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夢見る人に之聴く人のようです

87名無しさん:2017/05/19(金) 17:01:31 ID:pzTUlDPc0
('、`*川「いってらっしゃい先生」

手を振ったけれど、先生は振り返ることなく走っていってしまった。

('、`*川「…………」

なんだかそれが面白くなくて、コップを軽くにぎりしめた。
ぺこ、と透明なコップは、ジュースに波紋を作った。

(#゚;;-゚)「……先生の娘さん?」

先生の隣に座っていたお姉さんは、急に話しかけてきた。
わたしはびっくりして、首を横にふった。

('、`*川「んーん、でも先生はパパになってくれた人」

(#゚;;-゚)「……なんだか複雑そうね」

顔に火傷のあるお姉さんは、聞き取りにくい声でそう言った。
火傷は、何かしょもあった。
右目のくまからほっぺたまで、赤茶色の傷が絵の具のようについていた。

(#゚;;-゚)「……気になる?」

お姉さんは、やんわりと笑った。
わたしは正直にうなずいた。

(#゚;;-゚)「これはね、わたしがわたしのことを嫌いで罰を与えた跡なの」

分かる気はした。
わたしも、変な力を持つわたしが大きらいだった。

(#゚;;-゚)「すぐ人のこと怒らせたり、嫌われるようなことしちゃうから、嫌になってわざと焼いちゃった」

('、`*川「…………」

火傷は、すごく痛いものだ。
でも、先生も今朝火傷したけど、大丈夫そうだった。
もしかしたら大人は痛くないのかもしれない。


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