【Roa】のようです ……（　＞＜）

572： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:12:03 ID:9WFweVv60: ζ(ﾟーﾟ*ζ「ふふん！デレさんの名推理しちゃいます」

ゝζ(ﾟーﾟ*ζ「お二人はずばり、ワケありですね！」ﾋﾞｼｯ

（　･∀･）「黙ってろアホ」

ζ(ﾟーﾟ*;ζ「え、え、え、お医者さんに似ている人？
　　　　　や、ちょ、首根っこ引っ掴んで
　　　　　ずりずり引き摺らないで？？？」

（　･∀･）「俺の知ってるデレさんとも違うが、
　　　　　　あれの数段アホの気配がする」

ζ(ﾟДﾟ*;ζ「なんかよくわかんないけどひどいっ！」

（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│すさまじく……賑やかだ…………▼
│
└──────────────────────┘
573： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:12:26 ID:9WFweVv60: ξﾟ⊿ﾟ)ξ「まあ……そうね」

ξ-⊿-)ξ「津嶋ツンです。ええと、」

o川*ﾟーﾟ)o「私、葵凪キュートです！」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「長網デレです！
　　　　　デレさんって呼んでくださいね」

（　･∀･）「もうこのくだりも飽きたな。モララー」

（　＞＜）「ヴィロードです……」

（　＞＜）「あ、あの」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「うん？」

┌──────────────────────┐
│そんなことよりも……▼
│あれは……▼
└──────────────────────┘
574： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:12:51 ID:9WFweVv60: 　　ｷﾗｷﾗ　　　　 __________________ ﾁｬプﾝ
　　　　　　　／│ニI\ﾆﾆﾆII\:.:::.: .｡ .!'＼
　　　　　　／.., │○。ﾆﾆﾆ｡*ﾟI_｡.';.l.:..｡＼
　　　　　／.｡:ﾟ*..!ﾟ_:.｡ﾆニﾆ.ﾆ:.I\_:::*:'::..¨.*＼
　　　　／:::::::.::::::_｡*::::.::。::..;;*ﾟ::..:.,:::¨:｡::-: .＼
　タプ　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

（　＞＜）「あれは……なんですか」

┌──────────────────────┐
│一見……絵画のようだが……▼
│確かに水が張っている……………▼
└──────────────────────┘
575： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:13:30 ID:9WFweVv60: ……（　＞＜）

（　＞＜）゛ｼﾞ-

┌──────────────────────┐
│近寄って監察する……▼
│
└──────────────────────┘
576： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:13:50 ID:9WFweVv60: 　　ﾁｬﾌﾟ　　　　　　　　　　// /　::::　::::::....
　　　　　　　。.*　○　　　/ /
　　　　　　　　　　　。･　　ｷﾗｷﾗ
:　。.　　:...::::.....　::::..　
　　　　　　　　:::::..。...…・*　:::::::::::.....　　.....::

　　　　　　　　　　// /　::::　::::::....
　　　。.*　○　　　/ /
:::::::::.....　::::..　。･ :::::::::..:.:......::::::....　.::.:　::......:::::::
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
────────────────────────
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

┌──────────────────────┐
│やはり……▼
│額縁の先は水面だ……▼
└──────────────────────┘
577： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:14:49 ID:9WFweVv60: o川*ﾟーﾟ)o「それね、気になるよねぇ……
　　　　　　ええと、ヴィロードちゃんだっけ？」

（　＞＜）゛ｺｸ

ζ(ﾟーﾟ*ζ「私たち、
　　　　　気付いたらこの部屋にいたんですけど」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「この部屋、扉がないじゃないですか」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「この水とっても澄んでますし、最悪、
　　　　　ここから出口を探らなきゃなのかな？て
　　　　　話してたんです！」

o川*-ー-)o「半分冗談だけどねぇ」

（　＞＜）「……」

（　＞＜）「……水に、潜るのはちょっと」

o川*ﾟーﾟ)o「でしょ！そうだよねー」

┌──────────────────────┐
│出口のない美術館（よりタチの悪い場所）に
│入りこんでしまう気がしてならない……▼
└──────────────────────┘
578： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:18:35 ID:9WFweVv60: ζ(ﾟーﾟ*ζ「まあそういうわけで……仕方ないので、
　　　　　仲良くお喋りしていたんです！」

（　･∀･）「思考停止じゃねーかオイ」

ζ(-ー-*ζ「デレさんこれでエリートなのでー
　　　　　ちょっと連絡が途絶えちゃえば、
　　　　　管理局の方が探してくれる気がします！」

（　-∀･）「……こんなわけわかんねぇところまで？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「まあ、そういうお仕事ですし」

（　･∀･）「特殊なんだな」

ζ(ﾟーﾟ*;ζ「え、ちょ！
　　　　　急にそんな話やめてくださいよっ」

┌──────────────────────┐
│デレが急に焦りだした……▼
│
└──────────────────────┘
579： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:18:59 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「あん？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「特殊性癖だなんて…小さい子も
　　　　　いるんですか ───らぁあっ！！？」

　（　･∀･）ﾊﾞｼｺ-ﾝ!「うるせえ」
　　　　　と彡
　　ζ(xДx*ζ 「あいたっ」

（　･∀･）「うお。ナチュラルに手が」

ζ(ﾟーﾟ*;ζ「出ないでください！
　　　　　私はこんなに可愛いんですよ！！？」

　（　･∀･）ﾊﾞｼｺ-ﾝ!「やかましいわ」
　　　　　と彡
　　ζ(xДx*ζ 「ひどいっ」

（　＞＜）「？」

┌──────────────────────┐
│やり取りは……▼
│よくわからなかった……▼
└──────────────────────┘
580： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:19:21 ID:9WFweVv60: ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…………………ねぇ」

o川*ﾟーﾟ)o「うん？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「これ、映ってるの……須藤じゃない？」

