたことから、
強権的な国王に対する反感が強まっていたためであった。
237
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:07:49 ID:lhQWfnk.0
このためフランスにおける宗教戦争は、単なる宗教対立の枠組みを超え、
有力貴族をも巻き込んだ王位をめぐる権力争いに発展することになる。
ユグノーキック!!
∧,,∧
('ミ,,>Д<ミ') ∧,,∧ ヴァロヷッ
ミ ,,,`つ#)゙Д゚彡・∵.
し'´゙ どど,,,
ミ ミ
(/`J
(*'A`) 「フラカスざまぁwwwwwww」
16世紀後半、こうしてフランスで発生した内戦が『ユグノー戦争』であった。
238
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:08:21 ID:lhQWfnk.0
さて、このユグノー戦争も一進一退を繰り返しながらダラダラと継続することになる。
そんな中、お互い譲歩することで平和を模索するような動きが見られたものの………
∧,,∧
ミ;・д・ミ 「えっ、今日からカルヴァン派を信じてもいいんデチか?」
.
239
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:08:43 ID:lhQWfnk.0
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡 「ああ… 今日はユグノーとカトリックの融和のお祝いだ」
∧,,∧
ミ;・д・ミ 「じゃ、じゃあ……全員カレーライス食っていいんデチか……?」
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡 「遠慮するな、今までの分食え…… おかわりもいいぞ!」
∧,,∧
ミ,,;д;ミ 「うめ うめ うめ……」
240
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:09:41 ID:lhQWfnk.0
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡
(ミ ミ)
〜ミ ミ
し´J
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡 ・ ・ ・
(ミ と)
〜ミ ミ
し´J
241
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:10:31 ID:lhQWfnk.0
∧,,∧ チャキッ
ミ,,゚Д゚彡
(_ つi===c=-
〜ミ ミ
し´J
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡 「ただ今より、サン・バルテルミの虐殺を開始する!」
242
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:11:14 ID:lhQWfnk.0
・・・・・
・・・
・
⊂⊃
∧,, ,,,@
ミ゚д。>ミっ,,,ミっ
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡 「まさか死ぬとはな……
莫迦が背伸びして異端開いて悦に入っているからこうなるんだ」
ユグノー戦争中に発生した『サン・バルテルミの虐殺』では、
フランスの国中でユグノーが虐殺されるなど、宗教対立が収まる気配は全く見えなかった。
243
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:11:35 ID:lhQWfnk.0
弾圧されたユグノーはさらに過激になり、
「悪い君主には抵抗しても良い」(暴君放伐論)と主張して、よりいっそう対立を激化させた。
∧,,∧ ∧,,_,, ∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡 ミ(;;)д・ミ ミ・д・#ミ
ヴァロワ朝『アンリ3世』 ギーズ公『アンリ』 ブルボン家『アンリ』
そして、最終的には国王アンリ3世(ヴァロワ朝)のほか、
大貴族のアンリその1、大貴族のアンリその2(ブルボン家)が王位をめぐって争うことになった。
244
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:12:08 ID:lhQWfnk.0
だが、国王『アンリ3世』や大貴族のアンリその1は相次いで暗殺され、
カルヴァン派であったブルボン家のアンリが国王となることになる。
∧,,∧ キャッキャッ♪
ミ,,>∀<ミ フサタンガ 国王デチヨ♪
(ミ ミ)
ミ ミ
∪ ∪
ブルボン朝『アンリ4世』
事ここに至り、もはや宗教戦争の収拾がつかなくなったことから、
宗教対立よりも公共の平和や国家の安寧を重視する一派(ポリティーク派)が登場する。
こうして『アンリ4世』はカトリックに改宗したうえで、
プロテスタントの信仰の自由や市民権を認める『ナントの勅令』を発布し、
ようやくユグノー戦争は終結することになった。
245
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:12:50 ID:lhQWfnk.0
∧,,∧
ミ,,>∀<ミ 「フサタンの信仰が許されたデチ!」
∧,,∧
ミ;-Д-彡 「ユグノーと争っても何の得にもならんわ
しゃーない、切り替えていく……」
『ナントの勅令』は、カトリックとプロテスタントの間の妥協の産物ではあったものの、
その後しばらくの間、フランス国内では平和が維持されることになる。
246
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:13:27 ID:lhQWfnk.0
そして、プロテスタントは商工業に秀でていたことから、
内戦が終結したことも相まって、17世紀のフランスでは経済成長が進むことになる。
イラッ ピギャァァァアアアア!!!
∧,,∧ カトリックニ イジメラレタデチィィィィ!!!! ヒドイデチィィィィィ!!!!!
ミ#゚Д゚彡
ミ,,cっ,,ミ uД∪ミ''つ⌒X⌒X.
ミ,,,,,つ,,ミ ∨''∨∪ 乂__乂
とは言え、
・ブルボン家と大貴族
・カトリックとプロテスタント
・国外に広がるハプスブルク家の包囲網
といったフランスを取り巻く対立軸はそのままであり、
これらが17世紀のブルボン家に残された宿題事項であった。
これらの宿題事項の顛末については、また次回以降に解説するものとしたい。
247
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/04(土) 23:15:36 ID:lhQWfnk.0
今週はここでおしまいです。
いったん書き溜めが尽きたので来週は厳しいかな……
今月中には何とか投下したい所なので、ゆるゆるとお待ちください。
248
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:33:58 ID:S2zhF0GA0
_
/ jjjj _
/ タ {!!! _ ヽ、
,/ ノ ~ `、 \ 平日だけどやっていきますおー!
`、 `ヽ. _,,..,,,,_ ,‐'` ノ
\ / ,' 3 `ヽ .ノ/ /⌒ヽ
三 ヽ.l lr ' ⊂二二二(;^ω^)二⊃
三 |::::::::::>-―'' ̄ ̄ ヽ | /
三 三 ゝ_(__,,-―''、_,ゝ ( ヽノ
三 三 / / \ \_/| ノ>ノ
/_( ̄(_ _/ k _/ 三 レレ
三 |/
249
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:34:53 ID:S2zhF0GA0
④ポーランド・ロシア
_,,..,,,,_ ビダァァァン!!
/ ;' 3 ヽヾヽ ビダァァァン!!!
〃 i ,l ビダァァァン!!!
