【Roa】のようです ……（　＞＜）

472： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:00:32 ID:8/cE9ff.0: 　　┏┿━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇┓

　　　【虚ろ】

　　　　..　　　　　　　,､
　　　　　　　　　　　)：(
　　　　　　　　　　くﾉ ν \ゝ
　　　　..　　　　　　( / 'J

　　　　何も考えることができず、
　　　　何も作り出すことができない。

　　　　それでも私は創り出さずにはいられない。

　　　　ああ、この虚ろをどうしよう。

　　　　私の意志と矛盾する彼女はきっと、
　　　　『私』を求めて彷徨い続けることだろう。

　　　　虚ろに触れては虚ろになる。
　　　　彼女には、近付いてはならない。
　　　

　　┗◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━┿┛

.
473： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:01:13 ID:8/cE9ff.0: （　＞"＜）

┌──────────────────────┐
│上の階で追い回された作品だ……▼
│頭の二文……首と両腕がないのはそういうこと
│だったのか…………▼
└──────────────────────┘
474： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:02:22 ID:8/cE9ff.0: ……　　　　　　　　　　‘`´´´ﾉ´´´´´
　　　　´``````　　　
　´´´ﾊ´´``┰┰┰┰┰　　　　ｶﾞｻｯ
　　　　　　　　"(＞＜　）　　´´´```````´´
　　　　　　````````´´´´´´´´´　　　　　　´´´ﾊ´´````´´´‘`´´´ﾉ
　　　　　　　　　　　´´　　┌─┐´´´```````´´

……　　　　　　　　　　‘`´´´ﾉ´´´´´
　　　　´``````　　　
　´´´ﾊ´´``┰┰┰┰┰〈 ! 〉
　　　　　　　　"(＞＜　）　　´´´```````´´
　　　　　　````````´´´´´´´´´　　　　　　´´´ﾊ´´````´´´‘`´´´ﾉ
　　　　　　　　　　　´´　　┌─┐´´´```````´´

　　　　､､ｽｯ
（　＞＜）,,
　　ぅ〔l￣ﾚ'ﾉ
.　　　　￣ ´

┌──────────────────────┐
│ブリキのじょうろだ……▼　　
│これが【探し物】だろうか…………▼
└──────────────────────┘
475： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:03:16 ID:8/cE9ff.0: ＜ヴィー！

……　　　　　　　　　　‘`´´´ﾉ´´´´´
　　　　´``````　　　　　　　　ｶﾞｻｶﾞｻ
　´´´ﾊ´´``┰┰┰┰┰``´´´‘`　 (＞＜　）……　´´´```````´´
　　　　　　````````´´´´´´´´´　　　　　　´´´ﾊ´´````´´´‘`´´´ﾉ
　　　　　　　　　　　´´　　┌─┐´´´```````´´

┌──────────────────────┐
│ギャララーが呼んでいる……▼
│
└──────────────────────┘
476： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:03:46 ID:8/cE9ff.0: （　･∀･）「どう、何か見つかった？」

　､　　　　,、
（(　＞＜)）ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ
`` ``,````　````､､`

（　･∀･）「あらま。随分と草まみれ」

（　＞＜）゛ｺﾞｿｺﾞｿ

（　＞＜),, 「……紙と、じょうろが」
　　ぅ〔l￣ﾚ'ﾉ
.　　［］￣ ´と

（　-∀･）「紙……また何かメッセージが？」

（　＞＜）「いえ、こちらは少し様子が違って……」

┌──────────────────────┐
│ロアの手記らしいことを伝える……▼
│
└──────────────────────┘
477： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:05:27 ID:8/cE9ff.0: （；-∀-）「こんなものが落ちているとなると、
　　　　　　やっぱり、このおかしな場所も当然
　　　　　　ロアの美術館ってことになるわけね……」

（　＞＜）゛ｺｸ

（；-∀-）「……………………」

（　-∀-）「…………………………………………よし」

（　＞＜）

（　･∀･）「わからないことはとりあえず、
　　　　　　わからないままにしておきましょ」

（　-∀-）「無理に解明しようとすると、
　　　　　　どうしてもね……疲れちゃうから」

（　＞＜）゛

（　･∀･）「そのじょうろは……そうね、ヴィー。
　　　　　　とりあえずこっちへ来てみて、
　　　　　　あ、それは持ったままでいいわ」

（　＞＜）゛ｺｸ

┌──────────────────────┐
│ギャララーは大部屋のさらに奥を探していた
│ようだ……▼
└──────────────────────┘
478： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:06:09 ID:8/cE9ff.0: ……（　＞＜）

（　＞＜）

　　　〈 ! 〉
（　＞＜）

　　　　　　　　　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　／／＼＼
　　　　　　　　　　　　／／.:▼:.＼＼
　　　　　　　　　　　│￣┌─┐￣│
　　　　　　　　　　　│［│┛│］│
　　　　　　　　　　　│　└─┘　│
　　　　　　　　　　［ﾆ二ﾆニﾆ二ﾆニﾆ］　　
　　　　　　　　　　　│＿l＿＿l＿_│
　　　　　　　　　　　│_＿l＿＿l＿│
　　　　　　　　　　　│＿l＿＿l_＿│　´´´´´´´´´´´
　　　　　　　　　　　│＿＿l＿l＿_│
　　 ┰┰┰┰┰ 　　　　│_＿l＿＿l＿│ ´´´´```｀
　　　　　　　　　　　│＿l＿＿l_＿│
　　　　　　　```````´´``````　
　´´´ﾊ´´`` ﾉ"｀ ┰┰┰``´´´‘`´´´ﾉ´´　　　　´´´```````´´
　　　　　　````````´´´´´´´´´　　　　　　´´´ﾊ´´````´´´‘`´´´
　　　　　　　　　　　´´　　┌─┐´´´```````´´

　（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│模型の時計塔だ……▼
│尖端まで入れると2ｍはありそうだ……▼
└──────────────────────┘
479： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:07:09 ID:8/cE9ff.0: （　･∀･）「凝ってるわよね、それ。
　　　　　　……これもロアの作品なのかしら」

（　＞＜）ｼﾞ-

（　＞＜）゛ｺﾞｿｺﾞｿ

（　･∀･）「ヴィー？」

（　＞＜）「…………作品名が、見あたらないので……」

┌──────────────────────┐
│一周してみたがそれらしいものはない……▼
│
└──────────────────────┘
480： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:07:54 ID:8/cE9ff.0: （　･∀･）「作品名……そういえば、
　　　　　　ネームプレートが無いわね」

