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( ,,^Д^)ビッグ・トレジャーの大冒険のようです!!!
552
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:57:16 ID:gMy1yqoc0
.
爪'ー`)「お前、もしかして俺とバンド組んでる時からヴィランだったのか?」
スパァンッ!!
ノパ⊿゚)「んなワケねーだろ。俺がこの力を覚えたのは、お前が逮捕されてからだよ!!」
ズドオォンッ!!
爪'ー`)「なるほどね……つまり、水を爆破する能力は、僕の能力のパクりってことか」
スパァンッ、スパァンッ!!!
ノパ⊿゚)「誰がテメェの真似なんかするかよ!!たまたまだ、たまたま!!」
ボバァァァンッ!!!
爪'ー`)「で?重犯罪者特区に入れられるほど、何をやらかしたんだよ」
スパッ!!スパッ!!スパァンッ!!
ノパ⊿゚)「ヘッ!!今じゃ俺も、前科もんのテロリストだ!!」
ノパ⊿゚)「仲良くやろうじゃあねぇか、殺人鬼カルロよぉ!!」
ドッゴォォォォォォォン!!!!!!
爪'ー`)「やなこった」
スパァァァァァァァンッ!!!!!!
.
553
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:58:52 ID:gMy1yqoc0
.
ξ;'A`)ξ(こいつら、目も合わせずに完璧なコンビネーションを……)
ξ;'A`)ξ(なんて化けもんだい、二人とも……!)
爪'ー`)「さてと。これで追ってきた看守はあらかた殺せたかな?」
ノパ⊿゚)「あぁ!つっても、ここまで大事になったら軍も出動するかもしんねーな!」
ノパ⊿゚)「そうなったらどうすんだ、カルロ?」
爪'ー`)「軍人なんて物の数でもないけど、それよりもっと厄介なのはヒーローたちの動向だね」
爪'ー`)「特に、ビッグ・トレジャーとは鉢会わせたら逃げようがない」
ξ 'A`)ξ「それなら、私に任せな」
ノパ⊿゚)「お?」
ξ 'A`)ξ「他のヒーローはともかく、トレジャーへの対策だけは講じて来たよ」
爪'ー`)「へぇ、やるじゃん?」
ノパ⊿゚)「なぁ、さっきからこのババァ何者なんだ?」
ξ 'A`)ξ「うるさいね、誰がババァだガキ」
.
554
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:00:12 ID:K6ILwtHg0
.
─────
────
───
──
時は遡りーー。
【PM12:00】
ビッグ・トレジャー、悶絶
prrr、prrr……
(´・_ゝ・`)「もしもし」
『デミタス。こちらクォッサだ』
(´・_ゝ・`)「お疲れ様です。収容所の様子はどうですか?」
『それが、どうもおかしいんだ』
『内部で何かが起こっている可能性があるぞ』
(´・_ゝ・`)「なんですって?」
.
555
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:01:47 ID:K6ILwtHg0
.
『サー・トレジャー、只今クォッサ博士から連絡がありました』
『収容所内部に不審な動きありとのことです。至急現場へ向かってください』
( ,,^Д^)「了解した!!!すぐに向かうぞ!!!」
( ・∀・)「……いっつも思うんだけど、おっさんて全裸なのに通信機どこに持ち歩いてんの?」
( ,,^Д^)「ム?しまう場所がないから、基本的に連絡はインカムでしか取らないぞ!!!」
( ・∀・)「だよな……でもたまにスマホとか使ってた気がするんだけど……」
( ,,^Д^)「それより、収容所に不審な動きありだ!!!先行部隊の我々から行く!!!」
( ・∀・)「お、おう。オッケー!」
( ,,^Д^)「全力で走るぞ!!!遅れるな!!!」
( ・∀・)「おっさんこそ、俺に抜かされんなよ?」
.
556
:
すみません抜けがありました、前のレスとの間に入れてください
:2019/07/01(月) 00:04:21 ID:K6ILwtHg0
.
【収容所上空100m地点】
川 ゚ -゚)「今、収容所内部から銃の発砲音がした」
川 ゚ -゚)「それと、人の叫び声らしきものも……」
川 ゚ -゚)「サウスガットが中で何かしでかしたのかもしれん」
『分かりました。すぐに駆けつけます』
川 ゚ -゚)「あぁ、頼む」シュゴォォォッ!!
今さらであるが説明しよう!!クーの両足は義足である!!
そして義足に仕込まれたジェットブースターで、空を飛ぶことが出来るのだ!!
今回、本人立っての希望で、上空からの収容所の監視を駆って出たのであった!!
.
557
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:05:38 ID:K6ILwtHg0
.
( ,,^Д^)「行くぞモララー!!!レディ……」スッ
( ・∀・)「……」スッ
キュピンッ
『ワンワンワンワン!!!』
『アオーンッ!!!』
( ,,;^Д^)「ぬっ……ぬおぉっ!!?」
(;・∀・)「なっ、なんだこの犬!?どっから出てきた!?」
『アンアンッ、アオンッ!!』
『キャンッ、キャンッ!!!』
『ワーン、ワーン!!!』
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
( ,,;^Д^)「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
(;・∀・)「何やってんの!?」
.
558
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:07:12 ID:K6ILwtHg0
.
( ,,;*^Д^)「わ、私は乳首が弱いのだアァァァファァァァ……!!!」
( ,,;*^Д^)「乳首を責められると弱体化してしまアォッフゥゥゥゥゥゥン……!!!」
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
(;・∀・)「この非常事態に何してんだよ!!犬、どけコラ!!」
『ガルルルッ!!』ガブッ
(;・∀・)「ぎゃあ!!噛まれた!!」
( ,,;*^Д^)「も、モララーぁぁぁ……私を置いて先に行けアフヌゥゥゥゥン!!!」
( ,,;*^Д^)「これは敵の襲撃である可能性が高ァァァァァァァァン……!!」
( ,,;*^Д^)「私もすぐにイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
(;・∀・)「もー本当なんなんだよ!!」
(;・∀・)「先行くからな!?いいんだな!?」
( ,,;*^Д^)「す、すまなオォォーーーーーーーーーン!!!!!!!」ビクビクーンッ!!
.
559
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:08:52 ID:K6ILwtHg0
.
─────
────
───
──
ξ 'A`)ξ「あまり知られてない事実だが、ビッグ・トレジャーは乳首が弱い」
ξ 'A`)ξ「そこを利用して、犬たちに乳首を責めさせトレジャーを足止めする作戦」
ξ 'A`)ξ「名付けて、『ニプルアタッカーズ』!!」
爪'ー`)「君はバカなのかい?」
ξ 'A`)ξ「実情を知らなければそう思うさ。だがこれでも、トレジャーのことは知り尽くしてるんでね」
ξ 'A`)ξ「これで間違いなく、トレジャーの進行は阻止することが出来る」
ノハ;゚⊿゚)「ただの変態じゃねーか!!」
ξ 'A`)ξ「そうだよ。この街最強の変態さ」
ξ 'A`)ξ「だからこそ世界一厄介なんだよ」
爪'ー`)「……ま、どうでもいいよ。これでトレジャーを止められなかったら、姉さんに責任取らせるだけさ」
ξ 'A`)ξ「好きにしな」
ノパ⊿゚)「だったら次は、外に出る道を確保すればいいか?」
.
560
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:10:17 ID:K6ILwtHg0
.
爪'ー`)「いや。まずは脱獄した囚人たちから、使えそうなのを仲間に引き込む」
爪'ー`)「それから屋上へ向かうことにしよう」
ξ 'A`)ξ「屋上だって?」
ノパ⊿゚)「そんなの、追い詰められたら飛び降りるしか出来ないぞ!」
爪'ー`)「頭が悪いねぇ、お前は……とりあえず、屋上までは黙ってついてきなよ」
爪'ー`)「それまではスプリンクラーを使って、水を切らさないようにするよ」
ノパ⊿゚)「なんか知らんが、とにかく屋上だな!?」
ノパ⊿゚)「そこまでは看守どもを蹴散らしてやるぜ!!」
ξ 'A`)ξ(……こいつ、何を考えてるんだろうね?)
.
561
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:12:48 ID:K6ILwtHg0
.
【PM13:09】
あの人は今
ノパ⊿゚)「オラオラどけどけどけぇ!!」
ズドォン、ドゴォン、ボガァン!!!
ξ;'A`)ξ「あいつ、ノリノリかよ」
爪'ー`)「あんた、ヒートの殺しは止めないの?」
ξ 'A`)ξ「世の中、バカと物知らずは止まらないもんだよ」
爪'ー`)「あんな勢いこんでいって、どうなっても僕は知らないけどねぇ」
ノパ⊿゚)「やべぇ、カルロ!!水が涸れた!!発煙筒くれ!!」
爪'ー`)「水を消費するペースが早いよ、アホ」
爪'ー`)「屋上まで保たないから、自力でなんとかしな」
ノハ;゚⊿゚)「えー!?」
「爆発が止んだぞ!!」
「今だ、撃て!!撃て!!」
ノハ;゚⊿゚)「わぁああああ!!!!」
.
562
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:14:17 ID:K6ILwtHg0
.
「キェェェェェェェェアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)
( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)
( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)
( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)
( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)
ズッラアァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!
ノハ;゚⊿゚)「ぎゃあ!!な、なんだこれ気持ち悪っ!?」
(;<●><●>)「ハァ、ハァ……く、来るな……俺のそばに来るな……」
(#<●><●>)「クケェェェェェェェェェェ!!!!!」
( <●><●三#<○><○>三 <●><●>) ズリュリュリュウゥッ!!
「あ、あいつは!!」
「分裂能力のワコードです!!」
「早く無力化しろ!!通路が通れなくなるぞ!!」
.
563
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:16:15 ID:K6ILwtHg0
.
