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( ^ω^)文戟のブーンのようです[6ページ目]

1( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/01/07(月) 23:00:14 ID:gUIF48oA0
【このスレについて】
●このスレは何か
→ブーン系の品評会企画です。
 作品による競い合いと、それによる作者同士の研鑽を目的としています。

●品評会はどう行うのか→>>2参照

●どうすれば参加できる?→>>3参照

●スレタイにある『文戟』って何?→>>4参照

【その他のルール、細則>>5

【生徒名簿>>6

【まとめ】
https://bungeki.jimdofree.com/

【過去スレ】
テストスレ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1531744456/
2ページ目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1533540427/
3ページ目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1536071497/
4ページ目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1538666460/
5ページ目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1541935201/

307ξ゚⊿゚)ξ ◆IU1nsGpajk:2019/01/28(月) 15:06:50 ID:.T7.BtFU0
ξ゚⊿゚)ξ 今回は本当に何度も詰まったから、詰まったときの参考にしたかったの。みんな教えてくれてありがとね

308Σz・`ー・´) ◆BIc1.HXbFU:2019/01/29(火) 01:23:11 ID://6JEj.M0
Σz・`ー・´)私事でまっこと恐縮なのですが私生活に支障をきたすレベルの火傷を利き手に負いました


Σz・`ー・´)今も反対の手の親指で通常の3倍の遅さでフリック入力している状況であります。仮にシャア専用ザクにスマホいじらせた場合、私はその9倍遅い


Σz・`ー・´)だからなんだっつー話であることは重々承知しております。お世話になります


Σz・`ー・´)つまり、なんだ。書き留めシコることすら非常に億劫なのであります


Σz・`ー・´)次回に向けての準備自体は進めてはおりますが、対ブチャラティ戦のゴールドエクスペリエンスよろしく書き留めがゆっくりやってくるッ……!

309Σz・`ー・´) ◆BIc1.HXbFU:2019/01/29(火) 02:02:54 ID://6JEj.M0
Σz・`ー・´)邪ッ魔だなこれ!


( ・`ー・´)つΣzブチィッ


( ・`ー・´)
 つΣzと


Σ⊂( ・`ー・´)つz
 ドッギャァァァン


( ・`ー・´)あー!なんかスッキリした!完全に目が覚めた……いや解放されたって感じかな!


( ・`ー・´)でもま!スニフィちゃんて大体こんな感じのキャラだったよね!これで「おっ、スニフィきとるやんけ!よっしゃ煽ったろ!」ってな感じでドクオくんも釣られるだろうさ!


( ・`ー・´)まぁ、口だけ野郎かと思ったらまさかのPtゲットした僕にひよってIDをNGにぶちこんだ彼にこの書き込みは見れんのかもしれんがね!


( ・´q・`)ミナゴローシ


( ・`ー・´)かまってちゃんだと思いたいのなら思えばいいさ!これすら彼に伝わっているかは分からんがな!折角同じ土俵に立ったのだからぶっちゃけたってかまやしないだろう!?


( ・`ー・´)つーか文檄の誘いに一切のレスポンスがなかったのにも憤慨しているんだぞ僕は!


( ・`ー・´)言っちゃあなんだがカモだぞ僕は!カモが7Ptしょってんだ!奪いにきたまえよ!5回も一緒に遊んでなんもしないピュアボーイか!プラトニック!いくじなし!


( ・`ー・´)ちなみに火傷をしたのは事実です!右手が痛いです!


( ・`ー・´)+キリッ

310( ・`ー・´) ◆BIc1.HXbFU:2019/01/29(火) 02:05:12 ID://6JEj.M0
まさしの母です。まさしにもっとかまってください。あの子は追い込まれて初めて実力を発揮するタイプなんです。

311('A`) ◆AMmdHNyQPk:2019/01/29(火) 02:10:07 ID:iVga4fG.0

('A`) うるせーな

('A`) 煽りも二流で話もつまらないやつなんて相手するわけ無いだろ

312( ・`ー・´) ◆BIc1.HXbFU:2019/01/29(火) 02:12:37 ID://6JEj.M0
NG登録されてなかっただけ嬉しいよ!次の品評会は頑張るね!キリッ!

313名無しさん:2019/01/29(火) 11:18:44 ID:hVkrazdU0
なんかもうただ殺伐としてるだけのスレになってきたな

314名無しさん:2019/01/29(火) 12:18:06 ID:S.k1vU7k0
高めあって面白い作品が読めるならいくら殺伐としても一向に構わんどころか歓迎するが

315(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/01/29(火) 17:19:54 ID:/7p574yo0
(´・ω・`) そんなに殺伐としてるかねえ

(´・ω・`) 一時よりは全然いいと思うんだけど

(´・ω・`) まあ、ドクオ君は少し手厳しいきらいはあるけどね…

316( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/01/29(火) 17:59:00 ID:jvuZjjJA0
( <●><●>)「ドクオさんにはスレ立てる時助けてもらったなぁ」

( <●><●>)「実際助かった」

317川 ゚ -゚) ◆c.qQuXxMoQ:2019/01/29(火) 18:46:20 ID:3ZbDkKB20
川 ゚ -゚) 男の子してて良いじゃないか 、多分原作もこんな感じだろう

川 ゚ -゚) (読んだことない)

318( ・`ー・´) ◆BIc1.HXbFU:2019/01/29(火) 20:03:28 ID://6JEj.M0
殺伐とは違うでしょうよ。根暗にアル中が噛みついているだけ。

319名無しさん:2019/01/29(火) 21:15:28 ID:IKcNm5Ls0
あんまり追い詰めたらドクオ君また癇癪起こしちゃうでしょ!!
やめなよ!!