（　＞＜）「…………ロアは、作品に
　　　　　　必ず名前を付けたそうです」

（　＞＜）「中には【無題】という題の作品も
　　　　　　あるそうですが……」

（　＞＜）「だからこれは……調度品、
　　　　　　といったところじゃないですか」

（　･∀･）「やだ、詳しいじゃない」

（　＞＜）「…………両親の、影響で」

┌──────────────────────┐
│父母から毎日のように話を聞いている……▼
│
└──────────────────────┘
481： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:08:27 ID:8/cE9ff.0: （　･∀･）「ええと……」

（　-∀-）「……そうね、これを見てちょうだい」

（　＞＜）゛

（　＞＜）

　
（；＞＜）

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　＿
　　　　CID　　　　　　〈＿〉
　　　　(/\)　(×))))　┬┬
　　　　　　　　　〔＿〕　　　ｽﾞﾗﾘ

┌──────────────────────┐
│様々なガラクタが並べられている……▼
│ハサミやネジ……壺に………植木鉢……▼
└──────────────────────┘
482： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:09:18 ID:8/cE9ff.0: （　-∀-）「草の根を掻き分けるとね、
　　　　　　もう出るわ出るわ」

（　･∀･）「ヴィーのじょうろを足して……
　　　　　　全部で５つね」

（；＞＜）「一貫性が、なさすぎやしませんか」

（　･∀･）「……ね」

┌──────────────────────┐
│この中のどれかが【探し物】……▼　　
│
└──────────────────────┘
483： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:10:16 ID:8/cE9ff.0: （；･∀･）「ここからどうやって絞り込むかよね……」

（　＞＜）゛

（；-∀-）「何か、ヒントにでもなりそうなことって
　　　　　　なかったかしら……」

（　＞＜）

（　＿_）゛

（；-∀-）「……ま、無いわよね。アタシも
　　　　　　このゴチャゴチャを見つけるばかりで……」

┌──────────────────────┐
│石柱の部屋のようにあからさまなヒントはな
│かった……▼
│頭の中は草の香りでいっぱいだ……▼
└──────────────────────┘
484： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:11:07 ID:8/cE9ff.0: （；･∀･）「それらしいものといえば、ヴィーの見つけた紙ぐらいかしら？」

（　＿_）「…………あれは、手記だったので。
　　　　　　…関係ないと思います……」

（；-∀-）「まあ、そうよね……。アタシに関しては
　　　　　　どちらも知らない作品だったし」

（；＿_）゛

┌──────────────────────┐
│手詰まりか……▼
│
└──────────────────────┘
485： ◆W.bRRctslE：2019/03/27(水) 05:11:33 ID:8/cE9ff.0: 続きは後日
486：名無しさん：2019/03/27(水) 07:47:28 ID:51jGOu8A0: 乙
不穏だけれどどことなくあたたかい感じもして不思議
487：名無しさん：2019/03/27(水) 10:36:54 ID:lbrvh8x20: 乙
今まであまりしゃべらなかったヴィーがたくさん喋ってて新鮮だ
488：名無しさん：2019/03/27(水) 12:31:45 ID:7I1P9nko0: 乙！
489：名無しさん：2019/03/28(木) 10:17:15 ID:SGKOYV7w0: ｵﾂ
490： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:17:30 ID:qMhC4Jmo0: （；＿_）

┌──────────────────────┐
│何でもいい……▼
│何か他に気がついたことは……▼
└──────────────────────┘
491： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:17:56 ID:qMhC4Jmo0: （；-∀-）

（；･∀･）「……唸っていても仕方ないわね。
　　　　　　些細なことでもいいから、
　　　　　　気付いたことを並べていきましょ」

（；＿_）゛ｺｸ

（　＿_）

┌──────────────────────┐
│些細なことでもいいなら……▼
│
└──────────────────────┘
492： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:18:32 ID:qMhC4Jmo0: （；-∀-）

（；･∀･）「……唸っていても仕方ないわね。
　　　　　　些細なことでもいいから、
　　　　　　気付いたことを並べていきましょ」

（；＿_）゛ｺｸ

（　＿_）

┌──────────────────────┐
│些細なことでもいいなら……▼
│
└──────────────────────┘
493： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:19:09 ID:qMhC4Jmo0: （　＿_）「……草」

