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('A`)は恩返しでワンチャン狙うようです
-
('A`)「あー……さみしーなー」
('A`)「……セックスしたい」
('A`)「セックス!セックス!」
('A`)「でも俺はモテなーい。絶望的すぎる」
('A`)
('A`)「もう動物でもいいかな」
('A`)「いや、でも人間の女とヤリたい。せめて形だけでも」
('A`)
('A`)「そうだ、恩返しを狙おう」
,
-
('A`)は恩返しでワンチャン狙うようです
,
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一回目:信心深い夫婦
('A`)「恩返し系の童話は、大体二通りある」
('A`)「老夫婦だと機織りだの財宝だの食べ物をくれたりするが、青年だと嫁になってくれるのだ」
('A`)「つまりそういうこと。もうこの際雪女でも蛇でも虫でもいい。美人なら。さー!探すぞ!」
('A`)「……外あっつ」
('A`)
('A`)「……動物いねぇ……」
('A`)「山近いんだから狐とか狸とか降りて来いよ!農家の罠に引っかかれよ!」
⌒*リ´・-・リб 「ママーあのおじちゃんどーしたのー?」
从;´ヮ`从ト「しっ!指さしちゃいけません!」
('A`)
('A`)「死にたくなってきた」
,
-
('A`)「俺は何が悲しくて平日の昼間にでかいリュック背負ってブラついてんだよ。
いや童貞であることは悲しんでるけど」
('A`)「……帰ろうかな」
('A`)「……ん?」
('A`)「あっあれは!用水路で動物が溺れてるではないか!」
('A`)「予め用意してたこのでかい虫あみで救ってやるぜ」ザパァ
('A`)「……デブ猫だぁ……」
('A`)「……おら、生きてっか?……はよ帰れ」
('A`)「……」
('A`)「いや、ムチムチお姉さんの可能性も……ある……うん……」
('A`)「俺も帰るか」
,
-
──夜
(*'A`)「うひょっ!サーバルたん!サーバルたんのケモくしゃいおぱんちゅくんかくんかっ!」
< ピンポーン
('A`)「……あ?なんだよこんな時間に。はいはい」
「……あの、夜分遅くに申し訳ございません……。ドクオ様のお宅でしょうか……」
('A`)「そーだけど……はっ!」
(*'A`)(女の声だ……これはもしかして昼間の猫の恩返し!)
(*'A`)(もう俺自身が猫になれということか……セックスできるならなんでもええ!)
(*'∀`)「俺がドクオですよー!」ガチャッ
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、こんな時間に申し訳ございません……私昼間の猫の……」
(*'∀`)(うひょー!!クソ美人ktkr!)
,
-
ξ゚⊿゚)ξ「妻でございます」
('∀`)
('A`)「え」
(;^ω^)「あ、これはこれはドクオ様!私、昼間助けていただいた猫でございますお!」
ξ゚⊿゚)ξ「なんでもうちの主人を助けていただいたみたいで……」
('A`)
('A`)「人妻かよぉ……」
ξ゚⊿゚)ξ「え?」
('A`)「いや、なんでも」
,
-
( ^ω^)「あの時、僕は魚を取ろうとして……足を滑らせてしまったんですお。
いやはやお恥ずかしい限りで」
('A`)「その体型なのにいつもは落ちねぇのか……」
(;^ω^)「いえ、いつもは別のものを……ただ……」
('A`)「ただ?」
( ^ω^)
( ;ω;)ブワッ
('A`)「えっ」
( ;ω;)「妻が……妊娠していて……少しでも栄養をつけてもらおうと……ううっ……」
ξ;⊿;)ξ「馬鹿っ!赤ちゃんが産まれる前に死んだら意味無いじゃないの!」
( ;ω;)「おおおごめんおおおお!」
('A`)
('A`)「なんだこれ」
,
-
( うω;)「だから……ドクオ様にはすごく感謝してるんですお……」
ξ;⊿;)ξ「本当にありがとうございました……」
('A`)「ああうん、いいよ別に……」
(;^ω^)「でも……僕達には何も返すものが……」
('A`)「いや別にいいから」
ξ;゚⊿゚)ξ「そんな訳にはいきません!だから……子供が産まれたら……」
('A`)(お、許嫁チャンス来るか?)
ξ゚⊿゚)ξ
ξ;⊿;)ξブワッ
('A`)「えっ」
,
-
ξ;⊿;)ξ「わっ私の皮を……剥いで……売ってください!」
('A`)「えぇ……」
(;^ω^)「ツン!それは僕が……」
ξ;⊿;)ξ「いいの……私はトロくさいから狩りができないもの……」
ξ*;ー;)ξ「ブーン、赤ちゃん達を……よろしくね」ニコッ
( ;ω;)「おおおおおツンンンンン!!!」
('A`)「なんかすげぇ罪悪感」
,
-
('A`)「いやもう恩返しとかいいからさ。あ、ほら栄養欲しいならにぼしやるから。帰れよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「そっそんな……!こんなものまでいただいて……」
(;^ω^)「恩返ししなきゃ死んでも死にきれませんお!」
('A`)「じゃあなんかあった時助けてくれればいいから、な?妊婦さんが夜遅く出歩いてたら体に悪いだろ?」
( ;ω;)「おお……なんと慈悲深いお方……」
ξ;⊿;)ξ「この恩は必ず……必ず、お返しいたします……!」
('A`)(めんどくせぇ〜)
,
-
( ;ω;)ノシ アリガトウゴザイマシタオー
ξ;⊿;)ξノシ コノゴオンハカナラズ
('A`)ノシ「はいはいじゃあな」
('A`)「ふぅー」バタン
('A`)
('A`)「続き見よ」
一回目:終わり
,
-
支援する
-
二回目:ドジっ子美女
('A`)「この前は頭いかれてたわ俺」
('A`)「普通に考えたら動物が人間に化けるなんてねーよ。幻覚でも見たんかな」
('A`)「なんて言いながら淡い期待をしちゃうんだなーこれが」
('A`)
('A`)「ぬっるい空気マジ不快だわ」
,
-
('A`)「つか動物少なくね?もう蜥蜴でもカナヘビでもいいからフレンズいねーかな」コロン
('A`)「んぁ、なんか蹴った……胡桃?」
カー!カー! バササッ
(;'A`)「うお!烏が襲ってきた!……ははーんなるほど」
('A`)「車が通る所に胡桃置くって言うもんなぁ。これお前のか」
('A`)「でもなぁ、歩道だからここは車通れねぇんだよなぁ。お前馬鹿なんだな」
('A`)「しゃーない、このトンカチで叩き割ってやろう。えいやっ」グシャッ
('A`)ノシ「じゃあな、次からはちゃんと車道に置けよ」
,
-
──夜
('A`)「最早時代はFGO。俺ガラケーだけど」
('A`)「……こんなに可愛い子が女の子なはずないよね!」
('A`)「……いや、流石にあんなんじゃ来ねぇよな……。来ない来ない」
<ガッドンドンッ
('A`)「うわ、玄関前から不審な物音」
('A`)「……どちら様ですかね」
「……ここを開けろ」
('A`)「えぇ……」
「開けろ!!!!」バンッ
('A`)「はいはいなんやねん」ガチャッ
,
-
川 ゚ -゚)「私は烏のクーという者だ。昼間胡桃を割ったのはお前だな」
('A`)
('A`)「人妻じゃないよな?」
川 ゚ -゚)「は?」
('A`)「いや、なんでもない」
川 ゚ -゚)б「それよりも貴様に言いたい事があって来たのだ」
('A`)「何?一目惚れした?抱いてやろうか?」
川 ゚ -゚)「死ねブサイク」
('A`)「うわっこの烏辛辣」
,
-
川 ゚ -゚)「……馬鹿って言ったこと取り消せ」
('A`)
('A`)「ん?」
川#゚ -゚)「たかだか胡桃を割ったぐらいで調子に乗るなよ下等な人間が……。
我々は本気になれば貴様らを滅ぼすことができるのだからな……」
('A`)「あ、やべー奴だ」
川#゚ -゚)「というかあの時は単に嘴が疲れたから置いてただけだ!
決して車が通らないことを知らなかったわけじゃないからな!」
('A`)「仮にそうだとして、その隙に他の奴に取られるだろ」
川;゚ -゚)そ「ハッ……確かにそうだ……」
('A`)「こいつ馬鹿だ」
,
-
川#゚ -゚)「また私を愚弄したな!取り消せ!滅ぼすぞ!」
('A`)「滅ぼしてもいいけど……車動かなくなっちゃうよ?胡桃割れなくね?」
川;゚ -゚)「はわわ……どうしよう……」アセアセ
('A`)「ドジっ子属性だぁ」
川#゚ -゚)「とにかく!馬鹿っていうのを取り消さない限りお前にまとわりつくからな!」
(*'A`)「いやぁこんな美人から嫁入り宣言とは照れるな……」
川#゚ -゚)「嫁入りじゃない!これからずっと貴様の買い物帰りの隙をついて袋を一つだけ奪い続けるからな……」
('A`)「うっわ陰湿。地味に嫌な奴だ」
川#゚ -゚)「それが嫌なら訂正しろ!」
('A`)「はいはい烏さんはめちゃくちゃ博識美人で文武両道多才なエリートですねー」
川*゚ -゚)「そっそこまで言われると照れるな……うへへ……それほどでもあるが……」テレテレ
('A`)「ちょろい」
,
-
川 ゚ -゚)「……あと認めたくないが……胡桃の分貸し一つだ」
('A`)「律儀だなぁ。何かくれるの?」
川 ゚ -゚)「……私の羽で機織りしてやる!この!美しい羽で!」
('A`)「いやいいです」
川;゚ -゚)「なっ……!人間は恩返しに機を織られると嬉しいんじゃないのか……」
('A`)「ああうん昔はね。折角勉強してくれたのにごめんね」
川;゚ -゚)「クッ……このままだと私のプライドが……人間風情に貸しを与えたままなど自殺した方がマシだ!」
('A`)「すっげー見下されてんな俺」
,
-
('A`)「じゃあさ、なんかあったら助けてよ。それかセックスしてよ」
川 ゚ -゚)「ふむ……いいだろう……。ところでせっくす?とはなんだ?」
('A`)「あっ罪悪感!やっぱもう帰っていいから!」
川 ゚ -゚)「フン……今日のところは勘弁してやろう!さらばだ!」
('A`)「うんじゃあな」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「ん?どうした?」
川;゚ -゚)「外暗くてわかんない……ここどこ……?」
('A`)「ドジっ子かよぉ」
二回目:終わり
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-
三回目:双子とロリ
('A`)「この前は地獄だったね!なにせ眠る美女を目の前にして襲えないんだから!」
('A`)「しかもいつの間にか帰ってたし」
('A`)「……言っておくが、俺は寝込みを襲うような野蛮な男じゃあないぞ!」
('A`)
('A`)「という訳でいつもとは反対に畑と山が多い地区に来たよ!最初からこっち来るべきだったね!」
('A`)「なんでテンション高いかって、そらおまえあんまり人がいないから。
わりとここド田舎だぞ!」
,
-
('A`)「なんかいねぇかなー。ヤンデレ蛇女とか……狐耳ロリババアでも良い」
('A`)「……おや、早速向こうに動く毛玉が。あれはもしかして……」
(*'A`)「子狐キターーーー!!しかも二匹おるで……ふひひ……」
('A`)「いかんいかん、警戒させてしまう。まずは餌付けでも……ん?」
('A`)「足にゴキホイが引っ付いてる……」
,
-
('A`)「なんで外にゴキホイが……。おら、取ってやるから来いや。よしよし、逃げんなよ?」
('A`)「こんなこともあろうかと、小麦粉とサラダ油を持参している俺。ハサミもある」
('A`)「猫とかの足に粘着系のものが付いたら、これらを使うと大体取れるぞ!
詳しくはググろう!」
※あくまでも応急処置なのでマジでやばい時は病院へ!
('A`)「時間と金と知恵はある男。彼女募集中です」ネチョネチョ
('A`)「……はいとれた。あとはこの水で洗い流しときゃいいだろ。じゃあな」
(*'A`)「……さーて!さっさと帰って狐耳幼女フォルダ眺めるかな!」
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-
──深夜
('A`)
('A`)「来ねぇ……」
('A`)「……いや、まあそこら辺に化け狐いたらやばいよな、うん」
('A`)「……アイスでも買いに行こ」ガチャッ
「うわ!」 「あっバカ!」
('A`)「あ?」
,
-
( ´_ゝ`)「あっ……」
(´<_` )「……」
('A`)「……おいおい、どこの子供だお前ら?ったく夜中に出歩かせるなんざ無用心な……」
(´<_` )「……ば」
('A`)「ば……?」
(´<_` )「……バーン」
( _ゝ )「うっ……撃たれたー!」バターン
('A`)
('A`)「えっ」
,
-
(´<_` )「あ、兄j……ごんー!お前だったのかー!」
( ´_ゝ`)「そうだぜー!」ガバッ
('A`)「……」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「……あの」
('A`)「えっなんだったの今の茶番」
( ´_ゝ`)「えっ人間の間で有名じゃないんですか……」
('A`)「ごんはあんな返事しねぇよ。つーか生き返ってんじゃねぇよ」
(´<_` )「だから俺がごん役をやると言ったのに。兄者は撃たれる演技が下手だからなぁ」
('A`)「いや兵十もあんなテンション高くねぇし。しかも名前間違えたよな?」
(´<_` )「やらかしてしもうた」
,
-
('A`)「その話ぶりだともしやお前らあの子狐か?オスだったとは……」
( ´_ゝ`)「へい、私めが間抜けな子狐でござい」
(´<_` )「虫ばっか見てるからああなるんだい、このお間抜け!」
('A`)「ねぇお前らのペースに持っていかないで。俺を置いてかないで」
( ´_ゝ`)「それで、お返しに何かお手伝いできることがあればと思って」
(´<_` )「俺達に出来ることならなんでも致します」
('A`)
('A`)「ほう、なんでも、とな?」
,
-
尻を……
-
( ´_ゝ`)「ええ、なんでもお申し付けください」
('A`)「……お前ら、狐なんだろ?女に化けれるか?狐耳付きで」
( ´_ゝ`)「出来ないことは……ないんじゃないですかね……。なぁ弟者?」
(´<_` )「まあ、出来るんじゃないか?」
(*'A`)「じゃあちょっと試しにやってみろよ。んでその格好で俺にご奉仕プレイしてくれや」
( ´_ゝ`)「うーん、分かりました。さっきすれ違った人間の女を参考にします」
(´<_` )「そういやちょうど二人組だったな。俺もなろうか」
(*'∀`)「うひょっ3Pktkr!3P!」
( ´_ゝ`)「それっ」ボフッ
(´<_` )「よいしょっ」ボフッ
,
-
∧∧
ミセ*゚ー゚)リ「……まあ、こんなもんでしょうかね」
∧∧
(゚、゚トソン「……こんなもんですね」
(*'∀`)∩「キターーーー!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「若干年齢は俺ら寄りですけど……」
(*'∀`)「かまわんかまわん!宴じゃ!」
(゚、゚トソン「ええ……ところで」
(*'∀`)「ふひひ……なんじゃ言うてみぃ?」
,
-
(゚、゚トソン「ごほうしぷれー?って何をすればいいんですか?」
ミセ*゚ー゚)リ「俺達まだ子狐なもので……人間の知識が薄いのですよ。さんぴーってなんですか?」
('∀`)
('A`)
('A`)「やめよう」
ミセ*゚ー゚)リ「よろしいので?」
('A`)「ごめん戻っていいよ……俺が馬鹿だった……」
('A`)「合法無知シチュショタTSロリケモノとか業が深すぎる……魔女の大鍋かよ……」
(゚、゚トソン「?」
,
-
('A`)「ほら……帰れ……。飴ちゃんあげるから……」
( ´_ゝ`)「あっはい……」ボフン
(´<_` )「ありがとうございます……」ボフン
('A`)「もう引っかかんなよ……」
( ´_ゝ`)「はい、ありがとうございました……」
(;´_ゝ`)「あっ」
('A`)「今度は何……。もう戻ってこなくていいよ……。
恩返しならまた今度何か適当にしてくれりゃいいから」
,
-
(;´_ゝ`)「何もしないで帰ったら……」
(´<_`;)「……母者に、殺される」
('A`)「はは?なんて?」
(;´_ゝ`)「ドクオ様!なんでもしますから!さんぴーもします!」
(´<_`;)「何かやらせて下さい!ごほーしぷれーしますから!」
(;'A`)「やめて!大声でそんなこと言わないで!ご近所様に誤解されるから!帰って!」
( ;_ゝ;)「なんなら俺達の毛皮剥いで売ってもいいですからぁ!!」
(;<_; )「俺達を見捨てないでぇ!」
(#;A;)「いいから帰ってってばぁ!!!」
三回目:終わり
,
-
和む
-
今日はここまで 続きは明日投下します
言っておきますが僕はミセリちゃんが好きなのでホモじゃないです
-
いいじゃん
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好きな感じの作品
-
面白い!!
-
魔女の大鍋見たい…
-
四回目:テレビっ子女
('A`)「あのさ、前回一番地獄じゃね?」
('A`)「あの後アイツらのお母様宛に手紙書かされたからね?真夜中に。
また今度改めて来てくださいって」
('A`)「このアパートの一階俺しかいねーからよかったけど、二階の端っこに住んでる怪しい眼鏡に翌日すげー目で見られたんだからな」
('A`)
('A`)「各階に一人ずつって、ここの経営大丈夫なのかよ」
('A`)「まあクーラーと家具付きで破格の家賃だからな……絶対どっかの部屋事故物件だろ」
('A`)「まあいいけどさ」
,
-
('A`)「もう今日は何もしない!外に出ない!」
('A`)「動物は駄目だ。あいつら無知すぎる上めんどい」
('A`)「今度心霊スポット探しに行くかなー。色情霊とかいねーかな」
('A`)「はーだる。世間様は皆クソ蒸し暑い中働いてるんやなぁ……」
('A`)「そんな中でも俺は昼寝してやるぜ!」
('A`)「あー!クーラー効いた部屋でお布団被るのサイコー!おやすみー!」ガバーッ
,
-
───
<ドッ……ワハハ……
(-A`)「んぁ……テレビ……?付けっぱなしにしたっけか?」ムクリ
川*д川 ゴロゴロ
('A`)
川*д川 クルリ
川д川
('A`)
川;д川 ソロー…
('A`)「いや、逃げんなや」
川;д川そ ビクーッ
,
-
('A`)「なんだお前?不法侵入した挙句テレビ見てゴロゴロて。肝っ玉座り過ぎだろ」
川;д川" ブンブン
('A`)「あ?何否定してんだよ通報してほしくなけりゃ……ってあれ」
('A`)「……透けてね?」
川;д川そ イマサラッ
,
-
('A`)「……えぇ……幽霊かよ……。いやもう驚かねぇけど。お前どこから来た?名前とかあんの?」
川;д川 アセアセ
川д川 !
('A`)「何?テレビの裏?」
川д川 ヌルーッ
('A`)「ああ……貞子?名前?」
川*д川 コクコク
('A`)「……似合ってんな……」
川д川 キョロキョロ
('A`)「探し物?」
川;д川φ" ワタワタ
('A`)「なんか書きたいの?紙とペンならあるけど」
川*д川 !
川д川φ カキカキ……
('A`)「ペンは持てるのか……」
,
-
川д川『勝手に寛いですみませんでした』ペラッ
('A`)「おう……礼儀正しい……」
川д川『私、このアパートの二階に住み着いてた幽霊です』ペラッ
('A`)「ほーん。で、なんでこっち来たの?」
川д川
川д;川 ブワッ
('A`)「えぇ……」
,
-
川д;川『二階に入った人を驚かそうとしたら零感で……もう耐えられなくて逃げてきたんです……』ペラッ
('A`)
('A`)「あの怪しい眼鏡?」
川д;川『そうです……。黒魔術?マニアらしくて部屋が気持ち悪くて……
脅かして追い出そうと思ったんです。
でも全く気付いてくれなくて……』ペラッ
('A`)「黒魔術マニアなのに零感なのか……」
川д;川『変な本やら内臓の標本やら動物の死骸やらがいっぱいあったんです……キモかった……』ペラッ
('A`)「うわぁ……お前も可哀想だったんだな」
,
-
川д;川『ありがとうございます……それで一階に移住してきました。
よろしくお願いします……』ペラッ
('A`) 「まあ別にいいけど。どこに住むの?」
川д川『ここに住もうかと……』ペラッ
('A`)「おうちょっと待てや。俺追い出すつもりかコラ。除霊すんぞ」
川;д川『待って!違うんです!隅っこの方に居れればいいですから!あそことか!』ペラッ
('A`)「あっそれならいっかー!俺はこっちでお前はそっちって馬鹿野郎!」
('A`)「普通にこえーから!俺お前のこと見えてんのに放置できねーよ!」
,
-
川д川『まさか霊感強い人だとは思いませんでした……。すみません。
でも私、人が住んでる部屋か墓地じゃないと居つけないんです……』ペラッ
('A`)「おお……意外と弱いんだな幽霊って」
川д川『なんなら家賃の分働きます。料理や掃除くらいなら出来ますよ』ペラッ
('A`)「家政婦かよ」
川д川『家政婦のミタ面白かったですよね!』ペラッ
('A`)「懐かしいな」
川д川『幽霊になると娯楽がテレビくらいなんですよ。バラエティだとしゃべくり007が一番好きです』ペラッ
('A`)「テレビっ子の貞子だぁ」
,
-
川д川『そういう訳なのでよろしくお願いします』ペラッ
('A`)「うん……もういいよなんでも……」
('A`)「あっそうだ……これだけは聞きたいんだけど」
川д川 ?
('A`)「幽霊ってセックスできんの?」
川д川
川#д川
<ガタンッガタガタ
(;'A`)「うっうわああああポルターガイスト現象だああああ」
川#д川 プンスコ
四回目:終わり
,
-
五回目:似非侍と毒物とアイツ(前)
('A`)「なんだかんだ馴染んじまったなぁ貞子」
('A`)「あいつ料理うめぇし。部屋めっちゃ綺麗になったし」
川*д川『ありがとうございます』テレテレ
('A`)「うおっ聞いてたのかよ」
川д川『今日の夕飯何にしようかとおもって……』
('A`)「確か鶏肉あると思うから唐揚げ食べたい」
川*ヮ川『わかりました!』ニコッ
('A`)
('A`)「クソっ……肉体さえあれば……」
,
-
<ピンポーン
川д川『ドクオさん、お客様ですよ』
('A`)「はいはい、どちら様ー?」
『……ここが鬱田ドクオ殿のお宅でよろしいか』
('A`)「またこの類か……この数日は心当たりないんだけどな」
('A`)「はいはい、なんか用?」
(`・ω・´)「……拙者、この近隣に住む野良犬のシャキンと申す者でございます……」
('A`)「野良犬ぅ?……助けた覚えねぇけどな。つか変な喋り方してんなこいつ」
(`・ω・´)「いえ、実は折り入って頼みがあって来たのでございます」
,
-
('A`)「おいおい、言っておくけど俺大したこと出来ねぇからな」
(`・ω・´)「ご謙遜を……。なんでも面妖な道具で溺れた野良猫を助けたとか……」
('A`)「虫あみだけど」
(`・ω・´)「見たこともないような剛力で胡桃を割ったり……」
('A`)「トンカチ使っただけなんだけど」
(`・ω・´)「卑劣な恐ろしい罠にかかった子狐を妙薬や聖水を用いて救った話や、
凄まじい霊力で黄泉の国の住人と会話しているなどという逸話が……」
('A`)「サラダ油と小麦粉とただの水だし。幽霊とは話してるけど」
(`・ω・´)「これらは全てドクオ教教徒と名乗るある野良猫夫婦から伝え聞いた話にございます……」
('A`)「あの阿呆夫婦共……つーかドクオ教てなんだよ……」
(`・ω・´)「それとドクオ殿の奏でる音楽によりどんな病もたちまち治るとか……」
('A`)「ごめんそれは別の奴だわぁ」
,
-
(`・ω・´)「そんなドクオ殿に、今回はどうしてもお願いしたいことが……」
('A`)「なんだよ……餌か?怪我か?あんま期待すんなよ?」
(`・ω・´)「……まず、こちらを見て頂きたい……」スッ…
('A`)「なんだこれ、ウインナー?」
(`・ω・´)「ここに青い痣のようなものが御座いましょう?……ここ最近、同胞が何匹か行方不明になっているのでございますが……。
恐らくこれが関係しているのではないかと……」
('A`)「はーん、なるほど。こりゃ毒入りだな。愉快犯か動物嫌いか。
いずれにせよ悪趣味だなぁ」
(`・ω・´)「昨日、これを持ってけいさつとやらに行こうと思いましたが……
門前払いを喰ってしまうと、身内に止められました……」
('A`)「まあ飼い犬に被害でも出なきゃ動かんだろうなぁ」
,
-
(;`・ω・´)「そういう訳なのです!どうか……どうか……!ドクオ殿の知恵をお借りしたく……」
('A`)「えぇ……めんどい……」
(;`-ω-´)「くっ……かくなる上は拙者の毛皮を剥ぐしか……」
('A`)「いやいいよそのくだり。めっちゃやったし。なんでお前らそんなに自分の毛皮に自信あんの?」
(`・ω・´)「手入れは欠かしておりませぬゆえ」
('A`)「律儀に答えなくていいから」
,
-
リアタイ遭遇とはラッキー
-
('A`)「ハァー……しゃあねぇな。これが置いてあったとこは近いのか?」
(`・ω・´)「……!はい!すぐ側の公園にございます!」
('A`)「とりま見るだけだかんな、マジで。貞子ー!出かけてくるわ」
『了解です』ピラッ
(;`・ω・´)「おお……紙が宙に……これが奇跡の力……」
('A`)「もう奇跡の力でいいよ」
,
-
──公園
('A`)「ここか?」
(`・ω・´)「ええ……そちらの茂みの方に」
('A`)「あ、見っけ。これか」
(;`・ω・´)「なっ……!今朝取り除いたばかりだというのに……」
('A`)「今朝っていつよ、俺んち来る前?」
(;`・ω・´)「左様でございます……」
('A`)「ふーむ、なら近隣住民の犯行だな。聞き込みするか」
(`・ω・´)「ドクオ殿……知り合いの方がおありで?」
('A`)「いや、この辺出身じゃねぇし。大家のじーさんしか知り合いいねーよ。……人間なら、な」
五回目:終わり
,
-
六回目:似非侍と毒物とアイツ(中)
∧∧
ξ゚⊿゚)ξ「毒入りの餌が落ちてた?」
('A`)「うん、なんか知らん?この辺の奴だと思うんだが」
∧_∧
( ^ω^)「いえ、僕達は特に……あ、でも猫の行方不明自体は最近あるみたいですお」
('A`)「そっか、サンクス。くれぐれも落ちてるもん食うなよ。あ、それと」
('A`)「ドクオ教?っての恥ずかしいからやめてくれ。俺そんな凄い人間じゃねーから」
( ^ω^)
ξ゚⊿゚)ξ
( ;ω;)
ブワワッ
ξ;⊿;)ξ
('A`)
( ;ω;)「ドクオ様……僕達の心配をなさるばかりでなく……ご自身の功績をご謙遜なさるなんて……」
ξ;⊿;)ξ「なんて謙虚なお方……この世で一番聖者に相応しいわ……」
('A`)
('A`)「駄目だこの夫婦」
,
-
───
川 ゚∋゚)「毒入りウインナーとは……」バサッ
('A`)「変な馬鹿がやってるらしいんだわ。お前なんか知らね?」
川 ゚ -゚)「フン、下衆な人間め……趣味で動物殺しとは……どこまで烏滸がましいのだ……あ、」
('A`)「お、なんか知ってんの?」
川;゚ -゚)「……ドクオ、私それ食べてしまったかもしれん……」
(;'A`)「はっ!?馬鹿お前早く吐き出せ!」
川 ; -;)「うぇえ……死んじゃうぅう……お腹いたいぃ……」
(;'A`)「食べたのはいつだ!どこで食べた!」
川 ; -;)「い、一ヶ月くらい前……残飯の中のウインナー食べたぁ……」
(;'A`)「一ヶ月……前なら大丈夫じゃねーか!ざけんな!」
川;゚ -゚)「……そういえばそうだ……お腹も痛くない……」
('A`)「よしもう俺は突っ込まない。次行くぞ」
,
-
───
∧_∧
( ´_ゝ`)「ふむ、毒入りの餌ですかぁ……」ヒョコ
∧_∧
(´<_` )「そういえば兄者、この前近所の狸が変な物を見つけた後行方不明になった話を聞かなかったか?」ヒョコ
( ´_ゝ`)「ああ、そういえば聞いたなぁ」
('A`)「それってウインナーだった?」
( ´_ゝ`)「いや……何かの果物だったと聞きました。だよな弟者?」
(´<_` )「そうですね、俺らが知ってるのはこれぐらいですが……」
('A`)「……いいや、参考になった。サンキュー」
,
-
───
('A`)(んー犯人は狸も殺してんのかぁ。単なる犬猫嫌いじゃなさそうだ。
多分死体も持ち帰ってるみたいだし……何のためだろうな)
('A`)「あ」
(-@∀@)"「……」ペコッ
('A`)"「ども」ペコッ
('A`)(……二階の眼鏡か……。貞子の話聞いてから気持ちわりぃな……)
,
-
──夜
('A`)「あー疲れたわぁ」
川д川『お疲れ様です……酷い人がいるものですね……』
('A`)「つーか俺の近所にそんなことしてる奴がいる事実が最悪だわ。早く警察突き出したい」
川д川『……ドクオさんは色んな動物を助けてますものね』
('A`)「あー……まあ成り行きよ成り行き」
川*д川『それでも立派です。二階の眼鏡と大違いですよ』
('A`)「ああ、さっきすれ違った……」
('A`)「あ」
川д川 ?
