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キャンパス・ハッピー・ゲーム
18
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:43:51 ID:b6a0vKso0
テクテク……
ガヤガヤガヤ……
( ^ω^)「席はここでいいかお」
っ゙ ガララッ
ξ゚⊿゚)ξ∩゙「あ、ヒッキー。こっちよ」
(*-_-)「あっ、いたいた、ツ――」
(-_-)「……ンとブーン……」
( ^ω^)「おっおっ、ヒッキー。お疲れだお」
(-_-)「うん、お疲れ様」
(-_-)(……どうしてブーンが……)
(*^ω^)「いただきますお」
ξ;゚⊿゚)ξ「すごい量食うわね」
( ^ω^)「みんなが少ないんだお」
(-_-)「僕の3倍……」
( ^ω^)゙「これが普通だお!!」バクバク
(-_-)(頭おかしい)
19
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:44:40 ID:b6a0vKso0
(*^ω^)「うまーお!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「……うまーお?」
( ・∀・)「無理に“お”つけんなよブーン」
(;^ω^)「っ!? モララー先輩!?」
( ・∀・)「よっ、おつかれさん」
(;^ω^)「びっくりしましたお……。あと、”お“は口癖ですお」
( ・∀・)「変わってんなー」
( ・∀・)「……って、この子お前の彼女?」
ξ*゚⊿゚)ξ「!?」
(;^ω^)「おっ!? ち、違いますお!」
ξ;゚⊿゚)ξ(真っ向否定。そりゃそうか)
( ・∀・)「……へー……」ジッ…
( ^ω^)「彼女はツンですお」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………こんにちは」
( -∀・)「こんにちは。かわいいねぇ」
( ^ω^)「こっちも友達のヒッキーですお」
20
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:45:21 ID:b6a0vKso0
(-_-)「こんにちは」
(-_-)(一応友達認定されてたんだ……)
( ・∀・)「あ、うん。こんにちは」
(-_-)(興味なさそう……)
( ・∀・)「ねぇツンちゃん、ライブとか興味ある?」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ、ライブですか……?」
( -∀・)「うん、来週うちのサークルのライブがあるんだけど、こいつも出るからさ」
(;^ω^)「……出ますお」
ξ゚⊿゚)ξ「……そう、なんだ」
( ・∀・)「駅前のアスキーホールってライブハウスなんだけど、わかる?」
ξ゚⊿゚)ξ「……あっ! 前にプギャーズビートのライブ見に行きました」
(*・∀・)「えっ、プギャビ好きなの!? 気が合うなー! 俺も2年前にアスキーで見たよ。リリースツアーだったかな」
ξ*゚⊿゚)ξ「えっ、それですそれ!」
(*・∀・)「まじ!? 奇遇だなー。あの時一緒に見てたんだね」
ワイワイ……
.
21
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:46:00 ID:b6a0vKso0
( ^ω^)(意気投合してるお……)
(-_-)(居場所ないな……)
( -∀・)「んじゃこれ、チケットね」
っロ゙ スッ
ξ*゚⊿゚)ξ「はい! ありがとうございます!」
ξ゚⊿゚)ξ、「あ、お金……っ」
っ゙ ゴソッ…
( ・∀・)「ああいいよいいよ。入場の時のドリンク代だけで」
ξ゚⊿゚)ξ「えっ……でも」
( ・∀・)「どうせ売れもしないからさ。それだったら、一人でも多く見てもらえた方が嬉しいよ。な、ブーン」
( ^ω^)「は、はいですお!」
( ^ω^)(すごい……1500円もするチケットを……。ノルマもあるのに、自腹切るのかお……?)
( ^ω^)(……まあまだ僕も全部捌けてないけど……まだ一週間あるお……?)
( ・∀・)∩「それじゃ、来週水曜の17時ね!」
ξ゚⊿゚)ξ「は、はい!」
タッタッ……
.
22
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:47:02 ID:b6a0vKso0
ξ゚⊿゚)ξ「……ライブ、ブーンも出るのね」
( ^ω^)「うんお。実を言うと売りつけるつもりだったお」
ξ;゚⊿゚)ξ「な、なによそれ。早く言いなさいよ。あんたから買ったのに……」
(*^ω^)「おっおっ、来てくれるだけで嬉しいお」
(-_-)(……この疎外感、どうすればいいんだろうな)
ξ*゚⊿゚)ξ(ブーンのライブか……。やだ、ちょっと楽しみになってきちゃった)
( ^ω^)(……もう腹減ったお)
'_
( ^ω^)、「あっ、そうだお」
ξ゚⊿゚)ξ「ん?」
( ^ω^)「今日4限終わったら、ドクオ達とカラオケ行くんだお。あいつライブ前に歌の練習したいーとか言って」
ξ;゚⊿゚)ξ「それなら普通にバンドで練習しなさいよ」
( ^ω^)「まったくだお。それで、よかったら――」
o川*゚ー゚)o「ブーン!!」
Σ(;^ω^)゙ ビクゥッ
ξ;゚⊿゚)ξ「わっ」
23
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:47:46 ID:b6a0vKso0
o川*゚ー゚)o「お疲れブーン! ねぇねぇドクオから聞いたよ、カラオケ行くんだって!? デレちゃんも誘ったからみんなで行こうね!」
(;^ω^)「おっ!? おっ……」
(^ω^;)゙ チラッ
ξ゚⊿゚)ξ「……私はいいよ、今日忙しいし」ボソッ
(^ω^;)「な、なんかごめんだお」ボソッ
(;^ω^)「えっと……じゃあ4限終わったら北口集合でいいかお……?」
o川*゚ー゚)o「りょうかーい! じゃあ待ってるね!」
(;^ω^)「おっおっ……」
o川*゚ー゚)o゙ タッタカ…
o川*゚ー゚)o゙ テクテク…
.
24
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:48:24 ID:b6a0vKso0
ζ(゚ー゚*ζ「ねね、どうだった?」
o川*゚ー゚)o「ばっちし! ギリセーフだった!」
ζ(゚ー゚*ζ「キューちゃんさっすがー!」
o川*゚ .゚)o「またブーンと一緒にいるなんて……何あの女。浮いてるのに気づいてないのかな」
ζ(゚ー゚*ζ「あのツンって人、なんかいっつも男といるよねぇ。昨日なんかギコ先輩達と歩いてるの見ちゃった。特にあの暗��い人とは毎日一緒なんじゃない?」
o川*゚ .゚)o「女友達いるのかな。いや、いないよね。いたらあの暗い男といつも一緒にいるわけないもんね」
o川*゚ .゚)o「男に囲まれていい気になってるのかな」
ζ(´ー`*ζ「キューちゃん言い過ぎー」
o川*゚ー゚)o「だってうざいじゃんww」
ζ(゚ー゚*ζ「まぁねー」
o川*゚ー゚)o「私とブーンの恋路は誰にも邪魔させないもん!」
ζ(´ー`*ζ「キューちゃんのその姿勢、ちょっと憧れちゃうなぁ」
o川*゚ .゚)o(……私のこの姿勢……ね)
o川*゚ー゚)o(……ま、いっか)
ζ(゚ー゚*ζ「どうかした?」
o川*゚ー゚)o「んーん、なんでもない! 行こ!」
ζ(´ー`*ζ「そうだね」
.
25
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:49:04 ID:b6a0vKso0
――――――
――――
――
[翌週 アスキーホール]
('∀`)『今日はみんな来てくれて本当にありがとう!! まだアツい奴らが出っから最後まで楽しんでってくれよな!!』
ジャカジャーーン
ワーワー……
('∀`)『最後の曲だ!! 聴いてくれ!! “ゴキブリロック”!!!!』
ワーワー
ドクオーーーッ
ξ゚⊿゚)ξ(……すごいなぁ)
26
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:49:43 ID:b6a0vKso0
('∀゚)『うおおおおおおお』
ξ゚⊿゚)ξ(ベースボーカルのドクオに……)
( ^ω^)
っ゙ ジャカジャーン
ξ゚⊿゚)ξ(ギターのブーン……)
(´゚ω゚`)っ/゙ ドンタンドンタン
ξ゚⊿゚)ξ(ドラムのショボン……)
ξ゚⊿゚)ξ(みんな地味目に見えるのに、こんな激しい曲やって……意外だ)
ξ゚⊿゚)ξ(ドクオに至ってはアニメのTシャツ着てるし……)
ξ゚⊿゚)ξ(ショボンってもっとおとなしいタイプじゃなかったっけ……)
ξ゚⊿゚)ξ(人って見た目じゃわからないもんだなぁ……)
('∀`)『ありがとーう!!!!』
(´゚ω゚`)『筋肉筋肉!!!!』
ジャーンッ
ワーワー パチパチパチパチ……
.