ξ;'A`)ξ「うわっ!通路が完全に塞がれてる……!!」
爪'ー`)「へぇ……看守の進路を自由に制限できる能力か」
爪'ー`)「いいねあいつ。ちょっと勧誘してみよう」
ξ;'A`)ξ「あっ、ちょっとあんた!!」
爪;'ー`)「うわ、通路がヌチョヌチョしてる……」
爪;'ー`)「……見たところ、あの分裂体がヌルヌルの液を分泌してるみたいだね」
爪'ー`)「なら、こいつの使い時かな?」
シュゥゥゥゥ……ボンッ!!
シャァァァァァ……
(;<●><●>)「ケキャッ!?」
爪'ー`)「水とぬめりは相性が良さそうだね」
爪'ー`)「やぁ、囚人仲間。調子はどうだい?」
.
564
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:18:43 ID:K6ILwtHg0
.
(;<●><●>)「お、お前は……!?」
爪'ー`)「カルロ=フォクシー。レイニーキッスって名乗ったら分かる?」
(;<●><●>)「あっ!!むかし新聞に載ってた、殺人鬼の男……!!」
爪'ー`)「そうそう」
爪'ー`)「ヒート!!僕、ちょっとこいつと話してるから、看守は頼んだよ」
爪'ー`)「水は好きなだけ使っていいから」
ノパ⊿゚)「おう!!任せとけェ!!」
爪'ー`)「君さ、良かったら僕たちと一緒に脱獄しない?」
爪'ー`)「このヌメヌメの分身、僕の水と合わせたら看守の足止めに使えそうだからね」
(;<●><●>)「なんでもいい!!ここから逃げれるならなんでもする!!」
(;<●><●>)「もう拷問も尋問もこりごりだぁ!!」
爪'ー`)「オーケー。それじゃ、決まりだね」
.
565
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:20:19 ID:K6ILwtHg0
.
爪'ー`)「そうと決まれば、さっさと行こうか」
爪'ー`)「この能力は、分身を消すことは出来ないの?」
(;<●><●>)「時間が経てば消えるが、自由意思で消すのは無理だ……」
爪'ー`)「じゃあ、屋上までは遠回りしなきゃいけないか」
爪'ー`)「君、今後分身出すのは僕が声をかけた時だけにしてくれる?」
爪'ー`)「無思慮に使うとめんどくさそうな能力だからさ」
(;<●><●>)「わ、分かった!」
ノパ⊿゚)「話は終わったかぁ!!」
爪'ー`)「あぁ、屋上までちょっと遠回りしていくよ」
爪'ー`)「こいつは好きなように使ってくれていいってさ」
(;<●><●>)「そんなこと一言も言ってない……」
ノパ⊿゚)「なるほど、奴隷くんか!!よろしくなっ!!」
(;<●><●>)「……あぁ、もう命があるなら奴隷でいいや」
.
566
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:22:56 ID:K6ILwtHg0
.
ξ 'A`)ξ「屋上に繋がる階段はこっちだよ!!」
(;<●><●>)「ゼェッ、ゼェッ……」
ノパ⊿゚)「うぉぉぉぉ!!行っくぜぇぇぇぇ!!」
爪'ー`)「気をつけろ、ヒート。階段で看守に出会ったら、不意に撃たれるぞ」
ノパ⊿゚)「大丈夫大丈夫……」
「待てぇ!!」
「動くな!!」
ノハ;゚⊿゚)「おぁあああ!!?」
爪'ー`)「フラグ回収早いよ」
ξ;'A`)ξ「一度ならず二度までも……」
ノハ;゚⊿゚)「お助けぇー!!」
.
567
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:24:03 ID:K6ILwtHg0
.
「パンティ・スナッチャー妙技、金玉爆砕(ゴールデンボンバー)!!」
「はぎゅっ!?」ギュウゥゥッ
「ぎゃあぁ!!」プチュンッ
爪'ー`)「おや?」
ノパ⊿゚)「なんだ?看守が突然倒れた?」
( ν )「……あんたらの逃走劇、見させてもらったぜ」
( ν )「どうやら、あんたらについていくのがここを抜ける一番の策らしいな」
( ^ν^)「助太刀するぜ……この、パンティ・スナッチャーがな!!」ドォォォンッ!!
爪'ー`)「はぁ」
ξ 'A`)ξ「また変なのが来たね……」
.
568
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:25:40 ID:K6ILwtHg0
.
( ^ν^)「この俺の、パンティを自在に操る能力があれば鬼に金棒だ」
( ^ν^)「俺もあんたらに同行させてもらうぜ」
爪'ー`)「……まぁ、勝手について分には止めないけど」
(;<●><●>)「何があったらパンティを操る能力なんて欲しがるんだ……」
ξ 'A`)ξ「変態のことなんてどうでもいいよ。それより、もうすぐ屋上だよ!」
ノパ⊿゚)「よっしゃ!!鍵は俺に任せろ!!」
ドガァンッ!!
ノパ⊿゚)「それで、ここから先どうするんだ!?」
爪'ー`)「僕の目的のものがここにある。それさえ掴めば、ゴールは目の前さ」
.
569
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:27:38 ID:K6ILwtHg0
.
「脱獄犯ども、止まれ!!」
「神妙にお縄につけ!!」
ノハ;゚⊿゚)「げぇ!!看守ども、まだ追って来やがる!!」
ノパ⊿゚)「どーすんだカルロ!!水はもうないぞ!!」
爪'ー`)「バカだねぇ、ヒート。水なら目の前にあるじゃない」
ノパ⊿゚)「えっ?」
ξ 'A`)ξ「そうか……あんた最初からこれを狙って屋上に……!!」
爪'ー`)「そういうこと」
爪'ー`)「姉さん、あんたしばらくの間、看守たちの時間稼ぎしといてくれる?」
爪'ー`)「奴隷クンも、好きなだけ分身作って足止めしていいからさ」
(;<●><●>)「えっ、あっ……わ、分かった!!」
ノハ;゚⊿゚)「俺は!?」
爪'ー`)「お前は水がないと足手まといなんだから、黙って援護に回れ」
ノハ;゚⊿゚)「ち、チクショー!!」
.
570
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:28:04 ID:K6ILwtHg0
.
( ^ν^)「パンティ・スナッチャー妙技、連続金玉爆砕(アンリミテッド・ゴールデンボンバー)!!」
(;<●><●>)「き、キェェェェェェェェェェ!!!!!!!!」
( <●><●>三; <●><●>三 <●><●>) ズニュゥゥッ
▼・ェ・▼ シュンッ
▼#・ェ・▼「ガルルルッ!!」ガブッ
ノハ;゚⊿゚)「こ、このやろー!!」
ノハ;゚⊿゚)「腕力だけでもやってけるってとこ、見せてやらぁ!!」
「こ、こいつら止まりません!!」
「怯むな!!銃弾を絶やすことなく撃ち続けろ!!」
「ま、待て!!屋上から何か妙な音がするぞ……!?」
ドドドドド……
.
571
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:30:50 ID:K6ILwtHg0
.
▼・ェ・▼
ξ 'A`)ξ シュンッ
ξ;'A`)ξ「……来る!!」
ξ;'A`)ξ「みんな!!柱に掴まれ!!」
ξ;'A`)ξ「でないと流されるよ!!」
ノパ⊿゚)「流され……?」
(;<●><●>)「……!?」ハッ
(;^ν^)「上だ!!上を見ろ!!」
ズドドドドドドドドドドドドッッッッッッッッッッッッッ…………!!!!!!!!!!!!!
ノハ;゚⊿゚)「な、なんじゃありゃあーーーーーーーーー!!!!!」
ξ;'A`)ξ「奴の狙いは、屋上に据え付けられた貯水タンクだったんだよ!!」
爪'ー`)「お待たせ、諸君。それじゃ、脱出といこうか」
ノハ;゚⊿゚)「つ……つ……!!」
ノハ;゚⊿゚)「津波だーーーーーーーーーー!!!!!津波が来るぞーーーーーーーー!!!!!」
.
572
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:33:15 ID:K6ILwtHg0
.
ドドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「がぼっ……ごぼごぼっ……!!」
「た、助けてくれぇぇぇ!!!」
ノハ;゚⊿゚)「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ノパ⊿゚)「……ってアレ?流されてない?」
爪'ー`)「僕が水流を調整してやってるんだよ、バカたれ」
ノパ⊿゚)「おぉ、助かる!!いきなりだったから対応出来なかったぞ!!」
爪'ー`)「まぁ正直、他は流されても構わなかったんだけど……」
.
573
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:34:01 ID:K6ILwtHg0
.
▼・ェ・▼「……」ヒョコッ
爪'ー`)「ちゃっかり人の服に掴まってる奴もいるし」
(;<●><●>)「ハッ、ハッ……!!」プカー
ノパ⊿゚)「おぉ!!分身を浮き輪代わりにしたのか!!」
爪'ー`)「あっちに至っては意味が分からないよ」
( ^ν^)「咄嗟に集めた下着をサーフボード型に固めただけだ」スィー
爪'ー`)「……あっそ」
ノパ⊿゚)「しかしまぁ、これであとは脱出するだけだな!!」
爪'ー`)「その前に、これだけ水があるんだから、爆破で逃走経路を作ってくれると助かるんだけど?」
ノパ⊿゚)「ハッハー!!任せとけって!!」
爪'ー`)「察しの悪いバカはこれだから困るよ……」
.
574
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:50:31 ID:K6ILwtHg0
.
【PM13:33】
サウスガットファミリー、脱走
@@@
@#_、_@
( ノ`)「オラァァァァ!!!」ドゴォンッ!!!