320('A`) ◆AMmdHNyQPk:2019/01/29(火) 21:29:41 ID:iVga4fG.0

('A`) お前らのしょうもない煽りじゃ到底無理だわ

('A`) スニフィを思い出して参考にしていけよ

('A`) あいつがどうやって何を言ったのか

('A`) 全く素晴らしいよあのクソ野郎は

('A`) 一番言われたくないことをピンポイントで言ってきたからな

('A`) 我を忘れたね

321(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/01/29(火) 21:34:16 ID:wqzRSN160
(´・ω・`) その見方は違うと思うね

(´ -ω- `) 僕が思うに…

(´ -ω- `) ドックンが怒り心頭に発するときはただひとつ、

(´ -ω・`) 自分の作品を著しく貶められたと感じた時だ

(´ -ω・`) 違うかい?

(´・ω・`) ドクオ君は自らの性格、キャラを重々承知しているだろうし僕らがギャーギャー騒いだところでどうにもならないさ

(´・ω・`) と思ってるよ

322(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/01/29(火) 21:35:50 ID:wqzRSN160
(´・ω・`) …とシコシコ書いてたらドクオ君に先を越されてたか

323名無しさん:2019/01/29(火) 22:50:51 ID:TWWmaa9E0
つまり今のドクオは書いてすらないから無敵なワケよ

324( ・`ー・´) ◆BIc1.HXbFU:2019/01/29(火) 23:24:15 ID://6JEj.M0
( ・`ー・´)シャーマンキングっぽい理論だね!

325(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/01/29(火) 23:27:06 ID:vrJvUJkw0
(´・ω・`) 予告

(´・ω・`) 第6回品評会作品を近日まとめで公開予定

(´・ω・`) 5作品中3作品が爆発オチ

(´・ω・`) 芸術は爆発、爆発は芸術

(´・ω・`) お楽しみに〜ノシ

326(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/01/30(水) 00:55:53 ID:VGH0WJD.0
(´・ω・`) うっし公開しますた

(´・ω・`) >>1のまとめからドゾー

327名無しさん:2019/01/30(水) 03:40:57 ID:pzddMeBs0
まとめありがとう
読み返す時に重宝してます

328名無しさん:2019/01/30(水) 05:32:48 ID:A/dN3whs0
>>296
「夢」を扱った過去のギャグ作品のタイトル教えてくださいなんでもしまむら

329( ・`ー・´) ◆BIc1.HXbFU:2019/01/30(水) 12:36:42 ID:3JLC403g0
>>328
( ・`ー・´)「('A`)夢分析するようです」


( ・`ー・´)先人とはかくも偉大なり!

330名無しさん:2019/01/30(水) 12:46:08 ID:emZDf1Ig0
>>329
また懐かしいものを……

331ξ゚⊿゚)ξ ◆IU1nsGpajk:2019/01/31(木) 08:10:43 ID:payLi83M0
切実な相談なんですが、投稿した作品の添削と加筆ってどの程度可能なんでしょうか?
期間とかスレの圧迫とか

332(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/01/31(木) 08:43:02 ID:NBqgUvJE0
完結させたいならスレ立ててやった方がいいと思う
まとめサイトとしては、誤字脱字の訂正、辻褄が合わない部分の修正までは受け付けます(暫定)
完結させても多分まとめないと思いますのでそのつもりでお願いします

333ξ゚⊿゚)ξ ◆IU1nsGpajk:2019/01/31(木) 17:26:05 ID:payLi83M0
了解です
教えて頂きありがとうございます
気に入ってる話なので、腰を据えて見直しながらのんびり書いていこうと思います

ξ゚⊿゚)ξ「さてさて、明日から作品投稿期間!張り切っていくわよ!」

334イ从゚ ー゚ノi、 ◆U.Ze.JZ4Hs:2019/01/31(木) 20:16:50 ID:GDL9CLu.0
イ从゚ ー゚ノi、 お久しぶりです。

イ从゚ ー゚ノi、 ツンちゃん。>>288を何度も読ませてもらいました。

イ从゚ ー゚ノi、 その上で言いたいことがあります。

イ从 ー ノi、

以#`゚益゚以 今回の文戟で、ボクともう一回『勝負』してくれませんか?

イ从゚ ー゚ノi、 投下期間前だから、挑むのもセーフだよね?

イ从゚ ー゚ノi、 ご検討のほどよろしくお願いします。

335( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/01(金) 13:51:59 ID:83ZUulwk0
( <●><●>)「作品書けたので文戟相手募集します」

( <●><●>)「賭けるポイントは今回獲得分で如何でしょうか」

( <●><●>)「一週間くらい様子見て、反応無ければ投下しちゃいます」

336名無しさん:2019/02/01(金) 19:54:59 ID:cE/pm07A0
速筆ってだけでめちゃくちゃ有利な才能だから大切にしろ

337( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/01(金) 20:16:46 ID:Wf9eLgNI0
>>336
( <●><●>)「頑張ります」

338ξ゚⊿゚)ξ ◆IU1nsGpajk:2019/02/01(金) 21:23:46 ID:DR57HJvo0
>>334
ξ゚⊿゚)ξ たどり着けなかったけど、勝負から逃げ出したつもりはないわよ

ξ゚⊿゚)ξ 潔く背を向けて負けるか、最後まで顔を向けて負けるか……完全に自己満だけど

ξ゚⊿゚)ξ 

ξ 皿 )ξ 内心めちゃくそ悔しいわ!あり得ないくらい未練残ってんのよ!!