27
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:50:54 ID:b6a0vKso0
ξ゚⊿゚)ξ(……ブーンかっこよかったな……)
パッ……
ξ゚⊿゚)ξ「……あ、明るくなった」
ξ゚⊿゚)ξ「……飲み物交換しよっかな」
ξ゚⊿゚)ξ゙ テクテク…
ξ゚⊿゚)ξ「すいません、コーラ一つ」
(-@∀@)「はーい」
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ(カップ小さい……)
っロ゙
(;^ω^)=3「ふひー……」
ξ*゚⊿゚)ξ「あ、ブーン。お疲れ様」
(;^ω^)「ありがとだお、ツン」
('A`)「んあ、ツンも来てたのか。見えんかったわ」
ξ゚⊿゚)ξ「客席って見えないもんなの?」
28
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:52:24 ID:b6a0vKso0
('A`)「自分ら照らされすぎて全然見えないわ。あ、コーラください」
(-@∀@)「はーい」
っロ゙
('A`)「カップちっさ。ツンの胸みてぇ」
ξ#゚⊿゚)ξ「は?」
(;´・ω・`)「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ショボンお疲れ様。すごかったね」
('A`)「俺へのお疲れの言葉がまだなんだけど」
(´・ω・` );...「あ、ありがとう……嬉しいよ」
ススス…
ξ゚⊿゚)ξ(行っちゃった……)
ξ゚⊿゚)ξ「あと何バンド出るの?」
( ^ω^)「3つだお。あとは先輩達だお」
( ・∀・)「おいドクオ、先輩の事をアツい“奴ら”ってなんだ」
(;'∀`)「あ、モララー先輩。敬ってるんです」
( -∀・)「ま、いいけどね――」
(*・∀・)゙「ってツンちゃんじゃん! 来てくれたんだね!」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、はい、来ました!」
( ・∀・)「どう、楽しんでる?」
29
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:53:26 ID:b6a0vKso0
ξ゚⊿゚)ξ「はい。プロのライブしか来たことなかったから、なんか新鮮で楽しいです」
(;・∀・)「ははっ、プロと比べられちゃうと困るな」
ξ;゚⊿゚)ξ「あっいえ、そういうわけでは」
( -∀・)「冗談。俺らもプロに負けないくらいやるから楽しんでってね」
ξ゚⊿゚)ξ「……はい!」
( ・∀・)∩゙「それじゃ」
タッタッ…
('A`)「主催側だと忙しそうだな、先輩」
( ^ω^)「まあ、しょうがないおね……。来年は僕らもやらなきゃだお」
( ^ω^)「ツンは部活……弓道はどうなんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「どうって……うーん、普通かなぁ」
ξ゚⊿゚)ξ「成績がすごくいいわけでもないし、まだ趣味レベルかな……」
( ^ω^)「まあ僕も趣味レベルだお。サークルなんて割とそんなもんじゃないかお――」
( ^ω^)「っと……先輩から呼び出しだお」
っロ゙ ブーッブーッ
('A`)「呼び出しか、頑張れリーダー」
(;^ω^)「ノルマ回収かな、嫌だお……」
タッタッ…
.
30
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:54:42 ID:b6a0vKso0
ξ゚⊿゚)ξ゙ ゴクゴク…
っロ
('A`)「弓道の才能あるって見込まれてるとか言ってなかったっけ」
ξ;゚⊿゚)ξ「そんな自信過剰なこと言ったかしら。まあ、先輩は良くしてくれるけど」
('A`)「……ふーん……」
( 'A`)y- シュボッ
っロ゙
( 'A`)y-~~
スーゥ…
( 'A`)=3 フゥ…
っ-~~
ξ゚⊿゚)ξ
っロ
( 'A`)「お前、ブーンの事好きなん?」
ξ゚⊿゚)ξ
っロ
ξ;*゚⊿゚)ξ゙「は、はぁ!?」
ξ*;゚⊿゚)ξ「何よ急に……別に好きじゃないし……」
( 'A`)「……ふーん……」
っ-~~
ξ*;゚⊿゚)ξ「…………」
( 'A`)「……全然関係ねー話だけどよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「……?」
( 'A`)「……お前、なんか不器用に見えるんだよな」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
31
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:56:19 ID:b6a0vKso0
( 'A`)「……無理してんのか何なのかよくわかんねぇけど、もうちょっと上手くやらねーと」
ξ゚⊿゚)ξ「……ごめん、意味わかんない」
( 'A`)「……わかんないだろうから言ってんだよ」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
( 'A`)ゞ「……ま、こんなこと言ってもしょうもないか」
ポリポリ…
( 'A`)「仲良くもねー男の戯言だ、頭の片隅にでも置いておくくらいでいいわ」
ξ゚⊿゚)ξ「……あんたって、変なやつね」
( 'A`)「Tシャツ見ればわかるだろ」
ξ゚⊿゚)ξ「全くその通りね」
パッ……
ザワザワザワ……
ξ゚⊿゚)ξ「あ、暗くなった」
( 'A`)「次始まるな。んじゃ、前行くわ」
゙っ、 ジュッ…
ξ゚⊿゚)ξ「……うん」
.
32
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:57:06 ID:b6a0vKso0
――――――
――――
――
(;'∀`)「ふぃー、楽しかった」
(´゚ω゚`)「筋肉が!!! まだ足りないと喚いている!!!!」
(;'∀`)「十分モッシュしたろお前。死人出す気か」
ξ゚⊿゚)ξ(全バンド終わった……)
(;^ω^)「ツン、お疲れだお」
ξ*゚⊿゚)ξ「あ、うん。おつかれさま」
( ^ω^)「これから打ち上げがあるんだけど、よかったらツンも来ないかお?」
ξ*゚⊿゚)ξ「えっ、打ち上げ? 私なんかがいいの……?」
( ^ω^)「うんお。打ち上げは後輩が取り仕切るんだお。だからお客さん呼んでも平気だと思うお」
ξ*゚⊿゚)ξ「……じ、じゃあ……」
33
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:58:08 ID:b6a0vKso0
o川*゚ー゚)o「そうなんだ! じゃあじゃあ、私行ってもいい!?」
Σ(;^ω^)「おっ、キュート」
o川*゚ー゚)o「あ、君ツンちゃんだよね! ライブ来るなんて意外ー」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ……? あ、うん……そうかな」
o川*゚ー゚)o「意外だけどー、楽しめた?」
ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そりゃあ……楽しかったけど」
o川*゚ー゚)o「だって、ブーン! 私も楽しかったー!」
(*^ω^)「おっおっ、それは素直に嬉しいお」
o川*゚ー゚)o「あっちにデレもいるよ! 来て来て!!」
(;^ω^)゙「おっ、おおお……」
ズルズル…
ξ;゚⊿゚)ξ「あっ…………」
ξ゚⊿゚)ξ、
シュン…
ξ゚⊿゚)ξ「……帰ろっかな……」
.
34
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 11:58:52 ID:b6a0vKso0
――――――
――――
――
[ヴィップ区 某所]
ξ゚⊿゚)ξ゙
トボトボ…
ξ゚⊿゚)ξ(はぁ……もっとブーンと話したかったな……)
ξ゚⊿゚)ξ(私、いっつもうまく行かないのよね……。この前もキュートって子に美味しいとこ持っていかれちゃって)
ξ゚⊿゚)ξ(ドクオの言ってたこと……ほんとにその通りなのかも……)
ブーッブーッ
ξ゚⊿゚)ξ゙「ん、ヒッキーからラインだ」
ξ゚⊿゚)ξ「……今サークル終わったって……部室で何やってんのよ写真部は」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「そうだ」
.
35
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:00:43 ID:b6a0vKso0
――――――
――――
――
[30分後 居酒屋]
カランカラン……
(-_-)゙ キョロキョロ…
ξ゚⊿゚)ξ∩゙「……あ、こっちこっち」
(-_-)「あ、いた」
テクテク…
( -_-)「お待たせ、ごめんね遅くなって」
っ゙ ギィッ…
ξ゚⊿゚)ξ「いいよいいよ。急に誘っちゃったし」
(´・_ゝ・`)「こんばんは」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、こんばんは。同じサークルの人?」
36
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:02:27 ID:b6a0vKso0
(-_-)「そう、デミタスくんだよ。科は違うけど同い年」
(´^_ゝ^`)「よろしく」
ξ゚⊿゚)ξ「私はツンよ、よろしく」
(´・_ゝ・`)「ここ来るのは初めてだよ」
(-_-)「よくツンと来るんだよ」
(´・_ゝ・`)「二人で?」
(-_-)「うん。中学からの仲でさ」
(´・_ゝ・`)「ああそうなんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「料理も美味しいからオススメよ。食事目当てで来ることもあるの」
(;´^_ゝ^`)「あ、それなら丁度いいな。ご飯食べてないからお腹空いちゃって……」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃ、適当に頼もっか」
(-_-)「ビール飲も……」
.
37
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:03:24 ID:b6a0vKso0
ガヤガヤ……
ガヤガヤ……
ξ*゚⊿゚)ξ「ほんっとさ……なんであのキュートって子私の邪魔するようなタイミングで来るんだろ……」
(*-_-)「狙ってるのかな」
(*´・_ゝ・)「あり得る」
ξ*゚⊿゚)ξ「私だってもっとブーンと……」グチグチ
(*-_-)「…………」
(*´・_ゝ・)(この二人、出来てるわけじゃないんだ……)
ξ*゚⊿゚)ξ「私が悪いのよね……もっと積極的に行かないから……。わかってるんだけどさ」
(*-_-)「そんな事ないよ、ツンだってブーンと仲いいじゃん」
(*-_-)「ブーンって明るくて意外とモテそうだし、他の人が寄ってきちゃうのは仕方ないよ……」
ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよねー……」
(-_-)「…………」
38
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:04:42 ID:b6a0vKso0
(*´・_ゝ・)「……いっそのこと、そのキュートって子と仲良くなってみたら?」
ξ*゚⊿゚)ξ「……なにそれ、新しい提案」
(*´・_ゝ・)「いや、敵を味方にしてしまえばこっちのもんでしょ」
ξ*゚⊿゚)ξ「敵って」
(*-_-)「敵……ワロタ……」
(*´・_ゝ・)「ワロタ言いながらめっちゃ真顔じゃん」
ξ*゚⊿゚)ξ「んー……まあ確かに仲良くなれれば探りを入れることも出来るのかな……」
(*-_-)「仲良くなるって前提が難しそうだけどね」
(*´・_ゝ・)「ま、それができなきゃ始まらないか……」
ξ*-⊿-)ξ「……むむむ……」
ξ*゚⊿゚)ξ゙「ビール!! もう一杯ください!!」
ガタッ
(;-_-)「えっ、ちょっと飲み過ぎじゃない?」
ξ*゚⊿゚)ξ「うるさいうるさい! あと一杯!!」
(;´・_ゝ・)「大丈夫かなぁ」
.