　　ﾁｬﾌﾟ　　　　　　　　　　// /　::::　::::::....
　　　　　　　。.*　○　　　/ /
　　　　　　　　　　　。･　　ｷﾗｷﾗ
:　。.　　:...::::.....　::::..　
　　　　:::::..。（　＾ν＾）　...…・*　::::.....　　.....::

　　　　　　　　　　// /　::::　::::::....
　　　。.*　○　　　/ /
:::::::::.....　::::..　。･ :::::::::..:.:......::::::....　.::.:　::......:::::::
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
────────────────────────
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

┌──────────────────────┐
│これは……▼
│車椅子に座ってこちらを見上げている……▼
└──────────────────────┘
581： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:19:46 ID:9WFweVv60: ζ(ﾟワﾟ*ζ「須藤…須藤さんって言いました！！？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「わーいわーい、まさかまたその姿を
　　　　　見られるとは思わな……いや兄の方かーい」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「兄？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「ニュッさんです。妹の須藤キュートさんが
　　　　　はちゃめちゃに可愛いのに…うぅ………」

（　＾ν＾）mln

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「中指立ててる」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「性根が相変わらず腐っているようです…」

（；＞＜）

┌──────────────────────┐
│デレは言いたい放題だ……▼
│
└──────────────────────┘
582： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:20:13 ID:9WFweVv60: （　＞＜）゛

（　＞＜）「……？」

（　＾ν＾）ﾊﾟｸﾊﾟｸ

（　＞＜）「なにか」

（　＞＜）「なにか、言ってませんか……？」

（　･∀･）「お、ほんとだ」

┌──────────────────────┐
│口の動きをよく見る……▼
│
└──────────────────────┘
583： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:21:29 ID:9WFweVv60: 　　　　　　　　　　　　　// /　::::　::::::....
　　　　エ　　。.*　○　　　/ /
　　　　　　　　　　　。･　　イ
:　。.　　:...::::.....　::::..　プ
　　　　:::::..。（　＾ν＾）　...…・*　::::.....　　.....::
　　　　リ
　　　　　　　ル　　// /　::::　::::::....
　　　。.*　○　　　/ /　　フ
:::::::::.....　::::..　。･ :::::::::..:.:......::::::....ー.::.:ル::......:::::::
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
────────────────────────
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

┌──────────────────────┐
│あの文字は……▼
│
└──────────────────────┘
584： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:23:41 ID:9WFweVv60: o川*ﾟーﾟ)o「え、い、ぷ、り、る、ふ、る」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「──エイプリルフール？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「なんですかアレ。
　　　　　言葉が文字になって囲んでるとか幻想的
　　　　　飛び越えて滑稽です！やーい！」

（　･∀･）「え、カッコよくね？
　　　　　　ちくしょー俺が残ればよかった」

（　＞＜）「……？」

（　＞＜）「えっと、その、つまり」

┌──────────────────────┐
│これは……▼
│
└──────────────────────┘
585： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:24:07 ID:9WFweVv60: 　　　　ｸﾛｽｵ-ﾊﾞ-　　　　　　　// /　::::　::::::....
　　　四月馬鹿短編　　。.*　　/ /
　　　　　　　　　　　。･　これにて解散
:　。.　　:...::::.....　::::..　
　　　　:::::..。（　＾ν＾）　...…・*　::::.....　　.....::
　　　　
　　　　　　　　　// /　::::　::::::....
　　　。.*　○　　/ /　　
:::::::::.....　::::..　。･ :::::::::..:.:......::::::....::.:　::......:::::::
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
────────────────────────
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

┌──────────────────────┐
│そんな雑な……▼
│
└──────────────────────┘
586： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:25:40 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「……………………なんか、水面、光ってね？」

ζ(ﾟーﾟ*;ζ「光ってるどころか
　　　　　　めちゃくちゃ眩しいんですけど！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「進むも残りも同リスク…え、
　　　　　進んだ先が地獄かもって、いや、あんな
　　　　　くだらないフラグある……？」

（；＞＜）「っ」

┌──────────────────────┐
│目を開けていられない
│
└──────────────────────┘
587： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:26:18 ID:9WFweVv60: ┌──────────────────────┐
│光が…満たして………………▼
│
└──────────────────────┘
588： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:26:43 ID:9WFweVv60: 　┏───────────────────┓
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│　　　　　　　　　　　　　ﾎﾜｲﾄｱｳﾄ　　│
　│ 　　　　　　　　　　ED　時間切れ　　│
　┗───────────────────┛
589： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:27:47 ID:9WFweVv60: 衝撃的なバッドエンドを迎えました
四月馬鹿を1度やってみたかったのですが……次はもう少し上手くやります

登場作品一覧

雨上がり七日の空模様です
沈む西陽の迎えようです
笛吹き幽界譚のようです
【Roa】のようです
憧憬と夢に見るようです
590：名無しさん：2019/04/01(月) 22:51:55 ID:kj5KlKEg0: 乙
作品の枠を超えてキャラが喋ってるのってみてて面白いね
591：名無しさん：2019/04/02(火) 00:35:31 ID:WymW0PlM0: 社会が許してくれないのくだりで笑ってしまった
592：名無しさん：2019/04/02(火) 03:27:17 ID:4iy4D3Vw0: おつおつ
他の作品のキャラ気になるから読んでみる
593：名無しさん：2019/04/02(火) 20:29:17 ID:STUgnFig0: こういうの好き乙
594：名無しさん：2019/04/20(土) 17:03:07 ID:gH7kOv2o0: 大型AAが綺麗で一層物語にのめり込んでしまいます
続きが気になるところ、支援
https://i.imgur.com/xXi8MBu.jpg
595： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:28:30 ID:8AwsWS9Y0: 【 B3F ― C 】

┏━━━━┓
┃　　　　┃
┃　　　　▽─？
┃　　　　┃
┃　　　　┃
┃　　　　┃
┃　　　　┗━━━━━━━━━━━━━┓
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━▽━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　└B