ξ゚⊿゚)ξ 断るわけない、本当なら私から挑むべきなのでしょうに、ごめんなさいね

339ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/01(金) 21:25:18 ID:DR57HJvo0
ξ゚⊿゚)ξ「懸けるものは今回のPTでお願いします」

340ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/01(金) 21:32:47 ID:DR57HJvo0
ξ゚⊿゚)ξ っと思ったけどテンプル見たら挑戦者が選ぶのだったわね

ξ゚⊿゚)ξ 顔でもポイントでも何でもOKよ、ヨロシクね

341('A`) ◆AMmdHNyQPk:2019/02/01(金) 21:58:02 ID:3esg3.PI0

('A`) 過去の例からも文戟は基本的に募集しても滅多に相手が来ません

('A`) 退学前にとか特殊な条件ではない限り

('A`) しかし挑むと高確率で成立します

('A`) これは募集の場合は当事者が募集人以外存在しないからです

('A`) 誰も自分に呼びかけてるとは考えません

('A`) 一方、挑むことによる名指しは否応なしに対象を当事者化します

('A`) 断るか戦うかという選択が必ず発生します

('A`) 従って戦いたいなら適当な相手に手袋を投げつけるべきなのです

('A`) そうやって半ば土俵に上げてしまうのです

('A`) こちらからは以上です

342( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/01(金) 22:41:23 ID:bBgChXuo0
( <●><●>)(つまり仕掛ければドクオさんが文戟受けてくれる可能性が微レ存……?)

343('A`) ◆AMmdHNyQPk:2019/02/01(金) 23:02:43 ID:3esg3.PI0

('A`) (そこに気がつくとは…)

344イ从゚ ー゚ノi、 ◆U.Ze.JZ4Hs:2019/02/01(金) 23:56:34 ID:jni2xVKY0
イ从゚ ー゚ノi、 ツンちゃんなら、きっと受けてくれるだろうと思いました。

イ从゚ ー゚ノi、 前回の未完作品ですらあの面白さです。
       正直、全く歯が立ちませんでした。同じ土俵にすら上がれなかったのはこっちなんですよ。
       絶望的なまでに、ハッキリとした力量の差を見せつけられたんです。       

イ从゚ ー゚ノi、 それなのに、ツンちゃんは負けたとか言うんです。…それがどれだけ悔しかったことか。

イ从゚ ー゚ノi、 忙しいなどという言い訳はしません。
       何を捨てても、全身全霊で書かせていただきます。

イ从゚ ー゚ノi、 今回はお互いのポイントをかけましょう。
        よろしくお願いします。

345Σz ゚ー )リ ◆ij8xCb.PrY:2019/02/02(土) 09:31:29 ID:HnC.BC.w0
Σz ゚ー )リ

Σz ゚ー )リ ただいまッ☆

Σz ゚ー )リ ということで約束通り【( ・∀  ∀・)◆EnVvubdKUg】に文戟を申し込むゾッ☆

Σz ゚ー )リ 条件は煮るなり焼くなり好きにしてくれよなッ星

346名無しさん:2019/02/02(土) 10:21:02 ID:sxCABgFk0
おー!!
おかえりー

347キケイ ◆EnVvubdKUg:2019/02/02(土) 11:46:15 ID:y3HIUeO20
>>345ポイントリセットしちゃったので条件は次の文戟のポイントで良いんじゃないでしょうか?

348Σz ゚ー )リ ◆ij8xCb.PrY:2019/02/02(土) 13:45:22 ID:8nVyH9lA0
おっけー了解

349( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/02(土) 14:41:31 ID:AXQC1ujc0
>>343
( <●><●>)(文戟しません……?)

350ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/02(土) 18:19:50 ID:VjcEWtBI0
>>344
ξ ゚ー゚)ξ あなたが教えてくれた事を、きっと示して見せるわ

ξ ゚ー゚)ξ ありがとう、改めてよろしくね

351('A`) ◆AMmdHNyQPk:2019/02/02(土) 22:56:27 ID:vEhS.nZ.0
>>349

('A`) 後悔するなよ?

352( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/02(土) 23:45:36 ID:AXQC1ujc0
>>351
( <●><●>)「よっしゃ!正式に挑んだろ!」

( <●><●>)「ドクオさん!【('A`) ◆AMmdHNyQPk】今回獲得分のポイントをかけて私と文戟をするお!」

353('A`) ◆AMmdHNyQPk:2019/02/03(日) 00:09:20 ID:nRY7MK2s0
>>352

('A`) 筆が早いってだけで俺の中では絶対に許さないリスト入りだから

('A`) 遅筆の力を見せてやるよ

354 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:34:51 ID:seuFQB9g0
( <●><●>)「投下します」

( <●><●>)「例によって化けるので酉の顔外します」

355 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:36:15 ID:seuFQB9g0

僕はモララーのようです

356 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:36:44 ID:seuFQB9g0

僕は最近、夢を見る。

目を開けると、そこにはどこまでも暗い世界が広がっていて、
足元の地面には白い光がライトアップされている。

(あぁ、またか)

僕は毎日、夢を見る。

それも似たような夢ばかり。

僕はどこまで続くのか分からない道を、ひたすらまっすぐ歩いてる。

(どうして僕は歩いているんだろう)

足元を見ながら、僕は考える。

この夢は一ヶ月程前から続いている。

果ての無い暗闇の中を、どこまで歩けばいいのだろうか。

(疲れたなぁ)

こう考えるのも、いつものことだ。

いくら考えたところで、終わりには辿り着かない。

人生と同じだ。だから、歩く。

357 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:37:11 ID:seuFQB9g0

(今日も誰か居るのかな)

