性癖異常24時！のようです - 1510215408

1：名無しさん：2017/11/09(木) 17:16:48 ID:2Z6U4gQo0: デレです。

突然ですが私は今訳あってルームシェアをしています。
若い男女4人でのルームシェア。色恋入り乱れてるんじゃないかって？
いいえ、絶対にあり得ません。
だって私達、「性癖」がまるきり、お互いに合わないので。
121：名無しさん：2018/06/07(木) 22:45:01 ID:numiuMjs0: (´・_ゝ・｀)「そんなにきついんだね、生理…生理痛？」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「きついってもんじゃない、これを毎月男どもに体験して欲しいそして苦しんで欲しい」

(*ﾟーﾟ)「私そこまでじゃないけどデレは重いんだね」

(´・_ゝ・｀)「よしよし」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「デミざんやざじい～モラ何とかとは違う～」

（　・∀・）「ついに名前覚えて貰えなくなった」
122：名無しさん：2018/06/07(木) 22:45:40 ID:numiuMjs0: ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「もう部屋に籠る…」

（　・∀・）「部屋まで連れていってあげようか？」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「モララーの彼女と違って介護はいらんわ」

（　・∀・）「僕の彼女だってまだ介護必要ないくらいには元気だよ！！」
バシッ

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「あっ」

（　・∀・）「あっ」

(*ﾟーﾟ)「！」

川ﾟ -ﾟ)『あー』

(´・_ゝ・｀)「……デレ、大丈夫？」
123：名無しさん：2018/06/07(木) 22:46:57 ID:numiuMjs0: （；・∀・）「ご、ごめんデレ、腕顔に当てちゃって」

ζ(ﾟ、ﾟ;ζ「びっくりしたけど大丈夫だよ…わざとじゃないしヘーキ」

（；・∀・）「でも音が」

(#ﾟーﾟ)「馬鹿モララー！！！」バンッ

（；・∀・）「ひえっ」

ζ(ﾟ、ﾟ;ζ「ひえっ」

川ﾟ -ﾟ)『ぎぃ！ぎぃ！』

(´・_ゝ・｀)「大丈夫、大丈夫だよクー。びっくりしたね、大丈夫」

(*ﾟーﾟ)「………ごめん、いきなり大きな声出して」

（；・∀・）「い、いや、俺が悪かったわけだし…」

ζ(ﾟ、ﾟ;ζ「しぃちゃん、私大丈夫だよ、元気元気なデレちゃんだよ」

(*ﾟーﾟ)「…赤くなってるから、冷やしに行こう」

ζ(ﾟ、ﾟ*;ζ「う、うん…」
124：名無しさん：2018/06/07(木) 22:47:56 ID:numiuMjs0: バタン

（　・∀・）

（　；∀；）「こ、怖かった…」

(´・_ゝ・｀)「クー、落ち着いた？」

川ﾟ -ﾟ)『びっくりした』

(´・_ゝ・｀)「うん、そうだね」

（　・∀・）「…しぃがあんなに怒ってるの初めて見た…」

(´・_ゝ・｀)「まぁ僕らも知り合ってそんなに日が経ってないからね」

(´・_ゝ・｀)「知らない一面があってもおかしくないよ」

（　・∀・）「まぁ…そっか…」

(´・_ゝ・｀)「あとで一応しぃとデレに謝っておくといいよ」

（　・∀・）「そうする…」
125：名無しさん：2018/06/07(木) 22:48:34 ID:numiuMjs0: (*ﾟーﾟ)「早めに冷やしたから腫れたり痕が残ったりはしないと思う」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「ありがとう…でもそんなに強くは当たってないんだよ、本当に」

(*ﾟーﾟ)「うん…それでも一応ね」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「しぃちゃんの方が心配になるくらい青い顔してるよ、大丈夫？」

(*ﾟーﾟ)「ん…大丈夫大丈夫」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「そっか…」
126：名無しさん：2018/06/07(木) 22:49:06 ID:numiuMjs0: コンコン

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「はーい」

(´・_ゝ・｀)「やぁ、大丈夫？」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「大丈夫大丈夫！」

(´・_ゝ・｀)「しぃも？」

(*ﾟーﾟ)「うん、大丈夫…ごめんね、クーちゃん驚かせちゃったね」

(´・_ゝ・｀)「すぐ落ち着いたから平気だよ」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「頭の良い鳥はやはり違うなぁ」
127：名無しさん：2018/06/07(木) 22:49:51 ID:numiuMjs0: (´・_ゝ・｀)「モララーもすごく反省してたからあんまり怒らないであげてね」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「仕方ないなぁ、またおせんべで手を打ってあげよう」

