レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
( ^ω^)文戟のブーンのようです[5ページ目]
【このスレについて】
●このスレは何か
→ブーン系の品評会企画です。
作品による競い合いと、それによる作者同士の研鑽を目的としています。
●品評会はどう行うのか→>>2 参照
●どうすれば参加できる?→>>3 参照
●スレタイにある『文戟』って何?→>>4 参照
【その他のルール、細則>>5 】
【生徒名簿>>6 】
【過去スレ】
テストスレ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1531744456/
2ページ目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1533540427/
3ページ目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1536071497/
4ページ目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1538666460/
('A`)スタスタ
('∀`)ニヤッ
('∀`)「よっしゃー!給料一年分だってよ!
打ち上げどうする?焼肉行っちゃう?」
( ^ω^)「いいおね!ブーンは寿司がいいお!」
(;´・ω・`)「ちょっと待ってよ。もう勝ったつもりなの?
相手は対災害軍でも敵わないくらい強いんだよ?」
('A`)「でもよ。
ビビったってどうにもならねぇし、やることやるだけだろ?」
( ^ω^)「そうだお。
それにドラゴンスレイヤー(笑)のドクオが負ける筈無いお」
('A`)「手始めに焼き豚でも作るか」
(####ω##)「正直、すまんかった」
( ^ω^)ポンッ
('A`)「つっても、そのドラゴンって今どこに居るんだろうな」
(´・ω・`)「そういえば聞きそびれたね」
ξ゚⊿゚)ξ「それは私が説明するわ」
(*^ω^)「おっ、ツン。居たのかお」
(;'A`)チッス
ξ゚⊿゚)ξ「さっきから居たわよ。
ドラゴンが居る場所だけど、クッカーに乗って一時間くらいの裏山に居るわ」
ξ゚⊿゚)ξ「今は対災害軍が抑え込んでるけど、また暴れだしたらどうなるか分からないの」
ξ゚⊿゚)ξ「貴方たちには悪いけど、今から向かってちょうだい」
(´・ω・`)「それは分かったけど、対災害軍の協力は得られそうなの?」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと難しいわね。
昨日の戦いのときに負傷者が多数出たみたいだわ。
残った人員で裏山に抑え込むのが精一杯みたいよ」
(´・ω・`)「なるほど」
ξ゚⊿゚)ξ「それと……。ドクオ?」
(;'A`)ハイ
ξ゚ー゚)ξ「期待してるわ。頑張ってね」
(;'A`)ウッス
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、私は行くわ。
通信でサポートするから準備が整ったら連絡ちょうだい」
(;'A`)「……」
(;'A`)「あ゛ー緊張した……」
( ^ω^)「相変わらず、ドクオは女性が苦手だおね」
(´・ω・`)「ホントにね。女性の班員が居なくて良かったよ」
(;A;)「うるへー。俺だって好きでこうなんじゃないやい!」
(;^ω^)「いい加減慣れても良いと思うお……」
('A`)「それは無理な相談だな!」
('A`)「女は禿を人間として認めない!!」
(´・ω・`)「そんなことはないでしょ」
( ^ω^)「そうだお。ショボンと社長に比べればドクオは全然マシだお!」
(´・ω・`)「凄まじく腹立たしいけど、その通りだね」
( ^ω^)「それにジェ○ソン・ステ○サムのファンは多いお!」
('A`)「つまり、イケメンに限るってやつだ」
(;´・ω・`)「そう言われちゃうと反論しづらいね」
(;^ω^)「確かに……」
('A`)イインダ、ドウセオレナンテ……
(;^ω^)「ま、まぁ、その内いい人が見つかるお!
髪の毛だって全体的に生えてるから大丈夫だお!」
(´・ω・`)(果たして、まともな人間がドクオを恋人になんて選ぶのかな……)
(´・ω・`)「落ち込んでても仕方ないし、そろそろ行こうよ」
('A`)「そうだな……」
( ^ω^)(ショボンはこういう時ドライだおね)
( ^ω^)「賛成だお。
ツンも時間が無いって言ってたし、パパッと向かうお」
('A`)「というわけで、クッカーに乗って裏山に来たわけだが」
(´・ω・`)「何もいないね」
( ^ω^)「おーん、荒れた山地しか見えないお」
ξ゚⊿゚)ξ『おかしいわね。確かに大災害の反応は無いみたいだわ。
でも、対災害軍からのデータだと、部隊がそこに展開してる筈よ』
('A`)「っていわれてもな……」 ……クレー!
( 'A`)「……なんか聞こえるな」 ……テクレー!
( ^ω^)「ホントだお」 ……ケテクレー!
(´・ω・`)「一体どこから……?」 ……スケテクレー!
(;'A`)「上だ!!」 ……タスケテクレー!
上空から響く人の声に気付き、ドクオたちは空を見上げる。
どこまでも吹き抜けている青い空を見つめると、その中に黒い点のようなものが幾つも近づいてくるのが分かる。
それは人の形をしていた。
('A`)「内藤!ショボン!受け止めるぞ!!」
(;^ω^)「おっ、おおおおおお!!!」
(;´・ω・`)「参ったね、これは」
瞬間、ドクオたちは三方向に散らばり、自身の髪の毛を数十本抜いた。
彼らはそれを空けた空間の中心に向かって、息を吹きかけて飛ばす。
すると、髪の毛と髪の毛の間に透明な線が浮かび、それぞれが繋がることで大きな網が現れた。
('A`)「端はしっかり持ってるな!?」
( ^ω^)「おっけーだお!」
(´・ω・`)「抜かりはなしさ」
('A`)「よし!来るぞ!」
飛来してきた人間が網の上に落ちてくる。
(#'A`)ググッ
(#'A`)「おらよっ!」ポーン
(#^ω^)「また来るお!」ググッ
(#´・ω・`)「よし来た!」ポーン
一人、また一人と空から人が降ってくる。
ドクオたちはそれを網で受け止めると、反動を活かして外に弾き出し、次の人を受け止めていった。
それが十人程続いただろうか。これ以上降ってくることがないと分かると、三人はその場に腰を下ろした。
(;'A`)「お、終わったか?」
(;^ω^)「そうみたいだお」
(;´・ω・`)「流石に応えたね」
(;'A`)「あ゛ー、腰いてぇ」
_
(;゚∀゚)「……すまん、ちょっといいか?」
(;'A`)「あ、はい。なんでしょうか」
_
(;゚∀゚)「そんな畏まらないでくれ。俺は礼を言いに来たんだ」
('A`)「……貴方は?」
_
( ゚∀゚)「申し遅れた。俺は対災害軍所属ジョルジュ・コンティ大尉だ。
君たちは派遣された対災害班だな?」
('A`)「えぇ、そうです。対災害班班長のドクオと申します。お怪我はありませんか、大尉殿」
_
(*゚∀゚)「君たちのお陰でピンピンしているよ!
いやぁ、それにしても凄かった!アレが君たちの使う頭気(とうき)だな?」
('A`)「……頭気をご存じでしたか」
_
( ゚∀゚)「ご存じも何も、災害と戦うのに一目置かれている気の力だからな。
俺も勉強はしているよ。まさか、ここまでの力を持っているとは思ってなかったが」
(;'A`)「恐縮です」
_
( ゚∀゚)「それにしても、何故髪の毛なんだ?
気を操る技術は様々あると聞くが、メジャーなところだと腕や足など、放出場所は他にもあるだろう?」
('A`)「何故、ですか。
頭気をご存じであればお分かりになるかと思いますが、頭部こそ気を放つのに適した部位だからです」
_
( ゚∀゚)「適している?」
('A`)「そうです。
気というのは臍の下にある丹田で練るものですが、これを四肢から放出しようとすると関節で気の流れが分散してしまいます」
_
( ゚∀゚)「ははぁ、つまり、純度の高い気を効率的に使おうとすると、身体の中心軸に位置するものが都合が良いということか」
('A`)「そういうことです」
_
( ゚∀゚)「いやぁ、勉強になった。気の使い手自体、中々お目にかからないものだからね。ましてや、頭気とは」
('A`)「……ジョルジュ大尉。次は私がお伺いしたいのですが、件のドラゴンはどこに?」
_
( ゚∀゚)「あぁ、奴なら……」
「騙されるな!!」
_
( ゚∀゚)チッ
(;'A`)「あ、貴方は……」
_
(#゚∀゚)「大災害!よくもやってくれたな!!」
(;'A`)「ジョルジュ大尉!?」
(;'A`)(ということは、やはり……)
_
( ゚∀゚)「早いな。もう気が付いたのか」
_
(#゚∀゚)「このビッチが!部下の仇は取らせてもらうぞ!」
_
(#゚∀゚)「おおおおおお!!」パンパンパン!!