,
-
('A`)(そういえば……ああ、そうか……なるほど……)
川д川『どうかしました?』
('A`)「ああ、ちょっと、な。」
('A`)(俺の考えが正しけりゃ……あの眼鏡が犯人かもしれん……)
('A`)(ただこういう奴は警察に突き出しても懲りないだろうから……うん、よし)
('A`)(アイツが懲らしめられて、尚且つ俺が格好良くなる方法でいってやる)
川д川『ドクオさん?』
('A`)「よし貞子!わかったぞ!」
川д川 ?
('A`)「俺が格好良くなる方法」
川д川
川д川『寝ます』
('A`)「冗談です、ちょっと聞いてくれ」
,
-
川;д川『……それを、やるんですか?』
('A`)「やる。まあ行けるだろ。なんとかなるなる」
川д川『……なら、私も手伝います。あれが出て行ってくれるなら嬉しいですし』
('A`)「おう、正直この作戦には貞子の力も必要だからな……。助かる。
俺の雄姿も、ちゃーんと目に焼き付けとくんだぜ」
川д川『それは遠慮しておきます。おやすみなさい』
('A`)
六回目:終わり
,
-
明日の投下で最後の予定ですが、その前におまけを貼って今日の投下を終えたいと思います
-
一匹目
∧_∧
( ´ω`)「ツン……この暑さで元気なさそうだお……心配だお……」
( ´ω`)「もっと栄養あるもの食べさせてあげたいお……お!」
( *^ω^)「魚が泳いでるお……!」
(;^ω^)「……水怖いお……」
( `ω´)「……でも!ツンの為!子供たちの為に!」
( `ω´)「僕は行くお!とりゃぁ!」バチャーン
(;゚ω゚)「おお!?」ズルッ
(;゚ω゚)「あしがっ!おっおぼれっ!おおお!?」バチャバチャ
(; ω )(僕……死ぬのかお……ツン……ツン……)バチャバチャ
( ;ω;)(ごめんお……)
,
-
ザパァッ
( ゚ω゚)「!?」ベチャッ
『───こだぁ……おら、生きてっか?』
(;゚ω゚)「……ぼく、ぼく、あなたが、たすけて……?」
『……はよ帰れ……』
(;゚ω゚)「……」ダッシュ
(;^ω^)「……あの人間が……助けてくれたのかお?」
( ;ω;) ブワッ
( ;ω;)「お、おお……あの人間……いや、あのお方は、救世主、だお……」
( ;ω;)「……恩返ししなきゃ……だお」
,
-
二羽目
川 ゚∋゚)「……何故だ……」
川 ゚ -゚)「ご飯が……割れない……」
川 ゚ -゚) グキュルルル……
川 ゚ -゚)「……他に餌を見つけても何故か横取りされてしまう……
もう何日もまともに食ってないだろうか……」
川 ゚ -゚)「む、なんだあの男」
『んぁ、なんか蹴った……』
川#゚ -゚)「!!!貴様!私の餌だぞ!もう誰にも横取りはさせん!」
『───いうもんなぁ。これお前のか』
川#゚ -゚)「そうだ!返せ!」
『──ここ車通れねぇんだよなぁ。お前馬鹿なんだな。』
川# - )「こいつ!!私を愚弄したな!!取り消せ!かえせ!」
,
-
『──────えいやっ』グシャッ
川 ゚ -゚)「……え?」
『じゃあな、次からはちゃんと車道に置けよ』
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚) バササッ
川 ゚ -゚)「……美味しい」モグモグ
川 ゚ -゚)「……人間のクセに……生意気だ……」
川#゚ -゚)「……あ!そういやアイツ私を馬鹿にしたぞ!文句言いに行ってやる!」
,
-
三、四匹目
∧_∧
( ´_ゝ`)「あ!蝶々だぞ弟者。綺麗だなぁ。俺もああやって華麗に舞いたいなぁ」
∧_∧
(´<_` )「兄者、蝶々に見とれる気持ちは分かるがな。ちゃんと足元を見ないと……」
(;´_ゝ`)「うわっなんだ!?」
(´<_`;)「兄者!どうした!……これは……」
(;´_ゝ`)「なんか、ベトベトしたのが足に……引っ張ったら取れるかな……いだっ!」
(´<_`;)「……これ、もしかして人間が仕掛ける罠って奴じゃないか?
虫とか、動物を獲るやつ」
(;´_ゝ`)「え、罠……って、じゃあ俺、見つかったら……?」
( <_ ;)「こ、ろされ……る、かも」
(; _ゝ )「……ど、うしよ……」
『……にひき……ふひひ……』ガササ
(;´_ゝ`)「ひっ……人間の声だ……」
(´<_`;)「兄者!逃げよう!」
(; _ゝ )「うっ……罠が邪魔で、走れない……」
( <_ ;)「ばか!!早くしないと……」
,
-
『───ゴキホイが……おら、取ってやるから来いや───』
(; _ゝ )「ぁ……」ヒョイ
( <_ ;)「兄者!」
( ;_ゝ;)「やっやだぁ!はなせ!死にたくない!やだよぉ!」
(;<_; )「う、あ……に、人間様!お願いします!せめて兄者の代わりに俺を……!」
( ;_ゝ;)「うぎゃあああなんかネチョネチョするううううころされるうううううう」
(;<_; )「あにじゃああああああ」
『───洗い流しときゃいいだろ。じゃあな』
( ;_ゝ;)「……え」
(;<_; )「……えっ?」
(´<_`;)「え、あ、兄者……大丈夫か……?」
(;´_ゝ`)「うん……あ……罠、取ってくれたのか……」
(´<_` )「……助けてくれたのか」
( ´_ゝ`)「……命の恩人だ」
(´<_` )「……母者の教え、分かってるな?」
( ´_ゝ`)「勿論、相手が誰であろうと、受けた恩は一生かけてでも返せ」
(´<_` )「……よし、早速準備するぞ!」
( ´_ゝ`)「おう!」
,
-
五人目
川#д川(もうマジ耐えらんない!何この眼鏡!)
川#д川(住まわしてもらってるから我慢してたけど、もう限界すぎる!)
川#д川(外から動物の死骸持って帰っては解体してるし……ほんと気持ち悪い!)
川д川(内臓ホルマリン漬けにしたり試験管に血液瓶詰めするし頭蓋骨飾ってるし)
川#д川(つーか部屋が汚い!臭いし!)
川д川(テレビもほとんど見れないし……もう引っ越そっかな……)
川#д川(いや!その前に嫌がらせしてやる!驚かしてこの部屋から追い出してやる!)
川д川(……そういや、動物の死体なんてどこから持ってきてるんだろ。
そんなに転がってるものかな……?)
川д川
川д川(まあいいわ、全力で呪まーす)
──一ヶ月後
川д;川(何こいつ……黒魔術マニアのくせに零感とか……もうメンタル死にそう……)グスグス
川д;川(……諦めて引っ越そ……確か一階に冴えない男がいたはず……)グスン
川д川(どうせ大した霊感無いだろうし……明日から住み着こ……うん。
グッバイ眼鏡)
,
-
六匹目
∧_∧
(;`・ω・´)「……また、行方不明者が出たようだな、弟よ」
∧_∧
(´・ω・`)「んー?まあそうみたいだねェ。よくあることデショ」
(;`・ω・´)「よくあるじゃ駄目なのだ!……ここ最近は殊更に多いだろう……
拙者は、嫌な予感がするのだが……」
(´-ω・`)「まっ、十中八九人間様の仕業だネ。これを見てご覧」
(`・ω・´)「これは……?餌か?」
(´・ω・`)「今朝見つけた。青い痣があるデショ?食べたら死ぬ餌だヨ。
人間が仕込んだモンだネ。おお怖い」
(;`・ω・´)「……なら、これを持って、けいさつとやらに行けば良いのではないか?」
(´・ω・`)「行っても門前払いだと思うけどねェ」
(;`・ω・´)「ならどうすれば!」
,
-
(´・ω・`)「……昼間変な野良猫達がここら辺歩き回ってたデショ」
(`・ω・´)「ああ……奇跡を起こすという救世主の話をしていたな」
(´・ω・`)「その救世主とやらに頼んでみればイイんじゃない?助けてくれるかもヨ?」
(`・ω・´)「……なるほど。やはりお前は頭が良い……
しかしその軽薄な話し方はどうにかならぬのか」
(´-ω・`)「僕からすりゃァ、兄さんの方が珍妙だケドネ」
(;`・ω・´)「むむ……」
(`・ω・´)(しかし、奇跡を起こす救世主……。あとで野良猫に詳細を聞きに行くか……)
おわり
,
-
今日の投下はおわりです。ありがとうございました。
-
乙!
貞子良妻すぎません?
一家に一人欲しいわ
-
乙
明日で終わってしまうのか…
残念
-
>>52ワロタ
乙
-
>>49
ワロタ
-
貞子ちゃんうちにおいで
話も佳境ですかね ほのぼのとしてて好きです
-
犯人もワンちゃん狙ってるんだなぁ・・・
-
HAHAHA
-
合法無知シチュショタTSロリケモノ専の俺歓喜
-
七回目:似非侍と毒物とアイツ(後)
──翌日夜
( )(ここと……ここにでも置こうか……)
( )(あとは……もう一度山に……)
「ねえ、おじちゃぁん」
(; )そ ビクッ
,
-
ミセ*; -;)リ「おじちゃん、たすけてぇ」
(;、;トソン「ねこちゃんがたおれてるのぉ……。おびょーきかも……」
(; )(なんだガキか……こんな時間に出歩くなんて親は何してんだよ……)
( )(……まあ、新しい死体が手に入るならいいか……最近奴ら警戒してやがるからな……)
( )「どれ、おじさんが見てやろうか。どこにいるんだい?」
(;、;トソン「あっちのしげみのとこぉ……」
ミセ*; -;)リ「はやくはやくぅ……ねこちゃんしんじゃうよぉ」グイグイ
( )「はいはいわかったよ」
,
-
( )(ああやっぱり昨日仕込んだとこか……こりゃ死んでるな……)
( )「どれどれ……ああ、ホントだ。動かないねぇ」
( )(……デブ猫かよ……処理がだるいんだよな……)
ミセ*; -;)リ「ねこちゃんしんじゃったぁ?」
( )「うーん、もうちょっと間近で見ないと───」
「そこのお兄さん?ちょっといいかなぁ?」
(; )「!」
,
-
( A )「こぉんな時間に小さな女の子二人も連れて、何してんのかなぁ?
もう真夜中だけど?」
(; )「ね、猫が倒れてるっていうから……見に来ただけですよ」
( A )「ふーん、猫ねぇ。どれどれ……猫なんてどこにいるんだ?何も無いんだけど」
(; )「えっはっ?」
(; )「あれ……いない……?」
( A )「嘘はまずいですよねぇ?とりあえず警察呼びましょうか?
疚しいことないならいいですよねぇ?」
(; )「ごっ誤解だ!そ、そうだ、この女の子達なら……!
ね?猫ちゃんいたよねぇ?」
ミセ*; -;)リ「……このおじちゃんが……声掛けてきて……」
(;、;トソン「おじちゃんと良い事しようって……それで……うぇええぇえん」
(; )「……は?」
,
-
( A )「うんうん、怖かったね。すぐに警察呼ぶからね」
(; )「ち、ちがう!俺は騙されて……」
(# A )「こいつ……この期に及んで言い訳する気か?このロリコンめ…とりあえず警察呼ぶまで大人しく───」
(; )「〜〜〜〜!!クソがっ!!」
(# A )「あっ逃げたぞ!誰か!捕まえろ!」
(; )(へっ……こっちは顔隠してんだ……逃げ切っちまえば……)ドンッ
(; )「!?」
,
-
( ω )「お、なんですかお、お宅」
(; )(な!?こいつ今どっから現れた……!?)
(; )「くっ……どけ!邪魔だっ」
(# A )「おい!そいつ捕まえてくれ!変質者だ!」
( ω )「おっ!そうなんですかお!わかりましたお!」グググッ
(; )「ぐあぁっ……」
(; )(なんだこのデブ……力強すぎだろ……)
,
-
( A )「……もう観念するんだな。この騒ぎの目撃者は沢山いるからな」
(; )「は?何言って……」
ξ ⊿ )ξ「お嬢ちゃん達大丈夫?怪我してない?」
ミセ*; -;)リ「うん……」
(;、;トソン「大丈夫……」
川 - )「小さな子供を狙うなんて、なんと下劣な……」
(` ω ´)「もう警察は呼んだからね!安心してねお嬢ちゃん達」
(; )「な、なんでこんな……!ちゃんと人がいないか確認したのに……!
いつの間に湧いてきやがった……!」
( A )「……いつの間に……?アイツらも、俺も、ずっとお前の側でお前のこと見てただろ……?
気付いてなかったのか?」
(; )「……?」
,
-
( A )「本棚の臓器のホルマリン漬け、壁にかけた毛皮、机の上の頭蓋骨、試験管の中の血液……
ずっとずっと、みーんな、そこからお前のことを見てたよ」
(; )「は……、なんで、それ、知って……見てた……?」
( A )「言ったろ?俺達、ずーーーーっと一緒に居たじゃないか……
お前が連れてきてくれた、あの日から……」
(; )「……ま、さか……まさかまさかそんな!!ありえない!!」
(; )「ただの、どうぶつごときが、そんな」
( A )「ありえない?そう思うか?なら、その面を外してみろよ……なあ?」
,
-
(; )
(;∩∩) カパッ
(;-@∀@)「……あ」
(;- ∀ )「あ、あ、あああああ」
( 。ω;;... §メ∀゚)ξ( 〃_ゞ゚)
(メ<_゛;; 川 p。) (`゚ω@,)
(;- д )「ひっ……ば、ばけも……」
「なあ」
(;- д )「……ッ!!」
「俺達、友達なんだろ……?お前の側にいるから……ずっと、ずーっと」
,
-
(メ"∀。)「なぁ、あさぴーくん?」
(- д )
(- д )「す、」
「すみませんでしたああああああああああああああああああああ」
,
-
(メ"∀。)「……」
(∩∩)ゴシゴシ
( A )
( A )「クッ……クク……」
(*'∀`)「あっはっはっはっは!!!あー!面白かったー!見たかよあの顔!いひひひひひ!」
川;д川『ドクオさんもわりと悪趣味ぃ……』
(*'A`)「あー!うっせうっせ!皆お疲れー!」
,
-
(;^ω^)「ふぃー疲れたお……。久々にめっちゃ走ったお……!」
ξ;゚⊿゚)ξ「まさかぐちゃぐちゃの死体に化けるなんて……上手く出来てたかしら」
川 ゚ -゚)「ふん、私が協力するんだ。上手くいかないわけがないだろう」
( *´_ゝ`)「楽しかったな!弟者!俺らの演技上手くなかったか?」
(´<_`* )「うむ、お互い腕があがったな……お互い目指すは主役だな……!」
(;`-ω-´)「はぁあ……口調を変えるのも化けるのも緊張したでござる……」
(*'A`)「うんうん、皆協力ありがとな!結果は後日伝えるから、今日はここでかいさーん!」
「「おつかれっしたー!」」
七回目:終わり
,
-
八回目:タイムリミット30日
('A`)「前回は最高に楽しかった。俺が」
('A`)「つーか俺って金もあるし頭もいい方なのになんでモテねぇの?」
川д川『顔ですかね』
('A`)「辛辣ゥ!……でもこの前の俺はかっこよかったろ?
ゾンビメイクめっちゃ頑張ったんだからな」
川д川『顔がね……』
('A`)「顔から離れろや死にたくなる」
川д川『死んだら一緒にしゃべくり見ましょうね!』
('A`)「ぜってーやだ……」
,
-
('A`)「まあ、あの眼鏡はあの直後自首したらしいじゃん?もし娑婆に出たとしてももうやらんだろ」
川д川『あの野良犬さんも喜んでましたね』
('A`)「ああ、感謝の印に毛皮贈ろうとしてきたな。止めたけど。なんであいつら皆毛並みに謎の自信があるんだよ」
川д川『さぁ……』
('A`)「まあ貞子もいなきゃこう上手くはいかなかったな。あの眼鏡の名前も部屋の中も、知ってるのお前だけだもんな」
川*д川『いやぁそれほどでも……』テレテレ
,
-
('A`)「……このアパートも俺一人かぁ。あのじーさんマジで大丈夫かなぁ」
川д川『潰れたとしても、私はどこかの墓地あたりに避難できますけどね』
('A`)「幽霊羨ましいなぁ」
川д川『なりますか?手伝いますよ』
('A`)「ナチュラルに俺を殺そうとするな」
,
-
<コンコン
('A`)「あ?ベランダか。誰だ」ガラッ
川 ゚ -゚)「私だ」
('A`)「なんだクーか。薄々予想できてるけどなんか用?」
川 ゚ -゚)「車がな……何故か通らないんだ……ご飯食べられない……」
('A`)「ばーーーっかじゃねぇの」
川#゚ -゚)「馬鹿って言うな!」
('A`)「お前これで何回目だよ。10回を越したあたりから数えんのめんどくせぇんだよ」
川#゚ -゚)「今回は石がいっぱい転がってるところに置いて、割れやすくしたんだぞ!」
('A`)「多分そこも殆ど車通らねぇよ。いい加減車道に置けよ」
川 ゚ -゚)「車速くてこわい……」
('A`)「チキンかよ」
,
-
('A`)「まあともかく割ればいいんだろ?……おら、持ってけ」
川*゚ -゚)「……フン、私が訪ねてきたことを有難く思うんだな」バササッ
('A`)「とことん偉そうな奴だな」
ピンポーン
('A`)「なんだ今日は忙しい日だな。あいあい」ガチャ
( *^ω^)「ドクオ様!ご無沙汰しておりますお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「あの時のドクオ様の雄姿、しかとこの目に焼き付いておりますわ!」
('A`)「お、おう……。で?どうした」
,
-
( *^ω^)「実はこの度、僕達の子供が産まれたのですお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「今日はご挨拶に伺わせようと……。さぁこちらにおいで」
('A`)「おーおめでとう。どれ、どんな子だ?」
( ФωФ)「母上、このお方がドクオ様であるか?……確かに徳を感じさせるお方である……」
ζ(゚ー゚*ζ「わー!どくおさまー?すごーい!」
('A`)
('A`)「知能の差」
,
-
('A`)「それで名前は?なんて言うんだ?」
ξ゚⊿゚)ξ「……その事で今日は参りましたの……」
('A`)「は?」
( *^ω^)「ドクオ様さえよければ、この子達の名付け親になっていただきたいのですお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「ドクオ様から授かった名前ならきっと素晴らしい猫になるだろうと、夫が申しましたの……。
どうかお願いしますわ」
('A`)
('A`)(めんどくせぇ〜〜〜)
,
-
('A`)「……じゃあ、そっちの子が、ロマネスク」
( ФωФ)「おお……」
('A`)(さっきテレビでロマネスク建築がどうたら言ってたから)
('A`)「で、こっちが……デレ」
ζ(゚ー゚*ζ「でれー?」
('A`)(母親がツンなら娘はデレだろ)
('A`)「……で、どうだろうか?」
( ^ω^)「……な」
,
-
( *;ω;)「なんと素晴らしい名前……!おお……
きっとこの子達も貴方様のような立派な猫になるでしょうお……」
ξ*;⊿;)ξ「ああ、なんてこと……あなた達は聖者から名を賜ったのよ……
光栄なことなのだからドクオ様に感謝なさい……」
( *ФωФ)「おお……!有り難き幸せにございますドクオ様……。
我輩、この名に恥じぬように頑張ります故……お見守りください……」
ζ(゚ヮ゚*ζ「わーい!ありがたきしあわせー!」
('A`)
('A`)「新興宗教にハマった一家かよ……」
,
-
( ´_ゝ`)「おや、先客のようだぞ弟者」コソコソ
(´<_` )「うむ、これでは練習の成果を見せられないな兄者」コソコソ
( ´_ゝ`)「馬鹿め、あえてあの空気に入り込むのが俺らだろ?」
(´<_` )「なるほど、盲点だ。流石だな兄者」
('A`)「聞こえてんぞそこの双子」
( ´_ゝ`)「なんと、機密情報漏洩とは」
,
-
( ^ω^)「おや、君達はこの前の子狐達……」
('A`)「そんな細い柱の影に居たら嫌でも目に入るんだが」
(´<_` )「むむ……こうなっては仕方がない。兄者!やるぞ!」
('A`)「何か知らんけどやめて」
( ´_ゝ`)「……バァアン!」
(;^ω^)そ
ξ;゚⊿゚)ξそ
,
-
( <_ )「うっ……ぐぁあ……」バタッ
( ´_ゝ`)「……ハッ……この栗……もしかして、ごん……お前が」
(´<_` )「……そう、俺はあの時〜♪」ガバッ
( ´_ゝ`)「ルルル〜♪」
('A`)「人んちの前で無駄に上手いミュージカルすんのやめてくれ」
( ´_ゝ`)「という訳てどうも、劇団流石所属の兄者です」
(´<_` )「弟者です」
('A`)「いや劇団流石は知らんけど……。お前らこっちはまだ客がいるんだぞ」
('A`)「こいつらもドン引きして……」
ξ*゚⊿゚)ξ「まあ!劇団流石所属の子役ともお知り合いでしたの!?」
( *^ω^)「さすがはドクオ様……格が違いますお……」
( *ФωФ)ブラボー!
ζ(゚ー゚*ζ スゴーイ
('A`)
('A`)「うせやろ……」
,
-
( ´_ゝ`)「フフン、劇団流石といえば、ここらの動物で知らぬ者はいませんよ」
(´<_` )「俺達はまだ見習いですがね。脇役くらいはこなせますよ!」
('A`)「そういやこの前の幼女の演技もめっちゃ上手かったけど……お前ら最初の棒演技はなんだったんだよ」
( ´_ゝ`)「あれは配役が悪かった……」
(´<_` )「配役と相性が悪いと絶望的な演技力になるんですよ俺ら」
('A`)「えぇ……双子なのにいざって時に代役できないじゃん……」
('A`)「つーか何の用だよ。しょーもない理由じゃないだろうな」
(´<_` )「こないだのリベンジをしようと……」
('A`)「しょーもなかった」
,
-
<おおい、ドクオ君、ドクオ君やあい
('A`)「そっその声は……!大家のじーさん!」
/ ,' 3 「やあやあ。随分大勢のお客さんじゃのう。珍しい。こんにちは」
( ^ω^)「これはこれは大家様でございますか……!初めまして!
私共はドクオ教の信徒でございますお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「救世主ドクオ様の下には、もう既に救いを求める信徒の方が沢山いらっしゃるのですよ……!」
('A`)「いつの間にか増えてんのかよ……」
( ´_ゝ`)「何それ俺達も入りたい!楽しそう!」
ξ*゚⊿゚)ξ「ええ、大歓迎よ!ドクオ様は来るものを拒まないもの……」
,
-
/ ,' 3
('A`)「じーさん、お願いだからそんな胡散臭いものを見る目で俺を見ないで」
/ ,' 3 「ドクオ君……ワシは若者の商売に口出しする気はないが……
子供のいる夫婦や年端もいかぬ少年を騙すのはどうかと……」
(;'A`)「濡れ衣だ!俺何もしてないから!」
( ;ω;)「ドクオ様……ご謙遜をなさらないでくださいまし……」
ξ;⊿;)ξ「ドクオ様は迷える小羊である私達を救ってくださった聖者なのですから……」
/ ,' 3
(;'A`)「やめて!これ以上誤解を与えないで!」
,
-
('A`)「つーかじーさんわざわざ何の用だよ。家賃なら払ったろ」
/ ,' 3 「ああ、うむ……ドクオ君は家賃も滞納しないし部屋も汚さない優良客じゃったよ……誠に残念じゃ……」
('A`)「?」
/ ,' 3 「このアパート……もうドクオ君しかいないし流石に経営辛いから潰すことにしたんじゃ……
だから30日以内にここを出て行って欲しいんじゃよ……」
('A`)
,
-
( ^ω^)
ξ゚⊿゚)ξ
( ФωФ)
ζ(゚ー゚*ζ
( ´_ゝ`)
(´<_` )
('A`)
('A`)「えっ」
八回目:終わり
,
-
九回目:ひとり
('A`)「いやー参ったね。まさか本当に潰れるとは」
川д川『残念です……』
('A`)「あーどうすっかな。あと一ヶ月で新居探すとか無理ゲーだろ。
このままホームレス生活かな!まだ暑いけど!」
川д川『失礼ですが、ご実家とかないんですか……?』
('A`)「ああ、俺んち母子家庭だったんだよ。でも四年前に事故で母親亡くなっちゃってさ」
('A`)「そのまま叔母さんち住まわせてもらってたんだけど、居づらくて出てきちゃった」
,
-
川;д川『……その、虐められたとか……?』
('A`)「いや、叔母さんも叔父さんも従兄弟もめっちゃ歓迎してくれた。
多額の賠償金にも手付けずに取っといてくれてたな」
('A`)「まあでも従兄弟まだ学生だったし、なんか居座るのも悪いと思ったから。
成人した後すぐに賠償金の中からそれまでの生活費とか渡して出てきちゃった」
川д川
川д;川 ブワッ
川д;川『ドクオさんがそんな悲しい過去背負ってたなんて……』グスグス
('A`)「おいおい泣くなよー」
川д;川『いつまでも働かないから勘当されたのかな、なんて思っててすみませんでした……』
('A`)「てめぇこの野郎」
,
-
川д川『……この際一回帰ってみてはどうでしょう?』
('A`)「……んー、まあ、一応聞いてみるわ」
川д川『ええ、叔母さん、とても喜ぶと思いますよ!心配もしてらっしゃるでしょうし……』
('A`)「そうかなぁ……」
川д川『そうですよ!……ところでドクオさん、こんな忙しい時に悪いんですけど』
('A`)「何?」
川д川『私も引越し先を見て回りたいので、今日の午後から二、三日ほど家を空けます』
('A`)「ああ、かまわんよ」
川д川『すみません。その分ご飯作り置きしておきましたから。
ちゃんと温めて食べてくださいね?』
('A`)「わーい」
,
-
──昼過ぎ
川д川『それじゃあいってきますね』
('A`)「あいよー」
<バタン
('A`)
('A`)「暇になった」
('A`)
('A`)「……セックス!!」
('A`)
,
-
('A`)「……へっへっへっ……大声出しても無駄だぜ……ここは誰もいないからな……」
('A`)「い、いやぁ!だれかぁ!(裏声)」
('A`)「へへ……上の口では嫌がってても下の口は正直なようだな……」
('A`)「やだ……わたし……無理やりなのに感じちゃう!悔しい!(裏声)」
('A`)
('A`)「昼寝しよ」
,
-
───
(;-A-)「……んぐぐ……」
(;'A-)「暑い……クーラー消えてる……?リモコン……」ポチッ
(;'A`)「……あ?……うそだろ……つかねぇ……」
(;'A`)「……こ、われた……?」
(; A )「まど……あけなきゃ……うごけない……みず……」
(; A )「……うぅ…………」
(; A )(俺、結局ここで死ぬのか……せっかく、あん時助かったってのに……)
(; A )(やっかいごとばっかりおきて……クソみてぇな人生だな……)
(; A )(……でも、あんなに、わらったのって、いついらい、だっけなぁ……)
(; A ) ガクッ
( A )
,
-
,
-
('A`) パチッ
('A`)「……知らない天井だ……」
('A`)「天国か……?」ガバッ
( ‘∀‘)「あら、先生!鬱田さん目を覚まされましたー」
(’e’)「ああ、ほんとだ。おはようございます……って言ってももう夜ですが。ここは奏作病院ですよ。
記憶障害とかないですか?自分の名前分かりますか?」
('A`)「ああ……大丈夫です。覚えてます、鬱田ドクオです」
,
-
熱中症かな
-
おいおい今までの全部夢オチか…?