（　･∀･）「草？」

（　＞＜）「草の香り……ここの草は、
　　　　　　いい香りがする……気がします」

（　･∀･）「ああ、それはきっと」

　´´´ﾊ´´````´´´‘`´´´ﾉ´´　　　　ｽｯ ´´´```````´´
　　````````´´´´´´´´´　（　･∀･）　　　　´´´ﾊ´´````´´´‘`´´´ﾉ
　　　　　　　　　　　うﾉｷ
　　　　　　　　　　　　´´´```````´´

（　･∀･）「さっきも言ったけど、ここの草、
　　うﾉｷ　　みんなハーブなのよ。
　　　　　　ほら、これはローズマリー」

（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│ハーブ……▼
│ロアは庭造りでも趣味だったのだろうか……▼
└──────────────────────┘
494： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:19:47 ID:qMhC4Jmo0: （　･∀･）゛「こっちはイタリアンパセリね」
　　うξｼ

"(･∀･　）「これはセージ」
　ﾑﾛと

（　･∀･）「こっちはタイムだわ」
　　うwy

（　＞＜）「色々あるんですね」

（　-∀-）「……そうね。普通、これだけバラバラな
　　うwy　　種類がこんな風に綺麗に群生している
　　　　　　なんて、ありえないけど」

（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│足元のハーブは互いを損ねない程度にのびのび
│と生えている……▼
└──────────────────────┘
495： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:20:15 ID:qMhC4Jmo0: （　＞＜）

　　　〈 ! 〉
（；＞＜）

┌──────────────────────┐
│そういえば……▼
│
└──────────────────────┘
496： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:20:59 ID:qMhC4Jmo0: （　･∀･）「閑話休題。本題に戻りましょうか」

（；＞＜）「──あの」

（　･∀･）「どうかした？」

（；＞＜）゛ｺﾞｿｺﾞｿ

（；＞＜）「これ、タイム……でしたっけ」
　　ぅwy

（　･∀･）「ええ」

（；＞＜）「最初に落ちてきた草の束って、
　　ぅwy　　これじゃないですか」

┌──────────────────────┐
│【探し物】を見つけて……▼
│ そう書かれた紙と一緒に落ちてきたのは……▼
└──────────────────────┘
497： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:21:24 ID:qMhC4Jmo0: XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X

　　　　　　　　 ll
　　　　　　　　 lll　ﾋｭｳｯ
　　　　　..∧_li:.　　　　　┌──┐　　　　
　　..:::.　（　　l│　　　　│　　│　　　　
　　　　!!!!iiiiＹi!::│　　　　│　　│　　　　
　　　　.:iill:ハiil .:::.　　　　│　　│　　　　
　　　　.:::lll:ii´‘ii:.│::..　　　│　　│
　　　　..:iil!.　!ll:　ﾊﾟｻｯ　　│　　│
　──────、lll.────┘￣￣└──────┤
　　　　　　　　wy゛

　　　　　　　　　　　　　∑ 三 =（･∀･；）ｼｬｯ

X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

┌──────────────────────┐
│──確かにこの草だった……▼
│
└──────────────────────┘
498： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:22:00 ID:qMhC4Jmo0: （；-∀･）「なるほど！」

（；-∀-）「するとヒントは……」

（　･∀･）「「──タイム」」（＞＜　）

┌──────────────────────┐
│ようやく謎解きが進みそうだ……▼
│
└──────────────────────┘
499： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:22:56 ID:qMhC4Jmo0: （　･∀･）「ということは」

　　　　　　　　〔l￣ﾚ'ﾉ
.　　　　　　　　　￣ ´　　　　
　　　　　　　　　　　＿
　　　　CID　　　　　　〈＿〉
　　　　(/\)　(×))))　┬┬
　　　　　　　　　〔＿〕　　　

（　･∀･）「……これらは、
　　　　　　まるまるダミーだったということかしら」

（　＞＜）゛

（　＞＜）「タイム……時、時間……。
　　　　　　……おそらく、調べるべきは」

┌──────────────────────┐
│顔をあげる……▼
│
└──────────────────────┘
500： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:23:41 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　　　　　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　／／＼＼
　　　　　　　　　　　　／／.:▼:.＼＼
　　　　　　　　　　　│￣┌─┐￣│
　　　　　　　　　　　│［│┛│］│
　　　　　　　　　　　│　└─┘　│
　　　　　　　　　　［ﾆ二ﾆニﾆ二ﾆニﾆ］　　
　　　　　　　　　　　│＿l＿＿l＿_│
　　　　　　　　　　　│_＿l＿＿l＿│
　　　　　　　　　　　│＿l＿＿l_＿│　´´´´´´´´´´´
　　　　　　　　　　　│＿＿l＿l＿_│
　　 ┰┰┰┰┰ 　　　　│_＿l＿＿l＿│ ´´´´```｀
　　　　　　　　　　　│＿l＿＿l_＿│
　　　　　　　```````´´``````　
　´´´ﾊ´´`` ﾉ"｀ ┰┰┰``´´´‘`´´´ﾉ´´　　　　´´´```````´´
　　　　　　````````´´´´´´´´´　　　　　　´´´ﾊ´´````´´´‘`´´´
　　　　　　　　　　　´´　　┌─┐´´´```````´´

（　･∀･）
　　（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│時計塔で視線が重なった……▼
│まずこれで間違いないだろう……▼
└──────────────────────┘
501： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:24:10 ID:qMhC4Jmo0: （　･∀･）「文字盤のところ、どうかしら」

（　＞＜）「……あやしいですね」

……（　･∀･）

（　･∀･）゛ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

（　･∀･）　ｶﾞﾁｯ　
　　　┌─┐
　う［│┛│］と
　　　└─┘　

（　＞＜)そ

┌──────────────────────┐
│文字盤を取り外した……▼
│
└──────────────────────┘
502： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:24:43 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　　　　　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　／／＼＼
　　　　　　　　　　　　／／.:▼:.＼＼
　　　　　　　　　　　│￣.:iiiiii:.￣│
　　　　　　　　　　　│:...llllllllll...:│
　　　　　　　　　　　│　::!!!!!!::　│
　　　　　　　　　　［ﾆ二ﾆニﾆ二ﾆニﾆ］　　
　　　　　　　　　　　│＿l＿＿l＿_│
　　　　　　　　　　　│_＿l＿＿l＿│
　　　　　　　　　　　│＿l＿＿l_＿│　´´´´´´´´´´´
　　　　　　　　　　　│＿＿l＿l＿_│
　　 ┰┰┰┰┰ 　　　　│_＿l＿＿l＿│ ´´´´```｀
　　　　　　　　　　　│＿l＿＿l_＿│
　　　　　　　```````´´``````　
　´´´ﾊ´´`` ﾉ"｀ ┰┰┰``´´´‘`´´´ﾉ´´　　　　´´´```````´´
　　　　　　````````´´´´´´´´´　　　　　　´´´ﾊ´´````´´´‘`´´´
　　　　　　　　　　　´´　　┌─┐´´´```````´´

┌──────────────────────┐
│文字盤の裏は空洞だ……▼
│中には…………▼
└──────────────────────┘
503： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:25:14 ID:qMhC4Jmo0: （　･∀･）゛ｺﾞｿｺﾞｿ「アタリっぽいわね」

（　･∀･）ｽｯ「ほら、これ」
　　う!i{└}i!i!〕

（　＞＜）「……腕時計、ですか」

┌──────────────────────┐
│空洞の中には白黒の腕時計が置かれていた
│……▼
└──────────────────────┘
504： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:26:02 ID:qMhC4Jmo0: （　･∀･）「……これが【探し物】かしら」

（　＞＜）「これでないと困ります」

（　-∀･）「強気ねえ」

（　＞＜）「ここまで来たら、
　　　　　　腹を括るしかないですから」

（　･∀･）

（　-∀-）「……そうね」

┌──────────────────────┐
│大部屋の入口……▼
│【お喋りな礼装】のもとへ向かう……▼
└──────────────────────┘
505： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:26:33 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　.／＼.
　　　　／／＼＼
　　　／／.:▼:.＼＼
　　　│￣.:iiiiii:.￣│
　　　│:...llllllllll...:│
　　　│　::!!!!!!::　│
　　［ﾆ二ﾆニﾆ二ﾆニﾆ］　　
　　　│＿l＿＿l＿_│
　　　│_＿l＿＿l＿│
　　　│＿l＿＿l_＿│　´´´
　　　│＿＿l＿l＿_│
　　　│_＿l＿＿l＿│ ´´´´```｀
　　　│＿l＿＿l_＿│
　　　　　　　```````´´``````　
　　　　´´´ﾊ´´``┰┰┰┰┰``´´´‘`´´´ﾉ´´　　　　´´´```````´´
　````````´´´´´´´´´　　　　　　´´´ﾊ´´````´´´‘`´´´
　　　　　　　　　　　　´´　　┌─┐´´´```````´´

　　　　　　　　　　　　　　　　……（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│now loading……▼
│
└──────────────────────┘
506： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:27:07 ID:qMhC4Jmo0: ……（　＞＜）

（　＞＜）

　　　　　　　　　　　　　┌──┐　　　　
　　..::iilliiii::::....　　　　　　│　　│　　　　
　　::::!!!!iiii　　　　　　　　│　　│　　　　
　　....::::lllllllliiii....　　　　　│　　│　　　　
　　　....::::!!!!ii::　　　　　　│　　│
　　....::::iillii:.　　　　　　　│　　│
　────────────┘￣￣└──────┤