_
( ∀ )「無駄だよ」
Σz ゚ー )リ「そんな玩具は効かないって散々試したでしょ?」
ジョルジュだったものが、姿を変えた。
否、姿を現したと表現したほうが適切だろう。
それはするりとした艶やかな身体をした、大きな生き物だった。
先程まで人の形をしていたとは思えない程、巨大な胴体があり、そこから先には大木のような尻尾が生えている。
胴体から生えている四肢も、それだけで人の背丈程はあった。
ドクオたちは、その一瞬で行われた変わりように圧倒された。
見上げた先にあるそれの顔立ちは厳かで、
ドラゴンよりは、昔に見た麒麟という生き物の顔に似ている、とドクオは感じた。
('A`)「変化持ちか……」
(;゚ω゚)「でっかいお……」
(;´・ω・`)「十メートルはあるぞ……」
ξ;゚⊿゚)ξ『ドクオ、聞こえる?こちらでもデータ照合したわ。
今、対峙してるのが大災害で間違いないわよ……』
ξ;゚⊿゚)ξ『まさか、こちらの機器に反応しないなんて……。
想定外だったわ、ごめんなさい』
('A`)「いや、ドラゴンの中には変化を行い、人間を惑わすタイプが確かに居る。
まだ使える奴が居るとは……。俺が失念していた。謝るのは俺の方だ」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ……」
('A`)「内藤、ショボン。敵は知能が高い。敵に付き合わず、こっちのペースで攻めるぞ!」
(#^ω^)「把握!」
(´・ω・`)(戦闘になると、普通に喋れるんだから不思議だよね)
(´・ω・`)「分かった!僕たちはドラゴンとの戦闘経験が無い。ドクオの指示に任せるよ!」
('∀`)「おう、任されて!」
('A`)「行くぞ!散ッ!!」
三(#^ω^)シュバッ
三(#´・ω・`)シュバッ
三(#'A`)シュバッ
Σz ゚ー )リ(ふーん……)
Σz ゚ー )リ(随分戦い慣れしてるんだね。対災害軍よりは楽しめそうだ)
Σz ー )リ(ふふっ……)
_
(#゚∀゚)「クソッ!獣風情が!人間様に化けやがって!!ぶっ殺してやる!!」パンパン!
Σz# ー )リ「……」
Σz#゚ー )リ「お前、目障りだな。先に死んどくか?」ゴポッ
Σz#゚ー )リ ペッ
_
(;゚∀゚)「うおっ……」
( 'A`)そ
_
三( 'A`)つ(;゚∀゚)ガッシ
_
(;゚∀゚)( 'A`)三 \バコォン/
(;'A`)「唾液?それにしては、恐ろしく硬い……」
_
(;゚∀゚)「すまん!助かった」
(;'A`)「いえ、大尉が無事で良かったです。早く逃げてください!」
_
(#゚∀゚)「いや、俺は上で果てた部下たちの仇を取らなくちゃならない!」
('A`)「上で、ですか?」
ドクオはジョルジュを抱えたまま、空を見上げる。
そこには何も見当たらない。
そういえば、彼らはどこから落ちてきたというのだろうか。
_
(;゚∀゚)「今、お前も見ただろう。あいつは唾液の硬度を自由に変えれるようだ。
それで俺たちを全員捕らえたかと思うと、雲の上に唾液を張ってな……。
後は、あいつの為すがままだったよ」
_
(; ∀ )「全員だ……。奴の嬌声が止むと部下の苦悶の声は聞こえなくなる。
それを全員の声が聞こえなくなるまで俺は……」
_
(#゚∀゚)「あいつを殺さなくちゃ、死んでも死にきれねぇ!!」
('A`)「分かりました。それは俺たちに任せてください」
_
(# ∀ )「……出来るのか?」
('A`)「はい」
('A`)「俺はドラゴンスレイヤーですから」
ドクオはジョルジュを山間の適当なところに降ろすと、ドラゴンをキッと見つめた。
その巨躯に見合わず、俊敏に動くドラゴンを内藤とショボンが翻弄している。
二人は互いの位置取りをしっかり把握しながら動き、どちらかが相手の正面に立つと、もう一方は生まれた死角から攻撃を仕掛けている。
それを臨機応変に繰り返すことで、少しずつではあるがダメージを負わせているようだ。
('A`)「大尉はここから山を下りてください。うちのオペレーターが回収部隊を手配しています」
_
(#゚∀゚)「だが、俺は!!」
('A`)「はっきり言わせて頂きます、大尉。貴方は邪魔です。
敵は大災害です。通じない武器に頼る貴方では相手にならない」
_
(#゚∀゚)「……っ!!」
_
( ∀ )「……すまねぇ。後は、頼んだ」
二人はどちらともなく手を差し出すと、力強く握った。
握った手を放すと、互いに背を向け、走り出した。
力を尽くしたものが去り、力を尽くすものが向かう。
そこは命を尽くす、戦場だった。
(;^ω^)(ハァ……ハァ……)
(;´・ω・`)(強い……)
Σz ゚ー )リ
ドクオが戦線を離れている間、内藤とショボンはこの戦いを持久戦に持ち込んでいた。
内藤は鍛え上げた肉体を使い、ショボンは自慢の拳を攻撃に組み込んでいる。
基本的に内藤が囮になり、ショボンがダメージを与える役を負っていた。
(;^ω^)「こっちだお!」
Σz ゚ー )リ チラッ
Σz ゚ー )リ ゴポッ
Σz#゚ー )リ ペッ
(;^ω^)「おおっ!」バコォン
(; ω )「ぐふっ……!」
(;´・ω・`)「ブーンッ!」
(#´・ω・`)「うおおおおっ!!」
(#´・ω・`)「【百裂拳】!!」
っ≡つ シュババ
(#´・ω・`)っ≡つ シュババ
っ≡つ シュババ
Σz#゚ー )リ ググッ
(#´・ω・`)「どうだ!!」
Σz# ー )リ ブゥン
(#´ ω `)「ガッ!?」ゴキッ
(#´ ω `)(き、効いてないのか……?)
Σz#゚∀ )リ(入った!!)
ドラゴンの攻撃は正確で、また硬い鱗に覆われた、その肉体は打撃に強かった。
内藤は攻撃を避けきることが出来ずに身体で受け、その隙にショボンが攻撃を仕掛けるも、鱗に弾かれてしまう。
また、攻撃を受けた拍子に身体を動かすと、長い尻尾を大きく振り回し、ショボンを打ちのめした。
(;^ω^)「ショボン!大丈夫かお!?」
(#´・ω・`)「これくらい大したことないさ……。
それより、見てみなよ。あの腹立たしい顔……。一発当てたくらいで調子に乗らないで欲しいよね……!」
(;^ω^)(おー、これは結構キレてるおね)
(#´・ω・`)「大体、ドクオは何やってるんだ?あんな切替の出来ない馬鹿は放っとけばいいのに……。
指示も援護も無いんじゃ、どうしたらいいのか分からないよ」
(;^ω^)「それは……、そうだおね。何とか時間を稼ぐお!」
(#´・ω・`)「全く!」
( ^ω^)「行くお!」
内藤が地を駆け、ショボンがその後ろに追従する。
先程のドラゴンとの攻防で、避けきるのは難しくなったと感じた内藤は、自身をショボンの盾にすることに決めた。
細かく動き隙を狙うより、その方が確実だと判断したのだ。
なにより、思っていたより機敏なドラゴンに翻弄されたのはこちらで、ショボンの体力も危うい。
口では平気そうに振舞うが、あれほど大きな尻尾が直撃したのだ。無事な筈がない。
( ^ω^)(ここは僕が耐えて、ショボンには活路を開いて貰うお!)ブチィ
Σz ゚ー )リ ゴポッ
Σz#゚ー )リ ペッ
( ^ω^)(来た!)
(#^ω^)「おっ!おおお!!」バシィ
( ^ω^)(良し!上手く弾けたお!)
ドラゴンの唾液は確かに硬く、何より勢いがある。
内藤は両腕に先程抜いた髪の毛を纏わせた。
その髪の毛には内藤が捻出した気が通っており、大抵の攻撃は気の力で打ち消すことが出来る。
間接的に気を纏わせた両腕を前に構え、唾液を受けた。それを受け流すようにして弾き飛ばす。
( ^ω^)(これでなんとか……)
Σz ゚ー )リ ゴポッ
(;^ω^)(げえっ!?)
Σz#゚ー )リ ペッ
(;^ω^)(連射出来るのかお!?)
