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キャンパス・ハッピー・ゲーム
118
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 00:05:54 ID:XqTxctnY0
4回生になって親友に彼女ができ独りになった俺には辛い
119
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 00:14:53 ID:y3qMSu3o0
この雰囲気なのにきゅーちゃんの笑い方キャラ守っててワロタ
120
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 16:51:16 ID:0QolIzLw0
わたしこのキューちゃん嫌い…胸が痛くなってきた
入場者プレゼントのリクエスト答えてくれてありがとうございます
121
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 19:01:48 ID:wgqLy9Vk0
どうか……ツンに救済を……
122
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:07:41 ID:HSnydT2M0
カランカラン……
いらっしゃいませー……
テクテク…
川 ゚ -゚)゙「……ん」
『あ、来た来た。ここだよー』
川 ゚ -゚)゙「すまないな、遅れて」
テクテク
『いーよ、全然大丈夫』
o川*゚ー゚)o「――来てくれてありがと、お姉ちゃん」
123
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:08:17 ID:HSnydT2M0
川 ゚ -゚)「大事な妹のためだ。呼ばれればいつだって付き合うさ」
o川*゚ー゚)o「嬉しいなぁ」
川 ゚ -゚)「ふふ。すみません、ホットコーヒーを」
o川*゚ .゚)o「私飲める気がしないや」
川 ゚ -゚)「まあ無理して飲むほどのものじゃないさ」
川 ゚ -゚)「……それで、どうなんだ?」
o川*゚ー゚)o「……うん、お陰で順調。いいタイミングで追い詰めてくれて助かったよ」
川 ゚ -゚)「ツンには少し悪い気もするがな……」
o川*゚ .゚)o「ごめんね、こんなことに付き合わせちゃって……」
川 ゚ -゚)「ああ、気にするな。大事な妹の頼みだ。私にやれることがあればなんでもするさ」
川 ゚ -゚)「こうして大学でキュートと再び巡り会えたのも……運命めいた何かを感じるんだ……」
o川*゚ .゚)o「運命……?」
川 ゚ -゚)「ああ。私には、お前に尽くす義務がある。そう思うんだ」
o川*゚ー゚)o、「……嬉しいなぁ。私、お姉ちゃんにまた会えるなんて思ってなかったから、こうして話ができることがすごく幸せで」
川 ゚ -゚)「……ふふ、私もだ」
124
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:09:11 ID:HSnydT2M0
o川*゚ .゚)o「お父さんとの生活、もうつまんなくて……。大学に行かせてくれて嬉しいんだけどさ」
川 ゚ -゚)「父さんか……。元気にしているか?」
o川*゚ー゚)o「うん、まあそこそこ。お母さんは?」
川 ゚ -゚)「…………」
川 ゚ -゚)「……そうだな。これは話していいのか悩んでいたが……」
o川*゚ .゚)o「……?」
川 ゚ -゚)「ずっと長いこと、精神的な病気を抱えているんだ」
o川;゚ー゚)o「……そうなの?」
川 ゚ -゚)「ああ。仕事はできる範囲で頑張っているし、父さんからの養育費で生活は問題ないようなんだが……」
川 ゚ -゚)「私も大学に行かせてもらったからには、早く楽にさせてやりたいものだ」
o川;゚ー゚)o「……お母さん、なんで病気に……?」
川 ゚ -゚)「ッ…………。それは……」
川 ゚ -゚)(…………)
.
125
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:09:48 ID:HSnydT2M0
――――
――――――――
――――――――――――
[10年前]
ノパ⊿゚)゙
テク…テク…
川 ゚ -゚)
テク…テク…
川 ゚ -゚)「……お母さん」
ノパ⊿゚)「……どうしたの、クー」
川 ゚ -゚)「……どうして、お父さんと離れて暮らさなければならないの……? キュートは……どうして一緒じゃないの……?」
ノパ⊿゚)「…………」
ノハ ⊿ )「……お願い、クー。これはね、大人の問題なの。だから、あなたに話す事はできないの」
川 ゚ -゚)「…………でも、キュートは私の妹なんだよ? キュートだって、子供だよ?」
ノハ ⊿ )「…………」
ノハ ⊿ )「……もう、キュートの事は忘れなさい」
川;゚ -゚)「…………」
ノハ ⊿ )「あの子はもう……子供じゃないわ……」
ノハ ⊿ )「……アレはあなたの妹でもない、私の子でもない」
「……汚れた悪魔よ……」
.
126
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:10:43 ID:HSnydT2M0
川;゚ -゚)「……なんで、そんなこと言うの……」
川;゚ -゚)「キュートは私の妹だよ!! お母さんだって、キュートに優しくしてたじゃん!!」
ノハ ⊿ )「うるさいッ!!!」
川;゚ -゚)゙「――ッ……」
ビクッ…
::ノハ ⊿ )::「あの子は!!! お父さんを寝取ったのよ!!?」
::ノハ ⊿ )::「全て自分のものにしたいだなんて……!! あんなの……私の子だなんて思いたくない……!!」
川;゚ -゚)「……ね……ねとる……?」
::ノハ ⊿ )::「ハァ……ハァ……ハァッ……」
フルフル…
川;゚ -゚)「……よく……わからないよ……」
ノハ ⊿ )「……ごめんなさい、クー……」
川;゚ -゚)「…………」
ノハ ⊿ )「あなたは悪くないのに……ごめんなさい……」
川 ゚ -゚)「……お母さん……」
.
127
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 23:11:31 ID:zC3.yiJQ0
ビッチすぎだろろろろろろろ
128
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:11:45 ID:HSnydT2M0
――――――――――――
――――――――
――――
ザワザワ……
o川*゚ .゚)o「……?」
川 ゚ -゚)(……今ならあの言葉の意味がよくわかる。キュートは確かに、父さんを寝取ったんだろう)
川 ゚ -゚)(キュートのやっていることは、倫理的に間違っている。けれど……)
o川*゚ .゚)o
川 ゚ -゚)(……それでも私は、キュートを愛さずにはいられないんだ)
川 ゚ -゚)(……ごめんなさい、母さん)
川 ゚ -゚)「……原因が何なのか、わからないそうでな。今思い返してみても……、私にはさっぱりだ」
川 ゚ -゚)「母さんは、離婚してしばらく経ってから仕事を変えたんだ。大方、仕事でのトラブルか何かだとは思うんだが」
o川*゚ .゚)o「そうなんだ……」
129
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:12:29 ID:HSnydT2M0
川 ゚ -゚)「……まあ、それでも元気にやっている方だとは思う。大丈夫さ」
o川*゚ .゚)o「……うん。お母さんの事、よろしくね」
川 ゚ -゚)「……ああ」
川 ゚ -゚)(きっと、この優しさはキュートの本心なのだろう。持ち合わせた万能感や欲求が、裏目に出ているだけ……)
川 ゚ -゚)(恐らくそれが治ることはない。それならいっそ、キュートが幸せだと思える道に導いてやらなければならない……)
o川*゚ .゚)o「…………」
o川*゚ .゚)o(何も知らないのか、それとも知っていて私に気を使っているのか……)
o川*゚ー゚)o(……どっちにしても、私のゲームに有用な駒であることには変わりないし、使えるものは全て使わないと……)
o川*゚ー゚)o(ふふ、お姉ちゃん……。お姉ちゃんは、すごくいいお姉ちゃんだよ)
o川*゚ー゚)o「お姉ちゃん、大好きだよ」
川 ゚ -゚)「ッ……どうした急に。私もだ、キュート」
o川*゚ー゚)o「うん!」
.