39
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:07:01 ID:b6a0vKso0
――――――
――――
――
ブロロロロロロロ……
パッパァーー…………
ξ;゚⊿゚)ξ「飲みすぎた……」
(;-_-)「だから言ったのに……」
(;´・_ゝ・)「大丈夫?」
(;-_-)「家まで送ってこうか?」
ξ;゚⊿゚)ξ「うーん……平気。電車で一本だし」
(;-_-)「ならいいけど……」
ξ;゚⊿゚)ξ「帰る。疲れた」
(;-_-)「う、うん。気をつけてね」
ξ;゚⊿゚)ξ「うん。二人共付き合ってくれてありがと」
(;´^_ゝ^)「楽しかったよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「それじゃ……」
(;-_-)∩「また来週」
40
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:07:47 ID:b6a0vKso0
ξ;゚⊿゚)ξ゙
テクテク…
ξ;゚⊿゚)ξ゙(……歩くと結構やばい……)
テクテク…
ザワザワザワザワ……
ブロロロロロロロ………
ξ;゚⊿゚)ξ゙
テクテク…
ξ;゚⊿゚)ξ゙「お、おえっ」
ξ;゚⊿゚)ξ゙(無理無理!! 歩けない!!!)
ストンッ
ξ;゚⊿゚)ξ(暑いし空気濁ってるし……やば、考えただけで吐き気が……)
ξ;-⊿-)ξ「……冷たい飲み物……飲みたい……」
『――きみ、大丈夫?』
.
41
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:08:44 ID:b6a0vKso0
ξ;-⊿゚)ξ「んん……?」
( -∀・)「手、貸そっか……?」
Σξ;゚⊿゚)ξ゙「も、モララー先輩!?」
ギョッ
(;・∀・)゙「あれ、ツンちゃん?」
ξ;゚⊿゚)ξ「ななな、なんでこんなとこに……」
(;・∀・)「いや君こそ」
ξ;゚⊿゚)ξ「あれ……打ち上げがあったはずでは……」
( -∀・)「ああ。ツンちゃんいなくて退屈だったし、先に上がってきちゃったんだ」
ξ*゚⊿゚)ξ「えっ……」
( ・∀・)「それより大丈夫? 手貸すよ」
っ゙
ξ*゚⊿゚)ξ「あ…………」
ξ*゚⊿゚)ξっ゙「ありがとう……ございます……」
ガシッ……
( ・∀・)「その様子だと……飲み過ぎ?」
ξ*-⊿-)ξ、「……お恥ずかしながら」
( ・∀・)「俺んちすぐそこだけど、なんか水でも飲んでく?」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ……」
(;・∀・)゙「あっ、ごめんごめん。急に家に誘っちゃあれだったね。無神経だった」
ξ;゚⊿゚)ξ「あっいや、平気です。ちょっとだけお邪魔していいですか……」
42
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:10:24 ID:b6a0vKso0
( ・∀・)「そう…? 俺は全然構わないよ。……んじゃ、ゆっくりでいいからついてきてよ」
ξ*゚⊿゚)ξ「はい……」
テクテク…
テクテク…
( ・∀・)「ここ、俺んち」
っ-゙ カチャカチャ
ξ゚⊿゚)ξ「一人暮らし……なんですか?」
( ・∀・)「そ。実家は大学までちょっと遠くてね」
っ゙ ガチャリ
( ・∀・)「汚い部屋だけど、適当に座ってて」
ξ*゚⊿゚)ξ、「……お邪魔、します」
ギィッ
テクテク…
.
43
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:11:54 ID:b6a0vKso0
ξ゚⊿゚)ξ(すごい……楽器とかCDとかいっぱいある……)
ξ゚⊿゚)ξ(男の子の部屋なんて入るの随分久しぶりだから、なんか新鮮だ)
『ツンちゃーん、お水とアクエリどっちがいい?』
ξ゚⊿゚)ξ「あっ……お水で」
チッ……
( -∀・)「……はい、どうぞ」
っロ゙ コトッ
ξ*゚⊿゚)ξ「あ、ありがとうございます」
ξ゚⊿゚)ξ゙ ゴクゴク…
っロ
ξ*゚⊿゚)ξ=3「ぷはぁ」
ξ*゚⊿゚)ξ「……なんか、柑橘系の香りが……?」
( -∀・)「ああこれ、ピッチャーにレモン入れてるからさ。飲みやすくて爽やかでいいでしょ」
ξ*゚⊿゚)ξ「へーすごい、なんか居酒屋みたい……」
ξ;゚⊿゚)ξ゙「うっ」
(;・∀・)「居酒屋に過剰反応しすぎ。もう酒はないよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「なんかすみません、お恥ずかしいところを」
44
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:14:52 ID:b6a0vKso0
( ・∀・)「いいよいいよ。落ち着くまでいなよ」
'_
( ・∀・)、「あ、そうだ、これ持ってる?」
っ゙ ゴソゴソ
ξ゚⊿゚)ξ「?」
( ・∀・)「プギャビデビュー前の自主制作アルバム」
っ□゙ スッ
ξ*゚⊿゚)ξ゙「ッ!? なな、なんでそんなのを……」
( -∀-)「オクで手に入れたんだよねぇ……いやー高かった」
ξ*゚⊿゚)ξ「す、すごい……」
( ・∀・)「当然、デビュー後のアルバムには収録されてない曲ばっかりなんだ。若いからかちょっと雑なところもあるけど、すごくいいよ」
ξ*゚⊿゚)ξ「……いいなぁ……」
ξ*゚⊿゚)ξ「あ、あの……」
( ・∀・)「聴く?」
ξ*゚⊿゚)ξ「ぜひ!!」
( ・∀・)「いいよ」
( ・∀・)
っ゙ カチャカチャ…
( ・∀・)
σ゙ ポチッ…
.
45
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:15:40 ID:b6a0vKso0
――――――
――――
――
::ξ*-⊿-)ξ::「んー……!」
フルフル……
ξ*゚⊿゚)ξ「すごかったです!」
(*・∀・)「でしょ? いやこの若さが滲み出てるとこもたまんないんだよねぇ」
ξ*゚⊿゚)ξ「つい夢中になって全部聴いちゃいましたね」
(*・∀・)「そうだね。……あ、終電大丈夫?」
ξ;゚⊿゚)ξ゙「あっやば、もう行かないと」
スクッ
ξ;゚⊿゚)ξ゙「って……」
フラッ
ξ;>⊿<)ξ゙ ドサッ
ξ;゚⊿゚)ξ「……あれ?」
( ・∀・)「……大丈夫? 足痺れちゃった?」
ξ;゚⊿゚)ξ「……あ、はい、そうみたいです……」
46
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:16:39 ID:b6a0vKso0
ξ;゚⊿゚)ξ(……いや……手も痺れてる……?)
っ゙ フルフル
ξ;゚⊿゚)ξ(……っていうかなにこの身体のだるさ……飲み過ぎのせい……?)
( ・∀・)「手、貸してあげるよ」
っ゙ スッ
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ? あ、いやあの……」
( ∀ )「いいから、ほら……」
っ゙
「――よっと!!!」
ブンッ
ξ;>⊿<)ξ゙「キャッ!!」
ドサッ
( ・∀・)「…………」
ξ;゚⊿゚)ξ「な、なに……? なんですか」
( ・∀・)「馬鹿だよね、君も」
ξ;゚⊿゚)ξ「……!?」
47
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:17:31 ID:b6a0vKso0
( ・∀・)「こんな時間に男の部屋に上がり込んで……」
( ・∀・)「警戒心が足りないっつーか……、軽すぎんだろ」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ……いやそんな、そんなつもりじゃないですから!!」
( ・∀・)「はーいご注目」
っ゙ ゴソゴソ
ξ;゚⊿゚)ξ゙「な、なんで人のバッグを!!」
ξ;゚⊿゚)ξ゙(ッ……まだ痺れが……)
( ・∀・)「ファイナル大学2年生ツンちゃんの学生証です」
っロ゙
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと意味わかんない……返してよ!!」
( ・∀・)「なにされっかわかってんだろ?」
ξ;゚⊿゚)ξ「――ッ…………」
( ・∀・)「……ま、楽しくいこうや」
っ゙ ガシッ
ξ;゚⊿゚)ξ「い、いや……」
( ・∀・)「暴れんなって」
48
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:18:04 ID:b6a0vKso0
ξ;-⊿-)ξ「いや、いや……!!」
バタバタ
(;・∀・)「チッ……薬少なかったか」
ξ#゚⊿゚)ξ「離しなさいよチャラ男!!!」
っ゙ ドゴッ
(#::∀・)゙「うぐっ……!?」
ξ#゚⊿゚)ξ「なっ……舐めんじゃないわよ」
ケリッ
(#::>∀・)゙「――ッ!!! ……ちょっ……どこ蹴って……」
ξ#゚⊿゚)ξ゙「お……追ってきたら……殺すから……」
フラフラ…
(#::∀・)「チッ……待てよクソアマ……」
ガチャ
バタンッ……
(#::∀・)「…………クソが……」
(#::∀・)「……ってーななんだあの怪力。ほんとに女かよ」
(#::∀・)「最初っからアクエリ出しときゃよかったわ……」
.