-
(’e’)「どこか痛んだりする場所はありませんか?」
('A`)「特には……頭痛がするくらいで」
(’e’)「そうですか、軽度の熱中症ですね。大したことにならなくてよかった。
まだ暑いので、これからは水分はこまめにとってくださいね」
('A`)「さーせん」
(’e’)「少し休めば大丈夫でしょう。今日は遅いから病院で過ごしてください」
('A`)「はい」
(’e’)「では僕はこれで。何かあったら看護師にお願いしますね」
('A`)「どうも」
,
-
('A`)「……母ちゃん、俺、わりとしぶといよなー。まーた生き延びちまったぜ」
('A`)「はー……だるいし寝る」ドサッ
('A`)(……てか誰が通報したんだ……?あのアパート俺以外いないし……。
大家のじーさんか?)
('A`)(……まあ、あとで聞いてみればいいわな)
,
-
──翌日
('A`)(すぐに退院できてよかったぜ)
('A`)(じーさんの家行くか)
('A`)「おーいじーさん、いるかー?」ドンドン
/; ,' 3 「おお、ドクオ君か。無事でよかった。もう大丈夫なのかね?」ガララッ
('A`)「いやぁ大したことなかったらしいわ。通報してくれたのはじーさんか?」
/ ,' 3 「うむ、まあそうなんじゃが……発見したのはワシじゃないんじゃ」
('A`)「え?じゃあ誰が」
,
-
/ ,' 3 「何やら変な口調の男がな、恩人が倒れてるから助けてくれって」
('A`)「変な口調?」
/ ,' 3 「うむ、拙いが侍みたいな口調じゃった。いつの間にか居なくなっておったが……恩人とはどういうことなんじゃ?」
('A`)「……ははーん、なるほどねぇ……」
('A`)「多分そいつ知り合いだわ、ありがとなじーさん」
/ ,' 3 「ああ、それとクーラーが壊れてたみたいですまんかったな。
こっちで色々手配したから、出ていくまで隣の部屋使っていいぞい。これ鍵」
('A`)「気にすんな、古いからしゃーなし。借りてくわ。じゃあの」
/ ,' 3 「水分補給はしっかりするんじゃぞー!」
('A`)「はいはい」
,
-
('A`)「ただいまー」
川;д川『ドクオさん!』バタバタ
('A`)「おう貞子、お前帰らないんじゃなかったのか」
川;д川『ドクオさんが救急車で運ばれたって噂を聞いて……急いで帰ってきたんです』
('A`)「なんか悪いな。てかどこで噂聞いたんだよ」
川д川『山の精霊に……。ドクオさんこの地域の人外の間で有名人になってますよ』
('A`)「えぇ……困る……」
川д川『なんでもとある野良猫の夫婦の布教が大きいとか』
('A`)「あいつら……」
,
-
('A`)「ああ、そういや俺引越しするし、あいつらにも挨拶しに行かなきゃな……」
川д川『……残念です。ドクオさんは良い同居人でしたから』
('A`)「まあ時々遊びに来るよ。それより飯食いたいわ。
点滴ばっかりでロクに食えてねぇ」
川д川『作り置きのものでいいならすぐにでも』
('A`)「頼むわ」
('A`)(……まあ、今回は巡り巡ってあいつらの布教に助けられたようなもんだな)
('A`)(……餞別に餌でも買っといてやるか……)
九回目:終わり
,
-
最終回:みんなと
('A`)「とうとう残すところ二週間を切ってしまったわけだが」
川д川『私はなんとか避難先決まりましたけど……ドクオさんは大丈夫ですか?』
('A`)「俺も叔母さんに電話したよ。部屋空いてるからいつでも来いってさ」
川д川『良い人じゃないですか』
('A`)「……まぁな」
,
-
('A`)「それよりもうそろそろ挨拶回りしに行った方がいいかな」
川д川『した方がいいですよ!皆会いたがってると思います』
('A`)「……んー。どれ、行ってくるかな」
川д川『行ってらっしゃいませ』
───
('A`)「おーい、ブーンかツンはいないかー?」
('A`)「ロマネスクー?デレー?」
('A`)「いつもはこの辺に猫一匹くらいはいるんだけどな」
('A`)「……猫も色々忙しいんかな」
,
-
───
('A`)「おーいクー!餌だぞー!お前の好物の魚肉ソーセージだぞー!」
('A`)「……おかしいな、こう言うといつも飛んでくるんだけどな」
ノパ⊿゚)バササッ
('A`)
ノパ⊿゚)「あーーーーーー!!!」
(;'A`)そ
ノパ⊿゚)「お前ーー!!クー姉がよく話してるどくおだなーーーーー!?」
('A`)「そうだけど……え、どちら様?」
,
-
ノパ⊿゚)「私はヒートだあああああああ!!!」
(;'A`)「ちょ、うっさ!もう少しボリューム下げられませんかね」
ノパ⊿゚)「…………」
('A`)「極端だぁ……。まあいいや、クーの知り合い?あいつどこいんのか知らん?」
ノパ⊿゚)「最近忙しそうにしてるぞーーー!!!どこいるかは知らん!!!」
('A`)「そっかサンキュー。これやるよ」
ノハ*゚⊿゚)「わあああああああああああい!!!!」バササッ
('A`)「うっせぇ」
('A`)「……まあいっか、また家に来るだろ」
('A`)「次は山の方か……」
,
-
───
('A`)「やーい双子の子狐やーい!」
('A`)「お前らの演技見てやっから来いよー」
ガサッ
('A`)「お、来たか?」
∧_∧
l从・∀・ノ!リ人 ヒョコ
('A`)
('A`)「念願の狐耳幼女だ……」
,
-
l从・∀・ノ!リ人「……お主なんなのじゃー?おっきい兄者とちっちゃい兄者のお友達なのじゃー?」
('A`)「しかも口調が同人にありがちなやつだ……」
l从・∀・ノ!リ人「どーじん?」
('A`)「なんでもない。お前兄者と弟者の知り合いか?
あいつらどこ居るか知らない?」
l从・∀・ノ!リ人「妹者は妹なのじゃ!おっきい兄者もちっちゃい兄者もお手伝いで忙しそーなのじゃ!
邪魔しちゃいけないって姉者に言われたのじゃ」
('A`)「ふーむ、皆忙しいのか……。近々なんかあるのか?」
l从・∀・ノ!リ人「知らないのじゃ……。でもお友達がここに来たことは伝えとくのじゃ!」
('A`)「ああ、助かるわ。じゃあな」
,
-
───
('A`)「野良犬殿ー、野良犬のシャキン殿ー」
('A`)「この前のお礼がしたいでござるー。ジャーキー買ってきたでござるよー」
('A`)「……だぁれも来ねぇ……」
───
('A`)「ただいま」
川д川『お帰りなさい。どうでした?』
('A`)「誰とも出会わんかった……皆忙しいんだと」
川;д川『ええっ?残念でしたね……』
('A`)「まあ動物だしな、そんな期待しとらんよ。また今度行くわ」
川д川『そうですか……』
,
-
ピンポーン
('A`)「おや来客。あいつらかな?はいはーい」ガチャ
/ ,' 3 「やあドクオ君」
('A`)「なんだじーさんかよ」
/ ,' 3 「なんだとはなんじゃ、年上に敬意を払わんかい」
('A`)「で、なんか用?まさかもう出てけとは言わねぇだろうな?」
/* ,' 3 「おおそうじゃ!まさにそのことで来たんじゃ!」
('A`)「えっほんとに出てけと申すか」
,
-
/* ,' 3 「違う違う!実はのう、ここに住みたいという人達が四組も来たんじゃよ!
潰すのは取り消しじゃ!」
('A`)
('A`)「は?」
/* ,' 3 「いやぁ儲かったわい!今度君が元々住んでた部屋から順番に、新しいエアコンに変えちゃるからのう!
なぁに今回は金は取らんよ!」
('A`)
/* ,' 3 「という訳じゃ!色々すまんかったの!多分来週には皆引っ越してくると思うから!また今度!」バタン
('A`)
('A`)「えっ」
川;д川『……よかった……んですかね?』
('A`)「……知らん」
,
-
─── 一週間後
<ワイワイガヤガヤ
('A`)「なんか外が騒がしいな……」
川д川『新しい住人の方では?』
('A`)「ああ、なるほど」
ピンポーン
川д川『早速挨拶に来ましたよ』
('A`)「変人じゃなきゃいいがな……。はいはいどちら様で?」ガチャ
( *^ω^)「ドクオ様!お久しぶりでございますお!」
('A`)「……なんだお前らか。なんか忙しかったみたいだけど」
,
-
ξ*゚⊿゚)ξ「ええ。実は私達、人間社会に溶け込んでバイトを始めてましたの!」
('A`)
('A`)「なんて?」
( ^ω^)「僕達だけじゃありませんお!ねぇクーさん、シャキンさん」
川 ゚ -゚)「フン、なかなか良い経験をさせて貰ってるぞ……賄いも出るしな」
(`・ω・´)「いやはや……金を稼ぐにも力がいるのでありますなぁ」
ξ*゚⊿゚)ξ「シャキンさん、力仕事でとても稼いでらっしゃいましたものね」
川 ゚ -゚)「ツン!私も頑張ったぞ!褒めろ!」
( ;^ω^)「クーさん……めっちゃつまみ食いして怒られてたじゃないですかお……」
川 ゚ -゚)「美味しそうなのが悪い……」
('A`)
('A`)「えっ……なんか仲良くなってるんだけど。何この疎外感」
,
-
( ´_ゝ`)「俺らもいますよ!ご無沙汰してますドクオさん」ヒョコ
(´<_` )「妹に話を聞きましたよ。お会いできずすみませんでした」ヒョコ
('A`)「……なんだなんだお前ら。示し合わせたかのように来るな。なんかあんの?」
( *^ω^)「実は僕達、この度このアパートに住むことになったんですお!
よろしくお願いしますお!」
('A`)
('A`)「えっ」
( ´_ゝ`)「いや、このアパート潰れるって言ってたから……。
ドクオさん困るんでしょう?でも俺らは年齢的にバイトとかできないので……」
(´<_` )「だから親の手伝いしまくって、なんとかここに住まわしてくれるよう頼んだんです。
その結果、社会勉強という名目のもと、姉同伴でこちらに住めるようになりました!」
,
-
('A`)
('A`)「……いや、待って、整理できない。なんでそんな話になった?
そもそもなんでそこまでして、このアパートに住もうと思ったんだ?」
('A`)「お前ら生活やっていけるのか?いくら破格とはいえ家賃とか食費とか……
てかいつの間に集まってたんだよ」
(`・ω・´)「……この長屋の危機を知り、拙者達はこの前の縁で再び集まりました……。
そして皆、これは良い機会であると、思ったのでございます……」
ξ゚⊿゚)ξ「ほら、ドクオ様、前に仰ったでしょう?“何かあったらよろしく”って。
これは私共なりの恩返しなのでございますよ」
('A`)「……もう恩は返してもらったつもりなんだけどなぁ。色々と」
川 ゚ -゚)「……そんなんじゃ私のプライドが許さんからな……。
勘違いするなよ、お前の為じゃないからな!」
('A`)(ツンデレ……)
,
-
('A`)「つーかいきなり人間の世界に住むって。お前らに何かあったらどうする気だったんだよ……。危ないだろ?
……せめて俺に相談してくれりゃぁ、金なんていくらでも出してやったのに」
(;^ω^)「……確かに、すごく危険な事だとは理解してましたお。人間に混じって生活するなんて。
でも、それでも僕は、僕達は、自分達の力だけで、ドクオ様の助けになればと思って……」
( ;´_ゝ`)「……ドクオさんのことだから、こんな話をすれば、自分がお金を出すと言いかねないと思ってました。
だから、なるべく黙っていようと、そういうことになってたんです……」
ξ;゚⊿゚)ξ「……そういうことなんです。黙っていて申し訳ございませんでした……。
ご迷惑でしたなら、せめてお金だけでも受け取ってください……」
('A`)
,
-
('A`)「……あのさ、俺怒ってないし。お金もいらない。俺の為にやってくれたんだろ?
なら謝んなくていいんだよ。頑張ったならもっと誇れや」
ξ;゚⊿゚)ξ「でも……」
('A`)「俺はもうその気持ちだけで嬉しいよ。お前らありがとな。……俺にとっちゃ、最高の恩返しだ」
( *^ω^)「……!」
('A`)「ここに住むんだろ?わからないことがあったら、俺が教えてやるから。
これからも、いや今度からはご近所さんとして、よろしくお願いします……なんてな」
( *^ω^)ξ*゚⊿゚)ξ川*゚ -゚)
( *´_ゝ`)(´<_`* )(*`・ω・´)
「「……よろしくお願いします!」」
,
-
───
('A`)「いやぁ、すっかり賑やかになったな」
川*д川『ふふ……良いことじゃないですか』
川*д川『それになんだかんだ言って、ドクオさんも心なしか楽しそう……』
('A`)「貞子いない時大声で下ネタ叫べなくなったのは辛いな……」
川#д川『二度とやらないでください!!!』
('A`)「うぃーす」
,
-
川#д川『もー……せっかく良い話になりそうだったのに……』プンスコ
('A`)「ふひひ、さーせん」
('A`)(あー、目的を見失ったなぁ。結局のところ誰ともセックスできなかったし)
('A`)(……なんで俺あんなにセックスしたかったんだっけ)
('A`)(まあ、いいや)
('A`)(そうだ、今度叔母さんに電話しなきゃ……めっちゃ心配してたし……)
川д川『あ、ドクオさん今日夕飯どうします?』
('A`)「もうそんな時間かぁ……。言われてみれば腹減ったな。なんかサッパリしたもん食べたい」
川д川『了解です』
,
-
<うわあああああん!だれかあああ!たすけてええええ!!
('A`)「……まーたあいつらかよ。腹減ってんのに……。
……しゃあねぇな。貞子ーちょっと出るわー」
川*д川『……ドクオさんが帰ってからすぐに食べられるよう、時間調整して作っておきますね』
('A`)「……おう、あんがと」
川*ー川『いってらっしゃいませ』
('A`)「ん」
,
-
('A`)(……恩返しに期待したところで、彼女出来なかったどころかセックスすらできなかったし。
ただただ厄介事が増えただけだった……けど……)
('A`)
「まあ、この生活も、悪かぁないよな」
最終回:終わり
,
-
以上です。読んでくださった皆様、ありがとうございました!
-
乙乙
ほんわか癒される
ドクオ様ありがたやー
-
すごく気持ちのいい読後感、乙でした
-
良い話だった
乙
-
乙
綺麗に纏まってて凄い
-
乙 イイハナシダナー
一部の描写変えれば絵本であっても可笑しくない
-
癒される
-
結局ワンチャンなくてわろた
-
乙
ほっこりした
-
めっちゃ良かった!
-
人(?)の温もりに触れたおかげか……
-
貞子嫁になってるやん
セックスできなくても羨ましいわ
-
セックスは金で買えるが
愛は金で買えないからな
-
良嫁(※幽体)がいるだけでうらやま
賑やかで読んでいて楽しい話だった、おつ
-
【業務連絡】
主催より業務連絡です。
只今をもって、こちらの作品の投下を締め切ります。
このレス以降に続きを書いた場合
◆投票開始前の場合:遅刻作品扱い(全票が半分)
◆投票期間中の場合:失格(全票が0点)
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(投票期間後に続きを投下するのは、問題ありません)
詳細は、こちら
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【http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1500044449/295】
-
心があったかくなった乙
スレタイで笑ったけどめちゃくちゃいい話じゃないか
最初からオチまで全部好き、みんなかわいい
-
なんて可愛らしい話なんだ…
乙
-
ある意味ドクオ最強なんじゃないか?
面白かった
-
>>52
これの元ネタって何?
-
>>166
セロ弾きのゴーシュだろ
-
>>167
それを元ネタにしたブーン系が有るのか…
探してみよう
-
何だこのアスペ
-
セロ弾きのゴーシュ内でセロの音を聴いて動物の病気が治るというのが出てくるというだけでブーン系は全く関係無いぞ
-
ああ、なるほどそういうことね
('A`)が音楽奏でると怪我が治る話が有るのかと
唾で怪我治したりケツが鳴ったりする('A`)が居るからてっきり…
-
期間終わったのであとがき。
総合3位、MVP7位ありがとうございました!幸せです!たくさんの支援絵もありがとうございました!
感謝の気持ちも込めて、ストーリーと時間の都合で出せなかった没ネタと没キャラで番外編を(書けたら)書こうと考えています。
改めて、投票、支援絵、レスなどありがとうございました!!
-
特別回:紅白のメタい話
川*д川『紅白結果発表でましたね!』
('A`)
('A`)「あーもう終わったのか。あっという間だな」
川д川『白組は負けちゃいましたけど、楽しかったです』
('A`)「そうだなぁ」
('A`)「……そういやこの作品は何位だったんだ?めっちゃ可愛い絵沢山もらってたけど」
川д川『ブサイクには勿体無いですね』
('A`)「お前いつも一言余計なんだよ」
川д川『あ、えーとこの作品はですね……』
('A`)「おい、聞けよ、なあ」
,
-
川д川 ヨミヨミ
川;д川 !!?
('A`)「?どうした?」
川;д川『……総合3位です』
('A`)
('A`)「ん?」
川;д川『……ちなみにMVPは7位です』
('A`)
('A`)「……3位?30位とか13位じゃなくて?」
川;д川『3位です。ほら』
('A`)
(∩A∩)「あー」
(∩A∩)「死にたい」
川;д川 !?
,
-
('A`)「これ絶対あれだろ……。後々紅白2017だけの一発屋って言われるやつ。こわい」
川;д川『なんでそんなこと言うんですか!前向きに考えましょうよ!』
('A`)「いや、めちゃくちゃ嬉しいよ。奇声あげて跳ね上がるレベルだよ」
川д川『それはもうちょっと抑えた方が……』
川д川『というか、ドクオさんって普段わりとポジティブなとこあるクセに変なとこでネガティブに走りますよね』
('A`)「うるせぇやい」
川д川『ありがたいことじゃないですか。素直に喜びましょうよ』
('A`)「うむむ……」
,
-
川*д川『という訳で!皆様紅白お疲れ様でした!
ワンチャン、よだか、豪雨へ投票して下さった方々もありがとうございます!』
('A`)「番外編も制作中なんでよかったら見てくれや」
川#д川『敬語!』
('A`)「はい」
川*д川ノシ『それでは、またお会いしましょう』
('A`)ノシ「ばいちゃ〜」
特別回:終わり
,
-
番外編マジ?
嬉しい
-
貞子可愛い
番外編くるのか!!
-
番外編期待してるぞ一発屋!
-
ここから大ヒット連発すれば一発屋なんて呼ばれなくね!?