（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│黒ずみがうごめいている……▼
│
└──────────────────────┘
507： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:27:34 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　　　　ｽﾙ....
　　　　　..∧_li:.　　　　　┌──┐　　　　
　　..::::..　.:il　　）　　　　│　　│　　　　
　　　み!!!!iiiiＹi!::　　　　　│　　│　　　　
　　ｽﾙ　.:√つハiil:　　　　　│　　│　　　　
　　　....:::lll:.かっ　　　　　│　　│
　　....::::　iil!　　た？　　　│　　│
　────────────┘￣￣└──────┤

　（　＞"＜）

┌──────────────────────┐
│「みつかった？」とは……▼　　
│何を探せとも言わずにしゃあしゃあと……▼
└──────────────────────┘
508： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:27:58 ID:qMhC4Jmo0: （　･∀･）「なるほど確かに、お喋りなわけだわ」

（　-∀･）「さて、【探し物】はコレかしら？」

　　　　　　　　ユﾗ
　　　　　..∧_li:.　　　　　┌──┐　　　　
　　　.::...（　　li!..　　　　│　　│　　　　
　　　　!!!!iiiiＹi!::　　　　　│　　│　　　　
　　　　.:√iillハiil:　　　　　│　　│　　　　
　　　　.:::lll:ii´‘ii:.　　　　　│　　│
　　　　..:iil!....!ll: 　　　　│　　│
　────────────┘￣￣└──────┤

　（　･∀･)う!i{└}i!i!〕

┌──────────────────────┐
│ギャララーが腕時計を【お喋りな礼装】に近付
│けた……▼
└──────────────────────┘
509： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:28:21 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　　　　
　　　　　..∧_li:.　　　　　┌──┐　　　　
　　　.::...（　　li!..　ｽﾞｽﾞ::.│　　│　　　　
　　　　!!!!iiiiＹi!::　　　　　│　　│　　　　
　　　　.:√iillハiil:::..　.:: 　　│　　│　　　　
　　　　.:::lll:ii´‘ii:.:::.　　　　│　　│
　　　　..:iil!....!ll: 　　　　│　　│
　───── .:!!i:.─────┘￣￣└──────┤
　　　　　.::i!ii::.
　（；･∀･)そ!i{└li!　ｽﾞｽﾞｽﾞ

┌──────────────────────┐
│腕時計が……▼ 　　
│
└──────────────────────┘
510： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:28:46 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　　　　
　　　　　..∧_li:.　　　　　┌──┐　　　　
　　　.::...（　　li!..　　　　│　　│　　　　
　　　　!!!!iiiiＹi!il!::..　ｶﾁｯ　:│　　│　　　　
　　　　.:√iillハii!i{└}i!:〕　 │　　│　　　　
　　ｶﾁｯ　.::lll:ii´‘ii.　　　　　│　　│
　　　　..:iil!....!ll: 　　　　│　　│
　────────────┘￣￣└──────┤

（；･∀･）

┌──────────────────────┐
│【お喋りな礼装】に吸い込まれた……▼
│時を刻む音が響いている……▼
└──────────────────────┘
511： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:29:09 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　　　　　 ll　ﾋｭｯ
　　　　　..∧_li:..　lll　　　┌──┐　　　　
　　　.::...（　　li!..│　　　│　　│　　　　
　　　　!!!!iiiiＹi!il!::.│ｶﾁｯ　:.│　　│　　　　
　　　　.:√iillハii!i{└}i!:〕　 │　　│　　　　
　　ｶﾁｯ　.::lll:ii´‘ii.　　　　　│　　│
　　　　..:iil!....!ll: 　│ ｺﾞﾄｯ .│　　│
　───────,,､￡"───┘￣￣└──────┤

（；･∀･）そ

┌──────────────────────┐
│上から取っ手が降ってきた……▼　
│
└──────────────────────┘
512： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:30:14 ID:qMhC4Jmo0: （；･∀･）「ちょ、ちょっと！もうっ危ないわね！！」

……（　＞＜）

（　＞＜）ｽｯ
　　ぅ￡

　　　〔 ! 〕
（　＞＜）
　　ぅ［］ﾋﾟﾗ

┌──────────────────────┐
│紙が挟み込まれている……▼ 　
│
└──────────────────────┘
513： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:31:13 ID:qMhC4Jmo0: 　┌──────────────────────┐
　　　
　　　おめでとう　大正解
　　　約束は　きっちり守るよ

　└──────────────────────┘

.
514： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:31:55 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　　　　
　　　　　..∧_li:.　　　　　┌──┐　　　　
　　　.::...（　　li!..　　　　│　　│　　　　
　　　　!!!!iiiiＹi!il!::..　ｶﾁｯ　:│　　│　　　　
　　　　.:√iillハii!i{└}i!:〕　 │　　│　　　　
　　ｶﾁｯ　.::lll:ii´‘ii.　　　　　│　　│
　　　　..:iil!....!ll: 　　　　│　　│
　────────────┘￣￣└──────┤

　　　　　……（　＞＜）
　　　　　　　　　ぅ￡

　　　　　　　　
　　　　　..∧_li:.　　　　　┌──┐　　　　
　　　.::...（　　li!..　　　　│　　│　　　　
　　　　!!!!iiiiＹi!il!::..　ｶﾁｯ　:│　　│　　　　
　　　　.:√iillハii!i{└}i!:〕　 │　￡.│ｶﾁｯ　　　
　　ｶﾁｯ　.::lll:ii´‘ii.　　　　　│　　│
　　　　..:iil!....!ll: 　　　　│　　│
　────────────┘￣￣└──────┤
　　　　　　　　　　（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│上手くはまった……▼
│
└──────────────────────┘
515： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:32:34 ID:qMhC4Jmo0: （　＞＜）「行きますか」

（；･∀･）「……ええ」

（；-∀-）「…………アナタ、
　　　　　　ちょっと、しっかりしすぎてない？
　　_,
（　-∀-）「ヴィーを見てると自分が情けなくなるわ」

（　＞＜）「はあ」

（　･∀･）「今のはうなずきなのか呆れなのか、
　　　　　　気になるところね……」

┌──────────────────────┐
│ギャララーは面倒くさい……▼　
│
└──────────────────────┘
516： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:32:57 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　　　　
　　　　　..∧_li:.　　　　　┌──┐　　　　
　　　.::...（　　li!..　　　　│　　│　　　　
　　　　.::.:::iＹi!.:.::..　ｶﾁｯ　:│　　│　　　　
　　　　.:√:..ま...i{└}i!:〕ε≡│　￡.│ﾊﾟﾀﾝｯ　　　
　　ｶﾁｯ　.::lll:ii´たね　　　　│　　│
　　　　..:iil!....!ll　ｽﾞｽﾞ..::.　│　　│
　────────────┘￣￣└──────┤