この世界には人が居る。

それは僕の知ってる人たちだった。

どうして、その人たちが僕の夢に出てくるのかは分からない。

(深く考えたところで、答えなんてないんだろうな)

最初に会ったのは誰だったか。

この夢の記憶は、目が覚めると霧散してどこかに消えてしまう。

だから、あまりはっきりしたことは覚えてない。

(おや、人影が見えるぞ)

前へ前へと歩き続けて、どれくらい経っただろうか。

深い闇の水平線を眺めていると、地面が薄く光っている。

そこにジッと目を凝らすと人の背中が見えた。

358 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:37:32 ID:seuFQB9g0

「やぁ」

僕はその背中に歩み寄り、声を掛ける。

この退屈な夢の中で、唯一人間らしい行いだと思う。

「どうも」

振り向いた彼は、酷く陰鬱とした男だった。

身長は僕と同じくらいだが、背中は大きく曲がり、両腕をだらりと垂らしている。

「元気かい?」

「まぁ、元気です」

そういうと、男は俯いて視線を地面に向けた。

彼の足元にも、白い光がライトアップされている。

「僕はモララー」

「よろしく、モララー」

俯いた男はそわそわした様子で戸惑っている。

どうやら人と話すのに慣れていないようだ。

「よろしく。そちらのお名前は?」

僕はゆっくりと問いかける。

「……僕の名前はありません」

(ほう)

これは初めてのパターンだ。

359 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:37:53 ID:seuFQB9g0

「名前が無いんですか?」

僕は再度尋ねながら考えた。

記憶喪失という言葉が浮かぶ。

それはありえない。

何故なら、これは僕の夢だからだ。

夢なんて相応にしてつじつまの合わない不確かなものだと僕も思う。

しかし、この夢は違う。

この夢で出会った人たちは皆、僕が知ってる範囲の記憶があった。

名前もそうだ。

(そのはずなんだけど)

何かおかしい。

僕にこんな顔立ちの知り合いが居ただろうか。

もしかすると、僕の無意識が作り出した空想の存在な可能性もある。

「以前は、名前があった気がします」

男が答える。

360 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:38:26 ID:seuFQB9g0

「つまり、昔はあったけど、今は無いってことですか?」

「そうです」

訂正しよう。彼は僕の空想が生み出した人物ではないらしい。

(名前を忘れたってわけじゃないのか)

名前が無くなったとは、どういうことだろう。

僕は両腕を組み、右手を顎に当て、思案する。

ふと目線を上げると、対面の男も同じポーズをしていた。

「僕は何故、ここに居るのでしょう」

「それは……」

僕は何故、ここに居るのか。

それは僕が聞きたい。

361 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:38:49 ID:seuFQB9g0

「僕にも分かりません」

「そうですか」

「貴方はどこから来たんですか?」

「どこから? 僕はずっと、ここに居ました」

「ずっと?」

「そうです。ずっとです」

「つまり、ここは貴方の夢ですか?」

「夢? 夢なんですか、ここは」

「そう思います。僕は眠ると、ここに来るんです」

「何故?」

「分かりません」

「不思議ですね。僕は起きてるように感じます」

「ということは、貴方にとって、ここは現実?」

「どうでしょう。違うと言われれば、違うのかもしれません」

「なるほど」

「貴方は、いつからこの夢を?」

「多分、一ヶ月程前から」

「一ヶ月前?」

男はその言葉を繰り返し呟きながら考え込む。

362 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:39:10 ID:seuFQB9g0

「何かありましたか?」

「僕がここに居るようになったのも、それくらい前からな気がしまして」

「それは偶然ですね」

「偶然。偶然なのでしょうか」

「それはそうでしょう。僕たちは初対面なんですから」

「初対面? そうでしょうか。僕は貴方を知っていますよ」

男がそう言いながら、下を見る。

暗闇を白く照らしたそこには、大振りのナイフが落ちていた。

僕はすかさずそれを右手で拾い上げ、空いた左手で男の首を押し込む。

暗闇でしかなかった空間は、実家の居間に変わっていた。

足元には僕の家族が転がっている。

視界の端には、赤い炎がちらちらと舞っていた。

363(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/02/04(月) 00:39:21 ID:xnZ73cz.0
支援

364 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:39:32 ID:seuFQB9g0

「殺せ」

白い壁に身体を押し付けられながら、男は言う。

首を強く圧迫している筈だが、男は構わず喋った。

そうだ。ここは夢だった。

「そう。ここはもうお前の夢だ」

「ここはもう僕の世界なのか」

「そうだ」

「へぇ」

「悪いな。後は頼む」

「うん」

「さよなら、モララー」

僕の右手が意思に反して、素早く動く。

僕は彼の首に深くナイフを突き刺していた。

365 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:39:53 ID:seuFQB9g0

(起きよう)

これは夢だ。

僕は走った。

玄関の扉を開けると、いつもの暗闇に戻る。

背後では、家があった場所からごうごうと音が響いている。

僕は振り返らない。

そうしてどこまでも続く道をまっすぐ走り続けた。

(出口だ)