-
よしんば一発屋だとしても素晴らしい作品なのには変わるまい
-
番外編1:こども
(-A`)「ふぁ……なんか騒がしいな……あ、もう10時か」ムクッ
('A`)「貞子ー朝飯何ー?」ガラッ
川*д川 ムネノナカーニアルーモーノー♪チャッチャッ
∩川*д川∩ イツカミエーナクナールーカーラー♪
('A`)
川*д川 クルッ
川д川
('A`)
('A`)「……ええと、なんだ」
('A`)「踊るのはいいけど音量はもうちょい下げた方がいいぞ。ここ結構響くから」
,
-
('A`)「顔真っ赤にした貞子に追い出された。理不尽」
「あら、ドクオさんじゃないですか。何してらっしゃるの?」
('A`)「お前は……姉者か」
∬´_ゝ`)「フフ、覚えていただけて光栄ですわ」
('A`)「覚えてるも何も初対面がアレとか忘れられねぇよ」
∬´_ゝ`)「あらあら。何のことだったかしら」
('A`)「忘れもしない二週間ぐらい前……」
,
-
──二週間ほど前
< ピンポーン
('A`)「はいはい、どちら様ー?」ガチャッ
∬; _ゝ )「ゲフッゲフッ……うぅ……」
('A`)「えっなに?どうしたの?」
∬; _ゝ )「お、追われてるの……かくまってください……」
(;'A`)「え、えぇ……あーもうしゃあねぇな!分かったよ早く入れ」
∬; _ゝ )「うぅ……ありがとうございます……」ガチャッ
(;'A`)「おいおい……なんなんだよ……面倒事は勘弁だぞ……」
∬´_ゝ`)「……あら、お気に召しませんでしたか?」ケロッ
('A`)
('A`)「ん?」
,
-
∬´_ゝ`)「人間の殿方はこういうスリリングな展開にワクワクすると聞いたのだけれど……」
('A`)「……うん?追われてるんじゃなかったの?なんなの?新手の泥棒?怖いんだけど」
∬´_ゝ`)「……はじめましてドクオさん。いつも弟達がお世話になってますわ」
('A`)「なんで俺の名前……弟?」
∬´_ゝ`)「ええ、紹介が遅れてごめんなさい。私、流石家の長女、姉者と申しますの。以後お見知りおきを」
('A`)
('A`)「……ああ、やっとわかった。血は争えないやつだこれ」
,
-
∬´_ゝ`)「先程は驚かせてごめんなさい。ただの演技ですから安心してくださいな」
('A`)「演技って。兄者と弟者も似たようなことしてきたんだけど。なんなのお前ら」
∬´_ゝ`)「狐なりの感謝を込めてるつもりなのですけれど……」
('A`)「何故そうなる……」
∬´_ゝ`)「非日常ってワクワクしません?そういったサプライズをお届けしようと思って……」
('A`)「お前らとこうやって話してる事がもう非日常なんだよな」
∬´_ゝ`)
∬´_ゝ`)「確かにそうでしたわね……」
('A`)「今更……」
,
-
川д川『ドクオさん?お客様ですか?』ヒョコ
∬´_ゝ`)
('A`)
川д川
川д川『とうとう攫ってきたんですか』
(;'A`)「ちげぇよ!客だよ!」
∬∩_ゝ∩)「私は嫌だと言ったのに……無理やり……」シクシク
(;'A`)「てめぇふざけんな!!」
川#д川『ドクオさん……』
(;'A`)「誤解だってばああああ!!」
,
-
──回想終わり
('A`)「貞子宥めんの大変だったんだからな」
∬´_ゝ`)「私も手伝ったじゃありませんか」
('A`)「そもそもお前があんな嘘つかなきゃ何にもなかったんだよ」
∬´_ゝ`)「うふふ」
('A`)「……まあいいや。そんな露出たけぇ格好でどこ行くん?あとボインは目に良いからもっとはだけろ」
∬´_ゝ`)「やだこの方どストライクに欲求ぶつけてくる」
('A`)「人間は欲望の塊なんだよ」
∬´_ゝ`)「もうちょっと抑えた方が良いと思いますわ……」
,
-
∬´_ゝ`)「あ、もうこんな時間」
('A`)「用事でもあんの?」
∬´_ゝ`)「……ひ・み・つ」
('A`)「……まあどうでもいいけど。大人の格好してても、まだ未成年なんだからさ、変なことすんなよ」
∬´_ゝ`)「ええ、もちろん……」
∬´_ゝ`)「……私、ドクオさんに本当の年齢言ったことありましたっけ」
('A`)「あれ、違った?まあいいや、じゃあの」
∬´_ゝ`)
∬´_ゝ`)「……上手く大人に化けてたつもりだったんだけど、な」
,
-
('A`)「あー暇だなー」
川;゚ -゚)「あ!ドクオ!ちょうどいいところに来たな!」
('A`)「クーか。なんかあったのか?」
川;゚ -゚)「う……今あっちの公園で子供達がな───」
───公園
('A`)「と、言われて来てみたら」
(´・ω・`)「だからサ?難しいこと言ってないよネ?ここで脱いでってお願いしてるんだヨ?」
( ;_ゝ;)「いやああああああこっち来んなああああああ」
(;<_; )「どっか行けよおおおおおおおおおおおお」
(#。ФωФ)「フー!フシャアアアアアアア失せろなのであるうううう」
( *^ν^)「デレたんはなんちゃいなのかなー?」
ζ(゚、゚*ζ「おにいちゃんはなんであかちゃんことばなの?あかちゃんなの?」
( *∩ν∩)「んびゃああああああおにいちゃんよびいいいいいそうでちゅあかちゃんでちゅううううううう」
('A`)
('A`)「想像以上の地獄絵図だよ……」
,
-
('A`)「おいお前ら、何してんだ」
ζ(゚ヮ゚*ζ「あ!ドクオさまー!」ダッ
( ;_ゝ;)「ドクオさんだぁ!」ダッ
(;<_; )「ドクオさん助けて!」ダッ
( 。ФωФ)「ドクオ様ああああ!」ダッ
('A`)「すごい。ちびっ子が寄ってくる」
(´・ω・`)「……オヤオヤ、これはこれは……」
( ^"ν^)「チッ……邪魔しやがって」
,
-
(´・ω・`)「……ドクオ、ってもしかして君がウワサの救世主様かい?思ってたより貧相だネ」
( ^ν^)「……ああ、あの胡散臭いドクオ教ってやつ?」
('A`)「……俺のこと知ってるってことはお前らもしかして……」
(´・ω・`)「ヤ、頭の方は鋭いようだ。その通り、僕は野良犬のショボン。こっちは猿のニュッ君」
( ^ν^)「ケッ……」
('A`)「野良犬?そういやシャキンに似てんな」
(´・ω・`)「ああ、いつも兄さんが世話になってるネ」
('A`)「兄弟揃って変な喋り方しやがって」
(´-ω・`)「兄さんよかマシだヨ」
,
-
('A`)「で、その犬と猿がこいつらに何の用だよ。変な事してないだろうな」
(´・ω・`)「失礼だネ。道案内頼もうとしただけだヨ」
('A`)「ふーん……弟者?」
(´<_`;)「嘘だ!こいついきなり俺達の身体触った挙句服脱げって要求してきました!」
('A`)「だ、そうだが」
(´-ω・`)「オット、そそっかしい前足と口が粗相をしてしまったようだ。ゴメンネ」
('A`)「この野郎」
( ^ν^)「……俺は触ってない。そこの子に話しかけただけだ」
('A`)「デレ、どんな話したんだ?」
ζ(゚ヮ゚*ζ「あのね、あのおにいちゃんがね、デレをおよめさんにしたいって!」
('A`)「ぺド野郎……」
( ^"ν^)「あ?幼女は正義だろうが」
('A`)「概ね同意だがマジもんに手は出しちゃ駄目だろ」
,
-
('A`)「ショタコンとロリコンとか最悪の組み合わせじゃねぇか。そもそも犬と猿って仲悪いイメージあるけど」
(´・ω・`)「仲悪い?フフ、やだなァ。そんなのもう古いヨ。人間様の言葉で言えば時代はビジネスライク!犬猿の仲なんてもう死語だヨ」
(´・ω・`)「それに僕らは結構仲良いんだヨ?ネ、ニュッ君?」
( ^"ν^)「は?死ねよショタコンクソ犬が」
(´・ω・`)
('A`)「仲悪いじゃねぇか」
(´・ω・`)「……ハァ一……ニュッ君、もう忘れたのかい?一ヶ月前、群れからハブられた君を助けてやった恩をサ」
( ^ν^)「ハブられたんじゃねぇ……あんな群れこっちから捨ててやったんだよ」
(´・ω・`)「捨ててやったって……君山の精霊とか群れの子供に手出して嫌われてただけジャン」
( #^ν^)「手出してねぇよ!可愛いから観察したり話し掛けたりしただけだろうが!」
('A`)「喧嘩始めちゃったよ」
,
-
(´・ω・`)「マァマァ、怒んないでヨ。お顔真っ赤っかだヨ?君のお尻みたい(笑)」
( #^ν^)「言いやがったなてめええええええ!!ぶっ殺す!!」
(´・ω・`)「ハハッ、やれるもんならやってみなヨ、ロリコンヘタレ猿」
('A`)「あーあ……」
('A`)「……!」
('∀`) ニヤァ
('∀`)「おい、お前ら!」
(´・ω・`)「ン?」
( ^"ν^)「あ?」
('∀`)「内輪揉めしてる場合かよ?」
( ^"ν^)「……?」
,
-
(´・ω・`)「……!」
(´・ω・`)「……なるほどネ、してやられたか」
( ^ν^)「?何がだよ」
(´>ω・`)「ニュッ君!僕帰るネ!ばいちゃ!」
(;^ν^)「はっ?おい、ショボ───」
「……逃がさんぞ、ショボン」ザッ
(´・ω・`)「うげ」
('∀`)「いやぁ早かったなぁ……シャキン」
(`・ω・´)「……拙者の弟が迷惑をおかけしてかたじけない……」
(´・ω・`)「酷いなァ。ちょっかい出しただけジャン」
('∀`)「よし、お前らも出てきていいぞー!」
,
-
( #゚ω゚)「……うちの息子と娘に手出しやがって……」ガサッ
ξ#゚⊿゚)ξ「その友達やドクオ様にまで迷惑かけるなんて……裁きが必要ね……」ガサッ
川#゚ -゚)「子供に手を出すなど卑怯千万!このクーが直々に成敗してくれるわ!」ガサッ
(;^ν^)「うわ!こいつらいつの間に……」
('A`)「いや、ここに来る前そこにいるクーに言われたんだよ。子供達が変な男にちょっかいかけられてるって」
('A`)「だから俺が時間稼ぎしとくから応援を呼んでくれって頼んどいた。いやぁやっぱり動物は早いな」
(´・ω・`)「……多勢に無勢、か。野蛮じゃない?」
('∀`)「子供に手出す奴に言われたくねぇな」
(´・ω・`)「ハハ、言えてるネ」
,
-
('A`)「じゃ、あとは好きにしていいぞー。あくまで懲らしめるだけだから、やりすぎない程度にな?」
≡( #゚ω゚)「フシャアアアアアアア!」ダッ
≡ξ#゚⊿゚)ξ「覚悟なさい!」ダッ
≡川#゚ -゚)「天誅!」ダッ
≡(;^ν^)「うおおおおおこっち来んなああああああああ」ダッ
(´・ω・`)「ニュッ君!僕に構わず犠牲になってネ!僕は逃げるから!」
≡( #^ν^)「ざけんなクソ犬ううううううう」
(`・ω・´)「待て、貴様はこっちだ」グイッ
(´-ω・`)「……兄さん、見逃してヨ。可愛い弟デショ?」
(#`・ω・´)「可愛いからこそ厳しくせねばならんのだ!来い!その腐れた根性、今こそ叩き直してくれるわ!」ガッ
(´・ω・`)「うげェ〜」ズルズル
,
-
('A`)「さぁ俺達は帰るか。またババ抜きでもやるか?」
( ´_ゝ`)「それ、この前皆でもっかいやったら誰も残らなかったんですよ。一枚残ったら負けなのに」
('A`)「馬鹿、お前らババ二枚抜いたろ。抜くの一枚でいいんだよ」
(´<_` )「なるほど……」
('A`)「今日は七並べも教えてやろうか」
( ФωФ)「ドクオ様、七並べとはどういうものであるか?」
('A`)「数字の順番にトランプ並べるやつ」
ζ(゚、゚*ζ「?」
('A`)「まああとでちゃんと教えてやるよ」
,
-
∬´_ゝ`)「あらあら、微笑ましい光景ね」
('A`)「あれ、姉者。用事は済んだのか?」
∬´_ゝ`)「ええ、大した用事じゃありませんでしたから」
('A`)「じゃあお前もうち来る?菓子くらいは出すけど」
∬´_ゝ`)「あら、ご一緒してもよろしいんですの?」
('A`)「ぶっちゃけ人手が欲しい」
∬´_ゝ`)「あー……なるほど」
( ´_ゝ`)ФωФ)
「「?」」
(´<_`ζ(゚ー゚*ζ
,
-
(; ν )「……ゼェ……ヒュー……たったすけ……」フラフラ
('A`)「うわ、まだ逃げてたのか」
∬;´_ゝ`)「えっ……どうなさったのこの方……?」
('A`)「あー、追われてるんだよ」
∬;´_ゝ`)「大丈夫?お水いります?」
('A`)「ほっとけ、関わらない方が……」
(;^ν^)「……あ?んだよ二桁かよ。ババアじゃん」
∬´_ゝ`)「……は?」
(ノA`) アチャー
(; _ゝ )
( <_ ;)
(;ФωФ)「あぁ……」
,
-
( *^ν^)「あっデレたん!」パッ
ζ(゚ー゚*ζ「あかちゃんのおにいちゃんだー」
∬ _ゝ )「……おい」
( #^ν^)「んだよ今デレたんt」ドスッ
(; ν )「ゴブッ」
('A`)「ひゅう……見事な右ストレート……」
(;´_ゝ`)「ひぇぇ……流石は母者譲りの戦闘力……」
(´<_`;)「やはり恐ろしいな……」
,
-
川#゚ -゚)「あっ見つけたぞ!あのクソ猿!」
∬ _ゝ ) グイッ
(; ν )「ぐあっ」ドサッ
川 ゚ -゚)そ
∬´_ゝ`)「……コレ、捕まえておきましたわ」
川;゚ -゚)「あっ……ああ……助かった」
∬´_ゝ`)「それじゃ、私達も帰りましょ」
('A`)「お、おう……」
('A`)「んじゃあまた後でなクー。手加減はしてやれよ。あと山に返しとけ」
川 ゚ -゚)「ああ……あ!約束通りあとでぎょにそだぞ!」
('A`)「はいはいぎょにそな」
川*゚ -゚)「ぎょにそ!行くぞクソ猿!」グイグイ
(; ν )「ぐぇっ!ぢょ……ぐびじまる……」ズルズル
,
-
───
('A`)「ただいま」
川д川『おかえりなさい。あれ、お客様ですか?』
∬´_ゝ`)「どうも、お邪魔しますわ」
( ´_ゝ`)ФωФ)
「「お邪魔します!」」
(´<_`ζ(゚ヮ゚*ζ
川д川『ちょうどよかった。クッキー焼いたんですけど食べます?』
( *´_ゝ`)「クッキー!」
('A`)「はいはい、手ぇ洗ってこいな」
(´<_`* )「はい!」ダッ
( ФωФ)「くっきぃ?」
ζ(゚ー゚*ζ「たべもの?」
('A`)「おやつだよ。甘いやつ」
( *ФωФ)「おやつ!」ダッ
ζ(゚ヮ゚*ζ「あまいやつ!」ダッ
('A`)「わはは、おやつごときで騒ぐとはまだまだガキよの」
川д川『ドクオさんの分無しにしましょうか?』
('A`)「嘘でーす僕もおやつたべたーい」
川д川『はいはい、紅茶淹れますね』
,
-
('A`)「しかしアレだな、子供は切り替えが早い。さっきまでわんわん泣いてたってのに」
川д川『体力オバケなとこありますからね……ドクオさんにもこんな無垢な時代が……』
('A`)「やめろ……やめろ……」
( *ФωФ)「洗ってきたのである!」
ζ(゚ヮ゚*ζ「あるー!」
('A`)「じゃあ食うか」
∬´_ゝ`)「……私まで参加しちゃっていいのかしら……?」
('A`)「いや、子供が遠慮すんなよ。食えよ。貞子のクッキーは美味いぞ?」
∬´_ゝ`)「……!」
∬*´_ゝ`)「ふふ……じゃあ、お言葉に甘えて」
('A`)「……子供のうちからあんま背伸びすんなよー」
∬´_ゝ`)「?」
('A`)「いや、なんでもない」
,
-
('A`)(あー……そうだ、思い出した。そろそろ色々やらないとな……墓参りとか……)
川д川『ドクオさん?どうしました?』
('A`)「んや?美味いなぁって」
川*д川『えへへ……まだまだいっぱいありますからね!』
('A`)「おう」
('A`)(……ちょうど今度連休あるし……連絡、取るか)
番外編1:終わり
,
-
【?な小ネタ1】白黒つけられない自由な発想
( ´_ゝ`)「最近は涼しくなってきたな、弟者」
(´<_` )「うむ、絶好のお散歩日和だな兄者」
/ ,' 3 「おや、君達はこの前入った……」
( ´_ゝ`)「あ、大家さん!こんにちは」
(´<_` )「こんにちは」
/ ,' 3 「ちょうどよかった。君達これいるかいの?もう皆飽きて遊ばなくてのぉ。元の箱がボロボロだったから別の箱に移したんじゃが……」
( ´_ゝ`)「?」
(´<_` )「何の板ですか?それにこの白黒のおはじきは……?」
/ ,' 3 「オセロのセットじゃよ。兄弟や友達と遊んだらどうじゃ?要らんかったら誰かにあげるなり捨てるなりしていいからの」
( ´_ゝ`)「おせろ……」
(´<_` )「おせろ……?」
,
-
───
( ´_ゝ`)「という訳で、第一回!流石家主催おせろ大会を始めまーす!」
(´<_` )「ドンドンパフパフ!」
( ФωФ)「おぉー!」
ζ(゚ヮ゚*ζ「わーい!」
(´<_` )「……で、おせろとは何なんだ、兄者」
( ´_ゝ`)「うーん……説明書?の文字が読めない……」
(;ФωФ)「我輩も人間の字は読めないのである……」
ζ(゚、゚*ζ「んーデレもよくわからないけど……あ!」
( ФωФ)「む?」
ζ(゚ヮ゚*ζ「きっとここにこのおはじきをおいて、“え”をつくるんだよ!」
,
-
( ´_ゝ`)
(´<_` )
( ФωФ)
( ´_ゝ`)「……なるほど……絵を……」
(´<_` )「限られたマスと色で絵とは……知恵が試されるな……」
( ФωФ)「難しいのである……」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ!じゃあ!こうして、こうして……」ジャラジャラ
ζ(゚ヮ゚*ζ「はーと!」
( *ФωФ)「おお!凄いのである……流石我輩の妹なのである」
( ´_ゝ`)「ふむ……こうやって遊ぶのかぁ……」
(´<_` )「人間って色々考えるんだなぁ」
───
( ´_ゝ`)「───ってことがあったんですよ」
('A`)
('A`)「わかった、今度俺とちゃんとしたオセロやろうな」
( ´_ゝ`)「?」
終わり
,
-
【?な小ネタ2】神を崇めよ
( うω-)「ふぁ……おはようお」
ξ゚⊿゚)ξ「おはようブーン。ほらあなた達も起きなさいな」
( ぅωФ)「はぁい……」
ζ(ぅー`*ζ「ねむーい」
ξ゚⊿゚)ξ「朝ごはんの前にお祈りの時間よ。ほら、ちゃんと座って」
ξ-⊿-)ξ「……救世主ドクオ様……私達が今日も生きていられるのは神のお力があってこそ……」
( -ω-)「今日も我ら家族が貴方様のご加護のもと生きられることを感謝しますお……」
( +ω+)「栄光が神に永遠にありますように……」
ζ(-、-*ζ「あーめん!」
ξ゚⊿゚)ξ「……それじゃあ、いただきましょう!」
( *^ω^)「お!いただきますお!」
( ФωФ)「「いただきます!」」ζ(゚ヮ゚*ζ
───
( *ФωФ)「という風に、家族皆朝のドクオ様への祈りを欠かさないのであります!」
('A`)
('A`)「恥ずかしいからそれもうやめて……お願い……」
( *ФωФ)「?」
終わり
,
-
【?な小ネタ3】ぎょそ、ぎょにそ、魚肉ソーセージ、
('A`)「クー、魚肉ソーセージやるよ」
川ノ*゚ -゚)ノ「ぎょにそ!」
('A`)「前から気になってたけど、お前なんでぎょにそって呼ぶの?」
川 ゚ -゚)「……?ぎょにそはぎょにそだからだろ?馬鹿なのか?」
('A`)「えぇ……馬鹿にされた……俺の周りは略す時ぎょそだったけどな」
川 ゚ -゚)「なんだそれは……妖怪みたいな名前だな……」
('A`)「妖怪て……」
,
-
(`・ω・´)「……む、ドクオ殿にクー殿。奇遇ですな」
('A`)「おおシャキン。お前にもこれやるよ」
(*`・ω・´)「おお……有り難き幸せ……」
('A`)「……お前さ、これのことなんて呼んでる?ぎょそ派?ぎょにそ派?それとも略さない?」
川 ゚ -゚)「ぎょにそだよな?ぎょそなんて妖怪だろ?」
(`・ω・´)「え、えっと……」
(`・ω・´)「魚肉練り棒」
('A`)
川 ゚ -゚)
(`・ω・´)
('A`)「……まあ、人それぞれだよな」
川 ゚ -゚)「……ああ……」
(`・ω・´)「?」
終わり
,
-
今日の投下はここまで 番外編2は明日投下予定です
余談ですが、ぎょにそはポテトサラダに入れると美味しいです(個人差あります)
-
好きだ
-
愛してる
-
共に暮らそう
-
かわいい
ぎょそじ美味いよな
-
魚肉ソーセージを略して呼んだことが無いわ
-
('A`)「……あ、もしもし叔母さん?うん、ドクオ。この前はありがとう」
('A`)「……うん、そう。お盆の分行けなかったから、久々に行こうかなって。
それで今度の連休のいずれかにそっちの家にもチラッと挨拶に寄ろうって思って……」
(;'A`)「えっ!?いや、確かに暇だけど……そっちの予定は……や、でも……」
(;'A`)「う……わかった。そうさせてもらいます。ありがと……うん。じゃあまた……」ポチッ
川д川『どこか行くんですか?』
('A`)「……あー、今度連休あるだろ。三日くらい家開けることになったから。留守番よろしく」
川д川『あら珍しい。旅行ですか?』
('A`)「旅行というか……」
('A`)「里帰り?」
,
-
番外編2:“元”帰る場所
,
-
───
('A`)「電車で二時間半、バスで三十分。久々に来たがこの街も変わらんな」
('A`)б「……二年ぶりくらいだけどこの家も相変わらずだなぁ。皆元気かな」ピンポーン
『はーい?』
('A`)「あ、ドクオです」
『あら、早かったね!ちょっと待っててー!』
< ガチャッ
('、`*川「ドクオー!久しぶり!」
('A`)「叔母さん、久しぶり。元気そうだね。これお土産」
('、`*川「別にいいのに……ありがと。アンタは相変わらずヒョロいわねぇ。ちゃんと食べてる?」
('A`)「太らない体質なだけでちゃんと食べてるよ」
('A`)(貞子が作ってくれてるからな……)
('、`*川「ま、入って入って!皆待ってたんだから!」
('A`)「あ、うん。お邪魔します」
,
-
('、`*川「アンタが来るって知ってから皆大騒ぎよぉ。パパなんかぜったい会社休むって駄々こねちゃって」
('A`)「悪いことしちゃったな……」
「ドクオ兄ちゃん!」
('A`)「おお、この声はフォック、ス……」
爪*'ー`)「兄ちゃん久しぶり!」
('A`)
('A`)「えっでかっ」
爪'ー`)「あれ?兄ちゃん縮んだ?」
('A`)「お前がでかくなったんだよ」
爪'ー`)「そっかぁ……」
('A`)「成長期こえぇ……俺よりでかいじゃん……負けた気分だわ……」
,
-
('A`)「フォックスはもう高三くらいだったか?早いな」
('、`*川「そうそう、うちは今年上も下も受験生なのよー」
('A`)「そんな大事な時期に悪いな。勉強の邪魔にならんようにするから」
爪*'ー`)「大丈夫!兄ちゃん帰るまで勉強しないから!遊ぼうぜ!」
('A`)「いや勉強はしろよ……」
('A`)「……ん?ヘリカルはどうした?やっぱ忙しいか」
爪'ー`)б「ああヘリカルなら……」
('A`)「?」
,
-
壁|)*
('A`)
('A`)б「あれは……何してんの?」
('、`*川「ハァ……ヘリー!隠れてないでちゃんと挨拶なさい!」
*(;‘‘)*そ
*(;‘‘)*「……う、うっさい!別に私はドクオ兄ちゃんが来ても何とも思ってないから!勉強するし!」
('、`*川「……昨日までやけにそわそわウロウロしてたのはどこのどなたでしたっけ?」
*(*;‘‘)*「はぁ!?それはパパもお兄ちゃんもそうだったじゃん!」
('、`*川「まあそうだけど」
('A`)(……ツンデレ……)
,
-
*(‘‘)*「……久しぶり」プイッ
('A`)「ああ久しぶり。やっぱ中三にもなると大人っぽくなるなぁ」
*(‘‘)*
*(*;‘‘)*「は、はぁぁぁ?ブサイクにそんなこと言われても別に嬉しくないし!私勉強するから!じゃあね!」ダッ
('A`)
爪'ー`)「ごめんな兄ちゃん、アイツ素直じゃないんだよ」
('A`)「……うん知ってる……」
,
-
「ドクオ君!?もう来たのかい!?」
('A`)「……この声は」
(*´・_ゝ・`)「わぁ!ドクオ君だぁ!久しぶり!」
('A`)「叔父さん、お久しぶりです」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`)「いつも思うけどなんで僕だけ敬語なのさ……」
('A`)「距離感が掴めなくて……」
(´・_ゝ・`)「お父さんだと思って接してくれていいのに。むしろお父さんって呼んでよ!パパだよ!」
('A`)「遠慮しておきます……」
(´・_ゝ・`)「寂しい……」
,
-
(*´・_ゝ・`)「あっそうだ!ドクオ君、山の手線ゲームしようよ!やってみたいのに誰も付き合ってくれないんだよ」
(;'A`)「唐突っスね……」
('、`*川「この人最近変なゲームにハマってんのよ……」
(´・_ゝ・`)「楽しそうじゃん……」
('、`*川「やめなさいよパパ。ドクオ疲れてるんだから」
爪'ー`)「つーかすぐ負けて泣くのがオチだろ」
(´・_ゝ・`)「今日は勝つし!必勝法編み出したし!」
('A`)(大人げねぇ……)
('A`)「……まあ、一回だけなら……」
(*´・_ゝ・`)「わーい」
,
-
(´・_ゝ・`)「じゃあ僕からお題出すね」
(´・_ゝ・`)「えー、鯖を味噌で煮込んだ物!」パンパン
(;'A`)「えっ?あ、鯖の味噌煮!」パンパン
(´・_ゝ・`)「えっと……」
(´・_ゝ・`)
(´;_ゝ;`)「負けた……」
('A`)(めんどくせぇ〜〜)
('、`*川「いつもこうなのよ……」
爪'ー`)「この前はジェンガも一発で終わったよな」
('、`*川「たけのこニョッキすらまともに出来ない」
('A`)「なんで弱いのにやるんですか……」
(´・_ゝ・`)「楽しそうだから……」
,
-
('、`*川「あと少しで夕飯できるから、寛いでていいよ。部屋も用意したから」
('A`)「あ、うん。色々ありがとう」
爪*'ー`)「兄ちゃん!ゲームやろうぜ!」
('、`*川「こら、ドクオ疲れてるんだってば」
('A`)「いいよいいよゲームくらい」
爪*'ー`)「やったぜ!」
(*´・_ゝ・`)「僕も混ぜてよ」
爪'ー`)「父さん下手くそだからつまんない。ヘリカルかコンピュータとやってる方がマシ」
(´・_ゝ・`)「酷い……仲間外れだ……」
,
-
('A`)「……ヘリカルもやるか?」
壁|「!!!」
壁|‘)*「……やる」ヒョコ
('A`)「よっしゃ、やり方知らんけど負けねぇぞ」
爪'ー`)「えーやり方知らねぇの?これめっちゃ流行ってるのに」
('A`)「安易な流行には乗らないのが兄ちゃんの生き方だ」
*(‘‘)*「……あの鞄についてるの、この前流行ってたアニメのグッズじゃないの?」
('A`)
('A`)「可愛いものは愛でる。それも兄ちゃんの生き方だ。さ!やるぞ!」
爪'ー`)「えぇ……」
,
-
───
('A`)「───夕飯ご馳走様。美味しかった」
('、`*川「ん、お口に合えばなにより……お墓参りは明日でいいのよね?」
('A`)「ああ。久々に行くから花買ってかないと」
('、`*川「そっか。車はデミタスが出してくれるって」
('A`)「ありがてぇ……」
('、`*川「今日は早く寝て明日に備えな。お風呂も用意してるし」
('A`)「そうするわ。何から何までありがとう。助かる」
('、`*川「何言ってんの。子供が遠慮すんじゃないわよ」
('A`)「子供て……俺とっくに成人してるよ」
('、`*川「おばさんから見ればまだまだガキよ。ほら風呂入った入った」
('A`)「……うい」
,
-
──翌日
('A`)「あぁ……線香臭い……墓場って感じする……」
爪'ー`)「線香の臭いって落ち着かね?俺結構好きなんだよね」
*(;‘‘)*「うぇ〜お兄ちゃんジジクサ〜」
爪'ー`)「俺がジジイなら父さんはとっくに骨だな」
(;´・_ゝ・`)「うぇ!?なんで僕に振るの!?まだピンピンしてるよ……」
('、`*川「はいはい騒がないの。お墓の掃除するわよ」
爪'ー`)「うーい」
,
-
('A`)(……元からわりと綺麗にされてる。そりゃ叔母さん達はちゃんと来てるからな)
('A`)(……あー親不孝者だー欝だー)
('、`*川「こんなもんでいいか。じゃあ花供えて線香あげるわよ」
('、`*川「ドクオ、はい線香」
('A`)「ありがと」
('A`)「……」
( -A-)人
( 'A`)人(…………母ちゃん)
,
-
('、`*川「……もういいの?」
('A`)「ん、近況報告はできたから」
('、`*川「そっか。じゃあ私も……」
('A`)「うん」
('A`)
('A`)(……あ、トンボが飛んでら……もう秋だな……)
(´・_ゝ・`)「ドクオ君」
('A`)「叔父さん。もう終わったんですか」
(´・_ゝ・`)「僕だけ敬語なの寂しいよぉ……じゃなくて、お昼何食べたい?外食しようってママが……」
('A`)「特に希望は無いっスね。近いとこで安ければどこでもいいですよ」
(´・_ゝ・`)「わかった。じゃあ近くのファミレスでいいかな」
('A`)「構わないです」
(´・_ゝ・`)「……じゃあ、行こうか。皆終わったみたいだし……やり残したこととかある?」
('A`)「……もう、無いです。行きましょうか」
(´・_ゝ・`)「うん」
,
-
───夜
爪;'ー`)「えー!兄ちゃんもう明日帰っちゃうの!?一週間ぐらい居なよぉ」
('A`)「俺が来てからお前が勉強してるとこ見てないんだけど?」
爪'ー`)
爪'ー`)「しなくても受かる気がしてきた」
('A`)「じゃあ帰る」
爪;'ー`)「うぇえ……」
('、`*川「あんまりドクオ困らせないの。またいつでも会えるんだから」
*(‘‘)*「……フン、清々するわ!さっさと帰んなさいよ!」
('A`)「だよなぁ。帰るわ」
*(;‘‘)*「えっ!あっいやっ!ちがっ……くはないけど!間に受けちゃうなんて馬鹿じゃないの!馬鹿っ!」
('A`)(ウケる)
,
-
('、`*川「つーことでアンタら子供は寝なさーい。これからは大人の時間なの」
爪;'ー`)「まだ早いじゃん……ゲームしたい……」
('、`*川「受験勉強」
爪'ー`)「はい」
*(‘‘)*「……明日何時に帰るの」
('A`)「お昼くらいかな」
*(‘‘)*「……私が寝てる間に帰ったら許さないんだから!おやすみ!」
爪'ー`)ノシ「兄ちゃんおやすみー」
('A`)ノシ「はいはいおやすみー」
,
-
('、`*川「さて……お酒、飲む?」
('A`)「……ちょっとだけ」
('、`*川「へいお待ち」
('A`)「どうも」
(´・_ゝ・`)「……いやぁ、それにしてもドクオ君が元気そうでよかったよ」
('、`*川「出ていく時なんか酷い顔してたしね。今度こそ死んじゃうんじゃないかって焦ったわ」
('A`)「……心配かけて申し訳ない」
('、`*川「……でも今は本当に元気そう。なんか良い事あった?彼女できたとか?」
('A`)「この顔で彼女できると思います?」
('、`*川「……」
(´・_ゝ・`)「……」
('A`)「流石に何か言えよ心折れる」
,
-
(´・_ゝ・`)「……ドクオ君、人は顔じゃないよ。大事なのは中身だよ」
('、`*川「そうそう」
('A`)「さっきの沈黙の後に言われても何も説得力ないです。むしろ傷が増える」
('、`*川「まあまあ。しかし一人暮らしはどう?やっていけてる?」
('A`)「まあなんとか」
(´・_ゝ・`)「……ここに戻って来てもいいんだよ?部屋は空いてるし……」
('A`)「いや、フォックスもヘリカルもまだまだ学生じゃないスか……それに、今の生活も結構悪くないんスよ」
('、`*川「と、言うと?」
,
-
('A`)「知り合い……っていうか最近なんか色々纏わり付いてくる連中がいて……そいつらの世話が大変で……」
('A`)「単純で、世間知らずで、お人好しで、馬鹿で、騙されやすくて……なんでか俺を慕ってくるんだけど」
('A`)「……でも、嫌じゃないっていうか……なんていうか……」
「……一緒にいて、あたたかいなって、思う、というか」
,
-
('、`*川
(´・_ゝ・`)
('A`)「……?何その目……」
('、`*川「……なんつーか、安心したわぁ」
(´・_ゝ・`)「ドクオ君もやっと、そういう顔できるようになったんだねぇ」
('A`)「?」
('、`*川「あー!心配して損した!ほら飲んだ飲んだ!」グイグイ
(;'A`)「えっちょっそんな飲め……ゴボボッ!」
(´・_ゝ・`)「僕も飲も。ペニサス、おつまみ無いの?」
('、`*川「食いたきゃ自分で買ってきな」
(´・_ゝ・`)「えぇ……」
,
-
───翌日
(; A )「」グッタリ
爪;'ー`)б「……ドクオ兄ちゃんどうしたの……」
('、`*川「いやぁ飲ませすぎちゃったわぁ……」
(´・_ゝ・`)「僕は一応止めたのに……危ないから車で送ってくよ」
('、`*川「……ヘリ!見送りくらいしなさい!」
壁|)*「……フン!壁越しで充分よ……!」
('、`*川「全く……」
(;'A`)「いいよ気にしなくて……じゃあな、フォックス、ヘリカル」
爪'ー`)「うん、今度はそっち遊びに行っていい?」
('A`)
('A`)「……うん……」
爪'ー`)「何今の間……」
,
-
(´・_ゝ・`)「車の用意してきたよ」
('、`*川「じゃ、行こうか」
('A`)「うん」
壁|)*「!」
≡*( ;;)*「ドクオお兄ちゃん帰っちゃやだぁ!」ダッ
(; A )「ごふっ」ドスッ
*(;;)*「やだやだやだやだ!帰るなんて許さないんだから!」
('、`;川「もー!ワガママ癖だけは治らないんだから……」
(;'A`)「……ヘリカル」
*(;;)*「うぇぇん……グスッ……」
,
-
('A`)「……泣くなよ……別に死ぬわけじゃないんだから」
('A`)「またいつでも会えるから、な?泣くなんてヘリカルらしくねぇぞ」
*(;;)*
*(ぅ⊂)* ゴシゴシ
*(‘‘)*「……フン、焦っちゃっただけだし。清々するし」
('A`)「よしよし、次会う時までにもっとツンデレ極めとけよ」
*(‘‘)*「つんでれ?」
('A`)「なんでもない。じゃあ元気でな」
*(‘‘)*「ん……ばいばい、お兄ちゃん」
,
-
───
(´・_ゝ・`)「……ここでいいのかな?」
('A`)「うん、あとは歩いていけるから」
('、`*川「……元気でね。何かあったら連絡するのよ」
(´・_ゝ・`)「またいつでも来てね。ゲームの練習もしとくからまた遊ぼうね!」
('A`)「うん、ありがとう。叔父さん叔母さんも元気で」バタン
< ブロロロ...