(*ﾟーﾟ)「デレが良いなら…私からも謝っておこう」

(´・_ゝ・｀)「うんうん…あ、こんな時になんだけど、しぃ後で日誌出してね」

(*ﾟーﾟ)「ああそうだった。夜ご飯の時渡すね」

(´・_ゝ・｀)「ありがとう」
128：名無しさん：2018/06/07(木) 22:50:35 ID:numiuMjs0: ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「あ！デミさん、お願いがあるのですけれど…」

(´・_ゝ・｀)「何？」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「今月のお家賃、ちょっと待って貰えないでしょうか……！！」

(´・_ゝ・｀)「…仕方ないなぁ、2.3日だよ」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「ありがとーデミさーん！流石！よっ！イケデミ！」

(´・_ゝ・｀)「褒められてる気がしない」

(*ﾟーﾟ)「デレ褒め下手」
129：名無しさん：2018/06/07(木) 22:51:20 ID:numiuMjs0: (´・_ゝ・｀)「そういえばしぃ、今日プロレス番組テレビでやるよ」

(*ﾟーﾟ)「えっ！？そうなの！？見なきゃ！」

(´・_ゝ・｀)「もう始まってるかも」

(*ﾟーﾟ)「ぎゃー！デレごめん、私行くね！」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「へーきよ！私のことは置いていきな！」

(*ﾟーﾟ)「デレのことは忘れない！」

タダダダ…
130：名無しさん：2018/06/07(木) 22:52:04 ID:numiuMjs0: (´・_ゝ・｀)「素早かったね」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「しぃちゃんの大好きなものだからねぇ」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「あ、デミさんもわざわざ見にきてくれてありがとね」

(´・_ゝ・｀)「いえいえ」

(´・_ゝ・｀)「僕も大好きなものだからね」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「おっ？私たちが大好きだって？？やったねー！」

(´・_ゝ・｀)「まぁねぇ、一緒に暮らしてるくらいだからね」
131：名無しさん：2018/06/07(木) 22:52:59 ID:numiuMjs0: 気絶するかな、しないかな。
見れたら良いなぁ、好きだから。
嫌いなものは、忘れた。好きなもののことだけ考えて生きる。
悪くないよね。

.
132：名無しさん：2018/06/07(木) 22:54:04 ID:numiuMjs0: (*ﾟーﾟ)
好きなもの:男性の気絶顔
嫌いなもの:××

※この物語はフィクションですので、作者がケツから火が出ると言い間違えた事実とは異なります。

.
133：名無しさん：2018/06/08(金) 00:12:52 ID:SLwDYRnw0: おお久しぶり、待ってたよ
134：名無しさん：2018/06/08(金) 17:38:50 ID:G.fs1KMc0: しぃの内面や如何に…
>>132
そこノンフィクションかよｗｗｗ
135：名無しさん：2018/06/21(木) 15:26:58 ID:y9PDsR5A0: デミタスだよ。
みんなにも書いてもらってるこの日誌、何だかんだ面白く読んでるよ。
僕だけ書かないのも不公平だから一応書いてるけど、えっと今週のテーマは好きなものと嫌いなものの話だっけ。

僕の嫌いなものは、そうだね……

.
136：名無しさん：2018/06/21(木) 15:27:41 ID:y9PDsR5A0: ζ(ﾟーﾟ*ζ「モララー！おせんべくれー！」

（　・∀・）「ちゃんとご飯食べなよデレ」

(´・_ゝ・｀)「すっかり仲直りしてるね2人とも」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「デレちゃんの寛大な御心で、可哀想なモララーを救ってあげたんだよ」

（　・∀・）「アリガトウゴザイマスー」

(*ﾟーﾟ)「でももう危ないことはしないでね」

（　・∀・）「ハイ心得ています」

(´・_ゝ・｀)「上下関係がはっきりしたね」
137：名無しさん：2018/06/21(木) 15:28:40 ID:y9PDsR5A0: ζ(ﾟーﾟ*ζ「でもこの中だったらやっぱりデミさんが1番上だよね」

(*ﾟーﾟ)「そりゃあねぇ」

（　・∀・）「何てったって『大家さん』だもんね」

川ﾟ -ﾟ)『デミえらい』

(´・_ゝ・｀)「クーまで…褒めてもなにも出ないよ」

（　・∀・）「いやーでもデミさんがネットで集ってくれなかったらこの暮らしはなかったわけだし」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「ね。よく『異常な性癖を持ってる人間」を募集したよねぇ」