49
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:18:47 ID:b6a0vKso0
――――――
――――
――
ブロロロロロロロ……
パッパァーーー……
ξ;゚⊿゚)ξ゙「はぁ……はぁ……」
フラフラ…
ξ;゚⊿゚)ξ゙「電車……乗らないと……」
ξ;゚⊿゚)ξ
っロ゙ ピッ
ξ;゚⊿゚)ξ゙
フラフラ…
キィィィィィ……
プシューーー……
.
50
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:19:44 ID:b6a0vKso0
ξ;゚⊿゚)ξ゙「追ってきてないわね……」
フラフラ…
ξ;゚⊿゚)ξ(席空いてる……よかった)
ξ;゚⊿゚)ξ゙
ストンッ
ドアが締まります、ご注意ください……
ピピピピピピピ……
ξ;゚⊿゚)ξ
ガタンゴトン……
ガタンゴトン……
ξ;゚⊿゚)ξ=3
ξ゚⊿゚)ξ(私……馬鹿ね……)
ξ゚⊿゚)ξ(なんであんなチャラそうな男についてったんだろう……)
51
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:20:20 ID:b6a0vKso0
ξ゚⊿゚)ξ(……同じ大学の先輩で趣味が合うからって……いきなり男の家に上がり込むなんて……軽率すぎたわ)
ξ゚⊿゚)ξ(…………馬鹿みたいね……私……)
ξ゚⊿゚)ξ(ゲームでもして気分紛らわそ……)
っロ゙ スッ…
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ イジイジ…
ξ゚⊿゚)ξ(…………)
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ(……あ、第一章クリアした)
っロ゙
――つづく。
52
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/20(日) 12:21:05 ID:b6a0vKso0
投下だけでこんなに疲れるなんて…
53
:
名無しさん
:2017/08/20(日) 12:26:36 ID:QADAK5wA0
乙!
54
:
名無しさん
:2017/08/20(日) 12:41:34 ID:52Pat5wE0
あぁ、糞スレじゃない
めっちゃ面白い
55
:
名無しさん
:2017/08/20(日) 18:26:27 ID:pUfiLgJ60
正直
>>6
で終わらせるつもりかとも思ってた
56
:
名無しさん
:2017/08/20(日) 19:35:09 ID:4w1DoNl60
予想外の真面目なスレに困惑
57
:
名無しさん
:2017/08/20(日) 20:01:20 ID:6tW8Za5I0
なんかもうハラハラする
乙!
58
:
名無しさん
:2017/08/21(月) 12:50:40 ID:GMZ7Vh8Q0
乙
特典配布はいつですか(ノシ 'ω')ノシ バンバン
59
:
名無しさん
:2017/08/21(月) 20:08:33 ID:VkN3KVI20
全裸待機してるから特典にキューちゃんの謎のわっか追加お願いいたします
60
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:09:58 ID:ImZ1xm6c0
/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/
/^)
_人人人人人人_ _//
> < //
> 入場者 < _,,,,「l._
> プレゼント! < ,. -''"´ `゙''-、 キュートの謎の丸
> 第二弾! < ,." `ヽ. ストラップ!!
> < / `、
V^V^V^V^V^V^ ,' i.
! l
', ,'
丶 /
ヽ ,.'
`'-、_ _,.-'´
`゙''ー-‐'''"´ ※ただの丸
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
61
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:11:02 ID:ImZ1xm6c0
[翌日 ファイナル大学]
ξ゚⊿゚)ξ(嫌なことがあっても大学は来なくちゃ……)
ξ-⊿-)ξ(……モララー先輩にあってもシカトすればいい。大学じゃ何か言ってくるはずがないわ)
ξ゚⊿゚)ξ゙
テクテク…
ξ゚⊿゚)ξ
っ゙ ガチャッ…
ザワザワザワザワ…
ξ゚⊿゚)ξ(……?)
ξ゚⊿゚)ξ゙
テクテク…
ザワザワザワザワ…
.
62
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:11:37 ID:ImZ1xm6c0
『……あれじゃない?』
『あの人だよあの人……』
ξ;゚⊿゚)ξ(……何、私……見られてる……?)
(;-_-)゙「つ、ツン!」
ドタドタ
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、ヒッキー。おはよう」
(;-_-)「おはようじゃないよ! ちょっとこっち来て!」
ξ;゚⊿゚)ξ「え、えっ?」
タッタッタッ……
(;-_-)「…………この辺でいいかな」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………なに?」
(;-_-)「これ見て」
っロ゙ スッ
63
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:12:19 ID:ImZ1xm6c0
ξ;゚⊿゚)ξ「……ラインの画面……?」
Σξ;゚⊿゚)ξ「――ッ!?」
(;-_-)「……モララー先輩にレイプされたって、本当なの……?」
ξ;゚⊿゚)ξ(なっ……何よこれ、一体誰がこんな話広めたの……!?)
ξ;゚⊿゚)ξ(モララー先輩以外ありえない……けど、そんな自分に都合の悪いことするわけ……)
ξ;゚⊿゚)ξ「し、知らないわよ」
(;-_-)「……知らない?」
ξ;゚⊿゚)ξ「ええ。初めて見たわよこんな話。大体、本当にレイプされてたら大学なんて来れるわけないじゃない」
(;-_-)「…………」
(;-_-)=3「よ、よかった……」
ホッ…
ξ;゚⊿゚)ξ(……本当のことを言って、これでモララー先輩が退学にでもなれば好都合だけど、私はレイプ未遂された女として残りの大学生活を過ごさなきゃならなくなる……)
ξ;゚⊿゚)ξ(認めなければ、モララー先輩も平然と大学に通い、いつか噂は噂でしかなくなるはず……)
ξ;-⊿-)ξ(……仕方ないわ)
ξ;゚⊿゚)ξ「昨日のあの後、ちゃんとすぐ帰ったわよ。安心して」
(;-_-)「それならいいんだ……。でもひどいね、誰がこんな噂……」
64
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:12:54 ID:ImZ1xm6c0
(´ -_ゝ-`)゙「……一人思い浮かぶよね」
ザッ…
(;-_-)「で、デミタスくん」
ξ;゚⊿゚)ξ「おはよ。……一人って……」
(´ -_ゝ-`)「例の、キュートって人。ツンさんの悪い噂を流して、大学での居場所をなくしたいんじゃないかな」
ξ;゚⊿゚)ξ(キュートちゃんが……? いや、昨日の事実を知っているはずがないし……)
ξ;゚⊿゚)ξ「それは流石に、考えすぎじゃ……」
(´・_ゝ・`)「タイミングから想像しただけさ。まあ、本人に聞くわけにも行かないし、こればっかりはどうしようもないけどね」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………」
ξ;゚⊿゚)ξ(……モララー先輩はもう来てるんだろうか……)
.
65
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:13:28 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
爪'ー`)「――というわけなんですけども。まさか君みたいな子がそんな事するとは思えなくて」
( ・∀・)「当たり前ですよ、フォックス先生。僕はこの大学でせっかく築いた経歴をこんな事で傷つけるような馬鹿じゃありません」
爪'ー`)「……うん、そうだよね。一応この……ツンという子にも確認は取るけど、問題ないね?」
( ・∀・)「ええ、もちろん構いませんよ。では、講義が始まりますので……」
爪'ー`)「わかりましたよ。お時間取らせてすまないね」
( ・∀・)「とんでもない。また何かありましたら呼んでください。では……」
ガチャッ…
バタンッ……
.
66
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:14:06 ID:ImZ1xm6c0
( ・∀・)゙
テクテク……
( ・∀・)゙
テク……
( ・∀・)「なぁ、お前だろ」
o川*゚ .゚)o「…………」
( ・∀・)「……キュート」
o川*゚ー゚)o「キューちゃん、なんの事かわかんないなぁ」
( -∀-)「…………」
(#・∀・)っ゙「殺されてーのか」
ドンッ
o川;゚ー゚)o「いたっ……ちょっと乱暴やめてよ。カメラに映るよ」
(#・∀・)「ここは死角だろ。てか、乱暴されてーんだろ?」
o川 ー )o
o川*゚ .゚)o「馬鹿言わないでよ」
バッ…
67
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:14:55 ID:ImZ1xm6c0
(#・∀・)「……お前さ、俺の仕事の邪魔してどうするわけ?」
o川*゚ー゚)o「商品提供したのは私じゃん」
(#・∀・)「俺がまともに仕事できなくなったらお前の目的も達成できねーだろうが。何考えてんだ」
o川*゚ .゚)o「……まさか、失敗したの?」
(#・∀・)「ああそうだよ。もうちょっとあの女の心砕いとけよ」
o川*゚ .゚)o「……それはそっちの役目じゃん。そういう取り引きじゃん」
(#・∀・)「……あのなぁ……」
(#・∀・)「……俺のバックには渋澤組がついてんだ。この仕事に支障が出るって事は、渋澤組に楯突いてるようなもんなんだよ」
(#・∀・)「今はビデオが売れてんだ。需要があんのに供給が足りねぇんじゃ……」
(#・∀・)「――お前も商品にするしかねーな?」
.
68
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:15:34 ID:ImZ1xm6c0
o川* ー )o「…………」
o川*゚ー゚)o「きゅーっきゅっきゅっきゅっ。今は遠慮しとくね」
(#・∀・)「嫌なら、新しい奴みつけろよ」
o川*゚ー゚)o「頑張ってみるよ。でもまだ、目的が達成できてないからそのうちね!」
o川*゚ー゚)o゙「それじゃ!」
タッタッタッ
(#・∀・)「……チッ……」
o川*゚ー゚)o゙
タッタッ…
o川*゚ー゚)o゙(……あの男、いよいよ使えそうにないなぁ……)
.