暗闇の先に、大きな光が見える。

白い白い大きな光だった。

366 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:40:14 ID:seuFQB9g0

----------

酷く悲しい夢を見た。

僕は何故、生まれたんだろう。

その答えが夢の中にあった気がした。

だけど、もう戻れない。

僕は新しい人生を歩み出した。

----------

367 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:40:40 ID:seuFQB9g0

「起きろ」

僕は眠っていた。

いつものように。

そうして、起きた。

いつものように。

頭は幾分、冴えている。

まるで、肩の荷が降りたかのようだった。

新しい朝で、新しい目覚めだ。

「起きろ」

声が聞こえる。

目を開くと、横に男が立っていた。

「行くぞ」

彼は僕の手を引くと、扉の外に連れ出す。

そこは灰色の壁に囲まれていて、長い廊下が続いていた。

368 ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:41:03 ID:seuFQB9g0

「入れ」

彼は僕を一つの部屋の前に連れて行くと、入るように促す。

背中に彼の視線を感じながら、僕は前へ進む。

入った先には、椅子が一つ置かれていた。

「座れ」

僕は座る。

目の前には、透明な仕切りがあり、その向こうに上等なスーツを着た男が座っていた。

襟にはバッジが付いている。

「やぁ、こんにちは。宇津田ドクオさん」

スーツを着た男が話しかけてくる。

違う。僕の名前は。

('A`)「――僕はモララー」



【了】

369( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:42:08 ID:seuFQB9g0
( <●><●>)「以上です。ありがとうございました」

370( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/04(月) 00:44:10 ID:seuFQB9g0
>>363
( <●><●>)「支援ありがとうございます」

371(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/02/04(月) 01:08:29 ID:xnZ73cz.0
(´・ω・`) 乙

(´・ω・`) (眠たい頭の中でソロバンをはじく)

(´・ω・`) (少なくともギャグではないと認識)

(´・ω・`) おやすみ

372名無しさん:2019/02/04(月) 17:04:03 ID:6cGUwai20
二重人格になっちゃった系?

373( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/05(火) 10:55:11 ID:PNJl5Cu.0
>>372
( <●><●>)「自作品語りで触れますので、少々お待ちください」

374( ・`ー・´) ◆BIc1.HXbFU:2019/02/12(火) 01:48:26 ID:EDjtuo/w0
( ・`ー・´)煙草を吸ってる時にせき込んだら6歩後退りしてしまったよ!加齢による衰えだな!


( ・`ー・´)1週間誰も書き込んでいないならこんなこと書いてもいいよな!みんな一生懸命執筆しているんだろうがね!僕はそうさ!


( ・`ー・´)それとも何かい?百選に夢中なのかな!?僕はハッキリ言うがあれはどうでもいいと思うよ!


( ・`ー・´)物議よ!醸せ!醸せぇ〜!


( ・`ー・´)+キリッ

375( ・`ー・´) ◆BIc1.HXbFU:2019/02/12(火) 01:49:43 ID:EDjtuo/w0
( ・`ー・´)ちなみに!前回は一位に選んだ( <●><●>)くんの作品だが!


( ・`ー・´)今回のはさっぱり分からん!


( ・`ー・´)もっと馬鹿に寄り添ってくれたまえ!

376( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/12(火) 02:19:55 ID:FfOlrJxs0
>>375
( <●><●>)b「次回から気を付けるぜ!」

377( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/12(火) 02:26:14 ID:FfOlrJxs0
( <●><●>)「正直塩梅が分かんないんですよね」

( <●><●>)「手探りでやっていくので今後もよろしくおなしゃす」

378(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/02/12(火) 06:58:47 ID:xyaHhl4k0
(;´・ω・`) いや〜完成は厳しいかなあこれは

(;´・ω・`) ネタは豊富にあるんだけど、何を書いても中身がスッカスカになっちゃうなあ

(´・ω・`) 100選は知らなかった名作が読めるという点で、僕は結構重宝してるんだけどね

379( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/14(木) 19:51:39 ID:lIEIIv.k0
( <●><●>)「文戟作品も選考対象みたいですし面白くなると良いですね」

380(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/02/16(土) 16:15:05 ID:MRltkKYc0
『( <●><●>)幸せの作り方のようです』感想

今回のお題は『夢』ですが、ワカッテマス君の文章は陽炎のようなと言いますか、幻想的な雰囲気が醸し出されていますので、テーマにマッチしているなあと感じました。
しかし、結局この物語は何がどうなったのかがサッパリ理解が出来ませんでした。下や横から読んだり、今流行りのガバイングリッシュに翻訳したりと、色んな読み方を試したのですが、少なくとも僕の頭では無理みたいです。
あまりにも情報量が少な過ぎる。
幻想的な雰囲気を出すことと、読者に理解してもらえることを両立させる為にはどうすればいいのか。ギャグ専のショボーン様からは適切なアドヴァイスは出来ません。
頭の中をカラッポにして、読者の気持ち──客観的に──になって作品を読み返すことは効果的かな、とも思います。

381('A`) ◆AMmdHNyQPk:2019/02/16(土) 17:08:02 ID:3rFdLTQw0
('A`) 一家惨殺を契機に解離性同一性障害になったドクオの話だと思う

('A`) 家族を殺したことを受け入れられないドクオはモララーを作り出す

('A`) そして人格モララーは成長し所謂多重人格へ発展する

('A`) おそらく片方が覚醒している時は別の人格は夢を見ている

('A`) それは本当の夢なのか、覚醒してる方の人格が認識する現実を夢だと思ってるのかは分からない

('A`) そして肉体的な眠りの間は両者が無意識の領域で同時に現れる

('A`) モララーがドクオを知らなかったことから

('A`) おそらく殺しの記憶や多重人格化したきっかけに関わる記憶をモララーは持ってない

('A`) それはドクオが引き受けたことになる

('A`) そしてドクオが展開する一家惨殺の記憶の中でモララーはドクオを殺し人格はモララーに再統合される

('A`) 独房で目覚めたかつてのドクオは接見に来た弁護士に僕はモララーだと主張する

('A`) 夢の中のドクオが記憶を持ってなかった理由は既にモララーが主人格として優勢で

('A`) モララーが引き継いでいない部分の記憶を脳が取り出すのを拒んでいるから

('A`) 人格ドクオは人格モララーの範囲内で現れるドクオに過ぎなくなっている

('A`) ただ分からないのはモララーが夢の中で出会ったドクオ以外の人が誰なのか

('A`) それは記憶の中の誰かなのか、他の人格なのか、覚醒していたドクオを通して見た現実の誰かをモララーが夢だと認識したのか

('A`) 俺の理解だとそんな感じ

('A`) これがどのくらい合ってるかは知らんけど、意味不明ってほどじゃない

382('A`) ◆AMmdHNyQPk:2019/02/16(土) 17:10:41 ID:3rFdLTQw0

('A`) えー…それで今回の私の話ですが

('A`) 全くちっとも進んでません

('A`) すまんなワカッテマス!