130
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:13:28 ID:HSnydT2M0
――――――
――――
――
[数日後 ファイナル大学]
o川*゚ー゚)o(さーて今日も張り切っちゃうぞ!)
o川*゚ー゚)o「あ!」
タッタッタッ
o川*゚ー゚)o「おはよーデミタスくん!」
ギュッ
(*´・_ゝ・)「わっ……!! キュートちゃん……!?」
(;*´・_ゝ・)(ちょっ……腕に胸が……)
o川*゚ー゚)o「何してたのー?」
(;*´・_ゝ・)「ああいや……ゲームを」
o川*゚ー゚)o「へー、これなんてゲーム? 面白そう!」
(*´・_ゝ・)「これはアルファっていう……RPGみたいなもんかな。無料ではじめられるよ」
131
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:14:22 ID:HSnydT2M0
o川*゚ .゚)o「うーんRPGかぁ……それじゃちょっと難しいかも……」
(*´・_ゝ・)「まあこういうのは得意不得意があるからなぁ。でもまあ、イメージしてるようなRPGとはちょっと違うかも」
o川*゚ー゚)o「ふふ、やってみないとわかんないか! 後でダウンロードしてみよっかな!」
o川*゚ー゚)o「それじゃーね、デミタスくん! また部室で!」
(´^_ゝ^`)「また」
タッタッタッ……
(´^_ゝ^`)
(´・_ゝ・`)「…………」
タッタッタッ……
.
132
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:15:18 ID:HSnydT2M0
o川*゚ー゚)o゙「あ、ショボンくーん!」
タッタッ
(´・ω・`)゙「……?」
(*´・ω・`)「……あ、キュートちゃん」
o川*゚ー゚)o「おはよ! ねね、次のライブ決まった?」
(*´・ω・`)「……まだ、かな」
o川*゚ .゚)o「えー、そうなのかぁ。残念」
(*´・ω・`)「……ごめんね」
o川*゚ー゚)o「じゃー今度練習にお邪魔しちゃおっかなー。えへへ」
(*´・ω・`)「……ドクオに、怒られちゃうかも……」
o川*゚ .゚)o「あー……! ドックンそういうとこ厳しいからなぁ……」
(*´・ω・`)(……キュートちゃん、かわいいな……)
(*´・ω・`)「……また、ライブ決まったら言うね」
o川*゚ー゚)o「うん、教えてね! それじゃ!」
タッタッタッ…
.
133
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:16:00 ID:HSnydT2M0
o川*゚ー゚)o゙(ちょろい男ばっかだなぁ……)
タッタッタッ…
o川*゚ .゚)o゙(……でも、ブーンだけはなかなか……)
o川*゚ー゚)o゙(……と、噂をすれば……!)
o川*゚ー゚)o「ブーン!」
(*^ω^)「おっおっ、キュート。おはよ」
o川*゚ー゚)o(……やば、笑顔かわいー)
o川*゚ー゚)o(最近やばいなー。ブーンったらなかなか堕ちてくれないから、私が惚れちゃいそ)
( ^ω^)「今日も元気だおね」
o川*゚ー゚)o「もち! 私の取り柄だし!」
( ^ω^)「ブーンは朝食食べ損ねて元気ないお……」
o川*゚ .゚)o「えーっ。……じゃあお菓子あげる!」
スッ
(*^ω^)「おっおっ!! チョコ!!」
o川*゚ー゚)o「元気でた?」
(*^ω^)「さっすがキュートだお。デブ活捗らせて僕を食う気だおね」
o川*゚ー゚)o「えへへ、食べちゃおっかなー」
(*^ω^)「たっぷり脂のせないとだお……」
o川*゚ー゚)o「超笑えるww んじゃーさ、今夜何か食べ行こーよ!」
134
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:16:40 ID:HSnydT2M0
( ´ω`)「おお、今夜かお……。スタジオ練習みっちり入れちゃったんだお……」
o川*゚ .゚)o「あーそうだったのかぁ……。ドックンに怒られるからお邪魔はできないなぁ」
( ^ω^)「ドクオのやつうるさいんだおねー。キュートといるとこんなに楽しいのに」
o川*゚ー゚)o「えへへ、そう言ってくれるだけでも嬉しいよ! じゃあまた明日とか……どう?」
(*^ω^)「うんお、予定空けておくお! どこ行くかまたラインしようお」
o川*゚ー゚)o「うん、りょーかい! それじゃ、またね!」
(*^ω^)「おっおっ! またお!」
タッタッタッ…
o川*゚ー゚)o゙(やった! やっとチャンスが巡ってきたぞ!)
o川*゚ー゚)o゙(今日はこれ付けて来ちゃったし、明日は下着どうしよっかなぁー)
タッタッタッ…
.
135
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:17:24 ID:HSnydT2M0
――――――
――――
――
[同時刻 ツンの家]
ピピピ……ピピピ……
ξ-⊿-)ξっ゙ ゴソゴソ…
ξ-⊿-)ξっロ゙ ポチッ…
ξ-⊿-)ξ「……うーん……」
ξっ⊿-)ξ゙「……アラームかけなきゃよかった」
ゴシゴシ…
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
っロ゙ イジ…
136
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:36:31 ID:HSnydT2M0
ξ゚⊿゚)ξ「……今日のログボはガチャチケか」
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ「おし、フェス来てるし引いちゃお」
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ イジイジ…
ξ;゚⊿゚)ξ
っロ゙ イジイジ…
ξ゚⊿゚)ξ=3
フゥ…
ξ゚⊿゚)ξ「……ま、どうせゴミしかでないよね」
ξ゚⊿゚)ξ「イベントオート周回しとこ……」
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ
っ゙ ポイッ
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「……やば、暇だ」
ξ゚⊿゚)ξ「……暇なら大学行けばよかったかな……」
ξ゚⊿゚)ξ「家でやりたいこともないのになんでサボったんだろ」
137
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:37:05 ID:HSnydT2M0
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「……うーんでも、そういうもんよね。そうそう」
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ イジイジ…
ξ゚⊿゚)ξ
っ゙ ポイッ
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「……今頃みんな、楽しくおしゃべりしてるのかな……」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ ポチッ
ξ-⊿-)ξ゙「……二度寝しよ……」
モゾモゾ…
.
138
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:38:11 ID:HSnydT2M0
――――――
――――
――
[昼 ファイナル大学]
爪;'ー`)「……それは本当ですか」
『……はい』
爪;'ー`)「あなた方、全員が……?」
(゚、゚トソン「……はい。私たちは、モララーにレイプされました」
ミセ*゚ー゚)リ
('、`*川
爪;'ー`)「そんな…………」
139
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:53:13 ID:HSnydT2M0
(゚、゚トソン「まだ他に何人もいますけど、都合があって来てません。全部で、9人です」
('、`*川「ぶっちゃけ9人どころじゃないと思うけどね。人に言えないだけで隠してるんでしょ」
ミセ*゚ー゚)リ「騒ぎになれば何人か名乗り出る可能性はあるよねー。あのツンって子も多分そうだし」
爪;'ー`)「……そんなに大勢が……」
爪;'ー`)「……あの、この事は、警察には……」
(゚、゚トソン「まだ言っていません」
爪;'ー`)「……! そ、それじゃ、どうにかここだけの話で済ませられませんかね……」
(゚、゚トソン「…………」
('、`*川「……どうせそう来ると思ったわよ。だから無駄だって言ったのに」
(゚、゚トソン「もう少し倫理観のある先生だと思っていましたが、期待するだけ無駄でしたね」
爪;'ー`)「ッ……。しかし警察沙汰にしたら、今のネット社会では、被害者であるあなた達の名前や写真が出回ってしまうのはさけられませんよ!」
爪;'ー`)「レイプ被害者であるという汚名を背負って生きていく気ですか!」
140
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:53:51 ID:HSnydT2M0
('、`*川「汚名背負うの私たちだけじゃなくてこの大学もでしょ? 自分らの事ばっか気にしてんの、まじ最低だわ」
ミセ*゚ー゚)リ「てかモララーがやってるのは裏AVの撮影だって言ってたし。ネットに動画とか普通に出されちゃってるし」
(゚、゚トソン「……ぶっちゃけもう、失うものとかないんですよね」
爪;'ー`)「…………」
('、`*川「……ってわけで、今から警察行くんで」
爪;'ー`)「……これは私だけではどうにもなりませんね。上の方に話を通します。あなた方の処遇がどうなろうと知りませんよ」
('、`*川「なにそれ、脅し?」
爪;'ー`)「……そうですよ。皆さん3年生ですよね。この3年間を無駄にしたくなければ、黙っておく方が身のためです」
('、`*川「やっばー、マジで脅してきたよ。ウケる」
ミセ*゚ー゚)リ「あーあ、先生の人生も危うくない?」
っロ゙ ポチッ
爪;'ー`)「……は?」
(゚、゚トソン「不都合があればその録音データをマスコミに持ち込みましょう、皆さん」
爪;'ー`)「……いや……えっ……?」
141
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:54:26 ID:HSnydT2M0
爪;'ー`)「ちょ、ちょっと待ってください! それも脅しでしょう!!」
('、`*川「え? 別にトソンは私たちに提案しただけだし。あんたに言ってないよ。自意識過剰か」
(゚、゚トソン「それでは、失礼しました」
ミセ*゚ー゚)リ「念のためクラウドに保存しとこ」
っロ゙ イジイジ
ガチャッ…
バタン……
爪;'ー`)「…………」
爪;'ー`)「……まずいことになってしまった……」
.