……（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│廊下が折れ曲がって続いている……▼
│おや…………▼
└──────────────────────┘
596： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:29:25 ID:8AwsWS9Y0: （　＞＜）゛

（　＞＜）　　　　　
　

　　────────────────────┤
　　　　　　　　　　　＿､、　,＿.　　　　　　
　　　　　　　　　　_y/iIIi::′′`ⅴ√Iiillitｰ>..＿､.　　
　　　　　　　　　　′′￣¨¨\¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦,--､　　:
　　　　　　　　　　　　　￣￣￣′′\¦¦¦¦¦∫∫∫,/￣`′′..:

┌──────────────────────┐
│これは……▼
│
└──────────────────────┘
597： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:30:30 ID:8AwsWS9Y0: （　･∀･）「アタシ……ロア展で見たわよ、これ。
　　　　　　あの写真のところ」

（　＞＜）「【ひねくれた穴ぐら】」

（　＞＜）「……消失した、作品ですね」

┌──────────────────────┐
│展示室Cには写真だけが展示されていた……▼
│アトリエの床に直接描かれていたという作品の
│はずだが…………▼
└──────────────────────┘
598： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:32:32 ID:8AwsWS9Y0: 　　_,
（　-∀-）「なんでまたこんな廊下に」

（　＞＜）「………………廊下、ではなく」

（　･∀･）「うん？」

（　＞＜）「この場所……この、妙な美術館にある
　　　　　　というのが、重要なのかもしれません」

（　･∀･）「……聞かせて」

（　＞＜）「ロアのアトリエから、消失した。
　　　　　　それはこの、場所……そうですね」

┌──────────────────────┐
│【水底の牢獄】に描かれた階段を降りた先の
│美術館…………▼
│だから……▼
└──────────────────────┘
599： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:33:45 ID:8AwsWS9Y0: （　＞＜）「【水底の美術館】に移動したから、
　　　　　　とは考えられませんか？」

┌──────────────────────┐
│名前をつけるなら……こうだろうか…………▼
│
└──────────────────────┘
600： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:34:29 ID:8AwsWS9Y0: （　-∀-）「【水底の美術館】ねえ……」

（　･∀･）「貰い物のチケットで気まぐれに来た
　　　　　　ロア展のはずが、とんでもないところに
　　　　　　迷い込んじゃったわ」

（　＞＜）「正直……僕も、信じられません」

（　＞＜）「………………ぁ」

　　　〔 ? 〕
（　･∀･）

┌──────────────────────┐
│……つい…………普段の一人称が……▼
│
└──────────────────────┘
601： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:35:48 ID:8AwsWS9Y0: （　･∀･）「どうしたの？」

（　＞＜）「いえ、ええと……僕って、つい」

（　･∀･）

（　-∀-）ﾊﾟﾝｯ「あら、そんなこと！」
　　　人゛

（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│そんなこと…………▼
│
└──────────────────────┘
602： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:36:24 ID:8AwsWS9Y0: （　-∀･）ﾊﾟﾁｯ「アタシと名乗る男の前で
　　　　　　　　何を恥ずかしがることがあるのよ？」

（　･∀･）「いいじゃない！
　　　　　　僕が一人称の女の子なんて、素敵よ」

（　＞＜）「……ありがとう、ございます」

┌──────────────────────┐
│一括りにされたのは複雑だが……▼　
│
└──────────────────────┘
603： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:36:52 ID:8AwsWS9Y0: （　･∀･）「……それにしても」

……（　･∀･）

（　･∀･）ｼﾞ-

　　────────────────────┤
　　　　　　　　　　　＿､、　,＿.　　　　　　
　　　　　　　　　　_y/iIIi::′′`ⅴ√Iiillitｰ>..＿､.　　
　　　　　　　　　　′′￣¨¨\¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦,--､　　:
　　　　　　　　　　　　　￣￣￣′′\¦¦¦¦¦∫∫∫,/￣`′′..:
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣

┌──────────────────────┐
│ギャララーはしゃがみこむ……▼
│【ひねくれた穴ぐら】を覗き込んでいるようだ
│が……▼
└──────────────────────┘
604： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:37:55 ID:8AwsWS9Y0: （　･∀･）「……これ、絵じゃないわよね」

（　＞＜）ｼﾞ-

（　＞＜）「………………ですね」

┌──────────────────────┐
│黒い部分はぽっかり穴が空いているようだ……▼
│底は……見えない…………▼
└──────────────────────┘
605： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:39:22 ID:8AwsWS9Y0: （　･∀･）゛ｺﾞｿｺﾞｿ

（　･∀･）
　　う[Roa]

┌──────────────────────┐
│ギャララーはパンフレットを取り出した……▼　
│
└──────────────────────┘
606： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:39:55 ID:8AwsWS9Y0: （　･∀･）「これ、ヴィーも持ってるかしら」

（　＞＜）゛ｺｸ

（　･∀･）「……じゃ、いいわね」

（　･∀･）ﾎﾟｲ
　　　つミ[Roa]

　　────────────────────┤
　　　　　　　　　　　＿､、　,＿.　ﾋｭ-　　　　
　　　　　　　　　　_y/iIIi::′′`ⅴ√Iiillitｰ>..＿､.　　
　　　　　　　　　　′′￣¨¨\¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦[Roii¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦,--､　　:
　　　　　　　　　　　　　￣￣￣′′\¦¦¦¦¦∫∫∫,/￣`′′..:
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣

（；＞＜)そ

┌──────────────────────┐
│ギャララーはパンフレットを
│【ひねくれた穴ぐら】に投げ込んだ……▼
└──────────────────────┘
607： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:41:12 ID:8AwsWS9Y0: （；＞＜）「何を」