69
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:16:12 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
[弓道部 道場]
ガラララッ…
ξ゚⊿゚)ξ゙
テクテク…
川 ゚ -゚)「おお、ツンじゃないか。今日は早いな」
ξ゚⊿゚)ξ「クー先輩。先輩こそ早いですね」
川 ゚ -゚)「今日は講義がなくてな。一日中ここにいたよ」
ξ゚⊿゚)ξ「そうなんですね。流石です」
川 ゚ -゚)「大したことじゃないさ。真面目に来ている君もすごいよ」
ξ*゚⊿゚)ξ「いやいや私なんて全然……」
70
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:17:25 ID:ImZ1xm6c0
川 ゚ -゚)「……! そういえば……ちょっと噂を耳にしたが」
ξ゚⊿゚)ξ「あっ……」
川 ゚ -゚)「……大丈夫だったか?」
ξ゚⊿゚)ξ「……ええ、大丈夫です。クー先輩のとこにも回ってたんですね、噂」
川 ゚ -゚)「嫌な話だがな。まあ、君が大丈夫ならいいんだ」
ξ゚⊿゚)ξ、
川 ゚ -゚)「色々大変だろうが……何かあったら私に言えよ。こう見えて私は柔道もやっていてな」
ξ゚⊿゚)ξ「なんだかすいません、とても頼もしいです……。弓道だけじゃないんですね」
川 ゚ -゚)「弓道も柔道も、種は違えど同じ武の道。極めた先に見えるものは美しいからな」
ξ゚⊿゚)ξ「……やっぱりすごいです、クー先輩は」
川 ゚ -゚)「言ってるだろう。大したことじゃないさ」
.
71
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:21:35 ID:ImZ1xm6c0
ガラララッ…
(,,゚Д゚)「うーっす」
川 ゚ -゚)「やぁギコ。君も早いな」
(,,゚Д゚)「暇なんだよ。……っと、ツンじゃねぇか」
ξ゚⊿゚)ξ「おつかれさまです、ギコ先輩」
(,,゚Д゚)「おう。……それよりお前、大丈夫か? 変な噂が流れてるが……」
ξ;゚⊿゚)ξ、「皆さんご存知なんですね。でも、大丈夫です。ただの噂ですから」
(,,゚Д゚)「……それならいい。お前がいなくなったら再来月の大会が不安で仕方ねぇぞ」
ξ;゚⊿゚)ξ「いや、私はそんな」
(,,゚Д゚)「メキメキ成長してるだろゴルァ。なぁクー」
川 ゚ -゚)「ああ。随分上手くなったものだ」
ξ*゚⊿゚)ξ「…………」
(,,゚Д゚)「……ま、大会なんかどうでもいいんだがよ。何かあってからじゃ遅いからな。心配事があれば言えよ」
ξ*゚⊿゚)ξ「……はい、ありがとうございます」
.
72
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:22:15 ID:ImZ1xm6c0
『――ギコ先ぱーい!!』
ドタドタッ
ガラララッ!!
o川*゚ー゚)o「やっぱりここにいた!」
Σξ;゚⊿゚)ξ「!!」
ビクッ
(#゚Д゚)「おい、道場で暴れるなキュート」
o川*゚ .゚)o「私をおいてく先輩が悪いんじゃーん。ねね、部活の前にカフェ行く約束はー?」
(; ,゚Д゚)「……してねぇだろゴルァ」
o川*゚ー゚)o「えーしたよしたよ!! 一昨日の19時28分にラインで話したもん!!」
(; ,゚Д゚)「こまけぇな。もう道着に着替えたから無理だ。明日にしろ」
o川*゚ .゚)o「えー……残念」
o川*゚ー゚)o「……あ!」
ξ;゚⊿゚)ξ゙ ビクッ
o川*゚ .゚)o「ツンちゃん、なんか変な噂流れてたけど大丈夫?」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ……う、うん。大丈夫だよ」
o川*゚ .゚)o「怖いねぇレイプなんて。私絶対やだなー」
ξ;゚⊿゚)ξ「大丈夫だって、そんな事実何もないから」
73
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:25:03 ID:ImZ1xm6c0
o川*゚ .゚)o「…………」
o川*゚ー゚)o「ならよかったね! 私……、こんな噂流したの誰か突き止めてあげるよ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ、いいよいいよ。なんかほら……怖いし」
o川*゚ー゚)o「だって許せないじゃん。女の子のこんなひどい噂流すなんて……」
ξ゚⊿゚)ξ「……キュートちゃん……」
o川*゚ .゚)o「私、知り合い多いからこっそり探ってみるよ。犯人わかったら……許さないんだから!」
ξ゚⊿゚)ξ、「…………ありがとうね」
o川*゚ー゚)o「いいよいいよ! あ、ツンちゃん今度お茶しようよ! いいとこ知ってるんだぁ」
ξ*゚⊿゚)ξ「え……うん! ぜひ……!」
o川*゚ー゚)o「やったー! じゃ、また声かけるからね!!」
o川*゚ー゚)o「ギコ先輩も、今度は約束守ってね?」
(,,゚Д゚)「あのな、俺も暇じゃねぇんだ」
ξ゚⊿゚)ξ(さっき暇って言ってなかったっけ……)
74
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:26:08 ID:ImZ1xm6c0
o川*゚ .゚)o「むー……約束守んないとまた……」
o川* ー )o「――、しちゃうよ……?」
(*,,゚Д゚)゙「ッ…………」
ξ゚⊿゚)ξ「……?」
o川*゚ー゚)o「それじゃあね!」
ガラララッ
タッタカター…
ξ゚⊿゚)ξ(……悪い子には見えないなぁ……)
(; ,゚Д゚)「…………」
(; ,゚Д゚)「……さ、今日も頑張るぞ! なぁツン!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、はい!」
川 ゚ -゚)「…………」
.
75
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:26:59 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
[数日後 ファイナル大学 食堂]
ガヤガヤ…
ガヤガヤ…
(-_-)「いや流石にあのアプデは無いよねぇ」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと萎えちゃったわ。団イベ楽しくなくなっちゃうよね」
(-_-)「あのプロデューサー変わってくれないかなぁ……」
ξ゚⊿゚)ξ「マネージャーもね。あ、そういえばストーリーやった?」
(-_-)「ストーリー? いや、相変わらず進めてないけど……」
ξ゚⊿゚)ξ「あら、なかなか面白いわよ。もうすぐ二章クリアするとこ」
(-_-)「評判悪いのに意外だ……。暇な時にでも読んでみようかなぁ……」
.
76
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:27:34 ID:ImZ1xm6c0
『ツンちゃーん!!』
トタタタ…
ξ゚⊿゚)ξ「?」
o川*゚ー゚)o「おつかれーツンちゃん! ねね、今日の4限予定ある?」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、キュートちゃん。4限は……入っちゃってるなぁ」
o川*゚ .゚)o「えーうっそぉー……。……サボろ?」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ?」
o川*゚ー゚)o「一緒にカフェ行こうよ! ほらこの前約束したじゃん!」
ξ*゚⊿゚)ξ「あ…………」
(-_-)(あれ……? この二人、仲良くなったのか……?)
o川*゚ー゚)o「たまには講義の一つくらい休んだって平気だよ!」
ξ*゚⊿゚)ξ「そう……かな……」
ξ*゚⊿゚)ξ(でも……講義をサボって女の子と二人でカフェ……)
ξ*゚⊿゚)ξ(――ちょっと憧れる……!)
77
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:28:23 ID:ImZ1xm6c0
ξ*゚⊿゚)ξ「そうだね……!」
o川*゚ー゚)o「やった! じゃあじゃあ、3限終わったらエントランスで!!」
ξ*゚⊿゚)ξ「うん! わかった!」
タッタカター……
ξ*゚⊿゚)ξ「…………」
(-_-)「…………仲良くなったの?」
ξ*゚⊿゚)ξ「……うーん、多分」
(-_-)「4限、数3だけど大丈夫?」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっやば、そうだっけ。大丈夫かな」
(-_-)「明日ノート見せてあげるよ……」
ξ*゚⊿゚)ξ「ありがと。助かる」
(-_-)(二人仲良くなれるといいな。いろんな意味で……)
.
78
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:29:02 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
ギィッ……
カランカラン……
ξ*゚⊿゚)ξ「わっ……すごーい……!」
o川*゚ー゚)o「ここおしゃれでしょー。お気に入りなんだ!」
ξ*゚⊿゚)ξ「すごい……けど……」
ξ*-⊿-)ξ「私こんなとこに存在しちゃいけないよ……!」
o川*゚ー゚)o「存在ってww せっかくなんだし気にすることないよ! ほら座ろ!」
ξ*゚⊿゚)ξ「う、うん」
ギィッ…
ξ*゚⊿゚)ξ゙
ストンッ…
o川*゚ー゚)o゙「よいしょ」
ξ*゚⊿゚)ξ
ソワソワ
o川*゚ー゚)o「……緊張してるの?」
ξ*゚⊿゚)ξ「う、うん。なんだかすごく」
79
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:29:37 ID:ImZ1xm6c0
o川*゚ー゚)o「どうして?」
ξ*゚⊿゚)ξ、
ξ*゚⊿゚)ξ「こういうとこ来るの、初めてだし……。女の子と一緒にってのが……なんか」
o川*゚ .゚)o「…………もしかして、レズっ子だったりする?」
Σξ*゚⊿゚)ξ゙「――ッ!?」
ξ////)ξ「いっ、いやいやそういうんじゃなくて……!!」
カァァァ…
o川*゚ .゚)o「びっくりした」
ξ*゚⊿゚)ξ「……私女友達少ないからさ……。なんかこういうの、憧れてたというか」
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o「なるほど!!」
o川*゚ー゚)o +「じゃあ尚更楽しまなくっちゃ!!」
キランッ
ξ*゚⊿゚)ξ(ま、眩しい……! これが女の子……!)
o川*゚ー゚)o「ほらほら見てこのモンブラン!! めっちゃ美味しそうじゃない?」
ξ*゚⊿゚)ξ゙「うん、うん」
コクコク
o川*゚ー゚)o「このクリームキャラメルラテなんて最高だよ!」
ξ*゚⊿゚)ξ「すごい、甘そう!」
キャッキャッ……
ワイワイ………
.
