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巴妖姦椿事(ともえあやかしかしましちんじ)のようです

1 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 20:10:31 ID:ASf7GVS60

その日、妖術師の一門である「蛇延家」は大いに混迷を極めていた。


*(‘‘)*「決めた」

*(‘‘)*「あたし、カバンからパンツまでシャネルの女になる」


  *(‘‘)*

 蛇延 理香(じゃのべ りか) 【妖術師】


川;д川「か、考え直してください理香様!」

从´ヮ`;从ト「そんなことをしたらウチは火の車どころか灰の車になるべ……!」

*(‘‘)*「止めないで貞子、狸子。これも蛇延の家のためなのよ……!」


【+  】ゞ゚)「身の丈に合わない高価な服は却ってみすぼらしく映るぞ」

(゜3゜)「まずブランド物を身に着ければ大人になれるという発想が子供っぽい」

*(#‘‘)*「だまらっしゃい!!」


(;^^ω) ホマママ…


ことの発端は遡ること二日、ようは一昨日の出来事である。

62 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:29:48 ID:ASf7GVS60


*(;‘‘)*「クソッ、普通に負けた……めっちゃ悔しい……」

从´ヮ`;从ト「理香様、大丈夫だべか……?」


*(‘‘)*

*(;;)*「なぜ闘いの手を止めたんだ貴様ら……」

*(;;)*「主なしとて命あるかぎり敵の喉笛に喰らいつくつもりで戦場に出ろと教えたのに……」

川д川「そんな物騒な教え受けてないですし、理香様が顔からぶっ倒れたせいで皆ドン引きだったんですから」


イ从*゚ ー゚ノi、「はっはっは! 修行が足りんなぁ、小娘に小狸どもよ!」

【+  】ゞ゚)「……おそらくだが、“意識だけを斬る”だとかそういう類の技だろうな」

イ从*゚ ー゚ノi、「ご名答、寝落(ねおとし)は対象の意識を強制的に遮断する経絡を……」

⌒*リ´・-・リ「理狐……喋り過ぎ」

イ从゚ ー゚ノi、「おお、すまんすまん。わっちとしたことが」

63 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:30:27 ID:ASf7GVS60

*(‘‘)*「あーあ、仕方ないわ。今回の勝負はアンタの勝ちってことで……」

*(‘‘)*

*(;‘‘)*b「でもちょっと待って、擇撰の審儀まで日はあるんだから明日もやれば良くない?」

从´ヮ`;从ト「理香様……それは流石にダサいべ……」

*(#‘‘)*「うるさいわね! こういう大事な勝負は一本勝負じゃダメなのよ!」



⌒*リ´・-・リ

イ从;゚ ー゚ノi、「理梨よ、何か来るぞ!」

⌒*リ;´・-・リ「ッ!?」


「理香、危ない――――ッ!」ドンッ    ⌒*リ;´・-・リっ   *(‘‘)* 「え」



              ビシャーン!!  Σ ;;⌒*リ;´ д リ;;  Z

64 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:32:09 ID:ASf7GVS60


*(‘‘)*

*(‘‘)*「なに、なんで……?」


⌒*リ;´;;; -リ


*(;‘‘)*「何してんのよアンタ……」


⌒*リ;´;;; -リ


*(#‘‘)*「す、鈴木! 早く理梨に手当を!」

/ ゚、。 ;/ コクコク



【+  】ゞ゚)「大きな妖力反応が来ている、これはもう一発くるぞ!」

从´ヮ`;从ト「田中! 早く護法貼るべ!」

(゜3゜)「分かってるっての!」


ズガーンッ


从´ヮ`;从ト「ひ、ひぃえ〜!」

65 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:32:45 ID:ASf7GVS60


   ;;;;     (#><○>)ザッ     ;;;;
 

*(‘‘)*「ちょ」

*(;‘‘)*「ちょっと、アンタがなんでこんなところに……!」


(#><○>)「ァ……」


川д;川「ほとんど意識を失っている状態のようです……!」

【+  】ゞ゚)「……見ろ、瞳の娘の腰の辺りだ。何かが延びている」



*(;‘‘)*「あれは……触手?」

*(#‘‘)*「狸子! 触手の続いてる先の方に水弾飛ばして!」

c从´ヮ`#从トっ「がってん!!」  バシュッ バシュッ

66 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:36:13 ID:ASf7GVS60

( ,,^Д^) ズッ

( ,,^Д^)「おやおや、流石に気が付きますか」


*(‘‘)*「アンタは……富井相談役」

( ,,^Д^)「おお、覚えていただけていたとは。光栄ですね」

*(#‘‘)*「それで……? アンタがなんでその子を操ってるの?」

( ,,^Д^)「……僕ら宇宙人ってのはねぇ、暗躍するのが大好きなんです」


;;(#;;;>∩);;「――――!」


*(#‘‘)*「宇宙人……? つーか暗躍にしては、随分派手じゃないかしらね」

( ,,^Д^)「まぁ、裏方仕事ばかりじゃ退屈してしまいますから」

67 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:37:51 ID:ASf7GVS60

( ,,^Д^)「実は僕、様々な星を支配して回っている一族なのですよ」

( ,,^Д^)「今回この星で活動するための基盤にこの椿堂を選んだんですが……」

( ,,^Д^)「これが思った以上にチンケな組織でしてねぇ」

( ,,^Д^)「そろそろ、トップを変わってあげようかと思っていたんですよね」


*(#‘‘)*

⌒*リ;´;;; -リ


( ,,^Д^)「最初は椿候補のお二人を操って、穏便に操ろうかなともあ思ったんですけど」

( ,,^Д^)「たまたま面白いおもちゃを見つけてしまったので、こちらを使うことにしたんです」


( ,,^Д^)「どうですか? リカ様も一緒に素敵な大人になりませんか?」

(#><○>)