(;^ω^)「おおおおお!!」バシィ
Σz ゚ー )リ ゴポッゴポッ
Σz#゚ー )リ ペッペッ
( ^ω^)「あ、これ無理」
(;^ω^)「ショボン頼んぐへっ!!」バシィバコォン
(#´・ω・`)「懐に入った!!」シュバッ
Σz#゚ー )リ ブゥン
(#´・ω・`)「甘い!」ピョン
(#´・ω・`)(鱗が薄い頭部なら!)ブチィ
(#´・ω・`)「【頭蓋割】!!」ガァン
Σz# д )リそ ガハッ
(´・ω・`)(どうだ……?)
Σz# ー )リ グラッ
(´・ω・`)(効いてる!)
Σz#゚д )リ カッ
(;´・ω・`)(あっ、やっぱマズいかも)
Σz#゚ー )リ コォォォ
Σz#゚д )リ ピィィィ
(;´・ω・`)(冷凍光線!?早い!!避け!?無!?)カチーン
(´‐ω‐`)(……)
(´‐ω・`)(……?)
('A`)「待たせたな」
(;´・ω・`)「ド、ドクオ!!」
('A`)「遅くなってすまない」
(;´・ω・`)「い、いや今更そんなことはどうでもいい!」
(;´・ω・`)「ドクオ……髪が……!!」
('A`)「安いものさ、頭髪くらい……」
ショボンが大きく飛び上がり、右手で頭髪を引き抜くと、反動を利用して、髪の毛を纏った拳をドラゴンに見舞ったが、
その着地後の隙を見逃さなかったドラゴンは、ショボンの行動を封じる光線を放った。
間一髪、その間に割り込んだドクオは気を纏わせた額で光線を受けてしまう。
(;´・ω・`)「で、でも、それじゃ君は……」
('A`)「……元は俺の判断ミスだ。なんとかなるさ」
三(;^ω^)「大丈夫かおー?」
('∀`)「無事だったか!」
(;^ω^)「僕の方はなんともないお!」
('A`)「よし、こっから反撃に移るぞ!」
( ^ω^)「髪の毛無いけど、行けるのかお?」
('A`)「……実は俺な。ドラゴンなんだ」
( ^ω^)「は?」
(´・ω・`)「は?」
ξ゚⊿゚)ξ『は?』←会話は全部聞いてた
( ^ω^)「冗談言ってる場合かお」
(´・ω・`)「ぶちころすぞ」
ξ゚⊿゚)ξ『不細工な上に嘘つきって救われないわよ』
('A`)「ホントなんだって。ほら」
↓ ドクモンシンカー
Σz 'A`)リ ドクドラゴン
Σz 'A`)リ「な?」
( ゚ω゚)「おえええええええ!!」
(´゚ω゚`)「くっせぇぇぇぇぇぇ!!!」
ξ゚⊿゚)ξ『え?え?どうしたの?』←音声しか入って来ない
ξ゚⊿゚)ξ『あ、ドクオの反応が消えてなんか新しい反応増えてる!』
Σz 'A`)リ「そういうことなんだよ」
ξ;゚⊿゚)ξ『ええええええええええええ!?!?!?』
ξ;゚⊿゚)ξ『っていうことは、今までドラゴンとの戦いに一人で赴いてたのはそういうことなの!?!?!?』
Σz 'A`)リ「隠しててごめんな」
ξ;゚⊿゚)ξ『隠してたとかどうとかそういう問題じゃ(ii゚ω゚)(ii´゚ω゚`)「うげえええええ」オロロロロロ
ξ#゚⊿゚)ξ『うるっっっせぇぞハゲども!!!!!!』
( ゚ω゚)「そこまで言うならお前も嗅いでみろお!このウンココロネ!!」
(´゚ω゚`)「臭すぎて死にそうだぞウンココロネ!!!」
ξ#゚∀゚)ξ『誰がうんこじゃゴルルルァ!!』
Σzii д )リ オゲェェェオロロロロ
Σz 'A`)リそ「今だ!」
Σz 'A`)リ「ドラゴンファイヤー」ピロロロロロ
Σzii д )リそ
\ ホ ゙ カ ー ン /
Σz 'A`)リ「正義は勝つ」
(ii゚ω゚)オロロロロロ
(ii´゚ω゚`)オロロロロロ
Σz '∀`)リ ニコヤカ
戦争は変わった。
悪臭とは、それだけで強力な武器に転じることが出来る。
皆も毎日お風呂に入って、頭皮をよく洗おう。
脂とフケが混じった頭皮は不潔だし、ドクオのように臭うぞ。
お兄さんとの約束だ!
('∀`)b大事なのは風呂上がりのドライヤーのようです
【了】
¥・∀・¥「御愛読ありがとうございました」
¥・∀・¥「糞作者の次回作にご期待ください」
¥^∀^¥「あばよ!!!!!!!」
(´ ω `) マニー君乙…
(´ ω `) 第一回目の最初の方のブログの背景を灰色にしてみた…
(´ ω `) これ、一々ソースコードに付け加えなきゃいけないみたいで…
(´ ω `) このテの単純作業は案外疲れる…
(´ ω `) そんじゃ、簡単にだけど感想を書いていくよ
【銀ちゃん】
まず、>>252 から>>253 の流れは好評価。そして、オチのシナーの扱いの雑さもイイネ。
僕なりに指摘をするとすれば、シナーさんが借金を背負っていること(出来ればその理由と戦闘に至るまでの過程)についての描写はあってもいいと感じた。
んでもって、身長が220cmもあるマッチョなら、もっと体重があるのでは?とは思った。
青眼の究極竜って遊戯王ネタ?
【マニー君】
マニー君も>>295 から>>297 までの流れが素晴らし過ぎる。
ストーリー的にはザ・王道。前の二人も僕も亜流(?)で攻めていたから、ドラゴン退治ネタが逆に新鮮に思える。
ドライヤーのタイトルセンスもgood!
まさかそうくるとは思わなんだ。
指摘となると完全に僕の好みや揚げ足取りになるんだが…
・ドクオ達がは何の会社の対災害斑にいるのか。
・対災害斑か対災害課かはっきり汁。
・屋上の意味…僕は読んでて「屋上からクッカー飛ばすんじゃ駄目なんかい」と思ってた。
・背骨と頚椎の関節は無視かい。
・>>287 のジョルジュで、「……出来るのか?」から「だが、俺は!!」の諦めの悪さが解せない。
もうちょっと地の文を会話の中に織り交ぜて、設定とかを盛り込むと、どことなく抽象的な部分も明確になると思う。
(´・ω・`) 「人様の作品に向かってこんだけ偉そうに文句垂れてて、お前はどうなんだっていうね」
(´・ω・`) 「まあ、こういうスレだからいい…よね?」
(´・ω・`) 「ようやく2/3書けたから、ラストスパートかけてなるべく良い作品にするよう努力するよ。」
¥;・∀・¥「ゲェー!クソ作品しっかり読み込まれてるぅ!」
¥・∀・¥「作品語りはもう少し後だから細かくは省くけど、最初はキャラもっと多かったんだよね」
¥;・∀・¥「削る過程で対災害課から班に変えたんだけど、変え残しがあったかぁ」
¥;・∀・¥「家帰ったら探しとくわ。さんくす」
>>303
(´・ω・`) 「>>272 だね、対災害課と書かれてたのは」
(;´・ω・`) 「自分の感想を読み直して見たけど、我ながらかなり意地の悪い文書になってしまってたね、そこは謝るよ」
感想文訂正
>>300
>シナーさんが借金を背負っていること(出来ればその理由と戦闘に至るまでの過程)についての描写はあってもいいと感じた。
これを
シナーさんが借金を背負っていること(出来ればその理由と戦闘に至るまでの過程)についての描写が「冒頭部に」あってもいいと感じた。
に訂正します。
おい明日締め切りだぞ。
文戟中のやつら大丈夫なのか?
締め切りは 守れば問題 ナッシング
¥^∀^¥「いやー投下して肩の荷が降りたこと降りたこと」
¥^∀^¥「正月に新品のパンツを履いたかのようなスッキリとした気分だはっはっはっ」
¥^∀^¥(やることが無くなって暇を持て余した顔)
(´・ω・`) 他に投下する人もいなさそうだし、訂正しながらグダグダとやってきますかね
予告編
(´゚ω゚`) 借金24億円を抱える龍川高校!!
(´゚ω゚`) 偏差値35!!による生徒数の減少!!!!!
(´゚ω゚`) 借金返済の目処がつかない龍川高校は破産申請することを決定ィ!!!!!
(´゚ω゚`) しか↑↑↑ぁぁぁぁぁぁ↓↓ぁぁぁしィ→!!!!!!!!!
(´゚ω゚`) 担当弁護士が破産回避の方法を思いついたァ!!!
(´゚ω゚`) 果たしてその方法とは何なのか!!!!!!!!!