(*ﾟーﾟ)「モララーみたいな変なのがわんさか来ちゃいそうなものなのにね」

（　・∀・）「僕だけじゃなくてここにいる皆が『変なの』だからね、それに関してはもう言わせてもらうよ」

(´・_ゝ・｀)「うーん。でもまぁこうして変なりに面白い皆に会えたし、結果オーライだよね」
138：名無しさん：2018/06/21(木) 15:29:29 ID:y9PDsR5A0: ζ(ﾟーﾟ*ζ「流石デミさん！懐広～！」

(´・_ゝ・｀)「あ、デレ後でちゃんと今月の家賃払ってね」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「ひゃうい」

（　・∀・）「まだ払ってなかったの？」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「今月はねー、いっぱい買い物をしてしまってね」

(*ﾟーﾟ)「ストレスによる爆買い？」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「そうそう、モララーにDVされたストレスが…」

（　・∀・）「まだそれ引っ張っちゃう？本当すみませんでした」

川ﾟ -ﾟ)『モララーひさん』

ζ(ﾟーﾟ*ζ「略してモラひさ！」

（　・∀・）「名前みたくなってるじゃん」
139：名無しさん：2018/06/21(木) 15:30:58 ID:y9PDsR5A0: (*ﾟーﾟ)「でも、デミさんの家って本当すごいよね。
クーちゃんみたいな立派なヨウムがいる時点でだいぶ凄いけど、このシェアハウスもポンとプレゼントされたんでしょ？」

(´・_ゝ・｀)「お金はあるけど、特に僕に興味がない家なんだよ。このシェアハウスも、好きに生活しろって渡されただけで」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「そうなんだ」

(´・_ゝ・｀)「あれやこれや物とかお金を与えてればそれでいいと思ってるみたいでね、まぁおかげさまでこんな『大家さんごっこ』出来てるんだけど」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「お金があって頭も良くて彼女もいる…モララーとは雲泥の差…」

（　・∀・）「実際その通りなんだけど、なんだろう…胸が痛い…」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「モララーよそれは恋じゃ…」

（　・∀・）「絶対にない…」
140：名無しさん：2018/06/21(木) 15:32:00 ID:y9PDsR5A0: (´・_ゝ・｀)「さて、そろそろ夜ご飯の時間だね」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「あれ、今日当番デミさんだっけ？」

（　・∀・）「いや、今日は俺」

(*ﾟーﾟ)「なーんだモララーか」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「またカレーか」

川ﾟ -ﾟ)『モララーひとつおぼえ』

（　・∀・）「激辛にしてやる」

(´・_ゝ・｀)「僕は辛くても食べれるけど」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「激辛にしたらモララーの目に擦り付ける」

(*ﾟーﾟ)「擦り付けてるデレの手を握って『バルサミコ酢』って叫ぶ」

（　・∀・）「バ◯スじゃないのか」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「あ！今日の金ロー、ジブってなかったっけ」

川ﾟ -ﾟ)『またてんくうやるよ』

ζ(ﾟーﾟ*ζ「またみんなで見よ！」

(*ﾟーﾟ)「デレ、ジブるの好きね」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「モララーのおせんべより好きだよ」

（　・∀・）「地味にショックなんだけど、なんでだろ」
141：名無しさん：2018/06/21(木) 15:32:50 ID:y9PDsR5A0: 嫌いなものはまぁあるよ。
でも僕は今、毎日が楽しいから
好きなものをずっと見てるから
嫌いなものの存在を忘れるんだ。

.
142：名無しさん：2018/06/21(木) 15:33:46 ID:y9PDsR5A0: ζ(ﾟーﾟ*ζ「はー、カレー食べすぎた。満腹じゃ！寝たい！」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「寝る前にデミさんに家賃払わなきゃな、デミさん怒らせると怖そうだし」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「コンコン、デミさーん！お家賃お持ちしましたよっ！」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「あれ、部屋にいない…」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「クーちゃんもいない…散歩かな」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「ん…、そういえばデミさんの部屋初めて入った」
143：名無しさん：2018/06/21(木) 15:34:55 ID:y9PDsR5A0: ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「私たちの部屋より少しだけ広い…あとすごい本がいっぱい…」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「あ！あの本、次の論文に必要なやつ！大学になかったんだよね！デミさーんちょっとだけ借りるね…」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「…お？」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「本の後ろに……ドア？」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「…」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「…開けちゃえ！」