80
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:30:14 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ、キューちゃんサークル入ってないの!」
o川*゚ .゚)o「そうなのー……。すごい悩んじゃって、結局そのまま入らなくて1年以上経っちゃった」
o川*゚ー゚)o「だからこそいろんなサークルに顔出して知り合いも増えたけど!」
ξ*゚⊿゚)ξ「なるほどー……」
o川*゚ .゚)o「でもこのままサークルに入らないのも就活で困るかなって。だからどこかいいサークルないかなって思ってるの」
ξ゚⊿゚)ξ「うーん……うちの弓道部は?」
o川;゚ー゚)o「弓道かぁ……。私運動部はちょっと難しいかも」
ξ゚⊿゚)ξ「そっかぁー。じゃあ文化系だね」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ブーンとかとも仲いいし軽音サークルは?」
o川*゚ .゚)o「音楽も聴く分にはすごく好きなんだけど、私にできる気がしないよー。歌下手だし」
ξ;゚⊿゚)ξ「私もできる気がしない」
o川*゚ .゚)o「だよねー。運動部と同じくらい練習が必要そう……」
ξ゚⊿゚)ξ「うーん……何かあるかな……」
ξ*゚⊿゚)ξ「あ! 写真部なんてどう?」
o川*゚ー゚)o「おおー、それなら私でもできそう……!?」
ξ゚⊿゚)ξ「写真部の友達がいるんだけど、弓道部と同じように“部”って名乗ってる割にはそこまでお堅い感じじゃないみたいだよ」
81
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:30:56 ID:ImZ1xm6c0
ξ*゚⊿゚)ξ「スマホで撮る人も多いらしいのww」
o川*゚ー゚)o「すごっ、なんか緩そー」
ξ゚⊿゚)ξ「でもなんかちゃんと大会とかには出してるらしいから、やりがいはありそうなんだよねぇ」
o川*゚ー゚)o「へーなるほどなるほど。ちょっと有力候補かも!」
ξ*゚⊿゚)ξ「ほんと!? キューちゃんに合うといいけどなぁ」
o川*゚ー゚)o「写真部は顔出したことないから、今度行ってみるよ! ほんと案だしてくれて助かるなぁー」
ξ*゚⊿゚)ξ「へへ……」
o川*゚ .゚)o「……あ、もう4限終わる時間だ。ごめんね、これからまた友達と約束してるの!」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、うんそっか。私もサークル行かなくちゃだ」
o川*゚ー゚)o「えへへ、今日はいっぱい話せて楽しかったなぁ」
ξ*゚⊿゚)ξ「私も……! ここのスイーツもすっごく美味しかったし!」
o川*゚ー゚)o「今度はカラオケとか行こうよ!」
ξ*゚⊿゚)ξ「カラオケ……!」
ξ*゚⊿゚)ξ「ぜひ!」
o川*゚ー゚)o「約束だからね!」
ξ*゚⊿゚)ξ(すごく仲良くなれちゃった……。楽しかったなぁ)
o川*゚ー゚)o「…………」
.
82
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:32:20 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
[数日後 ファイナル大学 2F]
o川*゚ー゚)o゙
テクテク…
o川*゚ー゚)o゙(えーっと写真部はー……っと……)
o川*゚ー゚)o(ここか!)
o川*゚ー゚)o(文化部だからか部室広いな……よくわかんないけど暗室とかあるのかな……)
o川*゚ー゚)o゙ コンコンッ
o川*゚ー゚)o「失礼しまーす!」
ガチャッ
(-@∀@)「ヒョ?」
(´・_ゝ・`)「ん?」
(-_-)「…………!?」
( ´ー`)「……おっ?」
o川;゚ー゚)o「うっ――」
o川;゚ー゚)o(やばっ、変な声出そうになったww)
83
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:33:10 ID:ImZ1xm6c0
(*-@∀@)「こ、こんにちは」
(-_-)(な、なんでこの人が写真部に……?)
o川;゚ー゚)o(想像以上の陰キャラ!!)
o川;゚ー゚)o(しかも男だけなんだ……。女の子一人二人くらいいるもんだと……)
o川;゚ー゚)o
o川* ー )o(いや待った……つまりそれって……)
+o川*゚ー゚)o +(――ここの男たち全員私のものって事!?)
キラキラキラ……
o川*゚ー゚)o「こんにちは! あの、私2年のキュートっていうんですけど、サークル入ってなくてぇ……」
o川*゚ .゚)o「写真部とかちょっと興味あるなって思って来たんですけど……」
84
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:33:51 ID:ImZ1xm6c0
(*-@∀@)「お……おお!!」
(;´・_ゝ・)(意外だな……この子がこんなむさ苦しいとこを選ぶなんて……)
(-_-)(ツンが勧めたのかな……?)
( ´ー`)(やっべ脚エッロ……ヒヒ……)
o川*゚ .゚)o「体験入部とか……いいですか?」
(*-@∀@)「も、もちろん!! 僕が部長のアサピーさ!!」
っ゙ スッ
o川;゚ー゚)o(いきなり握手求めるの……)
o川*゚ー゚)o「ありがとうございますー!」
o川;゚ー゚)o(すごい手汗)
o川;゚ー゚)o(……あれ……? でも……)
(*-@∀@)
o川*゚ー゚)o(……これ、眼鏡取ったらイケメンじゃない?)
(-_-)「こんにちは……。もしかして、ツンの紹介……?」
o川*゚ー゚)o「あっ、ツンちゃんとよく一緒にいる……」
(-_-)「ヒッキー」
o川*゚ー゚)o「ヒッキーくん!!」
85
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:34:54 ID:ImZ1xm6c0
o川*゚ー゚)o(……なるほどこの人が写真部なんだね)
o川*゚ー゚)o「そ! ツンちゃんに勧められて来てみたの!」
(-_-)「そっか。まあ人数も少ないけど、設備もそこそこいいから楽しめると思うよ。カメラとか持ってる?」
o川;゚ー゚)o「あっ……いや、持ってないんですけどぉ…」
(-_-)「あ、いいよ全然気にしなくて。スマホで撮る時も普通にあるしね」
(-_-)「本格的なの使いたければ僕ので良ければ貸すし、ここにもいくつかあるから自由に使って平気だよ」
(;´・_ゝ・)(ぐいぐい行くなぁヒッキー君。彼意外と面倒見いいからなぁ)
o川*゚ー゚)o「わー、なんかありがとうございます……!」
o川*゚ー゚)o(あれ……思ってたよりも全然暗くないじゃん、この人)
o川*゚ー゚)o(目細いけど身体の線も細くて割と好みな感じじゃん……!?)
(´・_ゝ・`)
o川*゚ー゚)o(あ、目あった)
(´^_ゝ^`)「僕は2年のデミタス。よろしくね」
o川*゚ー゚)o「あ、同い年だ! よろしくねー!」
o川*゚ー゚)o(The・フツメンで素っ気ないけど笑顔はいい感じじゃーん!)
86
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:35:28 ID:ImZ1xm6c0
o川*゚ー゚)o(……そうね……)
(-@∀@)
(-_-)
(´・_ゝ・`)
( ´ー`)
o川*゚ー゚)o(決めた)
o川*゚ー゚)o(ここを私の城にする……! 私はみんなのお姫様……!)
o川* ー )o(一人ひとり……堕としてあげる……)
.