('A`) どうやら俺はスランプのようだ!

383名無しさん:2019/02/16(土) 17:18:03 ID:xIRUSAng0
ドクオが真面目に作品解説してる……!素敵……!

384(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/02/16(土) 23:26:14 ID:MRltkKYc0
ほい第7回のまとめ一丁あがり

https://bungeki.jimdofree.com/%E4%BD%9C%E5%93%81%E3%82%92%E3%81%BF%E3%82%8B/%E7%AC%AC%E4%B8%83%E5%9B%9E%E5%93%81%E8%A9%95%E4%BC%9A-%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E-%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3/

385(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/02/16(土) 23:27:49 ID:MRltkKYc0
モララーのはちょっと待って。本人がどうしてもまとめて欲しくないなら報告を頼むよ
充電が7%なのでここら辺で失礼しますノシ

386( <●><●>) ◆CNITCpldAs:2019/02/17(日) 05:39:34 ID:iFvu6Lek0
( <●><●>)(返してえ…感想に感想ってやつをを返してえよ…)

>>382
( <●><●>)「分かりました」

( <●><●>)「スランプは難敵ですからね」

( <●><●>)b

387イ从゚ ー゚ノi、 ◆U.Ze.JZ4Hs:2019/02/20(水) 08:29:23 ID:6ZccGylM0
イ从゚ ー゚ノi、 何とか書き込めた。

イ从゚ ー゚ノi、 作品はできたけどこれから大事な用があって、投下だけが間に合わなそうなんだ。

イ从゚ ー゚ノi、 21の夜にはきっと投下し終えるよ。

388Σz ^ー )リ ◆ij8xCb.PrY:2019/02/20(水) 21:12:33 ID:VIqROQcM0
完成しねえええええ
誰か助けてえええええええええええええ

389(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/02/20(水) 21:24:28 ID:HyCsyhyw0
(´・ω・`) 投下宣言だけしとけば?

390ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:46:09 ID:nUr4qj6g0
ξ゚⊿゚)ξ「投下するわよー!駆け足!」

391ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:46:32 ID:nUr4qj6g0
ある、はい色の朝にそれは起きた、友だちは姿を見せなかった。秋の重い雨の日だった。

あぁ、きょうだ。この日だったんだ。

392ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:47:13 ID:nUr4qj6g0
 


( ><)秋時雨の朝のようです


.

393ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:47:55 ID:nUr4qj6g0
……午前9時。

やっと大人の寝る時間がきた。
大人だけじゃない、小学生も、中学生も、高校生も今は夢の中だ。

部屋に子供が出てくる。

君は、2種類の教科書を踏みつぶして仁王立ちだ、だってぼくの部屋だもん。

今日はなにするのかな……貯金箱を割ってもいいし、望遠きょうの位置を変えてもいい、ゴミ箱とかに。

カレンダーも、好きな日までめくっちゃおうか

君は、ベッドのわきのテーブルに山ほど置いてあるきょう竜図かんで、紙くずを作ろうと思った、でも……

(#<●><●>)「……じゃま!」

君と図かんのあいだにボクが立ちふさがってた。
ボク……?ボクはボクだ。どこにでもいるふつうのボク。

なんだよ。
この部屋はひとり部屋なんだ、ボクがいたら定員オーバーじゃんか。

もう夜なんだから、寝ればいいのに……

寝るのは楽しいよ。
夢はわくわくするし、だいすきな友だちもいる。

でもボクは、なぜかはわからないけど、とてもそんな気分じゃない。

ベッドから起き出して、もう片方のくつ下を探す。

君はうなだれるかげを踏みつけて窓に手をかけた。

おやすみ、さよなら、永遠にげんきでね。




( <●><●>)「……ついてくるなよな!」

394ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:48:18 ID:nUr4qj6g0
雲も、鳥も、飛行機も、星のひとつも見えやしないのに、あれは空で。
車も、人も、猫もいないのに、これは町だ。

だから、ぼくがちっとも眠くないのに、今が夜でもおかしくないよね。

( <●><●>)「〜♪」

重いくつ下も、もやもやのマクラも、君も部屋に置き去りにして、今夜はごきげん。
すべての家がカギをかけて、今はぼくひとりの時間なんだ。

なのに……

ついてきてしまったんだね、君は。
じゃまするわけでも、話しかけるわけでもなく、ひたすらぼくの時間を汚してる。

(#<●><●>)「ほっといてよ」

ぼくの通学路を、スピードを上げて、ぼくがかけぬける。

風はちっとも動かない。

ぼくの校庭が、まんかいの桜で、ぼくを迎える。

久しぶりだって?昨日通ったじゃん!へんな木!