ギィ
144：名無しさん：2018/06/21(木) 15:36:56 ID:y9PDsR5A0: ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「……」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「なにこれ」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「モニターがいっぱい」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「映ってるの、これ、私たちの部屋？リビングも…？」

(´・_ゝ・｀)「何してるのデレ」

ζ(ﾟ、ﾟ*;ζ「うわっびっくりした！ごめんデミさん家賃持ってきたんだけど…」
145：名無しさん：2018/06/21(木) 15:39:11 ID:y9PDsR5A0: ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「…ねぇデミさん、この部屋…」

(´・_ゝ・｀)「あーああ……鍵閉め忘れてたか」

ζ(ﾟーﾟ*;ζ「…？」

(´・_ゝ・｀)「まぁ、仕方ない」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「…何が？」

(´・_ゝ・｀)「デレは面白いし、結構良かったんだけどね」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「デミさん？何の話？」

(´・_ゝ・｀)「ゲームオーバーって話」

ζ(ﾟ、ﾟ*;ζ「？？」
146：名無しさん：2018/06/21(木) 15:40:22 ID:y9PDsR5A0: (´・_ゝ・｀)「僕はね、デレ。君や君たちのことをよく知ってるんだ」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「…？」

(´・_ゝ・｀)「この部屋を見てびっくりしただろ。けどこの部屋以外にも君たちに関する資料がぎっしりの部屋もあるんだ」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「私たちの…何の資料…？」

(´・_ゝ・｀)「そうだな…例えば」

(´・_ゝ・｀)「デレ。君は同性小児愛者だと自分では思っている」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「…『自分では思ってる』って何。実際そうだよ、思うとかじゃなくて」

(´・_ゝ・｀)「違うよ」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「え？」

(´・_ゝ・｀)「君は忘れてしまっている…もしくは記憶を閉ざしているだけかもしれないが」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「ねぇ…なんか変だよデミさん」

(´・_ゝ・｀)「君はべつに『小さい女の子』が好きなわけではない」

ζ(ﾟ、ﾟ;ζ「ど、どしたの？なんでそんなこと言うの？全然わかんない、怖いよ」

(´・_ゝ・｀)「怖い。ああ、そうだろうね。君は『男』が怖くて怖くて仕方ないんだろう」
147：名無しさん：2018/06/21(木) 15:41:07 ID:y9PDsR5A0: (´・_ゝ・｀)「君は小さい頃から血の繋がった父親に性的虐待をされていたからね」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「あ、ぁ」

.
148：名無しさん：2018/06/21(木) 15:42:33 ID:y9PDsR5A0: (´・_ゝ・｀)「君の父親は赤ん坊から幼少期の子供を愛してやまない異常者だった」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「…あぁ、あ」

(´・_ゝ・｀)「気がついた頃にはもう、父親─『男』が怖い、憎しみの対象になっていた」

(´・_ゝ・｀)「しかし腐っても自分の実の父親だ。
行き過ぎているとはいえ普段から周りの人間達に『良い父親』『娘想いの理想の父親』と称されているのを見て、何が正しいかわからなくなってしまった君は、こう思うようになった」

(´・_ゝ・｀)「『小さい女の子は可愛いもの』『小さい女の子は愛すべき存在』」

(´・_ゝ・｀)「『だから、自分の父親はおかしいことはしていない』と」

ζ( ζ「ぁあ、」

ζ( ζ「ぁぁああぁあああぁぁああぁあああぁああああぁぁああぁあああぁぁああぁあああぁぁああぁあああぁああぁああぁあああ！！！！」

(´・_ゝ・｀)「可哀想、可哀想にねぇデレ。父親のせいで歪んだ認識を持つことになって。異常と呼ばれる性癖を抱えることになって」

ζ( ζ「あぁあ！！ああああ！あああああぁぁあぁ！！」

(´・_ゝ・｀)「大丈夫、大丈夫だよ。可哀想なのはデレだけじゃないんだ」
149：名無しさん：2018/06/21(木) 15:43:25 ID:y9PDsR5A0: (´・_ゝ・｀)「モララーなんかはね、小さい時ずっと両親から虐待を受けていた。」