87
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:43:18 ID:ImZ1xm6c0
ごめんなさいまた投下します
88
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:50:34 ID:ImZ1xm6c0
[ファイナル大学 食堂]
ガヤガヤガヤガヤ……
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ イジイジ
ξ゚⊿゚)ξ(あーヒッキー来れないのかぁ。昼休みにサークルでなにやんだろ)
ガヤガヤガヤガヤ……
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ イジイジ…
ξ゚⊿゚)ξ(この敵うざすぎ……。性格悪いなぁ)
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ
っ゙ スッ
ξ゚⊿゚)ξ
っ゙ パクパク…
ξ゚⊿゚)ξ(私、一人っきりかぁ……)
89
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:51:15 ID:ImZ1xm6c0
『ここ、いい?』
ξ゚⊿゚)ξ「?」
(´^_ゝ^`)∩「や、おつかれツンちゃん」
ξ*゚⊿゚)ξ「あ、デミタス君。いいよ座って座って」
(´^_ゝ^`)「ありがと」
ギィッ…
ξ゚⊿゚)ξ「あれ、サークルで何かあるんじゃないの?」
(´・_ゝ・`)「ん? ……ああ、ヒッキー君か」
(´^_ゝ^`)「キュートちゃんが入ってから、みんな部室にいるのが楽しくなったみたいでさ」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、キューちゃん入ったんだ!」
(´^_ゝ^`)「うん、この前ね。みんな部室でご飯食べてるよ」
ξ゚⊿゚)ξ「なるほど、それで……」
ξ゚⊿゚)ξ(……ヒッキー、それで来ないんだ……)
ξ゚⊿゚)ξ「……あれ、それならなんでデミタス君は食堂で?」
90
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:51:49 ID:ImZ1xm6c0
(;´^_ゝ^)「いやぁ……、学食好きなんだよね。お弁当買うより安いしさ」
ξ;゚⊿゚)ξ「それはわかる」
(´・_ゝ・`)「みんなと食べたい気持ちもあるんだけどね」
ξ゚⊿゚)ξ「……キューちゃん、いい子だよね」
(´・_ゝ・`)「それね。全然知らない子だったから悪いように思っちゃってたけど、元気でいい子だね。すっかりムードメーカーだよ」
ξ゚⊿゚)ξ「私もなんか勘違いしてたみたい」
『おっおっ、わかるお』
(´・_ゝ・`)「?」
( ^ω^)「あの子、素直だからか勘違いされがちっぽいんだと思うお」
ξ*゚⊿゚)ξ「あっ……ブーン!」
(´・_ゝ・`)(ツンちゃんの目の色が変わった)
( ^ω^)「すごい踏み込んでくるから最初は戸惑ったけど、悪い子じゃないおね」
(´・_ゝ・`)「うん、ほんとそんな感じ。写真部に来てくれて良かったよ」
( ^ω^)「お、キュート写真部入ったのかお?」
91
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:52:23 ID:ImZ1xm6c0
(´・_ゝ・`)「うん。意外と写真撮るのも上手くてさ……」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ(……ほんと、悪い子じゃないのよね)
ξ゚⊿゚)ξ(……でも、なんでだろ)
( ^ω^) ペチャクチャ
(´・_ゝ・`) ペチャクチャ
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
(´・_ゝ・`)「あ、サークルの呼び出しだ」
っロ゙
(;^ω^)「おっおっ、僕も部室行かなきゃだったお」
(´^_ゝ^`)「ツンちゃん、先に失礼するね」
( ^ω^)∩「ツン、また」
ξ゚⊿゚)ξ゙「……うん」
コク…
ξ゚⊿゚)ξ(……なんだか、寂しいな……)
.
92
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:52:57 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
[数日後 写真部部室]
(-@∀@)「ここはもうちょっと絞ったほうが……」
(-_-)「あ、確かに……」
ペチャクチャ…
o川*゚ .゚)o「ねぇねぇヒッキーくん、このカメラの露出の設定ってどうやるの?」
(-_-)「ん……えっとね、このボタンを押して……」
o川*゚ .゚)o「ふむふむ……」
(-_-)「この下の方に……ほら、画面にダイヤルが出てくるでしょ。これを動かせばいいよ」
o川*゚ー゚)o「なるほど、ありがとう!!」
(*-@∀@)「べ、勉強熱心だね、キュートちゃん!」
93
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:53:30 ID:ImZ1xm6c0
o川*゚ー゚)o「えへへ、そうかな? まだまだ難しくって」
o川*゚ .゚)o「頭使ったら小腹空いちゃった。なんか甘い物とか食べたいなぁ」
(-_-)「甘い物……なんか買ってこようか? 僕もジュース欲しいし」
o川;゚ー゚)o「えっ、悪いよ! もうちょっとカメラの使い方教えてほしいし!」
(*-@∀@)「じゃ、じゃあ僕が行ってくるよ。どんなのがいい?」
o川*゚ .゚)o「いいの……? じゃあ、モンブランがいいなぁ」
(*-@∀@)「わかった!」
――=(*-@∀@)
バビュンッ!
( ´ー`)「俺もジュース頼めばよかったかな……」
o川*゚ .゚)o「あ、私もジュース頼めばよかった……!」
(;´ー`)「えっ」
94
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:54:42 ID:ImZ1xm6c0
o川*゚ .゚)o「ねぇ、アサピーくん追いかけて伝えてくれる? 私カルピス飲みたいの」 ギュッ
(;´ー`)(うっ、腕にしがみつかれたら……!! やっべ勃起しちまう)
(;´ー`)「お、おっけ! ちゃっと行ってくる!」
――=(;´ー`)
バビュンッ!!
(;-_-)「……二人共行っちゃった」
o川;゚ー゚)o「えへへ、つい頼んじゃった」
シーン……
(;-_-)(……やばい、女の子と二人っきりって……なんか緊張するな……)
(;-_-)(おかしいな……ツンとなら全然大丈夫なのに……)
o川*゚ .゚)o「ねーぇ、ヒッキーくん」
(;-_-)゙「えっ、な……なに?」
95
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:56:39 ID:ImZ1xm6c0
o川*゚ー゚)o「ヒッキーくん、すごく優しいよね」
(;-_-)「えっ……いやそんなこと……ないよ」
o川*゚ー゚)o「優しくしてくれる男の子もいっぱいいるけど、みんな下心丸見えでさ」
o川*゚ー゚)o「でも、ヒッキーくんはまっすぐ私の事見てくれる。それがなんか……嬉しくって」
(;-_-)「……そう……?」
o川*゚ .゚)o「それで……あの……」
(;-_-)(……なっ……何なんだこの感じ……!?)
o川*゚ .゚)o「……私……」
o川* ー )o「ヒッキーくんのこと、好きみたい」
(*-_-)゙「――ッ……!?」
ドキッ…
o川*゚ .゚)o「……ヒッキーくんとなら私……してもいいかなって思えちゃうの……」
(;-_-)「え、えええっ? なな、何を――」
o川*゚ .゚)o゙「こゆこと」
チュッ
Σ(*-_-)゙「んっ……!?」
96
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:58:13 ID:ImZ1xm6c0
o川*゚ .゚)o「…………」
(*-_-)(な、なななな……ッ!?)
ドキドキドキドキ
o川*゚ー゚)o「……へへ、しちゃった……」
(*-_-)(なんだ……!? 僕今、キスされちゃったのか……!?)
ドキドキドキドキ
o川*゚ .゚)o「……ねぇ、もっと楽しいことしたいな……」
(*-_-)「えっ……いやあの……!」
ドキドキドキドキ
o川*゚ー゚)o「たまにはサークル、サボろ?」
(;*-_-)(やばい……ドキドキしすぎて声出ない……!)
o川*゚ー゚)o「ほら、一緒に行こ?」
ギュッ
(;*-_-)(てっ……手ぇ握られて……ッ!?)
ガチャッ
タッタッタッ……
.
97
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:58:46 ID:ImZ1xm6c0
バタン………
テクテク…
ガチャッ……
(´・_ゝ・`)「みんなごめん、講義長引いて遅れちゃったよー」
(´・_ゝ・`)「……って、あれ?」
.
98
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:59:20 ID:ImZ1xm6c0
シーン……
(´・_ゝ・`)「……誰もいない……」
――=(;-@∀@)「ついた!」
バビュンッ!!
(;´・_ゝ・)「うわっ、アサピー先輩」
(;-@∀@)「あ、デミタス君。今来たのかい?」
(;´・_ゝ・)「え……はい。でも誰も――」
(*-@∀@)「キュートちゃん買ってきたよ!!」
っ゙ スッ
(*-@∀@)「…………、あれ?」
99
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 22:59:57 ID:ImZ1xm6c0
(;´ー`)「ハァ……ハァ……。アサピー脚早すぎ……どこにそんな体力が……」
(´・_ゝ・`)「シラネーヨ先輩まで。どこ行ってたんですか?」
(;´ー`)「え? コンビニだよ。キュートちゃんのために」
(´・_ゝ・`)「……はぁ」
(;-@∀@)「ヒッキー君とキュートちゃんが消えた……。これは事件か……!?」
(´・_ゝ・`)「…………二人とも?」
(;-@∀@)「どうしたんだろう……ラインしてみよう」
(´・_ゝ・`)「……ふーむ……」
.
100
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:03:13 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
[数日後 夕方 ファイナル大学]
ξ゚⊿゚)ξ゙
トボトボ……
ξ゚⊿゚)ξ(……最近、人とあまり話してない気がする……)
ξ゚⊿゚)ξ(……昼食も一人でいる事が多くなったなぁ……)
ξ゚⊿゚)ξ゙
トボトボ…
ξ゚⊿゚)ξ「……あ」
( -_-)゙
テクテク…
101
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:04:20 ID:ImZ1xm6c0
ξ゚⊿゚)ξ(ヒッキーだ……。最近ラインもしてないし、声かけようかな……)
Σξ;゚⊿゚)ξ゙「――ッ!?」
ギョッ
o川*゚ー゚)o゙
テクテク…
ξ;゚⊿゚)ξ「え……」
ξ;゚⊿゚)ξ(なに……キューちゃんがヒッキーの腕にしがみついて……腕組んでるのあれ……?)
ξ;゚⊿゚)ξ
ξ;゚⊿゚)ξ(あー……そういう事か……。それであんまり私と連絡取らなくなったんだ……)
ξ;゚⊿゚)ξ「…………」
ξ;゚⊿゚)ξ(……邪魔しちゃ悪いし……今日はもう道場へ行こう……)
トボトボ…
.
