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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです
1
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2016/09/23(金) 23:19:53 ID:tPVEEtDg0
前スレ
( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1438259918/
支援曲 Answer(すーぱーもぐりん氏より)
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/link.cgi?url=https%3A%2F%2Fyoutu.be%2F-c3XqxQ_j2A
ゆっくりまったりと。2スレ目でもよろしく。
407
:
名無しさん
:2017/08/03(木) 22:35:07 ID:JE.ispvA0
あれ昨日の二十七話は!?
408
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/03(木) 22:36:58 ID:OBnTskHU0
ああああああああごめんなさい小分けで投下するようになってから感覚がごちゃまぜなんでなかったことにしてください
もうころしてくれ
409
:
名無しさん
:2017/08/03(木) 22:40:14 ID:ixpFx9Ls0
落ち着け、二十七話は逃げないぞ
410
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/03(木) 22:47:18 ID:OBnTskHU0
/ ,' 3
从∀゚ 从
翼を持たない荒巻が自分と同じ土俵、地上から遠く離れたこの場に滞空している。
それに対して、始祖は何ら疑問を抱かなかった。
その声質は異なれど、人間とは違う領域に身を置いているという点で共通している二人にのみ理解出来る事象は多い。
从 ゚∀从『力のみで神仏の域に達したか。業の深い者よな』
/ ,' 3
从 ゚∀从『その域に到達するまでに、どれだけの強者の芽を摘んだ?』
/ ,' 3「はて、お主は”人間”とやらが肉を食うのに、家畜を憐れむような生き物だと思っておるのか?」
从 ゚∀从『…………』
ハインの身体を借りて、ハインの顔で、始祖は高揚を露わにする。
荒巻は腕を組んだまま、始祖の金色の瞳に冷めた視線を飛ばし続ける。
从 ゚∀从『その驕りは、嫌いではない』
411
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/03(木) 23:03:38 ID:OBnTskHU0
歪む空間の中、闘気が鋭い刃物のように鍔迫り合う。
鎌鼬が飛び交い、空気を切り裂く。
始祖の頬を、闘気の刃が掠める。
一筋垂れた血を、まだ人の形を保った指先ですくい取り、満足げに目を細めた。
頬の傷が瞬く間に癒える。
絹のような、白い肌が再生しきったその時、示し合わせるでもなく二人の”コミュニケーション”は始まった。
/ ,゚ 3,,’・「ふんッ!」
枯れ木を思わせる、深い皺が刻まれた老人の顔。血管が浮き彫りになる。
始祖に向けた掌は何を放つでもなく、発声による発破のみで始祖の身体を地上に叩きつけた。
,・、’从 ゚∀从,・、’
濁流が彼女を避ける。
否、何者にも干渉されぬ筈の、大海嘯の如き流れすらも、彼女が受けた衝撃に巻き込まれたのだ。
412
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/03(木) 23:16:25 ID:OBnTskHU0
再び流れを取り戻した濁流がたちまち始祖の身体を覆わんとする。
その刹那、水の流れよりも先に荒巻は地上に降り立ち、地面に仰向けになっている彼女に馬乗りになっていた。
/ ,' 3「儂のみが、疾きを堰き止め、堅きを打ち砕くことが出来る」
二人が共有する時間は、学園の強者達が闘気をぶつけ合う際のそれよりも、薄く、極限まで引き伸ばされている。
一秒が永遠に近い次元で、言葉を介さずとも伝わる極限のやり取り。
从 -∀从『――――』
从 ∀从 ニィ...
自分の視界が、浅黒い拳で埋まるのを満足げに見つめながら、始祖は振り下ろされるそれを無防備に受け止めた。
頭部が爆ぜ、飛び散る脳漿は一瞬で蒸発する。
その拳の前にはあまりに脆弱な肉。
それを軽々と突き破って、荒巻の拳は地面を”撫でた”。
413
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/03(木) 23:21:10 ID:OBnTskHU0
. _.. -''″ .__..__,、 -=ニ゙゙ニ--- -......,,,,,_、 .'`-┷lli..,, ,_
. ‐'″ _,,.. -ー''''^゙゙二ri'ニ.... ....、............. ...._,,,_  ゙゙゙゙̄''''lllll,,,,_
..,.. -''"゛ _,,,.. --ー''''."゙.´  ̄''''―
_,,,,, ` ̄ ̄ ゙゙゙̄! ,,__ .,,,,..uuii、;;;;;;y ......,,,,_,i-............ ......,,,,
-''''゙彡'"゛ ._,,..yr‐ ._,,.. -ー''''''゙  ̄ |! i| : ´`゙'''― ,,,_
...ノ'" .,.. -''',゙..r''“゙゙“´ |! i| i `'''ー、、
_..-'"゛ _..- |! ∨| `'ゝ
'" .,..ッr'" |! i! ヽ
.., ''ソ゛ i |! i|
゛ l゙ i! |! i|
. ! |∨ i!
ヽ i|! i|
. `'-、、,. |! i| _..-'´
`''ー ,,_ |! i|. _,,,.. -‐''"
´゙'''ー . ,_ |! i|. __ii;;;;;;ニ二......、
.,,_. : =i i ,,、 |! i|. '''''''''''''''''''''''''''
. `゙''''〜 .`''ー .. ,,,,____ .__ |! i|.... 三゙゙..........---;;;;=' ._,,
'''ー ...,,,_  ̄ ̄.. |! i| -―''''"´ . --l∋´
¬――ー`-′. i! |! i|. _,,.. -‐''"゛
`゙"'''―- ....,,,_ `゙`-`-. |i |! i| i.¬''"´ .__,,,,,,,_,,,,..
'―-- 、..,,,,_、 . ̄''-.. ,,_、... i|∨ ∨|...ー¬''''゙゙゙ ̄´゛
 ̄ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄ '''''゙゙. |l l|
|l l| !
|l l| i!