142
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:55:05 ID:HSnydT2M0
――――――
――――
――
o川*゚ー゚)o「アサピーくん、みんなにメガネ外したこと見せてあげようよー!」
(;-@∀@)「えっ、いやいや、これはもはや僕の体の一部というか……」
( ´ー`)「はずせはずせ。見てみてぇ」
(´^_ゝ^`)「確かに見てみたいな」
(;-@∀@)「ぐっ……」
o川*゚ .゚)o「私もまた見たいなぁ……?」
ギュッ
(*-@∀@)「――ッ!!」
(*・∀・)「はい外しましたァ!!」
っ-@-@
(;-_-)「堕ちるのはや!!!」
(;´・_ゝ・)「めっ、めっちゃイケメン!?」
(;´ー`)「はっ!? おま、まじか!?」
143
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:55:44 ID:HSnydT2M0
(;-_-)「ってかモララー先輩にめっちゃ似てる……!?」
(;・∀・)「……よく言われる……」
っ-@-@
o川*゚ .゚)o(……やっぱすごい似てる)
o川*゚ー゚)o(モララーより性格いい分、こっちのほうが断然いいな)
(;-@∀@)「も、もう終わり!! メガネ外すと息できなくなるから!!」
っ゙ スチャッ
(;´・_ゝ・)「前が見えないとかじゃないんですか」
(;´ー`)「こいつそんなに目悪くないらしいから」
o川*゚ー゚)o(ほぼ伊達でメガネかけてるとかかわいい)
(;-@∀@)「もう終わり!!! ほら!! 写真撮りに行くよ!! 準備して!!」
(-_-)「あ、キュートちゃんカメラどうぞ」
o川*゚ー゚)o「わっ、ありがとー!」
(´・_ゝ・`)「デジタル一眼2台持ちか……羨ましいな」
(;-_-)「型落ちだからさ。メーカーもこっちのほうが好みで」
(;´ー`)「会話がわからん。カメラとか全然しらねーよ」
(-@∀@)「ヒヒ、最近のスマホも悪くないからね。でも本格的なものも楽しいよ」
(;´ー`)「金入ったら買うわ……」
144
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:56:29 ID:HSnydT2M0
o川*゚ .゚)o「私もカメラ欲しいなぁ……」
(*-@∀@)「ぼ、僕がプレゼントしようか!?」
o川*゚ー゚)o「えっ、いいの!?」
(;´ー`)「は!? 俺にもよこせよ!」
(-@∀@)「シラネーヨ君はバイトして稼ぎなさい」
(;´ー`)「金持ちうっぜー」
ワイワイ…
ガヤガヤ……
o川*゚ .゚)o(もうだいぶ貢がせたなぁ……)
ワイワイ……
o川*゚ .゚)o(……そろそろ満足しちゃったかも)
.
145
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:57:07 ID:HSnydT2M0
――――――
――――
――
[同時刻 ツンの家]
テーテレッテー!!
ξ*゚⊿゚)ξ「やった!! 勝った!!」
っロ゙
ξ;゚⊿゚)ξ「意外と難しくなってきたわねストーリークエ……」
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ「でもこれでやっと最終章に進める……」
っロ゙
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ イジイジ…
ξ゚⊿゚)ξ「……やば、熱中しすぎか私」
っロ
ξ゚⊿゚)ξ「一人で何やってんだろ……」
っロ
.
146
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/24(木) 23:58:17 ID:HSnydT2M0
明日で終わりんぬ
147
:
名無しさん
:2017/08/25(金) 01:15:46 ID:AQLiUhKE0
どうなるんだ色々
148
:
名無しさん
:2017/08/25(金) 06:21:37 ID:pF7hMOKI0
俺はツンちゃんに救いがあることをただ願い続ける
149
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:43:06 ID:LUfQIDmc0
[夕方 ファイナル大学]
o川*゚ー゚)o「じゃーね!」
(*´ー`)「また明日!」
(*-@∀@)「ヒヒ、また明日」
(-_-)「またね」
(´・_ゝ・`)「…………」
o川*゚ー゚)o゙ タッタッタッ…
o川*゚ー゚)o゙(ブーンもそろそろ練習終わったかなー)
o川*゚ー゚)o「……あっ」
('A`)「……よぉキュート」
o川*゚ー゚)o「ドクオおつかれー! 練習終わったの?」
('A`)「ん、ああ。今終わったとこ」
150
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:43:55 ID:LUfQIDmc0
o川*゚ー゚)o「そっか! それじゃ!」
('A`)「……どこ行くんだ?」
o川*゚ .゚)o「ん? ブーンと約束してて!」
('A`)「あーそうなん。防音室にいるぜ」
o川*゚ー゚)o「おっ、ありがとー!」
('A`)「おい待て」
o川;゚ー゚)o「なになに、しつこいな!」
('A`)「……お前さ、人生楽しんでるか?」
o川;゚ー゚)o「……は……?」
('A`)「……いや、後悔とかしてねーのかなって」
o川;゚ー゚)o「急すぎて意味わかんない……。別にしてないよ?」
('A`)「……ふーん」
( 'A`)y-
っロ゙ シュボッ
( 'A`)=3 フゥ…
っ-~~
( 'A`)「……ま、悔いの無いようにな」
っ-~~
151
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:44:29 ID:LUfQIDmc0
o川*゚ー゚)o「……そんなのあったりまえじゃん! 毎日楽しく生きてるよ!」
o川*゚ー゚)o「それじゃ、忙しいので!」
( 'A`)「……ああ」
っ-~~
タッタッタッ…
o川*゚ー゚)o゙(何あいつやばっ)
o川*゚ー゚)o゙(いつまで中二病引きずってんだろ……ウケるなぁー)
o川*゚ー゚)o゙(会話の途中でタバコに火をつけるの、かっこいいとか思ってるんだろうなぁ)
o川*゚ー゚)o゙(やば、じわじわくる。流石にあれは狙えないな)
タッタッタッ……
.
152
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:45:04 ID:LUfQIDmc0
o川*゚ー゚)o゙(あ、いたいた!)
o川*゚ー゚)o「ブーン!! お待たせー!」
(*^ω^)「おっおっ、キュート。来てくれたのかお」
o川*゚ー゚)o「私もサークル終わったとこだよ!」
( ^ω^)「それならちょうどよかったお。それじゃ、行くかお」
o川*゚ー゚)o「この前いいお店見つけたんだよねぇ」
( ^ω^)「おっおっ、どんなのだお?」
o川*゚ー゚)o「それは行ってからのお楽しみ! お酒も種類がいっぱいあったよ!」
(*^ω^)「それはいいおね! 楽しみだお……」
テクテク……
.
153
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:48:01 ID:LUfQIDmc0
――――――
――――
――
ブロロロロロロロ……
パッパァー………
テクテク……
( ^ω^)「ふぉぉぉ……めっちゃ食べちゃったお……」
o川*゚ー゚)o「美味しかったね!」
(*^ω^)「めちゃ美味しかったお! 雰囲気もいいし、料理もお酒もよかったお」
(;´ω`)「でもお洒落すぎてとても一人じゃ行けないお。また一緒に行こうお」
o川*゚ー゚)o「えっ!! そりゃもちろん!! また行こーね!」
o川*゚ー゚)o(やった、ブーンの方から誘ってくれるなんて……!)