（　･∀･）「シー」

（；＞＜）

　　────────────────────┤
　　　　　　　　　　　＿､、　,＿.　　ｼﾝ　　　
　　　　　　　　　　_y/iIIi::′′`ⅴ√Iiillitｰ>..＿､.　　
　　　　　　　　　　′′￣¨¨\¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦¦,--､　　:
　　　　　　　　　　　　　￣￣￣′′\¦¦¦¦¦∫∫∫,/￣`′′..:
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣

┌──────────────────────┐
│耳をすませる……▼
│…………パンフレットがどこかに着地したよう
│な音は……しない…………▼
└──────────────────────┘
608： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:43:37 ID:8AwsWS9Y0: （　･∀･）「……いやだ、底なしなの？コレ」

（　＞＜）「何してるんですか」

（　･∀･）「え？ちょっと興味本意で──」

　　!
　　li
　　ll　ﾋｭﾝｯ
　　lll
　　lll
　[Roa]゛ｶﾞｺﾞｯ
　（；x∀x)そ！？
　　　　　　　　　そ（＞＜；）

┌──────────────────────┐
│パンフレットが……▼
│
└──────────────────────┘
609： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:45:28 ID:8AwsWS9Y0: （；-∀･）゛「痛っ、か、角が！
　　　　　　　いやパンフレット今、どこから」

　　……（　＞＜）

　　　　　（　＿_）゛ｺﾞｿｺﾞｿ

（　＞＜）ｽｯ「上からですよ」
　　ぅ[Roa]

（；･∀･）「上からと言ったって、
　　　　　　それ今……穴に落としたのよ」

（　＞＜）「…………〝ひねくれて〟いるんじゃ
　　　　　　ないですか」

（；･∀･）

（；･∀･）「ヴィー、機嫌悪い？」

┌──────────────────────┐
│ギャララーの行動は……考えなし過ぎる……▼
│
└──────────────────────┘
610： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:46:26 ID:8AwsWS9Y0: （　＞＜）ﾊﾟﾗ「もう少し慎重に行きましょうか」
　　ぅ[Roa]

（　･∀･）「小さな女の子にたしなめられた……」

（　＞＜）ﾊﾟﾗ「パンフレットも、貴重な持ち物です」
　　ぅ[Roa]

（　＞"＜）
　　ぅ[Roa]

┌──────────────────────┐
│これは……▼
│
└──────────────────────┘
I
611： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:49:30 ID:8AwsWS9Y0: （　･∀･）「どうかした？」

（　＞"＜）「………見ない方が、いいですよ」

┌──────────────────────┐
│パンフレットの中身が……▼
│
└──────────────────────┘
612： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:49:56 ID:8AwsWS9Y0: 　┏┿━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇┓

　　　【■■lli..

　　　　　　　　　　┌.■::..┐　　iilll■
　　　　　　　「■　{ 〆廻iilj）■..,,ﾉ
　　　elllii■　　¨\,■■ *..iiillllル葉lllii..
　
　
　　　　■別とは旅■■■llllii..itるもの。
　　　　手lllllliii,!!!lh■とはよく言■■■■lliii
　　　　水底のp■■gllligはきttttttt
　　　　■llii:(手が出るLllllljliにす■るだiilう，
　　　　　　　　■■■■■■
　　　　ただし、..ii:■■■lllliiならない。
　　　　　　　　　■::lljii..
　　　　メlliiア.::■いに■llllliiii..くのなら
　　　　忘れe■■::::..,!!い■■■llllllljclとddtj
　　　　戻lliて来る気■■■いのなら
　　　　そうと■■■lllllliii..話だjtpgllii

　　　　　　　　　　─･･…|ﾟ＾■■のiill記より■■
　　　

　┗◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━┿┛

.
613： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:51:52 ID:8AwsWS9Y0: （iill ∀ ）

（　＞＜）「……だから、見ない方がいいと…………」

┌──────────────────────┐
│パンフレットはすべてのページがベッタリと
│赤黒く塗りつぶされている……▼
└──────────────────────┘
614： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:52:51 ID:8AwsWS9Y0: （　＞＜）「……どうします、持っていきますか？」

（；-∀-）「…………置いていこうかしら」

（　＞＜）「僕も、それがいいと思います」

……（　＞＜）
　　　　ぅ[Roa]

（　＞＜）ｽｯ
　　　　　　[Roa]

┌──────────────────────┐
│【ひねくれた穴ぐら】の横に置いた……▼
│
└──────────────────────┘
615： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:53:50 ID:8AwsWS9Y0: （　＞＜）「行きますか」

（；-∀-）「……ええ」

（；∩)∀(∩ ｷﾞｭﾑ

（　･∀･）「よし！」

（　＞＜）「なんですかそれ」

（　･∀･）「気合い入れたのよ、気合い」

（　･∀･）「あんまり女の子に頼り切りじゃ、
　　　　　　情けないでしょ？」

（　＞＜）「今更ですよ」

（　･∀･）「言うようになったわね」

┌──────────────────────┐
│ギャララーは頼りない……▼
│
└──────────────────────┘
616： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:54:43 ID:8AwsWS9Y0: （　＞＜）ﾁﾗ

　　　　　　　│
　　　　　　　│
　　　　　　　│
　　　　　　　│
　　　　　　　│
　　　　　　　│
　　　　　　　│
　　　　　　　└───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[Roa]

　　　　　　　　　　　　"(＞＜　）

┌──────────────────────┐
│廊下は折れ曲がって続いている……▼
│
└──────────────────────┘
617： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 01:55:21 ID:8AwsWS9Y0: 　　　　　　　│
　　　　　　　│
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　　　　　　　└───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[Roa]

┌──────────────────────┐
│now loading……▼
│
└──────────────────────┘
618： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 02:08:27 ID:pEFPxC7c0: 　　　　　　　　　　　　　【>>594】