‘ ,_,,..((,,_ 〃ゝ U j! _ )))_ ∴ ,“ ビダァァァン!!! ∧ ∧ ♪
,J∵/ ;' 3 `ヽーっ ) ソノ'" ヽ从/; ’ (・∀ ・)
) : l ⊃ ⌒_つ,..ェ‐'´ ⊂ j! ゞ・,‥¨ ♪ v( v) )) ♪
.¨ ・`'ー---‐'''''"  ̄゛'''''‐---ー '¨・:‘ . < <
『ポーランド』 『モスクワ大公国』
さて、いったん宗教改革の続く西ヨーロッパから離れて、東ヨーロッパ方面を眺めてみよう。
250
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:35:44 ID:S2zhF0GA0
東ヨーロッパには、
>>180
で触れたとおり、
カトリックの大国として『リトアニア=ポーランド王国』が君臨していた。
.,,..,,,,_
/ 。゚ 3 「ククク…… ワシが東欧の覇者なんじゃ………ドイツには好きにはさせんぞ」
ttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/e/e6/Europa_1600_en_kairyou.JPG
この時のポーランドは、現代の我々が想像する「ポーランド」ではない。
リトアニアやベラルーシ、ウクライナの大部分をも含む、広大な領域を支配する超巨大国家であった。
251
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:36:46 ID:S2zhF0GA0
そしてその周縁部には、
_
(;゚∀゚) まだまだ弱小な『プロイセン公国』 (ルター派)
(;'A`) 国内の宗教対立に忙殺される『オーストリア=ハプスブルク家』 (ローマ=カトリック)
('、`*川 最盛期を迎えつつあった『オスマン帝国』 (イスラム教)
(・∀ ・) ツァーリ(皇帝)を自称する『モスクワ大公国』 (ギリシア正教)
といった、様々な勢力が割拠していたのである。
252
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:37:55 ID:S2zhF0GA0
だが、その後ポーランドでは『ヤゲウォ朝』という王朝が断絶し、
国王権力が弱まった結果、国王が選挙で選ばれる時代が始まることになる。
Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ
_,,..,,,,_ ,,,,_ _,,..,,,,_
./ ⊃`ヽーっ /,'3 `っ / , `ヽーっ
l ⌒_つ `‐‐‐'´ _,,..,,,,_ l ,3 ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''" _,,,,,... / ,' 3 `_,,..,,,_----‐'''''"
ヽーっ ⊂⌒ ε ', ヽ / ,' 3 `ヽーっ
⌒_つ ⊂_⌒ ⊂ |,,,|_ ⊃ ⌒_つ
‐'''''_,,..,,,,_ "'''''‐---ー/,'3 `っ-‐'''''"
./ , ∪,,`ヽ,,,,, `‐‐‐'´
l ,3 ./ ,' 3 `ヽーっ
`'ー---l ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"
この時代のポーランドは、貴族層が中心となった議会(=『身分制議会』)が非常に強力であり、
事実上の「共和国」と言えるほどの状況となっていた。
貴族にとっては”自由”であった一方、国王にとっては不自由な国家だったのである。
253
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:38:19 ID:S2zhF0GA0
こんな環境では、緊急時に重要なことをを決められる訳がない。
こうしてポーランドは、「有事に際して統一の取れた対策を打てない」という弱点を抱え込むことになる。
(\
\\
(\\
\\\
(\\\\
(\\\\\
\\ |||
( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | ⊂⊃
 ̄ ̄( ̄ ̄//// ̄\ _,,..,,,,_
 ̄(//// ̄\ / ,' 3 ヽ
".;": (/(/// ̄i l
".;": (/(/ ヽ U j
.;".;": ..;".;;: (/ ヽ ノ \ .;".;": ..;.;".;
.;".;": .. ; )ノ \\ .;".;": ..;.;".
.;".;" .;".; \\
ゴ オ ォ ォ …… ! ! \\ ;": ..;.;".;":
.;".;": _.;.;__ \\ ド カ ァ ン !
.;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/| .;".;"_ \\ .;".;.;".;":
.;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/| \\.;".;"_.;__..:
从へ从へへ从 ; ζ | Γ从 | |;:.. |从Γ | | \\ ∠___/|
( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;"._ \\|ΓΓΓ| |
( ⌒ ⌒ ⌒ ); | ΓΓ | |.;;::|ΓΓ | | ( 从へ;: |从ΓΓ| |
Σ( ⌒( ⌒ ) ζ ( ( ) )⌒ ) ( 从へ从)_.;;:.;|Γ从Γ| |
( (( ( ⌒ )) ) 从 Σ( ⌒( 从へ从) ∠___/|
Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .;".;:;|ΓΓΓ| |
(( ⌒ ( ( ) )⌒ );:; .;".;": ..;.;".;":|从ΓΓ| |
しかし、それでもポーランドは強力な騎兵部隊(※フサリアでググれ)を抱えており、
17世紀前半までは東欧地域の強国であった。
次回以降、我々はポーランドの転落の歴史を眺めることになる。
254
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:38:39 ID:S2zhF0GA0
この一方、徐々に力をつけ始めるのが、
今のロシアに位置する『モスクワ大公国』であった。
,,,,,,,,,,,,,
[,|,,,,,,,,,,|]
(・∀ ・) < VIPでやんなよって?
ノ( )ヽ
< >
,,,,,,,,,,,,,
[,|,,,,,,,,,,|]
ヽ(・∀ ・)ノ < うるさいバーカ!
(( ノ( )ヽ ))
< >
こいつ相変わらずうぜえな。
255
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:39:35 ID:S2zhF0GA0
話はさかのぼり1453年。
(・∀ ・) 「ありゃー ビザンツとうとう死んじゃったのか……」
ツァーリ
(・∀ ・) 「そしたら代わりにボクが皇帝になってあげるよ!」
(・∀ ・) 「ロシアの時代がいまはじまる!!」
首都コンスタンティノープルが陥落し『ビザンツ帝国』が滅亡した後、
モスクワ大公であった『イヴァン3世』が「ツァーリ」(=皇帝)の称号を使用し始めることになる。
256
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:40:06 ID:S2zhF0GA0
その後16世紀になると登場するのが、『イヴァン4世』であった。
,,,,,,,,,,,,,
[,|,,,,,,,,,,|]
(・∀ ・) < ロシア中の貴族はオレが血祭にする!
ノ(θ )ヽ
/ ̄ ̄Ⅰ ̄ ̄\
|二二二二二二二|
| |
パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧. ∧_∧ ∧_∧
( )】 . ( )】 ( )】 【( ) 【( ) 【( )
/ /┘ . / /┘. / /┘ └\ \ └\ \ └\ \
ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ
彼は”雷帝”と言われるほど苛烈な性格の持ち主であったが、
この時期に貴族層を弾圧し、中央集権的な国内体制を構築することに成功している。
257
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:40:33 ID:S2zhF0GA0
またモスクワ大公国は、イヴァン4世の時期に対外的な膨張を始めることになる。
,,,,,,,,,,,,, 遊牧民狩りだーー!