(#´゚ω゚`) 「東大100人入るかな」お楽しみニィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[龍川高校理事長室]
_
(-@∀@) 5年後に東大合格者を100人輩出しましょう。そうすれば破産は防げる。
/ ,' 3 何を言っておるんだお前は。
_
(-@∀@)←朝曰アサピー 弁護士 25歳
/ ,' 3 ←荒巻スカルチノフ 龍川高校理事長 58歳
_
(-@∀@)5年後に東大合格者を100人出すと言っておるのです。
/ ,' 3 偏差値35のこの学校でか?
_
(-@∀@) 無論。
/ ,' 3 出来るはずが無かろうが。
_
(-@∀@) 東大など簡単に入れますよ。
/ ,' 3 いや、アサピー君、いくらうちが破産寸前だとはいえ実現不可能な意見はやめてくれたまえ。
/ ,' 3 例えば、生徒の個性を尊重し育む、とかにしないか?ん?
_
(-@∀@) 理事長先生。断言しましょう。そんなもんじゃ生徒は集まらない。
/# ,' 3 じゃあなんだ、東大100人の方が現実味があるというのか?
_
(-@∀@) モチのロンです。
/# ,' 3 言ったな!?男に二言は無いぞ!
_
(-@∀@) 二言はありませんよ。今年の三年生から二人ほど入学させてあげましょう。
/# ,' 3 どうか私を楽しませてくれ、アサピー君。
_
(-@∀@) 承知しました、では失礼します。バタン
/ #,' 3 何なんだあの男は!!
[翌日、龍川高校正門前]
_
(-@∀@) 誰か手頃な3年生は…お?
( ^ω^) こないだの英語のテストテスト5点だったおwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ξ゚⊿゚)ξ あらブーン低いわねwwww私なんか10点よwwwwwwwwwwww
( ^ω^) あのテストで10点とるなんてツンはすげえおwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ξ゚⊿゚)ξ あーらそれほどでもないわよwwwwwwwwwwwwwwww
( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
※100点満点のテストです
_
(-@∀@) アイツら如何にも頭カラッポって顔してんな
_
(-@∀@) 二人とも三年生の校章の色してるし…
_
(-@∀@) ようし、あいつらで決定!
_
((((-@∀@)トコトコトコトコ
_
(-@∀@) ねえ、君たち…バイトしない?
ξ゚⊿゚)ξ 正門前で援交持ちかけるなんていい度胸してるじゃない
(;^ω^) ブ、ブーンは男色の趣味はないんですお、勘弁して欲しいですお
_
(;-@∀@) (コイツらその程度の発想力しかねえのかよ)
_
(;-@∀@) いやいや、援交してもらいたいんじゃない
_
(-@∀@) 君たちにやって欲しいことはただ一つ!
_
(-@∀@) それは…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
[3年B組]
ξ゚⊿゚)ξ もう一回訊くけど、ほんっとに私達を東大に入れるつもりなの?
_
(-@∀@) 勿論!冗談でこんなこと言ったりしないさ
(;^ω^) で、でも、ブーン達は筋金入りの馬鹿ですお。下手したら幼稚園から熱心に勉強をしてる連中と交じって合格出来るとは思えませんお
_
(-@∀@) ほう!馬鹿の割には考えがしっかりしてるじゃないか。君には素質があるよ
(*^ω^) 本当ですかお!?
ξ#゚⊿゚)ξ ブーン!あんた思いっきり馬鹿にされてんのよ!少しは怒ったらどうなの!
_
(-@∀@) 安心しろ、ツン。お前も馬鹿だ。
ξ#゚⊿゚)ξ ぐぬぬ…
ξ-⊿゚)ξ ふう…馬鹿、それも最底辺なのは否定しないわ
_
(-@∀@) 君も自信の悲惨な現状を正しく認識出来てるじゃないか。偉い偉い
ξ-⊿゚)ξ それで?その悲惨な生徒を日本で一番の大学に入れるですって?頭沸いてんじゃないの
_
(-@∀@) なあに、簡単に入れるよ。受験に必要なのは頭の良さじゃなくて根気とテクニックだ
_
(-@∀@) 周到に計画を立ててしっかりと訓練を積めば充分合格出来るんだよ
(;^ω^) …で、何でブーン達が東大に行かなくちゃいけないんですかお?
ξ゚⊿゚)ξ そうよ!東大なんかいきたくないわよ
_
(-@∀@) そうか…お前ら本当の馬鹿だったんだな
(;^ω^) そこm ξ#゚⊿゚)ξ ホントの馬鹿ってちょっとあんた!
_
(-@∀@) 東大出りゃ人生が180度変わるんだが…
_
(-@∀@) どうせお前ら、こんなクソ高校を出た後なんてお先真っ暗だろ。
_
(-@∀@) このままじゃ、頭のいい奴らによって作られた社会の中でいいように踊らされるだけだ
_
(-@∀@) そんな救いようのない人生を変えてやるっていってんだ、つべこべ云わずについて来い
ξ゚⊿゚)ξ でも…
_
(-@∀@) そんじゃあバイト代の一万返せ
ξ゚⊿゚)ξ …
ξ゚⊿゚)ξ 分かったわよ。やってやろうじゃない
_
(-@∀@) よし、一人決定だ
(;^ω^) ブ、ブーンもやりますお!東大に入りますお!
_
(-@∀@) おお、ブーン君も利口だな。そうやって行動する奴だけがこの社会で生き残っていけるんだ
_
(-@∀@) ようし、早速英語の授業を始めるぞ!
_
(-@∀@) お前ら、体操着に着替えろ!!
(;^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ 「「ええ!?」」
_
(-@∀@) ええ!?じゃない。5分後から始めるからそれまでに準備しろよ!
(;^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ イエッサー!!
≡≡( ^ω^)≡≡ξ゚⊿゚)ξ
_
(-@∀@) …
_
(-@∀@) …俺もこれを実現させて、「学校法人に強い弁護士」として新橋に事務所を構えてやるんだからな
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ホラレモンかな?
_
(-@∀@) ようし、英語の授業を始めるぞ!
( ^ω^) ところで、今から何をやるんですかお?
ξ゚⊿゚)ξ 何のために体操着に着替えさせたのよ?まさかJKの体操着姿を見たかったとか言うんじゃないでしょうね
(;^ω^) さっきも言いましたけどブーンは男色家じゃありませんお?
_
(-@∀@) (ほんっとに発想力が無いんだな…)
_
(-@∀@)…
_
(-@∀@) まあ、取りあえず先生を紹介しようじゃないか
_
(@∀@ -) おーいどっくん!!入ってきなさい!!
( ^ω^) (転校生の紹介みたいだお)
(((( ('A`) ほーい ガラッ
('A`) ←宇津田ドクオ 塾講師
( ^ω^) …彼が先生ですかお?
_
(-@∀@) そう。有名予備校の優秀な教師だ。
ξ゚⊿゚)ξ この顔で?
_
(;-@∀@) 教えるのに顔は関係ないだろう
ξ゚⊿゚)ξ イケメンじゃないとやる気が起きないわよ
(*^ω^) ブーンは美人のお姉さんがいいお!
_
(-@∀@) 分かった分かった。とにかく授業を始めよう。頼んだぞ、どっくん。
('A`) へいへい
(-A-) ふぅ…
('∀`) HELLOOOOO!!!!
ξ;゚⊿゚)ξ(;^ω^) うわっ!
('∀`) I'm Dokuo Utsuda! Please call me dokken! OK?
ξ;゚⊿゚)ξ(;^ω^) お、オーケー
('∀`) We're going to dance while singing from now. Are you ready?
(;^ω^) すいませんお。日本語で言ってもらっていいですかお?
('A`) 「今から歌いながらダンスをする。準備はいいか?」って言ったんだ
(;^ω^) (雰囲気が元に戻ったお)
ξ゚⊿゚)ξ 何で英語の授業で踊るのよ
('A`) やってみりゃ分かる
('∀`) Let's sing and dance together!
(;^ω^) (英語と日本語の落差がすごいお)
('∀`) dancing,start!
[曲:プリーズ・プリーズ・ミー(ビートルズ)]
https://youtu.be/czw8eqepir8
♪〜
('A`) 俺の口真似をして歌ってくれい。せーのっ
('∀`) Last night I said these words to my girl
(;^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ ア…ノ…ユ…ネバ…イブ…トラ…ガ
('∀`) C'mon! C'mon!
( ^ω^)(ここは歌えるお!)カモン!カモン!
('A`) そう!歌えるところは大きく歌う!
('∀`) I don't wanna sound complaining
ξ;゚⊿゚)ξ (速すぎて分からないわ)
('A`) メチャクチャでいいからとにかく真似て!