. 、 |l ∨| /
\ |l : l|
|l i l| /
\ _ノ,' _ |! l| /
.... く> ヾ< /Υ 〉 !| _ |] ー '´/
}l 〈_::」/ :!:i: 〈/ __ l { /
\、 /, __ .:|.:|: . _ノ::::\\ 、ヽ. __/
. \ー ' 「:::::// . :.:|:.:.v!: . \:::::// ー ( /
. ) ) 〈:::::// . . : ::!:.: .:|: : .  ̄ i ー '/
\ 、 // l7  ̄ . : :|: :: :!: :. :|: : : . . . l> il フ∠/
.. \ー ' i! . . .: : :|!: : |..: . :l : く]: . i. . !:l //
. \\ il 、〈〉 i . . : <>!|: :,' .:: .: | : : !: : !:. . . ノ::l // l7
. ):.:\ 八:.\_ 人 )、 : : ノ.:V.: : .::.: :!: :人 八,、 ノl / : ノ,、 /: (
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
414
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/03(木) 23:40:52 ID:OBnTskHU0
/ ,' 3「ほっほっほっほ。力加減が煩わしくてかなわんわい」
空高く昇る闘気の渦。
幸い上空に逃げた高エネルギーは学園を更地にすることはなく、空を震わせるだけに留まった。
それでも彼の拳を中心に、大きなクレーターが出来上がり、周囲の水は干上がっていた。
/ ,' 3「しかしあまりはしゃぎすぎると地上諸共吹き飛ばしてしまうでな。わかるじゃろ?」
クレーターから赤い靄が噴き上がる。
それは瘴気のように一度大きく拡がり、一処に収束する。
瞬く間に人の形を形成してゆく。そして肥大する腕。爪は猛獣のように伸びる。
/ ,' 3「カビ臭い老害のお前さんにはわからんかもしれんが……そうさな、ふぁみこんによく似ておるの」
/ ,' 3「強い龍や獣を倒す為に、必死に鍛錬を積むんじゃ。そうしてようやっと有象無象を駆逐出来るようになったころにはの……」
415
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/03(木) 23:51:01 ID:OBnTskHU0
/ ,' 3「じぇーーーーんぶパァになってしまうんじゃ!」
/ ,' 3「儂はただやりたい放題したかっただけなのにのう、全てがぼたんを一度押すだけで消し飛んでしまう」
/ ,' 3「血湧き肉躍る闘争も、一度撫でただけで終わると解っていればこれほど興ざめな事もない。そんなものは、最初から壊れているのと同じじゃ」
/ ,゚ 3「ほほっ! パァ! 全部パァ! 戦友も女も街も星も、全部壊れてしもうた!」
大股を開き、両手で頭を抱えながら、地面すれすれまで状態を反る。
その姿勢のまま荒巻は降り注ぐ雨など気にも留めず、曇天を仰ぐ。
気が触れた老人は長い白髪を振り乱しながら、自身の視界に映るあらゆるものの無力を呪った。
/ ,゚ 3「おなごじゃあるまいし! つまらんのう、つまらんのう! 儂はただ肉を力いっぱい殴りたいだけなんじゃ!」
416
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/04(金) 00:07:11 ID:IFipDMBU0
从 -∀从『白痴の戯言ほど聞くに堪えん雑音は無いな』
从 ゚∀从『だが闘争にかける飽くなき欲求は褒めてやろう。ヒトとは矜持を貫かんと決めた道を進み続けるからこそ、常軌を逸脱出来るのだから』
一糸纏わぬ姿で再生を果たした始祖は、黒い腕を振りかざす。
えび反りで頭を抱えたまま、髪を振り乱す荒巻に向けて、爪を降ろす。
/ ,゚ 3「ほっほほほおおおおおおおおおおお!」
荒巻は残像のみを残し、姿勢を変えぬまま真上に跳んだ。
从 ゚∀从『闘争とは矜持でなければならない。勝敗などその副産物でしかない』
/ ,' 3「然り!」
从 ゚∀从『ならばこそ、生きとし生けるものの頂点に座す私は、白痴の歪みきった矜持も愛でる義務があるだろう』
/ ,' 3「然り! 然り! 然ァり!!」
417
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/04(金) 00:22:55 ID:IFipDMBU0
えび反りのまま宙を舞う荒巻を視界の中心に捉え、見据える始祖。
標的の肉を掴むことなく地面を抉る黒い爪に力を込め、その身体は次の動作の初動に移る。
/ ,゚ 3「どおおおおおうした!? 儂を愛でるのではないのか!? 止まって見えるぞ!」
一瞬で始祖の懐に潜り込んだ荒巻は、えび反りから腹筋の力のみで上体を撓らせ、自分よりも二回りも小さな彼女の頭部に頭突きを見舞う。
从 ゚∀从『掌に舞い込む羽虫を、気まぐれで愛でるような下卑た感覚よ! 愛らしいぞ小僧!!』
自身の額を荒巻の額に擦りつけながら、肥大した腕で荒巻の身体を抱き込む。
ささくれだった木のように、鋭い棘が突き出る。
甲高い音。金属音に近い何か。
棘と荒巻の肉体がぶつかりあう音。
棘を纏った腕の、無慈悲の抱擁の中で、荒巻は無邪気な赤子のように嗤う。
418
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/04(金) 00:29:46 ID:IFipDMBU0
急用につきお終い
きりが悪いのでいっそころしてくれ
419
:
名無しさん
:2017/08/04(金) 00:31:35 ID:YiwHggak0
こんな時間に急用とな。
おつ!
荒巻って今まで出てきたっけ?何者だ?