*(#‘‘)*「断る、って言ったらどうなるのかしらね」

( ,,^Д^)「そうですねぇ、味方の居ない椿堂に帰るのは、少々息苦しいかと思われますよ」


*(‘‘)*

*(#‘‘)*「まさか富井、アンタ……」

( ,,^Д^)「はい、本部の方にも僕の部下が既に襲撃を開始しています」

( ,,^Д^)「新しく物事を興すときには、まず掃除から始めないといけませんからねぇ」

68 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:38:43 ID:ASf7GVS60

【椿堂本部・大理堂】

  ドカーン ドカーン

ミセ*;д;)リ「助けてー! たすけてぇ!」


「なんだなんだ?爆発音!?」

「何が起こった?敵襲か?」


/ ,' 3 「おお、お前さんは富井のところの。どうしたんじゃ一体」

ミセ*;д;)リ「殺されちゃう……殺されちゃうよぉ……」 ギュー

/; ,' 3 「落ち着かんかい、誰が殺されるっちゅうんじゃ」

ミセ* ー )リ

/ ,' 3「……?」

/ 。゚ 3 「ごふっ……」

ミセ* ヮ )リ「お前だよ、クソジジイ」


( ゚д゚ ;)「……!」

69 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:41:58 ID:ASf7GVS60

/ 。゚ 3 

ミセ*゚ワ゚)リ「はっはっはーっ!! やっちゃったー!! やっちゃったー!!」

ミセ*^ヮ^)リっ╂─「これミセリのおたから257!! 常夜通し(ミセリコルデ・ダインスレフ)だよーっ!!」


   ミセ*゚ー゚)リ

 ミセリ・コーデリア 【宇宙人】


     ズガーン ドカーン


「今度は何だ……!?」

「堂の正門が爆破された!!」


φ(゚、-トソン ブンッ ブンッ

(゚、-トソン「ああ、喧しい。だから嫌なんですよ、共存も共栄も」

(゚、-トソン

(゚、゚トソン「……ホント、クソくらえだと思いませんか?」


  (゚、゚トソン

 都村 トソン  【魔法少女】

https://res.cloudinary.com/boonnovel2020/image/upload/v1588208779/16_x9gxmd.jpg

70 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:43:36 ID:ASf7GVS60
―――――