[,|,,,,,,,,,,|]
(( ヽ(#・ ∀)ノ))
.‐ ― =;;⌒`)⌒゙)ヾノ( )ヽ彡''
‐ ― =;;⌒゙)⌒`)´⌒ミ三三彡
かつてロシアを苦しめた遊牧民の国々(=『キプチャク=ハン国』の残党)をターゲットに、
『コサック』が中心となって東方への遠征をおこなった。
この時に征服した国が『シビル=ハン国』であったことから、ロシア東部の地域は『シベリア』と呼ばれることになる。
258
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:40:53 ID:S2zhF0GA0
,,,,,,,,,,,,,
[,|,,,,,,,,,,|]
(・∀ ・) < いやー、シベリア開拓って本当にいいもんですねー
ノ( )ヽ
< >
,,,,,,,,,,,,,
[,|,,,,,,,,,,|]
ヽ(・∀ ・)ノ < ロシアの明るい未来に超特急!!
(( ノ( )ヽ ))
< >
こうしてイヴァン4世のもと、強大化を続けていたモスクワ大公国であったが……
259
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:41:32 ID:S2zhF0GA0
イヴァン4世の死後、しばらくするとツァーリ一族の血統が断絶してしまい、政情不安が巻き起こってしまう。
バチュン `・,・,
`,゙`・;`'.
(( ノ( ヽ ))
< >
偽ツァーリが相次いで登場したり、さらにはポーランドが侵略してくるなど、
ロシアは大混乱に陥ってしまったのであった。
260
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:41:55 ID:S2zhF0GA0
こんな混乱の中、『ミハイル=ロマノフ』が議会に推されてツァーリに即位したことで、
ようやく混乱が収拾されることになった。
。 。 。
|∨∨|
(・∀ ・) < ひどい目にあったけど、引き続きボクがツァーリなんだぜい
ノ( )ヽ
/ <
。 。 。
|∨∨|
ヽ(・∀ ・)ノ < これが本当のまたんき王…… なんちゃって
(( ノ( )ヽ ))
< >
17世紀初頭、こうして成立したのが『ロマノフ朝』である。
261
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:42:22 ID:S2zhF0GA0
。 。 。
_,,..,,,,_ |∨∨| ビクッ
./ ;' 3 `ヽーっ プッ Σ(・∀ ・;)
l ⊃ ⌒_つ =3 ノ( )ヽ
`'ー---‐'''''" / /
『ロマノフ朝』は、イヴァン4世没後の混乱を収拾した結果ではあるものの、
・大国ポーランドと敵対している
・西ヨーロッパと比較して色々立ち遅れている
・そもそも内陸国で貿易しづらい
といったモスクワ大公国の弱点は、この時点では全く解決されていない。
これを解決するためには、もう少し時間がかかりそうなふいんきである。
262
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:42:47 ID:S2zhF0GA0
●ソヴィエトロシアではあなたが羊を食べるが、イングランド王国では羊があなたを食う!
⑤イングランド(イギリス国教会)
閑話休題。
賢明な読者ならもうお気づきと思うが、
ここまで西ヨーロッパの某国にほとんど言及していなかったりする。
lXlノソヘ /⌒ヽ オウフ
ξ#゚⊿゚) (; ゚ω゚)
oc ) 从 / つつ
| つ (#:. 〈
U´ W \_)ノ
そう、『イングランド王国』である。
263
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:43:18 ID:S2zhF0GA0
イングランドという国は、世界史的には「強大」なイメージが付きまとうが、
16世紀のこの時期においては、西ヨーロッパにおける弱小勢力と言ってもよいレベルであった。
,r'~
,_ }
, _r' r' ≦
` },r' {
_r,_ {、
,.、,r-, ,-、__ :=" {´
__},.r‐',_,r' `'フ' ノ,__
.,} /,r'~!' r'´ "r゛' r'i
"´ ヽ, ' ̄`ー-、 !、 _r‐´ `
. =' r‐' r' ゝ_ _,ノ´
='ニ7 ,r' `'´~
. rニ、 ,、, ,__r´ /{
,.r‐'~'~'z-、 ム、} }  ̄'-、 ,r―'´ ,r' `
,.z'‐-、,> { ,/ `i ,r= |__
_≧ " { '^'〜-ゥ | }、 ,、_,}
ヽ、 r‐'´" r'ワ { { }ニ ,r'∥,-
_,.r`‐ } ´~ }ャ ヽ、 ,'} r、´ヽ |
,.-、r゛ | 、-、 ノ } {゛ 'ヽ=ヽ}r=
≦ r´ ,-=, `´ } 回 L_.,}ヽ
三_ _,.r―‐--' ~ ノ ) _,._ rム -=r
 ̄ ‐'´ 'ー'´ヽ、 ,r――‐-' }_r'
`'i_ } /
,、,.-'、ニ=- ξ#゚⊿゚)ξ ,、r-' / ∧_∧
,.r' ='、 ,.r' (・∀・ )
r‐'´_r-、__r‐'ヽr-、r==、_ _ r-' _,.-‐´
~`'´ ' `´ `'´~ i´~
,、__ ,./
~ 。 { ( ,rー‐'´
゚ r―--―、 _ { `'ー‐´
≧ `´ `'ー'
'ー-、_ ∧,,∧
。!ー, ミ,,゚Д゚彡
'っ
だが、この島国が200年も経つと世界の覇権を握ることになる。
今回は、その前段に至るまでの経緯を解説することにしたい。
264
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:43:52 ID:S2zhF0GA0
まず、中世末期のイングランドの状況からおさらいしておこう。
ξ ^ω^)ξ うはwwwwww俺がイングランド国王のツーンだおwwwwwwwwwwww
ξ ^ω^)ξ もう貧弱国王には任せられんなwwwwwwwwwwwうはおkkkkkwwwwwwwwww
───────── ― - --
─── /⌒ヽ, コロスコロスコロスコロスコロス
 ̄ ̄ / ,ヘ ヽlXlソヘ コロスコロスコロス ̄ ̄ ̄ , ” ' ‐ ,
 ̄ ̄ i .i \ ξ#゚⊿゚)ヽ, ___,, __ _ ,, - _―" ’. ' ・, ’・ ,
── ヽ勿 ヽ,__ j i~"" _ ― _: i ∴”_ ∵, ξ#)^ω) ぐはwwwwwやめwwwwwwwwww
______ ヽ,, / / __,,, -- "" ─ "ー ・, ; ; - 、・ r=-,/⌒ ~ヽ~,
─────── ヽノ ノ,イ ─── ― - i y ノ' ノi j |
─────── / /,. ヽ, ── i,,___ノ //
______ 丿 ノ ヽ,__,ノ ___ _ _ _ ,' ゝi
j i / y ノ
_____ 巛i~ ____ _ / /~/
i < /
─────── _ _ ヽ, \
// | | 巛 / ヽ_ )
──── // | | ===┐ i (~_ノ
// | | | | ノ /
~ ~ | | ノ /
===┘ (~ ソ
~ ̄
15世紀後半のイングランドでは、フランスとの戦争である『百年戦争』に敗北した結果、
国内の諸侯の対立が激化し、『薔薇戦争』という内戦が勃発していた。
265
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:44:12 ID:S2zhF0GA0
そして、この『薔薇戦争』の結果、イングランド国内では大貴族が没落し、
国王に盾突くような勢力がいなくなってしまったのであった。
( ;ω;) 「おーーんおんおん……ツンに怒られたおーーー」
ξ#゚⊿゚)ξ 「イングランドの国王はあたしだっつってんだろ! 次にあたしに逆らったら皆殺しにするからね」
このような環境で登場したのが、『ヘンリ7世』が開いた『テューダー朝』であった。
266
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:44:33 ID:S2zhF0GA0
この『テューダー朝』は、国王の権力が非常に強い王朝としてスタートしている。
─────┐
lXlノソヘ | <判決、罰金1億ペリカ!!