420
:
名無しさん
:2017/08/04(金) 00:38:32 ID:pf66fCRo0
乙乙
前スレでフォックスと話してた先代のブーンだったはず
421
:
名無しさん
:2017/08/04(金) 18:11:59 ID:TxGJdAGM0
荒巻のイカれ具合が楽しい
422
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/04(金) 18:57:03 ID:IFipDMBU0
すみません
昨日の急用が引き続き今日にも縺れ込みそうなので、今日も厳しいかもです
来れたら来ます
申し訳ない
423
:
名無しさん
:2017/08/05(土) 10:29:43 ID:pg47h9fQ0
今日はどうだ
424
:
名無しさん
:2017/08/05(土) 10:49:24 ID:Vr3wzMI60
いける
425
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 20:44:31 ID:Vr3wzMI60
いきます
426
:
名無しさん
:2017/08/05(土) 20:56:57 ID:aGAEcMJw0
よろしいならば支援だ。
427
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 20:58:37 ID:Vr3wzMI60
从 ゚∀从(鋼鉄をも破る我が腕をもってしても生傷を入れる程度か……)
/ ,゚ 3「ほぉれ! ほれほれ! 儂を失望させるな! 愛でるというなら思い出させてみよ!」
自身を覆う獣の腕を引き千切りながら、荒巻は吠える。
荒ぶる戦神の咆哮。
万物をも震わせるその怒号は今、彼が対等と認めた吸血鬼の始祖にのみ向けられる。
/ ,゚ 3「我が子を抱く母の慈愛を! この血湧き肉躍る闘争の中で!」
互いに放つ戦慄の覇気は、常人ならば触れただけで身体すら蝕む猛毒と化す。
極限の空間でのみ解り合う二人の拳。小細工など有り得ない。
从 ゚∀从『面白いッ! 実に瑞々しい! この腕の中で躯となり眠ることを許そう!』
/ ,゚ 3「破ァアアアアアアアアアアアアア!!」
,・、’从 ゚∀从『その獣の衝動。愛せるのは天上天下にただ一人、私だけだということを識れ!』
/ ,゚ 3「マァアアアマアアアアアアアアアッ!!」
428
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 21:17:08 ID:Vr3wzMI60
肉を穿つ音が鳴り響く。
四肢を引き千切る音が連なる。
二人分の嬌声と共に。
.
429
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 21:33:23 ID:Vr3wzMI60
/i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:/.:)/ノ爻爻彡彡ヘililiV/;:;:;:.xi(爻淡淡爻淡淡慫戀戀戀慫戀戀慫慫戀戀戀戀
i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:///爻彡'⌒\\_)/;:;:;:;:く爻淡慫戀慫慫戀il|狄淡慫淡淡爻爻淡淡|慫i戀i戀
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i:i:i:/;:;:;:;:;:;/i:i:}::::::/─ < ̄ ̄丶、  ̄\\ヘililiV.:.//|:::|彡'|ili|⌒|ilil|ルi慫i戀|ilシ||爻/レク貅戀慫シ|ili|
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430
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 21:56:30 ID:Vr3wzMI60
陽は落ちて、雨は木々を濡らす。
素直邸の門扉は目の前なのに、ぼくにはすごく遠くに見えた。
何発殴られただろう。何度転ばされただろう。
(#))メω^)
( ^Д^)
右目はもう、殆ど見えなくなっている。
今にも火を吹きそうなくらい瞼が熱いから、きっとたこ焼きみたいに腫れているのだと思う。
全身が軋む。骨の髄まで痛いから、立っているだけでもう、泣いてしまいそうだ。
何時間経ちました?
聞く気力すらとうに無くて、ぼくは、闘いの体裁を整えるためだけに、拳を構えている。
( ^Д^)「……終わりだな」
(#))メω^)「……ゃれ……すお……」
( ^Д^)「強がるな、見りゃ解る。お前もう、心が折れちまってんだよ」
431
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 22:14:28 ID:Vr3wzMI60
(#))メω^)「…………」
( ^Д^)「努力も認める。俺が戯れてやってる中で、色々試行錯誤してたのも全部分かってるよ」
(#))メω )「……」
( ^Д^)「でもそれじゃあダメなんだよなぁ」
プギャーの教え諭すような声色が、なぜかぼくの胸にすっと落ちてきた。
ぼくは彼の言ってることを、理解している。
そう自覚出来るくらいには、理解出来ている。
そんな冷めきった理性に塗り潰されて赤子の鳴き声が聞こえたような気がした。
ぼくは以前にも同じようなことを経験したことがある。
思えば、あの日も雨が降っていた。
(#))メω )
432
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 22:24:42 ID:Vr3wzMI60
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━
━━━━━
( ω )「ハイン……ぼく……は……」
从 ゚∀从「喋んなよ。分かってるから」
冷たい指先がぼくの頭を撫でる。
血も通ってないのに、身も凍るほど冷たいのに、どうして、どうして彼女はこんなに温かいのだろうか。
目の奥が熱くなる。
ただでさえ情けないのに、こんなところを、彼女には見せたくないのに……
親に売られた時にすら湧かなかったものが、じわりと染み出してゆくのが分かった。
从 -∀从「ほら、痛いの痛いのとんでけーってな」
滲んだ視界いっぱいに、彼女の顔が映り込む。
少しだけ長い犬歯を見せて、ハインは微笑んでいた。
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━
━━━━━
433
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 22:42:53 ID:Vr3wzMI60
(#))メω^)(そうだおね……もう二度とあんな思いをしたくないから、強くなろうとしたんだおね)
更に遡ると、最初に強くなりたいと思ったのは、怖いもの見たさにも似た王位への興味。
中途半端な力を持ってしまったがゆえに、悔しいという気持ちが芽生えた。
あれからぼくは、どれだけ進歩したのだろう。
血の滲むような努力も、経験してきた修羅場も、それらをどれだけ自分の血肉に出来たかを思えば、
そんなものは自分の採点でしかないから。
ぼくは無意識にそれを避けていたのだろう。
相対評価でしか物事を比較出来ない、ごく一般的で浅はかな自分の思考回路を呪う。嗤う。
( ^Д^)
(メ;-A-)
ねぇドクオ、辛うじてプギャーに一発入れた君は、本当のところぼくをどう思っている?