┌──────────────────────┐
│now loading……▼　　
│
└──────────────────────┘
517： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:33:22 ID:qMhC4Jmo0: XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
518： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:34:31 ID:qMhC4Jmo0: 　ﾉ偽_∧
（　-∀-）「……相変わらず勘のいい奴らだな」

┌──────────────────────┐
│気に食わない…………▼
│
└──────────────────────┘
519： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:35:01 ID:qMhC4Jmo0: 　ﾉ偽_∧
（　-∀･）゛「どうしてお前も通しちゃうかな」

　　　　　　　　
　　　　　..∧_li:.　　　　　┌──┐　　　　
　　　.::...（　　li!..　　　　│　　│　　　　
　　　　!!!!iiiiＹi!il!::..　ｶﾁｯ　:│　　│　　　　
　　　　.:√iillハii!i{└}i!:〕　 │　￡.│ｶﾁｯ　　　
　　ｶﾁｯ　.::lll:ii´‘ii.　　　　　│　　│
　　　　..:iil!....!ll: 　　　　│　　│
　────────────┘￣￣└──────┤

　ﾉ偽_∧
（　･∀･）「なあ、何とか言ってみろ」

┌──────────────────────┐
│【お喋りな礼装】は沈黙を守っている……▼
│
└──────────────────────┘
520： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:37:00 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　　　　
　　　　　..∧_li:.　　　　　┌──┐　　　　
　　　.::...（　　li!..　　　　│　　│　　　　
　　　　!!!!iiiiＹi!il!::..　ｶﾁｯ　:│　　│　　　　
　　　　.:√iillハii!i{└}i!:〕　 │　￡.│ｶﾁｯ　　　
　　ｶﾁｯ　.::lll:ii´‘ii.　　　　　│　　│
　　　　..:iil!....!ll: 　　　　│　　│
　────────────┘￣￣└──────┤

　ﾉ偽_∧
（　･∀･）「せっかく取っ手、外しておいたのにな」

　ﾉ偽_∧
（　-∀-）「…………それとも、
　　　　　　お前らも気付いていないのか？」

┌──────────────────────┐
│………………▼
│
└──────────────────────┘
521： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:37:34 ID:qMhC4Jmo0: 　　　　　　・・・・
　　「どうせああなるなら、
　　　　　　　初めから出会わない方がいいんだよ」

┌──────────────────────┐
│now loading……▼
│
└──────────────────────┘
522： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:38:55 ID:qMhC4Jmo0: XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXX「……俺が言えたことじゃないけどさ」
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
523： ◆W.bRRctslE：2019/03/28(木) 19:41:32 ID:qMhC4Jmo0: 短いですがここまで
episode 3 ：【水底の美術館】も、そろそろ折り返しです
524：名無しさん：2019/03/28(木) 20:12:15 ID:DGkApPXw0: 投下乙、今回も面白かった
不穏だ
525：名無しさん：2019/03/28(木) 21:20:59 ID:WThy.Aho0: 乙
これからどうなるのか…
526：名無しさん：2019/03/29(金) 00:32:23 ID:ohBwIjfo0: 乙
527： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:54:48 ID:9WFweVv60: 　　【Apr.】

　　　　　◇◇◇◇
　　　　　◇

　　　　　　　　　　　　　（　＞＜）＠
　　　　　　　　　　　　　　　　ぅ〆

┌──────────────────────┐
│→▼゛【 new game 】　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└──────────────────────┘
528： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:55:12 ID:9WFweVv60: 　　【Apr.】

　　　　　　〔 ? 〕
　　　（･∀･　）
　　　　　うと

┌──────────────────────┐
│now oading……▼　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└──────────────────────┘
529： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:55:38 ID:9WFweVv60: 　┏───────────────────┓
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│　　　　　　【 EXTRA 】　　　　　　│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　┗───────────────────┛

.
530： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:56:09 ID:9WFweVv60: ……（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│ここは……▼
│
└──────────────────────┘
531： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:56:37 ID:9WFweVv60: （　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│真っ白で何も無い部屋だ……▼
│
└──────────────────────┘
532： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:57:04 ID:9WFweVv60: 　　　〔 ? 〕
（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│何故こんなところに……▼
│直前までの記憶が……ない…………▼
└──────────────────────┘
533： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:57:28 ID:9WFweVv60: 　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　〔│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　───────────────┘￣￣└─┤

　　　……（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│扉だ……▼
│とりあえず……入ってみるしかない……▼
└──────────────────────┘
534： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:57:53 ID:9WFweVv60: 　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾀﾝ ε≡　│　〔│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　───────────────┘￣￣└─┤

┌──────────────────────┐
│now oading……▼
│
└──────────────────────┘
535： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:58:15 ID:9WFweVv60: 【夢に見る部屋】

───────────────────────
──┬┬─┬┬─┬┬─┬┬───┬┬─┬┬─┬
┰┬┤├┬┤├┬┤├┬┤├┬┰┬┤├┬┤├┬┤
┼┼┤├┼┤├┼┤├┼┤├┼┼┼┤├┼┤├┼┤
┸┴┛┗┴┛┗┴┛┗┴┛┗┴┸┴┛┗┴┛┗┴┛

───────────────────────

……（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│窓が並んでいる……▼
│
└──────────────────────┘
536： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:58:46 ID:9WFweVv60: ───────────────────────
──┬┬─┬┬─┬┬─┬┬───┬┬─┬┬─┬
┰┬┤├┬┤├┬┤├┬┤├┬┰┬┤├┬┤├┬┤
┼┼┤├┼┤├┼┤├┼┤├┼┼┼┤├┼┤├┼┤
┸┴┛┗┴┛┗┴┛┗┴┛┗┴┸┴┛┗┴┛┗┴┛

───────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　（　-∀-）- zzz...