154
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:48:38 ID:LUfQIDmc0
( ^ω^)「おー…………」
o川*゚ .゚)o「……どうかしたの?」
(*^ω^)「……いや、このまま別れるのもなんか寂しいと思ったんだお。時間さえ良ければ、ちょっと話してこうお」
o川*゚ー゚)o「――ッ!!」
o川*゚ー゚)o「全然平気だよ! 私もまだお話したいなぁ」
(*^ω^)「おっおっ、じゃあちょっとそこのベンチでも座るかお」
テクテク…
o川*゚ー゚)o(や……やった……! これは間違いなく私に惚れてる……!)
+o川*゚ー゚)o +(ついにこの時が来たのよキュート……!)
キラキラ…
.
155
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:50:48 ID:LUfQIDmc0
( ^ω^)
っロ゙ イジ…
( ^ω^)゙「よっこいお」
ギィッ
o川*゚ー゚)o゙
ギッ
( ^ω^)「もう大学二年なんだおねぇ……」
o川*゚ー゚)o「んー……そうだねぇ。大学生活なんかあっという間だよね」
( ´ω`)「気づいたらもう二年も半ばで……就活とかできるのか不安だお……」
o川;゚ー゚)o「それはわかるかも」
( ^ω^)「バンドも……中学からやってきたけど結局趣味でしかないし……」
( ^ω^)「そのくせ大学生活を満喫できてる感じがしないんだお」
o川*゚ .゚)o「そうなのかぁ……」
( ^ω^)「そういやキュートは友達多いおね。最近写真部に入ったって聞いたお」
o川*゚ー゚)o「そうそう。面白いからひとまず続けるけど……ずっとやってくかはわかんないなぁ」
( ^ω^)「まあ自分に合うとこ見つけるのがいいと思うお」
156
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:52:48 ID:LUfQIDmc0
o川*゚ー゚)o「……うん。いろいろ転々とするかもしれないけどそういうのも悪くないよね、きっと」
( ^ω^)「そう思うお」
o川*゚ー゚)o(……やば、こうやって話してるだけでなんか楽しい……)
o川*゚ー゚)o
o川*゚ .゚)o(……私、完全にブーンに惚れちゃったんだ……)
o川*゚ .゚)o
o川*゚ .゚)o「……ねぇ、ブーン」
( ^ω^)「お?」
o川*゚ .゚)o「ブーンって、彼女とか……いないんだよね」
(;^ω^)「……まぁ、知っての通りだお」
(;^ω^)(……こ、この流れってまさか……)
ドキドキ……
o川*゚ .゚)o「……私さ」
(;^ω^)「……おっ」
ドキドキ…
o川*゚ .゚)o「……ブーンのこと、好きになっちゃったみたい……」
(;^ω^)「――ッ……!」
(;^ω^)(やっ……やっぱりだお……!)
157
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:53:42 ID:LUfQIDmc0
o川*゚ー゚)o「……私と、付き合ってくれないかな……?」
(;^ω^)「…………」
o川*゚ .゚)o(……言っちゃった……)
ドキドキドキドキ…
(;^ω^)゙
スゥー…
(;^ω^)=3
ハァ……
( ^ω^)「……キュートはさ、いろんな人と仲いいおね」
o川*゚ .゚)o「……うん」
( ^ω^)「……それで、キュートのあんまり良くない噂とかも耳にする機会があったんだお」
o川;゚ー゚)o「…………」
o川;゚ー゚)o(……何聞いたんだろ……)
( ^ω^)「キュートがあの男を捨てただのなんだの……そういう話だお」
o川;゚ー゚)o(……あちゃー……。……これは、だめかな……)
o川;゚ー゚)o(素直に認めるのがいいかな……)
o川;゚ー゚)o「……うん、確かに……そういうとこはあったかも……」
158
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:54:26 ID:LUfQIDmc0
( ^ω^)「……だおね」
o川;゚ー゚)o
( ^ω^)「……それでも、キュートはすごくいい子だと思ってるんだお」
o川*゚ .゚)o「……うん」
( ^ω^)「……だから、僕に対する気持ちが本物だっていうのなら、僕は君と付き合うお」
o川;゚ー゚)o「――ッ!!」
o川;゚ー゚)o「嘘じゃないよ!? 私……私前は確かに遊んじゃってたとこあるけど……」
o川;゚ー゚)o「今は本当に、ブーンのことが好きなの……!!」
( ^ω^)「…………」
(*^ω^)「……そっか。それなら素直に嬉しいお」
(*^ω^)「誓ってくれるかお? これからは僕一筋だって……」
o川*゚ー゚)o「誓うよ……!! ずっとブーンの事が……ブーンだけの事が好き……!」
(*^ω^)「おっ…………」
o川*゚ー゚)o(ゆ、許してくれるなんて……!)
o川*゚ー゚)o(やっぱりブーンはすごいなぁ……。もっとブーンの事好きになっちゃいそう……)
159
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:55:45 ID:LUfQIDmc0
(;*^ω^)「……それで……あの……」
o川*゚ .゚)o「……?」
(;*^ω^)「…………」
(;*^ω^)「……僕、女の子と付き合うとか……初めてなんだお……」
o川*゚ .゚)o(やば、かわいい)
ドキッ
(;*^ω^)「……その……えっと……」
(;*^ω^)「……キスとか……してみたいお……」
o川*゚ー゚)o「……!!」
o川*゚ .゚)o「じゃあ、初めてのキスしてみよ……?」
(;*^ω^)「……う、うんお……」
o川*- .-)o
スッ
o川*- .-)o(……うう、ドキドキしてきた……。こんなの初めてかも……)
.
160
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:56:43 ID:LUfQIDmc0
(;*^ω^)「……そ、それじゃ、行くお……?」
o川*- .-)o(ふふっ、うぶだなぁブーン……)
( ^ω^)「はい、チーズ」
っロ゙ パシャ!!
.
161
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:57:27 ID:LUfQIDmc0
o川;- .゚)o「…………へ?」
( ^ω^)「……ぷっ……」
っロ
(*^ω^)「ぶひゃひゃひゃひゃひゃwwwwwwww」
o川;゚ー゚)o「……な、なに……? なんなの……!?」
(*^ω^)「やっば、キュートのキス顔超ウケるお」
っロ゙
(*^ω^)「ラインで拡散ーっと」
っロ゙ ポチポチ
o川;゚ー゚)o「えっ!? ちょっと、どういうこと!?」
( ^ω^)「は? どういうことじゃねーお」
o川;゚ー゚)o
( ^ω^)「お前は、遊ばれたんだお」
162
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:58:59 ID:LUfQIDmc0
o川;゚ー゚)o「…………へ?」
( ^ω^)】「もしもし聞いてたかお? キュートのやつ、僕の事が本当に好きなんだってお」
( ^ω^)】゙「超ウケるおwwwwwwww」
ケタケタ
o川;゚ー゚)o「ちょっ……誰と話してるの!?」
( ^ω^)「お? お前がもてあそんだ奴らだお」
o川;゚ー゚)o「……え?」
( ^ω^)「通話繋いでて、ここでの会話全部聞いてたんだお」
( ^ω^)「今大学でみんなで大笑いしてるみたいだお」
o川;゚ー゚)o「そ、そんな…………」
o川;゚ー゚)o「ひどい……ひどすぎるよ……」
( ^ω^)「は? 同じことやっただけだお?」
o川;゚ー゚)o「そ、それにしたってみんなで笑いものにするなんて……!!」
( ^ω^)「お前がショボンをもてあそんだからだろうがお」
o川;゚ー゚)o「……ショボンくん……?」
163
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 00:59:35 ID:LUfQIDmc0
( ^ω^)「ショボン自身はちょっと頭が緩いからよくわかってないみたいだけど、お前あいつにどれだけ貢がせたんだお」
o川;゚ー゚)o「ッ…………」
( ^ω^)「よくわかってないショボンには悪いけど、これで終わりにしてもらうお。まあもっとも、次同じようなことしたら……」
( ^ω^)「――全員で、輪姦すから」
o川;゚ー゚)o「きゅっ…………」
( ^ω^)「それじゃ」
o川;゚ー゚)o「…………」
(*^ω^)「……あっ、あとお前のキス顔すっげーブスだおwwwww」
(*^ω^)「それじゃwwwwww」
o川 ー )o「ッ…………」
o川ぅー )o「こんなの……ひどい……ひどすぎるよ……」
グスッ…
.
