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夢見る人に之聴く人のようです

24名無しさん:2017/04/28(金) 06:10:05 ID:jGQ7FmMY0
君がこの家に来てから三日目。
僕は眠ることが少し怖くなっていた。
もともと眠るのは大好きであった。
安息と幸福に満ち、絶対的な逃げ場として機能している時間であった。
しかし、例の歯磨き粉事件からそれは一転した。
己が眠るのはなんら恐ろしくはない。
恐ろしいのは彼女が眠るからだ。
眠って、夢を見て、それが現実を侵食したら。
そう思うと朝が来るのが憂鬱に感じ始めていた。
目新しくない話だ。
今までそういった話は職業柄ごまんと聞いた。
まさかそう感じる時が来るとは思わなかったが。

(´・_ゝ・`)(眠りたくない)

隣から聞こえてくる寝息に、溜め息を重ねた。
午前二時。
春の夜明けはまだ遠い。
とはいえ疲労には勝てなかったようである。
僅かなほつれが脳に生じたように、ぷつぷつと意識は途絶えていった。
うとうととしては目覚め、寝返り、少し間延びした瞬きをし、ぼうっと少女の横顔を見つめた。


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