　　（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│まるで……学校の校舎のようだが……▼
│おや……▼
└──────────────────────┘
537： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:59:08 ID:9WFweVv60: 　　　〈 ! 〉
（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│見知った顔が寝ている……▼
│
└──────────────────────┘
538： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 18:59:36 ID:9WFweVv60: ……（　＞＜）

（　＞＜）゛「ギャララー。
　　　　　　　起きてください、ギャララー」ﾕｻﾕｻ

（　-∀-）「……ん」
　　_,
（　-∀-）「ん、んー…ふあ」

（　う∀-）「あーーーー……？」

（　＞＜）「……？」

┌──────────────────────┐
│酷く眠そうだが……▼
│何か……違和感を感じる………………▼
└──────────────────────┘
539： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:00:07 ID:9WFweVv60: （　う∀-）゛ｺﾞｼｺﾞｼ

（　う∀-）「……ん？ ……………ビロード…？」

（　＞＜）「……ヴィロードです」

（　う∀･）「へ？」

（；･∀･）そ「う、うおおおおびっくりした！
　　　　　　　なんだその格好！！？」

（　＞＜）「いつも通りですが」

（；･∀･）「え、あ……？
　　　　　　なんか、話し方も違くねぇ？」

（　＞＜）「いつも通りですが……」

┌──────────────────────┐
│話し方に関しては……▼
│こちらの方がよほど……衝撃的だが…………………▼
└──────────────────────┘
540： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:00:31 ID:9WFweVv60: （；･∀･）「つーか、ここどこ」

（　＞＜）「わかりません。ギャララーこそ、
　　　　　　あの……何が起きたのかわかりませんか」

（；･∀･）「いや俺もわかんねーし。
　　　　　　つーか俺の名前ギャララーじゃねーし」

　　　〔 ? 〕
（　＞＜）

（　･∀･）「んな本気のキョトン顔をされてもだな」

┌──────────────────────┐
│ギャララー（？）は真顔でこちらを見ている
│……▼
└──────────────────────┘
541： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:01:01 ID:9WFweVv60: （　＞＜）「でも、ギャララー」

（　-∀-）「……誰と間違えてんのか知らないが。
　　　　　　俺はモララーだっつの」

（　･∀･）「つーかビロードお前、
　　　　　　いつもの過保護な式どもはどうしたよ？」

（　＞＜）「僕は……ヴィロードです」

（　･∀･）「──あん？」

┌──────────────────────┐
│男が何を言っているのか……▼
│わからない……▼
└──────────────────────┘
542： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:01:38 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「……」

（　-∀-）「あぁ、そうだな。少し話を整理しよう。
　　　　　　まずはしっかり自己紹介から、だ」

（　･∀･）「俺はモララー。翠鏡院モララーだ」

（　-∀･）「……そちらさんは？」

（　＞＜）「僕は、あの、ヴィロードです」

（　･∀･）「……………若干響きが違うのか。つまり、
　　　　　　烏養のとこのとは別人ってことか？」

（　＞＜）「うか、い……？」

（　-∀-）「……ああ、なるほど。
　　　　　　こりゃほんとに別人だ」

┌──────────────────────┐
│男は一人で得心している……▼
│
└──────────────────────┘
543： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:02:36 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「（この容姿は烏養のとこの、行き過ぎた
　　　　　　　　子供体型ではなくて）」

（　･∀･）「（──子供そのものってことか）」

（　＞＜）「？」

（　-∀-）「……オーケイ。俺が全面的に悪かった、
　　　　　　見知らぬお嬢さん」

（　＞＜）「ヴィーで、大丈夫です」

（　･∀･）「ヴィーちゃんね。ああ、俺もモララーで
　　　　　　大丈夫。好きに呼んでな」

（　＞＜）「モララー……」

（　-∀･）「そう、モララーだ。よろしくな」

（　＞＜）「はい。よろしくお願いします」

┌──────────────────────┐
│モララーと握手をする……▼
│ギャララーの手とは……感触が違う……▼
└──────────────────────┘
544： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:03:05 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「状況を整理すると、だ」

（　-∀-）「俺達は互いに互いの姿を知っているが、
　　　　　　同じなのは外見だけ」

（　･∀･）「ま、服装やら髪型やらは置いておくと
　　　　　　してだ。
　　　　　　見た目がまんま同じの別人で」

（　･∀･）「そして、この場所がどこかもさっぱり
　　　　　　分からない、と」

（　＞＜）「……僕は、もともと、
　　　　　　迷子みたいなものでしたが」

（　＞＜）「それでも、こことは……雰囲気がすこし、
　　　　　　違いました」

┌──────────────────────┐
│何よりここには……▼
│作品がひとつとして無い……▼
└──────────────────────┘
545： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:03:30 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「あー、んー、パラレルワールド？
　　　　　　みたいなもんかね」

（　-∀-）「空間作成、記憶の操作……。
　　　　　　魔術的干渉とは思いづらい。
　　　　　　つーか大規模過ぎて思いたくねー！」

（　＞＜）「……？」

（　･∀･）「心配すんな、大丈夫」

（　-∀･）「──俺はメタネタには強いんだ」

（　＞＜）「はあ」

（　･∀･）「めちゃくちゃ冷めた目で見られる……」

┌──────────────────────┐
│モララーはカッコつけだ……▼
│
└──────────────────────┘
546： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:04:01 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「勿論パロディにも、
　　　　　　クロスオーバーにも強い」

（　＞＜）「はい」

（　-∀･）ﾊﾟﾁｯ「漫画で読んだからな！」

（　＞＜）「……」

（　･∀･）「びっくりするぐらい和やかにならねぇ」

……（　＞＜）

　　　〈 ! 〉
（　＞＜）

　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　〔│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　───────────────┘￣￣└─┤

（　＞＜）「扉です」

（　･∀･）「グイグイ話を進められる……」

┌──────────────────────┐
│モララーはすこし……▼
│面倒くさい……▼
└──────────────────────┘
547： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:05:59 ID:9WFweVv60: 　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾀﾝ ε≡　│　〔│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　│　│
　　───────────────┘￣￣└─┤

┌──────────────────────┐
│now roading……▼　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└──────────────────────┘
548： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:06:40 ID:9WFweVv60: すいません急用が入りました
出来れば日付を超える前に戻りたいですが…続きはすこし後になります
549： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:54:36 ID:9WFweVv60: 【笛吹きの部屋】

┏┯┯┯┯┯┯┯┓┯┯┯┯┏┯┯┯┯┯┯┯━
┠┴┴┴┴┴┴┴┨┴┴┴┴┠┴┴┴┴┴┴┴─
│[ ][ ][ ][ ][ ][ ][][ ][ ]│[ ][][ ][ ][ ][│[ ][ ][ ][ ][ ][ ][ ][ ][]:::::..
├───────┤────├────────
│[ ][ ][][ ][ ][ ][ ][ ][ ]│[ ][ ][][ ][ ][│[ ][ ][ ][][ ][ ][ ][ ][ ]::::..
│[ ][ ][ ][ ][][ ][ ][ ][ ]│[ ][ ][ ][ ][][│[ ][][ ][ ][ ][ ][ ][ ][ ]:::::
├───────┤────├────────
│[ ][ ][ ][ ][][ ][ ][ ][ ]│[ ][][ ][ ][ ][│[ ][ ][][ ][ ][ ][ ][ ][ ]:::::
│[ ][ ][][ ][ ][ ][ ][ ][ ]│[ ][ ][ ][][ ][│[ ][ ][ ][ ][ ][][ ][ ][ ]::::::
┠───────┨────┠────────
┃　　　　　　　┃　　　　┃　　　　　　
┗━━━━━━━┛━━━━┗━━━━━━━━