164
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:00:56 ID:LUfQIDmc0
――――――
――――
――
ξ*゚⊿゚)ξ「ッ……はぁーー……」
っロ
ξ*゚⊿゚)ξ「なにこのストーリー、超面白い……」
っロ
ξ*゚⊿゚)ξ「最高すぎるでしょ……。なんでこのストーリーで悪評なんかついてるのかしら」
ξ*゚⊿゚)ξ「早く続きを……」
ピンポーン
ξ;゚⊿゚)ξ「げっ、なんか来た」
ξ;゚⊿゚)ξ「なにこんな時間に……」
ドタドタ
ガチャッ……
.
165
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:02:06 ID:LUfQIDmc0
ξ;゚⊿゚)ξ「はーい……」
Σξ;゚⊿゚)ξ゙「――って!?」
o川*゚ .゚)o「…………」
ξ;゚⊿゚)ξ「なっ……!? なんでキューちゃんが……」
o川*゚ー゚)o「ごめん、ヒッキーに住所聞いて来ちゃった」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………」
ξ;゚⊿゚)ξ(なんなのこの子……意味がわからない。この間あんなライン送っといてよく私と顔合わせられるわね……)
ξ;゚⊿゚)ξ「……って、なに……? 目、赤くない……?」
o川;゚ー゚)o「……あは、バレちゃった……?」
ξ゚⊿゚)ξ「…………、とりあえず入って」
o川*゚ー゚)o「ねぇねぇ、飲み行かない?」
ξ;゚⊿゚)ξ「……はい? もう22時だよ?」
o川*゚ー゚)o「これからじゃん! 飲も飲も!」
ξ;゚⊿゚)ξ「いや意味わかんないよ……。まあいいや、着替えてくるから玄関で待ってて」
o川*゚ー゚)o「やった!」
.
166
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:03:30 ID:LUfQIDmc0
――――――
――――
――
ブロロロロロロロ……
カランカラン……
いらっしゃいませー……
ξ゚⊿゚)ξ「ビール」
o川*゚ー゚)o「私も!」
ξ゚⊿゚)ξ「あとカキフライ」
o川*゚ー゚)o「私も!」
ξ゚⊿゚)ξ「それと磯辺揚げ」
o川*゚ー゚)o「私も!」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………以上で」
167
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:04:13 ID:LUfQIDmc0
o川*゚ー゚)o「何頼んだっけ?」
ξ;゚⊿゚)ξ「ビールとカキフライと磯辺揚げ。全部2人前」
o川*゚ー゚)o「わくわくしてきたー」
ξ;゚⊿゚)ξ「なんなのあなた……」
ξ゚⊿゚)ξ
っロ゙ スッ
ξ゚⊿゚)ξ(何故かキューちゃんと飲みに行くことになったよ)
っロ゙ イジイジ
ξ゚⊿゚)ξ(……と。送信)
っロ゙ ポチ
ξ゚⊿゚)ξ(…………久々にヒッキーにライン送った気がする……)
o川*゚ー゚)o「……ねぇ、ツンちゃん私の事嫌い?」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「……うん、嫌いになったかも」
o川*゚ー゚)o「そっかぁ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………」
o川*゚ー゚)o「……私、いろんな人に嫌われちゃった」
ξ゚⊿゚)ξ「……そうなの?」
168
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:04:55 ID:LUfQIDmc0
o川*゚ー゚)o「……うん。私、いろんな男の子をもてあそんできたけど、その人たちが私を笑いものにしたの」
ξ;゚⊿゚)ξ「……何があったのよ……」
o川*゚ー゚)o「ツンちゃんさ、ブーンのこと好きでしょ?」
ξ*゚⊿゚)ξ「ッ……、まあ……」
o川*゚ー゚)o「私もね、ブーンのこと好きになったの」
ξ゚⊿゚)ξ、「…………」
o川*゚ー゚)o「……でも、ブーンに告白したら、すごく馬鹿にされて……」
o川*゚ー゚)o「私がブーンに告白したことを、ブーンたちみんなで笑いものにして……」
o川*゚ー゚)o「なんかね、悲しかった」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ=3
ハァ
ξ゚⊿゚)ξ「当たり前よそりゃ。でもそれ、自分がやってきたことと変わらないじゃない」
o川*゚ー゚)o「……うん、わかってる」
『ビールお待たせしましたー』
コトッ……
.
169
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:05:44 ID:LUfQIDmc0
ξ゚⊿゚)ξ゙
っロ グビッ…
o川* ー )o「……でもすごく悲しくて……」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「悪いけど、同情はできないわ……」
o川* ー )o「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「……でも、ブーンって結構性格きついのね……知らなかったわ……」
o川*゚ー゚)o「それね!!」
ξ;゚⊿゚)ξ゙
ギョッ
o川*゚ー゚)o「私全然気付かなかったよー。あいつがあんな演技してたなんて……。完全にもてあそばれちゃった」
ξ゚⊿゚)ξ「なんか意外だわー。根が優しくておとなしいタイプだと思ってたから」
o川*゚ー゚)o「冷めた?」
ξ゚⊿゚)ξ「……まあ……」
o川*゚ー゚)o「でも間違いなく言えるよ……あれは絶対童貞じゃないww」
ξ*゚⊿゚)ξ「うぶだと思ってたからなんかショック……www」
170
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:06:19 ID:LUfQIDmc0
o川*゚ー゚)o「ねー! 童貞っぽいのが可愛かったのになぁ」
ξ*゚⊿゚)ξ「それね。私も処女だからもてあそばれるとこだったかも」
o川*゚ー゚)o「あーやっぱツンちゃん処女なんだ」
ξ*゚⊿゚)ξ「そうよ、あなたとは違うの」
o川*゚ .゚)o「何その言い方ー、別に処女が正義でもないでしょ!ww」
ξ*゚⊿゚)ξ「そうだけどさww」
『お待たせしましたー』
コトッ……
ξ*゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「あ」
o川*゚ .゚)o「?」
ξ゚⊿゚)ξ「……もしかして、モララーとキューちゃんって面識ある……?」
171
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:07:03 ID:LUfQIDmc0
o川*゚ .゚)o
o川*゚ー゚)o「まあ?」
ξ゚⊿゚)ξ「……もしかして……あなたがモララーに私をレイプさせようと……」
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o「まあ?」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっとふざけないでよwww 私マジで怖かったんだからww」
o川*゚ー゚)o「やばwwww超ウケるwwwwww」
ξ;゚⊿゚)ξ「笑い事じゃないからね!?ww」
ξ゚⊿゚)ξ「でもやっと辻褄があったわぁ……。カッチリはまった感じ」
ξ゚⊿゚)ξ「つまり、モララーにレイプさせて私の心を砕いてやろうとしたわけだ」
o川*゚ー゚)o「そうだよ」
ξ゚⊿゚)ξ「そんでそれを大学中に広める事で、更に居場所を奪おうと……」
o川*゚ .゚)o「うーん、まあそれもあるけど……。どちらかというと、あれはモララーを破滅させるためかなぁ」
172
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:07:54 ID:LUfQIDmc0
ξ゚⊿゚)ξ「……どういうこと?」
o川*゚ー゚)o「モララーはね、レイプした動画を裏で売ってるの」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………マジ……?」
o川*゚ー゚)o「うん。私も1年の時にモララーにレイプされかけて…………あ、もちろん逃げたよ?」
ξ;゚⊿゚)ξ「えええ……」
o川*゚ー゚)o「それでそういう事してるって知ったんだけど、私の遊びに利用できるなーって思ってさ」
ξ;゚⊿゚)ξ゙
っロ グビッ…
o川*゚ー゚)o「私、世界中の男を私の物にする、とまで思ってたから、当然邪魔な女の子とかいるわけじゃん? ツンちゃんみたいな」
ξ;゚⊿゚)ξ「やめてよ」
o川*゚ー゚)o「そういう子達をモララーに教えて、協力して心を砕いてたんだよねぇ。そうするとほら、彼氏と別れたり、レイプされた事実も誰にも言わないんだ」
