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ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲
1
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:06:50 ID:geI.W1vk0
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲。
構造簡単、操作容易である砲であり、比較的短い訓練時間で取り扱うことができる。
線条砲身、精巣給弾方式
最大射距離:約5600m
最小射距離:約180m
最大発射速度:毎分約30発
持続発射速度:毎分約15発
(最大発射速度とは、2分間における最大発射速度である。持続発射速度とは、長時間にわたって射撃できる発射速度である。)
/ ,' 3 「こちらネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲小隊。射撃陣地に到着した。どうぞ。」
¥・∀・¥ 「中隊長了解。直ちに射撃できる態勢に移行せよ。」
/ ,' 3 「小隊長了解。」
/ ,゚ 3, 「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲小隊、前へ!」
( ФωФ) 「2分隊、砲の位置はこの位置である! 内藤鬱田で速やかに砲据え!」
( ^ω^) 「おおおおおおお!!!」
2
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:07:34 ID:geI.W1vk0
('A`)ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲小隊のようです
.
3
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:08:27 ID:geI.W1vk0
……
( ФωФ)
分隊長:ロマネスク伍長(29)
分隊を指揮する。
娘を抱っこすると泣かれちゃうのが悩み。
……
……
( ^ω^)
砲手:内藤兵長(25)
主に照準を担任する。
彼女からこの仕事をやめて欲しいと言われてる。
……
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲小隊は、小隊としてネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を3門装備している。
また、運用するにあたって小隊本部(射撃指揮所)と、3個分隊、観測班で編成される。
第1から第3までの各分隊は、4��5人で編成され、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の操作を受け持つ。
.
4
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:09:26 ID:geI.W1vk0
\ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
\
-‐
ー
__ ('A`) --
二 /(ヘっ)ヘ = 二
 ̄  ̄
-‐ ‐-
/
/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
5
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:10:20 ID:geI.W1vk0
……
('A`)
弾薬手:鬱田一等兵(22)
弾薬の準備等を行う。
母ちゃん俺、頑張ってます。
……
( ^ω^) (ちんこなんだよなぁ……)
( ФωФ) 「内藤は他の特科部隊からの転属だな。初めてのネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲であるが、大丈夫であるな?」
( ^ω^) 「はい!」
( ФωФ) 「なら照準急げ! グズグズするな!」
('A`)
/(ヘっ)ヘ
( ^ω^) 「…はい!」
.
6
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:11:08 ID:geI.W1vk0
('A`)
/(ヘっ)ヘ (ω^ )
( ´・ω) ノノ Zz
ノ
/⌒ヽ⌒ヽ
Y
八 ヽ
( __//. ヽ,, ,)
丶1 八. !/
ζ, 八. j
i 丿 、 j
| 八 |
| ! i 、 |
| i し " i '|
|ノ ( i i|
( '~ヽ ! ∥
│ i ∥
| ! ||
| │ |
| | | |
| | | |
| ! | |
( ^ω^) (こいつ、天下取りかよ。)
.
7
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:11:58 ID:geI.W1vk0
( ^ω^) 「分隊長、準備よし!」
( ФωФ) 「…よし。」
\(ФωФ ) 「小隊長! 第2、射撃準備完了!!」
/ ,' 3 「了解!」
( ´ー`) 「第1、射撃準備完了!」
N| "゚'` {"゚`lリ 「第3、射撃準備完了。」
/ ,' 3 「了解!」
/ ,' 3 「小隊射撃命令! 7発準備!」
(ФωФ ) 「了解!」
( ФωФ) 「ドクオ、7発準備である。」
(;'A`) 「了解!」シコシコ
(´・ω・`) 「おい早くしろ。」
……
(´・ω・`)
副砲手:垂眉兵長(24)
射撃の撃発を行う。
最近ハマってることは彼氏とのキッス。
……
.
8
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:13:13 ID:geI.W1vk0
(ФωФ )
(;'A`) アッ アァッ
/(ヘっ)ヘ (ω^ )
( ´・ω) ノノ Zz
ノ シコシコシコシコ
( ^ω^) (帰りたい……)
(#ФωФ) 「ドクオまだであるか!? ショボン、手伝ってやれ!!」
(´・ω・`) 「了解。」シコシコシコシコ
(^ω^ ) (これが後輩をしごくってやつか。)
(;'A`) 「あッ、良し、準備良し! あッ!!」
(´・ω・`) 「ちゃんと砲手入れしてる? ちょっとカスがついてるし。」
(;'A`) 「すいません… あッ!」
( ^ω^) (やっぱり帰ったら、この仕事やめよう。)
.