( ,,^Д^)「助けに行きたいのなら、早くその娘をぶっ殺したほうがいいですよ」


( ,,^Д^)「まあ、同じところに逝くだけで良いなら……」

( ,,^Д^)「大人しくその娘にぶっ殺されることですねぇ!!」


(#;;><○>)「あ゛あ゛あ゛ああああああァッ!」 バチバチッ



*(;‘‘)*「どぁたたたたっ!!」

【+  】ゞ゚)「ぼさっとするな、ちゃんと避けろ!」

*(;‘‘)*「これでも精一杯!」

川д;川「私もある程度までは護法を張りますから耐えてください!」

从´ヮ`;从ト「理香様、狸子のしっぽ焦げたべ……」

*(;‘‘)*「我慢して!」

71 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:45:42 ID:ASf7GVS60

*(;‘‘)*「というか瞳術ってあんな力尽くの攻撃方法あったっけ!?」

川д川「おそらく触手により寄生し、妖力を流し込むことで強制的に覚醒させています」

【+  】ゞ゚)「流し込んだエネルギーをそのまま目から放出させてるのか」

川д;川「はい……おそらく。あのまま放置すると彼女の身体にも深刻な後遺症が……」


【+  】ゞ゚)「どうする。一度体制を立て直しに戻るか?」

从´ヮ`;从ト「そ、そうしたほうがいいべ……」


*(‘‘)*「何言ってんの、今貞子が言ってたでしょ、今助けないとマズいって」

从´ヮ`;从ト「で、でも……理香様とあの子は一度会って話をしただけだべ……?」

*(‘‘)*「あたしは狸子と初めて会ったときから、アンタのことを友達だと思ってたわよ」

从´〜`;从ト「う、うぐ……」

(;^^ω) ホマホマ

72 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:46:50 ID:ASf7GVS60

【椿堂本部】


(゚、゚トソン「ミセリ、作戦は上々ですか」

ミセ*゚ワ゚)リ「うん! 一番厄介なジジイはミセリちゃ(゚、゚トソン「わかりました、では他も殲滅しますよ」

ミセ*゚ワ゚)リ

ミセ*゚ー゚)リ「うん」


(゚、゚トソン「外は富井さんの雇ったバカアイドル達がやってくれてます」

ミセ*゚ヮ゚)リ「早く片付けてタカラさんにごほーびもらおーね!」

(゚、-トソン「……」



(#´ー`)「チッ、だから気に入らなかったんだよ、俺は……!」


爪゚ー゚)「ほらオジサン、かわいいアイドルを前にそんな怒った顔したらダメだよ?」

瓜゚∀゚)「ライブ! ライブ!」

爪゚A゚)「契約ナノデ……売レナイアイドル契約最優先ナノデ……」


(#´ー`)「ああああうるせぇ! 最近の若者の趣味はわからん!! 全員纏めて叩き直してやる!」

73 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:48:12 ID:ASf7GVS60

/ 。゚ 3  ゴフッ

(゚、゚トソン「!」

/ 。゚ 3 「小娘だらけで椿堂に反逆とは面白い、舐めてくれおる」

( ゚д゚ )「そうですね」

ミセ*゚ワ゚)リ「あれ、まだ生きてるんだぁ〜、すごーい」


/ 。゚ 3 
      ・・ 
/ 。゚ 3 「生きてる? たわけが」


/ 。゚ 3 「神の前に生も死もあるわけなかろうが」


   / 。゚ 3 

  荒巻 素戔夫(あらまき すさのお) 【荒神】


( ゚д゚ )「そうですね」

/ 。゚ 3 「高知、しばしこやつらの相手をせい。儂は外の砂利を先に片づける」

/ 。゚ 3 「他の者には茶でも淹れさせておけば良いわ」

( ゚д゚ )「そうですね」

74 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:50:45 ID:ASf7GVS60
――――


( ,,^Д^)「どうしましたか? 心配で心ここにあらずといった感じでしょうか?」


*(‘‘)*

*(‘‘)*「いや、少なくとも本部に関しては何の心配もしてないよ」

*(‘‘)*「荒巻のジジイとかセクハラが許されるだけの力持ってるし」

*(‘‘)*「白根のおっさんも、高知の兄貴もたぶんアンタよりは強いから」

*(‘‘)*「たぶん今から本部に逃げ帰れば、少なくともあたしは助かる自信がある」



*(‘‘)*σ「だけどアンタはあたしが今潰す」

*(‘‘)*p「理由は邪魔で、ムカつくから」


( ,,^Д^)

( ,,^Д^)「そうですか、若いってのは良いですね。身の程を弁えずに戦うことができるのですから」

(#,,^Д^)「強さの証明は、生き残った者が行うことにしましょう!!」

75 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:52:48 ID:ASf7GVS60


      (#;;><○>)     *(‘‘ )*


*(‘‘)*「あのさ、なんでアンタがこうなってるかについては正直どうでもいいんだ」

*(‘‘)*「騙されたのかもしんないし、自分から手を染めたのかもしれない」


(#;;><○>)


*(‘‘)*「でもね、よくわかんないけど。たぶんそれは間違ってるよ」

*(‘‘)*「だってアンタ、大人になりたくないって言った時と同じ目をしてる」



*(#‘‘)*「早く目ェ醒ましなよ、せっかく綺麗な目してんのに!!」


(#;;><○>)「―――――――!!」

(#;;><○>)「―――――SHOCK眼(ショックガン)ッ!!」 バチバチバチィッ



【+  】ゞ゚)っ「―――煽り過ぎだ、ちゃんと避けろッ!」グイッ

*(;‘‘)*「どわっわわわわ!!」

76 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:54:12 ID:ASf7GVS60

*(‘‘)*

【+  】ゞ゚)「おい、啖呵を切ったのはいいが、今の実力で敵う相手ではないだろう」

*(‘‘)*「……そうね、今のあたしだったらまず勝てない」

【+  】ゞ゚)「ならばどうする。やはり田中を盾にドロンと行くか?」

*(‘‘)*「そうなったらここに残した理梨もアイツの人形にされるか殺されて終わりじゃない」

*(#‘‘)*「勝ち逃げなんて許さない、絶対に」



*(‘‘)*「だから、プランAでいく」


川д;川

从´ヮ`;从ト「や、やるんだべか、アレを……」

(;^^ω)

77 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:56:27 ID:ASf7GVS60

―――昨日・夜中



*(‘‘)*

*(‘‘)*「ねぇ。たとえば、たとえばの話なんだけど」


*(‘‘)*「貞子があたしに憑依して体格を貞子ベースにするじゃない?」

*(‘‘)*「そのベースを使って狸子が、“大人のあたし”にあたしを化かす」

*(‘‘)*「最後に鈴木が大人のあたしに合う術着に変身する」


*(‘‘)*「これなら問題なく大人のあたしになれるんじゃないの?」


(゜3゜)「無理だな。身体が三匹分の妖怪を身に宿すことに耐えられない」

*(‘‘)*「それもそっか……」

*(‘‘)*

*(‘‘)*「ねぇ、オサム。アンタは若い娘の血以外飲まないのよね?」

【+  】ゞ゚)「ああ、そうだが」


*(‘‘)*「逆に、あたしがアンタの血を飲んで身体の強度を上げることはできるの?」


【+  】ゞ゚)