∬;´_ゝ`)「母さん、看守どもがまた……!!」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「チィッ……!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「致命的な攻撃は食らわないが、こっちも逃げ道が確保できんなぁ……」
l从・∀・;ノ!リ人「ま、マグネティカー!!マグネティカー……!!」
l从・∀・;ノ!リ人「ハァ、ハァ……」
∬;´_ゝ`)「ナージャ、無理しちゃダメよ!顔色悪いわよ?」
l从・∀・;ノ!リ人「だ、大丈夫なのじゃ……」
l从 ∀ ;ノ!リ人 フラッ
∬;´_ゝ`)「ナージャ!!」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「能力を使いすぎたね……アンネ、ナージャを頼むよ!!」
∬;´_ゝ`)「分かった!!」
.
575
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:51:58 ID:K6ILwtHg0
.
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「しかし弱ったな……このままじゃ看守を皆殺しにするまで出れないぞ」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「それまでにヒーローや軍が来たらおしまいだよ!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「なんとか下水道までの道を確保するんだ!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「おう!!」
ドドドドド……
∬´_ゝ`)「……あら?」
.
576
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:52:22 ID:K6ILwtHg0
.
@@@
@#_、_@
( ノ`)「どうしたね、アンネ!」
∬´_ゝ`)「母さん。遠くから地鳴りみたいな音がするわ」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「地鳴り?」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「まさか、軍がタンクでも呼んだんじゃないだろうね?」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「だとしたら、一巻の終わりじゃないか!!」
∬;´_ゝ`)「なんだろう、でもこれ……音が、近づいてきてる……?」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「なっ、なんじゃありゃあああ!!?」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「なんだい、あんた!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「母さん、正面二時の方向!!大量の水が来てる!!」
ズドドドドドドドドドドドドッッッッッッッッッッッッッ……!!!!!
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「なっ……!?」
.
577
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:52:46 ID:K6ILwtHg0
.
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「なんだい、あれは……津波!?」
∬;´_ゝ`)「母さん!!圧縮空気のバリア大丈夫なの!?」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「並大抵のことじゃ壊れないが……しかしなんであんな……!?」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「来るぞ、二人とも!!備えろ!!」
ドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「くっ……!!」ビリビリッ
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「大丈夫かい、二人とも!!」
∬;´_ゝ`)「こっちは平気!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「なんともないぞ!!」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「そうかい!!」
.
578
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:54:12 ID:K6ILwtHg0
.
@@@
@#_、_@
( ノ`)「けど、これはチャンスだよ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「見な!!今ので私らを追ってた看守が流されたよ!!」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「逃げるなら今がチャンスってワケか!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「アンネ!!今から私らの足元の床をぶち破る!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ナージャは私が抱える!!あんたと父ちゃんは落ちてもいいように構えときな!!」
∬;´_ゝ`)「う、うん!!分かったわ!!」
.
579
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:54:56 ID:K6ILwtHg0
.
@@@
@#_、_@
(# ノ`)「ハァァァァァッッッ……!!!!」ゴゴゴゴ
@@@
@#_、_@
(# ノ`)「セヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」
ズガシャァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!
∬;´_ゝ`)「きゃぁぁぁぁ!!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「アンネ、安心しろ!!下は下水だ!!」
ドッポォォォォォン……
@@@
@#_、_@
( ノ`)「このまま泳いで下水を出るよ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「力尽きたら、私に掴まりな!!」
580
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:55:35 ID:K6ILwtHg0
.
【PM13:42】
そして、永遠の眠りへ
爪'ー`)「ヒート!!」
ノパ⊿゚)「おう!!なんだ!!」
爪'ー`)「僕、水を分岐させて別行動してくるから」
ノパ⊿゚)「どこ行くつもりだ!?」
爪'ー`)「なぁに、ちょっとお礼参りにね」
爪'ー`)「このまま流れに身を任せてればいいから、適当に看守ども殺っといてくれよ」
爪'ー`)「水が止まったら、僕が死んだと思ってくれていいからね」
ノパ⊿゚)「ハッ、殺しても死なないクセによく言うぜ!!」
爪'ー`)「じゃ、あとは任せたよー」スィー
( ^ν^)「……何をするつもりだ、あいつ」
(;<●><●>)「は、早く逃げ出したい……」ガタガタ
.
581
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:56:04 ID:K6ILwtHg0
.
─────
────
───
──
【同時刻、監視ルーム】
『は、博士ェェェェェェ!!!!!』
『た、助け……ぎゃああああ!!!!!』
『く、苦しい……ごぼっ、ごぼっ……』
(;-@∀@)「な……なんということ……」
(;-@∀@)「あの犬の目的は、最初からレイニーキッスだったのですね……!!」
(;-@∀@)「おまけに大量の水まで奪われる始末」
(;-@∀@)「……セモナ看守長のいない今、指揮系統も何もあったものではありませんね」
(;-@∀@)「研究材料は惜しいが、命にまでは代えられない……逃げましょう!」
……バチッ!!
(;-@∀@)「……?」
.
582
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:56:47 ID:K6ILwtHg0
.
バチッ、バチバチッ!!
(;-@∀@)「電子ロックがショートを……!?」
(;-@∀@)「これは、レイニーキッスの使っていた技……!!」
ドォォォンッ!!!
爪'ー`)「やぁ〜、博士。こんなところにいたんだ?」
(;-@∀@)「か……カルロ=フォクシー……!!なぜこの場所が……!!」
爪'ー`)「あんたなら、いの一番に安全な場所へ隠れると思ってね」
爪'ー`)「監視カメラに映らないように水を分岐させたから、気づかなかったろう?」
ガシィッ!!
(;-@∀@)「ヒィッ!!」
爪'ー`)「ここまで来たんだ。僕が何しに来たかは分かるよね?」
.
583
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:57:40 ID:K6ILwtHg0
.
(;-@∀@)「ふ、復讐ですか……あなた方を虐げた、私への……!!」
爪'ー`)「そゆこと。まー他の有象無象のヴィランのことなんか知らないけどさ」
爪'ー`)「僕をあんな趣味の悪い拘束具で閉じ込めてたことは、許せないよねぇ?」
ズリッ、ズリッ……
爪'ー`)「ねぇ、どんな死に方がいい?」
爪'ー`)「溺死に水死、あと難しいけど鎰死も出来るかな?」
爪'ー`)「今なら君に選ばせてあげるよ」
(;-@∀@)「……ハッ、ハハハハ!!」
(;-@∀@)「そうですねぇ。私とて、ヴィランに好き勝手した身の上です!!」
(;-@∀@)「いつかはこうなることくらい、予測していましたとも!!」
(;-@∀@)「いいでしょう、甘んじて受け入れようではありませんか!!」
(;-@∀@)「自らの死を!!受ける報いを!!その全てを!!」
.
584
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:58:16 ID:K6ILwtHg0
.
爪'ー`)「あっそう。案外聞き分けがいいんだね」
爪'ー`)「日頃から人徳を積んでれば、助けてくれる看守の一人もいたかもしれないのにね」
(;-@∀@)「それこそ余計なお世話というものですよ!!」
(;-@∀@)「そんなことより、殺すなら一思いにやってください!!」
爪'ー`)「死に方は?」
(;-@∀@)「ならば、焼死なんぞでいかがですかねぇ!!」
(;-@∀@)「水を操るあなたには、些か酷かもしれませんがねぇ!!」
爪'ー`)「おやおや、ずいぶんと意地の悪い博士だ」
(;-@∀@)「よく言われますねぇ、アハハハハ!!」
爪'ー`)「ふっ……ふふふふ」
(;-@∀@)「アハハハハハハハハ!!」
爪'ー`)「……死ねよ、クズ」
(;-@∀@)「死ぬのは、お前だ!!」
(;-@∀@)っy=ー ジャキンッ
タァンッ、タァンッ、タァンッ!!
.
585
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:59:10 ID:K6ILwtHg0
.
爪'ー`)「……ふぅ〜」ギャギャギャッ!!
爪'ー`)「看守どもの銃が効いてないのくらい、ずっと見てただろうに」バキィンッ
(;-@∀@)「……はは、でしょうねぇ」
(;-@∀@)「水を高速展開させるあなたの技……見事でしたよ」
爪'ー`)「誉めなくていいからさ、さっさと死んでくれる?」ガシッ
ゴシャッ!!
(;-@∀@)「がふっ……!!!」
ゴシャッ、ゴシャッ、ガスッ!!
.
586
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:59:34 ID:K6ILwtHg0
.
爪'ー`)「さ、これで一丁上がりかな?」バシャッ
バチッ、バチバチバチバチィッ!!!
(;-@∀@)「ぐぎゃあああああああああああ!!!!!!!」ビリビリィッ
爪'ー`)「漏電した電気で焼死させてあげたよ」
爪'ー`)「これで、お望み通りの死に方になったねぇ?」
( ∀ )プスプス…
爪'ー`)「……もう聞こえてないか」スタスタ
アーサー=ピーコック、死亡……。
.
587
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 01:00:09 ID:K6ILwtHg0
.
【PM13:57】
そして、悪魔は遠くから眺める
(//‰ ゚)「……」
.
588
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 01:00:43 ID:K6ILwtHg0
第二十話中編終わり
589
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 01:05:18 ID:K6ILwtHg0
.
【用語解説】
・重犯罪者特区
懲役二十年以上の重罰を課せられたヴィランが収容される特別区域。
彼らを待ち受けているのは、通常より厳しい警戒と拷問である。
・金玉爆砕(ゴールデンボンバー)
パンティ・スナッチャーの技のひとつ。
下着で股間を締め付けることにより生殖器へダメージを与える、えげつない技。
・ヴィラン特別収容所
クラウン=シティから離れた荒野の真ん中にある施設。
荒野に建てられているため、貯水量は他の施設より多い。
今回はそれをレイニーキッスに見抜かれ、利用されてしまった。
.