　　　〈 ! 〉
　（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│あれは…自分の姿に見える……▼
│
└──────────────────────┘
619：オマケ ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 02:09:09 ID:pEFPxC7c0: （　＞＜）゛ｷﾞｭ

┌──────────────────────┐
│バラの花びらが…散らないように……▼
│気を付けなくては……▼
└──────────────────────┘
620： ◆W.bRRctslE：2019/05/01(水) 02:10:10 ID:pEFPxC7c0: 短いですね。ここまでです

素敵な支援絵ありがとうございます
きっとヴィーの力になります
621：名無しさん：2019/05/01(水) 11:02:59 ID:WaommSGQ0: 乙
楽しみにしてるゾ
622：名無しさん：2019/05/01(水) 11:42:15 ID:/tA008XM0: 乙です
会ったばかりなのにもう仲の良さそうな二人が可愛い
次も楽しみだ
623：名無しさん：2019/05/06(月) 17:29:54 ID:gM4FsBxU0: 乙
かわいいなふたりとも
624： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:10:50 ID:Q9ajZ/x60: 　　＼　　　　　　　　　　　　／
　　　＼　　　　　　　／|￣￣|
　　　　＼　　　　　／　|　　|
　　　　　|￣￣￣￣￣|　　|　　|
　　　　　|　　　　　|:: .　|　　|
　　　　　|　　　　　|::::　|　　|
　　　　　|　　　　　|:::.　|　　|
　　　　／:y(.>..ミ､)ｱ.r＼　|　　|
　　　／　　　　　　　＼|＿＿|
　　／:::::..　　　　　　　　　　|
　／:::::::....　　　　　　　　　　|
／::::::::::::::......　　　　　　　　　＼

……（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│突き当たりの直前……右手に扉があるが……▼
│奥に何か…………▼
└──────────────────────┘
625： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:11:20 ID:Q9ajZ/x60: ……（　＞＜）

　　　〈 ! 〉
（　＞＜）

（　＿_）゛

（　＞＜）ｽｯ
　　ぅy

┌──────────────────────┐
│これは……枝だろうか……▼
│奥に進むにつれ点々と落ちている…………▼
└──────────────────────┘
626： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:11:56 ID:Q9ajZ/x60: ……（　＞＜）

（　＞＜）゛

　　　　　　　　　　　　　　　　.._,, ゛､、
　　　　　　　　　　　　　　　./:。-ｧ
　　　　　　　　　　　　　.kw∈ミ;;ﾉ,ﾉyr.z
　　　　　　　　　　　　　　X&jk0!yirX

　　（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│突き当たりだが……▼
│小鳥が巣の中で蹲っている……▼
└──────────────────────┘
627： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:12:22 ID:Q9ajZ/x60: （　･∀･）「ねえヴィー、アレは」

（　＞＜）「……拾いましたね。
　　　　　　ロアの手記を、ハーブの大部屋で」

（　＞＜）「【忘却の鳥】です」

┌──────────────────────┐
│ヴィロードはパンフレットから挟み込んでいた
│手記を取り出した……▼
└──────────────────────┘
628： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:12:44 ID:Q9ajZ/x60: 　┏┿━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇┓

　　　【忘却の鳥】

　　　　　　　　　　　　.._,,
　　　　　　　　　　　/:。-ｧ
　　　　　　　　　　∈ミ;;ﾉ,ﾉ

　　　　自由を追い求め、
　　　　暖かな鳥籠に別れを告げた遠い過去。

　　　　彼の姿は、薄れている。

　　　　永く険しい旅路の中で、
　　　　自らの姿を忘れてしまったのだろう。

　　　　今や、空を眺めることは無い。

　　　　水底に沈んだ夢を
　　　　求める者がいないように。
　　　

　┗◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━┿┛

.
629： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:13:22 ID:Q9ajZ/x60: （　･∀･）「改めて見るとなんだか、
　　　　　　見放されたような文面ね」

（　＞＜）゛ｺｸ

┌──────────────────────┐
│ロアは何を思ってこの作品を制作したのだろう
│……▼
│いや……それにしてもこの内容は…………▼
└──────────────────────┘
630： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:13:43 ID:Q9ajZ/x60: （　＞＜）「暖かな鳥籠……」

　──つまり、この作品は鳥籠なのさ

（　＞＜）

　──鳥籠なのに肝心の鳥がいないんだ

（　＞＜）゛

　──ロアはね、その鳥を夢と見立てたらしいんだ

　　　〈 ! 〉
（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│この作品は……もしかしたら…………▼ 　
│
└──────────────────────┘
631： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:14:03 ID:Q9ajZ/x60: ('(-∀-∩『鳥が、夢が、
　　　　　出ていってしまったから【夢の跡】
　　　　　どうだい、面白いだろ？』

┌──────────────────────┐
│お喋りな彼の言っていた……▼
│『対となる作品』なのかもしれない……▼
└──────────────────────┘
632： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:14:24 ID:Q9ajZ/x60: ……（　＞＜）

（；･∀･）「あっ、ヴィーちょっと！」

　　　　　　　　　　　　　　　　.._,, 　ﾋﾟｨ……
　　　　　　　　　　　　　　　./:。;-ｧ
　　　　　　　　　　　　　.kw∈ミ;;ﾉ,ﾉyr.z
　　　　　　　　　　　　　　X&jk0!yirX

　　　　　……（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│【忘却の鳥】は苦しそうに震えている……▼ 　
│
└──────────────────────┘
633： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:14:53 ID:Q9ajZ/x60: （；･∀･)彡ﾊﾞｯ
　　う；＞＜)そ

（　＞"＜）「…………何を」

（；･∀･）「危ないかもしれないでしょ！
　　　　　　不用意に近付くのはやめてちょうだい」

（　＞＜）「でも」

（；-∀-）「でもも何も無いの。
　　　　　　ここまででも、散々な目にあってるわ」

（　＞＜）「……」

┌──────────────────────┐
│【固執する悪意】や【虚ろ】……黒い手……▼
│【青髪】の姿が頭を過ぎる……▼
└──────────────────────┘
634： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:15:33 ID:Q9ajZ/x60: （　＞＜）「……すいません。僕が、不用心でした」