ξ#゚⊿゚) |
,丿~, ~ヽ│
 ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
|. A_A. |
| ( ´ⅴ`) |
| ノ~, iO)、 | /⌒ヽ
| | ̄ ̄|~. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.| (ω^ ;,)
∧|_∧ | ┌─┬┴⊂ )
( `) | │ │ │ | │
┏━┳┓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| │ │ (__)__,)
┃ ┃┗┓ | | │ │ ̄ ̄ ̄| ̄~i
┗━╋━┛ | | │ │ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|
┏┻┓_ │, │ │ │ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
例えば、ヘンリ7世は『星室庁』と呼ばれる国王直属の裁判所を整備し、
大貴族の犯罪を処罰することまでできたのである。
--------------------------
俺様用しおり
∧_∧
( ´∀`)< ここまで中世西洋史の復習
--------------------------
267
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:45:13 ID:S2zhF0GA0
このように、16世紀初めのイングランドでは大きな社会的変化が生じており、
単なる「宗教改革」の枠組みだけでは説明することができない。
ξ ゚⊿゚)ξ イングランド国王
(パーティーメンバーがいません) イングランド大貴族
8(^ω^)8 教会・修道院
(;^ω^) ジェントリ
(⌒─⌒) ヨ ー マ ン
((´^ω^)) 独立自営農民
そして、その変化にあたってはいくつかの勢力が錯綜することから、
まずは登場人物の整理から行っていこう。
268
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:45:43 ID:S2zhF0GA0
国王・大貴族に次いで重要な勢力は、
イングランド中に存在していた『教会』や『修道院』であった。
‐=≡ 8(^ω^)8 バビロンバビロン
‐=≡ ノ ノ\
‐=≡ ┏┘│
┗
16世紀初頭、まだ『マルティン=ルター』が登場していない時期であるから、
彼らは当然に『ローマ=カトリック』を信奉する集団であった。
269
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:46:04 ID:S2zhF0GA0
そして、彼らはローマ=カトリックの教会や修道院なので、
中世以来の伝統として、独自の税金である『十分の一税』を徴収していた。
我作物十分之一受領
8( ^ω^)8 _____
┌ーヽ ノ─ー /:;:;r::::r:;:;:r;;;/l
││ l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l/
┛┗  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
。o(修道院が勝手に税金取ってるのがウザいわね……)
ξ#゚⊿゚)ξ
V ノ>
) )
┗┗
この状況は、税金を横取りされているイングランド国王にとっては当然面白くない。
権力が強まりつつある国王にとって、教会や修道院は目障りな存在となりつつあったのである。
270
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:46:29 ID:S2zhF0GA0
この一方、由緒正しい大貴族の没落に伴って、中小の地主層が徐々に勢力を拡大していた。
へ( ^ω^)ヘ <荒ぶる鷹のポーズ!
ヽ ノへ
/ ┗
┗
(;^ω^) 「仕えていた大貴族が全滅しちゃったお…… とりあえず自分の力で生きていくお!!」
彼らは『ジェントリ』と呼ばれ、
大貴族亡き後のイングランドの中核を占める階級として成長を続けていく。
(※ちなみに、生き残った貴族層と『ジェントリ』(地主層)を合わせて、『ジェントルマン』と呼んでいる)
271
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:47:03 ID:S2zhF0GA0
ヨ ー マ ン
最後に、『独立自営農民』である。
ゥ,、 ゥ,、
(⌒─⌒)
((;^ω^)) _ っっ
/ つ=O==|__) っっ
しー-J
ゥ,、
(⌒─⌒) スレ
((´^ω^)) 「新時代でスwwwww農民やってまスwwwwww」
彼らは、中世末期に『封建制』が崩壊する中で、徐々に力をつけていった農民層である。
16世紀になると、彼らはジェントリより下位の階級でありながらも農村を支えていたのであった。
272
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:47:25 ID:S2zhF0GA0
(⌒─⌒) ゥ,、
ξ#゚⊿゚)ξ 8(^ω^)8 (^ω^;) ((^ω^`)) ゥ,、
さて、こうして始まった近世のイングランドであったが……
273
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:48:19 ID:S2zhF0GA0
そんな中、1517年に『マルティン=ルター』が登場し、宗教改革が始まることになる。
/\___/ヽ
/'''''' '''''':::::::\
. |(●), 、(●)、.:| +
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
. | `-=ニ=- ' .:::::::| +
\ `ニニ´ .:::::/ +
/ヽ、ニ__ ーーノ゙\_
.|. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.| トン
_(,,) (,,)_
.. /. |.. 『95か条の論題』 ..| \
/ .|________ | \
ξ ゚⊿゚)ξ 「……ふーん」
274
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:49:04 ID:S2zhF0GA0
< ただ信仰によってのみ救いは得られる!
< 聖書を良く読め! ”教会が救済をもたらすわけではない!”
ξ ゚⊿゚)ξ ・・・・・
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
ξ ゚∀゚)ξ 「 ひ ら め い た 」
275
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:49:59 ID:S2zhF0GA0
ξ ゚⊿゚)ξ 「……そう、そうよ。なんでイングランドの教会がローマ教皇の指示を受けなきゃいけないの?」
ξ ‐⊿‐)ξ 「ルターのおっさん様様ね。大事なことに気が付かされたわ」
ξ ゚⊿゚)ξ 「イングランドで一番偉いのは、国王であるこのあたし」
276
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:50:45 ID:S2zhF0GA0
ξ ゚⊿゚)ξ 「……そういえば、あたしの嫁がなかなか男子を産まないのよね」
ξ ゚∀゚)ξ 「だから、この嫁とは離婚するわ! ”あたしがそうしたいから”!」
……AAの性別が乱れる!