【+  】ゞ゚)「……やはり君は面白いな」

78 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:57:41 ID:ASf7GVS60

―――――


*(‘‘)*「吸血鬼の血で強化した体に二重三重と変化妖術をかける……」

*(#‘‘)*「擇撰の審儀向けに理論上で開発した作戦、プランA(ADULT)!!」

*(#‘‘)*「ついに形にするときが来たのよ!」


【+  】ゞ゚)「本来は操っている宇宙人の方を直接的に狙えるのがベスト……だが」

【+  】ゞ゚)「貞子の分析によれば、あの二人は今妖力で繋がっている共生関係にある」

川д川「的は傀儡状態の瞳の子ですが、妖力での攻撃が通ればあの宇宙人の方に大きなダメージが行くはずです」

【+  】ゞ゚)「つまり、奴との単純な妖力比べになるわけだ」


【+  】ゞ゚)「だが、全員の力が合わせられるプランAの有効時間がタイムリミット」

【+  】ゞ゚)「どこかで奴の隙を見つけて、そのタイミングで全力をぶつけなければ勝てない」

79 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 22:59:14 ID:ASf7GVS60


【+  】ゞ゚)「それに俺の血をそのまま飲むんだ。吸血鬼化までの時間はあまりない」

*(‘‘)*「分かってる、それまでにケリをつける」

*(‘‘)*「それに最悪……吸血鬼になってでもアイツはぶっ飛ばす。舐められたままじゃ終われない」


【+  】ゞ゚)「フッ……それでこそリーダーだな」


(゜3゜)「おい、ところで俺たちはどうするんだ」

ヽ( ^^ω)ノ

*(‘‘)*

*(‘‘)*

*(;‘‘)*「アンタ達は遊撃隊よ!! 作戦の要だと言ってもいい!! 自由にしなさい!!」


(゜3゜)

(゜3゜)「そういうことにしておくか」

( ^^ω) ?

*(#‘‘)*「……それじゃあプランA、開始!」

80 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:01:56 ID:ASf7GVS60

*(#‘‘)*「うおおおおおおおおおっ!」 バッ

( ,,^Д^)「ついに自棄になりましたか、若さゆえの過ちですね」


*(#‘‘)*「オサム、血!」

【+  】ゞ゚)っ「すぐに返せよ、吸血鬼になった人間の血は不味いからな」 ブシュッ

*(#‘‘)*「わかってる! ぐあぁ! やっぱりクソ不味い!」



*(#‘‘)*「つぎ貞子! 狸子! 鈴木!」


川д;川「はい、失礼します!」 ギュン


从´ヮ`#从ト「……絶対成功させる、絶対成功させるべ!」 ドロン

  、
/ ゚、。 / グルグル


(;,,^Д^)「何をする気だ……!?」

81 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:03:09 ID:ASf7GVS60

*(#‘‘)*「見とけよクソ宇宙人」

*(#‘‘)*「これが次期椿確定最強妖術師、蛇延理香の――――」



        \  ヽ     ! |     /
     \    ヽ   ヽ       /    /       /
      「――――大人モードじゃああああああああ!!」
        \          |        /   /
                        ,イ
 ̄ --  = _           / |              --'''''''
          ,,,     ,r‐、λノ  ゙i、_,、ノゝ     -  ̄
              ゙l            ゙、_
              .j´ .        (.
    ─   _  ─ {  ⌒*(‘‘#)*⌒   /─   _     ─
               ).  c/y (,つ   ,l~
              ´y く{ ,、 {ゞ    <
               ゝ   lノ ヽ,)   ,





( ,,^Д^)

(;,,^Д^)「ははは、今更クソガキがマセガキになったところで……」

(#,,^Д^)「ガキの足掻きには変わりませんよ!! やれ!! ぶっ潰せ!!」

(#;;><○>)「―――――――!!」

82 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:04:46 ID:ASf7GVS60
ヾ( ^^ω)ノ ホマホマ


(゜3゜)「なんだハセガワ、俺は今なんとか全員無傷で離脱する方法を……」


( ``ω) マホマ!


(;゜3゜)「なッ―――!」

(;゜3゜)「どうしてそれを最初から言わないんだよ!?」


( ``ω) ママホ!


(;゜3゜)「ええい分かった分かった、説教はあとだ!」

(゜3゜)

(#゜3゜)「やるぞ、遊撃隊出動だ!!」

( ``ω) ホマ!

83 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:07:22 ID:ASf7GVS60

⌒*(#‘‘)*⌒「オラオラオラオラオラオラァ!!」バシュン バシュン

(#;;><○>)「ア゛―――ア゛ァ――――!!」バチバチッ バチバチッ

⌒*(;#‘‘)*⌒「うおおおおおおおおおっ!」バシュン バシュン



⌒*(;#‘‘)*⌒「クソッ! これでも圧倒されるのか! 化け物かあの宇宙人は!」

(#;;><○>)「―――――――!!」バチバチッ



(#;;><○>)「―――――――!!」 バチッ

;;(#;;><○>);; ガクンッ


⌒*(#‘‘)*⌒(……なんだ!? 急に相手の攻撃が軽くなった!?)


⌒*(#‘‘)*⌒(しかし好機! このまま押し切る!!)