（　-∀-）「わかってくれたなら、いいのよ。
　　　　　　さっきの【ひねくれた穴ぐら】のことも
　　　　　　あるし……」

（　･∀･）「アタシが言えたことじゃ、無いんだけど」

（(　＿_)）ﾌﾙﾌﾙ

（　＞＜）「せっかく二人いるんですし……」

（　＞＜）「二人で、何でも口に出して行きましょう」

（　＿_）゛「…………ひとりきりでは、気付けないこと
　　　　　　　の方がずっと、多いはずですから」

┌──────────────────────┐
│声が少しずつ小さくなる……▼
│この状況の異様さを意識してしまうと……だめだ
│…………▼
└──────────────────────┘
635： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:16:00 ID:Q9ajZ/x60: （　･∀･）「そうね、そうよね」

（　･∀･）ｽｯ
　　う　＞＜）ﾌﾜ

（　-∀-）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ「……二人なら、大丈夫ね」
　　う゛＞＜）

┌──────────────────────┐
│優しく頭を撫でられる……▼
│…………少しだけ……落ち着いた……▼
└──────────────────────┘
636： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:16:25 ID:Q9ajZ/x60: （(　＞＜)）ﾌﾙﾌﾙ

（　･∀･）「あら」

（　＞＜）「……ありがとう、ございます」

（　-∀･）ﾊﾟﾁｯ「いいのよ」

（　-∀-）「……でも、ヴィーあなた。
　　　　　　まだ何かあるのでしょ？」

（　･∀･）「【忘却の鳥】が気になったのよね。
　　　　　　どうしてか教えてちょうだいな」

（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│変なところで……鋭い…………▼
│
└──────────────────────┘
637： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:16:52 ID:Q9ajZ/x60: （　＞＜）「……ロア展で【夢の跡】の話を、
　　　　　　聞きました」

（　･∀･）「【夢の跡】？
　　　　　　……確か、展示スペースCの」

（　＞＜）゛ｺｸ

（　-∀･）「それが関係しているわけね」

（　＞＜）「……はい」

┌──────────────────────┐
│ヴィロードはお喋りな彼の話を伝えた……▼
│
└──────────────────────┘
638： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:20:01 ID:Q9ajZ/x60: （　-∀-）゛

（　･∀･）「……なるほど」

（　-∀･）「だったら調べちゃいましょうか！」

（　＞＜）

（　･∀･）「なによ、その真顔は」

（　＞＜）「……いえ」

┌──────────────────────┐
│言葉が出てこない……▼
│
└──────────────────────┘
639： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:20:22 ID:Q9ajZ/x60: ……（　･∀･）

（　･∀･）゛

　　　　　　　　　　　　　　　　.._,, 　ﾋﾟ……
　　　　　　　　　　　　　　　./:。;-ｧ
　　　　　　　　　　　　　.kw∈ミ;;ﾉ,ﾉyr.z
　　　　　　　　　　　　　　X&jk0!yirX

　　　　　　　　（　･∀･）ｼﾞ-

┌──────────────────────┐
│ギャララーは【忘却の鳥】を観察している
│……▼
└──────────────────────┘
640： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:20:42 ID:Q9ajZ/x60: （　･∀･）「なんというか……苦しそうね、コレ」

（　＞＜）「……はあ。でも、いいんですか？」

（　･∀･）「何が？」

（　＞＜）「…………危ないから、止めるかと。
　　　　　　そこに、扉もありますし」

（　-∀･）「危険は無さそうと判断したわ。
　　　　　　何より、ヴィーが気になるんでしょ」

（；＞＜）「それは」

┌──────────────────────┐
│否定できない……▼
│
└──────────────────────┘
641： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:21:03 ID:Q9ajZ/x60: （　･∀･）「そうと決まれば、よ。
　　　　　　アタシ、決めたらとことんなんだから」

（　＞＜）「そう、ですか」

（　＿_）゛

（　＿_）「…………ありがとうございます」

（　-∀-）「んもう、ヴィーはそればっかりね。
　　　　　　いい子なのもわかるけど、いいのよ？
　　　　　　もっと楽にして」

（　＞＜）「…………ええと」

（　-∀･）ﾊﾟﾁｯ「ね？」

（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│ギャララーのウインクは色々と……有無を言わせ
│ない…………▼
└──────────────────────┘
642： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:21:39 ID:Q9ajZ/x60: （　･∀･）「それにしても」

　　　　　　　　　　　　　　　　.._,, 　ｨ……
　　　　　　　　　　　　　　　./:。;-ｧ
　　　　　　　　　　　　　.kw∈ミ;;ﾉ,ﾉyr.z
　　　　　　　　　　　　　　X&jk0!yirX

（　･∀･）「どうしてこんなにつらそうなのかしら」

（　＞＜）

（　＞＜）「…………姿」

┌──────────────────────┐
│『彼の姿は薄れている』……▼
│ロアの手記にはそうあった……▼
└──────────────────────┘
643： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:23:04 ID:Q9ajZ/x60: （　＞＜）「自分を、見失っているから……
　　　　　　苦しいのではないでしょうか」

（　･∀･）「自分を見失う……」

（　＞＜）「どのような存在か
　　　　　　わからなくかってしまった、というか」

（　･∀･）「そういえば、近寄っても全然
　　　　　　動かないわね」

（　･∀･）「鳥なんてすぐに
　　　　　　飛んで逃げてしまうイメージなのに」

（　＞＜）「…………あるいは、自身の『翼』の存在を
　　　　　　忘れてしまっているから、
　　　　　　動けないのかもしれません」

　　　　　　　　　　　　　　　　.._,, 　……
　　　　　　　　　　　　　　　./:。;-ｧ
　　　　　　　　　　　　　.kw∈ミ;;ﾉ,ﾉyr.z
　　　　　　　　　　　　　　X&jk0!yirX