277
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:52:23 ID:S2zhF0GA0
ルターの改革が始まってしばらくした頃、
イングランド国王の『ヘンリ8世』は、政略結婚していた王妃と離婚をするために暗躍していた。
しかし、いちど教会に認められた結婚を覆すなど至難の業である。
特に、ヘンリ8世の結婚を仲介したローマ教皇は、この動きに対して激おこであった。
±
/=ヽ
┏(;^o^)┓ 「ヘ、ヘンリーちゃん! 勝手に離婚なんてしないで! 破門しますよ!」
ξ#゚⊿゚)ξ 「破門破門って、うるさいですね……」
278
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:52:55 ID:S2zhF0GA0
±
/=ヽ
\(;^o^)/ 「あ、あぁ〜ッ!」
◎
◎ ◎
◎
◎ ◎ ◎ ◎ ティウンティウン
◎
◎ ◎
◎
ξ#゚⊿゚)ξ 「はい、今日で国王至上法の発布は終わり。お疲れさまでした」
何とかして王妃と離婚したい。
そんなヘンリ8世は、ついには国王がイングランドの教会の最高統治者であることを宣言する法律――『国王至上法』を作り上げ、
これを否定する聖職者を処刑する権限を手に入れたのであった。
279
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:53:26 ID:S2zhF0GA0
この結果、イングランド国内の教会に対するローマ教皇の影響力は排除され……
ξ#゚⊿゚)ξ 「まーた嫁が跡継ぎを産まないわね……」
ξ ゚∀゚)ξ 「あたしはあたしがやりたいようにするわ! また離婚よ!」
8(;^ω^)8 o0(国王教会嫌悪…… 仮反対、我処刑命尽……)
イングランドの教会が、ヘンリ8世の離婚を認めることになった。
このためヘンリ8世はその後も離婚と再婚を繰り返し、生涯で6人の王妃を持つことになる。
280
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:54:17 ID:S2zhF0GA0
こうして始まったのが、イングランドにおける宗教改革なのである。
lXlノソヘ
ξ ゚⊿゚)
( ∽
| |
し`J
『イギリス国教会』
つまり、イングランドの宗教改革は、
神学的な論争は1ミリも関係なく、全く政治的な理由によって始められたものであった。
そしてこれは、
>>178
でも触れたとおり、
「その土地の領主が、その領土における宗教を選ぶ」思想の典型的な事例である。
281
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:55:06 ID:S2zhF0GA0
さて、ヘンリ8世のやりたい放題はさらに続くことになる。
8(;^ω^)8 「嗚、嗚呼〜ッ!」
◎
◎ ◎
◎
◎ ◎ ◎ ◎ ティウンティウン
◎
◎ ◎
◎
ξ#゚⊿゚)ξ 「はい、今日の財産没収は終わり。お疲れさまでした」
例えば目障りな修道院を解散させ、その財産を没収するなどしている。
さらに、
>>269
のように修道院が徴収していた『十分の一税』は、
国王のもとに納められるようになったことから、イングランドの財政状況は一気に強化されることになった。
282
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:55:37 ID:S2zhF0GA0
さらに……
8(;^ω^)8 英国王唯一最高首長、之誤! 羅馬教皇偉大! 英国王格下!
ξ#゚⊿゚)ξ 「はい死刑」
_/⌒_/8(゚ε。)8_
筋金入りのカトリック信者であった『トマス=モア』という思想家が、
王妃との離婚に反対したことから、彼を処刑していたりする。
283
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:56:18 ID:S2zhF0GA0
こうしてヘンリ8世の横暴が続く一方、
実は、そのおこぼれに預かっていた人々もいた。
/⌒ヽ
\ ⊂[(_ ^ω^) < その修道院! 買収を申し込む!
\/ (⌒マ´
(⌒ヽrヘJつ
> _)、
し' \_) ヽヾ\
丶
⑩ (
⌒Y⌒
そう、中小の地主層である『ジェントリ』である。
ヘンリ8世が没収した修道院の領地は、ジェントリに対して払い下げられていったのだ。
284
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:57:03 ID:S2zhF0GA0
そして、大量の土地を得たジェントリは何をしていたかというと……
( ^ω^) 「おっおっ、うちの王様は太っ腹だお! これで僕の所領も増えたお!」
( ^ω^) 「そしてこのワタクシはビジネスマン! 今日も稼ぎになる事業を手掛けていくお!」
( ^ω゚) 「と、いうことで………」
今日もヒツジを育てるお!
/⌒ヽ
( ^ω^)
/,,二つ,,二つ ,,,,,,∠Y"´゙ァッ
( ヽノ ヾ,;' ゝ‘,,ェ)
ノ>ノ ;' 、,,,,,,, ;; ,,:'
三 レレ |_j l_j |_j゙l_j
285
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:57:30 ID:S2zhF0GA0
中世のイングランドでは、
>>213
で触れたとおり、
『毛織物産業』が発達していた『フランドル地方』に羊毛を供給するため、
農村でのヒツジの飼育が広まっていた。
ヾ>;;::;;;'ァ:::::::::::::::::::::::::::::....、
゙;‘/ ’))::;::::;:::;::::::;:::;::::;:::;:::::';
,,,,,,∠Y"´゙ァッ (エ_,ノ:::;;;::::;;::::;:::::;:::;:::::;;::::;;::';
ヾ,;' ゝ‘,,ェ) ヾ:;::;:;:;:;;;:::;:;:;:;;;::;::;;;;:;;:;;::;::;'
;' 、,,,,,,, ;; ,,:' ゙、::i::::,'゙'''''''''ヾ;:' ;;'';;''';'
|_j l_j |_j゙l_j 'L|_j |_j |_j
そして中世末期にもなると、羊毛を生産するだけでなく、
徐々に自前で毛織物を製造するようになっていったのである。
286
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:58:15 ID:S2zhF0GA0
しかし、このようにイングランドでも毛織物産業が勃興してくると、
原料となる羊毛を大量に生産する必要が出てきた。
(⌒─⌒)
((´^ω^)) ノノノ
/ つ___ ザック
し'⌒∪ ̄M ザック
(;^ω^) 「うーん、農民に耕させてもあんまり儲からねぇお……」
この結果、中世以来引き継がれてきた『三圃制』の農法に対し、
ヒツジを飼育した方が儲かるという事態になってしまい………
287
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:59:15 ID:S2zhF0GA0
,;"´"´"´ ⌒ヽ
,;"´"´"´⌒ヽ ( ,, ..6ΦェΦ)
( ,, ..6ΦェΦ) ,;"´"´"´ ⌒ヽ . ( _ ._ . _~_ _..ノ
( _ ._ . _~_ _..ノ ( ,, ..6ΦェΦ) ... ..U~U~~U~U~
U~U~~U~U~ .. ( _ ._ . _~_ _..ノ " ""''. "'..'""""''"" "'' ''""
"".''"."''""".."''"""''"" ''". U~U~~U~U~ "...""''"" "" " """"''" "" "
.. "" ''"" ""''"" """''""."''""'' " """
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋
(⌒─⌒) ゥ,、....