('∀`) I do all the pleasing with you, it's so hard to reason
ξ;゚⊿゚)ξ ウィ…ユ…ワ…ダ…ユ…メミ…ドゥ
〜♪
('∀`) Very very good !
('A`) 流石若いだけあるな
('A`) ようし、今度は言える単語を大きく発音して、意味を考えてやってみよう
('∀`) Music, start !!!
〜♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ^ω^) ふーっ。いい汗かいたお
ξ゚⊿゚)ξ いい運動になるわね
('A`) それじゃあプリーズプリーズミーのおさらいをしていこうか
('A`) ブーン君、最初のフレーズ覚えてる?
( ^ω^) 確か…ラス…ナイ…ア…セ…ゼ…ワ…ト…マ…ガア…ですかお?
('A`) そうだ。意味は、「昨夜、僕は彼女にこういったんだ」
('A`) saidはsayの特殊な形の過去形だから必ず覚える。
('A`) ツン君、次のフレーズは?
ξ゚⊿゚)ξ えっと、ア…ノ…ユ…ネバ…イブ…トラ…ガア…だったかしら
('A`) そう。意味は「君は試そうとすらしないんだね」
('A`) I knowは訳さない方が自然な文章になる。never(決して〜ない)、even(〜さえ)の意味をキチンと抑えておこう。
('A`) この調子でどんどん訳してくぞ!
ξ゚⊿゚)ξ( ^ω^) イエッサー!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
('A`) よし!今日の英語の授業はここまで
ξ゚⊿゚)ξ( ^ω^) ありがとうございましたー!
( ^ω^) いやー分かりやすい授業だったお!
ξ゚⊿゚)ξ 歌から入ると飲み込みが早くなるわね〜
_
(-@∀@) いやー流石はどっくん、いい授業するね〜
('A`) これくらい、朝飯前ですよ
_
(-@∀@) それにしても、わざわざ呼び出して済まなかったね。君も人気講師になって久しいだろうに
('A`) いえいえ、貴方には恩を感じていますから
('A`) 私を救って下さった他ならぬ貴方
の為ならば、たとえ火の中水の中
('A`) どこまでもついていきますぜい
_
(-@∀@) ありがとう。そういってもらえると嬉しいよ。
('A`) そういやこの頃、香港のハン・シナーグループの動きが再び活発になってきたようですぜ
_
(-@∀@) またか…やはり首領のハンを倒せなかったのが大きいな…
('A`) 今度は私m
ド ゴ オ ー ー ー ン
爆音がし、校舎が揺れた
_
(-@∀@) 何事だ!
ドクオとアサピーが外を覗くと、校門前に1台のロールスロイスとグレネードランチャーを構えた3人の黒服がいた。
その内の一人がグレネードランチャーを下ろすと、後部座席のドアを開ける。そして、中から一人の男が降りてきた。
( `ハ´)
その男は
_
(;-@∀@)
(゚A゚)
二人がよく知っている人物だった。
( `ハ´)←ハン・シナー 香港のマフィア「ハン・シナーグループ」の首領56歳
_
(;-@∀@) 何故…ハンが日本に…
(;^ω^) 何があったんだお!?ガラッ
ξ;゚⊿゚)ξ 外に怪しい男達が並んでるわよ!
_
(@∀@-;)('A`;) 「「こっちに寄るんじゃない!!」」
ドクオとアサピーの剣幕に押され、二人はたじろいだ。
( `ハ´) ジョルジュ、ドクオ、久しぶりでアルなあ!!!!!
( `ハ´) 三年前の決着をつけに来たアルよ!!!!!
シナーが拡声器を使って叫ぶ。
(;^ω^) …ドクオは判るけどジョルジュって誰だお…?
_
(-@∀@) ……。
_
(-@∀@) バレてしまったならしょうが無いな…
_
( ゚∀゚)つ-@-@
アサピー、もといジョルジュはメガネを外すと、校舎の窓から校庭へと飛び降りていった。
(;'A`) ま、まって下さいよ、ジョルジュさん!
ドクオも続いて飛び降りていく。
(;^ω^) うわっ飛び下りた!
ξ;゚⊿゚)ξ ここ三階よ!?
ブーンとツンは驚いて、窓の下を身にいく。
校庭には……無傷の状態で立っているジョルジュとドクオがいた。
(;^ω^) えぇ!?
ξ;゚⊿゚)ξ 何で無事なのかしら!?
そんなブーン達を余所に、ハンとジョルジュらは睨み合っている。
_
( ゚∀゚) ハン…よく俺たちの居場所が分かったな。
( `ハ´) 三年前、おまえ達に敗北を喫した際、ワタシは無様にも逃げることしか出来なかった。
( `ハ´) あれから、おまえ達を探しつつ、ワタシは必死に訓練を積んだネ。
( `ハ´) 全てはジョルジュ、お前を倒し、ドクオ、お前を再び手に入れる為に…!
ξ゚⊿゚)ξ あのチャイナ服のジジイ、ドクオを手に入れるとか言ってるけど、ホモのB専なのかしら。
( ^ω^) 世界は広いおね〜。
( `ハ´) それにしても、ジョルジュは弁護士を、ドクオは人気塾講師になってるとは思いもよらなかったアル。
_
( ゚∀゚) 香港で格闘をして金を稼げるような時代ではなくなってきたからな…。
_
( ゚∀゚) 俺とハングループの戦いで出た多くの死人の中に、日本人弁護士がいたんだ。そいつはメガネと眉毛以外は驚くほど俺と似ていたんだ。
_
( ゚∀゚) 俺はそいつに成り代わり、死ぬ気で日本語と法律の勉強をして、今に至るという訳だ。
('A`) …俺はお前からは解放されたが、そもそも帰る場所が無かったんだ。学歴詐称をしつつ、必死に勉強をしてここまで成り上がったという訳さ。
( ^ω^) 衝撃の事実
ξ゚⊿゚)ξ 隙あらば自分語り
( `ハ´) お前たちの日本での生活ももう終わりネ…
( `ハ´) ジョルジュはワタシと戦って負けてもらうアルよ!
( `ハ´) ドクオはワタシに大人しく付いてくるがよろし。
_
( ゚∀゚) しょうがねえ、お前たちを倒すしかねえか…
その時だった。ファンファンと音を立てて、パトカーがこちらへと向かってきた。爆音を聞いた近隣住民が通報したのであろう。
( `ハ´) チッ。勝負の邪魔ね。
( `ハ´) 黒服!パトカーにRPG-7をぶち込んでやれ!
黒服 「はっ。」
黒服の一人がグレネードランチャーの照準をパトカーに合わせる。と、躊躇なく発射した。
当然のごとく、パトカーは爆破される。
( ^ω^) たーまやー
ξ゚⊿゚)ξ 随分と季節外れの花火ねえ
( `ハ´) これで邪魔者はいなくなったある。
( `ハ´) 今回はワタシ一人がジョルジュの相手するアルヨ。
_
( ゚∀゚) 老いぼれ爺さん一人で俺に勝てるとは思わねえけどな…ま、相手してやるぜ。
( `ハ´) フッ…この左手を見るネ
_
( ゚∀゚) …!それは!!
( `ハ´) お察しの通り、中国5000年の歴史を誇る銀の義手ね。
シナーの左手には、ウォーズマンみたいな4本の爪のついた銀の技術が装着されていた。
_
( ゚∀゚) 何それ分からん!
(; `ハ´) そう言うと思ってたアル。
( ^ω^) あいつ動揺してるおwwwwwwwwwwwwwwww
ξ゚⊿゚)ξ wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(; `ハ´) まあいいネ。ジョルジュ!空を見てみろ!!
_
(;゚∀゚) あ、あれは、死兆星!!!!!
( `ハ´) そう!この義手をつけて戦うと相手に死兆星が見えるアル
( `ハ´) 死兆星を見た相手は一年後までに必ず死ぬ運命にアルヨ!
( `ハ´) この義手も、お前と戦う為だけに伝説の職人に作らせた、世界にただ一つの義手アルヨ!!
( ^ω^) 中国5000年の歴史とは
ξ゚⊿゚)ξ 哲学染みてるわね
_
(;゚∀゚) 俺と闘う為にそれだけの準備を…
_
( -∀-) …
_
( ゚∀゚) 俺もこの鍛え上げた「黄金の左手」を解放するしかないようだ。
_
( ゚∀゚) ハン、お前も空を見てみろ。
(;`ハ´) わ、私にも死兆星が!!
_
( ゚∀゚) カンフーを始めてからずっと鍛え上げてきたこの左手!!
_
( ゚∀゚) この黄金の左手の力を喰らって生き延びた奴は一人もいない!!!