590
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 10:07:20 ID:rvIohkmU0
おつおつ!
待ってたよー嬉しい
591
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 23:15:31 ID:k75KoJb60
おつ!いやーヴィラン大暴れだな
これは全員死刑だわ
592
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 23:27:50 ID:MEMhRi4.0
乙
593
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:10:01 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM12:21】
ヒーロー、到着
(´・_ゝ・`) ザザッ
( ・∀・)「遅いぜ、デミのおっさん!他のやつらは?」
(´・_ゝ・`)「すでに所定の位置で待機してる」
(´・_ゝ・`)「何があっても、これで抜かりはないよ」
( ・∀・)「そっか、そうだよな」
(´・_ゝ・`)「……おや?サー・トレジャーの姿が見えないな」
(;・∀・)「あっ」ドキーン
(´・_ゝ・`)「予定では君と最前線を衛っているはずだったが」
(´・_ゝ・`)「モララー、サー・トレジャーはどちらに?」
(;・∀・)「あー……あー、うん。えーとな……」
(´・_ゝ・`)「どうした。まさかサー・トレジャーの身に何かあったのか?」
(;・∀・)「……犬が」
(´・_ゝ・`)「うん?」
(;・∀・)「犬に襲われて、ここには来てない……」
(´・_ゝ・`)「なんだって?」
.
594
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:10:44 ID:Iw3A2.YA0
.
(´・_ゝ・`)「悪い冗談はよしてくれ。サー・トレジャーが犬に負けるはずがないだろう?」
(;・∀・)「そっ、そうなんだけどぉ!今回は状況がちがくて!」
(´・_ゝ・`)「モララー……報告は正確に頼む。僕も判断は揺るがせにしたくないんだ」
(´・_ゝ・`)「サー・トレジャーに何があったんだ?」
(;・∀・)「……ち、乳首」
(´・_ゝ・`)「うん?」
(;ー∀ー)「犬に乳首を舐められて足止めされてた……」
(;´・_ゝ・`)「えっ」
(;・∀・)「どっからか知んないけど出動前に犬が湧いてきてさぁ……」
(;・∀・)「トレジャーのおっさんにまとわりついて、乳首舐めて止まらなかったんだ」
(;´・_ゝ・`)「ちょ、ちょっと待て。それじゃあサー・トレジャーは本当にここへ来てないのか?」
(;・∀・)「……うん」
.
595
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:11:19 ID:Iw3A2.YA0
.
(;´・_ゝ・`)「なんてことだ……モララー、お前一緒にいて犬を止められなかったのか?」
(;・∀・)「トレジャーのおっさんが先に行けって言ったんだよぉ!」
(;・∀・)「敵の襲撃の可能性があるからって……!!」
(;´・_ゝ・`)「……そうか、すまない。サー・トレジャーの判断なら仕方ないな」
(´・_ゝ・`)(だが、犬に乳首を襲わせるこの戦法……)
(;´・_ゝ・`)(まさか、ドルチェが何らかの関わりを……!?)
(;´・_ゝ・`)(だとしたらこの事件、サウスガットの収容だけで終わる気がしない……)
(;^ω^)「デミタスさん!」
(´・_ゝ・`)「ブーナーさん」
(;^ω^)「良かったー、ヒーローの方も来てくれてたんですおね!」
£°ゞ°)「ホッと一安心だヨー」
.
596
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:12:32 ID:Iw3A2.YA0
.
(´・_ゝ・`)「中はどうなっているか、分かりますか?」
(;^ω^)「それが、ジョージさんからもデルタさんからも皆目連絡がなくて……」
£°ゞ°)「中で何かあったら連絡するって事前に言ってたんだけどネー」
( ・∀・)「あんたらは中入らなかったの?」
(;^ω^)「権限があるのが、年長者の二人だけだったんですお」
(´・_ゝ・`)「しかし、定期連絡がないとなると何か起こってる可能性が高いですね」
(´・_ゝ・`)「監視網より、包囲陣を敷いておいた方がいいかもしれないな……」
( ^ω^)「是非お願いしますお!」
£°ゞ°)「あ、そうだ!ヒーローのお兄さんにこれあげるヨー!」
£°ゞ°)っy=ー チャキッ
(´・_ゝ・`)「その銃は……?」
.
597
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:13:33 ID:Iw3A2.YA0
.
£°ゞ°)「これ、対ヴィラン用のショックウェーブガンネー!」
£°ゞ°)「ホントはジョージさんに持たせるつもりだったんだけど、忘れてったみたいヨ!」
(´・_ゝ・`)「それならあなた方が持っていた方がよいのでは?」
£°ゞ°)「これ試作機だから、扱い難しいノヨネー」
£°ゞ°)「使えたのボクらの中で、ジョージさんとデルタさんだけだったネ!」
( ^ω^)「僕たちも警官ですから、自分の身は自分で守れますお!」
( ^ω^)「助けを請わないといけないとはいえ、ヒーローの皆さんも民間人ですおね」
(´・_ゝ・`)「そうですか……それなら、今だけお借りします」
( ・∀・)「あー、いいなー。デミのおっさんだけずりーんだー」
(;´・_ゝ・`)「あのなぁ……僕は再生能力以外何も持ってないんだから、見逃してくれよ……」
.
598
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:16:24 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM13:15】
ヴィラン包囲作戦
『デミタス、応答願う。こちらクォッサだ』
(´・_ゝ・`)「こちらデミタス。どうしました、クー博士?」
『様子が変だと思っていたが……どうやらヴィランどもが、中で暴動を起こしているようだぞ』
(;´・_ゝ・`)「なんですって!?」
『看守たちが応対しているが、外へ逃げるのも時間の問題に見えるな』
『私は収容所内の監視を続行する。君は他のヒーローたちへ伝達を頼む』
(´・_ゝ・`)「分かりました。すぐに包囲しましょう」
.
599
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:17:01 ID:Iw3A2.YA0
.
(´・_ゝ・`)「どうにも中が騒がしいと思ってはいたが、最悪のパターンが訪れるとはな」
(´・_ゝ・`)「サダコくん、ギコ、ミシェーラくん、こちらデミタスだ」
『なぁに、デミさん。どうかしたの?』
(´・_ゝ・`)「緊急事態だ。収容所内部でヴィランが逃げ出したらしい」
『ウッソ!?ヤバいじゃん!!』
(´・_ゝ・`)「かなり大規模な暴動になることが予想される、心してかかれ」
『了解よ!』
(´・_ゝ・`)「それと、僕は周囲の警戒に走るから他のメンバーへ連絡を入れてくれ」
(´・_ゝ・`)「『我々の全力を持って、一人たりとも外へ逃すな』とね」
『……うん!』
.
600
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:17:40 ID:Iw3A2.YA0
.
( ・∀・)「なんかやべーことになってきたなぁ」
(´・_ゝ・`)「あのサウスガットが関係している以上、ただでは済まないと思っていたよ」
(´・_ゝ・`)「それよりモララー。お前には少しキツい仕事を割り振るが、いいな?」
( ・∀・)「ダメっつってもやらすんだろ?分かってるから早く言えよ」
(´・_ゝ・`)「では、君は収容所の外周を走って、ヴィランが逃亡していないか報告してくれ」
(´・_ゝ・`)「この広さだ、クー博士の視界の及ばないところも絶対に出てくる」
(´・_ゝ・`)「君には足で、そのフォローを頼みたいんだ」
(´・_ゝ・`)「ヴィランを見つけたら、近くの仲間へ救援要請を出せ」
(´・_ゝ・`)「それと、一般人の保護とヴィランの確保が同時なら、保護を優先して行うようにな」
(;・∀・)「それもしかして、暴動が収まるまでずっと続けんの?」
(´・_ゝ・`)「そうだ。サー・トレジャーのいない今、君の足が最も早い」
(´・_ゝ・`)「任せたぞ、モララー」
(;・∀・)「チッキショウ、外周だけで何㎞あると思ってんだよ!!」
(´・_ゝ・`)「キャノンボールよりは短い距離だろう?」
(;・∀・)「ゴールのない徒競走は精神的にキツいんだぜ……ったくよぉ……」
.
601
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:18:37 ID:Iw3A2.YA0
.
川д川「ミセリ!ギコ!二人とも聞いてたでしょ?」
川д川「今からヤバいヴィランがわんさか出てくるかもしんないから、皆で警戒するよ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「オッケー!!」
(,,゚Д゚)「なぁ、サダコ。ここら一帯お前の植物で囲んだ方が早ぇんじゃねぇの?」
川#д川「辺りが乾燥してるせいでそれは出来ないってさっき説明したでしょこのバカ!!」
(,,;゚Д゚)「そ、そうだっけ!?すまん!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ギコやんホント人の話聞いてないねー」
川д川「まぁ丈の低い灌木くらいなら生やせるけど、ここまで水気がないとジャングルとかは絶対無理だね」
(,,゚Д゚)「じゃあ植物で囲んで敵の探知も出来ねぇってことか」
川д川「そうね。だからあくまで私の役目は、敵の捕縛程度になるかしら」
(,,゚Д゚)「まぁどうにかなるだろ」
川;д川「楽天的ねぇ……」
ミセ*゚ー゚)リ「シッ!!来たよ、二人とも!!」
『オォォォォォォォ……!!!』
(,,゚Д゚)「おーおー、鼻息荒くして騒ぎやがって」
(,,゚Д゚)「目にもの見せてやりますかねぇっと!!」
川д川「カッコつけてんじゃないわよ、バーカ」
ミセ*゚ー゚)リ「さっさと済ませて、ちゃちゃっと帰るよ!!」
.
602
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:19:20 ID:Iw3A2.YA0
.