((゙゚'ω゚'))
/ つと)
しー-J
ついには農民を追い出して、農地を牧場に変える動きが活発になってしまう。
これを、『第一次囲い込み』(エンクロージャー)という。
288
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/16(木) 23:59:45 ID:S2zhF0GA0
これはとどのつまり…… ヒツジの命は農民よりも重いということ……!
ムシャムシャ
,,,,,,∠Y"´゙ァッ
ヾ,;' ゝ‘,,ェ)─⌒)
;' 、,,,,,,, ;; ,,:'((´゚'ω゙゚') ゥ,、....
|_j l_j |_j゙l_j / つと)
しー-J
(;゚ω゚) 「……羊が人を食べてるお!!!」
『第一次囲い込み』の結果、『ジェントリ』や『独立自営農民』の上位層は大きく成長したものの、
独立自営農民の大多数は農地を奪われて、農村を追い出されることになった。
289
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:00:30 ID:D0qvMhGU0
人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人
Σ て
Σ びっくりするほどユートピア! て人__人_
Σ びっくりするほどユートピア! て
⌒Y⌒Y⌒Y) て
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
_______
|__ ヽ(^ω^ )ノ
|\_〃´ ̄ ̄ ヽ..ヘ( )ミ
| |\,.-〜´ ̄ ̄ ω > (ω^ )ノ
\|∫\ _,. - 、_,. - 、 \ ( ヘ)
\ \______ _\<
\ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
\||_______ |
( ^ω^) 「ま、こっちの方が儲かるから仕方ねぇお!」
..,,.,─⌒)
((゙゚'ω゚')) ゥ,、...ゥ,、....
こんな状況を、『トマス=モア』(
>>282
で処刑された思想家)は、
その著書『ユートピア』の中で「羊が人を食べている」と表現して批判したのであった。
290
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:01:27 ID:D0qvMhGU0
さて、イングランドにおける宗教改革の話に戻ろう。
こうして『ヘンリ8世』が始めた『イギリス国教会』であったが、
神学的な”改革”は全くなかったことから、この後しばらくの間迷走を続けることになる。
ξ ゚⊿゚)ξ 「……え、カトリックと教義が同じだって?」
ξ ゚⊿゚)ξ 「仕方ないわね、ちょっと宗教改革っぽいことをしようかしら」
291
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:02:01 ID:D0qvMhGU0
カトリック イギリス国教会 プロテスタント
┝━━━━━━━┿━━━━━━━┥
lXlノソヘn
ξ ゚⊿゚)ノ イマココ!!
と |
| |
U^U
『エドワード6世』
例えば、イギリス国教会の教義や儀式は、成立当初は形式的にカトリックとほとんど変わりがなかった。
これを解決するために、ヘンリ8世の次の国王『エドワード6世』はカルヴァン派の教義を一部で取り入れ、
『一般祈祷書』と呼ばれる礼拝手順を定めている。
292
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:02:47 ID:D0qvMhGU0
この一方、イングランド国内にはカトリックに戻ろうとする勢力も未だ存在しており、
国王が変わるたびに信仰が揺れ動くことになった。
カトリック イギリス国教会 プロテスタント
┝━━━━━━━┿━━━━━━━┥
lXlノソヘn
ξ;゚⊿゚)ノ チョットモトニ
と | モドソウカシラ
| |
U^U
『メアリ1世』
エドワード6世の後に女王となった『メアリ1世』は、
晩年にスペインの『フェリペ2世』と結婚するなど、敬虔なカトリック信者であった。
この結果、16世紀中ごろ(=カール5世引退のころ)、一時的にイングランドにはカトリックが復活することになる。
293
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:03:24 ID:D0qvMhGU0
このカクテルはあたしのおごりよ
lXlノソヘ
ξ ゚⊿゚)ξ シュッ
(つ と彡 /
/ ./
/ ./
/// /
/ 旦 /
/ /
:/⌒ヽ:
:(;゙゚'ω゚'): ピクピク
:/ つとl:
:しー-J : .__
(__()、;.o:。
゚*・:.。
また、『メアリ1世』は徹底的にプロテスタントを弾圧し、多数の”異端”を処刑した。
このため彼女は、後世においてもブラッディ・メアリー(血まみれメアリ)と呼ばれることになる。
294
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:03:56 ID:D0qvMhGU0
さて、女王『メアリ1世』の死後に登場するのが『エリザベス1世』であった。
カトリック イギリス国教会 プロテスタント
┝━━━━━━━┿━━━━━━━┥
lXlノソヘn
ξ ゚⊿゚)ノ マタ 改革スルワヨ!!
と |
| |
U^U
『エリザベス1世』
16世紀半ばに登場した彼女は非常に長生きで、
この後17世紀に至るまで、イングランドにはエリザベス1世が君臨することになる。
295
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:04:45 ID:D0qvMhGU0
そしてこの間、ふたたび国教会派が巻き返すことになる。
ξ ゚⊿゚)ξ 「カトリックとかプロテスタントとか、そんなのにこだわるから揉め事が起こるのよ」
ξ ^⊿^)ξ 「都合のいい所だけつまみ食いすれば良いでしょ。あたしのためのイギリス国教会なんだから!」
エリザベス1世は、即位後すぐに『統一法』を発布して、
エドワード6世の時に策定した『一般祈祷書』の使用を義務付けたのであった。
296
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:05:48 ID:D0qvMhGU0
だが、『エリザベス1世』はなぜイギリス国教会に回帰したのか?