9
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:14:41 ID:geI.W1vk0
砲を据えたならば、正しく目標に射撃出来るかどうか点検する必要がある。
その為には、今、砲が向いている方向と実際の方角をリンクさせなければならない。そうしなければ弾道計算ができないからだ。
例えば、真北にしっかりと砲を向ける事で、”真北から右に幾何度の方向に敵がいる、撃て”、というような照準ができるのだ。
まずは方位磁石。次に反覘法による方向盤を使用した照準で、最終的に6400分の1の精度(ミル単位)まで方角を極める。
しかしながら、天候や地面の形状でどうしても誤差が出てしまう。
なので最終的には、実際に撃つことで点検を行う。
/ ,' 3 「点検射を実施する! 第2、目標T1、方位角4600、射角1100。」
方位角は左右。
4600ミルならおおよそ西南西である。
射角とは仰角。遠近を決める値だ。
1100ミルはおよそ60度。
真上90度に撃てば自身の近くに着弾するし、45度の仰角なら綺麗な放物線をもってより遠くまで弾は飛んでいく。
.
10
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:15:20 ID:geI.W1vk0
( ^ω^) ヌッ
(*'A`) 「あッ!」
( ^ω^) 「いちいち喘ぐなお。……準備良し。」
( ^ω^) (人のちんこ握って、ナニやってるんだろう。)←うまい
( ФωФ) 「うーん、照準が甘いな。次からはしっかりとやれ。」
( ^ω^) (ちんこの向きにしっかりもナニもないお。)←うまい
(ФωФ ) 「第2、準備良し!」
/ ,' 3 「第2、撃てー!!」
( ФωФ) 「よーい、撃てー!!」
(´・ω・`) 「1弾発射!」シコッ!
(*'A`) 「ああッ!」
ドピュウウウウウウウウウ!!!
.
11
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:15:54 ID:geI.W1vk0
ヽ`
´
´.
__,,:::========:::,,__
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゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
/゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
( ^ω^) (うわぁ……)
.
12
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:16:34 ID:geI.W1vk0
( ・∀@@⊂ 「修正、右へ50、上げ20。」
/ ,' 3 「方位角4645、射角1192!」
( ^ω^) ヌッ (ちょっと脈打ってる……)
(*'A`) 「あぁッ!!」
( ^ω^) 「喘ぐなって。」
( ФωФ) 「よし、いいぞぉ! 2弾撃てぃ!」
(´・ω・`) 「2弾発射ぁ!」シコッ
ヽ`
´
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
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`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
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´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
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13
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:28:03 ID:geI.W1vk0
( ・∀@@⊂ 「第2、同一諸元。続けて撃て。」
/ ,' 3 「第2、方位角射角同じ! 続けて撃て!」
(´・ω・`) 「発射ぁ!!!」シコシコシコシコ
ヽ`
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`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
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´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´
14
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:29:10 ID:geI.W1vk0
..‐´ ゙ `‐..
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ|iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
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´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
.
15
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:29:45 ID:geI.W1vk0
('A`) ��“
,,/,,(,ヘ,っ,),,ヘ,,
( ^ω^) (反動で地面にめり込んでる……)
(´・ω・`) 「……撃った後に広がる、この砲から漂う独特の、火薬の匂いがさ。」
( ^ω^) 「え、イカ臭いけど。」
(´・ω・`) 「好きなんだよね。」
( ^ω^) 「ちょっと頭おかしい。」
/ ,' 3 「試射終わり、砲点検!」
(*'A`) 「異常なしです。」ビクンビクン
(ФωФ ) 「第2、異常なし!」
/ ,' 3 「了解!」
( ^ω^) 「異常ってなんだろうね。」
.
16
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:30:22 ID:geI.W1vk0
/ ,' 3 「続いて第1、第3! 4発準備、射向束修正!」
射向束修正は、弾着地から逆算して修正する。
先の2分隊が弾を落とした場所を目標とし、撃って落ちた弾着の誤差を計算する。
簡単に言えば、ちゃんと点検した第2分隊に倣っておけば大丈夫ということだ。
/ ,' 3 「撃てー!!」
コスッ
(* ∀゚) 「ああ!」
ドピュウウウウウウウウウ!!!
ギュルルルルルルルルルル
(*^ν^) 「うっ!」
ドピュウウウウウウウウウ!!!
( ^ω^) (他の副砲手も”テクニック”やべぇなおい。)
(´・ω・`) (フフッいつも技を磨いてるからね。)
(^ω^ ) 「え? 」
(^ω^ ) 「え? 」
.
17
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:31:49 ID:geI.W1vk0
敵は今、美府山を通過していると思われる。
任務に際し速やかに射撃する為に、地域には火点と呼ばれる座標が無数に設定される。
主に敵が利用すると思われる道、集結地になりそうな広場、敵の前進速度が大きく削がれる有刺鉄線の位置等々。
敵に砲弾の雨を振らせるにあたり、やはり敵が長時間滞在するタイミング、場所のほうが良い。
それが予想される場所までの距離と方向をあらかじめ計算しておく事で、迅速な照準ができるのだ。
( ・∀@@⊂ 「火点69、火力支援要請。敵歩兵部隊を確認!」
/ ,' 3 「小隊射撃命令! 即、効力射、第1第2第3、7発準備!」
( ФωФ) 「よし、敵をぶっ潰すのである。ドクオ、7発準備!」
('A`)
,,/,,(,ヘ,っ,),,ヘ,,
_,
( 'A`) 「了解!!」
(´・ω・`) 「おっしゃあ!」
( ^ω^) (やっぱり、ちんこなんだよなぁ…… )
( ФωФ) 「火点69は道路上で観測がしやすい露出した場所。敵はおおよそ移動中である。すぐに射撃の用意を!」
( ^ω^) 「了解!」
.