ξ;゚⊿゚)ξ「恐ろしいことしてたのね……」
o川*゚ .゚)o「でも最近、バックの人間に何か言われたのか知らないけど、荒れててさ。いよいよ使えそうにないから、噂を流したの」
173
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:08:28 ID:LUfQIDmc0
ξ;゚⊿゚)ξ「……でも、効果あったの? 普通に大学来てない?」
o川*゚ー゚)o「いやいや、これだけじゃ終わらないよ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「……?」
o川*゚ー゚)o「当然、私はあいつが誰をレイプしたか知ってるからさ……。その被害者たちに、誰がレイプされたのかを教えてあげたの。ひっそりね」
o川*゚ー゚)o「一人なら怖くて泣き寝入りしちゃうけど、何人もいるなら怖くないでしょ? 今頃警察沙汰にでもなってるんじゃない?」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ……いやいや、それってキューちゃんも危ないのでは」
o川*゚ .゚)o「えーっ、別に私とレイプに関連性がある証拠とかないし、被害者と直接会って話したわけじゃないし?」
o川*゚ー゚)o「むしろ良いことした気分?」
ξ;゚⊿゚)ξ(……どういう感性してるんだ……)
o川*゚ .゚)o「とりあえずー、このカキフライと磯辺揚げ食べていい?」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、食べよっか。すっかり忘れてた」
o川*゚ー゚)o「やった、いただきまーす!」
174
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:09:05 ID:LUfQIDmc0
ξ゚⊿゚)ξ
っ-゙ パクッ
o川*゚ー゚)o「――ッ!!」
ξ*゚⊿゚)ξ「――ッはぁぁぁぁぁ……最高」
o川*゚ー゚)o「すご、サクサクでふわふわで……何このカキフライ、美味すぎー」
ξ*゚⊿゚)ξ゙
っロ グビグビ
ξ*-⊿-)ξ「くぅぅぅぅ……」
ξ*゚⊿゚)ξ「久々に生きてる感じする。ここ数日死んだように生きてたからなぁ」
o川*゚ .゚)o「ツンちゃん大学サボって何してるの」
ξ*゚⊿゚)ξ「聞くなバカ」
o川*゚ー゚)o「きゅっきゅっ!」
ξ*゚⊿゚)ξ「ビールもう一杯頼んじゃお」
o川;゚ー゚)o「よく飲めるなぁそんなに」
ξ*゚⊿゚)ξ「まだ一杯目じゃないの。すいませーんビール一つ!」
o川*゚ー゚)o パクパクモグモグ…
.
175
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:09:45 ID:LUfQIDmc0
――――――
――――
――
パッパァーー……
ブロロロロロロロ……
ξ゚⊿゚)ξ「ふぅ、飲んだし食べた。いい気分」
o川*゚ー゚)o「よくまあ私なんかと飲んで気分良くなれるね」
ξ゚⊿゚)ξ「飲めりゃ誰でもいいわよ」
o川*゚ .゚)o「冷たーい、私の事嫌いなんだー」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
o川*゚ー゚)o「きゅっきゅっきゅっ!」
ξ゚⊿゚)ξ「キューちゃんも気分晴れたでしょ。そろそろ帰りなさいよ」
o川*゚ .゚)o「えー、キューちゃん遊び足りなーい。私時間とか大丈夫だしー」
ξ゚⊿゚)ξ「私が迷惑なのよ。もう……」
o川*゚ .゚)o「ちぇーっ……つまんないの」
176
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 01:10:18 ID:LUfQIDmc0
ξ゚⊿゚)ξ「ほら、終電逃すわよ」
o川*゚ー゚)o「わかりましたよーだ。まだ遊ぼ――」
o川;゚ー゚)o「――って……」
ξ゚⊿゚)ξ「……?」
Σξ;゚⊿゚)ξ゙「――!?」
ギョッ
(#::∀・)「ヒヒヒヒ……見つけたぞ……キュート……」
っ-l--゙ スッ…
.
177
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 02:59:37 ID:qyHOtDbk0
なんだと
178
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 09:00:43 ID:LUfQIDmc0
うげぇ寝落ちしてた
つづきは後で…
179
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 13:52:07 ID:wUTsQdBI0
切るタイミングが狙ったかのような漫画のそれでヤバい
180
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:17:32 ID:z4JL1zFI0
o川;゚ー゚)o「も、モララー……」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっ……ナイフ持ってる……やばいってキューちゃん」
(#::∀・)「お前のせいで組に迷惑がかかったじゃねぇか!!! てめぇ自分の遊びのために俺を売りやがって!!!」
o川;゚ー゚)o「は、はぁ!? 知らないし!!」
ξ;゚⊿゚)ξ(認めないんだ!!)
(#::∀・)「言い訳はしたけどよ……お前を組に連れてかねぇと俺がやべーんだよ……」
(#::∀・)「なぁ……ついて来いよクソアマ……」
っ-l--゙ ギラッ…
o川;゚ー゚)o「やば……逃げよツン!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「うん!!」
(#::∀・)「逃がすかクソがぁ!!」
っ゙ ガシッ
ξ;゚⊿゚)ξ゙「きゃっ!!」
o川;゚ー゚)o「ちょっ、ツンちゃん!?」
(#::∀・)「この女から殺してやろうか!? ああ!?」
っ-l--゙ξ;゚⊿゚)ξ
181
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:18:37 ID:z4JL1zFI0
::ξ;゚⊿゚)ξ::「――ッ……や……やめ……」
フルフル…
o川;゚ー゚)o「つ、ツンちゃん……」
(#::∀・)「なーんでこの女とお前が仲良しこよししてんだ……グルだったか……?」
(#::∀・)「はなから俺をハメる気だった、そうだろ!?」
o川;゚ー゚)o「ちがっ……ツンちゃんは関係ないし!!」
(#::∀・)「ほぉ……じゃあこいつの事救ってやれよ。お前がおとなしくついて来りゃいいだけなんだからよ」
::ξ;゚⊿゚)ξ::「…………」
o川;゚ー゚)o「…………」
o川;゚ .゚)o「……、わかった……ついてく」
(#::∀・)「……だとよ。良かったなァツン。んじゃ、このまま事務所まで行くか」
o川;゚ー゚)o「ちょ、ツンちゃんを解放してよ!!」
(#::∀・)「逃げる気だろ? ナメてんのか?」
o川;゚ー゚)o「……わ、私にナイフ当てればいいじゃん……」
(#::∀・)「……ほぉ……」
(#::∀・)「……いいだろう。こっち来い」
っ-l--゙ξ;゚⊿゚)ξ
182
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:19:19 ID:z4JL1zFI0
o川;゚ー゚)o゙「…………」
テク…テク…
(#・∀・)
っ-l--゙ ξ;゚⊿゚)ξ゙ バッ
『ああああああァァァぁぁああああ!!!』
(#::∀・)゙「!?」
っ-l--
―― = (;-_-)っ#::∀・)「――がッ!?」
ドゴッ
o川;゚ー゚)o「ひ、ヒッキー!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ……えっ……!?」
(;-_-)「ぼ、僕がなんとかするから!! 二人は逃げて!!!」
o川;゚ー゚)o「…………」
ξ;゚⊿゚)ξ「な、何言ってんの!!」
183
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:21:26 ID:z4JL1zFI0
(#::∀・)「いってぇ……なんだてめぇ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「どうしてここに……!」
::(;-_-)::「ライン見て……なんか二人が心配になって……!」
::(;-_-)::「二人は僕が守る……僕が……守る……!!」
フルフル…
(#::∀・)「ビビってんのかおい……ウケるな」
っ-l--゙ ギラッ
(;-_-)「二人共早く!!」
っ゙ ガシッ
(#::∀・)「んだテメェ離せ!!!」
っ゙ グググ…
(;-_-)「――ッ……!!」
っ゙ グググ…
o川;゚ー゚)o「い、行こう!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ、でも……!!」
o川;゚ー゚)o「いいから!!!」
ダッダッダッ……
.