待ち合わせの角、ブランコのある公園、校庭……なにも変わらない。いつも通りだ。

何もかもいつも通りだ。何も変わらないし、何も動かない。

ぼくだけだ、動いてるのは。
ぼくが行く、ぼくは行くぞ、春の町を行く。でも……

風がわからない。
走っても走っても、ぼくはもう風には戻れない。

流れて、くずれていく景色だけが、ぼくのスピードがどんどん上がっているんだと教えてくれる。

足元がくずれる、ぼくもくずれて、世界がとけて、そして、ついにはアスファルトがぼくを飲み込んだ。

(; <○><○>)「!」

395Σz ^ー )リ ◆ij8xCb.PrY:2019/02/20(水) 22:50:29 ID:VIqROQcM0
間に合わないのは悔しいが投下宣言させて頂く
未完成で終わらせたくはない

396ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:51:36 ID:nUr4qj6g0
ぼくは、はい色のうずでまっぷたつになったり、まざったりしていた。

すごく静かだった。音が、なんにも聞こえない。
何もない。何も、ない……

……わかってる、わかってるさ。ほんとうは、わかってるんだ

もうぼくは、誰の手も届かないところにいる

そしてこの気分は変わらないまま、ぼくは明日も来週もすごすんだ

じつはこの時、ぼくは助けて欲しかったのかも知れない

きっとぼくは一生、こんな気分でいるんだろうな

もう誰もぼくを、助けることはできない

みんなほっといてよ、ぼくのことなんか

誰かぼくを──





(;<●><●>)「──助けて?」

耳をすませる。
声はたしかに、水の上から聞こえているみたいだ。

(;<●><●>)「……」

……どうしよう。

397(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU:2019/02/20(水) 22:51:38 ID:HyCsyhyw0
支援支援

398ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:52:04 ID:nUr4qj6g0
水面は、ものすごかった。
雨といなびかりが一面をうめつくして、空はまっくら。

町は水に飲みこまれ、はい色のだく流がドウドウとうなりあげている。

ぼくはまぶたをこじ開け、じっと目をこらした。

角の電柱から見える家の窓……君の声が聞こえる。

(;  )「ワカッテマス君!ぽぽちゃん!」

君はぼくを見つけると、おもわず後ずさりした。
そうだよね、来れるわけがない。

ぼくはけんめいにしがみついてるけど、大きな波を何度もかぶり、今にも消えちゃいそうだ。

(;     )「!」

君はついに、窓まで開いて手をのばした。

(;     )「来ないでよ!」

波がうずをまいている。
風と雨つぶが、君を押しもどした。

(;     )「ぼくは、これでいいんだ!」

ついにぼくは波にさらわれてしまった。
君が身を乗り出して手を伸ばす、けど届くわけない。
どんどん流されていく。

これで、もう会えない。きっと──ずっと───

(;  )「イヤだ!」

窓を乗りこえて、君は、はい色のうずにとびこんだ。

399ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:52:50 ID:nUr4qj6g0
(     )

うずの下はすごく静かだった。音が、なんにも聞こえない。
何もない。何も、ない……

(   )

君は、まちまちなはい色の中で、きらり、きらりと見えかくれしている。
足をうごかしてるけど、足ごたえは、感じない。

うーん、苦しい、息ができない……おもくてにぶい、足って、どう使うんだっけ……

(   )

どうしよう、音の聞き方も、胸の動かし方もぜんぜんわかんない……

自分がどうなっているのかも、なにをしてるのかもわかんない……わかんないや。

(; <○><○>)「!」

とつぜん、君がおおきなかげに飲みこまれてしまった!

ぼくはびっくりして、身をちぢめた。
まつ毛のすきまからのぞくと、大きなかげが、伸びたり縮んだりしながら、ふわふわしているのが見える。

(   )

……こわい。

やっぱダメだ……話しかけることすらできなかった。
期待した、ぼくがダメなんだ。

……期待?



……君は、助けてって言ってた。

まわりのかげが強くなり、はい色はまっぷたつにわかれて、白と黒だけになった。

ぼくは傘を、かたくかたく、にぎりしめた。

400ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:53:26 ID:nUr4qj6g0
(   )

(#<●><●>)「……やいっ」

手に傘を、足に力をもって、そいつに話しかけてやる。

(;<●><●>)「おうい!」

気がついてないとか、わかんないわけじゃないみたいだ。

そいつは、のびちぢみしながら、あたりを油みたいにただよっている。

負けるもんかとにらんだけど、まっ黒色のそいつは、いつまでたってもまっ黒色のままだった。

( ;<●><●>)「聞いてんのかっ!」




(   )




( ;<●><●>)「イジワルするな!」




(   )




(;    )「じゃまするなってば……」




(   ) 。゜

401ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:54:48 ID:nUr4qj6g0




     ゜
(  ゚)  ゜






まっ黒色が何かこぼした……気がする。
遠くて、よく見えないけど……

     。
    。
( 。゚)  。



──やっぱり何かこぼしてる。
なんだろう?ここからじゃわかんないや。
もっと近くにいかないと……

     ゜  。
(   ) ゜ 。゚

こぼれたそれが、アワみたいに白くまいあがって、これって、まるで……

( <●><●>)「どうしたの?」

(  ゚) 。

( <●><●>)「だいじょうぶ?」

(   )  ゜

( <●><●>)

(   )

(   ) 「……友だちが」

(   ) 「……友だちがいなくなっちゃう」


( <●><●>)

402ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:55:25 ID:nUr4qj6g0

( 。) ゚

( <●><●>)
    。
(   ) 。

( <●><●>)「……あのさ」

( <●><●>)「……探すの手伝おうか?」

傘を開いて、さし出した。
ぼくは待った。

(  ��) 。

( <●><●>)

(   )  ゜

(   )

(   ) 「……」

まっ黒色が伸びてくる。

そして、その子が、傘のかげにふれたとたん……!