( ^ω^) ツン、あの左手が黄金に見えるかお?
ξ゚⊿゚)ξ いいえ全然
_
( ゚∀゚) ハン・シナー!いざ、尋常に勝負!!
( ;`ハ´) の、望む所ネ!!
ξ゚⊿゚)ξ 攻守逆転したわよ
( ^ω^) 老いには勝てないお
_
(#゚∀゚) ハチャー ボカッ
(#`ハ´) アチョー ジャキン
_
(#゚∀゚) ホヮチャー ボコッ
(#`ハ´) オチョー シャキン
_
(#゚∀゚) オヮチャー バカッ
(#`ハ´) アリョー ザッ
( ^ω^) ……
ξ゚⊿゚)ξ ……
( ^ω^) …物凄い迫力のある闘いの筈なんだが
( ^ω^) この間抜けさは何だお?
ξ゚⊿゚)ξ 作者の力量不足よ
_
(;メ゚∀゚) ハア…ハア…ハア…
(;メ`ハ´)フゥ…フゥ…
_
(;メ゚∀゚) ここまで俺と渡り合った奴は始めてだぜ、ハン
(;メ`ハ´) ワタシもよ、ジョルジュ
_
(;メ゚∀゚) (体力的にも、残された時間は少ないな…)
(;メ`ハ´) (体力的に、あと一撃で決めないとマズいアルヨ…)
_
(メ゚∀゚) ふりゃああああああぁぁぁ!!!!!!!
(メ`ハ´) アリョオオオオオオオオオオォォォ!!!!!!
二人が、お互いに向かって突進していく。そして、お互いの左手がお互いの胸をつらぬいて…
…いなかった。何故か、拳が交わる前にシナーが倒れている。その胸には、長槍が刺さっていた。
(メ゚パ) き、貴様……!!
_
(メ゚∀゚) 出来る男ってのはなぁ……!
_
(メ゚∀゚) 隠し武器を持ってるもんなんだよ!!!!!
( ^ω^)尋常に、とは
ξ゚⊿゚)ξ 長槍って隠し持てるもんなのかしら
(メ゚パ) 悪者の…ワタシが…隠し武器に…敗れ…る…なん…て……
(メ ハ )バタン
_
(#゚∀゚) 勝ったぁぁぁーーーー!!!!
ジョルジュは勝利の雄叫びを上げた。
ジョルジュは、これで完全に闘いが終わったと思っていた。
だが、世間は甘くない。
怒ったのは黒服たちである。自分達の首領が、タイマンで、卑怯な手をもって死んでしまったのだ。報復しない方が無理がある。
彼らは仲間を呼び、既に5台の黒塗りのベンツが校門前に到着して、黒服が銃を引っ提げて降りてきた。
一方で、自衛隊と警察も黙ってはいない。特に、パトカーを1台爆破された警察は怒り心頭に発している。
既に学校から半径500m以内の住民を緊急避難させ、特殊部隊を展開、いざとなればミサイルを撃ち込む気でいる。
_
( ゚∀゚) 駄目かもしれんね、こりゃ
流石のジョルジュもマフィアと警察と自衛隊の網を潜り抜けて逃げおおせることは出来ない。
御年25歳、あまりにも短い一生であった。
「おっとジョルジュさん、俺のことを忘れちゃいませんかい?」
ジョルジュがその声に振り向くと、後ろには
('A`)
が立っていた。
ξ゚⊿゚)ξ あら、ドクオはまだここにいたのね
(;^ω^) 正直、完全に忘れてたお
('A`) 俺の能力を使えばここから簡単にオサラバ出来るじゃないですか。
_
( ゚∀゚) しかしお前は…
('A`) 確かに、三年前まで、俺はカラキシ駄目な奴でした。
しかし、あれから自分の身は自分で守り、今度はジョルジュさんに恩返しをしてあげたい!その一心で修行を重ねてきたんです。そして、俺は成れるようになりました……!!!
('A`) 完 全 な る ド ラ ゴ ン に … !!!!
(#'A`) 変身!!!!!
ξ゚⊿゚)ξ ブーン、聞いた?ドクオがドラゴンに変身するんですってよ?何言ってんのかしら。
( ^ω^)……
ブーンはツンの横で珍しく深刻な表情をしていた。
ξ゚⊿゚)ξ …ブーン?
( ^ω^)…ツンは、ジョルジュ達の言っていた三年前の闘いで思い出すことが無いかお?
ξ゚⊿゚)ξ いや、特に…
( ^ω^) 僕のパパは雑誌の編集者で、丁度三年前のハン・シナーグループの抗争を取材してたんだけど…
( ^ω^) 取材の途中、ハン達がドラゴンを生け捕りにしているって話を頻繁に聞いたんだお。
( ^ω^)どうやら、中国の山奥にはドラゴンが棲みついていて、その中で異様に弱い個体を捕まえたらしいんだお。
ξ゚⊿゚)ξ そんな話あるわけ……あ!
( ^ω^) ツンも気がついたようだおね。このドラゴンの話、ドクオの境遇と似通ってるんだお。
ξ゚⊿゚)ξ じゃあドクオは本当にドラゴン…!、ブーン、ドクオから煙が出ているわ!!
( ^ω^) パパが追い求め命を落としたドラゴンの正体、息子の僕が見届けるお…!!!
ドクオの周りから煙が消え去り、中から巨大な生物、もといドラゴンが現れた!!!!
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
┏━━━━━━ ('A`)━━━━━━━┓
('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
・
そこに現れたのは、ドラゴン以前の問題で、そもそも巨大生物と呼んでよいのか分からないものだった。
まるで、クダクラゲのような、小さな生物の集合体が連なって一つの生物のように見えている、そんなものだった。
( ゚ω゚) こ、これが、ドラゴンの正体…
( ゚ω゚) ブーンのパパはこれの為に命を散らしたのかお…?
一方ジョルジュは、大感激していた。
_
( ;∀;) うぐっ…ひぐっ…
_
( ;∀;) 俺がハンのアジトから救出した時には独房の隅で怯えていたドクオが、こんなに立派なドラゴンになって…
龍
('A`) ジョルジュさん、俺の背中に乗って!速く!!
_
( つ∀;)
_
( ゚∀゚) ふぅ…
_
( ゚∀゚) よし、乗せてくれ!!
ジョルジュはドクドラゴンの背中に飛び乗り、ドクオは上昇を始めた。
_
( ゚∀゚) よし、これで逃げ切れるぞ!!
しかし、そうは問屋がおろさない。マフィアと警察はお互いをそっちのけで、ドクドラゴンを攻撃し始めた。
_
(;゚∀゚) うわっアブね!
ドクドラゴンは厚い鱗に覆われているからノーダメージだが、ジョルジュは生身の人間。弾が当たればひとたまりもない。
龍
('A`) しょうがない。人間を無力化しよう。
ドクドラゴンはそう言うと、思いっきり息を吸い始めた。
ドクドラゴンは全身に35の顔を持つ。鼻の穴の数はその2倍の70。
それらが鼻の穴を膨らませて一気に息を吸い込むから、見た目はかなり気持ち悪い。
そして、ドクドラゴンは攻撃し始めた。
龍
('∀`) There comes a time…When we heed a certain call
龍
('∀`) When the world must come together as one
龍
('∀`) There are people dying
龍
('∀`) Oh, and it's time to lend a hand to life
龍
('∀`) The greatest gift of all
解説すると、上のドクドラゴンは全て違う顔から声を出している。そして、顔ごとに声色が違うのだ。
そして、歌っているのは、そう…
ウィー・アー・ザ・ワールド
https://youtu.be/M9BNoNFKCBI
そして、サビの部分に入ると、35のドクドラゴンの顔全てが歌い出す。
龍
('∀`)×35 We are the world
龍
('∀`)×35 We are the children
龍
('∀`)×35 We are the ones who make a brighter day, so let's start giving
龍
('∀`)×35 We're saving our own lives
龍
('∀`)×35 It's true we'll make a better day, just you and me
警察官、自衛官、マフィアはそれぞれに号泣した。持っていた武器を手放し、警察官、自衛官、マフィア関係なく型を組み、一緒にウィー・アー・ザ・ワールドの合唱を始めた。
そして、どこからともなく「LOVE AND PEACE」の声が聞こえてくると、今度は全員で「LOVE AND PEACE」を叫び合った。
その合間に、ドクドラゴンとジョルジュは何処かへと消え去った。その行方は誰も知らない。
燃えよドラゴン桜のようです
[完]
オマージュ元
・ドラゴン桜
・三年B組金八先生
・燃えよドラゴン
・北斗の拳
(´^ω^`) いや〜終わった終わった!!
(´^ω^`) 人にはあれこれ指摘しておきながら、自身は漢字を間違えたり句読点を付けたり付けなかったり!!