84 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:09:45 ID:ASf7GVS60

;;(#;;><○>);; ガクンッ

(;,,^Д^)「!?……馬鹿な、目玉のガキの力だけならまだしも、俺のエネルギーを注いでいるんだぞ!?」


(;,,^Д^)「こんな簡単に押し返されるはずが―――」


     ホママーッ ヾ( ``ω)ノヽ√ヽ____(#;;><○>)      
        

(;,,^Д^)「なんだあの触手は……なんだアイツは……ッ!!」

(;,,^Д^)「俺が注いでいるエネルギーが……吸われている!?」


(゜3゜)「知らないのか、なら教えてやる。あいつはハセガワって言うんだ」 ニュッ

(;,,^Д^)「!? 何だお前……」

(゜3゜)「簡単な話だぜ、ハセガワは化け海月で、理香の契約妖怪で、俺のダチで――――」


(゜3゜)「――――お前と同じ宇宙人ってことだ」

ヾ( ``ω)ノ


      ( ^^ω)

  ハセガワ・マルタスニム 【宇宙人】



(;,,^Д^)「――――多重寄生かッ!!あのガキの体を二重に乗っ取りやがったってのか!!」

85 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:15:14 ID:ASf7GVS60

(;,,^Д^)「おい、早くそのクソクラゲをぶっ殺せ!!」

c(#;;><○>)っ「―――――――!!」 バリバリッ



     《  ヾ( ``ω)ノ  》  ピカーン


(;,,^Д^)「ッ!? 弾いただと!?」

(゜3゜)「無駄だぜ、俺みたいなのが敵前にのこのこやってきた時点で気が付かないのか?」

(゜3゜)「俺が小柄なせいでドーム型はあのサイズが精一杯だが……」

(゜3゜)「俺の鼈甲(バリア)は神耐久なんだぜ?」


     (゜3゜)
   
  田中 海神(たなか ぽせいどん) 【金剛霊亀(アダマンタイマイ)】




(゜3゜)「それによぉ」

(゜3゜)「そっちに集中を割いても良いのか? お前の相手はハセガワじゃなくて―――」

(;,,^Д^)「!?」

(゜3゜)「ウチのリーダーだぜ」

86 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:16:27 ID:ASf7GVS60


⌒*(#‘‘)*⌒「っしゃああああ!! ここが全力の出し処じゃあああああああ!!」


⌒*(#‘‘)*⌒「水妖秘術――――



                _/⌒ ̄⌒`´ ̄`〜ヽ'ー--、
             _/      ιυっ ̄~つyへつ    
            / /フっι。´ / /つυ^っへ  っっ. 
          //つつ。o/ / / /  ^つっへυっつ  
           / o.°o。   。 / /  /°>つっ      
    /`⌒ ̄'"     \γ、。 o 。 /o。/ /っつっ   rユj     
__ /           `⌒ヽっ/ 。/   / っつ){ェェIュっつ
==/     っっ       τ-っつつっ、。 |  つ  っつつつ   
 ̄ ̄     っ)。;,、、,,_     っつつつ .。じ___[ェェl つつっウ 
つつつっιつ) \^.;;,.,、`"''―――――――‐っつっつ__,,rュ―'ニニコュ
 



              
                     渦々大海嘯(かかだいかいしょう)!!!」



(#;;><○>)「―――――――!!」

(#;,,^Д^)「ぐっ、がぁ……」

(#;,,^Д^)「あ゛ああああああああああああああああッ!!」

87 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:20:00 ID:ASf7GVS60

――――――


⌒*リ;´- -リ

⌒*リ;´・-・リ

*(‘‘)*「お、目が覚めたわね」

⌒*リ;´・-・リ「……富井、相談役、は……?」

*(‘‘)*「安心しなさい、あたしがぶっ飛ばしといたから。まあ、たぶん逃げられたけど」

⌒*リ;´・-・リ「瞳術の子は……」

(#;;><) スー スー

*(‘‘)*「だいぶ消耗してるけど、息は普通にしてたしたぶん大丈夫よ」

⌒*リ´・-・リ「そう……」



⌒*リ´・-・リ「……」

*(‘‘)*「何よ」

88 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:21:09 ID:ASf7GVS60

⌒*リ´ - リ

⌒*リ´ - リ「なんで……あなた、私に負けたくせに……私より、弱いくせに……
       あのまま私が死ねば……審儀……勝てたのに……」

*(;‘‘)*「なんでって……え?」

*(;‘‘)*「んー……」

*(;‘‘)*ゞ「いや、まぁ、普通に死んでほしくなかったからだけど?」

⌒*リ´ - リ

*(‘‘)*「はぁー……ずいぶんと薄情に思われたものだわね」

⌒*リ´・-・リ´

⌒*リ;´・-・リ「……あ、ありがt*(#‘‘)*「ありがとうね!! さっきは助けてくれて!!」

⌒*リ;´・-・リ


*(‘‘)*「ふふ、あたしの方が早かったわね」

⌒*リ´・-・リ

⌒*リ´・ー・リ「馬鹿じゃないの……」

89 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:21:38 ID:ASf7GVS60

(;,,^Д^)「クソッ、クソッ……こんなところで駒を手放すことになるとは……!」ガサガサ


trrrrr trrrrr


(;,,^Д^)「ああ、貴女達ですか。丁度良い、そちらの制圧が済んだのならもう一仕事……」

『馬鹿言ってんじゃないわよ!!あんな化け物の相手二度とごめんだから!!
アイドルの顔に傷がついたらどうすんのよ!報酬も要らない!!あんたとは金輪際手を切る!!』

『ばーか! ばーか!』


(;,,^Д^)

(;,,^Д^)「は?」


『作戦失敗デス、タダイマ逃亡中ニツキ、折リ返シノオ電話ハオ控エクダサイ――――』 ブチッ


(;,,^Д^)