(#`ハ´)「アチョーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」シュババババッ
『ぐわぁぁぁぁぁ!!!』
『な、なんだあのジジィ!!クソ強いぞ!!』
(#゚;;-゚)「パパー。ちゃんと風下にいないと、私のガラス当たるヨ」パキパキッ
『目が!!目がぁぁぁ!!』
『死ぬぅぅぅぅぅ!!!!』
( `ハ´)「案ずることないネ。風向きくらい肌で感じて分かるアル」
( `ハ´)「こちとら伊達や酔狂で拳法修めてないってことアルヨ」
(#゚;;-゚)「刺さっても知らんぷりするから覚悟しておくネー」
|(●), 、(●)、|「はいはーい。気絶したヴィランは私に引き渡してねン☆」
|(●), 、(●)、|「間違いなく眠らせて、起きないようにしとくから」
(#゚;;-゚)「任せたネ、おじ……おば……オニばぁ」
|;(●), 、(●)、|「その呼び方だと私が鬼ババみたいに聞こえるから止めてくれない!?」
(#゚;;-゚)「だって名前がオニキスだから……」
|;(●), 、(●)、|「あぁそのオニね!だったらいいわよって言うわけないでしょおバカ!」
.
603
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:21:45 ID:Iw3A2.YA0
.
パァンッ、パァンッ!!
『ぐわぁっ!!』
(´・_ゝ・`)「動くな!動けば容赦なく撃つ!」
パァンッ!!
『な、なんだ……!?』
『力が抜ける……』
(´・_ゝ・`)「なるほどね……」パァンッ
(´・_ゝ・`)「ロミスさんから預かったこのショックウェーブガン、なかなかのものだ」
(´・_ゝ・`)「電極が伸びて対象へ衝撃を加える仕組みなんだな」パァンッ
(´・_ゝ・`)「問題は衝撃のせいで狙いが定まりにくいところか……」
(´・_ゝ・`)「今度改良して、こちらも使わせてもらおう」パァンッ
『もしもーし!こちらモララー!デミのおっさん応答してくれー!』
(´・_ゝ・`)「どうした、モララー」パァンッ
『南側の防壁からヴィランどもが逃げようとしてる!近場にいるやつ寄越してくれ!』
(´・_ゝ・`)「了解。すぐに向かう」
『チックショー!!奴ら全然減らねー!!まだまだ収容所から出てくるぜ!!』
(´・_ゝ・`)「頑張れ、モララー。サー=トレジャーのいない今、君のスピードは生命線だ」
『わぁーってるよ!!じゃな!!』プツッ
(´・_ゝ・`)(……我々だけでの対処も限界があるな)
(´・_ゝ・`)(せめてあと一人、サー=トレジャークラスの人間がいれば……)
.
604
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:22:28 ID:Iw3A2.YA0
.
(;-_-)「精神汚染、レベル5!!」
(;-_-)「ヤァァァァ!!」ブゥンッ
『ぐぉあぁぁぁぁ!?』
『げぼぉっ……』
(;^ω^)「おお、すごい……ホントに触れもせずヴィランたちが倒れていくお……」
£°ゞ°)「ブーン!!見とれてないで僕らも応戦するヨー!」
(;^ω^)「は、はいですお!!」
(;-_-)「無理はしないでくださいね!!銃が効かない相手もいますから!!」
£°ゞ°)「了解ネー!!」
(;^ω^)「にしても……これだけの被害が出てるのに、なんでジョージさんたちは連絡してこないんですお?」
£;°ゞ°)「おかげで軍との連携ガタガタだネー……」
(;^ω^)「まさかもう、死……」
£#°ゞ°)「それ以上言ったらダメよー!!ブーン!!」
£°ゞ°)「僕らが生存を疑ったら、本当にそうなっちゃうネー」
(;^ω^)「す、すんませんお!!」
£°ゞ°)「今は被害を食い止めるのが優先ヨ!オーケー?」
( ^ω^)「はいですお!」
(;-_-)「敵、第二波来ますよ!!迎撃準備お願いします!!」
£°ゞ°)「任せときナー!!」
( ^ω^)「了解ですお!!」
.
605
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:23:08 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM13:18】
孤軍のデルタ
(;"ゞ)「ハッ…ハッ…」ゼェゼェ
『サツがそっちへ逃げたぞ!!』
『追えー!!ぶっ殺せぇー!!』
『一人残らず皆殺しにしろォ!!』
(;"ゞ)(サウスガットファミリーに謎の犬、レイニーキッスまで脱走……)
(;"ゞ)(レイニーキッスは他のヴィランを逃がして、被害を拡大させようとしている)
(;"ゞ)(そしてこっちには、デカいお荷物がひとつだけ……)
_
(; ∀ ) 死〜ん
(;"ゞ)(なんでこの人は肝心な時にこうなんだか……!!)ズルズル
(;"ゞ)「もしもし、こちらデルタ。ブーン、ロミス、応答してくれ!!」カチカチカチ
(;"ゞ)「クソッ!!」ガシャァンッ!!
(;"ゞ)(こんな時に無線まで壊れてる始末……)
(;"ゞ)(いったん外に出なきゃ、支援要請も出せやしない……!!)
(;"ゞ)(今日はどこまでツイてないんだ……!!)
.
606
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:24:02 ID:Iw3A2.YA0
.
(;"ゞ)「とりあえず、ここから逃げないことには……」
(;"ゞ)「サウスガットもレイニーキッスも他のヴィランも、一介の警察には手に余りすぎる!」
『いやがったぞ!!こっちだ!!』
(;"ゞ)「チッ……」
『死ねぇ!!』ドゴォッ
(;"ゞ)「くっ……!!」ダダッ
(;"ゞ)(せめて看守からの援護射撃でもあれば逃げられるのに……!!)
(;"ゞ)(……そういえば、看守たちはなぜこっちの囚人を追って来ないんだ?)
(;"ゞ)(いくらなんでも、私が襲われているのくらい分かるはず……)
(;"ゞ)(何か、連携に著しく齟齬が生じているような……)
.
607
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:25:21 ID:Iw3A2.YA0
.
『逃げられるとぉ……思ってんのかぁ!!!』
ズガァァァァァァン!!!
(;"ゞ)「ぐぁぁっ……!!」ズザァッ
『追い詰めたぜぇ〜ポリ公がよぉ』
『クソでも食って命乞いしろや!!』
『ギャハハハハハハッッッ!!!』
(;"ゞ)「ハァ…ハァ…」
(;"ゞ)「レイニーキッス……奇妙な犬……サウスガット……」
(;"ゞ)「……サウス、ガット?」
『あばよ、ポリ公。地獄に落ちな!!!』
ブォンッ!!
.
608
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:26:12 ID:Iw3A2.YA0
.
ヒュンッ!!
『……えっ?』ガクンッ
(;"ゞ)「ハァ…ハァ…フゥゥ……」
( "ゞ)「……ようやく、理解したよ」
( "ゞ)「通信器機の故障は、ナージャ=サウスガットの磁力の影響だ」
( "ゞ)「彼女の強力な磁界のせいで、精密機械は軒並み狂わされていたんだ」
『て、テメェ今何を……!!』ガクガクッ
( "ゞ)「ということは、監視カメラもとうぜん故障の対象となっているはず」
( "ゞ)「それがどういう意味か、お前らに理解出来るか?」
『死ねぇぇぇぇぇ!!!』
( "ゞ)「見られていなければ、どうとでも対処できるってことだよ」ビリッ
『ぐっ……ぎゃああああああああああああ!!!?』
.
609
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:27:09 ID:Iw3A2.YA0
.
─────
────
───
──
_
(; ∀ )「う……うーん……」
_
(;゚∀゚) ハッ!!
_
(;゚∀゚)「うぎゃあああ!!!」
( "ゞ)「あ、起きた」
_
(;゚∀゚)「デルタ!?お前なんで……」
_
(;゚∀゚)「痛てててて!!?」ズキーン
( "ゞ)「動かない方がいいですよ」
( "ゞ)「骨折とかはないですけど、打ち身とか打撲がスゴいですから」
_
( ゚∀゚)「あぁ、そういや俺、ハハジャに轢かれて……」
_
(;゚∀゚)「って、なんだその倒れてる奴ら!?」
ズシィン…
( "ゞ)「ジョージさんが気絶してる間に、ヴィランどもが脱獄したんです!」
_
(;゚∀゚)「なんだって!?」
.
610
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:27:54 ID:Iw3A2.YA0
.
( "ゞ)「こいつらは仲間割れ始めて、共倒れしたみたいで……」
( "ゞ)「ちょうどいいから、我々が隠れるための肉壁になってもらっていたところです」
_
(;゚∀゚)「お、おう。お前勇気あるな、倒れてようがヴィランだぞ?」
( "ゞ)「それと、サウスガットのせいで通信器機が全て破壊されてます」
( "ゞ)「外に出ないと、救助要請も出せません」
_
(;゚∀゚)「分かった。とりあえずここから脱出することが先決ってこったな」
( "ゞ)「えぇ。急ぎましょう!」
.
611
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:29:28 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM14:06】
カルロ帰還。パンティスナッチャー離脱。
爪'ー`)「やぁ、ただいま」スィー
ノパ⊿゚)「よぉ、帰って来たか!!何の用だったんだ?」
爪'ー`)「ちょっとゴミ掃除にね……ところで、彼どうしたの?」
ノパ⊿゚)「あぁ……」
(;<◯><◯>)「あぁ……あば、あばばばば……」ガクガク
爪'ー`)「さっきより数倍気色悪くなってるけど」
ノパ⊿゚)「なんか本人いわく、ヤクのフラッシュバックらしいぞ」
ノパ⊿゚)「定期的にこーなるからほっときゃいいってよ」
爪'ー`)「あっそ……ヤク中とか使えないなぁ……」
.
612
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:30:00 ID:Iw3A2.YA0
.