強く、なっていますか。
434
:
名無しさん
:2017/08/05(土) 22:49:30 ID:QYcVw0t.0
遭遇支援
435
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 22:55:52 ID:Vr3wzMI60
( ^Д^)「なぁ坊っちゃん。この期に及んでこいつはお前頼りみたいだぜ」
(メ;-A-)「……」
( ^Д^)「ちいと甘やかし過ぎたんじゃねぇのか? ケツ拭きくらいは手前でやれ。どこの世界でも大前提のお話だぜ」
(メ;-A-)「黙ってろ」
木の幹に背を預け、寝そべったまま、ドクオは首を擡げてナイフの切っ先をプギャーに向ける。
(メ'A`)「そいつはやるよ。絶対に、やるやつだ」
陽が沈んだ後の、深い闇に閉ざされた森の中。
プギャーが放つ雷光だけが、視界を開いてくれる。
そんな頼りない世界の中で、彼がプギャーさんに突きつけたナイフの輝きが、頼もしかった。
(#))メω^)
○ っ゙
(#))メω ) フゥ...
○ っ゙
もう少し、もう少しだけやってみるさ。
436
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 23:39:25 ID:Vr3wzMI60
背中を押す。
その熱は燃えるようで、ぼくは一瞬、自分が干上がってしまいそうな錯覚に陥った。
半分しかない、閉じた視界。
ただでさえ朧げで暗いのに、こうなってしまってはどうしようもないじゃないか。
ああ、ペストのハンバーグが食べたい。
これが終わったら、肉を食べよう。何の肉でもいい。
そして熱いシャワーで傷を虐めて、泥のように眠るんだ。
だから、もう少し、本当に、もう少しだけ。
(#))メω )
ぼくは自分の隣に、誰かの温もりを感じることが出来た。
ドクオではない。そしてハインでもない。ぼくは多分このヒトと会ったことがない。
从 ー 从
けれど、そのヒトはとてもアタタカクテ、どこか懐かしかった。
437
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 23:43:31 ID:Vr3wzMI60
━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━
視界が畝る。
プギャーも、ドクオも、溶けて無くなってしまう。
それを止めることが出来ずに、ぼくは近くにあったその手を取った。
とろけきった世界のアルゴリズム。
どう足掻いても沈むぼくの身体。ぼくの頭。
そして――
.
438
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 23:46:35 ID:Vr3wzMI60
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439
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/05(土) 23:55:41 ID:Vr3wzMI60
瞬きを三回。
そこはぼくがよく知る場所。
VIP学園の教室。更に厳密に言うと、ぼくが編入した日、自己紹介の最中に黒板を撃ち抜かれたあの場所だった。
从 ー 从「ごめんね」
あの時ぼくを脅して銃を撃った生徒の席に、その子はいた。
ぼくはというとあの日と同じで、教壇で立ち尽くしていた。
( σω^)「…………」
視界が鮮明だ。右の瞼を指でなぞる。
あれだけ熱を持っていた腫れが、きれいさっぱり無くなっていた。
从 ー 从「ごめんね、お父さん」
薄い絹のような白のワンピースが、開いた窓から吹き込む風を受けて棚引く。
あまりにも透き通っているから、裸体とそう変わらないように見えた。
それでも衣服と同じように、女の子自体が妙に"薄い"気がして、彼女をまじまじと見つめる後ろめたさは無い。
( ^ω^)「ぼくは君のお父さんじゃないし、謝られても困るお」
440
:
名無しさん
:2017/08/05(土) 23:56:18 ID:ZtWq5UoY0
全力支援
441
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/06(日) 00:04:26 ID:Ijq9I4qk0
从 ー 从「お父さんはね、まだ出てきちゃいけないの」
_,
( ^ω^)
从 ー 从「だってお父さんがまだいるから。お父さんは出て来れないの」
( ^ω^)「……」
从 ー 从「でもね、あのお父さんは、ほんとはもう存在しちゃだめなの。だから、すごく困ってる」
( ^ω^)「……うん? うん」
女の子の言ってることを理解するのは、早々に諦めた。
それよりも不思議なことが一つ。
ぼくは現在進行系で、この子の顔を見ているのに、その子の顔が見えていない。
隠れているわけでもないのに、脳が彼女の顔という情報を遮断しているような、不思議な感覚。
その違和感に気付いた途端、胸がざわつき始めた。
( ^ω^)「君の名前は?」
从 ー 从「――」
442
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/06(日) 00:13:36 ID:Ijq9I4qk0
まただ。
彼女の口は動いていたし、きっとその声帯は正しく振動して、自身の名を紡いだのだろう。
けれどもぼくはその名を頭に留めることが出来なかった。
( ^ω^)「気味が悪いお」
率直な感想だった。
口角を薄っすらと上げただけの、幸薄そうな微笑み。
口元から上が見えないから判らないけれど、あるいは不敵な笑みを浮かべているのかもしれない。
どちらにしても詮無いこと。
ぼくはこれを白昼夢の類だとあっさりと割り切り、貫徹して冷ややかな態度を取る自分の理性にぞっとした。
それでもこの状況は、そう解釈する他ないだろう。
( ^ω^)「じゃ、ぼく行くから」
どこがこのまやかしの出口なのかは知らないけれど、教室の戸を開けて外に出れば、何か変わるだろうという安易な発想。
自分の直感を信じるまま引き戸に手をかけた時、ぼくはなぜだか判らないけれど、もう一度あの子を見ようと思った。
( ^)ミ
443
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/06(日) 00:21:44 ID:Ijq9I4qk0
,.....ェzzェ....、 ,.....ェzzェ....、
.ィ尖:圭圭圭尖:、 ご .ィ尖:圭圭圭尖:、
,:勿汐i:i:i:i:i:i:i:i:弐小! ,:勿汐i:i:i:i:i:i:i:i:弐小!