102
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:05:06 ID:ImZ1xm6c0
(;-_-)「ちょっ、くっつきすぎだよキュート」
o川*゚ .゚)o「えー、だめ?」
(;-_-)「ダメだよ、部員たちに見られでもしたら……」
o川*゚ .゚)o「ちぇっ……」
パッ…
( ´ー`)「おっ、ヒッキーとキュートちゃんじゃん」
(-_-)「あ、シラネーヨ先輩。お疲れ様です」
o川*゚ー゚)o「シラネーヨさんお疲れ様ですー!」
(*´ー`)「うん」
(#´ー`)「……おい」
ボソッ
(;-_-)「……はい?」
(#´ー`)「お前……俺のキュートちゃんと何かあるんか?」
ボソッ…
(;-_-)(俺のって……)
(;-_-)「な、何もないですよ。講義が被ってるだけで」
(#´ー`)「……ならいい」
(*´ー`)「キュートちゃん、今日も部活くるよね?」
o川*゚ー゚)o「そりゃもちですよー! 行きます!」
(*´ー`)(ふふん……俺のキュートちゃん……かわいいな……)
(;-_-)「……?」
.
103
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:05:57 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
[弓道部 道場]
ξ゚⊿゚)ξ゙(道着に着替えて……と)
スッスッ…
ξ゚⊿゚)ξ「おはようございます」
っ゙ ガラララッ
r、
| \
川 ゚ -゚) l ビュンッ
c ゙ | っ ――== =━━━━
| ノ
|/
カッ!!
ξ゚⊿゚)ξ(……すごい、さすがクー先輩だ……)
104
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:06:51 ID:ImZ1xm6c0
川 ゚ -゚)「……ふぅ……」
スタスタ…
川 ゚ -゚)゙
っロ ゴクゴク…
ξ゚⊿゚)ξ「……あの、クー先輩」
川 ゚ -゚)「……ん?」
ξ゚⊿゚)ξ「……あの……」
ξ ⊿ )ξ「……私……いますっごく悩んでて……」
川 ゚ -゚)「…………」
川 ゚ -゚)「お前は何のためにここに来ているんだ」
ξ;゚⊿゚)ξ「へっ……?」
川 ゚ -゚)「悩み相談のために弓道をやっているのかと聞いているんだ」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ……いやそんなつもりでは……」
川 ゚ -゚)「無駄な口を開いている暇があるなら弓を引け」
ξ;゚⊿゚)ξ「ッ…………。はい……すみません」
105
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:07:25 ID:ImZ1xm6c0
川 ゚ -゚)゙ プイッ
スタスタ…
ξ゚⊿゚)ξ、
シュン……
ξ゚⊿゚)ξ(……私のタイミングが悪かったのよね。わかってるけど……軽くショック……)
ξ;゚⊿゚)ξ(……ううん、ダメよこんなんじゃ。雑念を消さなきゃ!)
ξ゚⊿゚)ξ(弓を構えれば……こんなの……)
r、
| \
ξ゚⊿゚)ξ l スッ…
っ | っ
/ | ノ
|/
106
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:07:59 ID:ImZ1xm6c0
/\゙ ギリギリ…
/ ヽ
ξ゚⊿゚)ξ l
っ━━━∋-
\ ノ
\/
r、
| \
ξ゚⊿゚)ξ l ビュンッ
c ゙ | っ ――== =━━━━
| ノ
|/
カッ!!
ξ゚⊿゚)ξ(……よし)
ξ゚⊿゚)ξ゙(……大丈夫。私は大丈夫……)
チラッ
(,,゚Д゚)
ボケーッ
ξ゚⊿゚)ξ(……見ててくれてたのかな?)
ξ゚⊿゚)ξ「ギコ先輩。今の、どうでしょうか……」
(,,゚Д゚)「……は?」
107
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:09:14 ID:ImZ1xm6c0
ξ;゚⊿゚)ξ「……あ、いえ……今の見てくださっていたかと……。大会が近いので、不安で」
(,,゚Д゚)「……ああ、大会ねぇ……。それでいいんじゃね」
ξ;゚⊿゚)ξ「……大丈夫ですか? なんか様子が……」
(,,゚Д゚)「ああ? いちいちうるせーんだよゴルァ。関係ねーだろ」
ξ;゚⊿゚)ξ「ッ…………すみません」
ξ;゚⊿゚)ξ(……バカじゃないの私。余計な事言う必要なかったじゃない)
ξ;゚⊿゚)ξ
ξ;゚⊿゚)ξ(……でも、なんだかみんな、冷たい気がする)
ξ;゚⊿゚)ξ(……不安になりすぎてるのかな。……一人でいるのが怖いのかな……私……)
ξ;゚⊿゚)ξ「…………」
っ゙ フルフル…
ξ;゚⊿゚)ξ(……だめ……こんなんじゃ弓なんて握れない……)
ξ; ⊿ )ξ(震えちゃだめ……。強くならなきゃ……)
.
108
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:09:49 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
[数時間後 ファイナル大学 4F女子トイレ]
ギィッ……
バタン……
o川*゚ー゚)o「遅かったじゃん」
『ご、ごめんなさい……』
o川*゚ー゚)o「理由は?」
『……その……』
(; ,゚Д゚)「……部活が……長引いて……」
o川*゚ー゚)o「ふーん……」
109
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:10:22 ID:ImZ1xm6c0
o川*゚ー゚)o「さっき靴汚れたの。舐めて」
(*,,゚Д゚)「は、はい」
ペロ…ペロ……
o川*゚ー゚)o「言いつけは? 守れた?」
(,,゚Д゚)「はい……ちゃんと冷たく当たりました」
o川*゚ー゚)o「ふーん……毎日続けてね」
(,,゚Д゚)「もちろんです……」
o川*゚ー゚)o「……っしょ」
スッ
o川*゚ー゚)o「――じゃ、褒美に踏んであげる」
(*,,゚Д゚)「――ッ!! は、はい……!!」
o川*゚ー゚)o「お礼も言えないの? このクソ豚」
ゲシゲシ……
(*,,゚Д゚)「ありがとうございます!! ありがとうございます!!」
o川*゚ー゚)o「ふふん……」
o川*゚ー゚)o(この男……想像以上にチョロかったなぁ……)
o川*゚ー゚)o(外堀はほぼ完璧に埋まったし……、あともう一息ってとこかな……?)
.
110
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:10:57 ID:ImZ1xm6c0
――――――
――――
――
[キューネオ区 夜 ツンの家]
ξ゚⊿゚)ξ゙
ドサッ…
ξ゚⊿゚)ξ「……ダメだ……」
ξ゚⊿゚)ξ「嫌なことばかりぐるぐるぐるぐる……」
ξ゚⊿゚)ξ「頭おかしくなりそう……」
ξ゚⊿゚)ξ「胸は苦しいし……なんだろうこの感じ……」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「……私、大学行きたくないのか……」
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ ピッ
111
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:11:31 ID:ImZ1xm6c0
[TV]<いやいやこれケツ千切れますって!!
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ ピッ
[TV]<また、キューネオ区では強姦事件が相次いでおり……
ξ゚⊿゚)ξ「……レイプかぁ……。やだなぁ、この街じゃん」
ξ ⊿ )ξ「思い出したくもない……レイプなんて……」
ξ ⊿ )ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ ピッ
シーン……
.
112
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:12:29 ID:ImZ1xm6c0
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ スッ
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ イジイジ…
ξ゚⊿゚)ξ「……順調に成長してるなー。編成はほぼ完成かしら」
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ「こっちの余り編成を派遣して……と」
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ「……うーん、イベントも微妙だしやること無いなぁ」
っロ
ξ゚⊿゚)ξ「……しばらく派遣だけでいいか……」
っロ
ξ;゚⊿゚)ξ「……って、またゲームやってる私……」
っロ
113
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:13:25 ID:ImZ1xm6c0
ξ゚⊿゚)ξ「……でも他にやることないんだよな……」
っロ
ξ゚⊿゚)ξ
っロ
ξ゚⊿゚)ξ「誰からも通知が来ないこのライン……」
っロ
ξ゚⊿゚)ξ「一人で食べるお昼ごはん……」
っ゙ ポイッ
ξ-⊿-)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「……なんだったんだろ、この2年間……」
ξ゚⊿゚)ξ「私には……もう誰も……」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「キューちゃんに……相談してみようかな……」
っロ゙ イジ……
114
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:14:08 ID:ImZ1xm6c0
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Y
( キューちゃん、私ね )
21:11 人_________ノ
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Y
| 大学にいても一人っきりでなんだ |
| か孤独に感じるの |
21:11 人______________ノ
ξ゚⊿゚)ξ「……返事、来るかな……」
っロ
ξ゚⊿゚)ξ「……わ、既読はや」
っロ゙
115
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:14:54 ID:ImZ1xm6c0
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Y
既読 ( キューちゃん、私ね )
21:11 人_________ノ
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Y
| 大学にいても一人っきりでなんだ |
既読 | か孤独に感じるの |
21:11 人______________ノ
γ⌒ヽ ヾγ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
( 川 ) ( ふーん、そうなんだ )
人_ノ 人_________ノ 21:12
γ⌒ヽ ヾγ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
( 川 ) | 大学やめれば?私ツンちゃんいなく |
人_ノ | ても平気だし |
人_______________ノ 21:12
116
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:17:04 ID:ImZ1xm6c0
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ
っ゙ ポロリ…
ロ
::ξ゚⊿゚)ξ::「……なに……なんなの……」
フルフル…
::ξ ⊿ )ξ::「あんなに楽しくお話したじゃん……なのになんで……?」
ξぅ⊿∩)ξ「……意味が……わからないよ……」
゚。・ ポロポロ…
。 ゚
『……う……うえぇ……ひぐっ……』
ポロポロ…
.
117
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/23(水) 23:17:44 ID:ImZ1xm6c0
今日はこんなものでうんこ
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