┌──────────────────────┐
│【忘却の鳥】は見ているこちらまで悲しくなる
│ほど震えている……▼　
└──────────────────────┘
644： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:23:48 ID:Q9ajZ/x60: （　＞＜）「なんとか、
　　　　　　してあげられないでしょうか」

　　　〈 ! 〉
（　･∀･）

（　-∀-）

（　-∀-）「……なるほどね」

┌──────────────────────┐
│ギャララーは静かに腕を組んでいる……▼
│
└──────────────────────┘
645： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:24:12 ID:Q9ajZ/x60: （　･∀･）「ヴィーは、コレを助けたいのね」

（　＞＜）「…………ええと」

（　･∀･）「……」

（　＞＜）「困っているときは、お互いさまと……
　　　　　　父がよく言っていて、それで」

（　-∀-）

（　･∀･）「……素敵なお父さまね」

（　＞"＜）

（；･∀･）「どうしてそこでしかめ面になるのよ」

┌──────────────────────┐
│父は……ただのロア馬鹿だ…………▼
│
└──────────────────────┘
646： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:24:40 ID:Q9ajZ/x60: （　･∀･）「……ヴィーは優しい子ね」

　　　〔 ? 〕
（　＞＜）

（　-∀-）「言葉のままよ。いいの、深く考えないで」

（　＞＜）「……はあ」

（　･∀･）ﾊﾟﾝｯ「さ！どうしたらいいか考えましょ」
　　　人゛

（　＞＜)そ

（　＞＜）゛ｺｸ

┌──────────────────────┐
│流されたような気がしないでもないが……▼
│
└──────────────────────┘
647： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:25:15 ID:Q9ajZ/x60: （　･∀･）「今の状態が『悪い』なら、
　　　　　　そこから変えてやればいいのよね」

（　＞＜）「今の状態……鳥籠から出ていること、
　　　　　　ですか」

（；-∀-）「ううん…………その鳥籠が【夢の跡】だと
　　　　　　すると、変える、即ち鳥かごに戻す
　　　　　　なんてのは、なかなかの難題ね」

（　＞＜）゛

（　＞＜）「折角飛び立ったというのに、元の場所に
　　　　　　戻るというのも……」

（　＞＜）「なんだか、違う気がします」

（　･∀･）「全くね。
　　　　　　戻りたいのはアタシたちの方だわ」

┌──────────────────────┐
│変えるためには……変えるべき場所に気付かなけ
│ればならないのだが……▼
│【忘却の鳥】の場合は……………………▼
└──────────────────────┘
648： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:25:40 ID:Q9ajZ/x60: 　　　　　　　　　　　　　　　　.._,, 　ﾋﾟｨ……
　　　　　　　　　　　　　　　./:。;-ｧ
　　　　　　　　　　　　　.kw∈ミ;;ﾉ,ﾉyr.z
　　　　　　　　　　　　　　X&jk0!yirX

　　　　　　（；-∀-）
　　　　　（　＿_）゛

┌──────────────────────┐
│鳴き声がむなしく響く……▼
│
└──────────────────────┘
649： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:26:09 ID:Q9ajZ/x60: （　＿_）゛ﾋﾟﾗ
　　ぅ［］

（　＞＜）ｼﾞ-
　　ぅ［］

┌──────────────────────┐
│改めて手記を見直してみる……▼
│
└──────────────────────┘
650： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:26:36 ID:Q9ajZ/x60: （　＞＜）「……自らの姿を、忘れてしまった…………」

（　･∀･）゛「え？」

（　＞＜）「気になりませんか」

（　･∀･）「…………忘れている」

（　-∀･）「それはつまり、思い出せば……
　　　　　　何かが変わるということかしら」

（　＞＜）゛ｺｸ

┌──────────────────────┐
│わからなくなったのなら……教えてやればいいの
│だ……▼
│しかし……▼
└──────────────────────┘
651： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:26:58 ID:Q9ajZ/x60: （　･∀･）「さあて」

（　-∀･）゛

　　　　　　　　　　　　　　　　.._,, ゛､、
　　　　　　　　　　　　　　　./:。;-ｧ
　　　　　　　　　　　　　.kw∈ミ;;ﾉ,ﾉyr.z
　　　　　　　　　　　　　　X&jk0!yirX

（　･∀･）「どうやって思い出させてやりましょ？」

（；＞＜）

┌──────────────────────┐
│………………少なくとも……▼
│言葉は通じないだろう……▼
└──────────────────────┘
652： ◆W.bRRctslE：2019/05/09(木) 15:27:27 ID:Q9ajZ/x60: ここまで
653：名無しさん：2019/05/10(金) 11:48:36 ID:EenlKbwo0: おつおつ
二人とも優しいな…
654：名無しさん：2019/05/10(金) 20:19:51 ID:SxCeCPzY0: 乙です！
655： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:42:56 ID:6hv9FUfI0: （　-∀･）「どうかしら」

　　　　　　　　　　　　　　　　.._,, ゛,,
　　　　　　　　　　　　　　　./:。;-ｧ
　　　　　　　　　　　　　.kw∈ミ;;ﾉ,ﾉyr.z
　　　　　　　　　　　　　　X&jk0!yirX

（　･∀･）「鳥よと言って伝わるもの？」

（　＞＜）「そもそも『鳥』という言葉を
　　　　　　理解できるかどうか……」

┌──────────────────────┐
│姿を忘れた【忘却の鳥】……▼
│どうすれば思い出させてやれるのだろうか……
│……▼
└──────────────────────┘
656： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:43:21 ID:6hv9FUfI0: （　＞＜）「…………似顔絵、とか」