(;<●><●>)「わわっ」

とたんに!色を取りもどした!

すごい、びっくりした。

あったかい日の色のかみの毛と、金のひとみの子。

どうやらぼくは、コウモリ傘をふねにして、その子とまっ黒平らな水面に浮かんでたっぽい。

ぎゅっと柄をつかんで、あたりをみわたす。

黒い水平せんと、白い夜空がどこまでもひらけているだけで、水にさわってみると、それはあったかくも、冷たくもなかった。

動いてるのも、あったかいのも、ぼくとその子だけ。
ふたりだけだ。

(*‘ω‘ *)

それでも、その子はぼくに、声をかけてくれなかった。

よろしくね、とかそんなの、期待してたわけじゃないけどさ。

403ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:55:52 ID:nUr4qj6g0
( <●><●>) ぱしゃぱしゃ

(* ω *)


( <●><●>) ざぷざぷ

(* ω‘ *)


( <●><●>) ぱしゃぱしゃ

(* ω *)


( <●><●>) ざぷざぷ

(* ω *)

水をかいても、傘はその場でくるくるまわるだけで、ちっとも前に進まない。

いちめん波がぜんぜんなくて、ぬれたアスファルトみたいに、のぺーっと広がってる。

( <●><●>)「きみも、手伝ってよ」

(* ω *)

(* ω‘ *)「……」

(* ω *)「やだ」

( <●><●>)「えぇー?」

その子は、ずーっと、ひざを抱えてちぢこまってた。

かみの毛のすきまから、ときどきひとみをのぞかせては、金色をくもらせてる。

404ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:56:21 ID:nUr4qj6g0
(* ω *)「……ょ」

( <●><●>)「なに?」

(* ω‘ *)「……」

( <●><●>)「ほら、へいきだよ」 じゃぶじゃぶ

水をたたいて見せたけど……

( <●><●>)「ね?」

(* ω *)「……」

( <●><●>)「どう?」

(* ω *)

(#<●><●>)「もう!」

(#<●><●>)つ「だまってたら、わかんないだろ!」

つ⊂(*‘ω‘ ;*)「やだよ!」

(#<●><●>)つ⊂「はやくやって!」

(#<●><●>)つ⊂「探すんだろ!」

⊂(*ω ;*)),「やだってば!」

その子の手をつかんで、水に近づけてやった。

だってしょうがないじゃん。

手をひっこめようと、その子はがんばっていたけど、ついに、右の手の、ひとさしゆびの、ツメの先っちょが、水面にふれて──

( <○><○>)そ「わ!」

405ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:56:58 ID:nUr4qj6g0
そこからつーっと、水が空に、まっすぐまっすぐのぼって──

(;<●><●>)「ねぇ!あれ!あれ!」

(* ω *)「……ほっとけよ」


──もっともっと──高く、高く──

(;<●><●>)「すごいぞ!ねぇ見なよ!」

(* ω *)「きょうみないし」


──そして────

( *<●><●>)「いいなー」

(*‘ω‘#*)「……」

────はじけた!ヒマワリみたいに、わーっとひらいて、そのしずくの1滴1滴が、白い夜空に色をしたたらせて、そして──そしたら───たちまち、消えちゃって……

(*‘ω‘#*)「よくない!ぜんぜんよくない!」

(*‘ω‘#*)「ぜんぶなくなっちゃえよ!」

とつぜん、あちこちでしぶきが登った。

にぎりこぶしみたいに、波の山がいくつももりあがって、乱ぼうに空をたたいている。

波はついでに、ぼくを持ち上げて、波底へ放りこんで……今にも、沈む!ってところで底から、別な波がとびだして、傘に体当たりしてきた。

(*‘ω‘#*)「やらなくていい!」

(;<●><●>)「はぁ?」

(*‘ω‘#*)「あんなの、無くていい!」

(;<●><●>)「なにかってな事いってんだよ、お前!」

うねりをきように走って、ぼくを追い抜いたのは、麦わらもようのスイカ達だ。

びっくりした海ヘビが、クリーム色のとぐろをほどいて、波の中へ逃げてく。

つられるように、波が立って、白く歯を見せて、ぼくにせまってくる!

406ξ゚⊿゚)ξ【文戟中】 ◆IU1nsGpajk:2019/02/20(水) 22:57:47 ID:nUr4qj6g0
(;<●><●>)「すごい楽しそうなのに!」

(*‘ω‘#*)「楽しそうじゃない!」

(#<●><●>)「そう!」

(*‘ω‘#*)「ない!」

(#<●><●>)「楽しみじゃん!」

(*‘ω‘#*)「楽しみじゃない!」

(;<●><●>)「だって、スターマインだよ?スターマインを見れるのに」

(*‘ω‘#*)「見たくない!」

(#<●><●>)「このーっ!」

カシャッ!カシャッ!と空がまたたく、涼しい風がほっぺをなでた。

はっと、耳をすます。
空から、セミの雨が降ってきた!

足も羽もまきちらして、ジワジワとせまってくる。
それは泣いても、わめいても止められない。

でもぼくにはとどかない。手を伸ばしてもとどかない。

ガラスのカモメが、チリチリと鳴いて、セミをうばいあっている。

(;<●><●>)「そうだ、ぼくは……見たいんだ!」

(*‘ω‘;*)「!」

(*‘ω‘;*)「いや……見たくない!」

( <●><●>)「ぼくは見たかったんだ」

(*‘ω‘#*)「見たくない!」

( <●><●>)「楽しみで……ずっと見たくて……」

(* ω #*)「でも、見れなかったんだ!」

( <●><●>)

(* ω‘#*)「……わからずや!」

なんだこいつ!




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