(´^ω^`) なんという有様だろうか!!
(´^ω^`) しかし酒を飲んで酔っ払って上機嫌のショボーン様に
(´^ω^`) 恐れるものなど何もない!!!!
(´^ω^`) さあ男性諸君!!私に罵声を浴びさせるんだ!私を詰るんだ!私を興奮させてくれーーーい!!!!!
¥・∀・¥「投下乙〜」
¥・∀・¥「ドラゴンのドの字も出ねぇ!と思いながら読んでたら怒涛の展開で笑った」
¥・∀・¥「面白かったよ」
乙
あと何作品くるかな
「おっドラゴン桜がベースかな、面白そう」と思ってたのにお前、お前
シュールだ
>>357
(´・ω・`) 一応前半が「ドラゴン桜」、後半の途中までは「燃えよドラゴン」をオマージュしてて、高校名は龍川高校にしたから、ドラゴン要素は満載なんだけどね
(´・ω・`) やっぱモノホンのドラゴンは出しておかないとね
(´・ω・`) >>216 のモララー君の言葉も胸に刺さったし
(´・ω・`) 反省する面は多々あるけど、面白いといって貰えると嬉しいね。ありがとう
>>359
(´;ω;`) ブヒャヒャヒャwwwwwwwwwwwwww狙い通りwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>360
(´・ω・`) ありがとう。シュールなのを狙って外れたときの空しさったらないからね
(・∀ ・)「またんき様のぉ。
とーかのじかんだぞー」
幼い頃、大抵の男の子と一部の女の子が憧れる職業。
自由を愛し、自然を愛し、困難を乗り越えて日々を生きる。
それが冒険者だ。
危険な魔物や動植物が溢れる町の外へ行き、
まだ見ぬ土地や洞窟を探検する。
そうして見つけた宝は、時として人知を超越した力を有するのだ。
生きて情報と宝を持ち帰った者を人々は賞賛し、
名誉を受けて冒険者は新たな場所へと足を進めていく。
何とも素晴らしく栄光に満ちた職業だろう。
_
( ゚∀゚)「――って思ってた日がオレにもあったな」
ジョルジュは身の丈程もある大剣を肩に乗せ、ため息をついた。
目の前に広がるのは昆虫型の魔物達。
成人男性と同等の大きさをしたそいつ達は耳障りな羽音を立てながら彼を見ている。
一体一体の力は弱く、群れで統率をとっているわけでも、特殊能力も有しているわけでもない種だ。
歴戦の冒険者として十数年を生きている彼ならば十を超えて対峙したとしても傷一つ負うことなく完勝できるだろう。
だが、視界を多いつくさんばかりの数ともなれば話も変わってくる。
_
(#゚∀゚)「こいやぁ!」
雄叫びと共に剣を振り上げ一匹を真っ二つに。
なぎ払い数匹の体と羽を切り落とし、振り下ろしてはまた一匹を殺す。
食物連鎖の下層に位置する種というのは、
個を増やすことで種としての存続を計る。
ジョルジュが相手取っている昆虫型の魔物もまた然り。
自然界の理に則り、子を産み、その多くを成長途中で失う。
しかし、気候や他生物の出産状況等によって成虫が大量発生することが稀にあった。
_
(#゚∀゚)「面倒くせぇな! おい!」
弱い、というのは他の魔物と比較した際の話。
平和な街で生まれ、暮らす人々にとっては充分脅威となりえる存在だ。
一匹や二匹であれば数で対抗することもできるだろうけれど、
相手の方が多いとなれば敗北を喫するより他に道はない。
畑や家畜への被害だけで済むならばまだマシだ。
問題は魔物の殆どが雑食であり、人間を食らうこともままあるということ。
国を挙げて討伐にかかれば軍の人員が割かれ、他国への隙となる。
一般人では対処しきることができない。
街にいる警備兵達は防御に特化しており、殲滅には向かない。
ならば、誰が人々のため、戦いに赴くのか。
_
( ゚∀゚)「あと何体だ?」
見通しのよくなった周囲を見渡す。
緑色の液体が撒き散らされた地面は汚らしく、
少量であれば気にもとめなかったであろう異臭がジョルジュの鼻をつく。
冒険者。
かつて憧れた職業の実態とは、かくも世知辛い。
夢のような冒険も、地位と名誉も、金銀財宝もない。
あるのは命を賭しての雑用ばかり。
大量発生した昆虫型魔物の駆逐など典型的なものだ。
下を見れば町の外での薬草、素材収集。
上を見れば大型魔物の討伐、要注意特殊取り扱い素材の確保まで。
安全という言葉から程遠い場所で、街に生きる人々の生活を支える。
それが冒険者という存在に与えられた責務だ。
_
(;゚∀゚)「あーあ、こりゃ服は買い替えだな」
羽音が止んだ世界でジョルジュはぼやく。
極力、返り血ならぬ返り体液を浴びぬようにしていたのだが、
袖や裾といった端々まで避けきることはできず、粘度の高い緑色がまとわりついていた。
簡単な水洗いなどでは落ちない汚れを苦労して落とすくらいならば、
新しい物を買ったほうが時間の短縮になり、気分も上がる。
_
( ゚∀゚)「服はヴィップの方が質がいいんだが……。
ま、背に腹は何とやらってやつだな」
ジョルジュが依頼を受けたファイナの町は酪農や農作物を特産としていた。
服を作る素材ならば良いものが手に入るが、それを服に加工する技術はお世辞にも高いとは言えない。
ファイナで素材を購入し、ヴィップで加工してもらう、というのは旅の冒険者がよく使う手であるが、
今すぐに代えの服が欲しいジョルジュにそのような暇はなかった。
ダメになってしまった服も特別な効果が付与されているわけではなく、質に拘ったものでもない。
どこの町で購入しても、大きな差異は見受けられないだろう。
軽く袖を振り、体液を落としたところでジョルジュは帰路へつく。
と、数歩進んだところで足を止めて振り返る。
_
( ゚∀゚)「っと、危ねぇ危ねぇ。
ちゃーんと証拠持って帰らねぇとな」
ぐちゃり、と足音を立てながら彼は近場の魔物へ小型ナイフを差し込む。
討伐系の依頼は、対象となる魔物に一つしか存在していない部位を証拠としてを持ち帰るところまでが仕事となる。
今回の場合ならば証拠は尾についた鋭い針だ。
大量の魔物から素材を採取するのは一苦労だが、
これがなければ依頼達成とは認められない。
獲得した素材はそのまま冒険者のものとなるため、
売り払えば依頼料とは別枠の収入となる。
また、ものによっては武器防具の加工、生成に用いることもできることから、
討伐依頼は冒険者達の中でも人気が高い仕事だ。
_
( ゚∀゚)「よし。今度こそ仕事終わり」
太い針を詰め込んだ麻袋を肩に担ぎ、ジョルジュは依頼のあった町へ戻るべく今度こそ足を進めていく。
ファイナから程近い森は、先ほどまで群れていた昆虫型魔物さえ倒してしまえば静かなもので、
視界の隅に動物や小獣型、中獣型の魔物や鳥型の魔物の姿が映れど、
彼らが敵意を持ってジョルジュを襲ってくることはない。
魔物とはいえ、彼らも生き物。
自身のテリトリーを持ち、ルールを持っている。
森へ足を踏み入れる者が無作法を侵さぬ限り、
余程攻撃的な性質を有しているか、餌を求めているかしなければ、
無用な争いを仕掛けてくることはなかった。
経験を積んだ冒険者が危険な森や洞窟を悠々と歩くことができるのは、
運の要素によるものではなく、れっきとした理由があるのだ。
_
( ゚∀゚)「……ん?」
不意に、ジョルジュは足を止める。
これという確証があったわけではない。
ただ、違和感があった。
無意識のうちに見ていた風景、感じていた匂い、音は、
脳に溜め込まれている情報によって解析され、
何たがあって初めて違和感としてジョルジュの意識へ伝えられる。
自身の五感が鳴らす警鐘を無視するのはド三流の所業だ。
利益や命に直結する問題を放置できるはずもなく、
ジョルジュは警戒心と共に周囲全域に気を張り巡らせる。
風や鳥、魔物による木々や葉のこすれる音。
鳴き声。地面を駆ける振動。
それらを感じ取りつつ見渡せば、
ジョルジュの視界が捉えたらしい違和感の正体に突き当たる。
_
( ゚∀゚)「卵、だ」
完全に警戒を解くことはしない。
茂みの中、隠されるように置かれているそれが本当に卵であるのか、
卵であったとして、動物、魔物、どちらの卵であるか。判別がつく距離ではなかった。
危険な魔物の卵であるならば早めに処理をしなければならない。
ただの動物であるならば自然のあるがままにしておく。
希少なものならば、親には悪いが採取するという手もある。