184
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:22:01 ID:z4JL1zFI0
o川;゚ー゚)o「ぜぇ……ぜぇ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「も……むり……っ……走れない……」
o川;゚ー゚)o「ここまでくれば……多分……」
『ヒヒハハハッ!!! 犯してやるよォ!!!!』
ザッザッ…
ξ;゚⊿゚)ξ「やばっ、もう来たの!?」
o川;゚ー゚)o「か、隠れよ!! そこにトイレある!」
ξ;゚⊿゚)ξ「トイレ……大丈夫かな」
ギィッ
バタン……
.
185
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:22:40 ID:z4JL1zFI0
o川;゚ー゚)o「はぁ……はぁ…………」
ξ;゚⊿゚)ξ「一旦……落ち着かないと……」
o川;゚ー゚)o「大丈夫だよ、あの様子だと多分私たちがこの公園にいる事に気づいてる感じじゃないし……」
ξ;゚⊿゚)ξ「そうかな……」
o川;゚ー゚)o「気づかずにどっか行くでしょ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「……でも、もう来たって事は……ヒッキーが……」
o川*゚ .゚)o「……あれで死んだなら、ヒッキー君も本望でしょ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「……ちょっと、何よそれ。あんたは何も思ってなくても、ヒッキーはあんたの事……」
o川*゚ .゚)o「いやいや……何言ってるの」
ξ;゚⊿゚)ξ「……キューちゃんとヒッキー仲良さそうだったじゃん……」
o川*゚ー゚)o「……ああ、見たんだ。ってまあ、見せつけてたんだけどさ」
ξ;゚⊿゚)ξ
o川*゚ .゚)o「つまんない男だったよ。だって、私がキスして……その先の誘惑しても……しないって言うんだよ?」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………」
ξ;゚⊿゚)ξ「え?」
186
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:23:18 ID:z4JL1zFI0
o川*゚ .゚)o「どうせヒッキーも私に釣られたんだと思ってたんでしょ。残念、そうも行かなかったの」
o川*゚ .゚)o「ホテルまで行ったんだけどね……。あいつ、いざ目の前にしたら、“やっぱり無理だ”って」
o川*゚ .゚)o「…………なんか悔しいけど……、“ツンの事が好きだから”って言ってさ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………」
ξ;゚⊿゚)ξ「……えっ……?」
o川*゚ー゚)o「でも、ツンちゃんがブーンの事好きなの知ってたからか、ツンちゃんを避けてくれって言ったら、すぐ了承してくれたんだぁ」
o川*゚ー゚)o「“僕といると、ツンは幸せになれない”とか言って。気取りすぎてウケる。悲劇のヒーローになったつもりかな」
ξ;゚⊿゚)ξ「……ちょっ……何それ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「じゃあ私……ヒッキーの気持ちに気づかずに……」
o川*゚ー゚)o「……ま、悲劇のヒーローには変わりないか」
ξ ⊿ )ξ「…………」
ξ゚⊿゚)ξ「やっぱ私、あなたの事好きになれない」
o川*゚ー゚)o「きゅっきゅっ。もう諦めてるよ、そんなの」
187
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:24:19 ID:z4JL1zFI0
ξ゚⊿゚)ξ「私、ヒッキーのところへ行ってくる」
o川;゚ー゚)o「……え?」
ξ ⊿ )ξ「放っておくことなんて……私にはできない」
o川;゚ー゚)o「ちょ、危ないって。まだ近くにいるかもしれないし――」
『ヒャヒャヒハハ!!!』
Σξ;゚⊿゚)ξ゙
Σo川;゚ー゚)o「きゅっ……」
『ここかなぁー……? ヒヒヒ……』
ξ;゚⊿゚)ξ(やっば……)
o川;゚ー゚)o(ば、バレちゃう……)
『鍵しまってるってことは……ここにいんだろオラァ!!!』
ドンドンッ
188
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:25:00 ID:z4JL1zFI0
o川;゚ー゚)o「ッ…………」
『犯してやるからさァ!! ドア開けろよ!!! ヒヒヒ……ッ!!!』
::ξ;゚⊿゚)ξ::(……ど、どうすんのよ……)
o川;゚ー゚)o(わかんないよ……! 武器とかないの!?)
ξ;゚⊿゚)ξ(あるわけないでしょ!)
『……チッ……そんじゃ……』
『オラッ!!』
ドゴッ
ξ;>⊿<)ξ「きゃっ!!」
ドサッ
( ・∀・)「ヒヒヒ……やっぱりいたァ……しかも二人とはなァ……」
::ξ;>⊿゚)ξ::(も、もうだめだ……)
フルフル…
( ・∀・)「…………、あ?」
o川;゚ー゚)o「…………あ?」
189
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:26:29 ID:z4JL1zFI0
ξ;゚⊿゚)ξ「……?」
o川;゚ー゚)o「なっ、アサピー先輩!?」
(;・∀・)(――やっべ!!!)
Σξ;゚⊿゚)ξ「……!? 誰!?」
(;・∀・)「な、なんでキュートちゃんが……」
o川;゚ー゚)o「いやいや、アサピー先輩こそ。ってかメガネ……」
ξ;゚⊿゚)ξ(いやそれよりさっきのこの人の発言に突っ込んでよ。わけがわからないよ)
( ・∀・)「あー…………」
o川;゚ー゚)o「……なんでもいいや! 助けて!! モララーに殺されちゃう!!」
( ・∀・)「…………」
( ・∀・)「……へぇ、そうなんだ」
o川;゚ー゚)o「……!?」
( ・∀・)「死ねば?」
o川;゚ー゚)o「ちょっ……何それ……!!」
( ・∀・)「うっせーなクソアマ。てめぇ人の事弄びやがって……。全部デミタス君から聞いたわ。僕が知らないとでも?」
(-@∀@)「ほんと白けたァ……」
っ゙ スチャッ…
190
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:28:32 ID:z4JL1zFI0
o川;゚ー゚)o「……で、デミタス君が……?」
(-@∀@)「デミタス君ね、ひっそり君のこと調べてたみたいだよ。それでブーン君の件に繋がるわけ」
(-@∀@)「君に遊ばれた人達殆どが知ってるんじゃない? もう君に、居場所なんてないんだよ」
o川;゚ー゚)o「…………」
(-@∀@)「悪いけど帰るね」
ξ;゚⊿゚)ξ「……いや、てかあなた、何してたの……」
(-@∀@)「…………、なんでもないよ。遊び」
ξ;゚⊿゚)ξ「……まさか、ここ最近のレイプ事件って……あなたなんじゃ……」
(;-@∀@) ギクッ
o川;゚ー゚)o「……モララーと似てるからって、わざわざメガネ外して……」
(;-@∀@)
(;-@∀@)「ああそうだよ!! その通りだよ!!」
(;-@∀@)「だってさ!! 僕みたいな童貞がヤるにはこれしかなかったんだ!!」
191
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:29:08 ID:z4JL1zFI0
(;-@∀@)「たまたまモララーと似てて……たまたまモララーのレイプの噂が流れて……全部押し付けてやろうって……」
ξ;゚⊿゚)ξ「うわ……」
(-@∀@)「本当にキュートちゃんの事好きだったのにさ……ああ腹立つ。殺してやりたい」
o川;゚ー゚)o
(-@∀@)「……でも、もういいんだ。この生活に満足してる。僕はやりたいように生きるんだ……」
(-@∀@)゙「ヒヒヒ……ヒヒヒヒヒ……」
ザッザッ……
o川* ー )o「…………」
o川* ー )o「……私本当に、嫌われちゃったんだね……」
ξ゚⊿゚)ξ、「…………」
o川* ー )o「……私の居場所なんて……どこにも……」
o川* ー )o「……なにこれ……バッドエンドじゃん……」
ξ゚⊿゚)ξ「…………キューちゃん……」
192
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:29:42 ID:z4JL1zFI0
o川* ー )o「……早く行きなよ。ヒッキー、死んでるかもよ」
ξ゚⊿゚)ξ゙「……うん」
スクッ…
ξ゚⊿゚)ξ゙(ごめんねキューちゃん。あなたに同情はできない……)
o川* ー )o「ばいばい」
ξ゚⊿゚)ξ「……さよなら」
ξ゚⊿゚)ξ゙
タッタッタッ…
.