……（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│本棚がずらりと並んでいる……▼
│
└──────────────────────┘
550： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:55:05 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「なんだ、こっちは窓がないな」

（　＞＜）「さっきは学校みたいでしたが……」

（　･∀･）「ああ。俺の大学の講義室、まんまだった」

（　＞＜）「こちらは……本屋さん、のような」

（　-∀-）゛「置いてある本の雑多さというか、
　　　　　　　古書堂みたいな印象だな……あん？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ（　＾ν＾）

（　＞＜）「人が……」

（　･∀･）「おーおー、見知った顔がいる」

┌──────────────────────┐
│モララーが駆け寄る……▼
│
└──────────────────────┘
551： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:55:30 ID:9WFweVv60: （　･∀･）ノ「おーい、ツン！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……？」

（　＾ν＾）「何だ。知り合いか？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「私の名前、知ってるみたいだけど……
　　　　　ごめんなさい。わからないわ」

（　･∀･）「……今更高校生のコスプレ？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「は？」

（　＾ν＾）「お前、コスプレだったのか」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「現役なんだけど。誰なのよアンタ」

（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│とても綺麗な女の人だ……▼
│
└──────────────────────┘
552： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:55:56 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「モララーだけど。
　　　　　　え？お前もツンじゃねーの？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ツンだけど」

（　･∀･）「……現役高校生？大学生ではなく？」

ξ -⊿-)ξ「ええ。
　　　　　津嶋ツンよ、あなたのことは知らない」

（　･∀･）「言われてみれば髪の色も違うな……」

（　＾ν＾）「なんで間違えたんだよ」

（　＞＜）「…………白衣に、車椅子……？」

（　＾ν＾）「ちっこい方は可愛い格好してんな。
　　　　　　　これは病院着と、俺の足」

┌──────────────────────┐
│白衣の男は口元だけで笑う……▼
│
└──────────────────────┘
553： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:56:57 ID:9WFweVv60: （　＾ν＾）「つーか何。お前もセンセと同じ顔
　　　　　　　してるけど、別人っつーことだよな」

（　･∀･）「病院着ってことはアレか、お前んとこの
　　　　　　俺は医者？」

（　＾ν＾）「須藤だ。まあ、そうだな」

（　･∀･）「はーん……」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「須藤は柏木に似てるけど、違うのよね」

（　＾ν＾）「知らんな」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「おかしなこともあるもんだわ」

（　＞＜）「……」

┌──────────────────────┐
│誰も慌てていないのが……不思議だ…………▼
│
└──────────────────────┘
554： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:58:09 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「つーか、お前らここで何してたわけ？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「座ってた」

（　･∀･）「見りゃわかる」

（　＾ν＾）「そいつな、聡明そうに見せかけて
　　　　　　　馬鹿入ってるから、
　　　　　　　アテにしない方がいいぞ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「キレそう」

（　＾ν＾）「事実だろ。
　　　　　　　ここで何してたかというと、あー」

（　＾ν＾）「まあ、なんだ。これを見てくれ」
　　う［］

（　＞＜）゛

（　＾ν＾）「お、嬢ちゃん意外とぐいぐいくるな」

（　＞＜）「……ヴィロードです」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「やだ、可愛い声。
　　　　　格好もほんとにお人形さんみたいね」

┌──────────────────────┐
│後ろから抱きすくめられる……▼
│病院着の須藤が……見せた紙は…………▼
└──────────────────────┘
555： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 19:59:21 ID:9WFweVv60: 　 ┏───────────────────┓

　　　四人揃って　諦めて
　　　一人削って　三人で

　 ┗───────────────────┛

.
556： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:00:11 ID:9WFweVv60: （　＞＜）「これは」

（　＾ν＾）「で、とりあえず4人揃うまで待ってた」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「次は一人を削ればいいのよね」

（；＞＜）

（　＾ν＾）「考えなしに発言すんな馬鹿。
　　　　　　　チビが怖がるだろうが」

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「え、うわー…ごめんね、ヴィロードちゃん？
　　　　　そんなつもりは全然なの、ほんとに」

（　･∀･）「つーか実際何、削れって。
　　　　　　これそういうやつなの？
　　　　　　ほのぼのルートはもう逸れたの？？」

（　＾ν＾）「あ？こいつも大概馬鹿なのか」

（　＞＜）ｷﾞｭ

（　＾ν＾）「……ああ、お前が1番まともまであるな」

┌──────────────────────┐
│思わず須藤の白衣を掴む……▼
│
└──────────────────────┘
557： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:01:19 ID:9WFweVv60: （　＞＜）「これは」

（　＾ν＾）「で、とりあえず4人揃うまで待ってた」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「次は一人を削ればいいのよね」

（；＞＜）

（　＾ν＾）「考えなしに発言すんな馬鹿。
　　　　　　　チビが怖がるだろうが」

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「え、うわー…ごめんね、ヴィロードちゃん？
　　　　　そんなつもりは全然なの、ほんとに」

（　･∀･）「つーか実際何、削れって。
　　　　　　これそういうやつなの？
　　　　　　ほのぼのルートはもう逸れたの？？」

（　＾ν＾）「あ？こいつも大概馬鹿なのか」

（　＞＜）ｷﾞｭ

（　＾ν＾）「……ああ、お前が1番まともまであるな」

┌──────────────────────┐
│思わず須藤の白衣を掴む……▼
│
└──────────────────────┘
558： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:01:47 ID:9WFweVv60: （　＾ν＾）「まあ深い意味はないとは思うが」

（　＾ν＾）「要は……あ？」

　　　┌──┐　　　┌──┐　　　┌──┐　
　　　│　　│　　　│　　│　　　│　　│　
　　　│　　│　　　│　　│　　　│　　│　
　　　│　〔│　　　│　〔│　　　│　〔│　
　　　│　　│　　　│　　│　　　│　　│　
　　　│　　│　　　│　　│　　　│　　│　
　　─┘￣￣└───┘￣￣└───┘￣￣└─

（；＞＜）そ

┌──────────────────────┐
│本棚が消失して……▼
│扉が三つ現れている……▼
└──────────────────────┘
559： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:02:17 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「おあつらえ向きってやつだな」

（　＾ν＾）「皮肉にしちゃ随分だ」

（　-∀-）「バーカ。
　　　　　　わかりやすくて結構だって言ってんの」

（　･∀･）「要は1人1枚くぐっていけ、と。
　　　　　　んで1人がお見送りっつーことだろ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……え？これ、全員で
　　　　　ひとつの扉から進んじゃダメなの？」

……（　＞＜）゛ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

（　＞＜）「……扉、鍵がかかっています」

（　･∀･）「条件でもあんのかね」

（　＾ν＾）「………………おい、あれ」

┌──────────────────────┐
│須藤が扉の反対側の壁を指差す……▼
│
└──────────────────────┘
560： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:02:43 ID:9WFweVv60: 　　　　　　　　　［（il△li）］