18
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:33:45 ID:geI.W1vk0
/ ,' 3 「方位角4545、射角1119!」
(;^ω^) 「…うわ、だいぶ照準が難しいお。」
(´・ω・`) 「ドクオが地面に沈んだのに加えて、結構方位角と射角動いたからね。手伝おうか?」
( ^ω^) 「いや、大丈夫。」
(´・ω・`) 「ほらほらぁ。」
( ^ω^) 「いや、生理的に無理。」
(#ФωФ) 「内藤急ぐである! 垂眉、手伝え!」
( ´・ω・) 「了解! っあーらよっと!」
(*'A`) 「あぁッ!!」
('A`)
/( (7,, ズボッ
”,,<,ω,ヽ,,
( )
/ つ.
(_(_)
('A`)
,/(ヘっ)ヘ, スン……
( )
/ つ.
(_(_)
(´^ω^`) 「砲の位置を調整したから。これで照準できるはず。」
( ^ω^) 「悔しいけど、こいつプロだわ。」
('A`) 「さすが垂眉兵長!」
( ^ω^) 「いや、ドクオが自分で動けば良かったんじゃないかお?」
( 'A) 「あ、えーと、だ、弾薬準備良し!」
( ^ω^) (腑に落ちねぇなぁ…)
.
19
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:36:09 ID:geI.W1vk0
( ^ω^) 「…照準、準備良し。」
( ФωФ) 「よし。」
\(ФωФ ) 「第2、準備良し!!」
( ´ー`) 「第1、準備良し!」
N| "゚'` {"゚`lリ 「第3、準備良し。」
/ ,' 3 「了解! 」
/ ,' 3 「15秒翼次射、小隊右から、撃てー!!!」
20
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:36:43 ID:geI.W1vk0
( ´ー`) 「第1、射撃用意……撃てー!」
(´・_ゝ・`) 「1弾発射。」コスッ
(* ∀゚) 「あああ!」
ドピュウウウウウウウウウ!!!
( ФωФ) 「9、8、7、射撃用意!」
(´・ω・`) 「準備良し!」
( ФωФ) 「……4、3、2、撃て!」
(´・ω・`) 「1弾発射ぁ」シコッ
(*'A`) 「ああん!」
ドピュウウウウウウウウウ!!!
N| "゚'` {"゚`lリ 「9、8、7、射撃用意。」
|::━◎┥ 「ジュンビ、ヨシ。」
N| "゚'` {"゚`lリ 「ん、3、2、撃て。」
|::━◎┥ 「1ダン、ハッシャ。」ギュルルルルルルルルルル
(* ν ) 「ううううううぅ!!!!!」
ドピュウウウウウウウウウ!!!
( ^ω^) 「大丈夫かあいつ。」
.
21
:
◆OGQ6h8vdr.
:2017/08/19(土) 00:37:55 ID:geI.W1vk0
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の弾道は曲射弾道であり、間接照準によって射撃を行う。
遥か昔の投石機のようなものだ。多量の弾薬で面制圧する。
今回の射撃では翼次射という方法が使われた。
この方法は1分隊、2分隊、3分隊の順で1発ずつ撃っていく方法である。今回は10秒翼次射なので、10秒に1発、それを順番に撃つ。
制圧にもいくつか概念がある。
単純に殺したいなら、最大発射速度で撃ち続ければよい。では、なぜ翼次射を使うか。
これは、防御を強要させる為である。
防御とは、隠掩蔽している状態。逃げて隠れている状態。
攻撃されたら。特に遠くから砲で撃たれているのなら、まずは安全な場所へ逃げ隠れるのが普通だ。
そうなれば悠々と移動できないし、他のあらゆる行動が制限される。
その状態は砲撃で制圧されているといえる。
今回は10秒×7発×3個分隊。210秒もの間。
それだけの時間を足止めし、制圧できるのだ。
弾も有限だ。必要最小限で最大限の効果を得たい。
更に敵は、自らが評定されたことを知り慎重に動かざるを得ない。
もともと構造簡単、操作容易な砲である。
命中精度はあまり高くない。もちろん、必中の信念で撃つが。
いやはや、信念で撃ってもドンピシャで当たるものではない。
そういう性能なのだ。
だからこそこの武器は、弾薬を多量に降らせて面を制圧するにある。
遥か古の時代。
その投石器の写し身が、現在のネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲。
イギリスのベストセラー、世界に君臨する砲 of the 砲だ。
強力な間接攻撃は、強い。
低い命中精度といえど、その精子片は着弾地点から半径50mまで殺傷力を持つ。
命中精度による誤差も相まって、グラウンドほどの広さに殺人精子屑が飛び交う死の空間を作る。
.
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