(;,,^Д^)

90 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:22:07 ID:ASf7GVS60

【椿堂本部】


ミセ*;д;)リ「ぎゃあんっ!」 バチーン


ミセ*;д;)リ「や゛ぁぁん!!ごめんなさい!ごめんなさいっ!!もうゆるしてよぉ!!」 バチーン

/ ,' 3 「なんじゃもう根をあげるのか、まだ900発は仕置きが残っておるというのに……」 バチーン

ミセ*;-;)リ「ひっく……もうお尻叩かないで……あやまるから……ごめんなさいするから゛ぁぃいだぁっ!!」 バチーン

/ ,' 3 「本当に悪いと思っておるなら数を数えて神妙にしておれ!ほれ、数えんと一からやり直しじゃぞ!」 バチーン

ミセ*;д;)リ「やだやだやだやだいたいのやだーーーっ!!」 バチーン



(;´ー`)「あーあ、ありゃ長くなるぞ」

('、`*;川「ここに出入りする子たちは悪さしたらたいがいアレやられてますもんね」

(;´ー`)「俺のときは三日くらい何も穿けなかったからな……」

91 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:22:48 ID:ASf7GVS60

(゚、゚トソン「では、お茶はここにある物を淹れたら良いのですね」

( ゚д゚ )「そうですね」

ミセ*;д;)リ「あ゛ー! トソンちゃんだけずるい!!ミセリだっておちゃくらいだせるもん!!」

(゚、゚トソン

(゚、゚トソン「私はあのあと即時降伏したので」

( ゚д゚ )「そうですね」


/ 。゚ 3 「やかましい!!また文句を言いよったな!!仕置き100回追加じゃ!」

ミセ*;д;)リ

ミセ*;д;)リ「やだ、やだぁ……タカラさんたすけて……トソンちゃん……誰か……」

/ 。゚ 3 「はい一ィ!!」バチーン

ミセ*;д;)リ「ぎゃあっ!いだい!いだいよーっ!か、かぞえます!かぞえますからせめて10回くらいにしtあ゛あ゛ーーーッ!」バチーン

92 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:23:34 ID:ASf7GVS60

――――


(;,,^Д^)「こ、この……」

(#,,^Д^)「役立たずどもがァ……!!」 ガンッ


( <●><●>)「謀叛した負け犬の処分に来ましたが、どうやらまだ随分元気があるようですね」

( <●><●>)「富井相談役」


(;,,^Д^)

(;,,^Д^)「ふ、ふふ……ずいぶん遊ばせてもらいましたよ、貴女の妹さんでね……」

(;,,^Д^)「素敵な教育方針のおかげで、ずいぶん手駒にするのが楽だった……」


( <●><●>)「ええ、この度は私の妹が大変お世話になりました」

( <○><○>)「それで、最後の言葉はそれでよいのですか?」 ギンッ



(;,,^Д^)「最後の言葉、ですか」

(;,,^Д^)「ああ、では、皆さんにこうお伝えください」


(,,^Д;;;; ;; 「―――――また、お会いしましょう、と」



(;<●><●>)「消えた……くそ、転移分の妖力を残していたのか……」

( <-><->)

( <-><->)「……私も、少し頭を冷やさねばならないようですね」

93 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:23:58 ID:ASf7GVS60


*(*‘‘)*「でもなんかアレよね、最終的にあたしの大勝利って感じよね!」

*(*‘‘)*「これはもう大人の女としての格を一段と上げたに違いないわ!」


川д;川

川д;川「……あの、お体は大丈夫ですか?」

*(‘‘)*「ん、何が?」

川д;川「いえあの、結構無茶して憑依を維持していたので、理香様の身体、
      相当ボロボロのはずなんですが……」

*(‘‘)*

*(‘‘)*「はっはっは!あたしをそこいらの妖術師と一緒にしないでくれる?
     本気を出せばこれくらい余裕なんだかrってあだっだだだだだだ!!」

川д;川


*(;‘‘)*

94 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:24:33 ID:ASf7GVS60

*(;‘‘)*「いたい!!え、なにこれ身体めっちゃ痛いんだけど!?死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!」


从´ヮ`;从ト/ ゚、。 ;/


;;*(;;)*;;「ああごめんなさいごめんなさい調子に乗りました痛い痛い痛い痛い!!」


【+  】ゞ゚)(゜3゜)


;*(#;;)*「ぎゃあああああああ!!こんなのおからだちぎれりゅう!!ちぎれちゃう!!」


⌒*リ´・-・リ クス


*(;;)*「ひぇ〜! もう大人になるのはコリゴリだよ〜っ!!」


(;^^ω) ホマ〜…

95 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:27:10 ID:ASf7GVS60

【数日後・椿堂本部・謁見の間】


(*‘ω‘ *)

(*‘ω‘ *)「色々と、ご苦労だったね」

⌒*リ´・-・リ「恐れ入ります」

*(‘‘)*


(*‘ω‘ *)「さぁ、これから“擇撰の審儀”に入るわけだが」

(*‘ω‘ *)「二人とも、覚悟は良いね?」

⌒*リ´・-・リ「……はい」

*(‘‘)*

*(‘‘)*「えー、椿様。ひとつよろしいでしょうか」

(*‘ω‘ *)「どうしたんだい?」

*(‘‘)*「いや、ひとつお耳に入れておきたいことがありまして……」

(*‘ω‘ *)「含みのある言い方だねえ。いいよ、言ってごらん」

*(‘‘)*「わたしこの前、理梨に負けました」


⌒*リ´・-・リ

(*‘ω‘ *)