( ^ν^)「おい、狐目の兄さん。悪いが俺は、ここらで別行動とさせてもらうぜ」
爪'ー`)「パンツ操る人は会話に参加しないでくれる?」
( ^ν^)「俺には監獄から救いだしてやらにゃならん仲間がいるんでな……」
ノパ⊿゚)「おいどーするこいつ、全然人の話聞いてないぞ」
爪'ー`)「いなきゃいないで問題ないから放っておけ」
( ^ν^)「パンティ=スナッチャー妙技、浮遊下着翼(フライング・パンティ)!!」フワッ
ノパ⊿゚)「パンティが飛んだ!!」
爪'ー`)「お前もいちいちリアクションしなくていいよ」
( ^ν^)「今後何かあったら、このパンティ=スナッチャーをいつでも呼びな。力を貸してやる」
爪'ー`)「いいから、さっさと逝け」
ノパ⊿゚)ノシ「達者でなー」
(;<◯><◯>)「あばばばばばば……」
.
613
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:31:01 ID:Iw3A2.YA0
.
爪'ー`)「さて……大方の問題は片付いたところで、本題に入ろうか」
爪'ー`)「わんこ姉さん、いるんだろ?出ておいでよ」
▼・ェ・▼ ヒョコッ
爪'ー`)「あんたが僕をここから逃がした理由……まだ聞いてなかったよね?」
爪'ー`)「確か、殺してほしい相手がいるとか言ってたと思うけど」
▼ーェー▼「……」
ξ 'A`)ξ スッ
ξ 'A`)ξ「そうだね……そろそろ話しておこうか」
ξ 'A`)ξ「私の敵……そしてあんたに殺して欲しい相手」
ξ 'A`)ξ「それは……」
ノパ⊿゚)「待て!」
爪'ー`)「どうした、ヒート」
ノパ⊿゚)「あそこ、俺らの進行方向に誰かいるぞ!!」
爪'ー`)「ん〜、あれは……?」
.
614
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:31:24 ID:Iw3A2.YA0
.
( ゚¥゚)「……」
爪'ー`)「おやおや……堅物の看守長殿は、まだ生きておられたか」
爪'ー`)「しょうがない、水で押し流して脱出を……」
ξ 'A`)ξ「待ちな!!」
爪'ー`)「うん?」
ξ 'A`)ξ「あの男は、私をここまで手引きした内通者だよ」
ξ 'A`)ξ「殺すんじゃない!!」
爪'ー`)「へぇ……収容所内部に裏切り者かぁ。やるじゃない姉さん」
.
615
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:32:33 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ 'A`)ξ「ここへ来て私に接触するってことは、向こうで何かあったのかもしれない」
ξ 'A`)ξ「一旦水を止めな!!話を聞く!!」
爪'ー`)「はいはーい……」
ピタッ…
ξ 'A`)ξ「なんだい、セモナ看守長!私に何か用かい?」
( ゚¥゚)「……」
ξ 'A`)ξ「……悪いが、寡黙なのは後にしてくれないかい?」
( ゚¥゚)「……私は」
( ゚¥゚)「この施設の在り方に、常々疑問を抱いていた」
( ゚¥゚)「いかに凶悪なヴィランといえど、人権を剥奪するような真似が許されるのかとな」
爪'ー`)「へぇ〜、話の分かりそうなおじさんじゃない」
( ゚¥゚)「だからこそ、ドルチェ。あなたの声かけに賛同した」
( ゚¥゚)「虐げられているのは人間でなくヴィラン。だからこそ私に協力してほしい、と」
( ゚¥゚)「空調を止め、あなたの侵入経路を確保し、看守側の連携を乱した」
ξ 'A`)ξ「……それで?」
( ゚¥゚)「だが……これはやりすぎだ」
( ゚¥゚)「レイニーキッスだけでなく、他のヴィランまで軒並み逃がすとは聞いていない」
ξ 'A`)ξ「予定外のことが起こってね……すまないと思っているよ」
( ゚¥゚)「これでは、守るべき市民にまで害が及んでしまう」
.
616
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:33:44 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ 'A`)ξ「だが、あんただってヴィランの脱獄に荷担した以上、綺麗事じゃすまないのは分かってたはずだろ?」
( ゚¥゚)「そうだな。だが、騒動の尻拭いは誰かが必ずせねばならない」
( ゚¥゚)「それが、絶対の理だ」
ノパ⊿゚)「アァン!?俺らがその尻拭い担当だってことかァ!?やんぞコルァ!!」
( ゚¥゚)「違う」
( ゚¥゚)「恥を濯がねばならないのは、ヴィランの口車に乗せられた私だ」
( ゚¥゚)「責任を取るべきは、私なんだ」
っy=ー( ゚¥゚) ジャキッ
ξ;'A`)ξ「まっ……待てっ!!」ハッ
タァーンッ…
.
617
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:34:20 ID:Iw3A2.YA0
.
( ¥ )ドサッ…
ノパ⊿゚)「おーおー、何の躊躇もなく引き金引いたぞコイツ」
ξ;'A`)ξ「……あんた、バカだよ。なんで、そんなこと……」
爪'ー`)「まーまー。そのバカが責任取ってくれるってんだからいいでしょ」
ξ#'A`)ξ「テメェッ……!?」ピキッ
爪'ー`)「それより、さっさと逃げるよー」
ザザザァンッ……!!
ξ;'A`)ξ「……クソがっ!!」
.
618
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:35:32 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;'A`)ξ「胸糞の悪い結果になっちまったね……」
ノパ⊿゚)「ケッ。後悔するくらいなら最初からやんなきゃいいんだよ」
爪'ー`)「悪事を働くつもりなら、ここの人間皆殺しても罪悪感なんて持つべきじゃないね」
ξ 'A`)ξ「あんたらと一緒にするんじゃないよ、殺人鬼にテロリスト」
(;<●><●>)「こ、こいつら絶対頭おかしい……」
爪'ー`)「おや、お目覚めかいジャンキーくん」
ノパ⊿゚)「ラリパッパすんのは逃げ切ってからにしろよな?」
爪'ー`)「さぁ、そろそろ外に出る頃だ」
爪'ー`)「ここから先は、マンホールから地下に逃げる」
爪'ー`)「そしたらあとは水の流れに沿って、警察を撒けばいい」
ノパ⊿゚)「それより、さっきの話の続きは?」
爪'ー`)「……ん?」
ノパ⊿゚)「お前に殺してほしい人間がいるとかなんとか……」
爪'ー`)「あぁ、まぁ今はいいよ。逃げ切ってから聞くことにしよう」
ノハ;゚⊿゚)「適当だな!?」
ξ 'A`)ξ「勝手な男だね……」
.
619
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:36:22 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM14:15】
いてはいけない場所にいる人
(,,;゚-゚)「へはー……へはー……」ゼェゼェ
(,,;゚-゚)「や、やっと着いた……」
(,,;゚-゚)「なんで収容所ってこんなデカいの……敷地の一部に住まわせてよ……」
(,,;゚-゚)「……というか」
『ウォォォォォォォ!!!』
(,,;゚-゚)「なんだろうこの声……そこら中から聞こえてきてない?」
(,,;゚-゚)「中で運動会でもやってるのかな」
(,,;゚-゚)「よく分かんないけど邪魔しちゃ悪いし……裏手側から回り込も……」
.
620
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:37:29 ID:Iw3A2.YA0
.
(,,゚-゚)「はぁー……でも心細いなぁ」トコトコ
(,,゚-゚)「どこかに知ってる人でもいないかな」
(,,゚-゚)「なんてね。収容所に知り合いなんているはずが……」
『マンホールからはここからすぐの場所にある。蓋は水でこじ開ければいい』
(,,゚-゚)「……ん?」
(,,゚-゚)「誰かの声?」
『ヒート、水で壁を爆破しろ』
『おうよ!』
ズドォォォォォォォンッ!!!!!
(,,;゚-゚)「にゃわぁ!?」
爪'ー`)「ん?」
(,,゚-゚)「……え?」
爪'ー`)「あっ、君は……!!」
(,,;゚-゚)「ぎゃっ……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
(,,;゚-゚)「カルロ=フォクシー!?」
爪'ー`)「ギャシャールちゃ〜ん!!久しぶりじゃないか!!」
.
621
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:38:31 ID:Iw3A2.YA0
.
(,,;゚-゚)「なっ、なんであんたがこんなとこに!?」
爪'ー`)「こんなとこってここそもそも収容所だけど」
(,,;゚-゚)「そうだったボクの方が異端なんだった!!」
爪'ー`)「ちょうどいいや。君これから僕らの人質ね?」
ザパァンッ!!
(,,;゚-゚)「わぎゃあーーー!!」
爪'ー`)「僕ら今、脱獄中なんだ。だから適当に盾になって協力してくれよ」
(,,;゚-゚)「誰が協力なんてするかー!!」
爪'ー`)「しないならこの場で殺すけど?」
(,,;゚-゚)「喜んで協力します!!」
ノパ⊿゚)「おい、誰だよそいつは?」
爪'ー`)「僕が逮捕される前に殺し損ねた女の子さ。名前はギャシャールちゃん」
ノパ⊿゚)「へー……テメェみてえな変態に好かれるなんざ、運がねぇな?」
(,,;゚-゚)「それ一番嘆きたいのボクだからね!?」
.
622
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:39:32 ID:Iw3A2.YA0
.