爪汐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i弐小 め 爪汐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i弐小
{圭i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:圭} {圭i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:圭}
守弐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:沙汐 ん 守弐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:沙汐
守弐i:i:i:i:i:i:i沙才' 守弐i:i:i:i:i:i:i沙才'
`守:圭圭:才´ `守:圭圭:才´
ね
444
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/06(日) 00:28:10 ID:Ijq9I4qk0
::( ゚'ω゚)「っ!?」
一切の気配すらなく、その子は首筋にまとわりつくようにして、ぼくの背後に立っていた。
そして、見てしまった。
なぜ他ならぬぼく自身が、この子の目を見ることを拒否していたのか――
やっと、理解出来た。
( ゚'ω゚)「おっ……お前……ッ!」
気道にどっと流れ込んでくる空気が熱い。
焼け爛れた喉から、泥を吐き出してしまいたい。
ぼくは全てを理解すると同時に、その全てを呪った。
(# ゚ω゚)「失せろ! いなくなれ! いなくなれお!!」
手で振り払う。
それと同時にぼくの視界が、文字通り"裂けて"ゆく。
ぐちゃぐちゃに千切れた紙くずのような世界が瞬く間に終わってゆく
445
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/06(日) 00:32:20 ID:Ijq9I4qk0
从 ー 从
女の子の目が、もう見えない。
( ゚ω゚)
いやだ、いやだ――
あれを、あれを忘れてしまったら、ぼくは……いや、皆は……
( ゚ω゚)
从 ー 从
( ゚ω゚)
从 ー 从
.
446
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/06(日) 00:40:44 ID:Ijq9I4qk0
━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━
( ^Д^)「っ!?」
(メ;'A`)「…………」
(;;,;;;;ω゚)「うっ……」
身体が熱い。長い、長い悪夢を見ていたような、そんな気分。
( ;^Д^)「お、お前――」
目の前にいる人がプギャーだと気付いたのは、ぼくが思い切り彼を殴り飛ばした後だった。
肉を打つ拳の感触が、果てしなく遠い。
寒気がする。鳥肌が立っている。なんだ、なんだこれ。
(;;,;;;;ω゚)「うわああああああああああああああああああああっ!!」
叫ばずにはいられなかった。
体中から生気が吹き出て、出涸らしになってしまいそうな危機感があった。
コマ送りの映像のように吹っ飛ぶプギャーを尻目に、ぼくはひたすら、自分の身を両手で抱く。
447
:
名無しさん
:2017/08/06(日) 00:43:28 ID:C1ev.l/Q0
いいぞいいぞ
448
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/06(日) 00:46:11 ID:Ijq9I4qk0
(メ;'A`)「お前……あの時の……!」
どうして、どうして君がぼくに向けてナイフを構えてる?
意味が判らない。
ぼくはただ――ただ――!
なんでもいい。なんでもいいから、この悪寒を、止めてくれ。
(;;,;;;;ω゚)「――ッ!」
最早叫びにすらなってないのかもしれない。
声を出さずにはいられなかった。
なんだよ、なんだよこれ。
寒い、寒い、寒い。
(メ;'A`)「――――!」
( ;^Д^)「――――!」
君たちが何を言っているのか解らない。
お願いだから、タスケテくれ。声を、聞かせてくれ――!
449
:
名無しさん
:2017/08/06(日) 00:47:15 ID:36.R5Qnc0
これもブーンが聞くことを拒否ってるのかな
450
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/06(日) 00:52:16 ID:Ijq9I4qk0
「おまたせ、今代のブーン」
その声だけが、はっきりと聞こえた。
「びっくりしちゃったね、でも大丈夫」
すがりつくように、てをのばす。
「君の出番にはまだ少し早い。だから、ね?」
ぼくの手は、本当に声がする方へ……
「ぼく達大人が不甲斐ないせいで、君達には辛い思いをさせちゃうね」
伸びて、いるのだろうか。
「でも今はその時じゃないから、今は安心して」
ぼくは、ぼくは――
451
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/06(日) 00:54:24 ID:Ijq9I4qk0
o川*゚ー゚)o「おやすみなさい」
クー会長によく似た女の子が、いた。
彼女と目が合って、こめかみに衝撃が、走った――
.
452
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/06(日) 00:55:26 ID:Ijq9I4qk0
おわり
久しぶりに支援曲聴いたんですけどやっぱいいすねこれ
明日もよろしく
453
:
名無しさん
:2017/08/06(日) 00:56:39 ID:36.R5Qnc0
2箇所で地殻変動起こしたら流石に星が滅びそう
ブーンが暴れてるとゾワゾワするな 乙
454
:
名無しさん
:2017/08/06(日) 00:56:58 ID:C1ev.l/Q0
乙
455
:
名無しさん
:2017/08/06(日) 01:01:06 ID:evJPpeKo0
いいぞ��
456
:
名無しさん
:2017/08/06(日) 02:07:20 ID:KxRUsOlo0
おつ!
457
:
名無しさん
:2017/08/06(日) 18:40:38 ID:9Dr0VMB20
龍がますます謎めいてきた
458
:
名無しさん
:2017/08/06(日) 22:47:14 ID:s69mtRyo0
アラマキは始祖を同等と見たのか
どっちもとんでもねぇな
459
:
名無しさん
:2017/08/07(月) 19:32:56 ID:gtn9K6fo0
きょきょきょきょきょうはくくくくるんですか
460
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 20:41:59 ID:5hZ/Ygow0
昨日は寝てました
申し訳ない
今日はやります
もうちょっとしたら投下
よろしく
461
:
名無しさん
:2017/08/07(月) 20:56:14 ID:1y3naObM0
超まってた
462
:
名無しさん
:2017/08/07(月) 21:13:55 ID:45ptr7620
よっしゃ
463
:
名無しさん
:2017/08/07(月) 21:20:52 ID:n1./65rc0
yatta!!!!
464
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 21:22:43 ID:5hZ/Ygow0
第二十七話「闘いのマトリョーシカ」
.
465
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 21:26:52 ID:5hZ/Ygow0
毎度毎度すみません
二十七話がかれこれ三回目だ
やりなおします
466
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 21:27:25 ID:5hZ/Ygow0
二十八話「闘いのマトリョーシカ」
.