('A`)
('A`)「あーなんかどっと疲れが……帰ろ」
,
-
('A`)「……ん?」
( *^ω^)「あ!ドクオ様!ドクオ様がお帰りになられたお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「ドクオ様!お待ちしておりましたわ!」
('A`)「お前らここで何してんの?」
( ^ω^)「ドクオ様の帰りを待ってましたお」
ξ゚⊿゚)ξ「もう心配で心配で……」
('A`)「別にいいのに……まあいいや、帰るぞ」
( ^ω^)「はい!……あ、ドクオ様!」
('A`)「ん?」
ξ*゚⊿゚)ξ「「お帰りなさいませ!」」(^ω^* )
('A`)
,
-
「……ただいま」
番外編2:終わり
,
-
ヘリカルprpr
-
以上でこのお話はとりあえず終わりになります。本編では掘り下げられなかった設定やキャラを出せてよかったです。
改めまして、本作品を応援して下さってありがとうございました!少しでも皆様の心に残れれば幸いです。
-
えっ
えっ
-
さすがに無限には続けられないからね……
乙、叔母さん家の面々もすげー好き
-
ありがとう
番外編を投下してくれてありがとう
フォックスやヘリカルがドクオ家に来て彼らを見たらどうリアクションとるか、考えるだけでもおもしろい。
-
何でドクオにーちゃん様付けされてんの…ってドン引きされそう
-
ドクオ教の教祖になってるなんて知られたら...
-
教祖ってより信仰の対象?
FSMにおけるスパゲッティ・モンスターみたいな
-
乙っ!
-
テレビ『───街はハロウィンの仮装で大変賑わっています!今、若者の間で一風変わった仮装が───』
('A`)「……ハロウィン……ハロウィンねぇ……最近すげー流行ってんな……あんま知らんけど」
('A`)「…………まー暇だし、アイツらと戯れてやりますかね」
,
-
ハロウィン特別番外編
『夜道を照らすカボチャの灯火』
,
-
( ´_ゝ`)「むむ、ドクオさんだ」
(´<_` )「おや、本当だ。ドクオさんこんにちは」
('A`)「おお、流石兄弟だ。ちょうどいいところに」
(´<_` )「何か御用でしょうか?」
( ´_ゝ`)「俺らに出来ることなら、なんなりと申し付けてくださいね!」
('A`)「大した用じゃないんだが……“トリックオアトリート”って言葉は知ってるか?」
(´<_` )「とりっく……?何かの呪文ですか?」
('A`)「呪文……まああながち間違いではないかな……実は三日後、ハロウィンっていうイベントがあるんだがな───」
,
-
('A`)「───と、いうイベント……なんだが……」
( *´_ゝ`)+「ほあぁ……めっちゃ楽しそうです!!俺もやりたい!」ワクワク
+(´<_`* )「はぇー……そんな素敵な行事が人間の世界にはあるんですね!」ワクワク
('A`)「ああ……予想通りの反応ありがとう。そこで、このアパートでも簡単にやろうかなと」
(´<_`* )「え!ほんとですか!?やったぁー!!」
( *´_ゝ`)「やったぁー!!」
('A`)「口調に似合わず感性とか子供っぽいよなお前ら……まあ子供なんだけど」
,
-
('A`)「まぁ、そういうことだから。ブーン達にも教えてやってくれねぇかな。そんで三日後の晩、仮装して俺の家に菓子取りに来いって。まあ仮装つっても適当なのでいいからな」
( *´_ゝ`)「分かりました!」
(´<_`* )「伝えておきます!」
('A`)「おう、頼んだ」
( *´_ゝ`)「うはー!!どうしよう弟者!何に化けようか!」
(´<_`* )「ゾンビとかどうだろうか!いや、吸血鬼もいいな!」
('A`)
('A`)「……子供の無垢な純粋さが、汚れた俺の心を突き刺すよ……」
,
-
───
('A`)「つー訳でお菓子買い溜めしに行こうかなって。何がいいかね?無難に飴とか?流石にチープかな……実際にハロウィンやったことないからよく分からなくて……」
川д川
川д川『そういうのは思い付いた当日に言ってくれなきゃ困ります。ハロウィン明日じゃないですか』
('A`)「言おう言おう思ってすっかり忘れてたわーたははー」
川#д川『たははじゃないです!』
('A`)「ごめんなさい……」
川д川『全く……私が作りますから材料買ってきてください』
('A`)「え?作るの?」
川д川『色々買うくらいなら作っちゃった方が楽ですよ。多めに作れば足りなくなることも無いでしょうし』
('A`)「あー……なるほどね……」
,
-
川д川『というわけで、材料のメモ書くんでそれを買ってきてくれませんか?あと入れる小袋も』
('A`)「おう、なんかいつもわりぃな」
川д川『家賃払わず住まわせてもらってるんで、それくらいはしますよ』
('A`)「でもまあ感謝してるよ……なんかこうしてると嫁GETできた感あるからな」
川д川『誰が嫁じゃ調子乗んなブサイク早く買い出し行ってこんかい』
('A`)「やだこの子怖い……いってきます」ガチャッ
川д川
川д川 ……
川;д川……イヤイヤ……ゼッタイナイカラ……ユウハンツクロ
,
-
───
('A`)「ただいま……重い……」
川д川『おかえりなさい。机の上置いといてください』
('A`)「……カボチャなんか買って、何作んの?煮物?」
川д川『そんな訳ないじゃないですか……ちゃんとお菓子作るんで安心してください』
('A`)「へー……お菓子なんか出来るもんなんだな」
川д川『最近はハロウィンの時に季節モノ限定で出されたりはしますね』
('A`)「ふーん……ま、貞子ならなんでも美味く作れんだろ。期待してるぜ」
川д川
川*д川『頑張ります』
('A`)「おうよ」
,
-
───
('A`)「つーわけでハロウィン当日。お菓子の用意も完璧だぜ」
川*д川『皆さんどんな仮装で来ますかね!』
('A`)「どうだろうなー……まあ頓珍漢なのが絶対一人はいるな」
< ピンポーン
('A`)「お、一番手は誰じゃろなっと」ガチャッ
( ∵ )「と、とりっくおあとりーと!なのである!」
( ∵ )「とりっこおーとりーとっ!」
,
-
('A`)
('A`)「ロマとデレだな?」
(;ФωФ)「ば、バレたのである!」バサッ
ζ(゚ヮ゚*ζ「バレちゃったー!」バサッ
('A`)「いや、仮装は解かなくていいんだぞ……まあいいや、ほらお菓子」
( *ФωФ)「おかし!……ドクオ様、これはなんでありますか?」
ζ(゚ー゚*ζ「パンみたい!」
('A`)「あー……えっと、これは……パウンドケーキ?だっけ?」
川д川『カボチャのパウンドケーキですよ』
('A`)「そうそう、カボチャのパウンドケーキだ」
,
-
( *ФωФ)「かぼちゃのぱうんどけーき……!楽しみなのである……!ありがとうございます……!」
ζ(゚ヮ゚*ζ「ありがとーござますっ!」
('A`)「おう、またな」バタン
川*д川『子供らしくて可愛い仮装でしたね』
('A`)「あれくらいがベストだよなー」
<ピンポーン
('A`)「来た来た。はいよーっと」ガチャッ
川 ゚ -゚)「“取り憑くのは鳥居”!!ドクオ!菓子よこせ!」
('A`)
('A`)「私服で来た馬鹿がいた……合言葉もロクに言えてねぇ……」
,
-
('A`)「んー……一応聞くけど、仮装の意味わかるか?」
川 ゚ -゚)「む?化け物みたいな格好をするんだろう?」
('A`)「……まあ、合ってるけどさ……」
川 ゚ -゚)「だから羽は出したままだぞ。天狗っぽいだろう?」バサッ
(;'A`)「おまっ!!騒ぎになったらどうすんだ!!見られなかっただろうな!?」
川 ゚ -゚)「……実は今アパート前で人間二人に出会したんだが、『っべーまじぱねーっクオリティマジ神じゃん!』とか言われたんだ……全体的にどう言う意味なんだ?」
('A`)
('A`)「……そうか……そうだよな……ハロウィンでよかった」
川 ゚ -゚)「?」
('A`)「いや、なんでもない……はいお菓子」
川*゚ -゚)「菓子!もしや貞子のか!?」
('A`)「貞子の」
川*゚ -゚)「貞子!貞子の菓子好きだぞ!ぎょにそぐらい好きだ!」
('A`)「伝えとくよ。そんじゃな」
川*゚ -゚)「ああ!じゃあな」
,
-
('A`)「……ですってよ貞子さん。よかったな」
川*д川 キャーッ
('A`)「照れとる照れとる」
< ピンポーン
('A`)「間髪入れずに来たな。はいはい」ガチャッ
( キ。_ゞ")「あ゛……あ゛あ゛……ぐぁ…………どりっぐ……おあどりーど……」フラフラ
(。<_〃メ )「ヴォ……ど、りっぐお……あ……どりー……ど……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛………」フラフラ
('A`)
('A`) バタン
,
-
「…………えっ!?ど、ドクオさん!?」
「俺達ですよ!開けてください!」
('A`)「…………」ガチャッ
(;キ。_ゞ")「……まさか何も言わず閉められるとは……これ、駄目だったでしょうか……」
('A`)「いや、悪かった……めっちゃ驚いて思わず閉めちゃったわ……何そのクオリティ……化けの技術上がった……?」
(。<_〃メ*)「!!驚いていただけたんですか!?」
('A`)「うん……いやマジビビったわ……何もそこまで本格的にしなくとも……お前らすげぇよ……」
(*キ。_ゞ")「弟者!やったな!」
(。<_〃メ*)「ああ!フフ……修行をした甲斐があったというものだな……」
('A`)「……まあ、お前ら狐はそういうモンだよなぁ……ほれ、お菓子。精進しろよ」
(*キ。_ゞ")「ありがとうございます!」
(。<_〃メ*)「頑張ります!」
('A`)「おう……それ、誰かに見られる前に早く帰れよ……?」バタン
,
-
('A`)「すげぇクオリティで来たわ……あれは仮装の範囲内だろうか」
川;д川『たぶん……』
('A`)「狐はやっぱ化けるのが上手いわな。つーかそもそも、ブーン達ってなんで人間に化けられるんだろうな?」
川д川『ああ、年初めに近くの山で人間の祭を模した行事を毎年やってるので、多分それで化けられるのでは?』
('A`)「何それ……初めて知ったんだけど」
川д川『他の地域は知りませんけど、この辺の動物は皆人間の姿で参加しますよ』
('A`)「はぇー……動物もおもしれぇ事やってんなぁ」
,
-
< ピンポーン
('A`)「おお来たな。皆律義にバラバラで来るなぁ」ガチャッ
(´>ω・`)「やァ!Trick or Treat!お菓子くれなきゃァ悪戯しちゃうゾ☆」
('A`) バタン
「……アレェ?客人を締め出すとは、チョット礼儀がなってないんじゃないカナァ?」
('A`)「ショタコンは呼んだ覚えありません今すぐ帰れクソ犬」
「マァー酷い言い草だネ。そうそう、実を言うとロリコンも一緒にいるんだヨ」
「は?てめぇ言うんじゃねぇよ。折角隠れてたのによ……」
「エーなんでー?……ア、もしや闇夜に紛れてお菓子を掠め取るつもりだったのカナー?ヤレヤレ、君はホントに野蛮だネェ」
「ンだとてめぇこのクソ犬野郎!!ぶっ殺すぞ!!!」ガタンッ
(#'A`)「おいうちの前で喧嘩すんのやめろやクソ犬猿コンビィ!!」ガチャッッ
,
-
(´・ω・`)「ヤ、家人が出てきてくれたヨ」
( ^"ν^)「ケッ……」
('A`)「……何しに来たんだよ。つーか無駄に衣装凝ってんなお前ら。吸血鬼か?」
(´-ω・`)「ご名答、今宵の僕らは吸血鬼コンビだヨ。なかなか洒落てるデショ?……野蛮な猿には勿体無いけどネ」
( #^ν^)「あ゛ぁ!?てめぇが着せたんだろうが!俺だってこんなん着たかなかったわ!」
('A`)「喧嘩やめろ言うとるやろが」
(´・ω・`)「オット失礼。いやネ、ここでHalloween Eventがあると聞いたモンだからサ……アノ可愛らしい子猫ちゃんと子狐の双子ちゃん達は?」
('A`)「やっぱアイツら目当てか……もう帰ったぞ」
(´・ω・`)「一足遅かったかァ」
( ^ν^)「……デレたんは……?」
('A`)「帰った」
( ^"ν^)「チッ……やっぱ来るんじゃなかった……小っ恥ずかしい思いさせやがって……」
,
-
('A`)「…………まぁいいや。はいこれ」
(´・ω・`)「オヤ?コレは……」
( ^ν^)「……甘い匂いすんな。菓子か?」
('A`)「カボチャのパウンドケーキ。一応そういう行事だし、お前らにもやるよ。感謝しろ」
(´・ω・`)「ヤァヤァ!これはとても美味しそうだネ。有難く戴こうじゃァないか?ネェ、ニュッ君?」
( ^ν^)「……フン、貰っといてやるよ」
('A`)「おう、その代わり子供達に悪戯すんのはもうやめろよ」
(´-ω・`)「……考えといてあげるヨ」ザッ
( ^ν^)「……じゃあの」ザッ
('A`)「やっといなくなった……つーかアイツら絶対懲りてねぇな……」バタン
,
-
('A`)「あと来てないのはブーンとツン、シャキンに姉者かぁ」
川д川『お菓子、余裕で足りましたね』
('A`)「そうだなー、なんとか無事終わりそうでよかったわ」
< ピンポーン
('A`)「はいはい、残りのうちの誰かなー」ガチャッ
(;`・ω・´)「えっと……とりっく、おあ、とりーと……でござる」
('A`)
('A`)「……侍?」
,
-
(;`・ω・´)「そ、その、拙者、仮装というものがよく分からず……とりあえず丁髷の被り物と、自前の木刀と着物にしたのでございますが……」
('A`)「いやめっちゃ似合ってるわ……最高に似合ってる……」
(*`・ω・´)「光栄でございまする……!」
('A`)「ほんともう……丁髷とか全然違和感無いわ……初めから付けてたのかってくらい馴染んどる……はい、お菓子」
(*`・ω・´)「おお!良き匂いがしますな……有り難き幸せ……!」
('A`)「来年新撰組のコスプレやろうぜ。手伝ってやるからさ」
(`・ω・´)「こすぷれ……?ええ、拙者などでよければ喜んで!」
('A`)「そりゃあ楽しみだ。じゃあなー」バタン
,
-
川д川『シャキンさん、違和感無かったですね』
('A`)「元がアレだから何にも違和感ない。私服にされても馴染んでると思うわ」
川д川『戦国武将みたいなのも似合いそうですよね』
('A`)「あー確かに。そういうアニメのコスプレさせて、コミケ連れてってみてぇなぁ……」
川д川『ドクオさんコミケとか行かれるんですか?』
('A`)「行かねーよあんな人いっぱい居るとこ……遠いし……通販だよ通販」
川д川『…………何買われるんですか?』
('A`)「……そりゃあ、お前……健全な男子が買うものつったら…………ねぇ?」
川д川『……聞かなかったことにします』
('A`)「あざーっす!」
,
-
<ピンポーン
('A`)「はいはいよーっと」ガチャッ
l从*・∀・ノ!リ人「じゃじゃーん!!妹者はまじょっこなのじゃ!とりっくおあとりーと!なのじゃー!」
('A`)
('A`)「随分と可愛い魔女子さんだなぁおい。ロリコン帰っててよかった……」
l从・∀・ノ!リ人「?」
,
-
∬´_ゝ%)「Trick or Treat!私も居ますわよ、ドクオさん?」
('A`)「こっちは血塗れナースか……胸元から見える谷間もさることながら、ミニスカから覗く太腿もたまらんな……色々搾り取られたくなる……」
∬´_ゝ%)「フフ……満足して頂けたようで、狐冥利に尽きますわ。……突然二人で来ちゃってごめんなさいね。
この子も付いて来たがっちゃって……私は何も要りませんから」
('A`)「いや、結構量作ってもらったから構わんよ。ほれお菓子」
l从*・∀・ノ!リ人「わぁ!!ありがとうございますなのじゃー!」
∬*´_ゝ%)「そんな、私の分まで……ありがとうございます……」
('A`)「気にすんなよ。イイもん見れたしな……へへ……」
∬´_ゝ%)「あら、それならもっと過激な姿も見せて差し上げましょうか?…………ベッドの上で」ボソッ
('A`)
('A`)
('A`)「…………暗いから気を付けて帰るんだぞ」
∬´_ゝ%)「……理性と本能、大分長いこと争ってましたわね……」
,
-
l从*・∀・ノ!リ人「ドクオさん!ありがとーなのじゃ!またね、なのじゃ!」
('A`)「ああ、いつでも遊び来ていいぞ」
∬´_ゝ%)「ではまた今度……お菓子、ありがとうございました」
('A`)「おー、そんじゃあのー」バタン
川д川
('A`)
('A`)「……そんな目で見るなよ…………お前の目につかないとこでこっそり処理するからさ……」
川д川『万が一私の目の前で変な事したら後頭部に焼けたフライパン投げつけますから』
('A`)「ひゅー!こえー!幽霊なのに物理で殺す気満々だよ!」
,
-
< ピンポーン
('A`)「ようやく最後の客かな。はいよっと」ガチャッ
( *^ω^)「ドクオ様!トリックオアトリートですお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「トリックオアトリートですわ!」
('A`)「……神父にシスターね……確かにお前ららしいわな。随分と本格的な感じするけど、どっかで買ったのか?」
( ^ω^)「いえ、僕のサイズがなかなか見つからなかったので、小物以外はほぼ自作ですお!」
(;'A`)「自作!?三日しか経ってないのに!?」
,
-
ξ゚⊿゚)ξ「ええ、ついでに私のも二人で作って、余った布でロマネスクとデレの衣装も……」
('A`)「ああ、アレ余り布で作ったのか……つー事は四人分かよ……すげぇ時間かけたな……大変だったろ?」
( *^ω^)「ドクオ様のことを思えば全然大したことじゃありませんお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「ドクオ様直々の招待ですもの!寝る間を惜しんで張り切りましたわ!」
('A`)
('A`)「なんか罪悪感……ごめんな……」
ξ゚⊿゚)ξ「「?」」(^ω^ )
,
-
('A`)「いや……それにしても三日でこれはすげぇよ。売り物にできるわ」
ξ*゚⊿゚)ξ「ドクオ様にそんなに褒めていただけるなんて光栄ですわ……!」
('A`)「……来年はもっと早くから告知しとくべきだな……それにしてもこの服、今日の為だけとか勿体無いな……」
( ^ω^)「それについては御心配にはおよびませんお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「私達、年明けの山のお祭りでこれを着て、ドクオ様の素晴らしさを布教しようと思ってますの!」
('A`)
( *^ω^)「あ!なんならこの格好で人間への布教を始めてもいいですおね!手始めに商店街の入口付近で……」
(;'A`)「待って待って!それは駄目!せめて動物相手だけにして!お願い!」
,
-
(;^ω^)「な、なんでですかお……?ドクオ様の偉業はもっと知られてもいい筈……」
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーンの言う通りですわ……ドクオ様は人間、いや世界で最も尊いお方ですのに……」
('A`)「思った以上に神格化が進んでる……うーん……あ、そうだ」
('A`)「えー……あのさ、俺は目立つのが苦手でさ……その、そういうのはちょっと恥ずかしいんだ。せめて人間の世界では普通に暮らしたいっていうか……」
('A`)「というかそんな事したらお前らの事も知られちゃうだろ?せめて人間には秘密にしとこう、な?」
( ^ω^)
ξ゚⊿゚)ξ
( ;ω;)
ブワッ
ξ;⊿;)ξ
('A`)「あっ……」
,
-
( ;ω;)「おお……ドクオ様……そんな、潔白で謙虚な御心をお持ちになられてるなんて……僕は改めて心を動かされましたお……」
('A`)「いや、そんな大層なモンじゃなくて……」
ξ;⊿;)ξ「いえ、良いのです……謙遜せずとも私達には分かっておりますわ……ドクオ様が私達を想ってくださっている事を……なんと慈悲深いお方でしょう……」
('A`)「や……あの……うん、もうそんな感じでいいや、うん……」
( うω;)「分かりましたお……ドクオ様がそれを望むなら……僕達はそれに従いますお……」
ξぅ⊿;)ξ「せめて、動物達への布教に励みますわ……どうか、哀れな我らを見守っててくださいまし……」
('A`)「…………神格化が更に深刻になってしまった……」
,
-
('A`)「あ、ほら、お菓子やるから泣きやめよ……貞子のだから美味いぞ」
( ;ω;)「おぉ……施しまで……どこまでも慈悲深い……グスッ」
('A`)「もっと泣いてしまった……いやこれそういうイベントだから……それじゃあな」
( ;ω;)「ありがとうございますお!恩も信仰心も、僕達は一生忘れませんお!」
ξ;⊿;)ξ「ドクオ様への祈りは欠かさず続けていきますわ!」
('A`)「そんな重く考えなくていいから……ありがとな、バイバイ」バタン
川д川『……本当に愛されてますね』
('A`)「あそこまで行くと羞恥心が勝つよ……気持ちは嬉しいけどさぁ」
川д川『嬉しいならいいじゃないですか』
('A`)「物事には限度ってモンがあるのだよ、貞子君」
,
-
('A`)「お菓子も丁度数足りたなー。よかったわ」
川д川『……ドクオさん』
('A`)「何?」
川д川『……なんか、言う事ありません?』
('A`)
('A`)「…………お前に似てる女優が載ってるエロ本、押し入れに隠してるのバレちゃった?いや違うんだよ、似てるなーって思ってたら無意識にレジ持ってっちゃってて」
川д川『次回答間違えたらそれ燃やしますね』
('A`)「こっっわ!!!えー……?……あ、」
('A`)
('A`)「…………俺仮装してないけど、いいの?」
川д川『思いつきました?じゃあ言ってみてください』
,
-
('A`)「……“トリックオアトリート”」
川д川
川д川『はい、どうぞ』
('A`)「……わざわざ残しといてくれたのかよ」
川д川『ハロウィン、やったことないんでしょう?まあ私も初めてやりましたけど。楽しかったんで、あげます』
('A`)「……食ってもいい?」
川д川『どうぞ』
('A`)「……うまい。本当にカボチャってお菓子にも使えるんだな」モグモグ
川д川『スイーツ疎すぎません……?他にもクッキーとか作れるんですよ?』
('A`)「へぇー……」
,
-
('A`)「お前本当に料理とか作んの上手いよな。生きてたら店開けてただろ。たぶん俺毎日通ってるわ」
川д川
('A`)「あーいや、すまん。でもうめぇんだよ。毎日誰かに料理作ってもらえるのってやっぱ嬉しいわな……改めて実感したわ」
('A`)「いつもありがとな」
川д川
川*ー川『どういたしまして』
('A`)「ん」
,
-
川д川『……カボチャ余ってるけど何食べたいですか?明日のご飯にしちゃいます』
('A`)「煮物」
川д川『煮物以外選択肢無いんですか。シチューとかグラタンとか……』
('A`)「あー……それしか思い付かんかったし……」
川д川『あ、あとさっき言ってた雑誌燃やしますね』
(;'A`)「なんでだよ!答え間違えなかっただろ!」
川д川『いや、そもそも無意識とは言え私に似てるってだけで買ってきたドクオさんがなんか気持ち悪かったんで……』
(;'A`)「理不尽だ!!」
川#д川『うっせぇ!貴様も燃すぞ!』
(;'A`)「こ、こわっ!!悪かったってばぁーー!!!」
ハロウィン特別番外編:おわり
,
-
ハロウィン特別番外編でした。ありがとうございました!
HAPPY HALLOWEEN!!
-
おつ!
-
貞子かわいい
>>1がその気ならいくらでも番外編書けるな……
-
乙乙
相変わらず皆可愛い
-
おつ
みんな微笑ましくってニヤニヤしちゃう
-
何回も読み直しちゃうなぁ
-
クリスマスも期待してるぜー
-
今さら続きやってんの気づいた嬉しい!
-
ζ(゚、゚*ζ「くりすます?」
∬´_ゝ`)「ええ、良い子にしてた子供達の元にサンタクロースが来る日よ」
( ФωФ)「さんたくろーすとは何であるか?」
∬´_ゝ`)「赤い服を来たお爺さんで、ソリに乗って世界中を飛び回るんですって」
(;´_ゝ`)「それって疲れないのか?くりすますっていうのは一日だけなんだろう?」
∬´_ゝ`)「うーん……何人もいるんじゃないかしら。ほら、郵便配達のお兄さんもいっぱいいるし……」
(´<_` )「そもそもそのさんたくろーすっていうのは、何をしに来るんだ?」
∬´_ゝ`)「人間の子供達にプレゼントを配るんですって。立派よねぇ」
,
-
l从・∀・ノ!リ人「狐や子猫のもとには来ないのじゃー?」
∬´_ゝ`)「残念ながら来ないけど、代わりに私達がお菓子を買ってあげるわね」
( ´_ゝ`)「……人間でも、大人には来ないのか?」
∬´_ゝ`)「ええ、そうよ」
(´<_` )「ドクオさんも?良い人なのに?」
∬´_ゝ`)「そうねぇ……」
( ФωФ)「なんと……悲しいのである……」
l从・∀・ノ!リ人「大人って大変なんじゃなぁ」
ζ(゚ー゚*ζ「……じゃあさ、じゃあね、おねえさん」
∬´_ゝ`)「なぁに?」
,
-
ζ(゚ー゚*ζ「わたしがさんたくろーすになってぷれぜんとあげたら、どくおさまよろこぶかなぁ?」
∬´_ゝ`)「……あら」
( *´_ゝ`)「それいいなぁ!楽しそうだ!」
(´<_`* )「俺達もやりたい!」
( *ФωФ)「我輩も!賛成なのである」
l从*・∀・ノ!リ人「さんたくろーすは沢山いても良いのじゃ!」
∬*´_ゝ`)「まあまあまあ……随分楽しそうねぇ……」
,
-
年末年始特別番外編①『幸福のクリスマスプレゼント』
,
-
(;'A`)、;'.・「ぶぇっくしょーい!!」
(;'A`)「うぅ……風邪かな……それとも美女が俺の噂でもしてるのかな……へへ」ズズ
川д川『後者は絶対無い』
('A`)「そんな断言しなくたっていいじゃんかよ……」
川д川『そんなことあったら地球滅亡の前触れですよ』
('A`)「こいつ結構言うよな……テレビ付けよ」ポチッ
テレビ『───ご覧下さい!街はクリスマス一色で───』
('A`)「うわぁ……どこもかしこもクリスマスで浮かれてやがるぜ」
川*д川『クリスマスの雰囲気って楽しいですよね』
('A`)「俺はなんとも思わん……」
川д川『あっ……』
('A`)「そういうリアクションわざわざ書くのやめろって……書かなくとも伝わるから……強調されるから……」
,
-
('A`)「けっ……いいよ別に……俺はそろそろ行くとこがあんだよ」
川д川『ついにハロワ行くんですか?』
(;'A`)「行かな、や、やめろよ……ちょっと気にし始めてんだから……ちげーよ、ペットショップ行くんだよ」
川д川『ペットショップ』
('A`)「そうそう、動物共へクリスマスプレゼント配らなきゃ……大したもんじゃないけど」
川д川『私、ドクオさんのそういうお人好しなとこは好きですよ』
('A`)「惚れてもいいんだぜ?」
川д川
('A`)
('A`)「いやなんか書けよ」
,
-
('A`)「もーいいもん!さだちゃんのいじわる!どっくん拗ねた!」
川д川『うわっ……』
('A`)「そういうことは書くのに……コンビニ行くけどなんか必要なモンある?」
川д川『それなら塩と醤油が切れそうなので、スーパーで買ってきてもらえると助かります』
('A`)「分かった、いってきまーす」バタン
川д川ノシ
川д川 ……ユウハンノヨウイシナキャ
<ピンポーン
川д川 ? ガチャッ
∬´_ゝ`)「どうも貞子さん、忙しかったかしら?」
川д川『そんなことないですよ……ドクオさんいませんけど、文字読めましたっけ?』
∬´_ゝ`)「読めますわよ、というか読めるから私が来たの」
川д川 ??