いずれにせよ、ジョルジュは卵らしき物を確認しなければならなかった。
_
( ゚∀゚)「そーっと、そぉっと」
近くに親がいるかもしれない。
気配を探りつつ、自分のそれを隠す。
足音を立てず、落ち着いた呼吸で、一歩、また一歩。
目標との距離が近づく。
どうやら、何らかの卵であることは間違いないようだ。
_
( ゚∀゚)「――あ」
しまった、とジョルジュは零す。
同時に、張り詰めていた警戒はすっかり解けてしまった。
ここに危険はない。
しかし、厄介事はある。
_
(;゚∀゚)「ドラゴンの卵じゃーん」
手を伸ばせば卵に届く距離まで来て膝をつく。
湿った土が彼のズボンに水分を分け与えてくれるが、どうせ買い換える物だ。
気にとめる必要性は感じられない。
そんなことよりも目の前にある卵だ。
養鶏のものよりも遥かに大きく、人の両手に余るほどの大きさ。
硬質な岩のようにざらりとした表面は灰色で、人の目の形をした赤紫だけが異彩を放っている。
眼前に立つ者を見つめるかのような紋様こそ、この卵がドラゴンのものである証。
この世界には多種多様なドラゴンが存在している。
中には人間と共に暮らし、生活を支えてくれている種もいるのだが、
ドラゴンそのものの生態に関する情報は非常に乏しい。
明確にわかっていることといえば、
並大抵の魔物では太刀打ちできぬ力を有していることと、
彼らの卵はどの種であっても同じ紋様を持って生み出されることのみ。
_
(;゚∀゚)「えっと……この国ではどーすんだっけか」
ジョルジュは懐から革張りの手帳を取り出す。
ドラゴンの卵を発見した場合の処理については世界統一見解が出されておらず、
各国のルールに従うこととなっていた。
国で保護した後、野生に返す場合もあれば、
即座に中身を殺してしまう場合もある。
世界で最も硬い物質であるドラゴンの卵を潰すことは不可能であるが、
国お抱えの魔法使い達のみが知りえる特殊な魔法を行使することにより、
中身のみを殺してしまうことができるらしい。
_
( ゚∀゚)「あー、ギルドに提出、国での保護、か」
各地を旅して回り、ギルドで依頼を受けて生計を立てている冒険者にとって、
ドラゴンの卵の取り扱いは注意しなければならない最重要項目だ。
見つけることは滅多にないが、万が一の場合に手順を誤れば罰金や牢屋、死刑までありえてしまう。
自身のメモから、この国での処理を確認したジョルジュはドラゴンの卵をそっと抱える。
分厚い殻に守られているのだから、雑に扱ったとしても問題はないが、
赤子以下の存在を無碍にするのは気がひけてしまう。
_
( ゚∀゚)「お前はどんなドラゴンなのかねぇ」
卵の色や大きさは種に依存していない。
記録に残っているものと同じものに思えても、
生まれくるドラゴンは全く別の種だった、という例がある。
逆に、何もかもが違っていたとしても、同一の種が生まれることもあった。
未解明のことが多すぎるのがドラゴンだ。
逞しい腕の中にいる卵から、世界を揺るがすおぞましい種が生まれたとしても不思議ではない。
頑強さに見合う重量を持った卵を抱え、
残りの帰路についたジョルジュは日が暮れる前に町へ戻ることができた。
大きくも小さくもない町の人々は明るく、
魔物の脅威を傍らに感じながらも仕事に励んでいる。
大通りを歩き、ギルドへ向かう中、子供達から受ける尊敬の眼差しだけは、
全ての冒険者が自身の仕事に胸を晴れる要素だ。
討伐終わりでかなり見苦しい姿をしている自覚があるジョルジュにすら、
町の子供達は輝かしい目を向け、母にいつか自分もあんな風になるのだ、と報告しに走る。
心の中では辞めておけ、と呟くも、
遠い昔の自分を思い出すような照れくささがあった。
_
( ゚∀゚)「ハーニブルの討伐に行ってたジョルジュです」
ギルドの看板を掲げた建物に入り、カウンターへ麻袋を置く。
名前と仕事との照会を済ませた受付嬢は、
やや躊躇しながらもカウンターに置かれた証拠品を手に取り、繕った笑顔で少々お待ちください、と告げた。
余程小さなギルドでもない限り、彼らの仕事は分業制だ。
新人は受付を担当し、ギルドという場所の役割や冒険者の扱いについて学ぶ。
証拠品や依頼の品の鑑定は奥に控えているベテランが行う。
その他、会計や運営、仕事の斡旋、武器防具屋との仲介などなど、
大勢の人間が個々の役割を全うすることでギルドを成り立たせていた。
(*゚ー゚)「数が数ですので、もう少々お時間をいただくかと思います。
よければそちらの椅子におかけになってお待ちください」
_
( ゚∀゚)「あいよ。
っと、そうだそうだ。忘れるところだった」
奥の扉から出てきた受付嬢に促され、
頷いたところで自分の片手の中にある重みを思い出す。
_
( ゚∀゚)「実はドラゴンの卵を見つけましてね。
ここの国じゃギルドに提出するのが決まりでしたよね」
ごとん、と重い音がカウンターに振動を与えた。
そうして出来上がったのは、見事な間。
受付嬢は目を丸くし、一言も発しない。
周囲にいたはずの冒険者達の声も、喧騒も、何もかもが消えうせた。
_
( ゚∀゚)「……あれ?」
首を傾げる。
ドラゴンの卵は珍しいものだ。
驚かれるのも無理はない。
しかし、その場合、周囲はもっと沸き立つのではないか。
受付嬢は声を上げて取り扱いの方法を尋ねに奥へ戻っていくのではないか。
耳に痛い静寂が生まれて数秒。
受付嬢が口を開く。
(;゚ー゚)「あの、申し上げにくいのですが」
おずおずと搾り出される声は、
ジョルジュが暴れるのではないか、という不安からだろうか。
(;゚ー゚)「我が国は、卵を生命と運命の象徴とし、重んじております。
特にドラゴンの卵は希少。出会いに与えられる意味は大きく、
何人足りともその運命を割いてはならぬ、と定められております」
_
( ゚∀゚)「……つまり」
(;゚ー゚)「卵はギルド預かりでも国預かりでもなく、
発見者が孵化までの間、面倒を見ることが義務付けられております。
また、旅人が発見した場合は孵化まで国を出ることはまかりならぬ、と」
_
(;゚∀゚)「勘弁してくれよ!」
思わずカウンターを強く叩いてしまう。
リスクを嫌っていては冒険者など務まらぬとはいえ、
未知の塊であり、危険の温床でもあるドラゴンの卵を孵化させるというのは受け入れがたいことだった。
活動拠点の固定というのも困った問題で、季節や気候に合わせて国を移動し、
討伐や手馴れたアイテム採取に勤しむための年間計画に狂いが出てしまう。
_
(;゚∀゚)「じゃあ、これ元の場所に戻してくるから」
(;゚ー゚)「心中はお察しするのですが、法で決まっておりますので、
その行為を許すわけにはいきません。ご理解のほど、よろしくお願いいたします」
_
(;゚∀゚)「良いじゃねーか!
どうせ放置型の卵なんだし、放っておいたって無事に孵化するって!」
(;゚ー゚)「そうでしょう。そうでしょう。
ですから、特に大変な手間がかかるわけでもございません。
孵化後の判断は発見者に委ねられますので、売るも捌くもパートナーにするも自由でございます。
しかし! 卵の間は! 見守り、運命を受け入れていただくことになっております」
ドラゴンの卵には大きく分けて二つの種類がある。
産んだ親が一時として巣を離れず、卵を温め続ける養育型。
こちらの場合、卵を採取することはほぼ不可能であり、
無用心に巣の近くへ足を踏み入れた者は一呼吸さえすることなく命を失うこととなる。
極稀に親が死しており、別の魔物や人間が卵を拾うこともあるが、
絶えず暖め、表面を清潔にするなどの手間暇がかかり、親以外が孵化まで面倒をみることは難しい。
そして、もう片方はジョルジュが見つけた放置型の卵。
親は適当な場所に卵を産み、そのまま去っていく。
頑強な殻に守られた卵は外敵によって破壊されることも、天候や温度に左右されることもなく孵化するため、
ドラゴン以外の生物が見つけ、面倒をみるケースが少なくない数報告されている。
_
(;゚∀゚)「そこをどーにか!」
(;゚ー゚)「罰せられるのは私、しいてはギルドになります。
ご要望にはお答えできかねます」
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板