96 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:28:05 ID:ASf7GVS60

*(‘‘)*「証人はうちの妖怪たちです。ん?人じゃないから証人じゃないのか?」

⌒*リ´・-・リ「……」

*(‘‘)*「とにかくこの子、現時点ではわたしより強いです、はい」



(*‘ω‘ *)「……理香は、当主の座を理梨に譲りたいのかい?」

*(‘‘)*「まさか。違いますよ」

*(‘‘)*「このまま審儀に入ってしまったら、わたしが大人の魅力で圧勝してしまうので」

*(‘‘)*「少しは張り合いのある勝負にしたいと思っただけです」

(*‘ω‘ *)「ふむ」



⌒*リ´・-・リ「それなら私からも一つ、よろしいでしょうか」

(*‘ω‘ *)「勿論構わないよ、言ってごらん」

97 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:29:49 ID:ASf7GVS60

⌒*リ´・-・リ「理香はこのとおり不遜で、無鉄砲で、おまけに馬鹿です」

*(‘‘)*「ぶっ殺すわよ」

⌒*リ´・-・リ「しかし、当主というものは、大きな力に媚びず、行動を惜しまず、情に厚い者がなるべきだと私は思います」

⌒*リ´・-・リ「理香は、その素質を持つ者です」

*(‘‘)*「……」

⌒*リ´・-・リ「勿論、私は自分が当主に最も相応しいとも、考えています」

(*‘ω‘ *)「わかったよ。二人が嘘をついていないことも、そしてこの審儀に真剣に向き合ったこともね」



(*‘ω‘ *)「じゃあ、ついておいで」

(*‘ω‘ *)「どちらが椿に相応しい大人の女か、この椿 蜜柑が直々に見定めてやろう」



*(‘‘)*

⌒*リ´・-・リ

⌒*リ´・-・リ「はい!」 *(‘‘)*

98 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:31:25 ID:ASf7GVS60
【椿堂本部・擇撰の間】



「やぁっ♥♥ やっ♥♥ だめっ♥♥ だめ♥♥」

「いつもの威勢はどうしたんだい、さっきからかわいらしい声ばかりあげてるけど」

「ふう゛う゛ーっ♥♥ う゛っ♥♥ こんなの♥♥ ちがう♥♥ちがうぅ〜♥♥」

「はいはい、悔しいねえ」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あっ♥♥♥♥だずけでっ♥♥りこぉ♥♥さだこぉ♥♥」

「良いのかい?主人のこんな無様な姿見せても」

「やだやだみないでみないでに゛ゃあ゛あ゛ぁ♥♥ あぁんっ♥♥ ふぁぁん♥♥」




「〜ッ!♥♥ ん゛ッ♥♥ 〜♥♥」

「我慢してるけどこっちも大概だねぇ、腰が震えていて悦びが隠せてないよ」

「ふーっ♥♥ふーっ♥♥だ だめ♥♥ イ゛♥♥ ひッ♥♥」

「ダメじゃないだろう、ちゃんと正直に言いなさい」

「ゆ ゆび♥♥と……めて♥♥とめて……ください♥♥ゆびッ♥♥」

「イヤならもう少し締まりのある顔をしなさいな、ほらほら」

「ひぃっ!?♥♥ あ゛っ♥♥ まって♥♥くださっ♥♥つよくしたら」

「あ゛♥♥またくる♥♥きちゃう♥♥ たえられなくなる゛ぅ♥♥ お゛っ♥♥」

99 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:32:06 ID:ASf7GVS60



  (;<●><●>)       (*‘ω‘ *0゚)”  │  ll  │



(*‘ω‘ *)「ふぅ、疲れた。年甲斐もなくはしゃぐといけないね」

(;<●><●>)「え……えぇーと、それで椿様。審儀の結果は……」

(*‘ω‘ *)

(*‘ω‘ *)「ん、ああ……」


(*‘ω‘ *)「どっちもまだまだひよっこだね、とりあえずもうしばらく私が当主を続けるよ」

(;<●><●>)

(;<●><●>)「え、ああ、そうですか……」

(*‘ω‘ *)「無論いずれは二人のうちから椿を選ぶことになるだろうがね、奴の吉兆占(あれ)はそういうもんだから」

(;<●><●>)「は、はぁ……」

100 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:35:30 ID:ASf7GVS60


(*‘ω‘ *)「そもそもね、こんなものは、もはや古い時代の覚悟の示し方の一つに過ぎない」

(*‘ω‘ *)「今回は両方に負けてもらおうと思ってああしただけだよ」

( <●><●>)

(*‘ω‘ *)「なんだいその目は」

( <●><●>)「なんでもありません」

(*‘ω‘ *)「まぁ二人にはもう少し、楽しく子供でいてもらおうよ」

( <●><●>)「……承知致しました」

(*‘ω‘ *)

(*‘ω‘ *)「あ、いや……三人かな。ね?」

( <●><●>)