,
-
∬´_ゝ`)「───ということで、子供達だけじゃなくて皆も何かプレゼントを渡したいってことになって……」
川д川『ははぁなるほど……』
∬´_ゝ`)「何か、ドクオさんが欲しい物とか分からないかしら……」
川д川『欲しい物……』
───
('A`)『あー!彼女欲しいーー!!この際セフレでも良いーー!!!』
('A`)『はぁー……セックス……いっそのこと風俗……いやそれは最後の手段だな……』
('A`)『百合もいいけど抜くならやっぱり単体だよな……もっとこの子のエロ本増えないかな……』
───
川д川
川д川『ちょっとわからないですね……』
∬´_ゝ`)「…………なんか間がありましたけど……」
,
-
∬´_ゝ`)「うーん……どうしたものかしらねぇ」
川д川『なら今夜、さりげなく聞いてみますね』
∬´_ゝ`)「助かりますわ、こちらでも今交代制で尾行してて」
川д川『尾行ですか』
∬´_ゝ`)「ええ、動物は一見分かりにくいから楽ですわね……では失礼。ありがとうございました」バタン
川д川
川*д川←ちょっとワクワクしてる
,
-
───アパート裏
( ´_ゝ`)「姉者、なんか分かったか?」
∬´_ゝ`)「ううん、残念ながら……」
(´<_` )「うーん……貞子さんでも分からないのか……」
川 ゚ -゚)「ただいま」バササッ
( ´_ゝ`)「クーさんおかえり」
(´<_` )「何かわかったか?」
川 ゚ -゚)「いや……あ、コンビニの窓のとこでなんか見てたぞ。紙の束みたいなの。あれが欲しいんだろうか」
∬´_ゝ`)「…………たぶんそれは違うと思う……」
川 ゚ -゚)「?」
,
-
川 ゚ -゚)「もういっそのことドクオに聞いた方がいいんじゃないか?」
(;´_ゝ`)「それは駄目!」
(´<_`;)「プレゼントにはサプライズが必要なんだ!」
川 ゚ -゚)「さぷら……?そうなのか」
∬´_ゝ`)「狐の悲しい性なのよ……ごめんなさいね」
川 ゚ -゚)「かまわんぞ、烏は寛容なんだ」
( ´_ゝ`)「……え……?」
川 ゚ -゚)「なんか文句あるか?」
(;´_ゝ`)「ないですっ!」
,
-
川 ゚ -゚)「まあいい、そろそろ帰ってくるだろう……ほら」
(´<_` )「あ、ほんとだ」
川 ゚ -゚)「よし、ちょっと話しかけに行ってくる」
∬;´_ゝ`)「えっ……大丈夫なんですか?」
川 ゚ -゚)「ああ、平気だ。……おーいドクオー!」
(;´_ゝ`)「……心配だな」
(´<_`;)「いや、流石にクーさんも分かってるとは……」
川 ゚ -゚)「今度のくろすまーすなんだがな───」
(; _ゝ )「ほらやっぱり!」ダッ
( <_ ;)「ダメだったか……!」ダッ
∬;´_ゝ`)「クリスマスとサンタクロース混じってるわね……」
,
-
───公園
川 ゚ -゚)「ぎょにそ貰う代わりにくろすまーすまでドクオと接触禁止になった……」モグモグ
(`・ω・´)「くろすまぁすまでの辛抱でござるよ……」モグモグ
川 ゚ -゚)「まあ別にいいんだが……胡桃が食えないな……」
(`・ω・´)「うーむ……拙者にあの面妖な道具が使いこなせれば良いのだが……」
(;ФωФ)(……くろすまーす……?クリスマスじゃなくて……?)モグモグ
川 ゚ -゚)「ところでロマは何か良い案は無いか?プレゼントする物」
(;ФωФ)そ「えっ!?我輩!?……うーん……あ、ならば手作りはどうであるか?」
(`・ω・´)「手作りとな?」
( *ФωФ)「うむ!我輩の父と母はよく色んな物を作るのである!この手袋も、母が作ってくれたのであるよ!」
川 ゚ -゚)「なるほど……貞子も菓子を作るしな」
,
-
l从・∀・ノ!リ人「なんか決まったのじゃー?」ヒョコッ
(;ФωФ)「うおっ!?妹者、どこに行ってたのであるか?」
l从・∀・ノ!リ人「デレと情報集めにしょーてんがいに言ってたのじゃ」
ζ(゚ー゚*ζ「しょーてんがい!」
(;`・ω・´)「ふ、二人で行ったのでござるか……?何か、おかしな者に話しかけられたり……」
ζ(゚ー゚*ζ「ううん!あ、でもね」
( ノ*^ν^)ノ「ふひひひ幼女が二人おるわうっひょおおおお」
l从・∀・ノ!リ人「なんか変な猿は付いてきた」
(;ФωФ)「oh……」
,
-
川#゚ -゚)「貴様クソ猿!!デレのみならず妹者にまで手を出す気ならただじゃ済まさんぞ!」
(;^"ν^)「げぇ!あん時の馬鹿カラスじゃねぇか!失せろババア!」
川#゚ -゚)「なんだとクソ猿風情が!!馬鹿もババアも訂正しろ!!!」
(;`・ω・´)「お、落ち着けクー殿!無益な喧嘩は宜しくない……」
(´・ω・`)「まァまァ兄さん、面白そうだから見てようヨ」
(;`・ω・´)「いやそんな悠長な───」
(`・ω・´)
(#`・ω・´)「ショボン貴様ぁ!!どこへ行っていた!あの時の罰はまだ済んでおらぬぞ!」
(´>ω・`)「テヘペロ」
(;ФωФ)「あぁ……収拾つかなくなるのである……」
,
-
(´・ω・`)「まァ落ち着いてヨ、僕らはもう君達に変なちょっかい出す気はもう無いヨ。ねェ、ニュッ君?」
( ^"ν^)「…………フン」
川 ゚ -゚)「ほんとか?」
(´-ω・`)「……彼らの甘い賄賂に免じてネ」
( ФωФ)「?」
(´・ω・`)「まァそれはともかく、さっき商店街で偶然彼女達を見かけてネ、危なっかしいから声をかけたんだヨ。そしたらなかなか面白そうなことしてるからサ」
(`・ω・´)「邪魔をする気じゃあるまいな?」
(´・ω・`)「やだなァ、ちょっかい出さないって言ったじゃないか兄さん。むしろ協力してあげようと思ってネ」
( ФωФ)「協力……?」
(´・ω・`)「そう、人間文化にとても詳しいこの僕が、君らのSurpriseを手助けしてあげるヨ」
,
-
───
(;>A<)、;'.・「ぶろっきしょおおおい!!」
(;'A`)「うぅ……マジで風邪ひいたかな……なんか羽織るもんあったっけ……ジャージでいいや……」ズッ
川;д川『ちょっと、本当にそれで大丈夫ですか?』
('A`)「へーきへーき、学校ジャージの強さなめんなよ……あ、穴空いてる……」
川;д川『駄目じゃないですか……もう……押し入れになんか無いんですか……?』ゴソゴソ
('A`)「あったかな……あっ!貞子!そこは駄目……」
川д川
('A`)「…………てへ」
川д川『……隠す場所ワンパターンすぎませんか?また押し入れって……他に隠す場所無いんですか?』
('A`)「え?」
川д川
('A`)「……あっ」
川д川『他にもあるんですね』
(;'∀`)「えへへへへ……」
,
-
川д川『もういいです、慣れましたよこの性欲魔人が』
('A`)「性欲魔人て……」
川д川『ドクオさんに大魔神の称号なんて烏滸がましいですよ』
('A`)「そもそもそんな称号いらんわ」
川д川『言っときますけど、彼女出来たら多分こんなの許容してくれませんよ。それにドクオさんにそういう人現れたら私この部屋出ていきますし』
('A`)「えっなんでよ。困る……」
川;д川『いや霊体とはいえ同じ部屋に女と住んでるのはまずいと思うんですけど……』
('A`)「じゃあ貞子が俺の彼女になれば解決じゃね?あれ俺天才じゃね?」
川д川
('A`)
('A`)「……いや、だからなんか書けって……冗談なのに恥ずかしくなってくるから……」
,
-
川д川『それじゃ、今から私ちょっと用事あるんで』
('A`)「もうリアクションも無い……いってら」
───流石家
川д川『こんばんわ』スゥッ
∬´_ゝ`)「あら貞子さん」
(;´_ゝ`)「ちょっとびっくりした……えーと、こん……は、んわ?」
∬´_ゝ`)「こんばんわ、よ」
(;´_ゝ`)「ああ、“ば”かぁ……」
川д川『ひらがななら読めるんですね?』
∬´_ゝ`)「そうなんですの、お陰様で……ところで、今来たってことは……」
川д川『ええ、まあ本人が直接言ったわけではないんですが───』
,
-
∬´_ゝ`)「───なるほど……それならちょうどよかったわね」
川д川『そうですね、そういう話が進んでるならよかったかもしれないです。……大変かもしれませんけど』
∬´_ゝ`)「大丈夫ですわ、だって人手が沢山いますもの。それにまだ一週間はありますから」
川д川『なら、いいんですけど。無理はしないでくださいね』
∬´_ゝ`)「勿論。じゃあ貞子さんにはさっき話したようにお願いしますわ」
川д川『分かりました、では失礼します』
∬´_ゝ`)「ええ……あ、そういえば」
川д川 ?
∬´_ゝ`)「なんだかとても楽しそうに見えるけど……良いことあった?それとも気のせいかしら」
川д川
川*ー川『……楽しんでるだけですよ』
,
-
───公園
('A`)「……寒くなってきたなー……」
ξ゚⊿゚)ξ「あら、ドクオ様!こんなところでお会いできるなんて光栄ですわ」
ζ(゚ー゚*ζ「どくおさまー!」
('A`)「よお、外で様付けはできるだけ避けてほしいけど……遊びに来たのか?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん!いきぬき!」
('A`)「息抜き?」
ξ;゚⊿゚)ξ「あっこらデレ!」
ζ(゚、゚;ζ「……あっ」
('A`)「なんかしてんのか?」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっと、その……あ、家事の息抜きにデレと散歩に……」
('A`)「……家事の息抜きで子供と外で遊ぶって大変じゃないか?」
ξ;゚⊿゚)ξ「いえ!そんなことありませんわ……!外の空気は美味しいですから」
,
-
('A`)「ふーん……まあいっか。デレ、俺が一緒に遊んでやろうか」
ζ(゚ヮ゚*ζ「ほんと!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっとデレ!ドクオ様の手を煩わせては……」
('A`)「いーよ慣れてるし。デレー、遊んでやるぞー」
ζ(゚ヮ゚*ζ「やったー!!」ダッ
(; A )「ゴフッ」ドスッ
ξ#゚⊿゚)ξ「デレ!人に飛び込むのはやめなさいとあれほど……」
ζ(゚、゚*ζ「あっ……ごめんなさい……」
ξ;゚⊿゚)ξ「ドクオ様申し訳ございません!お怪我は……」
(;'A`)「あーてて……こんなん慣れてるって。俺がデレの相手してやるからさ、お前は休んでこいよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「……っ!!」
ξ;⊿;)ξ「ああっ……なんと、なんと慈悲深いこと……」ブワッ
(;'A`)「あー!泣くなってー!」
,
-
───
ζ(゚ヮ゚*ζ≡ キャー!アハハ!
('A`;) ≡ ウオォ!ハヤッ!
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ(ドクオ様……本当に慈悲深いお方……御自分だってゆっくり休まれたかったに違いないのに……)
ξ;-⊿-)ξ(ああ駄目……また泣いてしまいそう……ドクオ様を困らせてしまうわ……)
ヾζ(゚ヮ゚*ζ「ママ見てー!たかいたかーい!」
ξ゚ー゚)ξノシ
ξ゚⊿゚)ξ(……恩は、一つ残らず返さなきゃ)
,
-
───
( ^ω^)「そうそう、その調子で編むんだお。猿さんは意外と器用なんだおね」
( *^ν^)「……フン」アミアミ
(´・ω・`)「猿はそれくらいしか能無いからネ」
( #^ν^)「あ゛?」
(;`・ω・´)「ショボン止めぬか、折角和解したと言うのに……」
(´-ω・`)「からかってるだけだヨ」
(;^ω^)「まあまあ……僕はもう子供達とドクオ様にちょっかい出さないなら何も言わないお。でも喧嘩は駄目だお。神の下で無駄な争いは禁忌だお」
(´・ω・`)「神って……まァいいヤ。猫さんはなんでそんな器用なのサ?元飼い猫?」
( ^ω^)「違うおー、たまたま見様見真似でやったらできたんだお」
(´・ω・`)「フーン……才能だネ」
,
-
( ^ω^)「君達はなんで手伝ってくれるんだお?ドクオ様の素晴らしさに目覚めたのかお?」
(´・ω・`)「イヤそういう訳じゃ……面白そうだし、君達にはファッションのフの字も分からなそうだし……あとちょっとしたお礼カナ?」
( ^ω^)「そうかおー……猿さんは?」
( ^ν^)「……別に。暇だったから」
(´・ω・`)「……素直じゃないネェ」
( ^"ν^)「うっせぇな」
( ^ω^)「?」
(`・ω・´)「ブーン殿、ここはどうすれば……」
( ^ω^)「おー、そこはここを通して───」
,
-
───
('A`)「今時のペットショップってすげぇよな、人間が食えそうなモン売ってんじゃん」
川д川『ペット用のスイーツとかありますよね』
('A`)「服もレパートリー豊富だしな……俺の服より高かった……」
川д川『逆にドクオさん高い服持ってるんですか?』
('A`)「失敬な。俺だってブランド物買うんだぜ……ユニ○ロとか」
川д川『典型的な庶民の味方ブランドですね』
('A`)「どうせ外なんて散歩か買い物くらいでしか出ないし……自分で言ってて不健康だなって思うけど」
川д川『散歩出てるだけ健康的じゃないですか』
('A`)「夏は出ないけどな」
,
-
('A`)「あー……こたつ入って暖房つけてもなんか寒く感じる」
川д川『冬ですからね』
('A`)「マジで羽織るやつジャージしかなかったっけ……そんなに服少ないのか俺」
川д川『服に無頓着すぎるんですよ』
('A`)「よく分かんないからなぁ……アウターとかインナーとか」
川д川『最近横文字が増えましたねぇ』
('A`)「俺みたいな奴にもわかりやすくしてほしいよな」
,
-
('A`)「……クリスマスまであと二日かぁ……というか年明けまで後少しじゃん」
川д川『もうあっという間ですね』
('A`)「今年は色んな事ありすぎて早く感じるわ……」
川д川『まあドクオさんは特にそうでしょうね』
('A`)「動物に囲まれたスローライフなんてゲームみたいだな」
川д川『幽霊もいますけどね』
('A`)「いいじゃん楽しければ」
川д川『……今年は楽しかったですか』
('A`)「色々あったけど楽しかったんじゃないか?」
川д川『そうですか。ならよかったです』
('A`)「これで童貞卒業できたら最高だったんだけどな!」
川д川『台無し……』
,
-
───クリスマス当日
('A`)「ふむ……配るもんはざっとこんなとこかな」
川д川『サンタ衣装とか着ないんですね』
('A`)「だっていい年した大人の男がそんなん着てったら恥ずかしいだろ……そもそも事前説明無いし」
川д川『あれ、してないんですか』
('A`)「まあ……たまにはいいだろ」
川д川『……忘れてたとか?』
('A`)
('A`)「さて、行こうかな」
川д川『いやまだ夕方ですよ』
,
-
('A`)「なんで夜に配りに行くんだよ……寒いだろ……」
川д川『サンタクロースは深夜に来るんですけど』
('A`)「彼らは特殊な訓練を受けてるから……」
川д川『まあまあ、クリスマスはやっぱり夜ですし、夜を待ちましょうよ』
('A`)「ああ、性の六時間か……」
川д川
('A`)「そんな冷酷な目で見んなよ……」
川д川『クリスマスくらい下ネタから離れてください』
('A`)「クリスマスほど下ネタが出る日もなかなかないのに……」
,
-
川д川『プレゼント、喜んでもらえるといいですね』
('A`)「まあ大したもんじゃないけどな……動物用のおやつみたいなのばっかりだけど」
川д川『そういうのって気持ちなんじゃないですかね』
('A`)「そうかなぁ……」
川д川『……ドクオさんってイベント好きですよね』
('A`)「え?」
川д川『いや、ハロウィンもクリスマスもなんだかんだ乗り気ですし……』
('A`)「あー……やってみたかったんだよな、こういうの。俺友達いねーし。イベントとか皆で集まったりしてみたくて……」
川д川
('A`)「……なんか、書かれないとそれはそれで寂しい……」
川д川『面倒臭い男ですね』
,
-
('A`)「……もう外も暗いしいいだろ。あんまり遅いとあれだし……」
川д川
川д川『そうですね。いいんじゃないですか?』
('A`)「妙な間が……なぁ、お前何か企んでないだろうな」
川д川『幽霊に企みも何もないですよ』
('A`)「ふぅん……まあいいや。行くか」
< ピンポーン
('A`)「お、誰か来た」ガチャッ
(´>ω・`)「Good evening!」
('A`) バタン
「……僕を見ると扉を閉めるのは君の癖なのカナ?僕はただ、君を呼びに来ただけだというのにサァ」
('A`)「……呼びに来た?」ガチャッ
(´・ω・`)「そうだヨ……いやぁ、君って愛されてるよネェ。こっちだヨ」
('A`)「……?」
('A`)(プレゼントは持ってって帰りに配るか……)
,
-
───公園
('A`)「……公園じゃん」
(´・ω・`)「そうだケド?」
('A`)「よりにもよってこんな日に俺を呼び出してんのは誰だよ……喧嘩なら買わねーぞ」
(´-ω・`)「喧嘩?野蛮だネェ……確かにここは閑散とした冬の公園サ。君以外に“人”の気配は全くないネ。でも」
('A`)「…………??」
(´・ω・`)「僕がこうして指を鳴らせば……」
(´-ω・`)「Come on!!」パチンッ
< ザザザッ!
(;'A`)そ「!?」
「「「ドクオさん(様)!!メリークリスマス!!」」」
,
-
(;'A`)「……えっ?……んん?」
( *^ω^)「ドクオ様!クリスマスですお!クリスマス!」
川 ゚ -゚)「くろす……あれ?くろ……りすまーす……?」
(´<_`;)「だから“クリスマス”だってば……」
l从・∀・ノ!リ人「クー姉さんは結局当日になっても覚えられなかったのう……」
(;'A`)「……えっと、お前ら何してんの……」
∬´_ゝ`)「クリスマスのサプライズですわよ、ドクオ様」
(;'A`)「サプライズ……?おう、確かにビックリしたわ……まさかこんなこと企んでたとは……」
ζ(゚ー゚*ζ「まだあるよ!」
(;'A`)「まだ、って……?」
,
-
( *´_ゝ`)「ドクオさん!これ!はい!」
(;'A`)「おお兄者……なんだこの包み」
( *´_ゝ`)「俺達からのクリスマスプレゼントです!」
(;'A`)「クリスマスプレゼント……?」
( ^ω^)「僕達動物からですお。……気に入っていただけるかは分かりませんけど……」
川 ゚ -゚)「気に入るに決まってる!何せ私も手伝ったのだから……たぶん」
('A`)「……これ、今開けてもいいか?」
ζ(゚ー゚*ζ「あけていいよ!」
,
-
('A`)「……カーディガン……しかもこれってもしかして」
( *ФωФ)「手作り!でありますよドクオ様!」
('A`)「マジか……えっ……すごい……」
ξ゚⊿゚)ξ「私達で手分けして編みましたの。ちょっと、拙いかもしれませんけど……」
(`・ω・´)「ドクオ殿が羽織るものが無く寒そうにしていると、貞子殿が……」
('A`)「………ああ、なるほどな。道理で最近ちょくちょくどっか行ってたのか」
川д川『黙っててすみませんでした』ヒョコッ
(;'A`)「うおっ!いきなり背後から現れんなよ……」
,
-
('A`)「……よく見ると端の方に俺の名前の刺繍があるんだけど。誰だよこんな器用な奴」
(´・ω・`)「あ、それネェ」
( ^"ν^)「クソ犬やめろ」
(´・ω・`)「ニュッ君が入れたんだヨ」
( #^ν^)「クソ犬が……」
('A`)「……なんだよお前……こんな才能あんのかよ……」
( ^ν^)「…………フン」
(´・ω・`)「その色や形なんかは僕が決めたんだヨ。ちゃーんと君に似合うようにネ……彼らだけだと奇抜な色選びそうだし……」
('A`)「俺よりファッションに強い野良犬……」
,
-
l从・∀・ノ!リ人「プレゼントするって提案したのはデレなんじゃよ!それで、皆でさんたくろーすになろうってなったのじゃ!」
('A`)「サンタクロースになる?」
(´<_` )「そうです。だってどれだけ良い子にしてても、人間の大人にはサンタクロースが来ないって姉者が……」
∬´_ゝ`)「ええ、サンタクロースのお爺さんは人間の子供のところにしか来ないって聞きましたので……」
( ´_ゝ`)「でもそれじゃあドクオさんの元には来ないじゃないですか……とても良い人なのに」
( ФωФ)「だからデレがサンタクロースになってドクオ様にプレゼントを渡したい、と……」
ζ(゚ヮ゚*ζ「そうなの!それでね、みんなもやりたいっていってね!がんばったんだよ!」
,
-
(`・ω・´)「子供達の話を聞いて、その心意気に感服いたしましてな……協力に馳せ参じた次第でござる!」
川 ゚ -゚)「楽しそうだしな!さんたくりまーす!……あれ……?」
ξ゚⊿゚)ξ「……そういう訳なのです。この度は寒い中お付き合いくださりありがとうございましたドクオ様……ドクオ様?」
('A`)
('A`)「泣きそう」
(;^ω^)そ「!!?」
('A`)「……いや、うん、ありがとうな……大切に着る……うわーこんなんずるいわ……俺大したもん用意してねぇのにほんと……」
川д川『ドクオさん、気持ちですってば』
('A`)「おう……ほんと……たぶん深夜に泣くわこれ……」
,
-
('A`)「じゃあ、これ……市販の動物用お菓子だけども……クリスマスプレゼント」
ζ(゚ヮ゚*ζ「わぁ!美味しそう!!」
( *ФωФ)「お菓子!!」
('A`)「こんなんでごめんなー、ほら一個ずつ……あ、そうだ猿」
( ^"ν^)「なんだよ」
('A`)「猿って何食うのかよくわかんなくて……お前にはバナナやるよ」
( ^"ν^)「……なんで人間共は俺らをバナナ好きにしたがるんだ……」
('A`)「あ、バナナ嫌いか?一応リンゴもあるけど……」
( #^ν^)「うっせぇ!!バナナもリンゴも好きだよ!!大好物じゃボケ!!」
(´・ω・`)「ほんとに素直じゃないよネェ……」
,
-
('A`)「はいしょぼくれ」
(´・ω・`)「エ、ていうかなんで僕らの分もあるのサ……成人男性は好きじゃないんだケド」
('A`)「誰がテメェに好意抱くんだよぶん殴るぞ……別に、元々シャキンに渡してもらうつもりだっただけだよ」
(´・ω・`)「……マ、ありがたく受け取っておくヨ……また借りを作ってしまったなァ」
('A`)「おいおい、貸し借りで生きてたら俺なんて借りだらけだぞ。犬らしく素直に受け取っとけや」
(´・ω・`)
(´-ω・`)「……人間様ありがとーワン、ってネ」
('A`)「可愛くねー犬」
,
-
('A`)「さて、寒いから帰るぞ!俺んちでゲームでもやるか?」
l从・∀・ノ!リ人「ゲーム!妹者ウノやりたいのじゃ!」
( *ФωФ)「ウノ!いいであるな!」
∬´_ゝ`)「あら、UNOなら私強いわよ?」
川*゚ -゚)「うの!私うのって言う役やるぞ!」
(;´_ゝ`)「クーさん、ウノってそういうゲームじゃないですよ」
( ^ω^)「ツン、身体冷えないかお?家から何か持ってくるかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫よ。ちゃんとブランケット持ってきたから……ありがと」
ζ(゚ー゚*ζ「ぶらんけっとってなぁに?」
(´<_` )「毛布みたいなやつだな。あったかいやつ」
(`・ω・´)「こたつといいぶらんけっとといい、人間は様々な温かいものを思いつくのだなぁ……」
( ^"ν^)「……ケッ……帰るぞクソ犬……おい、何してんだよ、離せって」
(´・ω・`)「たまには僕らも混じろうヨー、楽しそうだしサ」グイグイ
,
-
川д川『ドクオさん』
('A`)「ん?」
川д川『改めて……今年、楽しかったですか?』
('A`)
(*-A-)「……ああ、楽しかったよ」
年末年始特別番外編①『幸福のクリスマスプレゼント』おわり
,
-
今年は大変お世話になりました!皆様良いお年を!
,
-
・
・
・
( ´_ゝ`)「あ、忘れるとこだった……!ドクオさん、これ」
('A`)「ん?なんだこの紙切れ」
(´<_` )「年明けにやる祭のお芝居に俺らも出るんですけど、父がドクオさんを招待しろってうるさくて……」
('A`)「ふぅん、暇だから構わんよ。楽しみにしてるな」
( *´_ゝ`)「やったな弟者!」
(´<_`* )「ああ、俺らも芝居頑張らなきゃな!」
('A`)「それで、どんな芝居やるんだ?」
(; _ゝ )" "( <_ ;)ギクギクッ
('A`)「?」
≡(;´_ゝ`)「あっ、えっと、当日は案内役がいると思うので!よろしくお願いします」ダッ
(;'A`)「えっ?おい、ちょっと」
(´<_`;)≡「先に謝っておきます!ごめんなさい!」ダッ
(;'A`)「なんだあいつら……?まあいいか……」
つづく……?
,
-
いいなぁ…
乙
-
凄く暖かい
心が暖かい
-
乙乙
みんな可愛くてほっこりする
-
乙
気分よくなるな〜
-
つづく!?
-
乙!
続きも期待してます!
-
わあ!クリスマス来てくれてたのか!
すごく面白かった!ほっこりしたよ!!