　　─────────────────────

（　＞＜）゛

┌──────────────────────┐
│あれは……スイッチのようだが…………▼
│
└──────────────────────┘
561： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:03:25 ID:9WFweVv60: ξﾟ⊿ﾟ)ξ「押してみるわね」

（　＾ν＾）「あ？」

……ξﾟ⊿ﾟ)ξ ﾀﾀｯ

ξﾟ⊿ﾟ)ξ ﾉｸﾞｸﾞ

ｶﾁｯ

（　＾ν＾）「おいおいおい躊躇い無く押すな馬鹿」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「何でよ、気になるじゃない」

（　＾ν＾）「頭が痛ぇ……」

（　＞＜）「扉は……」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

（　･∀･）「開かないな。どういうことなんだ？」

（　＞＜）「…………三人」

（　･∀･）「あん？」

（　＞＜）「一人を残すのではなく、
　　　　　　三人が進むことが目的なのであれば」

（　＞＜）「三枚同時に開かなければ、
　　　　　　いけないのかも……しれません…………」

┌──────────────────────┐
│スイッチを押しながら……▼
│3枚の扉を同時に開ける……▼
└──────────────────────┘
562： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:04:03 ID:9WFweVv60: （　＾ν＾）「……なるほど」

（　＾ν＾）「じゃあ決まりだな」

（　･∀･）「決まり？」

（　＾ν＾）「俺がスイッチを押す。
　　　　　　　お前らが扉を潜る、これだろ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「いや何でよ」

（　＾ν＾）「馬鹿が。車椅子なんだよ俺は。
　　　　　　　そもそも押して貰えなきゃ、
　　　　　　　このタイプの扉なんか潜れるか、ボケ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「え、えぇー……」

（；＞＜）

┌──────────────────────┐
│事実ではある……▼
│
└──────────────────────┘
563： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:04:27 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「まあお前が
　　　　　　それでいいんならいいんじゃね？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ちょっと、薄情じゃない」

（　-∀-）「進んだ先が地獄ともわからんだろ」

（　･∀･）「どちらが正解か分からない以上、
　　　　　　現在、わかりやすい脅威のないこの部屋
　　　　　　に留まるのと」

（　･∀･）「訳の分からない扉を潜って進むのでは、
　　　　　　リスクはどちらのが高いんだろうな？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……むう」

（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│モララーの言うことには一理ある……▼
│
└──────────────────────┘
564： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:06:34 ID:9WFweVv60: （　＾ν＾）「つーわけで」ｶﾗｶﾗ

……（　＾ν＾）

（　＾ν＾）ﾉ「まあ、また機会があれば。
　　　　　　　馬鹿と馬鹿とチビ」ｶﾁｯ

（　･∀･）「クソ失礼だけど嫌いじゃなかったぞ」ｶﾞﾁｬ

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「…………………馬鹿じゃないわ」ｶﾞﾁｬ

（　＞＜）「……」

（　＞＜）「………………ありがとう、ございました」ｶﾞﾁｬ

ｶﾁﾝ

┌──────────────────────┐
│扉が開いた……▼
│
└──────────────────────┘
565： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:07:46 ID:9WFweVv60: 　　　┌──┐　　　┌──┐　　　┌──┐　
　　　│　　│　　　│　　│　　　│　　│　
　　　│　　│　　　│　　│　　　│　　│　
　　　│　〔│　　　│　〔│　　　│　〔│　
　　　│　　│　　　│　　│　　　│　　│　
　　　│　　│　　　│　　│　　　│　　│　
　　─┘￣￣└───┘￣￣└───┘￣￣└─

（　＾ν＾）ﾉｼ

┌──────────────────────┐
│now loading……▼
│
└──────────────────────┘
566： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:08:11 ID:9WFweVv60: 【雨上がりの部屋】

……（　＞＜）

┌──────────────────────┐
│雨の残り香がする……▼
│
└──────────────────────┘
567： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:08:46 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「………………あ？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……なるほどね」

（　＞＜）「……」

┌──────────────────────┐
│扉の先は……▼
│全員同じ部屋だったようだ……▼
└──────────────────────┘
568： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:09:44 ID:9WFweVv60: （＞＜　）゛

┌──────────────────────┐
│潜ってきた扉は……▼
│消えている……▼
└──────────────────────┘
569： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:10:06 ID:9WFweVv60: （　･∀･）「おいおい、また誰かいるぞ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「だれ、か」

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「っ」

（　＞＜）「……？」

┌──────────────────────┐
│ツンが固まっている……▼
│視線の先には……▼
└──────────────────────┘
570： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:10:32 ID:9WFweVv60: o川*ﾟーﾟ)o「スーツのお姉さん、
　　　　　　長網さんって言うんですねっ」

ζ(^ー^*ζ「やだなぁ、もっと気軽にデレさんって
　　　　　呼んでくださいよ～！」

o川*ﾟーﾟ)o「じゃあ、デレさん！」

o川*^ー^)o「きゃーーーーーーー！
　　　　　　なんか、すっごい不思議な感じです！」

бζ(ﾟーﾟ*ζ「不思議ですか？」

o川*ﾟーﾟ)o「はいっ！
　　　　　　私の大好きな大好きな先輩がですね」

o川*^ー^)o「杏藤デレ先輩っていうんですけどっ
　　　　　　ほんとに見た目も同じで
　　　　　　名前も同じなんて不思議も不思議です！」

ζ(ﾟヮﾟ*ζ「え～～～～～～～～～～！
　　　　　そうなんですかぁ！びっくりです、私！」

o川*ﾟーﾟ)o「あの、あの、
　　　　　　抱きついてもいいですか……？」

ζ(ﾟーﾟ*;ζ「え。いや、あの」

┌──────────────────────┐
│きゃっきゃした空気だ……▼
│
└──────────────────────┘
571： ◆W.bRRctslE：2019/04/01(月) 20:11:21 ID:9WFweVv60: ζ(ﾟーﾟ*;ζ「いやあのですね、私は全然構わないのです
　　　　　けども、社会がそれを許さないというか」

o川*ﾟ、ﾟ)o「社会……？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「………………………………キュート」

o川;*ﾟーﾟ)o「ひゃわあ！びっくりした。
　　　　　　　なになに、キュートですっ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「（制服……私と違う。
　　　　　　顔つきは本当に瓜二つだけど）」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「（さっきの須藤も……柏木じゃ、なかった）」

o川;*ﾟーﾟ)o「？」

ξ-⊿-)ξ「…………………いえ、いいえ、なんでもないの」

┌──────────────────────┐
│ツンは首を振っている……▼
│
└──────────────────────┘

【Roa】のようです ……（ ＞＜）