(´・_ゝ・｀)「毎日殴る蹴る焼く水をかける食事を与えない無視をする。思いつく限りのことはされていたんだ」

(´・_ゝ・｀)「けれど両親は逮捕され、モララーは祖母の家に保護された」

(´・_ゝ・｀)「生まれて初めて殴られも蹴られもせず、毎日食事を与えられ、愛情を持って接してくれる祖母に、彼はこう思った」

(´・_ゝ・｀)「『祖母は自分を愛してくれている。自分は祖母を愛している』と」

(´・_ゝ・｀)「可哀想にね、祖母は自分の娘夫婦が孫にしてきたことに気づけなかった負い目から、必要以上に大事に育てていただけだというのに」

(´・_ゝ・｀)「彼が祖母と暮らして1年が経ち、祖母が69歳になったその日、病で急死」

(´・_ゝ・｀)「それから彼は68歳の女性しか愛せなくなった」

ζ( 、 ζ「…、」
150：名無しさん：2018/06/21(木) 15:44:05 ID:y9PDsR5A0: (´・_ゝ・｀)「それからしぃ。彼女は男運が悪い」

(´・_ゝ・｀)「付き合う男が全員クズだった。日常的に暴力をふるい金をせびり無茶苦茶に彼女を抱いた。逃げても逃げても付き合う相手はそんなクズ」

(´・_ゝ・｀)「ある日酒に酔って機嫌の悪かった男にしぃは殺されかけ、自己防衛として灰皿で男を殴った」

(´・_ゝ・｀)「気絶した男の顔を見て彼女は」

ζ( 、 ζ「やめて」

(´・_ゝ・｀)「征服されていた側から征服する側の快楽を知ったんだ」

ζ( 、 ζ「もうやめて！！！」

(´・_ゝ・｀)「ん？」
151：名無しさん：2018/06/21(木) 15:44:42 ID:y9PDsR5A0: (´・_ゝ・｀)「何か不快だった？気になるでしょ、なぜ歪んだ性癖を持っているのか。愉快でしょ、歪んでぐちゃぐちゃになったものを解いていくのは」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「……それ、本人から聞いたの？」

(´・_ゝ・｀)「違うよ。僕が調べた。デレのこともモララーのこともしぃのことも、ぜんぶ全部全部」

(´・_ゝ・｀)「僕、鳥しか愛せないって言ったけどさ」

(´・_ゝ・｀)「鳥しか愛せないっていうより、人間を愛せないんだ。大嫌いなんだ、人間が」

(´・_ゝ・｀)「でもね、たまに変わった人間がいる。デレたちみたいな、歪んで、醜くて、可哀想な人間が」

(´・_ゝ・｀)「僕はそいつらを観察するのが死ぬほど好きで。好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで仕方ない」

(´・_ゝ・｀)「24時間ずっと観察していたい」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「……気持ち悪い…」

(´・_ゝ・｀)「っ、は、はははははははははははは！」
152：名無しさん：2018/06/21(木) 15:45:52 ID:y9PDsR5A0: (´・_ゝ・｀)「気持ち悪いのは君もだよ、デレ。君も僕もモララーもしぃも、世間じゃ気持ち悪い存在だ」

(´・_ゝ・｀)「この家でシェアハウスをするためにネットで異常な奴らを集めたのは、いつでも『異常』でいたがる存在を見続けたかったからだ」

(´・_ゝ・｀)「君たちの前にも、またその前にもたくさんの異常者を集めてここでシェアハウスしてた。まぁ大体の奴らはそりが合わなかったり、互いの性癖を気味悪がって出てった」

(´・_ゝ・｀)「こんなに長く、また触れ合いながら生活を出来てるグループは初めてなんだ」

(´・_ゝ・｀)「……だからこそ惜しかったな、もっと見ていたかったのに」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「…どういう、こと」

(´・_ゝ・｀)「お別れだよ、デレ」

(´・_ゝ・｀)「でも大丈夫、君も知ってる通り僕は優しい。そして金もある」

(´・_ゝ・｀)「ここじゃない、君専用の『シェアハウス』を用意してあげるからね」

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「いや」

ζ(ﾟ、ﾟ*;ζ「嫌、来ないで…やだ、やめ」
153：名無しさん：2018/06/21(木) 15:46:22 ID:y9PDsR5A0: .
154：名無しさん：2018/06/21(木) 15:47:05 ID:y9PDsR5A0: （　・∀・）「…寂しくなるね」