爪'ー`)「まーこれで仮にヒーローが止めに来ても、逃げきれる算段が上がったね」
爪'ー`)「いざとなれば弾除けにもなるし、血液抜いて水分補給にしてもいいし」
(,,;゚-゚)「ろくな扱いされてねぇ〜〜〜〜……ボクの人生って一体なに……?」
ξ 'A`)ξ「まったく……危ないことに首を突っ込むからこうなるんだよ」ヒョコッ
(,,゚-゚)「あっ!ドルチェちゃ……さん!比較的まともな顔見知りがいた!」
(,,゚-゚)「お願いドルチェさん!あなたからボクを逃がすように、この人に言ってくれません?」
ξ 'A`)ξ「私の言うこと聞くくらいなら、最初から人質なんて取らせてないよ」
(,,;゚-゚)「ですよねー!!はぁ……」
(;<●><●>)「おい!喋ってる場合じゃないぞ!」
(;<●><●>)「前方に人影だ!警戒しろ!」
ノパ⊿゚)「まーたかよ!今度こそさっさと爆破して逃げるぞ!」
ξ;'A`)ξ「……!!」ハッ
ξ;'A`)ξ「ま、待て!!あれは……!!」
623
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:40:17 ID:Iw3A2.YA0
.
(//‰ ゚)「……」オォォォォォ…
ξ;'A`)ξ ゾワッ
爪;'ー`)「!!」 ゾクッ
.
624
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:41:44 ID:Iw3A2.YA0
.
ドパァァァァァァァァァンッ!!!!
ノハ;゚⊿゚)「うぉぉぉぉ!?なんだぁ!?」
爪;'ー`)「この量の水を弾いたのか……素手で……!?」
ξ;'A`)ξ「カルロ!!あいつがお前に殺してほしい相手!!」
ξ;'A`)ξ「ハイド=ハートマンだよ!!」
(//‰ ゚)「……!」ピク
爪;'ー`)「おやおや……警察署長殿がずいぶんと剣呑な姿になって……」
ξ;'A`)ξ「あんたも警察には恨みがあるだろ!!総掛かりでぶっ殺すよ!!」
爪;'ー`)「オーケー、いいでしょ。ここを切り抜けなきゃ、逃げるのは無理そうだ」
(//‰ ゚)「……」スウゥゥゥ…
.
625
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:43:23 ID:Iw3A2.YA0
.
(//‰ ゚)「……お前のその体臭」
(//‰ ゚)「ショボンニのジジィの屋敷を嗅ぎ回ってた犬どもと、同じ臭いだ」
ξ;'A`)ξ「……!」
爪;'ー`)(水にまぎれた体臭を嗅ぎ分けられるのか……?馬鹿げた嗅覚だこと……)
(//‰ ゚)「そして複数の犬を操れるなら、マンホールで俺たちを襲ったやつと同一人物」
(//‰ ゚)「つまり、俺のことを監視してたのはテメェってワケだ……」
(//‰ ゚)「テメェは、トレジャーんとこのドルチェの真の姿ってとこか」
ξ;'A`)ξ「……それが、何だってんだい!!」
(//‰ ゚)「まぁ、今となっちゃあそれもどうでもいいことだ」
(//‰ ゚)「たかが犬ッコロに倒せるような俺じゃなくなったしな……」
(//‰ ゚)「だが、これでも元警察官なんでな」
(//‰ ゚)「市民の安全だけは守らにゃあ寝覚めが悪い」
(//‰ ゚)「ドルチェ。テメェのしたこたぁ市民の明日を脅かす行為だ」
(//‰ ゚)「万死に値するぜ」
爪;'ー`)「おっと、動くな!」グィッ
(,,;゚-゚)「にゃーっ!?」
爪'ー`)「動けば水の散弾が、彼女の体を穴だらけにするよ!!」
爪'ー`)「分かったら道を空け……」
.
626
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:45:02 ID:Iw3A2.YA0
.
フォンッ
(//‰ ゚爪;'ー`)「消えっ……!?」
ブヂィッ!!
爪;'ー`)「がっ……ぐあああああああああ!!!!!」
(,,;゚-゚)「ぎゃああああああ返り血があああああああ!!!」
ノハ;゚⊿゚)「カルローーーー!!?」
ズブッ……
ノハ;メ⊿゚)「ぎゃあぁっ!?」
ゴリッ!!
(;<●><◯>)「ぎぃいいいいいい!!」
(//‰ ゚)「オメーらは、片腕と片目ずつで特別に許してやらぁ」
(//‰ ゚)「だがドルチェ。お前は生かしちゃおかねぇ」
(//‰ ゚)「諸悪の根源であること、地獄で懺悔してくるんだな」
ξ;'A`)ξ「……チィッ!」
.
627
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:46:35 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;'A`)ξ(楽に殺せる相手じゃないとは思ってた……)
ξ;'A`)ξ(だからヒーローを頼らず、あえて脱獄の先導者として汚名を着るつもりでいた)
ξ;'A`)ξ(なのに……三人がかりでさえ、こんなにも差はデカいのか……!!)
(//‰ ゚)「どうした。来ねぇならこっちから行くぜ?」
ξ;'A`)ξ「……ハァァッ!!」ヒュンッ
(//‰ ゚)「トロい」ガシィッ!
ξ;'A`)ξ「ガハッ……!?」
(//‰ ゚)「分かったろ。天地が返ってもお前じゃ俺には勝てねぇ」
(//‰ ゚)「見逃すこたぁねぇが、お前の目的さえ喋れば、痛みも苦しみもなく楽に死なせてやる」
ξ;'A`)ξ「くっ……!!」ジタバタ
(//‰ ゚)「トレジャーのため……なワケないな?」
(//‰ ゚)「ヤツぁ脱獄なんて手段で喜ぶ外道じゃねぇ」
(//‰ ゚)「下水道で邪魔したことを考えると、ファニーフェイス絡みか?」
(//‰ ゚)「どうなんだ、えぇ?」
.
628
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:47:26 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;'A`)ξ「あんたに話すことなんか……一言もないね!!」
▼;・ェ・▼ ヒュッ!
スルンッ
(//‰ ゚)「……!」
▼#・ェ・▼「ガルルルルッ!!」
ガブゥッ!!
(//‰ ゚)「……言ったろうがよ。犬ッコロに負ける俺じゃねぇってな」
(//‰ ゚)「このままテメェの脳天、地面に叩きつける」ググッ
▼;・ェ・▼(牙が抜けない……!!筋肉を締めつけてるのか……!?)
(//‰ ゚)「あばよ、ドルチェ。次に会うときゃ、地獄だぜ」ブォンッ
▼;・ェ・▼「……!!」
(;<●><◯>)「キ……キ……キ……!!」
.
629
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:49:36 ID:Iw3A2.YA0
.
(;<●><◯>)「キェェェェェェァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」
( <●><●>( <●><●>( <●><●>三三三(;<●><◯>)三三三<●><●>)<●><●>)<●><●>)
ズリュリュリュリュリュウッ!!!
(,,;゚-゚)「ぎゃああああああ!!キモーーーーーーッ!!!」
(//‰ ゚)「……!!」ビタッ
▼;・ェ・▼(これは……禁断症状による能力の暴発!!)
爪;'ー`)「ハァッ……ハァッ……!!」
爪;'ー`)「ヒートォッ!!その分裂体、全て爆破させろォッ!!」
ノハ;メ⊿゚)「おっ……オォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!
爪;'ー`)「水よ!!俺たちを安全な場所まで運べェェェェェ!!!」
ザパァァァァァァァァァンッ!!!
(//‰ ゚)「チッ……」ヒュンッ
(,,;゚-゚)「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
ξ;'A`)ξ「……!!」ヒュンッ
.
630
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:50:51 ID:Iw3A2.YA0
.
(,,;゚-゚)「ゲホッ、ゲホッ……」
(,,;゚-゚)「な……何が起こったの……?」
ξ;メ'A`)ξ「うっ……あ……!!」ボロッ
(,,;゚-゚)「わぁぁぁ!?ドルチェさん!!大丈夫ですか!?」
(//‰ ゚)「……どういうつもりだ、ドルチェ」
(//‰ ゚)「オメー今、人質を爆破から守ったろ?」
(,,;゚-゚)「えっ!?この怪我ボクのせいなの!?」
(//‰ ゚)「そうでなきゃそこまでダメージは負ってねぇ……違うか?」
(//‰ ゚)「脱獄先導なんつーゲスをした割には、ずいぶんと殊勝なことじゃねぇか」
(//‰ ゚)「地獄で情状酌量でも申し込むつもりかよ?」
ξ;メ'A`)ξ「ハッ……確かに、私は……忌むべき外道だよ……」
ξ;メ'A`)ξ「脱獄を、先導し……人々を混乱に陥れ……死者も山ほど出た……」
ξ;メ'A`)ξ「けどねぇ、私にだって……最後に通すべき義理はある……!!」
ξ;メ'A`)ξ「目の前で死にかけた民間人がいるなら……助けに走るのが、ヒーローだろ……!!」
(,,;゚-゚)「ドルチェさん……!!」
(//‰ ゚)「……惨めなもんだな、ドルチェよぉ」
.
631
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:52:05 ID:Iw3A2.YA0
.
(//‰ ゚)「逃がした凶悪犯には逃亡され、俺を倒すこともままならねぇ」
(//‰ ゚)「爆破のキズで、放っておいても遠からず死ぬだろう」
(//‰ ゚)「テメー、もう終わってんよ」
ザッ…
ξ;メ'A`)ξ「ま、待ちな……まだ戦いは終わってない……!!」
(//‰ ゚)「いいや、終わりだ。そのままそこで、黙って死んでいきな」
(//‰ ゚)「それとも、立ち上がれるならかかってきてもいいんだぜ?」
ξ;メ'A`)ξ「く、そ、がぁっ……!!」
(//‰ ゚)「……」クルッ
(,,;゚-゚)「ぎゃあっ!!」ビクーンッ
(//‰ ゚)「あー……そんなビビんな。危害は加えねぇから」
(//‰ ゚)「怪我は……かすり傷程度か。奇跡的だな」
(//‰ ゚)「立ちな。他のヒーローんとこに連れていってやらぁ」
(,,゚-゚)「あ……ど、どうもすみません……」
(,,゚-゚)(なんだこの人……意外といい人?)