193
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:33:27 ID:fOq9mmtE0
――――――
――――
――
タッタッタッ…
ξ;゚⊿゚)ξ゙(まさかほんとに死んでなんか……いないよね……?)
タッタッタッ…
ξ;゚⊿゚)ξ゙(きっと誰かが止めに入って……きっと……)
タッタッタッ…
ξ;゚⊿゚)ξ゙(あ……、赤いランプが……、警察だ……!)
ξ;゚⊿゚)ξ「あの……!!」
( ´∀`)「あーダメダメ。離れてモナ」
ξ;゚⊿゚)ξ「いやあの、男の子がいたと思うんですけど……!!」
( ´∀`)「いや詳しい事は話せないから……、って、何があったか知ってるモナ?」
194
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:37:24 ID:mjFNdQR20
ξ;゚⊿゚)ξ「……ナイフを持った人に襲われて……私は逃げちゃって……」
ξ;゚⊿゚)ξ「ヒッキーは大丈夫なんですか!?」
( ´∀`)「……落ち着いて、落ち着いて聞くモナ」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………」
( ´∀`)「救急隊が駆けつけた時には、既に……」
ξ;゚⊿゚)ξ「……そ、そんな……嘘……」
( ´∀`)、
ξ; ⊿ )ξ「いや……そんなの……」
ξ ⊿ )ξ「…………そんなの…………」
.
195
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:38:05 ID:mjFNdQR20
ξ* ⊿ )ξ「最高のバッドエンドじゃん……」
.
196
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:39:04 ID:mjFNdQR20
.
197
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 15:39:06 ID:NnWpO.qg0
えっ
198
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:39:38 ID:mjFNdQR20
――――――
――――
――
[一年後 ヴィップ区 ファイナル駅]
ピピピピピピピピピピ……
『ドアが閉まります、ご注意ください――』
プシュー……
テクテク……
.
199
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:40:11 ID:mjFNdQR20
ザワザワザワ……
ガタンゴトン……ガタンゴトン……
ξ゚⊿゚)ξ゙ テクテク…
――そんなバッドエンドを迎えて一年が経った――
ξ゚⊿゚)ξ「なんかいいスマホゲーないかしら……」
っロ゙
――私の悲劇のヒロインは終わって――
ξ゚⊿゚)ξ゙ テクテク…
――皆はあの出来事を忘れ、環境はリセットされた――
.
200
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:41:03 ID:mjFNdQR20
ξ゚⊿゚)ξ「あ、おはよーミルナ!」
( ゚д゚ )「おおツン、おはよう」
ξ*゚⊿゚)ξ「ね、またカラオケ行かない?」
( ゚д゚ )「いいな。またあの面子で?」
ξ*゚⊿゚)ξ「えー……今度は二人きりで、どう?」
(*゚д゚ )「……マジか」
ξ*゚⊿゚)ξ「……マジ」
(*゚д゚ )
ξ*゚⊿゚)ξ
(*゚д゚ )「……オッケ、またラインするわ」
ξ*゚⊿゚)ξ「やった! それじゃまた後でね!」
(*゚д゚ )「おう」
ξ゚⊿゚)ξ゙ タッタッタッ…
――やってみれば、大した事じゃない――
.
201
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:41:41 ID:mjFNdQR20
ξ゚⊿゚)ξ「やっほーブームくん」
| ^o^ |「あ ツンさん おはようございます」
ξ゚⊿゚)ξ「何やってたの?」
| ^o^ |「ゆうぎおう です」
ξ;゚⊿゚)ξ「あー、難しそうだよねカードゲームって」
| ^o^ |「そうでもないですよ おぼえれば かんたんです」
ξ*゚⊿゚)ξ「じゃあ今度教えてよ! 私色々やってみたくてさぁ」
| ^o^ |「きゅうどうぶは いいのですか」
ξ*゚⊿゚)ξ「いいのいいの。飽きちゃったし」
――あの子にできた事が、私にできないはずがない――
.
202
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:42:15 ID:mjFNdQR20
ξ゚⊿゚)ξ「おっはよードクオ!」
( 'A`)「んあ……?」
っ-~~
ξ゚⊿゚)ξ「タバコ美味しい?」
( 'A`)「……いや、別に普通だけど」
っ-~~
ξ゚⊿゚)ξ「ふーん」
――私は、あの子よりも上手くやれる――
――前よりももっと、もっと上手く――
( 'A`)y-~~
スパーッ
( 'A`)=3
っ-~~ フゥ…
( 'A`)「大学生活、つまんねぇな」
っ-~~
ξ゚⊿゚)ξ「そう? 私は楽しいよ?」
( 'A`)「……なんかお前、キャラ変わったよな」
っ-~~
203
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:42:53 ID:mjFNdQR20
ξ*゚⊿゚)ξ「あはは、別に変わってないわよ。ふつーふつー」
( 'A`)「そうかぁ……?」
っ-~~
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ、童貞でしょ」
(;'A`)゙「はっ……!?」
っ、゙ ポロッ
(;'A`)「いや何言ってんだよ……ちげーし……」
ξ*゚⊿゚)ξ「またまたー。見え張るなよー?」
(;'A`)「うっせ……うっせぇ……」
ξ*゚⊿゚)ξ「じゃあさ、その童貞……私が貰ってあげよっか……?」
(;'A`)
(;'A`)「……は……?」
――次はどんなエンディングが見れるだろう――
.
204
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:43:35 ID:mjFNdQR20
――また、新しいゲームを始めなくちゃ――
.
205
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:44:09 ID:mjFNdQR20
/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/
キャンパス Campus
ハッピー Happy
ゲーム Game
fin.
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
206
:
◆/yhsCW2u0Q
:2017/08/26(土) 15:44:55 ID:mjFNdQR20
お付き合いありがとうございました!
土下座してるので乙ください!
207
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 15:45:34 ID:368XeKNQ0
乙 女こわい
208
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 15:48:26 ID:b.n5JRvE0
乙女こわい
209
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 16:10:21 ID:NnWpO.qg0
乙
きゅーちゃん破滅の物語だと思ったらこうくるかァー…
210
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 16:13:00 ID:1MBKvME60
うげぇ、後味悪いな
211
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 21:09:23 ID:hDUCPWQI0
救いはあっただろうか
212
:
名無しさん
:2017/08/27(日) 00:27:11 ID:dFG52QxM0
およよよ?
213
:
◆TflJu3mvXc
:2017/08/27(日) 00:51:27 ID:xQCWJl4o0
【業務連絡】
主催より業務連絡です。
只今をもって、こちらの作品の投下を締め切ります。
このレス以降に続きを書いた場合
◆投票開始前の場合:遅刻作品扱い(全票が半分)
◆投票期間中の場合:失格(全票が0点)
となるのでご注意ください。
(投票期間後に続きを投下するのは、問題ありません)
詳細は、こちら
【
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1500044449/257
】
【
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1500044449/295
】
214
:
名無しさん
:2017/08/27(日) 03:14:57 ID:tbVCaBjM0
おもろかたよ
215
:
名無しさん
:2017/08/27(日) 17:47:12 ID:0.wwkeI60
乙
救いは…まあツンちゃんが元気なだけ良かったかな…
ヒッキー…
216
:
名無しさん
:2017/08/29(火) 13:12:48 ID:ELt/m4sU0
おつ
入場者プレゼント欲すい
217
:
名無しさん
:2017/08/30(水) 13:31:28 ID:jvhX.RJE0
乙。まさかの展開だった。
ヒッキー救われないなぁ…
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