(*ﾟーﾟ)「もう既に静かだしね」

川ﾟ -ﾟ)『さびしいさびしい』

(´・_ゝ・｀)「しかたないさ」

(´・_ゝ・｀)「ご両親が実家に帰るよう、連絡してきたんだから」

（　・∀・）「それにしたって、挨拶とかお別れ会とかさぁ…」

(*ﾟーﾟ)「そんなんしたらモララー号泣しちゃうでしょ」

川ﾟ -ﾟ)『なきむしモララー』
155：名無しさん：2018/06/21(木) 15:48:03 ID:y9PDsR5A0: （　・∀・）「しぃだってさびしいでしょ」

(*ﾟーﾟ)「…まぁ…妹みたいに思ってたし」

川ﾟ -ﾟ)「さみしがりしぃ」

（　・∀・）「クーちゃんだってデミさんだってさぁ、寂しいよね？」

(´・_ゝ・｀)「ん？まぁ…そうだねぇ…」

(´・_ゝ・｀)「でも、来週には新しい人来るし」

(´・_ゝ・｀)「それに、デレもきっと、寂しいなんて思えないような生活を送ってるかもだから」

（　・∀・）「？どういう…？」

(*ﾟーﾟ)「まぁ、家族で暮らすんだから寂しくはないかもね」

（　・∀・）「…ああ、そういう…はぁー…これから誰のためにせんべい買えばいいんだ…」

(*ﾟーﾟ)「自分の為に買いなよ…」
156：名無しさん：2018/06/21(木) 15:48:35 ID:y9PDsR5A0: (´・_ゝ・｀)「ああそうそう、次の人が来るついでに僕の部屋のドアの鍵、新しく取り付ける工事があるから」

（　・∀・）「鍵？」

(´・_ゝ・｀)「ちょっとね、最近クーがイタズラでドアの鍵開けちゃうんだ。知らない間に部屋から出て怪我とかしちゃったらいけないからね」

(*ﾟーﾟ)「モララーがこっそり部屋に入っちゃうかもだから危ないしね」

（　・∀・）「そんなことしないし！」

(´・_ゝ・｀)「はは、そうだね」

(´・_ゝ・｀)「こっそり部屋に入っちゃったら危ないから、ね」

（　・∀・）「しないよ！？俺そんなことしないよ！」

(*ﾟーﾟ)「はいはい。ま、今日は本人いないけどお別れ会やりますか、酒飲むぞ～」

（　・∀・）「えー、酒飲むとしぃ、首絞めてくるから怖いしなぁ…」
157：名無しさん：2018/06/21(木) 15:50:36 ID:y9PDsR5A0: 僕の好きなものはクーと、
『君たち』だよ。嫌いなものはまぁ、言わなくてもいいよね。

デレは残念だったけど、新しく来る人がどんな『異常』なのか楽しみだなぁ。

(´・_ゝ・｀)

好きなもの:クー
嫌いなもの:××

※この物語はフィクションでした。
158：名無しさん：2018/06/21(木) 15:51:12 ID:y9PDsR5A0: 以上で異常終了です

ありがとうございました。
159：名無しさん：2018/06/21(木) 16:16:41 ID:p5i/PclY0: 乙乙
デミぇ・・・
160：名無しさん：2018/06/21(木) 16:17:02 ID:p5i/PclY0: 乙乙
デミぇ
161：名無しさん：2018/06/21(木) 16:27:48 ID:X29Z8nK.0: 予想外の展開でゾクッとした
乙
162：名無しさん：2018/06/21(木) 19:13:03 ID:po75r9js0: マジかよ
乙
163：名無しさん：2018/06/21(木) 19:27:56 ID:.E2rDDLw0: すげかった
164：名無しさん：2018/06/21(木) 22:04:10 ID:HIZRY6BA0: 乙です
165：名無しさん：2018/06/21(木) 22:05:32 ID:.E2rDDLw0: デレどうなってしまったん…
166：名無しさん：2018/06/22(金) 00:51:16 ID:.OOvFSWU0: 乙乙
モララーの性癖悲しいな
167：名無しさん：2018/06/22(金) 16:51:24 ID:i1fc2qtQ0: 24時ってそういう……

乙でした
168：名無しさん：2018/06/22(金) 18:32:17 ID:nfJLiN7g0: >>167
あっなるほど
169：名無しさん：2018/06/28(木) 07:14:14 ID:KcREY2/g0: ギャグかと思って読んでいたらシリアスになってビックリした
170：名無しさん：2018/07/09(月) 23:08:00 ID:IYh.9evM0: 感想読んでもう一度読み直したら色々ヒント書いてあったんだな
いきなりギャグからの転向じゃなくてわりと最初の方から徐々に不穏になってんのな…