.
632
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:54:02 ID:Iw3A2.YA0
.
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!』
(//‰ ゚)「……?」ピク
(;・∀・)「ハイパーウルトラデリシャススーパーストロングモララーキーーーーーーーーーーーーック!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メキャアアアアアアッ!!!!!
(//‰ )「……!!」グラァッ
(;・∀・)「ヘイ、こちらモララー!!西口防壁でヴィランに襲われてた民間人を確保!!」
(;・∀・)「現場には大量の血糊と爆発痕と、なんかすんごいヌルヌルした粘液が大量に飛び散ってる!!」
(;・∀・)「毒の可能性とかありそうだから、民間人つれてさっさと逃げるぜ!!」
『了解。迅速に頼む』
(;・∀・)「坊主!!俺に掴まれ!!」
ガシィッ!!
(,,;゚-゚)「んにゃっ……!」
ドギュゥゥゥゥンッ!!!!
(,,;゚-゚)「にゃあああああ!!?」
.
633
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:55:17 ID:Iw3A2.YA0
.
(//‰ )「……」ゴリッ
(//‰ ゚)「……おー痛ぇ、さすがにあの速度の蹴りは多少効くみてぇだな」コキコキ
(//‰ ゚)「まぁ、ヒーローに受け渡したのは違いねぇからいいだろ」
ξ;メ A )ξ「……」クタ
(//‰ ゚)「……ふん。最後に意地見せやがったかよ。ドルチェよぉ」
(//‰ ゚)「オメーは外道だったが……その善行に免じて、遺言だけは残させてやらぁ」
ザッ…
.
634
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:56:22 ID:Iw3A2.YA0
.
ギュワァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!
(,,;゚-゚)(ヒィィィ!!死ぬっ、死んじゃう!!早いっ、早いぃぃぃ!!!)
(,,;゚-゚)(何なのこいつー!?)
( ・∀・)「……」シュバババッ
ムニムニ
(;・∀・)(うーん……?)
(;・∀・)(なんか、背中にやわこいもんが当たってる……?)
(;・∀・)(こいつ男……だよな?ハトムネか?)
(;・∀・)(まぁいいや。とりあえず安全なとこまで運ぼ)
ズドドドドドドド……
.
635
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:58:30 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM14:30】
ビッグトレジャーとクラウンデビル
( ,,;^Д^)「オ、オ、オ、オォォォォォォォォォォン……!!」
『アンッ、アンッ!!』ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
『ワフンッ』ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
( ,,;^Д^)「ヌォォォォォォォォ!!私は負けなアフゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」
( ,,;^Д^)「たとえ両の乳首が取れようとも、私は折れぬゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」
『ワン……』ピタッ
『ワウ?』ピタリ
( ,,;^Д^)「お、おう?」
『アンアンッ』トトトーッ
『キャウンッ』スタスタ
( ,,;^Д^)「犬が帰って行く……?」
( ,,^Д^)「能力者の支配から解放されたのか!!」
( ,,^Д^)「……!!」ハッ
( ,,;^Д^)「これがドルチェの能力ならば……ドルチェの身に何かが!?」
( ,,;^Д^)「いかん!!急がねば!!」
.
636
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:00:20 ID:Iw3A2.YA0
.
( ,,#^Д^)「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!
( ,,^Д^)「ヌッ!!」キキィッ!!
(//‰ ゚)「……」ヌゥッ…
( ,,^Д^)「その異様……尋常の者ではないとお見受けした!!!」
( ,,^Д^)「何者だ!!!」
(//‰ ゚)「……収容所西側の防壁で、お前の犬が死にかけてる」
(//‰ ゚)「行くならさっさと行け。残された時間はねぇぞ?」
( ,,^Д^)「……!!」ハッ
( ,,^Д^)「その声……もしや、ハイド……!!」
ヒュンッ
( ,,;^Д^)「消えた……!!」
( ,,;^Д^)「ハイド署長……まさかあなたも、あの『石』を受け入れてしまったのか……!!」
( ,,^Д^)「……いや、今はそれも後回しだ!!」
( ,,^Д^)「ドルチェ、すぐに行くぞ!!」
ドギュゥゥゥゥンッ!!!!
.
637
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:01:10 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM14:32】
遺言
( ,,^Д^)「デミタス!!応答してくれ!!こちらトレジャー!!」
『サー・トレジャー!!お待ちしてました!!』
『事態は収束へ向かいつつあります。事後処理をおまかせしても?』
( ,,^Д^)「そうしたいのだが……ある筋から、ドルチェがここにいるという情報を得た!!!」
『なんですって!?やはりドルチェが……!!』
( ,,^Д^)「真偽を確認してからそちらへ向かう!!まずは西側防壁へ向かうので、何かあれば連絡を!!」
『了解です。ご武運を』プツッ
( ,,^Д^)「ドルチェーーーーー!!!どこにいる、ドルチェーーーーー!!!」
.
638
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:02:50 ID:Iw3A2.YA0
.
( ,,^Д^)「おーーーーい!!!ドルチェーーーーー!!!」
( ,,^Д^)「ヌッ!!!」ピタッ
ボロッ…
( ,,^Д^)「ここが西側防壁……なぜここだけこんなにボロボロなのだ……?」
( ,,^Д^)「それに、この粘液……どこかで見覚えが……」
( ,,^Д^) ハッ!
ξ;メA )ξ「……」
( ,,;^Д^)「ど……ドルチェーーーーーーーーーー!!!!!!」
.
639
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:03:28 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;メ A )ξ「う……」ピクンッ
( ,,^Д^)「良かった!!!まだ息はある!!!」
( ,,^Д^)「ドルチェ!!!しっかりするんだ、気を確かに持て!!!」
ξ;メ'A`)ξ「と、れじゃー……?」
ξ;メ'A`)ξ「はは……ついに、幻覚が見えてきたか……」
ξ;メ'A`)ξ「どうやら、お迎えも……近そうだね……」
( ,,^Д^)「幻覚ではない!!!私は実物だ!!!」
ξ;メ'A`)ξ「いいんだ……どっちに、しろ……私は、長く……ない、から……」
ξ;メ'A`)ξ「幻覚でも……本物でも、いい……私の、最後の願いを……聞いてくれ……」
( ,,;^Д^)「その前に応急手当てを……」
ξ;メ'A`)ξ「ファニー……フェイス、を……」
ξ;メ'A`)ξ「アヒャルドを……助けて、やって、おくれ……」
( ,,;^Д^)「!?」
( ,,;^Д^)「ファニーフェイスを……!?なぜ、ドルチェが……!!」
.
640
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:04:18 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;メ'A`)ξ「筋違いは、承知の上で……頼む……お願いだ……」
ξ;メ'A`)ξ「あの子の生涯を……台無しに、したのは……私、なんだ……」
( ,,;^Д^)「もういい!!!喋るな、ドルチェ!!!安静にしていろ!!!」
ξ;メ'A`)ξ「あぁ……どれだけ懺悔しても……あの子は、許しちゃ……くれないだろうさ……」
ξ;メ'A`)ξ「けど、私は……私は……!!」
ξ;メ'A`)ξ「我が子の、幸せも……願っちゃ、いけないのかい……!?」
( ,,;^Д^)「なっ!?」
ξ;メ'A`)ξ「あの子は……スモーキー、タウンで……私が産んだ……実の子供……」
ξ;メ'A`)ξ「あの子はっ……私の……息子、なんだよ……!!」
( ,,;^Д^)「何ィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!」
.
641
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:05:02 ID:Iw3A2.YA0
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ξ;メ'A`)ξ「お願いだよ……トレ、ジャー……」
ξ;メ'A`)ξ「あの子を、救って……あげ……て……」
ξ;メ'A`)ξ「……おね……がい…………」
ξ;メ A )ξ ガク…
( ,,;^Д^)「ド……!!」
( ,,;^Д^)「ドルチェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
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642
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:05:48 ID:Iw3A2.YA0
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─── ドルチェ=マッケンジー、永眠……。
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643
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:06:22 ID:Iw3A2.YA0
第二十話後編終わり
644
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:07:26 ID:Iw3A2.YA0
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【登場人物紹介】
( ,,^Д^) BIG TREASURE
二時間半もの間、犬に乳首を責められていたナイスガイ。
(´・_ゝ・`) CAFEAULAIT DEMITASSE
本名:アンドリュー=デミナンス
適切な対応で被害を最小限に食い止めた。
.
645
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:08:04 ID:Iw3A2.YA0
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( ・∀・) SUPER SPEED STAR
本名:モララード=マクレガー
今回一番の功労者。とても疲労したがやりきった感はしている。
(,,゚-゚) ギャシャール=ホプキンス
本名:キャサリン=ホプキンス
モララーにおっぱいが当たっていたことには気づいていない。
.
646
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:08:36 ID:Iw3A2.YA0
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ξ 'A`)ξ DOGGY POISON
本名:ドルチェ=マッケンジー
ファニーフェイスの実母。
( ゚∀゚ ) FUNNY FACE
本名:アヒャルド=マッケンジー
ドルチェ=マッケンジーの息子。本人はその事実を知らない。
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647
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:27:24 ID:0GbMVTvw0
ドルチェやっと死んでくれたか
648
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:48:36 ID:7eeMu1I20
乙
二時間半も乳首責めされてんじゃねえよ!w
649
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:48:47 ID:hX4DmIII0
乙
ドルチェ……
650
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 21:13:29 ID:RsPOU2cU0
デルタは何者なんだ…
651
:
名無しさん
:2019/09/13(金) 07:51:59 ID:OsbdcdR.0
otu
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