467
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 21:27:55 ID:5hZ/Ygow0
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 ̄ ̄ ― .\ 、 ,ノ し ’  ̄ _  ̄
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――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__
468
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 21:28:30 ID:5hZ/Ygow0
,イ ,イ ,イ
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――  ̄ ̄ ___) ≦⌒ レレ // ,ィ _
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469
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 21:37:44 ID:5hZ/Ygow0
_
( ゚∀゚)「いつまでちょこまかとやってやがる」
( <●><●>)「……」
_
( ゚∀゚)「今更やっぱり敵いませんでした。見逃してください、なんてこたねぇよなぁ!?」
二人の闘いは極めて静かだった。
絶え間なく追撃を放ち、隙あらば肉体を破壊し得るだけの打撃を差し込むジョルジュ。
対照的に、それらを完璧なタイミングで受け流し、ダメージを最小限に留めるワカッテマス。
水と油の如く混じり合わない二人のスタイルが均衡しているからこその静寂が、そこにあった。
_
(; ゚∀゚)「――っ!」
( <●><●>)(ここッ――!)
二人の間の均衡の糸が、突如音もなく切れた。
470
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 21:51:20 ID:5hZ/Ygow0
膝から崩れそうになったジョルジュは片手で転倒を防ぐ。
が、そこには両者にとっては充分過ぎる致命的な隙があった。
_
(; ゚∀゚)(やっっっっっっっっっっべぇ!!)
避けきれない。が受けることもままならない。
右手。軌道は、真っ直ぐ。
的確に、心臓に目掛けて――
一瞬で眼球が干上がるような錯覚。達人の境地にいるが故の引き伸ばされた時間。
脳の命令は凡愚のそれを遥かに超越。
だからこそ、王位は不可能すらも可能にする。
_
( ゚∀゚)「ッらぁ!!」
゙っミ ,r‐‐″ _..v'l,゙_,/゛
/ l / / .i、_..v
, .iヘ. ..,./ _,]./ ゙‐' .i /.∪′
,l、 / .゙_.. -''./ .!| .!l, .,, ‐7
i! / .ゝ'", ''几 |" ! ! .| ゙く / ., '"゛
!l゙ ,i| iヽ,,/ l゙ ./ │ .l゙ .,! l ,.. ! /
l ,! l, / /│ ./ .l _..-ー''"/ .ヽ / .! .ヽ / l
l | l .l / l ./ . l`゛ l゙ ./ . ,./ `゛ ,/¨´
/ .| ∥ 、 ! ヽ / .∨ ! ,..iヒ''l}.iヘ ./ ェ / ! /
/ .| !.! iイ i l.l / .´ ./ レ゛ l゙ l! !l゙ .゙' / ,!.゙l, .l゙ ._|
! .| l .l / .l,./! ! ヽ./ .,,イ゙ l. | .,! ! .n ,./ l ヽ../ _z‐¨
.! .l ││ ./ / ,!, l .,..-'''"゛/ `゙│ .! |. l / .l゙
! .! .、 / ! i′ / .lト′ .i./ l゙ ! .l,.┤ .ゝ" _z-'''"
.! │ l, | |,/ .l゙ ∥ . _,,,..-'j{ ! l .∪ .,ゝ
l .l l.l ,! .l / l!`¨ ! l. /く ! ._..-l゙ /
! .l.l `'〕 .| .! |i l ゙‐' ` .L ./ l゙ {′
.,! ″│ !´.l .》, ./ l !._,,.l|、 l _z -''
.,! .l゙ .l .| .lヽ..ノ _.. / l. l ヽ l _/¨´
.,! _i! .l ! .l '.lii./ ヽ/ .゛ ゝ
! . ,..-'''"゛ | .l.! .l .,..-'" l゛ . / ̄
|___て .i, | .! .l,.;ir'" .、 ./ l゙
|ヽ| .| !iヒ'、 .l\,l′ ,..ゝ
│゛ .! .!レ` /
! l /
! .,! _r'"゛
| ./⌒! ir'"¨
!¬¨¨″ l ,/´
! /
471
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 22:08:51 ID:5hZ/Ygow0
鉤手の振りと呼応するように噴き上がる炎が、ジョルジュを守る。
咄嗟に身を引き、水が干上がった後の不安定な足場に着地し、ワカッテマスは額の汗を拭った。
_
( ゚∀゚)("あそこ"から引けるか……体術は五分、いや、俺以上……!)
( <●><●>)(体術ならば五分以上に渡り合える。だがなかなかどうしてあの炎が鬱陶しい)
_
( ゚∀゚)(術の出し惜しみが出来る相手じゃあない……だからといって乱発するのは愚策。炎は無限じゃねぇんだからな)
( <●><●>)(このままじゃあジリ貧。それは最初から承知。俺が今やるべきことは、奴の魔術の制約らしきもの、その糸口を掴むこと)
_
( ゚∀゚)(極端な弾の節制は逆効果。あちらさんは魔術のマの字も知らねぇ連中だ。だからこそ、普通じゃありえねえハッタリすらまかり通る。それを利用しない手はない)
( <●><●>)(無知など最初から悟られてる。ここでやってはいけないことは、探りを所作に滲ませないこと。この極限下、一瞬の都合のいいブラフに全てを持っていかれかねない)
_
( ゚∀゚)(術は最小限、だがぶっ放す時はド派手に。一発一発を身体に印象付ける!)
( <●><●>)(探りは第二……あくまで一撃必中を狙う。あちらの動揺から滲み出たものだけを判断要素に取り入れる!)