（　･∀･）「『これがアナタよ』って、
　　　　　　描いて見せるの？」

（　＞＜）゛ｺｸ

（　-∀･）「なるほどね、悪くなさそう。
　　　　　　ちょっと……ペンを持っていたか
　　　　　　探してみるわね」

（　＞＜）゛

　　　ｺﾞｿｺﾞｿ
（　･∀･）゛　"(＞＜　）
　　　　　　　　　ｺﾞｿｺﾞｿ

┌──────────────────────┐
│ポケットを確認する…………▼
│
└──────────────────────┘
657： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:43:42 ID:6hv9FUfI0: 【 column 】
┌──────────────────────┐
│持ち物について……▼
│
└──────────────────────┘

.
658： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:44:02 ID:6hv9FUfI0: 【（　＞＜）】

頭：リボンカチューム

上：フリルのシャツ
　　├ 首元/赤のリボンスカーフ
　　└ 胸ポケット/レースのハンカチ

下：赤色のスカート
　　├ 右ポケット/パンフレット
　　└ 左ポケット/赤いバラ

┌──────────────────────┐
│持ち物はいっぱいだ……▼
│
└──────────────────────┘
659： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:44:28 ID:6hv9FUfI0: 【 column 】
┌──────────────────────┐
│持ち運べるのはポケットの数だけだ……▼
│あぶれてしまった分は置いていかなければならな
│い……▼
└──────────────────────┘

.
660： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:44:50 ID:6hv9FUfI0: （　＞＜）

（　＿_）゛

┌──────────────────────┐
│役に立ちそうなものはない……▼
│
└──────────────────────┘
661： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:45:30 ID:6hv9FUfI0: （；-∀-）「……その感じだと、ヴィーも？」

（　＿_）゛ｺｸ

（；･∀･）「ダメねえ……あまりモノを持たない方
　　　　　　だとは思っていたけど、
　　　　　　今後はペンぐらい携帯しようかしら」

（　＞＜）

（　＞＜）「……そうですね」

┌──────────────────────┐
│今後は…………▼
│さらりとその言葉が出てくるのは……心強い……▼
└──────────────────────┘
662： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:45:53 ID:6hv9FUfI0: （；-∀-）「ううん、でも、どうしましょ。
　　　　　　これは本当に打つ手なしだわ」

（　＿_）゛

┌──────────────────────┐
│ギャララーの言う通りだ…………▼
│何か……ないだろうか…………▼
└──────────────────────┘
663： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:46:28 ID:6hv9FUfI0: （　＿_）「……あるいは、
　　　　　　鏡でもあればいいんですけど」

（；-∀･）「鏡ねえ」

（　-∀-）「ううん、そうね……。
　　　　　　ここまで広い場所なら、
　　　　　　鏡の1枚や2枚ありそうなものだけど」

（　＞＜）

（　＞＜）「先へ、進んでみますか」

┌──────────────────────┐
│扉は……すぐそこにある…………▼
│
└──────────────────────┘
664： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:46:56 ID:6hv9FUfI0: （　･∀･）「アタシはいいけど……いいの？」

（　＞＜）「いつまでもここに留まるわけには、
　　　　　　いきませんし、それに」

（　＞＜）「『この場所』で起きていることであれば
　　　　　　　やっぱり、
　　　　　　『この場所』に解決策があるような気が
　　　　　　　します」

（　･∀･）

（　-∀-）「水底のことは水底で、ね」

┌──────────────────────┐
│突き当たり手前の扉……▼
│進むとすれば、そこしかない……▼
└──────────────────────┘
665： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:49:15 ID:6hv9FUfI0: ……（　＞＜）

　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　〔│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　───────────────┘￣￣└─┤

　　　　　　……（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│扉だ……▼
│
└──────────────────────┘
666： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:49:45 ID:6hv9FUfI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾀﾝ ε≡　│　〔│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　───────────────┘￣￣└─┤

　　　　　　　　（　･∀･）゛

┌──────────────────────┐
│…………………………▼
│
└──────────────────────┘
667： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:50:05 ID:6hv9FUfI0: （　･∀･）ﾋﾟﾀ

（　･∀･）「……」

┌──────────────────────┐
│……………………▼
│
└──────────────────────┘
668： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:50:29 ID:6hv9FUfI0: （　･∀･）「優しさは、甘さにもなりうる」

（　･∀･）「──なんて、言えないわよね」

（　-∀-）「せめてここにいる間だけでも……
　　　　　　あの子が足を掬われないよう、
　　　　　　アタシが気を付けておきましょうか……」

┌──────────────────────┐
│…………▼
│
└──────────────────────┘
669： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:51:02 ID:6hv9FUfI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾀﾝ ε≡　│　〔│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　───────────────┘￣￣└─┤

┌──────────────────────┐
│now loading……▼　
│
└──────────────────────┘
670： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:51:28 ID:6hv9FUfI0: 【 B3F ― D 】

　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　C ─▽　　　　　　　　　　　　　　　　▽─ ？
　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　＼
　　　　　　　　＼（　＞＜）
　　　　　　　　　＼
……（　＞＜）

　￣￣￣￣￣￣＼　　　　　　　　　　　　　／
　　（　＞＜）　＼　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│一面ガラス張りの大部屋だ……▼
│自分の姿が各所に映し出されている…………▼
└──────────────────────┘
671： ◆W.bRRctslE：2019/05/10(金) 20:52:12 ID:6hv9FUfI0: ｶﾞﾁｬ

……（　･∀･）

　　　　そ
（　x∀x）゛ｺﾞﾂｯ

（　＞＜）「……大丈夫ですか？」

（；-∀-）「いたた、ちょっと天井が低くて」

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│ギャララーは歩き辛そうにしている……▼
│天井は……ヴィロードの身長より少し余裕がある
│程度の高さだ……▼
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【Roa】のようです ……（ ＞＜）