( <-><->)「……妹が顔を出すことがあれば、ちゃんと言って聞かせますので」

(*‘ω‘ *)

( <-><->)「……世間知らずのまま老いた姉にも、外での遊び方を教えるように、と」

(*‘ω‘ *)

(*^ω^*)「それがいいよ」



*(; )*(だめだ……これ、ぜったいクセになるやつだ……♥)

⌒*リ;´ - リ(帰ったら……復習……しないと……♥)

101 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:37:36 ID:ASf7GVS60

【翌日・椿堂本部】


ミセ*゚ワ゚)リ「おじいさまぁ〜♥ お茶の用意ができましたぁ〜♥」

/ ,' 3 「おお、すまんのう! おお、儂のプレゼントしたその服、よく似おうておるぞ」

ミセ*^ー^)リ「えへへうれしい! ミセリもおじいさまと一緒にお茶してもいいですかぁ?」

/ ,' 3 「勿論じゃ、爺の横に来なさい」

ミセ*^ワ^)リ「やったぁー!」

/ ,' 3 「トソン君も良かったら儂の隣がもう一つ空いとるぞ?」

(゚、゚トソン「いえ、私は結構です」

ミセ*゚ぺ)リ「もー、トソンちゃんノリ悪いよ〜? はいおじいさま、あーん♥」

/ ,' 3 「あーん♥」

(゚、゚トソン

( ゚д゚ )

( ゚д゚ )「そうですね」


( ´ー`)「結局、富井の行方は不明のまま、か」

('、`*川「良いじゃないですか。私たちも風で飛んだ紙屑の行方を追うほど暇じゃないのですし」

(;´ー`)「それにしても……あの宇宙人娘、ちょっと懐き過ぎじゃないかね」

('、`*川「あの後も荒巻様が直々に躾けたみたいですからねぇ、少し同情しますよ」

102 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:38:58 ID:ASf7GVS60

( ´ー`)「そういや、蛇延と蛇斬の娘達はどうしてるんだ?」

('、`*川「ああ、擇撰の審儀がああいう結果だったもんだから、今はかなり修行に熱を入れているらしいですよ」

( ´ー`)「勝者無しで当主は椿様が続投されるんだろ? ならもう二人は当分お役御免じゃないのか?」

('、`*川「そうはいってもあの二人のことだから――――」



「今日も姦しく小競り合っていると思いますよ」




*(‘‘)*「今日は手加減しないから、覚悟しなさいよ」

⌒*リ´・-・リ「それ先週も聞いた、それで先週は私が勝った」

*(‘‘)*

*(#‘‘)*「だぁーっ、うるさい! 先週は先週の本気、今週は今週の本気よ!!」

*(‘‘)*σ「来週からは三人で戦るんだし、その前にタイマンは勝ち逃げさせてもらうから」

⌒*リ´・-・リ「……今日は来ないの?」

*(‘‘)*「なーんか用事あるんだってさ」

103 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:40:03 ID:ASf7GVS60


( ^Д^)│  (・(エ)・)  < >”│ウィーン ウィーン



( ^Д^)│  <(・(エ)・)>    │



( ^Д^)│         < >│ ガコン




「やっぱり得意なんですね、クレーンゲーム」



( ^Д^)

(^Д^*)「……どれが欲しい? 取ってあげるよ」


( ><)

(*><)「ええと、それじゃあ――――」

104 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:40:56 ID:ASf7GVS60








 
  ⌒*リ´・-・リ巴妖姦椿事(ともえあやかしかしましちんじ)のようです*(‘‘)*  完







,

105 ◆nDFfu96xM.:2020/05/06(水) 23:56:45 ID:ASf7GVS60

以上になります。

>>9のタイトル部分にイラスト番号58と60を入れるつもりでした。
まとめの際に入れていただければ幸いです。

58
https://res.cloudinary.com/boonnovel2020/image/upload/v1588208780/58_c7jbph.jpg
60
https://res.cloudinary.com/boonnovel2020/image/upload/v1588208780/60_nbm63o.jpg

投下報告のところにも書かせていただきましたが、
イラスト番号109は作中のキャラクターデザインの
参考にさせていただきました。


素敵なイラストと素敵な作品、そして円滑な運営を
皆様どうもありがとうございました。

106 ◆S/V.fhvKrE:2020/05/07(木) 00:26:17 ID:JAEcGMpg0
【投下期間終了のお知らせ】

主催より業務連絡です。
只今をもって、こちらの作品の投下を締め切ります。

このレス以降に続きを書いた場合

◆投票開始前の場合:遅刻作品扱い(全票が半分)
◆投票期間中の場合:失格(全票が0点)

となるのでご注意ください。
(投票期間後に続きを投下するのは、問題ありません)

107名無しさん:2020/05/07(木) 13:18:19 ID:PniI/vFU0
乙津

108名無しさん:2020/05/07(木) 14:50:48 ID:Ho5LC9OE0
おつ
最後急にえろくなって笑った

109名無しさん:2020/05/12(火) 20:00:25 ID:utLEdG120
かわいかった
おつ

110名無しさん:2020/05/25(月) 12:43:34 ID:.EpBR4Tw0
おつ
和洋折衷なドタバタ劇で面白かったよ

111名無しさん:2020/07/10(金) 10:41:15 ID:2nJ084R60
纏めかた上手


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