472
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 22:42:13 ID:5hZ/Ygow0
ワカッテマスの初動が速かった。
地を蹴るのと同時にジョルジュの懐に潜り込み、突き刺さんばかりに軸足で地を踏む。
旋回する上段蹴り。その軌道は半円を描く。
だがそれをはっきりと視認出来る者は少ない。
_
(;゚∀゚)「くっ……!」
(;<●><●>)「――っっ」
狙うは一撃必中。
とは言え、魔術師の力を度外視したとしても王位として充分な武力を持つジョルジュを相手に、何度もそのような機会に巡り会える筈も無い。
互いに静の状態。
つまり見合っている膠着状態を、最速の初動で乱した際に生じる僅かな隙を突く。
口で言ってしまえばこれほど単純なことは無い。
だが瞬きの時間よりも遥かに短いその刹那に、自身の殺意を差し込むことなど、事実上不可能だ。
だがワカッテマスは、それを為した。
473
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 22:50:32 ID:5hZ/Ygow0
( <●><●>)(受けた時点で終わりだ! 完璧に差し込んだ――)
ワカッテマスは自分の心臓の音を聞く。
一際強く響いたその鼓動が、背中を押すように――
蹴撃は加速し、刹那を駆る。
_
(;゚∀゚)
( <●><●>)
ジョルジュの側頭部に足の甲が触れる。
そこが蹴撃の加速のピーク。
削ぎ取るように、耳を抉り、刃の如き蹴撃は深く、深く――
ジョルジュの肩に刺さり、沈み込む。
骨を砕き、肉を断ち、到達する。
心臓部に――
474
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 22:51:24 ID:5hZ/Ygow0
━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━
.
475
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 23:01:26 ID:5hZ/Ygow0
_
( ゚∀゚)(……と、思ってるんだろ?)
ワカッテマスの一撃は完璧だった。
当然躊躇いなど毛ほどもない、ジョルジュを殺すためだけに、完全に虚を突いて放たれた蹴撃。
ジョルジュはその初動を視認することが出来なかった。
だが彼はここに来て、自身の魔術としての力と体術を融合させ、更に上の段階へと昇華させた。
先程干上がった足場を粉々に砕いた爆炎の残滓が、彼の目の前でワカッテマスの体躯のよって吹き飛ばされた。
自身が発生させた熱源の機微に対して、当然ジョルジュは誰よりも敏感に反応することが出来た。
それはさながらセンサーのように、彼の守りを補佐する。
ワカッテマスの蹴撃の軌道上に差し込まれたジョルジュの掌は燃えずとも――
限界寸前の熱を孕んでいた。
476
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 23:14:39 ID:5hZ/Ygow0
ワカッテマスの足とジョルジュの掌が触れた瞬間、炎は燃え上がった。
虚を突いた完璧な一撃。
どのような武芸の達人でも、これを鞘に収めることなど不可能だ。
確実に命を刈り取りにかかったからこそ、そこから先の想定など出来るはずもない。
これは驕りではなく、この土壇場において、前代未聞の覚醒を遂げたジョルジュが相手だったことが悪いのだ。
_
( ゚∀゚)(武芸百般、魔術だって例外じゃねぇ)
足首を掴む。この手を離すようなヘマなど、二度はない。
ワカッテマスの足首を着火点に、下半身を伝い、炎は頭の天辺まで舐り尽くす。
消し炭すらこの世に残さない。
この炎を依代に、一切の加減無しの火龍を――
477
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 23:23:11 ID:5hZ/Ygow0
( <●><●>)「と、思ってるんでしょう?」
炎が舌舐めずりをしながら現れた瞬間。
ワカッテマスの蹴撃が加速した。
ジョルジュの掌は受け止めたが、その重みは、彼の想定を超えていた。
_
(;゚∀゚)(こいつ……!)
全体重をかけた蹴撃だ。そのまま押し込むように、ワカッテマスの身体が宙に浮く。
軸足の支えを無くした上段蹴りはたちまち威力を失う。
一秒未満の世界の中、ワカッテマスの動作だけが淀みなかった。
炎が燃え上がるよりも速く、胴が、身体全体が廻る。
地を離れた軸足は円を描く。
そして受け止められた自身の足を、受け止めるジョルジュの掌を越して――
撃ち抜く。ジョルジュの頭部を――!
478
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 23:33:21 ID:5hZ/Ygow0
_
(; ∀ )(こいつ……一体どこから布石に……」
衝撃の直前で首を反らし、頭蓋損傷を免れる。
だがその威力を全て殺しきることは敵わず、揺れる脳で思考する。
吐き気や目眩などとうに置き去り。
闘気のみによって鮮明に保たれた視界の中心で、火の粉を纏いながら着地するワカッテマスを睨む。
_
(; ∀ )(やられちまう。やられちまうなぁ……)
強敵として認めた上で、完全に裏をかかれた己に対する自虐がこみ上げる。
そしてそれを一瞬で塗り潰すように湧き上がる――
――更なる闘争本能。
燻るうなじに籠もる熱を吐き出すように、ジョルジュは力の権化の名を呼んだ。
_
( ゚∀゚),,’・「ファフニイイイイイイイイイイイイイイイイルッ!!」
479
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/07(月) 23:34:20 ID:5hZ/Ygow0
変わり身の術返し返し返し
今日はこのへんで
おやすみ
480
:
名無しさん
:2017/08/07(月) 23:35:00 ID:n1./65rc0
だああああまたいい所で!!