-
続きを楽しみして新年を生きる
-
年末年始特別番外編②『春が来た』
('A`)「こっちだっけ?」
川д川『そうですね。この道をちょっと行って、あとは獣道がある筈なんですけど』
('A`)「へぇー……ん?」
( <●><●>) ボーッ
('A`)「なんだあいつ、こんな時期なのに寒そうな格好してんな……」
川д川『あ、丁度あそこの茂みに入る感じですね』
('A`)「まじかぁ……まあ別に見られてもいいか。……こんちはー」
( <●><●>)「……」 ボーッ
,
-
('A`)「……?おーい?こんちはー」
( <●><●>)「……!」
(<●><●> ≡ <●><●>)「……」キョロキョロ
(;<○><○>)「……!?!???」
('A`)「?」
(;<●><●>)「えっ、あ、どうも……私に何か御用でしょうか?」
('A`)「あ、いや。挨拶しただけなんだけど……その格好寒くねぇの?」
( <●><●>)「あ、ああ……そうですね、すぐ帰るので……それに寒さには強いんです」
('A`)「ふーんそっか……邪魔したな。……ここだよな……よっと」ガササッ
(;<●><●>)そ「!!?な、そっちは行き止まりですよ!迂闊に入ると危ないです!」
('A`)「あ、いや……ちょっと用事があって」
(;<●><●>)「用事……?」
(;<●><●>)そ ハッ
,
-
(;<●><●>)「は、早まってはいけません!!!」ガシッ
('A`)「あっ、誤解された」
(;<●><●>)「と、年明け早々そんな……!大丈夫です!人は顔だけじゃないですよ!何か良いことありますって!」
('A`)「さりげなく失礼だなこいつ……ちげーよ、ちょっと知り合いに呼ばれてんだよ」
(;<●><●>)「知り合い……?」チラッ
川д川 ?
(;<●><●>)「…………信じられないかもしれませんが、落ち着いてよく聞いてください。貴方のお知り合いは既に亡くなられて……」
('A`)「いや、生きてるから。何人もいるから」
(;<○><○>)そ「まさかのオフ会ですか!?もっと駄目です!!せめて違う日にしてください!今日だけは……」
(;'A`)「あー違う違う……えっと、なんて説明したら……」
川д川『……あの、ドクオさん、たぶんこの人……』
('A`)「ん?」
,
-
───
(;<●><●>)「───先程は大変失礼しました……私、つい早とちりしてしまって……」
('A`)「いや、まあこんな道通ろうとする時点で不審だわな」
川д川『ドクオさんは不審者顔ですもんね』
('A`)「うっせぇ」
( <●><●>)「貴方がドクオ様とは……改めまして、私は案内役を努めさせていただきます。山の精霊のワカッテマスと申します」
('A`)「なるほど、山の精霊ねぇ……」チラッ
( ∵)( ∴)( ∵)( ∴) ワサワサ
('A`)σ「……あれは?精霊じゃないの?」
( <●><●>)「あれらは虫や草花なんかの小さな魂の寄せ集めみたいなものです。ドクオ様を見に来たのでしょうね」
('A`)「ふーん……ジブリのこだまみてぇ……」
( <●><●>)「じぶり……?“木霊”と人間が呼んでいるモノなら、どちらかと言えば私達の方が近いと思いますよ」
('A`)「うーんなんというか……非現実的だ」
( <●><●>)「私達からすれば貴方のような人間の存在が非現実的ですがね」
,
-
( <●><●>)「しかしまぁ……」チラッ
川д川
( <●><●>)「……凄いモノを背負ってますねぇ」
('A`)「貞子のことか?」
( <●><●>)「悪いモノでは無いみたいですけど……この辺ではなかなか見ないくらいには古い霊のようですね……噂には聞いてましたが」
('A`)「そうなのか?」
川д川『そうなんですかね?』
('A`)「自分で知らねぇのかよ」
( <●><●>)「……そろそろ着きます。こちらです」ガサッ
('A`)「おお……」ガサッ
,
-
ワイワイガヤガヤ
('A`)「……本当にこれ全部動物?凄いな……人にしか見えん」
( <●><●>)「まあ精霊とか幽霊なんかもいますけどね」
「あ!ドクオさん!」
('A`)「んあ?」
(´<_`* )「来てくださったんですね!」
( *´_ゝ`)「ドクオさんなら来てくれるって信じてました!」
('A`)「おお流石兄弟、まあ招待されたしな」
( *´_ゝ`)「ワカー!案内ありがとー!」
( <●><●>)「別にそれはかまやしないんですが……坊ちゃん方、案内役について少々説明不足すぎやしませんか?」
(´<_`;)「うっ……その……ごめん」
( <●><●>)「いや、まあ良いのです。こうして無事案内できましたし……それでは私は予定があるのでこれで。失礼します」ペコッ
('A`)「おう、ありがとな」
川д川『ありがとうございました』
,
-
、、、、( <●><●>) スタスタ
('A`)「あの……ワカッテマスだっけ?知り合いか?」
( ´_ゝ`)「ええ、他の精霊達と一緒によく遊び相手をしてもらってて……」
('A`)「ふーん……幼馴染みみたいな?」
(´<_` )「えーっと……俺達の祖父の祖父くらいの代からずっと幼馴染みですね」
('A`)
('A`)「長生きだなぁ……」
(´<_` )「精霊は人間より長生きらしいですからね」
,
-
('A`)「そういやお前らの芝居ってどこでやんの?」
( ´_ゝ`)「あ、えっと……この道を真っ直ぐ行くと拓けた場所があって……そこでやるんです」
('A`)「そっか、練習とか準備とかしなくていいのか?」
(´<_` )「始まるまでまだ大分あるから、今は休憩時間です。良ければお祭り一緒に見て回りませんか?」
('A`)「おう、じゃあ行くか貞子」
川д川『了解です』
(;´_ゝ`)「……す?」
('A`)「まあ漢字はまだ分かんないわな……じゃあ回るか」
───
('A`)「……すげぇな、射的なんかもある」
( ´_ゝ`)「人間の真似事ですけどね。皆で準備してくるんです」
('A`)「ふーん……お、ヨーヨーだ……食べ物は菓子とか干し柿みたいなやつなんだな。値段も書いてないし……」
(´<_` )「山で火は危ないので……それにこういうところでは物々交換が基本なんです。人間で言うところの市場に近いらしいですね」
('A`)「……お前ら人間に詳しいんだが疎いんだか分からん時あるな」
( ´_ゝ`)「父が人間オタクなんです。しょっちゅう街に行っては本買い漁ってますよ」
('A`)「……変わり者だな」
,
-
「皆さん!貴方達は救世主を信じますか!」
( ´_ゝ`)「あれ、この声」
('A`)「嫌な予感しかしない」
( ^ω^)「救世主はおられるのですお!我々のようなか弱き者共をお救いになられる、大変慈悲深い方が!」
ξ゚⊿゚)ξ「私達は何回も奇跡を目撃しました!あの方が罪なき命を救うその様を!」
( *ФωФ)「ドクオ様は凄いお方なのである……!あの方こそまさに救世主と呼ぶにふさわしいのである!」
ζ(゚ヮ゚*ζ「であるー!」
('A`)
,
-
(´<_` )「どうします?声掛けに行きますか?」
('A`)「……見なかったことにする……」
(;´_ゝ`)「え、いいんですか?なんか信者みたいなのいっぱい集まってますけど……ドクオさんに会ったらきっと喜びますよ?」
('A`)「あの状態で俺行ったらもみくちゃになって大騒ぎだろうが……」
(´<_`*;)「えっ……大騒ぎ……?」ソワッ
('A`)「はい狐の悪い癖出すのやめよーなー」
(;*´_ゝ`)「う……声掛けに行きたい……騒ぎたい……」ソワソワ
('A`)「だめでーす。ほらお前ら芝居の準備まだいいのか?」
(;´_ゝ`)「あ!そろそろ行かなきゃ……」
('A`)「おう、行ってこい」
(´<_`;)「ドクオさん!絶対見に来てくださいねー!」
('A`)「わかったわかった」
< エッ、ドクオサマ? イマ ドクオッテ キコエタキガ…
(;'A`)「やっべ、弟者の馬鹿野郎!」ダッ
,
-
───
('A`)「ふぅ……ここまで来れば安心か」
川д川『ですね』ヌッ
(;'A`)「うわ!気配もなく背後から来るな!」
川д川『幽霊ですもの』
('A`)「そういやお前静かだな」
川д川『だってあの子達文字読めないじゃないですか』
('A`)「まあそうだけども」
ガササッ
('A`)「ん?」
(*゚∀゚)「……」ヒョコッ
(*゚ー゚)「……」ヒョコッ
('A`)「……なんと……ケモ耳ロリ双子だ……」
(*゚∀゚)「人間くさい。お前人間か」
('A`)「そうだけど……お前らは何よ」
(*゚∀゚)「俺らは狸だ。なんで人間がここにいるんだ?」
(*゚ー゚)「クスクス……つーちゃん、この人流石兄弟の知り合いみたいよ……さっきあの双子といるの見たわ」
(*゚∀゚)「ああ、あの双子か……チッ……人間なんか連れ込みやがって」
,
-
('A`)「……?何か用か?」
(*゚∀゚)「……ふん、別にお前なんか……見かけたから声掛けただけだ。変な真似してくれるなよ」ガサッ
(*゚ー゚)「あらつーちゃん、もう行っちゃうの……?じゃあ私も……失礼しましたわ……」ガサッ
('A`)「……あんまり歓迎されてないみてぇだな」
川д川『狸は人間嫌いが多いって聞いたことがあります……それに去年の夏の事件もありますし』
('A`)「あー……なるほどね。まあしゃあないわなぁ……ロリケモ耳双子見れただけで眼福眼福」
( ><)「あ!いた!貴方がドクオ様でいらっしゃいますか!?」スタッ
('A`)「お、そうだけど」
( ><)「間もなく芝居が始まるんです!時間になったらご案内するよう言われてるんです!」
('A`)「おお、そうか、ありがとな。じゃあ行こうか貞子」
川д川『はい』
,
-
───
('A`)「……結構人……人か?いるんだな」
川д川『ここらでは有名ですから』
('A`)「本当に有名だったんだな……」
カンカンッ
∬´_ゝ`)「えー皆様、あけましておめでとうございます!」
('A`)「あ、姉者だ」
∬´_ゝ`)「ただいまより毎年恒例、劇団流石による劇の開幕でございます。今年はなんと、動物達の命を救い続ける、とある聖人のお話でございます」
('A`)「聖人だってよ」
川д川『なんかドクオさんみたいですね(笑)ドクオさんの話だったりして』
('A`)「ハハ、冗談でもやめてくれよ……縁起でもねぇ……」
∬´_ゝ`)「それでは“救世主ドクオ物語”!ごゆるりとお楽しみくださいませ!」
('A`)
('A`)「ん?」
,
-
∬´_ゝ`)「……現代のとある街、一人の青年が降り立ちました。彼の名はドクオ」
( ・∀・)「やぁ、ここはいい街だなぁ。自然も豊かで、食べ物も大変美味しい!素晴らしい場所だなぁ!」スタッ
('A`)
('A`)「????????」
∬´_ゝ`)「ある時彼は、川で溺れる野良猫を見つけました」
(;・∀・)「あ!大変だ!待ってろ、今助けてやるからな!よいしょっ!」
(;´∀`)「……うぅ、助かりました。貴方様は命の恩人でございます……」
( ・∀・)「それは構わないけど、何故こんな川で溺れていたんだい?ここは深くて危険な場所なのに」
(;´∀`)「それが……」
|゚ノ;^∀^)「私のせいなのです!」バッ
(;´∀`)「レモナ!」
( ・∀・)「君は?」
(;´∀`)「僕の妻でございます」
|゚ノ;^∀^)「私は今子供を身篭っておりまして……子供の為に栄養が必要なのです……しかし今は夏……食欲の無い私の為に主人は魚を獲る為に……」
|゚ノ ;∀;)「うっ……ありがとうございました……お礼に私の毛皮を差し上げます……」
( 。´∀`)「駄目だレモナ……!そんな、うぅ……」
,
-
( ・∀・)「……話は分かった。君達にはこれをあげよう」
(;´∀`)「こ、これは干し魚……!?」
( ・∀・)「これなら栄養も十分摂れるだろう?足りなければもっと持ってくるよ」
( 。´∀`)「あぁ、なんと感謝を申し上げたら良いのやら……しかし僕達はお返し出来るものを何も持っていません……それこそ毛皮くらいしか……」
( ・∀・)「気にしなくて大丈夫だよ、僕は好きでやっているんだから!」
(;´∀`)「そんな!それでは僕の気が収まりません……」
( ・∀・)「それならば仔猫が無事産まれたら見せておくれ。君達の可愛い仔猫が見れるのなら、僕はそれで満足だよ」
|゚ノ ;∀;)「なんて慈悲深いお方……よければお名前を教えてくださいませんか……?」
( ・∀・)「僕の名前かい?……はは、名乗るほどの者ではないよ……」
∬´_ゝ`)「……そう言って、ドクオはその場を去りました……。この夫婦はその後、敬虔な信者となり彼を慕いました」
川;д川『……すっごい美化されてますねドクオさん……ドクオさん?』
:(;* A ):「」
川д川
川д川(……なんか面白そうだから話しかけないどこwwwwww)
,
-
∬´_ゝ`)「次に出会ったのは腹を空かせた不運な烏でした」
/ ゚、。;/「うぅ……胡桃を割ろうにも車が通らない……石に打ち付ける力も出ない……このままでは飢え死んでしまう……」
( ・∀・)「やぁ、お腹が空いているのかい?」
/ ゚、。#/「む!貴様何者だ!この胡桃を奪う気か!」
( ・∀・)「僕はドクオ、良ければその胡桃を割るお手伝いをさせてくれないかい?」
/ ゚、。#/「貴様のような人間に助けられるほど私は愚かではない!帰れ!……あ、視界が……」フラッ
(;・∀・)「おっと、ふらふらじゃないか。ほら、貸してごらんな」
/ ゚、。;/「くっ、返せ!」
( ・∀・)「よっと!」バキッ
( ・∀・)「ほら、割れたよ。お食べ」
/ ゚、。;/「な……何が望みだ!羽か!?身体か!?」
( ・∀・)「何が望みというわけではないけど……あ、そうだ。なら今晩僕の家に泊まってくれないかな?」
/ ゚、。;/「やはり身体か……薄汚い人間め……」
( ・∀・)「いや。今日はちょっと豪勢な夕飯なんだけど、一人では寂しいんだ。よければ一緒に食べてくれないかな?」
/ ゚、。 /
/ ゚、。 /「……フン、おかしな人間だ……」
(;* A )「チガウチガウチガウ ソンナコトイッテナイ シテナイ シラナイ」ブツブツ
川д川(面白いなぁ)
,
-
∬´_ゝ`)「さて、ドクオが山の麓を散歩していますと、捨てられたネズミ捕りの罠に引っかかった子狐の兄弟に出会いました」
( ;_ゝ;)「うぅ……痛いよぅ……まだ死にたくないよぅ……」
(´<_`;)「大丈夫だ兄者!今助けを呼びに行くから……」
( ・∀・)「おや、どうしたんだい?」
( ;_ゝ;)「うわあああああ人間だああああ!!殺さないで!!」
(;<_; )「ひっ……人間様!どうか、兄者を殺さないでくださいませ……!殺すならせめて俺だけを……」
(;・∀・)「なんて物騒なことを言うんだ……僕はそんなことしないよ。ほら、足を見せてご覧?」
(; _ゝ )「ひぃい!」
,
-
( ・∀・)「ああ、大丈夫。これくらいなら僕の薬で取れるよ……はい、怪我も見てあげようね」
(´<_`;)「……人間の罠にかかってるのに、俺達を殺さないんですか?」
( ・∀・)「これは君達のための罠じゃないようだし……そもそも勝手に捨てられてたみたいだから、僕が処分しておこうか」
(;´_ゝ`)「あ、ありがとうございます!!このご恩は一生かけてでも返します!」
( ・∀・)「まだ君達は子供じゃないか。そんなこと気にしなくていいんだよ」
(´<_`;)「そういう訳にはいきません!母から恩は死んでも返せと言われているのです……!」
( ・∀・)「そうかい?うーん……じゃあ何か化け術を見せて欲しいな」
( ´_ゝ`)「わかりました!」ボフッ
(´<_` )「お安い御用です!」ボフッ
ミセ*゚ー゚)リ「……どうでしょうか?」ボンッ
(゚、゚トソン「人間の娘に化けました!」ボンッ
( ・∀・)「わぁ、とても可愛いね!……でも悪い大人に騙されないよう、気を付けて使ってね」
ミセ*゚ヮ゚)リ「「はい!」」(゚、゚*トソン
(;ノA )「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」
,
-
───
(#*゚∀゚)「───ふん!なんだよ皆して!揃いも揃ってどくおどくおって!そんなに偉い奴なのかよ!そのどくおってやつは!」スタスタ
(*゚ー゚)「でも、救世主様なんでしょう……?たくさん信者がいるじゃない……」
(#*゚∀゚)「あにさまもねえさまも馬鹿だ!人間なんか崇めやがって!……しぃだって人間なんか嫌いだよな!」
(*゚ー゚)「……別に私はそこまで嫌いじゃあないけど……」
(#*゚∀゚)「なんだよ!しぃまで裏切るのかよ!」
(*゚ー゚)「そんな、裏切るつもりなんてないわ……私、人間の世界のお話しが好きなんだもの……王子様が出てくる物語、素敵じゃない?」
(#*゚∀゚)「王子様なんているわけねーだろ!もう知らん!しぃのばーか!」ダッ
(;*゚ー゚)「あっ、つーちゃん……!待って……!そこは……」ダッ
(;*゚∀゚)「あ、」ズルッ
(;*゚ー゚)「あぶなっ……きゃぁ!!」ズルッ
,
-
───
∬´_ゝ`)「───こうして、ドクオ達は動物達を脅かす男を懲らしめ、改心させることに成功しましたとさ。めでたしめでたし」
パチパチパチパチパチパチ
∬´_ゝ`)「……これにて“救世主ドクオ物語”は閉幕となります。皆様ありがとうございました!なおこの後は───」
川д川『ドクオさん』
(; A )「なんだよ……」グッタリ
川д川『お芝居とっても面白かったですね(笑)』
(; A )「てめぇ他人事だと思いやがって……全部見てたけど……」
川д川『見たんだ……メンタル強い……』
(;'A`)「……せっかく招待されてんのに見なきゃ失礼だろーが……」
川д川『流石救世主ドクオ様ですねぇ』
(;'A`)「この野郎……煽んのやめろって……」
(;´_ゝ`)「ど、ドクオさん……」ヒョコッ
(;'A`)「おう流石兄弟……お前ら年末謝ってたのこの事か」
(´<_`;)「す、すみません……父がどうしてもやりたがってて……」
('A`)「そうか……うん……まあでもお前らの演技良かったぜ、成長したな」
( *´_ゝ`)「へへ、やった!ありがとうございます!」
(´<_`* )「ありがとうございます!」
('A`)「……悪い大人でごめんな……」
( ´_ゝ`)「「?」」(´<_` )
,
-
( ´_ゝ`)「あ、それで父が会いたいって……もしお暇なら来てくださいませんか?」
('A`)「全然かまわんよ。暇持て余してるし」
(´<_` )「それならよかった……こっちです。貞子さんもご一緒にどうぞ」
川д川『ありがとう』
( *´_ゝ`)σ「ありがとう!」
('A`)「おお、とうとう読めるようになったか。子供は物覚えいいなぁ」
(´<_`* )「もう五十音殆ど読めるようになったんですよ!」
('A`)「そっか、偉いなぁ」
( ´_ゝ`)「あ、こっちです……役者もたくさんいますけど気にしないでくださいね」
('A`)「皆狐か狸なのか?」
(´<_` )「狐と狸が半々で、貉も少しだけいますよ」
('A`)「へぇー……」
「おや、兄者に弟者じゃないか」
(´<_` )「あ、モララーさん!お疲れ様です!」
('A`)「モララーさん?」クルッ
,
-
( ・∀・)「やぁ、お疲れ様。良い演技だったよ。特に終盤の演技は子供とは思えないほど見事だったね。いやはや、将来が楽しみだ」
( *´_ゝ`)「「ありがとうございます!」」(´<_`* )
('A`)
('A`)(このイケメン俺の役やってた奴じゃねぇか……最悪だ……視界に入らないよう隠れよ……)コソコソ
( ・∀・)「……おや?そちらの方はどちら様かな?」
('A`)(バレた……)
( ´_ゝ`)「あ、そうそう!実はこの方がドクオさんなんですよ!」
(´<_` )「俺達を助けてくださった方です!」
( ・∀・)
( ・∀・)「どくお……“さま”……?」
('A`)「あ、もう嫌な予感」
,
-
( *・∀・)「ドクオ様!!!!」バッ
(;'A`)そ「近っ!!」ビクッ
( *・∀・)「ああドクオ様……お会いしとうございました……あんなに憧れ続けたドクオ様が僕の目の前にいるなんてこれは夢なんじゃなかろうか……いや夢じゃないようだ……なんてことだ……」グイグイ
(;'A`)「お、おう……なんか知らんけどありがと……」
(;*・∀・)「あ、その、えっと、握手、させていただいてもよろしいでしょうか……」
(;'A`)「いいけど……」
( *・∀・)「ありがとうございます!!……意外と小さいんだなぁ……でも確かに心の暖かさを感じる……徳を積まれた方にしか出せない清廉潔白なオーラだ……なんと尊いのだろう……」ガシッ
(;'A`)(何こいつ……こわ……)
(;*・∀・)「あ!し、失礼いたしました!私、この度僭越ながらドクオ様という大役を務めさせていただきました、狸のモララーと申します」
('A`)「おお、狸なのか……人間嫌い多いって聞いたけど」
( -∀-)「……確かにそのような者が少なからずいるのは事実です……しかし、今は大分変わりました」
('A`)「へぇー」
( ・∀・)「そう、貴方のおかげです、ドクオ様」
('A`)
('A`)「え、なんで?」
,
-
( *・∀・)「今、ドクオ教のおかげで人を知りたがる狸も増えたのです!実は私も、とある猫の夫婦の話を聞いてドクオ様の素晴らしさを知りまして……」
('A`)(……例によってアイツらか……)
( *・∀・)「今では夫婦共々ドクオ教の信者なのです!」
('A`)「そ、そうか……ん?夫婦?」
( ・∀・)「あ、そうですね。せっかくなので紹介します。おーい、でぃ!」
(#゚;;-゚)「モララーさん、どうかしたの……?あら、この方は……?」トコトコ
( *・∀・)「でぃ、この方はドクオ様だよ!我々の舞台を見に来てくださったんだ!」
(;*#゚;;-゚)「えぇ!!?そ、そんな、貴方がドクオ様……!?確かにどことなく神々しさを感じるわ……ああ、お会いできて光栄です……」
('A`)
('A`)「…………なんかとても負けた気分だ……」
(#゚;;-゚)「「?」」(・∀・ )
,
-
(;´_ゝ`)「えっと、すみませんモララーさん。この後父の元に行かないといけなくて……」
( ・∀・)「おっと、そうかい。邪魔したね。でぃ、行こう」
(#゚;;-゚)"「えぇ……では、失礼しますわ」ペコッ
('A`)「……なんであのイケメンが俺なんだろうか……」
( ´_ゝ`)「本人たっての希望だったんです」
('A`)「変わってんな……そういやあのでぃって人?も狸なのか?」
(´<_` )「ええ、基本的には同じ種族間でしか結婚しませんから」
('A`)「ふーん……なんかさっきあった狸の双子に似てんな、親族かな」
(;´_ゝ`)「双子……?あ、もしかして……しぃとつーに会いました?」
('A`)「あー……確かにそんな名前だったな」
(´<_`;)「二人共でぃさんの妹なんですけど……つーの方が特に人間嫌いなんですよ……しぃもちょっと変わってるけど……」
(;´_ゝ`)「あの二人が何か変なこと言ったなら俺達から謝ります、ごめんなさい」
('A`)「いや、別に平気だよ。むしろ年明け早々眼福だったぜ」
(´<_` )「がんぷく?なんですか?」
('A`)「……大きくなったら分かるよ」
,
-
───
(;* ∀ )「ぅ……いた……」
(;*゚ー゚)「つーちゃん、足が……うっ、いたっ……」
(;*゚∀゚)「……しぃも怪我してんじゃねぇか……つーかここどこだ……?」
(;*゚ー゚)「……多分、どこかから抜けられると思うのだけど……この足じゃ歩き回れないわ……」
(;*゚∀゚)「……ごめん、俺が巻き込んだせいで……」
(;*゚ー゚)「つーちゃんのせいじゃないわ……」
(;*゚∀゚)「……日が傾いてきたな……寒い」
(*゚ー゚)「……私の上着貸してあげる」
(;*゚∀゚)「しぃはいいのかよ」
(*゚ー゚)「私寒さ強いもの……それに私はお姉さんだから、ちょっとくらい平気……きっと誰か来るわ……」
(*゚∀゚)「……わかった、ありがと」
(*゚ー゚)「ええ……」
(*゚ー゚)(……きっと、誰か来るわよね……)
,
-
───
( ´_ゝ`)「この大きな木の裏です……おーい父者ー」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「む、どうした?今とても忙しいんだが」ヒョコ
('A`)(うわ、めっちゃそっくり……)
(´<_` )「ドクオさんを連れてきたぞ」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「な、なんと!!それを先に言わんか!」ガタガタッ
(;´_ゝ`)「わりと早く言ったけどな、弟者が」
(´<_` )「そもそも連れてこいと言ったのは父者だしな」
( ´_ゝ`)「これだから父者は……母者が恋しい」
(´<_` )「今実家だしな……はぁ……」
('A`)(父親の扱いが雑いな……)
,
-
彡⌒ミ
( *´_ゝ`)「いやはやお待たせしました!流石父者と申します。お会いできて光栄です。うちの子供達がお世話になってるようで」
('A`)「いや、そんな大したことはしてないスけど……どうも」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「後ろの方は貞子さんですかな?どうも、はじめまして」
川д川『はじめまして』
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「今回の劇をご覧になられたようで……お楽しみいただけたでしょうか?」
('A`)「……あ、その……」
川д川『とても面白かったとベタ褒めしてました!概ね史実です!』
('A`)
彡⌒ミ
( *´_ゝ`)「おお、そうですか!私が脚本を書いたのですが……喜んでいただけて嬉しいです」
('A`)「……ええ、そうですね……」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「動物達からもなかなか好評だったようで……ドクオ様もそう仰るなら、定番化して良いかもしれませんな」
('A`)「え……いや、それは……」
川д川『それは良いですね!ドクオさんも喜びます』
('A`)
('A`)「覚えてろよ……」ボソッ
,
-
彡⌒ミ
( *´_ゝ`)「ふふ、実は一度ドクオ様とお話ししてみたかったのですよ、貴方のような存在は大変興味深い」
('A`)「……そんな凄い人間じゃないですよ俺」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「いやいや、動物達の間で宗教が出来ることなどなかなかありません……最も、仏教徒やキリスト教徒がいないこともないのですがね」
('A`)「へぇ……意外と信心深い動物もいるんスね」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「人間に紛れて生活する動物も結構います。あなた方は切っても切り離せない存在ですからな。この祭だって人間の真似事ですから」
('A`)「……もっと嫌われてると思ったけど」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「はは、意外とこんなものです」
('A`)「なるほど……」
∬;´_ゝ`)「父者!」バッ
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「む、なんだ姉者か。今ドクオ様と話してるから用事ならあとで───」
∬;´_ゝ`)「お話中にごめんなさい……あの、でぃさんの妹ちゃん達見なかったかしら、どこにも見当たらないみたいで……」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「なんと、それは大変だ……!今行こう」
('A`)「……あの双子が……?」
,
-
───
(;#゚;;-゚)「……二人共芝居の間はすぐそこの広場にいるって言ってて……でもどこにもいないんです……」
( ・∀・)「お祭の屋台の方にいるんじゃないのかい?」
(#゚;;-゚)「いえ、あの子達人混みが得意じゃなくて……多分いないと思うの……」
(;・∀・)「うーん……とりあえず皆で探してみよう、どこかで迷ったのかもしれない」
(;#゚;;-゚)「どうしましょう……もし怪我でもしてたら……」
('A`)「……なんか、大変そうだけど大丈夫かね?」
川;д川『心配ですね……事件に巻き込まれたりしてなければいいですけど』
('A`)「そうだな……ん?」
≡( ∵)≡( ∴)≡( ∵) ガサガサガサッ
('A`)「……どこ向かってんだあいつら?」
,
-
───
(;* ∀ )「う……あしが……」
(;*゚ー゚)「大丈夫よ、つーちゃん……きっと助けが来るわ……」
(;*゚ー゚)(とはいってももう暗くなってきた……流石にこの時期にこの格好じゃもたない……)
(;* ー )(このままここに居ても……でもこの足じゃ動けない……動物の姿に戻りたいけど……この茂みで身体が隠れちゃうかも……それに……)
(;* ∀ )「……うぅ……」
(;* ー )「……どうしよう……怖いよ……誰か……」
(*;ー;)「……おうじさま……」
「あ、やっぱりいた。おーい!いたぞー!」ガサッ
(*;ー;)「……え」
,
-
('A`)「よ、大丈夫か?」
(*;ー;)「……どうして」
('A`)σ「いや、なんかあいつらが……こっちの方行くの見えたから……もしかしたら居るかなーみたいな?」
(*;ー;)「あいつら……?」
(*∵)ビコッ(∴*)ゼアゼア(*∵)*∴) ガサッ
(*;ー;)「あ……」
('A`)「二人共怪我してるじゃねぇか……つーかお前寒そうだな……上着貸したのか」
(*;ー;)「……だって、しぃはお姉さんだもの……」
('A`)「……そうか、よしよし偉いな。頑張ったな」
(*;ー;)「……う、うわああああああん」
,
-
(;・∀・)「しぃちゃん!つーちゃん!大丈夫かい!?」ガサッ
('A`)「あ、なんか片方ぐったりしてるからおぶってやってくれ。俺はこの子連れてくから」
(;・∀・)「はい……!わ、酷い怪我だ……よっと」
('A`)「よし、お前もおぶされ」
(*;ー;)「……あの、貴方様のお名前を、教えてください……」
('A`)
('A`)「……名乗るほどのモンじゃないよ」
,
-
───
(#。゚;;-゚)「二人共無事でよかった……!」
(*゚ー゚)「ねえさま……心配かけてごめんなさい……」
( *・∀・)「やっぱりドクオ様は素晴らしいな!奇跡を目の当たりにできるなんて……!年明け早々縁起がいいなぁ……」
(*゚ー゚)「あの方が、ドクオ様……?」
( *・∀・)「君達を見つけてくださった方だよ!なんだ、名前を聞かなかったのかい?」
(*゚ー゚)「……ドクオ様……」
( *・∀・)「今度お礼に行かなければね!何か手土産に用意しておかないと……」
(*゚ー゚)「…………私の、おうじさま」ボソッ
,
-
───
数日後
('A`)「あのさ、最近買い物とか行くと知らない人にドクオ様って声掛けられるんだけど……」
川д川『あのお祭の時目立ってましたもんねぇ……あの子達救ったから』
('A`)「目立つことするんじゃなかった」
川д川『善行したならいいじゃないですか。そのうち何か良い事あるかもしれませんよ?』
('A`)「……あるといいなぁ……」
<ピンポーン
('A`)「はいはい、」ガチャッ
( *・∀・)「ドクオ様!こんにちは!」
('A`)
('A`)「びっくりした……近いよお前……」
(;・∀・)「あ、申し訳ございません。興奮してしまって……」
,
-
(#゚;;-゚)「先日のお礼を申し上げたくて……妹達をどうもありがとうございました……これ、お礼の品です」
('A`)「いや、それはかまわないけども……サンキュー」
( ・∀・)「ほら、二人共お礼をいいなさい」
(*゚∀゚)「……ありがとうございましたぁ……」プイッ
(;#゚;;-゚)「こら!つーちゃん!」
('A`)「かまわんよ、怪我治ってよかったな」
(*゚∀゚)「……ふん」
,
-
(;*゚ー゚)「あっ、あの時はありがとうございました……ドクオ様……」
('A`)「いいってことよ、お前も頑張ったな」
(;*゚ー゚)「それで、あの……その」
('A`)「ん?」
(;*>ー<)「わ、私を、ドクオ様のお嫁さんにしてください!!」
('A`)
(;・∀・)そ「!?」
(*#゚;;-゚)「……あらま」
(;*゚∀゚)「は!?」
('A`)
('A`)「え?」
,
-
(;・∀・)「し、しぃちゃん!?ドクオ様になんてこと言うんだ!」
(;*゚ー゚)「だ、だって、ドクオ様がお話に出てくる王子様みたいだったんだもの……!」
(#*゚∀゚)「おいてめぇインチキ野郎!!何人の姉に手ぇ出してくれてんじゃ!!!」
(*#゚;;-゚)「まあ……微笑ましいわね……」
('A`)
('A`)「良い事っていうより、面倒事が増えた気がするんだが?」
川;д川『……がんば!』
('A`)「……勘弁してくれ……」
年末年始特別番外編② おわり
,
-
某祭に参加していた為遅れて申し訳ございません!