,,-、く~~ヽ、 っ ヽ, /~~ (
( __ノ ヽ-, | ) /´
_/ | _ ,ノ ヽ `) ~|
\___ノ )(;^ω^)| __ ,) レ〜、
,-´、_ ´つ /~~~´
,,-〜ξ ゚⊿゚)ξ /
´〜〜〜〜、_ノ ,〜-´∧_∧
、-、 ,,-ノ (・∀- )
|~~~~`ツ
`ヽ,
~ヽ ∧,,∧
) ミ゚Д゚#彡
,,、,,-、 |
| `‐- 、, ノ ∧,,∧ ,--,
/ ~`〜〜´ ミ;>∀<ミ __ ) ヽ
/ ,〜、__ _〜´ `丶 ヽ `ヽ
/ | `-´ _、 `| `|, \
/ ∧∧ ,__,-´ ( ! \ \ ~~~`ヽ,,_
`/ (#゚Д゚) ./ 、二, `ヽ_,,  ̄く |
/, ( _ 、‐、 ο ´i | `-、 ,~_\ i
~ `´ヽ, /´ ~ `´ ) ,,_| `i ヽ, `´ ヽ
|__,,-‐‐-、,, ,,-‐` `´ ) ,-! )
,,-‐、 ~ i~~`-‐フi_/
_,,/ ` ‐-´i_ - ‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐ ´`‐`―´~ヽ,っ `\_ )
これを理解するためには、16世紀後半のヨーロッパ情勢を復習する必要がある。
297
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:06:28 ID:D0qvMhGU0
まず大前提として、
>>263
で触れたとおり、
当時のイングランドは西ヨーロッパの弱小勢力であった。
∧,,∧ ∧∧
,,ミ;゚Д゚彡 (゚Д゚#)
とミ ツつ (^ー ヽ /
ミ ミ `7´ У
U''''ヽ) 〈_/、_l
当時の大国と言えば、『フェリペ2世』率いるスペイン(=ハプスブルク家)か、
『ユグノー戦争』に突入しつつあったフランスの2国であり、
双方イングランドとは比べ物にならないほど強大だったのである。
298
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:06:55 ID:D0qvMhGU0
そして、先代の『メアリ1世』はカトリックの信者であり、
スペインの『フェリペ2世』と結婚していたことを思い出してほしい。
∧∧
(#゚Д゚) 「なっ!何をするだァー!」
∧∧
(#゚Д゚) 「カトリックの教えに背くなどゆるせん! このフェリペが成敗してくれる!!」
ξ ゚⊿゚)ξ 「チッ、面倒なことになったわね……」
カトリックの盟主であったスペインは、当然『エリザベス1世』の宗教政策に反発し、
大国スペインと弱小イングランドは敵対するようになっていった。
299
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:07:30 ID:D0qvMhGU0
そして……
ξ ‐⊿‐)ξ 「まともにやりあってもキツイわね。搦め手を使っていきましょ」
ξ ゚⊿゚)ξ 「イングランド外交の鉄則その1! まずは敵の敵を支援する!」
・・・・・
・・・
・
∧_∧
(; ・∀・) 「………って漏れかYO!」
まず、イングランドはスペインから独立しようとしていたネーデルラントを支援し、
スペインの内憂を最大限煽ることにしたのであった。
(※ついでにユグノーも支援してフランスに嫌がらせしている)
300
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:08:41 ID:D0qvMhGU0
これに続き……
ξ ゚⊿゚)ξ 「イングランド外交の鉄則その2! 敵の補給路を寸断する!」
ξ ゚⊿゚)ξ 「ということで海賊部隊、出撃せよ!」
ヘ/ニヽ
<フ≦三|
(メ●ω^) 「あいあいさー!」
301
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:09:28 ID:D0qvMhGU0
/∧∧ 貿易船を狙うのは卑怯だぞ!!
/ ∩(#゚Д゚)
/ \/ ⊃))
/\ \ // ∧∧
\ \ \⊂(゚Д゚;)
\ \ \⊂ \ ∩∧∧∩アプププ
''"""~~""'''"~"''''"~~"'''"~"''''"~"''''"~~"''''"~"'''''"~~"''''''"~"'''"
エリザベス1世は、民間の船舶……というか海賊をけしかけて、
新大陸とスペイン間の貿易船を襲撃したのであった。
302
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:10:00 ID:D0qvMhGU0
こんな状況であったので、スペインにとってはウザいことこの上ない状況である。
ξ ^⊿^)ξ 「オーッホッホッホッ!! 島国からチクチク攻撃されるのはいかがかしら?www」
∧∧
(# Д) 「ゆ、ゆるさん! ロンドンを焼野原にしてくれる!!」
この時、カトリックを信仰していたスコットランドの元女王が処刑されたこともあって、
『フェリペ2世』はイングランドの討伐軍を組織するが……
303
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:10:24 ID:D0qvMhGU0
∧∧
(,,゚Д゚) 「オスマン帝国も沈めた最強の艦隊が出撃するぞ!」
∧∧
(,,^Д^) 「Vやねん!スペイン王国! 強すぎてたまりません! 勝った、勝った!ばく進Vロード!」
↓
/j^i ち〜ん(笑)
./ ;!
/ /__,,..
/ `(_t_,__〕
/ '(_t_,__〕
/ {_i_,__〕
/ ノ {_i__〉
/ _,..-'"
/ /
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アルマダ
強国スペインの海軍――通称『無敵艦隊』は、
折からの暴風雨もあって、半数以上が沈没する歴史的V逸を喫することになってしまった。
304
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:10:58 ID:D0qvMhGU0
∧∧
(#゚Д゚) (⊿^#ξ
カトリック イギリス国教会 プロテスタント
┝━━━━━━━┿━━━━━━━┥
このように、エリザベス1世はカトリックを信じるスペインと対峙するために、
イギリス国教会を強制して、国内を固める必要があったのである。
305
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:11:27 ID:D0qvMhGU0
ただし、イギリス国教会を強制すれば国内は盤石という訳でもなかったりする。
..,,.,─⌒) ゥ,、....
((゙゚'ω゚'))
/ つと)
しー-J
まず、
>>288
で触れたとおり『第一次囲い込み』が進展していたことから、
イングランド国内には農村を追い出された元農民がウヨウヨしていた。
306
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:12:29 ID:D0qvMhGU0
、Х
〈`
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//.:::.:.::〉
〉へ::.:/ヌ/〉
/'个y´ ̄Lム、
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┌个┐| | .:_|___. |_.' |.::.:..:.[]::.:.::.:|
| .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:`L..r─┬i .//| |.: :.: :.:.:.:.:..::|
\ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|
:::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉
‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、
.: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─
::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п∥::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ
工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´
: :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l|
: :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/∟ロ⊥! rュ ´ ' ルヘ:
そして、このような貧困な元農民は、従来であれば『修道院』で世話をしていたものだが、
イングランドの修道院は『ヘンリ8世』がすべて解散させていたのである。
つまり、イングランドでは貧民を保護するセーフティーネットが崩壊していたのであった。
307
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:12:59 ID:D0qvMhGU0
このためエリザベス1世の治世において、『救貧法』という法律が制定されている。
ξ ゚⊿゚)ξ 「浮浪者を放っておくと治安が悪化するわね……」
ξ ゚⊿゚)ξ 「とりあえず、働けるやつは強制的に働かせておきましょう。サボる奴が悪いのよ」
ゥ,、...
