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∵ Three dot ∴

101 ◆UYqRtHH4DY:2020/05/06(水) 12:39:31 ID:9OubR0lk0
地上で『ビィ』が待機していたのには驚いたが、元より賢い犬だ。臭いか騒ぎを追って来たのだろう
ビコとゼアが彼の存在を知らせた時、そして彼を見た時、この即席の策を思いついた
二体は互いに、空中で離れないように手を繋ぎ合う。落下時にはスカイダイビングのように両手を繋ぎ合わせ、全身を広げて空気抵抗を受けながら落下
ビィは落下位置を予測しながら移動し、背中をクッションにして受け止める。
衝撃によるダメージが気になったが、両者共に元気な鳴き声を上げているのを見るに、懸念で済んだようだ


<ヽ`∀´>「あ」


ビィの傍らには、追い、逃げるのに必死でいつの間にか手放していたニダーのバッグが鎮座している
手厚いアフターサービスに、思わず敬服の念を抱く。なんてしっかりした犬だ。ルームメイトにも見習って欲しい。と


(∪#^ω^)「わんお!!!!!!!!!」

<ヽ;`∀´>「わ、わかったわかった!!すぐ降りるニダ!!」


もはや犬にすら頭の上がらない自身の情けなさに辟易しながら、降りる手段を探す


<ヽ;`∀´>「あ」


すると、屋上の端に外付けの螺旋階段があるのに気づく。危険を冒さずとも、まだ逃げられたのだ
機転を利かせて上手く撃退出来たとは言え、焦りから周りが見えていなかった事を反省した


<ヽ;`∀´>「うーん……ま、結果オーライニダね」


今だ流れ続ける着信音を背に、『早く降りろ』といきり立つ彼らの下へと足早に向かう
ビルの間を飛び越えずとも、安全に地上へ降りれる『階段』の恩恵を、しっかりと足下に感じながら――――


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