皆様あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
-
おつ!
毎度面白かった!
-
乙カレー
ドクオハーレムルートきますねこれは
劇での貞子の扱いとか本人見てどう感じてるのか気になる
-
>>391
川*д川(うはwww私役超可愛いwwwウケるwww)
彼女の場合、多分こんな感じです
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裏山死刑
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あああああ羨ましい
乙
-
このモララーたぬきなんだよな
つまり八畳敷のアレを持っているのか……
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信者がどんどん増えていく……俺も宗教ビジネスはじめようかな
-
乙
動物とはいえ崇められているのに悪用しないドクオ様は聖人
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バレンタインに来てくれると信じて全裸で待機してるわ
-
バレンタイン番外編『チョコは動物にとって有毒だから気をつけようね』
【幽霊の場合】
('A`)「ケッ……なにがバレンタインだよ……チョコなんて自分で買えばいいだろうが……クソ……考えた奴死ね……チョコなんて……」
川д川『ドクオさん』
('A`)「……なんだよ……」
川д川『バレンタインデーなのでチョコレートブラウニー作りましたよ。食べます?』
('A`)
川д川『なんだかんだ、ドクオさんにはいつもお世話になってる義理がありますから、義理チョコです。はいどうぞ』
('A`)
(;A;) ブワッ
川;д川そ
(;A;)「みっ、身内以外がらっ……初めてバレンタイン貰っだっ……うっ……ありがどっ……」グスッ
川;д川(よっぽど欲しかったんだろうなぁ……)
,
-
【猫の場合】
ξ*゚⊿゚)ξ「ドクオ様!おはようございます!」
ζ(゚ヮ゚*ζ「おはよーございます!」
('A`)「おう、おはよう」
ξ*゚⊿゚)ξ「あの、今日は日頃からお世話になってる方へ贈り物を渡す日だと聞いたので……これ、よければどうぞ……」
('A`)「………てぶくろ」
ζ(゚ヮ゚*ζ「ママとね!いっしょにあんだんだよ!!あったかいよー!」
('A`)
(;A;) ブワッ
ξ;゚⊿゚)ξそ「!?」
Σζ(゚、゚;ζ「!?」
,
-
(;A;)「ありがとう……ありがとう……神棚作って飾るね……」
ξ;゚⊿゚)ξ「ど、ドクオ様!?どうなさったのですか!?お気を確かに!ぶ、ブーン!ちょっと!!ドクオ様の様子が!」
(;^ω^)「お、どうしたんだお……って」
(;゚ω゚)「どっ、ドクオ様ぁ!?どうなさったんですかお!!僕の妻が何か不手際を……」
(ノA;)「ち、ちが……嬉しかったから、その、」
ξ;⊿;)ξ「……あぁっ……ドクオ様が私達の贈り物で涙を流されるなんて……!!恵みの雨のような優しさに満ち溢れているわ……!」
( ;ω;)「なんと……やっぱりドクオ様は我々のような下々の民にもお優しい……うっ……」グスッ
ζ(゚ヮ゚*ζ「ドクオさまばんざーい!」
壁|;ФωФ)「……あれは……何をしてるのであろうか……」
,
-
【烏の場合】
川 ゚ -゚)「なあドクオ……目の周り赤いぞ、病気か?」
('A`)「……なんでもない……」
川 ゚ -゚)「そうか、ところで今日はバレンタインデーという日らしいな?チョコとやらを世話になってる奴に渡す日とか……」
('A`)「うん……」
川 ゚ -゚)「だからお前にチョコを渡そうとしたら、貴女には毒だからって姉者に止められたんだ……」
('A`)「あぁ、お前つまみ食いしそうだもんな……」
川 ゚ -゚)「じゃあ何を渡せばいいんだって聞いたら、自分が渡されて一番嬉しいものをあげたら?って言われて……だから……」
('A`)「?」
:川 ゚ -゚):っ-「…………ぎょにそ、やる……」
('A`)「……ありがと……辛そうだけど……」
:川 ゚ -゚):「別に……辛くない…つらくない……」
('A`)「…………」
,
-
('A`)「……じゃあこうしよう」
川 ゚ -゚)「?」
('A`)「はい、半分こな。二人で食おうぜ」
川 ゚ -゚)「……いいのか」
('A`)「二人で食った方が楽しいだろ」
('A`)(それにそんな辛そうにされると食いづらい……)モグモグ
川*゚ -゚)「……ふふ、ぎょにそ……」モグモグ
,
-
【狐の場合】
∬´_ゝ`)「ドクオさん、ハッピーバレンタインですわ!チョコをどうぞ!」
('A`)
('A`)「今日なんなの……?俺死ぬの……?」
∬;´_ゝ`)「そ、そんな卑屈にならなくても……」
('A`)「……ありがと……なあ、チョコって毒なんじゃねぇの?持ってて平気なの?」
∬´_ゝ`)「食べなければ別に……それにこの身体なら、多少食べても平気ですの」
('A`)「へぇ……」
∬´_ゝ`)「でもクーさん、つまみ食いしそうだったから……」
('A`)「あぁ……だよな……」
,
-
l从*・∀・ノ!リ人「ドクオさん!妹者も似顔絵描いたのじゃ!!あげるのじゃ!」
('A`)「おー上手に描けてんなー!……ん?この、俺の隣にいる黒いのは貞子か?」
l从・∀・ノ!リ人
('A`)
('A`)「え……なに……?な、なあ、これ貞子なんだよな?なぁ!?」
,
-
【犬の場合】
(´・ω・`)「お、丁度いい所に会えたネ!」
('A`)
('A`)「帰れ。今のお前と話すことはない」
(´・ω・`)「チョットー!僕困ってるんだヨー?助けてご主人サマー!」
('A`)「お前みたいな犬飼った覚えはない……それになんだよその紙袋……」
(´・ω・`)「さっきもらったバレンタインチョコ達��」
('A`)
('A`)「やっぱ話すことない。じゃあな」
(´・ω・`)「ちょ、待ってってバ!話だけでも聞いてヨ!」
('A`)「チッ……なんだよ……」
,
-
(´・ω・`)「ホラ、ご存知の通りチョコって僕らには毒ジャン?でもさァ、流石に好意を断るワケにもいかないし……だから貰ってくれないカナ?」
('A`)「……いや、なんでお前犬なのに大量にチョコ貰ってんだよ……なんなのお前……そんなにどこで貰ってんの……」
(´-ω・`)「ナイショ��」
('A`)「ムカつくわぁ……」
(´・ω・`)「というワケではいコレ。ハッピーバレンタイン!」ドサッ
(;'A`)「あっ、おい!押し付けんな!待てやコラ!!」
Σ≡(´>ω・`)「ア!血の臭いがする奴とかは捨てといたから安心してネ!バイチャー!」
('A`)
('A`)「え……?血の臭い……?」
,
-
【狸の場合】
、、、(;'A`) チノニオイッテ……コワ……
壁|*゚ー゚)「あぁ……ドクオ様……素敵だわ……」ウットリ
_,
壁|*゚∀゚)「……どこがいいんだあんなの……」
壁|;*゚ー゚)「……今日はあんなに“ちよこれいと”を貰ってるわ……やっぱり競争率は高いのね……」
壁|*゚∀゚)(さっき押し付けられてたように見えたんだけど……)
壁|#゚;;-゚)「しぃちゃん、落ち着いて……」ヒョコッ
壁|*゚ー゚)「ねえさま……!」
壁|;*゚∀゚)そ「いたの!?」
,
-
壁|#゚;;-゚)「大丈夫よ……しぃちゃん、あんなに丹精込めて作ってたもの……きっと想いは通じるわ……!」
壁|;*゚ー゚)「……!……ねえさま、ありがとう……私、行くわ……」
壁|#゚;;-゚)「ええ、応援してるわ……行ってきなさい……!」
Σ≡(;*゚ー゚) ダッ
壁|*#゚;;-゚)「……ふふ……しぃちゃん……成長したわね……」
壁|*゚∀゚)「……俺はとりあえずしぃを目医者に行かせたいんだけど……」
,
-
(;*゚ー゚)「ど、ドクオ様!!」バッ
(;'A`)"「お、おう、しぃ……」ビクッ
(*゚ー゚)「……あぁ、近くで見るともっと素敵だわ……やっぱりドクオ様は私の王子様なのね……」ウットリ
(;'A`)「そ、そんな大層なモンじゃ……何か用か……?」
(;*゚ー゚)「あっ、そ、そうでした……!あの、その、わ、私……その……ば、ばれんたい?で……」
('A`)「……?」
(;* ー )「〜〜〜〜〜っ!こ、これ!!差し上げます!!では!!!」
(;'A`)「えっ!?ちょ、ちょっと……!行っちゃった……なんだ……?」ガサッ
('A`)「……おお、干し柿……」
('A`)(……普通に買うと地味に高いから嬉しいな……)
(;'A`)「え、えっと、ありがとなー!聞こえるか分からんけどー!」
(;* ー )「き、緊張して……何も言えなかったわ……大丈夫かしら……」
(#゚;;-゚)「大丈夫よ……きっとしぃちゃんの気持ちはドクオ様に伝わってるわ……」
(*゚∀゚)
(*゚∀゚)「……頭の医者にも来て欲しい……」
,
-
【ヒトの場合】
('A`)「………なんか色々貰ってしまった……」
川д川『よかったじゃないですか。人生初のモテ期かもしれませんよ?』
(*'A`)「ふひ……そうかもしれんな……ふひひ……」
川д川『狸の子にその顔見せて幻滅させたい……ドクオさんが初恋なんて惨すぎる……』
('A`)「酷いこと言うなお前は……」
川д川『同情してるだけですよ?』
('A`)「俺にも同情して……」
川д川『そんな顔に産まれて可哀想』
('A`)「マジで傷つくからやめろ……」
川д川『ワガママですねぇ』
('A`)「お前の匙加減がおかしいんだよ」
,
-
<ピンポーン
('A`)「お、客だ。はーい」ガチャッ
('、`*川「やっほ」
('A`)
爪*'ー`)「俺もいるよ!」
('A`)
('A`)「び、びっくりした……久しぶり……叔父さんとヘリカルは……?」
('、`*川「パパはお仕事。今日はあたしが車出してんの」
爪'ー`)「兄ちゃんに会いたいって泣きながら会社行ったよ」
***今朝***
(´;_ゝ;`)「やだー!!!会社休むぅ!!」
('、`;川「馬っ鹿アンタ今日大事な会議あんでしょうが!!早く行きなさい!」グイグイ
(´;_ゝ;`)「ひどいっ!君らだけ不公平だ!!僕もドクオくんに会いたい!!遊びたい!!ドクオくーーーん!!!」
******
('、`*川「ほんと……大変だったんだから……」
('A`)「そっか……」
,
-
('、`*川「そんでヘリカルは……」チラッ
壁|)*
('A`)「……既視感……」
爪'ー`)「母さんがピンポン鳴らしたらすぐ隠れちゃって……」
('A`)「そんなピンポンダッシュみたいな」
('A`)「あ、そういやフォックス合格発表この前だっけ?どうだった?」
爪'ー`)
爪*'ー`)v「……へへ、第一志望合格……」
(*'A`)「おー!やったじゃん!おめでとう!」
爪*'ー`)「これから毎日ゲーム三昧だぜ!!ひゃっふい!」
('A`)「いや勉強はしろよ……?」
,
-
('A`)「それで今日は何かあったの?お茶でも飲んでく?」
('、`*川「ううん、夕飯の支度あるしすぐ帰るつもりなんだけど……ヘリカル!」
壁|)*" ビクッ
('、`*川「……覚悟決めな」
壁|;)*「……」
壁|;‘‘)* チラッ
('A`)「……?」
*(;‘‘)*「……これ」オズオズ
('A`)「……え、何?……チョコ?」
,
-
*(‘‘)*「……別に、義理だし。作ったら余ったから仕方なくあげるだけだし」
('A`)「叔母さんと作ったのか?」
*(‘‘)*「……一人で作った」
('A`)「へぇ、ヘリカルも台所立てるようになったんだな」
*(#‘‘)*「はぁー!?なにそれ!もう一人でお菓子ぐらい作れるもん!馬鹿!」
('A`)「冗談だよ、一つ貰っていいか?」
*(‘‘)*「……勝手にすれば?」
('A`)「……美味いな、トリュフチョコ?ってやつ?」
*(*;‘‘)*「ふ、ふん!当たり前じゃん!ってか、ドクオ兄ちゃんってばそういうのほんと疎いよねー!」
('A`)「よく言われる……」
,
-
('A`)「……ところでヘリカルは受験来月か?」
*(‘‘)*「……うん、まぁ」
('A`)「受かるといいな、頑張れよ」
*(‘‘)*「……別に、言われなくても受かるし。頑張るし……馬鹿」
*(‘‘)*「……つーかほんとそれだけだから。じゃ、帰ろ……」フイッ
('∀`*川 ニヤニヤ
爪*'∀`) ニヤニヤ
*(;*‘‘)*「ちょ、ちょっと!!何その顔!!」
('ー`*川「いやぁ、青春すなぁ、可愛いすなぁ」
爪*'ー`)「兄ちゃんだったら父さん喜ぶんじゃねぇの」
*(;*‘‘)*「はぁーー!!?そんなんじゃないし!!馬鹿にしないで!馬鹿!!」
爪*'ー`)「俺何とは言ってないんだけど?」
*(;*‘‘)*「〜〜〜〜〜!!うっさい!帰るよ!!」
('、`*川「はいはい、じゃあねドクオ。いきなり来てごめんねー」
爪*'ー`)ノシ「兄ちゃんじゃあなー!今度またゲームやろー!」
*(;*‘‘)*「ふん!しばらくはアンタの顔見たくないんだから!せいぜい元気でね!!」
バタンッ ブロロロロロ……
,
-
('A`)ノシ「じゃあなー」
川д川『……ドクオさん、あの子……』
('A`)「ん?あぁ、昔からあんな感じなんだよな……素直じゃないっつーか、なんつーか……」
川д川『いわゆるツンデレってやつですね……』
('A`)「そうそう、アイツの彼氏とか旦那になるやつは大変そうだよなぁ」
川д川『え?ドクオさんがなればいいじゃないですか』
('A`)「いやいやいや……年の差あるし……そもそもヘリカルが俺みたいな男嫌がるだろ……」
川д川
('A`)「さ、家帰ろうぜ。今日の夕飯何かなー」
川д川
川д川(なんか腹立つ……めちゃくちゃぶん殴りたい……)
('A`)「なぁ貞子、今日の夕飯なにー?」
川д川
川д川『ドッグフードです』
('A`)「……えっ」
おわり
,
-
うん、お前はドッグフード食ってろ
-
終わりです。チョコレート美味しいけど動物にあげちゃ駄目ですよ!
ありがとうございました!またいつか!
-
乙
受験生で大変な時期でもドクオの為に手作りチョコ頑張ってるヘリカルちゃん可愛い
志望校合格してるといいなー
-
あーこの作品最高だわ
更新来る度に毎回読み直す程度には
来なくても定期的に読み返してるけども!
-
乙!
めちゃくちゃほっこりした
-
ドクオ爆発しろ
乙
-
乙
この鈍感系がッ!いいから爆ぜろッ!
-
乙!
やっぱり来てくれてたー!
今回もホクホクしました
リアルタイムで読みたかったー!
-
つくづく顔って大事なんだな…
-
人間は中身って言うけどまず外観から見ちゃうしなぁ
-
ドクオの光り輝く中身は外面すら覆っているのか
-
やっぱり面白いわ、乙
-
ホワイトデーだったけど更新無かったか
-
個人的に雛祭りやってほしかった
-
エイプリルフール、かぁ…ワクワク
-
(童貞)卒業式
-
('A`)
('A`)「ごめんね……なんにもネタが浮かばなくてごめんね……カーチャン不器用だから……」
('A`)
('A`)「小ネタだけ置いとこう……」
,
-
【ひな祭り】
ζ(゚ー゚*ζ「ひなまつりってなぁに?」
('A`)「女の子の為のお祭り」
ζ(゚ヮ゚*ζ「おまつり!?やったぁ!たのしいねー!」
('A`)「ほんとに可愛いなお前は……お兄さん思わず雛あられあげちゃう」
ζ(゚ヮ゚*ζ「えへ、ありがとーございます!わーい!」タタタッ
('A`)「こらこら、走るんじゃないよ全く……」
('A`)
('A`)「……自分用に買っただけだからもう無ぇな……他の奴らの分買い足しにいこ……」
おわり
,
-
【ホワイトデー】
('A`)「ホワイトデーって何あげたら喜ぶもんなの?」
川д川『うーん、そうですねぇ……クッキーとかキャンディとか……物だったらハンカチとかが無難な贈り物ですかね』
('A`)「ふんふんなるほど……ちなみにお前だったら何が欲しい?」
川д川『50インチの4K薄型テレビ』
('A`)
('A`)「お前……そんな贅沢なもんこの部屋に似つかわしくないだろうが……」
川д川『ケッ……』
('A`)「恐ろしい居候だなホント……」
,
-
川д川『……まあでも』
('A`)「ん?」
川д川『自分のことを想う気持ちが伝わるだけでも、女の子は嬉しいものですよ』
('A`)
('A`)「……そんなこと言って彼氏から貰ったアクセサリーネットで売るんだろ……知ってんだぞ……」
川д川『わぁ……やっぱりひねくれてる……』
('A`)「……とりあえず、なんかお菓子でも買いに行くかな……そういえばお前って物食べれんの?」
川д川『基本的には特に食べれないのでブルーレイディスクください。もう録画残量無いので』
('A`)「とことんテレビっ子だなお前……わかったよ。4Kよりは安いもんだ」
川ノ*д川ノ『わーい、ドクオさんだいすきー』
('A`)「こういう時だけ媚びやがって……お前のそういうとこ嫌いじゃないけどな」
川д川
川д川『ドクオさんそういうセリフ死ぬほど似合わないんでやめた方がいいですよ』
('A`)「あっハイ……サーセン……」
おわり
,
-
ホワイトデーは一応ギリギリまで粘ったけど本当に何も浮かびませんでした……。雛祭りは素で忘れてました。あとドクオはまだ卒業させられません、単位が足りないので。
もしかしたらエイプリルフールは何かやるかもしれません。ではまた次の機会に。
,
-
乙
幼女デレほんと可愛い
-
乙
セリフ似合わないは心にくる
-
乙
ドクオがワンチャン童貞喪失する日は訪れるのだろうか
-
ワンちゃんで童貞喪失?
つまりシャキンかショボンか…
-
乙です
小ネタでも嬉しいよ!ありがとう
-
おつおつ
貞子ほんとにいいキャラだなぁ
-
エイプリルフール番外編『四月馬鹿』
(`・ω・´)「……公園の桜が綺麗でござるなぁ」
('A`)「おお、今年も見事に咲いたなぁ」
川 ゚ -゚)「む……私にはよくわからん。ただの食い物だろう」
('A`)「え?鳥も桜食うの?」
川 ゚ -゚)「私達はなんでも食うぞ。まあ私はぎょにその方が好きだがな。花が好物な奴も結構居るんだ」
(`・ω・´)「ふむ……それもまた風情があっていいものでござるな」
('A`)「人間も塩漬けにして食ったりするしな」
川 ゚ -゚)「……人間も案外食いしん坊だな」
('A`)「それは言えてる」
,
-
('A`)「……あ、そういや今日……」
川 ゚ -゚)「ん?なんだ?」
('A`)「いや……そうだな、お前らなんで桜があんなに綺麗に咲くか知ってるか?」
(`・ω・´)「……?」
川 ゚ -゚)「知らん。花だからじゃないのか?」
('A`)「あれはな、人を攫って生き血を吸ってるからなんだってよ」
川 ゚ -゚)「……へ?」
('A`)「毎年この時期になると桜吹雪に紛れて人がよく行方不明になるんだけどな、実は桜が来年に備えて栄養を蓄えるために人を地面に引きずりこむからなんだ」
(;`・ω・´)「……そ、それは誠にござるか……?」
('A`)「……どうだろうなぁ」
(;`・ω・´)「……」
,
-
('A`)「……ま、ウソなんd川 ; -;)「うわああああああああさくらこわいいいいいいい!!」ダッ
('A`)「あっちょっ」
(;`・ω・´)「く、クー殿!置いてかないで欲しいでござるー!」ダッ
('A`)「あ、いやお前ら、待って……」
('A`)「……今日エイプリルフール……」
───数十分後
川#д川『人ならともかく動物にエイプリルフールが通じるわけないじゃないですか!!バカ!!』
('A`)「ゴメンナサイ……」
川#゚ -゚)σ「お前!!怖がらせることはいけないことなんだぞ!!私は全然怖くなんてなかったけどな!!」
('A`)「ほんとごめん……」
(;`・ω・´)「いやまあ拙者は別に……ところでドクオ殿、“えいぷりるふぅる”とはなんでござるか?」
,
-
('A`)「あー……エイプリルフールってのはな、嘘をついても良い日なんだ。今日一日限定だけどな」
(`・ω・´)「なるほど、そのような文化が……」
川 ゚ -゚)「嘘をついて良い日……?エンマとやらに舌を抜かれないのか?」
('A`)「なんで閻魔大王知ってるんだ……まあ、今日くらいは大王様も分かってくれるんじゃないか?なぁ貞子?」
川д川『さぁ……まだ私地獄見たことないんで……』
('A`)「……見たことあったらちょっと怖いよ」
川 ゚ -゚)「ふむ、じゃあドクオ!実は私はオスなんだ!」
('A`)「この流れでよく騙せると思ったなお前」
(;`・ω・´)「えぇっ!?それは誠にござるかクー殿!!」
('A`)「居たよ騙される奴」
,
-
川*゚ -゚)σ「ふはは!今日はえいぷりるふーるだぞ!シャキン!騙されたな!」
(;`・ω・´)「なっ……クッ、騙された……」
('A`)「しかも本気で悔しがるのか……純粋だな……」
川д川『ドクオさんは汚れてますけどね』
('A`)「なんでお前はいつも俺に心無い一言を浴びせるの?」
川д川『え?私にだって心ぐらいありますよ、体はないけど』
('A`)「反応しづらいから変なボケかますのやめろ……」
川*゚ -゚)「よーしシャキン!皆にも嘘をつきにいくぞ!付いてこい!」ダッ
(;`・ω・´)「えっ、ま、待ってほしいでござる!クー殿ー!」ダッ
('A`)「……元気だなぁ」
,
-
川д川『……実はここだけの話、私地獄行ったことあるんですよ。昔の話ですけど』
('A`)
('A`)「はは、エイプリルフールだろ?流石に騙されんぞ俺は」
川д川
('A`)
('A`)「……え?マジ?マジで言ってんの?なぁ?貞子?」
川д川『……どうでしょうね、今日はエイプリルフールですからねぇ』
('A`)「いや、エイプリルフールだからって全部が全部嘘なわけじゃ……おい、どこ行くんだよ」
川д川『夕飯の準備しなきゃいけないので先帰ってますねー。ばいならー』スッ
('A`)「え、えぇ……?行っちゃった……」
('A`)「……アイツほんとなんなの……?こわ……」
エイプリルフール番外編 終わり
,
-
四月馬鹿でした。ありがとうございました。
-
乙!
クーとシャキン可愛いな
-
乙乙
貞子こわい
-
乙
クーのアホさ好き
-
乙!
クーもシャキン純粋でかわいい
-
癒された
-
また続き読みたいな
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