..,,.,─⌒)
((;´゚ω゚)) 。・゚・⌒)
/ o━ヽニニフ))
しー-J
これは、働けない貧民に対して金銭を支給する一方で、
働ける失業者には強制的に労働させる法律であった。
308
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:13:23 ID:D0qvMhGU0
そして……
(⌒⌒⌒)::) .(⌒⌒⌒)::) ____
| |:::| /⌒| |:::| | 100円 |
|____|__(^ω^|____|;;;|  ̄~||~ ̄
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::::|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;^ω^) 「え!? 労働しているほど救われるキリスト教ってあるんですかお!?」
実は16世紀後半になると、
イングランドやスコットランドでも『カルヴァン派』が広まりつつあったのである。
309
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:14:06 ID:D0qvMhGU0
( ^ω^) 「カルヴァンの教えは素晴らしいお! 事業で儲けたのは救われている証拠だお!」
( ^ω^) 「こんな素晴らしい教えがあるにも関わらず……」
ξ ^⊿^)ξ 「イギリス国教会はあたしのためのもの! 好きに解釈させてもらうわよ!」
( `ω´) 「うちの女王は何なんだお! キリスト教を何だと思ってんだお!?」
ご存じのとおり、『カルヴァン派』は商工業者に人気のプロテスタントである。
このためイングランドにおいては、ビジネスを手掛ける『ジェントリ』や、
『独立自営農民』の上層部を中心に信者が増加していった。
310
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:14:37 ID:D0qvMhGU0
( `ω´) 「イングランドの宗教改革は! もっと純粋に! 徹底的にやるべきだお!」
そして、イングランドで増加した『カルヴァン派』は、
イギリス国教会の中途半端さに反発し、より”ピュア”にやっていこうと主張するようになった。
この結果、イングランドのカルヴァン派は『ピューリタン』(清教徒)と呼ばれるようになっていく。
311
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:15:08 ID:D0qvMhGU0
こうしてイングランド国内では、
∧∧
(;゚Д゚) ξ#゚⊿゚)ξ (`ω´#)
カトリック イギリス国教会 プロテスタント
┝━━━━━━━┿━━━━━━━┥
・外国勢力に近しく、国教会を恨んでいる『ローマ=カトリック』
・イギリス国教会の改革が不十分だと叫ぶ『ピューリタン』
・それらの中道を進み、国内の安定を求める『イギリス国教会』
の3勢力がうごめくことになった。
『エリザベス1世』の治世は華やかなイメージで語られることが多いが、
国内には失業者も溢れており、また宗教対立の芽が育ちつつあったのである。
312
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:15:39 ID:D0qvMhGU0
そして17世紀初頭、ついにエリザベス1世はこの世を去ることになる。
彼女は後継者を指名しないまま死んだので、『テューダー朝』はここに断絶することになった。
「力が欲しいか……」
(;゚ω゚) 「な、なんだお!?」
そして、残されたイングランドには………しばらくして、革命の嵐が吹き荒れることになる。
313
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:16:09 ID:D0qvMhGU0
●16世紀の終わりに
ξ#゚⊿゚)ξ (`ω´ ) ζ(゚ー゚*ζ
∧_∧ _ (・∀ ・)
(・∀・ ) (;゚∀゚)
.,,..,,,,_
/ ,' 3
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡 ('A`;)
λ∧ ∧∧ \(^o^)/ (^、^*川
(;;)T;o゙) (゚Д゚#)
さて、ここまで宗教改革を中心に16世紀のヨーロッパを概観してきた。
1517年に『マルティン=ルター』が始めた神学的な論争は、
ヨーロッパ諸国に大きな混乱をもたらしたのである。
314
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:16:50 ID:D0qvMhGU0
では、宗教改革に振り回された16世紀が終わるとどうなるのだろうか?
∧_∧
( ・∀・) 「16世紀が終わるとどうなる?」
( ^ω^) 「知らんのか」
( ^ω^) 「17世紀が始まるお」
∧_∧
(; ・∀・) 「いやそうじゃなくて……」
315
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:17:17 ID:D0qvMhGU0
* ∧ ∧ +
+ (,,^Д^)
⊂ T ⊃ +
〜| |
し`J
混乱した16世紀が終わると、実はさらに混乱した『危機の17世紀』が訪れる。
17世紀に入ると地球環境が寒冷化したことから、
農業が不振となり、人口も減少し、経済的に不況となっていったのであった。
316
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:17:50 ID:D0qvMhGU0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
|
____.____ | いらない
| | | | 国王顧問官を
| | ∧_∧ | | 窓から
| |( ´∀`)つ ミ | 投げ捨てろ
| |/ ⊃ ノ | |
 ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ | ∧_∧
(´Д` )
⊂ ⊂ )
⊂ ⊂ ,ノo
こうした危機的な状況を、17世紀のヨーロッパ諸国はどのように乗り越えたのか?
また、追い詰められた民衆はどのようにこの先生きのこっていったのか?
これについては、また次回以降お話していくものとしたい。
317
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:18:49 ID:D0qvMhGU0
∧ ∧ ニュ
(,,^Д^)
__〃`ヽ 〈_
γ´⌒´--ヾvーヽ⌒ヽ
/⌒ ィ `i´ ); `ヽ
/ ノ^ 、___.T___人 |
! ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ > )
( <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/ /
ヽ_ \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈 ソ、
〈J .〉、| |, |ヽ-´
/"" | |: |
レ :|: | リ
/ ノ|__| |
| ,, ソ ヽ )
.,ゝ ) イ ヽ ノ
y `レl 〈´ リ
/ ノ | |
l / l;; |
〉 〈 〉 |
/ ::| (_ヽ \、
(。mnノ `ヽnm
つ づ く
---------------
制作・著作 VIP
318
:
◆ImMEukpfHw
:2022/06/17(金) 00:19:34 ID:D0qvMhGU0
ということで足掛け2年くらいかかりましたが、ここでいったん一区切りです。
異様に長くなっちゃったので、途中から「ギコとドクオで近世西洋史 中編」って感じでしたね。。。
しばらく忙しくなりそうなので、次回以降はまたごゆるりとお待ちください。
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