乙
481
:
名無しさん
:2017/08/07(月) 23:48:21 ID:Bens4ZRE0
ういうい乙乙。
482
:
名無しさん
:2017/08/07(月) 23:54:07 ID:33VFbM1k0
乙乙
今回も熱い熱い
483
:
名無しさん
:2017/08/08(火) 03:46:45 ID:JjMdqEKI0
明日も来いよな
484
:
名無しさん
:2017/08/08(火) 17:48:05 ID:hEKgO8220
ファフニール加わったら流石にワカッテマスがヤバそうだ
ペニサスは合流できるかな
485
:
名無しさん
:2017/08/08(火) 17:59:26 ID:jX5mY7zA0
火龍さんは化け物に挟まれて無事なのだろうか
486
:
ほるひす
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/08(火) 23:24:14 ID:pmv54xWg0
ほるひすだよ ほーむらんをうつけどひっともうつよ
487
:
ほるひす
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/08(火) 23:33:39 ID:pmv54xWg0
収束する剛気。
極限状態まで練り上げられた闘気と、彼のみが持つ固有のオーラが可視化する。
( <●><●>)「――!」
ワカッテマスが察知してから動くまでは速かった。
だが一瞬、ほんの一瞬気が竦んでしまった。
その遅れは致命的で、彼の肉薄に対して引き離すように、闘気が満ちる。
_
(; ∀ )「っっっっっっっっ!!」
(;<●><●>)「こっの……!」
思わず声が漏れる。
ワカッテマスにしてみれば、珍しいことだった。
動揺を始めとした心の機微を見透かされるということは、刹那の削り合いにも等しい闘いにおいてかなりのリスクを背負うことになる。
それを誰に学ばずとも本能で理解している彼にとって、これ以上の不覚は無い。
488
:
ほるひす
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/08(火) 23:46:42 ID:pmv54xWg0
地獄の門が開く。
ジョルジュの両の手がワカッテマスに向かって伸びる。
(;< >< >)(食い止める……いや、不可能だ。躱す、何処に?)
左右どちらに避けようと、はっきりとこちら側を目で捉えているのだから――
(;<●><●>)(照準が逸れる。そんな下手を打つ筈が無い)
左右が駄目なら跳ぶか。否、飛ぶ鳥は撃ち落とされるのが道理。
自ら不利に飛び込むようなもの。ならば――
そのように目まぐるしく動く思考の中、彼が見出した活路はシンプルだった。
獄炎が迸る直前、彼は足を止めた。
右手に収束する龍王気。
振り上げた拳が貫くものは――
489
:
ほるひす
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/08(火) 23:58:03 ID:pmv54xWg0
干上がった地面だった。
高純度の闘気を纏った拳は土を砕く。
土砂が噴き出すようにして、壁となる。
抉り取られた地面。大穴の中心部にワカッテマスの身体が沈む。
獄炎が駆る。
ちょうどワカッテマスの頭上を駆け抜けたそれは燃え広がり、見上げた彼の視界は赤く染まる。
仮にワカッテマスが単純に地に沈む力を有していたとして、それをそのまま行使していれば――
彼は土砂諸共焼き尽くされていただろう。
直前に巻き上げた土砂がジョルジュの視界を潰し、結果としてワカッテマスは事なきを得た。
だが一瞬すら安堵する余裕は無い。
無限の再生力を持った火龍が、彼の目の前で顕現したのだから。
490
:
ほるひす
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/09(水) 00:39:19 ID:hCUG/R5E0
( <●><●>)(火龍の火に紛れて一旦離脱……賭けだな)
仮に火龍に自我と呼べるものがあったとしたら。
ジョルジュのもう一つの目と言っても過言ではないそれの足元で堂々と離脱するのは愚図の極みだろう。
( <●><●>)(だからといってこのまま蒸し焼きになる道を選ぶのは、愚図以前の話)
ならばと、右手を火龍の頭上に翳し、収束する気を人差し指に先で練り上げる。
銃を象り、気弾の射出口と化した指を向けた。
( <●><●>)「穿て。我が龍王気」
空高く昇る闘気の渦。
刹那、放たれる龍王気は頭上の炎を軽々と打ち破り、雨が降り注ぐ曇天の空がワカッテマスの視界に広がった。
491
:
名無しさん
:2017/08/09(水) 12:40:29 ID:nCoqv/Us0
ねたか
492
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/08/09(水) 21:08:47 ID:hCUG/R5E0
アホみてえに体調が悪いので養生します
申し訳ない
493
:
名無しさん
:2017/08/09(水) 21:35:11 ID:mlSBEP9E0
おう、早めに寝ろよ
494
:
名無しさん
:2017/08/10(木) 21:45:09 ID:hR5Pfbm60
ゆっくり休んでくれな
495
:
名無しさん
:2017/08/14(月) 19:07:13 ID:MEmFDnb60
大丈夫かー
496
:
名無しさん
:2017/08/29(火) 17:46:59 ID:DkLEpA/I0
再び待つ期間の始まりかな……
497
:
名無しさん
:2017/08/29(火) 18:21:05 ID:agIO0BeQ0
次の紅白で来てくれるやろ
498
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2017/12/29(金) 23:15:12 ID:GXWiXVOA0
自分でケツ叩かねえといつまで経っても投下出来ねえなと思い立ったので来週末あたりに投下すると宣言しとく。とか言って間に合わなかったらごめん。
正直内容忘れたって人もいると思うんで、よかったらお暇な時にでも読み返しといてください。
来週末とは言ったが早く書けたら書け次第投下。その際は前日にでも告知します。
499
:
名無しさん
:2017/12/30(土) 00:39:53 ID:ZpRwfMyo0
っしゃあ!
待ってるぜ
500
:
名無しさん
:2017/12/30(土) 00:41:14 ID:TzqwMd7A0
おいおい今日読み返したばっかだよ期待してる
501
:
名無しさん
:2017/12/30(土) 17:35:46 ID:QTW9CQzo0
ありがたき幸せ
502
:
名無しさん
:2017/12/30(土) 18:23:31 ID:GUUfp/YE0
おわーーーー!!!!!!待ってる!!!!!!!!!!
503
:
ゆゆ
◆AdHxxvnvM.
:2018/01/05(金) 20:14:24 ID:54M/tqhc0
明日投下。まだ一レスしか書けてないけど間に合わなかったらながらにしてでも投下。よろしく。
504
:
名無しさん
:2018/01/05(金) 22:01:35 ID:f.BmXwL20
ッッッッッッッッッッシャ
505
:
名無しさん
:2018/01/05(金) 23:18:07 ID:ypIsXcpY0
っっっっっっぇいっ
506
:
名無しさん
:2018/01/05(金) 23:22:56 ID:fQJRVthw0
きも
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